発明の詳細な説明
優先権出願のすべての発明特定事項は、そのような発明特定事項が本願と矛盾しない範囲で、参照により本願に援用される。
〔発明の概要〕
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法は、成形構造を密封用上包みで覆う工程であって、上記成形構造は第1部分および第2部分を備え、上記第1部分は1回服用分の少なくとも1つの薬剤をそれぞれが収容した一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含み、上記第2部分は上記第1部分に取り付けられており、上記第2部分はさらに上記第1部分と上記第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンを有する工程と、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程であって、上記排出される空気の少なくとも一部は、上記成形構造の上記第2部分の上記テクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程と、上記密封用上包みを上記成形構造の少なくとも一部に結合させる工程によって上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程と、上記成形構造の上記第2部分を上記成形構造の上記第1部分から分離させる工程と、を含むが、これに限定されない。上述のものに加えて、他の態様の方法を請求項、図面、および本開示の一部を形成する文章において記載する。
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法は、成形構造を密封用上包みで覆う工程であって、上記成形構造は、1回服用分の少なくとも1つの薬剤をそれぞれが収容した連結型単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、上記成形構造の第1部分と上記成形構造の第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンと、を有する、工程と、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程であって、上記排出される空気の少なくとも一部は、上記成形構造上の上記テクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程と、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程と、を含むが、これに限定されない。上述のものに加えて、他の態様の方法を請求項、図面、および本開示の一部を形成する文章において記載する。
一態様において、多連単回用量容器は、第1部分および第2部分を備える成形構造であって、上記第1部分は1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された内部空間をそれぞれが有する一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含み、上記第2部分は上記第1部分に取り付けられており、上記第2部分はさらに上記第1部分と上記第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンを有する、成形構造を備えるが、これに限定されない。上述のものに加えて、他の態様の多連単回用量容器を請求項、図面、および本開示の一部を形成する文章において記載する。
一態様において、多連単回用量容器は成形構造を備え、上記成形構造は、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された内部空間をそれぞれが有する連結型単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアル、および上記成形構造の第1部分と上記成形構造の第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンを含むが、これに限定されない。上述のものに加えて、他の態様の多連単回用量容器を請求項、図面、および本開示の一部を形成する文章において記載する。
一態様において、折り畳み可能容器パッケージング方法は、展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程であって、上記多連単回用量容器は、それぞれが1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルを少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに連結する1つ以上の関節式接合部であって、それぞれの上記単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、上記少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有することで、上記多連単回用量容器の折り畳み形態を形成する1つ以上の関節式接合部と、を含む工程と、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1個の上記単回用量薬剤バイアルに、上記少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加える工程と、上記多連単回用量容器の上記折り畳み形態を形成するために、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの上記少なくとも1個の上記単回用量薬剤バイアルに上記力を加えることに応じて上記1つ以上の関節式接合部を曲げる工程と、上記密封用上包みの中において、上記折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために、上記密封用上包みを封止する工程と、を含むが、これに限定されない。上述のものに加えて、他の態様の方法を請求項、図面、および本開示の一部を形成する文章において記載する。
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法は、上記多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程であって、上記多連単回用量容器は、それぞれが1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルを少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに連結する1つ以上の関節式接合部であって、それぞれの上記単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、上記少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有することで、上記多連単回用量容器の折り畳み形態を形成する1つ以上の関節式接合部と、を含む工程と、上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの外面の少なくとも一部に、上記多連単回用量容器の上記1つ以上の関節式接合部に向かう方向の力を加える工程と、上記密封用上包みに覆われた上記多連単回用量容器の周囲から少なくとも一部の空気を排出する工程と、上記密封用上包みの中において、上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを封止する工程と、を含むが、これに限定されない。上述のものに加えて、他の態様の方法を請求項、図面、および本開示の一部を形成する文章において記載する。
上述の概要は例示的なものに過ぎず、いかなる限定も意図するものではない。上述した例示的な態様、実施形態、および構成に加え、図面および以下の詳細な説明を参照することによって、さらなる態様、実施形態、および構成が明らかになるであろう。
〔図面の簡単な説明〕
〔図1〕多連単回用量容器のパッケージング方法を示すブロック図である。
〔図2〕図1に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図3〕図1に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図4〕一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を含む多連単回用量容器の一実施形態の概略図である。
〔図5A〕一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を上から見た概略図である。
〔図5B〕一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を上から見た概略図である。
〔図5C〕一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を上から見た概略図である。
〔図6〕一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を含む多連単回用量容器の一実施形態の概略図である。
〔図7〕一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を含む多連単回用量容器の一実施形態の概略図である。
〔図8〕図1に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図9A〕成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図9B〕密封用上包みに覆われた成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図9C〕密封用上包みに覆われた成形構造および圧力シールの一実施形態を示す水平側面図である。
〔図9D〕密封用上包みに覆われた成形構造および空気の排出の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図9E〕密封用上包みに覆われた成形構造および気密シールの形成の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図9F〕密封用上包みに覆われた成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図10A〕成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図10B〕密封用上包みに覆われた成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図10C〕密封用上包みに覆われた成形構造および不活性ガスの注入の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図10D〕密封用上包みに覆われた成形構造および圧力シールの一実施形態を示す水平側面図である。
〔図10E〕密封用上包みに覆われた成形構造および注入された不活性ガスの排出の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図10F〕密封用上包みに覆われた成形構造および気密シールの形成の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図10G〕密封用上包みに覆われた成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
〔図11〕図1に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図12〕図1に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図13〕多連単回用量容器のパッケージング方法を示すブロック図である。
〔図14〕図13に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図15〕一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を含む多連単回用量容器の一実施形態の概略図である。
〔図16〕図13に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図17〕図13に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図18〕図13に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図19〕多連単回用量容器のパッケージング方法を示すブロック図である。
〔図20〕図19に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図21〕図19に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図22A〕伸長形態の多連単回用量容器の一実施形態を示す側面図である。
〔図22B〕伸長形態の多連単回用量容器の一実施形態を示す上面図である。
〔図22C〕折り畳み形態の多連単回用量容器の一実施形態を示す側面図である。
〔図22D〕伸長形態の多連単回用量容器の一実施形態を示す上面図である。
〔図22E〕多連単回用量容器の伸長形態および折り畳み形態における矩形のパッケージ断面積の上包みを示す。
〔図23〕図19に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図24〕図19に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図25〕図19に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図26A〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図26B〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図26C〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図26D〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図26E〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図27A〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図27B〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図27C〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図27D〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図27E〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図27F〕折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図28〕多連単回用量容器のパッケージング方法を示すブロック図である。
〔図29〕図28に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図30〕図28に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図31〕図28に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図32〕図28に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図33A〕多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図33B〕多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図33C〕多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図33D〕多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図34A〕多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図34B〕多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図34C〕多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔図34D〕多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
〔発明を実施するための形態〕
以下の発明の詳細な説明において、本明細書の一部を構成する添付図面を参照する。図面において、文脈においてその他のものとして記載されていない限り、同様の符号は概して同様の構成要素を特定する。発明の詳細な説明、図面、および請求項に記載されている例示的な実施形態は、限定を意味するものではない。本明細書に示す発明特定事項の思想または範囲から逸脱しない限りにおいて、他の実施形態を利用し、他の変更を加えてもよい。
本明細書では、多連単回用量容器をパッケージングするためのデバイスおよび方法を記載する。一態様において、多連単回用量容器は成形構造を備え、当該成形構造は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、成形構造の第1部分と成形構造の第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンとを含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルにおけるそれぞれの単回用量薬剤バイアルは、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに、1つ以上の関節式接合部を介して連結される。一続きの連結型単回用量薬剤バイアルにおけるそれぞれの単回用量薬剤バイアルは、例えば、1回服用分のワクチンまたは治療剤等の少なくとも1つの薬剤を収容する。多連単回用量容器のパッケージング方法は、一続きの連結型単回用量容器を密封用上包み内に密封する工程を含む。成形構造上のテクスチャ表面パターンは、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを密封用上包み内に密封するプロセス中に密封用上包みから空気および/または不活性ガスを抜き出すことまたは排出することを促進するように構成される。
図1を参照すれば、本明細書に記載の1つ以上の方法および/またはデバイスについての文脈としての多連単回用量容器のパッケージング方法の一実施形態が示されている。図1は、多連単回用量容器のパッケージング方法100を示すブロック図である。方法100は、ブロック110において、成形構造を密封用上包みで覆う工程であって、成形構造は第1部分および第2部分を備え、第1部分は1回服用分の少なくとも1つの薬剤をそれぞれが収容した一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含み、第2部分は第1部分に取り付けられており、第2部分はさらに第1部分と第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンを有する工程を含む。方法100は、ブロック120において、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程であって、排出される空気の少なくとも一部は、成形構造の第2部分のテクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程を含む。方法100は、ブロック130において、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させることによって一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。方法100は、ブロック140において、成形構造の第2部分を成形構造の第1部分から分離させる工程を含む。
一態様において、方法100は、多連単回用量容器をパッケージングする1つ以上の機械を用いて行われる。一態様において、方法100は、多連単回用量容器を連携してパッケージングする1つ以上の機械によって行われる。例えば、当該方法は、単回用量薬剤バイアルの成形構造を覆い、少なくとも一部を排出し、シールを形成し、および成形構造の第1部分を成形構造の第2部分から分離するための、機械の使用を含んでもよい。一態様において、方法100は、1つ以上の機械によって自動的に行われる。一態様において、方法100は、多連単回用量容器を形成する工程と並行して行われ、例えば、成形構造を形成する工程、連結型単回用量薬剤バイアルをそれぞれ1回服用分の少なくとも1つの薬剤で満たす工程、および連結型単回用量薬剤バイアルを密封する工程と並行して行われる。
多連単回用量容器のパッケージング方法100は、成形構造を密封用上包みで覆う工程を含む。いくつかの実施形態において、当該方法は、成形構造全体を覆う工程を含む。例えば、当該方法は、成形構造全体を収容するサイズの密封用ポーチで成形構造を覆う工程を含んでもよい。いくつかの実施形態において、当該方法は、成形構造の少なくとも一部を覆う工程を含む。例えば、当該方法は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む成形構造の第1部分全体および成形構造の第2部分の少なくとも一部分を密封用上包みで覆う工程を含んでもよい。例えば、成形構造の第2部分の少なくとも一部分は、密封用上包みによって規定された開口部または縁部を越えて伸びていてもよい。一態様において、成形構造を密封用上包みで覆う工程は、成形構造および密封用上包みのうちの少なくとも1つを、搬送用機械を使用して搬送する工程を含む。例えば、当該方法は、密封用上包みによって覆われる成形構造を移動させる工程、成形構造を覆う密封用上包みを移動させる工程、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。
図2は、多連単回用量容器のパッケージング方法100のさらなる態様を示すブロック図である。いくつかの実施形態において、方法100は、ブロック200に示す通り、密封用上包みによって規定された開口部に成形構造を挿入する工程を含む。例えば、当該方法は、多連単回用量容器を形成する成形構造を密封用ポーチ、バッグ、またはスリーブの開口部に挿入する工程を含んでもよい。いくつかの実施形態において、方法100は、ブロック210に示す通り、成形構造の第2部分が密封用上包みによって規定された開口部に近接するように、成形構造の第1部分を先に密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程を含む。例えば、テクスチャ表面パターンを含む成形構造の第2部分が、密封用上包みによって規定された開口部であって、空気または不活性ガスが注入されるおよび/または排出される開口部の最も近くになるように、成形構造は開口部に特定の方向に挿入され得る。
一実施形態において、多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック220に示す通り、成形構造を密封用上包みの第1層と密封用上包みの第2層との間に配置する工程と、密封用上包みの第1層および第2層の1つ以上の縁部を一緒に封止する工程とを含む。例えば、当該方法は、コンベヤーを有する水平流装置を使用することによって多連単回用量容器を密封用上包みの第1層と第2層と(例えば、密封用上包みのローラシート)の間に配置する工程を含んでもよい。上包みで容器を覆うための機械は、市販されている(例えば、Bosch Packaging Technology社製(ドイツ、ヴァイブリンゲン))。
図3は、多連単回用量容器のパッケージング方法のさらなる態様を示すブロック図である。多連単回用量容器のパッケージング方法100は、成形構造を密封用上包みで覆う工程を含む。一態様において、方法100は、ブロック300に示す通り、密封用ポーチで成形構造を覆う工程を含む。密封用上包みとしては、例えば、医療用グレードの熱シール可能なホイルポーチ(例えば、Bemis Healthcare Packaging社製(ウィスコンシン州オシュコシュ);Oliver Tolas Healthcare Packaging社製(ミシガン州グランドラピッズ))が挙げられる。一態様において、方法100は、ブロック310に示す通り、密封用スリーブで成形構造を覆う工程を含む。密封用上包みとしては、例えば、医療用グレードの熱シール可能な管状上包み(例えば、Bemis Healthcare Packaging社製(ウィスコンシン州オシュコシュ))が挙げられる。
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック320に示す通り、密封用ホイルラミネートで成形構造を覆う工程を含む。例えば、当該方法は、成形構造を密封用ポリエステル/ホイル/ポリエチレンラミネートで覆う工程を含んでもよい。ホイルラミネートの他の非限定的な例としては、ポリエステル/ホイル/ナイロン/ポリエチレンラミネート、およびコーティングされた紙/ホイル/ポリエチレンラミネート、が挙げられる。一態様において、当該方法は、成形構造を密封用金属化ラミネートで覆う工程を含む。例えば、当該方法は、金属化された、またはアルミニウム、ニッケル、および/またはクロムの薄層によってコーティングされた密封用重合体フィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET))で成形構造を覆う工程を含んでもよい。
一態様において、方法100は、ブロック330において、成形構造を、ポリエステル、ホイル、ポリプロピレン、鋳造ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、または金属化フィルムのうちの少なくとも1つから形成された密封用上包みで覆う工程を含む。一態様において、方法100は、成形構造を、ポリエステル、ホイル、ポリプロピレン、鋳造ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、または金属化フィルムのうちの少なくとも1つを含むラミネートで覆う工程を含む。例えば、当該方法は、金属化ポリエステル/ポリエチレンラミネートで成形構造を覆う工程を含んでもよい。
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック340に示す通り、ガス不透過性上包みで成形構造を覆う工程を含む。例えば、当該方法は、気密に封止された多連単回用量容器に酸素が触れないように構成された酸素不透過性上包みで成形構造を覆う工程を含んでもよい。例えば、当該方法は、密封された上包み内の不活性ガス環境(例えば、高窒素環境)を維持するように構成された不活性ガス不透過性上包みで成形構造を覆う工程を含んでもよい。
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック350に示す通り、蒸気不透過性上包みで成形構造を覆う工程を含む。例えば、当該方法は、蒸気バリアまたは湿気バリアを生成するように構成されたラミネート(例えば、ポリエステル/ホイル/ポリエチレンラミネート、ポリエステル/金属化ポリエチレンラミネート、またはコーティングされた紙/ホイル/ポリエチレンラミネート)で多連単回用量容器の成形構造を覆う工程を含んでもよい。
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック360に示す通り、光不透過性上包みで成形構造を覆う工程を含む。例えば、当該方法は、不透明であって光バリアを生成するように構成された密封用上包み(例えば、ホイルラミネート)で多連単回用量容器の成形構造を覆う工程を含んでもよい。一態様において、光不透過性上包みは、紫外線、可視光、および/または近赤外線を透過させない。
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック370に示す通り、静電放電保護上包みで成形構造覆う工程を含む。例えば、当該方法は、帯電防止特性を有する密封用上包み(例えば、ポリエステル/アルミホイル/帯電防止低密度ポリエチレンラミネート)で多連単回用量容器の成形構造を覆う工程を含んでもよい。
本明細書に記載の方法において使用される、バッグ、ポーチ、スリーブ、または層(例えばシート)状の湿気/蒸気バリア、光バリア、ガスバリア、および/または静電気放電バリアを有する密封用上包みは、市販されている(例えば、Bemis Company社製(ウィスコンシン州オシュコシュ);Pall Corporation社製(ニューヨーク州ポートワシントン))。
いくつかの実施形態において、多連単回用量容器は、第1部分および第2部分える成形構造であって、第1部分は1回服用分の少なくとも1つの薬剤をそれぞれが収容した一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含み、第2部分は第1部分に取り付けられており、第2部分はさらに第1部分と第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンを有する、成形構造を備える。
いくつかの実施形態において、多連単回用量容器は、第1部分および第2部分を備える成形構造であって、第1部分は1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された内部空間をそれぞれが有する一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含み、第2部分は第1部分に取り付けられており、第2部分はさらに第1部分と第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンを有する、成形構造を備える。
図4は、図1に示されるような多連単回用量容器のパッケージング方法において使用される多連単回用量容器の非限定的な例を示す概略図である。この非限定的な例において、多連単回用量容器400は、第1部分420および第2部分430を含む成形構造410を備える。第1部分420は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル440を含み、単回用量薬剤バイアルはそれぞれ1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する。第2部分430は、第1部分420に取り付けられているとともに、第1部分420と第2部分430に隣接する領域460(点描部分)との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターン450(この非限定的な例では一連の平行線として示す)を含む。この非限定的な例において、第2部分430に隣接する領域460は、第2部分430の縁部に隣接する空間である。成形構造410上のテクスチャ表面パターン450は、多連単回用量容器400を密封用上包み内に気密に封止するプロセス中に空気および/または不活性ガスを抜き出すことまたは排出することを促進するように構成されている。
一態様において、本明細書に記載するような多連単回用量容器の成形構造は、鋳造製造プロセスを使用して形成される。例えば、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む成形構造の第1部分、およびテクスチャ表面パターンを含む成形構造の第2部分は、吹込み成形製造プロセスによって形成されてもよい。例えば、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む成形構造の第1部分、およびテクスチャ表面パターンを含む成形構造の第2部分は、射出成形製造プロセスによって形成されてもよい。一態様において、第1部分および第2部分を含む成形構造は、成形同時充填製造プロセスによって形成される。例えば、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む成形構造の第1部分、およびテクスチャ表面パターンを含む成形構造の第2部分は、成形同時充填製造プロセスによって形成されてもよい。
一態様において、第1部分および第2部分を含む成形構造は吹込み成形製造プロセスによって形成される。例えば、Hansenによる米国特許第3,325,860号「Molding and Sealing Machines」、CornettおよびGasparによる米国特許第3,936,264号「Apparatus for Blow Molding a Container with Breachable Sealing Members」が、参照により本願に援用される。一態様において、吹込み成形製造プロセスは、プラスチック樹脂を融解する工程と、融解プラスチック樹脂の中空管(パリソン)を形成する工程と、型の両半分を中空管の周囲で締めて閉じた状態に保持する工程と、パリソンに型穴の形状をなぞらせることでパリソンを圧縮空気を用いて型穴内に広げる工程と、型部分から空気を排出するとともにプラスチック樹脂を冷却する工程を少なくとも含む。例えば、ポリエチレンおよび/またはポリプロピレン等の医薬品グレードのプラスチック樹脂は、熱押し出しされて(垂直に熱押し出しされて)または射出成形されることによって、吊り上げ垂直管または中空円筒(パリソン)を形成してもよい。例えば、顆粒状のポリエチレンおよび/またはポリプロピレンを押出し成形機に供給し、160℃より高い温度で融解してもよい。押し出されたパリソンを2つの部分から成る型に収容し、パリソンの下端を封止する。押し出されたパリソンは型の上方で切断する。形成された成形構造を冷却し、型から外す。
一態様において、第1部分および第2部分を含む成形構造は、成形同時充填製造プロセスによって形成される。例えば、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を含む多連単回用量容器は、成形構造を形成し、少なくとも1つの薬剤を当該成形構造に充填し、当該成形構造を封止する連続した作業を無菌環境において行う無菌プロセスによって形成することができる。例えば、第1部分および第2部分を含む成形構造は、高度に自動化された成形同時充填製造プロセス、または製袋充填製造プロセスを使用して形成されてもよい。例えば、多連単回用量容器は、(1)一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを有する第1部分、および流れ誘導特性を有するテクスチャ表面パターンを有する第2部分を含む成形構造を形成する工程、(2)1回服用分の少なくとも1つの薬剤をそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルに充填する工程、(3)それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルを封止することによってその中に1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する工程、によって生成してもよい。例えば、多連単回用量容器の形成、少なくとも1つの薬剤の充填、および封止は、少なくとも以下の工程を含むプロセスを使用して行われてもよい:少なくとも1つの薬剤を含む無菌溶液が、細菌保持フィルターを通して成形同時充填装置または製袋充填装置に送られる工程;滅菌濾過した圧縮空気および顆粒状のプラスチック材料(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレン/ポリプロピレン共重合体)が、当該装置に供給される工程;当該プラスチック顆粒が、熱い中空成形用プラスチックパリソンとして圧力下(例えば、最高350バール)において下方へ押し出される工程;パリソンの上端が熱したナイフエッジで切り離される間に、多連単回用量容器の成形構造の外表面を規定する型の両半分がパリソンの周囲で閉じることによって、基部が封止される工程;プラスチック材料が、真空および/または無菌空気圧力によって多連単回用量容器に形成される工程;少なくとも1つの薬剤を含む計量済の溶液が、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルに直ちに充填される工程;必要な量がそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルに一旦充填されると、充填ユニットが上昇し、連結型単回用量薬剤バイアルがそれぞれ自動的に封止される工程;型が開き、一続きの自動サイクルにおいて充填、封止、形成された多連単回用量容器が型から外れる工程。成形同時充填製造プロセスおよび/または製袋充填製造プロセスにおいて使用される機械は、市販されているものを使用することができる(例えば、Rommelag USA社製、コロラド州エバーグリーン;Weiler Engineering社製、イリノイ州エルジン)。
一態様において、第1部分および第2部分を含む成形構造は射出成形製造プロセスによって形成される。例えば、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む成形構造の第1部分、およびテクスチャ表面パターンを含む成形構造の第2部分は、樹脂(例えば、熱可塑性材料)を適切に形作られた型の中に射出ラムまたはスクリューによって押し込むことで形成されてもよい。型を取り外し、形成された成形構造を型から外せる程度に熱可塑性材料が固まるまで、圧力を維持する。
一態様において、成形構造を含む多連単回用量容器は、1つ以上の型を使用して形成される。一態様において、1つ以上の型は、吹込み成形製造用に設計される。例えば、型は、閉じられた際に多連単回用量容器の成形構造の外表面を規定する空洞を形成する2つの雌部を含んでもよい。一態様において、1つ以上の型は、射出成形製造用に設計される。例えば、型は、圧力下においてプラスチック重合体またはプラスチック樹脂が押し込まれる空洞を含んでもよく、型は、多連単回用量容器を構成する単回用量薬剤バイアルの外表面および内表面の両方を規定する。一態様において、1つ以上の型のそれぞれは、ステンレス鋼またはアルミニウムから形成され、精密に機械加工されることによって多連単回用量容器の成形構造の外面形状および/または内面形状を形成するための型を提供する。吹込み成形および/または注入成形用の型の形成に使用される他の非限定的材料としては、ベリリウム、銅、アルミニウム、鋼、クロム、ニッケル、ステンレス鋼、およびそれらの合金が挙げられる。
一態様において、第1部分および第2部分を含む多連単回用量容器の成形構造は、生体適合性材料から形成される。例えば、成形構造は、安全に使用することができるとともに単回用量薬剤バイアルの内容物(例えば、乾燥状態または液状態の薬剤)と適合する物質から形成することができる。例えば、生体適合性材料(例えば、生体適合性重合体または生体適合性樹脂)は、単回用量薬剤バイアルに収容された薬剤の安定性および/または安全性に影響を及ぼす程度の量の物質が、生体適合性材料から単回用量薬剤バイアルの内容物へ放出されるまたは浸出することを防ぐ程度に不活性である。生体適合性材料は、例えば、剤形(例えば、乾燥製剤または液体製剤である薬剤)の成分を著しく吸収しない、および/または薬剤の成分を生体適合性材料に移動させない種類のものである。生体適合性材料の非限定的な例としては、ポリ塩化ビニル、フッ素重合体、ポリウレタン、ポリカーボネート、シリコーン、アクリル樹脂、ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、高密度ポリプロピレン、ナイロン、スルホン樹脂、熱可塑性エラストマー、および熱可塑性ポリエステル、が挙げられる。
