JP6899238B2 - 圧電素子およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、超音波送受信装置、圧電トランス等に利用される圧電素子およびその製造方法に関する。
下部電極と、下部電極上に形成され、AlNを主成分とする圧電体膜と、圧電体膜における下部電極とは反対側の表面に形成された上部電極とを含む、圧電素子が知られている(下記特許文献1参照)。
特開2016−179555号公報
前述のAlNを主成分とする圧電体膜を含む圧電素子において、下部電極(第1電極)にコンタクトをとるために、上部電極(第2電極)に厚さ方向に貫通する第1開口部を形成するとともに、圧電素子に第1開口部に連通しかつ厚さ方向に貫通する第2開口部を形成することが考えられる。
AlNを主成分とする材料からなる圧電体膜への第2開口部の形成を、レジストマスクを用いたドライエッチングで行なおうとすると、次のような問題が生じる。すなわち、レジスト現像時にレジスト現像液であるTMAH(Tetramethyl ammonium hydroxide)によって、圧電体膜の表面が異方性エッチングされ、圧電体膜の表面に凹凸が発生する。そのため、この後にドライエッチングによって圧電体膜をエッチングすると、圧電体膜の表面の凹凸に起因したオーバエッチングにより、下部電極に孔が形成されてしまうおそれがある。このため、下部電極にコンタクトをとるための適切な開口部を圧電体膜に形成することができない。
そこで、フォトリソグラフィ後に、適切な湿度と温度のTMAHを含む水溶液を用いて、圧電体膜に対してウエットエッチングを行うことが考えられる。しかしながら、このようなウエットエッチングを行うと、レジストマスクと圧電体膜との界面にTMAHが浸透し、レジストマスクが剥がれるおそれがある。このため、下部電極にコンタクトをとるための適切な開口部を圧電体膜に形成することができない。
この発明は、第1電極にコンタクトをとるための適切な開口部を圧電体膜に形成することができる圧電素子およびその製造方法を提供することである。
この発明の一実施形態は、第1電極と、前記第1電極の一方の表面に形成され、AlNを主成分とする材料からなる圧電体膜と、前記圧電体膜における前記第1電極側とは反対側の表面に配置された第2電極とを含み、前記第2電極には、第1電極11にコンタクトをとるために、厚さ方向に貫通する第1開口部が形成され、前記圧電体膜には、前記第1開口部に連通しかつ厚さ方向に貫通する第2開口部が形成されており、前記第1電極の表面に対して法線方向から見た平面視において、前記第1開口部と前記第2開口部の形状および大きさがほぼ等しい、圧電素子を提供する
このような構成の第2開口部は、第1開口部が形成された第2電極をハードマスクとして用いたウエットエッチングによって形成することができる。このため、第1電極にコンタクトをとるための適切な開口部を圧電体膜に形成することができる。
この発明の一実施形態では、前記平面視において、前記第1開口部における前記圧電体膜側の輪郭を第1輪郭とし、前記第2開口部における前記第1電極側の輪郭を第2輪郭とすると、前記第1輪郭と前記第2輪郭との隙間の間隔の絶対値が、前記圧電体膜の厚さ以下である。
この発明の一実施形態では、前記第1輪郭および前記第2輪郭の平面形状が矩形であり、前記第1輪郭の4辺のうちの対向する所定の2辺の間隔をAとし、前記第2輪郭の4辺のうち、前記所定の2辺に対応する2辺の間隔をBとすると、前記第1輪郭と前記第2輪郭との隙間の間隔の絶対値は、(|B−A|/2)で表される。
この発明の一実施形態では、前記AlNを主成分とする材料からなる圧電体膜を第1圧電体膜とすると、前記第2電極における前記第1圧電体膜側とは反対側の表面に形成され、前記第1圧電体膜とは異なる材料からなる第2圧電体膜と、前記第2圧電体膜上に形成された第3電極とをさらに含む。
この発明の一実施形態では、前記第1圧電体膜および前記第2圧電体膜のうちのいずれか一方の圧電体膜の圧電歪定数は、他方の圧電体膜よりも小さく、前記一方の圧電体膜の圧電電圧定数は、前記他方の圧電体膜よりも大きい。
この発明の一実施形態では、前記第1圧電体膜は、AlN膜またはSc、NbおよびMgのうちの少なくとも1つの金属が添加されたAlN膜からなり、第2圧電体膜は、PZT膜からなる。
この発明の一実施形態では、前記第1電極は、Moからなる。
