JP3321866B2 - 表面形状検出装置およびその方法 - Google Patents

表面形状検出装置およびその方法

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JP3321866B2
JP3321866B2 JP34768692A JP34768692A JP3321866B2 JP 3321866 B2 JP3321866 B2 JP 3321866B2 JP 34768692 A JP34768692 A JP 34768692A JP 34768692 A JP34768692 A JP 34768692A JP 3321866 B2 JP3321866 B2 JP 3321866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業製品の生産、物体
移動時の外観形状の認識、あるいは認識した結果に基づ
いた検査をするに際し、検出した画像信号から立体形状
を有する対象物の表面形状を検出する表面形状検出装置
およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から検出した画像から立体形状を再
現する方法は数多く報告されている。特開平3−635
07号公報には、対称物にテクスチャパターンを投影
し、焦点位置を変えながら焦点位置が異なる複数の画像
を検出し、検出した像のコントラストの変化から対称物
の表面形状を測定する方法が開示されている。
【0003】また、小笠原著、「人工視覚における運動
視差の機能レベル模倣」(電子情報通信学会論文誌、D
−II Vol.J74−D−II No.7 pp.93
3−944)には、視点の移動による立体形状の検出方
法が開示されている。
【0004】また、Adiv G.:"Determining three-demen
sional motion and structure fromoptical flow gener
ated by sevral moving objects",IEEE Trans. Pattern
Anal. &Mach. Intell., PAMI-7, 4, pp. 384-401(1985)
には、オプティカルフローを用いた方法が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−63507号公報によって、焦点位置の異なる複数
の画像から任意の対象物の立体形状を高速に検出できる
が、表面にテックスチャを持たない鏡面あるいは滑らか
な拡散面を有する対象物、表面テクスチャのコントラス
トが薄い対象物、奥行方向に深い対象物、表面テクスチ
ャの形状やコントラストが変化する表面を有する対象物
の立体形状を検出することはできない。
【0006】一方、小笠原著、「人工視覚における運動
視差の機能レベル模倣」(電子情報通信学会論文誌、D
−II Vol.J74−D−II No.7 pp.93
3−944)によっても、エッヂの強調された対象物の
立体形状を検出することはできても、表面にテックスチ
ャを持たない鏡面あるいは滑らかな拡散面を有する対象
物、表面テクスチャのコントラストが薄い対象物、表面
テクスチャの形状やコントラストが変化する表面を有す
る対象物の立体形状を検出することはできない。また、
エッヂの強調された対象物の立体形状は検出できるとは
言っても、エッヂ追跡等の時間を要する演算処理が必要
になり、さらに、クラス化、セグメンテイション等、高
度でノイズに弱い演算処理が必要になる。
【0007】また、一方でオプティカルフローを用いた
方法は、微分連属性が必要条件であるため、TVカメラ
等を用いた方法では、急峻なエッヂ部で微分連属性が保
てず、立体形状を検出できないという問題があった。
【0008】本発明の目的は、これらの課題を解決し
て、表面にテックスチャを持たない鏡面あるいは滑らか
な拡散面を有する対象物、表面テクスチャのコントラス
トが薄い対象物、表面テクスチャの形状やコントラスト
が変化する表面を有する対象物の表面形状、立体形状を
高速で検出できる表面形状検出装置およびその方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、対象物に対してテクスチャパターンを投
影する照明手段と、該照明手段で投影したテクスチャパ
ターンを検出して光電変換手段により画像信号に変換す
る検出手段と、焦点位置を変化させるように制御する焦
点位置制御手段と、該焦点位置制御手段により焦点位置
を変化させながら前記検出手段で複数のテクスチャパタ
ーンの画像信号を検出して記憶し、該記憶した複数のテ
クスチャパターンの画像信号を前記対象物の表面の影響
による変形分を補正して処理することにより立体形状を
算出する立体形状算出手段とを備えたことを特徴とする
表面形状検出装置およびその方法である。即ち、本発明
は、表面にテックスチャを持たない鏡面あるいは滑らか
な拡散面を有する対象物、表面テクスチャのコントラス
トが薄い対象物、表面テクスチャの形状やコントラスト
が変化する表面を有する対象物の表面形状を検出するた
めに、対象物に対してテクスチャパターンを投影する照
明手段と、該照明手段で投影したテクスチャパターンを
光電変換手段で受光して画像信号として検出する検出手
段と、前記照明手段でテクスチャパターンを投影する際
あるいは前記検出手段で検出する際に焦点位置を変化さ
せる焦点位置変化手段と、該焦点位置変化手段で焦点位
置を変化させながら前記検出手段で複数の画像を検出し
て記憶し、該記憶した画像信号を前記対象物の表面の影
響による変形分を補正して処理することにより立体形状
を算出する算出手段より構成される。
【0010】より具体的には、本発明は、表面にテック
スチャを持たない鏡面を有する対象物の形状検出は、表
面付近にテクスチャパターンを投影し、これを焦点を変
えながら、複数の画像として検出し、反射および表面の
レンズ効果による検出位置の変動を補正することによっ
て達成される。
【0011】また本発明は、表面にテックスチャを持た
ない滑らかな拡散面を有する対象物あるいは表面テクス
チャのコントラストが薄い対象物の形状検出は、開口数
(N.A.)の小さな光学系を有する照明光学系により焦点
深度の大きなテクスチャパターンを投影し、開口数の大
きな光学系を有する検出光学系により焦点位置の異なる
複数の画像を検出し、検出した画像からコントラスト変
化を算出し表面形状を算出するか、または、開口数の大
きな光学系を有する照明光学系により焦点深度の小さな
テクスチャパターンを投影時の焦点位置を変化させなが
ら投影し、開口数の小さな光学系を有する検出光学系に
より画像を検出し、検出した画像からコントラスト変化
を算出し表面形状を算出するか、または、開口数の大き
な光学系を有する照明光学系により焦点深度の小さなテ
クスチャパターンを投影時の焦点位置を変化させながら
投影し、同時に開口数の大きな光学系を有する検出光学
系の焦点位置を照明光学系の焦点位置と同じになるよう
に同期させながら変化させながら画像を検出し、検出し
た画像からコントラスト変化を算出し表面形状を算出す
ることによって達成される。
【0012】また本発明は、表面テクスチャの形状(ピ
ッチあるいはコントラスト)やコントラストが変化する
表面を有する対象物の形状検出は、コントラスト算出時
の微分オペレータのサイズを動的に変化させコントラス
トの算出時のS/Nを最大にする演算処理により達成さ
れる。あるいは、開口数の大きな投影光学系により、検
出し算出される際のコントラストが十分大きくなるよう
なテクスチャパターンを投影することによって達成され
