JP6893041B2 - 収穫箱載置装置 - Google Patents
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Description
<収穫箱載置装置>
本発明の一実施形態は、図1〜3で示すように、農作業場内で収穫する農作物を収容する収穫箱を載置する収穫箱載置装置1である。当該収穫箱載置装置1は、上部に載置された収穫箱を一方向(図1の紙面左右方向)に搬送する搬送部2、及びこの搬送部2の両側(搬送部2からみて搬送方向に直交する側(図1の紙面上下方向))に配され、上記一方向に複数の収穫箱を上部に載置可能な載置部3を備えている。
当該収穫箱載置装置1は、上述のように架台8及び走行部9を備えることで、圃場内を移動しながら各種作業を行うことができる収穫箱搬送装置として機能する。つまり、既に農作物を収納した複数の収穫箱を回収した装置としても使用できる。
搬送部2は、本実施形態においては、ローラコンベアから構成されている。このローラコンベアは、例えば図4に示すように、平行かつ一方向に並べられる複数のローラ2aと、複数のローラ2aをそれぞれ回転自在に支持するローラ軸2bと、複数のローラ軸の両端を保持する一対のローラコンベア主フレーム2cとを主に備えるものを採用することが可能である。複数のローラ2aの上部に収穫箱が載置され、複数のローラ2aが回転することで収穫箱を容易に一方向に搬送することができる。なお、搬送部2としては、手動ローラコンベアに限定されず、その他、電動ローラコンベア、ベルトコンベア等を採用することができるが、軽量で取り扱いの容易な重力式のローラコンベアを採用することが好ましい。
ローラコンベア主フレーム2cは、ローラコンベアの側面を構成する板状部分を有し、この板状部材は、複数のローラ軸2bを保持するための同一径の貫通孔を同一間隔で有している。ローラコンベア主フレーム2cは一対で用いられ、一対のローラコンベア主フレーム2cは、一方向に沿って平行に配置される。ローラコンベア主フレーム2cの形状としては、特に限定されるものではなく、平板状、角管状、C型チャンネル形状等、公知の形状を用いることができるが、C型チャンネル形状とすることが好ましい。ローラコンベア主フレーム2cの材質としては、特に限定されるものではなく、鉄、ステンレス、アルミニウム等、公知の材質を用いることができる。なお、上記材質としては、軽量かつ錆びにくいため、アルミニウムであることが好ましい。
ローラ軸2bは、前記ローラコンベア主フレーム2cの貫通孔に挿通される。複数のローラ軸2bは、一対のローラコンベア主フレーム2c間に並列に配置される。ローラ軸2bの直径としては、特に限定されるものではなく、ローラコンベア主フレーム2c及びローラ2aの荷重、大きさ等により適宜選択されるが、例えば3mm以上20mm以下とすることができる。ローラ軸12の材質としては、特に限定されるものではなく、鉄、ステンレス、アルミニウム、樹脂等、公知の材質を用いることができる。
複数のローラ2aは、一対のローラコンベア主フレーム2c間に配置される各ローラ軸2bに支持される。ローラ2aは、ローラ軸2bに回転自在に支持され、ローラ2aの上面は、上記ローラコンベア主フレーム2aの上面よりも上方に位置し、ローラコンベアの搬送面を構成する。ローラ2aは円柱形状であり、その直径としては、特に限定されるものではないが、例えば10mm以上60mm以下とすることができる。円筒形状のローラ2aの長さとしては、特に限定されるものではないが、例えば100mm以上1000mm以下とすることができる。ローラ2aの材質としては、特に限定されるものではなく、鉄、ステンレス、アルミニウム、樹脂等、公知の材質を用いることができる。ローラ2aの外表面には、被搬送物に疵等が生じるのを防止、抑制するため、ゴム等のクッション性の保護材を貼付等することができる。
載置部3は、上述のように搬送部2の両側に配され、搬送部2の搬送方向に複数の収穫箱を上面に載置できる。
本実施形態において、底面支持ローラ7は、一方向(搬送部2の搬送方向)と平行な軸を中心に回転可能で、載置部3と搬送部2との間に配される複数のローラを有している。また、底面支持ローラ7は、複数のローラをそれぞれ回転自在に支持する複数のローラ軸と、複数のローラ軸の両端を保持する一対の底面支持ローラフレームとを主に備えている。なお、搬送部2のローラコンベアと同様に、上記ローラ軸を底面支持ローラフレームに回転可能に設ける等、適宜設計変更可能である。上記底面支持ローラフレームは、架台8(の載置台搭載フレーム8e)に固定されている。なお、底面支持ローラ7の固定方法については、種々の方法が採用可能であり、例えば、底面支持ローラは、搬送部に固定されていてもよく、載置部に固定されていてもよい。
次に、載置台と底面支持ローラと搬送部との位置関係について、図5〜図7を参酌しつつ説明する。なお、図5〜図7においては、連結部(連結フック2d及び連結シャフト2e)の図示を省略している。本実施形態にあっては、水平台5の上面と搬送部2(ローラ2a)の上面とが、同一高さである。ここで、同一高さとは、完全同一のみならず、例えば高低差が10cm以内であれば足り、この高低差は、5cm以内が好ましく、3cm以内がより好ましい。これにより、水平台5と搬送部2との間での収穫箱の移送作業を容易に行うことができる。同様に、長載置台6の上面と搬送部2(ローラ2a)の上面とが、同一高さである。
