JP2003280521A - 未登記土地の測量登記方法及びそれに用いる測量演算装置 - Google Patents

未登記土地の測量登記方法及びそれに用いる測量演算装置

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JP2003280521A
JP2003280521A JP2002086720A JP2002086720A JP2003280521A JP 2003280521 A JP2003280521 A JP 2003280521A JP 2002086720 A JP2002086720 A JP 2002086720A JP 2002086720 A JP2002086720 A JP 2002086720A JP 2003280521 A JP2003280521 A JP 2003280521A
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Osamu Okawachi
修 大川内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 税の公平化を図ることを目的とする未登記土
地の測量登記処理を、迅速、確実に行い、それに要する
経費を大幅に節約する。 【解決手段】 測量対象区域について、課税対象の元と
されている国土調査図及び実際土地の現況を示す現況図
を新規に創案された測量演算装置の地図データ入力部に
入力し、実務データを参照させて整合図を出力させる。
後は、整合図に基いて1回の現地測量を行って境界杭を
投設し、登記処理する方法、及びこれに用いる測量演算
装置。地図データ入力をディジタルカメラを用いて迅速
容易に入力することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戦後、各自治体に
無償で提供された民有地について、今尚未登記で課税さ
れている土地を対象として、未登記土地を非課税処理す
るための未登記土地の測量登記方法及びそれに用いる測
量演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】戦後の高度経済成長以来、我が国の社会
資本整備、特に道路整備は、「国土の均衡ある発展」を
目標として目覚ましい勢いで築き上げられ、我が国の基
礎体力の強化に貢献してきた。殊に地方の道路は、中央
へのパイプ役、生活の基盤として施設整備の対応を急ぐ
必要から、短期的な事業実施の効率性が重要視され、早
期完成、事業費軽減のため、地区住民民有地の無償によ
る提供によって実現されてきた。そのため、民有地の無
償による提供に対しては、提供土地を非課税扱いとしな
ければならない。
【0003】ところが、民有地を非課税とする登記が、
あまりの量の多さと担当職員数の配置不足等が原因で今
尚多くの登記未処理土地が残っている状況となり、善意
の土地提供者に現在も負担をかけている。また、当時の
担当者の配置変換、定年退職等により知る者も少なくな
り、場所の特定に対しても多くの経費と時間を費やす仕
事となっており、財政困難の折、大きな問題点となって
いる。
【0004】現在の未登記土地の登記処理方法を示すと
次の通りである。処理の流れを図11に示す。まず、各
種情報源に基いて国、県、市町村等の各自治体で対象区
域を認定(ステップ1101)し、本人通知すると共に
測量会社に測量依頼する。測量依頼を受けた測量会社
は、ステップ1102以下の処理を介してステップ11
15で最終登記を行っている。
【0005】測量会社は、ステップ1102で、対象区
域の国土調査図Aと、道路台帳現況図Bを準備し、両図
を同一縮尺にするため、拡大、縮小コピーを繰り返し行
い、ステップ1103で双方を同一縮尺にする。1%以
下の誤差内に収めるのは至難の技であり、相当のムダを
要する。図面の範囲が広く、大きい場合は、専門の業者
に依頼することもある。また、ここで正確に配置ができ
るよう、双方の座標軸を合わせる。
【0006】次いで、同一縮尺の図面のうち、道路台帳
現況図Bを半透明トレース紙に写し、これを国土調査図
Aに重ね合わせ、ステップ1104で分筆線の有無の確
