JP5365254B2 - 地積チェックプログラム,地積チェック方法及び地積チェック装置 - Google Patents

地積チェックプログラム,地積チェック方法及び地積チェック装置 Download PDF

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Description

本発明は、登記簿上に記載されている筆単位の土地の面積が実際の土地の面積に合致しているかどうかをチェックするための地積チェックプログラム,地積チェック方法及び地積チェック装置に、関する。
土地についての権利関係は、登記簿に記録され(不動産登記法第3条,第11条[本願出願時施行のもの。以下、同様])、もって公示される(民法177条)。そして、登記簿の表題部には、表示の登記の登記事項として地積,即ち、土地の面積が記載される(不動産登記法34条1項4号)。
そして、2004年の不動産登記法改正により、登記簿は登記記録を磁気ディスクをもって調整したものが原則となり(不動産登記法第2条5号,9号)、かかる登記簿を備えた登記所(コンピュータ庁ないしオンライン庁)では、コンピュータシステム(電子情報処理組織)を用いて、登記簿(登記記録)の閲覧や、謄本の申請をすることが可能となっている。
特開2004-355176号公報
上述した地積の登記は、土地についての所有権の範囲を確定するものではないが、これに基づいて固定資産税の評価がなされるという事情がある。そのため、登記制度が始まった時点では、自己の所有地の面積を過少申告する事例が多かった。また、当時の測量技術では、土地の面積を正確に測量することが困難であった。そのため、当時に用いられていた旧土地台帳における地積の記載は、実際の土地の面積とは必ずしも合致しておらず、これがそのまま現在の登記簿(登記記録)に移記されたので、現在でも、登記簿(登記記録)に記載された地積は、実際の土地の面積とは必ずしも合致していない。
しかしながら、上述したように、固定資産税額の評価が登記簿上の地積の記載に基づいて行われる以上、不正確な地積の記載を放置すると、税負担の公平さを維持することができないとともに、国家による固定資産税捕捉率が低いままとなってしまう。また、土地の売買が登記簿上の地積に基づいて「公簿売買」の場合、登記簿上の地積の記載を信頼した買主や担保権(抵当権等)の設定を受けようとする者が、不測の損害を被る可能性もある。例えば、登記簿上の地積よりも実際の土地面積が小さい場合に、予定していた建物を建築出来なくなってしまう等である。
この点、昭和35年の不動産登記規則改正により導入された地積測量図によれば、測量時点が新しく、その正確性が法的に担保されているので、これを参照することにより、登記簿(登記記録)上の地積の正確性を判断することはできる。
しかしながら、かかる地積測量図は、上記改正以後に分筆をされた土地(筆)や新たに登記対象となった土地(筆)についてしか作成されないので、全ての土地(筆)について地積測量図が備えられている訳ではない。しかも、昭和50年代以前に作成された地積測量図には、正確でないものが含まれているので、全ての地積測量図を信頼することもでき
ない。
そこで、本案の課題は、調査対象となる土地(筆)についての地積測量図が存在しない場合や信頼性が低い場合であっても、登記簿(登記記録)上の地積が正しいか否かの判定を、可能とすることである。
本案では、先ず、記憶手段に記憶された登記簿を参照して、判定対象の筆の地積を取得するとともに、判定対象の筆について、地積の記載が正確な地積測量図が存在するか否かを判定する。そして、判定対象の筆について地積の記載が正確な地積測量図が存在しない場合には、記憶手段に記憶された当該判定対象の筆を表示する登記所備付地図に基づいて、当該判定対象の筆と同じ筆群に属する全ての筆を特定し、当該筆群に属する当該判定対象の筆以外の全筆について地積の記載が正確な地積測量図が存在している限り、当該筆群に属する全筆について前記登記簿から取得された地積の合計と、前記記憶手段に記憶された住宅地図に基づいて算出された当該筆群に相当するブロックの面積とを比較し、両者の差が基準値内であれば、当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積が正しいと判定する。
以上のように構成された本案によると、調査対象となる土地(筆)についての地積測量図が存在しない場合や信頼性が低い場合であっても、登記簿(登記記録)上の地積が正しいか否かの判定が、可能となる。
本発明の実施例である電子情報処理組織の概略構成を示すブロック図 登記情報テーブル 地図筆属性テーブルのデータ構造を示す表 地図図形属性テーブルのデータ構造を示す図 地図図形結線テーブルのデータ構造を示す図 地図図形座標値テーブルのデータ構造を示す表 地積測量図筆属性テーブルのデータ構造を示す図 地積測量図図形結線テーブルのデータ構造を示す表 地積測量図図形座標値テーブルのデータ構造を示す表 住宅地図図形結線テーブルのデータ構造を示す表 住宅地図座標値テーブルのデータ構造を示す表 登記簿面積判定結果テーブルのデータ構造を示す表 地積チェックプログラムによる処理の順序を示すフローチャート 地積チェックプログラムによる処理の順序を示すフローチャート 実際の土地の形状・配置及び面積の例を示す地図 図15の地図が示す地域について、登記簿に登記された各筆の形状・配置及び地積を例示した地図 図16と同じ地図上において、地積測量図が存在する筆について、地積測量図が示す面積を例示した地図 図15の地図が示す地域の住宅地図を示す図 出力結果を例示する地図
以下、図面に基づいて、本案の実施の形態を説明する。
<システム構成>
図1は、コンピュータ庁に設置される電子化情報処理組織(コンピュータシステム)の
概略構成を示すブロック図である。この図1に示すように、この電子化情報処理組織は、登記簿たる登記記録が記録される帳簿であって磁気ディスク(これに準ずる方法により一定の事項を確実に記録することができる物を含む。以下、同じ。)10をもって調整されたものを保持するとともに、当該登記記録にアクセス(読み出し及び書き込み)するサーバ装置1と、当該サーバ装置1に対してLAN(ローカルエリアネットワーク)を通じて通信可能な複数台(図1では1台のみ図示)の端末2とから、構成されている。