一態様において、第1部分および第2部分を含む成形構造は、少なくとも1つの熱可塑性材料から形成される。例えば、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを有する第1部分、およびテクスチャ表面パターンを有する第2部分を含む多連単回用量容器の成形構造は、吹込み成形製造プロセスまたは注入成形製造プロセスを用いて、熱によって曲げられるまたは成形可能なプラスチック重合体材料から形成されてもよい。熱可塑性材料の非限定的な例としては、エチレン−酢酸ビニル、環状オレフィン共重合体、イオノマー、含フッ素重合体、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレフタレートG(PETG)、アクリル樹脂系、セルロース誘導体系、ポリ(メタクリル酸メチル)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、ナイロン、ポリ乳酸、ポリベンゾイミダゾール、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリエチレン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、およびポリテトラフルオロエチレンが挙げられる。
一態様において、少なくとも1つの熱可塑性材料は、ポリエチレンの形態を含む。例えば、熱可塑性材料は、低密度ポリエチレン(LDPE)または分枝鎖状のポリエチレンを含んでもよい。例えば、熱可塑性材料は、高密度ポリエチレン(HDPE)または直鎖状のポリエチレンを含んでもよい。例えば、熱可塑性材料は、LDPEの清澄性および密度とHDPEの強度とを組み合わせた直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)を含んでもよい。
一態様において、少なくとも1つの熱可塑性材料は、ポリプロピレンの形態を含む。例えば、熱可塑性材料は、高度に結晶性形状のポリプロピレンを含んでもよい。例えば、熱可塑性材料は、高分子鎖と同じ側に有機基を有するアイソタクチック形態のポリプロピレンを含んでもよい。例えば、熱可塑性材料は、高衝撃形態(例えば、高分子鎖の上下に交互の有機基を有するシンジオタクチック、または有機側鎖の規則的な配列を有さないアタクチック)のポリプロピレンを含んでもよい。一態様において、ポリプロピレンはポリエチレンまたはゴムによって改変されることで、耐衝撃性が向上し、剛性が低くなり、清澄性が向上する。
一態様において、第1部分および第2部分を含む成形構造は、少なくとも1つの生体適合性熱可塑性材料から形成される。生体適合性熱可塑性材料の非限定的な例としては、ポリ塩化ビニル、フッ素重合体、ポリウレタン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、高密度ポリプロピレン、ナイロン、およびスルホン樹脂が挙げられる。生体適合性熱可塑性材料のさらなる非限定的な例としては、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー(TEO)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン(SEBS)、熱可塑性加硫物(TPV)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、共重合熱可塑性樹脂(COPE)、およびポリエーテルブロックアミド(PEBA)が挙げられる。
一態様において、多連単回用量容器の成形構造は、吹込み成形製造プロセスまたは射出成形製造プロセスを使用して、ガラスから形成される。例えば、溶融ガラスは、プレスアンドブロープロセスまたはブローアンドブロープロセスのいずれかを使用して成形構造に形成されてもよい。両方のプロセスにおいて、当該溶融ガラスはパリソンに押し込まれるかまたは吹き込まれ、その後、成形構造の外表面を規定する型に吹き込まれる。一態様において、成形構造は、ホウケイ酸ガラスから形成される。例えば、成形構造は、I型ホウケイ酸ガラスから形成されてもよい。
一態様において、多連単回用量容器の成形構造は、透明材料から形成される。例えば、多連単回用量容器の一部を構成する単回用量薬剤バイアルにおいてユーザが針先(例えば、注射針)を見られるように、多連単回用量容器の成形構造は透明材料から形成されてもよい。例えば、多連単回用量容器の成形構造は、吹込み成形製造プロセスまたは注入成形製造プロセスを使用して透明材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態において、透明材料はガラスを含む。例えば、透明材料は、I型ホウケイ酸ガラスを含んでもよい。いくつかの実施形態において、透明材料は透明な熱可塑性材料の形態を含む。例えば、透明材料は、酢酸ビニルとエチレンとの共重合体を含んでもよい。例えば、透明材料は、低密度形態のポリエチレンを含んでもよい。例えば、透明材料は、ポリ塩化ビニルおよび、特に、無可塑ポリ塩化ビニルを含んでもよい。例えば、透明材料は、環状オレフィン共重合体を含んでもよい。例えば、HammondおよびHeukelbachによる米国特許第6,951,898号「Cycloolefin Copolymer Resins Having Improved Optical Properties」(参照により本願に援用される)を参照。
一態様において、多連単回用量容器の成形構造は、不透明材料から形成される。例えば、第1部分および第2部分を含む多連単回用量容器の成形構造は、不透明プラスチック(例えば、ポリプロピレンPP)から形成されてもよい。一態様において、多連単回用量容器の成形構造は、色付き材料から形成される。例えば、第1部分および第2部分を含む多連単回用量容器の成形構造は、色付き材料(例えば、琥珀色に着色されたガラスまたは熱可塑性材料)から形成されてもよく、それにより、単回用量薬剤バイアルを通過できる光量または紫外線量を制限することができる。例えば、第1部分および第2部分を含む多連単回用量容器の成形構造は、単回用量薬剤バイアルに色(例えば、琥珀色)を付けるように構成された染料または顔料を含む押し出された熱可塑性材料から形成されてもよい。
一態様において、1つ以上の添加物が、多連単回用量容器の成形構造を形成している物質に含まれる。当該1つ以上の添加物としては、例えば、潤滑剤、安定剤、酸化防止剤、可塑剤、静電防止剤、またはスリップ剤が挙げられる。一態様において、多連単回用量容器の成形構造を形成するプロセスは、潤滑剤、安定剤、酸化防止剤、可塑剤、静電防止剤、スリップ剤、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上の添加を含む。例えば、潤滑剤(例えば、ステアリン酸亜鉛)は、成形プロセスまたは押し出しプロセス中に使用されることによって、型の金属表面上における溶融熱可塑物質の流れを促進してもよい。例えば、1つ以上の安定剤(例えば、有機金属化合物、脂肪酸塩、および無機酸化物)は、熱可塑物質の経時特性を向上させるだけでなく、製造プロセス中に熱、光、および/または紫外線に曝されることよる重合体の劣化を遅らせるまたは防ぐように、熱可塑物質に添加されてもよい。例えば、遊離基の形成を抑制する1つ以上の酸化防止剤(例えば、芳香族アミン、ヒンダードフェノール系、チオエステル、および亜リン酸塩)は、熱可塑物質の酸化による劣化を遅らせるように熱可塑物質に添加されてもよい。例えば、1つ以上の可塑剤(例えば、フタル酸塩、フタル酸ジオクチル)は、プロセス中に柔らかさ、柔軟性、および溶融流を得るように熱可塑物質に添加されてもよい。例えば、1つ以上の静電防止剤は、プラスチック表面上における静電荷の蓄積を防ぐために使用されてもよい。例えば、1つ以上のスリップ剤(例えば、ポリオレフィン)は、材料の摩擦係数を低減するために熱可塑性材料に添加されてもよい。一態様において、多連単回用量容器の外表面に表面処理を施す。例えば、表面処理はコロナ放電または他のプラスチックの薄層形成を含んでもよく、それにより、インク付着性、他の膜に対する付着性、熱融着性、またはガスバリア性等の特性が向上する。
図4に戻ると、多連単回用量容器400の成形構造410は、第1部分420および第2部分430を含む。多連単回用量容器400の成形構造410の第1部分420は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル440を含む。この非限定的な例において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル440は、一続きの5個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、少なくとも2個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、3個以上の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、または10個の連結型単回用量薬剤バイアルのうち少なくとも1つを含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、約2個から約30個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。例えば、成形構造の第1部分は、2個のバイアル、3個のバイアル、4個のバイアル、5個のバイアル、6個のバイアル、7個のバイアル、8個のバイアル、9個のバイアル、10個のバイアル、11個のバイアル、12個のバイアル、13個のバイアル、14個のバイアル、15個のバイアル、16個のバイアル、17個のバイアル、18個のバイアル、19個のバイアル、20個のバイアル、21個のバイアル、22個のバイアル、23個のバイアル、24個のバイアル、25個のバイアル、26個のバイアル、27個のバイアル、28個のバイアル、29個のバイアル、または30個のバイアルを含む一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含んでもよい。いくつかの実施形態において、多連単回用量容器は、30個以上のバイアルを含む。
一態様において、成形構造の第1部分は一続きの20個〜30個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。例えば、成形構造の第1部分は一続きの25個の連結型単回用量薬剤バイアルを含んでもよい。一態様において、成形構造の第1部分は、3個〜10個の連結型単回用量薬剤バイアルの組に分割するように構成された一続きの20個〜30個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。例えば、成形構造の第1部分は、3個のバイアル、4個のバイアル、5個のバイアル、6個のバイアル、7個のバイアル、8個のバイアル、9個のバイアル、または10個のバイアルの組に分割するように構成された一続きの20個〜30個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。例えば、多連単回用量容器は、5個のバイアルの組に分割するように構成された25個の連結型単回用量薬剤バイアルからなる帯状体を含んでもよい。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、成形構造の第1部分および第2部分によって形成される軸に直交する断面は多角形である。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、成形構造の第1部分および第2部分によって形成される軸に直交する断面は正方形、三角形、六角形、または多角形である。
図5A〜図5Cは、異なる断面形状を有する一続きの連結型単回用量薬剤バイアル440を含む多連単回用量容器400の態様を示す。図5Aは、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル440aを含む多連単回用量容器400aを示す上面図である。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアル440aの断面であって、成形構造の第1部分および第2部分によって形成される軸に直交する断面は正方形である。図5Bは、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル440bを含む多連単回用量容器400bを示す上面図である。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアル440bの断面であって、成形構造の第1部分および第2部分によって形成される軸に直交する断面は三角形である。図5Cは、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル440cを含む多連単回用量容器400cを示す上面図である。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアル440cの断面であって、成形構造の第1部分および第2部分によって形成される軸に直交する断面は六角形である。異なる断面形状を有する多連単回用量容器400a、400b、400cは、図4に示される構造を有する。つまり、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含んだ第1部分と、第1部分に隣接する第2部分であって、ガス流を第1部分と第2部分に隣接する領域との間に導くように配置されたテクスチャ表面パターンを含んだ第2部分と、を有する。
多連単回用量容器のそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、非経口投与用または経口投与用に調製されている。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は液状である。例えば、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、経口投与または非経口投与に適した液体製剤中に溶解または懸濁されてもよい。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は凍結乾燥状態である。例えば、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、対象に投与される前に水(例えば、注射用の蒸留水または水)で還元することを目的とした凍結乾燥形態または乾燥形態であってもよい。一態様において、少なくとも1つの薬剤はヒトに投与されることを意図している。一態様において、少なくとも1つの薬剤は獣医学的投与を意図している。
一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、予防薬(例えば、病状または感染症を予防可能な薬剤)を含む。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含む。例えば、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1つ以上の感染因子による感染に対して免疫を引き出すことが可能なまたは当該感染を予防可能な1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含んでもよい。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1つ以上の感染因子、疾患または病気に対する免疫を与えるために構成された1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含む。感染因子、疾患または病気の例としては、炭疽病、結核(BCG)、コレラ、デング熱、ジフテリア、破傷風、百日咳、出血熱、ヘモフィルスb(Hib)、A型肝炎、B型肝炎、ヒト乳頭腫ウイルス、インフルエンザ、日本脳炎、マラリア、麻疹、髄膜炎菌性髄膜炎、流行性耳下腺炎、ポリオウイルス、風疹、水痘ウイルス、ペスト、肺炎球菌、狂犬病、リフトバレー熱、ロタウイルス、狂犬病、風疹、天然痘、ダニ媒介性脳炎、腸チフス、黄熱病、および帯状疱疹(Zoster)が挙げられるが、これらに限定されない。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は1回服用分の2つ以上のワクチンを含む。例えば、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、ジフテリア、破傷風、および百日咳に対するワクチンを含む1回服用分のDPTワクチンを含んでもよい。
一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は1回服用分の少なくとも1つの治療剤を含む。例えば、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、病状を治療することが可能な1つ以上の薬物を含んでもよい。治療剤の例としては、免疫グロブリン、抗生物質(例えば、ペニシリン、セフロキシム、セフタジダイム)、インターフェロン(例えばインターフェロンα、βまたはγ)、末梢血管拡張剤(例えばアルプロスタジル)、抗凝血剤(例えばフォンダパリヌクス(fondapainux))、性腺刺激ホルモン(例えばフォリトロピン)、同化ホルモン(例えばソマトロピン)、骨形成剤(例えばテリパラチド)、抗HIV薬もしくは他の抗ウイルス薬(例えばエンフビルチド(enfuvirtide))、避妊薬(例えば酢酸メドロキシプロゲステロン)、抗炎症薬、(例えばエタネルセプト(etanercept)、アダリムマブ(adalimumab))、セロトニン受容体拮抗薬(例えばスマトリプタン)、GRH類似体(例えばロイプロリド)、化学療法薬、インスリン、ホルモン、抗感染薬などが挙げられるが、これらに限定されない。
一態様において、薬剤は有効成分を含む。一態様において、有効成分は1つ以上のワクチンを含む。一態様において、有効成分は1つ以上の治療剤を含む。いくつかの実施形態において、薬剤は、当該薬剤に含まれた有効成分の保存、安定化、またはその他の保護のために添加された不活性成分(例えば、賦形剤)を含む。不活性成分または賦形剤の例としては、溶媒または共溶媒(例えば、水もしくはプロピレングリコール)、緩衝液、抗菌防腐剤、酸化防止剤、または湿潤剤(例えば、ポリソルベートもしくはポロキサマ)が挙げられるが、これらに限定されない。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間を有する。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された内部空間を有する。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間は、1回服用分の量の薬剤および当該薬剤の最小限の過剰分を保持するのに十分である。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間は、1回服用分の量の薬剤、当該薬剤の最小限の過剰分、および当該薬剤の上方の上部空間を保持するのに十分である。例えば、多連単回用量容器を構成するそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの内部空間は、1回服用分である0.5ミリリットルの薬剤、過剰分である0.1ミリリットル、および液体薬剤の上の0.15ミリリットルの上部空間を保持するのに十分な容量である約0.75ミリリットルであってもよい。一態様において、内部空間は約0.2ミリリットル〜約6.0ミリリットルである。例えば、多連単回用量容器に含まれるそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの内部空間は、約0.2mL、0.3mL、0.4mL、0.5mL、0.6mL、0.7mL、0.8mL、0.9mL、1.0mL、1.1mL、1.2mL、1.3mL、1.4mL、1.5mL、1.6mL、1.7mL、1.8mL、1.9mL、2.0mL、2.1mL、2.2mL、2.3mL、2.4mL、2.5mL、2.6mL、2.7mL、2.8mL、2.9mL、3.0mL、3.1mL、3.2mL、3.3mL、3.4mL、3.5mL、3.6mL、3.7mL、3.8mL、3.9mL、4.0mL、4.1mL、4.2mL、4.3mL、4.4mL、4.5mL、4.6mL、4.7mL、4.8mL、4.9mL、5.0mL、5.1mL、5.2mL、5.3mL、5.4mL、5.5mL、5.6mL、5.7mL、5.8mL、5.9mL、または6.0mLである。
いくつかの実施形態において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間は6.0ミリリットルよりも大きい。例えば、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの内部空間の容量は、2回服用分の薬剤を収容するように、1回服用分の薬剤の投薬量の少なくとも2倍であってもよい。例えば、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの内部空間は10ミリリットルであって、1回服用分の量である3ミリリットルの薬剤を、2回分保持するように構成されてもよい。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された内部空間を有する。例えば、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの内部空間は、1回服用分の量の少なくとも1つの薬剤を収容する大きさに構成されてもよい。一態様において、少なくとも1つの薬剤の1回服用分の量は、ミリリットル(mL)または立方センチメートル(cc)の単位で表記されうる。一態様において、1回服用分の量は、筋肉内注射、皮内注射、皮下注射、静脈内注射、または腹腔内注射用に構成された少なくとも1つの薬剤の液体または凍結乾燥製剤を含む。一態様において、1回服用分の量は、経口投与、経鼻投与、経眼投与、尿道投与、肛門投与、または経膣投与用に構成された少なくとも1つの薬剤の液体または凍結乾燥製剤を含む。一態様において、1回服用分の量は、眼内注射用に構成された少なくとも1つの薬剤の液体または凍結乾燥製剤を含む。一態様において、1回服用分の量は、中枢神経系への注射用に構成された少なくとも1つの薬剤の液体または凍結乾燥製剤を含む。
一態様において、少なくとも1つの薬剤の1回服用分の量は、薬剤の種類に応じて決定される。一態様において、少なくとも1つの薬剤の1回服用分の量は、当該少なくとも1つの薬剤の、臨床的に決定された有効量または治療量である。例えば、通常のワクチンの推奨投薬量は、0.05mL(BCG(結核)ワクチンの場合)から1.0mL(A型肝炎ワクチンの場合)の範囲である。一態様において、少なくとも1つの薬剤の1回服用分の量は、注射の部位(例えば、筋肉内、皮下、または皮内)に応じて決定される。例えば、筋肉内注射用液体製薬の1回服用分の量は、5mLもの量であってもよい。これに関しては、例えば、HopkinsおよびArias(2013)による「“Large volume IM injections: A review of best practices,” Oncology Nurse Advisor January/February」に開示されており、参照により本願に援用される。一態様において、少なくとも1つの薬剤の1回服用分の量は、当該少なくとも1つの薬剤を受ける個人の体格に応じて決定される。例えば、1回服用分の量は、目的の受容者(例えば、子供か、大人か)の体格(例えば、体重)に応じて決定されてもよい。例えば、薬剤の皮下注射用の1回服用分の量は、子供または大人の体格に応じて、0.5mL、1mL、または2mLであり得る。一態様において、薬剤の1回服用分の量の範囲は、約0.01mL〜約5mLである。例えば、いくつかの実施形態において、薬剤の1回服用分の量は、0.01mL、0.02mL、0.05mL、0.075mL、0.1mL、0.15mL、0.2mL、0.25mL、0.3mL、0.35mL、0.4mL、0.45mL、0.5mL、0.55mL、0.6mL、0.65mL、0.7mL、0.75mL、0.8mL、0.85mL、0.9mL、1.0mL、1.25mL、1.5mL、1.75mL、2.0mL、2.25mL、2.5mL、2.75mL、3.0mL、3.25mL、3.5mL、3.75mL、4.0mL、4.25mL、4.5mL、4.75mL、または5.0mLであってもよい。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの内部空間は、2回服用分以上の少なくとも1つの薬剤を収容するように構成されてもよい。例えば、多連単回用量容器に含まれるそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、1回服用分の量の少なくとも1つの薬剤を、2つ以上収容するように構成されてもよい。
一態様において、多連単回用量容器に含まれるそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは異なる薬剤を含む。例えば、多連単回用量容器は、限られた期間(1回の診療所訪問など)内での同一患者への使用が意図された、特定投薬回数分の複数の調合薬を運搬および保管するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、多連単回用量容器は、例えば、月齢2ヶ月向けの定期的なワクチン接種スケジュールに従って子供に投与するための、HepBワクチン、RVワクチン、DTaPワクチン、HiBワクチン、PCVワクチン、およびIPVワクチンのそれぞれの1回服用分を格納した各バイアルを保管および運搬するように構成された6個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。いくつかの実施形態において、多連単回用量容器は、例えば、4〜6歳向けの定期的なワクチン接種スケジュールに従って子供に投与するための、DTaPワクチン、IPVワクチン、MMRワクチン、およびVARワクチンのそれぞれの1回服用分を格納した各バイアルを保管および運搬するように構成された4個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。これに関しては、「“Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) Recommended Immunization Schedule for Persons Aged 0 through 18 years - United States, 2013” ACIP Childhood/Adolescent Work Group, MMWR 62: 1-8 (2013)」に開示されており、参照により本願に援用される。
いくつかの実施形態において、連結型単回用量薬剤バイアルを備えた多連単回用量容器は、例えば、医療専門家の指導の下で患者に連続投与できる複数回投与分の免疫グロブリン治療薬を格納するために使用されるものであってもよい。通常、患者の体重に比例した投薬量で連続的に投与される、数種類の免疫グロブリン治療薬を使用することができる。免疫グロブリン治療薬の無駄およびバイアル内の免疫グロブリン治療薬の汚染可能性を最小限に抑えるように、患者への投与用に免疫グロブリン治療薬の分取分を多連単回用量容器の個々の単回用量薬剤バイアルに格納してもよい。いくつかの実施形態において、連結型単回用量薬剤バイアルを備えた多連単回用量容器は、例えば、複数回投与分の注射投与型抗ウイルス性治療薬を格納するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、連結型単回用量薬剤バイアルを備えた多連単回用量容器は、例えば、複数回投与分の注射投与型抗生物質治療薬を格納するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、連結型単回用量薬剤バイアルを備えた多連単回用量容器は、例えば、治療的タンパク質を含む生物学的薬剤の投薬用量分を格納するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、連結型単回用量薬剤バイアルを備えた多連単回用量容器は、例えば、抗体(単クローン性抗体または多クローン性抗体など)を含む生物学的薬剤の投薬用量分を格納するために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、例えば、連結型単回用量薬剤バイアルを備えた多連単回用量容器は、通常同一患者へ連続的に投与される複数回投与分の注射投与型治療薬を格納するために使用されてもよく、したがって、1つの多連単回用量容器には、医療専門家の指導の下で個々の患者に時間的に連続して注射投与することが可能な標準的な投薬量が含まれ得る。いくつかの実施形態において、連結型単回用量薬剤バイアルを備えた多連単回用量容器は、例えば、別々に投与される複数種類の成分(例えば、同一患者に投与すべき、異なる抗生物質および/または抗ウイルス剤)を有する注射投与型治療薬の投薬用量分を格納するために使用されてもよい。
一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間は、1回服用分の少なくとも1つの薬剤の上に一定体積の上部空間を含む。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間は、不活性ガスで満たされた上部空間を含む。例えば、液体状または凍結乾燥/固体状の1回服用分の少なくとも1つの薬剤の上方の上部空間は、不活性ガスで満たされていてもよい。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間は、窒素で満たされた上部空間を含む。例えば、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、1回服用分の少なくとも1つの薬剤の上方の上部空間において窒素を保持するように構成されてもよい。例えば、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、1回服用分の少なくとも1つの薬剤の上方の上部空間において二酸化炭素を保持するように構成されてもよい。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間は、希ガスで満たされた上部空間を含む。例えば、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、1回服用分の少なくとも1つの薬剤の上方の上部空間においてアルゴン、ネオン、クリプトン、またはキセノンのうちの少なくとも1つを保持するように構成されてもよい。多連単回用量容器のバイアルについて形成、充填、封止を行うプロセスは、不活性ガスを添加する前に、1回服用分の少なくとも1つの薬剤の上方の上部空間内の大気/酸素を脱気する工程を更に含んでもよい。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を有する。一態様において、アクセス部分は単回用量薬剤バイアルの壁によって規定された穴を含む。一態様において、アクセス部分は単回用量薬剤バイアルの内部空間に隣接している。例えば、アクセス部分は、単回用量薬剤バイアルを形成する壁の端部によって規定された穴または開口部であって、単回用量薬剤バイアルの内部空間へのアクセスを可能にする穴または開口部を含んでもよい。例えば、アクセス部分は、単回用量薬剤バイアルに収容された1回服用分の少なくとも1つの薬剤にアクセスするための、単回用量薬剤バイアルの開口部を含む。例えば、アクセス部分は、針(例えば、注射針)が通過するのに十分な大きさである。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆う閉鎖部を有する。いくつかの実施形態において、閉鎖部は取り外し可能なキャップを含む。いくつかの実施形態において、取り外し可能なキャップが折って取られるかまたはねじり取られることで、単回用量薬剤バイアルのアクセス部分が露わになる。一態様において、アクセス部分は単回用量薬剤バイアルの壁によって規定された開口部または穴である。例えば、取り外し可能なキャップが折って取られるかまたはねじり取られることで、収容された少なくとも1つの薬剤へのアクセスを可能にする開口部または穴が露わになる。一態様において、閉鎖部は針貫通可能な閉鎖部を含む。例えば、閉鎖部は、注射器に取り付けられた針が単回用量薬剤バイアルの内部空間にアクセスするように貫通可能である、針貫通可能な素材を含んでもよい。例えば、閉鎖部は、注射器に取り付けられた針が単回用量薬剤バイアルの内部空間にアクセスできるような針貫通可能な素材が露わになるように、折って取られるかまたはねじり取られる取り外し可能なキャップを含んでもよい。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、針貫通可能なアクセス部分を有する。一態様において、針貫通可能なアクセス部分は、多連単回用量容器の少なくとも一部を形成する針貫通可能な素材を通って針が単回用量薬剤バイアルの内部空間へ通じるように構成されている。例えば、針貫通可能なアクセス部分は、多連単回用量容器の形成に用いられる熱可塑性材料からなる針貫通可能なアクセス部分を含んでもよい。例えば、成形同時充填によって形成されたバイアルの最上部は、針貫通可能なアクセス部分を含んでもよい。例えば、針貫通可能なアクセス部分は、それぞれの単回用量薬剤バイアルの開口端においてアクセス部分を覆うように壁を溶合または熱封止することによって形成された封止部分を含んでもよい。例えば、それぞれの単回用量薬剤バイアルの開口端において壁を溶合または熱封止することによって形成された封止部分は、さらに、針がバイアルの内部空間へ通じるような針貫通可能な封止部分であってもよい。いくつかの実施形態において、多連単回用量容器を形成するそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、一旦取り外されることによって針貫通可能なアクセス部分を露わにする取り外し可能なキャップを含んでもよい。
一態様において、針貫通可能なアクセス部分はそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルに追加された追加部材を含む。一態様において、針貫通可能なアクセス部分はインサートを含む。例えば、針貫通可能なアクセス部分は、吹出し成形または射出成形された一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに追加されたインサートを含んでもよい。一態様において、針貫通可能なアクセス部分は、ゴム製の針貫通可能なアクセス部分を含んでもよい。例えば、閉鎖部は、バイアルのテーパードネック領域の周囲に圧着されたアルミニウムシールと共に固定されたアクセス部分に挿入された針貫通可能なゴム製隔壁を含んでもよい。例えば、ゴム製の針貫通可能なアクセス部分は、ブロモブチルまたはクロロブチル合成ゴムから形成される。一態様において、ゴム製の針貫通可能なアクセス部分は、プラスチック製のフリップオフ型キャップによってされに保護されている。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆う取り外し可能なキャップを有する。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆う切り取り可能なキャップを有する。例えば、切り取り可能なキャップは、使用時においてアクセス部分(例えば、針アクセス可能なアクセス部分)が露わになるように単回用量薬剤バイアルの残りの部分から簡単に切り取られるような方法で、成形同時充填製造プロセスにおいて形成されてもよい。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆うねじり取り可能なキャップを有する。例えば、ねじり取り可能なキャップは、使用時においてアクセス部分(例えば、針アクセス可能なアクセス部分)が露わになるように単回用量薬剤バイアルの残りの部分から簡単にねじり取られるような方法で、成形同時充填製造プロセスにおいて形成されてもよい。一態様において、取り外し可能なキャップは、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルのベースを形成した後に、第2の成形プロセスによって形成される。一態様において、取り外し可能なキャップは、成形プロセス中に追加されたインサートである。これに関しては、例えば、WelkerおよびBradyによる米国特許第3993223号(タイトルは、「Dispensing Container」)、Weilerによる米国特許第6626308号(タイトルは、「Hermetically Sealed Container with Self-Draining Closure」)、Cambioによる米国特許第4319701号(タイトルは、「Blow Molded Container Having an Insert Molded In Situ」)に開示されており、参照によりその全部が本願に援用される。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆うインサートを有する。例えば、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルに追加された取り外し可能なキャップを含んでもよい。一態様において、成形プロセス中にインサートがそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルに追加される。これに関しては、例えばCambioによる米国特許第4319701号(タイトルは、「Blow Molded Container Having an Insert Molded In Situ」)に開示されており、参照により本願に援用される。一態様において、インサートは、成形プロセスの後にそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルに追加された別の無菌部材を少なくとも部分的に含む。例えば、インサートは、傾倒型(tip-type)キャップ、金属部材、またはルアーフィッティング(luer fitting)を含んでもよい。一態様において、インサートは、較正液滴を生成する同時成形されたキャップ付先端(tip-and cap)インサート、マルチエントリー式ゴム製ストッパーインサート、または直径制御型射出成形(controlled-diameter injection-molded)インサートのうちの1つである。一態様において、インサートは隔壁である。例えば、無菌先端およびキャップインサートをそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルに組み込むために、インサーション技術を使用してもよい。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、ルアーコネクタまたはルアーフィッティングを備える。それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、例えば、ルアーロックを備えた注射器にぴったりと合うサイズを有することで、注射針を使用することなくバイアルの中身を取り出すことが可能なルアーコネクタを備えてもよい。これに関しては、例えばEversおよびLakemedelによる米国特許第4643309号(タイトル:Filled Unit Dose Container)に開示されており、参照により本願に援用される。