この発明の一実施形態では、前記圧電体膜上に形成された前記第2電極は、IrO膜、Ir膜、Ti膜およびPt膜が、当該圧電体膜側からその順に積層されたIrO/Ir/Ti/Pt積層膜である。
この発明の一実施形態は、第1電極上に、AINを主成分とする圧電体膜を形成する工程と、前記圧電体膜における前記第1電極側とは反対側の表面に第2電極を形成する工程と、前記第1電極にコンタクトをとるために、前記第2電極に厚さ方向に貫通する第1開口部を形成する工程と、前記第2電極をハードマスクとして、前記圧電体膜をウエットエッチングすることにより、前記圧電体膜に前記第1開口部に連通し厚さ方向に貫通する第2開口部を形成する工程とを含む、圧電素子の製造方法を提供する
この構成では、第1電極にコンタクトをとるための適切な開口部を圧電体膜に形成することができる。
この発明の一実施形態では、前記第2開口部を形成する工程において、TMAHを含む水溶液がエッチング液として用いられる。
この発明の一実施形態は、第1電極上に、AINを主成分とする第1圧電体膜を形成する工程と、前記第1圧電体膜における前記第1電極側とは反対側の表面に第2電極を形成する工程と、前記第2電極における前記第1圧電体膜側とは反対側の表面に、前記第1圧電体膜とは異なる材料からなる第2圧電体膜を形成する工程と、前記第2圧電体膜における前記第2電極側とは反対側の表面に第3電極を形成する工程と、前記第2電極にコンタクトをとるために、前記第2圧電体膜に厚さ方向に貫通する第1開口部を形成するとともに、前記第1電極にコンタクトをとるために前記第2圧電体膜に厚さ方向に貫通する第2開口部を形成する工程と、前記第2電極のうち、前記第2開口部によって表面が露出している領域内に、前記第2開口部に連通しかつ厚さ方向に貫通する第3開口部を形成する工程と、前記第2電極をハードマスクとして、前記圧電体膜をウエットエッチングすることにより、前記圧電体膜に前記第3開口部に連通し厚さ方向に貫通する第4開口部を形成する工程とを含む、圧電素子の製造方法を提供する
この構成では、第1電極にコンタクトをとるための適切な開口部を第1圧電体膜に形成することができる。
この発明の一実施形態では、前記第4開口部を形成する工程において、TMAHを含む水溶液がエッチング液として用いられる。
図1は、この発明の一実施形態に係る圧電素子が適用された圧電素子モジュールの図解的な平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿う図解的な断面図である。 図3は、図1にIIIで示す部分を拡大して示す図解的な部分拡大断面図である。 図4は、図1の圧電体膜および第2電極の開口部付近を示す部分拡大平面図である。 図5は、図4のV-V線に沿う断面図である。 図6は、圧電素子モジュールの製造工程の一例を示す断面図である。 図7は、図6の次の工程を示す断面図である。 図8は、図7の次の工程を示す断面図である。 図9は、図8の次の工程を示す断面図である。 図10は、図9の次の工程を示す断面図である。 図11は、図10の次の工程を示す断面図である。 図12は、図11の次の工程を示す断面図である。 図13は、図12の次の工程を示す断面図である。 図14は、図13の次の工程を示す断面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る圧電素子が適用された圧電素子モジュールの図解的な平面図である。図2は、図1のII-II線に沿う図解的な断面図である。図3は、図1にIIIで示す部分を拡大して示す図解的な部分拡大断面図である。
圧電素子モジュール1は、表面2aおよび裏面2bを有する基板2と、基板2の表面2aに形成された振動板(メンブレン)3と、振動板3における基板2側とは反対側の表面に形成された圧電素子4とを含む。
基板2は、扁平な直方体である。基板2は、この実施形態では、シリコン(Si)基板からなる。基板2の中央部には、基板2を厚さ方向に貫通する開口部5が形成されている。この開口部5は、後述する第1圧電体膜12および第2圧電体膜14が振動しやすくなるように形成されている。開口部5は、基板2の表面(後述する第1電極11の表面)に対する法線方向から見た平面視において長方形状であり、開口部の4辺はそれぞれ基板2の4辺に平行である。
