JP6902178B1 - 構造物締結構造及び構造物締結器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルト及びナットを用いて締結固定する場合に、シンプルな構成でボルト孔の位置調整を行う。【解決手段】構造物締結構造は、円形孔部12が形成された第一固定板11と、長孔部22が形成された第二固定板21と、円形孔部12と長孔部22とを貫通して第一固定板11と第二固定板21とを締結するボルト30及びナット40と、円形孔部12に対して回動可能に嵌合する円筒状部51と、円筒状部51の外径よりも外側に突出するフランジ部52と、円筒状部51の円の中心から偏心し且つ円筒状部51及びフランジ部52を貫通する貫通孔部53とを有する偏心座金50と、を有する。偏心座金50は、円筒状部51を円形孔部12に嵌合させた状態で、円筒状部51を回動させることで、貫通孔部53と長孔部22とを連通させる。【選択図】図4

Description

本発明は、構造物同士をボルト及びナットを用いて締結する構造物締結構造及び構造物締結器具に関する。
構造物同士をボルト及びナットを用いて締結固定する際、2つの構造物に形成されるボルト孔の位置がずれていると、ボルトが通らず、締結固定ができない。このため、2つの構造物のうち、少なくとも一方の構造物のボルトのネジ部が通る貫通孔の径を、ボルトのネジ部が通る大きさよりも大きい拡大孔とするものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。一方の構造物に拡大孔が形成されることで、2つの構造物のボルト孔の中心位置が多少ずれていたとしても、一方の構造物に形成される拡大孔の径の範囲内に、他方の構造物のボルト孔が入っていれば、ボルトのネジ部を貫通させることができる。
一方、拡大孔は、ボルトのネジ部の径以上に拡径された孔であるため、当該ボルトに対応する大きさのナットにて締結する際には、拡大孔を塞ぎつつ当該ボルトに対応するナットのネジ部の径と同等の孔を有する座金が必要である。拡大孔を塞ぐための座金として、特許文献1及び特許文献2では、相対的に大きさが大きい親座金と小さい子座金を用意する。ここで、親座金・子座金ともに、偏心された位置に貫通孔を有する偏心座金となっているため、拡大孔の径の大きさを親座金・子座金の脚部が狭めるとともに、ボルトのネジ部が親座金・子座金の貫通孔を貫通する。このように、拡大孔が形成される構造物と、親座金と子座金という2つの座金を用いて、ボルト孔の位置を調整しつつ、一方の構造物を他方の構造物(ベースプレート)に対して、ボルトによる締結固定を容易にしている。
実用新案登録第3184961号公報 特開2015−137690号公報
しかしながら、拡大孔の拡大された孔の面積を埋めるために2つの座金が常に必要とする構成とすると、部材点数が増えてしまう。この場合、締結固定する部分が多くなればなるほど、コストが高くなるという問題がある。一方で、2つの構造物が異なる場所で製造される場合、寸法を確実に合わせることは困難である。このため、ボルト及びナットを用いて締結固定する場合に、ボルト孔の位置調整を安価に行う構造が必要とされていた。
そこで、本発明は、ボルト及びナットを用いて締結固定する場合に、シンプルな構成でボルト孔の位置調整を行うことのできる構造物締結構造を提供することを目的とする。
本発明の構造物締結構造は、円形孔部(12)が形成された第一固定板(11)と、長孔部(22、26)が形成された第二固定板(21)と、前記円形孔部と前記長孔部とを貫通して前記第一固定板と前記第二固定板とを締結するボルト(30)及びナット(40)と、前記円形孔部に対して回動可能に嵌合する円筒状部(51)と、前記円筒状部の外径よりも外側に突出するフランジ部(52)と、前記円筒状部の円の中心から偏心し且つ前記円筒状部及び前記フランジ部を貫通する貫通孔部(53)とを有する偏心座金(50)と、を有し、前記偏心座金は、前記円筒状部を前記円形孔部に嵌合させた状態で、前記円筒状部を回動させることで、前記貫通孔部と前記長孔部とを連通させることを特徴とする。
