JP6895330B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プレス機によって加工されるワークを搬送するワーク搬送装置に関する。
特許文献1には、プレス機に用いられるワーク搬送装置が開示されている。以下に、特許文献1で用いられた符号を括弧書きで表記し、特許文献1に記載の技術について説明する。
特許文献1の記載によると、ワーク搬送装置(1)は、クランプ動作が固定された固定フィードバー(2)と、固定フィードバー(2)に対して平行に設けられた可動フィードバー(4)と、固定フィードバー(2)の長さ方向に一列に並んで固定フィードバー(2)に取り付けられた固定爪ユニット(7)と、可動フィードバー(4)の長さ方向に一列に並んで可動フィードバー(4)に取り付けられた可動爪ユニット(9)と、を備える。可動爪ユニット(9)にはエアシリンダ(20)が設けられており、可動爪ユニット(9)の可動爪(14a)がエアシリンダ(20)によって一定の圧力で固定爪ユニット(7)に向けて押し出されている。
固定フィードバー(2)はクランプ動作が固定されたものであり、可動フィードバー(4)は固定フィードバー(2)に対して接離する。可動フィードバー(4)が固定フィードバー(2)に対して接近すると、ワーク(W1)が可動爪ユニット(9)の可動爪(14a)と固定爪ユニット(7)の固定爪(12a)との間に挟まれる。引き続き可動フィードバー(4)が固定フィードバー(2)に対して接近すると、エアシリンダ(20)のピストンロッド(22a)が後退する。可動爪ユニット(9)の可動爪(14a)には、一定の圧力がエアシリンダ(20)によって与えられているので、可動爪(14a)と固定爪(12a)がワーク(W1)を挟み込む荷重は常に一定である。
特開2012−130944号公報
ところが、特許文献1に記載のワーク搬送装置(1)が高速に動作すると、可動爪(14a)がワーク(W1)に当たる時の衝撃力が大きくなる。そのため、その衝撃力によってワーク(W1)が位置ずれしたり、飛んでしまったりするので、問題が生じる。
また、固定フィードバー(2)のクランプ動作が固定されているため、ワーク(W1)を搬送するアドバンス動作後に固定フィードバー(2)及び可動フィードバー(4)が元の位置に戻る時に、固定爪(12a)がワーク(W1)に干渉してしまう。そのような干渉を防止するべく、固定フィードバー(2)を可動フィードバー(4)に同期して可動フィードバー(4)に対して接離させることも考えられる。そのような場合でも、両方の爪可(14a,12a)が同時にワーク(W1)に当たらなければ、どちらか一方の爪がワーク(W1)に当たる時に、ワーク(W1)が飛んでしまう。特にワーク搬送装置(1)が高速に動作するほど、ワーク(W1)が飛びやすくなってしまう。また、両方の爪(14a.12a)がワーク(W1)に同時に当たった後、一対のフィードバー(2,4)が僅かだけ更に接近するが、エアシリンダ(20)のピストンロッド(22a)が後退して、可動爪(14a)も後退する。そうすると、両方の爪(14a,12a)に挟まれたワーク(W1)の位置がずれてしまう。
なお、エアシリンダ(20)によって可動爪(14a)に一定の圧力を与えた上で、一対のフィードバー(2,4)を同期して互いに接離させる技術は特許文献1に開示されていない。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。本発明が解決しようとする課題は、ワークを一対のクランパによってクランプする際のワークの飛び及び位置ずれを抑制することである。