振動板3は、開口部5を覆うように基板2上に形成されている。振動板3は、開口部5の天面部を区画している。振動板3は、この実施形態では、AlN(アルミナイトライド)膜からなる。振動板3は、シリコン酸化膜(SiO)から構成されていてもよい。振動板3の厚さは、例えば45nm程度である。
圧電素子4は、振動板3上に形成された第1電極11と、第1電極11上に形成された第1圧電体膜12と、第1圧電体膜12上に形成された第2電極13と、第2電極13上に形成された第2圧電体膜14と、第2圧電体膜14上に形成された第3電極15とを含む。
第1電極11は、第1圧電体膜12に対する下部電極である。第1電極11は、振動板3の表面の全域に形成されている。第1電極11は、この実施形態では、Mo(モリブデン)からなる。第1電極11の厚さは、例えば100nm程度である。
第1圧電体膜12は、第1電極11の表面のほぼ全域に形成されている。第1圧電体膜12には、平面視において、開口部5の1辺の中間部と基板2の対応する1辺の中間部との間位置に、長方形状の開口部12aが形成されている。この開口部12aは第1圧電体膜12を厚さ方向に貫通しており、第1電極11の表面の一部が開口部12aを介して露出している。この露出部分は、第1電極11を外部に接続するためのパッド部11aを構成している。つまり、開口部12aは、第1電極11にコンタクトをとるための開口である。第1圧電体膜12は、AlN(アルミナイトライド)を主成分とする材料からなる。この実施形態では、第1圧電体膜12は、AlN膜からなる。第1圧電体膜12の厚さは、例えば1μm程度である。
第2電極13は、第1圧電体膜12に対する上部電極であり、第2圧電体膜14に対する下部電極である。第2電極13は、第1圧電体膜12の表面のほぼ全域に形成されている。第2電極13には、第1圧電体膜12の開口部12aと連通し、第2電極13を厚さ方向に貫通する開口部13aが形成されている。この開口部13aも、第1電極11にコンタクトをとるための開口である。開口部13aは、平面視において、第1圧電体膜12の開口部12aと同じ位置に形成されており、第1圧電体膜12の開口部12aとほぼ同じ形状および大きさを有している。
第2電極13は、図3に示すように、この実施形態では、第1圧電体膜12上に形成されたIrOx(酸化イリジウム)膜21と、IrOx膜21上に形成されたIr(イリジウム)膜22と、Ir膜22上に形成されたTi(チタン)膜23と、Ti膜23上に形成されたPt(プラチナ)膜24との積層膜(IrOx/Ir/Ti/Pt積層膜)からなる。IrOx膜21の厚さは50nm程度であり、Ir膜22の厚さは50nm程度であり、Ti膜23の厚さは20nm程度であり、Pt膜24の厚さは、200nm程度である。
IrOx/Ir/Ti/Pt積層膜中のIrOx/Ir積層膜は、IrOx層のような導電性の金属酸化膜の他、絶縁性の金属酸化膜を含んでいるものであってもよい。導電性の金属酸化膜としては、IrOx層の他、RuOx(酸化ルテニウム)膜、SrRuO(酸化ストロンチウム・ルテニウム)膜、LaNiOx(酸化ランタン・ニッケル)膜、ZnO(酸化亜鉛)膜等が挙げられる。絶縁性の金属酸化膜としては、Al(酸化アルミニウム)膜、ZrO(酸化ジルコニウム)膜およびTiO(酸化チタン)膜等が挙げられる。IrOx/Ir/Ti/Pt積層膜中のTi/Pt積層膜は、Pt、Ti、Ir、Ru、Ni、Auのうちから任意に選択された1つの単膜または任意の組み合わせの積層膜から構成されてもよい。
第2圧電体膜14は、第2電極13の表面のほぼ全域に形成されている。第2圧電体膜14には、開口部13aの周縁よりも外側に拡がった周縁を有する平面視長方形状の開口部14aが形成されている。この開口部14も、第1電極11にコンタクトをとるための開口であり、第2圧電体膜14を厚さ方向に貫通している。開口部14aは、平面視において、開口部13aとほぼ相似でかつ開口部13aよりも大きな長方形状である。
第2圧電体膜14には、さらに、平面視において、基板2の開口部5に対して開口部14aとは反対側に、第2圧電体膜14を厚さ方向に貫通する平面視長方形状の開口部14bが形成されている。この開口部14bは第2電極12にコンタクトをとるための開口であり、第2電極13の表面の一部が開口部14bを介して露出している。この露出部分は、第2電極13を外部に接続するためのパッド部13bを構成している。第2圧電体膜14は、この実施形態では、PZT(PbZrTi1−x:チタン酸ジルコン酸鉛)膜からなる。第2圧電体膜14の厚さは、例えば、1μm程度である。
