JP6902980B2 - ヤットコ - Google Patents

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Description

本発明は、互いに連結される二本の鋼管のうち、一方の鋼管に設けられた第一継手と、他方の鋼管に設けられた第二継手とを有し、前記第一継手に設けられた外向き凹部に係合することによって、前記第一継手と前記第二継手とが、前記鋼管の軸心方向に離れることを防止する内向き凸部が設けられた機械式継手の、前記第一継手に着脱可能なヤットコに関する。
鋼管杭・鋼管矢板は、従来施工現場に搬入された各単管を現地で溶接接合することによって連結されていた。近年、鋼管杭・鋼管矢板の連結には、溶接接合に替えて急速施工が可能な機械式継手が採用されている。
この機械式継手は、特許文献1に開示されるように、鋼管の端部に設けられたピン継手、ボックス継手、荷重伝達キー及びセットボルトから構成されている。
ボックス継手は、その内周面に内向き溝部が設けられ、この内向き溝部に格納された荷重伝達キーを、セットボルトの回転によって径方向に進退可能に構成されている。ピン継手は、ボックス継手に設けられた内向き溝部と相対する位置に、外向き溝部が設けられている。連結される二本の鋼管のうち一方の鋼管に溶接されたボックス継手に対して、他方の鋼管に溶接されたピン継手を挿入した後、セットボルトを回転させることでボックス継手の内向き溝部に格納されている荷重伝達キーをピン継手の外向き溝部に入り込ませ、継手部材を一体化することで二本の鋼管が連結されるように構成されている。
鋼管杭・鋼管矢板は振動工法、回転工法、中掘り工法及びプレボーリング工法等によって打ち込み施工されるが、例えば振動工法においては、バイブロハンマによって振動を付与しつつ地盤に圧入することから、バイブロチャックで鋼管杭・鋼管矢板に設けられている機械式継手を直接把持すると、機械式継手が変形し、嵌合に支障をきたすおそれがある。そこでこれを避けるためにヤットコが用いられる。
例えばピン継手に着脱されるヤットコは、本体部にピン継手をちょうど挿入し得る内周面を有し、この内周面にピン継手の外向き溝部に相対する位置に内向き溝部が設けられている。荷重伝達キーを、本体に設けられた開口部を介してヤットコの外部から挿入し、内向き溝部と、ピン継手に設けられている外向き溝部とに跨るように配置することにより、ヤットコとピン継手とが機械的に連結されるように構成されている。
ところで、鋼管杭・鋼管矢板は、鋼管径がΦ400〜1600mm、鋼管厚みが9〜30mmのようにシリーズ展開されている。したがって、ヤットコは、鋼管杭・鋼管矢板の鋼管径や厚みに応じて外径が異なるピン継手に対応する大きさのものを用意する必要があった。
特開2000−319874号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、異なる鋼管径の鋼管杭・鋼管矢板であっても連結できるヤットコを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するための、本発明に係るヤットコの特徴構成は、互いに連結される二本の鋼管のうち、一方の鋼管に設けられた第一継手と、他方の鋼管に設けられた第二継手とを有し、前記第一継手に設けられた外向き凹部に係合することによって、前記第一継手と前記第二継手とが、前記鋼管の軸心方向に離れることを防止する内向き凸部が設けられた機械式継手の、前記第一継手に着脱可能なヤットコであって、少なくとも前記第一継手のうち前記外向き凹部が設けられている部分を外囲し得る本体部と、前記本体部の内周面のうち前記外向き凹部と相対する位置に設けられた内向き凹部と、前記第一継手に設けられた前記外向き凹部とに跨った跨設位置に配置可能な抜止キーと、前記外向き凹部が設けられている部分の外径が異なる前記第一継手であっても、前記抜止キーを前記跨設位置において固定可能な位置固定機構と、が設けられている点にある。
上述の構成によると、外向き凹部が設けられている部分の外径が異なる前記第一継手であっても、位置固定機構によって抜止キーを内向き凹部と外向き凹部とに跨った跨設位置に固定することができる。そのため、ヤットコは、該ヤットコによって外囲され得る大きさの第一継手であって、外向き凹部が、位置固定機構によってキー部材を押し込み可能な位置にある第一継手であれば、例えば鋼管径又は鋼管厚みの少なくともいずれかを異ならせて展開される鋼管杭・鋼管矢板のシリーズに属する鋼管径又は鋼管厚みの少なくともいずれかが異なる鋼管群にそれぞれ設けられた第一継手に取り付けることができる。なお、外向き凹部とは鋼管の径方向の外向きに開放された凹部をいい、内向き凹部とは鋼管の径方向の内向きに開放された凹部をいう。また、内向き凸部とは鋼管の径方向の内向きに突出した凸部をいう。
