JP6996899B2 - 反射部材及びトンネルの内装構造 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルの内面に沿って互いに隣接して設けられた内装パネルに設けられて受けた光を反射する反射部材、及び当該反射部材を備えたトンネルの内装構造に関する。
人や車両が往来するトンネル内には、通常、内部を照らすための照明器具が設置されている。また、図10に示すように、トンネル200の内壁面201には内装パネル210が設けられ、この内装パネル210の表面に光を反射する反射板や反射テープ等の反射部材220が設けられており、トンネル200内の視認性を向上させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-026765号公報
しかし、トンネル200の内壁面201は、平滑に形成されているものがほとんどである。そのため、このような平滑面に反射部材220を設けたところで、図11に示すように、反射部材220の表面に対する光源230からの光の入射角αが小さく、反射光も少ないので、十分な視認性を得ることができなかった。
また、このような反射部材220は、光源230から受光した少しの光を反射しているだけなので、トンネル200の延在方向への視線誘導効果はあるものの、視認状況に変化がなく、走行位置での人や車両への注意喚起効果が十分ではなかった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、視認状況に変化をもたせて人や車両への注意喚起効果を高めることができる位置に容易に取り付けることができる反射部材、及び当該反射部材を備えたトンネルの内装構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、トンネルの内面を臨むプレートと、該プレートの縁に立設されたフランジとを備え、前記トンネルの内面に沿って前記フランジにおいて互いに隣り合う内装パネルに設けられて、受けた光を反射する反射部材であって、前記反射部材は、一端同士が連結されるとともに互いに離間されて、隣り合う前記フランジ同士を挟み込む一対の挟持部を備え、前記一対の挟持部の少なくとも一方の挟持部は反射部を有することを特徴とする。
また、前記一対の挟持部は、一端から他端に向かって互いに接近していることが好ましい。
また、前記一対の挟持部の少なくとも一方の挟持部の他端は、対向する前記挟持部とは反対方向に曲げられていることが好ましい。
また、前記一対の挟持部は、隣り合う前記フランジ同士を弾性的に挟み込むことが好ましい。
また、前記一対の挟持部はそれぞれ、前記フランジに形成されて隣り合う前記フランジ同士を連結する連結具が挿通される挿通部に整合する孔部を有し、前記一対の挟持部の少なくとも一方の前記孔部は、対向する前記挟持部に向かって周縁部が突き出て、前記挿通部に係合し該挿通部と前記孔部とを整合させる突出部を有することが好ましい。
また、前記反射部は、再帰反射性塗膜であることが好ましい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、トンネルの内面に設けられる内装パネルと、前記内装パネルに設けられて受けた光を反射する反射部材と、を備えるトンネルの内装構造であって、前記内装パネルは、前記トンネルの内部を臨むプレートと、前記プレートの縁に立設されたフランジと、を有し、前記反射部材は、一端同士が連結され互いに離間された一対の挟持部を備え、該一対の挟持部の少なくとも一方の挟持体が反射部を有し、前記反射部材は、互いに隣り合うフランジ同士を挟み込んで前記内装パネルに設けられていることを特徴とする。
また、前記フランジは、互いに隣り合う内装パネルを連結する連結具が挿通される挿通部を有し、前記一対の挟持部はそれぞれ、同軸で前記フランジの前記挿通部と整合する孔部を有し、前記一対の挟持部の少なくとも一方の前記孔部は、対向する前記挟持部に向かって周縁部が突き出て、前記挿通部に係合し該挿通部と前記孔部とを整合させる突出部を有することが好ましい。
本発明により、人や車両への注意喚起効果を高めることができる。
トンネルの内装構造を示す斜視図である。 内装パネルの構成を説明するための図である。 反射部材を設けたトンネルの内装構造を示す斜視図である。 反射部材の構成を説明する図である。 反射部材を内装パネル取り付ける工程を説明するための図である。 変形例に係る反射部材を設けたトンネルの内装構造を示す斜視図である。 変形例に係る反射部材の構成を説明するための図である。 図6に示すII-II線に沿って部分的に断面した図である。 変形例に係る反射部材を内装パネルに取り付ける工程を説明するための図である。 従来技術におけるトンネルの内装構造を示す斜視図である。 図10に示すトンネル内に進入した光源から反射部材に向かう光を説明するトンネルの横断面図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、本発明の範囲において、種々の形態をとりうる。
