JP6902745B2 - 診療情報管理システム - Google Patents

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本発明は,電子カルテなどに入力される診療情報,特に救急や急性期に関する診療の際に入力される診療情報を管理する診療情報管理システムに関する。
医師が患者を診察した場合,電子カルテにその診療情報が入力される。電子カルテへの診療情報の入力方法としては,第1にキーボードなどを用いたテキスト入力をする,第2に入力内容ごとにあらかじめ用意された特定フィールドに入力をする,第3にあらかじめ病名や手技等の一覧をリスト化し,そこから選択入力をする,といった方法が用いられている。
第1の方法は,主に日々のカルテ記載に用いられており,入力しやすく読みやすい。また音声入力にも向いている利点を有している。一方,自由に入力が可能であるので,電子カルテに入力された情報を検索したり,情報を整理し統計処理等をすることには向いていない問題点がある。
第2の方法は,主に看護師の温度板記載や一部の電子カルテのテンプレートに用いられている。この方法では,特定フィールドごとに入力がされているので,入力された情報とその情報の種別(フィールドごとの種別)を管理することができるが,表記の揺らぎの問題は解消することができない。また,入力の際に,入力フィールドを選択しなければならないので,入力時に非常に多くのタブ移動(入力フィールドを移動するためにタブキーを押下する)が必要となり,第1の方法と同様に,入力時間を要してしまい,多忙な臨床現場での利用や音声入力には向いていない。
第3の方法は,主にレセプト病名のリストや薬剤のリストで用いられている。この場合,あらかじめ登録されているリストから選択する方法なので,表記揺らぎは解消することができるが,入力が煩雑であり,テキスト入力の数倍の時間を要してしまう。またリストから選択しなければならないので,入力できる内容が限定されてしまう問題点がある。
非特許文献1および非特許文献2に従来の電子カルテシステムの一例を示す。
株式会社島津製作所,"統合型電子カルテシステム「SimCLINIC T3」のご紹介",[online],インターネット<URL:http://www.med.shimadzu.co.jp/application/info/09.html> 富士通株式会社,"中堅病院様向け電子カルテシステム FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE EGMAIN-LX",[online],インターネット<URL:http://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/egmainlx/>
医療の現場では迅速な入力ができないと,面倒で記録をしない,という事態が生じやすい傾向がある。たとえばそれがタブ操作一つであっても医師の利用に不便を強いるものであるとすると,記録がされない可能性がある。そしてかかりつけ患者を受診する一般外来と異なり,とくに救急や急性期では患者の既往歴や内服薬がわかっていないことが多い。そのため,診療にあたる医師は,これらの情報をほぼ全患者に対して聴取し記録をする必要がある。これらの情報は患者の疾患確率を左右する非常に重要な項目である。このように,臨床,とくに救急や急性期の臨床現場では診療情報を入力するにあたっては,簡便さや入力速度が重要となっている。その観点からすると,上述の第1の方法を用いた入力方法が好ましい。
一方で,医学研究の観点からは,情報の検索や,統計的な情報処理などのため,入力された診療情報が,データベースとして使用可能なように構造化して管理されていることが好ましい。しかし第1の方法を用いた場合には,自由にテキスト入力されているだけなので,診療情報の検索や情報処理には不向きである。そこで,上述のように第1の方法を用いた診療情報を医学研究の対象として用いる場合には,従来は,研究ごとにフォーマットを用意して,たとえば「ある薬を内服している人,いない人」,「特定の疾患既往のある人」という個別の情報を,カルテ(電子カルテを含む)を読み返して内容を確認し,オンラインのフォーマットに転記する方法が用いられている。
このような作業は,従来は,医学研究実施あるいは全国レジストリの構築という目的のために,リサーチアシスタントを雇用したり,若手医師が臨床業務外で,診療情報の蓄積,管理のための特定フォームに入力する作業を行うという方法で対応していた。しかしながら,リサーチアシスタントの雇用や若手医師を臨床業務外に活用することができる医療機関は限られており,また特定の研究テーマに限定した診療情報の構造化しか行うことができない。また若手医師がかかる作業を行うのは大きな負担にもなる。
つまり,テキスト入力による入力方法を用いる場合,とくに救急や急性期の臨床現場で要求される入力の簡便さや入力速度と,医学研究の観点から求められる電子カルテなどに記録された診療情報を構造化して管理することの要求を両立することは困難である。
本発明者は上記課題に鑑み,本発明の診療情報管理システムを発明した。