以上の課題を解決するための主たる発明は、ワークの搬送方向に沿って設けられた第一フィードバーと、前記第一フィードバーに対して並列される第二フィードバーと、前記第一フィードバーと前記第二フィードバーを互いに接離させるとともに、前記第一フィードバーと前記第二フィードバーを接近させた状態で搬送方向に移動させ、且つ前記第一フィードバーと前記第二フィードバーを離間させた状態で逆搬送方向に移動させる駆動部と、搬送方向に並んで前記第一フィードバーに取り付けられた複数の第一クランプ治具と、前記第一クランプ治具に対応して、搬送方向に並んで前記第二フィードバーに取り付けられた複数の第二クランプ治具と、を備え、前記第一クランプ治具が、前記第一フィードバーから、前記第一フィードバーと前記第二フィードバーの間の内側に向けて延設された第一アームと、前記第一フィードバー及び前記第二フィードバーの接離方向に進退可能となって前記第一アームに設けられた第一クランパと、前記第一アーム又は前記第一フィードバーに取り付けられ、一定の圧力で前記第一クランパを前記第二クランプ治具に向かって進出させる方向に付勢する付勢部と、を有し、前記第二クランプ治具が、前記第二フィードバーから、前記第一フィードバーと前記第二フィードバーの間の内側に向けて延設された第二アームと、前記第一フィードバー及び前記第二フィードバーの接離方向に進退可能となって前記第二アームに設けられた第二クランパと、前記第二クランパが前記第二アームに対して相対的に前記第一クランプ治具から離れる方向に変位することによって弾性変形し、弾性力によって前記第二クランパを前記第一クランプ治具に向かって進出させる方向に付勢する弾性部材と、を有するワーク搬送装置である。
本発明によれば、第一フィードバーと第二フィードバーが互いに近接する時に、第一クランパと第二クランパがワークに当たると、弾性部材が弾性変形する。従って、第一クランパと第二クランパがワークに当たる時の衝撃力が弾性部材に吸収される。これにより、ワークのクランプ時にワークが飛ばない。
また、付勢部が一定の圧力で第一クランパを第二クランプ治具の方へ付勢するので、第一クランパ及び第二クランパがワークを挟み込む力が一定である。それゆえ、第一クランパと第二クランパによって挟まれたワークの姿勢が安定する上、その際のワークの位置が一定に決まる。
図1は、プレス機の正面図である。 図2は、プレス機に設けられるトランスファフィーダ(ワーク搬送装置)の平面図である。 図3は、トランスファフィーダのフィードバーの軌道を示す斜視図である。 図4は、図2に示す切断面IV−IVの断面図である。 図5は、図4に示す切断面V−Vの断面図である。 図6は、一対のクランプ治具が互いに離間した状態を示した断面図である。 図7は、一対のクランプ治具がワークに当たった時の状態を示した断面図である。 図8は、一対のクランプ治具が最も接近した時の状態を示した断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
1.プレス機
図1はプレス機1の正面図である。
図1に示すように、ベッド(ロアーフレーム)11、アップライト(サイドフレーム)12,12及びクラウン(アッパーフレーム)13が矩形枠状に組み付けられることによって、フレーム10が設けられている。ここで、ベッド11上には、左右のアップライト12,12が立てられた状態に設けられている。アップライト12,12の上部間にクラウン13がアップライト12,12の上部間に架設されている。
アップライト12,12の間において、ボルスタ14がベッド11上に固定され、ラム15が昇降可能となってクラウン13に取り付けられ、ボルスタ14とラム15が上下方向で対向する。ラム15は、サーボモータ等の動力源及びクランクによって昇降されることによって、ボルスタ14に対して接離する。
ラム15の下面には、複数の上金型(パンチ)21が左右方向に等間隔で一列に並んで固定されている。以下では、これら上金型21の列を上金型列という。
ボルスタ14の上面には、複数の下金型(ダイ)22が左右方向に等間隔で一列に並んで固定されている。以下では、これら下金型22の列を下金型列という。
上金型列のピッチと下金型列のピッチは互いに等しい。そして、上金型21と下金型22が上下方向で対向する。
一体の上金型21とそれに対向する一体の下金型22によって1つの加工ステージが構成され、そのような複数の加工ステージが左右一列に並んでいる。ラム15が下降することによって、各加工ステージにおいてワーク(被搬送物、被加工物)9が上金型21と下金型22との間に挟まれて、プレス加工される。
