JP6898631B2 - Nc研削装置 - Google Patents

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本発明は、砥石を用いてワークを研削加工するためのNC研削装置に関する。
砥石を用いてワークを研削加工するNC研削装置において、高い精度でワークを仕上げるためには、砥石の研削面の位置を正確に把握することが重要である。このため、これまでには、砥石の研削面の位置を検出するための各種の方法が提案されている。これらの方法は、接触式センサを用いたものと、非接触式センサを用いたものとに大別されるが、接触式センサを用いた場合には、接触式センサの接触子が傷つくことや破損することを防ぐため、砥石の回転を止めてから接触式センサを砥石に接触させて検出を行わなければならず、ワーク研削作業を長時間中断しなければならないという欠点があった。
この点、非接触式センサを用いた場合には、砥石の回転を止めることなく砥石の研削面の位置を検出することができる。しかし、この場合にも、砥石が乾いた状態のときには砥石の研削面を精度よく検出することができたとしても、ワーク研削作業の途中で砥石の研削面位置の検出を行う場合など、砥石に研削液が付着しているときには、付着した研削液の表面が砥石の研削面として検出されてしまい、正確な検出を行うことが難しいという問題があった。
このような問題を解決するための方法として、特許文献1の図1などには、水切り用エアノズル3から噴出されるエアによって、砥石1に付着したクーラント(研削液)を吹き飛ばして除去することで、エアマイクロメーター5による砥石の研削面位置の検出精度を向上させる方法が開示されている。同文献に記載の方法を用いた場合には、同文献の図3や段落0013などに示されるように、砥石の回転による遠心力のみで研削液を飛散させた場合に比べて、短い時間(約2分)で砥石から研削液を除去することができる。
特開平11−000862号公報
しかし、特許文献1に記載された方法においても、砥石に付着した研削液を除去するためには依然として少なくとも約2分間の時間を要しており、砥石の研削面の位置の検出を行うたびにワーク研削作業を2分間以上も停止しなくてはならないという問題があった。加えて、NC研削装置においては、通常、研削液を循環させて使用するところ、特許文献1に記載の方法のように、砥石に付着した研削液をエアによって吹き飛ばすようにすると、装置内に研削液が飛散してしまい、研削液の回収率が悪くなるばかりか、使用後の研削液に含まれる切粉が装置内のあちこちに付着してしまい、不具合を引き起こす虞もあった。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、砥石の表面に研削液が付着したままの状態であっても、砥石の研削面の位置を短時間で検出することができるNC研削装置を提供するものである。
上記課題は、
ワークを研削加工するための砥石と、
砥石を、ワークの研削加工を行う研削位置と、砥石の研削面の位置を確認するための基準退避位置との間で移動させる砥石移動手段と、
研削位置にある砥石の研削面に研削液を供給するための研削液供給手段と、
基準退避位置にある砥石の研削面を検出するための非接触式センサと
を備えたNC研削装置であって、
研削液供給手段による研削液の供給が停止されてから、基準退避位置に移動した砥石の研削面に付着する研削液の表面を非接触式センサが検出するまでの経過時間tを測定する経過時間測定手段と、
経過時間測定手段によって測定された経過時間t 、及び研削液供給手段による研削液の供給が停止されてからの経過時間tと、砥石の研削面に残留している研削液の膜厚Trとの予め求めた関係に基づいて、非接触式センサによる検出時の砥石の研削面に残留している研削液の膜厚を推定して、その推定値Tを出力する膜厚推定手段と、
膜厚推定手段によって出力された推定値Tを用いて、非接触式センサによる検出時の砥石の研削面の位置を、膜厚の推定値T だけ砥石側に後退させた位置に補正することで、実際の砥石の研削面の位置を検出する研削面位置補正手段と
をさらに備えたことを特徴とするNC研削装置
を提供することによって解決される。
本発明のNC研削装置は、経過時間tに基づいて、非接触式センサが砥石の研削面に付着する研削液の表面を検出した時点における研削液の膜厚を推定することができ、得られた膜厚の推定値Tを用いて非接触式センサによる検出時の砥石の研削面の位置を補正することができるため、砥石から研削液を完全に除去する必要がなく、砥石の表面に研削液が付着した状態のまま、砥石の研削面の位置を短時間で検出することができるものとなっている。具体的には、後述するように、研削液の供給が停止されてから長くとも数十秒程度で砥石の研削面位置の検出を完了することができるようになっている。また、本発明のNC研削装置においては、砥石の研削面の位置を検出する際にエアなどで吹き飛ばされる研削液を少なく抑えることができるため、研削液の回収率を高めることができるだけでなく、研削液に含まれる切粉が装置内のあちこちに付着しにくいようにすることもできる。
