JP6902157B2 - ポリアミドの環状オリゴマーを重合するための方法 - Google Patents

ポリアミドの環状オリゴマーを重合するための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6902157B2
JP6902157B2 JP2020505181A JP2020505181A JP6902157B2 JP 6902157 B2 JP6902157 B2 JP 6902157B2 JP 2020505181 A JP2020505181 A JP 2020505181A JP 2020505181 A JP2020505181 A JP 2020505181A JP 6902157 B2 JP6902157 B2 JP 6902157B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction step
polyamide
diamine
weight
diacid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020505181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020529494A (ja
Inventor
カレ,ニーラジュ
ジェルマン,ダナ・エイ
ネリアッパン,ベーラ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advansix Resins and Chemicals LLC
Original Assignee
Advansix Resins and Chemicals LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advansix Resins and Chemicals LLC filed Critical Advansix Resins and Chemicals LLC
Publication of JP2020529494A publication Critical patent/JP2020529494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6902157B2 publication Critical patent/JP6902157B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/36Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from amino acids, polyamines and polycarboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/08Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from amino-carboxylic acids
    • C08G69/14Lactams
    • C08G69/16Preparatory processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/04Preparatory processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
    • C08G69/02Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids
    • C08G69/08Polyamides derived from amino-carboxylic acids or from polyamines and polycarboxylic acids derived from amino-carboxylic acids
    • C08G69/14Lactams

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Polyamides (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2017年8月1日に出願された「A PROCESS FOR POLYMERIZING CYCLIC OLIGOMERS OF POLYAMIDES」と題する米国特許仮出願第62/539,735号の利益を主張するものであり、その全開示内容は参照により本明細書に明確に援用される。
技術分野
本開示は、ポリアミドコポリマーの製造に関し、詳細には、ポリアミドコポリマーの製造方法であって、方法における反応体フィードストックとして、ポリアミドポリマーの製造時に望ましくない副生物として典型的には形成される種類の環状オリゴマーが用いられて、高分子量ポリマーが作製される、製造方法に関する。