第1の発明は,診療情報を管理する診療情報管理システムであって,前記診療情報を記憶する診療情報記憶部における処理対象とする診療情報の全部または一部を,あらかじめ定められた情報種別の項目ごとにフィールドに振り分けて記憶させることで,フィールド化処理を実行するフィールド化処理部,を有しており,前記フィールド化処理部は,前記処理対象とする診療情報のうち,あらかじめ定められた情報種別である「既往歴」または「内服薬」を示す項目に対応する文字列を特定し,その項目に対応する文字列を,あらかじめ定められた区切記号でセクションに分割し,分割されたセクションごとに,頭文字が数字であるかを判定し,その条件を充足する場合には,その情報種別が「内服薬」を示す項目の場合には,そのセクションの文字列を第2のフィールドに振り分け,その情報種別が「既往歴」を示す項目の場合には,そのセクションの文字列を後ろの病名と合体させ,数字と単位を含む文字列の場合には後ろの病名の第2のフィールドに振り分ける,診療情報管理システムである。
第2の発明は,診療情報を管理する診療情報管理システムであって,前記診療情報を記憶する診療情報記憶部における処理対象とする診療情報の全部または一部を,あらかじめ定められた情報種別の項目ごとにフィールドに振り分けて記憶させることで,フィールド化処理を実行するフィールド化処理部,を有しており,前記フィールド化処理部は,前記処理対象とする診療情報のうち,あらかじめ定められた情報種別である「既往歴」または「内服薬」を示す項目に対応する文字列を特定し,その項目に対応する文字列を,あらかじめ定められた区切記号でセクションに分割し,分割されたセクションごとに,セクション内のテキストに数字が2以上,または数字と単位を示すテキストが含まれているかを判定し,その条件を充足する場合には,所定の記号を含む場合にはその記号を境に,数字を多く含む側の文字列を第2のフィールドに,多く含まない側の文字列を第1のフィールドに振り分け,または,数字より前の文字列を第1のフィールドに,数字より後ろの文字列を第2のフィールドに振り分ける,診療情報管理システムである。
本発明のように構成することで,テキスト形式で記録された診療情報を,フィールド化(構造化)してさらに,その表記を統一することができる。そのため,臨床現場で要求される入力の簡便さや入力速度と,医学研究の観点から求められる診療情報を構造化して管理する相反する問題点を解決することができる。とくに,テキスト形式で記録された診療情報に対してフィールド化処理を実行するシステムとすることによって,医師は今まで通りの書き方で電子カルテに記録をするだけで,その入力データをフィールド化して蓄積することができる。
また病名や薬剤名の入力は,医師によってばらつきがあるところ,本発明を用いることで標準表記に変更または標準表記を追加することができる。そのため,正確な病名,薬剤名が把握できるので,医学研究の際に情報処理を容易とすることができる。
とくに,本発明者が,複数の医師が入力した約1万の診療記録に対して本発明のシステムを用いてフィールド化処理を行ったところ,診療記録を適切にフィールド化することができた。診療記録には個人の書き方の癖などもあるが,それにも十分に対応することができるシステムが実現できている。また,国家的に診療情報を含む医療データの利活用が求められており,本発明を用いることで,国際標準に準拠させてフィールド化することも可能となる。
さらに,本発明の診療情報管理システムは,電子カルテのシステムにアドオンすることもできるし,電子カルテ外の初期診療を記録するシステムのような電子カルテ外のシステムに適用することもでき,その汎用性が高められている。
また,既往歴,内服薬を示す項目については,複数の情報が含まれることが多い。そのため,これらの発明のようにそれぞれの条件に基づいて振り分ける文字列を判定することで,適切なフィールドに文字列を振り分けることができる。
上述の発明において,前記フィールド化処理部は,前記処理対象とする診療情報のうち,あらかじめ定められた情報種別である「主訴」または「現病歴」を示す項目に対応する文字列を,あらかじめ定められたデリミタの後ろの文字列で特定し,前記項目に対応する第1のフィールドに振り分ける,診療情報管理システムのように構成することができる。
救急や急性期の臨床現場においては,患者の既往歴,内服薬が判明していないことが多く,それらの情報を聴取し記録する必要がある。またこれらの情報は患者の疾患確率を左右する情報である。そのため,臨床の観点および医学研究の観点からもきわめて重要な項目である。そこで,情報種別の項目として,主訴や現病歴に加え,既往病名や内服薬の項目を備えることで,臨床および医学研究の双方の観点を充足することができる。
上述の発明において,前記フィールド化処理部は,前記あらかじめ定められた情報種別である「既往歴」または「内服薬」を示す項目に対応する文字列において,分割されたセクションごとに,疾患と診療内容の関係を表す文字列が含まれているかを判定し,その条件を充足する場合には,前記関係を表す文字列より前の文字列を第1のフィールドに,前記関係を表す文字列より後ろの文字列を第2のフィールドに振り分ける,診療情報管理システムのように構成することができる。
既往歴,内服薬を示す項目については,複数の情報が含まれることが多い。そのため,これらの発明のようにそれぞれの条件に基づいて振り分ける文字列を判定することで,適切なフィールドに文字列を振り分けることができる。
上述の発明において,前記診療情報管理システムは,病名または薬剤名の表記パターンと標準表記とを記憶する照合辞書記憶部と,前記フィールド化した診療情報における病名または薬剤名について,前記照合辞書記憶部を参照して,前記標準表記に変更または前記標準表記を追加する表記揺らぎ処理部と,を有しており,前記表記揺らぎ処理部は,前記フィールド化した診療情報における病名または薬剤名について,前記照合辞書記憶部を参照して,前記標準表記に対応する標準的なコードを追加する,診療情報管理システムのように構成することができる。
