JPH0933396A - レンズメーター - Google Patents

レンズメーター

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JPH0933396A
JPH0933396A JP18928995A JP18928995A JPH0933396A JP H0933396 A JPH0933396 A JP H0933396A JP 18928995 A JP18928995 A JP 18928995A JP 18928995 A JP18928995 A JP 18928995A JP H0933396 A JPH0933396 A JP H0933396A
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lens
inspected
light
light beam
light source
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JP18928995A
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Hidekazu Yanagi
英一 柳
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Topcon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個の光源でかつ低コストで機械的駆動部を
必要とせずしかも被検レンズの面の各位置の度数分布を
短時間で測定できるレンズメーターを提供する。 【解決手段】 本発明に係わるレンズメーターは、LE
D1からの光束を被検レンズ4に入射させ、被検レンズ
4を透過後の集光光束Piの変位量を受光センサ8によ
り検出し、この検出結果に基づいて被検レンズ4の前側
の面4aの各位置における度数を測定することにより度
数分布が測定可能であり、二次元的に配列された多数の
微小レンズ3aを有するマイクロレンズアレイ3がLE
D1と被検レンズ4との間に配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源部からの光束
を被検レンズに入射させ、この被検レンズ透過後の光束
の変位量を受光センサにより検出し、この検出結果に基
づいて被検レンズの面の各位置における度数を測定する
ことにより度数分布を測定可能としたレンズメーターの
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、被検レンズを検者がレンズ受
けにセットし、光源部からの光束を被検レンズに入射さ
せ、この被検レンズ透過後の光束の変位量を受光センサ
により検出し、この検出結果に基づいて被検レンズの面
のその位置における度数を測定するレンズメーターが知
られている。近年、眼鏡レンズとして累進多焦点レン
ズ、遠用非球面レンズが広く普及しつつあり、これに伴
って、被検レンズの面の各位置での度数の変化を測定す
ること、すなわち、度数分布を測定することが要望され
ているが、この従来のレンズメーターでは、検者が手動
で逐一被検レンズを光軸と直交する面内で移動させて、
その位置における度数の読み取りを行っている。
【0003】また、この種のレンズメーターには被検レ
ンズをレンズ受けに対して駆動させる機構のものもあ
る。更に、被検レンズに平行光束を投射し、この被検レ
ンズを透過した光線の変位に基づくモアレ縞を観測する
ことにより被検レンズの二次元の度数分布を測定するレ
ンズメーターも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、検者が
手動で被検レンズを移動させて面の各位置での度数を測
定する従来のレンズメーターでは、安価ではあるが測定
に手間がかかるという問題がある。また、被検レンズを
光軸と直交する面内で自動的に移動させる駆動機構を有