上述の目的を達成するための、本発明に係るヤットコの特徴構成は、互いに連結される二本の鋼管のうち、一方の鋼管に設けられた第一継手と、他方の鋼管に設けられた第二継手とを有し、前記第二継手に設けられた内向き凹部に係合することによって、前記第一継手と第二継手とが、前記鋼管の軸心方向に離れることを防止する外向き凸部が設けられた機械式継手の、前記第二継手に着脱可能なヤットコであって、少なくとも前記第二継手のうち前記内向き凹部が設けられている部分に外囲され得る本体部と、前記本体部の外周面のうち前記内向き凹部に相対する位置に設けられた外向き凹部と、前記第二継手に設けられた前記内向き凹部とに跨った跨設位置に配置可能な抜止キーと、前記内向き凹部が設けられている部分の内径が異なる前記第二継手であっても、前記抜止キーを前記外向き凹部と前記内向き凹部とに跨った跨設位置に固定する位置固定機構と、が設けられている点にある。
上述の構成によると、内向き凹部が設けられている部分の内径が異なる前記第二継手であっても、位置固定機構によって抜止キーを外向き凹部と内向き凹部とに跨った跨設位置に固定することができる。そのため、ヤットコは、該ヤットコを外囲し得る大きさの第二継手であって、内向き凹部が、位置固定機構によってキー部材を押し込み可能な位置にある第二継手であれば、例えば鋼管径又は鋼管厚みの少なくともいずれかを異ならせて展開される鋼管杭・鋼管矢板のシリーズ属する鋼管径又は鋼管厚みの少なくともいずれかが異なる鋼管群にそれぞれ設けられた第二継手に取り付けることができる。なお、内向き凹部とは鋼管の径方向の内向きに開放された凹部をいい、外向き凹部とは鋼管の径方向の外向きに開放された凹部をいう。また、外向き凸部とは鋼管の径方向の外向きに突出した凸部をいう。
本発明においては、前記位置固定機構は、前記本体部に設けられた貫通孔と、該貫通孔に螺嵌されたボールプランジャとを有し、前記抜止キーに、前記ボールプランジャのボールを係合可能な窪みが設けられていると好適である。
鋼管杭・鋼管矢板を、例えば振動工法によって打ち込む際には、鋼管杭・鋼管矢板とヤットコとを抜け止めするキー部材も高周波で加振される。位置固定機構に単なるボルトが用いられる構成であると、高周波の振動によって該ボルトが緩んでしまい、キー部材の位置がずれてしまい、抜け止めが解除される虞がある。
これに対して、本発明に係るヤットコは、位置固定機構にボールプランジャが用いられるため、ボールプランジャに内蔵されたスプリングが振動を吸収することができる。このためボールプランジャが緩むことがない。したがって、キー部材を跨設位置に維持することができる。また、ボールプランジャのボールがキー部材に設けられた窪みに係合することによって、互いの接触位置がずれる虞もない。
本発明においては、前記窪みに、前記抜止キーを前記跨設位置から前記内向き凹部又は前記外向き凹部に格納された格納位置まで引き戻す引戻部材としてのボルト部材が螺合可能な雌ネジが設けられていると好適である。
引戻部材としてのボルトをキー部材の窪みに設けられた雌ネジに螺合させることによって、キー部材を跨設位置から格納位置に移動させることができる。これによって、ヤットコと第一継手又は第二継手との連結が解除され、ヤットコは第一継手又は第二継手から取り外すことができる。
本発明においては、前記窪みに、前記抜止キーを前記跨設位置から前記内向き凹部又は前記外向き凹部に格納された格納位置まで引き戻す引戻部材としての鉤状部材が係合可能なアンダーカット形状部が設けられていると好適である。
引戻部材としての鉤状部材をキー部材の窪み設けられたアンダーカット形状部に係合させることによって、キー部材を跨設位置から格納位置に移動させることができる。これによって、ヤットコと第一継手又は第二継手との連結が解除され、ヤットコは第一継手又は第二継手から取り外すことができる。
本発明においては、前記機械式継手に、前記第一継手の外周面の縁部に設けられた第一切欠凹部と、前記第二継手の外周面の縁部に設けられた第二切欠凹部とから構成されるキー溝に跨設されることによって、前記第一継手と前記第二継手とが前記鋼管の軸心周りに相対的に回転することを防止する回転抑止キーが設けられており、前記本体部に、前記機械式継手に設けられた前記第一切欠凹部又は前記第二切欠凹部と、前記回転抑止キーを跨設するためのキー溝を構成可能な本体切欠凹部が設けられていると好適である。
上述の構成によると、継ぎ合わされた二本の鋼管の相対的な回転を防止するための回転抑止キーを用いて、ヤットコと第一継手又は第二継手とが鋼管の軸心周りに相対的に回転することを防止することができる。