第3電極15は、第2圧電体膜14上に形成されている。第3電極15は、平面視において、基板2の中央部に対応した領域に形成されている。具体的には、第3電極15は、平面視において、基板2の開口部5の周縁内に配置された主電極部15Aと、主電極部15Aから第2圧電体膜14の開口部14b側に向かって延びた延長部15Bとからなる。
主電極部15Aは、平面視において、基板2の開口部5の天面部とほぼ相似でかつ開口部5の天面部よりも小さい長方形状である。主電極部15Aの長手方向の長さは、開口部5の天面部の長手方向の長さよりも短く形成されている。主電極部15Aの短手方向に沿う両端縁は、開口部5の天面部の対応する両端縁に対して所定間隔をあけて内側に配置されている。また、主電極部15Aの短手方向の幅は、開口部5の天面部の短手方向の幅よりも短く形成されている。主電極部15Aの長手方向に沿う両側縁は、開口部5の天面部の対応する両側縁に対して所定間隔をあけて内側に配置されている。
延長部15Bは、平面視において、主電極部15Aの両側縁のうち、第2圧電体膜14の開口部14b側の側縁の中央部から開口部5の天面部の対応する側縁を横切って開口部14b近くまで延びている。延長部15Bの先端部の表面は、第3電極15を外部に接続するためのパッド部15Baを構成している。
第3電極15は、第2圧電体膜14上に形成されたIrOx(酸化イリジウム)膜と、IrOx膜上に形成されたIr(イリジウム)膜との積層膜(IrOx/Ir積層膜)からなる。IrOx膜の厚さは50nm程度であり、Ir膜の厚さは50nm程度である。
図4は、図1の圧電体膜12および第2電極13の開口部12a,13a付近を示す部分拡大平面図である。図5は、図4のV-V線に沿う断面図である。
後述するように、第1圧電体膜12の開口部12aは、開口部13aが形成された第2電極13をハードマスクとしたウエットエッチングによって形成される。このため、平面視において、第1圧電体膜12の開口部12aは、第2電極13の開口部13aと同じ位置に形成されており、第2電極13の開口部13aとほぼ同じ形状および大きさを有している。図4および図5に示すように、平面視において、開口部13aにおける第1圧電体膜12側の輪郭113と、開口部12aにおける第1電極11側の輪郭112との隙間の間隔をCとし、第1圧電体膜12の厚さをDとすると、|C|≦Dとなる。|C|は、輪郭112と輪郭113との隙間の間隔Cの絶対値である。輪郭113は、開口部13aの内周壁の下縁の輪郭であり、輪郭112は、開口部12aの内周壁の下縁の輪郭である。
この実施形態では、各輪郭112,113の平面形状は、長方形状である。輪郭112の対向する2つの長辺の間隔をAとし、輪郭113の対向する2つの長辺の間隔をBとすると、輪郭112と輪郭113との隙間の間隔Cの絶対値|C|は、次式(1)によって求めることができる。
|C|=|B−A|/2 …(1)
輪郭112の対向する2つの短辺の間隔をAとし、輪郭113の対向する2つの短辺の間隔をBとし、前記式(1)にAとBを代入することによって、輪郭112と輪郭113との隙間の間隔Cの絶対値|C|を求めてもよい。
なお、輪郭112,113が円形状である場合、つまり、開口部12a,13aの平面視形状が円形状である場合には、輪郭112の直径をAとし、輪郭113の直径をBとし、前記式(1)にAとBを代入することによって、輪郭112と輪郭113との隙間の間隔Cの絶対値|C|を求めることができる。
図1〜図3に戻り、第1電極11と、第2電極13と、それらによって挟まれた第1圧電体膜12とによって、第1圧電素子4Aが構成されている。第2電極13と、第3電極15と、それらによって挟まれた第2圧電体膜14とによって、第2圧電素子4Bが構成されている。つまり、圧電素子4は、第1圧電素子4Aと、第2圧電素子4Bとを含んでいる。
この実施形態では、第1圧電素子4Aの第1圧電体膜12と、第2圧電素子4Bの第2圧電体膜14とは、互いに異なる材料から構成されている。第1圧電体膜12および第2圧電体膜14のうちのいずれか一方の圧電体膜の圧電歪定数d33は、他方の圧電体膜よりも小さく、前記一方の圧電体膜の圧電電圧定数g33は、前記他方の圧電体膜よりも大きいことが好ましい。