ポリアミド(PA)は、その卓越した物理的特性のために、商業的に重要なポリマーであり、包装フィルム、テキスタイル繊維、及び成形製品などの用途に用いられている。2種類の主要なポリアミドホモポリマー、すなわち、ポリアミド6(PA6)及びポリアミド66(PA66)は、それぞれ、カプロラクタムの加水分解開環重合により、及びヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との縮合重合により製造される。
また、ポリアミド6/66(PA6/66)コポリマーは、より最近になって商業化されたものであり、有利には、PA6及びPA66のホモポリマーと比較して、より低い結晶化度及び改善されたフィルム透明度を有する。
カプロラクタムの環状オリゴマー類似体、例えば環状二量体及びより高次の類似体(C3〜C9)などは、PA6及びPA6/66コポリマーの製造時に形成される不要な副生物である。環状オリゴマーは、典型的には、ポリマーの最終用途での特性に対して有害であることから、モノマーの重合後、環状オリゴマーは、浸出プロセスにより、典型的には例えば熱水を用いて除去される。浸出プロセスから抽出され、濃縮された環状オリゴマーは、望ましい用途がほとんどなく、典型的には、廃棄物質として廃棄されている。純カプロラクタムからのポリアミド6ポリマーの製造に用いられる加水分解重合経路は、典型的には、カプロラクタムの大部分を高分子量ポリマーに変換するには非効率的である。
ポリアミド、特にPA6コポリマーを環状オリゴマー残留物から製造するための方法が求められており、これは、既存の方法と比較した進歩である。
本開示は、少なくとも1つのラクタム及び環状オリゴマーを含む反応体流を用いた、6/66コポリマーなどの高分子量ポリアミドポリマーの製造方法を提供する。反応体流を、高温下で少なくとも1つのジアミンと反応させて環状オリゴマーを開環し、アミン基で末端封止されたアミドプレポリマーを生成する。次に、このプレポリマーを、高温下で少なくとも1つの二酸と反応させて、ポリアミド6/66コポリマーを形成する。環状オリゴマーは、カプロラクタム、ヘキサメチレンジアミン、及びアジピン酸などのモノマーからのポリアミドポリマーの標準的な重合時に、副生物として形成され得る。
本開示は、その1つの形態において、ポリアミド6/66コポリマーの製造方法を提供し、この方法は、少なくとも1つのラクタム及び環状オリゴマーを含む反応体流を提供する工程;反応体流を少なくとも1つのジアミンと反応させて、少なくとも1つのラクタム及び環状オリゴマーを開環し、末端アミン基を含むアミドプレポリマーを生成する工程;及び続いて、アミドプレポリマーを少なくとも1つの二酸と反応させて、ポリアミド6/66コポリマーを形成する工程、を含む。
提供する工程では、反応体流は、反応体流の総重量に対して、少なくとも10重量%の環状オリゴマーを含んでいてよい。
第一の反応工程では、反応体流の総重量に対して、0.5〜20重量%の少なくとも1つのジアミンが用いられてよい。第二の反応工程では、第一の反応工程で用いられたジアミンの量に対して、モル比1:1での化学量論量の少なくとも1つの二酸が用いられてよい。第二の反応工程では、二酸の、第一の反応工程で用いられたジアミンに対する比は、0.8:1〜1.2:1であってよい。
環状オリゴマーは、カプロラクタム二量体及びC3〜C9類似体を含み得る。少なくとも1つのラクタムは、カプロラクタムを含み得る。少なくとも1つのジアミンは、ヘキサメチレンジアミンを含み得る。少なくとも1つの二酸は、アジピン酸を含み得る。
第一の反応工程は、220℃〜280℃の高温下で行われ得る。第二の反応工程は、220℃〜280℃の高温下で行われ得る。
ポリアミド6/66コポリマーは、ISO 307:2007によって特定される2.0〜4.5の相対粘度(RV)を有し得る。ポリアミド6/66コポリマーは、ASTM D−789−07によって特定される30〜150のギ酸粘度(FAV)を有し得る。
本開示は、その別の形態において、ポリアミド6/66コポリマーの製造方法を提供し、この方法は、少なくとも1つのラクタム及び環状オリゴマーを含む副生物組成物を含む一次ポリアミドポリマーを製造する工程;副生物組成物を一次ポリアミドポリマーから分離する工程;副生物組成物を少なくとも1つのジアミンと反応させて、少なくとも1つのラクタム及び環状オリゴマーを開環し、末端アミン基を含むアミドプレポリマーを生成する工程;及びアミドプレポリマーを少なくとも1つの二酸と反応させて、ポリアミド6/66コポリマーを形成する工程、を含む。
第一の反応工程では、副生物組成物は、少なくとも15重量%の環状オリゴマーを含み得る。第一の反応工程では、0.5〜20重量%の少なくとも1つのジアミンが用いられてよい。第二の反応工程では、第一の反応工程で用いられたジアミンの量に対して、モル比1:1での化学量論量の少なくとも1つの二酸が用いられてよい。第二の反応工程では、二酸の、第一の反応工程で用いられたジアミンに対する比は、0.8:1〜1.2:1であってよい。
二次ポリアミド6/66コポリマーは、ISO 307:2007によって特定される2.0〜4.5の相対粘度(RV)、及びASTM D−789−07によって特定される30〜150のギ酸粘度(FAV)を有し得る。第一の反応工程は、230℃〜280℃の高温下で行われ得るものであり、第二の反応工程は、230℃〜280℃の高温下で行われ得る。