る。
【0013】また、本発明は、表面テクスチャの形状
(ピッチあるいはコントラスト)やコントラストが変化
する表面を有する対象物の形状検出はまた、コントラス
トと言う概念を用いずに検出した濃淡画像を平面方向に
微分し、微分して得られた画像の各同一座標位置で微分
値が最大値になる焦点位置を算出することで形状が算出
される。
【0014】また、本発明は、表面テクスチャの形状や
コントラストが変化する表面を有する対象物の形状検出
は、対象物を検出器上に結像する光学系と、結像した像
を光学系の結像分解能より高い分解能を持つ検出器で検
出する手段と、画像を検出する際画像を検出する位置あ
るいは検出の方向を変化させる(視点の位置を移動させ
る)手段と、空間変化率が十分大きくなるように空間的
に十分な移動量が確保できるまでの間次のサンプリング
までの時間を(空間変化率算出の為のサンプリング時間
を)大きく取り、またエッジ部のような急峻な部分では
空間変化率が無限大にならないように、換言すれば算出
可能な程度にサンプリング時間を小さく取るようサンプ
リング時間をコントロールして上記条件を変化させて検
出器から得られる画像信号より光強度の空間変化率と時
間変化率を算出し、該算出された空間変化率および時間
変化率から視点の移動に対する検出位置の変化である速
度を算出し、該算出された速度に基づいて対象物の表面
形状を算出する算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、対象物の2次元的な画像
を検出する際、検出器のコントラストを大きくすること
により達成される。
【0016】
【作用】表面にテックスチャを持たない鏡面あるいは滑
らかな拡散面を有する対象物、表面テクスチャのコント
ラストが薄い対象物、表面テクスチャの形状やコントラ
ストが変化する表面を有する対象物の表面形状を検出す
るために、対象物に対してテクスチャパターンを投影す
る手段、投影したテクスチャパターンを検出する手段、
テクスチャパターンを投影する際あるいは検出する際に
焦点位置を変化させる手段、焦点位置を変化させながら
複数の画像を検出、記憶する手段、検出、記憶した信号
を処理し上記目標の立体形状を算出する手段より構成さ
れる。
【0017】表面にテックスチャを持たない鏡面を有す
る対象物の形状検出方法の作用について説明する。
【0018】表面にテクスチャを持たない鏡面状の平面
の焦点位置を検出する方法が特開昭61−124809
号公報に開示されている。この方法は平面上にパターン
を投影しこのコントラスト変化から焦点位置を検出する
ものであるが、任意の立体形状を有する鏡面の形状検出
はこの方法ではできない。しかしながら、鏡面状の表面
にパターンを投影すると言う思想は、本課題の解決に利
用できるということに着目した。即ち、表面にテクスチ
ャを持たない鏡面を有する対象物の形状を測定するに当
たって、表面付近にテクスチャパターンを投影し、これ
を焦点を変えながら、複数の画像として検出すればコン
トラストの変化は算出できる。さらにこのようにして算
出されたコントラストから、特開平3−63507号公
報に開示されている方法により何らかの形状を算出する
ことができるが、このようにして算出された形状には、
反射および表面のレンズ効果による検出位置の変動が含
まれていることを考慮しなければいけない。この補正方
法について説明する。
【0019】表面にテックスチャを持たない鏡面を有す
る対象物にテクスチャパターンを投影すると、テクスチ
ャパターンは対象物に反射して対象物の対称な位置にあ
るように観察される。さらに、対象物の表面の凹凸構造
のレンズ効果により変換された位置にあるように観察さ
れる。従って、焦点位置を変えて画像を検出し対象物表
面の形状を測定すると実際の形状と異なった形状が測定
される。そこで、真の形状を知るには、この反射の効果
とレンズ効果による変形分を補正する必要がある。反射
の効果とレンズ効果で変形した形状、即ち検出される形
状をΔz(x,y)とすると、真の形状をΔz0(x,y)は、以
下の式(数1)、(数2)で示される。
【0020】 1/a(Δz(x,y),a0)+1/b=1/f(F,R(x,y)) (数1) R(x,y)=k・grad(Δz0(x,y)) (数2) ここで、検出光学系の一次側主平面から対象物までの距
離a(Δz(x,y),a0)は、真の形状Δz0(x,y)
によるレンズ効果により補正されるため、真の形状Δz
0(x,y)およびレンズ効果がない場合の一次側主平面
から対象物までの距離a0の関数である。
【0021】検出される形状Δz(x,y)をもとに、上記
式(数1)(数2)を用いて補正することによって、真
の形状Δz0(x,y)が測定(算出)することができる。
【0022】表面にテックスチャを持たない滑らかな拡
散面を有する対象物の形状検出方法の作用について説明
する。このような対象物では表面にテクスチャを投影す
る必要がある。表面にテクスチャパターンを投影する方
法は特開平3−63507号公報にも開示されている
が、光学系の焦点深度と解像度については言及されてい
ない。ところが、テクスチャパターンの投影の際には光
学系の焦点深度と解像度を考慮する必要がある。表面が
滑らかな拡散面でありかつ形状が高さ方向に深い場合、
このような対称物にテクスチャパターンを投影するに
は、焦点深度の大きい光学系が必要になる。ところが、
焦点深度の大きな光学系は、開口数が小さい必要があ
り、開口数の小さい光学系は解像度が小さく、微細なテ
クスチャパターンを投影できない。即ち、テクスチャパ
ターンの検出の際、平面方向に十分な分解能を持ち、光
軸方向に焦点深度の深い光学系は実現できないことにな
る。解像度dは、開口数をN.A.(Numerical Aperture)、
使用波長をλとすると以下の式(数3)で示される。
【0023】 d=1.22・λ/N.A. (数3) 一方、焦点深度±hは、以下の式(数4)で示される。
【0024】 h=0.5・λ/(N.A.)2 (数4) 図10に、上記の式(数3)(数4)で算出した光学系
の開口数N.A.と開口数N.A.に対する焦点深度hおよび分
解能(解像度)dを示す。図10では、波長を0.5ミク
ロンとして算出した結果を示す。
【0025】この図10から、例えば、照明光学系の開
口数N.A.を0.008付近にとれば、分解能dは76ミクロ
ン程度、焦点深度±hは3.9mm程度になる。ここ
で、検出光学系の開口数N.A.を0.04程度にとれば、焦点
深度±hは156ミクロン程度検出時の平面方向の分解
能dは10ミクロン程度になる。ここで、特開平3−63
507号公報には、検出系の焦点深度±hを変化させる
構成が開示されているが、とくに、滑らかな拡散面を有
する対象物の場合は、照明系の焦点深度±hを小さくし
て照明系の焦点位置を変化させてもよいことがわかる。
すなわち、照明系の開口数N.A.を0.03程度にとり、100
ミクロン程度のテクスチャパターンを投影する。照明系
の分解能dは20ミクロン程度であるから、テクスチャ
パターンは高解像度で投影される。この際、検出光学系
の開口数N.A.を0.006程度にとれば、分解能dは100ミク
ロン程度になり、また焦点深度±hは、7mmを確保で
きる。従って、滑らかな拡散面を有する対象物の立体形
状を検出することができる。
【0026】さらに、例えば、高さ方向1mm程度の表
面テクスチャをもたない対象物を10ミクロン程度の平
面分解能で検出したい場合、図10より投影光学系も検
出光学系も適切なものが存在しないことがわかる。この
ような場合、照明光学系も検出光学系も開口数N.A.を0.
