JP6896150B1 - 波面計測装置及び波面計測方法 - Google Patents

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Abstract

被検体(2)を透過してきた光、又は、被検体(2)により反射された光が、複数のレンズ(6−1)〜(6−N)のそれぞれによって集光されたのち、受光部(8)によって、複数のレンズ(6−1)〜(6−N)により集光されたそれぞれの光の像(61)が形成されると、受光部(8)により形成された複数の像(61)の中から、2つ以上の像(61)を読み出す読み出し部(9)と、読み出し部(9)により読み出された2つ以上の像(61)の間の相関を演算することによって、2つ以上の像(61)の相対位置を演算する相対位置演算部(11)と、相対位置演算部(11)により演算された相対位置から、被検体(2)を透過してきた光、又は、被検体(2)により反射された光の波面を算出する波面算出部(12)とを備えるように、波面計測装置を構成した。

Description

この発明は、波面を算出する波面計測装置及び波面計測方法に関するものである。
以下の特許文献1には、光源から出射された光が被検物を透過してくると、被検物を透過した光である被検光を複数の被検光に分割するマスクアレイと、複数の被検光を受光するイメージセンサとを備える波面計測装置が開示されている。また、当該波面計測装置は、イメージセンサにより受光された複数の被検光におけるそれぞれの像の重心位置を算出し、複数の被検光におけるそれぞれの像の重心位置から波面を算出するコンピュータを備えている。
特開2018−4410号公報
特許文献1に開示されている波面計測装置では、光を出射する光源が点光源であれば、イメージセンサにより受光された複数の被検光におけるそれぞれの像の形状が等方的となる。複数の被検光におけるそれぞれの像の形状が等方的であり、光の波面が平面波であれば、複数の被検光におけるそれぞれの像の重心位置は、イメージセンサにおける撮像面上の位置のうち、マスクアレイに含まれているそれぞれのマスクの中心位置に対応する位置(以下、「撮像中心位置」と称する)と概ね一致する。光の波面が平面波でなければ、複数の被検光におけるそれぞれの像の重心位置は、光の局所的な波面の傾きに応じて、撮像中心位置からずれる。つまり、複数の被検光におけるそれぞれの像の重心位置と、光の局所的な波面の傾きとの間には相関がある。したがって、光を出射する光源が点光源であれば、当該波面計測装置のコンピュータは、複数の被検光におけるそれぞれの像の重心位置から波面を算出することができる。
しかし、光を出射する光源が、点光源から出射される光よりも広がりのある光を出射する光源であれば、イメージセンサにより受光された複数の被検光におけるそれぞれの像の形状が異方的になることがある。イメージセンサにより受光された複数の被検光におけるそれぞれの像の形状が異方的である場合、光の波面が平面波であっても、複数の被検光におけるそれぞれの像の重心位置と、撮像中心位置とがずれることがあり、位置ずれの大きさは、被検光の像の形状に依存する。したがって、光の局所的な波面の傾き以外の要因で、複数の被検光におけるそれぞれの像の重心位置が、撮像中心位置からずれるため、当該波面計測装置のコンピュータが、複数の被検光におけるそれぞれの像の重心位置を算出しても、波面を算出することができないことがあるという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、光の像の形状が異方的であっても、波面を算出することができる波面計測装置及び波面計測方法を得ることを目的とする。
この発明に係る波面計測装置は、被検体を透過してきた光、又は、被検体により反射された光が、複数のレンズのそれぞれによって集光されたのち、受光部によって、複数のレンズにより集光されたそれぞれの光の像が形成されると、受光部により形成された複数の像の中から、2つ以上の像を読み出す読み出し部と、読み出し部により読み出された2つ以上の像の間の相関を演算することによって、2つ以上の像の相対位置を演算する相対位置演算部と、相対位置演算部により演算された相対位置から、被検体を透過してきた光、又は、被検体により反射された光の波面を算出する波面算出部とを備え、像は、受光部により受光された光の領域内部に形成された像であって、それぞれの像のサイズが、受光部の撮像面に配置されている画素のサイズよりも大きく、読み出し部が、2つ以上の像を読み出す際に、読み出す像に対する間引きを行い、相対位置演算部が、読み出し部により、間引きが行われた2つ以上の像の間の相関を演算するようにしたものである。
この発明によれば、読み出し部により読み出された2つ以上の像の間の相関を演算することによって、2つ以上の像の相対位置を演算する相対位置演算部を備えるように、波面計測装置を構成した。したがって、この発明に係る波面計測装置は、光の像の形状が異方的であっても、波面を算出することができる。
実施の形態1に係る波面計測装置を示す構成図である。 実施の形態1に係る波面計測装置における波面計測部10のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 波面計測部10が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。 光源1が点光源であるときに、受光部8により形成される複数の光の像61と、被検体2を透過してきた光、又は、被検体2により反射された光の波面とを示す説明図である。 光源1が点光源であるときに、受光部8により形成される複数の光の像61と、被検体2を透過してきた光、又は、被検体2により反射された光の波面とを示す説明図である。 光源1が、点光源から出射される光よりも広がりのある光を出射する光源であるときに、受光部8により形成される複数の光の像61と、被検体2を透過してきた光、又は、被検体2により反射された光の波面とを示す説明図である。 波長選択部5−1〜5−Nにより選択される波長成分を示す説明図である。 波長選択部5−1〜5−Nの配置と、波長選択部5−1〜5−Nにより選択される波長成分とを示す説明図である。 波面計測部10の処理手順を示すフローチャートである。 レンズ6−1〜6−Nのそれぞれにより光が集光される撮像面8a内の領域6a−1〜6a−Nと、1つのレンズ6−n(n=1,・・・,N)に対応している複数の画素8a−m(m=1,・・・,M)との関係を示す説明図である。 図11Aは、レンズ6−7により集光された光の強度分布を示す説明図、図11Bは、受光部8により形成された複数の像61のうち、レンズ6−7により集光された光の像61の強度分布を示す説明図、図11Cは、画素8a−1〜8a−256の中で、x方向に並んでいる画素8a−mのうち、1つおきの画素8a−mにより形成された像61が読み出し部9によって読み出された場合の像61の強度分布を示す説明図である。 レンズ6−1〜6−Nのそれぞれにより光が集光される撮像面8a内の領域6a−1〜6a−Nと、1つのレンズ6−n(n=1,・・・,N)に対応している複数の画素8a−m(m=1,・・・,M)との関係を示す説明図である。 図13Aは、レンズ6−7により集光された光の強度分布を示す説明図、図13Bは、像61−7’の強度分布を示す説明図、図13Cは、画素8a−1〜8a−256の中で、x方向に並んでいる画素8a−mのうち、1つおきの画素8a−mにより形成された像61が読み出し部9によって読み出された場合の像61の強度分布を示す説明図である。 受光部8により形成された16個の像61−1〜61−16の相対位置を示す説明図である。 像61−1,61−3,61−9,61−11の相対位置等を示す説明図である。 実施の形態2に係る波面計測装置を示す構成図である。 波長選択部5−n(n=1,・・・,N)を含んでいるレンズ6−nの配置と、波長選択部5−1〜5−Nにより選択される波長成分とを示す説明図である。 実施の形態4に係る波面計測装置を示す構成図である。 実施の形態4に係る波面計測装置における波面計測部10のハードウェアを示すハードウェア構成図である。 相対位置演算部15による相対位置の演算処理を示す説明図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る波面計測装置を示す構成図である。
図2は、実施の形態1に係る波面計測装置における波面計測部10のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
図1において、光源1は、光を被検体2に向けて出射する。図1に示す波面計測装置では、光源1が波面計測装置の外部に設けられている。しかし、これは一例に過ぎず、光源1が波面計測装置の内部に設けられていてもよい。