病名,薬剤名については標準表記のほかに,標準的なコードを追加しておくことで,医学研究の際の情報処理でその検索を容易化できる。また,たとえばコード化された正確な病名,薬剤名と,その他の病歴,検査,画像の組を用いることで,自動診断支援のシステム開発につなげることもできる。
第1の発明は,本発明のプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することで実現できる。すなわち,コンピュータを,診療情報を記憶する診療情報記憶部における処理対象とする診療情報の全部または一部を,あらかじめ定められた情報種別の項目ごとにフィールドに振り分けて記憶させることで,フィールド化処理を実行するフィールド化処理部,として機能させる診療情報管理プログラムであって,前記フィールド化処理部は,前記処理対象とする診療情報のうち,あらかじめ定められた情報種別である「既往歴」または「内服薬」を示す項目に対応する文字列を特定し,その項目に対応する文字列を,あらかじめ定められた区切記号でセクションに分割し,分割されたセクションごとに,頭文字が数字であるかを判定し,その条件を充足する場合には,その情報種別が「内服薬」を示す項目の場合には,そのセクションの文字列を第2のフィールドに振り分け,その情報種別が「既往歴」を示す項目の場合には,そのセクションの文字列を後ろの病名と合体させ,数字と単位を含む文字列の場合には後ろの病名の第2のフィールドに振り分ける,診療情報管理プログラムである。
第2の発明は,本発明のプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することで実現できる。すなわち,コンピュータを,診療情報を記憶する診療情報記憶部における処理対象とする診療情報の全部または一部を,あらかじめ定められた情報種別の項目ごとにフィールドに振り分けて記憶させることで,フィールド化処理を実行するフィールド化処理部,として機能させる診療情報管理プログラムであって,前記フィールド化処理部は,前記処理対象とする診療情報のうち,あらかじめ定められた情報種別である「既往歴」または「内服薬」を示す項目に対応する文字列を特定し,その項目に対応する文字列を,あらかじめ定められた区切記号でセクションに分割し,分割されたセクションごとに,セクション内のテキストに数字が2以上,または数字と単位を示すテキストが含まれているかを判定し,その条件を充足する場合には,所定の記号を含む場合にはその記号を境に,数字を多く含む側の文字列を第2のフィールドに,多く含まない側の文字列を第1のフィールドに振り分け,または,数字より前の文字列を第1のフィールドに,数字より後ろの文字列を第2のフィールドに振り分ける,診療情報管理プログラムである。
本発明の診療情報管理システムを用いることで,救急や急性期の臨床現場で要求される診療情報への入力の簡便さ,入力速度と,医学研究の観点から求められる電子カルテなどに記録された診療情報を構造化して管理することの要求を両立を図ることができる。とくに医師にとっては入力方法を意識することなく,従来と同じように電子カルテなどに入力をするだけにもかかわらず,入力した診療情報を構造化して管理することが可能となる。
本発明の診療情報管理システムの全体の構成の一例を模式的に示す概念図である。 本発明の診療情報管理システムが機能するコンピュータのハードウェア構成の一例を模式的に示す概念図である。 本発明の診療情報管理システムの全体の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 フィールド化処理の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。 診療情報の一例を模式的に示す図である。 フィールド化された情報の一例を模式的に示す図である。 病名についての照合辞書記憶部の一例を模式的に示す図である。 薬剤名についての称号辞書記憶部の一例を模式的に示す図である。 情報種別の項目を示すテキストの範囲を特定した場合の一例を模式的に示す図である。 「既往歴」をセクションごとに分割した状態の一例を模式的に示す図である。 「既往歴」の項目を振り分けた一例を模式的に示す図である。 「内服薬」をセクションごとに分割した状態の一例を模式的に示す図である。 「内服薬」の項目を振り分けた一例を模式的に示す図である。 処理結果情報記憶部の一例を模式的に示す図である。
本発明の診療情報管理システム1の全体の構成の一例を図1に示す。また本発明の診療情報管理システム1を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を図2に示す。
診療情報管理システム1を実現するコンピュータは,プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置70と,情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置71と,ディスプレイ(画面)などの表示装置72と,キーボードやポインティングデバイス(マウスやテンキーなど)などの入力装置73と,演算装置70の処理結果や記憶装置71に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置74とを有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は,その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置70に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は,記憶装置71に記憶した情報をその処理において使用する場合には,該当する情報を当該記憶装置71から読み出し,読み出した情報を適宜,演算装置70における処理に用いる。また,図2では一台のコンピュータで実現される場合を示したが,複数のコンピュータに,その機能が分散配置されていてもよい。なお,コンピュータには,サーバやパーソナルコンピュータ,ワークステーションなど各種の情報処理装置が含まれる。また,いわゆるクラウド形式であってもよい。
