JP6900249B2 - 無線装置 - Google Patents

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本発明は、キャリアセンスを行うことなく無線信号を送信することが許容されている無線装置に関する。
従来、無線信号を送信する無線装置は、電波法の区分により、キャリアセンスを行うことなく信号が送信できる周波数帯域と、キャリアセンスを行うことが義務付けられた周波数帯域が存在する。
前者のキャリアセンスを行う必要のない周波数帯域としては、例えば小電力セキュリティシステムの無線局の無線設備に割り当てられた400MHz帯があり、キャリアセンスが義務付けられた周波数帯としては例えば小電力テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備に割り当てられた400MHz帯や920MHz帯がある。
キャリアセンスは、同一の周波数で異なる無線装置が同時に信号を送信すると、混信が発生して通信が阻害されることから、送信を開始する前に、送信に使用する周波数の信号を一定時間受信し、使用周波数が未使用であることを確認したら送信を開始することで、複数の機器間での混信を軽減し、共存できる無線通信環境を保つ。
例えば3台の無線装置が相互に通信可能エリアに存在しており、全てがキャリアセンスを行うものとする。ここで1台の無線装置が動作してキャリアセンスを行って送信を開始した後に、残りの2台が動作して送信状態に入ってキャリアセンスを行う場合、先に動作した無線装置が送信を継続しているため、送信待機状態となる。
次に、最初に動作した無線装置が送信を終了すると、送信待機状態による2台の無線装置がキャリアセンスにより使用周波数の未使用を検知して送信を開始して同時に電波を出すことになり、混信が発生することになる。これを回避するため、キャリアセンスで使用周波数の未使用を検知してから送信を開始するまでの遅延時間を無線装置毎にランダムに異ならせることで、送信待機状態にある複数台の無線装置が同時に送信動作へ入らないようにして、混信を回避している。
一方、特定小電力セキュリティ無線では、緊急性の高い情報を扱うことから、火災や防犯等の事象が発生した場合、他の機器による送信周波数の使用の有無に関係なく送信を開始し、キャリアセンスによる時間遅れを起すことなく迅速に情報を伝えることができるようにしている。
特開2012−105103号公報
しかしながら、このような従来のキャリアセンスを行うことなく無線信号を送信することが許容されている特定小電力セキュリティの無線装置にあっては、ホームセキュリティシステム等で同じ家屋内に無線装置の機能を備えた多種多様なセンサを配置しているが、監視領域の状況は様々であり、異なるセンサが連続的に動作した場合、最初に動作したセンサからの信号の送信が継続中に、他のセンサが動作して信号を送信することで混信が発生し、センサから送信した信号が受信装置で正常に受信できず、異常事態が発生してないにも関わらず、異常が判断されて外部の監視センター等に通報されるという問題がある。
例えば、住宅の玄関に向かう廊下に人感センサが設置され、玄関ドアに開閉を検知するドアセンサが設置されていたとする。この場合、居住者が外出のため廊下を通って玄関に向い、玄関ドアを開いて外にでてから玄関扉を閉じて施錠し、外出するといった行動をとる。このため玄関に向かう居住者を人感センサが検知して信号の送信動作を開始し、続いて行われる玄関ドアの開放をドアセンサが検知して信号を送信し、更に、玄関ドアの閉鎖をドアセンサが検知して信号を送信し、基本的に人感センサとドアセンサの信号送信に混信は起きない。
しかしながら、人感センサは廊下のみならず、玄関側も監視エリアとしており、このため居住者の動きによっては、玄関ドアを開け閉めする居住者の動きを人感センサが検知して信号を送信している場合があり、ドアセンサが玄関扉の閉鎖を検知して送信した信号と人感センサが送信している信号とが混信して受信機で受信できない場合にある。このような場合には、玄関ドアの開放が確認された後に閉鎖が確認されないことから玄関ドアが開きっぱなしになっている異常と判断され、問題は起きていないにもかかわらず、受信機から外部の監視センター側に異常発生が通報されてしまう問題がある。
この問題を解決するためには、キャリアセンスを行うことなく無線信号を送信することが許容されている無線装置であっても、キャリアセンスを行って信号を送信することで混信を軽減することも考えられるが、キャリアセンスを行うことなく無線信号を送信することで緊急性の高い情報を迅速に伝えるという特定小電力セキュリティ無線の本来の機能が損なわれてしまう。
これを解決するため本願出願人は、キャリアセンスを行うことなく無線信号を送信することが許容されている無線装置について、同一の情報を含む信号を複数回送信する場合に、少なくとも1回はキャリアセンスを行うことなく信号を送信し、少なくとも他の1回はキャリアセンスを行って信号を送信する送信制御部が設けるようにした無線装置を検討している。
このような無線装置によれば、同じ内容の信号を複数回送信する中で1回はキャリアセンスを行うことなく信号を送信することから緊急性の高い信号をキャリアセンスによる時間遅れを起こすことなく迅速に送信することができ、また、信号を複数回送信する中で1回はキャリアセンスを行って信号を送信することから、他の機器による同じ使用周波数の信号の送信により混信が起きても、混信を軽減して確実に信号を受信機等に届くようにすることで、情報の迅速な伝達と混信の軽減を両立可能とする。