ポリアミド6(PA6)及びポリアミド66(PA66)は、それぞれ、カプロラクタムの加水分解開環重合により、及びヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との縮合重合により製造される。
ポリアミド6/66コポリマーは、典型的には、モノマーであるカプロラクタム、アジピン酸、及びヘキサメチレンジアミンを反応させることによって形成される。アジピン酸及びヘキサメチレンジアミンは、典型的には、「AH塩」と称される1:1のモル比で一緒に固体の形態又は水溶液の形態のいずれかで市販されている。市販のAH塩水溶液は、50%〜65%の濃度範囲であり、濃縮溶液からの塩結晶の析出を防止するために、70°〜100℃の温度で保存される。
従来のカプロラクタムの加水分解重合は、加水分解、重付加、及び重縮合という3つの一般的な化学工程を含む。加水分解時は、水がカプロラクタムと反応して、ポリマー鎖の形成を開始する。重付加では、カプロラクタムが、成長するポリマー鎖に付加する。重縮合工程では、成長する鎖が互いに連結し、その結果、著しい分子量の増加、及びそれに対応する高い生成物粘度が得られる。重合は、一連の反応容器中で行われてよく、第一の反応容器は、典型的には、加水分解器であり、それに続いて、重縮合が行われる1又は複数の反応釜である。
ポリアミド6/66コポリマーの製造のために現在実践されている商業的操作では、AH塩水溶液を溶融カプロラクタム又はカプロラクタム水溶液とブレンドし、この1つにされた混合物を加熱して、水を除去し、重合を開始、進行させる。
ポリアミド6/66コポリマーを形成するために、カプロラクタム及びAH塩のブレンドは、高温下で、例えば、低くは約145℃、150℃、若しくは155℃、又は高くは160℃、165℃、若しくは170℃、又は例えば140℃〜170℃、若しくは150℃〜165℃、若しくは155℃〜160℃など、上記の値のいずれか2つの間で定められるいずれかの範囲内の温度で行われる。カプロラクタム及びAH塩は、より均一な熱移動及び混合を得るために、加熱の過程で緩やかに撹拌されてもよい。AH塩はまた、乾燥粉末としてカプロラクタムと混合されてもよく、又は、固形分を少なくは約50重量%、52重量%、若しくは55重量%、又は多くは58重量%、60重量%、若しくは65重量%、又は例えば50重量%〜60重量%若しくは55重量%〜60重量%など、上記の値のいずれか2つの間で定められるいずれかの範囲内で含有する水溶液としてカプロラクタムと混合されてもよい。さらに、特にAH塩が乾燥粉末として用いられる場合、カプロラクタム及びAH塩は、所望に応じて、添加された水の存在下でブレンドされてもよい。
カプロラクタム及びAH塩、並びに所望に応じて水の混合物は、重合されて、ポリアミド組成物を形成する。重合は、例えば、バッチ反応器、連続流通撹拌槽反応器(CSTR)、又は簡略化連続(Vereinfacht Kontinuierliches)(VK)管を用いて行われてよい。反応の過程で、反応の平衡を重合生成物の方へ進めるために、断続的に又は連続的に水が除去されてよい。
ポリアミド6及びポリアミド66ホモポリマー、並びにポリアミド6/66コポリマーを製造するための上記の重合プロセスの収率及び選択性は、非常に高いものであり得るが、反応平衡の性質に起因して、所望されるポリアミド生成物に加えて副生物も生成される。この副生物は、未反応モノマー及び環状オリゴマーを含む。これらの副生物は、多くの場合「抽出可能物」と称され、典型的には熱水洗浄を用いて、ポリマー生成物のチップから分離される。分離された抽出可能物は、次に、水を除去して抽出可能物を濃縮するためのさらなる処理に掛けられ、続いて、典型的には、廃棄物として廃棄される。
本発明の方法によると、ポリアミド重合プロセスからの抽出可能副生物組成物は、廃棄されず、むしろ、プレポリマーを形成するために用いられ、このプレポリマーは、続いて、重合されて、高分子量ポリアミド6/66コポリマーなどの他の所望されるポリアミド最終生成物を形成することができる。
抽出可能副生物組成物は、カプロラクタムなどの少なくとも1つのラクタム、及び環状オリゴマーを含み得る。この組成物は、組成物の総重量に対して、例えば90重量%までの環状オリゴマーを含有し得るものであり、いくつかの実施形態では、20〜70重量%の環状オリゴマーを含有し得る。
抽出可能副生物組成物は、適切な技術によって一次ポリアミドポリマー生成物流から分離することができ、次に以下で述べるさらなる反応工程を介して処理されて、ポリアミド6/66コポリマーなどの二次又は追加のポリアミドポリマーを得ることができる。第一の工程では、少なくとも1つのラクタム及び環状オリゴマーの混合物を含む副生物組成物を、ヘキサメチレンジアミンなどのある量のジアミンと反応させる。