上記サーバ装置1は、各端末2とともにみサーバ&クライアントシステムを構成するものであり、サーバ装置1に求められる通常のハードウェア構成を有している。即ち、当該サーバ装置1は、バスBを通じて相互に接続された磁気ディスク10,CPU11,通信アダプタ12,ディスプレイ13,入力装置14,RAM15等から、構成されている。
このうち、CPU11は、磁気ディスク10からプログラムを読み込み、当該プログラムに従った処理を実行する処理装置(コンピュータ)である。
通信アダプタ12は、LANを終端して端末2との通信プロトコルを司る装置である。
ディスプレイ13は、CPU11の処理結果としての画面を表示する表示装置である。
入力装置14は、CPU11に対して各種コマンドを入力するためのキーボード,ポインティングデバイス等である。
RAM15は、CPU11による作業領域が展開される主記憶装置であり、CPU11が後述する地積チェックプログラムを実行した場合には、後述する第1の退避領域151及び第2の退避領域152が構築される。
磁気ディスク10は、例えばハードディスクの様な記憶手段であるが、不揮発性且つ大容量の記憶媒体であれば、光磁気ディスクであっても、半導体メモリであっても良い。また、図1では、ディスク装置が一台であるかのように描画されているが、磁気ディスク10は複数台から構成されていても良いし、ネットワーク上に存在する複数のサーバ装置上に分散配置されていも良い。
磁気ディスク10には、CPU11が読み出して実行する各種プログラム110及び各種データが格納されている。
磁気ディスク10に格納されている各種データには、地図属性テーブル111,地積測量図筆属性テーブル112,地図図形座標値テーブル113,地積測量図図形座標値テーブル114,地積測量図図形結線テーブル115,住宅地図座標値テーブル116,住宅
地図図形結線テーブル117,登記簿面積判定結果テーブル118,登記情報テーブル119,地図図形属性テーブル120,及び、地図図形結線テーブル121が、含まれている。
このうち、登記情報テーブル119が、当該コンピュータ庁に備えられた登記簿自体である。なお、登記簿における土地の登記の単位は「筆」といわれ、これは必ずしも所有権が及ぶ範囲と一致するものではなく、現実の宅地の範囲とも一致するものではない。そこで、概念を明確にするために、以下の説明においては、本実施例による地積チェック対象となる土地の単位の表記を、「筆」に統一するものとする。上述したように、登記情報テーブル119は、登記簿自体であるため、図2に示すように、登記情報テーブル119には、当該コンピュータ庁が管轄する地域に存在する全ての筆について、夫々、その登記記
録を格納するためのレコードが含まれている。即ち、各レコードには、各筆についての登記記録に含まれる各登記事項を夫々記録するための複数のフィールドが、含まれている(図2においては、各筆の地番が記録される「地番」フィールド,登記年月日が記録される「登記年月日」フィールド,地積が記録される「面積」フィールドのみが図示され、その他の登記事項用のフィールドの図示が省略されているが、その他表題部を構成する登記事項や、権利部を構成する登記事項が夫々記録されているフィールドも、各レコードに含まれている)。
また、地図筆属性テーブル111は、登記情報テーブル119に含まれる各登記情報についての関連情報を登録するためのテーブルであり、図3に示すように、各登記情報毎に、夫々、対応する筆の地番,地目及び登記年月日(これらは登記事項にも含まれる)が夫々記録されるフィールド,当該筆が含まれる地域を表す地図(不動産登記法第14条第1項規定の所謂登記所備付地図)の識別番号が記録される「地図図面No.」フィールド,当
該筆についての地積測量図が存在する場合にその識別番号が記録される「地積測量図番号」フィールド等を含むレコードを、有している。
次に、地図図形属性テーブル120,地図図形結線テーブル121及び地図図形座標値テーブル113は、電子化された登記所備付地図の内容が登録されたテーブル群である。即ち、地図図形属性テーブル120には、図4に示すように、各筆毎に、当該筆を表示ししている登記所備付地図の識別番号が記録される「地図図面No.」フィールド,当該筆の
地積(登記簿上の地積)が記録される「地積」フィールド等からなるレコードが、含まれている。なお、図示は省略したが、地図図形属性テーブル120の各レコードには、その他、地目等の登記事項も、登録されている。また、また、地図図形結線テーブル121では、図5に示すように、各地番毎に、当該地番に対応した筆の筆界線の各辺(筆の形状を多角形で表した[近似した]場合における各辺)が、その両端点の識別記号(点番号1,点番号2)の組によって定義されている。また、地図図形座標値テーブル113には、図6に示すように、地図図形結線テーブル121に登録されている各点の座標値が登録されている。
次に、地積測量図属性テーブル112,地積測量図図形結線テーブル115及び地積測量図図形座標値テーブル114は、電子化された地積測量図の内容が登録されたテーブル群である。即ち、地積測量図属性テーブル112には、図7に示すように、各地積測量図毎に、対応する筆の地番が記録される「地番」フィールド,当該地積測量図の識別番号が記録される「地積測量図番号」フィールド,当該筆を測量することによって得られた面積が記録される「地積」フィールド等からなるレコードが、含まれている。また、地積測量図図形結線テーブル115では、図8に示すように、各地積測量図毎に、当該地積測量図上の筆界線の各辺(筆の形状を多角形で表した[近似した]場合における各辺)が、その両端点の識別記号(点番号1,点番号2)の組によって定義されている。また、地積測量図図形座標値テーブル114には、図9に示すように、地積測量図図形結線テーブル115に登録されている各点の座標値が登録されている。