2.トランスファフィーダ(ワーク搬送装置)
このプレス機1には、ワーク9を搬送するトランスファフィーダ(ワーク搬送装置)30が設けられている。トランスファフィーダ30は、ワーク9を下金型列のピッチと等しい搬送距離ずつ段階的に図1中の最も左側の第一加工ステージから最も右側の最終加工ステージに向かって搬送する。トランスファフィーダ30の搬送動作はラム15の昇降動作に同期する。つまり、ラム15が1回の下降・上昇をする毎に、トランスファフィーダ30がワーク9を加工ステージから右隣りの加工ステージに搬送する。従って、トランスファフィーダ30によって搬送されるワーク9は、最も左側の第1加工ステージから順に各加工ステージでプレス加工され、最後に最も右側の最終加工ステージの下金型22から右へ取り出される。なお、以下の説明では、図1中の右方向を搬送方向ともいい、図1中の左方向を逆搬送方向ともいい、図1の紙面の手前に向かう方向を前方向ともいい、図1の紙面の奥に向かう方向を後ろ方向ともいう。
図2は、トランスファフィーダ30の平面図である。図1及び図2に示すように、トランスファフィーダ30は第一フィードバー31と、第二フィードバー32と、駆動部33,34と、複数の第一クランプ治具40と、複数の第二クランプ治具60と、を備える。
駆動部33が左のアップライト12の左側の側部に設けられ、駆動部34が右のアップライト12の右側の側部に設けられている。フィードバー31,32の一端が駆動部33に連結され、フィードバー31,32の他端が駆動部34に連結されている。フィードバー31,32は、ラム15とボルスタ14との間において搬送方向に沿って延びていて、互いに平行に設けられている。
第一フィードバー31には、複数の第一クランプ治具40が搬送方向に等間隔で一列に並んで取り付けられている。以下では、これら第一クランプ治具40の列を第一治具列という。
第二フィードバー32には、複数の第二クランプ治具60が搬送方向に等間隔で一列に並んで取り付けられている。以下では、これら第二クランプ治具60の列を第二治具列という。
第一治具列のピッチと第二治具列のピッチが互いに等しい上、第一治具列及び第二治具列のピッチは上金型列及び下金型列のピッチに等しい。第一クランプ治具40と第二クランプ治具60は前後方向で互いに対向する。
図3は、駆動部33,34によって駆動されるフィードバー31,32の軌道を示す斜視図である。駆動部33,34は、フィードバー31,32の平行状態を保った状態でフィードバー31,32を昇降し、左右方向に移動させ、更に前後方向に互いに接離させる。具体的には、駆動部33,34は、矢印Aのようにフィードバー31,32を前後方向に互いに接近させ、次いで矢印Bのようにフィードバー31,32を上昇させ、次いで矢印Cのようにフィードバー31,32を右方へ前進させ、次いで矢印Dのようにフィードバー31,32を下降させ、次いで矢印Eに示すようにフィードバー31,32を前後方向に互いに離間させ、次いで矢印Fのようにフィードバー31,32を左方へ後進させて元の位置(矢印Aの接近動作の前の位置)に戻す。
フィードバー31,32が矢印Aのように互いに接近すると、下金型22上のワーク9が第一クランプ治具40と第二クランプ治具60との間に挟まれる。フィードバー31,32が矢印Bのように上昇すると、クランプ治具40,60によって挟まれたワーク9が下金型22から持ち上げられる。フィードバー31,32が矢印Cの右方へ前進すると、クランプ治具40,50によって挟まれたワーク9が右隣の下金型22の上へ送られる。フィードバー31,32が矢印Dのように下降すると、クランプ治具40,60によって挟まれたワーク9が下金型22に降ろされる。フィードバー31,32が矢印Eのように互いに離間すると、クランプ治具40,60によるワーク9の挟持が解除される。フィードバー31,32が矢印Fの左方へ後退すると、クランプ治具40,60が左隣りの下金型22に対応する位置に戻る。
