JP5397704B2 - 形状測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、形状測定装置に関し、特に、測定精度を向上させることができるようにした形状測定装置に関する。
従来より、工業製品等の3次元形状を測定する方法として、合焦点法が広く採用されている。
合焦点法による測定に関する技術としては、例えば、特許文献1が知られている。特許文献1に開示されている装置においては、合焦点法による測定を行う際に、被検物にパタン光を投光し、このパタンを撮像系により撮像し観察して合焦位置を計測することで、かかる被検物の形状を測定している。
特許2928548号
ところで、特許文献1を含む従来の合焦点法による測定を行う装置では、合焦位置の検出に際し、コントラスト値を使用するのが一般的である。このコントラストを用いた合焦位置を検出する手法では、1つの画素に着目し、その周辺の画素とのコントラストを計算し、さらに、焦点方向の位置の間で比較してコントラストが最大となる位置を、その画素のZ座標としている。
しかしながら、その画素上の一点に集まる光束は、ある開き角を持って集光するため、その開き角がどの形状のものでも常に一定でないと、正確さにバラつきが生じてしまい、測定精度が十分でない場合があった。
さらに、従来の手法においては、投影パタンの輝度の振幅は被検物の面の凹凸により変調を受けるため、焦点の合っていない部位では振幅が小さく、焦点の合っている部位では振幅が大きく現れ、その影響により不要な周波成分のノイズが発生するという問題もあった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、測定精度の向上を図るものである。
本発明の第1の形状測定装置は、被検面に投影パタンを投影する投影手段と、前記被検面に投影された前記投影パタンの像を形成する結像光学系と、前記投影パタンの像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって取得された画像の各々の位置における合焦状態を検出する合焦検出手段を有し、前記被検面の形状を測定する形状測定装置において、前記撮像手段の撮像面と共役な位置を前記被検面に対して前記結像光学系の光軸方向に沿って変更する共役位置変更手段と、前記被検面に対して前記共役な位置を変えたときに前記撮像手段によって取得された複数の画像に基づいて、前記投影パタンの位置の変化を検出する演算手段と、前記演算手段によって検出された投影パタンの位置の変化に基づいて、前記合焦検出手段で検出された合焦状態の検出誤差を評価する評価手段とを備える。
前記投影パタンは、周期性を有するパタンである
前記投影手段は、前記投影パタンとして、同一投影位置での明るさが異なる3つ以上の正弦波状のパタン投影する
前記演算手段は、前記共役な面を前記光軸方向に沿って変化したときの前記投影パタンの像の位置の変化から、前記被検面の法線を推定する
前記演算手段は、前記被検面の法線方向が予め定められた所定の範囲内となるか否かを判定し、法線方向が所定の範囲外となると判定された場合、前記結像光学系と前記被検面との方向を変えた状態での再測定を使用者に促す
前記結像光学系は、その瞳位置、または前記瞳位置と共役な位置に前記結像光学系の光路の半分を遮蔽する開口領域の異なる絞りを備え、前記撮像手段は、前記撮像面と共役な位置が同じ位置で、前記絞りによる遮蔽される領域が異なる状態で、2つの画像を取得し、前記合焦検出手段は、前記2つの画像から得られる投影パタンの位置変化の有無に基づいて、前記被検面と前記撮像手段の撮像面との合焦状態を検出する
撮像した画像を構成する空間周波数成分ごとに展開し展開された空間周波数に対し、予め設定された前記被検面の表面状態に応じた空間周波数を前記投影パタンの空間周波数成分に対し加減算して得られる空間周波数の間以外の周波数成分をカットし前記周波数成分をカットすることで得られた周波数応答を空間座標に再展開する空間周波数選択手段さらに備える。
本発明の第2の形状測定装置は、投影した投影パタンによる被検面からの反射光の結像した像を撮像して得られる画像を基に合焦位置を求めることで、被検物の形状を測定する形状測定装置において、前記画像を構成する空間周波数成分ごとに展開する展開手段と、展開された空間周波数に対し、予め設定された前記被検面の表面状態に応じた空間周波数を前記投影パタンの空間周波数成分に対し加減算して得られる空間周波数の間以外の周波数成分をカットするフィルタと、前記周波数成分をカットすることで得られた周波数応答を空間座標に再展開する再展開手段とを備える。
本発明によれば、測定精度を向上させることができる。
形状測定装置の全体の構成を示す概略図である。 本発明を適用した形状測定装置の一実施の形態の構成例を示す図である。 瞳形状の例を示す図である。 画像処理部とコントローラの構成例を示す図である。 パタン光の欠落について説明する図である。 形状測定処理について説明するフローチャートである。 測定処理について説明するフローチャートである。 法線のずれを説明する図である。
符号の説明