認を行う。一般には、国土調査図Aには、対象道路の線
分が欠如しているので、その部分を分筆線が無いと確認
できる。
【0007】ステップ1105で分筆線の確認がとれな
い部分を未登記であると推定し、ステップ1106で税
務課の固定資産台帳にて地番の照合を行い、ステップ1
107で課税の有無を調査し、課税されていれば、ステ
ップ1108で未登記物権であると判断する。
【0008】ステップ1108で未登記物件であると判
定された場合には、ステップ1109で現地へ赴き、ス
テップ1109で概ね外郭の測量を行い、測量事務所へ
戻り、ステップ1110で測量結果を計算し、ステップ
1111で当該地番の面積を算出する。
【0009】ここで、未登記地番の取得面積は、既に所
有者には通知してあるため、その面積に測量結果を合わ
せる作業が発生する。この面積の調整は、専用のソフト
ウエアを用いたコンピュータを使用し、測量点の1つ1
つの移動計算を行い、繰り返し面積を算出し、道路台帳
の取得面積と合わせる作業を行う。
【0010】その後、再度現地へ赴き、ステップ111
2で復元測量を行い、ステップ1113で現地に境界杭
を打設する。
【0011】以上の工程を経て、再び事務所に戻り、登
記所へ持ち込める地籍測量図を作成し、これを登記する
ことにより、未登記土地の登記処理がやっと完了する。
【0012】以上の通り、従来よりの未登記土地の登記
処理方法では、各自治体で対象区域を認定して後も、同
一縮尺化、分筆線の確保、地番の照合、未登記物件の判
断、現地測量、面積算出、復元測量等々を行わなければ
ならず、極めて多くの手間と費用を要していた。
【0013】現在、各自治体が抱えている未登記物件
は、約600〜2400筆程度であり、経費として1自
治体当り7200万円〜2億8800万円の予算が必要
と言われている。全国規模で計算すると莫大な予算と日
数が必要となるのは明らかである。
【0014】また、現在、多くの市町村は、平成17年
(2005年)を目途に合併の動きを示している。複数
の自治体が合併することにより、未登記土地の登記処理
が益々煩雑化することが懸念される。これらのことか
ら、処理機能を高め、できるだけ迅速に且つ経費の削減
を図ることのできる方法及びシステムの構築が緊急且つ
重要な課題となっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術に鑑みて、少なくとも測量会社が請負った未登記土地
の測量登記を、迅速、確実、低コストで実現できる未登
記土地の測量登記方法及びそれに用いる測量演算装置を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできる本発明は、各自治体に無償で提供された民有地
について、未登記土地を非課税処理するための未登記土
地の測量登記方法であって、各自治体より依頼された測
量対象区域について、課税対象の元とされている国土調
査図A及び実際土地の現況を示す現況図Bを測量演算装
置の地図データ入力部に入力し、前記測量演算装置で、
両図A,Bの同一縮尺化、分筆線の有無に基づく測量対
象区域の推定、推定区域が課税されていることの自動判
別による測量対象の特定化、特定区域の対象面積の計算
及びその微調整、調整結果に基く整合図の作成までを実
行させ、前記測量演算装置で得られた整合図に基いて現
地測量及び境界抗の投設を行うと共に、自動又は手動で
地積測量図を作成し、登記処理を行うことを特徴とす
る。
【0017】このようにすれば、従来煩瑣で手間を要し
た多くの部分を自動化でき、作業を確実、円滑に実行で
きる。特に現地測量は基本的に1回で済む。試算によれ
ば、所要経費を50%以上軽減できる。
【0018】また、上記方法に用いる測量演算装置は、
課税対象の元とされている国土調査図及び実際土地の現
況を示す現況図を入力する地図データ入力部と、両図を
同一縮尺化した上で重ね合わせ、分筆線の有無に基いて
測量対象区域を推定する対象区域推定部と、課税台帳の
属性データを参照し、推定された区域が課税されている
ことを判別し、そこを測量対象として特定する測量対象
特定部と、特定された区域の対象面積を計算し、実務上
の微調整を加えて整合図を作成する整合図作成部と、特