次に、住宅地図座標値テーブル116及び住宅地図結線テーブル117は、電子化された住宅地図の内容を登録するためのテーブル群である。ここに住宅地図とは、事実上住宅用として区画されている宅地(住居表示の地番によって特定される宅地)の位置を示す地図であり、衛星写真に基づいて作成されるものである。従って、道路と宅地との境界線の位置は正確であるが、各宅地同士の間の境界線は、登記簿上の筆相互間の境界(筆界)とは、必ずしも一致していない。よって、当該住居地図に基づけば、筆の面積を正確に算出することは困難ではあるが、登記簿上(登記所備付地図上)において道路によって囲まれた筆群に相当するブロック全体の面積を正確に算出することはできる。そのため、住宅地図も、電子化されて、住宅地図座標値テーブル116及び住宅地図結線テーブル117に
登録されているのである。そして、住宅地図結線テーブル117には、図10に示すように、住居表示の地番によって特定される宅地毎に、その外縁を構成する各辺(宅地の形状を多角形で表した[近似した]場合における各辺)が、その両端点の識別記号(点番号1,点番号2)の組によって定義されている。また、住宅地図座標値テーブル116には、図11に示すように、住宅地図結線テーブル117に登録されている各地点の座標値が登録されている。
次に、登記簿面積判定結果テーブル118は、各筆毎に、地積測量図属性テーブル112,地積測量図図形結線テーブル115及び地積測量図図形座標値テーブル114に地積測量図が登録されている場合にはその正確性についての評価が登録されるとともに、登記情報テーブル119に登録されている登記簿上の地積の想定誤差(住宅地図上の面積に基づいて想定される実際の面積との誤差)が登録されるテーブルである(判定結果テーブルに相当)。そのため、登記簿面積判定結果テーブル118には、各筆毎に、地番が記録される「地番」フィールド,対応する地積測量図の識別番号が記録される「地積測量図番号」フィールド,同地積測量図の作成業者の識別情報が記録される「作成業者」フィールド,同地積測量図の作成年月日が記録される「作成年月日」フィールド,当該筆の形状の角数(即ち、当該筆について地積測量図図形結線テーブル115に登録された点番号の数)が記録される「角数」フィールド,当該筆を囲む筆界線の長さ(即ち、当該筆について地積測量図図形結線テーブル115に登録された点番号が示す複数の点を結ぶ結線の総延長)が記録される「周辺長さ」フィールド,当該地積測量図について地積測量図筆属性テーブル112に登録されている面積(地積)が正確であるか否かについての評価結果が記録される「判定結果」フィールド,当該筆の登記簿上の地積についての想定誤差が記録される「想定誤差」フィールドからなるレコードを、有している。
また、磁気ディスク10に格納されている各種プログラム110には、基本プログラムやサーバプログラムの他、登記官による操作に基づいて各テーブル111〜121の内容を更新するプログラムや、一般の閲覧者による操作に基づいて各テーブル111〜117,119〜121を参照して登記後面積判定結果テーブル118を更新してその内容を出力するプログラム(後述する地積チェックプログラム)が、含まれている。
端末2は、コンピュータ庁における各登記官のデスク又は閲覧室に設置してある端末であり、サーバ装置1との間でサーバ&クライアントシステムを構成するコンピュータである。従って、クライアントコンピュータとしての通常のハードウェア(CPU21,ディスプレイ22,入力装置23,ハードディスク24,通信アダプタ25等)及びソフトウェア(基本プログラム,クライアントプログラム)を備えており、入力装置23を用いて入力された上記地積チェックプログラム用のコマンドをサーバ1へ送信するとともに、その結果としてサーバ1から応答された画面をディスプレイ22上に表示することができる。
なお、端末2が有する上記クライアント機能は、サーバ1自体に備えられていても良い。即ち、サーバ1の磁気ディスク10に格納されている各種プログラム110に、入力装置14を用いて入力されたコマンドを上記地積チェックプログラムに通知するとともに、地積チェックプログラムによる処理結果としての画面をディスプレイ13上に表示するクライアントプログラムが、含まれても良い。
<処理内容>
次に、上記地積チェックプログラムに従って、サーバ1のCPU11が実行する処理を、図13及び図14のフローチャートを参照して説明する。この処理は、サーバ1の入力装置14又は端末2の入力装置23を通じて、調査対象筆の地番をパラメータとする起動コマンドがサーバ1のCPU11に入力されたことに応じて、CPU11が、磁気ディスク10から地積チェックプログラムを読み込むことにより、スタートする。
そして、スタート後最初のS01では、CPU11は、入力された調査対象筆の地番に基づいて地図筆属性テーブル111を検索して、調査対象筆に対応した地図図面No.を読み出して認識し、更に、これと同じ地図図面No.に対応した全地番を読み出す。
続いて、CPU11は、S01にて読み出した全ての地番について、夫々、登記情報テーブル119に登録されている地積と地積測量図上の地積と比較して、その誤差を判定するために、S02乃至S14のループ処理を実行する。
このループ処理に入って最初のS02では、CPU11は、S01に読み出した地番のうち、未特定のものを一つ、判定対象地番として、特定する。
次のS03では、CPU11は、登記簿面積判定結果テーブル118を参照して、判定対象地番が登録されているか否かに依り、判定対象地番が示す筆についての地積測量図が存在するか否かをチェックする。そして、CPU11は、対応する地積測量図が存在する場合には、処理をS04へ進め、対応する地積測量図が存在しない場合には、処理をS11へ進める。
S11では、CPU11は、当該判定対象地番については、登記簿上の地積が信頼できない(×)と、判定する。
次のS12では、CPU11は、地積測量図が存在しない筆に対する住宅地図に基づく地積精度判定の対象とすべく、当該判定対象地番を、RAM15上の第1の退避領域151に格納する。
これに対して、S04では、CPU11は、登記簿面積判定結果テーブル118を参照して、判定対象地番に対応する地積測量図の作成年月日が、所定の基準年以前に作成されたものであるか否かをチェックする。この基準年とは、作成業者如何に拘わらずに地積測量図の精度が信頼できるものとなった年であり、例えば昭和50年に、設定されている。そして、CPU11は、当該作成年月日が基準年前であれば、処理をS005へ進め、当該作成年月日が基準年以後であれば、処理をS08へ進める。