この実施形態では、第2圧電体膜14としては、圧電歪定数d33が比較的大きなものが用いられている。一方、第1圧電体膜12としては、圧電歪定数d33が第2圧電体膜14よりも小さく、圧電電圧定数g33が、第2圧電体膜14よりも大きいものが用いられている。言い換えれば、第2圧電体膜14としては、圧電歪定数d33が第1圧電体膜12よりも大きく、圧電電圧定数g33が第1圧電体膜12よりも小さいものが用いられている。
前述したように、この実施形態では、第1圧電体膜12は、AlN(アルミナイトライド)膜からなる。第1圧電体膜12は、例えばSc(スカンジウム)、Nb(ニオブ)およびMg(マグネシウム)のうちの少なくとも1つの金属が添加されたAlN膜から構成されてもよい。
また、前述したように、この実施形態では、第2圧電体膜14は、PZT膜からなる。第2圧電体膜14は、Pb(鉛)およびTi(チタン)を含む、PZT以外の強誘電性酸化物から構成されていてもよい。第2圧電体膜14は、SrBiTa(タンタル酸ストロンチウムビスマス),FeBiO(鉄酸ビスマス)等のように、Bi(ビスマス)を含む強誘電性酸化物から構成されていてもよい。また、第2圧電体膜14は、LiNbO(ニオブ酸リチウム)のように、Li(リチウム)およびNb(ニオブ)を含む強誘電性酸化物から構成されていてもよい。また、第2圧電体膜14は、(K,Na)NbO(ニオブ酸カリウム・ナトリウム)のように、K(カリウム)、Na(ナトリウム)およびNb(ニオブ)を含む強誘電性酸化物から構成されていてもよい。また、第2圧電体膜14は、BaTiO(チタン酸バリウム)のように、Ba(バリウム)およびTi(チタン)を含む強誘電性酸化物から構成されていてもよい。
前述の圧電素子モジュール1は、超音波送受信装置として用いることができる。超音波送受信装置として用いる場合には、例えば第2圧電素子4Bにより超音波を対象物に向けて発射し、その反射波を第1圧電素子4Aで受信することにより、対象物の有無や対象物までの距離を測定できる。
図6〜図14は、圧電素子モジュール1の製造工程の一例を示す断面図であり、図2に対応する切断面を示す。
まず、図6に示すように、基板2の表面2aの全面に振動板3が形成される。具体的には、スパッタ法によって、シリコン基板2の表面にAlN膜(例えば45nm厚)が形成される。ただし、基板2としては、最終的な基板2の厚さより厚いものが用いられる。
次に、図7に示すように、スパッタ法によって、振動板3の表面の全面に、第1電極11が形成される。第1電極11は、Mo膜(例えば100nm厚)からなる。この後、スパッタ法によって、第1電極11の表面の全面に、第1圧電体膜12の材料膜である第1圧電体材料膜52が第1電極11上の全面に形成される。第1圧電体材料膜52は、AlN膜(例えば1μm厚)からなる。
次に、図8に示すように、スパッタ法によって、第1圧電体材料膜52の表面の全面に、第2電極13の材料膜である第2電極膜53が形成される。第2電極膜53は、例えば、IrO膜(例えば50nm厚)、Ir膜(例えば50nm厚)、Ti膜(例えば20nm厚)およびPt膜(例えば200nm厚)が、第1圧電体材料膜52側からその順に積層されたIrO/Ir/Ti/Pt積層膜である。
次に、図9に示すように、第2圧電体膜14の材料膜である第2圧電体材料膜54が第2電極膜53の表面の全面に形成される。具体的には、例えばゾルゲル法によって、例えば1μm厚の第2圧電体材料膜54が形成される。このような圧電体材料膜54は、金属酸化物結晶粒の焼結体からなる。この後、第2圧電体材料膜54の表面の全面に第3電極15の材料膜である第3電極膜55が形成される。第3電極膜55は、例えばIrO膜(例えば50nm厚)を下層とし、Ir膜(例えば50nm厚)を上層とするIr0/Ir積層膜からなる。このような第3電極膜55は、例えばスパッタ法で形成される。
次に、図10〜図13に示すように、第3電極膜55、第2圧電体材料膜54、第2電極膜53および第1圧電体材料膜52のパターニングが行われる。まず、図10に示すように、フォトリソグラフィによって、第3電極膜55のパターンのレジストマスク61が形成される。そして、このレジストマスク61をマスクとして、第3電極膜55がドライエッチングされることにより、所定パターンの第3電極15が形成される。これにより、主電極部15Aおよび延長部15Bからなる第3電極15が得られる。