他のジアミンとしては、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、o−フェニレンジアミン(OPD)、m−フェニレンジアミン(MPD)、フェニレンジアミン(PPD)、2,5−ジアミノトルエン、ジメチル−4−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−2−ブチル−1,4−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノビフェニルが挙げられ得るものであり、炭素数に応じた他の適切なジアミンとしては、以下が挙げられる。
2炭素:エチレンジアミン(1,2−ジアミノエタン)、及び1,1−ジメチルエチレンジアミン、1,1−ジメチルエチレンジアミン、エタンブトールなどの関連する誘導体
3炭素:1,3−ジアミノプロパン(プロパン−1,3−ジアミン)
4炭素:プトレシン(ブタン−1,4−ジアミン)
5炭素:カダベリン(ペンタン−1,5−ジアミン)
用いられるジアミンの量は、混合物とジアミンとの合わせた重量である反応体流の総重量に対して、少なくは0.5重量%、1重量%、若しくは2重量%、又は多くは5重量%、10重量%、15重量%、若しくは20重量%、又は上記の値のいずれかのペア間で定められるいずれかの範囲内であってよい。
反応は、低くは200℃、230℃、若しくは260℃、又は高くは265℃、275℃、若しくは285℃、又は上記の値のいずれかのペア間で定められるいずれかの範囲内であってよい高温下で、公称上約2時間などの約1〜5時間の範囲内の適切な時間にわたって行われる。
上記の反応において、アミンは、以下の式1に従って、環状アミンオリゴマーを開環する。
Figure 0006902157
上記式1の生成物は、その両端がアミン基で実質的に封止されているプレポリマーであり、この段階での組成物全体は、過剰のアミンを含んでいる、又は言い換えると、末端アミン基の不均衡を含んでいる。プレポリマーの末端アミン基は、実質的に未反応に維持され、及び式1の反応は、非常に容易であり、このことは、ジアミンが実質的にすべての環状オリゴマーを消費すること、すなわち、上記式1において、正反応の平衡定数kが、逆反応の平衡定数kよりも非常に大きいことを意味する。
続いての工程では、アジピン酸などの二酸を、プレポリマーと反応させる。他の二酸としては、C9アゼライン酸までの類似体が挙げられ得る。典型的には、上記第一段階の反応時に用いられたジアミンの量に対して、モル比およそ1:1での化学量論的当量の二酸が添加される。いくつかの実施形態では、添加されてよい二酸の量は、1モル当量のジアミンに対して、少なくは0.8若しくは0.9、又は多くは1.1若しくは1.2、又は例えば0.8:1〜1.2:1、0.9:1〜1.2:1、0.8:1〜1.1:1、若しくは0.9:1〜1.1:1の二酸対ジアミン比など、上記の値のいずれか2つの間で定められるいずれかの範囲内であってよい。
二酸は、プレポリマーの末端アミンと反応して、より高分子量のポリマーを、具体的には、より高分子量のポリアミド6/66コポリマーを構築する。用いられる二酸の量は、混合物とジアミンとの合わせた重量である反応体流の総重量に対して、少なくは1重量%、2重量%、若しくは3重量%、又は多くは10重量%、15重量%、若しくは20重量%、又は上記の値のいずれかのペア間で定められるいずれかの範囲内であってよい。
二酸とアミン末端プレポリマーとの反応は、低くは220℃、240℃、若しくは260℃、又は高くは270℃、280℃、若しくは285℃、又は上記の値のいずれかのペア間で定められるいずれかの範囲内であってよい高温下で、公称上約2時間などの約1〜5時間の範囲内の適切な時間にわたって行われる。
製造されたポリアミド6/66コポリマーは、小さくは2.0、2.5、若しくは3.0、又は大きくは3.1、4.0、若しくは4.5、又は例えば2.0〜4.5、2.5〜4.0、若しくは3.0〜3.1など、上記の値のいずれか2つの間で定められるいずれかの範囲内である、GB/T 12006−1/ISO 307:2007に従って特定される相対粘度(RV)、又は小さくは30、45、若しくは60、又は大きくは70、150、300、若しくは500、又は例えば30〜500、45〜300、若しくは60〜150など、上記の値のいずれか2つの間で定められるいずれかの範囲内である、ASTM D−789−07に従って定められるギ酸粘度(FAV)を有し得る。
本明細書で用いられる場合、「上記の値のいずれか2つの間で定められるいずれかの範囲内」の句は、文字通りに、いずれの範囲も、そのような句の前に列挙された値のうちのいずれか2つの間から、その値が列挙の低い方の部分又は列挙の高い方の部分にあるかに関わらず、選択されてよいことを意味する。例えば、値のペアは、2つの低い方の値から、2つの高い方の値から、又は低い方の値及び高い方の値から選択されてよい。
実施例
例1
カプロラクタム及び環状オリゴマーからのポリアミド6/66コポリマーの製造