図4に戻ると、成形構造410の第2部分430は、ガス流を第1部分と第2部分に隣接する領域とに導くように配置されたテクスチャ表面パターン450を含む。例えば、成形構造の第2部分は、成形構造上のテクスチャ表面パターンは、多連単回用量容器を密封用上包み内に密封するプロセス中に密封用上包みから空気および/または不活性ガスを抜き出すことまたは排出することを促進するように構成されたテクスチャ表面パターンを含んでもよい。一態様において、ガス流を第1部分と第2部分に隣接する領域との間に導くように配置されたテクスチャ表面パターンは、ガス流を第1部分と第2部分に隣接する領域との間に導くように配置された型押し表面パターンを含む。例えば、テクスチャ表面パターンは、成形構造の第2部分の表面上の連続する谷間または掘り割りを含んでもよい。一態様において、ガス流を第1部分と第2部分に隣接する領域との間に導くように配置されたテクスチャ表面パターンは、ガス流を第1部分と第2部分に隣接する領域との間に導くように配置された浮き出し表面パターンを含む。例えば、テクスチャ表面パターンは、成形構造の第2部分の表面上の連続する隆起部を含んでもよい。一態様において、テクスチャ表面パターンを形成するための型押しまたは浮き出しは、成形構造を製造した後に行われる。例えば、型押し表面パターン(例えば、連続する谷間または掘り割り)は、エッチングによって成形構造の第2部分の表面に形成されてもよい。例えば、浮き出し表面パターン(例えば、連続する隆起部)は、成形構造の第2部分の表面上に築き上げられてもよい。一態様において、テクスチャ表面パターンを形成するための型押しまたは浮き出しは、成形構造の製造プロセス中に行われる。例えば、型押しおよび/または浮き出しテクスチャ表面パターンは、成形構造の形成に使用される型に組み込まれていてもよい。例えば、型押しおよび/または浮き出しテクスチャ表面パターンは、多連単回用量容器の吹込み成形製造に使用される型に組み込まれていてもよい。例えば、型押しおよび/または浮き出しテクスチャ表面パターンは、多連単回用量容器の射出成形に使用される型に組み込まれていてもよい。例えば、型押しおよび/または浮き出しテクスチャ表面パターンは、多連単回用量容器の成形同時充填製造に使用される型に組み込まれていてもよい。
一態様において、テクスチャ表面パターンの少なくとも一部は、第1部分と第2部分に隣接する領域との間に導かれたガス流に平行に整列した溝を有する。例えば、テクスチャ表面パターンは、成形構造の第2部分の表面に浮き出しおよび/または型押しした一連の平行線を含んでもよい。例えば、テクスチャ表面パターンは、成形構造の第2部分の表面に浮き出しおよび/または型押しした一連の破線(例えば、細切れ線または点線)を含んでもよい。一態様において、テクスチャ表面パターンの少なくとも一部は、成形構造の第2部分の表面に型押しした平行な溝であって、成形構造の第1部分と第2部分に隣接する領域(例えば、第2部分の縁部に隣接する領域)との間のガス流に沿う平行な溝を含む。一態様において、テクスチャ表面パターンの少なくとも一部は、成形構造の第2部分の表面に浮き出しした平行な溝であって、成形構造の第1部分と第2部分に隣接する領域との間のガス流に沿う平行な溝を含む。一態様において、テクスチャ表面パターンの少なくとも一部は、導かれたガス流に対して角度を持って配置された溝であって、導かれたガス流に平行になるように収束するまたはほぼ収束する溝を含む。他のテクスチャ表面パターンとしては、V字パターン、S字パターン、細切れまたは点描パターンが考えられるが、これらに限定されない。
成形構造のテクスチャ表面パターンを備えた第2部分は、成形構造の第1部分に取り付けられている。一態様において、第2部分は一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの最下部に隣接する第1部分に取り付けられる。図6は非限定的な例を示している。図6は、第1部分620および第2部分630を有する成形構造610を備えた多連単回用量容器600を示す模式図である。第1部分620は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル640を含む。第2部分630はテクスチャ表面パターン650を含む。図中、第2部分630は一続きの連結型単回用量薬剤バイアル640の最下部に隣接する第1部分620に取り付けられる。多連単回用量容器600におけるそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアル640は、注射針が貫通できる針貫通可能なアクセス部660をさらに備えている。多連単回用量容器600は、少なくとも1つのセンサー680を含む少なくとも1つのラベル670をさらに備える。ラベル670には、少なくとも1つの薬剤に関する情報が含まれている。少なくとも1つのセンサー680としては、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの実施形態において、成形構造610の第1部分620は、1つ以上の関節式接合部645を介して連結された一続きの連結型単回用量薬剤バイアル640を含む。一態様において、少なくとも1つの連結型単回用量薬剤バイアルは、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに関節式接合部を介して取り付けられ、関節式接合部は、少なくとも1つの連結型単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有する。例えば図22A〜22Eにより詳細に記載された非限定的な態様のように、多連単回用量容器は、1つ以上の関節式接合部を介して連結された一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを備えてもよい。1つ以上の関節式接合部は、輸送および保管のために多連単回用量容器をより小型の形態に折り畳むことが可能なように構成されている。
いくつかの実施形態において、関節式接合部は、成形構造の第2部分が成形構造の第1部分から分離された後にのみ機能を発揮する、つまり、曲げることが可能となる。いくつかの実施形態において、関節式接合部は、例えば、成形構造の第2部分が取り外された後でのみ、単回用量薬剤バイアルの平面状外面と隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせることが可能になる。いくつかの実施形態において、関節式接合部は、そのままの成形構造で機能を発揮する、すなわち曲げることが可能である。例えば、関節式接合部は、成形構造の第1部分および第2部分の長さに亘って延伸するように配置されてもよい。例えば、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの間に、関節式接合部を、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの長さに亘って延伸するように配置してもよい。
一態様において、第2部分は一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの最上部に隣接する第1部分に取り付けられる。図7は非限定的な例を示している。図7は、第1部分720および第2部分730を有する成形構造710を備えた多連単回用量容器700を示す模式図である。第1部分720は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル740を含む。いくつかの実施形態において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアル740は、1つ以上の関節式接合部745を介して少なくとも1つの隣接の単回用量薬剤バイアル740と連結されている。第2部分730はテクスチャ表面パターン750を含む。図中、第2部分730は一続きの連結型単回用量薬剤バイアル740の最上部に隣接する第1部分720に取り付けられる。多連単回用量容器700は、取り外されることによって、収容された薬剤に例えば注射針がアクセスするためのアクセス部分を露出させるように設計された閉鎖部760(例えばねじり取り可能なキャップ)をさらに備えている。多連単回用量容器700は、少なくとも1つのセンサー780を含むラベル770をさらに備える。ラベル770には、少なくとも1つの薬剤に関する情報が含まれている。少なくとも1つのセンサー780としては、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含む。
一態様において、多連単回用量容器は、少なくとも1つのラベルを備える。一態様において、少なくとも1つのラベルは、多連単回用量容器の成形構造の少なくとも1つの表面に付されている。一態様において、少なくとも1つのラベルは、多連単回用量容器の成形構造の少なくとも1つの表面に取り付けられている。一態様において、少なくとも1つのラベルは、成形構造の第1部分に付されるかまたは取り付けられている。一態様において、少なくとも1つのラベルは、成形構造の第2部分に付されるかまたは取り付けられている。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルにラベルが付されるかまたは取り付けられている。
ラベルには、多連単回用量容器を構成するそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアル内に格納された少なくとも1つの薬剤に関する情報が含まれている。ラベルには、例えば、薬剤の商標名、薬剤の通称もしくは正式名称、薬剤の濃度、投与経路、注意事項(任意)、警告声明(任意)、正味量、製造者名、使用期限、ロット番号、推奨される保管条件、推奨される1回服用分の量(1バイアルが複数回投与分を含む場合)、バーコード、バッチ番号、国の医薬品コード番号、規制物質一覧表の情報(適用される場合)、無線自動識別(RFID)タグ、またはこれらの組み合わせが含まれてもよい。液状の薬剤の場合、ラベルは、1ミリリットルあたりの濃度(例えば50mg/1mL)に加えて、総量あたりの濃度(例えば500mg/10mL)を含んでもよい。粉末状の薬剤の場合、ラベルは、1バイアルあたりの薬剤量(例えば、ミリグラム単位)を含んでもよい。ラベルは、凍結乾燥または粉末の状態の薬剤を還元させるための説明、および還元後の容量に基づく薬剤濃度を含んでもよい。なお、容器のラベルに関する付加情報については、例えば「Guidance for Industry: Safety Considerations for Container Labels and Carton Labeling Design to Minimize Medication Errors,” Food and Drug Administration, April 2013」に開示されており、参照により本願に援用される。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、ラベルを備える。例えば、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを構成するそれぞれの単回用量薬剤バイアルが個々のラベルを有してもよい。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1つの表面にラベルが付されている。一態様において、ラベルは、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを構成するそれぞれの単回用量薬剤バイアルの外表面に印刷されている。例えば、ラベルは、熱転写重ね刷り、レーザ印字システム、連続インクジェット法、または熱インクジェット法によりそれぞれの単回用量薬剤バイアル上に印刷されてもよい。例えば、単回用量薬剤バイアルに付された取外し可能なキャップの一部に、ラベルを印刷してもよい。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1つの表面にラベルが取り付けられている。例えば、ラベルをそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの1つ以上の外表面に取り付けてもよい。例えば、ラベルを、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルに付された取外し可能なキャップに取り付けてもよい。一態様において、ラベルは、個別に印刷されると共に、当該ラベルの少なくとも一部を多連単回用量容器の少なくとも1つの表面に接着させるための接着剤を含む。例えば、ラベルを個別に印刷し、多連単回用量容器を構成するそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの取外し可能なキャップに当該ラベルを接着剤で取り付けてもよい。例えば、感圧接着剤を備えたタグに、ラベルを個別に印刷してもよい。例えば、多連単回用量容器を構成するそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアル上に個別の感圧接着剤片(例えば1枚の透明接着テープ)で接着されたタグに、ラベルを個別に印刷してもよい。
一態様において、湿性接着剤ラベラーまたは感圧ラベル貼付機を利用し、湿性接着剤または感圧接着剤を備えたラベルを、成形構造および/またはそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルに貼付する。一態様において、湿性接着剤ラベラーとしては、熱溶融ラベル貼付機を含む。例えば、熱溶融ラベル貼付機を利用し、室温では固体であるが熱の作用下では液状に変わる接着剤を有するラベルを貼付することができる。一態様において、湿性接着剤ラベラーとしては、のり付きラベル貼付機を含む。例えば、のり付きラベル貼付機を利用し、接着剤を塗布済の湿性ラベルを貼付することができる。
一態様において、ラベルについては、成形構造の成形と同時にラベルを当該成形構造に貼付する型内ラベリング技法が含まれる。例えば、少なくとも1つのラベルを成形構造の吹込み成形中に貼付してもよい。例えば、少なくとも1つのラベルを成形構造の射出成形中に貼付してもよい。一態様において、ラベルは、成形構造の表面上に型押しされたものである。一態様において、ラベルは、成形構造の表面上に浮き出しされたものである。一態様において、少なくとも1つのラベルは、成形構造の表面上においてエッチングされたものである。
一態様において、多連単回用量容器は、少なくとも1つのセンサーを有する少なくとも1つのラベルを備える。多連単回用量容器は、例えば、当該多連単回用量容器の環境暴露を検知または監視するセンサーを有するラベルを備えてもよい。例えば、多連単回用量容器は、二次パッケージングが破れることによって当該多連単回用量容器が晒される環境を検知または監視するセンサーを有するラベルを備えてもよい。一態様において、成形構造は、少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを備える。一態様において、成形構造の第1部分は、少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを備える。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含むラベルを備える。例えば、多連単回用量容器を構成するそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、それぞれのバイアルが晒される環境条件(例えば、温度、湿度、光または酸素)を検知または監視するセンサーを有するラベルを備えてもよい。ラベルは、例えば、二次パッケージング(例えば真空封止カバー)が破れることによる環境暴露を検知または監視する少なくとも1つのセンサーを備えてもよい。
一態様において、ラベルは少なくとも1つの温度センサーを含む。一態様において、温度センサーは、温度の逸脱(例えば、運搬温度または保管温度が所定薬剤の推奨温度範囲から外れること)を監視するように構成されている。例えば、温度センサーは、多連単回用量容器および/または個々の単回用量薬剤バイアル、並びに、場合によってはその中に格納される熱感受性薬剤が、運搬および/または保管中に過度の高温に晒されているか否かを監視するように構成されてもよい。例えば、温度センサーは、晒される温度の変化に応じて色が次第におよび/または不可逆的に変化する化学組成物を含んでもよい。一態様において、温度センサーは、温度変化に応じて色が変化するように構成されたインジケータ染料を有する基板(例えば、ペーパーラミネート)を備えている。一態様において、色の変化は不可逆である。これに関しては、例えば、Jalinskiによる米国特許第5085802号(タイトル:Time Temperature Indicator with Distinct End Point)、Patelによる同第5254473号(タイトル:Solid State Device for Monitoring Integral Values of Time and Temperature of Storage of Perishables)、およびPrusikらによる同第6544925号(タイトル:Activatable Time-Temperature Indicator System)に開示されており、参照により本願に援用される。一態様において、温度センサーは、累積熱暴露を監視するように構成されている。例えば、温度センサーは、累積熱暴露に応じて色が次第に変化するHEATmarker(登録商標)インジケータ(米ニュージャージー州モリスプレインズのTemptime社製)を備えてもよい。温度センサーは、例えば、指定の閾値を上回るまたは下回る温度の逸脱を累積的に検知するTimestrip PLUS Duo(英国のTimestrip社製)を含んでもよい。一態様において、温度センサーは、温度レベルの閾値または限界を検知するように構成されている。例えば、温度センサーは、損傷を与える可能性のある閾値温度にラベルおよびその中身が晒された場合に、色が不可逆的に変化する、LIMITmarker(商標)インジケータ(米ニュージャージー州モリスプレインズのTemptime社製)または3M(商標)MonitorMark(商標)時間−温度インジケータ(米ミネソタ州セントポールの3M社製)を含んでもよい。一態様において、温度センサーは、多連単回用量容器および/またはそれらの凍結感受性内容物が運搬および/または保管中に不適切な冷凍温度に晒されているか否かを監視するように構成されている。例えば、温度センサーは、凍結の発生に応じて色が不可逆的に変化する、FREEZEmarker(登録商標)インジケータ(米ニュージャージー州モリスプレインズのTemptime社製)または3M(商標)Freeze Watch(商標)インジケータ(米ミネソタ州セントポールの3M社製)を含んでもよい。これに関しては、例えば、KartogluおよびMilstien (2014)による「“Tools and approached to ensure quality of vaccines throughout the cold chain,” Expert Rev.Vaccines 13: 843-854」に開示されており、参照により本願に援用される。他の時間−温度インジケータとしては、VITSAB(登録商標)、CheckPoint(登録商標)(スウェーデンのVitsab International社製)、Fresh-Check(登録商標)が挙げられる。
一態様において、ラベルは、製品の累積熱履歴が予め設定された限界を超えたか否かを判定するために、ワクチン用バイアルの累積熱暴露を示すワクチンバイアルモニタ(VVM)を含む。一態様において、ワクチンバイアルモニタは、製品の熱安定性に応じて、VVM30インジケータ、VVM14インジケータ、VVM7インジケータ、またはVVM2インジケータのうちの少なくとも1つを含む。例えば、VVM30ラベルは、37℃における終了点が30日であり、5℃における終了点が4年よりも長期である。一方、VVM2ラベルは、37℃における終了点が2日であり、5℃における終了点が225日である。ワクチンバイアルモニタの国際仕様に関する詳しい情報については「ワクチンバイアルモニタ;PQS性能仕様;世界保健機関;WHO/PQS/E06/IN05.2;2011年7月26日発行」に開示されており、参照により本願に援用される。
一態様において、ラベルは少なくとも1つの湿度センサーを含む。例えば、ラベルは、多連単回用量容器を覆う/封止する二次パッケージングが破れることによって湿気に晒されることを検知するように構成されたセンサーを備えてもよい。湿度センサーは、例えば、湿気との接触に反応して変色する比色型水分検知ラベル(例えば、米ミネソタ州セントポールの3M社製の3M(商標名)水接触型極薄インジケータ)を備えてもよい。これに関しては、例えば、Manskeによる米国特許第4098120号(タイトル:Humidity Indicating Method and Device)にも開示されており、参照により本願に援用される。
一態様において、ラベルは少なくとも1つの光センサーを含む。少なくとも1つのセンサーは、例えば、多連単回用量容器、および/または多連単回用量容器を構成する個々の単回用量薬剤バイアルが光に晒されたか否かを監視するように構成された光センサーを含んでもよい。光センサーを用いて、密封された上包みの潜在的な破損を検知することができる。例えば、光センサーは、無線自動識別(RFID)タグに付されたフォトレジスタ、光依存性抵抗器、または光電池を備えてもよい。光センサーは、例えば、集光起電性モジュール(例えば、米マサチューセッツ州ニューベリーポートのElectricFilm社製)を備えてもよい。
一態様において、ラベルは少なくとも1つの酸素センサーを含む。例えば、多連単回用量容器は、密封された上包みの潜在的破損を使用前に検知するように構成された酸素センサーを有する少なくとも1つのラベルを備えてもよい。一態様において、酸素インジケータは、発光系酸素インジケータである。例えば、酸素センサーは、容器透過性材料(例えば、シリコーンゴム)内に包まれたトリス(4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン)ルテニウム(II)過塩素酸塩、すなわち、[Ru(dpp)3](ClO4)2を含んでもよい。[Ru(dpp)3](ClO4)2による発光は、酸素の存在下では消光する。酸素センサーとしては、例えば、ラベルおよび/またはバイアルに取り付けられたO2xyDot(商標)酸素センサー(米テキサス州ダラスのOxySense(登録商標)社製)を含んでもよい。一態様において、酸素インジケータは、酸素との接触に反応して変色するように構成された比色型インジケータである。例えば、酸素センサーは、比色型レドックス染料系のインジケータ(例えば、エージレスアイ(商標)(日本の三菱ガス社製))を含んでもよい。一態様において、酸素センサーは、比色型光活性レドックス染料系の酸素インジケータを含む。酸素センサーは、例えば、紫外線または可視光によって「準備ができた状態」となり、酸素に接触することに反応してさらに変色する光励起型染料を含んでもよい。これに関しては、例えば、Millsによる「“Oxygen indicators and intelligent inks for packaging food,” Chem. Soc. Rev. 34: 1003-1011 (2005)」に開示されており、参照により本願に援用される;また、Harrisらによる米国特許第8707766号(タイトル:Leak detection in vacuum bags)に開示されており、参照により本願に援用される;また、Fukuiによる米国特許第8501100号(タイトル:Oxygen detection using metalloporphyrins)に開示されており、参照により本願に援用される。
比色型パッケージセンサーに関する他の情報としては、Kamal el Deenによる「“The Intelligent Colorimetric Timer Indicator Systems to Develop Label Packaging Industry in Egypt” Int. Design J. 4: 295-304 (2013)」に記載されている。
一態様において、ラベルは電子機器を含む。一態様において、ラベルは、内蔵のUSB接続ポイントを有し、時間および温度履歴を漏れなく含んだPDFデータファイルを生成するXpressPDF温度監視ラベル(米アイダホ州ボイシのPakSense社製)を含む。一態様において、ラベルはプリント電子機器を含む。例えば、ラベルは、印刷された無線自動識別タグを含む。ラベルは、例えば、薄膜技術を用いて印刷された温度センサー(例えば、ノルウェー、オスロのThin Film Electronics ASA社製)を備えてもよい。
一態様において、ラベルは、スマート無線自動識別(RFID)タグを含む。例えば、環境条件を無線で監視するために、当該RFIDタグをセンサー(例えば、温度センサーおよび/または光センサー)に組み込んでもよい。これに関しては、例えば、Choら(2005)による「“A 5.1 - W UHF RFID Tag Chip integrated with Sensors for Wireless Environmental Monitoring,” Proceedings of ESSCIRC, Grenoble, France, 2005, pp. 279-282」に開示されており、参照により本願に援用される。
図8は、図1に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。図8は、多連単回用量容器のパッケージング方法100の態様を示すブロック図である。多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック120において、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程であって、排出される空気の少なくとも一部は、成形構造の第2部分のテクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程を含む。例えば、当該方法は、密閉前に密封用上包み内から空気の少なくとも一部を取り除くことで、パッケージされた多連単回用量容器の全体体積を減少させる工程を含む。いくつかの実施形態において、当該方法は、真空源を使用して多連単回用量容器の周囲の空気の少なくとも一部を排出する工程を含む。一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック800において、真空源に連結した流導管を、成形構造の第2部分上のテクスチャ表面パターンに隣接する位置において、密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、挿入された流導管の周囲の密封用上包みの一部を圧力により封止することで成形構造の周囲にポケットを形成する工程と、成形構造の周囲のポケットから空気の少なくとも一部を排出する工程であって、排出される空気の少なくとも一部は、成形構造の第2部分のテクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程を含む。
一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みにパッケージングする方法は、不活性ガスの使用を含む。例えば、当該方法は、多連単回用量容器をその中に封止する前に、密封用上包みの中および多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程を含んでもよい。いくつかの実施形態において、方法100は、ブロック810に示す通り、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に不活性ガスを注入する工程と、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程であって、排出される注入された不活性ガスの少なくとも一部は、成形構造の第2部分のテクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程を含む。例えば、当該方法は、成形構造を覆う密封用上包みに不活性ガスを注入することによって、成形構造および一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に無酸素および/または不活性雰囲気を生成する工程を含んでもよい。一態様において、方法100は、ブロック820に示す通り、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に窒素を注入する工程を含む。一態様において、方法100は、ブロック820に示す通り、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に希ガスを注入する工程を含む。例えば、当該方法は、アルゴン、ネオン、クリプトン、またはキセノンのうちの少なくとも1つを密封用上包み内に注入する工程を含んでもよい。
一実施形態において、多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック840に示す通り、不活性ガスを注入する前に、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程を含む。例えば、当該方法は、不活性ガスを注入する前に、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から、空気の少なくとも一部を吸引する工程を含んでもよい。例えば、当該方法は、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲の空気を不活性ガスに交換する工程を含んでもよい。例えば、当該方法は、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から、不活性ガスによって空気を除去するまたは追い出す工程を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、当該方法は、不活性ガスの存在下において真空源を用いることで多連単回用量容器を真空密封する工程を含む。例えば、多連単回用量容器のパッケージング方法は、真空源に連結した流導管を、成形構造の第2部分上のテクスチャ表面パターンに隣接する位置において、密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、挿入された流導管の周囲の密封用上包みの一部を圧力により封止することで成形構造の周囲にポケットを形成する工程と、成形構造の周囲のポケットから注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程であって、排出される注入された不活性ガスの少なくとも一部は、成形構造の第2部分上のテクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程を含んでもよい。一実施形態において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する前に、流導管を用いて、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出し、不活性ガスを注入し、注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する。一実施形態において、第1流導管を用いて空気および/または注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出し、第2流導管を用いて不活性ガスを注入する。
図9A〜図9Fは、流導管を備えた多連単回用量容器のパッケージング方法のさらなる態様を示す。図9Aは、多連単回用量容器における成形構造410を模式的に示す水平側面図である。成形構造410は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む第1部分420と、テクスチャ表面パターン450を含む第2部分430と、を備えている。この非限定的な例では、テクスチャ表面パターン450が第2部分430の1つの表面上に設けられていると図示されているが、テクスチャ表面パターンが、第2部分の1つ以上の表面上に存在する構成も考えられる。図9B〜図9Fには、多連単回用量容器の成形構造410のパッケージング方法に含まれるステップが示されているが、これらに限定されない。図9Bは、密封用上包み900に覆われている、第1部分420、第2部分430、およびテクスチャ表面パターン450を備えた成形構造410を模式的に示す水平側面図である。この非限定的な例では、密封用上包み900は、成形構造410を覆うポーチとして図示されているが、成形構造を覆う密封用スリーブまたは密封用頂部層/底部層であることも考えられる。図9Cは、密封用上包み900に覆われている、第1部分420および第2部分430を備えた成形構造410を模式的に示す水平側面図である。また、図中において、流導管910が真空源920に連結されており、成形構造410の第2部分430のテクスチャ表面パターン450に隣接する位置において、密封用上包み900によって規定された開口部に流導管910が挿入されている。成形構造410の周囲には、封止機940(例えば、加圧封止機)を用いて密封用上包み900の一部および挿入された流導管910を利用して圧力シール930を形成することにより、密閉ポケット950が形成されている。図9Dは、密封用上包み900に覆われた、密閉ポケット950内における第1部分420および第2部分430を備えた成形構造410を模式的に示す水平側面図である。また、図中において、空気960が真空源920と連結された流導管910を経由して密閉ポケット950から排出されている(矢印)。図中、排出される空気960は、成形構造410の第2部分430のテクスチャ表面パターン450の上を少なくとも部分的に流れる。図9Eは、密封用上包み900に覆われている成形構造410を模式的に示す水平側面図である。また、図中において、成形構造410の第1部分420には、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に形成された気密シール970が付されている。この非限定的な例では、密封用上包み900の一部は、流導管910および真空源920に連結されたまま、成形構造の第2部分430の表面上に封止/結合されている。図9Fは、成形構造の第2部分430を成形構造の第1部分420から分離させる様子を模式的に示す水平側面図である。図示するように、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む第1部分420は、密封用上包み900に封入されている。
図10A〜図10Gは、流導管を備えた多連単回用量容器のパッケージング方法のさらなる態様を示す。図10Aは、多連単回用量容器における成形構造410を模式的に示す水平側面図である。成形構造410は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む第1部分420と、テクスチャ表面パターン450を含む第2部分430と、を備えている。この非限定的な例では、テクスチャ表面パターン450が第2部分430の1つの表面上に設けられていると図示されているが、テクスチャ表面パターンが、第2部分の1つ以上の表面上に存在する構成も考えられる。図10B〜図10Gには、多連単回用量容器の成形構造410のパッケージング方法に含まれるステップが示されているが、これらに限定されない。図10Bは、密封用上包み900に覆われている成形構造410を模式的に示す水平側面図である。この非限定的な例では、密封用上包み900は、成形構造410を覆うポーチとして図示されているが、成形構造を覆う密封用スリーブまたは密封用頂部層/底部層であることも考えられる。図9Cは、不活性ガス1000が注入された密封用上包み900に覆われている成形構造410を模式的に示す水平側面図である。一態様において、不活性ガス1000は窒素である。一態様において、不活性ガス1000は希ガス(例えば、アルゴン、ネオン、クリプトン、またはキセノン)である。いくつかの実施形態において、不活性ガス1000を注入する前に、成形構造410を取り囲む空気を密封用上包み900から排出させる。いくつかの実施形態において、不活性ガス1000を注入する工程中に、成形構造410を取り囲む空気を密封用上包み900から除去または追い出す。図10Dは、密封用上包み900に覆われている、第1部分420および第2部分430を備えた成形構造410を模式的に示す水平側面図である。また、図中において、流導管910が真空源920に連結されており、成形構造410の第2部分430のテクスチャ表面パターン450に隣接する位置において、密封用上包み900によって規定された開口部に流導管910が挿入されている。成形構造410の周囲には、封止機940(例えば、加圧封止機)を用いて密封用上包み900の一部および挿入された流導管910を利用して圧力シール930を形成することにより、密閉ポケット950が形成されている。図10Eは、密封用上包み900に覆われた、密閉ポケット950内における第1部分420および第2部分430を備えた成形構造410を模式的に示す水平側面図である。また、図中において、不活性ガス1000が真空源920と連結された流導管910を経由して密閉ポケット950から排出されている(矢印)。図中、排出される不活性ガス1000は、成形構造410の第2部分430のテクスチャ表面パターン450の上を少なくとも部分的に流れる。図10Fは、密封用上包み900に覆われている成形構造410を模式的に示す水平側面図である。また、図中において、成形構造410の第1部分420には、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に形成された気密シール970が付されている。この非限定的な例では、密封用上包み900の一部は、流導管910および真空源920に連結されたまま、成形構造の第2部分430の表面上に封止/結合されている。図10Gは、成形構造の第2部分430を成形構造の第1部分420から分離させる様子を模式的に示す水平側面図である。図示するように、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む第1部分420は、密封用上包み900に封入されている。