1程度にして、6ミクロンの分解能dを確保する。さら
に、照明光学系の焦点位置と検出光学系の焦点位置を同
期させながら複数の画像を検出し、コントラスト変化か
ら平面形状を検出することができる。この構成により、
光学系の焦点深度より高さ方向に高い対象物に対しても
立体形状を検出することができる。また、鏡面状の対象
物の形状を検出する際には、照明光学系の焦点深度を浅
くする必要があるため、このような検出光学系と照明光
学系の焦点を同期させる構成は有効である。
【0027】表面テクスチャの形状(ピッチあるいはコ
ントラスト)やコントラストが変化する表面を有する対
象物の形状検出方法の作用について説明する。コントラ
スト算出時には、とくに表面のテクスチャによる光の強
度変化が緩やかな場合、変化の緩やかな範囲でコントラ
ストを算出すると現実的には、微分によるノイズの増加
によりコントラストを算出できない場合がある。そこ
で、微分オペレータのサイズを動的に変化させコントラ
ストの価が十分大きくなるようにあるいは算出時のS/
Nを最大にする様なオペレータによる演算処理によりコ
ントラストを高精度で算出できるようになる。あるい
は、滑らかな拡散面を有する対象物に対するように適切
なテクスチャを投影することによって、拡散面を有する
対象物の検出方法と同様の作用により、高精度でコント
ラストを算出できる。
【0028】また、平面方向にコントラストが変化する
ようなテクスチャを持つ対象物、あるいは投影したテク
スチャのコントラストが変化するような場合、特開平3
−65307号公報の方法では、コントラストを算出す
る微分オペレータのサイズを適切な価にしないとコント
ラストを算出できない。しかしながら、本発明の構成で
は、各座標位置毎に各焦点位置毎に算出した微分値の変
化量から微分値の極大値を算出するため、コントラスト
が平面内で変化するような対象物、テクスチャパターン
の周期が変化するような対象物の立体形状を算出するこ
とができる。
【0029】また、表面テクスチャの形状やコントラス
トが変化する表面を有する対象物の形状検出は、対象物
を検出器上に結像する光学系と、結像した像を光学系の
結像分解能より高い分解能を持つ検出器で検出する手段
と、画像を検出する際画像を検出する位置あるいは検出
の方向を変化させる手段と、上記条件を変化させて取得
した画像より光強度の空間変化率と時間変化率を算出す
る手段と、該空間変化率および時間変化率の算出に当た
っては空間変化率が十分大きくなるように空間的に十分
な移動量が確保できるまでの間次のサンプリングまでの
時間を(空間変化率算出の為のサンプリング時間を)大
きく取り、またエッジ部のような急峻な部分では空間変
化率が無限大にならないように、換言すれば算出可能な
程度にサンプリング時間を小さく取るようサンプリング
時間をコントロールする手段と、該空間変化率及び時間
変化率から角速度を算出する手段とにより解決される。
【0030】焦点位置を変えながらコントラストの変化
を算出する特開平3−63507号公報では、テクスチ
ャパターンの空間的周期が検出光学系の分解能より十分
大きい対称物の場合、焦点位置の変化ではコントラスト
が変化しないため、コントラスト変化を検出するのは難
しい。これに対し本発明の上記構成では、検出器の位置
を変えながらコントラストの変化を算出するのでコント
ラスト変化を得ることができる。
【0031】また、上記課題は対象物の2次元的な画像
を検出する際、検出器のコントラストを大きくすること
により達成される。
【0032】
【実施例】図11に、本発明の一実施例を示す。本発明
は、光源401、拡散板402、テクスチャパターン4
03、ハーフミラー404より構成される照明光学系4
00、検出レンズ501、検出器502より構成される
検出光学系500、微分回路501、フレームメモリ5
02、503、504、ピーク検出回路505、フレー
ムメモリ506より構成される信号処理系500より構
成される。
【0033】照明光学系400では、光源401により
テクスチャパターン403を照明しハーフミラー404
および検出レンズ501を通し対象物1の近傍4に結像
する。検出光学系500では、近傍4に結像されたテク
スチャパターン403の像を検出レンズ501により検
出器502上に結像する。
【0034】例えば図12に示した対象物7に対し、焦
点位置を13、14、15と変えた位置で検出された複
数の画像(光強度)を図13の8、9、10にそれぞれ
示す。それぞれ検出された画像信号は微分回路601に
より微分され、図14の16、17、18のようコント
ラストが算出される。この微分結果即ちコントラスト
が、フレームメモリ602、603、604に取り込み
格納される。フレームメモリ602、603、604に
取り込み格納された複数の画像から各座標位置毎に微分
値が最大となる焦点位置を算出手段605により算出す
る。例えば座標位置19のときの例を示す。この座標位
置19での各画像でのコントラストはそれぞれ20、2
1、22である。このコントラスト20、21、22を
図15に、横軸を焦点位置として示す。この図15を内
挿してコントラスト極大値を算出手段605により算出
する。この極大値の算出の際、特開平3−63507号
公報には、ガウシャン分布を仮定して極大値を算出する
方法が開示されているが、必ずしもガウシャン分布を仮
定する必要はなく、2次曲線の近似であってもよい。こ
の場合、コントラストの極大値は図15の如く2次曲線
で内挿することにより算出される。この際、算出結果が
結果的に内挿により算出されるのが望ましい。また、図
15の如く算出しても実質的に問題なく、かつ演算処理
が容易であるという利点を有する。
【0035】焦点位置、即ち対象物の高さ情報として算
出された結果はフレームメモリ606に格納される。
【0036】前記の如く算出手段605で算出された極
大値がフレームメモリ606に格納され、焦点位置、即
ち対象物の高さ情報から形成された対象物表面の立体形
状になる。ここで、極大値が存在しない場合は、この範
囲のなかに焦点が合った個所が無いことになり位置が検
出されなかったことになる。このような場合は予め設定
されたエラー信号をフレームメモリ606に格納すれば
よい。ここでは、3枚の画像データのコントラストから
各座標位置のコントラストを算出したが、用いる画像デ
ータの数は3枚である必要はなく複数の画像であればよ
い。もちろんより多くの画像を用いることでS/Nを向
上できるのは言うまでもない。
【0037】以下、本発明の動作を説明する。対象物1
が鏡面に近い場合テクスチャパターン403の像は対象
物1に反射して位置3にあるように観察される。さら
に、対象物の表面の凹凸構造のレンズ効果により位置2
にあるように観察される。従って、焦点位置を変えて画
像を検出し対象物表面の形状を測定すると2の形状が測
定される。この形状には反射の効果とレンズ効果により
変形されたものとなっている。そこで、真の形状1を知
るには、この反射の効果とレンズ効果による変形分を補
正する必要がある。反射の効果とレンズ効果で変形した
形状、即ち検出される形状をΔz(x,y)とすると、真
の形状をΔz0(x,y)は、前記した式(数1)(数
2)で示される。
【0038】位置2にあるように観察される像は検出器
502により検出され微分処理回路601により微分処
理が施されフレームメモリ602、603、604に格
納される。この微分処理は、検出した画像のコントラス
トを算出するためのものであって、例えば、3(x方向
の画素サイズ)×3(y方向の画素サイズ)の範囲に対
して2次微分を施すことによって達成される。あるい
は、5×5などより大きな範囲の2次微分であってもよ
く、2次微分以外のラプラシアン、ガウシャンラプラシ
アン、1次微分など各種の微分オペレータであってよ
い。
【0039】ここで、コントラストの算出にあたって
は、オペレータサイズをテクスチャのピッチPに合わせ
ると算出のS/Nが向上する。従って、テクスチャパタ
ーンを照射するような場合は、テクスチャパターンのピ
ッチにオペレータサイズを合わせてコントラストを算出