<トンネルの内装構造>
図1は、トンネルの内装構造を示す斜視図である。図2は、内装パネルの構成を説明するための図であり、(a)は内装パネルの斜視図であり、(b)は(a)における内装パネルのI-I断面図である。図3は、反射部材を設けたトンネルの内装構造を示す斜視図である。図4は、第1の実施の形態に係る反射部材の構成を説明する図であり、(a)は反射部材の斜視図であり、(b)は反射部材の平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は背面図である。
図1に示すように、トンネルの内装構造100は、既設のトンネルTの内面を、複数の内装パネル1を連結した内装壁体で覆ったものである。この内装構造100は、後述する反射部材を取り付ける土台になると共に、トンネルTの経年劣化等によりトンネルTの内面から表層のコンクリート片が剥離した場合に、そのコンクリート片が道路上に落下しないようにコンクリート片を受け止め、事故の発生を未然に防止する補強構造としても機能する。
内装構造100は、複数の内装パネル1と、複数の連結具2と、反射部材3と、裏込材4とを有している。
(内装パネル)
図2に示すように、内装パネル1は、トンネルTの内面に沿って設けられるものである。内装パネル1は、トンネルTの内面に面するプレート11と、プレート11の縁部に立設されたフランジ12,13とを備えている。
プレート11は、その主面がトンネルTの内面に面して配置され、トンネルTの内面からコンクリート片が崩落した場合にそのコンクリート片を受け止める部分である。プレート11は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板をその短手方向に沿って波形状に湾曲させると共に、その長手方向に沿って円弧状に湾曲させて形成したものである。
また、プレート11は、波形状又は円弧状に湾曲させて形成したものだけに限らず、平板状に形成されていてもよい。
フランジ12は、プレート11の長手側の2つの縁部に設けられており、プレート11に一体に形成されている。すなわち、フランジ12は、プレート11を成形する際に、長手側の縁部をその主面に直交するように折り曲げることで形成されている。
なお、フランジ12は、プレート11に一体に形成される場合に限らず、フランジ13と同様にプレート11に溶接によって接合されていてもよい。各フランジ12には、隣接する内装パネル1同士を互いに連結して固定する連結具2を挿通する複数の孔(挿通部)12aがその延在方向に沿って形成されている。
フランジ13は、例えば、プレート11に溶接によって接合できる鋼板から形成されている。フランジ13は、プレート11の短手側の2つの縁部に溶接によって接合され、プレート11の主面に対して立設されている。各フランジ13には、隣接する内装パネル1同士を互いに連結して固定する連結具2を挿通する複数の孔13aがその延在方向に沿って形成されている。
このように、1つの内装パネル1において、1つのプレート11とそれぞれ2つのフランジ12,13が設けられている。隣接するフランジ12,13同士は、互いの主面方向が直角となるように、対向するフランジ12,13同士は、互いの主面方向が平行となるように配置されている。
なお、フランジ12の高さ寸法は、波形状のプレート11の高さ寸法よりも大きくなっていることが好ましい。
(連結具)
図3に示すように、連結具2は、隣接する内装パネル1同士を連結するものである。連結具2は、ボルト(頭部のみ示す。)と、このボルトに螺合するナット(フランジ12,13により隠れている。)とを備えている。
内装パネル1同士は、トンネルTの内部側(人や車両が通行する内面に露出する側)で、ボルトを、連結される双方の内装パネル1のフランジ12,13の孔12a,13aに挿通し、挿通した側とは反対側にある内装パネル1側でナットを介して締め付けることで連結されている。
(反射部材)
図1及び図3に示すように、反射部材3は、互いに隣接した内装パネル1のフランジ12,12を挟むようにして内装パネル1に設けられるクリップ型の反射部材である。
図4(a)、(b)に示すように、反射部材3は、平面視方形又は矩形の互いの主面部同士が対向した一対の挟持板(挟持部)31,32と、当該一対の挟持板31,32を連結する連結部33と、を備える。具体的には、挟持板31,32は、互いに所定の間隔だけ離間するように一端側で連結部33により互いに連結されており、他端側で開口34を持って互いに離間している。