定された区域の測量、登記に必要な所要のデータを出力
するデータ出力部と、を備えたことを特徴とする。
【0019】画面A,Bの入力部への入力は、測定演算
装置の入力部及び入力データの処理装置の構成内容に従
う。例えば、ディジタルデータのみを入力可能の入力部
に対しては、図面A,Bの入力に際し、これらをディジ
タル化して後入力し処理させることができる。既に一方
の図面のみがディジタル化されていれば、他方の図面の
みをディジタル化して入力すれば良い。因みに、現在、
国土調査図Aは、ディジタル化が進んでいるが、道路台
帳現況図はほとんどディジタル化されていない。従っ
て、この場合には、道路台帳現況図のみディジタル化
し、入力部に入力する手続きが必要である。
【0020】入力部の構成をアナログデータを画像処理
できる構成とすることも可能である。この場合には、入
力図面は、アナログデータの入力、即ち、紙面上に描か
れた図面を、スキャナ装置やディジタルカメラを介して
入力することになる。
【0021】各自治体で本装置を認定確認に利用し、分
筆線有無まで確認できるようにすれば、自治体の認定処
理及び測量会社の測量登記処理の両作業を共に迅速、確
実に実行することができ、総合的メリットができ、全体
効率が格別向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を説明する。図1は、本発明方法による
手順を示すフローチャート。図2は、それを実施するの
に用いることのできる測量演算装置の構成一例を示すブ
ロック図である。図3は上記測量演算装置の処理内容を
示すフローチャート、図4〜図10は入力及び処理過程
における各図の内容を示す説明図である。
【0023】図1に示すように、本発明の未登記土地の
測量登記方法では、ステップ101で対象区域が認定さ
れて後、ステップ102で図4に示す国土調査図及び
図5に示す道路台帳現況図を準備し、ステップ103
で必要に応じてディジタル化を行って、測量演算装置に
自動測量演算させることができる。
【0024】図面は必要に応じてディジタル化される。
即ち、現在国土調査図の多くはディジタル化されている
ので、道路台帳現況図のみをディジタル化して入力す
る。ディジタル化は、道路台帳現況図に示されている線
分上の点をディジタイザで数値化し、全線分を数値化す
ることにより行うことができる。
【0025】測量演算装置がスキャナ入力を可能として
いる場合には、ディジタル化作業を省略することもでき
る。
【0026】ステップ104で示す自動測量演算装置で
は、両図を比較処理し、面積の微調整までを行った整合
図を出力させることができる。
【0027】従って、ステップ105で1回の現地測量
を行い、ステップ106で境界杭を投設し、ステップ1
07で前記整合図に基いて作成された地籍測量図をもっ
て登記することで、全作業を終了することができる。試
算によれば、図11に示した従来例との比較において、
処理に要する経費を50%以上削減することができる。
しかも煩瑣部分を自動化でき、かつ記録できるので、誤
り少なく確実に作業進行できる。
【0028】図2に示すように、本発明の一実施の形態
に係る測量演算装置1は、測量演算部2を主体として、
これに地図データ入力部3と、属性データ記憶部4、条
件データ入力部5、微調整ソフトウエア記憶部6、経過
データ記憶部7、データ出力部8を接続して成る。測量
演算部2は、対象区域推定部9と、測量対象特定部10
と、整合図作成部11とを有する。
【0029】本例では、前記地図データ入力部3は、デ
ィジタル化された国土調査図と、同じくディジタル化
された道路台帳現況図を入力するドライバで構成され
るものとする。通信回路を設けて、ディジタルデータを
記憶する装置からデータ入力する構成でも良い。
【0030】属性データ記憶部4には、税務課の固定資
産台帳に示される地番及び課税状況を示すデータが記憶
される。
【0031】条件データ入力部5には、図1のステップ
101で示される本人通知の面積や出力条件等の条件が
設定される。
【0032】微調整ソフトウエア記憶部(エンジン)
は、既に手動による調整用の専用ソフトが市販されてお