するレンズメーターは、機械的構成が複雑となりかつ高
価であるという問題点を有する。更に、モアレ縞を観測
することにより度数分布を測定するレンズメーターで
は、大口径のレンズを必要とするうえ、モアレ縞の解析
に時間がかかり、迅速に度数分布を測定できないという
問題がある。
【0005】そこで、光源部の個数を1個とし、複数個
のピンホールを有するマスクを用いて、複数の光源部を
疑似的に生成することも考えられるが、ピンホール以外
の箇所は光源部からの光束がマスクにより遮光されるた
め、被検レンズ、ひいては受光センサに達する光量が著
しく減少し、S/N比の劣化を招き、検出困難な状況を
呈するに至り易く、検出困難な状況に至らないまでも検
出に時間が概してかかる。
【0006】本発明は、上記各種の事情に鑑みて為され
たもので、その目的とするところは、低コストで機械的
駆動部を必要とせずしかも被検レンズの面の各位置の度
数分布を短時間で測定できるレンズメーターを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる請求項1
に記載のレンズメーターは、上記の課題を解決するた
め、光源部からの光束を被検レンズに入射させ、該被検
レンズ透過後の光束の変位量を受光センサにより検出
し、この検出結果に基づいて前記被検レンズの面の各位
置における度数を測定することにより度数分布を測定可
能としたレンズメーターにおいて、二次元的に配列され
た多数の微小レンズを有するマイクロレンズアレイが前
記光源部と前記被検レンズとの間に配設されている。こ
の請求項1に記載の発明では、1個の光源部からの光束
が多数の微小レンズにより多数の集光光束として被検レ
ンズの面の各位置に投光される。各微小レンズの配設位
置と被検レンズの集光光束の入射側の面の入射位置との
間に一対一の対応関係がつけられるので、被検レンズの
入射瞳における度数分布が測定される。被検レンズが眼
鏡用の累進多焦点レンズなどの場合、その測定位置を規
定するマーク、印点は被検レンズの前側の面(発明の実
施の形態の欄に定義を記載した)に施されるので、印
点、マークとの対応関係を容易につけることができる。
【0008】請求項2に記載のレンズメーターは、前記
各微小レンズから出射された各光束を透過・遮断する透
過・遮断領域を有する光束選択手段が前記マイクロレン
ズアレイと前記光源部との間に配設されている。請求項
3に記載のレンズメーターは、前記各微小レンズから出
射された各光束を透過・遮断する透過・遮断領域を有す
る光束選択手段が前記マイクロレンズアレイと前記被検
レンズとの間で前記マイクロレンズアレイの直後に配設
されている。
【0009】被検レンズの度数によっては、被検レンズ
の前側の面での光束入射位置と受光センサ上での光束到
達位置とが一の集光光束と他の集光光束とで逆転するこ
とがあるが、この請求項2、3に記載の構成によれば、
透過・遮断領域を所定の手順に従って開閉することによ
り、各微小レンズから出射された集光光束とその受光セ
ンサ上での到達位置とを確実に対応させることができ
る。
【0010】本発明に係わる請求項4に記載のレンズメ
ーターは、上記の課題を解決するため、光源部からの光
束を被検レンズに入射させ、該被検レンズ透過後の光束
の変位量を受光センサにより検出し、この検出結果に基
づいて前記被検レンズの面の各位置における度数を測定
することにより度数分布を測定可能としたレンズメータ
ーにおいて、二次元的に配列された多数の微小レンズを
有する2個のマイクロレンズアレイが前記光源部と前記
被検レンズとの間に互いに間隔を開けて配設され、該2
個のマイクロレンズアレイの間に、前記各微小レンズか
ら出射された各光束を透過・遮断する透過・遮断領域を
有する光束選択手段が配設されている。
【0011】この請求項4に記載のレンズメーターによ
れば、請求項2、3に記載の発明とほぼ同様の作用に加
えて、個々の透過・遮断領域を小さくでき、透過・遮断