S05では、CPU11は、地積測量図属性テーブル112を参照して、判定対象地番に対応した地積を読み出す。
次のS06では、CPU11は、登記情報テーブル119を参照して、判定対象地番 に対応した地積を読み出す。
次のS07では、CPU11は、S05にて読み出した地積とS06にて読み出した地積とを比較し、両者間の差(又は比率)が所定の基準値内であるかどうかをチェックする。そして、CPU11は、両者間の差(又は比率)が所定の基準値内であれば処理をS08へ進め、両者間の差(又は比率)が所定の基準値を超えていれば処理をS09へ進める。
S08では、CPU11は、当該判定対象地番については、登記簿上の地積が信頼できる(○)と、判定する。
一方、S09では、CPU11は、当該判定対象地番については、登記簿上の地積が信頼できない(×)と、判定する。
次のS10では、CPU11は、地積測量図の精度が低い可能性があるため、その検査をS15において行うために、当該判定対象地番を、RAM15上の第2の退避領域152に格納する。
以上に説明したS03〜S12の処理を調査対象筆について実行することが、地積取得ステップに相当し、かかる処理を実行するCPU11が、地積取得手段に相当する。また、S05〜S10の処理を他の筆について実行することが、地積測量図が存在する複数の筆について、地積測量図に記載された地積と対応する筆について登記簿から取得した地積との差が基準値内であるかどうかに依って地積測量図に記載された地積が正しいか否かの判定を行い、判定結果を作成業者の識別情報とともに判定結果テーブルに登録するステップに相当する。
上述したS08,S10又はS12の実行完了後に実行されるS13では、S08,S09又はS11での判定結果を、登記簿面積判定結果テーブル118における当該判定対象地番に対応したレコードにおける「判定結果」フィールドに登録する(既に値が記入されている場合には上書きする)。
次のS14では、S01にて抽出した全ての地番を、S02にて判定対象地番として特定したかどうかを、チェックする。そして、未だ全ての地番を判定対象地番と特定していないのであれば、CPU11は、処理をS02に戻して、次の地番を判定対象地番と特定し、S03以下の処理を実行する。
これに対して、S02〜S14のループ処理を繰り返した結果として、S01にて抽出した全ての地番を判定対象地番として特定し終わっている場合には、CPU11は、処理をS14からS15へ進め、S15〜S19のループ処理を実行する。
このループ処理は、第2の退避領域152に格納されている地番について、対応する地積測量図の作成時点における作成業者の信頼度に基づいて、その信頼度を判定するための処理である。
このループ処理に入って最初のS15では、CPU11は、第2の退避領域152からを、判定対象地番を一つ抽出する。
次のS16では、CPU11は、登記簿面積判定結果テーブル118から、判定対象地番に対応した地積測量図と同じ時期(例えば、同じ年、同じ年度、等)に、同じ作成業者によって作成された地積測量図についてのレコードを、抽出する。この時、抽出されたレコードが多いのであれば、角数又は/及び周辺長さといった他の項目を検索条件に加えることによって、抽出結果を、これら検索条件の項目において判定対象地番に対応した地積測量図と共通するレコードに、絞り込んでも良い。その上で、CPU11は、登記簿面積判定結果テーブル118から抽出した各レコードにおける「判定結果」フィールドの値を読み出す。そして、CPU11は、抽出した全レコード数に対する、当該「判定」フィールドに「○」が設定されているレコード数の比率を算出する。そして、算出した比率が所定基準比率以上であれば、当該判定対象地番については、登記簿上の地積が信頼できる(○)と、判定する。
次のS17では、CPU11は、S16において登記簿上の地積が信頼できる(○)と判定した場合に限り、登記簿面積判定結果テーブル118における当該判定対象地番のレコードの「判定結果」フィールドに、“○”を上書きする。
次のS18では、CPU11は、S16において登記簿上の地積が信頼できる(○)と
判定した場合に限り、当該判定対象地番を、第2の退避領域152から削除する。
以上に説明したS02〜S19の処理を調査対象筆について実行することが、地積測量図存否判定ステップに相当し、かかる処理を実行するCPU11が、地積測量図存否判定手段に相当する。
次のS19では、第2の退避領域152に格納されている全ての地番を、S15にて抽出したかどうかをチェックする。そして、第2の退避領域152に格納されている地番には未だS15にて抽出されていないものが含まれていると判定した場合には、CPU11は、処理をS15に戻す。
これに対してS15〜S19のループ処理を繰り返した結果として、第2の退避領域152に格納されている全ての地番がS15にて抽出済みであると判定した場合には、CPU11は、処理をS19からS20へ進め、S20〜S31のループ処理を実行する。
このループ処理は、第1の退避領域151及び第2の退避領域152に残っている全ての地番について、住宅地図から算出されたブロックの面積に基づいた登記簿上地積の精度判定を行うための処理である。
このループ処理に入って最初のS20では、CPU11は、第1の退避領域151及び第2の退避領域152に残っている地番のうち、未特定のものを一つ、判定対象地番として特定する。そして、CPU11は、地図図形結線テーブル121を参照し、判定対象地番の筆と同じ筆群(道路によって囲まれた一群の筆のことをいう)に属する全筆の地番を特定する。具体的には、CPU11は、地図図形結線テーブルに登録されている点番号の一部が判定対象地番と共通する全ての地番を、当該判定対象地番に対応した筆に隣接する筆の地番として、特定する。次に、CPU11は、このようにして特定された隣接筆に対して更に隣接する筆の地番を、特定する。以後、CPU11は、隣接する筆の地番が見つからなくなるまで、上記処理を繰り返すことにより、判定対象地番と同じ筆群に属する全筆の地番を特定するのである。そして、CPU11は、判定対象地番及びこれと同じ筆群に属する全筆の地番について、夫々、地積を読み出す。このとき、CPU11は、各退避領域151,152に残っている地番については、登記情報テーブル119から、それ以外の地番については、地積測量図筆属性テーブル112から、夫々地積を読み出す。しかる後に、CPU11は、各筆について読み出した地積の合計値を算出する。