本発明における各手段は,その機能が論理的に区別されているのみであって,物理上あるいは事実上は同一の領域を為していてもよい。
診療情報管理システム1は,診療情報入力受付処理部11と診療情報記憶部12とフィールド化処理部13とフィールド化情報記憶部14と表記揺らぎ処理部15と照合辞書記憶部16と処理結果情報記憶部17とを有する。
診療情報入力受付処理部11は,患者を診療した際の診療情報の入力を受け付ける。とくに救急や急性期の診療の際に入力を受け付ける。診療情報入力受付処理部11は,電子カルテであってもよいが,それに限定されない。また,テキスト入力による診療情報のほか,音声入力された情報がテキスト変換されたテキスト情報による診療情報であってもよい。
診療情報記憶部12は,診療情報入力受付処理部11で受け付けた診療情報を記憶する。診療情報の一例を図5に示す。
診療情報入力受付処理部11,診療情報記憶部12は,いわゆる電子カルテシステムのほか,一般的な初診外来記録の書き方に準じたテキスト情報の入力受付処理,およびその情報の記憶部で足りる。
フィールド化処理部13は,所定の操作を受け付けることで,診療情報記憶部12に記憶する,処理対象となる診療情報を抽出し,診療情報における各情報を所定の項目ごとのフィールドに振り分ける処理を実行する。ここでフィールドとは,あらかじめ定められた情報種別の項目と,それに対応する情報を対応づけて記憶するもので,たとえばテーブル形式で保持される。図6にフィールド化された情報の一例を示す。情報種別の項目とは,主訴,現病歴,既往歴,内服薬など,医学情報(とくに救急や急性期)の蓄積や管理の観点からフィールド化することが求められる項目の種別を示すものである。情報種別の項目は主訴などのほか,ほかの表記,たとえば「主訴」のほかに「CC」(Chief Complaint)など,上記の項目に関連する,あらかじめ定められた文字列(本明細書において文字列には文字のほか,数字,記号などが含まれる)を用いることができる。なお,主訴とは患者による症状の訴えであり,現病歴とは,主訴がいつからどのように始まり,どのような経過をとってきたのか,などを示す情報であり,主訴に付随する情報である。既往歴とは患者の過去の病歴であり,内服薬は患者が日頃から服用している薬剤を示す。
情報種別の項目に対応づける情報のフィールドとしては,名称フィールド,備考欄フィールドがあり,名称は情報種別における項目に対応する名称,たとえば病名,薬剤名などが入力される。備考欄は病名や薬剤名などの名称に入力された情報に関連する情報が入力される。
フィールド化処理部13における診療情報をフィールドに振り分ける処理は,まず,所定の情報種別の項目ごとにあらかじめ定められた文字列を特定し,その文字列に基づいて,項目ごとの文字列の範囲を特定する。そして,「主訴」,「現病歴」の項目については,デリミタ以降の文字列を名称(病名,薬剤名)に振り分ける。「主訴」,「現病歴」は通常,一行で簡潔に記されることが多いので,そのまま名称に振り分けることが好ましい。
一方,「既往歴」,「内服薬」の項目は,複数の情報が記載されることがある。そのため,各項目ごとに,さらにデリミタごとに分割をする。分割された範囲をセクションという。そしてセクションごとに判定処理を行う。すなわち,セクションにおける文字列の頭文字が数字である場合には,その項目が「内服薬」の場合には,それは用法を示していると解されるので,直前の薬剤名の備考欄に振り分け,その項目が「既往歴」の場合で,その文字列が数字のみであれば後ろの病名と合体させ,セクションの文字列に数字と期間(たとえば「年」,「月」,「日」)や分量(たとえば「グラム」,「ミリグラム」,「g」,「mg」)などの単位を含む場合には後ろの病名の備考欄へ振り分けることを判定する。
また,セクション内に数字が2以上あるか,数字と期間(たとえば「年」,「月」,「日」)や分量(たとえば「グラム」,「ミリグラム」,「g」,「mg」)などの単位を含む場合には,そのセクションの文字列は病名または薬剤名とその備考の合体したものと解されるので,数字より前を名称に,数字より後を備考欄に振り分けるか,またはコロン・セミコロンを含む場合にはその記号を境に数字を多く含む側を備考欄に,多く含まない側を名称に振り分けることを判定する。
さらに,セクション内の文字列に「で」,「にて」など疾患と診療内容の関係を表す,あらかじめ定められた文字列が含まれている場合には,その関係性を表す文字列の前部の文字列を名称に,後部の文字列を備考欄に振り分けることを判定する。
また,括弧で囲まれた文字列を含むセクションは,その直前の病名または薬剤名の備考欄に振り分けることを判定する。
そしていずれの条件を充足しない場合には,そのセクションは名称に振り分けることを判定する。