が高速で切り換えられ、測定時間の短縮ができる。
【0012】本発明の請求項5に記載のレンズメーター
は、光源部からの光束を被検レンズに入射させ、該被検
レンズ透過後の光束の変位量を受光センサにより検出
し、この検出結果に基づいて前記被検レンズの面の各位
置における度数を測定することにより度数分布を測定可
能としたレンズメーターにおいて、前記各微小レンズの
近傍に絞りが設けられていることを特徴とする。
【0013】この請求項5に記載のレンズメータによれ
ば、隣接する各微小レンズからの散乱光が受光センサ上
に達し、S/N比が劣化するのを防止できる。すなわ
ち、微小レンズの結像条件に従わない光線が受光センサ
に混在するのを防止できる。
【0014】本発明の請求項6に記載のレンズメーター
は、光源部からの光束を被検レンズに入射させ、該被検
レンズ透過後の光束の変位量を受光センサにより検出
し、この検出結果に基づいて前記被検レンズの面の各位
置における度数を測定することにより度数分布を測定可
能としたレンズメーターにおいて、二次元的に配列され
た多数の微小レンズを有するマイクロレンズアレイが前
記光源部と前記被検レンズとの間に配設され、前記光源
部は複数個の光源を有し、各光源は前記微小レンズに対
応させて配列されていることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載のレンズメーターは、測定
光軸近傍に微小レンズの個数が少なくとも3個以上のマ
イクロレンズアレイを設け、測定光軸中心の値を求める
ことを特徴とする。
【0016】この請求項7に記載のレンズメーターによ
れば、従来のレンズメーターに較べて光学素子のコスト
が安価となる。例えば、被検レンズの面の測定範囲を5
mmのみとすると、少なくとも3個の微小レンズを有す
るマイクロレンズアレイば良く、その光学系の小型化を
図ることができ、従来のレンズメータの光学系より大幅
に安価な構成とすることができる。
【0017】請求項8に記載のレンズメーターは、二次
元的に配列された複数個の微小レンズを有するマイクロ
レンズアレイが光源部と被検レンズとの間に配設されて
いる。
【0018】この構成によれば、被検レンズが眼鏡用レ
ンズの場合、その測定位置を規定するマーク、印点は被
検レンズの前側の面に施されるので、印点、マークとの
対応関係を容易につけることができる。この場合、被検
レンズ上での光束の透過範囲が3mm以下となるように
微小レンズが構成されていても良い。
【0019】
【発明の実施の形態】
【0020】
【発明の実施の形態1】図1は本発明の実施の形態1に
係わるレンズメーターの光学系を示し、この図1におい
て、1はタングステンランプからなる光源、2はコリメ
ーターレンズ、3はマイクロレンズアレイ、4は被検レ
ンズ、5はレンズ受け、6はリレーレンズ、7はCCD
カメラ、7aはCCDカメラ7のレンズ、8はCCDカ
メラ7の受光センサである。タングステンランプ1の直
前方には絞り9、フィルタ9´が設けられ、タングステ
ンランプ1、絞り9、フィルタ9´、コリメータレンズ
2は1個の光源部を構成している。フィルタ9´はe線
近傍の波長の光を透過し、e線以外の光線を遮光する。
タングステンランプ1から出射された光束はコリメータ
ーレンズ2により平行光束とされて、マイクロレンズア
レイ3に導かれる。このマイクロレンズアレイ3は二次
元的に配列された多数の微小レンズ3aを有する。この
微小レンズ3aは図2の(イ)に示すような球面レン
ズ、(ニ)に示すようなフレネルレンズであっても良
く、微小レンズ3aの外形は(イ)に示すような円形、
(ロ)に示すような六角形状、(ハ)に示すような矩形
状のいずれでも良い。各微小レンズ3aは実質的に同一
の焦点距離を有し、各微小レンズ3aの個数は約100
0個であり、平行光束に基づきこの分に相当する集光光
束Piを生成する。被検レンズ4はマイクロアレイレン
ズ3の後側焦点位置近傍に位置されている。ここで、被