次に、図11に示すように、レジストマスク61が剥離された後、フォトリソグラフィによって、第2圧電体膜14のパターンのレジストマスク62が形成される。そして、このレジストマスク62をマスクとして、第2圧電体材料膜54がドライエッチングされることにより、所定パターンの第2圧電体膜14が形成される。これにより、開口部14a,14bを有する第2圧電体膜14が得られる。
次に、図12に示すように、レジストマスク62が剥離された後、フォトリソグラフィによって、第2電極13のパターンのレジストマスク63が形成される。そして、このレジストマスク63をマスクとして、第2電極膜53がドライエッチングされることにより、所定パターンの第2電極13が形成される。これにより、開口部13aおよびパッド部13bを有する第2電極13が得られる。
次に、図13に示すように、レジストマスク63が剥離された後、第2電極13をハードマスクとして、第1圧電体材料膜52がウエットエッチングされることにより、所定パターンの第1圧電体膜12が形成される。エッチング液としては、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)を含む水溶液が用いられる。これにより、開口部12aを有する第1圧電体膜12が得られる。これにより、第1電極11に開口部12aから露出するパッド部11aが形成される。
次に、図14に示すように、基板2の裏面2bに、フォトリソグラフィによって、開口部5に対応した開口64aを有するレジストマスク64が形成される。そして、このレジストマスク64をマスクとして、基板2が裏面からドライエッチングされることにより、基板2に開口部5が形成される。次に、レジストマスク64が剥離された後、基板2が裏面2bから研磨されることにより、基板2が薄膜化される。例えば、初期状態で625μm厚程度の基板2が、300μm厚程度に薄型化されてもよい。これにより、図1〜図5に示される圧電素子モジュール1が得られる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の実施形態で実施することもできる。例えば、前述の実施形態では、第2圧電体膜14としては、圧電歪定数d33が第1圧電体膜12よりも大きく、圧電電圧定数g33が第1圧電体膜12よりも小さいものが用いられている。しかし、第2圧電体膜14として、圧電歪定数d33が第1圧電体膜12よりも小さく、圧電電圧定数g33が第1圧電体膜12よりも大きいものを用いてもよい。
また、前述の実施形態では、圧電素子4は、第1圧電素子4Aと、第2圧電素子4Bとを含んでいるが、圧電素子4は、第1圧電素子4Aのみを含み、圧電素子4Bを含んでいなくてもよい。つまり、圧電素子4は、第1電極11、第1圧電体膜12および第2電極13を含んでいればよく、第2圧電体膜14および第3電極15を含んでいなくてもよい。この場合、第2電極13は、第1電極11と同様にMoから構成されていてもよい。
この発明による圧電素子は、超音波送受信装置の他、超音波受信装置、超音波送信装置、圧電トランス等にも利用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 圧電素子モジュール
2 基板
2a 表面
2b 裏面
3 振動板
4 圧電素子
5 開口部
11 第1電極
11a パッド部
12 第1圧電体膜
12a 開口部
13 第2電極
13a 開口部
13b パッド部
14 第2圧電体膜
14a 開口部
14b 開口部
15 第3電極
15A 主電極部
15B 延長部
15Ba パッド部
21 IrOx膜
22 Ir層
23 Ti膜
24 Pt膜
52 第1圧電体材料膜
53 第2電極膜
54 第2圧電体材料膜
55 第3電極膜
112 輪郭
113 輪郭

Claims (12)

  1. 第1電極と、
    前記第1電極の一方の表面に形成され、AlNを主成分とする材料からなる第1圧電体膜と、
    前記第1圧電体膜における前記第1電極側とは反対側の表面に配置された第2電極と、
    前記第2電極における前記第1圧電体膜側とは反対側の表面に形成され、前記第1圧電体膜とは異なる材料からなる第2圧電体膜と、
    前記第2圧電体膜上に形成された第3電極とを含み、
    前記第2電極には、前記第1電極にコンタクトをとるために、厚さ方向に貫通する第1開口部が形成され、
    前記第1圧電体膜には、前記第1開口部に連通しかつ厚さ方向に貫通する第2開口部が形成されており、