ここで、ラム15が下死点から上死点へ上昇する際に、フィードバー31,32が矢印A及び矢印Bのような動作をする。その後、フィードバー31,32が矢印Cのように右へ前進する際に、ラム15が上死点に達して下降する。ラム15が上死点から下死点へ下降する際に、フィードバー31,32が矢印D及び矢印Eのような動作をする。その後、フィードバー31,32が矢印Fのように左へ後進する際に、ラム15が下死点に達して上昇する。
なお、駆動部33,34は、昇降用の動力源(サーボモータ等)、前後移動用の動力源(サーボモータ等)及び左右移動用の動力源(サーボモータ等)を有するサーボ機構でもよいし、一つの動力源の動力をカム機構やリンク機構等の伝動機構によって上述の矢印A〜Fに示す軌道の運動に変換する機構でもよい。
3.第一クランプ治具
図4及び図5を参照して、クランプ治具40,60について詳細に説明する。図4は、図2に示すIV−IVの切断面に沿った断面図である。図5は、図4に示すV−Vの切断面に沿った断面図である。
第一クランプ治具40は、第一アーム41、第一ガイド42、第一スライダ43、第一ストッパ45、エアシリンダ(付勢部)46、圧力調整弁49及び第一クランパ50を備える。
3−1.第一アーム、第一ガイド、第一スライダ及びク第一クランパについて
第一アーム41は、ねじ等によって第一フィードバー31に着脱可能に取り付けられている。第一アーム41は、第一フィードバー31からフィードバー31,32の間の内側に向かって延び出ている。
第一アーム41には、搬送方向及び上下方向に直交する前後方向に延在した溝状又は穴状の第一ガイド42が設けられている。この第一ガイド42に第一スライダ43が装着されて、第一スライダ43及び第一クランパ50が第一ガイド42によって前後方向に案内される。
第一スライダ43は、第一ガイド42から第一アーム41の先端を越えてフィードバー31,32の間の内側に向かって突出している。第一スライダ43が第一ガイド42に沿ってスライドすることによって、第一スライダ43が第一アーム41の先端から突き出る長さが変化する。
第一スライダ43の先端には第一クランパ50がねじ等によって固定されており、第一クランパ50が第一スライダ43に対して着脱可能である。なお、第一クランパ50は、フィンガーと称呼されることもある。
3−2.第一可動範囲制限部について
上述のように、第一スライダ43及び第一クランパ50は、前後方向に進退可能となって第一アーム41に取り付けられている。そして、第一スライダ43及び第一クランパ50の可動範囲は、第一可動部制限部によって、つまり、第一長穴44及び第一ストッパ45によって、第一クランパ50が後方へ進出した位置と第一クランパ50が前方へ後退した位置との間に制限されている。以下、第一長穴44及び第一ストッパ45について詳細に説明する。
第一スライダ43には、前後方向に長尺な第一長穴44が形成されている。一方、第一ガイド42内において第一ストッパ45が第一アーム41に固定されている。この第一ストッパ45が第一長穴44に差し込まれて、第一長穴44の内面が第一ストッパ45に対して前後方向に摺動可能とされている。第一ストッパ45が第一長穴44の前端に当接すると、第一スライダ43が第一アーム41の先端から最も長く突き出た状態となっている。一方、第一ストッパ45が第一長穴44の後端に当接すると、第一スライダ43が第一アーム41の先端から最も短く突き出た状態となっている。
3−3.エアシリンダ及び圧力調整弁について
第一アーム41の下面にはエアシリンダ46が取り付けられている。このエアシリンダ46のボディ48が第一フィードバー31と第一ガイド42との間に配置されており、エアシリンダ46のプランジャ47がボディ48から第一ガイド42に向かって突出している。プランジャ47はボディ48に対して前後方向に進出可能・後退可能に設けられている。
なお、エアシリンダ46が第一フィードバー31に取り付けられてもよい。
