JP6895504B2 - リハビリテーション支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リハビリテーション支援装置に関する。
リハビリテーションにおいて、安全な姿勢や動作を実施しないと、転倒や各関節の負傷等の危険性が高まったり、リハビリテーション自体の治療の可能性が望めなかったりすることがある。
そのため、例えばセラピストが声をかけながら誘導する方法が一般的であるが、一人の対象者にいつもセラピストが声をかけられるとは限らない。
そこで、装置を用いてリハビリテーションが行われている。例えば、画像表示面を有する表示装置と、前記画像表示面に形成されたパネル状入力装置と、前記画像表示面に画像を表示させる表示制御部とを有する表示装置型リハビリテーション支援装置であって、リハビリテーション対象者が画像表示面に表示されたリハビリテーション用の画像に対応してパネル状入力装置に接触した際のタッチポイントを検出し、パネル状入力装置におけるタッチポイントの移動に伴って検出された検出データに基づいてリハビリテーションの評価を行う発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−172897号公報
しかし、リハビリテーションにおいて、セラピストが患者に誘導させたい動きを対象者自身が理解することが難しく、上手く伝わらないという問題があった。したがって、対象者が行っている動作が、セラピストが指定している動作を行えているかが解らないという問題点があった。
また、装置を利用してリハビリテーション動作を行う場合、例えば専用のタッチパネル等を用意したり、対象者が動作を認識する装置を身につけたりすることが必要であり、気軽に実施出来ないという課題があった。
とくに、近年は在宅介護等の場面で、気軽にリハビリテーションを自宅で行いたいという要望がある。しかし、装置を設けるスペースがなかったり、仮にリハビリテーションを行えたとしても、それが正しく行われているか否かが解らないという問題点が生じていた。
上述した課題に鑑み、本発明が目的とするところは、対象者をセンシングすることで、対象者の動作を認識し、正しい誘導手順を報知したり、対象者の動作についてフィードバックしたりすることで、対象者が適切なリハビリテーションを行うことが可能なリハビリテーション支援装置を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明のリハビリテーション支援装置は、
表示装置に誘導表示を行うリハビリテーション支援装置であって、
一のリハビリテーション動作で、対象者に動作を促す誘導手順を複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から読みだされた一の誘導手順に基づいて前記表示装置に誘導表示を行う制御手段と、
前記対象者をセンシングして動作を認識する動作認識手段と、
前記認識された動作が前記誘導表示に到達したか否かを判定する判定手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記判定手段により前記認識された動作が前記誘導表示に到達していないと判定されたとき、前記対象者にフィードバックを行い、
前記判定手段により前記認識された動作が前記誘導表示に到達していると判定されたとき、前記一の誘導手順の次の誘導手順に基づく誘導表示を前記表示装置に行う
ことを特徴とする。
本発明によれば、記憶された誘導手順から、一の誘導手順を読み出し、対象者をセンシングして認識された動作と、一の誘導手順とが一致しているか否かを判定する。そして、判定手段により一致していると判定された場合には報知することとなる。
また、判定された結果が報知された後に、一の誘導手順の次の誘導手順を読み出すことも可能になる。これにより、誘導手順にしたがって動作が認識され、その都度報知されることになり、対象者は適切にリハビリテーションが行えているかどうかを理解することが可能となる。
第1実施形態における全体を説明するための図である。 第1実施形態における機能構成を説明するための図である。 第1実施形態における人体の認識方法について説明するための図である。 第1実施形態における誘導手順を説明するための図である。 第1実施形態における処理の流れを説明する為の動作フローである。 第1実施形態における第1適用例を説明するための図である。 第1実施形態における第2適用例を説明するための図である。 第2実施形態における記憶部の構成を説明するための図である。 第2実施形態における適用例を説明するための図である。 第2実施形態における適用例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。以下の実施形態は、本発明のリハビリテーション支援装置を適用した一例であり、発明の内容が、本実施形態に限定されるものではないのは勿論である。
[1.第1実施形態]