するとよい。
【0040】図13ではコントラストを微分処理回路6
01により微分を用いて算出しているが、コントラスト
を算出するに当たって、テクスチャパターンの強度変化
のコントラストで算出してもよい。具体的には、図13
の検出波形の隣り合う極大値MAXとMINを用いると
コントラトCは以下の式(数5)で示される。
【0041】 C=(MAX−MIN)/(MAX+MIN) (数5) この式(数5)によって、上記のコントラストCを算出
してもよい。この式(数5)を用いると検出波形の強度
変化が小さいような場合であっても光感度でコントラス
トを算出できると言う効果がある。しかし、一方で極大
値、極小値を算出する必要が出てきて、演算処理が増加
する。この演算処理を減らすために強度変化の周期、即
ちテクスチャの空間的な周期に合わせて信号を取り込む
ようにすればよい。この実現のためには、テクスチャパ
ターンの周期が一定である必要がある。あるいは、テク
スチャパターンの周期を局所毎に算出してその結果で、
式(数5)のコントラスト算出を実施すればよい。
【0042】また、鏡面とは言っても実際には表面に小
さな傷、異物あるいは凹凸が存在するためこれらを検出
してこれらの検出像のコントラスト変化から立体形状を
検出することができる。また、表面に解像度の10倍程
度の大きさの凹凸がある場合、この凹凸を検出して検出
された凹凸のコントラスト変化から表面形状を検出する
ことができる。この場合、表面にある凹凸なのか表面で
反射してくる背景光なのかを分ける必要がある。このた
めには無限遠から白色のインコヒーレント光を照明する
のがよい。この、白色のインコヒーレント光の照射で
は、あらゆる方向に光が射出しているため凹凸でのレン
ズ効果により表面の凹凸の位置などが急激に変化する現
象が起きにくいからである。が生じだからである。
【0043】以上の実施例では、対象物1により反射し
た像を検出しているため、反射した像の光束がレンズの
開口に入射する必要がある。急峻な形状の対象物の場
合、反射した像の光束がレンズの開口に入射しないた
め、急峻な形状を検出することは難しい。そこで、この
ような急峻な形状の対象物を検出するための構成を図1
6に示す。
【0044】図16に示した実施例は、図11に示した
構成のなかの照明光学系400と同様な複数の照明光学
系405、406、407、408、検出光学系500
により構成される。この複数の照明光学系405、40
6、407、408は、それぞれ異なる波長を照射でき
るようにそれぞれ異なる色フィルターを有している。検
出光学系500ではそれぞれの色を検出する検出器50
2、503、504、505によりそれぞれの照明方向
からの光が検出される。
【0045】ここで、それぞれの方向からの光を独立に
検出する手段として、図16に示す実施例では異なる波
長の光を照射し、これを分離する構成としたが、本発明
の効果を得るためにはこのような構成である必要はな
く、例えば、各照明の方向から順次照明し、各タイミン
グで検出光学系500が信号を検出する構成であっても
よく、図18に示すように、照明光学系400と検出光
学系500を合わせ持つ構成の光学系を有し、この光学
系を対象物1に対する角度を変えながら各角度での信号
を検出する構成であってもよい。ここで、図16のよう
な構成で検出した各方向からの検出像を図17(a)、
(b)、(c)に示す。このような画像を各波長毎にテ
クスチャパターンの投影位置を変えながら検出し、各波
長毎に信号処理系607、608、609、610によ
り形状が算出される。ここで、それぞれの算出された形
状は各照明光学系の方向から照明された場合の検出形状
であるから、方向補正回路611により補正され、フレ
ームメモリ612に格納される。ハッチングを施した個
所が各方向からの検出信号のコントラストがある値以上
になった部分を示す。具体的には、このハッチング以外
の部分からは光が反射しなかったということを示す。対
象物1によっては、照明系が2本で十分の場合もあり、
4から5本必要になる場合もある。いずれにせよ、視野
全面が必要に応じて網羅されていなければならない。こ
の様な構成によって急峻な形状の鏡面を有する対象物の
形状を測定することができる。
【0046】図19に、表面にテクスチャを持たない滑
らかな深い拡散面を有する対象物1の表面形状を検出す
る実施例を示す。この実施例は図11の実施例と同様の
照明光学系400、対物レンズ駆動機構509を有する
図11の実施例と同様の検出光学系500、第1図の構
成と同様の信号処理系400より構成される。この実施
例では、テクスチャパターン403がハーフミラー40
4、対物レンズ501を通して対象物1の近傍13に投
影される。この投影されたパターンに焦点が合うように
検出光学系500は設定されている。ここで、パターン
の投影位置を位置13から位置14に変えるために、対
物レンズ駆動系509により対物レンズ501を光軸方
向に駆動する。この構成により、照明光学系400が対
象物1の全ての面に焦点を合わせてテクスチャパターン
を投影できないような光軸方向に深い対象物に対して
も、焦点を合わせてテクスチャパターンを投影すること
ができる。ここで、この実施例では、投影時の焦点位置
を変えることができるので、深い焦点深度を有する照明
光学系を用いる必要がない、結果的に焦点深度の浅い言
い換えれば結像解像度の高い照明系を用いることがで
き、高い解像度でテクスチャパターンを投影できるた
め、立体形状の検出分解能を向上できる。
【0047】図10に、前記式(数3)(数4)で算出
した一般的な光学系の開口数と開口数に対する焦点深度
および分解能を示す。照明光学系400の開口数N.A.を
0.008付近にとれば、分解能dは76ミクロン程度、焦
点深度±hは3.9mm程度になる。ここで、検出光学
系500の開口数N.A.を0.04程度にとれば、焦点深度±
hは156ミクロン程度検出時の平面方向の分解能dは
10ミクロン程度になる。ここで、特開平3−63507
号公報には、検出系の焦点深度±hを変化させる構成が
開示されているが、とくに、滑らかな拡散面を有する対
象物の場合は、照明系の焦点深度±hを小さくして照明
系の焦点位置を変化させてもよいことがわかる。すなわ
ち、照明系400の開口数N.A.を0.03程度にとり、100
ミクロン程度のテクスチャパターンを投影する。照明系
400の分解能dは20ミクロン程度であるから、テク
スチャパターンは高解像度で投影される。この際、検出
光学系500の開口数N.A.を0.006程度にとれば、分解
能dは100ミクロン程度になり、また焦点深度±hは、
7mmを確保できる。従って、滑らかな拡散面を有する
対象物1の立体形状を検出することができる。
【0048】さらに、例えば、高さ方向1mm程度の表
面テクスチャをもたない対象物1を10ミクロン程度の
平面分解能で検出したい場合、図10より投影光学系も
検出光学系も適切なものが存在しないことがわかる。こ
のような場合、照明光学系400も検出光学系500も
開口数N.A.を0.1程度にして、6ミクロンの分解能dを
確保する。さらに、照明光学系400の焦点位置と検出
光学系500の焦点位置を同期させながら複数の画像を
検出し、コントラスト変化から平面形状を検出すること
ができる。この構成により、光学系の焦点深度より高さ
方向に高い対象物に対しても立体形状を検出することが
できる。また、鏡面状の対象物の形状を検出する際に
は、照明光学系400の焦点深度を浅くする必要がある
ため、このような検出光学系500と照明光学系400
の焦点を同期させる構成は有効である。
【0049】以下に本発明の立体形状検出装置の具体的
実施例を図1から図2を用いて説明する。本実施例は、
光源101、スリット102、ハーフミラー103、照
明レンズ104、拡散板106より構成される照明系1
00、ホ物レンズ201、リレーレンズ202、結像レ
ンズ203、検出器204、空間フィルター205、空
間フィルター制御系206、倍率可変機構208、焦点
機構209より構成される検出光学系200、平滑回路
301、メモリ302、303、304、時間微分回路
