JP6896513B2 - 車内通話装置、車内通話システム、及び車内通話の制御方法 - Google Patents

車内通話装置、車内通話システム、及び車内通話の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車内通話装置、車内通話システム、及び車内通話の制御方法に関する。
例えばミニバン等のシート数の多い車両では、座席が離れた乗員間の会話に走行時の騒音等が加わり、互いの音声が伝わりにくい場合がある。これを補うために、車両内に設けられたマイクで車両内の音声を取得し、取得された車両内の音声を車両内に設けられたスピーカで出力させることにより、乗員間の会話を容易にする車内通話システムが実用化されている。
例えば、車両等の前席者と後席者や、車載電話による車外者と車内者との会話を可能にする車両通話装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−125068号公報
このように、車両内に設けられたマイクで取得した音声を車両内に設けられたスピーカで出力させる車内通話では、各発話者の音声がスピーカを通して出力されるため、スピーカから出力されている声の発話者が誰なのかを特定することが難しい場合がある。
特に、車内通話中に、車外の通信端末等と音声通信が開始され、車外の発話者の音声が加わると、スピーカから出力されている声の発話者が、車内の発話者なのか、車外の発話者なのかを特定することができず、会話が混乱する場合がある。
本発明の実施形態は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、車両内の発話者の音声、及び車両外の発話者の音声を、車両内に設けられたスピーカで出力させる車内通話システムにおいて、車両外の発話者の音声を容易に判別することができるようにする。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る車内通話装置は、車両内に設けられたマイク及びスピーカと接続される車内通話装置であって、前記マイクで取得された前記車両内の音声を前記スピーカから出力させる車内通話を制御する第1の制御部と、車両の外部にある通信装置との音声通信の受話音声を前記スピーカから出力させる第2の制御部と、前記車内通話が行われている場合、前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声の音質を、前記車両内の音声と異なる音質に変更する変更処理を実行する変更部と、を有する。
本発明の実施形態によれば、車両内の発話者の音声、及び車両外の発話者の音声を、車両内に設けられたスピーカで出力させる車内通話システムにおいて、車外の発話者の音声を容易に判別することができるようになる。
第1の実施形態に係る車内通話システムの構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係る車内通話装置の別の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る車内通話システムの処理のイメージを示す図(1)である。 第1の実施形態に係る車内通話システムの処理のイメージを示す図(2)である。 第1の実施形態に係る音質変更部の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る減衰係数αの例を示す図である。 第1の実施形態に係る音声圧縮のイメージを示す図である。 第1の実施形態に係る音質の変更処理の例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る表示画面のイメージを示す図である。 第1の実施形態に係る車内通話システムの処理のイメージを示す図(3)である。 第2の実施形態に係る車内通話システムの構成の例を示す図である。 第2の実施形態に係る音質の変更処理の例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
<車内通話システムの構成>
図1は、第1の実施形態に係る車内通話システムの構成の例を示す図である。車内通話システム100は、自動車等の車両101内に設けられた1つ以上のスピーカ102−1、102−2、・・・、1つ以上のマイク103−1、103−2、・・・、及び車内通話装置110を備える。なお、以下の説明の中で、1つ以上のスピーカ102−1、102−2、・・・のうち、任意のスピーカを示す場合、「スピーカ102」を用いる。同様に、1つ以上のマイク103−1、103−2、・・・のうち、任意のマイクを示す場合、「マイク103」を用いる。
また、車内通話システム100は、例えば、操作画面等を表示して乗員の操作を受付する表示入力部104、及びスピーカ102から出力する音声信号を増幅する音声増幅部105等を備える。
車内通話装置110は、車内通話制御部120、及びハンズフリー通話制御部130を含み、車両101内に設けられたマイク103、及びスピーカ102と接続されている。