機械式継手によって連結された鋼管杭の説明図 振動工法中の鋼管杭の説明図 本発明に係るヤットコ及びピン継手の説明図 ヤットコの要部の説明図 ヤットコの要部の説明図 ヤットコの要部の説明図 ヤットコの要部の説明図 本発明に係るヤットコ及びボックス継手の説明図 ヤットコの要部の説明図 ヤットコの要部の説明図 ヤットコの要部の説明図 ヤットコの要部の説明図 引戻部材の説明図 引戻部材の説明図 引戻部材の説明図 引戻部材の説明図 本発明に係るヤットコのピン継手に対する取り付けの説明図
以下に本発明に係るヤットコの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1には、本発明に係るヤットコが着脱可能な鋼管杭・鋼管矢板の一例として鋼管杭P(P1、P2)が示されている。
鋼管杭P(P1、P2)は、鋼管S(S1、S2)の端部に設けられた機械式継手Jによって抜け止め状態、かつ、回り止め状態で連結される。なお、鋼管Sは、スパイラル鋼管、UO鋼管等の溶接管、シームレス鋼管、鍛接鋼管、鋳鋼管等であってよい。
機械式継手Jは、鋼管S(S1、S2)の端部に設けられたボックス継手10、ピン継手20、荷重伝達キー30及びセットボルト31から構成されている。
図1及び図8に示すように、ボックス継手10は、その内周面11に周方向に沿って一条の内向き溝部12が設けられている。この内向き溝部12に格納された荷重伝達キー30はセットボルト31の回転によって径方向に進退可能に構成されている。内向き溝部12は荷重伝達キー30の厚みの全部を格納可能な深さを有している。さらに、ボックス継手10の外周面13の縁部には周方向に間隔を隔てて等間隔で複数の第二切欠凹部14が設けられている。
図1及び図3に示すように、ピン継手20はその外周面21のうちボックス継手10に設けられた内向き溝部12と相対する位置に、周方向に沿って一条の外向き溝部22が設けられている。外向き溝部22は荷重伝達キー30の厚みの略半分を格納可能な深さに構成されている。さらに、ピン継手20の外周面23の縁部にはボックス継手10に設けられた第二切欠凹部14と相対する位置に第一切欠凹部24が設けられている。
荷重伝達キー30は、円弧状の板が複数個、円周方向に分割されて構成されている。ボックス継手10には各荷重伝達キー30に対応して外周面13から内向き溝部12内に連通する貫通孔15が設けられている。各貫通孔15にはセットボルト31が設けられている。
ボックス継手10に対してピン継手20を挿入した後にセットボルト31を回転させると、ボックス継手10の内向き溝部12に格納されている荷重伝達キー30がピン継手20の外向き溝部22に入り込み、内向き溝部12と外向き溝部22とに跨るように配置されることによって、ボックス継手10とピン継手20とが抜け止め状態で連結される。
第二切欠凹部14と第一切欠凹部24とによってキー溝が構成され、このキー溝に回転抑止キー33が取り付けられることによって、ボックス継手10とピン継手20とが回り止め状態で連結され、継ぎ合わされた二本の鋼管杭P(P1、P2)の相対的な回転が防止される。なお、回転抑止キー33はピン継手20に設けられたネジ穴に螺合する固定ネジ34によって該キー溝内に固定される。
本実施形態におけるボックス継手10が本発明に係る第二継手であり、内向き溝部12が本発明に係る内向き凹部であり、ピン継手20が本発明に係る第一継手であり、外向き溝部22が本発明に係る外向き凹部であり、荷重伝達キー30が本発明に係る内向き凸部であり外向き凸部である。
このような鋼管杭Pを、バイブロハンマによって振動を付与しつつ地盤に圧入する振動工法によって打ち込み施工するにあたり、図2に示すように、クレーンKに吊設されたバイブロチャックCで鋼管杭Pのピン継手20やボックス継手10を直接把持することを避けるために、本発明に係るヤットコYが用いられる。
鋼管杭Pは打ち込み施工するにあたり、ボックス継手10が進行方向の前方側になるように打ち込むこともできるし、ピン継手20が進行方向の前方側になるように打ち込むこともできる。
ここではまず、ボックス継手10が進行方向の前方側になるように打ち込む場合に、打ち込み方向の後方側となるピン継手20に着脱可能に構成されているヤットコY1について説明する。
図3に示すように、ヤットコY1は、ピン継手20の外向き溝部22が設けられている外周面21を外囲し得る筒状の本体部40を有する。
本体部40の内周面41のうちピン継手20の外向き溝部22に相対する位置に、内向き溝部42が設けられている。本実施形態における内向き溝部42が本発明に係る内向き凹部である。ヤットコY1の本体部40には、内向き溝部42に連通する開口部49が設けられている。
