JP6895330B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents
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Description
なお、エアシリンダ(20)によって可動爪(14a)に一定の圧力を与えた上で、一対のフィードバー(2,4)を同期して互いに接離させる技術は特許文献1に開示されていない。
また、付勢部が一定の圧力で第一クランパを第二クランプ治具の方へ付勢するので、第一クランパ及び第二クランパがワークを挟み込む力が一定である。それゆえ、第一クランパと第二クランパによって挟まれたワークの姿勢が安定する上、その際のワークの位置が一定に決まる。
図1はプレス機1の正面図である。
図1に示すように、ベッド(ロアーフレーム)11、アップライト(サイドフレーム)12,12及びクラウン(アッパーフレーム)13が矩形枠状に組み付けられることによって、フレーム10が設けられている。ここで、ベッド11上には、左右のアップライト12,12が立てられた状態に設けられている。アップライト12,12の上部間にクラウン13がアップライト12,12の上部間に架設されている。
ボルスタ14の上面には、複数の下金型(ダイ)22が左右方向に等間隔で一列に並んで固定されている。以下では、これら下金型22の列を下金型列という。
上金型列のピッチと下金型列のピッチは互いに等しい。そして、上金型21と下金型22が上下方向で対向する。
このプレス機1には、ワーク9を搬送するトランスファフィーダ(ワーク搬送装置)30が設けられている。トランスファフィーダ30は、ワーク9を下金型列のピッチと等しい搬送距離ずつ段階的に図1中の最も左側の第一加工ステージから最も右側の最終加工ステージに向かって搬送する。トランスファフィーダ30の搬送動作はラム15の昇降動作に同期する。つまり、ラム15が1回の下降・上昇をする毎に、トランスファフィーダ30がワーク9を加工ステージから右隣りの加工ステージに搬送する。従って、トランスファフィーダ30によって搬送されるワーク9は、最も左側の第1加工ステージから順に各加工ステージでプレス加工され、最後に最も右側の最終加工ステージの下金型22から右へ取り出される。なお、以下の説明では、図1中の右方向を搬送方向ともいい、図1中の左方向を逆搬送方向ともいい、図1の紙面の手前に向かう方向を前方向ともいい、図1の紙面の奥に向かう方向を後ろ方向ともいう。
第二フィードバー32には、複数の第二クランプ治具60が搬送方向に等間隔で一列に並んで取り付けられている。以下では、これら第二クランプ治具60の列を第二治具列という。
第一治具列のピッチと第二治具列のピッチが互いに等しい上、第一治具列及び第二治具列のピッチは上金型列及び下金型列のピッチに等しい。第一クランプ治具40と第二クランプ治具60は前後方向で互いに対向する。
図4及び図5を参照して、クランプ治具40,60について詳細に説明する。図4は、図2に示すIV−IVの切断面に沿った断面図である。図5は、図4に示すV−Vの切断面に沿った断面図である。
第一アーム41は、ねじ等によって第一フィードバー31に着脱可能に取り付けられている。第一アーム41は、第一フィードバー31からフィードバー31,32の間の内側に向かって延び出ている。
第一アーム41には、搬送方向及び上下方向に直交する前後方向に延在した溝状又は穴状の第一ガイド42が設けられている。この第一ガイド42に第一スライダ43が装着されて、第一スライダ43及び第一クランパ50が第一ガイド42によって前後方向に案内される。
上述のように、第一スライダ43及び第一クランパ50は、前後方向に進退可能となって第一アーム41に取り付けられている。そして、第一スライダ43及び第一クランパ50の可動範囲は、第一可動部制限部によって、つまり、第一長穴44及び第一ストッパ45によって、第一クランパ50が後方へ進出した位置と第一クランパ50が前方へ後退した位置との間に制限されている。以下、第一長穴44及び第一ストッパ45について詳細に説明する。
第一アーム41の下面にはエアシリンダ46が取り付けられている。このエアシリンダ46のボディ48が第一フィードバー31と第一ガイド42との間に配置されており、エアシリンダ46のプランジャ47がボディ48から第一ガイド42に向かって突出している。プランジャ47はボディ48に対して前後方向に進出可能・後退可能に設けられている。
なお、エアシリンダ46が第一フィードバー31に取り付けられてもよい。
第二クランプ治具60は、第二アーム61、第二ガイド62、第二スライダ63、第二ストッパ65、弾性バネ67、バネ止め68及び第二クランパ70を備える。
第二アーム61は、ねじ等によって第二フィードバー32に着脱可能に取り付けられている。第二アーム61は、第二フィードバー32からフィードバー31,32の間の内側に向かって延び出ている。
第二アーム61には、搬送方向及び上下方向に直交する前後方向に延在した溝状又は穴状の第二ガイド62が設けられている。この第二ガイド62に第二スライダ63が取り付けられて、第二ガイド62によって第二スライダ63が前後方向に案内される。
上述のように、第二スライダ63及び第二クランパ70は、上述のように、前後方向に進退可能となって第二アーム61に取り付けられている。そして、第二スライダ63及び第二クランパ70の可動範囲は、第二可動部制限部によって、つまり、第二長穴64及び第二ストッパ65によって、第二クランパ70が前方へ進出した位置と第二クランパ70が後方へ後退した位置との間に制限されている。以下、第二長穴64及び第二ストッパ65について詳細に説明する。