検レンズ4の前側の面4aとは、眼鏡レンズを意味する
ときは装用した時に眼から遠い側の面を云う。裏側の面
4bとは、眼鏡レンズを意味するときは装用した時に眼
に近い側の面を云う。眼鏡レンズを製作する際、印点は
前側の面4aに施されている。
【0021】被検レンズ4にはその微小レンズ3aに対
応する光源像が形成される。この被検レンズ4を透過し
た各光束Piはリレーレンズ6を介してCCDカメラ7
のレンズ7aに導かれ、CCDからなる受光センサ8に
結像される。被検レンズ4に入射する各微小レンズ3a
からの集光光束の主光線Psは光軸Oと平行である。こ
の主光線Psは被検レンズ4を透過後に偏向され、その
偏向の度合は入射高さh(被検レンズ4のその面4aの
主光線Psの入射位置)とその入射位置における被検レ
ンズ4の度数とによって定まる。
【0022】面4aの各点における度数S(単位:ディ
オプター)は、透過後の主光線Psの偏向角をθとする
と、 S=tan θ/(10h) …(1) である。
【0023】各微小レンズ3aに基づく主光線Psの高
さは既知であり、受光センサ8上での高さをhi、リレ
ー倍率をβ、被検レンズ4の裏側の面4bからリレーレ
ンズ6までの距離をZとすると、 θ=tan-1{(h−βhi)/Z} …(2) の関係式があるので、受光センサ8上での未知の高さh
iを求めれば、偏向角θが求められ、従って、度数Sが
(1)式により最終的に求まる。
【0024】例えば、レンズ受け5に被検レンズ4がセ
ットされていない場合には、受光センサ8上に図3の
(イ)に示すように各微小レンズ3aに対応した各光点
像3a´が形成される。この図3(イ)に示す各光点像
3a´の間隔d´を基準として、被検レンズ4が正の球
面度数を有する場合には、図3(ロ)に示すように間隔
d´よりも小さな間隔を有する各光点像3a´が受光セ
ンサ8上に形成され、被検レンズ4が負の球面度数を有
する場合には、間隔d´よりも大きな間隔を有する各光
点像3a´が図3(ハ)に示すように形成され、被検レ
ンズ4が乱視用レンズの場合には、図2(イ)に示すよ
うに全体として正方形の頂点位置に配列された微小レン
ズ3aによって形成される各光点像3a´の全体形状が
図3(ニ)に示すように歪んで平行四辺形状を呈し、被
検レンズ4が累進多焦点レンズの場合には、各光点像3
a´が図3(ホ)に示すように図3(ロ)と図3(ニ)
とが混合したものでかつ近用部程下方にち密となり、被
検レンズ4が偏心している場合、被検レンズ4がプリズ
ムである場合には図3(ヘ)に示すように光点像3a´
の全体形状が受光センサ8の中央からずれ、被検レンズ
4が強度の負のレンズの場合には、図3(ト)に示すよ
うに各光点像3a´の間隔が広がって、その周辺部の各
光点像3a´が受光センサ8上からはみ出すこととな
る。
【0025】被検レンズ4のパワーが大きい場合には、
言い替えると、焦点距離の短い被検レンズ4の場合に
は、各微小レンズ3aの中心から中心までの間隔(レン
ズ間距離)d(図2(イ)参照)を大きくとり、単位面
積当りの各微小レンズ3aの密度を小さくすれば、ある
いは、リレーレンズ6を被検レンズ4に近接して配置す
れば(リレーレンズ6を光軸Oに沿って可動の構成とし
て近接させる配置とすれば)、一の集光光束Piと他の
集光光束Piとを交差させることなく受光センサ8上に
導くことができ、例えば、図2(イ)に示す(n,m)
番目の微小レンズ3aの集光光束を、図3(イ)に示す
受光センサ8の(n,m)番目の位置に確実に対応させ
ることができ、各微小レンズ3aの間隔dは既知の値で
あるので、受光センサ8に複数の光束が同時に入射して
も、被検レンズ4の前側の面4aでの入射位置(高さ
h)を知ることができる。つまり、リレーレンズ6を光
軸Oに沿って可動させる構成とすることによりダイナミ
ックレンジが大きくなる。
【0026】
【発明の実施の形態2】図4は本発明の実施の形態2に