[1.1 システム外観]
本実施形態におけるリハビリテーション支援システム1の全体について、図1を用いて説明する。図1に示すように、リハビリテーション支援システム1は、リハビリテーションを行う対象者Pを認識する認識装置20と、報知装置として対象者を誘導するための画像を表示する表示装置30と、報知装置として音出力装置32とを有しており、これらが制御装置10に接続されている。
例えば、表示装置30は、プロジェクタのような投影装置であっても良いし、液晶ディスプレイのような装置であっても良い。図1の場合は、プロジェクタ等の投影装置を記載しており、例えば、表示領域R30に画像やメッセージ等が表示される。
ここで、本明細書において、画像を表示するとは、ディスプレイ等の表示装置に画像を表示することは勿論のこと、プロジェクタのような投影装置により画像を投影すること、レーザ等を照射することも含むものとする。すなわち、プロジェクタが画像を投影することにより、画像を表示する表示装置として説明している。また、表示装置30は、1つであっても複数であってもよい。複数の場合、両方に表示しても良いし、必要に応じて選択して表示しても良い。
更に、表示装置30は、可動可能に構成されていてもよい。例えば、プロジェクタの場合は、プロジェクタ取付部が可動するように構成されており、プロジェクタが画像を投影する方向にレンズ方向を自在に稼動させることが可能となるように構成されても良い。また、ディスプレイの場合は、取付部が移動可能になっており、表示したい箇所に移動する構成としても良い。
また、音出力装置32は、報知装置の一例である。例えばスピーカ等の出力装置により構成されている。
ここで、報知装置としては、例えば他の装置(例えば、発光装置や、振動装置)といったものを利用しても良い。また、利用者が有している端末装置(例えばスマートフォン)等を利用しても良い。
なお、本実施形態では、認識装置20と、表示装置30と、音出力装置32と、制御装置10とが同一の構内で接続されている(例えば、同一のネットワークに接続されていたり、USB接続といったローカル接続されていたりする)こととして説明するが、外部ネットワークを介して接続されていても良い。
すなわち、制御装置10が、インターネットに接続されているサーバであり、サーバ上で処理を実行する。そして、インターネットを介して、認識装置20、表示装置30及び音出力装置32が接続されることとしても良い。この場合、サーバ側の管理者は、離れた場所であっても複数の制御を行うことが可能となる。
また、制御装置10と、認識装置20と、表示装置30と、音出力装置32とが一体で構成されていても良いし、表示装置30に制御機能を持たせても良い。すなわち、リハビリテーション支援システムは、対象者を認識する認識装置と、対象者の誘導を行うための報知装置とを少なくとも含んで構成されている。
[1.2 機能構成]
続いて、本実施形態におけるリハビリテーション支援システム1を構成する各装置の機能構成について図2を用いて説明する。
図2に示すように、制御装置10に、認識装置20と、報知装置として表示装置30と、音出力装置32とが接続されている。
また、制御装置10は、制御部110と、認識部120と、報知制御部130と、記憶部140とを備えて構成されている。記憶部140には、誘導手順テーブル142が記憶されている。
制御部110は、制御装置10の全体を制御するための機能部である。制御部110は、記憶部140に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えばCPU(Central Process Unit)等により構成されている。
認識部120は、認識装置20により認識された対象者の人体に基づく情報を入力・処理するための機能部である。すなわち、認識装置20における空間内における人の動きをセンシングする技術(画像処理・サーモ・位置センサ・圧センサ)を利用し、対象者の特性を認識する機能部である。
ここで、対象者(人)の特性とは、当該対象者の属性、動作を含む概念である。対象者の属性(人体属性)とは、当該対象者を認識装置20により判定可能なものであり、例えば身長、体格といったものである。さらに、人の大きさ、表情等を認識することにより、男女であったり、大人、子供であったり、車いすを利用しているか、健常者等であるかを認識することができる。また、対象者の動作とは、対象者の動きを判定するものであり、対象者が動いている方向、速度であったり、対象者が起立しているか等の姿勢であったり、対象者の動きといったものを認識することができる。
ここで、認識装置20及び認識部120が、空間内において人(人体)を認識する仕組みについて、図3を用いて説明する。ここで、認識装置20としては種々の装置が考えられるが、一例としてマイクロソフト株式会社製のKinect(キネクト)(登録商標)を利用した方法について説明する。