    前記第1電極の表面に対して法線方向から見た平面視において、前記第1開口部と前記第2開口部の形状および大きさがほぼ等しく、
    前記第2圧電体膜には、平面視において、前記第1開口部および前記第2開口部よりも大きくかつ厚さ方向に貫通する第3開口部が形成されている、圧電素子。
  2. 前記平面視において、前記第1開口部における前記第1圧電体膜側の輪郭を第1輪郭とし、前記第2開口部における前記第1電極側の輪郭を第2輪郭とすると、前記第1輪郭と前記第2輪郭との隙間の間隔の絶対値が、前記第1圧電体膜の厚さ以下である、請求項1に記載の圧電素子。
  3. 前記第1輪郭および前記第2輪郭の平面形状が矩形であり、前記第1輪郭の4辺のうちの対向する所定の2辺の間隔をAとし、前記第2輪郭の4辺のうち、前記所定の2辺に対応する2辺の間隔をBとすると、前記第1輪郭と前記第2輪郭との隙間の間隔の絶対値は、(|B−A|/2)で表される、請求項2に記載の圧電素子。
  4. 前記第3開口部は、平面視において、前記第1開口部および前記第2開口部の両方に重なっている部分を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧電素子。
  5. 前記第1圧電体膜および前記第2圧電体膜のうちのいずれか一方の圧電体膜の圧電歪定数は、他方の圧電体膜よりも小さく、前記一方の圧電体膜の圧電電圧定数は、前記他方の圧電体膜よりも大きい、請求項4に記載の圧電素子。
  6. 前記第1圧電体膜は、AlN膜またはSc、NbおよびMgのうちの少なくとも1つの金属が添加されたAlN膜からなり、第2圧電体膜は、PZT膜からなる、請求項5に記載の圧電素子。
  7. 前記第1電極は、Moからなる請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧電素子。
  8. 前記第1圧電体膜上に形成された前記第2電極は、IrO膜、Ir膜、Ti膜およびPt膜が、当該第1圧電体膜側からその順に積層されたIrO/Ir/Ti/Pt積層膜である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の圧電素子。
  9. 第1電極上に、AINを主成分とする圧電体膜を形成する工程と、
    前記圧電体膜における前記第1電極側とは反対側の表面に第2電極を形成する工程と、
    前記第1電極にコンタクトをとるために、前記第2電極に厚さ方向に貫通する第1開口部を形成する工程と、
    レジストを用いずに前記第2電極のみをハードマスクとして、前記圧電体膜をウエットエッチングすることにより、前記圧電体膜に前記第1開口部に連通し厚さ方向に貫通する第2開口部を形成する工程とを含む、圧電素子の製造方法。
  10. 前記第2開口部を形成する工程において、TMAHを含む水溶液がエッチング液として用いられる、請求項9に記載の圧電素子の製造方法。
  11. 第1電極上に、AINを主成分とする第1圧電体膜を形成する工程と、
    前記第1圧電体膜における前記第1電極側とは反対側の表面に第2電極を形成する工程と、
    前記第2電極における前記第1圧電体膜側とは反対側の表面に、前記第1圧電体膜とは異なる材料からなる第2圧電体膜を形成する工程と、
    前記第2圧電体膜における前記第2電極側とは反対側の表面に第3電極を形成する工程と、
    前記第2電極にコンタクトをとるために、前記第2圧電体膜に厚さ方向に貫通する第1の開口部を形成するとともに、前記第1電極にコンタクトをとるために前記第2圧電体膜に厚さ方向に貫通する第2の開口部を形成する工程と、
    前記第2電極のうち、前記第2の開口部によって表面が露出している領域内に、前記第2の開口部に連通しかつ厚さ方向に貫通する第3の開口部を形成する工程と、
    前記第2電極をハードマスクとして、前記第1圧電体膜をウエットエッチングすることにより、前記第1圧電体膜に前記第3の開口部に連通し厚さ方向に貫通する第4の開口部を形成する工程とを含み、
    前記第2の開口部は、平面視において、前記第3の開口部および前記第4の開口部よりも大きい、圧電素子の製造方法。
  12. 前記第4の開口部を形成する工程において、TMAHを含む水溶液がエッチング液として用いられる、請求項11に記載の圧電素子の製造方法。
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