次のS21では、CPU11は、S20にて地積の合計値を算出した筆群と一致するブロック(公道によって囲まれた街区)の面積を算出する。例えば、CPU11は、地図図形座標値テーブル113及び地図図形結線テーブル121に基づいて、筆群の外縁をなす一連の結線を定義する全点の座標値を読み出し、当該一連の結線の位置を認識する。その上で、住宅地図座標値テーブル116及び住宅地図図形結線テーブル117に定義されている全結線の位置を比較し、筆群の外縁に最も近接した一連の結線を特定する。このようにして特定した一連の結線の位置(各結線を定義する全点の座標値)に基づいて、CPU11は、特定した一連の結線が囲むブロックの面積を算出するのである。
次のS22では、CPU11は、S20にて特定した筆群に属する筆の地番のうち、当該判定対象地番を含む2つ以上の地番が、両退避領域151,152に残っているか否かをチェックする。そして、2つ以上の地番が両退避領域151,152の何れかに残っている場合には、CPU11は、これらの地番については、最早正確な地積を求めることは不可能であるので、S25において、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積が信頼できない(×)と判定し、次のS26において、「想定誤差」が「不明」であると判定する。そして、CPU11は、S29において、S25及びS26での判定結果を、登記簿
面積判定結果テーブル118における該当地番のレコードに登録(上書)し、S30において、これら複数の地番を各退避領域151,152から削除する。
これに対して、S20にて特定した筆群に属する筆の地番のうち当該判定対象地番のみが両退避領域151,152に残っていると、S22にて判定した場合には、CPU11は、S23において、S20にて算出した地積の合計値とS21にて算出した面積とを比較して、両者の差が所定の基準値内であるか否かをチェックする。そして、CPU11は、両者の差が基準値以上であったならば、判定対象地番について、S27において、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積が信頼できない(×)と判定し、次のS28において、「想定誤差」がS23にて算出した差(筆群についての地積の合計値と住宅地図から算出した面積との差)であると判定する。そして、CPU11は、S29において、S27及びS28での判定結果を、登記簿面積判定結果テーブル118における判定対象地番のレコードに登録(上書)し、S30において、判定対象地番を各退避領域151,152から削除する。
これに対して、面積差が基準値内であると、S23にて判定した場合には、CPU11は、S24において、判定対象地番についての登記簿(登記情報テーブル119)上の地積が信頼できる(○)と判定する。そして、CPU11は、S29において、S24での判定結果を、登記簿面積判定結果テーブル118における判定対象地番のレコードに登録(上書)し、S30において、判定対象地番を各退避領域151,152から削除する。以上に説明したS20〜S28の処理を調査対象筆に対して実行することが地積判定ステップに相当し、かかる処理を実行するCPU11が、地積判定手段に相当する。
S30の次に実行されるS31では、CPU11は、各退避領域151,152に未だ地番が残っているかどうかをチェックする。そして、CPU11は、地番が残っている場合には、処理をS20に戻す。これに対して、S20乃至S31のループ処理を繰り返した結果として退避領域151,152から地番が無くなった場合には、CPU11は、図19に示すように、判定対象地番に対応した筆を含む地図(筆界線及び地番の表示からなる地図)を、地図図形属性テーブル120,地図図形結線テーブル121及び地図図形座標値テーブル113に基づいてRAM15上に描画する。また、CPU11は、当該地図上の各筆について、登記簿面積判定結果テーブル118に“判定結果=○”が登録されている場合には、登記情報テーブル119から読み出した地積を記述し、“判定結果=×”が登録されている場合には、当該判定結果及び「想定誤差」フィールドの値(誤差の数値又は「不明」の文字)を記述する。以上の後、CPU11は、RAM15上で完成させた地図のイメージを、ディスプレイ(端末2から入力があった場合にはそのディスプレイ22,入力装置14から入力があった場合にはディスプレイ13)上に表示する。以上の後に、CPU11は、地積チェックプログラムに従った処理を終了する。
<動作>
次に、上述した構成を有する本実施例による電子情報処理組織の動作例を説明する。
いま、図15に示すように区画された地域が存在し、当該地域内の土地(筆)の地番及び実際の面積は、図15に示された通りであったとする。なお、図15は、当該地域についての登記所備付地図(地図図面No.=あ01)の表示範囲とも一致しているとする。し
かしながら、登記簿(登記情報テーブル119)上では、当該地域の各土地(筆)の地積は、図16に示す通りとなっているとする。即ち、地番A,B,F,Eについては、正確な地積が登記されているが、地番C,D,Hについては、実際よりも少ない地積が、地番Gについては実際よりも多い地積が登録されているとする。また、図17に示すように、地番C,G,Hについては地積測量図が存在しておらず、地番A,B,F,Eについては正確な地積測量図が存在し、地番Dには何らかの理由に因り実際よりも地積が小さいものとしている地積測量図しか存在していないものとする。なお、図18に示すように、当該
地域には、住宅地図が存在している。