Kinectを利用する事により、人間の骨格をスティックピクチャ(人体モデル)として捉えることができるようになる(図3(a))。すなわち、人体の各関節の特徴点と、当該特徴点を結んだ線とがそれぞれ検出される。
人間の骨格を人体モデルとして捉えることにより、対象者の手や足の位置、関節の位置等を容易に認識することが出来る用になる。
さらに、この特徴点に基づいて、人の顔の向きや、体の向きを認識することが可能となる。例えば、顔の向きや体の向きを求めるには、図3(b)に示すように、各関節の特徴点をもちいて認識する。図3(b)では、特徴点P01と、特徴点P02の(x、y、z)座標をそれぞれ検出する。そして、2つの座標を結ぶ直線と、基準面との角度を算出することにより、顔の向きを認識する。
また、特徴点P03と、特徴点P04の(x、y、z)座標をそれぞれ検出し、特徴点P03と特徴点P04とを直線で結ぶ仮想線L01の位置から、体の方向(向きと傾き)を認識する。
これにより、例えば、対象者の向いている方向から、画像を表示する領域を特定することができる。例えば、図3(c)に示すように、特徴点P01と、特徴点P02から、中心軸に対しての角度が算出され、これにより顔の角度(対象者が向いている角度)θ1が算出される。
また、人体の視点の高さL02(例えば、近似的に特徴点P02の高さ)と、顔の角度の法線方向L03とから、視線が地上線L04に到達する位置を求めることが可能となる(例えば、高さL02×arctanθ1)。そして、この位置を表示領域R01として、画像を表示することができる。
なお、人体を認識する方法としては、他の方法であっても良い。例えば、カメラを用いた画像処理技術、サーモグラフィや赤外線を用いた認識技術であっても良いし、圧力センサを床に置き、足の方向と荷重方向で人を認識しても良い。また、視線検出技術を利用して、視線を検出しても良い。
ここで、対象者P(人体)の向きの認識としては、視線の方向、顔の向き、体の向きの順に優先度が高くなっている。すなわち、視線の方向が認識できるのであれば視線の方向を、顔の向きを検出できるのであれば顔の方向を、そうで無ければ体の向きを認識する。これらを複数認識することとしても良いし、単独で方向を認識しても良い。
また、認識された特徴点に基づいて対象者の姿勢であったり、特徴点の動きを認識することにより対象者の動作を認識したりすることも可能である。例えば、対象者が座っている姿勢であることを認識できたり、対象者が転倒したといった姿勢を認識したりすることも出来る。また、動作として対象者が右手を挙げたとか、対象者が荷物を持ったといったことを認識することも可能である。これらの対象者の姿勢や動き、すなわち動作状態を認識する方法は何れかの公知の方法を利用する。
つづいて、報知制御部130は、対象者に対して報知する報知装置を制御するための機能部である。本実施形態では、接続されている表示装置30に対して、画像の表示を制御したり、音出力装置32から音声や警告音を出力する制御をしたりするための機能部である。さらに、報知制御部130は、例えば回転灯等の発光装置等の他の報知装置が接続されていても良い。また、報知装置により報知は、対象者だけでなく、第三者に報知することを目的としても良い。
表示装置30は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイといった表示装置や、プロジェクタといった投影装置といった画像を表示可能な装置である。なお、本実施形態における画像とは、文字や図形、写真といった静止画像は勿論のこと、動画像も含む概念である。
音出力装置32は、スピーカにより構成されている装置である。本実施形態では、音声や警告音、音楽(アラーム)等が出力される。この音出力装置は、例えば、液晶ディスプレイ等により、表示装置30と一体に構成されていても良い。
記憶部140は、制御装置10の動作に必要な各種プログラムや、各種データが記憶されている機能部である。記憶部140は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
また、記憶部140には、誘導手順テーブル142が記憶されている。誘導手順テーブル142は、対象者が行う動作について、誘導手順と、誘導報知データとが記憶されている。ここで、誘導手順としては、リハビリ動作を行う為の「位置」が記憶されていたり、リハビリ動作を行う為の「姿勢」が記憶されていたりする。
この誘導手順について、例えば図4を用いて模式的に説明する。図4は、例えばリハビリテーションにおける歩行練習を行う為の誘導手順を示している。例えば、誘導する位置として、歩行マークM01、M02、M03、M04が示されている。対象者は、このM01〜M04の位置に足を置いて歩行することにより、リハビリテーションを行うことができる。
ここで、M01〜M04については、例えば各位置を誘導手順として記憶しても良いし、例えば歩幅・歩数といったデータを記憶させてもよい。例えば、歩幅「30cm」、歩数「10歩」と設定されていれば、当該設定に基づいて歩行マークが算出される。