ところで、キャリアセンスを行うことなく無線信号を送信することが許容されている無線装置で、キャリアセンスを行って信号を送信する場合には、送信開始前に検出した受信レベルからキャリアセンスの有無を判別するためキャリアセンスレベルを予め固定的に設定しているが、無線装置設置した場所の電波環境は様々であり、キャリアセンスレベル高めに設定されていた場合には混信の可能性が高まり、一方、キャリアセンスレベルが低めに設定されていた場合には混信は回避できるが送信に時間がかかる問題がある。
本発明は、キャリアセンスを行うことなく無線信号を送信することが許容されている無線装置で同一内容の信号を複数回送信する場合に少なくとも1回はキャリアセンスを行って信号を送信する場合に、設置環境に応じたキャリアセンスレベルの自動設定により緊急性の高い信号の迅速な伝達と混信の軽減を両立可能とする無線装置を提供することを目的とする。
(無線装置)
本発明は、キャリアセンスを行うことなく信号を送信することが許容されている無線装置に於いて、
所定時間の受信動作により受信レベルを測定し、当該受信レベルに基づいてキャリアセンスレベルを設定するキャリアセンスレベル設定部と、
同一の情報を含む信号を複数回送信する場合に、少なくとも1回はキャリアセンスレベル設定部により設定されたキャリアセンスレベルに基づいてキャリアセンスを行って信号を送信する送信制御部と、
が設けられたことを特徴とする。
(キャリアセンスレベルの連続的又は段階的な設定)
キャリアセンスレベル設定部は、キャリアセンスレベルを所定の最小キャリアセンスレベルと所定の最大キャリアセンスレベルの間で連続的又は段階的に設定変更する。
(キャリアセンスレベルの最小値と最大値)
キャリアセンスレベル設定部は、最小キャリアセンスレベルを受信感度に基づいた値とし、最大キャリアセンスレベルを、同じ送信周波数を使用する無線装置の規格上のキャリアセンスレベルとする。
(通信の優先順位によるキャリアセンスレベルの設定)
キャリアセンスレベル設定部は、送信する信号の優先順位が高い場合にキャリアセンスレベルを低い値とし、送信する信号の優先順位が低い場合にキャリアセンスレベルを高い値とする。
(設置環境の通知)
送信制御部は、キャリアセンスレベル設定部により設定されたキャリアセンスレベル及び又は測定された受信レベルを内容に含めた信号を送信する。
(1回目はキャリアセンスなし、2回目以降はキャリアセンス)
送信制御部は、1回目はキャリアセンスを行うことなく信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行って信号を送信する。
(1回目はキャリアセンス、2回目以降はキャリアセンスなし)
送信制御部は、1回目はキャリアセンスを行なって信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行うことなく信号を送信する。
(基本的な効果)
本発明は、キャリアセンスを行うことなく信号を送信することが許容されている無線装置に於いて、所定時間の受信動作により受信レベルを測定し、当該受信レベルに基づいてキャリアセンスレベルを設定するキャリアセンスレベル設定部と、同一の情報を含む信号を複数回送信する場合に、少なくとも1回はキャリアセンスレベル設定部により設定されたキャリアセンスレベルに基づいてキャリアセンスを行って信号を送信する送信制御部とが設けられたため、設置場所の電波環境の事前モニターを行うことで、電波環境に合わせて適正なキャリアセンスレベルを自動的に設定し、キャリアセンスを行って信号を送信する場合の情報の迅速な伝達と混信の軽減を両立可能とする。
(キャリアセンスレベルの連続的又は段階的な設定による効果)
また、キャリアセンスレベル設定部は、キャリアセンスレベルを所定の最小キャリアセンスレベルと所定の最大キャリアセンスレベルの間で連続的又は段階的に設定変更し、この場合、最小キャリアセンスレベルを受信感度に基づいた値とし、最大キャリアセンスレベルを、同じ送信周波数を使用する無線装置の規格上のキャリアセンスレベルとしたため、例えば測定した受信レベルが最小キャリアセンスレベルと最大キャリアセンスレベルの間にあれば、例えば、受信レベルと最大値との中間にキャリアセンスレベルを設定するか、受信レベルに所定値を加算したキャリアセンスレベルに設定することで、キャリアセンスを行って信号を送信する場合の情報の迅速な伝達と混信の軽減を両立可能とする。
(通信の優先順位によるキャリアセンスレベルの設定)
キャリアセンスレベル設定部は、送信する信号の優先順位が高い場合にキャリアセンスレベルを低い値とし、送信する信号の優先順位が低い場合にキャリアセンスレベルを高い値としたため、緊急性の高い信号は時間遅れなく送信でき、緊急性の低い信号は他の信号を妨害することなく送信されるようになる。
(設置環境の通知による効果)