図11は、図1に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法のさらなる態様を示す。方法100は、ブロック130に示す通り、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させることによって一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。一態様において、気密シールを形成する工程は、密封用上包みを、熱によって封止する、圧力によって封止する、または化学的に封止する工程を含む。一態様において、気密シールを形成する工程は、折り畳み(folding)、挟み込み(tucking)、ひだ付け(crimping)、溶接(welding)、溶合(fusing)、半田付け(soldering)、熱封止(heat sealing)、ブリスタ封止(blister sealing)、または誘導封止(induction sealing)のうちの少なくとも1つを含む。
一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、閉鎖装置または封止機の使用を含む。一態様において、閉鎖装置または封止機としては、熱封止機、ブリスタ封止機、または誘導封止機を含む。一態様において、閉鎖装置または封止機としては、バンド封止機、高温封止機、締め付け型封止機、接着剤封止機、または回転封止機を含む。例えば、閉鎖装置または封止機は、上包み(例えば、プラスチック製上包み)を加熱して封止する熱封止機構を含んでもよい。閉鎖装置または封止機としては、例えば、熱を印加することで、充填済みのプラスチック製ブリスタを1枚のコート厚紙に封止するブリスタ封止機を含んでもよい。閉鎖装置または封止機としては、例えば、電磁場を利用して、ホイルラミネートを容器上に封止する誘導封止機を含んでもよい。閉鎖装置または封止機の他の非限定的な例としては、折り畳み機、挟み込み閉鎖機、ひだ付け閉鎖機、溶接封止機、溶合封止機、半田付け封止機、剛性容器封止機、または、大/小袋封止機が挙げられる。閉鎖装置または封止機としては、例えば、熱を印加することで密封用ポーチの開口端を封止する袋封止機を含んでもよい。
一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、閉鎖用材料の存在下における閉鎖装置または封止機の使用を含む。一態様において、閉鎖用材料は、接着剤、感圧テープ、またはガムテープのうちの少なくとも1つを含んでもよい。一態様において、閉鎖装置または封止機としては、接着剤封止機、ガムテープ封止機、またはテープ封止機を含む。
一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1100に示す通り、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲にガス不透過性シールを形成する工程を含む。当該方法は、例えば、成形構造の表面の少なくとも一部に対してガス不透過性上包みを熱封止することにより、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲にガス不透過性シールを形成する工程を含んでもよい。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1110に示す通り、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に蒸気不透過性シールを形成する工程を含む。当該方法は、例えば、成形構造の表面の少なくとも一部に対して蒸気不透過性上包みを熱封止することにより、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に蒸気バリアを形成する工程を含んでもよい。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1120に示す通り、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に光不透過性シールを形成する工程を含む。当該方法は、例えば、成形構造の表面の少なくとも一部に対して光不透過性上包みを熱封止することにより、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に光不透過性シールを形成する工程を含んでもよい。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1130に示す通り、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に静電放電保護シールを形成する工程を含む。当該方法は、例えば、成形構造の表面の少なくとも一部に対して静電放電保護上包みを熱封止することにより、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に静電放電保護バリアを形成する工程を含んでもよい。
一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1140に示す通り、均衡のとれた圧力下または略均衡のとれた圧力下において一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。一態様において、当該方法は、封止される単回用量薬剤バイアルの内圧と同一または近似の圧力下において一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1150に示す通り、正圧下において一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。当該方法は、例えば、封止される単回用量薬剤バイアルの内圧をよりも高い圧力下において一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含んでもよい。
図12は、図1に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。方法100は、ブロック130に示す通り、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程を含む。当該方法は、例えば、成形構造(例えば、熱可塑性成形構造)の表面に、密封用上包み(例えば、ホイル/ラミネート)を物理的に結合/封止する工程を含む。一態様において、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、ブロック1200に示す通り、成形構造の第2部分に近接した成形構造の第1部分の表面に密封用上包みを結合させる工程を含む。当該方法は、例えば、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの基部に近接した成形構造の一部に、密封用ラミネート上包みを結合させる工程を含んでもよい。当該方法は、例えば、成形構造上の、第2部分が切り取られた場合に第1部分および一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに対応する箇所に、密封用上包みを結合させる工程を含んでもよい。一態様において、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、ブロック1210に示す通り、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの間において成形構造の第1部分の表面に密封用上包みを結合させる工程を含む。当該方法は、例えば、それぞれの単回用量薬剤バイアルの間および周囲に位置する成形構造の表面に沿って密封用上包みを結合させることで、個別に包装された/封止された単回用量薬剤バイアルを生成する工程を含んでもよい。
一態様において、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、ブロック1220に示す通り、熱を加えることで密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程を含む。例えば、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、密封用上包みを熱によって成形構造に融着させる工程、または、成形構造を熱によって密封用上包みに融着させる工程を含んでもよい。一態様において、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、ブロック1230に示す通り、圧力を加えることで密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程を含む。一態様において、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、ブロック1240に示す通り、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に化学的に結合させる工程を含む。密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、例えば、接着剤または粘着剤の使用を含んでもよい。例えば、密封用上包みを成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、密封用上包みを成形構造に「融着」させるか、または、成形構造を密封用上包みに「融着」させる、化学物質(例えば、溶媒)の使用を含んでもよい。
一実施形態において、多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック1250に示す通り、密封用上包みに少なくとも部分的に穴をあけることでそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの間の密封用上包みに破れやすい部分を追加する工程を含む。当該方法は、例えば、個々の単回用量薬剤バイアルが、一続きになっている他の単回用量薬剤バイアルの気密シールを傷付けることなく一続きの連結型単回用量薬剤バイアルから分離されて開封されるように、破れやすい部分をそれぞれの単回用量薬剤バイアルの間に付与する工程を含んでもよい。一態様において、成形構造に付された(例えば、それぞれの単回用量薬剤バイアルの間に存在する)破れやすい打ち抜き穴パターンに重ねて、または、当該パターンに沿って、密封用上包みに穴をあけてもよい。
一実施形態において、多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック1260に示す通り、少なくとも1つのセンサーを有する少なくとも1つのラベルを密封用上包みの外面に貼付する工程を含む。当該方法は、例えば、収容されている少なくとも1つの薬剤に関する情報と、パッケージされた多連単回用量容器が運搬および保管中に晒される環境を監視する少なくとも1つのセンサーと、を有するラベルを貼付する工程を含んでもよい。一態様において、当該方法は、温度センサーを有する少なくとも1つのラベルを密封用上包みの外面に貼付する工程を含む。以上の通り、ラベルおよび環境センサーの非限定的な態様について説明した。
多連単回用量容器のパッケージング方法100は、ブロック140に示す通り、成形構造の第2部分を成形構造の第1部分から分離させる工程を含む。当該方法は、例えば、テクスチャ表面パターンを含み成形構造の第2部分を構成するタブを、取り外す工程を含んでもよい。当該方法は、例えば、テクスチャ表面パターンを含んだタブを一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの上部または下部の領域から取り外す工程を含んでもよい(例えば、図6および図7を参照)。一態様において、第2部分を第1部分から分離する工程は、ナイフ、鋸または他の鋭利な刃を用いて第2部分を第1部分から切り取る工程を含む。一態様において、第2部分を第1部分から分離する工程は、熱したワイヤまたは刃を用いて第2部分を第1部分から切り取る工程を含む。例えば、第1部分と第2部分との間における成形構造を構成する生体適合性の熱可塑性材料に、熱したワイヤまたは刃を通すことにより、第2部分を第1部分から分離する工程を促進することができる。一態様において、第2部分を第1部分から分離する工程は、ウォータージェットの使用を含む。一態様において、第2部分を第1部分から分離する工程は、レーザの使用を含む。一態様において、分離をより容易にするために、成形構造の第1部分と第2部分との間に破れやすい部分を設けつつ、成形構造を形成する。
図13は、多連単回用量容器のパッケージング方法1300を示すブロック図である。方法1300は、ブロック1310において、成形構造を密封用上包みで覆う工程であって、成形構造は、1回服用分の少なくとも1つの薬剤をそれぞれが収容した連結型単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、成形構造の第1部分と成形構造の第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンと、を有する、工程を含む。方法1300は、ブロック1320において、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程であって、排出される空気の少なくとも一部は、成形構造上のテクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程を含む。方法1300は、ブロック1330において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。
方法1300は成形構造を密封用上包みで覆う工程を含む。いくつかの実施形態において、当該方法は、成形構造全体を覆う工程を含む。例えば、当該方法は、成形構造全体を収容するサイズの密封用ポーチで成形構造を覆う工程を含んでもよい。いくつかの実施形態において、当該方法は、成形構造の少なくとも一部を覆う工程を含む。例えば、成形構造の少なくとも一部分は、密封用上包みの開口部または縁部を越えて伸びていてもよい。
図14は、多連単回用量容器のパッケージング方法1300のさらなる態様を示すブロック図である。いくつかの実施形態において、方法1300は、ブロック1400において、密封用上包みによって規定された開口部に成形構造を挿入する工程を含む。例えば、当該多連単回用量容器をパッケージングする方法は、多連単回用量容器を形成する成形構造を密封用ポーチまたはバッグの開口部に挿入する工程を含んでもよい。例えば、当該多連単回用量容器をパッケージングする方法は、多連単回用量容器を形成する成形構造を密封用スリーブのいずれかの端部における開口部に挿入する工程を含んでもよい。一実施形態において、方法1300は、ブロック1410において、成形構造を密封用上包みの第1層と密封用上包みの第2層との間に配置する工程と、密封用上包みの第1層および第2層の1つ以上の縁部を一緒に封止する工程を含む。例えば、当該方法は、多連単回用量容器を2層の密封用上包みの間に搬送する工程を含んでもよい。一態様において、方法1300は、ブロック1420において、密封用ポーチで成形構造を覆う工程を含む。一態様において、方法1300は、ブロック1430において、密封用スリーブで成形構造を覆う工程を含む。以上の通り、成形構造を密封用上包みで覆う工程の非限定的な態様について説明した。
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法1300は、ブロック1440において、密封用ホイルラミネートで成形構造を覆う工程を含む。例えば、当該方法は、成形構造をポリエステル/ホイル/ポリエチレンラミネート中で覆う工程を含んでもよい。以上の通り、ホイルラミネートの他の非限定的な態様について説明した。一態様において、当該方法は、成形構造を、ポリエステル、ホイル、ポリプロピレン、鋳造ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、または金属化フィルムのうちの少なくとも1つから形成された密封用上包みで覆う工程を含む。一態様において、方法1300は、ブロック1450において、ガス不透過性上包みで成形構造を覆う工程を含む。一態様において、方法1300は、ブロック1460において、蒸気不透過性上包みで成形構造を覆う工程を含む。一態様において、方法1300は、ブロック1470において、光不透過性上包みで成形構造を覆う工程を含む。一態様において、方法1300は、ブロック1480において、静電放電保護上包みで成形構造を覆う工程を含む。以上の通り、ガス不透過性、蒸気不透過性、光不透過性、および/または静電放電保護密封用上包みの非限定的な態様について説明した。
多連単回用量容器のパッケージング方法1300は、成形構造を密封用上包みで覆う工程を含む。多連単回用量容器の成形構造は、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容した一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、成形構造の第1部分と成形構造の第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンと、を有する。図15は成形構造の態様を示す。図15は、1回服用分の少なくとも1つの薬剤をそれぞれが収容した連結型単回用量薬剤バイアル1520からなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアル1520と、成形構造1510の第1部分と成形構造1510の第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターン1530と、を有する成形構造1510を含む多連単回用量容器1500示す概略図である。
一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル1520およびテクスチャ表面パターン1530を含む成形構造1510は成形同時充填製造プロセスによって形成される。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル1520およびテクスチャ表面パターン1530を含む成形構造1510は吹込み成形製造プロセスによって形成される。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル1520およびテクスチャ表面パターン1530を含む成形構造1510は射出成形製造プロセスによって形成される。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル1520およびテクスチャ表面パターン1530を含む成形構造1510は少なくとも1つの生体適合性材料から形成される。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル1520およびテクスチャ表面パターン1530を含む成形構造1510は少なくとも1つの熱可塑性材料から形成される。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル1520およびテクスチャ表面パターン1530を含む成形構造1510は少なくとも1つの生体適合性熱可塑性材料から形成される。以上の通り、生体適合性材料、熱可塑性材料、および生体適合性熱可塑性材料から成形構造を形成する非限定的な態様について説明した。
一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル1520は、2個以上の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル1520は、2個〜30個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。例えば、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、2個のバイアル、3個のバイアル、4個のバイアル、5個のバイアル、6個のバイアル、7個のバイアル、8個のバイアル、9個のバイアル、10個のバイアル、11個のバイアル、12個のバイアル、13個のバイアル、14個のバイアル、15個のバイアル、16個のバイアル、17個のバイアル、18個のバイアル、19個のバイアル、20個のバイアル、21個のバイアル、22個のバイアル、23個のバイアル、24個のバイアル、25個のバイアル、26個のバイアル、27個のバイアル、28個のバイアル、29個のバイアル、または30個のバイアルを含んでもよい。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアル1520の水平断面は正方形、三角形、六角形、または多角形であり、その非限定的な例を図5A〜図5Cに示す。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアル1520は1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、経口投与または非経口投与の少なくとも1つのために調製されている。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含む。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は1回服用分の少なくとも1つの治療剤を含む。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は液状である。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は凍結乾燥状態である。以上の通りワクチンおよび治療剤の非限定的な例について説明した。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアル1520は、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間を有する。一態様において、それぞれの単回用量薬剤バイアル1520の内部空間は約0.2ミリリットル〜約6.0ミリリットルである。例えば、それぞれの単回用量薬剤バイアルの内部空間は、0.2mL、0.3mL、0.4mL、0.5mL、0.6mL、0.7mL、0.8mL、0.9mL、1.0mL、1.1mL、1.2mL、1.3mL、1.4mL、1.5mL、1.6mL、1.7mL、1.8mL、1.9mL、2.0mL、2.1mL、2.2mL、2.3mL、2.4mL、2.5mL、2.6mL、2.7mL、2.8mL、2.9mL、3.0mL、3.1mL、3.2mL、3.3mL、3.4mL、3.5mL、3.6mL、3.7mL、3.8mL、3.9mL、4.0mL、4.1mL、4.2mL、4.3mL、4.4mL、4.5mL、4.6mL、4.7mL、4.8mL、4.9mL、5.0mL、5.1mL、5.2mL、5.3mL、5.4mL、5.5mL、5.6mL、5.7mL、5.8mL、5.9mL、または6.0mLである。
一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間は、不活性ガスで満たされた上部空間を含む。例えば、液体状または凍結乾燥状態の1回服用分の少なくとも1つの薬剤の上方の上部空間は、不活性ガス(例えば、窒素または希ガス)を含んでもよい。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアル1520は、アクセス部分を覆う閉鎖部1540を有する。一態様において、アクセス部分は単回用量薬剤バイアルの壁によって規定された開口部または穴である。いくつかの実施形態において、閉鎖部は取り外し可能なキャップを含む。いくつかの実施形態において、取り外し可能なキャップが折って取られるかまたはねじり取られることで、単回用量薬剤バイアルのアクセス部分が露わになる。例えば、取り外し可能なキャップが折って取られるかまたはねじり取られることで、収容された少なくとも1つの薬剤へのアクセスを可能にする開口部または穴が露わになる。一態様において、閉鎖部は針貫通可能な閉鎖部を含む。例えば、閉鎖部は、注射器に取り付けられた針が単回用量薬剤バイアルの内部空間にアクセスするように貫通可能である、針貫通可能な素材を含んでもよい。例えば、閉鎖部は、注射器に取り付けられた針が単回用量薬剤バイアルの内部空間にアクセスできるような針貫通可能な素材が露わになるように、折って取られるかまたはねじり取られる取り外し可能なキャップを含んでもよい。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアル1520は、針貫通可能なアクセス部分を有する。一態様において、針貫通可能なアクセス部分は、多連単回用量容器の少なくとも一部を形成する針貫通可能な素材を通って針が単回用量薬剤バイアルの内部空間へ通じるように構成されている。例えば、針貫通可能なアクセス部分は、多連単回用量容器の形成に用いられる熱可塑性材料からなる針貫通可能なアクセス部分を含んでもよい。例えば、成形同時充填によって形成されたバイアルの最上部は、針貫通可能なアクセス部分を含んでもよい。例えば、針貫通可能なアクセス部分は、それぞれの単回用量薬剤バイアルの開口端においてアクセス部分を覆うように壁を溶合または熱封止することによって形成された封止部分を含んでもよい。例えば、それぞれの単回用量薬剤バイアルの開口端において壁を溶合または熱封止することによって形成された封止部分は、さらに、針がバイアルの内部空間へ通じるような針貫通可能な封止部分であってもよい。いくつかの実施形態において、多連単回用量容器を形成するそれぞれの連結型単回用量薬剤バイアルは、一旦取り外されることによって針貫通可能なアクセス部分を露わにする取り外し可能なキャップを含んでもよい。一態様において、針貫通可能なアクセス部分はインサートを含む。例えば、針貫通可能なアクセス部分は、吹出し成形または射出成形された一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに追加されたインサートを含んでもよい。一態様において、針貫通可能なアクセス部分は、ゴム製の針貫通可能なアクセス部分を含んでもよい。例えば、針貫通可能なアクセス部分は、バイアルのテーパードネック領域の周囲に圧着されたアルミニウムシールと共に固定されたアクセス部分に挿入されたゴム製隔壁を含んでもよい。一態様において、ゴム製の針貫通可能なアクセス部分は、プラスチック製のフリップオフ型キャップによってされに保護されている。
一態様において、少なくとも1個の単回用量薬剤バイアル1520は、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアル1520に関節式接合部1525を介して取り付けられ、関節式接合部1525は、少なくとも1つの単回用量薬剤バイアル1520の平面状外面と、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアル1520の平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有する。例えば、非限定的な例については図22A〜図22Eを参照のこと。
多連単回用量容器1500の成形構造1510は、テクスチャ表面パターン1530を有する。一態様において、テクスチャ表面パターン1530の少なくとも一部は、成形構造の第1部分と成形構造の第2部分に隣接する領域との間に導かれたガス流に平行に整列した溝を有する。一態様において、図15に示す通り、テクスチャ表面パターン1530は、連結型単回用量薬剤バイアル1520の少なくとも1つの外表面上に設けられる。一態様において、テクスチャ表面パターンは、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに隣接する成形構造の表面上に設けられる。一態様において、図7に例示する通り、テクスチャ表面パターンは、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの最上部に隣接するタブ部分上に設けられる。一態様において、図6に例示する通り、テクスチャ表面パターンは、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの最下部に隣接するタブ部分上に設けられる。いくつかの実施形態において、パッケージングプロセス中、テクスチャ表面パターンおよび一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの隣接する最上部または最下部を含むタブ部分は、成形構造の残りの部分から離れている。
一態様において、ガス流を成形構造1510の第1部分と成形構造1510の第2部分に隣接する領域との間に導くように配置されたテクスチャ表面パターン1530は、ガス流を成形構造の第1部分と成形構造1510の第2部分に隣接する領域との間に導くように配置された型押し表面パターンを含む。一態様において、ガス流を成形構造1510の第1部分と成形構造1510の第2部分に隣接する領域との間に導くように配置されたテクスチャ表面パターン1530は、ガス流を成形構造の第1部分と成形構造1510の第2部分に隣接する領域との間に導くように配置された浮き出し表面パターンを含む。以上の通り、型押しおよび浮き出しの非限定的な態様について説明した。
一態様において、成形構造1510は、少なくとも1つのセンサー1560を含む少なくとも1つのラベル1550を備える。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアル1520は、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含むラベル1550を備える。以上の通り、ラベルおよびラベルに関連するセンサーの非限定的な態様について説明した。
図16は、図13に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示すブロック図である。多連単回用量容器のパッケージング方法1300は、ブロック1320において、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程であって、排出される空気の少なくとも一部は、成形構造上のテクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程を含む。例えば、当該方法は、密閉前に密封用上包み内から空気の少なくとも一部を取り除くことで、パッケージされた多連単回用量容器の全体体積を減少させる工程を含む。いくつかの実施形態において、当該方法は、真空源を使用して多連単回用量容器の周囲の空気の少なくとも一部を排出する工程を含む。一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法1300は、ブロック1600において、真空源に連結した流導管を、密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、挿入された流導管の周囲の密封用上包みの一部を圧力により封止することで成形構造の周囲にポケットを形成する工程と、成形構造の周囲のポケットから空気の少なくとも一部を排出する工程であって、排出される空気の少なくとも一部は、成形構造上のテクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程を含む。
一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みにパッケージングする方法は、不活性ガスの使用を含む。例えば、当該方法は、多連単回用量容器をその中に封止する前に、密封用上包みの中および多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程を含んでもよい。いくつかの実施形態において、ブロック1610に示す通り、方法1300は、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に不活性ガスを注入する工程と、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程であって、排出される注入された不活性ガスの少なくとも一部は、成形構造上のテクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程を含む。例えば、当該方法は、成形構造を覆う密封用上包みに不活性ガスを注入することによって、成形構造および一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に無酸素および/または不活性雰囲気を生成する工程を含んでもよい。一態様において、方法1300は、ブロック1620に示す通り、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に窒素を注入する工程を含む。一態様において、方法1300は、ブロック1630に示す通り、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に希ガスを注入する工程を含む。例えば、当該方法は、アルゴン、ネオン、クリプトン、またはキセノンのうちの少なくとも1つを密封用上包み内に注入する工程を含んでもよい。
一実施形態において、多連単回用量容器のパッケージング方法1300は、ブロック1640に示す通り、不活性ガスを注入する前に、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程を含む。例えば、当該方法は、不活性ガスを注入する前に、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から、空気の少なくとも一部を吸引する工程を含んでもよい。例えば、当該方法は、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲の空気を不活性ガスに交換する工程を含んでもよい。例えば、当該方法は、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から、不活性ガスによって空気を除去するまたは追い出す工程を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、当該方法は、不活性ガスの存在下において真空源を用いることで多連単回用量容器を真空密封する工程を含む。例えば、多連単回用量容器のパッケージング方法は、真空源に連結した流導管を、成形構造の第2部分上のテクスチャ表面パターンに隣接する位置において、密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、挿入された流導管の周囲の密封用上包みの一部を圧力により封止することで成形構造の周囲にポケットを形成する工程と、成形構造の周囲のポケットから注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程であって、排出される注入された不活性ガスの少なくとも一部は、成形構造上のテクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程を含んでもよい。一実施形態において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する前に、流導管を用いて、密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出し、不活性ガスを注入し、注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する。一実施形態において、第1流導管を用いて空気および/または注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出し、第2流導管を用いて不活性ガスを注入する。
図17は、図13に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示すブロック図である。方法1300は、ブロック1330において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1700において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲にガス不透過性シールを形成する工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1710において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に蒸気不透過性シールを形成する工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1720において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に光不透過性シールを形成する工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1730において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に静電放電保護シールを形成する工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1740において、均衡のとれた圧力下または略均衡のとれた圧力下において一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1750において、正圧下において一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。
図18は、図13に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示すブロック図である。方法1300は、ブロック1330において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程をさらに含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1800において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む成形構造全体の周囲に気密シールを形成する工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1810において、密封用上包みの少なくとも一部を成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1820において、連結型単回用量薬剤バイアルの周囲および連結型単回用量薬剤バイアルそれぞれの間において、密封用上包みの少なくとも一部を成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1830において、密封用上包みに熱を加えることで一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1840において、密封用上包みに圧力を加えることで一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、ブロック1850において、密封用上包みを化学的に結合することで一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む。
一態様において、方法1300は、ブロック1860において、成構造の第1部分を成形構造の第2部分から分離させる工程を含む。一態様において、当該方法は、密封された一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを、テクスチャ表面パターンを含めたタブから分離させる工程を含む。例えば、当該方法は、成形構造の最上部または最下部のいずれかに位置しテクスチャ表面パターンを有するタブから、密封された一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを分離させる工程を含んでもよい。