図4(a)、(c)に示すように、連結部33に接続していない側の挟持板31の先端部31aは、対向する挟持板32とは反対方向に折り曲げられている。挟持板31の先端部31aと挟持板32の先端部32aとの間に、反射部材3をフランジ12,12に取り付けるための開口34が形成されている。
なお、開口34において、挟持板31の先端部31aと、挟持板32の先端部32aとの間の最大の間隔d1は、互いに隣接する2つのフランジ12,12の厚さt1(図5参照。)よりも大きく設定されている(d1>t1)。
挟持板31と挟持板32との間の間隔は、連結部33側から開口34に向かって小さくなっている。即ち、挟持板31と挟持板32との間の連結部33側の間隔d2は、挟持板31と挟持板32との先端部31a,32aを除いた開口34側の間隔d3よりも大きくなっている(d2>d3)。
また、開口34側の挟持板31と挟持板32との間の間隔d3は、2つのフランジ12,12の厚さt1よりも小さく設定されている(t1>d3)。
挟持板31,32は、この状態が出発状態であり、例えば、開口34が押し拡げられた場合には、挟持板31,32は、当該出発状態に弾性的に戻ろうとするようになっている。
図4(d)に示すように、挟持板32は、その外表面(挟持板31を臨まない面)に反射部35を有する。反射部35は、外部の光源から入射された光を反射する性質を有する材料により構成された反射性塗膜である。なかでも、反射性塗膜は、再帰反射性を有していることが好ましい。
ここで、「再帰反射性」とは、外部の光源から入射された光を入射方向と同じ方向に反射させる性質をいう。再帰反射性材料からなる反射部35は、表面の一部に反射膜が形成されている透明のビーズである自反射ビーズと透明樹脂とを有しており、自反射ビーズが互いの間に隙間を空けた状態で透明樹脂により挟持板32の外表面に固定されている。すなわち、挟持板32の外表面上において、自反射ビーズが透明樹脂により被覆された状態で島状に存在している。
なお、反射部35の構成については、再帰反射性材料から構成されているものに限定する必要はなく、受光した光を少しでも反射するものであればよい。
(裏込材)
図1に示すように、裏込材4は、複数の内装パネル1が連結具2によって連結されてなる内装壁体の外面(プレート11の外面)とトンネルTの内面との間に形成された隙間に充填されている。裏込材4は、例えば、モルタルから形成されており、固化することで内装パネル1とトンネルTとを一体化し、トンネルT全体としての強度を高める機能を有している。裏込材4は、内装パネル1のプレート11に予め形成された注入孔から注入する。
<反射部材の取付け>
次に、図3及び図5を用いて、トンネルTに設置されている内装パネル1への反射部材3の取付け工程について説明する。
各内装パネル1は、各フランジ12,13の孔12a,13aがトンネルT内に露出するように配置していく。また、隣接する内装パネル1は、図3に示すように、互いのフランジ12,13が横並びになるのではなく、内装パネル1の長手方向の長さの半分程度トンネルTの周方向にずらして千鳥状に配置されている。
フランジ12は、トンネルTの延在方向で見た場合に、フランジ12が一つおきに地面から同じ高さに平行に並ぶように規則的に並んで配置されている。フランジ13は、トンネルTの延在方向で見た場合に、フランジ13が一つおきに直線状に並ぶように規則的に並んで配置、すなわち、地面から同じ高さとなるように配置されている。
例えば、光を反射する部材がトンネルTの内装構造100に設けられていない場合、又は、設けられているが長年の設置による汚れにより反射機能が低下している場合がある。このような場合、反射部材3を取り付けることで、既設の内装パネル1に反射部材3を設けて内装構造100を簡単かつ迅速に構築することができる。
具体的には、図5に示すように、挟持板32の反射部35が車両進入方向(光の入射方向)Lに対向するようにして、互いに隣接して連結されている内装パネル1,1のフランジ12,12に反射部材3を開口34から押し込む。具体的に、内装パネル1における反射部材3の取付け位置は、隣り合う内装パネル1,1をフランジ12,12において連結している連結具2の間である(図3参照。)。
反射部材3においては、開口34の間隔d1が2つのフランジ12,12を合わせた厚さt1よりも大きくなっているので、反射部材3を開口34からフランジ12,12に簡単に押し込むことができる。
さらに、挟持板31,32の開口34側の間隔d3は、2つのフランジ12,12の厚さt1よりも小さく設定されているが、間隔d3において押し拡げられた挟持板31,32は、弾性を有しているので出発状態に戻ろうとする。かくして、反射部材3は、フランジ12,12を強固に挟むことで内装パネル1に取り付けられている。
反射部材3が、フランジ12,12に設けられることにより、反射部材3は、車両進入方向Lに正対する位置で、かつプレート11の波形状の起伏に干渉されない位置において光を受光するので、受けた光を効果的に反射させることができる。