このように、本発明の構造物締結構造では、偏心座金の円筒状部を第一固定板の円形孔部に嵌合させた状態で、円筒状部を回動させる。この回動過程において、偏心座金の円筒状部に形成される貫通孔部が、円形孔部と長孔部とが連通している位置に移動すると、ボルトのネジ部が通るボルト孔が確保される。すなわち、本構成によれば、偏心座金の円筒状部にて第一固定板の円形孔部を埋めるとともに、円筒状部を回動させて貫通孔部を第二固定板の長孔部に合わせることで、ボルト孔を確保することができる。この結果、ボルト及びナットを用いて締結固定する場合に、偏心座金を1つのみ利用したシンプルな構成で、ボルト孔の位置調整を行うことができる。
また、上述の構造物締結構造であって、前記長孔部の長手方向の長さは、前記円形孔部の直径以上の長さで形成されることを特徴とすることとしてもよい。
このように、第二固定板の長孔部の長手方向の長さを第一固定板の円形孔部の直径以上に構成することで、円形孔部と長孔部の長手方向のずれの許容範囲をより大きく確保することができる。
また、本発明の構造物締結器具は、第一固定板(11)と第二固定板(21)とを締結する構造物締結器具であって、前記第一固定板には、円形孔部(12)が形成され、前記第二固定板には、長孔部(22、26)が形成され、前記円形孔部と前記長孔部とを用いて前記第一固定板と前記第二固定板とを締結するボルト(30)及びナット(40)と、前記円形孔部に対して回動可能に嵌合する円筒状部(51)と、前記円筒状部の外径よりも外側に突出するフランジ部(52)と、前記円筒状部の円の中心から偏心し且つ前記円筒状部及び前記フランジ部を貫通する貫通孔部(53)とを有する偏心座金(50)と、を有し、前記偏心座金は、前記円筒状部を前記円形孔部に嵌合させた状態で、前記円筒状部を回動させることで、前記貫通孔部と前記長孔部とを連通させることを特徴とする。
このように、本発明の構造物締結器具では、偏心座金の円筒状部を第一固定板の円形孔部に嵌合させた状態で、円筒状部を回動させる。この回動過程において、偏心座金の円筒状部に形成される貫通孔部が、円形孔部と長孔部とが連通している位置に移動すると、ボルトのネジ部が通るボルト孔が確保される。すなわち、本構成によれば、偏心座金の円筒状部にて第一固定板の円形孔部を埋めるとともに、円筒状部を回動させて貫通孔部を第二固定板の長孔部に合わせることで、ボルト孔を確保することができる。この結果、ボルト及びナットを用いて締結固定する場合に、偏心座金を1つのみ利用したシンプルな構成で、ボルト孔の位置調整を行うことができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明の構造物締結構造によれば、ボルト及びナットを用いて締結固定する場合に、シンプルな構成でボルト孔の位置調整を行うことができる。
本実施形態における構造物締結構造の全体斜視図である。 本実施形態における構造物締結構造の主要部分の斜視図である。 本実施形態における偏心座金の詳細構成を示す図である。 本実施形態における締結手順を示す図である。 本実施形態におけるズレ補正の例を示す図である。 他の実施形態における構造物締結構造の全体斜視図である。
以下に、本発明の構造物締結構造及び構造物締結器具の好ましい実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明においては、構造物締結構造を説明する過程で構造物締結器具についても説明する。なお、以下の説明において、軸方向とは、ボルト30のネジ部31が延びる方向をいう。
[本実施形態]
本実施形態の構造物締結構造の一例について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態における構造物締結構造の全体斜視図である。図1に示すように、構造物締結構造は、第一構造物10と第二構造物20とを、ボルト30及びナット40を用いて締結する構造である。図1において、第一構造物10は、煙突の支持体であり、第二構造物20は、煙突本体である。しかしながら、図1は本発明の一例を示したものであり、これに限定されるものではない。また、本図においては、構造物の構造を明確に表すため、煙突の支持体が載置される台は省略してある。
図2は、本実施形態における構造物締結構造の主要部分の斜視図である。本実施形態では、少なくとも、第一構造物10は、円形孔部12が形成された第一固定板11を有し、第二構造物20は、長孔部22が形成された第二固定板21を有する。そして、これらの固定板を締結する構造物締結器具は、ボルト30及びナット40と、偏心座金50とを有する。なお、ナット40と第二固定板21との間には、ボルト孔81が形成されるワッシャ80が配置される。次に、各部について詳細に説明する。