一態様において、方法1300は、ブロック1870において、密封用上包みに少なくとも部分的に穴をあけることで一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの単回用量薬剤バイアルの間の密封用上包みに破れやすい部分を追加する工程を含む。
一態様において、方法1300は、ブロック1880において、少なくとも1つのセンサーを有する少なくとも1つのラベルを密封用上包みの外面に貼付する工程を含む。例えば、当該方法は、パッケージされた多連単回用量容器の運送および保管中に温度条件を監視する温度センサーと、薬剤の識別およびその使用に関する情報とを含む少なくとも1つのラベルを貼付する工程を含んでもよい。以上の通り、センサーを含むラベル貼付の非限定的な態様について説明した。
図19に、折り畳み可能容器のパッケージング方法を示す。図19は、折り畳み可能容器のパッケージング方法1900を示すブロック図である。方法1900は、ブロック1910において、展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程であって、多連単回用量容器は、それぞれが1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの単回用量薬剤バイアルを少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに連結する1つ以上の関節式接合部であって、それぞれの単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有することで、多連単回用量容器の折り畳み形態を形成する1つ以上の関節式接合部と、を含む工程を含む。方法1900は、ブロック1920において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1個の単回用量薬剤バイアルに、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加える工程をさらに含む。方法1900は、ブロック1930において、多連単回用量容器の折り畳み形態を形成するために、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1個の単回用量薬剤バイアルに力を加えることに応じて1つ以上の関節式接合部を曲げる工程を含む。方法1900は、ブロック1940において、上記密封用上包みの中において、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために、密封用上包みを封止する工程を含む。
図20は、折り畳み可能容器のパッケージング方法1900のさらなる態様を示すブロック図である。方法1900は、密封用上包み1910で多連単回用量容器を覆う工程を含む。一態様において、展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2000において、展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程を含む。例えば、展開形態の多連単回用量容器は、密封用上包み(例えば、密封用ポーチ)の中へ展開形態の多連単回用量容器を移動させること、密封用上包みを展開形態の多連単回用量容器の上へ移動させること、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つによって、密封用上包みの中に挿入することができる。一態様において、展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2010において、展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みの第1層と密封用上包みの第2層との間に配置する工程と、密封用上包みの第1層および第2層の1つ以上の縁部を一緒に封止する工程とを含む。例えば、展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みの2枚のスプーリングシート(例えば、ホイルラミネート)の間に移動させ、少なくとも1つの縁部において封止することで、その中に多連単回用量容器を少なくとも部分的に収容することができる。一態様において、展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2020において、展開形態の多連単回用量容器を密封用ポーチで覆う工程を含む。一態様において、展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2030において、展開形態の多連単回用量容器を密封用スリーブで覆う工程を含む。
図21は、折り畳み可能容器のパッケージング方法1900のさらなる態様を示すブロック図である。一態様において、展開形態の多連単回用量容器を覆う工程は、ブロック2100において、展開形態の多連単回用量容器を密封用ホイルラミネートで覆う工程を含む。一態様において、展開形態の多連単回用量容器を覆う工程は、ブロック2110において、展開形態の多連単回用量容器を、ポリエステル、ホイル、ポリプロピレン、鋳造ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、または金属化フィルムのうちの少なくとも1つから形成された密封用上包みで覆う工程を含む。一態様において、展開形態の多連単回用量容器を覆う工程は、ブロック2120において、展開形態の多連単回用量容器をガス不透過性上包みで覆う工程を含む。一態様において、展開形態の多連単回用量容器を覆う工程は、ブロック2130において、展開形態の多連単回用量容器を蒸気不透過性上包みで覆う工程を含む。一態様において、展開形態の多連単回用量容器を覆う工程は、ブロック2140において、展開形態の多連単回用量容器を光不透過性上包みで覆う工程を含む。一態様において、展開形態の多連単回用量容器を覆う工程は、ブロック2150において、展開形態の多連単回用量容器を静電放電保護上包みで覆う工程を含む。以上の通り、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程の非限定的な態様について説明した。これらの態様は展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程にも適用可能である。
図22A〜図22Eは、1つ以上の関節式接合部を介して互いに連結された一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む多連単回用量容器の態様を示す。図22Aは、展開形態の多連単回用量容器2200の概要図である。多連単回用量容器2200は、連結型単回用量薬剤バイアル2220の一続き2210を含む。多連単回用量容器2200はさらに、連結型単回用量薬剤バイアル2220の一続き2210に含まれるそれぞれの単回用量薬剤バイアル2220を少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアル2220に連結する1つ以上の関節式接合部2230を含む。それぞれの単回用量薬剤バイアル2220は、閉鎖部2240、および、センサー2260を含むラベル2250をさらに備える。
図22Bは、展開形態の多連単回用量容器2200を概略的に示す上面図である。本図面において、連結型単回用量薬剤バイアルの一続き2210におけるそれぞれの単回用量薬剤バイアル2220は、隣接する単回用量薬剤バイアル2220と縁部において関節式接合部2230を介して連結されている。展開形態の多連単回用量容器2200は、第1矩形パッケージ断面積2270(点線)を有する。
いくつかの実施形態において、多連単回用量容器は、1つ以上の関節式接合部を含む。一態様において、1つ以上の関節式接合部は分割可能である。例えば、単回用量薬剤バイアルと隣接する単回用量薬剤バイアルとを連結する関節式接合部が分割可能であることで、当該2個の単回用量薬剤バイアルを切り離すことができる。一態様において、関節式接合部は、引き裂き可能(tearable)、切り裂き可能(ripable)、分裂可能(rendable)、破断可能(breakable)、分断可能(fragmentable)、または分離可能(separable)のうちの少なくとも1つである。例えば、単回用量薬剤バイアルと隣接する単回用量薬剤バイアルとを連結する関節式接合部は、引き裂き可能、切り裂き可能、分裂可能、破断可能、分断可能、または分離可能のうちの少なくとも1つであってもよい。一態様において、多連単回用量容器における単回用量薬剤バイアルを連結する関節式接合部の部分集合は分割可能である。例えば、部分集合が分割可能である関節式接合部は、大きな多連単回用量容器(例えば、25個の単回用量薬剤バイアル)を、小さな多連単回用量容器(例えば、5個の単回用量薬剤バイアル)に分離するために用いられてもよい。一態様において、多連単回用量容器における単回用量薬剤バイアルを連結する関節式接合部のすべては分割可能である。例えば、分割可能な関節式接合部は、多連単回用量容器におけるそれぞれの単回用量薬剤バイアルを他の単回用量薬剤バイアルから切り離すまたは分離するために用いてもよい。
一態様において、多連単回用量容器2200は吹込み成形製造プロセスによって形成される。一態様において、多連単回用量容器2200は成形同時充填製造プロセスによって形成される。一態様において、多連単回用量容器2200は射出成形プロセスによって形成される。以上の通り、成形プロセスによる多連単回用量容器の製造の非限定的な態様について説明した。
一態様において、関節式接合部2230は単回用量薬剤バイアルと共に、例えば、単一の型から単一体として形成される。一態様において、関節式接合部2230は単回用量薬剤バイアルとは別に形成され、その後単回用量薬剤バイアルに連結される。例えば、一続きのガラスバイアルを連結するのに使用する1つ以上の関節式接合部を柔軟性プラスチック樹脂から形成し、その後、当該ガラスバイアルに連結してもよい。一態様において、1つ以上の関節式接合部2230は、第1材料から形成され、単回用量薬剤バイアル2220は、第2材料から形成される。例えば、関節式接合部が柔軟性プラスチック材料から形成され、一方、単回用量薬剤バイアルがより堅いプラスチック材料から形成されてもよい。例えば、関節式接合部が柔軟性プラスチック材料から形成され、一方、単回用量薬剤バイアルがガラスから形成されてもよい。
一態様において、多連単回用量容器2200は、少なくとも1つの生体適合性材料から形成される。一態様において、多連単回用量容器2200は、少なくとも1つの熱可塑性材料から形成される。一態様において、多連単回用量容器2200は、少なくとも1つの生体適合性熱可塑性材料から形成される。以上の通り、多連単回用量容器の形成に使用される生体適合性材料、熱可塑性材料、および生体適合性熱可塑性材料の非限定的な例について説明した。
一態様において、連結型単回用量薬剤バイアル2220の一続き2210は、2個以上の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。図22Aに示す非限定的な例において、多連単回用量容器2200は5個の連結型単回用量薬剤バイアル2220を含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、3個以上の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、または10個の連結型単回用量薬剤バイアルのうち少なくとも1つを含む。一態様において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、約2個から約30個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。例えば、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、2個のバイアル、3個のバイアル、4個のバイアル、5個のバイアル、6個のバイアル、7個のバイアル、8個のバイアル、9個のバイアル、10個のバイアル、11個のバイアル、12個のバイアル、13個のバイアル、14個のバイアル、15個のバイアル、16個のバイアル、17個のバイアル、18個のバイアル、19個のバイアル、20個のバイアル、21個のバイアル、22個のバイアル、23個のバイアル、24個のバイアル、25個のバイアル、26個のバイアル、27個のバイアル、28個のバイアル、29個のバイアル、または30個のバイアルを含んでもよい。いくつかの実施形態において、多連単回用量容器は、30個以上の単回用量薬剤バイアルを含む。
一態様において、多連単回用量容器は一続きの20個〜30個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。例えば、多連単回用量容器は一続きの25個の連結型単回用量薬剤バイアルを含んでもよい。例えば、吹込み成形または射出成形のいずれかに使用される型は、関節式接合部を介して連結される25個分の個々の単回用量薬剤バイアル用の型を含んでもよい。例えば、流通の簡易性のために、25個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む多連単回用量容器を製造し、適当な薬剤を充填し、封止し、折り畳み形態でパッケージングしてもよい。一態様において、多連単回用量容器は、3個〜10個の連結型単回用量薬剤バイアルの組に分割するように構成された一続きの20個〜30個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。例えば、多連単回用量容器は、3個のバイアル、4個のバイアル、5個のバイアル、6個のバイアル、7個のバイアル、8個のバイアル、9個のバイアル、または10個のバイアルの組に分割するように構成された一続きの20個〜30個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む。例えば、多連単回用量容器は、5個のバイアルの組に分割するように構成された25個のバイアルからなる帯状体を含んでもよい。このように、連結型単回用量薬剤バイアルの大きな帯状体を製造し、薬剤を充填し、封止した後で、パッケージングおよび流通用により小さい単位に分割してもよい。
一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの水平断面は多角形である。図22Bに示す非限定的な例において、連結型単回用量薬剤バイアル2220の水平断面は長方形である。一態様において、それぞれの連結型単回用量薬剤バイアルの水平断面は正方形、三角形、六角形、または多角形である。一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれる単回用量薬剤バイアルの異なる断面形状の非限定的な例を図5A〜図5Cに示す。
それぞれの単回用量薬剤バイアル2220は1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含む。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は1回服用分の少なくとも治療剤を含む。以上の通りワクチンおよび治療剤の非限定的な例について説明した。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は液状である。例えば、1回服用分の少なくとも1つの薬剤(例えば、ワクチン)は、注射用に液体培地(例えば、水)において可溶化および/または懸濁されている。一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤は凍結乾燥状態である。例えば、1回服用分の少なくとも1つの薬剤(例えば、ワクチン)は、対象に投与する前に注射用に液体培地(例えば、水)によって元に戻るように、凍結乾燥状態で調製される。
一態様において、単回用量薬剤バイアル2220の一続き2210に含まれるそれぞれの単回用量薬剤バイアル2220は、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間を有する。一態様において、内部空間は約0.2ml〜約6.0mlである。例えば、それぞれの単回用量薬剤バイアルの内部空間は、約0.2mL、0.3mL、0.4mL、0.5mL、0.6mL、0.7mL、0.8mL、0.9mL、1.0mL、1.1mL、1.2mL、1.3mL、1.4mL、1.5mL、1.6mL、1.7mL、1.8mL、1.9mL、2.0mL、2.1mL、2.2mL、2.3mL、2.4mL、2.5mL、2.6mL、2.7mL、2.8mL、2.9mL、3.0mL、3.1mL、3.2mL、3.3mL、3.4mL、3.5mL、3.6mL、3.7mL、3.8mL、3.9mL、4.0mL、4.1mL、4.2mL、4.3mL、4.4mL、4.5mL、4.6mL、4.7mL、4.8mL、4.9mL、5.0mL、5.1mL、5.2mL、5.3mL、5.4mL、5.5mL、5.6mL、5.7mL、5.8mL、5.9mL、または6.0mLである。いくつかの実施形態において、それぞれの単回用量薬剤バイアルの内部空間は6.0mlよりも大きい。
一態様において、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間は、不活性ガスで満たされた上部空間を含む。例えば、1回服用分の少なくとも1つの薬剤の上方の上部空間は窒素または希ガス(例えば、アルゴン、キセノン、ネオン、またはクリプトン)を含む。
一態様において、連結型単回用量薬剤バイアル2220の一続き2210に含まれるそれぞれの単回用量薬剤バイアル2220は、閉鎖部2240を含む。一態様において、閉鎖部2240はねじり切り閉鎖部または折り取り閉鎖部を含む。一態様において、連結型単回用量薬剤バイアル2220の一続き2210に含まれるそれぞれの単回用量薬剤バイアル2220は、針貫通可能なアクセス部分を含む。以上の通り、多連単回用量容器の単回用量薬剤バイアルにおける閉鎖部および/または針貫通可能なアクセス部分の非限定的な態様について説明した。
一態様において、関節式接合部2230は破れやすい。例えば、1つ以上の関節式接合部は破れやすい部分(例えば、成形材に設けた打ち抜き穴)を有してもよく、それにより、単回用量薬剤バイアルが互いに分離可能になる。
一態様において、多連単回用量容器2200は展開形態(図22Aおよび図22B参照)および折り畳み形態を形成するように構成される。図22Cおよび図22Dは折り畳み形態の多連単回用量容器2200を示す。図22Cは折り畳み形態の多連単回用量容器2200を示す側面図である。この構成では、連結型単回用量薬剤バイアル2220の一続き2210に含まれるそれぞれの単回用量薬剤バイアル2220の平面状外面と、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアル2220の平面状外面とを可逆的に引き合わせるように、関節式接合部2230が曲げられている。図22Dは折り畳み形態の多連単回用量容器2200を示す上面図である。連結型単回用量薬剤バイアル2220の一続き2210は関節式接合部2230に沿って折り曲げられ、折り畳み形態を形成する。折り畳み形態の多連単回用量容器2200は、第2矩形パッケージ断面積2280(点線)を有する。
一態様において、多連単回用量容器2200の展開形態は第1矩形パッケージ断面積2270を有し、多連単回用量容器2200の折り畳み形態は第2矩形パッケージ断面積2280を有する。図22Eは、展開形態の多連単回用量容器2200の第1矩形パッケージ断面積2270および折り畳み形態の多連単回用量容器2200の第2矩形パッケージ断面積2280を並置したものを示す。第2矩形パッケージ断面積2280は第1矩形パッケージ断面積2270よりも小さい。
関節式接合部を備える多連単回用量容器のさらなる非限定的な態様については、米国特許出願番号14/736,542のタイトル「Multi-Monodose Containers」に記載されており、これは参照により本願に援用される。
一態様において、多連単回用量容器は、少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを備える。図22Aに戻ると、それぞれの単回用量薬剤バイアル2220は少なくとも1つのセンサー2260を含む少なくとも1つのラベル2250を備える。一態様において、それぞれの単回用量薬剤バイアル2220は、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含む少なくとも1つのラベル2250を備える。以上の通り、ラベルおよびラベルと共に使用する環境センサーの非限定的な態様について説明した。
図23は、折り畳み可能容器のパッケージング方法1900の態様を示すブロック図である。方法1900は、ブロック1910に示す通り、展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程を含む。方法1900は、ブロック1920に示す通り、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1個の単回用量薬剤バイアルに、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加える工程を含む。一態様において、方法1900は、ブロック2300に示す通り、少なくとも1つの機械的プローブを用いて一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1個の単回用量薬剤バイアルに力を加える工程を含む。例えば、当該方法は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1つの端部に接触して押すように構成された1つ以上のピストンを用いて力を加える工程を含んでもよい。一態様において、方法1900は、ブロック2310に示す通り、加圧ガスを用いて一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1つの単回用量薬剤バイアルに力を加える工程を含む。例えば、当該方法は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1つの端部に向けられた1つ以上のノズルからの加圧ガスを用いて力を加える工程を含んでもよい。
一態様において、方法1900は、ブロック2320において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの第1端部に位置する第1単回用量薬剤バイアルに第1隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加え、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの第2端部に位置する第2単回用量薬剤バイアルに第2隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加える工程を含む。例えば、当該方法は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの両端に1つ以上のピストンを用いて力を加える工程を含んでもよい。例えば、当該方法は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの両端に加圧ガスを用いて力を加える工程を含んでもよい。一態様において、方法1900は、ブロック2330において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの第1端部に位置する第1単回用量薬剤バイアルに第1隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加えると同時に、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの第2端部に位置する第2単回用量薬剤バイアルに第2隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加える工程を含む。例えば、当該方法は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの両端に同時に力を加える工程を含んでもよい。一態様において、方法1900は、ブロック2340において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの第1端部に位置する第1単回用量薬剤バイアルに第1隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加え、続けて、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの第2端部に位置する第2単回用量薬剤バイアルに第2隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加える工程を含む。例えば、当該方法は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの一方の端部に力を加え、続けて、他方の端部に力を加える工程を含んでもよい。
図24は、折り畳み可能容器のパッケージング方法1900のさらなる態様を示すブロック図である。いくつかの実施形態において、方法1900は、ブロック2400に示す通り、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から少なくとも一部の空気を排出する工程を含む。例えば、当該方法は、密封用上包みを封止する前に、多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を吸引する工程を含んでもよい。一態様において、方法1900は、ブロック2410において、真空源に連結した流導管を、密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、挿入された流導管の周囲の密封用上包みの一部を圧力により封止することで折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲にポケットを形成する工程と、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲のポケットから、空気の少なくとも一部を排出する工程を含む。
いくつかの実施形態において、方法1900は、ブロック2420に示す通り、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程と、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程を含む。例えば、当該方法は、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入することによって、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に不活性および/または無酸素雰囲気を生成する工程を含んでもよい。一態様において、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程は、ブロック2430において、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に窒素を注入する工程を含む。一態様において、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程は、ブロック2440において、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に希ガスを注入する工程を含む。例えば、当該方法は、アルゴン、ネオン、クリプトン、またはキセノンのうちの少なくとも1つを折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲の密封用上包み内に注入する工程を含んでもよい。一態様において、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から注入された不活性ガスを排出する工程は、ブロック2450において、真空源に連結した流導管を、密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、挿入された流導管の周囲の密封用上包みの一部を圧力により封止することで折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲にポケットを形成する工程と、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲のポケットから、注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程を含む。
一実施形態において、折り畳み可能容器のパッケージング方法1900は、ブロック2460に示す通り、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する前に、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程を含む。一態様において、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程は、不活性ガスを注入する前に、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を吸引する工程を含む。一態様において、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程は、空気と不活性ガスを交換する工程を含む。一態様において、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程は、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から空気を除去するまたは追い出す工程を含む。一実施形態において、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成する前に、流導管を用いて、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から空気を排出し、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入し、密封用上包みに覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲から注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する。一実施形態において、第1流導管を用いて不活性ガスを注入し、第2流導管を用いて注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する。
図25は、折り畳み容器のパッケージング方法1900のさらなる態様を示すブロック図である。方法1900は、ブロック1940において、密封用上包みの中において折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを封止する工程を含む。一態様において、方法1900は、ブロック2500において、密封用上包みの中において折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを熱によって封止する工程を含む。一態様において、方法1900は、ブロック2510において、密封用上包みの中において折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを圧力によって封止する工程を含む。一態様において、方法1900は、ブロック2520において、密封用上包みの中において折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを化学的に封止する工程を含む。一態様において、密封用上包みを封止する工程は、密封用を、熱によって封止する、圧力によって封止する、または化学的に封止する工程を含む。一態様において、封止工程は、折り畳み(folding)、挟み込み(tucking)、ひだ付け(crimping)、溶接(welding)、溶合(fusing)、半田付け(soldering)、熱封止(heat sealing)、ブリスタ封止(blister sealing)、または誘導封止(induction sealing)のうちの少なくとも1つを含む。
一態様において、方法1900は、密封用上包みを封止することで、その中の折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲にガス不透過性シールを形成する工程を含む。一態様において、方法1900は、密封用上包みを封止することで、その中の折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に蒸気不透過性シールを形成する工程を含む。一態様において、方法1900は、密封用上包みを封止することで、その中の折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に光不透過性シールを形成する工程を含む。一態様において、方法1900は、密封用上包みを封止することで、その中の折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に静電放電保護シールを形成する工程を含む。
一態様において、方法1900は、ブロック2530において、密封用上包みの少なくとも一部を封止することで、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲にポーチを形成する工程と、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲の形成されたポーチの中に不活性ガスを注入する工程と、折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲の形成されたポーチから、注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程と、形成されたポーチを封止することで、その中の折り畳み形態の多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成する工程を含む。
一態様において、方法1900は、ブロック2540において、少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを、密封用上包みの外表面に貼付する工程を含む。一態様において、方法1900は、ブロック2550において、少なくとも1つの温度センサーを含む少なくとも1つのラベルを、密封用上包みの外表面に貼付する工程を含む。以上の通り、ラベルおよび関連する環境センサーの非限定的な態様について説明した。
図26A〜26Eは、図19に示したような、折り畳み容器のパッケージング方法のさらなる態様を示す。図26Aは、密封用上包み2605に覆われた伸長形態の多連単回用量容器2600を示す上面図である。多連単回用量容器2600は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル2610を含む。それぞれの単回用量薬剤バイアル2610は、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアル2610に、関節式接合部2615を介して連結されている。関節式接合部2615は、それぞれの単回用量薬剤バイアル2610の平面状外面と、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアル2610の平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有することで、多連単回用量容器2600の折り畳み形態を形成する。図26Bは、密封用上包み2605に覆われた伸長形態の多連単回用量容器2600を示す上面図である。図中、多連単回用量容器2600に含まれる一続きの連結型単回用量薬剤バイアル2610のうちの第1単回用量薬剤バイアル2610に力2625が加わっている。この非限定的な例において、力2625は機械的プローブ2620によって加えられている。一態様において、機械的プローブ2620はピストン状のデバイスであり、第1単回用量薬剤バイアルを隣接する単回用量薬剤バイアルに向けて押すことで、折り畳み連鎖反応を引き起こす。図26Cは、密封用上包み2605に覆われた伸長形態の多連単回用量容器2600を示す上面図である。図中、機械的プローブ2620によって加えられた力2625に応じて、関節式接合部2615が曲げられている(矢印2630)。関節式接合部2615が曲がることによって、隣接する単回用量薬剤バイアル2610の平面状外面が可逆的に引き合わされることにより、折り畳み形態の多連単回用量容器が形成される。図26Dは、密封用上包み2605に覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器2600を示す上面図である。この非限定的な例において、図中、真空源2645に連結した流導管2640が、密封用上包み2605によって規定された開口部に挿入されている。一態様において、挿入された流導管2640の周囲の密封用上包み2605の一部を圧力により封止することで折り畳み形態の多連単回用量容器2600の周囲にポケット2650が形成される。また、図中において、折り畳み形態の多連単回用量容器2600の周囲のポケット2650から真空源2645によって空気2655が排出されている。図26Eは、密封用上包み2605に覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器2600を示す上面図である。密封用上包み2605によってシール2660が形成され、それによって折り畳み形態の多連単回用量容器2600がその中に密封されている。