また、送信制御部は、キャリアセンスレベル設定部により設定されたキャリアセンスレベル及び又は測定された受信レベルを内容に含めた信号を送信するようにしたため、無線装置からの信号を受信する受信装置側で無線装置を設置した場所の電波環境を知ることができ、例えばキャリアセンスレベルや受信レベルが異常に高かった場合には、無線装置の近傍に電子機器等のノイズ源が存在することが分かり、無線装置の設置場所を変更して電波環境を改善するといった対応を可能とする。
(1回目はキャリアセンスなし、2回目以降はキャリアセンスとする効果)
また、送信制御部は、1回目はキャリアセンスを行うことなく信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行って信号を送信するようにしたため、緊急性の高い信号の迅速な送信を優先し、キャリアセンスを行わない信号の送信による混信をリカバリーする形でキャリアセンスを行って信号を送信することで、情報の迅速な伝達と混信の軽減を両立可能とする。
(1回目はキャリアセンスとし、2回目以降はキャリアセンスなしとする効果)
また、送信制御部は、1回目はキャリアセンスを行なって信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行うことなく信号を送信するようにしたため、混信の軽減を優先し、キャリアセンスを行った信号の送信による時間遅れをリカバリーする形でキャリアセンスを行わずに信号を送信することで、混信の軽減と情報の迅速な伝達を両立可能とする。
本発明の無線装置が用いられる防犯システムを示した説明図 無線装置の機能構成を示したブロック図 図2のキャリアセンスレベル設定部によるキャリアセンスレベルの設定を示した説明図 図2の送信制御部による送信制御の第1実施形態を示したタイムシャート 図2の信号処理部による処理の概略を示したフローチャート 図4のステップS3における送信制御の第1実施形態を示したフローチャート 図2の送信制御部による送信制御の第2実施形態を示したタイムシャート 図4のステップS3における送信制御の第2実施形態を示したフローチャート
[防犯システム]
(概要)
図1は発明の無線装置が用いられる無線式の防犯システムを示した説明図である。図1に示すように、無線式の防犯システムは、開閉センサ10−1、火災センサ10−2、人感センサ10−3、異常報知灯(戸外表示灯)26、中継器28、受信装置(防犯受信器、センター装置)30及び携帯型設定装置32により構成されている。このうち、異常報知灯26を除く各機器は、住宅の屋内に配置されており、異常報知灯26は、住宅の屋外(例えば玄関近傍)に設置されている。
なお、以下では、開閉センサ10−1、火災センサ10−2、及び人感センサ10−3を、必要に応じて「防犯センサ10」と総称する場合がある。また、図1にあっては、開閉センサ10−1、火災センサ10−2、人感センサ10−3、異常報知灯26、及び中継器28をそれぞれ1台ずつ設けているが、任意の複数台を設けてもよい。
(防犯センサ)
開閉センサ10−1は、扉や窓の開閉状態を磁気等にて検知するものであり、扉や窓が開状態となったことを検知した場合には、開検知信号を無線にて送信し、開状態となった扉や窓が閉状態となったことを検知した場合には、閉検知信号を無線にて送信する。
火災センサ10−2は、煙や熱を検知することにより火災発生を検知するものであり、火災発生を検知した場合には、火災検知信号を無線にて送信する。人感センサ10−3は、赤外線を検知することにより人体を検知するものであり、人体を検知した場合には、人体検知信号を無線にて送信する。
異常報知灯26は、受信装置30から移報信号を受信した場合に点灯又は点滅することで、火災等の異常発生を屋外に報知する。
また、本実施形態の開閉センサ10−1、火災センサ10−2、及び人感センサ10−3は、キャリアセンスレベルや環境モニタによる受信レベル等の設置場所の電波環境を示す情報を、それぞれの検知信号に含めて送信する。
(中継器)
中継器28は、防犯センサ10から無線送信された信号を受信し、受信した信号を携帯型設定装置32又は受信装置30に送信する中継機能を備える。また、中継器28は受信装置30から無線送信された信号を受信し、携帯型設定装置32又は異常報知灯26に送信する中継機能も備える。
(受信装置)
受信装置30は、防犯センサ10から送信された信号を、中継器28を介して受信し、あるいは直接受信することにより、異常の有無を監視して報知する。受信装置30は、異常を検知した際には、異常報知灯26に移報信号を無線で送信して異常報知を行わせると共に、必要に応じて、警備会社へ異常発生を有線又は無線で移報する無線中継器としても機能する。受信装置30は、例えば、屋内においてユーザが視認し易い場所、代表的には、玄関やリビング等に設置される。
また、受信装置30は、防犯センサ10から送信された信号を受信した場合に、受信信号に含まれるキャリアセンスレベルや環境モニタによる受信レベルを取り出し、防犯センサ10の設置場所の電波環境を報知させる制御を行う。
(携帯型設定装置)
携帯型設定装置32は、受信装置30の防犯警戒状態を無線で遠隔的に設定するためのものである。例えば、携帯型設定装置32は、屋内における中継器28又は受信装置30に電波が届く範囲内において、ユーザによって携帯され、あるいは、任意の場所に置かれた状態で使用される。