1 形状測定装置, 11 架台, 12 ステージ, 13 支持カラム, 14 支持カラム, 15 X軸ガイド, 16 スライダ, 17 Z軸ガイド, 21 測定部, 22 画像処理部, 23 コントローラ, 31 光源, 32 コンデンサレンズ, 33 瞳絞り, 34 リレーレンズ, 35 液晶素子, 36 リレーレンズ, 37 ハーフプリズム, 38 対物レンズ, 39 ハーフプリズム, 40 リレーレンズ, 41 リレーレンズ, 42 瞳絞り, 43 結像レンズ, 44 CCDセンサ, 45 ミラー, 46 リレーレンズ, 47 リレーレンズ, 48 瞳絞り, 49 結像レンズ, 50 CCDセンサ, 71 FFT部, 72 フィルタ, 73 逆FFT部, 81 合焦位置算出部, 82 法線計算部, 83 法線適正判定部
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、形状測定装置の全体の構成を示す概略図である。
図1に示すように、形状測定装置1においては、架台11には、被測定対象である被検物2を載置するためのステージ12が装着されており、このステージ12は、図示しないY軸駆動機構によりY軸方向に駆動される。また、架台11の両側縁中央部には、図中上方に延びる支持カラム13,14が固定されており、この支持カラム13,14の両上端部を連結するようにX軸ガイド15が固定されている。
X軸ガイド15には、X軸ガイド15に沿って移動可能なスライダ16が取り付けられ、図示しないX軸駆動機構によりX軸方向に駆動される。また、スライダ16には、Z軸ガイド17が取り付けられており、図示しないZ軸駆動機構によりZ軸方向に駆動される。Z軸ガイド17の下端部は球状体になっており、半球面上凹部が形成されている測定部21内に嵌入される。これにより、測定部21は、図示しない回転駆動機構により任意の方向に向けることができる。
以上のような構成を有することで、形状測定装置1は、被検物2の各表面上の任意位置における位置座標を測定し、被検物2の形状を測定することが可能となる。
次に、測定部21の概略構成図である図2を参照して、被検物2の形状を測定する測定部21の構成を説明する。かかる形状測定装置1は、測定部21に有する結像光学系の合焦面と被検物2の相対位置を変化させた複数の画像を取得する光投影式の3次元形状測定方法を用いる。
測定部21には、光源31、コンデンサレンズ32、瞳絞り33、リレーレンズ34、36、対物レンズ38及び液晶素子35からなる投影光学系と、対物レンズ38、リレーレンズ40、41、瞳絞り42、結像レンズ43からなる第1の結像光学系と、対物レンズ38、リレーレンズ46、47、瞳絞り48、結像レンズ49からなる第2の結像光学系が備えられている。そして、それぞれの結像光学系には、CCD44、CCD50が別個に設けられている。
対物レンズ38は、投影光学系及び第1、第2の結像光学系で兼用されている。被検物2に対して同一光軸で持って、投影パタンを投影し、かつ被検物2の像を撮影するために、対物レンズ38を兼用しており、そのためにハーフプリズム37が設けられている。また、第1の結像光学系と第2の結像光学系の両方で被検物2の同一領域の像を得るために、ハーフプリズム39が設けられている。
投影光学系には、光源31が設けられており、光源31から出射された光は、コンデンサレンズ32を介して、適切な焦点深度を与える瞳絞り33に入射する。なお、この光源31は所定の面内で均一な光量分布を持つ光源を使用している。瞳絞り33を通過したコンデンサレンズ32からの光は、リレーレンズ34により、被検物2に投光(照射)される光の焦点面Sと像面共役な面に集光され、液晶素子35に入射する。
液晶素子35は、被検物2上に正弦波状に明るさが断続的に変化している明部と暗部が形成された正弦波状に位置に応じて強度が変わる投影パタンを形成する。例えば、液晶素子35は、明部の極大値又は暗部の極大値の位置が、明暗の1周期分のピッチに満たない程度にずれた3つの投影パタンを形成する。1周期を360degとしたときに、0,120,240degの初期位相を持った3パタンを投影する。なお、この3パタンの明暗の周期のピッチは同じである。
この投影パタンの周期は、より細かい周期となることが理想であるが、撮像側の画素または光学系で分解されなければならないため、光学系の解像度や画素サイズ等を勘案して、適切な周期が決定される。本実施の形態においては、かかる周期のピッチを10画素程度に設定している。
液晶素子35を通過して、パタン光となった光は、リレーレンズ36を介してハーフプリズム37に入射する。ハーフプリズム37は、リレーレンズ36からのパタン光を反射して対物レンズ38に入射させる。対物レンズ38は、ハーフプリズム37からのパタン光を所定の焦点面Sに集光して、投影パタンの像を被検物2に投影する。すなわち、液晶素子35で生成されたパタンは、リレーレンズ36、ハーフプリズム37、および対物レンズ38によって、被検物2の表面に投影される。また、この被検物2の表面が焦点面Sと一緒になったときに投影パタンの像を被検物2の表面に結ぶことになる。