かかる状況において、当該地域中の何れかの筆を調査対象筆と設定して、地積チェックプログラムを起動させたとする。すると、地番A及び地番Bについては、地積測量図が存在し(S03:YES)、登記簿面積判定結果テーブル118に登録されている当該地積測量図の作成年月日が昭和50年より後であるので(S04:YES)、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積は信頼できると判定される(S08)。その結果、図19に示すディスプレイ(13,22)上の出力結果においては、地番A,Bについては、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積(80m2,90m2)がそのまま表示される。
一方、地番Cについては、地積測量図が存在しない為、CPU11は、地積測量図との対比によって登記簿(登記情報テーブル119)上の地積の正確性を確認する手法を、採り得ない(S03:NO)。この場合、地番Cは、地番A及びBとともに筆群を構成するが、地積測量図が存在していない筆は当該筆群内で地番Cのみであるので(S22:NO)、CPU11は、当該筆群についての登記簿(登記情報テーブル119)上の地積の合計245m2と、住宅地図から算出される当該筆群と同じブロックの面積(255m2,即ち、当該ブロックに含まれる土地の実際の面積の合計)とを比較する。そして、両者の差(−10m2)が基準値を越えていれば(S23:NO)、CPU11は、地番Cの登記
簿(登記情報テーブル119)上の地積は信頼できでいと判定し(S27)、その「想定誤差」として両者の差(−10m2)を決定する(S28)。その結果、図19に示すデ
ィスプレイ(13,22)上の出力結果においては、地番Cについては、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積が信頼できない旨(×)及びその想定誤差(−10m2)が
表示される。
また、地番Eについては、地積測量図が存在し、登記簿面積判定結果テーブル118に登録されている当該地積測量図の作成年月日が昭和50年より後であるか(S04:YES)、そうでないとしても、その地積が登記簿(登記情報テーブル119)上のものと一致しているので(S07:YES)、何れにしても、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積は信頼できると判定される(S08)。その結果、図19に示すディスプレイ(13,22)上の出力結果においては、地番Eについては、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積(90m2)がそのまま表示される。
一方、地番Dについては、地積測量図は存在するものの、その作成年月日は昭和50年以前であるので(S04:NO)、その地積は正確ではない(S07:NO)。そこで、CPU11は、当該地積測量図と同じ業者により、同時期に作成された地積測量図について規模面積判定結果テーブル118に登録されている判定結果を調べ、“O”の比率が基準比率以上であるかどうかをチェックする(S16)。ここでは、当該比率が基準比率未満であったとすると、CPU11は、上述したのと同様に、住宅地図との比較を行う。即ち、地番Eは、地番Dとともに筆群を構成するが、地積測量図が正確でない筆は当該筆群内で地番Eのみであるので(S22:NO)、CPU11は、当該筆群についての登記簿(登記情報テーブル119)上の地積の合計180m2と、住宅地図から算出される当該
筆群と同じブロックの面積(210m2,即ち、当該ブロックに含まれる土地の実際の面
積の合計)とを比較する。そして、両者の差(−30m2)が基準値を越えていれば(S
23:NO)、CPU11は、地番Cの登記簿(登記情報テーブル119)上の地積は信頼できないと判定し(S27)、その「想定誤差」として両者の差(−30m2)を決定
する(S28)。その結果、図19に示すディスプレイ(13,22)上の出力結果においては、地番Dについては、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積が信頼できない旨(×)及びその想定誤差(−30m2)が表示される。
また、地番Fについては、地積測量図が存在し、登記簿面積判定結果テーブル118に
登録されている当該地積測量図の作成年月日が昭和50年より後であるか(S04:YES)、そうでないとしても、その地積が登記簿(登記情報テーブル119)上のものと一致しているので(S07:YES)、何れにしても、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積は信頼できると判定される(S08)。その結果、図19に示すディスプレイ(13,22)上の出力結果においては、地番Fについては、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積(75m2)がそのまま表示される。
一方、地番G及びHについては、地積測量図が存在しない為、CPU11は、地積測量図との対比によって登記簿(登記情報テーブル119)上地積の正確性を確認する手法を、採り得ない(S03:NO)。また、地番G及びHは、地番Fとともに筆群を構成するが、同じ筆群内に二つの地番について地積測量図が存在していないので(S22:YES)、住宅地図から算出される面積と比較する手法によっても、夫々の想定誤差を算出することができない。当該筆群については、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積の合計(255m2)と住宅地図から算出される実際の面積(255m2)とが一致するものの、個々の筆の地積は実際の面積とは一致していないからある。そこで、CPU11は、これら地番G,Hについては、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積は信頼できず(S25)、その「想定誤差」も不明であると決定する(S26)。その結果、図19に示すディスプレイ(13,22)上の出力結果においては、地番G,Hについては、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積が信頼できない旨(×)及びその想定誤差も不明である旨が、表示される。