特に、受信装置30がリビングに設置されており、リビングが玄関から離れた場所にある場合には、ユーザが帰宅してからリビングの受信装置30における防犯モードを解除するまでに時間がかかり、所定時間内に防犯モードを解除できなくなる可能性があるため、携帯型設定装置32を玄関の近傍に配置することでユーザの利便性を向上させることができる。
(使用周波数帯)
図1の防犯システムでは、信号を送受信する周波数帯として、2つの周波数帯を使用する。具体的には、防犯センサ10と中継器28又は受信装置30との相互間では、キャリアセンスが義務付けられていない特定小電力セキュリティ無線の426MHz帯を使用する。これに対し中継器28、受信装置30及び携帯型設定装32の相互間では、キャリアセンスが義務付けられている920MHz帯を使用し、通信速度の向上による高速処理化を図ると共に、通信の信頼性を向上させる。
[無線装置]
(概要)
図2は図1の防犯センサとして機能する無線装置の機能構成を示したブロック図である。図2に示すように、図1に示した開閉センサ10−1、火災センサ10−2及び人感センサ10−3を総括した防犯センサ10は本発明の無線装置として機能し、送信制御部24とキャリアセンスレベル設定部25を備えた信号処理部12、センサ部14、送信部18と受信部20を備えた無線通信部16及びアンテナ22で構成される。また、防犯センサ10は図示しない電池電源により動作する。
(無線通信部)
無線通信部16は、特定小電力セキュリティ無線の標準規格として知られたSTD−30に準拠した426MHz帯の所定のチャンネル周波数を使用してID部とデータ部で構成されたパケット信号の送受信を行う。
426MHz帯の特定小電力セキュリティ無線では、キャリアセンスが義務付けられておらず、送信部18により信号を送信する場合には、キャリアセンスを行うことなく無線信号を送信することが許容されている。このため426MHz帯の特定小電力セキュリティ無線を行う無線通信部16は、本来、送信部18を備えるだけで良いが、本実施形態の無線装置にあっては、受信部20が設けられおり、受信部20により426MHz帯の特定小電力セキュリティ無線について、キャリアセンスを行って信号を送信すること可能とする。
(センサ部)
センサ部14は、図1に示した開閉センサ10−1の開閉検知部、火災センサ10−2の火災検知部又は人感センサ10−3の赤外線検知部の機能を総称しており、開閉、火災又は人体を検出した場合に、その検知信号をイベント検知信号として信号処理部12に出力する。
[信号処理部]
信号処理部12は、CPU、メモリ、各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成され、プログラムの実行により実現される送信制御部24とキャリアセンスレベル設定部25の機能が設けられる。
(送信制御部)
送信制御部24は、センサ部14からのイベント検知信号の入力を検知した場合、送信制御状態となり、防犯センサ10の識別情報を含むID部とセンサ種別や検出値等を含むデータ部からなるパケット信号を生成し、同じ内容のパケット信号を予め定めた複数回送信する制御を行う。
更に、送信制御部24は、パケット信号のデータ部に、後の説明で明らかにする環境モニタのために測定された受信レベルと、測定された受信レベルに基づいて自動的に設定されたキャリアセンスレベルを含めたパケット信号を生成して送信する制御を行う。
また、送信制御部24は、同じ内容のパケット信号を複数回送信する場合、少なくとも1回はキャリアセンスを行うことなく信号を送信し、少なくとも他の1回はキャリアセンスを行って信号を送信する制御を行う。
送信制御部24による送信制御の第1実施形態にあっては、同じ内容のパケット信号を複数回送信する場合、1回目はキャリアセンスを行うことなくパケット信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行ってパケット信号を送信する制御を行う。
また、送信制御部24による送信制御の第2実施形態にあっては、同じ内容のパケット信号を複数回送信する場合、1回目はキャリアセンスを行ってパケット信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行うことなくパケット信号を送信する制御を行う。
(キャリアセンスレベル設定部)
キャリアセンスレベル設定部25は、防犯監視システムの運用開始前及び運用中に、設置場所の電波環境をモニタ―するため、所定時間の受信動作により受信レベルを測定し、受信レベルに基づいて送信制御部24によるキャリアセンスを行う送信に用いるキャリアセンスレベルを自動的に設定する制御を行う。
図3は図2のキャリセンスレベル設定部25によるキャリアセンスレベルの設定を示した説明図であり、図3(A)(B)として二つの設定方法を示している。
図3(A)(B)は、キャリアセンスレベルVthの設定範囲を決める最大値(Vth)maxと最小値(Vth)minを設定している。ここで、最小値(Vth)minは、受信部20の受信感度に対応した値としており、例えばアンテナ22の誘起電圧として0.2〜0.3μV程度の値が設定される。
また、最大値(Vth)maxは、周波数チャンネルの空き状態の判定が、キャリアセンスが義務付けられた特定小電力無線設備(STD−T67)の場合、絶対利得が2.14dBの空中線に誘起される電圧が400MHz帯の場合は7μVで応答時間は20ミリ秒以内と規定されていることから、例えばアンテナ22の誘起電圧として(Vth)max=7μVが設定される。