被検体2は、光源1から出射された光を透過させる物体、又は、光源1から出射された光を反射させる物体である。被検体2としては、レンズ又は鏡等が考えられる。
リレー光学系3は、被検体2を透過してきた光の瞳、又は、被検体2により反射された光の瞳を、後述する波面分割部6に転写する光学系である。
選択部4は、複数の波長選択部5−1〜5−Nを備えている。Nは、2以上の整数である。本明細書では、波長選択部5−1〜5−Nのうち、いずれかの波長選択部を区別しない場合は、波長選択部5のように表記する。
複数の波長選択部5−1〜5−Nのうち、互いに隣り合う位置に配置される波長選択部5は、互いに異なる波長成分を選択する。また、複数の波長選択部5−1〜5−Nのうち、互いに同一の波長成分を選択する2つ以上の波長選択部5は、飛び飛びに配置されている。
複数の波長選択部5−1〜5−Nは、複数の組に分けられている。
複数の波長選択部5−1〜5−Nのうち、同じ組に属している2つ以上の波長選択部5は、互いに同一の波長成分を選択する。
複数の波長選択部5−1〜5−Nのうち、或る組に属している2つ以上の波長選択部5は、他の組に属している2つ以上の波長選択部5と異なる波長成分を選択する。
波長選択部5−n(n=1,・・・,N)は、例えば、カラーフィルタによって実現される。
波長選択部5−nは、リレー光学系3を通ってきた光に含まれている複数の波長成分のうち、いずれか1つの波長成分を選択する。
波長選択部5−nは、選択した波長成分を有する光を、波面分割部6の後述するレンズ6−nに与える。
波面分割部6は、複数のレンズ6−1〜6−N(例えば、図5を参照)を含んでいるレンズアレイによって実現される。
波面分割部6は、波長選択部5−1〜5−Nにより選択された波長成分を有する光を空間的に複数の光に分割するものである。レンズ6−1〜6−Nは、波長選択部5−1〜5−Nにより選択された波長成分を有する光を、後述する受光部8における撮像面8aの互いに異なる位置に集光する。
複数のレンズ6−1〜6−Nは、例えば、図5に示すように、格子状に配置されている。しかし、複数のレンズ6−1〜6−Nの配置は、格子状の配置に限るものではなく、例えば、ハニカム状の配置であってもよい。
なお、レンズアレイに含まれている複数のレンズの間の領域は、波長選択部5−1〜5−Nにより選択された波長成分を有する光を透過さないように、黒色に塗られている。しかし、複数のレンズの間の領域は、波長選択部5−1〜5−Nにより選択された波長成分を有する光を透過させなければよく、当該光を吸収、又は、当該光を散乱させるような色が塗られていてもよいし、当該光を吸収、又は、当該光を散乱させるような加工が施されていてもよい。
制御回路7は、撮像の露光条件を示す制御信号を受光部8に出力するほか、受光部8により形成された複数の像61のうち、2つ以上の読み出し対象の像61の読み出しを指示する制御信号を、後述する読み出し部9に出力する。
受光部8は、例えば、イメージセンサによって実現される。
受光部8の撮像面8aは、波面分割部6と対向しており、複数のレンズ6−1〜6−Nによって、複数の光が集光される。
受光部8は、複数のレンズ6−1〜6−Nによって、撮像面8aに集光されたそれぞれの光を受光して、それぞれの光の像61を形成する。
受光部8は、形成したそれぞれの像61を示す電気信号を読み出し部9に出力する。
撮像面8aに配置されている画素8a−m(m=1,・・・,M)のサイズ8bは、1つのレンズ6−n(n=1,・・・,N)により光が集光される領域6a−nのサイズ6bよりも十分に小さい(図10を参照)。図10については後述する。
撮像面8aには、1つのレンズ6−n(n=1,・・・,N)に対して、例えば、(16×16)〜(100×100)の画素8a−mが、例えば、格子状に配置されている。1つのレンズ6−n(n=1,・・・,N)に対して、(16×16)〜(100×100)の画素8a−mが配置されている場合、撮像面8aに配置される画素8a−mの個数は、16×16×N〜100×100×Nである。図10では、N=16、M=256である。
撮像面8aにおける領域6a−1〜6a−Nのそれぞれに配置されている画素8a−m(m=1,・・・,M)は、制御回路7から出力された制御信号が示す露光条件に従って、レンズ6−nによって集光された光を撮像し、撮像した光を電気信号に変換する。
読み出し部9は、受光部8により形成された複数の像61の中から、制御回路7から出力された制御信号が示す2つ以上の読み出し対象の像61を示す電気信号のそれぞれを読み出し、読み出した2つ以上の像61を示す電気信号を、後述する波面計測部10の相対位置演算部11に出力する。
図1に示す波面計測装置では、読み出し部9が波面計測部10の外部に設けられている。しかし、これは一例に過ぎず、読み出し部9が波面計測部10の内部に設けられていてもよい。
波面計測部10は、相対位置演算部11及び波面算出部12を備えている。
相対位置演算部11は、例えば、図2に示す相対位置演算回路21によって実現される。
相対位置演算部11は、読み出し部9から出力された電気信号を取得する。
相対位置演算部11は、取得した電気信号に基づいて、読み出し部9により読み出された2つ以上の像61の間の相関を演算することによって、2つ以上の像61の相対位置を演算する。
相対位置演算部11は、演算した2つ以上の像61の相対位置を波面算出部12に出力する。
波面算出部12は、例えば、図2に示す波面算出回路22によって実現される。
波面算出部12は、相対位置演算部11により演算された相対位置から、被検体2を透過してきた光、又は、被検体2により反射された光の波面を算出する。
波面算出部12は、算出した波面を外部に出力する。
図1では、波面計測部10の構成要素である相対位置演算部11及び波面算出部12のそれぞれが、図2に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、波面計測部10が、相対位置演算回路21及び波面算出回路22によって実現されるものを想定している。
ここで、相対位置演算回路21及び波面算出回路22のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
波面計測部10の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、波面計測部10が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)が該当する。
図3は、波面計測部10が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
波面計測部10が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、相対位置演算部11及び波面算出部12の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ31に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
また、図2では、波面計測部10の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図3では、波面計測部10が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、波面計測部10における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
図1に示す波面計測装置は、例えば、被検体2であるレンズ等を透過した光の波面、又は、被検体2である鏡等により反射された光の波面を計測するものである。光の波面が計測されることで、被検体2の性能の計測が可能になる。
レンズ等の光学部品、又は、人間の瞳等は、光が透過する。光学部品の中を光が透過、又は、人間の瞳の中を光が透過することによって、光の位相の空間分布が変化する。また、鏡等の光学部品は、光を反射させる。光学部品が光を反射させることによって、光の位相の空間分布が変化する。光は、電磁波であるため、位相の空間分布は、光の波面に相当する。
光の波面を計測する波面計測装置として、例えば、シャック・ハルトマン方式の波面センサが知られている。
図1に示す波面計測装置は、シャック・ハルトマン方式の波面センサと同様に、複数のレンズ6−1〜6−Nを含んでいるレンズアレイによって実現される波面分割部6と、受光部8とを備えている。