エアシリンダ46のボディ48にはコンプレッサーによって高圧ガスが供給される。コンプレッサーからエアシリンダ46のボディ48までの配管の中途部には圧力調整弁(レギュレーター)49が設けられている。この圧力調整弁49は、第一フィードバー31の上において第一アーム41の上面に取り付けられている。
圧力調整弁49はボディ48への供給圧を一定に維持するよう調整する。圧力調整弁49による供給圧は手動によって変更可能である。つまり、作業者が圧力調整弁49のハンドルを回転することによって、圧力調整弁49による供給圧が変更される。また、圧力調整弁49には、圧力調整弁49による供給圧を測定して表示するゲージが設けられている。
高圧ガスがコンプレッサーから圧力調整弁49を介してボディ48に供給されることによって、プランジャ47がボディ48から後方に進出して第一スライダ43及び第一クランパ50を後方へ付勢している。これにより、第一ストッパ45が第一長穴44の前端に当接して、第一スライダ43が第一アーム41の先端から最も長く突き出た状態となる。その状態で第一スライダ43が前方に押されると、第一スライダ43が第一アーム41に対して相対的に前方に変位し、プランジャ47がボディ48に引き込む。ボディ48への供給圧が一定であるので、プランジャ47が引き込んでも、プランジャ47から第一スライダ43及び第一クランパ50に与えられる荷重は一定である。
4.第二クランプ治具
第二クランプ治具60は、第二アーム61、第二ガイド62、第二スライダ63、第二ストッパ65、弾性バネ67、バネ止め68及び第二クランパ70を備える。
4−1.第二アーム、第二ガイド、第二スライダ及び第二クランパについて
第二アーム61は、ねじ等によって第二フィードバー32に着脱可能に取り付けられている。第二アーム61は、第二フィードバー32からフィードバー31,32の間の内側に向かって延び出ている。
第二アーム61には、搬送方向及び上下方向に直交する前後方向に延在した溝状又は穴状の第二ガイド62が設けられている。この第二ガイド62に第二スライダ63が取り付けられて、第二ガイド62によって第二スライダ63が前後方向に案内される。
第二スライダ63は、第二ガイド62から第二アーム61の先端を越えてフィードバー31,32の間の内側に向かって突出している。第二スライダ63がガイド63に沿ってスライドすることによって、第二スライダ63が第二アーム61の先端から突き出る長さが変化する。
第二スライダ63の先端には第二クランパ70がねじ等によって固定されており、第二クランパ70が第二スライダ63に対して着脱可能である。なお、第二スライダ63は、フィンガーと称呼されることもある。
4−2.第二可動範囲制限部について
上述のように、第二スライダ63及び第二クランパ70は、上述のように、前後方向に進退可能となって第二アーム61に取り付けられている。そして、第二スライダ63及び第二クランパ70の可動範囲は、第二可動部制限部によって、つまり、第二長穴64及び第二ストッパ65によって、第二クランパ70が前方へ進出した位置と第二クランパ70が後方へ後退した位置との間に制限されている。以下、第二長穴64及び第二ストッパ65について詳細に説明する。
第二スライダ63には、前後方向に長尺な第二長穴64が形成されている。一方、第二ガイド62内においてストッパ65が第二アーム61に固定されている。この第二ストッパ65が第二長穴64に差し込まれて、第二長穴64の内面が第二ストッパ65に対して前後方向に摺動可能とされている。第二ストッパ65が第二長穴64の後端に当接すると、第二スライダ63及び第二クランパ70が第二アーム61の先端から最も長く突き出た状態となっている。一方、第二ストッパ65が第二長穴64の前端に当接すると、第二スライダ63及び第二クランパ70が第二アーム61の先端から最も短く突き出た状態となっている。
4−3.弾性バネ及びバネ止めについて
第二スライダ63の後端面には収容穴66が形成さている。その収容穴66には弾性バネ67が収容されていて、その弾性バネ67の一端が収容穴66の突き当たり部に当接する。弾性バネ67は収容穴66から第二ガイド62内にはみ出ており、弾性バネ67の他端が第二ガイド62の後ろ側においてバネ止め68に当接している。このバネ止め68は第二アーム61の下面に取り付けられている。