ここで、キャリアセンスレベル設定部25は、アンテナ22の誘起電圧を受信部20により増幅した受信信号を入力していることから、キャリアセンスレベル設定部25における最小値(Vth)minは、アンテナ誘起電圧0.2〜0.3μVを受信増幅した例えば2〜3mVの電圧として扱われる。この点は最大値(Vth)maxも同様であり、アンテナ誘起電圧7μVを受信増幅した例えば70mVの電圧として扱われる。
図3(A)の方法は、受信部20の受信動作により所定時間に亘り測定した受信レベルVrに基づき、最大値(Vth)maxに対する受信レベルVrとの差{(Vth)max−Vr}の半分となるように次式により設定する。
Vth=Vr+{(Vth)max−Vr}/2
図3(A)の方法は、設置場所の電波環境(ノイズ環境)を示す受信レベルVrと最大値(Vth)maxの中央にキャリアセンスレベルVthが自動的に設定される。
また、図3(B)の方法は、受信レベルVrに予め定めた固定値ΔVを加算して
Vth=Vt+ΔV
として設定する。図3(B)の方法は、固定値ΔVの大きさを決めておくことで、キャリアセンスレベルを高めに設定するか、低めに設定するかが選択できる。
また、図3(A)(B)の何れの方法も、設置場所の電波環境を示す受信レベル(ノイズレベル)に追従してキャリアセンスレベルVthが設定される。即ち、受信レベルVrが小さければキャリアセンスレベルVthは低めに設定され、受信レベルVrが高ければキャリアセンスレベルも高めに設定される。
なお、設置場所の電波環境を示す受信レベルVrに基づくキャリアセンスレベルを設定する方法は、図3(A)(B)に限定されず、必要に応じて適宜の方法が含まれる。
[通信制御の第1実施形態]
(通信制御のタイムチャート)
図2の送信制御部24は、通信制御の第1実施形態として、イベント検知に基づき送信状態となった場合、1回目はキャリアセンスを行うことなくパケット信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行ってパケット信号を送信することにより同じ内容のパケット信号を例えば3回送信する制御を行う。
図4は図2の通信制御部による送信制御の第1実施形態を示したタイムチャートであり、図4(A)がセンサ部からのイベント検知信号を示し、図4(B)は混信がない場合の送信動作とキャリアセンスを示し、図4(C)は混信が起きた場合の送信動作とキャリアセンスを示す。
図4(A)に示すように、時刻t1でドア開閉検知、火災検知又は人体検知によりセンサ部14からイベント検知信号が出力されたとすると、送信制御部24が送信動作状態となり、図4(B)に示すようにキャリアセンスを行うことなく、送信部18に指示して時刻t1から1回目のパケット信号の送信を行う。
続いて、時刻t2の送信終了から所定時間T1が経過した時刻t3で2回目の送信動作状態となり、2回目の送信動作状態ではキャリアセンスを行ってパケット信号を送信する。即ち、時刻t3で受信部20を受信動作状態とし、受信部20から出力される受信信号レベル(受信電波強度)を、キャリアセンスレベル設定部25の指示に基づき設定されたキャリアセンスレベルVthと比較し、この場合、他の防犯センサから信号が送信されていない混信のない状態であったとすると、受信信号レベルはキャリアセンスレベルVth以下又は未満であり、時刻t4で受信部20の動作を停止して送信部18の動作に切り替えることで、所定の切替時間T2が経過した時刻t5から2回目のパケット信号の送信を行う。
時刻t6で2回目の送信が終了すると、同様に所定時間T1が経過した時刻t7でキャリアセンスを行い、受信信号レベルはキャリアセンスレベルVth以下又は未満であった場合、切替時間T2が経過した時刻t9から3回目のパケット信号の送信を行って一連の送信制御を終了する。
これに対し時刻t1でイベント検知信号が出力されたときに、他の防犯センサが同じ使用周波数で信号を送信することによる混信状態にあった場合、図4(C)に示すように、送信制御部24は受信部20の動作によるキャリアセンスを行うことなく、時刻t1で送信部18を動作状態としてパケット信号を送信する1回目の送信を行う。このとき、他の防犯センサによる信号送信があると、混信が発生し、中継器又は受信装置で正常に信号が受信できない可能性が高まる。
キャリアセンスを行わない1回目の送信が時刻t2で終了すると、所定時間T1が経過した時刻t3で受信部20を受信動作状態とし、受信部20から出力される受信信号レベルがキャリアセンスレベルVth超え又は以上となる斜線部で示す混信状態であったとすると、時刻t4で受信部20の動作を停止すると共に送信部18の動作を行うことなく送信待機状態とし、所定時間T1を経過した後の時刻t5で再び受信部20を受信動作状態とし、この場合も受信信号レベルがキャリアセンスレベルVth超え又は以上であることから、時刻t6で受信部20の動作を停止すると共に送信部18の送信待機状態を継続する。

続いて、所定時間T1を経過した時刻t7で再び受信部20を受信動作状態とし、この場合には混信が解消されており、受信信号レベルがキャリアセンスレベルVth未満又は以下であることから、時刻t8で受信部20の動作を停止して送信部18の動作に切り替えることで、所定の切替時間T2が経過した時刻t9から2回目のパケット信号の送信を行う。