り、特に問題なく利用されているので、これをそのまま
セットすることができる。
【0033】経過データ記憶部7は、演算途中のデータ
(数値又は地図データ)等を必要に応じて取り出せるよ
う、一時的にデータ記憶するものである。
【0034】データ出力部8は、画面やプリンタ、プロ
ッタ等一般の出力機器で構成され、図8,図9,図10
に示す着色合成図、外郭図、面積整合図の他、図
示しない地籍測量図や演算途中の経過データとして、
図6,図7に示す縮尺変更図や合成図を出力させる
こともできる。
【0035】図3に示すように、測量演算装置1は、ス
テップ301で国土調査図及び道路台帳現況図が入
力されると、ステップ302で両図の同一縮尺化を図
る。同一縮尺化は、例えば国土調査図に合わせ、道路
台帳現況図を拡大し、同一縮尺化した道路台帳現況図
の縮尺変更図〔図6〕を得ることで行なわれる。
【0036】ステップ303では、同一縮尺化された両
図、の合成図〔図7〕を得、ステップ304で分
筆線の有無の確認を行う。分筆線の確認のとれない部分
が未登記であると推定できる。
【0037】ステップ305では、属性データ記憶部4
の課税データを参照し、地番の照合を行い、課税されて
いれば未登記であると判別する。
【0038】次いで、ステップ306では、課税部分で
ある未登記部分を着色し、これを必要に応じてデータ出
力部8から出力することができる。そのため、当該デー
タは、経過データ記憶部7に一時記憶する。
【0039】ステップ307では、着色合成図〔図
8〕の着色部分(図の黒塗り部分)について登記図作成
可能な縮尺に変更し、ステップ308で外郭のみを残し
て、これを外郭図〔図9〕とする。出力図面としては
この部分を赤色で示す。また、この赤色で囲まれた部分
の面積計算を自動的に行う。このデータも経過データ記
憶部7に一時記憶する。ステップ309では、対象面積
を計算し、台帳上の面積に誤差が生じたらステップ31
0で微調整を行い、ステップ311で面積の合致が得ら
れる整合図〔図10〕を作成する。
【0040】ステップ312では、必要に応じて地積測
量図(図示せず)、その他登記に必要な書類を作成
し、ステップ313で指示に従ったデータを出力するこ
とができる。
【0041】以上により、測量会社は、自治体より依頼
された測量登記処理について、対象図面、を入力す
るのみで、データ出力部8から整合図を得ることがで
き、ステップ150に示した1回の現地測量を行うこと
でステップ107に示す登記処理を行うことができる。
しかも、途中経過のデータは、全て経過データ記憶部7
に記憶され、適時参照できるので、迅速のみならず確実
で問題を残さない手続きを行うことができる。
【0042】図2に示した測量演算装置1を各自治体の
対象区域の認定処理に用いることもできる。各自治体で
は、申請の有った区域、或いは推定地域についての図面
を入力し、未登記土地の推定を行い、その上で実際
測量及び登記処理のみを測量会社に依頼することもでき
る。このようにすれば、認定作業及び測量登記処理が一
元化され、双方で生ずる重複作業を大幅に節約でき、全
体作業の70%程度を節約することができると推定され
る。
【0043】また、各自治体の認定作業において、対象
地区全ての地図を入力処理することにより、申請のあっ
た土地や、当時の担当者が指定する以外の全地域につい
て未登記土地を発見することができる。また、これによ
り、全国において各地区の合併が行なわれ、処理が煩雑
になる懸念のある地域についても、それまでに未登記土
地の登記処理を終了できることが期待できる。もっと
も、仮にそれが遅れ、合併後に未登記土地を登記処理し
なければならない場合でも、本発明の測量演算装置1は
有効である。合併後については、自治体所轄を明らかに
するための属性データを追加するのみで対応可能であ
る。
【0044】さらに、前記測量演算装置1において、紙
に描かれた図面をスキャナ装置で入力させることも可能
である。ただし、図面の内1又は両方がスキャナ入
力されたイメージ図である場合、測量演算部2に、これ
を処理するための画像処理部を設けなければならない。
【0045】この画像処理部は、例えば、紙面に予めチ
ェックした位置を同一縮尺に合わせ、道路台帳現況図