305、空間微分回路306、速度検出回路307、初
速度検出回路308、隠線処理回路309、積分回路3
10、速度メモリ311より構成される信号処理系30
0より構成される。
【0050】照明系100では、光源101により格子
形状、水玉もよう、ランダムパターン、スペックルもよ
う等のもようを持つスリットが照明される。このスリッ
ト102は照明レンズ104により対象物1上に結像さ
れる。ここで、拡散板106をスリット102の直前に
設けることで、光源の照度ムラに対応することができ
る。光源101は通常の白色フィラメント灯でよいが、
その他の光源、すなわち蛍光灯、ハロゲンランプ、水銀
灯、キセノンランプ等であってよい。さらに、赤外線ラ
ンプあるいは紫外線ランプ等、あるいは半導体レーザ、
Arレーザ、He−Neレーザなどのレーザ光源であっ
てもよい。
【0051】また、ここでは照明レンズ104として対
物レンズ201を併用しているが、照明レンズ104
は、図2に示すように検出光学系200から切り放され
たものであってもよく、また、太陽、月等からの自然光
であってもよい。
【0052】検出系200では、対象物1から射出する
光を対物レンズ201、リレーレンズ202、結像レン
ズ203により検出器(光電変換手段)204に導き対
象物1の2次元画像を検出器204上に結像する。この
光学系内には、空間フィルター205が挿入されてい
る。この空間フィルター205は対象物1の光学系によ
るフーリエ変換の位置に設定されるのが最良であるが、
対物レンズ201の直前あるいは直後、あるいは結像レ
ンズの直前、直後あるいは対物レンズの焦点位置であっ
てよい。空間フィルター205は図3に示すように円形
の開口207を有し、空間フィルター制御系206によ
り、開口207の半径r、位置x,yが制御され、対象
物1上の点に対する検出位置または検出方向δが変化
(移動)するように制御される。この際の制御方法は、
液晶表示素子を用いても、あるいは虹彩絞りによりrを
制御しXYステージによりx,yを制御してもよい。こ
の開口207は、ここでは円形のものを用いているが、
必ずしも円形である必要はなく、正方形、長方形、楕
円、あるいはその他の形状であってよい。また、検出系
200は、倍率可変機構208により、検出器204に
結像される結像倍率を変化させ、対象物1上の点に対す
る検出位置または検出方向δが変化(移動)するように
制御することができる。この倍率可変により、検出器上
に結像される像の分解能を検出器の画素サイズより大き
くするという本発明の技術的目的も達成することができ
る。同時に、この機構により、対象物の一部を拡大して
検出できるという効果を達成できる。また、検出系20
0は焦点機構209を有していて、対象物1の像を検出
器204上(検出器204上の座標x)に結像するよう
になっている。
【0053】ここで、開口207を等速で操作すること
によって、結果的に、対象物1を見る視点の位置δが移
動し、座標xを有する検出器(光電変換手段)204上
に結像される画像の位置を変化させることができる。こ
の操作によって、図9により後に説明するような視点の
位置δの移動(検出位置または検出方向を変化させるこ
と)が可能である。ここで、検出器204の画素サイズ
wは、対物レンズ201、リレーレンズ202、結像レ
ンズ203から構成された結像光学系の分解能より小さ
く設定され、検出器(光電変換手段)204から出力さ
れる画像信号が連続した光強度変化として得られるよう
に構成している。また、検出器204のダイナミックレ
ンジは、後に説明する値より大きく設定されている。
【0054】検出器204は1次元のセンサでも2次元
のセンサでも良いことは言うまでもない。
【0055】信号処理系300では、平滑回路301を
通過した信号はメモリ302、303を有する信号伝達
経路、メモリ304を有する信号伝達経路、メモリを有
しない信号伝達経路に分岐される。平滑回路301は、
検出信号の高周波ノイズ(急峻な画像信号)を除去して
画像信号の強度変化が位置座標で微分可能な程度に緩や
かに変化させるものであって、ノイズ(急峻な画像信
号)が問題にならないときは省くことができる。それぞ
れのメモリはいずれもいわゆるフレームメモリであり、
1フレーム分の画像情報iを記憶しておく。この結果メ
モリ304を通過後の情報は平滑回路301通過後の情
報の1フレーム前のものであり、メモリ303通過後の
情報はメモリ304通過後の情報の1フレーム前のもの
である。この、3つの情報より時間微分回路305によ
り、フレームメモリ内の各位置座標毎に、画像信号(検
出像の光強度分布)iを時間微分(di/dt)され
る。同時に平滑回路301からの信号iは、空間微分回
路306により空間的に微分(di/dx)され、その
逆数(dx/di)が出力される。これらの微分回路3
08、306から出力される信号(di/dt)、(d
x/di)に基づいて後述する式(数7)により速度検
出回路307により速度(dx/dδ)が検出される。
なお、後述する視点の位置δの移動速度(dδ/dt)
は等速度運動にすれば、定数となり、予め設定すること
もでき、等速度にしないとしても、予め空間フィルター
制御系206または倍率可変機構208によって所望の
プロファイルとして設定することもでき、また測定手段
を備えて空間フィルター制御系206によって制御され
る開口207による移動速度、または倍率可変機構20
8によって可変される結像倍率による移動速度を測定し
て算出することもできる。
【0056】前記の如く検出された速度(dx/d
δ))より初速度検出回路308で各点での初速度(t
0のときの速度(dx/dδ))が算出される。この
後、隠線処理回路309により隠線処理が施され、積分
回路で各時間タイミングで出力される信号が積分され、
速度メモリ311に記憶される。速度メモリ311内の
情報は後述する式(数6)の関係から高さ情報zに変換
される。
【0057】以下、本発明の動作について説明する。対
象物1に光源101から射出された光が照明される。対
象物1からはその形状に応じて照明された光が様々な方
向に射出する。この際、射出する光は、対象物1の表面
状態に応じて、回折し、散乱し、反射し、また多くの場
合、これらの現象が複合された形で射出する。ここで、
対象物1が図4に示す形状をしている場合、表面の凹凸
形状、あるいは表面の反射率分布、表面の微細形状によ
り、射出光の強度は、各点で各射出方向ごとに分布を持
つ。その結果、射出した光により検出光学系200を通
して検出器204上に結像し、座標xを有する検出器2
04を通過し、平滑回路301通過後の信号は図5に示
すような強度分布iを持つ。
【0058】この信号(光強度)iを空間微分回路30
5によって検出位置xに対して微分した信号(di/d
x)が図6に示した信号である。また、時間微分回路3
05によって微分した信号(di/dt)が図7に示し
た信号である。さらに、後述する式(数7)に基づいて
速度検出回路307によって、速度(dx/dδ)が算
出され、該速度に基づいて後述する式(数6)により第
8図に示すような検出位置xに対する高さz情報として
立体形状を検出することができる。ここで、この速度検
出にあっては、以下に示す基本原理によって、算出され
るわけであるが、空間微分回路306による信号につい
て逆数(dx/di)をとる必要が有り、この空間微分
信号(di/dx)が0あるいは0に近い値の時は、0
割(0で割算すること)ができないため、この速度検出
回路307で速度(dx/dδ)を検出することができ
ない。そこで、空間微分回路306は、その微分値が0
に近い値にならないように十分な距離xをもって微分す
るようになっている。即ち、結像レンズ203等の結像
光学系の結像分解能よりも検出器204の検出分解能を
大きくすれば空間微分値を0に近い値にならないように
することができる。また、平滑回路301で検出信号の
内、急俊な信号成分を取り除くのは、空間微分値を0に
近い値にならないようにするためである。
【0059】しかしながら、十分な距離xをもってして