時刻t10で2回目の送信が終了すると、同様に所定時間T1が経過した時刻t12でキャリアセンスを行い、受信信号レベルはキャリアセンスレベルVth以下又は未満であった場合、切替時間T2が経過した時刻t13から3回目のパケット信号の送信を行って一連の送信制御を終了する。
このように送信制御の第1実施形態は、同じ内容の信号を複数回送信する場合に、1回目はキャリアセンスを行うことなく信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行って信号を送信することで、緊急性の高い信号の迅速な送信を優先し、キャリアセンスを行わない信号の送信による混信をリカバリーする形でキャリアセンスを行って信号を送信することで、情報の迅速な伝達と混信の軽減を両立可能とする。
[信号処理部の処理機能]
(概略フローチャート)
図5は図2の信号処理部による処理の概略を示したフローチャートである。図5に示すように、信号処理部12は、防犯センサ10の電池電源をオンして動作を開始した場合、ステップS1において、キャリアセンスレベル設定部25の動作により受信部20を所定時間動作し、設置場所の電波環境を示す受信レベルを測定する。
続いて、ステップS2に進み、キャリアセンスレベル設定部25は、測定した受信レベルに基づき例えば図3(A)又は図3(B)に示した方法等によりキャリアセンスレベルVthを設定する。
続いて、ステップS3に進み、センサ部14からイベント検知信号が入力する毎に送信制御部24による送信制御が行われている。この送信制御中は、ステップS4で所定周期毎となる環境モニタータイミングへの到達が監視されており、例えば1日1回といった環境モニタータイミングへの到達を判別するとステップS1、S2の処理に戻り、キャリアセンスレベル設定部25の動作により受信部20を所定時間動作して設置場所の電波環境を示す受信レベルを測定し、測定した受信レベルに基づいてキャリアセンスレベルVthを再設定する。これにより運用中に防犯センサ10の設置場所の電波環境が変化しても、電波環境の変化に追従した適切なキャリアセンスレベルの自動設定が行われる。
設置場所の電波環境を示す受信レベルをノイズレベルVrとして採用する処理の際に、測定値が現在のノイズレベル設定値Vrと所定量ずれている場合、測定した受信レベルが他の信号が送信中であるとみなしノイズレベルVrとして採用しないようにしても良い。この際、例えば時間を離して複数回計測を行った結果、現在の設定値と比較して所定量ずれている値が計測された場合に当該計測された値をノイズレベルVrとして採用するなど、適宜他の機器が信号を送信していない状態でノイズレベルを計測できるようにしても良い。受信レベルの計測は一度の測定の値、複数回の平均値等、適宜の方法によって良い。
(通信制御のフローチャート)
図6は図2の送信制御部による送信制御の第1実施形態を示したフローチャートである。図6に示すように、送信制御部24はステップS11でセンサ部14の検知動作によるイベント発生、具体的にはイベント検知信号の入力を監視しており、イベント発生を判別するとステップS12に進み、送信部18を動作状態とし、イベント内容に加えてキャリアセンスレベル及び環境モニタ測定で得られた受信レベルを含むパケット信号を生成し、キャリアセンスを行うことなく送信する。
続いて送信制御部24はステップS13で送信回数を示す送信カウンタNを1つカウントアップし、ステップS14で所定時間T1の経過を監視し、所定時間T1の経過を判別するとステップS15に進み、受信部20を動作状態として受信信号レベルを検出するキャリアセンスを行う。
続いて送信制御部24はステップ16に進み、ステップS15のキャリアセンスで検知された受信信号レベルがキャリアセンスレベルVth以下か否か判別し、キャリアセンスレベルVthを超えている場合には、ステップS17に進んで送信待機状態とし、ステップS14に戻り、所定時間T1の経過を判別した場合にステップS15に進んで次のキャリアセンスを行う。
一方、送信制御部24は、ステップS16で受信信号レベルがキャリアセンスレベルVth以下にあることを判別した場合はステップS18に進み、受信部20の受信動作を停止して送信部18を動作状態とする所定の切替時間T2後に、キャリアセンスレベル及び環境モニタ測定で得られた受信レベルを含むパケット信号を送信する2回目の送信を行う。
続いて、送信制御部24はステップS9に進み、送信カウンタNを1つカウントアップし、ステップS10で最大送信回数Nmaxが判別されるまでステップS4からの処理を繰り返す。
[通信制御の第2実施形態]
(通信制御のタイムチャート)
図2の送信制御部24は、通信制御の第2実施形態として、イベント検知に基づき送信状態となった場合、1回目はキャリアセンスを行ってパケット信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行うことなくパケット信号を送信することにより同じ内容のパケット信号を例えば3回送信する制御を行う。
図7は図2の送信制御部による送信制御の第2実施形態を示したタイムチャートであり、図7(A)がセンサ部からのイベント検知信号を示し、図7(B)は混信がない場合の送信動作とキャリアセンスを示し、図7(C)は混信が起きた場合の送信動作とキャリアセンスを示す。