以上のようなセクションごとの処理を行うことで,「既往歴」,「内服薬」の項目の範囲に記載された文字列を各フィールドに振り分けることが可能となる。なお,この判定処理は一例であり,限定されるものではない。
一般外来と異なり,とくに救急や急性期の診療においては,患者の既往歴,内服薬が判明していないことが多く,それらの情報を聴取し記録する必要がある。またこれらの情報は患者の疾患確率を左右する情報である。そのため,臨床の観点および医学研究の観点からもきわめて重要な項目であり,情報種別の項目として既往病名,内服薬の項目を備えることで,臨床現場および医学研究の双方の観点を充足することができる。
フィールド化情報記憶部14は,フィールド化処理部13でフィールド化された情報(構造化された情報)を記憶する。たとえばデータベースであってもよいし,それ以外の記憶形式であってもよい。
表記揺らぎ処理部15は,フィールド化処理部13でフィールド化された情報のうち,病名と薬剤名(名称フィールドに入力された情報)について,後述する照合辞書記憶部16を参照し,一致する文字列がある場合には,あらかじめ定められた標準的な表記を追加または標準的な表記に変更するとともに,標準的なコードなどを追加し,その表記を統一する。
照合辞書記憶部16は,病名,薬剤名に対する標準表記,コード,表記パターンを記憶する。図7および図8に照合辞書記憶部16の一例を模式的に示す。図7では,病名についての照合辞書記憶部16の一例を示しており,標準病名,ICDコード(国際標準コード),病名変換コード(国内汎用カルテコード),表記パターンを対応づけて記憶している場合を示している。図8では,薬剤名についての照合辞書記憶部16の一例を示しており,標準薬剤名,一般名,薬効分類コード,表記パターンを対応づけて記憶している場合を示している。
処理結果情報記憶部17は,最終的な処理結果の情報を記憶する。処理結果情報記憶部17に記憶した情報は,テキスト形式の診療情報に基づいてフィールド化(構造化)されて情報が記憶されているので,検索等することによって,診療情報を医学研究に用いることができる。
つぎに本発明の診療情報管理システム1の処理プロセスの一例を図3および図4のフローチャートを用いて説明する。なお,以下の説明ではわかりやすさのため,電子カルテに診療内容の情報が記録される場合を説明するが,電子カルテに限らず,患者から聴取した情報を入力されたものであれば,電子カルテ以外入力された情報であってもよい。
救急車などで病院などの医療機関に搬送されてきた患者は,医師が診療をする(S100)。診療をする際に,医師は患者またはその付添人などから,患者の氏名などの属性情報のほか,現在の症状,既往歴,日常から服用している内服薬などの情報を聴取し,電子カルテに入力をする。また,医師が患者に対して施した処置や投薬の情報,診断した病名などの診療内容の情報も医師は電子カルテに入力をする(S110)。入力された診療内容は,診療情報として診療情報入力受付処理部11で受け付けられ,診療情報記憶部12に記憶される。たとえば入力された診療情報が図5であったとする。S100およびS110は通常の診察および電子カルテの入力と同一である。
そして診療情報管理システム1において所定の操作を受け付けると,フィールド化処理部13は,フィールド化処理を実行する(S120)。
まずフィールド化処理部13は,処理対象となる診療情報を診療情報記憶部12から抽出する。なお,抽出する診療情報は一人の患者に対するものであってもよいし,複数の患者に対するものであってもよい。
フィールド化処理部13は,診療情報記憶部12から抽出した診療情報について,情報種別の項目ごとに文字列の範囲を特定する処理を実行する(S200)。情報種別の項目ごとに文字列を特定する処理としては,たとえば,診療情報において,情報種別を示す各項目,たとえば主訴,現病歴,既往歴,内服薬などを特定し,情報種別の項目ごとの文字列の範囲を特定をする。通常,電子カルテなどにおける診療情報では,情報種別の項目を示す文字列が表示され,それ以降にその項目に関する情報(文字列)が入力される。そのため,情報種別の項目を示す文字列から,次の情報種別の項目を示す文字列までを一つの情報種別の項目を示す範囲として区別をする。図5の場合,「主訴」,「現病歴」,「既往歴」,「内服薬」が情報種別の項目を示す文字列として特定できるので,それぞれ次の情報種別の項目を示す文字列までの文字列を,一つの情報種別の項目を示す文字列の範囲として特定をする。これを模式的に示すのが図9である。
S200で特定した範囲について,その情報種別を示す項目が「主訴」であるか「現病歴」である場合には(S210),その項目を示す文字列(「主訴」,「現病歴」)の後に,あらかじめ定められた第1のデリミタ(空白,改行,コロン,セミコロン)を挟んだ文字列を認識し,デリミタ以降の文字列を,対応する名称のフィールドに入力をする(S220)。最初の項目である「主訴」については,デリミタである「:」のあとの文字列「胸痛」を,項目「主訴」に対応する名称のフィールドに入力をする。
そして診療情報においてすべての項目が終了するまで,つぎの項目に移動する(S230,S240)。図5の診療情報の場合,つぎの項目は「現病歴」であるため,上述と同様に,デリミタである「:」のあとの文字列「朝からの胸痛」を,項目「現病歴」に対応する名称のフィールドに入力をする(S220)。
そして次の項目に移動すると(S230,S240),次の項目は,「既往歴」であるため,あらかじめ定められた第2のデリミタ(括弧,中黒,句読点,カンマ,空白,改行)(区切り記号という)を同定し,これらの記号でさらに分割をする(S250)。ここで分割された単位をセクションと呼ぶ。図5における項目「既往歴」をセクションごとに分割された状態を図10に示す。