被検物2に投影された投影パタンの像は、第1および第2の結像光学系で像が形成される。第1および第2の結像光学系では、対物レンズ38で被検物2の表面から各位置からの光束を集光してハーフプリズム37に入射させる。
ハーフプリズム37は、被検物2の表面から、対物レンズ38に入射した光束の一部を透過させる。透過した光束は、ハーフプリズム39に入射する。ハーフプリズム39に入射した光は、その光束の一部がハーフプリズム39の反射面を通過し、光束の残りの部分はハーフプリズム39の反射面において反射する。
ハーフプリズム39を通過した光束は、リレーレンズ40で一旦集光される。そして、リレーレンズ41で各光束が再び平行光束となり瞳絞り42に入射する。瞳絞り42は、対物レンズ38から後述する結像レンズ43までの光学系の瞳の位置にある。瞳絞り42の開口の形状は、例えば、図3の上側に示すような形状を有しており、リレーレンズ41からの光束のうち、図中の白抜きの半円以外に到達する光を遮光する。そして、半円部分を通過した光束は、結像レンズ43に入射する。なお、この半円は瞳絞り42に到達する光束径とほぼ同じ直径を有し、その光束の丁度半分の領域を遮光している。そして、結像レンズ43は、到達した各光束を集光させ、被検物2の像を結ぶ。CCD(Charge Coupled Device)センサ44は、結像レンズ43で集光した光をCCDセンサ44の受光面で受光し、第1の結像光学系で得られた像を撮像する。
一方、ハーフプリズム39を反射した光束の一部は、ミラー45、リレーレンズ46を介して一旦集光される。そして、リレーレンズ47により各光束が再び平行光束となり瞳絞り48に入射する。瞳絞り48は、対物レンズ38から後述する結像レンズ49までの光学系の瞳の位置にある。瞳絞り48の開口の形状は、例えば、図3の下側に示すような形状を有しており、リレーレンズ47からの光束のうち、図中の白抜きの半円以外に到達した光を遮光する。そして、半円部分を通過した光束は結像レンズ49に入射する。なお、この半円も瞳絞り42と同様である。そして、結像レンズ49に入射した光は、CCDセンサ50の受光面で結像する。
すなわち、図3の右上側の瞳形状の開口を持った瞳絞り48により光学系の瞳の位置で回転対称性を持たないように遮光された光束を結像レンズ49で集光して、被検物2の表面とCCDセンサ50の受光面が共役な位置の場合、CCDセンサ50の受光面で結像され、図3の下左側の瞳形状の開口を持った瞳絞り42により光学系の瞳の位置で回転対称性を持たないように遮光された光束を結像レンズ43で集光して、被検物2の表面とCCDセンサ44の受光面が共役な位置の場合、CCDセンサ50の受光面で結像される。
なお、本実施の形態においては、第1の結像光学系と第2の結像光学系を持ち、それぞれの光学系に設けられたCCDセンサ44およびCCDセンサ50の2つのCCDセンサを用いる例について説明するが、1つの結像光学系だけを持ち、その光学系の瞳位置及びその共役位置又はCCDの一点に集光する光束が平行光束になっている光路に図3で示した2つの瞳絞りを交換しながら、それぞれの像を取得することで、1つのCCDセンサによって、2つの瞳に対する像を取得してもよい。また、瞳絞りの形状は、図3に示した半円に限定されるものではなく、光軸中心から回転非対称性を持たないように遮光される形状であればよい。
図2に戻り、画像処理部22には、CCDセンサ44およびCCDセンサ50のそれぞれから、順次、0,120,240 degの3つの正弦波状に位置に応じて強度が変わる投影パタンを投影して、撮像された被検物2の画像データが入力される。画像処理部22は、CCDセンサ44およびCCDセンサ50から供給される画像データの各々に対し、例えばノイズ成分を除去する処理等の所定の画像処理を施す。このため、図4に示すように、画像処理部22には、FFT部71、フィルタ72、および逆FFT部73が設けられている。但し、FFT部71乃至逆FFT部73の説明については、ここでは省略し、後述する形状測定装置1の動作の説明の際に併せて説明することにする。
その後、画像処理部22によって所定の画像処理が施された画像データは、形状測定装置1の各部の動作を制御するコントローラ23に入力される。コントローラ23は、画像処理部22からの画像データに基づいて、被検物2の形状を測定するための所定の測定処理を行い、その測定結果を出力する。このため、図4に示すように、コントローラ23には、合焦位置算出部81、法線計算部82、および法線適正判定部83が設けられている。但し、合焦位置算出部81乃至法線適正判定部83の説明については、ここでは省略し、後述する形状測定装置1の動作の説明の際に併せて説明することにする。
ところで、被検物2の表面性状により、合焦位置の誤差範囲が変わる場合がある。また、このような場合、合焦状態と非合焦状態とで被検物2に投影されたパタンのCCDセンサ44およびCCDセンサ50上での結像位置が変わる現象を引き起こす。そして、被検物2に投影されたパタンの動き量は、結像光学系の設計により決まる。結像光学系がテレセントリック光学系で被検物2の表面が拡散面あれば、被検物2の表面に対して撮像素子の撮像面の位置が共役な関係にない場合でも、撮像した画像上のパタンの位置は変化しない。また、合焦位置の誤差範囲も変わらない。