第一固定板11は、第一構造物10の一部であり、板状の部分である。第一固定板11には、円形孔部12が形成される。円形孔部12は、第一固定板11の板面の表面から裏面へかけて、同じ径で貫通している孔である。円形孔部12が貫通する方向は、ボルト30のネジ部31が延びる方向(軸方向)と同じ方向である。円形孔部12の直径は、ボルト30のネジ部31の直径よりも大きく構成されている。円形孔部12の直径を、ボルト30のネジ部31の直径よりも大きく構成することで、ネジ部31を貫通させるボルト孔になりうる領域を拡げることができる。
第二固定板21は、第二構造物20の一部であり、板状の部分である。第二固定板21の板面は、第一固定板11の板面の一方に当接する。第二固定板21には、長孔部22が形成される。長孔部22は、第二固定板21の板面の表面から裏面へかけて、同じ形状で貫通している孔である。長孔部22が貫通する方向は、ボルト30のネジ部31が延びる方向(軸方向)と同じ方向である。長孔部22の長手方向の長さは、円形孔部12の直径以上の長さである。長孔部22において、長手方向と直交する方向の長さは、ナット40のネジ部41が形成される孔より大きくナット40の本体の外形よりは小さい長さである。これにより、長孔部22に隣接するワッシャ80又はナット40の本体が、長孔部22に隣接した状態で保持されることとなる。
ボルト30は、頭部32と、頭部32から延びるネジ部31によって構成される。また、ナット40は、本体の内部に貫通して形成されるネジ部41を有する。ネジ部41には、ボルト30のネジ部31がねじ込まれる。ナット40の個数は、締結する構造物の性質によって変更可能である。本実施形態においては、ナット40を2つ必要とする構造であるため、ボルト30のネジ部31の長さが、2個のナット40によって締結可能な長さに設定されている。しかしながら、ナット40の必要個数は例示的なものであって、これに限るものではない。このような構成により、ボルト30のネジ部31が、第一固定板11の円形孔部12と第二固定板21の長孔部22とを貫通した状態でナット40に締結されることで、第一固定板11と第二固定板21とを締結し得る。
偏心座金50は、円筒状部51と、円筒状部51と一体的に構成され円筒状部51の外径よりも外側に突出するフランジ部52とを有する。また、円筒状部51及びフランジ部52には、円筒状部51及びフランジ部52を貫通するように、貫通孔部53が形成される。ここで、円筒状部51の円の直径は、第一固定板11の円形孔部12の直径とほぼ同等であるものの、円形孔部12の直径より若干小さく構成されている。このため、円筒状部51は、円形孔部12に対して嵌合しつつも、円形孔部12に対して嵌り込んだ状態において、周方向に回動可能である。
図3を用いて、偏心座金50の貫通孔部53の構造等をより詳細に説明する。図3は、本実施形態における偏心座金50の詳細構成を示す図である。同図においては、第一固定板11方向からみた図の左方に断面図を示し、第一固定板11方向からみた図の下方に側面図を示す。
まず、偏心座金50においては、ボルト孔となる貫通孔部53の円の中心O1が、円筒状部51の円の中心Oとが一致しない。すなわち、貫通孔部53は、円筒状部51の円の中心から偏心している。
円筒状部51の軸方向長さhは、第一固定板11の円形孔部12の厚さと同じである。これにより、偏心座金50の円筒状部51が、第一固定板11の円形孔部12に嵌り込む。なお、必ずしも、円筒状部51の軸方向長さhは、第一固定板11の円形孔部12の厚さと完全に同じである必要はなく、第一固定板11の円形孔部12の厚さよりも短く構成されていてもよい。
本実施形態のフランジ部52は、円筒状部の円と同心円状で、径が円筒状部51よりも大きい径で構成される。しかしながら、これに限るものでもなく、円筒状部51側から見た場合に、フランジ部52の外形が、円筒状部51の外径よりも外側に突出する構成であればよい。
上述の構成により、実際に第一固定板11と第二固定板21とを締結する手順を説明する。図4は、本実施形態における締結手順を示す図である。図4は、図2におけるA方向からみた矢視図である。なお、A方向は、長孔部22の長手方向に平行な方向である。