図27A〜27Eは、図19に示したような、折り畳み容器のパッケージング方法のさらなる態様を示す。図27Aは、密封用上包み2705に覆われた伸長形態の多連単回用量容器2700を示す上面図である。多連単回用量容器2700は、一続きの連結型単回用量薬剤バイアル2710を含む。それぞれの単回用量薬剤バイアル2710は、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアル2710に、関節式接合部2715を介して連結されている。関節式接合部2715は、それぞれの単回用量薬剤バイアル2710の平面状外面と、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアル2710の平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有することで、多連単回用量容器2700の折り畳み形態を形成する。図27Bは、密封用上包み2705に覆われた伸長形態の多連単回用量容器2700を示す上面図である。図中、多連単回用量容器2700に含まれる一続きの連結型単回用量薬剤バイアル2710のうちの第1単回用量薬剤バイアル2710に力2725が加わっている。この非限定的な例において、力2725は機械的プローブ2720によって加えられている。一態様において、機械的プローブ2720はピストン状のデバイスであり、第1単回用量薬剤バイアルを隣接する単回用量薬剤バイアルに向けて押すことで、折り畳み連鎖反応を引き起こす。図27Cは、密封用上包み2705に覆われた伸長形態の多連単回用量容器2700を示す上面図である。図中、機械的プローブ2720によって加えられた力2725に応じて、関節式接合部2715が曲げられている(矢印2730)。関節式接合部2715が曲がることによって、隣接する単回用量薬剤バイアル2710の平面状外面が可逆的に引き合わされることにより、折り畳み形態の多連単回用量容器が形成される。図27Dは、密封用上包み2705に覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器2700を示す上面図である。図中、密封用上包み2705および折り畳み形態の多連単回用量容器2700の周囲に不活性ガスが注入されている(矢印2735)。図27Eは、密封用上包み2705に覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器2700を示す上面図である。この非限定的な例において、図中、真空源2745に連結した流導管2740が、密封用上包み2705によって規定された開口部に挿入されている。一態様において、挿入された流導管2740の周囲の密封用上包み2705の一部を圧力により封止することで折り畳み形態の多連単回用量容器2700の周囲にポケット2750が形成される。また、図中において、折り畳み形態の多連単回用量容器2700の周囲のポケット2750から注入された不活性ガスが真空源2745によって排出されている(矢印2755)。図27Fは、密封用上包み2705に覆われた折り畳み形態の多連単回用量容器2700を示す上面図である。密封用上包み2705によってシール2760が形成され、それによって折り畳み形態の多連単回用量容器2700がその中に密封されている。
図28は多連単回用量容器のパッケージング方法2800を示すブロック図である。方法2800は、ブロック2810において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程であって、多連単回用量容器は、それぞれが1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの単回用量薬剤バイアルを少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに連結する1つ以上の関節式接合部であって、それぞれの単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有することで、多連単回用量容器の折り畳み形態を形成する1つ以上の関節式接合部と、を含む工程を含む。方法2800は、ブロック2820において、多連単回用量容器を覆う密封用上包みの外面の少なくとも一部に、多連単回用量容器の1つ以上の関節式接合部に向かう方向の力を加える工程を含む。方法2800は、ブロック2830において、密封用に覆われた多連単回用量容器の周囲から少なくとも一部の空気を排出する工程を含む。方法2800は、ブロック2840において、密封用上包みの中において多連単回用量容器を密封するために多連単回用量容器を覆う密封用上包みを封止する工程を含む。
図29は、多連単回用量容器のパッケージング方法2800のさらなる態様を示すブロック図である。方法2800は、ブロック2810に示す通り、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程を含む。一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2900において、多連単回用量容器を密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程を含む。一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2910において、多連単回用量容器を密封用上包みの第1層と密封用上包みの第2層との間に配置する工程と、密封用上包みの第1層および第2層の1つ以上の縁部を一緒に封止する工程を含む。一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2920において、多連単回用量容器を密封用ポーチで覆う工程を含む。一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2930において、多連単回用量容器を密封用スリーブで覆う工程を含む。一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2940において、多連単回用量容器を密封用ホイルラミネートで覆う工程を含む。一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、多連単回用量容器を、ポリエステル、ホイル、ポリプロピレン、鋳造ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、または金属化フィルムのうちの少なくとも1つから形成された密封用上包みで覆う工程を含む。一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2950において、多連単回用量容器をガス不透過性上包みで覆う工程を含む。一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2960において、多連単回用量容器を蒸気不透過性上包みで覆う工程を含む。一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2970において、多連単回用量容器を光不透過性上包みで覆う工程を含む。一態様において、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程は、ブロック2980において、多連単回用量容器を静電放電保護上包みで覆う工程を含む。以上の通り、多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程の非限定的な態様について説明した。
図30は、多連単回用量容器のパッケージング方法2800のさらなる態様を示すブロック図である。方法2800は、ブロック2820に示す通り、多連単回用量容器を覆う密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加える工程を含む。加えられる力は、多連単回用量容器の1つ以上の関節式接合部に向かう方向の力である。一態様において、多連単回用量容器を覆う密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加える工程は、ブロック3000において、1つ以上の機械的プローブを用いて多連単回用量容器を覆う密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加える工程を含む。例えば、当該方法は、1つ以上の機械的プローブを用いて密封用上包みを下にある多連単回用量容器の1つ以上の関節式接合部に押し付ける工程を含んでもよい。一態様において、多連単回用量容器を覆う密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加える工程は、ブロック3010において、加圧ガスを用いて多連単回用量容器を覆う密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加える工程を含む。例えば、当該方法は、1つ以上の高圧ノズルから放たれた加圧ガスを用いて密封用上包みを下にある多連単回用量容器の1つ以上の関節式接合部に押し付ける工程を含んでもよい。
方法2800は、ブロック2830において、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲から少なくとも一部の空気を排出する工程を含む。例えば、当該方法は、多連単回用量容器を密封用上包み内に封止する前に、多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を吸い出す工程を含んでもよい。いくつかの実施形態において、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程は、ブロック3020において、真空源に連結した流導管を、多連単回用量容器を覆う密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、挿入された流導管の周囲の密封用上包みの一部を圧力により封止することで多連単回用量容器の周囲にポケットを形成する工程と、多連単回用量容器の周囲のポケットから、空気の少なくとも一部を排出する工程を含む。一態様において、当該方法は、多連単回用量容器を覆う密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加えると同時に空気の少なくとも一部を排出する工程を含む。
いくつかの実施形態において、方法2800は、ブロック3030に示す通り、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程と、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲から注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程を含む。一態様において、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程は、ブロック3040において、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲に窒素を注入する工程を含む。一態様において、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程は、ブロック3050において、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲に希ガスを注入する工程を含む。例えば、当該方法は、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲にアルゴン、ネオン、キセノン、またはクリプトンの少なくとも1つを注入する工程を含んでもよい。
いくつかの実施形態において、多連単回用量容器のパッケージング方法2800は、ブロック3060に示す通り、多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する前に、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程を含む。例えば、当該方法は、空気を吸い出す工程、空気を不活性ガスに交換する工程、および/または不活性ガスによって空気を除去するまたは追い出す工程を含んでもよい。
方法2800は、ブロック3030に示す通り、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲から注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程を含む。例えば、当該方法は、注入された不活性ガスの少なくとも一部を真空下で密封用上包みから排出する工程を含んでもよい。一態様において、密封用上包みに覆われた多連単回用量容器の周囲から注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程は、真空源に連結した流導管を、多連単回用量容器を覆う密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、挿入された流導管の周囲の密封用上包みの一部を圧力により封止することで多連単回用量容器の周囲にポケットを形成する工程と、多連単回用量容器の周囲のポケットから、注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程を含む。一態様において、当該方法は、多連単回用量容器を覆う密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加えると同時に、注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程を含む。
図31は、多連単回用量容器のパッケージング方法2800のさらなる態様を示すブロック図である。方法2800は、ブロック2840に示す通り、多連単回用量容器を覆う密封用上包みを封止することで、その中に多連単回用量容器を密封する工程を含む。一態様において、方法2800は、ブロック3100において、密封用上包みの中において多連単回用量容器を密封するために上記密封用包みの第1層を密封用上包みの第2層に封止する工程を含む。一態様において、方法2800は、ブロック3110において、密封用上包みの中において多連単回用量容器を密封するために多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの少なくとも一部を多連単回用量容器の表面の少なくとも一部に結合する工程を含む。一態様において、密封用上包みの少なくとも一部を結合する工程は、ブロック3120において、多連単回用量容器を覆う密封用上包みの少なくとも一部を、1つ以上の関節式接合部に連結した多連単回用量容器の表面の少なくとも一部に結合することで、その中に多連単回用量容器を密封する工程を含む。一態様において、密封用上包みの少なくとも一部を結合する工程は、ブロック3130において、一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの単回用量薬剤バイアルの周囲および間において、多連単回用量容器を覆う密封用上包みの少なくとも一部を多連単回用量容器の表面の少なくとも一部に結合する工程を含む。例えば、密封用上包みを多連単回用量容器の表面に結合し、個別に包装された/密封された単回用量薬剤バイアルを形成してもよい。一態様において、密封用上包みは、個別に包装された/密封された単回用量薬剤バイアルが互いに分離可能なように、破れやすい関節式接合部に沿う打ち抜き穴を有する。一態様において、密封用上包みを封止する工程は、ブロック3140において、密封用上包みの中において多連単回用量容器を密封するために多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを熱によって封止する工程を含む。一態様において、密封用上包みを封止する工程は、ブロック3150において、密封用上包みの中において多連単回用量容器を密封するために多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを圧力によって封止する工程を含む。一態様において、密封用上包みを封止する工程は、ブロック3160において、密封用上包みの中において多連単回用量容器を密封するために多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを化学的に封止する工程を含む。
一態様において、方法2800は、多連単回用量容器の周囲にガス不透過性シールを形成する工程を含む。一態様において、方法2800は、多連単回用量容器の周囲に蒸気不透過性シールを形成する工程を含む。一態様において、方法2800は、多連単回用量容器の周囲に光不透過性シールを形成する工程を含む。一態様において、方法2800は、多連単回用量容器の周囲に静電放電保護シールを形成する工程を含む。
図32は、多連単回用量容器のパッケージング方法2800のさらなる態様を示すブロック図である。一態様において、方法2800は、ブロック3200において、少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを、密封用上包みの外表面に貼付する工程を含む。一態様において、方法2800は、ブロック3210において、少なくとも1つの温度センサーを含む少なくとも1つのラベルを、密封用上包みの外表面に貼付する工程を含む。以上の通り、ラベルおよび関連する環境センサーの非限定的な態様について説明した。
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法2800は、ブロック3220において、密封された多連単回用量容器を多連単回用量容器の1つ以上の関節式接合部において曲げることで折り畳み形態を形成する工程と、第3カバーを追加することで、密封された多連単回用量容器の折り畳み形態を維持する工程をさらに含む。例えば、一旦多連単回用量容器が密封用上包み内に封止された時に、密封された多連単回用量容器を単回用量薬剤バイアルを連結する関節式接合部の長さ方向に沿って折り曲げ、より小型の形態を作成してもよい。密封された多連単回用量容器の小型または折り畳み形態を保持するために、この小型の形態をさらに第三のパッケージング(例えば、収縮包装)で覆ってもよい。
一態様において、多連単回用量容器のパッケージング方法2800は、ブロック3230において、密封用上包みに少なくとも部分的に穴をあけることで一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの単回用量薬剤バイアルの間の密封用上包みに破れやすい部分を追加する工程をさらに含む。例えば、密封用上包みは、単回用量薬剤バイアルが互いに分離可能なように、打ち抜き穴を有してもよい。
図33A〜図33Dは、多連単回用量容器のパッケージング方法のさらなる態様を示す。図33Aは、密封用上包み3305に覆われた多連単回用量容器3300を示す上面図である。多連単回用量容器3300は、1つ以上の関節式接合部3315によって連結された一続きの連結型単回用量薬剤バイアル3310を含む。図33Bは、上包み3305に覆われた多連単回用量容器3300を示す上面図である。この非限定的な例では、注入された不活性ガスの少なくとも一部が密封用上包みから排出されながら、力が加えられている。この非限定的な例では、多連単回用量容器3300を覆う密封用上包み3305の外面に、複数の機械的プローブ3325を用いて力が加えられている。それぞれの機械的プローブ3325は、関節式接合部3315に沿うまたは近接した位置において、密封用上包み3305の外面に力を加えている。この非限定的な例において、図中、真空源3335に連結した流導管3330が、密封用上包み3305によって規定された開口部に挿入されている。いくつかの実施形態において、密封用上包み3305の一部が流導管3330に圧力によって封止され、多連単回用量容器3300の周囲にポケットが形成される。また、図中、真空源3335によって密封用上包み3305から空気の少なくとも一部が排出されている(矢印3340)。図33Cは、多連単回用量容器3300および密封用上包み3305内に密封された(3345)一続きの単回用量薬剤バイアル3310を示す上面図である。いくつかの実施形態において、密封された多連単回用量容器が1つ以上の関節式接合部において曲げられ、折り畳みおよびより小型の形態を形成する。図33Dは密封用上包み3305内に密封された多連単回用量容器3300を示す上面図である。多連単回用量容器3300および密封用上包み3305が関節式接合部3315において曲げられることで、単回用量薬剤バイアル3310が互いに近傍して折り畳み形態になる。いくつかの実施形態において、折り畳み形態の多連単回用量容器3300はさらに第3カバー3350に覆われる。
図34A〜図34Dは、多連単回用量容器のパッケージング方法のさらなる態様を示す。図34Aは、密封用上包み3405に覆われた多連単回用量容器3400を示す上面図である。多連単回用量容器3400は、1つ以上の関節式接合部3415によって連結された一続きの連結型単回用量薬剤バイアル3410を含む。また、図中、多連単回用量容器3400を覆う密封用上包み3405の中に、不活性ガスが注入されている(矢印3420)。図34Bは、上包み3405に覆われた多連単回用量容器3400を示す上面図である。この非限定的な例では、注入された不活性ガスの少なくとも一部が密封用上包みから排出されながら、力が加えられている。この非限定的な例では、多連単回用量容器3400を覆う密封用上包み3405の外面に、複数の機械的プローブ3425を用いて力が加えられている。それぞれの機械的プローブ3425は、関節式接合部3415に沿うまたは近接した位置において、密封用上包み3405の外面に力を加えている。この非限定的な例において、図中、真空源3435に連結した流導管3430が、密封用上包み3405によって規定された開口部に挿入されている。いくつかの実施形態において、密封用上包み3405の一部が流導管3430に圧力によって封止され、多連単回用量容器3400の周囲にポケットが形成される。また、図中、真空源3435によって密封用上包み3405から注入された不活性ガスの少なくとも一部が排出されている(矢印3440)。図34Cは、多連単回用量容器3400および密封用上包み3405内に密封された(3445)一続きの単回用量薬剤バイアル3410を示す上面図である。いくつかの実施形態において、密封された多連単回用量容器が1つ以上の関節式接合部において曲げられ、折り畳みおよびより小型の形態を形成する。図34Dは密封用上包み3405内に密封された多連単回用量容器3400を示す上面図である。多連単回用量容器3400および密封用上包み3405が関節式接合部3415において曲げられることで、単回用量薬剤バイアル3410が互いに近傍して折り畳み形態になる。いくつかの実施形態において、折り畳み形態の多連単回用量容器3400はさらに第3カバー3450に覆われる。
当業者は、本明細書に記載の構成要素、デバイス、物体、およびそれらに付随する説明が、概念的明確性のための例として使用されるものであり、様々な構成の変形が考えられることを認識するであろう。したがって、本明細書に使用されるとき、記載された具体例および付随する説明は、それらのより一般的な種類を代表することを意図している。一般的に、具体例の仕様はその種類を代表することを意図しており、具体的な構成要素、デバイス、及び物体を欠くものは、限定として理解されるべきではない。
本明細書において使用される実質的に複数形および/または単数形の用語に関しては、文脈および/または用法に合わせて、適宜、複数形が単数形として解釈されてもよく、および/または単数形が複数形として解釈されてもよい。当該様々な単数形/複数形の入れ替えを、明確性のために明示的に記載することはしない。
場合によっては、本明細書において、1つ以上の構成要素が、「〜ように構成される(configured to)」、「〜によって構成される(configured by)」、「〜ように構成可能である(configurable to)」、「〜ように機能可能/機能している(operable/operative to)」、「適合した/適合可能(adapted/adaptable)」、「〜可能(able to)」、「〜に順応する/順応した(conformable/conformed to)」などと記載される場合がある。当業者は、文脈上他の意味に解すべき場合を除き、そのような用語(例えば、「〜ように構成される(configured to)」)が一般的に、アクティブ状態の構成要素、および/またはイナクティブ状態の構成要素、および/またはスタンバイ状態の構成要素を包含し得ることを認識するであろう。
本発明特定事項の特定の態様を本明細書に示し記載したが、本明細書に記載の発明特定事項およびそのより広範な態様の範囲内において、変更および修正を加えることが可能であり、したがって、本明細書に記載の発明特定事項の真意および範囲内におけるそのような変更および修正のすべてが、添付の請求項の範囲に包含される。本明細書、特に、添付の請求項(例えば、添付の請求項の本文)において使用される用語は、一般に、「オープンな」用語を意図している(例えば、「含んでいる(including)」という用語は「含んでいるが、これに限定されない」と解釈されるべきであり、「有する(having)」という用語は「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「含む(includes)」という用語は「含むが、これに限定されない」と解釈されるべきである、など)。導かれた請求項の記載において特定の数字が意図される場合、そのような意図は請求項において明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しない。例えば、下記に添付の請求項は、理解の補助として前置きの句である「少なくとも1つの」および「1つ以上」の使用を含んで請求項の記載を導く場合がある。しかしながら、同じ請求項が前置きの句「1つ以上の」または「少なくとも1つの」および不定冠詞「a」または「an」などを含む場合であっても(例えば、「a」および/または「an」は一般的に「少なくとも1つの」または「1つ以上」を意味するものと解釈されるべきである)、そのような句の使用は、不定冠詞「a」または「an」によって導かれた請求項の記載が、導かれた請求項の当該記載を含む特定の請求項を、当該記載を1つだけ含む請求項に限定することを意味するものとして解釈されるべきではない。このことは、請求項の記載を導くのに使用された定冠詞の使用についても同様である。さらに、導かれた請求項の記載において特定の数字が明示的に記載されている場合であっても、当該記載は、少なくとも記載された数字を意味するものとして一般的には解釈されるべきである(例えば、「2つの記載」という他の修飾を伴わないそれだけの記載は、一般的に、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、B、およびCなどの少なくとも1つ」に似た表記が用いられる場合、一般に、当該構成は、当業者が当該表記を理解するであろう意味を意図している(例えば、「A、B、およびCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、および/またはA、B、およびCを有するなどのシステムを含むが、これらに限定されない)。「A、B、またはCなどの少なくとも1つ」に似た表記が用いられる場合、一般に、当該構成は、当業者が当該表記を理解するであろう意味を意図している(例えば、「A、B、またはCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、および/またはA、B、およびCを有するなどのシステムを含むが、これらに限定されない)。通例、2つ以上の選択的な用語を表す離接語であるおよび/またはという句は、文脈上他の意味に規定される場合を除き、明細書、特許請求の範囲、または図面を問わず、それらの用語のうちの1つ、それらの用語のうちのいずれか、またはそれらの用語の両方を含む可能性を予想するように理解されるべきである。例えば、「AまたはB」という句は、一般的に、「A」もしくは「B」または「AおよびB」の可能性を含むものとして理解される。
本明細書に記載の発明特定事項の態様を、以下の番号を振ったパラグラフにおいて記載する:
1.成形構造を密封用上包みで覆う工程であって、上記成形構造は第1部分および第2部分を備え、上記第1部分は1回服用分の少なくとも1つの薬剤をそれぞれが収容した一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含み、上記第2部分は上記第1部分に取り付けられており、上記第2部分はさらに上記第1部分と上記第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンを有する工程と、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程であって、上記排出される空気の少なくとも一部は、上記成形構造の上記第2部分の上記テクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程と、上記密封用上包みを上記成形構造の表面の少なくとも一部に結合させることによって上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程と、上記成形構造の上記第2部分を上記成形構造の上記第1部分から分離させる工程を含む、多連単回用量容器のパッケージング方法。
2.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、上記密封用上包みによって規定された開口部に上記成形構造を挿入する工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
3.上記密封用上包みによって規定された上記開口部に上記成形構造を挿入する工程は、上記成形構造の上記第2部分が上記密封用上包みによって規定された上記開口部に近接するように、上記成形構造の上記第1部分を先に上記密封用上包みによって規定された上記開口部に挿入する工程を含む、パラグラフ2に記載の方法。
4.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、上記成形構造を密封用上包みの第1層と密封用上包みの第2層との間に配置する工程と、上記密封用上包みの上記第1層および上記第2層の1つ以上の縁部を一緒に封止する工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
5.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、密封用ポーチで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
6.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、密封用スリーブで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
7.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、密封用ホイルラミネートで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
8.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、上記成形構造を、ポリエステル、ホイル、ポリプロピレン、鋳造ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、または金属化フィルムのうちの少なくとも1つから形成された密封用上包みで覆う工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
9.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、ガス不透過性上包みで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
10.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、蒸気不透過性上包みで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
11.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、光不透過性上包みで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
12.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、静電放電保護上包みで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
13.上記第1部分および上記第2部分を含む上記成形構造は成形同時充填製造プロセスによって形成される、パラグラフ1に記載の方法。
14.上記第1部分および上記第2部分を含む上記成形構造は少なくとも1つの生体適合性熱可塑性材料から形成される、パラグラフ1に記載の方法。
15.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは2個以上の連結型単回用量薬剤バイアルを含む、パラグラフ1に記載の方法。
16.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、上記成形構造の上記第1部分および上記第2部分によって形成される軸に直交する断面が多角形である、パラグラフ1に記載の方法。
17.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含む、パラグラフ1に記載の方法。
18.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つの治療剤を含む、パラグラフ1に記載の方法。
19.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は液状である、パラグラフ1に記載の方法。
20.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は凍結乾燥状態である、パラグラフ1に記載の方法。
21.それぞれの上記連結型単回用量バイアルは上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間を有する、パラグラフ1に記載の方法。
22.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する上記内部空間は不活性ガスで満たされた上部空間を含む、パラグラフ21に記載の方法。
23.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは針貫通可能なアクセス部分を含む、パラグラフ1に記載の方法。
24.少なくとも1個の上記単回用量薬剤バイアルは、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに関節式接合部を介して取り付けられ、上記関節式接合部は、上記少なくとも1つの単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、上記少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有する、パラグラフ1に記載の方法。
25.ガス流を上記第1部分と上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された上記テクスチャ表面パターンは、ガス流を上記第1部分と上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された型押し表面パターンを含む、パラグラフ1に記載の方法。
26.ガス流を上記第1部分と上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された上記テクスチャ表面パターンは、ガス流を上記第1部分と上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された浮き出し表面パターンを含む、パラグラフ1に記載の方法。
27.上記テクスチャ表面パターンの少なくとも一部は、上記第1部分と上記第2部分に隣接する上記領域との間に導かれた上記ガス流に平行に整列した溝を有する、パラグラフ1に記載の方法。
28.上記第2部分は上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの最上部に隣接する上記第1部分に取り付けられる、パラグラフ1に記載の方法。
29.上記第2部分は上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの最下部に隣接する上記第1部分に取り付けられる、パラグラフ1に記載の方法。
30.上記成形構造の上記第1部分は、少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを備える、パラグラフ1に記載の方法。
31.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含むラベルを備える、パラグラフ1に記載の方法。
32.上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程は、真空源に連結した流導管を、上記成形構造の上記第2部分上の上記テクスチャ表面パターンに隣接する位置において、上記密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、上記挿入された流導管の周囲の上記密封用上包みの一部を圧力により封止することで上記成形構造の周囲に密閉ポケットを形成する工程と、上記成形構造の周囲の上記密閉ポケットから空気の少なくとも一部を排出する工程であって、上記排出される空気の少なくとも一部は、上記成形構造の上記第2部分の上記テクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程と、を含むパラグラフ1に記載の方法。
33.上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に不活性ガスを注入する工程と、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から上記注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程であって、上記排出される上記注入された不活性ガスの少なくとも一部は、上記成形構造の上記第2部分の上記テクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程と、を含むパラグラフ1に記載の方法。
34.上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に不活性ガスを注入する工程は、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に窒素を注入する工程を含む、パラグラフ33に記載の方法。
35.上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に不活性ガスを注入する工程は、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に希ガスを注入する工程を含む、パラグラフ33に記載の方法。
36.上記不活性ガスを注入する前に、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から上記空気の少なくとも一部を排出する工程を含む、パラグラフ33に記載の方法。
37.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲にガス不透過性シールを形成する工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
38.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に蒸気不透過性シールを形成する工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
39.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に光不透過性シールを形成する工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