係わるレンズメーターの光学系を示し、この発明の実施
の形態2においては、光束選択手段としての液晶シャッ
ター10をマイクロレンズアレイ3とタングステンラン
プ1との間に、ここではコリメータレンズ2とマイクロ
レンズアレイ3との間に配設する構成としたものであ
る。液晶シャッター10は、図5に示すように、各微小
レンズ3aから出射された各光束を透過・遮断する透過
・遮断領域10aを有する。この液晶シャッター10
は、図示を略す駆動回路によってその透過・遮光領域1
0aが図5に示すように所定の順番で開閉される。この
透過・遮光領域10aの面積は各微小レンズ3aの面積
に実質的に等しい。その図5において、符号10bで示
す斜線領域は透過・遮光領域が閉じられていることを示
す。
【0027】被検レンズ4のパワーが大きい場合には、
各微小レンズ3aの中心から中心までの間隔(レンズ間
距離)dを小さくし、単位面積当りの各微小レンズ3a
の密度を大きくすると、集光光束Piが交差して受光セ
ンサ8上に導かれ、(n,m)番目の微小レンズ3aの
光束が受光センサ8の(n,m)番目の位置に対応しな
くなる場合が生じるが、この液晶シャッター10を用い
て、順番に透過・遮光領域10aを矢印方向に開成さ
せ、受光センサ8に光束を入射させることにすれば、被
検レンズ4とリレーレンズ6との間の距離Z、微小レン
ズ3a間の距離dを変更しなくとも、受光センサ8上の
光束の位置と被検レンズ4の前側の面4aでの入射位置
との間に対応関係をつけることができる。
【0028】特に、被検レンズ4とリレーレンズ6との
間の距離Zを小さくすると、単位度数当りの受光センサ
8面上での光点像3a´の変位量が小さくなって測定精
度が低下するが、この発明の実施の形態2によれば、被
検レンズ4のパワーが大きい場合でも、被検レンズ4と
リレーレンズ6との間の距離Zを測定精度が低下しない
程度に大きく維持しつつ受光センサ8上の光束の位置と
被検レンズ4の前側の面4aでの入射位置との間に対応
関係をつけることができる。また、微小レンズ3a間の
距離dを大きくすると、測定範囲(測定視野)内の光点
像3a´の個数が減少するので、同様に測定精度の低下
につながるが、この発明の実施の形態2によれば、これ
も解消できる。
【0029】液晶シャッター10の透過・遮光領域10
aの開成は、上述したように順番に行う他、以下に説明
する方法を採用できる。
【0030】例えば、図6(イ)に示すように、透過・
遮光領域10aを同時に市松模様状に開成し、次に、透
過・遮光領域10aを閉じ、斜線領域10bを同時に開
成させて、受光センサ8上の全光点像3a´を採取して
も良い。また、図6(ロ)に示すように、透過・遮光領
域10aの間隔を大きく開けても良く、被検レンズ4が
図3(ト)に示す強度の負のレンズ、強度のプリズムの
ような場合で、周辺部の光点像3a´が受光センサ8か
らはみ出しているときには、図6(ハ)に示すように一
度中央の透過・遮光領域10aを開成させ、この光点像
3a´に対応する微小レンズ3aの位置を確かめ、これ
を基準として、全開あるいは図6(イ)、図6(ロ)に
示すように透過・遮光領域10aを開成させて測定を行
っても良い。
【0031】また、被検レンズ4が+25ディオプタの
時に集光光束が交差しない間隔を開けて透過・遮断領域
10aを開成させ、次に、図6(ニ)に示すように、中
央付近の3個以上の透過・遮断領域10aを仮測定し、
この仮測定された被検レンズ4の度数に応じて、液晶シ
ャッタ10の開閉方法を変更しても良い。
【0032】例えば、被検レンズ4が強度の正の球面レ
ンズの場合には、図6(ロ)に示す開閉方法を採用し、
中度の正の球面レンズ、弱中度の正の球面レンズの場合
には図6(イ)に示す開閉方法を採用し、弱度の正の球
面レンズ、負の球面レンズの場合には、一度に液晶シャ
ッタ10の全透過・遮断領域10aを開成する。要する
に、被検レンズ4の面4aの光束の入射位置と受光セン
サ8上での光束位置とを時間的、空間的に対応つけるよ