図7(A)に示すように、時刻t1でドア開閉検知、火災検知又は人体検知によりセンサ部14からイベント検知信号が出力されたとすると、送信制御部24が送信動作状態となり、図7(B)に示すように、1回目の送信動作状態ではキャリアセンスを行い、キャリアセンスレベル及び環境モニタ測定で得られた受信レベルを含むパケット信号を送信する。
即ち、送信制御部24は、時刻t1で受信部20を受信動作状態とし、受信部20から出力される受信信号レベル(受信電波強度)を、キャリアセンスレベル設定部24の指示に基づき設定されたキャリアセンスレベルVthと比較し、この場合、他の防犯センサから信号が送信されていない混信のない状態であったとすると、受信信号レベルはキャリアセンスレベルVth以下又は未満であり、時刻t2で受信部20の動作を停止して送信部18の動作に切り替えることで、所定の切替時間T2が経過した時刻t3から1回目のパケット信号の送信を行う。
時刻t4で1回目の送信が終了すると所定時間T1が経過した後の時刻t5でキャリアセンスを行うことなく、送信部18に指示して2回目のパケット信号の送信を行う。時刻t6で2回目の送信が終了すると、所定時間T1が経過した時刻t7で、同様に、キャリアセンスを行うことなく、送信部18に指示して3回目のパケット信号の送信を行って一連の送信制御を終了する。
これに対し時刻t1でイベント検知信号が出力されたときに、他の防犯センサが同じ使用周波数で信号を送信することによる混信状態にあった場合には、図7(C)に示すように、送信制御部24は時刻t1で受信部20を受信動作状態とし、受信部20から出力される受信信号レベルをキャリアセンスレベルVthと比較する。
この場合、受信部20から出力される受信信号レベルがキャリアセンスレベルVth超え又は以上となる斜線部で示す混信状態であったとすると、送信制御部24は、時刻t2で受信部20の動作を停止すると共に送信部18の動作を行うことなく送信待機状態とし、所定時間T1を経過した後の時刻t3で再び受信部20を受信動作状態とし、この場合も受信信号レベルがキャリアセンスレベルVth超え又は以上であることから、時刻t4で受信部20の動作を停止すると共に送信部18を送信待機状態とする。
続いて、送信制御部24は、所定時間T1を経過した時刻t5で再び受信部20を受信動作状態とし、この場合には混信が解消されており、受信信号レベルがキャリアセンスレベルVth未満又は以下であることから、時刻t6で受信部20の動作を停止して送信部18の動作に切り替えることで、所定の切替時間T2が経過した時刻t7から1回目のパケット信号の送信を行う。
時刻t8で1回目の送信が終了すると、同様に所定時間T1が経過した時刻t9でキャリアセンスを行うことなく2回目のパケット信号の送信を行う。時刻t10で2回目の送信が終了すると、所定時間T1が経過した時刻t11で、同様に、キャリアセンスを行うことなく、送信部18に指示して3回目のパケット信号の送信を行って一連の送信制御を終了する。
このように送信制御の第2実施形態は、同じ内容の信号を複数回送信する場合に、1回目はキャリアセンスを行ってパケット信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行わずに信号を送信することで、混信の軽減を優先し、続いて、キャリアセンスを行った信号の送信による時間遅れをリカバリーする形でキャリアセンスを行わずに信号を送信することで、混信の軽減と情報の迅速な伝達を両立可能とする。
(通信制御のフローチャート)
図8は図2の送信制御部による送信制御の第2実施形態を示したフローチャートである。図8に示すように、送信制御部24はステップS21でセンサ部14の検知動作によるイベント発生、具体的にはイベント検知信号の入力を監視しており、イベント発生を判別するとステップS22に進み、受信部20を動作状態として受信信号レベルを検出するキャリアセンスを行う。
続いて送信制御部24はステップ23に進み、ステップS22のキャリアセンスにより検知された受信信号レベルがキャリアセンスレベルVth以下か否か判別し、キャリアセンスレベルVthを超えている場合には、ステップS24に進んで送信待機状態とし、ステップS25で所定時間T1の経過を判別するとステップS22に戻って次のキャリアセンスを行う。
送信制御部24は、ステップS23で受信信号レベルがキャリアセンスレベルVth以下にあることを判別した場合は、ステップS26に進み、送信部18を動作状態とし、イベント発生に基づいて生成したキャリアセンスレベル及び環境モニタ測定で得られた受信レベルを含むパケット信号を送信する。
続いて、送信制御部24はステップS27に進み、送信カウンタNを1つカウントアップし、続いてステップS18で所定時間T1の経過を監視し、所定時間T1の経過を判別するとステップS19に進み、送信待機状態とし、キャリアセンスを行うことなく直ぐにパケット信号を送信する。
続いて、送信制御部24はステップS30に進み、送信カウンタNを1つカウントアップし、ステップS31で最大送信海水Nmaxが判別されるまでステップS28からの処理を繰り返す。
〔本発明の変形例〕
(キャリアセンス)