図4(A)に示すように、第一固定板11と第二固定板21とを近づけて、第一固定板11の円形孔部12と第二固定板21の長孔部22との少なくとも一部が連通するように配置する。また、偏心座金50の円筒状部51を、第一固定板11の円形孔部12に嵌め合わせる。図4(B)に、第一固定板11と第二固定板21が当接し、円形孔部12と長孔部22とが連通し、且つ偏心座金50の円筒状部51が円形孔部12に嵌合した状態を示す。
図4(B)に示す状態においては、偏心座金50の貫通孔部53の一部が第二固定板21の長孔部22と連通していない。貫通孔部53の径は、ボルト30のネジ部31より大きいが当該ネジ部31とほぼ同等の径であるため、貫通孔部53の全部を長孔部22と連通させる必要がある。このため、円筒状部51を円形孔部12に嵌合させた状態で、偏心座金50の円筒状部51を周方向に回動させる。これにより、貫通孔部53の位置が図4(B)の矢印方向に移動し、図4(C)に示すように、偏心座金50の貫通孔部53の全部と第二固定板21の長孔部22とを連通させた状態とすることができる。
図4(C)に示す状態のように、偏心座金50の貫通孔部53の全部と第二固定板21の長孔部22とが連通した状態において、ボルト30のネジ部31を、偏心座金50の貫通孔部53へ挿入する。一方、挿入方向において、偏心座金50と反対側に配置される第二固定板21の長孔部22の先には、ナット40及び必要に応じてワッシャ80を用意しておく。
図4(D)に示すように、ボルト30のネジ部31を、貫通孔部53と長孔部22に通し、且つワッシャ80及び2つのナット40を用いて締結する。ナット40の内径側にはネジ部41が形成されるため(図1等を参照)、ボルト30のネジ部31がナット40のネジ部41に対して締結固定される。締結が完了した状態では、ボルト30の頭部32が偏心座金50のフランジ部52側の面に当接した状態となる。
次に、第一固定板11と第二固定板21とを締結固定する際、円形孔部12に位置と長孔部22の位置にズレが生じていた場合に、本実施形態における補正方法を、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態におけるズレ補正の例を示す図である。なお、同図は、円形孔部12、長孔部22、貫通孔部53の位置関係を説明する図であるので、同図において、説明に必要な構成以外の構成を省略している。
まず、前提として、円形孔部12の中心位置と長孔部22の中心位置にズレが生じていない場合を示す(図5(A)参照)。円形孔部12と長孔部22との間においてズレが生じていない場合には、図5(A)に示すように、偏心座金50の貫通孔部53を図中における上下方向の中央に位置する(これを通常位置とする)ように、偏心座金50を円形孔部12に嵌合させる。これにより、貫通孔部53の全部と長孔部22とが連通し、ボルト30のネジ部31を貫通させることができる。
図5(B)に、長孔部22が円形孔部12よりも下方にズレている場合を示す。長孔部22が円形孔部12よりも図中下方にズレている場合、偏心座金50の貫通孔部53を通常位置にした状態で、偏心座金50を円形孔部12に嵌め込んだだけでは、貫通孔部53の全部が長孔部22と連通した状態にならない(図5(B)左図参照)。この場合、貫通孔部53が図中下方に移動するように、偏心座金50の円筒状部51を図中矢印方向に回動させる。これにより、貫通孔部53の全部を長孔部22と連通させることができ、ボルト30のネジ部31を貫通させることができる。
図5(C)に、長孔部22が円形孔部12よりも上方にズレている場合を示す。長孔部22が円形孔部12よりも図中上方にズレている場合、偏心座金50の貫通孔部53を通常位置にした状態で、偏心座金50を円形孔部12に嵌め込んだだけでは、貫通孔部53の全部が長孔部22と連通した状態にならない(図5(C)左図参照)。この場合、貫通孔部53が図中上方に移動するように、偏心座金50の円筒状部51を図中矢印方向に回動させる。これにより、貫通孔部53の全部を長孔部22と連通させることができ、ボルト30のネジ部31を貫通させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、偏心座金50の円筒状部51を第一固定板11の円形孔部12に嵌合させた状態で、円筒状部51を回動させる。