かくして、反射部材3により、内装構造100において確実な視認誘導を容易に達成することができる。
例えば、フランジ12,12に反射部材3が設けられた内装パネル1,1に対して、5m、15m、25m、50mだけ離れた位置から光を照射した場合、50m離れた位置からでも反射部材3からの光の反射を確認することができた。
反射部材3をフランジ12,12に取り付けることにより、走行中の車両からの視認誘導範囲を広く確保することができるようになる。
また、反射部35は、先端部31aが折り曲げられている挟持板31にではなく、平坦に形成されている挟持板32に設けられているので、容易にかつムラなく塗装することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、反射部35は、挟持板32ではなく挟持板31に設けられていてもよいし、挟持板31,32及び連結部33に設けられていてもよい。
図3においては、反射部材3は、トンネルTに沿って互いに隣接して連結されている内装パネル1,1の1つ置きのフランジ12,12に設けられているが、間をあけずに連続してフランジ12,12に設けられていてもよい。さらに、1つの内装パネル1に対して設ける反射部材3の数は、図3に示すように1つに限られず、複数設けてもよい。
挟持板32の先端部32aが挟持板31とは反対側に折り曲げられていてもよい。
連結部33に反射部35が設けられている場合、反射部材3をフランジ13,13に設けてもよい。
<変形例>
次に、図6~9を用いて反射部材の変形例について説明する。
図6は、変形例に係る反射部材を設けたトンネルの内装構造を示す斜視図である。図7は、変形例に係る反射部材の構成を説明する図であり、(a)は反射部材の斜視図であり、(b)は反射部材の平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は背面図である。図8は、図6に示すII-II線に沿って部分的に断面した図である。図9は、図7に示す反射部材を内装パネルに取り付ける方法を説明するための図である。
図1及び図6に示すように、変形例に係る反射部材6は、互いに隣接した内装パネル1のフランジ12,12を挟むようにして内装パネル1に設けられている。具体的には、反射部材6は、互いに隣接する内装パネル1,1をフランジ12,12において連結する連結具2と、フランジ12,12の主面との間に改装させる反射性の介挿部材である。
図7(a)、(b)に示すように、反射部材6は、平面視方形又は矩形の互いの主面部同士が対向した一対の挟持板(挟持部)61,62と、当該一対の挟持板61,62を連結する連結部63と、を備える。具体的には、挟持板61,62は、互いに所定の間隔だけ離間するように一端側で連結部63により互いに連結されており、他端側で開口64を持って互いに離間している。
図7(a)、(c)に示すように、連結部63に接続していない側の挟持板61の先端部61aは、対向する挟持板62とは反対方向に折り曲げられている。挟持板61の先端部61aと挟持板62の先端部62aとの間に、反射部材6をフランジ12,12に取り付けるための開口64が形成されている。
なお、開口64において、挟持板61の先端部61aと、挟持板62の先端部62aとの間の最大の間隔d5は、互いに隣接する2つのフランジ12,12の厚さt1(図8参照。)よりも大きく設定されている(d5>t1)。
挟持板61と挟持板62との間の間隔は、連結部63側から開口64に向かって小さくなっている。即ち、挟持板61と挟持板62との間の連結部63側の間隔d6は、挟持板61と挟持板62との先端部61a,62aを除いた開口64側の間隔d7よりも大きくなっている(d6>d7)。
また、開口64側の挟持板61と挟持板62との間の間隔d7は、2つのフランジ12,12の厚さt1よりも小さく設定されている(t1>d7)。
挟持板61,62は、この状態が出発状態であり、例えば、開口64が押し拡げられた場合には、挟持板61,62は、当該出発状態に弾性的に戻ろうとするようになっている。
挟持板61は、当該挟持板61の厚さ方向に貫通した孔部61hと、突出部61tとを有する。
具体的には、突出部61tは、孔部61hの周縁部が挟持板62に向かって突出することにより形成されている。突出部61tは、孔部61hの全周にわたって形成されている。突出部61tは、例えば、孔部61hをバーリング加工により形成することで得られる。
突出部61tは、反射部材6を内装パネル1に取り付けた際、フランジ12の孔12aに嵌まり込むようにして係合する。
図6(d)に示すように、挟持板62は、挟持板61の孔部61hと略同心となる孔部62hを有する。
また、挟持板62は、その外表面(挟持板31を臨まない面)に反射部65を有する。反射部65は、外部の光源から入射された光を反射する性質を有する材料により構成された反射性塗膜である。なかでも、反射性塗膜は、再帰反射性を有していることが好ましい。