車内通話制御部(第1の制御部)120は、マイク103で取得された車両101内の音声を、スピーカ102で出力させることにより、車両101内の乗員間の会話を容易にする車内通話を制御する。例えば、車内通話制御部120は、車両101の前席に設けられたマイク103で取得した音声を、後席に設けられたスピーカ102から出力することにより、前席の乗員の発話を、後席の乗員が容易に聞き取ることができるように制御する。同様に、車内通話制御部120は、車両101の後席に設けられたマイク103で取得した音声を、前席に設けられたスピーカ102から出力することにより、後席の乗員の発話を、前席の乗員が容易に聞き取ることができるように制御することもできる。
また、本実施形態に係る車内通話制御部120は、ハンズフリー通話制御部130から出力される、音声通信の受話音声112をスピーカ102から出力させる。
車内通話制御部120は、例えば、車内通話制御部120が備えるマイコン(マイクロコンピュータ)で実行されるプログラム、及びエコーキャンセラ121等によって実現される。
エコーキャンセラ121は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等によって実現され、スピーカ102からマイク103に回り込む音響エコーを除去、又は抑制するエコーキャンセル処理等の信号処理を実行する。
ハンズフリー通話制御部(第2の制御部)130は、車両101内にある、通信端末106を用いて、通信端末106及び通信ネットワーク107を介して、車両101外にある通信端末108と音声通信(ハンズフリー通話)を行う。また、ハンズフリー通話制御部130は、音声通信の受話音声112を、車内通話制御部120に出力することにより、受話音声112をスピーカ102に出力させる。なお、受話音声112は、車両101の外部で取得された車両101外の音声の一例である。
ハンズフリー通話制御部130は、例えば、ハンズフリー通話制御部130が備えるマイコンで実行されるプログラム、ノイズキャンセラ131、及び通信I/F部132等によって実現される。
ノイズキャンセラ131は、エコーキャンセラ121から出力される送話音声111から、ノイズ成分を除去する。ノイズキャンセラ131は、例えば、DSPや、専用の集積回路等によって実現される。
通信I/F部132は、車両101内にある、スマートフォンや携帯電話等の通信端末106に、近距離無線通信(又は有線通信)で接続し、通信端末106及び通信ネットワーク107を介して、車両101外の通信端末(通信装置)108と音声通信を行う。例えば、通信I/F部132は、所定の通信手順により、車両101外の通信端末108との音声通信の発信、及び着信を制御する。また、通信I/F部132は、ノイズキャンセラ131から出力される送話音声を通信端末108に送信し、通信端末108から送信された受話音声112を車内通話制御部120に出力する。
また、図1の例では、エコーキャンセラ121に、音質変更部140が含まれる。音質変更部(変更部)140は、車内通話制御部120による車内通話が行われている場合、ハンズフリー通話制御部130から出力される受話音声112の音質を、マイク103で取得した車両101内の音声と異なる音質に変更する変更処理を実行する。
図1の例では、音質変更部140は、車内通話制御部120のエコーキャンセラ121によって実現される。なお、音質変更部140は、エコーキャンセラ121の外部で実現されるものであっても良い。
図2は、第1の実施形態に係る車内通話装置の別の構成例を示す図である。例えば、図2(a)に示すように、音質変更部140は、例えば、エコーキャンセラ121を実現するDSP等によって、エコーキャンセラ121とは別に実現されるものであっても良い。
また、例えば、図2(b)に示すように、音質変更部140は、ハンズフリー通話制御部130に備えられたDSPや、専用の集積回路等によって実現されるものであっても良い。なお、ここでは、図1に示すように、音質変更部140が、エコーキャンセラ121によって実現されるものとして、以下の説明を行う。
<処理のイメージ>
図3、4は、第1の実施形態に係る車内通話システムの処理のイメージを示す図である。例えば、図3に示すように、車両101の前席Aには乗員301、前席Bには乗員302、後席Cには乗員303、後席Dには乗員304が乗車しているものとする。
また、車内通話制御部120は、一例として、車内通話が有効(オン)に設定されている場合、乗員301が発話した音声をマイク103−1で取得し、スピーカ102−1、102−2から出力させるものとする。同様に、車内通話制御部120は、乗員302が発話した音声をマイク103−2で取得し、スピーカ102−1、102−2から出力させるものとする。
これにより、後席Cに乗車している乗員303、及び後席Dに乗車している乗員304は、前席Aに乗車している乗員301の発話、及び前席Bに乗車している乗員302の発話を明瞭に聞き取ることができるようになる。