セクションごとに分割した状態において,まず括弧で囲まれたセクションがあるかを判定し,括弧で囲まれたセクションの情報は,その直前の病名または薬剤の備考欄に振り分けることを判定する(S260)。図10では,「(2002年〜)」というセクションがあるので,このセクションはその直前のセクション「DM」の備考欄に振り分けることを判定する。
つぎにセクションごとに,各セクションに対して以下の処理を実行する(S270)。
まず頭文字が数字であるかを判定する(S280)。最初のセクションは,「2006年」であるから,頭文字は数字であるので,S290の処理を実行する。すなわち,そのセクションの情報種別の項目が「内服薬」であるならば,そのセクションの数字は薬剤の用法を意味するので,直前の薬剤のセクションの備考欄に振り分けることを判定する。また,そのセクションの情報種別が「既往歴」であるならば,そのセクションの数字は後の病名と合体することを判定する。またそのセクションの文字列が,数字と,年や月等の期間を示す単位を含む場合には,後ろのセクションの病名の備考欄に振り分けることを判定する(S290)。
ここではセクションの情報が「2006年」であり,数字と,年等の単位を示す文字列を含むので,後ろのセクションの病名の備考欄に振り分けることを判定する。
そして次のセクションへ進むと(S300),次のセクションは「狭心症にてA病院入院」である。このセクションは,頭文字は数字ではなく(S280),また,セクションが所定の条件,つまり,セクション内に数字が2つ以上,または数字と,期間や分量などの単位を示す文字列が含まれていないことを判定する(S310)。そして「で」「にて」など,疾患と診療内容の関係を表すあらかじめ定められた文字列が含まれているので(S330),関係を表す文字列「にて」の前部「狭心症」を名称のフィールドに,「にて」の後部を備考欄に振り分ける判定をする(S340)。また,ここでは一つ前のセクション「2006年」も振り分けられているので,備考欄のフィールドには「2006年A病院入院」が振り分けられる。
そして次のセクションへ進むと(S300),次のセクションは,「ステント留置後」である。このセクションは,頭文字は数字ではなく(S280),また,セクション内に数字が2つ以上,または数字と,期間や分量などの単位を示す文字列が含まれていなく,疾患と診療内容の関係を表す文字列もないので(S330),そのまま名称のフィールドに振り分ける(S350)。
そして次のセクションへ進むと(S300),次のセクションは「高血圧:平成15年〜通院」である。このセクションは,頭文字は数字ではないが(S280),セクション内に「15年」という数字と単位を表す文字列が含まれていることを判定する(S310)。そして,コロンを含むので,コロンを境に数字を多く含む側である「平成15年〜通院」を備考欄のフィールドに,数字を境に数字が少ない側である「高血圧」を名称のフィールドに振り分ける(S320)。
そして次のセクションへ進むと(S300),次のセクションは,次のセクションは,「DM」である。このセクションは,頭文字は数字ではなく(S280),また,セクション内に数字が2つ以上,または数字と,期間や分量などの単位を示す文字列が含まれていなく,疾患と診療内容の関係を表す文字列もないので(S330),そのまま名称のフィールドに振り分ける(S350)。ただし,S260において,括弧で囲まれた情報「(2002年〜)」が備考欄に振り分けられているので,結果,名称のフィールドに「DM」が,備考欄に「(2002年〜)」が振り分けられる。
そして次のセクションへ進むと(S300),次のセクションは,次のセクションは,「肺気腫」である。このセクションは,頭文字は数字ではなく(S280),また,セクション内に数字が2つ以上,または数字と,期間や分量などの単位を示す文字列が含まれていなく,疾患と診療内容の関係を表す文字列もないので(S330),そのまま名称のフィールドに振り分ける(S350)。
「既往歴」の項目を振り分けた一例を模式的に図11に示す。なお,新たなセクションを名称のフィールドに振り分ける場合,「既往歴1」,「既往歴2」のように,既往歴の項目を逐次追加し,それぞれに対応づけて記憶させる。
そうすると,「既往歴」の項目の範囲のすべてのセクションに対して処理が終了したので(S270),つぎの項目「内服薬」の項目の処理へ進む(S230)。
「内服薬」の項目も同様な処理を実行する。まず,あらかじめ定められた第2のデリミタ(区切り記号)を同定し,セクションに分割をする(S250)。図5における項目「内服薬」をセクションごとに分割した状態を図12に示す。
セクションごとに分割した状態において,まず括弧で囲まれたセクションがあるかを判定し,括弧で囲まれたセクションの情報は,その直前の病名または薬剤の備考欄に振り分けることを判定する(S260)。図12では,「(100)」というセクションがあるので,このセクションはその直前のセクション「バイアスピリン」の備考欄に振り分けることを判定する。
つぎに,セクションごとに,各セクションに対して以下の処理を実行する(S270)。
最初のセクションは「バイアスピリン」であるから,このセクションは,頭文字は数字ではなく(S280),また,セクション内に数字が2つ以上,または数字と,期間や分量などの単位を示す文字列が含まれていなく,疾患と診療内容の関係を表す文字列もないので(S330),そのまま名称のフィールドに振り分ける(S350)。