80重量%のカプロラクタム及び20重量%の環状オリゴマー(カプロラクタムの環化に由来)を含有する1500グラムの混合物を、アンカー型撹拌器を取り付けた2LのParr反応容器に投入した。上記混合物を反応容器へ投入した後に、15グラムのヘキサメチレンジアミン(Sigma Aldrich)を添加した。窒素による反応器の圧力試験を行った後、反応器の内容物を窒素で再度加圧し、次に30分間かけて170℃まで加熱し、その温度に到達した時点で、撹拌器を起動し、80rpmに設定した。次に、反応器を170℃から260℃の温度まで、20分間かけて加熱し、この温度で反応を1時間進行させたが、その間に目立った圧力上昇は見られなかった。反応混合物を室温まで冷却させた。撹拌は200℃で停止した。
次に、化学量論量(18.9グラム)のアジピン酸(ヘキサメチレンジアミンに対して)を、添加ポートを通して添加し、Nで50psiまで加圧した後に、反応器を密封した。次に、反応器の内容物を、40分間かけて260℃まで加熱し、200℃で撹拌を起動させた。反応混合物を、260℃で30分間にわたって反応させ、圧力は、20psiであった。続いて、反応器を排気し、さらに10分間にわたって、−27インチ〜−28インチHgの真空を反応器の内容物に適用した。その後、トルクがモーターの耐久可能最大値に近づいていることが分かり、真空を開放して窒素(0.8L/分)を通流させることによって反応を停止した。
その直後に、底プラグを外すことで反応器を開き、ポリマーを氷浴中に排出させた。回収したポリマーを、溶液粘度、残留カプロラクタム及び環状オリゴマー、並びに融点の分析のために保存した。
50グラムのポリマーストランドを、Thomas-Wiley Model 4(Arthur H. Thomas Company, Philadelphia, PA, USA)グラインダーを用いてペレット化した。続いて、ポリマーを、プレッシャークッカー中、脱イオン水を用いて130℃で浸出処理した。得られたポリマーの、相対粘度は2.3(GB/T 12006−1/ISO 307:2007)、ASTM D−789−07に従うギ酸粘度は37と測定された。残留カプロラクタムは、HPLC(Waters2487検出器)を用いて測定した。カプロラクタム及び環状オリゴマーの濃度は、以下のように測定された:C:30225ppm、C:22000ppm;C:13675ppm;C:8275ppm;C:4000ppm、C:1075ppm、C:250ppm。
本開示を、例示的な設計に関連して記載してきたが、本開示は、本開示の趣旨及び範囲内で、さらに改変されてもよい。さらに、本出願は、本開示からのそのような逸脱を、本開示が属する技術分野における既知の又は慣習的な実践に含まれるものとして包含することを意図している。

Claims (19)

  1. ポリアミド6/66コポリマーの製造方法であって、
    少なくとも1つのラクタム及び環状オリゴマーを含む反応体流を提供する工程、
    第一の反応工程として、前記反応体流を少なくとも1つのジアミンと反応させて、前記少なくとも1つのラクタム及び前記環状オリゴマーを開環し、末端アミン基を含むアミドプレポリマーを生成する工程、及び
    続いて、第二の反応工程として、前記アミドプレポリマーを少なくとも1つの二酸と反応させて、ポリアミド6/66コポリマーを形成する工程、
    を含む、方法。
  2. 前記提供する工程において、前記反応体流が、前記反応体流の総重量に対して、少なくとも10重量%の環状オリゴマーを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第一の反応工程において、前記反応体流の総重量に対して、0.5〜20重量%の前記少なくとも1つのジアミンが用いられる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第二の反応工程において、前記第一の反応工程で用いられたジアミンの量に対して、モル比1:1での化学量論量の前記少なくとも1つの二酸が用いられる、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第二の反応工程において、二酸の、前記第一の反応工程で用いられたジアミンに対するモル比が、0.8:1〜1.2:1である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1つのラクタムが、カプロラクタムを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つのジアミンが、ヘキサメチレンジアミンを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記少なくとも1つの二酸が、アジピン酸を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第一の反応工程が、220℃〜280℃の高温下で行われる、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第二の反応工程が、220℃〜280℃の高温下で行われる、請求項1に記載の方法。
  11. 前記ポリアミド6/66コポリマーが、ISO 307:2007によって特定される2.0〜4.5の相対粘度(RV)を有する、請求項1に記載の方法。