うにすることができれば良い。
【0033】この発明の実施の形態2によれば、マイク
ロレンズアレイ3とコリメータレンズ2との間に液晶シ
ャッター10を配設する構成としたが、マイクロレンズ
アレイ3と被検レンズ4との間でマイクロレンズ3の直
後に配設しても良い。
【0034】なお、透過・遮断領域10aを図6(二)
に示すように、中央(光軸Oに相当)を境に対称形に4
個開成した場合には、通常のレンズメーターとして使用
することができる。
【0035】
【発明の実施の形態3】図7は本発明の実施の形態3に
係わるレンズメーターの光学系を示し、この発明の実施
の形態3においては、コリメーターレンズ2と被検レン
ズ4との間に2個のマイクロレンズアレイ3、11を互
いに間隔を開けて配設し、マイクロレンズアレイ3の後
側焦点位置に液晶シャッター10を配置する構成とした
ものである。ここでは、マイクロレンズアレイ11は微
小レンズ11aを有し、各微小レンズ11aは各微小レ
ンズ3aにそれぞれ対応され、光源部と被検レンズ4と
が共役となるようにアレイレンズ11を配設する。
【0036】この発明の実施の形態3によれば、光束の
集束箇所に透過・遮光領域10aが設けられているの
で、透過・遮光領域10aの面積を発明の実施の形態2
の場合に較べて小さくでき、従って、迅速に透過・遮断
の切り替えを行うことができるという効果を奏する。
【0037】
【発明の実施の形態4】図8は図1、図4、図7に示す
マイクロレンズアレイに絞り12を設けたもので、絞り
12は各微小レンズ13aに対応する各開口12aを有
する。絞り12は各開口12a以外の領域は遮光部とな
っている。この絞り12は、図1に示す光学系の場合に
は、図8(イ)に示すようにマイクロレンズアレイ3と
コリメータレンズ2との間でマイクロレンズアレイ3の
直前に設けても良く、また、図8(ロ)に示すようにマ
イクロレンズアレイ3と被検レンズ4との間でマイクロ
レンズアレイ3の直後に設けても良い。また、絞り12
は図4に示す光学系の場合には液晶シャッター10とマ
イクロレンズアレイ3との間に設けるか、又はでマイク
ロレンズアレイ3の直後に設ける。更に、図7に示す光
学系の場合には、マイクロレンズアレイ3、マイクロレ
ンズアレイ11の近傍に設ける。また、マイクロレンズ
アレイ3をホトエッチング法により形成する場合には、
絞り12の遮光部12b(第8図(ハ)参照)をホトエ
ッチングの過程においてマイクロレンズアレイ3に直接
形成しても良い。
【0038】このレンズメータによれば、隣接する各微
小レンズ3aからの散乱光が受光センサ8上に達して受
光センサ8上に光線の点像が形成されるのを防止でき
る。すなわち、微小レンズ3aの結像条件に従わない光
線の点像が受光センサ8に混在するのを防止できる。
【0039】
【発明の実施の形態5】図9は本発明の実施の形態5に
係わるレンズメーターの光学系を示し、この発明の実施
の形態5においては、光源部を複数個(例えば、100
0個)のLED13により構成することとしたもので、
各LED13はマイクロレンズアレイ3の微小レンズ3
aに対応させて配列されている。
【0040】この実施例によれば、各LED13を順番
に点灯させて、光点像3a´の位置を測定できるので、
液晶シャッタ10を使用しなくとも液晶シャッタ10を
有するものと同様に各微小レンズ3aと光点像3a´と
の対応関係をつけることができる。液晶シャッタ10を
用いない分だけ光量損失を防止できる。
【0041】
【発明の実施の形態6】図10(イ)又は図10(ロ)
は本発明の実施の形態6に係わるレンズメーターの光学
系を示し、この発明の実施の形態6においては、微小レ
ンズ3aの個数を3個とし、測定光軸近傍の5mm範囲
に光束を投影して従来と同様に測定光軸中心の平均的な
度数を求めることとしたものであり、図10(イ)は光
源部にタングステンランプ1を設け、絞り9、フィルタ
10´を介して出射された光束をリレーレンズにより平