この状態で、例えば、ハンズフリー通話制御部130が、車外の通信端末108から音声通信を着信し、ハンズフリー通話が開始されるものとする。この場合、車内通話装置110は、例えば、図4に示すように、ハンズフリー通話の着信音声もスピーカ102−1、102−2から出力させる。
この場合、例えば、後席Cに乗車している乗員303は、スピーカ102−1から出力される音声が、乗員301が発話した音声であるか、乗員302が発話した音声であるか、車外の通信端末108からの音声であるかを判別することは困難である。
そこで、本実施形態に係る音質変更部140は、車内通話制御部120による車内通話が行われている場合、車外の通信端末108からの音声(車両外の音声)の音質を、車内のマイク103で取得した音声(車両内の音声)とは異なる音質に変更する。
<音質の変更処理>
図5は、第1の実施形態に係る音質変更部の構成例を示す図である。
音質変更部140は、例えば、エコーキャンセラ121を実現するDSPのDSPフィルタ500等によって実現される。また、音質変更部140のDSPフィルタ500には、例えば、遠方減衰501、音声圧縮502、反響音付加/除去503等のフィルタ(処理)が含まれる。
(遠方減衰)
遠方減衰501は、例えば、スピーカ102から出力させる車両外の音声に対して、車両101内より遠方の音源から到達する音に相当する減衰効果を付加する処理を実行する。
遠方減衰501には、例えば、図4において、スピーカ102−1から出力する車両101外の音声401に対して、乗員間の距離dよりも十分に長い、予め定められた距離D(例えば、10m)を伝搬する音の減衰量だけ減衰させる処理が含まれる。
なお、遠方からの音の減衰量に関しては、種々の計算方法があるが、ここでは、一例として、ISO規格(ISO 9613−2 「Acoustics-Attenuation of sound during propagation outdoors-Part 2: General method of calculation.」)による適用例について説明する。
ISO 9613−2によれば、点音源から受音点までの音の減衰量A(dB)は、次の式(1)で表される。
A=Adiv+Aatm+Aground+Ascreen+Amisc …(1)
ここで、Adivは幾何拡散による減衰、Aatmは大気吸収による減衰、Agroundは地表面の影響による減衰、Ascreenは遮蔽壁による減衰、Amiscはその他の要因による減衰を表す。
本実施形態では、このうちの、例えば、大気吸収による減衰Aatmを適用して、車両101の範囲内より遠方の音源から到達する音の減衰量を算出する。ISO 9613−2によれば、距離d(m)を伝搬する間の、大気吸収による減衰量Aatm(dB)は、次の式(2)で表される。
Aatm=αd/1000 …(2)
ここで、αは、キロメータ当たりの大気吸収による減衰係数であり、例えば、図6に示す表600(出典:ISO 9613-2 "Acoustics-Attenuation of sound during propagation outdoors-Part 2: General method of calculation.", Page 5, Table 2)から得ることができる。
図6に示すように、ISO 9613−2では、音声帯域を複数の周波数帯域に分割し、周波数帯域毎に大気吸収による減衰係数α(dB/km)が定められている。また、図6に示すように、周波数帯域毎の減衰係数αは、周波数帯域の周波数が高くなる程、減衰量が大きくなるように定められている。この表600と式(2)を用いて、音質変更部140は、スピーカ102から出力させる車両101外の音声に対して、車両101内より遠方の音源から到達する音に相当する減衰効果を付加する。
なお、図6において、温度、及び相対湿度の値は、固定値(例えば、15℃、20%等)として計算を行うものであっても良いし、温度、及び相対湿度を取得して計算を行うものであっても良い。
また、図6に示す大気吸収による減衰係数αは一例であり、減衰係数αは、車両101外の音声の音質が、車両101内の音声と異なる音質になるように、例えば、実験等で予め定められた値を用いるものであっても良い。
(音声圧縮)
音声圧縮502は、例えば、スピーカ102から出力させる車両101外の音声に対して、信号波形の振幅を抑制し、音の大小の差を少なくすることで抑圧された音声に変更する音声圧縮処理を実行する。
図7は、第1の実施形態に係る音声圧縮のイメージを示す図である。図7に示すように、音声圧縮は、元の信号波形701の閾値を超えた部分の振幅Aを、振幅Aより小さい振幅Bに圧縮した信号波形702を生成する。
これにより、音質変更部140は、スピーカ102から出力させる車両101外の音声を、車両101内の音声と異なる音質に変更することができる。なお、音声圧縮502は、遠方減衰501と組み合わせて適用することができる。
(反響音付加/除去)
反響音付加/除去503は、例えば、スピーカ102から出力させる車両101外の音声に対して、車両101内の音響特性と異なる反響音を付加する処理を実行する。或いは、反響音付加/除去503は、例えば、ハンズフリー通話制御部130が、車内通話制御部120を介してスピーカ102から出力させる車両101外の音声から、車両101内の音響特性に相当する反響音を除去する処理を実行する。