  12. 前記ポリアミド6/66コポリマーが、ASTM D−789−07によって特定される30〜150のギ酸粘度(FAV)を有する、請求項1に記載の方法。
  13. ポリアミド6/66コポリマーの製造方法であって、
    少なくとも1つのラクタム及び環状オリゴマーを含む副生物組成物を含む一次ポリアミドポリマーを製造する工程、
    前記副生物組成物を前記一次ポリアミドポリマーから分離する工程、
    第一の反応工程として、前記副生物組成物を少なくとも1つのジアミンと反応させて、前記少なくとも1つのラクタム及び前記環状オリゴマーを開環し、末端アミン基を含むアミドプレポリマーを生成する工程、及び、
    第二の反応工程として、前記アミドプレポリマーを少なくとも1つの二酸と反応させて、ポリアミド6/66コポリマーを形成する工程、
    を含む、方法。
  14. 前記第一の反応工程において、前記副生物組成物が、少なくとも15重量%の環状オリゴマーを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記第一の反応工程において、0.5〜20重量%の前記少なくとも1つのジアミンが用いられる、請求項13に記載の方法。
  16. 前記第二の反応工程において、前記第一の反応工程で用いられたジアミンの量に対して、モル比1:1での化学量論量の前記少なくとも1つの二酸が用いられる、請求項13に記載の方法。
  17. 前記第二の反応工程において、二酸の、前記第一の反応工程で用いられたジアミンに対するモル比が、0.8:1〜1.2:1である、請求項13に記載の方法。
  18. 前記二次ポリアミド6/66コポリマーが、ISO 307:2007によって特定される2.0〜4.5の相対粘度(RV)、及びASTM D−789−07によって特定される30〜150のギ酸粘度(FAV)を有する、請求項13に記載の方法。
  19. 前記第一の反応工程が、230℃〜280℃の高温下で行われ、前記第二の反応工程が、230℃〜280℃の高温下で行われる、請求項13に記載の方法。
JP2020505181A 2017-08-01 2018-06-27 ポリアミドの環状オリゴマーを重合するための方法 Active JP6902157B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762539735P 2017-08-01 2017-08-01
US62/539,735 2017-08-01
PCT/US2018/039653 WO2019027593A1 (en) 2017-08-01 2018-06-27 METHOD FOR POLYMERIZING CYCLIC OLIGOMERS OF POLYAMIDES

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020529494A JP2020529494A (ja) 2020-10-08
JP6902157B2 true JP6902157B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=62952403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020505181A Active JP6902157B2 (ja) 2017-08-01 2018-06-27 ポリアミドの環状オリゴマーを重合するための方法

Country Status (8)

Country Link
US (2) US20210155753A1 (ja)
EP (1) EP3661995B1 (ja)
JP (1) JP6902157B2 (ja)
KR (1) KR102307259B1 (ja)
CN (1) CN110914339B (ja)
CA (1) CA3070957C (ja)
ES (1) ES2881315T3 (ja)
WO (1) WO2019027593A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115215758B (zh) * 2022-07-29 2023-09-12 杭州传化精细化工有限公司 一种活性基团封端的聚酰胺齐聚物的制备方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4311642A (en) * 1980-09-17 1982-01-19 Allied Corporation Recovery of caprolactam from nylon 6 oligomers
JPH09188758A (ja) * 1995-11-06 1997-07-22 Mitsubishi Chem Corp カプロラクタムよりポリアミド樹脂を製造する方法
US5886096A (en) * 1996-09-06 1999-03-23 Unitika Ltd. Polyamide resin composition, and fibers, films and molded articles using the same