40.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に静電放電保護シールを形成する工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
41.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、均衡のとれた圧力下または略均衡のとれた圧力下において上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
42.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、正圧下において上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
43.上記密封用上包みを上記成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、上記成形構造の上記第2部分に近接した上記成形構造の上記第1部分の表面に上記密封用上包みを結合させる工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
44.上記密封用上包みを上記成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの間の上記成形構造の上記第1部分の表面に上記密封用上包みを結合させる工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
45.上記密封用上包みを上記成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、熱を加えることで上記密封用上包みを上記成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
46.上記密封用上包みを上記成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、圧力を加えることで上記密封用上包みを上記成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
47.上記密封用上包みを上記成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程は、上記密封用上包みを上記成形構造の表面の少なくとも一部に化学的に結合させる工程を含む、パラグラフ1に記載の方法。
48.上記密封用上包みに少なくとも部分的に穴をあけることでそれぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの間の上記密封用上包みに破れやすい部分を追加する工程をさらに含む、パラグラフ1に記載の方法。
49.少なくとも1つのセンサーを有する少なくとも1つのラベルを上記密封用上包みの外面に貼付する工程をさらに含む、パラグラフ1に記載の方法。
50.成形構造を密封用上包みで覆う工程であって、上記成形構造は、1回服用分の少なくとも1つの薬剤をそれぞれが収容した連結型単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、上記成形構造の第1部分と上記成形構造の第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンとを有する、工程と、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程であって、上記排出される空気の少なくとも一部は、上記成形構造上の上記テクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程と、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程と、を含む、多連単回用量容器のパッケージング方法。
51.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、上記密封用上包みによって規定された開口部に上記成形構造を挿入する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
52.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、上記成形構造を密封用上包みの第1層と密封用上包みの第2層との間に配置する工程と、密封用上包みの上記第1層および上記第2層の1つ以上の縁部を一緒に封止する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
53.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、密封用ポーチで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
54.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、密封用スリーブで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
55.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、密封用ホイルラミネートで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
56.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、上記成形構造を、ポリエステル、ホイル、ポリプロピレン、鋳造ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、または金属化フィルムのうちの少なくとも1つから形成された密封用上包みで覆う工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
57.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、ガス不透過性上包みで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
58.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、蒸気不透過性上包みで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
59.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、光不透過性上包みで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
60.上記成形構造を上記密封用上包みで覆う工程は、静電放電保護上包みで上記成形構造を覆う工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
61.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよび上記テクスチャ表面パターンを含む上記成形構造は成形同時充填製造プロセスによって形成される、パラグラフ50に記載の方法。
62.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよび上記テクスチャ表面パターンを含む上記成形構造は、少なくとも1つの生体適合性熱可塑性材料から形成される、パラグラフ50に記載の方法。
63.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは2個以上の連結型単回用量薬剤バイアルを含む、パラグラフ50に記載の方法。
64.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの水平断面は、正方形、三角形、六角形、または多角形である、パラグラフ50に記載の方法。
65.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含む、パラグラフ50に記載の方法。
66.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つの治療剤を含む、パラグラフ50に記載の方法。
67.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は液状である、パラグラフ50に記載の方法。
68.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は凍結乾燥状態である、パラグラフ50に記載の方法。
69.それぞれの上記連結型単回用量バイアルは上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間を有する、パラグラフ50に記載の方法。
70.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する上記内部空間は不活性ガスで満たされた上部空間を含む、パラグラフ69に記載の方法。
71.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは針貫通可能なアクセス部分を含む、パラグラフ50に記載の方法。
72.少なくとも1個の上記単回用量薬剤バイアルは、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに関節式接合部を介して取り付けられ、上記関節式接合部は、上記少なくとも1つの単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、上記少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有する、パラグラフ50に記載の方法。
73.上記テクスチャ表面パターンの少なくとも一部は、上記成形構造の上記第1部分と上記成形構造の上記第2部分に隣接する上記領域との間に導かれた上記ガス流に平行に整列した溝を有する、パラグラフ50に記載の方法。
74.上記テクスチャ表面パターンは、少なくとも1個の上記連結型単回用量薬剤バイアルの外表面上に設けられる、パラグラフ50に記載の方法。
75.上記テクスチャ表面パターンは、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに隣接する上記成形構造の表面上に設けられる、パラグラフ50に記載の方法。
76.上記テクスチャ表面パターンは、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの最上部に隣接するタブ部分上に設けられる、パラグラフ50に記載の方法。
77.上記テクスチャ表面パターンは、上記一続きの連結型薬剤バイアルの最下部に隣接するタブ部分上に設けられる、パラグラフ50に記載の方法。
78.ガス流を上記成形構造の上記第1部分と上記成形構造の上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された上記テクスチャ表面パターンは、ガス流を上記成形構造の上記第1部分と上記成形構造の上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された型押し表面パターンを含む、パラグラフ50に記載の方法。
79.ガス流を上記成形構造の上記第1部分と上記成形構造の上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された上記テクスチャ表面パターンは、ガス流を上記成形構造の上記第1部分と上記成形構造の上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された浮き出し表面パターンを含む、パラグラフ50に記載の方法。
80.上記成形構造は、少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを備える、パラグラフ50に記載の方法。
81.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含むラベルを備える、パラグラフ50に記載の方法。
82.上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程は、真空源に連結した流導管を、上記成形構造の上記第2部分上の上記テクスチャ表面パターンに隣接する位置において、上記密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、上記挿入された流導管の周囲の上記密封用上包みの一部を圧力により封止することで上記成形構造の周囲に密閉ポケットを形成する工程と、上記成形構造の周囲の上記密閉ポケットから空気の少なくとも一部を排出する工程であって、上記排出される空気の少なくとも一部は、上記成形構造の上記第2部分の上記テクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程と、を含むパラグラフ50に記載の方法。
83.上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に不活性ガスを注入する工程と、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から上記注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程であって、上記排出される上記注入された不活性ガスの少なくとも一部は、上記成形構造の上記第2部分の上記テクスチャ表面パターンの上を少なくとも部分的に流れる工程と、を含むパラグラフ50に記載の方法。
84.上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に不活性ガスを注入する工程は、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に窒素を注入する工程を含む、パラグラフ83に記載の方法。
85.上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に不活性ガスを注入する工程は、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲に希ガスを注入する工程を含む、パラグラフ83に記載の方法。
86.上記不活性ガスを注入する前に、上記密封用上包みに覆われた成形構造の周囲から上記空気の少なくとも一部を排出する工程を含む、パラグラフ83に記載の方法。
87.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲にガス不透過性シールを形成する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
88.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に蒸気不透過性シールを形成する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
89.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に光不透過性シールを形成する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
90.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に静電放電保護シールを形成する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
91.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含む上記成形構造全体の周囲に気密シールを形成する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
92.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記密封用上包みの少なくとも一部を上記成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
93.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記連結型単回用量薬剤バイアルの周囲および上記連結型単回用量薬剤バイアルそれぞれの間において、上記密封用上包みの少なくとも一部を上記成形構造の表面の少なくとも一部に結合させる工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
94.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記密封用上包みに熱を加えることで上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に上記気密シールを形成する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
95.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記密封用上包みに圧力を加えることで上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に上記気密シールを形成する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
96.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、上記密封用上包みを化学的に結合することで上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に上記気密シールを形成する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
97.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、均衡のとれた圧力下または略均衡のとれた圧力下において上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
98.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程は、正圧下において上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの周囲に気密シールを形成する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
99.上記成形構造の上記第1部分を上記成形構造の上記第2部分から分離させる工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
100.上記密封用上包みに少なくとも部分的に穴をあけることで上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルの間の上記密封用上包みに破れやすい部分を追加する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
101.少なくとも1つのセンサーを有する少なくとも1つのラベルを上記密封用上包みの外面に貼付する工程を含む、パラグラフ50に記載の方法。
102.成形構造を備える多連単回用量容器であって、上記成形構造は第1部分および第2部分を備え、上記第1部分は1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された内部空間をそれぞれが有する一続きの連結型単回用量薬剤バイアルを含み、上記第2部分は上記第1部分に取り付けられており、上記第2部分はさらに上記第1部分と上記第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンを有する、多連単回用量容器。
103.上記第1部分および上記第2部分を含む上記成形構造は、吹込み成形製造プロセスによって形成される、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
104.上記第1部分および上記第2部分を含む上記成形構造は、射出成形製造プロセスによって形成される、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
105.上記第1部分および上記第2部分を含む上記成形構造は、成形同時充填製造プロセスによって形成される、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
106.上記第1部分および上記第2部分を含む上記成形構造は、少なくとも1つの生体適合性重合体から形成される、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
107.上記第1部分および上記第2部分を含む上記成形構造は、少なくとも1つの熱可塑性材料から形成される、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
108.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは少なくとも2個の連結型単回用量薬剤バイアルを含む、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
109.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは3個以上の連結型単回用量薬剤バイアルを含む、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
110.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、上記成形構造の上記第1部分および上記第2部分によって形成される軸に直交する断面が多角形である、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
111.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、上記成形構造の上記第1部分および上記第2部分によって形成される軸に直交する断面が正方形である、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
112.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、上記成形構造の上記第1部分および上記第2部分によって形成される軸に直交する断面が三角形である、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
113.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、上記第1部分および上記第2部分によって形成される軸に直交する断面が六角形である、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
114.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された上記内部空間は、約1.0ミリリットルである、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
115.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された上記内部空間は、約0.2ミリリットル〜約10ミリリットルの範囲内である、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
116.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された上記内部空間は、不活性ガスで満たされた上部空間を含む、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
117.上記不活性ガスで満たされた上部空間は、窒素で満たされた上部空間を含む、パラグラフ116に記載の多連単回用量容器。
118.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含む、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
119.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つの治療剤を含む、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
120.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は液状である、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
121.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は固体状である、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
122.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは針貫通可能なアクセス部分を含む、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
123.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆う切り取り可能なキャップを備える、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
124.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆うねじり取り可能なキャップを備える、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
125.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆うインサートを備える、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
126.少なくとも1個の上記連結型単回用量薬剤バイアルは、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに関節式接合部を介して取り付けられ、上記関節式接合部は、上記少なくとも1つの連結型単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、上記少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有する、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
127.上記関節式接合部は破れやすい、パラグラフ126に記載の多連単回用量容器。
128.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、展開形態を形成するように構成され、また、折り畳み形態を形成するように構成されている、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
129.上記展開形態は第1矩形パッケージ断面積を有し、上記折り畳み形態は第2矩形パッケージ断面積を有し、上記第2矩形パッケージ断面積は上記第1矩形パッケージ断面積よりも小さい、パラグラフ128に記載の多連単回用量容器。
130.上記成形構造の上記第2部分は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの最上部近傍において、上記成形構造の上記第1部分に取り付けられる、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
131.上記成形構造の上記第2部分は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの最下部近傍において、上記成形構造の上記第1部分に取り付けられる、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
132.ガス流を上記第1部分と上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された上記テクスチャ表面パターンは、ガス流を上記第1部分と上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された型押し表面パターンを含む、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
133.ガス流を上記第1部分と上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された上記テクスチャ表面パターンは、ガス流を上記第1部分と上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された浮き出し表面パターンを含む、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
134.上記テクスチャ表面パターンの少なくとも一部は、上記第1部分と上記第2部分に隣接する上記領域との間に導かれた上記ガス流に平行に整列した溝を有する、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
135.上記成形構造の上記第1部分に付されている少なくとも1つのラベルを備え、上記少なくとも1つのラベルは少なくとも1つのセンサーを有する、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
136.上記少なくとも1つのセンサーは、少なくとも1つの温度センサーを含む、パラグラフ135に記載の多連単回用量容器。
137.上記少なくとも1つのセンサーは、光センサーまたは酸素センサーのうちの少なくとも1つを含む、パラグラフ135に記載の多連単回用量容器。
138.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含むラベルを備える、パラグラフ102に記載の多連単回用量容器。
139.成形構造を備える多連単回用量容器であって、上記成形構造は、1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された内部空間をそれぞれが有する連結型単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアル、および上記成形構造の第1部分と上記成形構造の第2部分に隣接する領域との間にガス流を導くように配置されたテクスチャ表面パターンを含む、多連単回用量容器。
140.上記成形構造は吹込み成形製造プロセスによって形成される、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
141.上記成形構造は射出成形製造プロセスによって形成される、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
142.上記成形構造は成形同時充填製造プロセスによって形成される、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
143.上記成形構造は、少なくとも1つの生体適合性熱可塑性材料から形成される、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
144.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは2個以上の連結型単回用量薬剤バイアルを含む、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
145.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、上記第1部分および上記第2部分によって形成される軸に直交する断面が多角形である、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
146.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、上記第1部分および上記第2部分によって形成される軸に直交する断面が正方形である、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
147.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、上記第1部分および上記第2部分によって形成される軸に直交する断面が三角形である、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
148.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルの断面であって、上記第1部分および上記第2部分によって形成される軸に直交する断面が六角形である、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
149.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された上記内部空間は、約1.0ミリリットルである、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
150.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された上記内部空間は、約0.2ミリリットル〜約10ミリリットルの範囲内である、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
151.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持するように構成された上記内部空間は、不活性ガスで満たされた上部空間を含む、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
152.上記不活性ガスで満たされた上部空間は、窒素充填可能な上部空間を含む、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
153.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含む、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
154.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つの治療剤を含む、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
155.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は液状である、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
156.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は固体状である、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
157.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは針貫通可能なアクセス部分を含む、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
158.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆う切り取り可能なキャップを備える、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
159.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆うねじり取り可能なキャップを備える、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
160.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは、アクセス部分を覆うインサートを備える、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
161.少なくとも1個の上記連結型単回用量薬剤バイアルは、少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに関節式接合部を介して取り付けられ、上記関節式接合部は、上記少なくとも1つの連結型単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、上記少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有する、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
162.上記関節式接合部は破れやすい、パラグラフ161に記載の多連単回用量容器。
163.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは、展開形態を形成するように構成され、また、折り畳み形態を形成するように構成されている、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
164.上記展開形態は第1矩形パッケージ断面積を有し、上記折り畳み形態は第2矩形パッケージ断面積を有し、上記第2矩形パッケージ断面積は上記第1矩形パッケージ断面積よりも小さい、パラグラフ163に記載の多連単回用量容器。
165.ガス流を上記成形構造の上記第1部分と上記成形構造の上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された上記テクスチャ表面パターンは、ガス流を上記成形構造の上記第1部分と上記成形構造の上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された型押し表面パターンを含む、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
166.ガス流を上記成形構造の上記第1部分と上記成形構造の上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された上記テクスチャ表面パターンは、ガス流を上記成形構造の上記第1部分と上記成形構造の上記第2部分に隣接する上記領域との間に導くように配置された浮き出し表面パターンを含む、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