ここで、「再帰反射性」とは、外部の光源から入射された光を入射方向と同じ方向に反射させる性質をいう。再帰反射性材料からなる反射部65は、表面の一部に反射膜が形成されている透明のビーズである自反射ビーズと透明樹脂とを有しており、自反射ビーズが互いの間に隙間を空けた状態で透明樹脂により挟持板62の外表面に固定されている。すなわち、挟持板62の外表面上において、自反射ビーズが透明樹脂により被覆された状態で島状に存在している。
なお、反射部65の構成については、再帰反射性材料から構成されているものに限定する必要はなく、受光した光を少しでも反射するものであればよい。
次に、図6、図8及び図9を用いて、反射部材6の取付け工程について説明する。
トンネルTの内装構造100を構築する際には、既設のトンネルTの内壁面に沿って複数の内装パネル1を連結して覆っていく。このとき、プレート11がトンネルTの延在方向に沿って波形状に起伏するように内装パネル1を配置する。
例えば、互いに隣接する内装パネル1,1同士をトンネルTの延在方向に連結していく場合、長手側同士(フランジ12同士)を連結具2によって連結していく。図8に示すように、フランジ12,12同士を連結する際、連結具2による連結前に、フランジ12,12同士の互いに整合している複数の孔12a,12aのうち所望の高さ位置にある孔12a,12aの位置に反射部材6を取り付ける。
フランジ12,12の長手方向に沿って複数設けることにより、内装パネル1,1同士は、互いに仮留めされた状態になる。
反射部材6を取り付ける具体的な工程は、図9(a)に示すように、挟持板62の反射部65が車両進入方向(光の入射方向)Lに対向するようにして、反射部材6をその開口64側から隣り合うフランジ12,12に押し込む。
反射部材6においては、開口64の間隔d5が2つのフランジ12,12を合わせた厚さt1よりも大きくなっているので、反射部材6を開口64からフランジ12,12に簡単に押し込むことができる。
図9(b)に示すように、反射部材6をさらに押し込むと、挟持板61の突出部61tが、フランジ12の孔12aに突入して係合した状態(嵌まり込んだ状態)になる。この状態において、挟持板61の孔部61h及び挟持板62の孔部62hと、フランジ12,12の孔12a,12aとが整合した状態になる。
さらに、この状態において、挟持板61,62は、弾性的に出発状態に戻ろうとしているので、フランジ12,12を弾性的に挟み込んで内装パネル1,1同士のより強固な仮留め状態が形成される。互いに仮留めされた状態の内装パネル1,1を、トンネルTにおいて所定の位置に設置する。
次いで、連結具2を用いて反射部材6を内装パネル1,1のフランジ12,12に取り付ける。挟持板62側には座金22が設けられており、ボルト21は、座金22、挟持板62の孔部62h及びフランジ12,12の孔12a,12aに挿通される。挟持板61側にも座金23が設けられており、突き出たボルト21にナット24が締結される。
これにより、反射部材6が、隣り合う内装パネル1,1同士にフランジ12において取り付けられる。フランジ12,12の整合している各孔12aにも連結具2を挿通させていくことで、隣り合う内装パネル1,1同士が連結される。
以上のように、反射部材6は、反射部65による本来の反射機能に加えて、孔部61hの突出部61tがフランジ12の孔12aに係合することによる内装パネル1,1同士の仮留め機能も有している。
反射部材6により、内装構造100の構築作業時に、隣り合う内装パネル1,1同士を仮留めすることができ、連結具2による内装パネル1,1同士の連結作業を容易にすることができる。
また、反射部材6が、フランジ12,12に設けられることにより、反射部材6は、プレート11の波形状の起伏に干渉されない位置において光を受光するので、受けた光を効果的に反射させることができる。かくして、反射部材6により、内装構造100において確実な視認誘導を容易に達成することができる。
例えば、フランジ12,12に反射部材6が設けられた内装パネル1,1に対して、5m、15m、25m、50mだけ離れた位置から光を照射した場合、50m離れた位置からでも反射部材6からの光の反射を確認することができた。
反射部材6をフランジ12,12に取り付けることにより、走行中の車両からの視認誘導範囲を広く確保することができるようになる。
また、反射部65は、先端部61aが折り曲げられている挟持板61にではなく、平坦に形成されている挟持板62に設けられているので、容易にかつムラなく塗装することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、反射部65は、挟持板62ではなく挟持板61に設けられていてもよいし、挟持板61,62及び連結部63に設けられていてもよい。