これにより、音質変更部140は、スピーカ102から出力させる車両101外の音声を、車両101内の音声と異なる音質に変更することができる。なお、音声圧縮502は、遠方減衰501や音声圧縮502と組み合わせて適用することができる。
(その他)
別の一例として、音質変更部140は、例えば、ハンズフリー通話制御部130が、車内通話制御部120を介してスピーカ102から出力させる車両101外の音声の周波数範囲を、より狭い周波数範囲に制限するものであっても良い。
これにより、音質変更部140は、スピーカ102から出力させる車両101外の音声を、例えば、アナログ電話機のような音質に変更し、車両101内の音声と異なる音声を生成するものであっても良い。
このように、音質変更部140は、要するに、車内通話が行われている場合に、スピーカ102から出力する車両101外の音声の音質を、車両101内の音声の音質と異なる音質に変更するものであれば良い。
<処理の流れ>
続いて、本実施形態に係る車内通話の制御方法の例について説明する。
図8は、第1の実施形態に係る音質の変更処理の例を示すフローチャートである。この処理は、車内通話装置110の音質変更部140による音質の変更処理の例を示している。
ステップS801において、車内通話装置110の音質変更部140は、ハンズフリー通話制御部130による音声通信(ハンズフリー通話)が検出されたか否かを判断し、音声通信が検出されたとき、ステップS802以降の音質の変更処理を開始する。
例えば、音質変更部140は、ハンズフリー通話制御部130から、受話音声112が出力されているとき、音声通信が行われていると判断し、受話音声112が出力されていないとき、音声通信が終了したと判断することができる。
ステップS802に移行すると、車内通話装置110の音質変更部140は、車内通話制御部120による車内通話が行われているか否かを判断する。
例えば、車両101の乗員は、カーナビゲーション装置等の表示入力部104に表示された、図9(a)に示すような表示画面900に表示される「車内通話」の設定ボタン901により、車内通話の有効/無効(オン/オフ)を設定することができる。
図9(a)の例では、表示画面900に表示された「車内通話」の設定ボタン901は、車内通話がオフ(無効)であることを示している。この状態で、車両101の乗員が、「車内通話」の設定ボタン901を選択すると、例えば、図9(b)に示すような表示画面900となり、車内通話が有効に設定される。
また、図9(b)の例では、表示画面900に表示された「車内通話」の設定ボタン901は、車内通話がオン(有効)であることを示している。この状態で、車両101の乗員が「車内通話」の設定ボタン901を選択すると、例えば、図9(a)に示すような表示画面900となり、車内通話が無効に設定される。
音質変更部140は、例えば、この「車内通話」の設定ボタン901の設定状態を確認することにより、車内通話が行われているか否かを判断することができる。或いは、音質変更部140は、車内通話制御部120の動作状態を取得することにより、車内通話が行われているか否かを判断するもの等であっても良い。
車内通話が行われていない場合、音質変更部140は、処理をステップS804に移行させる。一方、車内通話が行われている場合、音質変更部140は、処理をステップS803に移行させる。
ステップS803に移行すると、車内通話装置110の音質変更部140は、ハンズフリー通話制御部130から出力される受話音声112に対して、前述した遠方減衰501、音声圧縮502、又は反響音付加/除去503等の変更処理を実行する。これにより、スピーカ102から出力される車両101外の音声(音声通信の受話音声112)が、スピーカ102から出力される車両101内の音声と異なる音質に変更される。
ステップS804に移行すると、車内通話装置110の音質変更部140は、スピーカ102から出力する車両101外の音声を、音声増幅部105を介して、スピーカ102に出力する。
ステップS805において、車内通話装置110の音質変更部140は、音声通信が終了したか否かを判断する。
音声通信が終了していない場合、音質変更部140は、処理をステップS802に戻して、同様の処理を繰り返し実行する。一方、音声通信が終了した場合、音質変更部140は、音質の変更処理を終了させる。
上記の処理により、車内通話装置110の音質変更部140は、音声通信が検出されたとき、図8のステップS802〜S805に示す音質の変更処理を開始する。また、音質の変更処理が開始されると、音質変更部140は、車内通話が行われている場合、スピーカ102から出力する車両101外の音声を、スピーカ102から出力する車両101内の音声と異なる音質に変更する。
(補足)
図4で説明した車内通話システム100の処理のイメージは一例である。車内通話システム100は、車両101内の他の座席(例えば、前席A、B)に乗車している乗員(例えば、乗員301、302)対して、同様の処理を実行することができる。
