JP6899257B2 - トンネルの内装パネル及びトンネルの内装構造 - Google Patents
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Description
図1は、トンネルの内装構造を示す斜視図である。図2(a)は、内装パネルの斜視図であり、図2(b)は、図2(a)における内装パネルのI−I断面図である。図3は、内装パネルに反射部材を設けたトンネルの内装構造を示す斜視図である。図4は、図1に示すトンネル内に進入した光源から反射部材に向かう光を説明するトンネルの横断面図である。図5は、反射部材を備えた栓部材の構成を説明するための図である。
内装構造100は、複数の内装パネル1と、複数の連結具2(図3,図4参照)と、反射部材3と、裏込材4とを有している。
図2に示すように、内装パネル1は、トンネルTの内面に沿って設けられるものである。内装パネル1は、トンネルTの内面に面するプレート11と、プレート11の縁部に立設されたフランジ13,14とを備えている。
プレート11は、長手方向に沿って互いに平行に延在する3つの凸部11aを有している。3つの凸部11aは、短手方向において互いに平行に並んでいる。各凸部11aの間には、長手方向に沿った凹部11bが形成されている。
開口11hには円筒部材11haが挿入されている。円筒部材11haの外周面と当該外周面に接触する開口11hの縁部とは、互いに溶接されている。
また、開口11hの位置は、長手方向においてプレート11の端部に形成したものに限られず、凸部11aの何れの位置に形成されていてもよい。また、開口11hの数も、プレート11に1つだけ設けるだけでなく、プレート11の大きさに応じて、同じ凸部11a上に複数設けることも、隣り合う凸部11a上に設けることもできる。
挿入部12aは、円筒部材11haに挿入される(図5参照。)。挿入部12aの外周面には、円筒部材11haの内周面に形成されたねじ山と螺合するねじ山が形成されている。頭部12bは、挿入部12aの中央に一体に形成されていて、トンネルTの内部を臨む挿入部12aの端面12atからトンネルTの内部に向かって突出している。頭部12bは、栓部材12を円筒部材11ha内に挿入するに際し、所定の工具が係合する部分であり、これにより、円筒部材11haに対する栓部材12の締付けが行われる。
とりわけ、反射性塗膜は、再帰反射性を有していることが好ましい。ここで、再帰反射性とは、外部の光源から入射された光を入射方向と同じ方向に反射させる性質をいう。再帰反射性材料がコーティングされた栓部材12は、表面の一部に反射膜が形成されている透明のビーズである自反射ビーズと透明樹脂とを有しており、自反射ビーズが互いの間に隙間を空けた状態で透明樹脂によりトンネルTの内部に露出するように、挿入部12aの端面12at及び頭部12bの表面に固定されている。
すなわち、自反射ビーズは、透明樹脂により被覆された状態で島状に存在している。なお、反射性塗膜については、再帰反射性材料から構成されているものに限定する必要はなく、受光した光を少しでも反射するものであればよい。
なお、フランジ13は、プレート11に一体に形成される場合に限らず、後述するフランジ14と同様にプレート11に溶接によって接合されていてもよい。各フランジ13には、隣接する内装パネル1同士を互いに連結して固定する連結具2を挿通する複数の孔13aがその延在方向に沿って形成されている。
なお、フランジ13及び波形状のプレート11の高さは、視認状況に応じ、10〜55mmの間で適宜選択されるものとする。
図4及び図5に示すように、連結具2は、隣接する内装パネル1同士を連結するものである。連結具2は、ボルト21と、このボルト21に螺合するナット22とを備えている。内装パネル1同士は、トンネルTの内部側(人や車両が通行する内面に露出する側)で、ボルト21を、連結される双方の内装パネル1のフランジ13,14の孔13a,14aに挿通し、挿通した側とは反対側にある内装パネル1側でナット22を介して締め付けることで連結されている。
なお、図4においては、トンネルTの内部を一方向から斜視しているため、ボルト21の頭部だけが見えており、ナット22はフランジ13,14の裏側に隠れている。
連結具2は、ボルト21の頭部が人や車両の進入方向に対して向かい合うようにフランジ13に挿通されている。すなわち、日本の道路の場合、左側通行なので、トンネルTに進入する人や車両から見て左側の内壁を構成する内装パネル1のボルト21の頭部がトンネルT内に進入する人や車両に向かい合っている。
図1及び図5に示すように、裏込材4は、複数の内装パネル1が連結具2によって連結されてなる内装壁体の外面(プレート11の外面)とトンネルTの内面との間に形成された隙間に充填されている。