ところが、例えば、図5に示すように、被検物2の表面が鏡面であり、その表面の法線が対物レンズ38の光軸に対して傾いている場合には、合焦位置の誤差範囲が変わってしまう。また、それと同時に合焦状態と非合焦状態とで被検物2に投影されたパタンの結像位置が光軸に対して垂直方向に変わる。
その説明を、図5を用いて説明する。図5では、液晶素子35のある一点から発散した光束がリレーレンズ36に平行光束となり、ハーフプリズム37に入射している光束について図示したものである。なお、ハーフプリズム37に入射した光束の径は対物レンズ38の有効径と同じである。また、CCDセンサ44と被検物2との関係は、図2の測定部21と同じ関係であるが、本現象の説明に特に必要のない部材は省略している。
液晶素子35のある一点からの光束は対物レンズ38により平行光束はある角度をもって被検物2の表面の一点に収斂する。もし、被検物2の表面が対物レンズ38の光軸に対して傾いていると、被検物2の反射作用により、傾斜した角度に応じて、光束の各光線は集光したときの方向とは違う方向に反射される。また、被検物2の表面を反射した光束の広がる角度は対物レンズ38により収斂する角度と一緒なので、対物レンズ38で被検物2に投影されたパタンのある一点の光束は、一部を欠落し、光束が偏在して対物レンズ38により集光される。例えば、図中の上側半分の光束Laおよび図中の下側半分の光束Lbのうち、光束Lbは対物レンズ38においてけられてしまい、CCDセンサ44には入射しない。
つまり、光束Laは、対物レンズ38から被検物2の表面に入射し、その表面において反射すると、対物レンズ38乃至結像レンズ43を介してCCDセンサ44に入射する。一方、光束Lbは、対物レンズ38から被検物2の表面に入射し、その表面において反射すると、対物レンズの入射瞳には入射しないので、光束Lbはハーフプリズム37には入射しない。したがって、被検物2に投影されるパタン光のうち、光束Lbの部分が欠落することになる。
ここで、図5に示す像面SP2は、被検物2の表面と共役な位置にある面である。合焦状態の場合には、CCDセンサ44の受光面が配置されている面である。一方、像面SP1は、像面SP2よりも、被検物2からより近い位置にある面であり、被検物2とは厳密には共役な位置にない面である。また、像面SP3は、像面SP2よりも、被検物2からより遠い位置にある面であり、被検物2とは厳密には共役な位置にない面である。
ところで、上述のように被検物2の表面が鏡面で被検物2の表面が対物レンズ38の光軸に対して傾斜しているために、光束の一部が欠落して偏在している場合には、一点の像の大きさは、被検物2の一点からの光束が対物レンズ38の有効径と同じ径を持っている場合と比べ、殆ど変わらなくなる。したがって、傾斜していない状態に比べて、鏡面の被検物2の表面に傾斜している部分があると、その位置のZ方向の位置の測定が不正確となる。
一方で、その位置は、像面SP1乃至像面SP3のそれぞれによって異なる。例えば、被検物2が傾斜している場合には、光束Lbが欠落するため、CCDセンサ44に入射するパタン光の主光線の方向は、像面SP1乃至像面SP3に対して垂直とはならずに、像面SP1乃至像面SP3のそれぞれにおいて、パタン像の位置が異なる。具体的には、像面SP2ではパタン像の位置は、被検物2が傾斜していない場合と同じであるが、像面SP1上では、パタンは像面SP2上の位置よりも図中、左側に位置し、像面SP3では、パタンは像面SP2上の位置よりも右側に位置することになる。
すなわち、被検物2が傾斜していると、傾斜した被検物2の面に対して焦点深度が深くなるばかりか、焦点の前後での像の位置が移動することになる。そこで、本実施の形態においては、3パタンの投影パタンを被検物2に投影して、被検物2のある位置の像が、像面SP1,像面SP2,像面SP3においてどのように移動しているかを検出し、合焦精度が十分維持しているかどうかを知るようにしている。なお、本実施の形態では、第1の結像光学系および第2の結像光学系は、前述の通り、各光学系の瞳位置で光束を半分遮る瞳絞りを備えている。そのため、被検物2の傾斜方向によっては、一方の光学系だけでは、このような現象が起きない場合がある。そのため、本実施の形態では、2つの結像光学系をそなえ、遮蔽領域が異なる瞳絞りをそれぞれ備えることで、このような問題を解決している。
なお、図5では、説明を簡略にするために、対応している図2に示した、ハーフプリズム39、リレーレンズ40、リレーレンズ41、瞳絞り42、および結像レンズ43の記載は省略している。
次に、形状測定装置1の動作について説明する。
図6は、形状測定装置1により被検物2の形状を測定する処理(以下、形状測定処理と称する)を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明では、説明を簡略にするために、被検物側と、CCDセンサ側とがともにテレセントリック光学系となっているものとする。