図4に示すように、ヤットコY1は、内向き溝部42と外向き溝部22とに跨って配置されピン継手20を抜け止めする抜止キー44を備えている。
抜止キー44は荷重伝達キー30と同様に円弧状の板が複数個、円周方向に分割されて構成されている。図13及び図15に示すように、各抜止キー44に、後述するボールプランジャ46のボールを係合可能な窪み47が設けられている。抜止キー44の一端はL字状に形成され、耐久性向上の目的で角部の内側にはアールが設けられている。
ヤットコY1の本体部40に鋼管杭Pの径方向に沿って貫通孔45が設けられている。この貫通孔45にボールプランジャ46が螺嵌されている。本実施形態における貫通孔45及びボールプランジャ46が本発明に係る位置固定機構である。
ボールプランジャ46は、本体にスプリングが内蔵され、先端のボールに荷重が与えられると該ボールがスプリングの付勢力に抗して該本体の内部に沈み込み、荷重が解けるとスプリングの付勢力により該ボールが元の位置に戻るように構成されている。
ボールプランジャ46は、抜止キー44を内向き溝部42に格納された格納位置(図4参照)から、内向き溝部42とピン継手20に設けられている外向き溝部22とに跨る跨設位置(図5参照)まで移動させるとともにこの位置において固定することができる。このときヤットコY1に複数設けられたボールプランジャ46を適当な順番で操作することによって、ヤットコY1とピン継手20との軸心合わせが行われる。
ボールプランジャ46は鋼管杭Pの径方向の内方への移動に際して、ボールプランジャ46の本体に設けられている雄ネジが、貫通孔45に設けられている雌ネジに螺合されている限りにおいてヤットコY1の内向き溝部42から突出することができる。ボールプランジャ46の突出長さを替えることによって、抜止キー44は複数の跨設位置をとることができる。
そのため、ヤットコY1は、該ヤットコY1によって外囲され得る大きさのピン継手20であって、外向き溝部22が、ボールプランジャ46によって抜止キー44を押し込み可能な位置にあるピン継手20であれば、鋼管径や鋼管厚み違いがシリーズ展開されている鋼管杭Pに属する鋼管に設けられた径や厚みが異なるピン継手20に着脱できる。
したがって、鋼管径がΦ400〜1600mm、鋼管厚みが9〜30mmのような鋼管杭のシリーズのうち、図5及び図6に示すように、外周面21の半径が数mm程度異なる二パターンのピン継手20、201に対して、ヤットコY1の内周面41の内径が、外径が大きいほうのピン継手20を外囲し得る大きさでありなら、抜止キー44が、外径が小さいほうのピン継手201の外向き溝部22であっても、該外向き溝部22と内向き溝部42とに跨る跨設位置を取り得るように構成されていれば、該ヤットコY1は、どちらのピン継手20、201にも着脱することができる。
なお、図5及び図6に示すように、ピン継手201にヤットコY1を取り付けた際のピン継手201の外周面21とヤットコY1の内周面41との隙間は、ピン継手20にヤットコY1を取り付けた際のピン継手20の外周面21とヤットコY1の内周面41との隙間よりも大きい。
本体部40に設けられた内向き溝部42の深さをボックス継手10に設けられた内向き溝部12の深さより深く構成し、抜止キー44の厚みを荷重伝達キー30の厚みよりも厚く構成し、貫通孔45及びボールプランジャ46の長さを十分な長さにすることによって、抜止キー44の内向き溝部42からの突出長さの変更代を大きくすることができる。
鋼管杭Pを振動工法によって打ち込む際には、鋼管杭PとヤットコY1とを抜け止めしている抜止キー44も高周波で加振される。位置固定機構に単なるボルトが用いられる構成であると、高周波の振動によって該ボルトが緩んでしまい、抜止キー44の位置がずれてしまい、抜け止めが解除される虞がある。
これに対して、本発明に係るヤットコY1は、上述のとおり位置固定機構にボールプランジャ46が用いられるため、ボールプランジャ46に内蔵されたスプリングが振動を吸収することができる。このためボールプランジャ46が緩むことがない。したがって、抜止キー44は抜け止めが可能な跨設位置に維持される。また、ボールプランジャ46のボールが抜止キー44に設けられた窪み47に係合することによって、互いの接触位置がずれる虞もない。
ヤットコY1は外周面43の縁部のうち、ピン継手20に設けられた第一切欠凹部24に相対する位置に本体切欠凹部48が設けられている。第一切欠凹部24と本体切欠凹部48とから構成されるキー溝に、上述の回転抑止キー33を跨設することにより、ヤットコY1とピン継手20とが該軸心周りに相対的に回転することが防止される。