図1に示す波面計測装置は、シャック・ハルトマン方式の波面センサに含まれている従来の波面計測部と異なる波面計測部10を備えており、波面計測部10は、相対位置演算部11と、波面算出部12とを備えている。
図4及び図5は、光源1が点光源であるときに、受光部8により形成される複数の像61と、被検体2を透過してきた光、又は、被検体2により反射された光の波面とを示す説明図である。
図4は、被検体2を透過してきた光等の波面が平面波である例を示しており、図5は、被検体2を透過してきた光等が、球面波である例を示している。
図6は、光源1が、点光源から出射される光よりも広がりのある光を出射する光源であるときに、受光部8により形成される複数の像61と、被検体2を透過してきた光、又は、被検体2により反射された光の波面とを示す説明図である。図6は、被検体2を透過してきた光等が、球面波である例を示している。
図4〜図6において、x方向は、レンズ6−n(n=1,・・・,N)における2つの並び方向及び画素8a−m(m=1,・・・,M)における2つの並び方向のうち、図中、横方向の並び方向と対応している。y方向は、レンズ6−n(n=1,・・・,N)における2つの並び方向及び画素8a−m(m=1,・・・,M)における2つの並び方向のうち、図中、縦方向の並び方向と対応している。
図7は、波長選択部5−1〜5−Nにより選択される波長成分を示す説明図である。
図7において、81は、リレー光学系3を通ってきた光の波長の範囲を示している。
波長の範囲81は、波長λ〜λの範囲である。
波長81aは、波長の範囲81に含まれており、中心波長がλである。
波長81bは、波長の範囲81に含まれており、中心波長がλである。
波長81cは、波長の範囲81に含まれており、中心波長がλである。
波長81dは、波長の範囲81に含まれており、中心波長がλである。
λ<λ<λ<λ<λ<λである。
波長選択部5−1〜5−Nのそれぞれは、リレー光学系3を通ってきた光に含まれている複数の波長成分のうち、波長81aの成分、波長81bの成分、波長81cの成分、又は、波長81dの成分を選択する。
図8は、波長選択部5−1〜5−Nの配置と、波長選択部5−1〜5−Nにより選択される波長成分とを示す説明図である。図8では、N=16である。
図8では、波長選択部5−1〜5−16が、選択する波長成分によって、4つの組に分かれており、波長選択部5−1,5−3,5−9,5−11は、同じ組に属している。当該組は、便宜上、組(1)であるとする。
また、波長選択部5−2,5−4,5−10,5−12は、同じ組に属している。当該組は、便宜上、組(2)であるとする。
波長選択部5−5,5−7,5−13,5−15は、同じ組に属している。当該組は、便宜上、組(3)であるとする。
また、波長選択部5−6,5−8,5−14,5−16は、同じ組に属している。当該組は、便宜上、組(4)であるとする。
波長選択部5−1,5−3,5−9,5−11は、リレー光学系3を通ってきた光に含まれている複数の波長成分のうち、互いに同一の波長成分として、波長81aの成分を選択している。
波長選択部5−2,5−4,5−10,5−12は、リレー光学系3を通ってきた光に含まれている複数の波長成分のうち、互いに同一の波長成分として、波長81bの成分を選択している。
波長選択部5−5,5−7,5−13,5−15は、リレー光学系3を通ってきた光に含まれている複数の波長成分のうち、互いに同一の波長成分として、波長81cの成分を選択している。
波長選択部5−6,5−8,5−14,5−16は、リレー光学系3を通ってきた光に含まれている複数の波長成分のうち、互いに同一の波長成分として、波長81dの成分を選択している。
次に、図1に示す波面計測装置の動作について説明する。
光源1は、光を被検体2に向けて出射する。
被検体2は、レンズ等の光学部品であれば、光源1から出射された光を透過させる。
被検体2は、鏡等の光学部品であれば、光源1から出射された光を反射させる。
リレー光学系3は、被検体2を透過してきた光の瞳、又は、被検体2により反射された光の瞳を波面分割部6に転写する。
例えば、N=16であるとき、波長選択部5−1〜5−16が、図8に示すように配置されていれば、波長選択部5−1,5−3,5−9,5−11は、リレー光学系3を通ってきた光に含まれている複数の波長成分のうち、波長81aの成分を選択し、波長81aの成分を有する光を波面分割部6のレンズ6−1,6−3,6−9,6−11に出力する。
波長選択部5−2,5−4,5−10,5−12は、リレー光学系3を通ってきた光に含まれている複数の波長成分のうち、波長81bの成分を選択し、波長81bの成分を有する光を波面分割部6のレンズ6−2,6−4,6−10,6−12に出力する。
波長選択部5−5,5−7,5−13,5−15は、リレー光学系3を通ってきた光に含まれている複数の波長成分のうち、波長81cの成分を選択し、波長81cの成分を有する光を波面分割部6のレンズ6−5,6−7,6−13,6−15に出力する。
波長選択部5−6,5−8,5−14,5−16は、リレー光学系3を通ってきた光に含まれている複数の波長成分のうち、波長81dの成分を選択し、波長81dの成分を有する光を波面分割部6のレンズ6−6,6−8,6−14,6−16に出力する。
波面分割部6は、波長選択部5−1〜5−Nにより選択された波長成分を有する光を複数の光に分割する。
即ち、波面分割部6のレンズ6−1〜6−Nは、図4〜図6に示すように、波長選択部5−1〜5−Nにより選択された波長成分を有する光を、受光部8における撮像面8aの互いに異なる位置に集光する。
受光部8の撮像面8aは、波面分割部6と対向しており、複数のレンズ6−1〜6−Nによって、複数の光が集光される。
受光部8は、撮像面8aに集光されたそれぞれの光を受光して、それぞれの光の像61を形成する。
即ち、撮像面8aの領域6a−n(n=1,・・・,N)に配置されている画素8a−m(m=1,・・・,M)は、制御回路7から出力された制御信号が示す露光条件に従って、レンズ6−nによって集光された光を撮像し、撮像した光を電気信号に変換する。
制御回路7は、受光部8により形成された複数の像61のうち、2つ以上の読み出し対象の像61の読み出しを指示する制御信号を読み出し部9に出力する。
読み出し部9は、受光部8により形成された複数の像61の中から、制御回路7から出力された制御信号が示す2つ以上の読み出し対象の像61を示す電気信号の読み出しをそれぞれ行う。
読み出し部9は、読み出した2つ以上の像61を示す電気信号を波面計測部10の相対位置演算部11に出力する。読み出し部9により読み出された2つ以上の像61の配列は、“Hartmanngram”と呼ばれる。
図9は、波面計測部10の処理手順を示すフローチャートである。
相対位置演算部11は、読み出し部9から出力されたそれぞれの電気信号を取得する(図9のステップST1)。
相対位置演算部11は、取得した電気信号に基づいて、読み出し部9により読み出された2つ以上の像61の間の相関を演算することによって、2つ以上の像61の相対位置を演算する(図9のステップST2)。
相対位置演算部11は、演算した2つ以上の像61の相対位置を波面算出部12に出力する。
相対位置演算部11による相対位置の演算処理の詳細については、後述する。
ここで、レンズ6−n(n=1,・・・,N)により集光された光の像61の強度分布について説明する。
光源1が点光源であれば、受光部8により形成される像61の形状が等方的である。被検体2を透過してきた光等の波面が平面波であれば、図4に示すように、レンズ6−n(n=1,・・・,N)によって集光される光の位置は、撮像面8a上の位置のうち、レンズ6−nの中心位置に対応する位置(以下、「撮像中心位置」と称する)と概ね一致する。撮像中心位置は、x方向の撮像中心線と、y方向の撮像中心線とが交差する位置である。図4は、x方向の撮像中心線を1本だけ表しているが、レンズ6−nがy方向に例えばK(Kは、2以上の整数)個配置されていれば、K本の撮像中心線がある。また、図4は、y方向の撮像中心線を1本だけ表しているが、レンズ6−nがx方向に例えばL(Lは、2以上の整数)個配置されていれば、L本の撮像中心線がある。なお、図4〜図6では、K=10、L=10である。
光源1が点光源であっても、被検体2を透過してきた光等の波面が、平面波以外の球面波等である場合、図5に示すように、レンズ6−nによって集光される光の位置は、撮像中心位置からずれる。
光源1が、点光源から出射される光よりも広がりのある光を出射する光源である場合も、被検体2を透過してきた光等の波面が、平面波以外の球面波等であれば、図6に示すように、レンズ6−nによって集光される光の位置は、撮像中心位置からずれる。