も空間微分値(di/dx)を十分大きな値にできない
ような信号の場合、速度検出回路307は「速度検出不
能」という信号を出力する。前記の如く算出された速度
信号(dx/dδ)により、後述する式(数6)により
図8に示すごとく、対象物1の立体形状が算出される。
【0060】図9に本発明の基本原理を示す。対象物1
を視点A及び視点Aから微小距離離れた視点Bから観察
した場合を示している。この場合、対象物上のP1、P
2はそれぞれ視点AからのP1,P2の方向を基準にし
て、θ1、θ2の方向に移動して観察される。すなわ
ち、対象物1は、検出器204上で、対象物1を視点
A,Bから仮想の平面2上に投影結像した図形として検
出される。即ち、各点P1,P2がある角速度で移動し
たように検出器204で検出される。本発明は、この角
速度を算出することが重要である。この結果、P1の結
像された投影像P11はP12に、P2の結像された投
影像P21はP22に移動したように検出される。この
移動量をx1,x2(検出器204上の座標)とする
と、対象物1の立体形状すなわち奥行きz1、z2は、
視点の移動量δに対するx1,x2の変化率v1,v2
の関数f(v1),f(v2)になっている。従って、
観察される全ての点で移動量の変化率vを求めればよ
い。
【0061】以上より、移動量の変化率vを算出すれば
対象物1の立体形状が求められる。すなわち以下の式
(数6)が成り立つ。
【0062】 z=f(v)=f(dx/dδ) (数6) ここで、f(v)は、検出光学系(対物レンズ201、
リレーレンズ202、結像レンズ204等)の関数であ
る。具体的には、δが十分小さい場合には線形である。
δが大きい場合、視点BからのP1,P2の見込み角θ
1、θ2を基にした補正関数になる。ここでの線形係数
等は、検出光学系等の仕様により別途設定される。
【0063】次に式(数6)をいかにして求めるかを説
明する。さらに変数分離によって以下の式(数7)が成
立する。
【0064】 dx/dδ=(dx/di)・(di/dδ) =(dx/di)・(di/dt)・(dt/dδ)(数7) ここで変数分離の式(数7)が成立するためには、i
は、x,δ、の関数、すなわち、i(x,δ)であり、
xがiの関数であり、iがδの関数である必要があり、
かつそれぞれが微分可能である必要がある。このような
関数iとして、近似的に、かつ特殊な場合として、検出
像の光強度分布をとることができる。ここで、dx/d
iは、光強度iを検出画像の位置座標xで微分した空間
微分値(di/dx)の逆数である。
【0065】あるいは、iがxの関数であり、di/d
xが0にならない場合であってもよい。ここには、この
問題を自然科学としてだけでなく工学としてとらえる考
え方が必要である。すなわち、di/dxが0にならな
い状態、さらには、di/dxが無限大にならない状態
(微分可能な状態)を積極的に作り出す必要がある。
【0066】このdi/dxが0にならない状態を作る
方法がさきに説明した空間微分回路306の機能であ
る。さらに、di/dxの算出に当たっては、diが十
分大きくなるようにdxを大きく取る必要がある。検出
方向を変化させながら信号を検出する図1に示すような
検出光学系の場合、サンプリング時間を十分大きく取る
ことによってこの条件は満たされる。具体的には、図1
に示すように、空間微分回路306は、微分回路31
3、微分値積分回路314、積分値判定回路315によ
り構成される。ここで、画像信号は、微分回路313に
より微分され、この結果が微分値積分回路314で積分
される。積分値判定回路315によって、この積分値が
0より十分大きい価かどうか判定され、0より十分大き
い価になるまで微分値積分回路315によって積分され
る。
【0067】同様に、時間微分回路305でも、微分回
路316による微分値が微分値積分回路318によって
積分される。積分値判定回路317によってこの積分値
が0より十分大きい価かどうか判定され、0より十分大
きい価になるまで微分値積分回路318によってさらに
積分される。
【0068】またdi/dxが無限大にならない状態を
作る方法が、先に説明した空間微分回路306および検
出光学系の分解能より検出器の分解能の方を高くした光
学系である。検出光学系の分解能より検出器の分解能の
方を高くし、di/dx算出時のサンプリング時間中の
検出像の移動距離が分解能と同程度あるいは十分小さく
なるように設定することにより、エッジ部など従来の方
法では微分できなかった場合であっても上記のiの空間
的微分可能性は保たれる。具体的には、検出器204が
電荷転送型の検出器の場合、検出器の蓄積時間がサンプ
リング時間になる。従って、この蓄積時間中に空間フィ
ルター205の移動による検出像の移動距離が先の検出
光学系の分解能より小さくなるように、蓄積時間を設定
する。
【0069】以上の微分積分回路、および判定回路は、
デジタル回路によって実現されてもよいし、アナログ回
路によって実現されてもよい。
【0070】また、検出光学系200あるいは空間フィ
ルター205の移動速度dδ/dtが一定の場合、すな
わち等速運動V0の場合、検出器204で検出された画
像面上の速度(移動量dδに対する)dx/dδは式
(数7)より dx/dδ=(dx/di)・(di/dt)・(1/V0) =k・(dx/di)・(di/dt) (数8) となり、(dx/di)、(di/dt)は夫れ夫れ、空間
微分回路306、時間微分回路305で演算可能であ
り、その結果速度dx/dδを算出することができる。
dδ/dtが等速度でない場合、式(数7)よりdδ/
dtも含めて算出する必要がる。
【0071】なお、dδ/dtが等速度でない場合、検
出光学系200あるいは空間フィルター205の速度を
なんらかの測定手段で測定すれば良い。また制御駆動系
からのデータにより算出される速度を用いても良い。
【0072】そして、速度算出回路307では、式(数
7)に示した演算を実施し、各点の速度が算出される。
【0073】以上結像光学系の分解能を、検出器204
の分解能より低くして、検出画像を平面的(空間的)に
微分可能にする手段として、光学系の分解能を光学系で
悪くする方法も説明したが、他の方法であっても良い。
例えば、分解能の高い光学系で取り込んだ画像信号を、
平面的に平滑回路301で平滑化処理しても良い。一度
平滑化すると、あたかも光学系の分解能が低いかのよう
なボケた画像信号が得られる。この際の平滑化の処理は
X方向画素数Xn、Y方向画素数YnとしてXn×Yn
の範囲のたたみ込み積分をしても良いし、フーリエ変換
領域で高周波成分を遮断しても良い。
【0074】以上の各時刻毎の結果を基に、ある時刻t
0のときの各点の速度(dx/dδ)を算出するのが初
速度検出回路308である。このあと、隠線処理回路3
09により、各時刻tの時の信号の内時刻t0で見えな
いはずの部分を認識しておく。積分回路310では、こ
の見えないは図の部分を除いて、各時刻tの時のデータ
から算出された時刻t0の時の速度を積分する。この操
作によりノイズが軽減される。結果は速度メモリ311
に記憶される。
【0075】この速度メモリ311内の情報からCPU
312により式(数6)に示した補正関数f(v)によ
り、対象物1の立体形状zが算出される。
【0076】以上、画像の移動として、空間フィルター
205の平面方向の移動による画像上の各点の角速度を
算出したが、本発明の目的である立体形状の算出では、
検出器204以外の検出光学系200自体を平面的ある
いは光軸方向(対象物1に近ずけたり、遠ざけたり)に
移動したり、倍率可変機構208により倍率を変化させ
ても、画像は移動し、この移動をもとに式(数7)より
速度を算出しても良い。
【0077】以上、本発明は、対象物の立体形状を検出
するにあたり、対象物の表面テクスチャに応じて、検出
光学系の分解能、検出視野、検出時のサンプリング時
間、を変化させてこれらのデータを検出し処理すること
に特徴がある。言い換えれば、検出画像の空間的分解
能、時間的分解能を対象物に応じて、ほぼ自動的に変化