ステップS1において、形状測定装置1は、被検物2に対して測定処理を行う。ここで、垂直とは、測定系である測定部21の被検物2、より詳細には被検物2が載置されているステージ12の面に対する仰角および回転角を0度とすることをいう。
なお、測定系のステージ12に対する仰角とは、測定系がステージ12に対してどの程度傾いているかを示す角度であり、ステージ12(の表面)の法線と垂直な直線を軸とした測定系の回転方向の角度を示している。つまり、仰角は、ステージ12の法線と、対物レンズ38の光軸とが平行となるために、法線に垂直な直線を軸として測定系を回転させるべき角度を示している。
また、測定系のステージ12に対する回転角とは、測定系がステージ12に対しどの程度傾いているかを示す角度であり、ステージ12の法線と仰角における軸との両方に直交した軸とした測定系の回転方向の角度で示している。したがって、適切な仰角および回転角となるように測定系を傾けることで、測定系の光軸、つまり、対物レンズ38の光軸と、被検物2の表面の法線とを平行となるようにすることができる。
具体的には、コントローラ23が、図示しない各軸駆動制御部に、測定系の仰角および回転角がそれぞれ0度となるように必要に応じて測定部21を駆動させ、測定系を傾斜させる。その後、被検物2に対して所定の角度での測定処理が開始されるが、ここでは、その処理の詳細について、図7のフローチャートを参照して説明する。すなわち、図7のフローチャートに示す測定処理は、図6のステップS1の処理に対応する処理である。
ステップS11において、測定部21は、0,120,240 degの3つの縞状の正弦波状に位置に応じて強度が変わる投影パタンのうち何れか一つを被検物2に投影する。
すなわち、コントローラ23は、液晶素子35を制御する液晶素子制御部(図示せず)に3つの投影パタンのうち、まだ投影していないパタンを生成するように制御信号を送信する。これを受け液晶素子制御部は、液晶素子35に、0,120,240degの初期位相を持った3つの投影パタンのうちいずれか一つが生成される。そのパタンは上述の投影光学系を介して被検物2に投影される。
なお、本実施の形態では、投影パタンとして、正弦波パタンを投影する例について説明するが、例えば三角波等の正弦波以外のパタンを投影してもよい。また、かかる正弦波以外のパタンについては、例えば、下記の文献(1)においても報告されている。(1)P. Jia, J. Kofman, and C. English, "Multiple-step triangular-pattern phase shifting and the influence of number of steps and pitch on measurement accuracy,"
また、投影パタンとして、本実施の形態では、0,120,240degの初期位相を持った3つの正弦波状に強度が位置に応じて変化するパタンを投影するとして説明するが、投影パタンの数は3種に限らず、2種以上の初期位相をずらしたパタンを投影できればよい。例えば、正弦波状に強度が位置に応じて変化する投影パタンを用いたときには、位相が90度ずれた2つのパタンを投影できればよい。但し、像面上の位置は、2種のパタンでも特定することが可能であるが、より正確な位置を特定するためには、3種の初期位相の異なる周期性のパタンを投影するのが理想的である。
ステップS12において、コントローラ23は、投影パタンを投影して得られる被検物2の画像データを取得する。
すなわち、CCDセンサ44およびCCDセンサ50は、それぞれ、受光面で結像した光を電気信号に変換して得られる画像データを取得し、画像処理部22に供給する。
そして、ステップS12aにおいて、3種の初期位相が異なる周期性のパタンを投影して、それぞれの被検物2の画像データを取得したか否かを判定する。また、このとき、一方向の縞状パタンについてだけ3種類投影するだけではなく、その一方向とは直交した方向の縞状パタンについてもそれぞれ画像データを取得する必要があるので、CCDセンサ44で取得される画像データは合計6枚となり、その画像データを取得したかどうかを判定する。なお、同様にCCDセンサ50も合計6枚の画像データを取得する。
まだ、ステップS12bに行き、未取得の画像データがある場合には、投影パタンを変更して、再びステップ11に戻る。なお、ここで合計6枚の画像データが取得されたときには、ステップS13に行く。
ステップS13において、画像処理部22は、CCDセンサ44およびCCDセンサ50のそれぞれから供給される画像データの各々に対し、所定の画像処理を施し、コントローラ23に供給する。
なお、画像処理部22には、X方向に延びた3つの縞状の正弦波様投影パタンと、Y方向に延びた3つの縞状の正弦波様投影パタンを投影した被検物2の画像データが入力されるが、ここでは、Y方向の縞投影により得られた画像データに対して実行される画像処理について説明する。なお、X方向については、その処理は全く同じなので説明を省略する。
すなわち、上述したように、画像処理部22は、図4に示した構成を有しており、FFT部71は、Y方向の縞投影により得られた画像データに基づいて、X方向に並び、Y方向に延びた各ラインに対してFFT(Fast Fourier Transform)を施して周波数空間に展開し、フィルタ72に出力する。