図10は、第1の実施形態に係る車内通話システムの処理のイメージを示す図(3)である。図10に示す車内通話システム100は、例えば、図4に示す車内通話システム100の構成に加えて、スピーカ102−3、102−4、及びマイク103−3、103−4を有している。
また、車内通話装置110は、例えば、図4で説明した処理に加えて(又は代えて)、車内通話が有効(オン)に設定されている場合、乗員303が発話した音声をマイク103−3で取得し、スピーカ102−3、102−4から出力させる。同様に、車内通話装置110は、乗員304が発話した音声をマイク103−4で取得し、スピーカ102−3、102−4から出力させる。
これにより、前席Aに乗車している乗員301、及び前席Bに乗車している乗員302は、後席Cに乗車している乗員303の発話、及び後席Dに乗車している乗員304の発話を明瞭に聞き取ることができるようになる。
この状態で、例えば、ハンズフリー通話制御部130が、車外の通信端末108から音声通信を着信し、ハンズフリー通話が開始されると、車内通話装置110は、例えば、ハンズフリー通話の着信音声もスピーカ102−3、102−4から出力させる。
このとき、音質変更部140は、車内通話制御部120による車内通話が行われている場合、スピーカ102−3、102−4から出力する車両101外の音声の音質を、車両101内の音声の音質と異なる音質に変更する。
このように、車内通話装置110は、車両101内の各座席について、同様の処理を実行することができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、車両101外の音声が、ハンズフリー通話制御部130による音声通信の受話音声112であるものとして説明を行った。別の一例として、車両101外の音声には、外部マイクで取得した車両101外の音声等であっても良い。
<車内通話システムの構成>
図11は、第2の実施形態に係る車内通話システムの構成の例を示す図である。第2の実施形態に係る車内通話システム100は、図1に示す第1の実施形態に係る車内通話システム100の構成に加えて、外部マイク1101、及び車外音声取得部1102を有する。
外部マイク1101は、例えば、車両101の外部に設けられ、車両101の周辺の音声(車両101外の音声)を取得する。
車外音声取得部1102は、外部マイク1101が取得した車両外の音声1103を、スピーカ102から出力させる。なお、車外音声取得部1102は、車両101の外部で取得された車両101外の音声をスピーカ102から出力させる第2の制御部の別の一例である。
音質変更部140は、車内通話制御部120による車内通話が行われている場合、車両101外の音声(音声通信の受話音声112、又は外部マイク1101で取得された音声1103)の音質を、車両101内の音声と異なる音質に変更する。
これにより、本実施形態に係る車内通話システム100では、例えば、ガソリンスタンドや、ドライブスルー等で、車外から話しかけられた音声に対しても、車両101内の音声と異なる音質で出力することができるようになる。
好ましくは、音質変更部140は、音声通信の受話音声112と、外部マイク1101で取得された音声1103に、互いに異なる変更処理を実行する。
<処理の流れ>
図12は、第2の実施形態に係る音質の変更処理の例を示すフローチャートである。この処理は、第2の実施形態に係る車内通話装置110の音質変更部140による音質の変更処理の例を示している。
ステップS1201において、車内通話装置110の音質変更部140は、車両101外の音声(音声通信の受話音声112、又は外部マイク1101で取得された音声1103)が検出されたか否かを判断する。また、音質変更部140は、車両101外の音声が検出された場合、ステップS1202以降の音質の変更処理を実行する。
ステップS1202に移行すると、車内通話装置110の音質変更部140は、車内通話制御部120による車内通話が行われているか否かを判断する。なお、車内通話が行われているか否かの判断方法は、第1の実施形態と同様で良い。
車内通話が行われていない場合、音質変更部140は、処理をステップS1204に移行させる。一方、車内通話が行われている場合、音質変更部140は、処理をステップS1203に移行させる。
ステップS1203に移行すると、車内通話装置110の音質変更部140は、検出された車両101外の音声(受話音声112、又は音声1103)に対して、前述した遠方減衰501、音声圧縮502、又は反響音付加/除去503等の変更処理を実行する。これにより、検出された車両101外の音声が、車両101内の音声と異なる音質に変更される。
ステップS1204に移行すると、車内通話装置110の音質変更部140は、車両101外の音声を、音声増幅部105を介して、スピーカ102に出力する。
上記の処理により、車内通話装置110の音質変更部140は、車両101外の音声が検出されると、図12のステップS1202〜S1204に示す音質の変更処理を実行する。