本発明のNC研削装置においては、膜厚推定手段が、経過時間tに基づいて研削液の膜厚を推定する方法については、特に限定しない。しかし、本発明のNC研削装置を、
研削液供給手段による研削液の供給が停止されてからの経過時間tと、砥石の研削面に残留している研削液の膜厚Trとの関係を、実際の測定に基づいて求めるための時間膜厚関係決定手段と、
時間膜厚関係決定手段で求められた経過時間tと膜厚Trとの関係を記憶するための時間膜厚関係記憶手段と
をさらに備えたものとし、
膜厚推定手段が、時間膜厚関係記憶手段に記憶された経過時間tと膜厚Trとの関係に基づき、経過時間測定手段から入力された経過時間tに応じた膜厚の推定値Tを出力するものとされ、
前記実際の測定は、前記経過時間tと、接触式センサと砥石の研削面との間の距離の測定であり、
砥石の研削面に研削液が殆ど残留していない状態における前記距離の測定値を初期距離Loとすると、
前記膜厚Trは、研削液を供給した後、砥石を後退させ、研削液の膜厚が安定する時間が経過し、かつ研削液の供給を停止したときに、前記距離が前記初期距離Loに達したときの研削液の膜厚が前記砥石を後退させたときの後退量であることにより求めると好ましい。これにより、実際にワーク研削作業を行う際と同様の条件下で測定された経過時間tと膜厚Trとの関係に基づいて膜厚の推定値Tを推定することができるため、非接触式センサによる検出時の砥石の研削面の位置を、より高い精度で補正することができる。
本発明のNC研削装置において、上記のように、時間膜厚関係決定手段と、時間膜厚関係記憶手段とを備える場合には、時間膜厚関係決定手段を、特定の経過時間tにおいてのみ(t=tのときにのみ)測定を実行するものとし、研削液供給手段による研削液の供給が停止されてから、基準退避位置に移動した砥石の研削面に付着する研削液の表面を非接触式センサが検出するまでの経過時間tを、時間膜厚関係決定手段が測定を行った時間tに一致させるようにしてもよい。しかし、この場合には、何らかの原因で経過時間tが時間tからずれた場合(特に、t>tとなった場合)に対応することができなくなる。このため、経過時間tと膜厚Trとの関係は、経過時間tを連続的な変数として扱える状態で求めることが好ましいが、このような関係を測定によって直接的に求めることは難しい。そこで、時間膜厚関係決定手段を、経過時間t又は膜厚Trを離散的に変化させながら行った複数回の測定において得られた測定結果の近似関数を求めることによって、経過時間tと膜厚Trとの関係を求めるものとすると好ましい。これにより、時間膜厚関係決定手段による測定を非常に多数回行わなくとも、離散的な測定結果に基づいて、経過時間tを連続的な変数として扱える状態で経過時間tと膜厚Trとの関係を求めることができる。
上記のように、経過時間tと膜厚Trとの関係を、複数回の測定で得られた測定結果の近似関数として求める場合には、時間膜厚関係決定手段を、経過時間tと膜厚Trとの関係を求める際に、前記測定結果を、経過時間tがt軸座標、膜厚TrがTr座標となる平面にプロットしたときに、前記平面上の測定結果が不連続にならないように、経過時間tが所定値以上となる測定結果のみを用いて近似関数を求めるものとすると好ましい。換言すると、経過時間tが所定値未満である測定結果は、近似関数を求める際に使用しないようにすると好ましい。というのも、後述するように、経過時間tに対する膜厚Trの曲線は、経過時間tが所定値未満の領域(研削液供給手段による研削液の供給が停止されてから所定時間までの領域)と、経過時間tが所定値以上の領域(研削液供給手段による研削液の供給が停止されてから所定時間以上経過後の領域)とで不連続になる傾向があることに加えて、経過時間tが所定値未満の領域では、膜厚Trが、研削液の供給を停止する直前の供給速度などに影響されやすく、不安定になる傾向があるからである。
本発明のNC研削装置においては、時間膜厚関係決定手段が、経過時間tと膜厚Trとの関係を求めるための測定を、所定のタイミングにおいて自動的に実行するようにし、時間膜厚関係決定手段が測定を実行する度に、時間膜厚関係記憶手段に記憶された経過時間tと膜厚Trとの関係が更新されるようにすると好ましい。ここで、「所定のタイミング」は、特に限定されないが、例えば装置の始動時や、砥石のドレス完了時などとすることができる。これにより、砥石に経時的な変化が生じた場合や、使用する砥石や研削液を取り替えた場合であっても、砥石の研削面の位置の補正を高い精度で行うことが可能になる。