裏込材4は、プレート11の円筒部材11haから注入され、注入後、円筒部材11haは、栓部材12により閉鎖される。裏込材4は、例えば、モルタルから形成されており、固化することで内装パネル1とトンネルTとを一体化し、トンネルT全体としての強度を高める機能を有している。
図1及び図4に示すように、トンネルTの内装構造100を構築する際には、既設のトンネルTの内壁面を周方向に沿って複数の内装パネル1を連結して覆っていく。このとき、プレート11がトンネルTの延在方向に沿って波形状に起伏するように内装パネル1を配置する。隣接する内装パネル1は、短手側同士(フランジ14同士)を連結具2によって連結していく。トンネルTの内壁面を周方向に沿って覆うと、次に、トンネルTの延在方向に沿って順次内装パネル1を連結具2により連結していく。
フランジ13は、トンネルTの延在方向で見た場合に、フランジ13が一つおきに地面から同じ高さに平行に並ぶように規則的に並んで配置されている。フランジ14は、トンネルTの延在方向で見た場合に、フランジ14が一つおきに直線状に並ぶように規則的に並んで配置、すなわち、地面から同じ高さとなるように配置されている。
トンネルTの内壁面を内装パネル1によって覆った後、開口11hの円筒部材11haを通じて裏込材4を注入し、注入後、円筒部材11haの口を栓部材12によって閉鎖する。なお、トンネルTの内壁面を覆う内装パネルとしては、本実施の形態に係る内装パネル1だけでなく、例えば、裏込材4を注入する開口11hが形成されていないプレートを有する内装パネルを併せて用いてもよい。
ここで、反射部材3は、プレート11の凸部11a、具体的には、凸部11aの先端部11atからトンネルTの内部に向かって突出した位置にあるので、隣接する凸部11aによる光源Lからの光の入射の遮りを抑制することができる。これにより、ドライバーへのトンネルT内壁の視認効果を高めることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではない。例えば、開口11hが、凹部11bに設けられていてもよく、栓部材12を凹部11bに設ければよい。この場合、栓部材12は、凸部11aからトンネル内部に突き出るように、凸部11aと凹部11bとの高低差以上の寸法を有していればよい。
いずれの場合であっても、反射塗膜は、再帰性反射材料から構成されていることが好ましい。
11 プレート
11a 凸部
11at 先端部
11h 開口(孔)
11ha 円筒部材11
11b 凹部
12 栓部材
12a 挿入部
12b 頭部
3 反射部材
4 裏込材
100 トンネルの内装構造
L 光源
T トンネル
Claims (4)
- トンネルの内面に設けられる内装パネルであって、
前記トンネルの内面に面して当該トンネルの延在方向に沿って波状に起伏する凸部及び凹部を有するプレートを備え、
前記プレートは、前記凸部から前記トンネル内部に突出して、受けた光を反射する反射部材を有しており、
前記反射部材は、前記凸部に設けられており、
前記プレートは、前記トンネルの内面に設けられた際に、当該プレートと前記トンネルの内面との間の空間を埋める裏込材を充填する孔を前記凸部に有しており、前記反射部材は、前記孔を閉鎖する栓部材に設けられている
ことを特徴とするトンネルの内装パネル。 - 前記反射部材は、前記凸部において異なる位置に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトンネルの内装パネル。
- 前記反射部材は、再帰反射性塗膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載のトンネルの内装パネル。
- トンネルの内面に設けられる内装パネルと、前記内装パネルに設けられて受けた光を反射する反射部材とを備えるトンネルの内装構造であって、
前記内装パネルは、前記トンネルの内面に面して当該トンネルの延在方向に沿って波状に起伏する凹部及び凸部を持って形成されたプレートと、前記プレートの縁に立設されたフランジとを備え、
前記反射部材は、前記プレートの前記凸部に設けられており該凸部から前記トンネル内部に突出して前記内装パネルに設けられており、
前記プレートは、前記トンネルの内面に設けられた際に、当該プレートと前記トンネルの内面との間の空間を埋める裏込材を充填する孔を前記凸部に有しており、前記反射部材は、前記孔を閉鎖する栓部材に設けられている
ことを特徴とするトンネルの内装構造。
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