弾性バネ67は、バネ止め68から反力を取って、第二スライダ63及び第二クランパ70を前方へ付勢している。これにより、第二ストッパ65が第二長穴64の後端に当接して、第二スライダ63が第二アーム61の先端から最も長く突き出た状態となる。その状態で第二スライダ63が後方に押されると、第二スライダ63が第二アーム61に対して相対的に後方に変位するとともに、弾性バネ67が圧縮変形する。圧縮した弾性バネ67の弾性力は、エアシリンダ46が第一スライダ43を付勢する荷重よりも小さい。
5.クランプ時のクランプ治具の挙動
図3に示す矢印Aのようにフィードバー31,32が駆動部33,34によって互いに近接する時のクランプ治具40,60の挙動について、図6〜図8を参照して説明する。
図6に示すように、フィードバー31,32が互いに接近する前には、クランパ50,70がワーク9から離れており、ワーク9がクランパ50,70によって挟み込まれていない。従って、第一スライダ43がエアシリンダ46のプランジャ47によって後方へ付勢されているが、第一長穴44の前端に第一ストッパ45が当接し、エアシリンダ46による荷重が第一ストッパ45に受けられている。一方、第二スライダ63が弾性バネ67によって前方へ付勢されているが、第二長穴64の後端にストッパ65が当接し、弾性バネ67の弾性力がストッパ65に受けられている。
フィードバー31,32が互いに接近すると、第一ストッパ45が第一長穴44の前端に当接した状態を保って、第一アーム41、第一スライダ43及び第一クランパ50が一体的にワーク9に向かって後方へ移動する。同時に、第二ストッパ65が第二長穴64の後端に当接した状態を保って、第二アーム61、第二スライダ63及び第二クランパ70が一体的にワーク9に向かって前方へ移動する。そして、図7に示すように、第一クランパ50がワーク9に当接するとともに、ほぼ同時に第二クランパ70がワーク9に当接する。それゆえ、クランパ50,70の衝撃力によりワーク9が下金型22から飛ぶことを防止できる。また、クランパ50,70がワーク9に当たる時の衝撃力が弾性バネ67やエアシリンダ46に吸収されて、更にエアシリンダ46により減衰されるので、ワーク9が下金型22から飛ばない。
引き続きフィードバー31,32が互いに接近する。そうすると、第一アーム41がワーク9に向かって後方へ移動し、第二アーム61がワーク9に向かって前方へ移動する。ところが、クランパ50,70がワーク9に当接しているので、クランパ50,70及びスライダ43,63が移動しない。それゆえ、第一ストッパ45が第一長穴44の前端から離れるとともに、エアシリンダ46のプランジャ47が第一スライダ43によって押されてボディ48に引き込む。また、第二ストッパ65が第二長穴64の後端から離れるとともに、弾性バネ67が第二スライダ63によって押されて圧縮される。
フィードバー31,32が最も接近すると(フィードバー31,32の動きが矢印Aのような接近から矢印Bのような上昇に切り替わると)、図8に示すように第一ストッパ45が第一長穴44の後端と前端との間に位置しており、第一スライダ43及び第一クランパ50は可動範囲の中途部に位置する。そして、プランジャ47から第一スライダ43に与えられる荷重は一定に保たれる。一方、第二ストッパ65が第二長穴64の前端に当たって、第二スライダ63が第二アーム61に対して相対的にそれ以上後方に移動しないように止められる。これにより、プランジャ47から第一スライダ43に与えられる荷重は第二ストッパ65から第二スライダ63に与えられる反力と釣り合って、ワーク9がセンタリングされる。第二ストッパ65が第二長穴64の前端に当たっているので、ワーク9のセンタリング位置が一定の位置に決まる。
また、エアシリンダ46が一定圧に調整されるため、クランパ50,70がワーク9を挟み込む力が一定である。それゆえ、ワーク9の姿勢が安定するとともに、ワーク9のセンタリング位置が一定の位置に決まる。