以上のように、本発明によって、砥石の表面に研削液が付着したままの状態であっても、砥石の研削面の位置を短時間で検出することができるNC研削装置を提供することが可能になる。
砥石が研削位置にあるときのNC研削装置の平面図である。 図1のα−α面における断面図である。 砥石が基準退避位置にあるときのNC研削装置の平面図である。 図3のβ−β面における断面図である。 NC研削装置のブロック図である。 時間膜厚関係決定モードにおいて膜厚測定を行う際の手順を説明する図である。 時間膜厚関係決定モードにおいて膜厚測定を行う際の手順を示すフローチャートである。 時間膜厚関係決定モードにおける膜厚測定で得られた測定データをグラフ上にプロットした様子を示す図である。
以下、本発明のNC研削装置の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。
1. NC研削装置
図1は、砥石30が研削位置にあるときのNC研削装置10の平面図である。図2は、図1のα−α面における断面図である。図3は、砥石30が基準退避位置にあるときのNC研削装置10の平面図である。図4は、図3のβ−β面における断面図である。図5は、NC研削装置10のブロック図である。図1及び図3においては、後述する研削液供給手段90を省略して表示している。
本実施態様のNC研削装置10は、図1に示すように、装置の土台を為すベッド11上に、ワークWを保持するためのワーク保持手段21と、ワークWを研削加工するための砥石30と、砥石30を回転可能に支持するための砥石台40と、砥石台40をベッド11に対して移動させるためのボールねじ(砥石移動手段)50と、ボールねじ50を回転させるための駆動手段51と、各部の制御を行うための制御装置60(図1では図示省略。図5を参照。)とを備えたものとなっている。制御装置60としては、通常、プログラマブルコントローラー等が用いられる。
砥石30を支持する砥石台40は、駆動手段51によってボールねじ50を回転させることにより、図1における矢印Aの方向(砥石30をワークWの被加工面Wに向かって進退させる方向。図1においては、x軸方向。)に移動させることが可能となっている。駆動手段51は、通常、ロータリーエンコーダを備えたモータとされる。本実施態様のNC研削装置10においては、駆動手段51として、アブソリュートエンコーダを備えたサーボモータを用いている。一方、ワークWを保持するワーク保持手段21は、図1における矢印Bの方向(ワークWの被加工面Wに沿った方向。図1においては、z軸方向。)に移動可能なテーブル20に設けられている。このテーブル20には、砥石30をドレスするためのドレッサ71を備えたドレスツールホルダ70も設けられている。ドレスツールホルダ70には、砥石30の研削面31(本実施態様においては、円盤状の砥石30の外周面)の位置を非接触で検出するための非接触式センサ80も設けられている。
図1においては省略しているが、砥石30の上方(y軸方向正側)には、図2に示すように、研削液CLを供給する研削液供給手段90のノズル91が設けられている。研削液供給手段90は、後述する研削モードにおいてワークWの研削を行う際や、時間膜厚関係決定モードにおいて後述する膜厚測定を行う際に、ノズル91を通して砥石30の研削面31に研削液CLを供給する。このノズル91は、砥石30が移動する際には、砥石30との位置関係が変わらない状態で砥石30と共に移動するようになっている。
制御装置60は、図5に示すように、経過時間測定手段61と、膜厚推定手段62と、研削面位置補正手段63と、駆動制御手段64と、時間膜厚関係決定手段65と、時間膜厚関係記憶手段66とを備えている。駆動制御手段64は、駆動手段51に制御信号S10を出力して駆動手段51(サーボモータ)の回転方向及び回転数を制御することにより、ボールねじ50を適切な回転数だけ回転させて、砥石30を所望の位置に移動させるための手段である。経過時間測定手段61、膜厚推定手段62、研削面位置補正手段63、時間膜厚関係決定手段65及び時間膜厚関係記憶手段66については、後述する。
本実施態様のNC研削装置10は、研削モードと、砥石位置検出モードと、時間膜厚関係決定モードとを有している。研削モードは、ワークWの研削を行うためのモードである。研削モードが実行される際には、砥石30は図1に示す研削位置に配される。砥石位置検出モードは、非接触式センサ80を用いて砥石30の研削面31の位置を検出するためのモードである。砥石位置検出モードは、実行されるタイミングを特に限定されないが、通常、砥石30をドレスした後や一定時間以上連続してワーク研削作業を行った後などに自動的に実行されるか、オペレーターによるボタン操作などが為された任意のタイミングなどに実行される。砥石位置検出モードが実行される際には、砥石30は図3に示す基準退避位置に配される。時間膜厚関係決定モードは、後述するt−Tr関数を実測に基づいて求めるためのモードである。時間膜厚関係決定モードは、実行されるタイミングを特に限定されないが、通常、装置の始動時や砥石30をドレスした後などに自動的に実行されるか、オペレーターによるボタン操作などが為された任意のタイミングなどに実行される。時間膜厚関係決定モードが実行される際には、砥石30は後掲の図6に示すように、エアノズル81に対向する位置に配される。