レンズ6−nによって集光される光の位置ずれと、波面分割部6に入射される光の局所的な波面の傾きとの間に相関がある。したがって、光の位置ずれが求まれば、例えば、以下の非特許文献1に開示されている波面の算出方法を用いて、光の波面を求めることができる。レンズ6−1〜6−Nによって集光されるそれぞれの光の位置ずれは、受光部8により形成される複数の像61の相対位置から求めることができる。
[非特許文献1]
国立天文台報 vol.2 No.2 “シャック・ハルトマン鏡面測定装置のデータ処理”
図10は、レンズ6−1〜6−Nのそれぞれにより光が集光される撮像面8a内の領域6a−1〜6a−Nと、1つのレンズ6−n(n=1,・・・,N)に対応している複数の画素8a−m(m=1,・・・,M)との関係を示す説明図である。
図10は、N=16、M=256の例を示しており、16個のレンズ4−1〜4−16が格子状に配置されている。また、1つのレンズ6−nに対応している256個の画素8a−1〜6a−256が格子状に配置されている。
6bは、領域6a−n(n=1,・・・,16)のサイズである。図10に示すサイズ6bは、領域6a−nのx方向のサイズを示している。領域6a−nのy方向のサイズは、領域6a−nのx方向のサイズ6bと同じである。
8bは、画素8a−m(m=1,・・・,M)のサイズである。図10に示すサイズ8bは、画素8a−mのx方向のサイズを示している。画素8a−mのy方向のサイズは、画素8a−mのx方向のサイズ8bと同じである。図10では、サイズ8bは、サイズ6bの16分の1である。
図11Aは、レンズ6−7により集光された光の強度分布を示す説明図である。
図11Aにおいて、横軸は、図10に示す画素8a−1〜8a−256のx方向の並び方向に対応している。縦軸は、光の強度である。
光強度分布41は、レンズ6−7により集光された光の強度分布である。光強度分布41は、受光部8の画素8a−1〜8a−256によって、像61が形成される前の光の強度分布であるため、連続的な強度分布になっている。42は、ノイズ成分である。
図11Bは、受光部8により形成された複数の像61のうち、レンズ6−7により集光された光の像61の強度分布を示す説明図である。
図11Bにおいて、横軸は、図10に示す画素8a−1〜8a−256のx方向の並び方向に対応している。縦軸は、像61の強度である。
受光部8が光の像61を形成することで、図11Aに示す連続的な光強度分布41は、画素8a−1〜8a−256におけるそれぞれのサイズ8bに対応する離散的な点像強度分布43に変換される。43aは、点像強度分布43の分布幅であり、図11Bでは、点像強度分布43の分布幅43aが、サイズ8b×3である。44は、ノイズ成分である。
45は、光強度分布41がx方向に広がったときに、点像強度分布43の分布幅43aが、x方向に広がることが可能な範囲(以下、「広がり可能範囲」と称する)である。
図11Bでは、点像強度分布43の分布幅43aが、サイズ8b×3であるが、仮に、分布幅43aが、サイズ8bよりも小さいと、点像強度分布43が、1つの画素8a−mに含まれてしまうため、受光部8により形成された複数の像61の相対位置の演算精度が低下する。
一方、点像強度分布43の分布幅43aが大き過ぎて、分布幅43aがサイズ6bに近くなると、点像強度分布43に係る画素の数が多くなり、広がり可能範囲45が相対的に狭くなる。広がり可能範囲45が相対的に狭くなることによって、測定可能な波面の傾斜の幅が減少する。
したがって、点像強度分布43の分布幅43aは、サイズ8bよりも大きく、かつ、サイズ6bよりも十分に小さいことが望ましい。
図11Cは、画素8a−1〜8a−256の中で、x方向に並んでいる画素8a−mのうち、1つおきの画素8a−mにより形成された像61が読み出し部9によって読み出された場合の像61の強度分布を示す説明図である。
読み出し部9によって、1つおきの画素8a−mにより形成された像61が読み出されることで、図11Bに示す点像強度分布43は、2つの点像強度分布43’に変換される。
点像強度分布43の分布幅43aが数画素程度の場合、1つおきの画素によって読み出されると、そもそも数画素程度にしか広がっていない点像強度分布43を間引いているので、重心演算では、サイズ8bより細かい単位であるサブピクセル単位で位置を求めることができない。しかしながら、相関演算では、2つの点像強度分布43’を含む点像強度分布の分布幅43a’がサイズ8bよりも広いため、1つおきの画素に間引いても、分布幅43a’の裾部分の相関をつかって、サブピクセル精度で位置を求めることができる。分布幅43a’の裾部分は、図中、2つの点像強度分布43’である。
図12は、レンズ6−1〜6−Nのそれぞれにより光が集光される撮像面8a内の領域6a−1〜6a−Nと、1つのレンズ6−n(n=1,・・・,N)に対応している複数の画素8a−m(m=1,・・・,M)との関係を示す説明図である。図12において、図10と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
ただし、図12では、図10と異なり、光源1が、点光源から出射される光よりも広がりのある光を出射している。
図12は、図10と同様に、N=16、M=256の例を示しており、16個のレンズ4−1〜4−16が格子状に配置されている。また、1つのレンズ6−nに対応している256個の画素8a−1〜6a−256が格子状に配置されている。
像61−7’は、レンズ6−7により集光された光の像61の一部であり、像61−7’は、自動車の形状を表している。
図13Aは、レンズ6−7により集光された光の強度分布を示す説明図である。図13Aにおいて、図11Aと同一符号は、同一又は相当部分を示している。
図13Aにおいて、横軸は、図12に示す画素8a−1〜8a−256のx方向の並び方向に対応している。縦軸は、光の強度である。
光強度分布51は、レンズ6−7により集光された光の一部の強度分布である。光強度分布51は、受光部8の画素8a−1〜8a−256によって、像61−7’が形成される前の光の強度分布であるため、連続的な強度分布になっている。
図13Bは、像61−7’の強度分布を示す説明図である。
受光部8が像61−7’を形成することで、図13Aに示す連続的な光強度分布51は、画素8a−1〜8a−256におけるそれぞれのサイズ8bに対応する離散的な広がり像強度分布52に変換される。52aは、広がり像強度分布52の分布幅であり、図13Bでは、広がり像強度分布52の分布幅52aが、サイズ6b×12である。
広がり像強度分布52の分布幅52aは、光源1が点光源であるときの点像強度分布43の分布幅43aよりも大きくなる。図13Bでは、広がり像強度分布52の分布幅52aが、12画素分の大きさである。
したがって、光源1が、点光源から出射される光よりも広がりのある光を出射する光源である場合、光源1が点光源である場合よりも、広がり可能範囲45が相対的に狭くなることがある。広がり可能範囲45が相対的に狭くなることによって、測定可能な波面の傾斜の幅が減少する。
図13Cは、画素8a−1〜8a−256の中で、x方向に並んでいる画素8a−mのうち、1つおきの画素8a−mにより形成された像61が読み出し部9によって読み出された場合の像61の強度分布を示す説明図である。
読み出し部9によって、1つおきの画素8a−mにより形成された像61が読み出されることで、図13Bに示す広がり像強度分布52は、広がり像強度分布52’に変換される。
広がり像強度分布52の分布幅52aがサイズ8bよりも広い場合、1つおきの画素によって読み出されても、広がり像強度分布52のパターンの特徴が残っているため、1つおきの画素の相関を使って、サブピクセル精度で位置を求めることができる。
次に、相対位置演算部11による相対位置の演算処理を説明する。
ここでは、説明の便宜上、図14に示すように、光源1が、点光源から出射される光よりも広がりのある光を出射する光源であるものとする。
図14は、受光部8により形成された16個の像61−1〜61−16の相対位置を示す説明図である。図14では、受光部8により形成された複数の像61を区別するために、像61−1〜61−16のように表記している。
図14では、像61−1〜61−16の形状が、例えば、回転対称のような対称性がない、自動車の形状である。
図14において、●は、像61−1〜61−16の相対位置を示している。
ここでは、説明の便宜上、読み出し部9が、受光部8により形成された像61−1〜61−16を示す電気信号の全ての読み出しを行うものとする。
読み出し部9は、読み出した像61−1〜61−16を示す電気信号を波面計測部10の相対位置演算部11に出力する。