ここで、CCDセンサ44およびCCDセンサ50によって撮像される縞は、被検物2の面の凹凸により変調を受けている。つまり、焦点の合っていない部位では、振幅が小さく現れ、一方、焦点の合っている部位では、振幅が大きく現れる。このように、振幅が変調された正弦波を周波数に展開すると、投影縞の周波数fcの他に、投影縞の周波数に対し振幅変化の周波数成分fmを加減算した成分が現れる(この現象は電波通信の分野で振幅変調として広く知られている)。
つまり、被検物2の表面の像の空間周波数は、CAD(Computer Aided Design)データ等により予め予測可能となる場合が多いので、fc-fmからfc+fmまでの間以外の周波数成分をカットすることによって、不要なノイズを制限することが可能となる。この被検物2の表面の像の空間周波数は、例えば、コントローラ23によって、CADデータ等に基づいて適宜設定される。
画像処理部22においては、フィルタ72によって、FFT71で展開された空間周波数のうち、fc-fmからfc+fmまでの範囲以外の周波数成分がカットされ、残りの周波数成分が逆FFT部73に出力される。これにより、不慮のノイズを効率的に排除することが可能となる。
なお、実際には、被検物2の予想外の変位を測定したい場合も考えられ、その場合には、fmを、被検物2のCADデータから予測される値よりも若干広めに設定することも可能である。また、周波数空間において適当なウィンドウ関数によりフィルタをかけることも可能である。
このようにして、フィルタ72によって周波数空間でノイズを除去された信号は、逆FFT部73に入力される。逆FFT部73は、ノイズの除去された信号に対して、逆FFTを施して実空間上の画像データに展開し、コントローラ23に出力する。
このようにして得られる画像は、もともとが3つの投影パタンであるので、各点(x,y)の輝度Iは、各点の環境光をa,反射光をb,当該各点の画素に投影された部分が投影された正弦波の投影パタンのどの位置に当たるかを示す情報である位相をφとすると、下記の式(1)で表される。
Figure 0005397704
なお、式(1)において、I1,I2,I3は、Y方向に縞が延びる縞状の投影パタンを表し、I1,I2,I3は、X方向に縞が延びる縞状の投影パタンを表す。
また、各画素に写っている投影パタンの位置を示す位相φは、Y方向に縞が延びる縞状の投影パタンの3つ式でΦ(x)を、またX方向に縞が延びる縞状の投影パタンの3つの式でΦ(y)を、下記の式(2)で求めることができる。
Figure 0005397704
以上、Y方向の縞投影により得られた画像データに対する処理について説明したが、X方向の縞投影により得られる画像データに対しても同様の処理が行われる。
この様に、複数の初期位相の異なる正弦波様に強度が変化する投影パタンを用いて、各画素で撮像されたパタンが投影されたパタンのどの位置に該当するかがわかる。
続いて、コントローラ23は、ステップS14において、対物レンズ38の光軸方向であるZ方向の走査が終了したか否かを判定し、Z方向の移動が終了していない場合には、ステップS15において、走査している位置をZ方向にδzだけ移動させる。そして、ステップS14において、Z方向の走査が終了したと判定されるまで、上述した、ステップS11乃至ステップS15の処理が繰り返される。
具体的には、形状測定装置1において、例えばZ軸ガイド17をZ方向にδzずつ順次駆動させることで、測定部21は、Z方向にδzずつ変更して、CCDセンサ44、CCDセンサ50と共役な位置を対物レンズ38の光軸方向に沿って移動させ、δzごとに0,120,240 degの3つの正弦波状に位置に応じて強度が変わる縞状の投影パタンをX方向(横縞)とY方向(縦縞)で投影して得られる画像データを取得する。そして、これらの画像データは、画像処理部22でノイズ成分を除去する処理を施された後、コントローラ23に入力される。
Z方向の変更が終わると、ステップS16において、合焦位置算出部81は、画像処理部22からの画像データに基づいて、合焦位置を求める。
具体的には、まず、合焦位置算出部81は、CCDセンサ44とCCDセンサ50により撮像された画像について、同じZ位置同士の画像データを比較して、各々のXY座標上でのZ位置を算出する。その方法は、式(2)により、CCDセンサ44で取得された画像データから、そのZ位置のときの位相値φ1x(縞の伸びる方向がX方向の投影パタンを使用ときの画像を基に取得した値),φ1y(縞の伸びる方向がY方向の投影パタンを使用ときの画像を基に取得した値)が画素位置毎にそれぞれ求められる。同様にして、CCDセンサ50についての位相値φ2x,φ2yが求められる。
また、瞳左右の和は、下記の式(3)で表される。
Figure 0005397704
但し、式(3)において、nは合焦面近傍の画像番号である。
ここで、合焦点面においては瞳左右の結像位置は一致するので、合焦位置を決めるには、CCD44とCCD50の同一位置を撮像する画素同士で、下記の式(4)の2つの関係が成り立つZ位置を求めればよいことになる。