以上のように構成されたヤットコY1をピン継手20に取り付ける手順について説明する。まず、ボックス継手10側が地盤に打ち込まれた鋼管杭Pのピン継手20の第一切欠凹部24に回転抑止キー33を取り付けておく。次に、バイブロチャッックに把持されたヤットコY1をピン継手20に吊り下ろす。その際、回転抑止キー33と本体切欠凹部48とが嵌め合わされヤットコY1とピン継手20とは周方向において固定される。
次に、抜止キー44を先端から、ヤットコY1の本体部40の開口部49から挿入し、内向き溝部42とピン継手20に設けられている外向き溝部22とから構成されるキー溝に沿って、抜止キー44の窪み47が貫通孔45と合う位置まで周方向にスライドさせる。
そして、図17に示すように、ボールプランジャ46を貫通孔45にねじ込み、鋼管杭Pの径方向の内方へと移動させ、抜止キー44を内向き溝部42とヤットコY1に設けられている外向き溝部22とに跨る跨設位置に確実に固定する。
その後、開口部4の内部で周方向に向かい合う抜止キー44同士の間に緩衝材を挟み込み、開口部49からキー溝に土砂が侵入することを防止するために開口部49を、例えばアルミテープで塞ぐことによって、鋼管杭Pのピン継手20に対するヤットコY1の取り付けが完了する。
ヤットコY1は、これが取り付けられた鋼管杭Pを所定の深さに打ち込んだ後に、該鋼管杭Pのピン継手20から取り外される必要がある。図7に示すように、抜止キー44の窪み47に設けられた雌ネジに引戻部材としての六角ボルトを螺合させて、抜止キー44を跨設位置から格納位置まで容易に引き戻すことができる。なお、引戻部材は、六角ボルトのようなボルト部材に限らず、抜止キー44に設けられた雌ネジに螺合できればよく、例えば寸切ボルトのようなボルト部材であってもよい。
このようにヤットコY1の鋼管杭Pへの連結は、引戻部材によって抜止キー44を跨設位置から格納位置に移動させることによって容易に解除され、これにより鋼管杭PからヤットコY1を取り外すことができる。
上述した実施形態においては、外向き凹部が、ピン継手20の外周面21にその周方向に沿って設けられた一条の外向き溝部22である場合について説明したが、これに限らない。外向き凹部は外周面21にその周方向に沿って一周している必要はなく、ピン継手20の外周面21に断続的に設けられた外向き溝部であってもよい。また、外向き凹部は、溝状である必要はなく、窪み状であってもよい。内向き凸部としての荷重伝達キー30が係合可能な形状であればよい。
上述した実施形態においては、内向き凹部が、ヤットコY1の本体部40の内周面41にその周方向に沿って設けられた一条の内向き溝部42である場合について説明したが、これに限らない。内向き凹部は、内周面41にその周方向に沿って一周している必要はなく、本体部40の内周面41に断続的に設けられた内向き溝部であってもよい。また、内向き凹部は、溝状である必要はなく、窪み状であってもよい。抜止キー44が係合可能な形状であればよい。
上述した実施形態においては、位置固定機構がボールプランジャ46を有するについて説明したがこれに限らない。位置固定機構はボールプランジャ46ではなくピンプランジャを有してもよい。
次に、ピン継手20が進行方向の前方側になるように打ち込む場合に、打ち込み方向の後方側となるボックス継手10に着脱可能に構成されているヤットコY2について説明する。
図8に示すように、ヤットコY2は、ボックス継手10の内向き溝部12が設けられている内周面11に外囲され得る軸状の本体部50を有する。
本体部50の外周面51のうちボックス継手10の内向き溝部12に相対する位置に、外向き溝部52が設けられている。本実施形態における外向き溝部52が本発明に係る外向き凹部である。ヤットコY2の本体部50には、外向き溝部52に連通する開口部59が設けられている。
図9に示すように、ヤットコY2は外向き溝部52と内向き溝部12とに跨って配置されボックス継手10を抜け止めする抜止キー54を備えている。
抜止キー54は、荷重伝達キー30と同様に円弧状の板が複数個、円周方向に分割されて構成されている。各抜止キー54に、後述するボールプランジャ56のボールを係合可能な窪み57が設けられている。抜止キー54の一端はL字状に形成され、耐久性向上の目的で角部の内側にはアールが設けられている。
ヤットコY2の本体部50に鋼管杭Pの径方向に沿って貫通孔55が設けられている。この貫通孔55にボールプランジャ56が螺嵌されている。本実施形態における貫通孔55及びボールプランジャ56が本発明に係る位置固定機構である。なお、ボールプランジャ56は、ボールプランジャ46と同じ構成であり、同じ作用効果を奏することができる。