上記の砥石位置検出モードにおいて、砥石30の研削面31の位置を検出する理由は以下の通りである。すなわち、研削モードにおいてワークWを研削する際に、ワークWの仕上げ精度を高く保つためには、砥石30の研削面31の位置を正確に把握する必要がある。特に、ドレッサ71によって砥石30をドレスしたことにより砥石30の表面が摩耗した場合や、一定時間以上連続してワーク研削作業を行ったことにより砥石30の支持部材などに熱変位が生じている場合などには、砥石30の研削面31の位置が当初の位置からずれるため、砥石30のドレス後や一定時間以上のワーク研削作業後には砥石30の研削面31の位置を改めて検出する必要がある。この点、本実施態様のNC研削装置10では、砥石位置検出モードを実行することにより、砥石30の研削面31の位置を改めて検出し、その後実行される研削モードにおいて、その改めて検出された位置情報に基づいて砥石30の移動を制御することができるようにしている。以下、砥石位置検出モードにおいて砥石30の研削面31の位置を検出する手順について説明する。
2. 砥石位置検出モード
砥石位置検出モードにおいては、砥石30が図3に示す基準退避位置に移動され、非接触式センサ80によって砥石30の研削面31が検出される。非接触式センサ80は、砥石30の研削面31を非接触で検出可能なものであれば、その種類を特に限定されず、光電センサなどとしてもよいが、本実施態様においては、非接触式センサ80を、エアノズル81(図4)と、エアセンサ82(図5)とを備えたものとしており、エアノズル81の噴出口81aから砥石30の研削面31に向かって噴出されるエア(図4における矢印Cを参照)の圧力をエアセンサ82で測定することで、砥石30の研削面31の位置を検出するようにしている。
具体的には、エアノズル81から噴出されるエアの圧力が所定値となったことをエアセンサ82が検出したときに、エアノズル81の噴出口81aと砥石30の研削面31との距離が所定距離となったと判断して、エアセンサ82から制御装置60に検出信号S20(図5)が出力されるようにしている。検出信号S20を受けた制御装置60は、検出信号S20が入力された時点の砥石30の位置(厳密には、サーボモータ(駆動手段51)のエンコーダーから出力される信号)を記憶し、以後この位置を基準として砥石30の移動を制御する。このように、砥石30の研削面31そのものの位置を検出し、その位置に基づいて砥石30の移動を制御することにより、研削モードにおいてワークWを研削する際に、ワークWの仕上げ精度を高く保つことができるようになっている。なお、エアノズル81から噴出される「エア」は、空気に限定されるものではなく、窒素ガスなどの各種の気体であってもよい。
しかし、研削モードの直後に砥石位置検出モードを行う場合など、砥石30の研削面31に研削液CLが付着したままの状態となっている場合には、砥石30の研削面31の位置を正確に検出することができない虞がある。というのも、エアノズル81の噴出口81aから検出対象までの距離がLとなったときに検出信号S20が出力されるようにした場合において、図4に示すように、砥石30の研削面31に研削液CLが付着していると、砥石30の研削面31と噴出口81aとの間が距離Lとなったときではなく、研削液CLの膜表面と噴出口81aとの間が距離Lとなったときにエアセンサ82が検出信号S20を出力してしまうからである。このとき、砥石30の研削面31と噴出口81aとの間の距離は、所定距離Lよりも研削液CLの膜厚分だけ長いLとなっている。すなわち、砥石30の研削面31の位置が、研削液CLの膜厚分だけずれて認識されてしまう。
この点、本実施態様のNC研削装置10は、砥石30の研削面31に研削液CLが付着したままであっても、砥石30の研削面31の位置を短時間で精度よく検出することができるようになっている。具体的には、砥石30の研削面31に付着した研削液CLの膜厚が、研削液CLの供給が停止されてからの時間の経過とともに減少していくことを利用して、砥石30の研削面31に残留している膜厚の推定値Tを推定し、これを用いて砥石30の研削面31の位置を補正することができるようになっている。膜厚の推定値Tを推定する方法は特に限定されないが、本実施態様においては、研削液CLの供給が停止されてからの経過時間tと、砥石30の研削面31に残留している研削液CLの膜厚Trとの関係を表すt−Tr関数を用いて膜厚の推定値Tを推定している。以下においては、研削モードの直後に砥石位置検出モードを行う場合を例に挙げて、砥石30の研削面31の位置を補正する手順について図5を参照しながら説明する。