に示される道路線分に沿ってトレースし、両図のずれか
ら分筆線の有無を判別し、図面誤差を考慮しつつ面積計
算し、未登記土地を発見するような形態となる。この場
合、若干の図面誤差を容認せざるを得ないので、あくま
で未登記土地の発見に限定して使用するのが有意義であ
る。発見された区域についてディジタル化を行い、図3
に示した手順で正規に測量演算することができる。
【0046】測量演算装置1は、条件データ入力部5に
設定された条件データに基いて所定の面積に概略の面積
を合わせることができるので、都市計画の用途区域の設
定検討作業や、各種区域指定の面積検討における変更処
理作業等に多用できる。
【0047】地図データ入力部3としては、国土調査図
及び道路台帳現況図として、紙面上に表示された地
図を2台のディジタルカメラで夫々撮像し、図3に示す
ステップ302以下の処理へ移行させることができる。
1台のディジタルカメラで順次撮像し、二種の図面を合
成するようにすることもできる。ディジタル化されてい
る図面データに対し、ディジタル化されていない図面の
みをディジタルカメラで撮像し、合成することもでき
る。
【0048】ディジタルカメラによる測量演算装置1
は、基本的には前述のスキャナ装置によるものと同質で
あるが、1台又は2台のディジタルカメラで撮像するの
で、処理速度が極めて迅速である。このディジタルカメ
ラによる測量演算装置は、図面の撮像による誤差が生じ
得るので、前述のスキャナ装置によるもの同様、図2に
示した整合図作成部11を除いた形で未登記土地認定ま
での装置として利用できる。
【0049】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計
時変更を行い、各種態様で実施できる。
【0050】
【発明の効果】以上の通り、本発明は、各自治体に無償
で提供された民有地について、未登記土地を非課税処理
するための未登記土地の測量登記方法であって、各自治
体より依頼された測量対象区域について、課税対象の元
とされている国土調査図及び実際土地の現況を示す現況
図を測量演算装置の地図データ入力部に入力し、前記測
量演算装置で、両図の同一縮尺化、分筆線の有無に基づ
く測量対象区域の推定、推定区域が課税されていること
の自動判例による測量対象の特定化、特定区域の対象面
積の計算及びその微調整、調整結果に基く整合図の作成
までを実行させ、前記測量演算装置で得られた整合図に
基いて現地測量及び境界抗の投設を行うと共に、自動又
は手動で地積測量図を作成し、登記処理を行うことを特
徴とする未登記土地の測量登記方法である。
【0051】従って、手間がかかり、煩雑な処理部分の
多くを測量演算装置に委ね、該測量演算装置から出力さ
れる正確な整合図に基いて1回の現地測量を行うことに
より、容易、迅速、確実に測量登記処理を終了すること
ができる。節約工数は50%以上と試算される。
【0052】また、本発明の未登記土地の測量演算装置
は、課税対象の元とされている国土調査図及び実際土地
の現況を示す現況図を入力する地図データ入力部と、両
図を同一縮尺化した上で重ね合わせ、分筆線の有無に基
いて測量対象区域を推定する対象区域推定部と、課税台
帳の属性データを参照し、推定された区域が課税されて
いることを判別し、そこを測量対象として特定する測量
対象特定部と、特定された区域の対象面積を計算し、実
務上の微調整を加えて整合図を作成する整合図作成部
と、特定された区域の測量、登記に必要な所要のデータ
を出力するデータ出力部と、を備えたことを特徴とす
る。
【0053】本発明の未登記土地の測量演算装置は、地
図データ入力部を、スキャナ装置やディジタルカメラを
用いて構成でき、極めて高速な処理が可能であり、上記
未登記土地の測量登記方法に利用することができる。ま
た、本装置を各自治体で利用し、分筆線有無までを確認
できるようにすれば、自治体の認定処理及び測量会社の
測量登記処理の両作業が連係されて効率化でき、総合的
メリットが生じて、全体効率が格別向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る未登記土地の測量登
記手段を示すフローチャートである