ボールプランジャ56は、抜止キー54を外向き溝部52に格納された格納位置(図9参照)から、外向き溝部52とボックス継手10に設けられている内向き溝部12とに跨る跨設位置(図10参照)まで移動させるとともにこの位置において固定することができる。このときヤットコY2に複数設けられたボールプランジャ56を適当な順番で操作することによって、ヤットコY2とボックス継手10との軸心合わせが行われる。
ボールプランジャ56は鋼管杭Pの径方向の外方への移動に際して、ボールプランジャ56の本体に設けられている雄ネジが、貫通孔55に設けられている雌ネジに螺合されている限りにおいてヤットコY2の外向き溝部52から突出することができる。ボールプランジャ56の突出長さを替えることによって、抜止キー54は複数の跨設位置をとることができる。
そのため、ヤットコY2は、該ヤットコY2を外囲し得る大きさのボックス継手10であって、内向き溝部12が、ボールプランジャ56によって抜止キー54を押し込み可能な位置にあるボックス継手10であれば、鋼管径や鋼管厚み違いがシリーズ展開されている鋼管杭Pに属する鋼管に設けられた径や厚みが異なるボックス継手10に着脱できる。
したがって、鋼管径がΦ400〜1600mm、鋼管厚みが9〜30mmのような鋼管杭のシリーズのうち、図10及び図11に示すように、内周面11の半径が数mm程度異なる二パターンのボックス継手10に対して、ヤットコY2の外周面51の外径が、内径が小さいほうのボックス継手101に外囲され得る大きさでありなら、抜止キー54が、内径が大きいほうのボックス継手10の内向き溝部12であっても、該内向き溝部12と外向き溝部52とに跨る跨設位置を取り得るように構成されていれば、該ヤットコY2は、どちらのボックス継手10、101にも着脱することができる。
なお、図10及び図12に示すように、ボックス継手10にヤットコY2を取り付けた際のボックス継手10の内周面11とヤットコY2の外周面51との隙間は、ボックス継手101にヤットコY2を取り付けた際のボックス継手101の内周面11とヤットコY2の外周面51との隙間よりも大きい。
本体部50に設けられた外向き溝部52の深さをボックス継手10に設けられた内向き溝部12の深さより深く構成し、抜止キー54の厚みを荷重伝達キー30の厚みよりも厚く構成し、貫通孔55及びボールプランジャ56の長さを十分な長さにすることによって、抜止キー54の外向き溝部52からの突出長さの変更代を大きくすることができる。
鋼管杭Pを振動工法によって打ち込む際には、鋼管杭PとヤットコY2とを抜け止めしている抜止キー54も高周波で加振される。位置固定機構に単なるボルトが用いられる構成であると、高周波の振動によって該ボルトが緩んでしまい、抜止キー54の位置がずれてしまい、抜け止めが解除される虞がある。
これに対して、本発明に係るヤットコY2は、上述のとおり位置固定機構にボールプランジャ56が用いられるため、ボールプランジャ56に内蔵されたスプリングが振動を吸収することができる。このためボールプランジャ56が緩むことがない。したがって、抜止キー54は抜け止めが可能な跨設位置に維持される。また、ボールプランジャ56のボールが抜止キー54に設けられた窪み57に係合することによって、互いの接触位置がずれる虞もない。
ヤットコY2は外周面53の縁部のうち、ボックス継手10に設けられた第二切欠凹部14に相対する位置に本体切欠凹部58が設けられている。第二切欠凹部14と本体切欠凹部58とから構成されるキー溝に、上述の回転抑止キー33を跨設することにより、ヤットコY2とボックス継手10とが該軸心周りに相対的に回転することが防止される。
以上のように構成されたヤットコY2をボックス継手10に取り付ける手順について説明する。まず、ピン継手20側が地盤に打ち込まれた鋼管杭Pのボックス継手10の第二切欠凹部14に回転抑止キー33を取り付けておく。次に、バイブロチャッックに把持されたヤットコY2をボックス継手10に吊り下ろす。その際、回転抑止キー33と本体切欠凹部58とが嵌め合わされヤットコY2とボックス継手10とは周方向において固定される。
次に、抜止キー54を先端から、ヤットコY2の本体部50の開口部59から挿入し、外向き溝部52とボックス継手10に設けられている内向き溝部12とから構成されるキー溝に沿って、抜止キー54の窪み57が貫通孔55と合う位置まで周方向にスライドさせる。
そして、ボールプランジャ56を貫通孔55にねじ込み、鋼管杭Pの径方向の外方へと移動させ、抜止キー54を外向き溝部52とヤットコY2に設けられている内向き溝部12とに跨る跨設位置に確実に固定する。
その後、開口部59の内部で周方向に向かい合う抜止キー54同士の間に緩衝材を挟み込み、開口部59からキー溝に土砂が侵入することを防止するために開口部59を、例えばアルミテープで塞ぐことによって、鋼管杭Pのボックス継手10に対するヤットコY2の取り付けが完了する。