研削モードが終了し、砥石位置検出モードが開始されると、それまで研削液供給手段90から供給されていた研削液CLの供給が停止される。このとき、研削液CLの供給停止と同時に、研削液供給手段90から制御装置60に停止信号S30が出力される。研削液CLの供給が停止されると、砥石30を基準退避位置に移動させるべく、駆動制御手段64が駆動手段51に制御信号S10を出力する。砥石30が基準退避位置に移動し、図4に示すように、エアノズル81の噴出口81aと砥石30の研削面31との間(実際には、研削液CLの膜表面との間)の距離がLとなったことをエアセンサ82が検出すると、エアセンサ82から制御装置60に検出信号S20が出力される。経過時間測定手段61は、研削液供給手段90の停止信号S30が制御装置60に入力されてから、エアセンサ82の検出信号S20が制御装置60に入力されるまでの経過時間tを測定する。すなわち、研削液CLの供給が停止されてから、基準退避位置に移動した砥石30の研削面に付着している研削液CLの膜表面が非接触式センサ80によって検出されるまでの経過時間tを測定する。測定された経過時間tは、膜厚推定手段62へ出力される。
膜厚推定手段62は、経過時間測定手段61から入力された経過時間tに基づいて、非接触式センサ80による検出時に砥石30の研削面31に残留していた研削液CLの膜厚の推定値Tを推定する。膜厚推定手段62が、経過時間tから推定値Tを推定する方法は特に限定されず、予め定められた理論式や推定表などに基づいて推定するようにしてもよい。しかし、この場合には、装置の温度や研削液CLの種類などの条件が変わった場合に、推定値Tを精度よく推定することができなくなる虞がある。このため、本実施態様においては、ワーク研削作業を行う際と同様の条件下で行った実際の測定に基づいて求めたt−Tr関数を用いて推定値Tを推定するようにしている。t−Tr関数は、後述する時間膜厚関係決定モードにおける、時間膜厚関係決定手段65による実測に基づいて決定され、時間膜厚関係記憶手段66に記憶されるようになっている。本実施態様のNC研削装置10において、膜厚推定手段62は、このt−Tr関数の時間tに経過時間測定手段61が測定した経過時間tを代入することにより、膜厚の推定値Tを得るようにしている。膜厚推定手段62で推定された膜厚の推定値Tは、研削面位置補正手段63へ出力される。
研削面位置補正手段63は、膜厚推定手段62で推定された膜厚の推定値Tに基づく補正信号を制御装置60に出力して、制御装置60が把握している砥石30の研削面31の位置を補正する。すなわち、エアセンサ82から制御装置60に検出信号S20が入力された際に制御装置60が認識した砥石30の研削面31の位置は、実際には研削液CLの膜表面の位置(図4において、エアノズル81の噴出口81aとの距離がLである位置)であったところ、これを膜厚の推定値Tだけ後退させた位置に補正することで、実際の砥石30の研削面31の位置(図4において、エアノズル81の噴出口81aとの距離がLである位置)と略同じになるようにする。これにより、制御装置60は、より正確に砥石30の研削面31の位置を把握することができるようになり、研削モードにおいてワークWを研削する際に、砥石30をより精度よく所望の位置へ移動させることができるようになる。以上で、砥石位置検出モードが終了する。
このように、本実施態様のNC研削装置10においては、経過時間tに基づいて推定した膜厚の推定値Tを用いて砥石30の研削面31の位置を補正することによって、砥石30の研削面31に付着した研削液CLを除去せずとも、砥石30の研削面31の位置を短時間で精度よく検出することができるようになっている。砥石位置検出モードが開始されてから終了するまでの所要時間は、装置のその他の構成や条件などによっても異なるが、概ね数十秒以内となっている。
ところで、本実施態様においては、t−Tr関数を時間膜厚関係決定モードで求めることについては、既に述べたとおりである。以下、時間膜厚関係決定モードにおいてt−Tr関数を求める手順について説明する。
3. 時間膜厚関係決定モード