行光束として出射させ、微小レンズ3a´により3本の
光束を被検レンズ4に照射した実施例を示し、図10
(ロ)は光源部に3個のLED13を3個の微小レンズ
3a´にそれぞれ対応させる構成として、微小レンズ3
a´により3本の光束を被検レンズ4に照射した実施例
を示したものである。
【0042】このレンズメーターによれば、従来のレン
ズメーターに較べて光学素子のコストが大幅に安価とな
り、かつ、小型化も図ることができる。この発明の実施
の形態6においては、被検レンズ4上での光束の透過範
囲を5mm以下としたが、コンタクトレンズの場合には
3mm以内であることが望ましい。なお、この微小レン
ズ3aの個数は3個に限る必要はなく4個以上であって
も良い。
【0043】
【発明の効果】本発明の請求項1ないし請求項4に記載
のレンズメーターによれば、1個の光源でかつ低コスト
で機械的駆動部を必要とせずしかも被検レンズの面の各
位置の度数分布を短時間で測定できる。
【0044】本発明の請求項5に記載のレンズメーター
によれば、隣接する各微小レンズからの散乱光が受光セ
ンサ上に達するのを防止し、S/N比が劣化するのを防
止できる。
【0045】本発明の請求項6に記載のレンズメーター
によれば、液晶シャッタを用いない分だけ光量損失を防
止できる。
【0046】本発明の請求項7に記載のレンズメーター
によれば、従来のレンズメーターに較べて光学素子のコ
ストが大幅に安価となり、かつ、小型化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態1に係わるレンズメータの
光学系を示す図である。
【図2】 図1に示すマイクロレンズアレイの形状を説
明する平面図であって全て凸レンズであり、(イ)は微
小レンズが円形の球面凸レンズである場合、(ロ)は微
小レンズが六角形状の球面凸レンズである場合、(ハ)
は微小レンズが矩形状の球面凸レンズである場合、
(ニ)は微小レンズがフレネルレンズである場合をそれ
ぞれ示す。
【図3】 図1に示す光学系により受光センサ上に形成
される光点像の説明図で、(イ)はレンズがセットされ
ていないときの光点像の説明図、(ロ)は被検レンズが
正の球面レンズである場合の光点像の説明図、(ハ)は
被検レンズが負の球面レンズである場合の光点像の説明
図、(ニ)は被検レンズが乱視用レンズである場合の光
点像の説明図、(ホ)は被検レンズが累進多焦点レンズ
である場合の光点像の説明図、(ヘ)は被検レンズが偏
心している場合、プリズムである場合の光点像の説明
図、(ト)は被検レンズが強度の負のレンズである場合
の光点像の説明図である。
【図4】 発明の実施の形態2に係わるレンズメータの
光学系を示す図である。
【図5】 図4に示す液晶シャッタの平面図である。
【図6】 図4に示す液晶シャッタの開閉方法の説明図
で、(イ)は市松模様に透過・遮断領域を開閉した状態
を示し、(ロ)は間隔を開けて透過・遮断領域を開閉し
た状態を示し、(ハ)は中央のみの透過・遮断領域を開
閉した状態を示し、(ニ)は中央の左右上下対称位置に
ある4個の透過・遮断領域を開閉した状態を示す。
【図7】 発明の実施の形態3に係わるレンズメータの
光学系を示す図である。
【図8】 発明の実施の形態4に係わるレンズメータの
マイクロレンズアレイを示し、(イ)はマイクロレンズ
アレイの直前近傍に絞りを設けた例を示し、(ロ)はマ
イクロレンズアレイの直後近傍に絞りを設けた例を示
し、(ハ)はマイクロレンズアレイそのものに絞りを設
けた例を示している。
【図9】 発明の実施の形態5に係わるレンズメータの
光学系を示す図である。
【図10】 発明の実施の形態6に係わるレンズメータ
の説明図であって、(イ)は光源部にタングステンラン
プを設け、絞り、フィルタを介して出射された光束をリ
レーレンズにより平行光束として出射させ、微小レンズ
により3本の光束を被検レンズに照射した実施例を示
し、(ロ)は光源部に3個のLEDを3個の微小レンズ