167.上記テクスチャ表面パターンの少なくとも一部は、上記成形構造の上記第1部分と上記成形構造の上記第2部分に隣接する上記領域との間に導かれた上記ガス流に平行に整列した溝を有する、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
168.上記テクスチャ表面パターンは、少なくとも1個の上記連結型単回用量薬剤バイアルの外表面上に設けられる、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
169.上記テクスチャ表面パターンは、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに隣接する上記成形構造の表面上に設けられる、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
170.上記テクスチャ表面パターンは、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの最上部に隣接するタブ部分上に設けられる、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
171.上記テクスチャ表面パターンは、上記一続きの連結型薬剤バイアルの最下部に隣接するタブ部分上に設けられる、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
172.上記成形構造上の少なくとも1つのラベルを備え、上記少なくとも1つのラベルは少なくとも1つのセンサーを有する、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
173.上記少なくとも1つのセンサーは、少なくとも1つの温度センサーを含む、パラグラフ172に記載の多連単回用量容器。
174.上記少なくとも1つのセンサーは、光センサーまたは酸素センサーのうちの少なくとも1つを含む、パラグラフ172に記載の多連単回用量容器。
175.それぞれの上記連結型単回用量薬剤バイアルは、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含むラベルを備える、パラグラフ139に記載の多連単回用量容器。
176.展開形態の多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程であって、上記多連単回用量容器は、それぞれが1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルを少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに連結する1つ以上の関節式接合部であって、それぞれの上記単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、上記少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有することで、上記多連単回用量容器の折り畳み形態を形成する1つ以上の関節式接合部と、を含む工程と、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの少なくとも1個の上記単回用量薬剤バイアルに、上記少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加える工程と、上記多連単回用量容器の上記折り畳み形態を形成するために上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの上記少なくとも1個の上記単回用量薬剤バイアルに上記力を加えることに応じて上記1つ以上の関節式接合部を曲げる工程と、上記密封用上包みの中において、上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを封止する工程と、を含む、折り畳み可能容器のパッケージング方法。
177.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
178.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器を密封用上包みの第1層と密封用上包みの第2層との間に配置する工程と、上記密封用上包みの上記第1層および上記第2層の1つ以上の縁部を一緒に封止する工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
179.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器を密封用ポーチで覆う工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
180.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器を密封用スリーブで覆う工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
181.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器を密封用ホイルラミネートで覆う工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
182.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器を、ポリエステル、ホイル、ポリプロピレン、鋳造ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、または金属化フィルムのうちの少なくとも1つから形成された密封用上包みで覆う工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
183.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器をガス不透過性上包みで覆う工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
184.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器を蒸気不透過性上包みで覆う工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
185.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器を光不透過性上包みで覆う工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
186.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器を静電放電保護上包みで覆う工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
187.上記多連単回用量容器は成形同時充填製造プロセスによって形成される、パラグラフ176に記載の方法。
188.上記多連単回用量容器は、少なくとも1つの生体適合性熱可塑性材料から形成される、パラグラフ176に記載の方法。
189.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは一続きの2個以上の連結型単回用量薬剤バイアルを含む、パラグラフ176に記載の方法。
190.それぞれの上記単回用量薬剤バイアルの水平断面は、正方形、三角形、六角形、または多角形である、パラグラフ176に記載の方法。
191.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含む、パラグラフ176に記載の方法。
192.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つの治療剤を含む、パラグラフ176に記載の方法。
193.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は液状である、パラグラフ176に記載の方法。
194.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は凍結乾燥状態である、パラグラフ176に記載の方法。
195.上記一続きの単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルは、上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間を有する、パラグラフ176に記載の方法。
196.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する上記内部空間は不活性ガスで満たされた上部空間を含む、パラグラフ195に記載の方法。
197.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルは針貫通可能なアクセス部分を含む、パラグラフ176に記載の方法。
198.上記関節式接合部は破れやすい、パラグラフ176に記載の方法。
199.上記多連単回用量容器の上記展開形態は第1矩形パッケージ断面積を有し、上記多連単回用量容器の上記折り畳み形態は第2矩形パッケージ断面積を有し、上記第2矩形パッケージ断面積は上記第1矩形パッケージ断面積よりも小さい、パラグラフ176に記載の方法。
200.上記多連単回用量容器は、少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを備える、パラグラフ176に記載の方法。
201.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルは、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含むラベルを備える、パラグラフ176に記載の方法。
202.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの上記少なくとも1個の単回用量薬剤バイアルに上記力を加える工程は、少なくとも1つの機械的プローブを用いて上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの上記少なくとも1個の単回用量薬剤バイアルに上記力を加える工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
203.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの上記少なくとも1個の単回用量薬剤バイアルに上記力を加える工程は、加圧ガスを用いて上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの上記少なくとも1個の単回用量薬剤バイアルに上記力を加える工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
204.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの上記少なくとも1個の単回用量薬剤バイアルに上記力を加える工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの第1端部に位置する第1単回用量薬剤バイアルに第1隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加え、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルの第2端部に位置する第2単回用量薬剤バイアルに第2隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加える工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
205.上記一続きの単回用量薬剤バイアルの上記第1端部に位置する上記第1単回用量薬剤バイアルに上記第1隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加えると同時に、上記一続きの単回用量薬剤バイアルの上記第2端部に位置する上記第2単回用量薬剤バイアルに第2隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加える工程をさらに含む、パラグラフ204に記載の方法。
206.上記一続きの単回用量薬剤バイアルの上記第1端部に位置する上記第1単回用量薬剤バイアルに上記第1隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加え、続けて、上記一続きの単回用量薬剤バイアルの上記第2端部に位置する上記第2単回用量薬剤バイアルに第2隣接単回用量薬剤バイアルに向かう方向の力を加える工程をさらに含む、パラグラフ204に記載の方法。
207.上記密封用上包みの少なくとも一部を封止することで、上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲にポーチを形成する工程と、上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲の上記形成されたポーチの中に不活性ガスを注入する工程と、上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲の上記形成されたポーチから、上記注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程と、上記形成されたポーチを封止することで、その中の上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成する工程をさらに含む、パラグラフ176に記載の方法。
208.上記密封用上包みに覆われた上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程と、上記密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを封止する工程、を含むパラグラフ176に記載の方法。
209.上記密封用上包みに覆われた上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲から上記空気の少なくとも一部を排出する工程は、真空源に連結した流導管を、上記密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、上記挿入された流導管の周囲の上記密封用上包みの一部を圧力により封止することで上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲にポケットを形成する工程と、上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲の上記ポケットから、上記空気の少なくとも一部を排出する工程を含む、パラグラフ208に記載の方法。
210.上記密封用上包みに覆われた上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程と、上記密封用上包みに覆われた上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲から上記注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
211.上記密封用上包みに覆われた上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲から上記注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程は、真空源に連結した流導管を、上記密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、上記挿入された流導管の周囲の上記密封用上包みの一部を圧力により封止することで上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲にポケットを形成する工程と、上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲の上記ポケットから、上記注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程を含む、パラグラフ210に記載の方法。
212.上記密封用上包みに覆われた上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程は、上記密封用上包みに覆われた上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に窒素を注入する工程を含む、パラグラフ210に記載の方法。
213.上記密封用上包みに覆われた上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程は、上記密封用上包みに覆われた上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に希ガスを注入する工程を含む、パラグラフ210に記載の方法。
214.上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する前に、上記密封用上包みに覆われた上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲から空気の少なくとも一部を排出する工程を含む、パラグラフ210に記載の方法。
215.密封用上包みの中において上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを封止する工程は、密封用上包みの中において上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを熱によって封止する工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
216.密封用上包みの中において上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを封止する工程は、密封用上包みの中において上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを圧力によって封止する工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
217.密封用上包みの中において上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを封止する工程は、密封用上包みの中において上記折り畳み形態の上記多連単回用量容器の周囲に気密シールを形成するために上記密封用上包みを化学的に封止する工程を含む、パラグラフ176に記載の方法。
218.少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを、上記密封用上包みの外表面に貼付する工程をさらに含む、パラグラフ176に記載の方法。
219.少なくとも1つの温度センサーを含む少なくとも1つのラベルを、上記密封用上包みの外表面に貼付する工程をさらに含む、パラグラフ176に記載の方法。
220.上記多連単回用量容器を密封用上包みで覆う工程であって、上記多連単回用量容器は、それぞれが1回服用分の少なくとも1つの薬剤を収容する単回用量薬剤バイアルからなる一続きの連結型単回用量薬剤バイアルと、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルを少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルに連結する1つ以上の関節式接合部であって、それぞれの上記単回用量薬剤バイアルの平面状外面と、上記少なくとも1個の隣接する単回用量薬剤バイアルの平面状外面とを可逆的に引き合わせるための十分な柔軟性を有することで、上記多連単回用量容器の折り畳み形態を形成する1つ以上の関節式接合部とを含む工程と、上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの外面の少なくとも一部に、上記多連単回用量容器の上記1つ以上の関節式接合部に向かう方向の力を加える工程と、上記密封用上包みに覆われた上記多連単回用量容器の周囲から少なくとも一部の空気を排出する工程と、上記密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを封止する工程と、を含む、多連単回用量容器のパッケージング方法。
221.上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、上記多連単回用量容器を上記密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
222.上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、上記多連単回用量容器を密封用上包みの第1層と密封用上包みの第2層との間に配置する工程と、上記密封用上包みの上記第1層および上記第2層の1つ以上の縁部を一緒に封止する工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
223.上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、上記多連単回用量容器を密封用ポーチで覆う工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
224.上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、上記多連単回用量容器を密封用スリーブで覆う工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
225.上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、上記多連単回用量容器を密封用ホイルラミネートで覆う工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
226.上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、上記多連単回用量容器を、ポリエステル、ホイル、ポリプロピレン、鋳造ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、または金属化フィルムのうちの少なくとも1つから形成された密封用上包みで覆う工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
227.展開形態の上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、展開形態の上記多連単回用量容器をガス不透過性上包みで覆う工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
228.上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、上記多連単回用量容器を蒸気不透過性上包みで覆う工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
229.上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、上記多連単回用量容器を光不透過性上包みで覆う工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
230.上記多連単回用量容器を上記密封用上包みで覆う工程は、上記多連単回用量容器を静電放電保護上包みで覆う工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
231.上記多連単回用量容器は成形同時充填製造プロセスによって形成される、パラグラフ220に記載の方法。
232.上記多連単回用量容器は、少なくとも1つの生体適合性熱可塑性材料から形成される、パラグラフ220に記載の方法。
233.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルは一続きの2個以上の単回用量薬剤バイアルを含む、パラグラフ220に記載の方法。
234.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルの水平断面は、正方形、三角形、六角形、または多角形である、パラグラフ220に記載の方法。
235.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つのワクチンを含む、パラグラフ220に記載の方法。
236.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は、1回服用分の少なくとも1つの治療剤を含む、パラグラフ220に記載の方法。
237.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は液状である、パラグラフ220に記載の方法。
238.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤は凍結乾燥状態である、パラグラフ220に記載の方法。
239.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルは、上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する内部空間を有する、パラグラフ220に記載の方法。
240.上記1回服用分の少なくとも1つの薬剤を保持する上記内部空間は不活性ガスで満たされた上部空間を含む、パラグラフ239に記載の方法。
241.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルは針貫通可能なアクセス部分を含む、パラグラフ220に記載の方法。
242.上記多連単回用量容器は、少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを備える、パラグラフ220に記載の方法。
243.上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルは、温度センサー、湿度センサー、光センサー、または酸素センサーのうちの少なくとも1つを含むラベルを備える、パラグラフ220に記載の方法。
244.上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加える工程は、1つ以上の機械的プローブを用いて上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加える工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
245.上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加える工程は、加圧ガスを用いて上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの外面の少なくとも一部に力を加える工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
246.上記密封用上包みに覆われた上記多連単回用量容器の周囲から上記空気の少なくとも一部を排出する工程は、真空源に連結した流導管を、上記密封用上包みによって規定された開口部に挿入する工程と、上記挿入された流導管の周囲の上記密封用上包みの一部を圧力により封止することで上記多連単回用量容器の周囲にポケットを形成する工程と、上記多連単回用量容器の周囲の上記ポケットから、上記空気の少なくとも一部を排出する工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
247.上記密封用上包みに覆われた上記多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程と、上記密封用上包みに覆われた上記多連単回用量容器の周囲から上記注入された不活性ガスの少なくとも一部を排出する工程をさらに含む、パラグラフ220に記載の方法。
248.上記密封用上包みに覆われた上記多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程は、上記密封用上包みに覆われた上記多連単回用量容器の周囲に窒素を注入する工程を含む、パラグラフ247に記載の方法。
249.上記密封用上包みに覆われた上記多連単回用量容器の周囲に不活性ガスを注入する工程は、上記密封用上包みに覆われた上記多連単回用量容器の周囲に希ガスを注入する工程を含む、パラグラフ247に記載の方法。
250.上記不活性ガスを上記密封用上包みに注入する前に、上記密封用上包みに覆われた上記多連単回用量容器の周囲から上記空気の少なくとも一部を排出する工程をさらに含む、パラグラフ247に記載の方法。
251.密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを封止する工程は、密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために密封用上包みの第1層を密封用上包みの第2層に封止する工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
252.密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために、上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを封止する工程は、密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの少なくとも一部を上記多連単回用量容器の表面の少なくとも一部に結合する工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
253.上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの少なくとも一部を上記多連単回用量容器の上記表面の少なくとも一部に結合することで、その中に上記多連単回用量容器を密封する工程は、上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの少なくとも一部を、上記1つ以上の関節式接合部を含む上記多連単回用量容器の表面の少なくとも一部に結合することで、その中に上記多連単回用量容器を密封する工程を含む、パラグラフ252に記載の方法。
254.上記密封用上包みの上記少なくとも一部をその中で上記多連単回用量容器の表面の上記少なくとも一部に結合する工程は、上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルの周囲および間において、上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みの少なくとも一部を上記多連単回用量容器の表面の少なくとも一部に結合する工程を含む、パラグラフ252に記載の方法。
255.密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを封止する工程は、密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを熱によって封止する工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
256.密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを封止する工程は、密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを圧力によって封止する工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
257.密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを封止する工程は、密封用上包みの中において上記多連単回用量容器を密封するために上記多連単回用量容器を覆う上記密封用上包みを化学的に封止する工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
258.少なくとも1つのセンサーを含む少なくとも1つのラベルを、上記密封用上包みの外表面に貼付する工程をさらに含む、パラグラフ220に記載の方法。
259.少なくとも1つの温度センサーを含む少なくとも1つのラベルを、上記密封用上包みの外表面に貼付する工程をさらに含む、パラグラフ220に記載の方法。
260.上記密封された多連単回用量容器を上記多連単回用量容器の上記1つ以上の関節式接合部において曲げることで折り畳み形態を形成する工程と、第3カバーを追加することで、上記密封された多連単回用量容器の上記折り畳み形態を維持する工程をさらに含む、パラグラフ220に記載の方法。
261.上記密封用上包みに少なくとも部分的に穴をあけることで上記一続きの連結型単回用量薬剤バイアルに含まれるそれぞれの上記単回用量薬剤バイアルの間の上記密封用上包みに破れやすい部分を追加する工程を含む、パラグラフ220に記載の方法。
本明細書に記載および/または出願データ用紙の何れかに列挙した上述の米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、および非特許公報のすべては、本願に矛盾しない範囲で、参照により本願に援用される。
様々な態様および実施形態を本明細書に記載したが、他の態様および実施形態も当業者にとって明らかであろう。本明細書に記載の上記様々な態様および実施形態は説明のためのものに過ぎず、限定を意図するものではない。真の範囲および思想は以下の特許請求の範囲に示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法を示すブロック図である。
図1に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
図1に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を含む多連単回用量容器の一実施形態の概略図である。
一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を上から見た概略図である。
一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を上から見た概略図である。
一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を上から見た概略図である。
一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を含む多連単回用量容器の一実施形態の概略図である。
一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を含む多連単回用量容器の一実施形態の概略図である。
図1に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造および圧力シールの一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造および空気の排出の一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造および気密シールの形成の一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造および不活性ガスの注入の一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造および圧力シールの一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造および注入された不活性ガスの排出の一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造および気密シールの形成の一実施形態を示す水平側面図である。
密封用上包みに覆われた成形構造の一実施形態を示す水平側面図である。
図1に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
図1に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法を示すブロック図である。
図13に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
一続きの連結型単回用量薬剤バイアルおよびテクスチャ表面パターンを有する成形構造を含む多連単回用量容器の一実施形態の概略図である。
図13に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
図13に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
図13に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法を示すブロック図である。
図19に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
図19に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
伸長形態の多連単回用量容器の一実施形態を示す側面図である。
伸長形態の多連単回用量容器の一実施形態を示す上面図である。
折り畳み形態の多連単回用量容器の一実施形態を示す側面図である。
伸長形態の多連単回用量容器の一実施形態を示す上面図である。
多連単回用量容器の伸長形態および折り畳み形態における矩形のパッケージ断面積の上包みを示す。
図19に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
図19に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
図19に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
折り畳み可能多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法を示すブロック図である。
図28に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
図28に図示するような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
図28に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
図28に示すような多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。
多連単回用量容器のパッケージング方法の態様を示す。