そして次のセクションは「1T1×」であるから,頭文字は数字であるので(S280),S290の処理を実行する。すなわち,「1T1×」のセクションの情報種別の項目は「内服薬」であるので,直前の薬剤のセクション「バイアスピリン」の備考欄に振り分けることを判定する(S290)。ここでは,名称として「バイアスピリン」が振り分けられ,「(100)」が直前の「バイアスピリン」の備考欄のフィールドに,「1T1×」も備考欄のフィールドに振り分けられているから,結果,「バイアスピリン」に対応づけた備考欄のフィールドには「(100)1T1×」が振り分けられる。
そして次のセクションへ進むと(S300),次のセクションは「メトグルコ1日2錠」であるから,頭文字は数字ではなく(S280),セクション内に数字が2つ以上含まれている(S310)。したがって,数字以降の「1日2錠」を備考欄のフィールドに振り分けることを判定する。すなわち,「メトグルコ」を名称のフィールドに,「1日2錠」を備考欄のフィールドに振り分けることを判定する。
つぎのセクションへ進むと(S300),次のセクションは「PSL」であるから,頭文字は数字ではなく(S280),また,セクション内に数字が2つ以上,または数字と,期間や分量などの単位を示す文字列が含まれていなく,疾患と診療内容の関係を表す文字列もないので(S330),そのまま名称のフィールドに振り分ける(S350)。
次のセクションへ進むと(S300),次のセクションは「5mg」であるから,頭文字が数字であり(S280),S290の処理を実行する。すなわち,そのセクションの情報種別が「内服薬」なので,直前の内服薬のセクションの備考欄のフィールド,つまり,「PSL」の備考欄のフィールドに振り分けることを判定する(S290)。
「内服薬」の項目を振り分けた一例を模式的に図13に示す。なお,新たなセクションを名称のフィールドに振り分ける場合,「内服薬1」,「内服薬2」のように,内服薬の項目を逐次追加し,それぞれに対応づけて記憶させる。
そうすると,「内服薬」の項目の範囲のすべてのセクションに対して処理が終了したので(S270),つぎの項目の処理へ進むが(S230),すべての項目の処理を終了したので,フィールド化処理を終了し,フィールド化情報記憶部14に記憶させる(S240)。
図5の診療情報に対してフィールド化処理部13がフィールド化処理を実行した場合の一例が図6である。
以上のようにして診療情報に対するフィールド化処理を終了後,表記揺らぎ処理部15が照合辞書記憶部16を参照して,フィールド化された情報について表記揺らぎ処理を実行する。すなわち,フィールド化された各情報のうち,名称フィールド(病名,薬剤名)に振り分けられた情報について,照合辞書記憶部16を参照し,表記パターンと一致するかを判定する。そして表記パターンと一致する情報については,標準病名,標準薬剤名などの標準表記を追加または変更をする。また,各情報について,対応する統一コード,たとえばICDコード,病名変換コード,薬効分類コードがある場合にはそれをそれぞれの項目に対応づける情報として追加をして,処理結果情報記憶部17に記憶させる。
たとえばフィールド化処理後の情報が図6の場合,表記揺らぎ処理部15による表記揺らぎ処理の結果,図14のような情報が処理結果情報記憶部17に記憶されることとなる。以上のような処理を実行することで,テキスト入力された診療情報から,情報種別,表記(名称),標準表記,統一コード,備考を対応づけた医学情報とすることができる。
本発明における全体の処理,フィールド化処理などは一例を示したものであり,その処理順番などは適宜,変更可能である。また技術的思想の範囲内で適宜,変更することも可能である。
本発明の診療情報管理システム1を用いることで,救急や急性期の臨床現場で要求される診療情報への入力の簡便さ,入力速度と,医学研究の観点から求められる電子カルテなどに記録された診療情報を構造化して管理することの要求を両立を図ることができる。とくに医師にとっては入力方法を意識することなく,従来と同じように電子カルテなどに入力をするだけにもかかわらず,入力した診療情報を構造化して管理することが可能となる。
1:診療情報管理システム
11:診療情報入力受付処理部
12:診療情報記憶部
13:フィールド化処理部
14:フィールド化情報記憶部
15:表記揺らぎ処理部
16:照合辞書記憶部
17:処理結果情報記憶部
70:演算装置
71:記憶装置
72:表示装置
73:入力装置
74:通信装置

Claims (7)

  1. 診療情報を管理する診療情報管理システムであって,
    前記診療情報を記憶する診療情報記憶部における処理対象とする診療情報の全部または一部を,あらかじめ定められた情報種別の項目ごとにフィールドに振り分けて記憶させることで,フィールド化処理を実行するフィールド化処理部,を有しており,
    前記フィールド化処理部は,
    前記処理対象とする診療情報のうち,あらかじめ定められた情報種別である「既往歴」または「内服薬」を示す項目に対応する文字列を特定し,
    その項目に対応する文字列を,あらかじめ定められた区切記号でセクションに分割し,
    分割されたセクションごとに,頭文字が数字であるかを判定し,その条件を充足する場合には,
    その情報種別が「内服薬」を示す項目の場合には,そのセクションの文字列を第2のフィールドに振り分け,
    その情報種別が「既往歴」を示す項目の場合には,そのセクションの文字列を後ろの病名と合体させ,