ヤットコY2は、これが取り付けられた鋼管杭Pを所定の深さに打ち込んだ後に、該鋼管杭Pのボックス継手10から取り外される必要がある。図11に示すように、抜止キー54の窪みに設けられた雌ネジに引戻部材としての六角ボルトを螺合させて、抜止キー54を跨設位置から格納位置まで容易に引き戻すことができる。なお、引戻部材は、六角ボルトのようなボルト部材に限らず、抜止キー54に設けられた雌ネジに螺合できればよく、例えば寸切ボルトのようなボルト部材であってもよい。
このようにヤットコY2の鋼管杭Pへの連結は、引戻部材によって抜止キー54を跨設位置から格納位置に移動させることによって容易に解除され、これにより鋼管杭PからヤットコY2を取り外すことができる。
上述した実施形態においては、内向き凹部が、ボックス継手10の内周面11にその周方向に沿って設けられた一条の内向き溝部12である場合について説明したが、これに限らない。内向き凹部は、内周面11にその周方向に沿って一周している必要はなく、ボックス継手10の内周面11に断続的に設けられた内向き溝部であってもよい。また、内向き凹部は、溝状である必要はなく、窪み状であってもよい。外向き凸部としての荷重伝達キー30が係合可能な形状であればよい。
上述した実施形態においては、外向き凹部が、ヤットコY2の本体部50の外周面51にその周方向に沿って設けられた一条の外向き溝部52である場合について説明したが、これに限らない。外向き凹部は、外周面51にその周方向に沿って一周している必要はなく、本体部50の外周面51に断続的に設けられた外向き溝部であってもよい。また、外向き凹部は、溝状である必要はなく、窪み状であってもよい。抜止キー54が係合可能な形状であればよい。
上述した実施形態においては、位置固定機構がボールプランジャ56を有するについて説明したがこれに限らない。位置固定機構はボールプランジャ56ではなくピンプランジャを有してもよい。
上述の実施形態においては、図7及び図11に示すように、抜止キー44及び抜止キー54のそれぞれの窪み47、57に設けられた雌ネジに引戻部材としての六角ボルトを螺合させて、抜止キー44及び抜止キー54を跨設位置から格納位置に移動させる構成について説明したが、これに限らない。
例えば、図13及び図14に示すように、窪み47に、抜止キー44を跨設位置から格納位置まで引き戻す引戻部材としての鉤状部材60が係合可能なアンダーカット形状部61が設けられてもよい。
図13に示すように、鉤状部材60は、先端部がその軸心と直交する一方向に幅広に形成された棒状の部材である。窪み47は、幅広の先端部に対応した通路と、通路奥において広がる空間から構成されアンダーカット形状部61を有し、図14に示すように、鉤状部材60を、窪み47に挿通し90度回すことによって、幅広の先端部がアンダーカット形状部61に係合し、これによって抜止キー44を跨設位置から格納位置まで引き戻すことができる。
また、図15及び図16に示すように、鉤状部材62は、先端部がその軸心と直交する二方向に幅広構成することも可能であり、この場合はアンダーカット形状部63もこれに対応した形状に構成される。なお、これら鉤状部材60、62及びアンダーカット形状部61、63の構成は、抜止キー54に適用することもできる。
なお、本発明に係るヤットコYの着脱の対象である鋼管杭Pに設けられる機械式継手Jに設けられた内向き溝部12や外向き溝部22の条数は一条に限らない。二条以上の複数条であってもよい。ヤットコYもこれらに対応して複数条の内向き溝部42や外向き溝部52を有してよい。
本発明に係るヤットコYの着脱の対象である鋼管杭Pに設けられる機械式継手Jは、必ずしも回転抑止キー33を有していなくてもよい。
さらに、本発明に係るヤットコYの着脱の対象である鋼管杭に設けられる機械式継手Jがボックス継手10とピン継手20とを有する構成に限らない。例えば、機械式継手Jは、鋼管Sの両端にピン継手20が設けられ、該両ピン継手20を付き合わせた状態で、その周囲を複数の分割体から構成される筒状の継手によって囲む構成であってもよい。この場合は、内向き凸部は、ピン継手20や、筒状の継手とは別体に構成された荷重伝達キー30である必要はなく、筒状の継手に一体的に設けられたキー部であってもよい。このような機械式継手Jを有する鋼管杭Pにあっては、上述したヤットコY1が、鋼管杭Pのどちらの端部のピン継手にも着脱され得る。
上述した実施形態においては、本発明に係るヤットコYの着脱の対象が鋼管杭Pである場合について説明したが、これに限らない。本発明に係るヤットコYは鋼管矢板に設けられた機械式継手Jにも着脱することができる。