図6は、時間膜厚関係決定モードにおいて膜厚測定を行う際の手順を説明する図である。図7は、時間膜厚関係決定モードにおいて膜厚測定を行う際の手順を示すフローチャートである。図8は、時間膜厚関係決定モードにおける膜厚測定で得られた測定データをグラフ上にプロットした様子を示す図である。本実施態様の時間膜厚関係決定モードにおいては、時間膜厚関係決定手段65(図5)が実際に測定を行うことにより、研削液CLの供給が停止されてからの経過時間tと、砥石30の研削面31に残留している研削液CLの膜厚Trとの関係を示すt−Tr関数が求められる。時間膜厚関係決定手段65は、図5に示すように、経過時間tと膜厚Trとの関係を求めるための実測(以下、この実測を「膜厚測定」と表現することがある。)を行う膜厚測定実行手段65aと、膜厚測定実行手段65aによって得られた測定データに基づいてt−Tr関数を求める関数決定手段65bとで構成されている。
既に述べたように、時間膜厚関係決定モードは、通常、NC研削装置10の起動時や砥石30のドレス完了時などに自動的に実行されるか、オペレーターによるボタン操作などが為された任意のタイミングに手動で実行される。時間膜厚関係決定モードが実行され、時間膜厚関係決定手段65によってt−Tr関数が求められると、求められたt−Tr関数は時間膜厚関係記憶手段66に記憶される。時間膜厚関係記憶手段66には、前回の時間膜厚関係決定モードにおいて求められたt−Tr関数が記憶されているが、新たに時間膜厚関係決定モードが実行されると、時間膜厚関係記憶手段66に記憶されていたt−Tr関数が、時間膜厚関係決定手段65によって新たに求められたt−Tr関数に更新されるようになっている。
時間膜厚関係決定モードが開始されると、まず、膜厚測定実行手段65aによって膜厚測定が行われる。膜厚測定実行手段65aによる膜厚測定は、図6(i)に示すように、砥石位置検出モードと同様、砥石30の研削面31を、非接触式センサ80のエアノズル81に対向する位置に移動させることで行われる。この膜厚測定は、砥石30に研削液CLが付着していない状態、又は、研削液CLの供給が停止されてから十分な時間が経過しており砥石30の研削面31に研削液CLが殆ど残留していない状態から開始される。
膜厚測定が開始されると、砥石30が図6(i)に示す初期位置(エアノズル81の噴出口81aと砥石30の研削面31との距離(以下、「L」とする。)が初期距離Lとなる位置)に配置される。砥石30が初期位置に配置されたことは、エアノズル81から噴出されるエアの圧力をエアセンサ82(図5)で測定することにより検出される。砥石30が初期位置に配されると、膜厚測定実行手段65aは、研削液供給手段90に制御信号S40を出力して、研削液CLの供給を開始させる。
研削液CLの供給が開始されると、膜厚測定実行手段65aは、砥石30をXだけ後退させるよう、駆動制御手段64に指令を出し、砥石30は、図6(ii)に示すように、エアノズル81の噴出口81aと砥石30の研削面31との距離LがL+Xとなる第1測定位置に移動される。砥石30の移動中、砥石30は回転し続けており、研削液CLも供給され続けているが、砥石30の研削面31に付着した研削液CLの膜厚Trは、研削液CLの供給が開始されてから一定時間以上経過すると、特定の厚さTmax付近で安定するようになる。研削モードにおいて砥石30を研削する際の研削液CLの膜厚も、このTmax付近で安定する。砥石30の第1測定位置への移動が完了するとともに、膜厚TrがTmaxに達する程度に研削液CLの供給が開始されてからの時間が経過すると、膜厚測定実行手段65aは、研削液供給手段90に制御信号S40を出力して、研削液CLの供給を停止させる。研削液供給手段90は、研削液CLの供給停止と同時に、停止信号S30(図5)を制御装置60へ出力する。研削液供給手段90の停止信号S30が制御装置60に入力されると、膜厚測定実行手段65aは、停止信号S30が入力されてからの経過時間の測定を開始する。
研削液CLの供給が停止されると、Tmaxを維持していた研削液CLの膜厚Trが時間の経過とともに減少していき、研削液CLの膜表面はエアノズル81の噴出口81aから遠ざかる方向(図6(ii)における矢印Dを参照。)に後退していく。研削液CLの膜表面が後退し続け、図6(ii)において破線で示すように、研削液CLの膜表面と噴出口81aとの距離が初期距離Lに達すると、エアセンサ82から制御装置60に検出信号S21(図5)が出力される。エアセンサ82から検出信号S21が制御装置60に入力されると、膜厚測定実行手段65aは上記の経過時間の測定を停止し、研削液供給手段90の停止信号S30が制御装置60に入力されてから、エアセンサ82の検出信号S21が制御装置60に入力されるまでの経過時間tを取得する。このときの研削液CLの膜厚Trは、図6(ii)から明らかなように、Xとなっている。このことから、研削液CLの供給を停止してから時間tが経過すると、研削液CLの膜厚TrがXとなることが分かる。換言すると、研削液CLの供給が停止されてからの経過時間tと、砥石30の研削面31に残留している研削液CLの膜厚Trとの関係を示す1組目の測定データ(t,X)が得られる。