にそれぞれ対応させる構成として、微小レンズにより3
本の光束を被検レンズに照射した実施例を示す。
【符号の説明】
1…タングステンランプ 2…コリメータレンズ 3…マイクロレンズアレイ 3a…微小レンズ 4…被検レンズ 8…受光センサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源部からの光束を被検レンズに入射さ
    せ、該被検レンズ透過後の光束の変位量を受光センサに
    より検出し、この検出結果に基づいて前記被検レンズの
    面の各位置における度数を測定することにより度数分布
    を測定可能としたレンズメーターにおいて、 二次元的に配列された多数の微小レンズを有するマイク
    ロレンズアレイが前記光源部と前記被検レンズとの間に
    配設されているレンズメーター。
  2. 【請求項2】 前記各微小レンズから出射された各光束
    を透過・遮断する透過・遮断領域を有する光束選択手段
    が前記マイクロレンズアレイと前記光源部との間に配設
    されている請求項1に記載のレンズメーター。
  3. 【請求項3】 前記各微小レンズから出射された各光束
    を透過・遮断する透過・遮断領域を有する光束選択手段
    が前記マイクロレンズアレイと前記被検レンズとの間で
    前記マイクロレンズアレイの直後に配設されている請求
    項1に記載のレンズメーター。
  4. 【請求項4】 光源部からの光束を被検レンズに入射さ
    せ、該被検レンズ透過後の光束の変位量を受光センサに
    より検出し、この検出結果に基づいて前記被検レンズの
    面の各位置における度数を測定することにより度数分布
    を測定可能としたレンズメーターにおいて、 二次元的に配列された多数の微小レンズを有する2個の
    マイクロレンズアレイが前記光源部と前記被検レンズと
    の間に互いに間隔を開けて配設され、該2個のマイクロ
    レンズアレイの間に、前記各微小レンズから出射された
    各光束を透過・遮断する透過・遮断領域を有する光束選
    択手段が配設されているレンズメーター。
  5. 【請求項5】 光源部からの光束を被検レンズに入射さ
    せ、該被検レンズ透過後の光束の変位量を受光センサに
    より検出し、この検出結果に基づいて前記被検レンズの
    面の各位置における度数を測定することにより度数分布
    を測定可能としたレンズメーターにおいて、 前記各微小レンズに対応した絞りが設けられていること
    を特徴とするレンズメーター。
  6. 【請求項6】 光源部からの光束を被検レンズに入射さ
    せ、該被検レンズ透過後の光束の変位量を受光センサに
    より検出し、この検出結果に基づいて前記被検レンズの
    面の各位置における度数を測定することにより度数分布
    を測定可能としたレンズメーターにおいて、 二次元的に配列された多数の微小レンズを有するマイク
    ロレンズアレイが前記光源部と前記被検レンズとの間に
    配設され、前記光源部は複数個の光源を有し、各光源は
    前記微小レンズに対応させて配列されていることを特徴
    とするレンズメーター。
  7. 【請求項7】 測定光軸近傍に少なくとも3個以上の微
    小レンズを有するマイクロレンズアレイを設け、測定光
    軸中心の値を求めることを特徴とするレンズメーター。
  8. 【請求項8】 二次元的に配列された複数個の微小レン
    ズを有するマイクロレンズアレイが光源部と被検レンズ
    との間に配設されているレンズメーター。
  9. 【請求項9】 前記被検レンズ上での光束の透過範囲が
    3mm以下となるように前記微小レンズが構成されてい
    る請求項8に記載のレンズメーター。
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