以上に説明した本実施例による電子情報処理組織によれば、閲覧者及び登記官は、調査対象筆について、ディスプレイ(13,22)上の出力結果により、容易に、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積が正確であるかどうかの目安を知ることができる。そのため、例えば、土地取引の相手方や担保権(抵当権等)者となろうとする者は、調査対象筆について、登記簿(登記情報テーブル119)上の地積が信頼できない旨(×)が表示されていた場合には、独自に現地調査を行って正確な地積を求めることにより、地積の誤差に因るトラブルを未然に防止することができるのである。
なお、本実施例において、S15からS19の処理については、より厳格な判定を求めるのであれば、省略することも可能でる。
同様に、S04の処理についても、より厳格な判定を求めるのであれば、省略することも可能である。
また、本実施例では、筆群から私道を除外していたが、私道も私有地である以上は物権変動の対象となり、よって、筆単位で登記の対象となるのであるから、本実施例による地積調査対象としても良い。この場合、筆群とは、私道の筆を含むものとなり、公道によって囲まれたものとすれば良い。
また、本実施例では、調査対象筆と同じ登記所備付地図に含まれる全筆について、その登記簿上の地積が信頼できるか否かの判定結果が表示されていたが、処理負荷を低減するためには、調査対象筆の地積についての判定結果のみを表示するようにし、そのために必要な範囲でのみ処理を実行するようにしても良い。例えば、調査対象筆について昭和50年以後作成の地積測量図が存在していたならば、その時点で、その旨を表示して、処理を打ち切っても良い。
上述した実施形態を含む概念を概略した付記を、以下に示す。
(付記1)
コンピュータに、
記憶手段に記憶された登記簿を参照して、判定対象の筆の地積を取得する地積取得ステップ、
判定対象の筆について、地積の記載が正確な地積測量図が存在するか否かを判定する地積測量図存否判定ステップ、
判定対象の筆について地積の記載が正確な地積測量図が存在しない場合には、前記記憶手段に記憶された当該判定対象の筆を表示する登記所備付地図に基づいて、当該判定対象の筆と同じ筆群に属する全ての筆を特定し、当該筆群に属する当該判定対象の筆以外の全筆について地積の記載が正確な地積測量図が存在している限り、当該筆群に属する全筆について前記登記簿から取得された地積の合計と、前記記憶手段に記憶された住宅地図に基づいて算出された当該筆群に相当するブロックの面積とを比較し、両者の差が基準値内であれば、当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積が正しいと判定する地積判定ステップ
を実行させるための地積チェックプログラム。
(付記2)
コンピュータに、
地積測量図が存在する複数の筆について、該地積測量図に記載された地積と対応する筆について前記登記簿から取得した地積との差が基準値内であるかどうかに依って該地積測量図に記載された地積が正しいか否かの判定を行い、該判定結果を該作成業者の識別情報とともに判定結果テーブルに登録するステップを更に実行させ、
前記地積測量図存否判定ステップでは、前記判定対象の筆について地積測量図が存在し、且つ、当該地積測量図に記載された地積と当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積との差が基準値内である場合,及び、当該地積測量図に記載された地積と当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積との差が基準値を越えるが、当該地積測量図と同じ作成業者の識別情報に対応付けて前記判定結果テーブルに登録されている全判定結果に占める地積が正しいとされた判定結果の比率が基準比率を超える場合に、判定対象の筆について、地積の記載が正確な地積測量図が存在すると判定させる
付記1記載の地積チェックプログラム。
(付記3)
前記筆群は、道路により囲まれた一群の筆である
付記1記載の地積チェックプログラム。
(付記4)
コンピュータに、
前記差が基準値を超える場合に、前記差を、当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積の想定誤差として出力させる出力ステップ
を更に実行させるための付記1記載の地積チェックプログラム。
(付記5)
コンピュータに、
当該筆群に属する筆群のうち、当該判定対象の筆を含む複数の筆について、地積の記載が正確な地積測量図が存在していない場合には、当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積の想定誤差が不明である旨を出力する出力ステップ
を更に実行させるための付記1記載の地積チェックプログラム。
(付記6)
地積の記載が正確な地積測量図とは、記載された地積と対応する筆について前記登記簿から取得した地積との差が基準値内である地積測量図である
付記1記載の地積チェックプログラム。
(付記7)
地積の記載が正確な地積測量図とは、作成年月日が所定の基準日以後である地積測量図である
付記1記載の地積チェックプログラム。
(付記8)
コンピュータが、
記憶手段に記憶された登記簿を参照して、判定対象の筆の地積を取得し、
判定対象の筆について、地積の記載が正確な地積測量図が存在するか否かを判定し、
判定対象の筆について地積の記載が正確な地積測量図が存在しない場合には、前記記憶手段に記憶された当該判定対象の筆を表示する登記所備付地図に基づいて、当該判定対象の筆と同じ筆群に属する全ての筆を特定し、当該筆群に属する当該判定対象の筆以外の全筆について地積の記載が正確な地積測量図が存在している限り、当該筆群に属する全筆について前記登記簿から取得された地積の合計と、前記記憶手段に記憶された住宅地図に基づいて算出された当該筆群に相当するブロックの面積とを比較し、両者の差が基準値内であれば、当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積が正しいと判定する
地積チェック方法。
(付記9)
電子化された登記簿,登記所備置地図,住宅地図及び各筆についての地積測量図を記憶した記憶手段と、
記憶手段に記憶された登記簿を参照して、判定対象の筆の地積を取得する地積取得手段と、