【図2】本発明の一実施形態に係る測量演算装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】上記測量演算装置の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図4】課税対象の元となっている国土調査図であ
る。
【図5】道路台帳現況図である。
【図6】道路台帳現況図の縮尺を国土調査図に合わ
せて示す道路台帳現況の縮尺変更図である。
【図7】国土調査図と道路台帳現況図を重ね合わせ
て示す合成図である。
【図8】合成図の未登記土地部分を着色して示す着色
合成図である。
【図9】図8の着色合成図の着色部分の外郭を示す外郭
図である。
【図10】図9の外郭図について面積を微調整して示
す整合図である。
【図11】従来の未登記土地の測量登記手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…測量演算装置 2…測量演算部 3…地図データ入力部 4…属性データ記憶部 5…条件データ入力部 6…微調整ソフトウエア記憶部 7…経過データ記憶部 8…データ出力部 9…対象区域推定部 10…測量対象特定部 11…整合図作成部 …国土調査図 …道路台帳調査図 …縮尺変更図 …合成図 …着色合成図 …外郭図 …面積整合図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 29/00 G09B 29/00 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各自治体に無償で提供された民有地につ
    いて、未登記土地を非課税処理するための未登記土地の
    測量登記方法であって、 各自治体より依頼された測量対象区域について、課税対
    象の元とされている国土調査図及び実際土地の現況を示
    す現況図を測量演算装置の地図データ入力部に入力し、 前記測量演算装置で、両図の同一縮尺化、分筆線の有無
    に基づく測量対象区域の推定、推定区域が課税されてい
    ることの自動判別による測量対象の特定化、特定区域の
    対象面積の計算及びその微調整、調整結果に基く整合図
    の作成までを実行させ、 前記測量演算装置で得られた整合図に基いて現地測量及
    び境界抗の投設を行うと共に、自動又は手動で地積測量
    図を作成し、登記処理を行うことを特徴とする未登記土
    地の測量登記方法。
  2. 【請求項2】 課税対象の元とされている国土調査図及
    び実際土地の現況を示す現況図を入力する地図データ入
    力部と、 両図を同一縮尺化した上で重ね合わせ、分筆線の有無に
    基いて測量対象区域を推定する対象区域推定部と、 課税台帳の属性データを参照し、推定された区域が課税
    されていることを判別し、そこを測量対象として特定す
    る測量対象特定部と、 特定された区域の対象面積を計算し、実務上の微調整を
    加えて整合図を作成する整合図作成部と、 特定された区域の測量、登記に必要な所要のデータを出
    力するデータ出力部と、を備えたことを特徴とする未登
    記土地の測量演算装置。
  3. 【請求項3】 課税対象の元とされている国土調査図及
    び実際土地の現況を示す現況図をスキャナ装置又はディ
    ジタルカメラで撮像して取り込む地図データ入力部と、 取り込みデータの黒色線分を地図情報として選択し、両
    図に予め設定された同一地点の位置又は、地図上特徴点
    の抽出作業によって両図の同一縮尺化を図る画像処理部
    と、 同一縮尺化された両図を重ね合わせ、道路線分をトレー
    スして分筆線有無を調べ、分筆線の有無に基いて測量対
    象区域を推定する対象区域推定部と、 課税台帳の属性データを参照し、推定された区域が課税
    されていることを判別し、そこを測量対象として特定す
    る測量対象特定部と、を備えたことを特徴とする対象区
    域認定確認用の測量演算装置。
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