この回動過程において、偏心座金50の円筒状部51に形成される貫通孔部53が、円形孔部12と長孔部22とが連通している位置に移動すると、ボルト30のネジ部31が通るボルト孔が確保される。すなわち、本構成によれば、偏心座金50の円筒状部51にて第一固定板11の円形孔部12を埋めるとともに、円筒状部51を回動させて貫通孔部53を第二固定板21の長孔部22に合わせることで、ボルト孔を確保することができる。この結果、ボルト30及びナット40を用いて締結固定する場合に、偏心座金50を1つのみ利用したシンプルな構成で、ボルト孔の位置調整を行うことができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。特に、それぞれの実施形態や変形例の構成は、可能な範囲で相互に適用することができる。
上述した実施形態では、第二固定板21に形成される長孔部22は、長手方向が水平方向となる横長孔形状であったが、これに限るものではない。図6は、他の実施形態における構造物締結構造の全体斜視図である。例えば、図6に示すように、第二固定板21の長孔部26を、長手方向が鉛直方向となる縦長孔形状としてもよい。また、長孔部の長手方向の向きは、必ずしも水平方向・鉛直方向に限るものでもない。
また、上述した実施形態では、ボルト30を、第一固定板11から第二固定板21に貫く方向へ挿入したが、これに限るものでもない。例えば、ボルト30を、第二固定板21から第一固定板11に貫く方向へ挿入することとしてもよい。
また、上述したが、上述した実施形態では、ナット40が2本の例を説明したが、これに限るものではなく、必要に応じてナット40の本数を変更し得る。また、上述の実施形態においては、複数のナット40の種類が同一であったが、これに限るものでもない。例えば、ナットが複数の場合に、ナットの種類や形状を互いに異なるものとしてもよい。また、ボルト30の形状についても、本実施形態のものに限るものではない。
また、上述した実施形態では、第二固定板21とナット40の間にワッシャ80を介したものを例示して説明したが、これに限るものではない。このため、ワッシャ80はなくともよい。
10…第一構造物、11…第一固定板、12…円形孔部、20…第二構造物、21…第二固定板、22…長孔部(横長孔)、26…長孔部(縦長孔)、30…ボルト、31…ネジ部、32…頭部、40…ナット、41…ネジ部、50…偏心座金、51…円筒状部、52…フランジ部、53…貫通孔部、80…ワッシャ、81…ボルト孔、O…円筒状部の中心、O1…貫通孔部の中心、h…円筒状部の軸方向長さ

Claims (2)

  1. 円形孔部が形成された第一固定板と、
    長孔部が形成された第二固定板と、
    前記円形孔部と前記長孔部とを貫通して前記第一固定板と前記第二固定板とを締結するボルト及びナットと、
    前記円形孔部に対して回動可能に嵌合する円筒状部と、前記円筒状部の外径よりも外側に突出するフランジ部と、前記円筒状部の円の中心から偏心し且つ前記円筒状部及び前記フランジ部を貫通する貫通孔部とを有する偏心座金と、を有し、
    前記偏心座金は、前記円筒状部を前記円形孔部に嵌合させた状態で、前記円筒状部を回動させることで、前記貫通孔部と前記長孔部とを連通させ
    前記長孔部の長手方向の長さは、前記円形孔部の直径以上の長さで形成される
    ことを特徴とする構造物締結構造。
  2. 第一固定板と第二固定板とを締結する構造物締結器具であって、
    前記第一固定板には、円形孔部が形成され、
    前記第二固定板には、長孔部が形成され、
    前記円形孔部と前記長孔部とを用いて前記第一固定板と前記第二固定板とを締結するボルト及びナットと、
    前記円形孔部に対して回動可能に嵌合する円筒状部と、前記円筒状部の外径よりも外側に突出するフランジ部と、前記円筒状部の円の中心から偏心し且つ前記円筒状部及び前記フランジ部を貫通する貫通孔部とを有する偏心座金と、を有し、
    前記偏心座金は、前記円筒状部を前記円形孔部に嵌合させた状態で、前記円筒状部を回動させることで、前記貫通孔部と前記長孔部とを連通させ
    前記長孔部の長手方向の長さは、前記円形孔部の直径以上の長さで形成される
    ことを特徴とする構造物締結器具。
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