判定対象の筆について、地積の記載が正確な地積測量図が存在するか否かを判定する地積測量図存否判定手段と、
判定対象の筆について地積の記載が正確な地積測量図が存在しない場合には、前記記憶手段に記憶された当該判定対象の筆を表示する登記所備付地図に基づいて、当該判定対象の筆と同じ筆群に属する全ての筆を特定し、当該筆群に属する当該判定対象の筆以外の全筆について地積の記載が正確な地積測量図が存在している限り、当該筆群に属する全筆について前記登記簿から取得された地積の合計と、前記記憶手段に記憶された住宅地図に基づいて算出された当該筆群に相当するブロックの面積とを比較し、両者の差が基準値内であれば、当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積が正しいと判定する地積判定手段とを
備えた地積チェック装置。
1 サーバ装置
2 端末
10 磁気ディスク
11 CPU
13 ディスプレイ
14 入力装置
15 RAM
22 ディスプレイ
110 プログラム
111 地図属性テーブル
112 地積測量図筆属性テーブル
113 地図図形座標値テーブル
114 地積測量図図形座標テーブル
115 地積測量図図形結線テーブル
116 住宅地図座標値テーブル
117 住宅地図図形結線テーブル
118 登記後面積判定結果テーブル
119 登記情報テーブル
120 地図図形属性テーブル
121 地図図形結線テーブル
151 第1の退避領域
152 第2の退避領域

Claims (5)

  1. コンピュータに、
    記憶手段に記憶された登記簿を参照して、判定対象の筆の地積を取得する地積取得ステップ、
    判定対象の筆について、地積の記載が所定の条件を満たす地積測量図が存在するか否かを判定する地積測量図存否判定ステップ、
    判定対象の筆について地積の記載が所定の条件を満たす地積測量図、或いは、地積測量図が存在しない場合には、前記記憶手段に記憶された当該判定対象の筆を表示する登記所備付地図に基づいて、当該判定対象の筆と同じ筆群に属する全ての筆を特定し、当該筆群に属する当該判定対象の筆以外の全筆について地積の記載が所定の条件を満たす地積測量図が存在している限り、当該筆群に属する全筆について前記登記簿から取得された地積の合計と、前記記憶手段に記憶された住宅地図に基づいて算出された当該筆群に相当するブロックの面積とを比較し、両者の差が基準値内であれば、当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積が正しいと判定する地積判定ステップ
    を実行させるための地積チェックプログラム。
  2. コンピュータに、
    地積測量図が存在する複数の筆について、該地積測量図に記載された地積と対応する筆について前記登記簿から取得した地積との差が基準値内であるかどうかに依って該地積測量図に記載された地積が正しいか否かの判定を行い、該判定結果を該作成業者の識別情報とともに判定結果テーブルに登録するステップを更に実行させ、
    前記地積測量図存否判定ステップでは、前記判定対象の筆について地積測量図が存在し、且つ、当該地積測量図に記載された地積と当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積との差が基準値内である場合,及び、当該地積測量図に記載された地積と当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積との差が基準値を越えるが、当該地積測量図と同じ作成業者の識別情報に対応付けて前記判定結果テーブルに登録されている全判定結果に占める地積が正しいとされた判定結果の比率が基準比率を超える場合に、判定対象の筆について、地積の記載が正確な地積測量図が存在すると判定させる
    請求項1記載の地積チェックプログラム。
  3. 前記筆群は、道路により囲まれた一群の筆である
    請求項1記載の地積チェックプログラム。
  4. コンピュータが、
    記憶手段に記憶された登記簿を参照して、判定対象の筆の地積を取得し、
    判定対象の筆について、地積の記載が所定の条件を満たす地積測量図が存在するか否かを判定し、
    判定対象の筆について地積の記載が所定の条件を満たす地積測量図、或いは、地積測量図が存在しない場合には、前記記憶手段に記憶された当該判定対象の筆を表示する登記所備付地図に基づいて、当該判定対象の筆と同じ筆群に属する全ての筆を特定し、当該筆群に属する当該判定対象の筆以外の全筆について地積の記載が所定の条件を満たす地積測量図が存在している限り、当該筆群に属する全筆について前記登記簿から取得された地積の合計と、前記記憶手段に記憶された住宅地図に基づいて算出された当該筆群に相当するブロックの面積とを比較し、両者の差が基準値内であれば、当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積が正しいと判定する
    地積チェック方法。
  5. 電子化された登記簿,登記所備置地図,住宅地図及び各筆についての地積測量図を記憶した記憶手段と、
    記憶手段に記憶された登記簿を参照して、判定対象の筆の地積を取得する地積取得手段と、
    判定対象の筆について、地積の記載が所定の条件を満たす地積測量図が存在するか否かを判定する地積測量図存否判定手段と、
    判定対象の筆について地積の記載が所定の条件を満たす地積測量図、或いは、地積測量図が存在しない場合には、前記記憶手段に記憶された当該判定対象の筆を表示する登記所備付地図に基づいて、当該判定対象の筆と同じ筆群に属する全ての筆を特定し、当該筆群に属する当該判定対象の筆以外の全筆について地積の記載が所定の条件を満たす地積測量図が存在している限り、当該筆群に属する全筆について前記登記簿から取得された地積の合計と、前記記憶手段に記憶された住宅地図に基づいて算出された当該筆群に相当するブロックの面積とを比較し、両者の差が基準値内であれば、当該判定対象の筆について前記登記簿から取得した地積が正しいと判定する地積判定手段とを
    備えた地積チェック装置。
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