させながら、画像情報を検出するところに特徴がある。
即ち、空間変化率(di/dx)および時間変化率(d
i/dt)の算出に当たっては空間変化率が十分大きく
なるように空間的に十分な移動量dδが確保できるまで
の間、次のサンプリングまでの時間を(空間変化率算出
の為のサンプリング時間を)大きく取り、またエッジ部
のような急峻な部分では空間変化率(di/dx)が無
限大にならないように、換言すれば算出可能な程度にサ
ンプリング時間を小さく取るようにサンプリング時間を
コントロールする構成になっている。
【0078】以上、本発明の要素技術は、高分解能かつ
高ダイナミックレンジの検出器にある。以下、高ダイナ
ミックレンジの検出器の実現方法について説明する。
【0079】とくに、これを実現するためには、検出器
204の信号の直後に、具体的には、検出器の光電変換
直後、すなわち、検出器のチップ内に、上記の空間微分
回路306と時間微分回路305を設けるのが望まし
い。この場合、図1に示したようなメモリを用いた時間
微分回路であってもよいが、アナログデータのまま時間
微分する回路が望ましい。このような回路の実現によ
り、実質的に、画像上のエッヂのような微分値がきわめ
て大きくなるような場合であっても、微分の際のdtを
小さくすることで、微分を可能とすることができる。ま
た、空間微分(di/dx)の値を0にしないために
は、大きなダイナミックレンジの検出器が必要になる
が、これは、空間微分値を出力するような構成で実現で
きる。
【0080】また図24には、このような空間・時間微
分をチップ内で実現する実施例を示す。この実施例は、
2対の光電変換手段810、820、配線830、配線
840より構成される。それぞれの光電変換手段81
0、820は陽電極811、821、陰電極812、8
22より構成される。一方の陽電極が他方の陰電極と結
合されている。この構成によって、光電変換手段810
で変換された電荷と光電変換手段820で変換された電
荷の差が端子851、852に生じる。以上微分手段8
53は、この光電変換手段810、820を含むもので
ある。
【0081】このような光電変換手段810、820
を、図25に示すように、平面上に配置し、あるいは、
図26(a),(b)に示すように配置し、また、1次元セ
ンサとして図27(a),(b)に示すように、パッケージ
854内に配置することによって、光電変換手段81
0、820間で検出される光の微分値を、端子851、
852間に検出することができる。このような構成によ
り、画像の空間的な微分値を検出器上で得ることができ
る。このような構成の効果は、検出器上で微分値が得ら
れるだけでなく、この直接微分値を得られる結果とし
て、検出器間の差分(微分)が高精度で得られる効果が
ある。また、微分演算を高速で処理できることになる。
【0082】また図28(a),(b),(c)に、空間微分
と時間微分を検出器上で実施する構成を示す。図25に
示した手段によって空間微分を実現し、これと並列に載
置された光電変換手段860および微分手段870によ
って、時間微分が実施される。具体的には、微分手段8
70は、例えば、図29に示すように微小なコイル87
1の両端に発生する電圧を計測することによって実現さ
れる。あるいは、図30に示すように、光電変換手段8
80、890、電荷蓄積手段910、920、スイッチ
930によって構成される。光電変換手段860によっ
て、検出された電荷を陽極911、921、陰極91
2、923が互いに反対の極に接続されるようにし、こ
の端子、931、932間に微分結果が出力される。
【0083】また、以上の、時間微分(di/dt)と
空間微分(di/dx)を検出器上で実施するユニット
セル855を、図31に示すように検出器の表面に配列
し、図1に示す速度検出回路307をその背面に配置
し、この除算結果即ち高さ情報を転送手段858により
シリアルに856の方向あるいは、パラレルに857の
方向に出力する。この速度検出回路307の一例として
は、時間微分結果を空間微分結果で除算する構成がよ
く、ユニットセル855の出力をユニットセル毎に除算
するものである。この構成により、全ての処理がチップ
内で構成できる。これにより、処理手段を小型に構成で
きるばかりでなく、ノイズの少ない、結果的にダイナミ
ックレンジの大きい処理手段を構成できる。このような
構成は、人の目に近い構成になっている。また、この構
成は、図31に示すように検出器の垂直方向に3層の構
造に構成してもよいが、3層構造が製作が難しければ、
平面内に構成してもよい。このように3層構造に構成す
ることによって、検出器表面に対して光電変換手段の面
積の比率をを大きく取れるため、検出の効果は、平面内
に構成するより効率がよい。
【0084】光源に可干渉光を用いると、焦点がずれた
ときに干渉による鋭い光強度変化が生じてしまい、コン
トラスト変化と焦点位置の変化が対応しないことがある
ことが実験的に確認されている。そこで、以上の実施例
では、照明光として干渉しない光、時間的にも空間的に
もインコヒーレントな光を用いるのが望ましい。具体的
には、光源サイズの大きな白色光が望ましい。
【0085】以上の実施例では、コントラストを算出す
る時、および画像の移動速度を算出するときに微分処理
を用いている。微分処理は、ノイズに弱く、大きなダイ
ナミックレンジが必要になる。
【0086】以下、ダイナミックレンジを大きくするた
めの検出器の実施例について図20を用いて説明する。
本実施例は光検出蓄積手段710、飽和検出手段72
0、電荷供給手段730、電荷蓄積手段740、電荷供
給切断手段750、電荷転送手段760、770、光量
算出手段780から構成される。光は、光検出蓄積手段
710により検出、蓄積される。ここで、光検出蓄積手
段710が飽和した際、飽和検出手段720により飽和
したことが検出され、電荷供給切断手段750により、
電荷供給手段730からの電荷蓄積手段740への電荷
蓄積が切断される。この後、光検出蓄積手段710およ
び電荷蓄積手段740からそれぞれの電荷転送手段76
0、770に電荷が移される。電荷転送手段760、7
70により光量算出手段780に転送された信号により
光量が算出される。
【0087】ここで、図20のように光検出部が複数あ
る場合も同一の処理がなされる。ここで、飽和検出手段
720は図21に示すように、光検出蓄積手段から溢れ
た電荷を検出する電極721を光電変換手段710の周
囲に形成した構成であっても、図22に示すように光検
出蓄積手段710から電荷転送手段770への電荷移送
が飽和によりなくなり電流がなくなったことを検出して
もよい。この場合の飽和検出手段720では、光検出蓄
積手段710の陽極711から電荷転送手段770の陽
極771との間に、たとえば抵抗との素子を配置し、こ
の両端に発生する電圧を計測すればよい。
【0088】ここで、本発明では、平面方向の検出光強
度の微分、及び時間方向の検出光強度の微分をアナログ
の回路の状態で実施することで、より微細な変化も捕え
ることができる構成を実現できることを示した。本実施
例は、トランジスタ、コンデンサなどの部品で構成して
もよいが、固体素子として作り込んでしまうとさらにこ
の効果が大きくなる。さらに、上記微分回路の結果を図
20に示した、光検出蓄積手段710の出力とすること
で、微分のダイナミックレンジがさらに向上する。
【0089】また、ここで示した、ダイナミックレンジ
向上手段、及び、微分手段は、上記説明した立体形状計
測手段だけでなく一般用途の光検出手段として持ちても
上記のダイナミックレンジの向上などの新規の効果を生
むものである。
【0090】また、以上の、立体形状検出方法は、図2
3に示したように、検出ヘッド999とコントローラー
998とを切り離した形状にして使用することもでき
る。図10に示したように、本発明の効果は特に遠方の
物体の形状認識に好都合である。従って、図23のよう
に構成することによって、例えば、自動車に搭載し、道
路の形状、道路の状態を検出し、操縦装置と結合するこ
とで、自動の操縦装置を構成することができる。このよ