上述した実施形態においては、本発明に係るヤットコYの着脱の対象である鋼管杭Pが、振動工法によって打ち込み施工される場合について説明したが、これに限らない。本発明に係るヤットコYは、鋼管杭Pが、回転工法、中掘り工法及びプレボーリング工法のような工法によって打ち込み施工される際にも用いることができる。
上述した実施形態は、いずれも本発明の一例であり、該記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。
10 :ボックス継手
101:ボックス継手
11 :内周面
12 :内向き溝部(内向き凹部)
13 :外周面
14 :第二切欠凹部
20 :ピン継手
201:ピン継手
21 :外周面
22 :外向き溝部(外向き凹部)
23 :外周面
24 :第一切欠凹部
30 :荷重伝達キー(内向き凸部、外向き凸部)
33 :回転抑止キー
40 :本体部
41 :内周面
42 :内向き溝部(内向き凹部)
43 :外周面
44 :抜止キー
45 :貫通孔(位置固定機構)
46 :ボールプランジャ(位置固定機構)
47 :窪み
48 :本体切欠凹部
49 :開口部
50 :本体部
51 :外周面
52 :外向き溝部(外向き凹部)
53 :外周面
54 :抜止キー
55 :貫通孔(位置固定機構)
56 :ボールプランジャ(位置固定機構)
57 :窪み
58 :本体切欠凹部
59 :開口部
C :バイブロチャック
J :機械式継手
P :鋼管杭
S :鋼管
Y :ヤットコ
Y1 :ヤットコ
Y2 :ヤットコ

Claims (6)

  1. 互いに連結される二本の鋼管のうち、一方の鋼管に設けられた第一継手と、他方の鋼管に設けられた第二継手とを有し、
    前記第一継手に設けられた外向き凹部に係合することによって、前記第一継手と前記第二継手とが、前記鋼管の軸心方向に離れることを防止する内向き凸部が設けられた機械式継手の、前記第一継手に着脱可能なヤットコであって、
    少なくとも前記第一継手のうち前記外向き凹部が設けられている部分を外囲し得る本体部と、
    前記本体部の内周面のうち前記外向き凹部と相対する位置に設けられた内向き凹部と、前記第一継手に設けられた前記外向き凹部とに跨った跨設位置に配置可能な抜止キーと、
    前記外向き凹部が設けられている部分の外径が異なる前記第一継手であっても、前記抜止キーを前記跨設位置において固定可能な位置固定機構と、が設けられているヤットコ。
  2. 互いに連結される二本の鋼管のうち、一方の鋼管に設けられた第一継手と、他方の鋼管に設けられた第二継手とを有し、
    前記第二継手に設けられた内向き凹部に係合することによって、前記第一継手と第二継手とが、前記鋼管の軸心方向に離れることを防止する外向き凸部が設けられた機械式継手の、前記第二継手に着脱可能なヤットコであって、
    少なくとも前記第二継手のうち前記内向き凹部が設けられている部分に外囲され得る本体部と、
    前記本体部の外周面のうち前記内向き凹部に相対する位置に設けられた外向き凹部と、前記第二継手に設けられた前記内向き凹部とに跨った跨設位置に配置可能な抜止キーと、
    前記内向き凹部が設けられている部分の内径が異なる前記第二継手であっても、前記抜止キーを前記外向き凹部と前記内向き凹部とに跨った跨設位置に固定する位置固定機構と、が設けられているヤットコ。
  3. 前記位置固定機構は、前記本体部に設けられた貫通孔と、該貫通孔に螺嵌されたボールプランジャとを有し、
    前記抜止キーに、前記ボールプランジャのボールを係合可能な窪みが設けられている請求項1又は2に記載のヤットコ。
  4. 前記窪みに、前記抜止キーを前記跨設位置から前記内向き凹部又は前記外向き凹部に格納された格納位置まで引き戻す引戻部材としてのボルト部材が螺合可能な雌ネジが設けられている請求項3に記載のヤットコ。
  5. 前記窪みに、前記抜止キーを前記跨設位置から前記内向き凹部又は前記外向き凹部に格納された格納位置まで引き戻す引戻部材としての鉤状部材が係合可能なアンダーカット形状部が設けられている請求項3に記載のヤットコ。
  6. 前記機械式継手に、前記第一継手の外周面の縁部に設けられた第一切欠凹部と、前記第二継手の外周面の縁部に設けられた第二切欠凹部とから構成されるキー溝に跨設されることによって、前記第一継手と前記第二継手とが前記鋼管の軸心周りに相対的に回転することを防止する回転抑止キーが設けられており、
    前記本体部に、前記機械式継手に設けられた前記第一切欠凹部又は前記第二切欠凹部と、前記回転抑止キーを跨設するためのキー溝を構成可能な本体切欠凹部が設けられている請求項1から5のいずれか一項に記載のヤットコ。
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