図6においては、反射部材6は、トンネルTに沿って互いに隣接して連結されている内装パネル1,1の1つ置きのフランジ12,12に設けられているが、間をあけずに連続してフランジ12,12に設けられていてもよい。さらに、1つの内装パネル1に対して設ける反射部材6の数は、図6に示すように2つに限られず、1つだけでもよく、また、3つ以上設けてもよい。
挟持板62の先端部62aが挟持板61とは反対側に折り曲げられていてもよい。
連結部63に反射部65が設けられている場合、反射部材6をフランジ13,13に設けてもよい。この場合、挟持板61の孔部61hにおける突出部61tがフランジ13の孔13aに係合することで、挟持板61,62の孔部61h,62hは、フランジ13,13の孔13a,13aと整合する。
突出部は、挟持板61の孔部61hではなく、挟持板62の孔部62hが有していてもよい。この場合、連結具2のボルト21の挿通が容易になる。
また、挟持板61の孔部61h及び挟持板62の孔部62hのいずれもが有していてもよい。
反射部材6は、既設の内装構造100に取り付けることもできる。この場合、既設の内装パネル1,1同士を所定の高さ位置において連結している連結具2を取り外して、反射部材6を取り付ければよい。
図1に示すように、反射部材3及び反射部材6の両方を内装パネル1,1に設けてもよい。
1 内装パネル
11 プレート
12 フランジ
12a 孔(挿通部)
2 連結具
3 反射部材
31,32 挟持板(挟持部)
33 連結部
34 開口
35 反射部
6 反射部材
61 挟持板(挟持部)
61h 孔部
61t 突出部
62 挟持板(挟持部)
62h 孔部
63 連結部
64 開口
65 反射部
100 内装構造

Claims (8)

  1. トンネルの内面を臨むプレートと、該プレートの縁に立設されたフランジとを備え、前記トンネルの内面に沿って前記フランジにおいて互いに隣り合う内装パネルに設けられて、受けた光を反射する反射部材であって、
    前記反射部材は、一端同士が連結されるとともに互いに離間されて、前記トンネルの延び方向において互いに隣り合う前記フランジ同士を挟み込む一対の挟持部を備え、
    前記一対の挟持部の少なくとも一方の挟持部は反射部を有する
    ことを特徴とする反射部材。
  2. 前記一対の挟持部は、一端から他端に向かって互いに接近していることを特徴とする請求項1に記載の反射部材。
  3. 前記一対の挟持部の少なくとも一方の挟持部の他端は、対向する前記挟持部とは反対方向に曲げられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の反射部材。
  4. 前記一対の挟持部は、隣り合う前記フランジ同士を弾性的に挟み込むことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の反射部材。
  5. 前記一対の挟持部はそれぞれ、隣り合う前記フランジ同士を連結する連結具が挿通される、前記フランジに形成された挿通部に整合する孔部を有し、
    前記一対の挟持部の少なくとも一方は、前記挿通部に係合し該挿通部と前記孔部とを整合させる突出部を有する
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか一項に記載の反射部材。
  6. 前記反射部は、再帰反射性塗膜であることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の反射部材。
  7. トンネルの内面に設けられる内装パネルと、前記内装パネルに設けられて受けた光を反射する反射部材と、を備えるトンネルの内装構造であって、
    前記内装パネルは、
    前記トンネルの内部を臨むプレートと、
    前記プレートの縁に立設されたフランジと、
    を有し、
    前記反射部材は、一端同士が連結され互いに離間された一対の挟持部を備え、該一対の挟持部の少なくとも一方の挟持部が反射部を有し、
    前記反射部材は、前記トンネルの延び方向において互いに隣り合う前記フランジ同士を挟み込んで前記内装パネルに設けられている
    ことを特徴とするトンネルの内装構造。
  8. 前記フランジは、互いに隣り合う内装パネルを連結する連結具が挿通される挿通部を有し、
    前記一対の挟持部はそれぞれ、前記フランジの前記挿通部と整合する孔部を有し、
    前記一対の挟持部の少なくとも一方は、前記挿通部に係合し該挿通部と前記孔部とを整合させる突出部を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載のトンネルの内装構造。
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