    数字と単位を含む文字列の場合には後ろの病名の第2のフィールドに振り分ける,
    ことを特徴とする診療情報管理システム。
  2. 診療情報を管理する診療情報管理システムであって,
    前記診療情報を記憶する診療情報記憶部における処理対象とする診療情報の全部または一部を,あらかじめ定められた情報種別の項目ごとにフィールドに振り分けて記憶させることで,フィールド化処理を実行するフィールド化処理部,を有しており,
    前記フィールド化処理部は,
    前記処理対象とする診療情報のうち,あらかじめ定められた情報種別である「既往歴」または「内服薬」を示す項目に対応する文字列を特定し,
    その項目に対応する文字列を,あらかじめ定められた区切記号でセクションに分割し,
    分割されたセクションごとに,セクション内のテキストに数字が2以上,または数字と単位を示すテキストが含まれているかを判定し,その条件を充足する場合には,
    所定の記号を含む場合にはその記号を境に,数字を多く含む側の文字列を第2のフィールドに,多く含まない側の文字列を第1のフィールドに振り分け,または,
    数字より前の文字列を第1のフィールドに,数字より後ろの文字列を第2のフィールドに振り分ける,
    ことを特徴とする診療情報管理システム。
  3. 前記フィールド化処理部は,
    前記処理対象とする診療情報のうち,あらかじめ定められた情報種別である「主訴」または「現病歴」を示す項目に対応する文字列を,あらかじめ定められたデリミタの後ろの文字列で特定し,前記項目に対応する第1のフィールドに振り分ける,
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の診療情報管理システム。
  4. 前記フィールド化処理部は,
    前記あらかじめ定められた情報種別である「既往歴」または「内服薬」を示す項目に対応する文字列において,
    分割されたセクションごとに,疾患と診療内容の関係を表す文字列が含まれているかを判定し,その条件を充足する場合には,
    前記関係を表す文字列より前の文字列を第1のフィールドに,前記関係を表す文字列より後ろの文字列を第2のフィールドに振り分ける,
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の診療情報管理システム。
  5. 前記診療情報管理システムは,
    病名または薬剤名の表記パターンと標準表記とを記憶する照合辞書記憶部と,
    前記フィールド化した診療情報における病名または薬剤名について,前記照合辞書記憶部を参照して,前記標準表記に変更または前記標準表記を追加する表記揺らぎ処理部と,を有しており,
    前記表記揺らぎ処理部は,
    前記フィールド化した診療情報における病名または薬剤名について,前記照合辞書記憶部を参照して,前記標準表記に対応する標準的なコードを追加する,
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の診療情報管理システム。
  6. コンピュータを,
    診療情報を記憶する診療情報記憶部における処理対象とする診療情報の全部または一部を,あらかじめ定められた情報種別の項目ごとにフィールドに振り分けて記憶させることで,フィールド化処理を実行するフィールド化処理部,として機能させる診療情報管理プログラムであって,
    前記フィールド化処理部は,
    前記処理対象とする診療情報のうち,あらかじめ定められた情報種別である「既往歴」または「内服薬」を示す項目に対応する文字列を特定し,
    その項目に対応する文字列を,あらかじめ定められた区切記号でセクションに分割し,
    分割されたセクションごとに,頭文字が数字であるかを判定し,その条件を充足する場合には,
    その情報種別が「内服薬」を示す項目の場合には,そのセクションの文字列を第2のフィールドに振り分け,
    その情報種別が「既往歴」を示す項目の場合には,そのセクションの文字列を後ろの病名と合体させ,
    数字と単位を含む文字列の場合には後ろの病名の第2のフィールドに振り分ける,
    ことを特徴とする診療情報管理プログラム。
  7. コンピュータを,
    診療情報を記憶する診療情報記憶部における処理対象とする診療情報の全部または一部を,あらかじめ定められた情報種別の項目ごとにフィールドに振り分けて記憶させることで,フィールド化処理を実行するフィールド化処理部,として機能させる診療情報管理プログラムであって,
    前記フィールド化処理部は,
    前記処理対象とする診療情報のうち,あらかじめ定められた情報種別である「既往歴」または「内服薬」を示す項目に対応する文字列を特定し,
    その項目に対応する文字列を,あらかじめ定められた区切記号でセクションに分割し,
    分割されたセクションごとに,セクション内のテキストに数字が2以上,または数字と単位を示すテキストが含まれているかを判定し,その条件を充足する場合には,
    所定の記号を含む場合にはその記号を境に,数字を多く含む側の文字列を第2のフィールドに,多く含まない側の文字列を第1のフィールドに振り分け,または,
    数字より前の文字列を第1のフィールドに,数字より後ろの文字列を第2のフィールドに振り分ける,
    ことを特徴とする診療情報管理プログラム。
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