うな構成を実現することによって、例えば、居眠り運転
などを防止することができる。また、人の操縦を優先す
ることで、機械のご動作等の危険を回避することもでき
る。また、本発明は、ガードレール等立体的な構造物が
形成されている場合には、本発明の構成上機能を発揮し
やすい。また、検出ヘッド999の内部の光学系の瞳の
位置には可動の空間フィルターを載置すると検出ヘッド
999を固定した状態で立体形状を計測できるが、検出
へっそ999自体が動く場合は、この可動の空間フィル
ターはなくてもよい。もちろん有ってもよい。但し物体
が高速で動くことになる自動車搭載用の検出ヘッドの場
合可動フィルターを稼働させることによって返って計測
時間がかかり目的の計測精度を実現できないこともあ
る。動いているものは見つけやすい。微分値が重要なキ
ーを握っていることの一つの証明になっている。
【0091】さらに、医療の分野、例えば、歯の治療
で、削った後の凹みの形状を計測する装置を構成するこ
とができる。この場合、検出ヘッド999を小型に構成
するとよい。また、内視鏡と結合して使用することで、
口の内部等奥まったところの観察計測を好適に実施する
ことができる。
【0092】さらに、本発明は、産業用として、幅広く
使用できる。例えば、部品の組立作業で、部品の位置、
形状を計測し自動機械につかませることを可能にし、部
品組立を実現する。
【0093】また、本発明は、検出光学系の分解能より
も画素サイズを小さくすることで、立体形状を計測可能
にしている。従って、特に、広いシーンを計測する場
合、第1に、検出光学系の絞りを絞って、あるいは、検
出した信号を平面方向にスムージングして、低い分解能
で計測し、第2に目的の計測したい部分を高い分解能で
計測することが良い場合もある。特に、高速の計測を要
求される場合、あるいは、対象物が、検出器の分解能と
同程度の大きさのテクスチャパターンを持つ場合などで
ある。
【0094】
【発明の効果】本発明によれば、表面にテクスチャのな
い対象物、鏡面に近い面を有する対象物、滑らかな拡散
面を有する奥行きの大きい対象物であっても、表面に面
内方向および面に垂直な方向に高精度でテクスチャパタ
ーンを投影できるので、微細な対象物から大きな対象物
まで高精度で形状検出を可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】照明系の他の実施例を示すブロック図である。
【図3】空間フィルターの形状を示す平面図である。
【図4】検出対象物の形状を示す側面図である。
【図5】検出信号の一つの走査線の強度分布を示す図で
ある。
【図6】図5の信号を検出位置xで微分した図である。
【図7】図5の信号を検出時刻tで微分した図である。
【図8】速度検出結果を示す図である。
【図9】本発明の基本原理を説明するブロック図であ
る。
【図10】開口数に対する焦点深度と分解能を示す図で
ある。
【図11】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図12】対象物の断面を示す図である。
【図13】検出信号を示す図である。
【図14】検出信号の微分結果を示す図である。
【図15】各座標位置でのコントラスト変化を示す図で
ある。
【図16】本発明の他の一実施例を示す図である。
【図17】図16の実施例による検出画像の例を示す図
である。
【図18】本発明の他の一実施例を示す図である。
【図19】本発明の他の一実施例を示す図である。
【図20】本発明の検出器のブロック構成図である。
【図21】本発明の飽和検出手段の平面的ブロック構成
図である。
【図22】本発明の飽和検出手段の側面的ブロック構成
図である。
【図23】本発明の他の一実施例の外観図である。
【図24】空間的微分の基本チップの側面的ブロック構
成図である。
【図25】空間的微分の基本チップを配列した実施例の
平面的ブロック構成図である。
【図26】空間的微分の基本チップを配列した実施例の
平面的ブロック構成図である。
【図27】空間的微分の基本チップを配列した実施例の
平面的ブロック構成図である。
【図28】空間および時間微分の基本チップを配列した
実施例の平面的ブロック構成図である。
【図29】時間微分の基本チップの的ブロック構成図で
ある。
【図30】時間微分の基本チップの側面的ブロック構成
図である。
【図31】速度検出をチップ内で実施する実施例の側面
的構成ブロック図である。
【符号の説明】
1…対象物、 100…照明系、 101…光源、 102…スリ
ット 103…ハーフミラー、 104…照明レンズ、 200…検出
光学系 201…対物レンズ、 202…リレーレンズ、 203…結像
レンズ、 204…検出器 205…空間フィルター、 206…空間フィルター制御系、
300…信号処理系 301…平滑回路、 302、303、304…メモリ、 305…時
間微分回路 306…空間微分回路、 307…速度検出回路、 308…初
速度検出回路 309…隠線処理回路、 310…積分回路、 311…速度メ
モリ 400…照明光学系、 500… 検出光学系、 600…信号処
理系、403…テクスチャパターン、 502…検出器、 60
1…微分回路 602、603、604、606…フレームメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象物に対してテクスチャパターンを投影
    する照明手段と、該照明手段で投影したテクスチャパタ
    ーンを検出して光電変換手段により画像信号に変換する
    検出手段と、焦点位置を変化させるように制御する焦点
    位置制御手段と、該焦点位置制御手段により焦点位置を
    変化させながら前記検出手段で複数のテクスチャパター
    ンの画像信号を検出して記憶し、該記憶した複数のテク
    スチャパターンの画像信号を前記対象物の表面の影響に
    よる変形分を補正して処理することにより立体形状を算
    出する立体形状算出手段とを備えたことを特徴とする表
    面形状検出装置。
  2. 【請求項2】前記対象物の表面の影響による変形分の補
    正が、反射および表面のレンズ効果による検出位置の変
    動を補正することであることを特徴とする請求項1記載
    の表面形状検出装置。
  3. 【請求項3】前記立体形状算出手段として、微分オペレ
    ータを用いオペレータサイズを動的に変化させて複数の
    テクスチャパターンの画像信号に対してコントラストを
    算出するコントラスト算出手段を有することを特徴とす
    る請求項1記載の表面形状検出装置。
  4. 【請求項4】前記照明手段は開口数(N.A.)の大きな光
    学系を有して焦点深度の小さなテクスチャパターンを投
    影するように構成し、前記検出手段は前記照明手段によ
    り投影されたテクスチャパターンの位置に焦点が合うよ
    うに構成された開口数の大きな光学系を有し、前記焦点
    位置制御手段は前記照明手段の光学系の焦点位置と検出
    手段の光学系の焦点位置とが重なるように焦点位置を変
    化させるように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の表面形状検出装置。
  5. 【請求項5】前記検出手段の光電変換手段は、隣接する
    複数の素子の電極を互いに電荷が打ち消される方向に結
    合して形成したことを特徴とする請求項1記載の表面形
    状検出装置。
  6. 【請求項6】 対象物に対してテクスチャパターンを照明
    して投影し、該投影したテクスチャパターンを焦点位置
    を制御して変化させながら検出して光電変換手段により
    複数のテクスチャパターンの画像信号に変換して検出
    し、該検出された複数のテクスチャパターンの画像信号
    を前記対象物の表面の影響による変形分を補正して処理
    することにより立体形状を算出することを特徴とする表
    面形状検出方法。
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