以上、上記の各実施形態によれば、車両内の発話者の音声、及び車両外の発話者の音声を、車両内に設けられたスピーカで出力させる車内通話システム100において、車両外の発話者の音声を容易に判別することができるようになる。
100 車内通話システム
101 車両
102、102−1、102−2 スピーカ
103、103−1、103−2 マイク
108 通信端末(車両外の通信装置)
110 車内通話装置
120 車内通話制御部(第1の制御部)
130 ハンズフリー通話制御部(第2の制御部)
140 音質変更部(変更部)
1102 車外音声取得部(第2の制御部の別の一例)

Claims (10)

  1. 車両内に設けられたマイク及びスピーカと接続される車内通話装置であって、
    前記マイクで取得された前記車両内の音声を前記スピーカから出力させる車内通話を制御する第1の制御部と、
    車両の外部にある通信装置との音声通信の受話音声を前記スピーカから出力させる第2の制御部と、
    前記車内通話が行われている場合、前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声の音質を、前記車両内の音声と異なる音質に変更する変更処理を実行する変更部と、
    を有する、車内通話装置。
  2. 記変更部は、前記音声通信を検出したときに前記変更処理を実行する、請求項1に記載の車内通話装置。
  3. 前記変更処理は、前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声に対して、前記車両内より遠方の音源から到達する音に相当する減衰効果を付加する処理を含む、請求項1又は2に記載の車内通話装置。
  4. 前記減衰効果は、前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声を、予め定められた距離を伝搬する音の大気の吸収による減衰量だけ減衰させる処理を含む、請求項3に記載の車内通話装置。
  5. 前記変更処理は、音声帯域を複数の周波数帯域に分割し、前記周波数帯域ごとに予め定められた減衰量だけ、前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声を減衰させる処理を含み、
    前記予め定められた減衰量は、前記周波数帯域の周波数が高くなる程、前記減衰量が大きくなるように定められている、請求項1又は2に記載の車内通話装置。
  6. 前記変更処理は、前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声の振幅を圧縮する処理を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車内通話装置。
  7. 前記変更処理は、前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声の周波数範囲を、該周波数範囲より狭い所定の周波数範囲に制限する処理を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の車内通話装置。
  8. 前記変更処理は、前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声に前記車両内の反響音とは異なる反響音を付加する処理、又は前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声から前記車両内の反響音を除去する処理を含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車内通話装置。
  9. 車両内に設けられたマイク及びスピーカと接続される車内通話システムであって、
    前記マイクで取得された前記車両内の音声を前記スピーカから出力させる車内通話を制御する第1の制御部と、
    車両の外部にある通信装置との音声通信の受話音声を前記スピーカから出力させる第2の制御部と、
    前記車内通話が行われている場合、前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声の音質を、前記車両内の音声と異なる音質に変更する変更処理を実行する変更部と、
    を有する、車内通話システム。
  10. 車両内に設けられたマイク及びスピーカと接続される車内通話システムによる車内通話の制御方法であって、
    前記車内通話システムが、
    前記マイクで取得された前記車両内の音声を前記スピーカから出力させる前記車内通話を制御し、
    車両の外部にある通信装置との音声通信の受話音声を前記スピーカから出力させ、
    前記車内通話が行われている場合、前記スピーカから出力させる前記音声通信の受話音声の音質を、前記車両内の音声と異なる音質に変更する、車内通話の制御方法。
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