6.クランプ解除時のクランプ治具の挙動
図3に示す矢印Eのようにフィードバー31,32が駆動部33,34によって互いに離間する時のクランプ治具40,60の挙動について説明する。
図8に示すように、フィードバー31,32が互いに離間する前には、第一ストッパ45が第一長穴44の後端と前端との間に位置しているとともに、第二ストッパ65が第二長穴64の前端に当接している。そのため、プランジャ47から第一スライダ43に与えられる荷重は第二ストッパ65から第二スライダ63に与えられる反力と釣り合っている。
フィードバー31,32が互いに離間すると、第一アーム41がワーク9から離れるように前方へ移動し、第二アーム61がワーク9から離れるように後方へ移動する。これにより、エアシリンダ46のプランジャ47がボディ48から進出するとともに、弾性バネ67が復元する。それゆえ、ワーク9がクランパ50,70によって挟まれた状態が維持される。
引き続きフィードバー31,32が互いに離間する。そうすると、第一長穴44の前端に第一ストッパ45が当接するとともに、第二長穴64の後端に第二ストッパ65が当接する(図7参照)。その後は、第一アーム41、第一スライダ43及び第一クランパ50が一体的に前方へ移動することによって、第一クランパ50がワーク9から前方へ離間する。同様に、第二アーム61、第二スライダ63及び第二クランパ70が一体的に後方へ移動し、第二クランパ70がワーク9から後方へ離間する。
7.効果
以上の実施の形態によれば、次のような効果をもたらす。
(1) フィードバー31,32が互いに近接する時、エアシリンダ46によって第一スライダ43及び第一クランパ50が後方に突き出た状態で、更に、弾性バネ67によって第二スライダ63及び第二クランパ70が前方に突き出た状態である。それゆえ、第一クランパ50と第二クランパ70がほぼ同時にワーク9に当たることと、その直後に第一クランパ50及び第一スライダ43が第一アーム41に対して相対的に変位することと、クランパ50,70がワーク9に当たった直後に第二クランパ70及び第二スライダ63が第二アーム61に対して相対的に変位することとを実現できる。それゆえ、クランパ50,70がワーク9に当たる時にワーク9が下金型22から飛ばない。特にトランスファフィーダ30が高速に動作する場合でも、ワーク9の飛翔を防止できる。
(2) クランパ50,70がワーク9に当たる時の衝撃力は、弾性バネ67及びエアシリンダ46に吸収されて、更にエアシリンダ46により減衰される。それゆえ、クランパ50,70がワーク9に当たった直後にワーク9が下金型22から飛ばない。
(3) フィードバー31,32が最も接近した時には、プランジャ47から第一スライダ43に与えられる荷重は第一クランパ50、ワーク9、第二クランパ70及び第二スライダ63を伝達して第二ストッパ65に受けられる。その際、第二ストッパ65が第二長穴64の前端に当たっているので、ワーク9のセンタリング位置が一定の位置に決まる。
(4) 圧縮した弾性バネ67の弾性力は、エアシリンダ46が第一スライダ43を押す荷重よりも小さい。それゆえ、フィードバー31,32が最も接近した時に、第二ストッパ65が第二長穴64の前端に確実に当たる。それゆえ、ワーク9を確実に一定の位置にセンタリングすることができる。
(5) エアシリンダ46が一定圧に調整されるため、クランパ50,70がワーク9を挟み込む力が一定である。そのため、クランパ50,70によって挟まれたワーク9の姿勢が安定する上、ワーク9のセンタリング位置が一定の位置に決まる。
(6) 駆動部33,34によってフィードバー31,32が互いに接離されるので、プレス加工時にクランパ50,70が金型21,22に干渉しない上、フィードバー31,32が矢印Fのように元の位置に戻る時にクランパ50,70がワーク9に干渉しない。
1…プレス機
9…ワーク
30…トランスファフィーダ(ワーク搬送装置)
31…第一フィードバー
32…第二フィードバー
33,34…駆動部
40…第一クランプ治具