受光部8により形成された16個の像61−1〜61−16は、互いに相似な形状の像であるため、像61−1〜61−16のパターンマッチング処理によって、像61−1〜61−16の相対位置を求めることが可能である。
16個の像61−1〜61−16のうち、例えば、像61−1の位置が、相対位置の基準位置であるとすれば、相対位置演算部11が、像61−1と、像61−j(j=2,・・・,16)とのパターンマッチング処理を実施することによって、像61−1〜61−16の相対位置を求めることができる。
図14では、像61−7の位置が、相対位置の基準位置であるとして、像61−7に対する像61−8の相対位置を求めている。
以下、像61−7に対する像61−8の相対位置の演算処理を例示する。
像61−7は、受光部8により形成された像61−1〜61−16のうち、レンズ6−7により集光された光の像である。像61−8は、受光部8により形成された像61−1〜61−16のうち、レンズ6−8により集光された光の像である。
相対位置演算部11は、読み出し部9から出力された複数の電気信号のうち、領域6a−7に含まれている画素8a−m(m=1,・・・,256)から出力された電気信号IRef(x,y)を取得する。電気信号IRef(x,y)は、画素8a−mにより撮像された光の強度を示している。(x,y)は、領域6a−7内の画素8a−mの座標を示している。また、(x,y)は、図中、領域6a−7内の左上隅に存在する画素を起点としており、x=1,2,・・・,16、y=1,2,・・・,16である。例えば、(x,y)=(1,1)は、領域6a−7内の左上隅に存在する画素の座標であり、(x,y)=(16,16)は、領域6a−7内の右下隅に存在する画素の座標である。
また、相対位置演算部11は、読み出し部9から出力された複数の電気信号のうち、領域6a−8に含まれている画素8a−m(m=1,・・・,256)から出力された電気信号I(x,y)を取得する。電気信号I(x,y)は、画素8a−mにより撮像された光の強度を示している。(x,y)は、領域6a−8内の画素8a−mの座標を示している。また、(x,y)は、図中、領域6a−8内の左上隅に存在する画素を起点としており、x=1,2,・・・,16、y=1,2,・・・,16である。
相対位置演算部11は、像61−7に対する像61−8のx方向の変位δ及びy方向の変位δのそれぞれを任意の値に設定する。
次に、相対位置演算部11は、以下の式(1)に示すように、像61−8をx方向に変位δだけシフトし、像61−8をy方向に変位δだけシフトしたときの残差の和ESSD(δ,δ)を算出する。
Figure 0006896150
次に、相対位置演算部11は、変位δ及び変位δのそれぞれを変更しながら、残差の和ESSD(δ,δ)を繰り返し算出する。
相対位置演算部11は、例えば、最尤法を用いて、残差の和ESSD(δ,δ)が最小となる変位δ及び変位δのそれぞれを求める。
相対位置演算部11は、残差の和ESSD(δ,δ)が最小となる変位δを、像61−7に対する像61−8のx方向の相対位置として、波面算出部12に出力する。また、相対位置演算部11は、残差の和ESSD(δ,δ)が最小となる変位δを、像61−7に対する像61−8のy方向の相対位置として、波面算出部12に出力する。
図1に示す波面計測装置では、相対位置演算部11が、像61−7に対する像61−8の相対位置として、残差の和ESSD(δ,δ)が最小となる変位δ及び変位δのそれぞれを求めている。
しかし、これは一例に過ぎず、相対位置演算部11が、以下の式(2)に示すように、像61−8をx方向に変位δだけシフトし、像61−8をy方向に変位δだけシフトしたときの相互相関関数ECC(δ,δ)を算出する。そして、相対位置演算部11が、像61−7に対する像61−8のx方向の相対位置として、相互相関関数ECC(δ,δ)が最大となる変位δを求め、像61−7に対する像61−8のy方向の相対位置として、相互相関関数ECC(δ,δ)が最大となる変位δを求めるようにしてもよい。
Figure 0006896150
例えば、相互相関関数ECC(δ,δ)の演算は、以下の計算を行うことで、計算の高速化を図ることができる。
まず、相対位置演算部11は、I(x,y)を以下の式(3)に示すようにフーリエ変換し、IRef(x,y)を以下の式(4)に示すようにフーリエ変換する。
Figure 0006896150

式(3)及び式(4)において、F[]は、フーリエ変換を示す記号であり、u,vは、周波数領域での変数である。
次に、相対位置演算部11は、以下の式(5)に示すように、I(u,v)とIRef(u,v)との積で表される相互パワースペクトルP(u,v)を算出する。
Figure 0006896150
相互パワースペクトルP(u,v)は、Wiener−Khinchinの定理より、以下の式(6)のように表される。
Figure 0006896150
相対位置演算部11は、相互パワースペクトルP(u,v)を逆フーリエ変換することで、相互相関関数ECC(δ,δ)を算出する。
図1に示す波面計測装置では、相対位置演算部11が、受光部8により形成された複数の像61の間の相関を演算することによって、複数の像61の相対位置を演算している。
複数の像61の相対位置を演算する方法は、残差の和ESSD(δ,δ)が最小となる変位δ,δを求める方法に限るものではない。
相対位置演算部11は、例えば、SSD(Sum of Squared Difference)法、SAD(Sum of Absolute Difference)法、相互相関法(Cross Correlation)、正規化相互相関(NCC:Normalized Cross Correlation)法、零平均正規化相互相関(ZNCC:Zero means Normalized Cross Correlation)法、又は、位相限定相関(POC:Phase−Only Correlation)法を用いて、複数の像61の相対位置を演算するようにしてもよい。
次に、読み出し部9が、受光部8により形成された像61−1〜61−16の一部を読み出す場合の、相対位置の演算について説明する。
制御回路7は、組(1)〜(4)のうち、例えば、組(1)に属している波長選択部5−1,5−3,5−9,5−11により選択された波長の成分81aを有する光の像61−1,61−3,61−9,61−11の読み出しを指示する制御信号を読み出し部9に出力する。
読み出し部9は、制御回路7から出力された制御信号に従って、受光部8により形成された像61−1〜6−16のうち、像61−1,61−3,61−9,61−11を示す電気信号のそれぞれを読み出し、それぞれの電気信号を相対位置演算部11に出力する。
相対位置演算部11は、読み出し部9から出力された像61−1,61−3,61−9,61−11を示す電気信号のそれぞれを取得する。
相対位置演算部11は、取得した電気信号に基づいて、像61−1,61−3,61−9,61−11の間の相関を演算することによって、像61−1,61−3,61−9,61−11の相対位置(図15を参照)を演算する。
図15は、像61−1,61−3,61−9,61−11の相対位置等を示す説明図である。図15では、N=16である。
相対位置演算部11は、像61−1,61−3,61−9,61−11の相対位置を波面算出部12に出力する。
相対位置演算部11が、像61−1,61−3,61−9,61−11の間の相関を演算する場合の広がり可能範囲が、受光部8により形成された像61−1〜6−16の全てを用いて、像61−1〜6−16の間の相関を演算する場合の広がり可能範囲45と比べて、概ね2倍になるため、波面の測定ダイナミックレンジが概ね2倍になる。
ここでは、制御回路7が、組(1)〜(4)のうち、組(1)に属している波長選択部5−1,5−3,5−9,5−11により選択された波長の成分81aを有する光の像61−1,61−3,61−9,61−11の読み出しを指示する制御信号を読み出し部9に出力している。
しかし、これは一例に過ぎず、制御回路7が、例えば、組(2)に属している波長選択部5−2,5−4,5−10,5−12により選択された波長の成分81bを有する光の像61−2,61−4,61−10,61−12の読み出しを指示する制御信号を読み出し部9に出力するようにしてもよい。
この場合、読み出し部9は、制御回路7から出力された制御信号に従って、受光部8により形成された像61−1〜6−16のうち、像61−2,61−4,61−10,61−12を示す電気信号をそれぞれ読み出し、それぞれの電気信号を相対位置演算部11に出力する。
相対位置演算部11は、像61−2,61−4,61−10,61−12の間の相関を演算することによって、像61−2,61−4,61−10,61−12の相対位置(図15を参照)を演算する。