次に、収穫箱搬送装置1の使用方法について説明する。本実施形態においては、収穫箱搬送装置1は、下部に上述したような走行部9を有するため収穫箱搬送装置として機能し、上述したように傾斜台4を有するので収穫補助作業台として有効に機能する。なお、以下の使用方法の説明に本発明は限定されるものではない。なお、以下の説明において、作業開始時に一つの傾斜台4にのみ空の収穫箱Bを載置したもの(図8参照)について説明するが、複数の傾斜台4、複数の水平台5及び長載置台6の全て又は一部に空の収穫箱Bを作業開始前に予め載置することも可能である。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。この実施形態では、図12に示すように、上部に載置された収穫箱を一方向に搬送する2以上の搬送部2、及びこの搬送部2の少なくとも一側に配され、上記一方向に複数の収穫箱を上部に載置可能な載置部3を備える収穫箱載置装置11である。なお、本実施形態等において、上記第一実施形態と同一の構成は同一の符号を用いて説明を省略する。
本発明の別の実施形態は、図13で示すように、上部に載置された収穫箱を一方向に搬送する搬送部2、及びこの搬送部2の少なくとも一側に配され、上記一方向に複数の収穫箱を上部に載置可能な載置部3を備える収穫箱載置装置21であって、搬送部2の搬送方向と畝Aとが平行して設置される収穫箱載置装置21である。
本発明のさらに別の実施形態は、図14〜16で示すように、農作物を未収容の収穫箱を格納可能な格納部32をさらに備える収穫箱載置装置31である。格納部32は、搬送部2、載置部3又は架台8に接合される格納部フレーム33に支持される。収穫箱載置装置31が、空箱を格納する格納部32をさらに備えることで、収穫作業前に、より十分な数の空箱を収穫箱載置装置31に載置することができ、作業効率にさらに優れる。また、格納部32に、収容が完了した収穫箱や農具等を載置することも可能である。特に、従前、収穫箱を収穫前に収穫場所に仮配置する作業は煩雑であり、収穫量に対して収穫箱が足りない場合にはその都度作業者が収穫箱を取りに行く作業が必要であり、第四実施形態の装置にあれば、これらの煩雑な作業を解消できるというメリットが高い。さらには、収穫箱が折り畳み可能な収穫箱であれば、上述のような格納部に多数の未収容の収穫箱を収容できる。
本発明のさらに別の実施形態は、図17〜19で示すように、搬送部2及び載置部3の上方に配される屋根部42をさらに備える収穫箱載置装置41である。屋根部42は、搬送部2、載置部3又は架台8に接合される屋根部フレーム43に支持される。収穫箱載置装置41が屋根部42をさらに備えることで、雨天時の収穫作業においても収穫箱及び収穫箱内の農作物が雨水で濡れることを抑制でき、作業効率に一層優れる。さらに、上述のような屋根部を当該収穫箱載置装置が有することで、作業者が雨に濡れることを抑制することができるという利点を有し、特に冬場の雨の中で作業を行う場合には、上記利点が顕著である。
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。なお、さらに言及すると、本発明の原点は、農作業における今まで費やされた人力を軽減すべくなされたものであり、空箱の運搬、箱詰め作業、実入り収穫箱の搬送等を鑑みてなされたものであり、特に、収穫箱の搬送に際して費やされてきた人力を、その他の課題を解決すべくなされたものであることを留意すべきである。
2 搬送部
2a ローラ
2b ローラ軸
2c ローラコンベア主フレーム
2d 連結フック
2e 連結シャフト
3 載置部
4 載置台(傾斜台)
5 載置台(水平台)
6 載置台(長載置台)
7 底面支持ローラ
8 架台
8a 車輪シャフト
8b 畝形成方向シャフト
8c 立設フレーム
8d 搬送部搭載フレーム
8e 載置台搭載フレーム
8f 支持フレーム
9 走行部
32 格納部
33 格納部フレーム
42 屋根部
43 屋根部フレーム
A 畝
B 収穫箱
C1,C2 底面支持ローラと搬送部及び載置部の上面の仮想延長線との接点
H1,H2 搬送部及び載置部の上面の仮想延長線
P 作業通路
R1,R2 仮想半径線
S 載置台ストッパー
T トンネル支柱
α,β,θ,γ 仮想接点と中心軸とのなす角
Claims (4)
- 農作業場内で農作物を収容する収穫箱の載置をする装置であって、
上部に載置された収穫箱を一方向に搬送する搬送部、及び
この搬送部の少なくとも一側に配され、上記一方向に複数の収穫箱を上部に載置可能な載置部を備え、
上記搬送部及び上記載置部が搭載される架台、及び
この架台の下部に設けられ、1又は複数の畝を跨った状態で上記架台を走行させるための走行部をさらに備え、
上記載置部が、複数の載置台を有し、
少なくとも一つの上記載置台が、作業者が農作物を収穫箱に収容しやすいよう、上記搬送部から離反するにつれ下方に傾斜しており、この傾斜した台が、上記収穫箱の落下を防止するストッパーを有し、
少なくとも一つの上記載置台が、上記農作物が収容された上記収穫箱が載置できるよう、水平に設けられている収穫補助作業台兼用収穫箱載置装置。 - 農作物を未収容の収穫箱を格納可能な格納部をさらに備える請求項1に記載の収穫箱載置装置。
- 上記搬送部及び上記載置部の上方に配される屋根部をさらに備える請求項1又は請求項2に記載の収穫箱載置装置。
- 上記載置部と上記搬送部とが隙間をもって配され、
この隙間に配され、上記載置部及び上記搬送部間で収穫箱を移送する際に、上記収穫箱の底面を支持しつつ回転する底面支持ローラをさらに備える請求項1、請求項2又は請求項3に記載の収穫箱載置装置。
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JP2019090981A JP6893041B2 (ja) | 2019-05-13 | 2019-05-13 | 収穫箱載置装置 |
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JP2020184913A JP2020184913A (ja) | 2020-11-19 |
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