また、作業動作の誘導を行う場合には、例えば各動作の正しい姿勢パターンが記憶される。例えば、テーブルの上で腕をあげるリハビリテーションを実施する場合、肘の曲がり具合の姿勢パターンを記憶しておく。
また、誘導報知データは、対象者に対して誘導手順に基づいて誘導するための報知データが記憶されている。例えば、報知手段として表示装置30を使う場合は、次に行う誘導手順の場所に投影するデータが記憶されていたり、表示エリアに姿勢やメッセージを表示するデータが記憶されている。このとき、投影する内容、投影する位置(装置の区別や、表示領域の指定、座標の指定等)が記憶されていても良い。
また、液晶ディスプレイのような表示装置に表示する場合は、メッセージが記憶されており、音出力装置32である場合には報知する音声データが記憶されている。また、これらの報知データは複数記憶されていても良い。これらの報知データは組み合わせて利用されても良いし、選択して利用されても良い。
また、誘導手順としては、姿勢パターンが一連に記憶されていても良い。この姿勢パターン通りに対象者が動作を行うことで、適切なリハビリテーションを行うことが可能となる。
この姿勢パターンとしては種々の方法で記憶可能である。例えば、パターン毎に特徴点を記憶しても良いし、スティックピクチャ(人体モデル)の状態を記憶していても良い。また、画像データとして記憶し、画像認識により姿勢パターンと一致しているか否かの判定に利用しても良い。
また、正しい手順の姿勢パターンではなく、異なる手順(例えば禁忌事項等)の姿勢パターンを記憶していても良い。
なお、誘導手順や、姿勢パターンは予め記憶されていても良いし、例えばダウンロードしたり、クラウドに保存されていたりしても良い。また、カメラや認識装置を利用することにより模範的な動作を記憶することにより、更新出来るようにしても良い。
[1.3 処理の流れ]
つづいて、本実施形態における処理の流れについて図5に基づいて説明する。ここで、本実施形態では、記憶されている誘導手順に基づいて処理が実行されるが、誘導手順が複数記憶されている場合は、誘導を行う手順を選択してから実行しても良い。
まず、人体が検知されると(ステップS102;Yes)、人体認識処理が実行される(ステップS104)。本実施形態では、人体認識処理により、関節等に対応する特徴点がそれぞれ検出される。
つづいて、認識された対象者が、リハビリ対象者に該当するか否かを判定する(ステップS106)。例えば、認識された対象者の特性が「患者」「高齢者」等である場合に、リハビリ対象者に該当すると判定される。
ここで、対象者の特性を判定する方法としては、センシングした場合に、動きや姿勢により患者と判定される。
ここで、リハビリ対象者でなければ他処理(ステップS106;No)をしても良いし、本処理を終了しても良い。また、複数の誘導手順が記憶されている場合は、認識されたリハビリ対象者の特性(例えば、車いすを利用している、松葉杖を利用している等)に応じた誘導手順が読み出されても良い。
リハビリ対象者に該当する場合(ステップS106;Yes)は、リハビリ動作における誘導手順の報知を行う(ステップS108)。すなわち、誘導手順テーブル142に記憶されている1つ目の報知データを含む誘導手順が読み出される。そして、誘導手順として報知データが報知される。報知される方法としては、報知制御部130を介して表示装置30から画像やメッセージが出力されることにより誘導表示がされたり、音出力装置32から音声が出力されることにより誘導報知がされたりすることとなる。
次に、センシングにより対象者の動作(対象者動作)が認識される(ステップS110)。例えば、認識装置20により認識される対象者の足の位置や手の位置といった動作や、姿勢パターン(手を上げたり、起立したりといった姿勢パターン)を検出する。なお、本実施形態においては、対象者の動作として位置や姿勢が認識されるが、例えば「座る」「ベッドの背上げ動作をする」といった動きであっても良い。
次に、誘導手順と対象者動作とが一致した場合には、一致処理が実行され、(ステップS112;Yes→ステップS114)、一致しなかった場合には不一致処理が実行される(ステップS112;No→ステップS116)。
ここで、誘導手順と対象者動作とが一致するとは、完全一致のみならず、誘導手順として問題が無い程度に一致することをいう。例えば、歩行誘導の場合、示された歩行マークの近傍であれば(例えば、表示されている歩行マークに足が含まれている場合)一致していると判定し、歩行マークからほぼ外れた場合に不一致と判定するとしても良い。また、一致/不一致の判定に閾値時間を設けても良い。例えば、歩行マークの位置に足が5秒以内に入らなかった場合は不一致と判定する。
また、一致/不一致の判定を対象者の動作が完了した時点で判定してもよい。例えば、対象者をセンシングすることにより足の動きを認識している。足が地面に着いた段階を歩行動作の完了と判断し、当該足が地面に着いた位置と、誘導手順の位置とを比較することとしても良い。