また、制御回路7が、例えば、組(3)に属している波長選択部5−3,5−7,5−11,5−15により選択された波長の成分81cを有する光の像61−3,61−7,61−11,61−15の読み出しを指示する制御信号を読み出し部9に出力するようにしてもよい。
この場合、読み出し部9は、制御回路7から出力された制御信号に従って、受光部8により形成された像61−1〜6−16のうち、像61−3,61−7,61−11,61−15を示す電気信号をそれぞれ読み出し、それぞれの電気信号を相対位置演算部11に出力する。
相対位置演算部11は、像61−3,61−7,61−11,61−15の間の相関を演算することによって、像61−3,61−7,61−11,61−15の相対位置(図15を参照)を演算する。
また、制御回路7が、例えば、組(4)に属している波長選択部5−4,5−8,5−12,5−16により選択された波長の成分81dを有する光の像61−4,61−8,61−12,61−16の読み出しを指示する制御信号を読み出し部9に出力するようにしてもよい。
この場合、読み出し部9は、制御回路7から出力された制御信号に従って、受光部8により形成された像61−1〜6−16のうち、像61−4,61−8,61−12,61−16を示す電気信号をそれぞれ読み出し、それぞれの電気信号を相対位置演算部11に出力する。
相対位置演算部11は、像61−4,61−8,61−12,61−16の間の相関を演算することによって、像61−4,61−8,61−12,61−16の相対位置(図15を参照)を演算する。
波面算出部12は、相対位置演算部11から複数の像61の相対位置を受けると、複数の像61の相対位置から、被検体2を透過してきた光、又は、被検体2により反射された光の波面を算出する(図9のステップST3)。
以下、波面算出部12による波面の算出処理を具体的に説明する。
図1に示す波面計測装置では、受光部8により形成された複数の像61のうち、相対位置の基準位置に存在している像61の位置と、当該像61の撮像中心位置との位置ずれが、既値であり、当該位置ずれは、例えば、波面算出部12の内部メモリに格納されている。ただし、当該位置ずれは、図1に示す波面計測装置の外部から与えられるものであってもよい。
波面算出部12は、内部メモリに格納されている位置ずれと、相対位置演算部11により算出された複数の像61の相対位置とに基づいて、受光部8により形成された複数の像61におけるそれぞれの位置と、複数の像61におけるそれぞれの撮像中心位置との位置ずれを算出する。
受光部8により形成された複数の像61のうち、相対位置の基準位置に存在している像61が、例えば、像61−1であり、像61−1の位置と、像61−1の撮像中心位置との位置ずれがLgであるとする。
このとき、像61−1と像61−nとの相対位置がδ1−nであるとすると、像61−nの位置と、像61−nの撮像中心位置との位置ずれLgは、以下の式(7)のように表される。
Lg=δ1−n+Lg(7)

波面算出部12は、複数の像61におけるそれぞれの位置ずれから、被検体2を透過してきた光、又は、被検体2により反射された光の波面を算出する。
複数の像61におけるそれぞれの位置ずれから波面を算出する処理自体は、公知であり、例えば、非特許文献1に記載されている“シャック・ハルトマン鏡面測定装置のデータ処理”を用いれば、複数の像61におけるそれぞれの位置ずれから、波面を算出することができる。
波面算出部12は、算出した波面を外部に出力する。
図1に示す波面計測装置では、相対位置演算部11が、形状が自動車ある、複数の像61の相対位置を演算し、波面算出部12が、複数の像61の相対位置から波面を算出している。
光源1が点光源であっても、レンズ6−nによって集光される光の位置ずれと、波面分割部6に入射される光の局所的な波面の傾きとの間に相関があるため、相対位置演算部11が、複数の点像の相対位置を演算し、波面算出部12が、複数の点像の相対位置から波面を算出するようにしてもよい。
以上の実施の形態1では、被検体2を透過してきた光、又は、被検体2により反射された光が、複数のレンズ6−1〜6−Nのそれぞれによって集光されたのち、受光部8によって、複数のレンズ6−1〜6−Nにより集光されたそれぞれの光の像61が形成されると、受光部8により形成された複数の像61の中から、2つ以上の像61を読み出す読み出し部9と、読み出し部9により読み出された2つ以上の像61の間の相関を演算することによって、2つ以上の像61の相対位置を演算する相対位置演算部11と、相対位置演算部11により演算された相対位置から、被検体2を透過してきた光、又は、被検体2により反射された光の波面を算出する波面算出部12とを備えるように、波面計測装置を構成した。したがって、波面計測装置は、光の像61の形状が異方的であっても、波面を算出することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、読み出し部13が、G個の読み出し処理部14−1〜14−Gを備えている波面計測装置について説明する。Gは、2以上の整数である。
図16は、実施の形態2に係る波面計測装置を示す構成図である。
図16において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図16に示す波面計測装置では、複数の波長選択部5−1〜5−Nが、G個の組に分けられている。
読み出し部13は、組(1)〜(G)の組のうち、いずれか1つの組(g)(g=1,・・・,G)に属している2つ以上の波長選択部5により選択された波長成分の像61を示す電気信号をそれぞれ読み出し、読み出したそれぞれの電気信号を相対位置演算部11に出力するG個の読み出し処理部14−1〜14−Gを備えている。
複数の波長選択部5−1〜5−Nが、例えば、4つに分けられていれば、読み出し部13は、組(1)に対応する読み出し処理部14−1と、組(2)に対応する読み出し処理部14−2と、組(3)に対応する読み出し処理部14−3と、組(4)に対応する読み出し処理部14−4とを備えている。
図16に示す波面計測装置では、読み出し部13が波面計測部10の外部に設けられている。しかし、これは一例に過ぎず、読み出し部13が波面計測部10の内部に設けられていてもよい。
読み出し処理部14−g(g=1,・・・,G)は、制御回路7から出力された制御信号を取得する。
読み出し処理部14−gは、取得した制御信号が、組(g)に属している波長選択部5により選択された波長成分の像61を示す電気信号の読み出しを指示していれば、受光部8により形成された複数の像61の中から、組(g)に属している2つ以上の波長選択部5により選択された波長成分の像61を示す電気信号の読み出しをそれぞれ行う。
読み出し処理部14−gは、読み出した2つ以上の像61を示す電気信号を相対位置演算部11に出力する。
次に、図16に示す波面計測装置の動作について説明する。
読み出し部13以外は、図1に示す波面計測装置と同様であるため、ここでは、主に、読み出し部13の動作について説明する。以下、N=16、G=4であるものとする。
制御回路7は、組(1)〜(4)のうち、組(1)に属している波長選択部5−1,5−3,5−9,5−11により選択された波長の成分81aを有する光の像61−1,61−3,61−9,61−11の読み出しを指示する制御信号を読み出し処理部14−1に出力する。
また、制御回路7は、組(2)に属している波長選択部5−2,5−4,5−10,5−12により選択された波長の成分81bを有する光の像61−2,61−4,61−10,61−12の読み出しを指示する制御信号を読み出し処理部14−2に出力する。
また、制御回路7は、組(3)に属している波長選択部5−3,5−7,5−11,5−15により選択された波長の成分81cを有する光の像61−3,61−7,61−11,61−15の読み出しを指示する制御信号を読み出し処理部14−3に出力する。
さらに、制御回路7は、組(4)に属している波長選択部5−4,5−8,5−12,5−16により選択された波長の成分81dを有する光の像61−4,61−8,61−12,61−16の読み出しを指示する制御信号を読み出し処理部14−4に出力する。
制御回路7が読み出し処理部14−1〜14−4のそれぞれに制御信号を出力するタイミングは、同時であってもよいし、別々であってもよい。
読み出し処理部14−1は、制御回路7から像61−1,61−3,61−9,61−11の読み出しを指示する制御信号を受けると、受光部8により形成された複数の像61の中から、像61−1,61−3,61−9,61−11を示す電気信号の読み出しをそれぞれ行う。