第二スライダ63の後端面には収容穴66が形成さている。その収容穴66には弾性バネ67が収容されていて、その弾性バネ67の一端が収容穴66の突き当たり部に当接する。弾性バネ67は収容穴66から第二ガイド62内にはみ出ており、弾性バネ67の他端が第二ガイド62の後ろ側においてバネ止め68に当接している。このバネ止め68は第二アーム61の下面に取り付けられている。
図3に示す矢印Aのようにフィードバー31,32が駆動部33,34によって互いに近接する時のクランプ治具40,60の挙動について、図6〜図8を参照して説明する。
また、エアシリンダ46が一定圧に調整されるため、クランパ50,70がワーク9を挟み込む力が一定である。それゆえ、ワーク9の姿勢が安定するとともに、ワーク9のセンタリング位置が一定の位置に決まる。
図3に示す矢印Eのようにフィードバー31,32が駆動部33,34によって互いに離間する時のクランプ治具40,60の挙動について説明する。
以上の実施の形態によれば、次のような効果をもたらす。
(1) フィードバー31,32が互いに近接する時、エアシリンダ46によって第一スライダ43及び第一クランパ50が後方に突き出た状態で、更に、弾性バネ67によって第二スライダ63及び第二クランパ70が前方に突き出た状態である。それゆえ、第一クランパ50と第二クランパ70がほぼ同時にワーク9に当たることと、その直後に第一クランパ50及び第一スライダ43が第一アーム41に対して相対的に変位することと、クランパ50,70がワーク9に当たった直後に第二クランパ70及び第二スライダ63が第二アーム61に対して相対的に変位することとを実現できる。それゆえ、クランパ50,70がワーク9に当たる時にワーク9が下金型22から飛ばない。特にトランスファフィーダ30が高速に動作する場合でも、ワーク9の飛翔を防止できる。
9…ワーク
30…トランスファフィーダ(ワーク搬送装置)
31…第一フィードバー
32…第二フィードバー
33,34…駆動部
40…第一クランプ治具
41…第一アーム
44…第一長穴(第一可動範囲制限部)
45…第一ストッパ(第一可動範囲制限部)
46…エアシリンダ(付勢部)
49…圧力調整弁
50…第一クランパ
60…第二クランプ治具
61…第二アーム
64…第二長穴(第二可動範囲制限部)
65…第二ストッパ(第二可動範囲制限部)
67…弾性バネ(弾性部材)
70…第二クランパ
Claims (5)
- ワークの搬送方向に沿って設けられた第一フィードバーと、
前記第一フィードバーに対して並列される第二フィードバーと、
前記第一フィードバーと前記第二フィードバーを互いに接離させるとともに、前記第一フィードバーと前記第二フィードバーを接近させた状態で搬送方向に移動させ、且つ前記第一フィードバーと前記第二フィードバーを離間させた状態で逆搬送方向に移動させる駆動部と、
搬送方向に並んで前記第一フィードバーに取り付けられた複数の第一クランプ治具と、
前記第一クランプ治具に対応して、搬送方向に並んで前記第二フィードバーに取り付けられた複数の第二クランプ治具と、を備え、
前記第一クランプ治具が、
前記第一フィードバーから、前記第一フィードバーと前記第二フィードバーの間の内側に向けて延設された第一アームと、
前記第一フィードバー及び前記第二フィードバーの接離方向に進退可能となって前記第一アームに設けられた第一クランパと、
前記第一アーム又は前記第一フィードバーに取り付けられ、一定の圧力で前記第一クランパを前記第二クランプ治具に向かって進出させる方向に付勢する付勢部と、を有し、
前記第二クランプ治具が、
前記第二フィードバーから、前記第一フィードバーと前記第二フィードバーの間の内側に向けて延設された第二アームと、
前記第一フィードバー及び前記第二フィードバーの接離方向に進退可能となって前記第二アームに設けられた第二クランパと、
前記第二クランパが前記第二アームに対して相対的に前記第一クランプ治具から離れる方向に変位することによって弾性変形し、弾性力によって前記第二クランパを前記第一クランプ治具に向かって進出させる方向に付勢する弾性部材と、を有する
ワーク搬送装置。 - 前記付勢部が前記第一クランパを付勢する荷重は、前記弾性部材の弾性力よりも大きい
請求項1に記載のワーク搬送装置。 - 前記第一クランプ治具が、
前記第一アームに設けられ、前記第一クランパの可動範囲を、前記第一クランパが前記第二クランプ治具に向かって進出した位置と前記第一クランパが前記第二クランプ治具から離れて後退した位置との間に制限する第一可動範囲制限部を更に有し、
前記第二クランプ治具が、
前記第二アームに設けられ、前記第二クランパの可動範囲を、前記第二クランパが前記第一クランプ治具に向かって進出した位置と前記第二クランパが前記第一クランプ治具から離れて後退した位置との間に制限する第二可動範囲制限部を更に有する
請求項1又は2に記載のワーク搬送装置。 - 前記第一フィードバーと前記第二フィードバーが前記駆動部によって互いに接近した状態では、前記ワークが前記第一クランパと前記第二クランパとの間に挟持され、前記第二クランパが後退した位置に前記第二可動範囲制限部によって止められ、前記第一クランパが前記付勢部の圧力に抗して後退して可動範囲の中途部に位置する
請求項3に記載のワーク搬送装置。 - 前記第一フィードバーと前記第二フィードバーが前記駆動部によって互いに離間した状態では、前記第一クランパが前記付勢部によって付勢されることによって前記第一クランパが進出した位置に前記第一可動範囲制限部によって止められるとともに、前記第二クランパが前記弾性部材によって付勢されることによって前記第二クランパが進出した位置に前記第二可動範囲制限部によって止められる
請求項3又は4に記載のワーク搬送装置。
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2017
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