1組目の測定データ(t,X)が得られると、膜厚測定実行手段65aは、再び研削液CLの供給を開始するように研削液供給手段90に制御信号S40を出力するとともに、駆動制御手段64に指令を出して、砥石30を、図6(iii)に示すように、エアノズル81の噴出口81aと砥石30の研削面31との距離LがL+X(X≠X)となる第2測定位置に移動させる。続いて、膜厚測定実行手段65aは、上記と同様にして、研削液CLの供給が停止されてから研削液CLの膜厚がXとなるまでの経過時間tを測定する。以降同様に、膜厚測定実行手段65aは、エアノズル81の噴出口81aと砥石30の研削面31との距離LがL+X(i=1,2,…,n)となる第i測定位置に砥石30を移動させていき、その都度経過時間tを測定していく。それぞれのXの値は、Tmax未満であり、互いに異なっていれば、特に限定されない。本実施態様においては、Xを、Xから順に大きくなるように設定している。得られた測定データ(t,X)は、関数決定手段65b(図5)に順次出力される。所定のデータ組数であるn組の測定データが得られると(i=nにおける測定データ(t,X)の取得が完了すると)、膜厚測定が終了する。参考までに、上記の手順をフローチャートに表すと、図7に示すようになる。
所定のn組の測定データ(t,X),(t,X),…,(t,X)が得られると、関数決定手段65bは、これらの測定データの近似関数であるt−Tr関数を求める。関数決定手段65bが、どのようなアルゴリズムを用いてt−Tr関数を求めるのかについては、特に限定されない。本実施態様においては、最小二乗法を用いてt−Tr関数を求めている。具体的には、「Tr=A・t」という式における定数A,Bを最小二乗法で決定することにより、t−Tr関数を求めるようにしている。
図8に、時間膜厚関係決定モードにおける膜厚測定で得られた測定データの例を示す。図8においては、それぞれの測定データ(t,X)を、tがt軸座標、XがTr軸座標となるようにt−Tr平面にプロットしている。図8(a)は、膜厚測定の際の研削液CLの供給速度を24L/minとした場合の測定データ例であり、図8(b)は、図8(a)と同様の条件下において、膜厚測定の際の研削液CLの供給速度を14L/minとした場合の測定データ例である。
本実施態様においては、上述したように、Xを、Xから順に大きくなるように設定して膜厚測定を行ったため、測定データは経過時間tが大きい(図8のグラフ中で右側にある)ものから順に取得される。測定データを取得するに際して、経過時間tの範囲は特に限定されず、t=0に近い範囲までデータを取得するようにしてもよい。しかし、図8(a)及び図8(b)に示すように、t=0付近の測定データ(図8において白抜き丸で示されるデータ)は、tが大きい範囲の測定データ(図8において黒丸で示されるデータ)と不連続になる傾向があるため、t−Tr関数を求める際にt=0付近の測定データも含めて近似を行うと、近似精度が低下する虞がある。このため、tが所定値未満となる範囲は、t−Tr関数を求める際の近似に使用しない方が好ましく、そもそも、tが所定値未満となる範囲においては、膜厚測定実行手段65aによって測定データを取得する必要も特にない。このため、本実施態様においては、経過時間tに閾値tを定め、tがその閾値t以上となる測定データのみを用いてt−Tr関数を求めるようにしている。
上記の閾値tは、研削液CLの種類や砥石30の回転速度などに応じて適当な値が異なり、特に限定されない。しかし、閾値tが小さすぎると、t−Tr関数を求める際に、不連続な部分が含まれやすくなる。このため、閾値tは、通常、0.5秒以上とされる。閾値tは、1秒以上であると好ましく、1.5秒以上であるとより好ましい。一方、得られたt−Tr関数における、経過時間tが閾値tよりも小さい範囲は信頼性の低い部分となるため、上記の砥石位置検出モードにおける経過時間tは閾値tよりも大きくなるようにする必要があるところ、閾値tが大きすぎると、経過時間tを長く設定する必要が生じる。すなわち、砥石30の研削面31の位置を検出するのに時間がかかるようになる。このため、閾値tは、通常、60秒以下とされる。閾値tは、30秒以下であると好ましく、10秒以下であるとより好ましい。
例えば、図8においては、図8(a)及び図8(b)で共に閾値tを2秒としている。経過時間tが2秒以上である測定データのみを用いて近似を行った結果、図8(a)に示される測定データの近似関数はTr=0.0959t−1.409となり、図8(b)において示される測定データの近似関数はTr=0.0845t−1.246となった。以上のようにして求められたt−Tr関数が、時間膜厚関係記憶手段66に出力されると、時間膜厚関係決定モードが終了する。