読み出し処理部14−1は、像61−1,61−3,61−9,61−11を示す電気信号を相対位置演算部11に出力する。
相対位置演算部11は、読み出し処理部14−1から像61−1,61−3,61−9,61−11を示す電気信号を受けると、当該電気信号に基づいて、像61−1,61−3,61−9,61−11の間の相関を演算することによって、像61−1,61−3,61−9,61−11の相対位置を演算する。
読み出し処理部14−2は、制御回路7から像61−2,61−4,61−10,61−12の読み出しを指示する制御信号を受けると、受光部8により形成された複数の像61の中から、像61−2,61−4,61−10,61−12を示す電気信号の読み出しをそれぞれ行う。
読み出し処理部14−2は、像61−2,61−4,61−10,61−12を示す電気信号を相対位置演算部11に出力する。
相対位置演算部11は、読み出し処理部14−2から像61−2,61−4,61−10,61−12を示す電気信号を受けると、当該電気信号に基づいて、像61−2,61−4,61−10,61−12の間の相関を演算することによって、像61−2,61−4,61−10,61−12の相対位置を演算する。
読み出し処理部14−3は、制御回路7から像61−3,61−7,61−11,61−15の読み出しを指示する制御信号を受けると、受光部8により形成された複数の像61の中から、像61−3,61−7,61−11,61−15を示す電気信号の読み出しをそれぞれ行う。
読み出し処理部14−3は、像61−3,61−7,61−11,61−15を示す電気信号を相対位置演算部11に出力する。
相対位置演算部11は、読み出し処理部14−3から像61−3,61−7,61−11,61−15を示す電気信号を受けると、当該電気信号に基づいて、像61−3,61−7,61−11,61−15の間の相関を演算することによって、像61−3,61−7,61−11,61−15の相対位置を演算する。
読み出し処理部14−4は、制御回路7から像61−4,61−8,61−12,61−16の読み出しを指示する制御信号を受けると、受光部8により形成された複数の像61の中から、像61−4,61−8,61−12,61−16を示す電気信号の読み出しをそれぞれ行う。
読み出し処理部14−4は、像61−4,61−8,61−12,61−16を示す電気信号を相対位置演算部11に出力する。
相対位置演算部11は、読み出し処理部14−4から像61−4,61−8,61−12,61−16を示す電気信号を受けると、当該電気信号に基づいて、像61−4,61−8,61−12,61−16の間の相関を演算することによって、像61−4,61−8,61−12,61−16の相対位置を演算する。
以上の実施の形態2では、読み出し部13が、組(1)〜(G)の組のうち、いずれか1つの組(g)(g=1,・・・,G)に属している2つ以上の波長選択部5により選択された波長成分の像61をそれぞれ読み出し、読み出したそれぞれの像61を相対位置演算部11に出力するG個の読み出し処理部14−1〜14−Gを備えるように、図16に示す波面計測装置を構成した。したがって、図16に示す波面計測装置は、例えば、制御回路7から読み出し処理部14−1〜14−Gのそれぞれに制御信号を出力されるタイミングが同時であれば、図1に示す波面計測装置よりも、像61−1〜61−Nの全ての読み出しに要する時間を短縮することができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2の波面計測装置では、波長選択部5−1〜5−Nと、波面分割部6のレンズ6−1〜6−Nとが別々に設置されている。
しかし、これは一例に過ぎず、例えば、図17に示すように、レンズ6−1〜6−Nのそれぞれが、複数の波長選択部5−1〜5−Nのうち、いずれか1つの波長選択部5を備えている波面計測装置であってもよい。
図17は、波長選択部5−n(n=1,・・・,N)を含んでいるレンズ6−nの配置と、波長選択部5−1〜5−Nにより選択される波長成分とを示す説明図である。図17では、N=16である。
レンズ6−nが波長選択部5−nを含んでいる波面計測装置でも、図1及び図16に示す波面計測装置と同様に動作する。
レンズ6−nが波長選択部5−nを含んでいる波面計測装置では、図1及び図16に示す波面計測装置よりも構成の簡略化を図ることができる。
実施の形態4.
実施の形態4では、相対位置演算部11が、像61−1,61−3,61−9,61−11の相対位置と、像61−2,61−4,61−10,61−12の相対位置と、像61−5,61−7,61−13,61−15の相対位置と、像61−6,61−8,61−14,61−16の相対位置とから、受光部8により形成された像61−1〜6−16の相対位置を演算する波面計測装置について説明する。
図18は、実施の形態4に係る波面計測装置を示す構成図である。
図19は、実施の形態4に係る波面計測装置における波面計測部10のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
図18及び図19において、図1、図2及び図16と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
相対位置演算部15は、例えば、図19に示す相対位置演算回路23によって実現される。
相対位置演算部15は、複数の読み出し処理部14−1〜14−Gのうち、いずれかの読み出し処理部14により2つ以上の像61が読み出される毎に、読み出された2つ以上の像61の相対位置を演算する。
相対位置演算部15は、演算した全ての2つ以上の像61の相対位置から、受光部8により形成された全ての像61の相対位置を演算する。
相対位置演算部15は、演算した全ての像61の相対位置を波面算出部12に出力する。
図18に示す波面計測装置は、相対位置演算部15を図1に示す波面計測装置に適用したものである。しかし、これは一例に過ぎず、相対位置演算部15を図16に示す波面計測装置に適用したものであってもよい。
図18では、波面計測部10の構成要素である相対位置演算部15及び波面算出部12のそれぞれが、図19に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、波面計測部10が、相対位置演算回路23及び波面算出回路22によって実現されるものを想定している。
ここで、相対位置演算回路23及び波面算出回路22のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
波面計測部10の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、波面計測部10が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
波面計測部10が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、相対位置演算部15及び波面算出部12の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが、図3に示すメモリ31に格納される。そして、図3に示すプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
また、図19では、波面計測部10の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図3では、波面計測部10がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、波面計測部10における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
図20は、相対位置演算部15による相対位置の演算処理を示す説明図である。
相対位置演算部15は、図1及び図16に示す相対位置演算部11と同様の方法で、像61−1,61−3,61−9,61−11の相対位置と、像61−2,61−4,61−10,61−12の相対位置と、像61−5,61−7,61−13,61−15の相対位置と、像61−6,61−8,61−14,61−16の相対位置とを演算する。
相対位置演算部15は、図20に示すように、像61−1,61−3,61−9,61−11の相対位置と、像61−2,61−4,61−10,61−12の相対位置と、像61−5,61−7,61−13,61−15の相対位置と、像61−6,61−8,61−14,61−16の相対位置とを足し合わせる。