また、ステップS114の一致処理、ステップS116の不一致処理は、対象者が誘導手順の位置や、姿勢パターンと一致したときには「一致した」ことを報知し、一致してないときは「一致していない」ことを報知する。このように、対象者がした動作や対象者の姿勢についてフィードバックすることにより、対象者自身が正しかったか、正しくなかったかを理解することができる。これにより、より対象者は自ら適切なリハビリテーションを行うことが可能となる。
なお、この一致/不一致の報知処理は、両方についてしても良いし、一致した場合にだけ、不一致の場合にだけ報知する構成としても良い。
また、一致処理(ステップS114)、不一致処理(ステップS116)において、履歴表示を行うこととしても良い。すなわち、実際ステップS110において認識された対象者動作に基づく表示を行う。これにより、対象者はどのような動きを実際したか、把握することができる。
誘導手順テーブル142にまだ誘導手順が記憶されている場合には、次の誘導手順を読み出して処理を実行する(ステップS118;No→ステップS120→ステップS108)。他方、誘導手順に基づく誘導が全て終わった場合には、本処理を終了する(ステップS118;Yes)。
[1.4 適用例]
[1.4.1 第1適用例]
つづいて、本実施形態における適用例について説明する。図6は、歩行動作誘導に適用した場合を説明するための図である。
すなわち、リハビリテーションにおける歩行練習の現状の課題としては、対象者が発病前のイメージを発病後も出来ているという思い込みが挙げられる。具体的には、片麻痺状態の患者は麻痺している側の足も発病前と同じ程度出せていると思い込みながら歩いている。つまり、「自分は足が出せている」と思い込みながら練習をすることがある。
しかし、セラピストは足が出ていないため、「もっと足を出しましょう」と対象者を誘導するが、対象者は出来ていると思い込んでいるため、セラピストと対象者とで齟齬が生まれる。その状態で対象者を正しく誘導してくことは難しくなるという課題がある。
そこで、対象者の状態を認識装置20でセンシングし、対象者が歩行した後に、実際歩いた足跡を履歴表示として示す(図6(a)のR102)ことで、歩き終わった後に対象者が自分の歩行状態を確認することができる。これにより、セラピストは現状に対しての正しい動作・姿勢を説明しやすくなる。
また、歩行中の対象者の前方床に正しい足跡を表示装置30を用いて表示する。例えば、図6(a)のM102、M104、M106と正しい足跡(足を置く予定の位置)が表示され、適切に対象者を誘導することができる。この表示間隔は予めセラピストが設定してもよい。例えば、歩幅が小さい対象者に対しては、事前に歩幅を小さく設定しておく。
そして、認識装置20により、対象者の歩行中の動作をセンシングし、実際に歩いた歩幅が小さかった場合には警告表示やアラーム報知を行うことで、対象者に適切にフィードバックすることができる。例えば、図6(b)の場合、対象者Pは、歩行マークM104を外してしまっている。この場合、メッセージM112「NG」が表示される。また、併せて例えば音出力装置32から外れた旨をアラームで知らせても良い。
また、セラピストが設定した範囲内で歩行を行った場合、正しかったことを対象者にフィードバックする。図6(b)の場合、対象者Pは、歩行マークM106の範囲内で歩行動作を行っている。したがって、メッセージM110「OK!」が表示される。これにより、対象者は今の動作が正しかったことを理解することができ、より適切なリハビリテーションを行うことができる。
[1.4.2 第2適用例]
つづいて、本実施形態における適用例として、第2適用例について図7を用いて説明する。第2適用例は、テーブル場の作業動作の誘導に適用した例である。
例えば、図7の場合、対象者がテーブル上で腕を上げるリハビリテーションを実施する場合、肘の曲がり具合をその場で確認しながらリハビリテーションを実施できることで、対象者が自分の動きを確認しながらリハビリテーションを実施する。
例えば、対象者Pが腕をS方向に上げる動作をした場合の肘の関節角度を予めセラピストが設定しておく。もし対象者Pが設定以上に肘を曲げてしまった場合、警告表示(M152)や、アラーム等で対象者に報知して、フィードバックする。これにより、対象者自身動作が正しくないことが理解できる。
また、対象者Pが腕を上げる動作について、10cm毎(当該値も設定可能である)に、肘の曲がり具合がセラピストの設定した閾値以内であれば、正しいというフィードバックを返す。これにより、対象者P自身が正しい動作をしていることを理解でき、正しい動作の習得を早く行うことができる。
このような動作としては、例えば寝返り、起き上がり、立ち上がり、座位保持、立位保持、歩行等の基本動作や姿勢であっても良いし、コップを持つ、掃除をする、つまむ、つかむ、腕の曲げ伸ばし等の主に手を使った細かな作業や、掃除・料理等の日常動作における作業全般にたいして適用可能である。
[2.第2実施形態]