Figure 0005397704
なお、実際には、CCDセンサの受光感度特性等の装置係数を考慮して、式(4)の関係を満たす位置が求められる。
以上のようにして、合焦検出が行われ、その合焦位置に基づいた測定データが得られる。
次に、被検物2の法線が測定の許容範囲内にあるか否かをチェックする。
ステップS17において、法線計算部82は、合焦位置算出部81による計算結果に基づいて、Z方向を走査したときの位相のずれより、面の法線のずれを求める。
例えば、図8に示すように、Z方向の走査の際に、n-1回目に撮像された画像を、XY軸上の画像IMn-1とし、Z方向にδzだけ移動した後、n回目に撮像された画像を、画像IMnとすると、ある画素(図中の黒い四角)は、δzの移動で、X方向にδx、Y方向にδyだけずれている。このときの位相のずれを、θx,θyとした場合、単位Z(δz)あたりの位相のずれは、下記の式(5)により求めることができる。
Figure 0005397704
但し、式(5)において、Pは投光縞の被検物面上のピッチである。
このように、単位Zあたりの位相のずれ(θx,θy)を求めることで、法線のずれを求めることが可能となる。
ステップS18において、法線適正判定部83は、法線計算部82による計算結果に基づいて、各画素について、位相のずれ(θx,θy)が適正な範囲内にあるか否かを判定することにより、測定結果が信頼性の高いものであるか否かを判定する。
つまり、形状測定装置1においては、鏡面に対してθx,θyが適正な値にならないと焦点深度が深くなるために、正しい測定ができないことになるので、適正な範囲内となるかを判定しているのである。この適正値は、通常、光学系のNAから決めることが可能であり、例えば、測定精度が1/2となる角度を閾値にとれば、NA0.3に対して法線のずれは、8.5deg程度まで許容される。
このようにして、法線適正判定部83によって、測定された各画素に対する法線方向がチェックされる。すなわち、本実施の形態においては、合焦検出の際に位相を求めているので、その位相に基づいて法線方向を算出して判定し、その結果を測定処理の全体のシーケンスに利用しているのである。これにより、測定値に信頼性のないデータを排除することが可能となる。
なお、法線適正判定部83による判定処理の対象は、測定全点とすることもできるし、予め定めた領域内の測定点だけを判定処理の対象とすることも可能である。
以上のようにして、被検物2に対して所定の角度での測定処理が行われる。
その後、処理は、図6のステップS1の処理に戻り、ステップS2以降の処理が実行される。すなわち、ステップS2において、コントローラ23は、法線適正判定部83による判定結果に基づいて、許容範囲外の画素が存在するか否かを判定する。
ステップS2において、許容範囲外の画素が存在すると判定された場合、ステップS3において、形状測定装置1は、被検物2に対する角度を変更しての測定処理を行う。具体的には、コントローラ23は、例えば、各画素に対する法線方向をチェックする処理(ステップS18の処理)において、許容範囲外であると判定された画素が最も多く測定されるような仰角および回転角となるように、測定部21を駆動し、測定系を傾斜させる。測定系が傾斜されると、上記のステップS1の処理と同様にして、Z方向を走査しながらの測定処理が行われる。
なお、傾斜後の測定処理において、測定系を傾斜させる角度は、例えば、2以上の方向から全部の測定点がもれなく測定できる角度など、法線方向のチェックの際に許容範囲外となった画素を再測定可能となる適切な角度であればよい。また、測定系の代わりに、ステージ12を傾けてもよい。
一方、ステップS2において、許容範囲外の画素が存在しないと判定された場合、許容範囲内の画素をそのまま用いればよいので、ステップS3の処理をスキップして、処理は、ステップS4に進む。
ステップS4において、コントローラ23は、法線適正判定部83による判定結果に基づいて、各画素ごとに点群データを選択する。すなわち、コントローラ23は、画素ごとに、測定系の傾斜前における法線のずれと、傾斜後における法線のずれとを比較し、ずれ量の小さい方のZ方向の走査により得られた測定データを選択する。なお、ステップS2において、すべて許容範囲内の画素であると判定された場合には、傾斜後の測定処理は行っていないので、傾斜前のステップS1の処理で得られた測定データがそのまま選択される。
このようにして選択された測定データは、被検物2の表面の法線の、測定時における対物レンズ38の光軸に対する傾斜角度がより小さなものとなるので、2つの測定データのうち、より測定精度の高いものとなる。このようにして各画素ごとに選択された測定データを合成すると、画素ごとに選択された測定データからなる点群データが得られる。
ステップS5において、コントローラ23は、得られた点群データを被検物2の3次元形状の測定結果として出力し、形状測定処理は終了する。