時間膜厚関係決定モードにおいて、t−Tr関数を求める際の近似に用いる測定データの組数は、特に限定されないが、近似に用いる測定データの組数を少なくしすぎると、t−Tr関数の近似精度が低下してしまう虞がある。このため、近似に用いる測定データの組数は、3以上とすると好ましく、4以上とするとより好ましく、5以上とするとさらに好ましい。一方、近似に用いる測定データの組数を多くしすぎると、膜厚測定に長い時間を要してしまう。このため、近似に用いる測定データの組数は、30以下とすると好ましく、20以下とするとより好ましく、10以下とするとさらに好ましい。
10 NC研削装置
11 ベッド
20 テーブル
21 ワーク保持手段
30 砥石
31 研削面
40 砥石台
50 ボールねじ(砥石移動手段)
51 駆動手段
60 制御装置
61 経過時間測定手段
62 膜厚推定手段
63 研削面位置補正手段
64 駆動制御手段
65 時間膜厚関係決定手段
65a 膜厚測定実行手段
65b 関数決定手段
66 時間膜厚関係記憶手段
70 ドレスツールホルダ
71 ドレッサ
80 非接触式センサ
81 エアノズル
81a 噴出口
82 エアセンサ
90 研削液供給手段
91 ノズル
W ワーク

Claims (5)

  1. ワークを研削加工するための砥石と、
    砥石を、ワークの研削加工を行う研削位置と、砥石の研削面の位置を確認するための基準退避位置との間で移動させる砥石移動手段と、
    研削位置にある砥石の研削面に研削液を供給するための研削液供給手段と、
    基準退避位置にある砥石の研削面を検出するための非接触式センサと
    を備えたNC研削装置であって、
    研削液供給手段による研削液の供給が停止されてから、基準退避位置に移動した砥石の研削面に付着する研削液の表面を非接触式センサが検出するまでの経過時間tを測定する経過時間測定手段と、
    経過時間測定手段によって測定された経過時間t 、及び研削液供給手段による研削液の供給が停止されてからの経過時間tと、砥石の研削面に残留している研削液の膜厚Trとの予め求めた関係に基づいて、非接触式センサによる検出時の砥石の研削面に残留している研削液の膜厚を推定して、その推定値Tを出力する膜厚推定手段と、
    膜厚推定手段によって出力された推定値Tを用いて、非接触式センサによる検出時の砥石の研削面の位置を、膜厚の推定値T だけ砥石側に後退させた位置に補正することで、実際の砥石の研削面の位置を検出する研削面位置補正手段と
    をさらに備えたことを特徴とするNC研削装置。
  2. 研削液供給手段による研削液の供給が停止されてからの経過時間tと、砥石の研削面に残留している研削液の膜厚Trとの関係を、実際の測定に基づいて求めるための時間膜厚関係決定手段と、
    時間膜厚関係決定手段で求められた経過時間tと膜厚Trとの関係を記憶するための時間膜厚関係記憶手段と
    をさらに備え、
    膜厚推定手段が、時間膜厚関係記憶手段に記憶された経過時間tと膜厚Trとの関係に基づき、経過時間測定手段から入力された経過時間tに応じた膜厚の推定値Tを出力するものとされ
    前記実際の測定は、前記経過時間tと、接触式センサと砥石の研削面との間の距離の測定であり、
    砥石の研削面に研削液が殆ど残留していない状態における前記距離の測定値を初期距離Loとすると、
    前記膜厚Trは、研削液を供給した後、砥石を後退させ、研削液の膜厚が安定する時間が経過し、かつ研削液の供給を停止したときに、前記距離が前記初期距離Loに達したときの研削液の膜厚が前記砥石を後退させたときの後退量であることにより求める請求項1に記載のNC研削装置。
  3. 時間膜厚関係決定手段が、経過時間t又は膜厚Trを離散的に変化させながら行った複数回の測定において得られた測定結果の近似関数を求めることによって、経過時間tと膜厚Trとの関係を求めるものとされた請求項2に記載のNC研削装置。
  4. 時間膜厚関係決定手段が、経過時間tと膜厚Trとの関係を求める際に、前記測定結果を、経過時間tがt軸座標、膜厚TrがTr座標となる平面にプロットしたときに、前記平面上の測定結果が不連続にならないように、経過時間tが所定値以上となる測定結果のみを用いて近似関数を求めるものとされた請求項3に記載のNC研削装置。
  5. 時間膜厚関係決定手段が、経過時間tと膜厚Trとの関係を求めるための測定を、NC研削装置の起動時又は砥石のドレス完了時のタイミングにおいて自動的に実行するものとされ、時間膜厚関係決定手段が測定を実行する度に、時間膜厚関係記憶手段に記憶された経過時間tと膜厚Trとの関係が更新されるようにした請求項2〜4いずれかに記載のNC研削装置。
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