上記の実施形態は、キャリアセンスを行うことなく信号を送信することが許容されている無線装置で、キャリアセンスを行って信号を送信する場合を例にとっているが、これに限定されず、キャリアセンスが義務付けられた無線装置のキャリアセンスレベルの設定に適用しても良い。
(送信信号)
上記の実施形態は、同じ内容の信号を複数回送信するように記載されているが、例えば伝送したい内容に加えて送信回数を含めて信号として送信するような、同一の情報を含む信号を複数回送信する場合にも適用可能である。
(送信待機時間)
上記の実施形態は、信号送信時からキャリアセンスまでの待機時間と、キャリアセンスから次のキャリアセンスまでの待機時間を同じに設定しているが、異なるようにしても良い。また、送信する信号の緊急度に応じて上記それぞれの待機時間を異ならせるようにしても良い。例えば、センサ反応時等の緊急時には待機時間を短くさせ、定期通信等の通常時には待機時間を長く取るようにしても良い。このようにすることで、通常時は電池の消耗を抑えつつ、緊急時には他のキャリア無しを早く検出して信号を送信することが可能となる。
(送信制御)
上記の実施形態は、同じ内容の信号を複数回送信する場合、送信制御の第1実施形態では、1回目はキャリアセンスを行わずに信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行って信号を送信しているが、キャリアセンスを行わない信号送信とキャリアセンスを行う信号送信を交互に繰り返し行うようにしても良い。
また、送信制御の第2実施形態では、1回目はキャリアセンスを行って信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行わずに信号を送信しているが、キャリアセンスを行う信号送信とキャリアセンスを行わない信号送信を交互に繰り返し行うようにしても良い。
また、キャリアセンスを行う信号送信とキャリアセンスを行わない信号送信を、複数回ずつ交互に繰り返すようにしても良い。
(通信システム)
上記の実施形態は、防犯システムについて説明したが、この他にも任意の目的や種類の通信システムに本発明を適用することができ、例えば、防災システムにおいて、端末機器としての無線式住宅用火災警報器やその他の電池式小型無線機器から、受信装置としての受信機に通信を行ったり、自動車制御システムにおいて、端末機器としての携帯型設定装置から、受信装置としての例えばエンジンスタータに通信を行う場合にも、本発明を適用することができる。
(その他)
また、本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:防犯センサ
10−1:開閉センサ
10−2:火災センサ
10−3:人感センサ
12:信号処理部
14:センサ部
16:無線通信部
18:送信部
20:受信部
22:アンテナ
24:送信制御部
25:キャリアセンスレベル設定部
26:異常報知灯
28:中継器
30:受信装置
32:携帯型設定装置

Claims (7)

  1. キャリアセンスを行うことなく信号を送信することが許容されている無線装置に於いて、
    所定時間の受信動作により受信レベルを測定し、当該受信レベルに基づいてキャリアセンスレベルを設定するキャリアセンスレベル設定部と、
    同一の情報を含む信号を複数回送信する場合に、少なくとも1回は前記キャリアセンスレベル設定部により設定された前記キャリアセンスレベルに基づいてキャリアセンスを行って信号を送信する送信制御部と、
    が設けられたことを特徴とする無線装置。
  2. 請求項1記載の無線装置に於いて、
    前記キャリアセンスレベル設定部は、前記キャリアセンスレベルを所定の最小キャリアセンスレベルと所定の最大キャリアセンスレベルの間で連続的又は段階的に設定変更することを特徴とする無線装置。
  3. 請求項2記載の無線装置に於いて、
    前記キャリアセンスレベル設定部は、前記最小キャリアセンスレベルをノイズレベル又は受信感度に基づいた値とし、前記最大キャリアセンスレベルを、同じ送信周波数を使用する無線装置の規格上のキャリアセンスレベルとしたことを特徴とする無線装置。
  4. 請求項2記載の無線装置に於いて、
    前記キャリアセンスレベル設定部は、送信する信号の優先順位が高い場合に前記キャリアセンスレベルを低い値とし、送信する信号の優先順位が低い場合に前記キャリアセンスレベルを高い値としたことを特徴とする無線装置。
  5. 請求項1記載の無線装置に於いて、前記送信制御部は、前記キャリアセンスレベル設定部により設定された前記キャリアセンスレベル及び又は前記測定された受信レベルを内容に含めた信号を送信することを特徴とする無線装置。
  6. 請求項1記載の無線装置に於いて、
    前記送信制御部は、1回目はキャリアセンスを行うことなく信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行って信号を送信することを特徴とする無線装置。
  7. 請求項1記載の無線装置に於いて、
    前記送信制御部は、1回目はキャリアセンスを行なって信号を送信し、2回目以降はキャリアセンスを行うことなく信号を送信することを特徴とする無線装置。
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