KR100361566B1 (ko) 1996-12-30 2003-01-24 주식회사 코오롱 폴리아미드 수지의 제조 방법
DE19925906A1 (de) * 1999-06-07 2000-12-14 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Polyamiden aus Lactamen und Polyamid-Extrakten
FR2814747B1 (fr) * 2000-10-04 2002-12-06 Rhodianyl Procede de fabrication de polyamides
JP4329292B2 (ja) 2000-12-20 2009-09-09 東レ株式会社 ポリアミドプレポリマーの製造方法およびポリアミドの製造方法
EP1359179B1 (en) * 2000-12-20 2017-05-31 Toray Industries, Inc. Polyamide prepolymer, polyamide, and processes for producing these
DE102004006955A1 (de) 2004-02-12 2005-09-01 Basf Ag Kontinuierliches Verfahren zur Herstellung von Polyamiden

Also Published As

Publication number Publication date
CN110914339B (zh) 2022-05-10
EP3661995B1 (en) 2021-04-28
CA3070957C (en) 2021-07-13
WO2019027593A1 (en) 2019-02-07
KR20200032188A (ko) 2020-03-25
CA3070957A1 (en) 2019-02-07
US20210155753A1 (en) 2021-05-27
JP2020529494A (ja) 2020-10-08
EP3661995A1 (en) 2020-06-10
ES2881315T3 (es) 2021-11-29
CN110914339A (zh) 2020-03-24
KR102307259B1 (ko) 2021-09-30
US20230051242A1 (en) 2023-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CH615204A5 (ja)
JPH08512070A (ja) 低分子ポリアミドの連続的製造法
EP2726537A1 (en) Branched polyamide with different blocks
AU2018249397B2 (en) Branched, terminated polyamide compositions
JP6902157B2 (ja) ポリアミドの環状オリゴマーを重合するための方法
JP2023090932A (ja) 重合方法
WO2012157576A1 (ja) ナイロン4樹脂組成物成形体及びその製造方法
JP2017505364A (ja) 高い透明性および低いガス透過性を有する三成分コポリマーならびにその製造方法
JP5861966B2 (ja) Pa−4xを調製するための方法およびこの方法により得られるpa−410
CN107337794A (zh) 一种含六元环的共聚尼龙及其制备方法
JPH0977865A (ja) ランダム共重合ポリアミド樹脂及びその製造法
JP5857391B2 (ja) Pa−410を製造するための方法およびこの方法により得られるpa−410
TWI783134B (zh) 半芳香族聚醯胺樹脂、及其製造方法
US9534083B2 (en) Production of polyamides by polycondensation
US2997463A (en) Process for the preparation of polymeric materials of the polymamide type
KR101813400B1 (ko) 폴리아미드 수지 제조방법
KR102158813B1 (ko) 중축합에 의해 폴리아미드를 제조하는 방법
KR102257775B1 (ko) 폴리아미드 중합체의 개선된 내응집성을 위한 방법 및 조성물
JPH08507097A (ja) 1,8−ジアザシクロテトラデカン−2,7−ジオンからナイロン66ポリマー類の製造
NZ757619B2 (en) Branched, terminated polyamide compositions

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210617

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6902157

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150