像61−1,61−3,61−9,61−11の相対位置、像61−2,61−4,61−10,61−12の相対位置、像61−5,61−7,61−13,61−15の相対位置、又は、像61−6,61−8,61−14,61−16の相対位置を演算する際の、相対位置の基準位置が、撮像中心位置がずれていることがある。
相対位置の基準位置が、撮像中心位置がずれている場合、相対位置演算部15は、演算した複数の相対位置を補正し、補正後の複数の相対位置の足し合わせを行うようにする。
複数の相対位置の補正方法は、公知の技術であるため、詳細な説明を省略するが、例えば、相対位置演算部15は、像61−1,61−3,61−9,61−11の相対位置と、像61−1,61−3,61−9,61−11におけるそれぞれの撮像中心位置との位置ずれを求める。
また、相対位置演算部15は、像61−2,61−4,61−10,61−12の相対位置と、像61−2,61−4,61−10,61−12におけるそれぞれの撮像中心位置との位置ずれを求める。
相対位置演算部15は、像61−5,61−7,61−13,61−15の相対位置と、像61−5,61−7,61−13,61−15におけるそれぞれの撮像中心位置との位置ずれを求める。
また、相対位置演算部15は、像61−6,61−8,61−14,61−16の相対位置と、像61−6,61−8,61−14,61−16におけるそれぞれの撮像中心位置との位置ずれを求める。
相対位置演算部15は、像61−1〜61−16におけるそれぞれの位置ずれを、補正後の相対位置として、足し合わせる。
相対位置演算部15が相対位置を足し合わせることにより、像61−1〜61−16の相対位置が得られるため、図19に示す波面計測装置は、図1及び図16に示す波面計測装置と同様の波面空間分解能が得られる。
以上の実施の形態4では、相対位置演算部15が、複数の読み出し処理部14−1〜14−Gのうち、いずれかの読み出し処理部14により2つ以上の像が読み出される毎に、読み出された2つ以上の像61の相対位置を演算し、演算した全ての2つ以上の像61の相対位置から、受光部8により形成された全ての像61の相対位置を演算するように、図20に示す波面計測装置を構成した。したがって、図20に示す波面計測装置は、図1及び図16に示す波面計測装置よりも、波面空間分解能を高めることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
この発明は、波面を算出する波面計測装置及び波面計測方法に適している。
1 光源、2 被検体、3 リレー光学系、4 選択部、5−1〜5−N 波長選択部、6 波面分割部、6−1〜6−N レンズ、6a−n 領域、6b サイズ、7 制御回路、8 受光部、8a 撮像面、8a−1〜8a−M 画素、8b サイズ、9 読み出し部、10 波面計測部、11 相対位置演算部、12 波面算出部、13 読み出し部、14−1〜14−G 読み出し処理部、15 相対位置演算部、21 相対位置演算回路、22 波面算出回路、23 相対位置演算回路、31 メモリ、32 プロセッサ、41 光強度分布、42 ノイズ成分、43,43’ 点像強度分布、43a,43a’ 分布幅、44 ノイズ成分、45 広がり可能範囲、51 光強度分布、52 広がり像強度分布、52a 分布幅、61 像、61−1〜61−16 像、61−7’ 像、81 波長の範囲、81a,81b,81c,81d 波長。

Claims (12)

  1. 被検体を透過してきた光、又は、前記被検体により反射された光が、複数のレンズのそれぞれによって集光されたのち、受光部によって、前記複数のレンズにより集光されたそれぞれの光の像が形成されると、
    前記受光部により形成された複数の像の中から、2つ以上の像を読み出す読み出し部と、
    前記読み出し部により読み出された2つ以上の像の間の相関を演算することによって、前記2つ以上の像の相対位置を演算する相対位置演算部と、
    前記相対位置演算部により演算された相対位置から、前記被検体を透過してきた光、又は、前記被検体により反射された光の波面を算出する波面算出部とを備え、
    記像は、前記受光部により受光された光の領域内部に形成された像であって、それぞれの像のサイズが、前記受光部の撮像面に配置されている画素のサイズよりも大きく、
    前記読み出し部は、前記2つ以上の像を読み出す際に、読み出す像に対する間引きを行い、
    前記相対位置演算部は、前記読み出し部により、間引きが行われた2つ以上の像の間の相関を演算することを特徴とする波面計測装置。
  2. 前記読み出し部は、前記読み出す像に対する間引きを行う際に、前記受光部の撮像面における1つおきの画素により形成された像を読み出すことを特徴とする請求項1に記載の波面計測装置。
  3. 前記被検体を透過してきた光、又は、前記被検体により反射された光を集光する複数のレンズと、
    前記複数のレンズにより集光されたそれぞれの光を受光して、それぞれの光の像を形成する受光部とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の波面計測装置。
  4. 前記被検体を透過してきた光、又は、前記被検体により反射された光に含まれている複数の波長成分のうち、それぞれがいずれか1つの波長成分を選択し、それぞれが選択した波長成分を、前記複数のレンズのうちの隣り合うレンズで異なるように、それぞれが1つのレンズに与える複数の波長選択部を備えたことを特徴とする請求項3記載の波面計測装置。
  5. 前記複数のレンズのそれぞれは、前記複数の波長選択部のうちのいずれか1つの波長選択部を備えていることを特徴とする請求項4記載の波面計測装置。
  6. 前記複数の波長選択部のうち、互いに隣り合う位置に配置される波長選択部は、互いに異なる波長成分を選択し、
    前記複数の波長選択部のうち、互いに同一の波長成分を選択する2つ以上の波長選択部は、飛び飛びに配置されていることを特徴とする請求項4記載の波面計測装置。
  7. 前記複数の波長選択部は、複数の組に分けられており、
    前記複数の波長選択部のうち、同じ組に属している2つ以上の波長選択部は、互いに同一の波長成分を選択し、
    前記複数の波長選択部のうち、或る組に属している2つ以上の波長選択部は、他の組に属している2つ以上の波長選択部と異なる波長成分を選択することを特徴とする請求項6記載の波面計測装置。
  8. 前記読み出し部は、前記複数の組のうち、いずれか1つの組を選択し、選択した組に属している2つ以上の波長選択部により選択された波長成分の像をそれぞれ読み出し、読み出した2つ以上の像を前記相対位置演算部に出力することを特徴とする請求項7記載の波面計測装置。
  9. 前記読み出し部は、前記複数の組のうち、いずれか1つの組に属している2つ以上の波長選択部により選択された波長成分の像をそれぞれ読み出し、読み出した2つ以上の像を前記相対位置演算部に出力する複数の読み出し処理部を備えていることを特徴とする請求項7記載の波面計測装置。
  10. 前記相対位置演算部は、前記複数の読み出し処理部のうち、いずれかの読み出し処理部により2つ以上の像が読み出される毎に、読み出された2つ以上の像の相対位置を演算し、演算した全ての2つ以上の像の相対位置から、前記受光部により形成された全ての像の相対位置を演算することを特徴とする請求項9記載の波面計測装置。
  11. 被検体を透過してきた光、又は、前記被検体により反射された光が、複数のレンズのそれぞれによって集光されたのち、受光部によって、前記複数のレンズにより集光されたそれぞれの光の像が形成されると、
    読み出し部が、前記受光部により形成された複数の像の中から、2つ以上の像を読み出し、
    相対位置演算部が、前記読み出し部により読み出された2つ以上の像の間の相関を演算することによって、前記2つ以上の像の相対位置を演算し、
    波面算出部が、前記相対位置演算部により演算された相対位置から、前記被検体を透過してきた光、又は、前記被検体により反射された光の波面を算出するものであり、
    記像は、前記受光部により受光された光の領域内部に形成された像であって、それぞれの像のサイズが、前記受光部の撮像面に配置されている画素のサイズよりも大きく、
    前記読み出し部は、前記2つ以上の像を読み出す際に、読み出す像に対する間引きを行い、
    前記相対位置演算部は、前記読み出し部により、間引きが行われた2つ以上の像の間の相関を演算することを特徴とする波面計測方法。
  12. 前記読み出し部は、前記読み出す像に対する間引きを行う際に、前記受光部の撮像面における1つおきの画素により形成された像を読み出すことを特徴とする請求項11に記載の波面計測方法。
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