つづいて、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、誘導手順と対象者動作との一致/不一致に対して評価を行う処理である。
第2実施形態は、第1実施形態の記憶部140を、図8の記憶部140bに置き換えた構成である。ここで、図8の対象者履歴情報144は、今までのリハビリテーションの結果が対象者毎に記憶されている。
具体的には、図5のステップS114で誘導手順と対象者動作とが一致した場合と、ステップS116で誘導手順と対象者動作とが一致しなかった場合とで、それぞれカウントを行っている。これにより、リハビリテーション動作の中で、どの程度正しく出来ているのか否かを評価することが可能となる。
例えば、図9は、テーブル上に表示されたマークを、対象者Pが触れていくリハビリテーションを行っている図である。例えば、複数のマークが投影されており、M202に対して選択指示が行われている。ここで、対象者PがM202の位置に手を動かすと、センシングされることで認識され、「一致動作」と判定される。また、M204の位置に手を動かすと、現在は選択指示が出ていないマークを触れていることから、「不一致動作」と判定される。
そして、一致数、不一致数を算出し、対象者Pに表示する。例えば、図10に示した表示画面W200のように、反応時間や、正解率(一致率)を表示することで、リハビリテーションにおける効果を対象者自身が確認することができ、次の目標も定めやすい。
[3.変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、CD(Compact Disc)、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
1 :リハビリテーション支援システム
10 :制御装置
110 :制御部
120 :認識部
130 :報知制御部
140 :記憶部
142 :誘導手順テーブル
20 :認識装置
30 :表示装置
32 :音出力装置

Claims (4)

  1. 表示装置を制御して誘導表示を行うリハビリテーション支援装置であって、
    リハビリテーション動作における対象者に動作を促す誘導手順を複数記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から読みだされた一の誘導手順に基づいて所定の位置に誘導表示を行うように前記表示装置を制御する制御手段と、
    前記対象者をセンシングして動作を認識する動作認識手段と、
    前記認識された動作により前記対象者の身体の一部が前記誘導表示の位置近傍に到達したか否かまたは前記対象者の動作が設定された姿勢パターンであるか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記判定手段により前記対象者の身体の一部が前記誘導表示の位置近傍に到達していないまたは前記対象者の動作が設定された姿勢パターンでないと判定されたとき、前記対象者に不一致を示す報知をし、前記一の誘導手順の次の誘導手順に基づく前記誘導表示を行うように前記表示装置を制御し、
    前記判定手段により前記対象者の身体の一部が前記誘導表示の位置近傍に到達しているまたは前記対象者の動作が設定された姿勢パターンであると判定されたとき、前記一の誘導手順の次の誘導手順に基づく前記誘導表示を行うように前記表示装置を制御し、
    少なくとも前記対象者の顔の角度、前記対象者の向き、前記対象者の身長に基づいて、前記対象者の視線の到達する位置に前記誘導表示を行うよう前記表示装置を制御することを特徴とするリハビリテーション支援装置。
  2. 前記制御手段は、前記対象者が前記一のリハビリテーション動作を完了したのちに、前記認識された動作を履歴表示するように前記表示装置を制御することを特徴とする請求項1に記載のリハビリテーション支援装置。
  3. 前記対象者の各関節の特徴点に基づいて前記対象者の特性を認識する人体認識手段をさらに備え、
    前記人体認識手段が、認識された前記対象者の特性に基づいて、認識された前記対象者がリハビリテーション動作を行う対象者であるかを判定し、
    認識された前記対象者がリハビリテーション動作を行う対象者であると判定されたとき、前記制御手段は、前記記憶手段から読みだされた一の誘導手順に基づいて誘導表示を行うように前記表示装置を制御することを特徴とする請求項1または請求項2記載のリハビリテーション支援装置。
  4. 前記対象者の視線の向きを前記対象者の顔の向き及び前記対象者の体の向きよりも優先し、前記対象者の顔の向きを前記対象者の体の向きよりも優先して、前記対象者の向きを認識することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリハビリテーション支援装置。
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