41…第一アーム
44…第一長穴(第一可動範囲制限部)
45…第一ストッパ(第一可動範囲制限部)
46…エアシリンダ(付勢部)
49…圧力調整弁
50…第一クランパ
60…第二クランプ治具
61…第二アーム
64…第二長穴(第二可動範囲制限部)
65…第二ストッパ(第二可動範囲制限部)
67…弾性バネ(弾性部材)
70…第二クランパ

Claims (5)

  1. ワークの搬送方向に沿って設けられた第一フィードバーと、
    前記第一フィードバーに対して並列される第二フィードバーと、
    前記第一フィードバーと前記第二フィードバーを互いに接離させるとともに、前記第一フィードバーと前記第二フィードバーを接近させた状態で搬送方向に移動させ、且つ前記第一フィードバーと前記第二フィードバーを離間させた状態で逆搬送方向に移動させる駆動部と、
    搬送方向に並んで前記第一フィードバーに取り付けられた複数の第一クランプ治具と、
    前記第一クランプ治具に対応して、搬送方向に並んで前記第二フィードバーに取り付けられた複数の第二クランプ治具と、を備え、
    前記第一クランプ治具が、
    前記第一フィードバーから、前記第一フィードバーと前記第二フィードバーの間の内側に向けて延設された第一アームと、
    前記第一フィードバー及び前記第二フィードバーの接離方向に進退可能となって前記第一アームに設けられた第一クランパと、
    前記第一アーム又は前記第一フィードバーに取り付けられ、一定の圧力で前記第一クランパを前記第二クランプ治具に向かって進出させる方向に付勢する付勢部と、を有し、
    前記第二クランプ治具が、
    前記第二フィードバーから、前記第一フィードバーと前記第二フィードバーの間の内側に向けて延設された第二アームと、
    前記第一フィードバー及び前記第二フィードバーの接離方向に進退可能となって前記第二アームに設けられた第二クランパと、
    前記第二クランパが前記第二アームに対して相対的に前記第一クランプ治具から離れる方向に変位することによって弾性変形し、弾性力によって前記第二クランパを前記第一クランプ治具に向かって進出させる方向に付勢する弾性部材と、を有する
    ワーク搬送装置。
  2. 前記付勢部が前記第一クランパを付勢する荷重は、前記弾性部材の弾性力よりも大きい
    請求項1に記載のワーク搬送装置。
  3. 前記第一クランプ治具が、
    前記第一アームに設けられ、前記第一クランパの可動範囲を、前記第一クランパが前記第二クランプ治具に向かって進出した位置と前記第一クランパが前記第二クランプ治具から離れて後退した位置との間に制限する第一可動範囲制限部を更に有し、
    前記第二クランプ治具が、
    前記第二アームに設けられ、前記第二クランパの可動範囲を、前記第二クランパが前記第一クランプ治具に向かって進出した位置と前記第二クランパが前記第一クランプ治具から離れて後退した位置との間に制限する第二可動範囲制限部を更に有する
    請求項1又は2に記載のワーク搬送装置。
  4. 前記第一フィードバーと前記第二フィードバーが前記駆動部によって互いに接近した状態では、前記ワークが前記第一クランパと前記第二クランパとの間に挟持され、前記第二クランパが後退した位置に前記第二可動範囲制限部によって止められ、前記第一クランパが前記付勢部の圧力に抗して後退して可動範囲の中途部に位置する
    請求項3に記載のワーク搬送装置。
  5. 前記第一フィードバーと前記第二フィードバーが前記駆動部によって互いに離間した状態では、前記第一クランパが前記付勢部によって付勢されることによって前記第一クランパが進出した位置に前記第一可動範囲制限部によって止められるとともに、前記第二クランパが前記弾性部材によって付勢されることによって前記第二クランパが進出した位置に前記第二可動範囲制限部によって止められる
    請求項3又は4に記載のワーク搬送装置。
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