以上のように、複数の明るさの異なるパタンを投影し、各々のパタンの強度比や強度差を用いて形状の測定を行うことで、撮像素子が光軸方向に対して移動することにより、撮像されたパタンが動いてしまっても、評価対象となるパタンが特定できる。したがって、投影するパタンの周期より小さい分解能でパタンの位置が特定できるので、全ての領域に対し高い分解能での被検物の傾斜状態の評価が可能となる。さらに、従来制限されていた横方向の分解能を画素と同程度まで向上させることが可能となる。
また、合焦検出の際に求められた位相を用いて、各点の法線方向を算出して判定し、その結果を測定処理の全体のシーケンスに利用することで、測定精度の向上を図ることが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等に、記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc))を含む)、光磁気ディスク、若しくは半導体メモリ等により構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM(Read Only Memory)や記憶装置等で構成される。
また、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデム等のインターフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。

Claims (8)

  1. 被検面に投影パタンを投影する投影手段と、前記被検面に投影された前記投影パタンの像を形成する結像光学系と、前記投影パタンの像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって取得された画像の各々の位置における合焦状態を検出する合焦検出手段を有し、前記被検面の形状を測定する形状測定装置において、
    前記撮像手段の撮像面と共役な位置を前記被検面に対して前記結像光学系の光軸方向に沿って変更する共役位置変更手段と、
    前記被検面に対して前記共役な位置を変えたときに前記撮像手段によって取得された複数の画像に基づいて、前記投影パタンの位置の変化を検出する演算手段と、
    前記演算手段によって検出された投影パタンの位置の変化に基づいて、前記合焦検出手段で検出された合焦状態の検出誤差を評価する評価手段と
    を備えることを特徴とする形状測定装置。
  2. 前記投影パタンは、周期性を有するパタンである
    ことを特徴とする請求項1に記載の形状測定装置。
  3. 前記投影手段は、前記投影パタンとして、同一投影位置で明るさが異なる3つ以上の正弦波状のパタンを投影する
    ことを特徴とする請求項2の形状測定装置。
  4. 前記演算手段は、前記共役な面を前記光軸方向に沿って変化したときの前記投影パタンの像の位置の変化から、前記被検面の法線を推定する
    ことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の形状測定装置。
  5. 前記演算手段は、前記被検面の法線方向が予め定められた所定の範囲内となるか否かを判定し、法線方向が所定の範囲外となると判定された場合、前記結像光学系と前記被検面との方向を変えた状態での再測定を使用者に促す
    ことを特徴とする請求項4の形状測定装置。
  6. 前記結像光学系は、その瞳位置、または前記瞳位置と共役な位置に前記結像光学系の光路の半分を遮蔽する開口領域の異なる絞りを備え、
    前記撮像手段は、前記撮像面と共役な位置が同じ位置で、前記絞りによる遮蔽される領域が異なる状態で、2つの画像を取得し、
    前記合焦検出手段は、前記2つの画像から得られる投影パタンの位置変化の有無に基づいて、前記被検面と前記撮像手段の撮像面との合焦状態を検出する
    ことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の形状測定装置。
  7. 撮像した画像を構成する空間周波数成分ごとに展開し、
    展開された空間周波数に対し、予め設定された前記被検面の表面状態に応じた空間周波数を前記投影パタンの空間周波数成分に対し加減算して得られる空間周波数の間以外の周波数成分をカットし、
    前記周波数成分をカットすることで得られた周波数応答を空間座標に再展開する
    空間周波数選択手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2又は3の形状測定装置。
  8. 投影した投影パタンによる被検面からの反射光の結像した像を撮像して得られる画像を基に合焦位置を求めることで、被検物の形状を測定する形状測定装置において、
    前記画像を構成する空間周波数成分ごとに展開する展開手段と、
    展開された空間周波数に対し、予め設定された前記被検面の表面状態に応じた空間周波数を前記投影パタンの空間周波数成分に対し加減算して得られる空間周波数の間以外の周波数成分をカットするフィルタと、
    前記周波数成分をカットすることで得られた周波数応答を空間座標に再展開する再展開手段と
    を備えることを特徴とする形状測定装置。
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