JP6893041B2 - 収穫箱載置装置 - Google Patents

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Description

本発明は、収穫箱載置装置に関する。
圃場において畑作野菜(レタス、白菜、キャベツ等の重量葉物野菜、ニンニク、玉葱、人参、芋等の重量根菜、その他の野菜等)を収穫し、その農作物を収穫箱(段ボール箱、プラスチック箱等)に詰められる。このように農作物が詰められた収穫箱を運搬するにあたっては、収穫箱を載置できる運搬台車等が用いられる(例えば、特開2003−291818号公報参照)。
この圃場内での作業は、例えば、圃場の未収穫の箇所に予め複数の空の収穫箱を配置しておき、作業者は、この空の収穫箱に農作物を詰めていき、満杯に詰まった実入りの収穫箱をその場に置いておき、次に別の空の収穫箱に農作物を詰めていき、満杯に詰まった実入りの収穫箱をその場に置いておく作業を繰り返し行う。そして、圃場内に置かれた実入りの収穫箱が一定数になると、作業者は、複数の実入りの収穫箱を運搬台車に載置して圃場外に搬出する。
特開2003−291818号公報
上記搬出作業に際して、一度に多数の収穫箱を運搬台車に載置するためには、運搬台車の載置台の面積を大きくし、水平方向に複数の実入りの収穫箱を載置することが考えられる。ところで、圃場内では作業者が作業できる場所が制限されることが多く、例えば、隣の作業通路に移動するために畝を越える行動は困難であり、特に畝にトンネル支柱が立設されている場合はなおさらに困難となる。このような事情のため、上述のように水平方向に複数の収穫箱を載置できる載置台であっても、運搬台車の載置台の特定箇所のみから収穫箱の載置作業がなされることが多くなる。載置台の特定箇所に載置された収穫箱は、次の収穫箱を載置するために、その特定箇所から水平方向に載置台上を移動する必要がある。この載置台上の移動作業は、煩雑であり、特に、圃場内における上記作業及び重量の大きい農作物を収納した収穫箱の上記作業は、より煩雑な作業である。
このような不都合に鑑みて、本発明は、圃場等の農作業場内において比較的容易な作業によって複数の収穫箱を載置することのできる収穫箱載置装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、農作業場内で農作物を収容する収穫箱の載置をする収穫箱載置装置であって、上部に載置された収穫箱を一方向に搬送する搬送部、及びこの搬送部の少なくとも一側に配され、上記一方向に複数の収穫箱を上部に載置可能な載置部を備える収穫箱載置装置である。
当該収穫箱載置装置にあっては、載置部に複数の収穫箱を載置でき、この載置部への複数の収穫箱の載置作業に際して、搬送部を利用して一方向に収穫箱を容易に搬送することができる。例えば、載置部の特定箇所に収穫箱を載置し、この特定箇所に載置された収穫箱を搬送部に移送することで、載置部の特定箇所に別の収穫箱を載置することができ、そして、搬送部に移送された収穫箱を、搬送部によって一方向に収穫箱を搬送し、一方向に搬送された収穫箱を載置部の別の箇所に移送できる。なお、「一方向に搬送する」とは、少なくとも一方向に搬送できることを意味し、一方向及び逆方向の両方向に搬送できるものも、一方向のみならず一方向と直交する水平な方向(以下、「他方向」ということがある)にも搬送できるものも含む。また、「搬送部の少なくとも一側」とは、搬送部の一側のみに載置部が設けられるものに限られず、搬送部の両側に載置部が設けられているものも含む意味である。
当該収穫箱載置装置が、農作物を未収容の収穫箱を格納可能な格納部をさらに備えることが好ましい。当該収穫箱載置装置が、空箱を格納できる格納部を備えることにより、収穫作業場所に空箱を準備する作業を低減することができる。また、収穫箱を例えば圃場の作業通路に直接載置することなく格納部に収穫箱を格納可能であるため、収穫箱の底面が汚れる又は濡れること等の抑止することができる。
当該収穫箱載置装置が、上記搬送部及び上記載置部が搭載される架台、及びこの架台の下部に設けられ、架台を走行させるための走行部をさらに備えることが好ましい。これにより、農作業場内において当該収穫箱載置装置を移動させながら、載置作業を行うことができる。
当該収穫箱載置装置が、上記搬送部及び上記載置部の上方に配される屋根部をさらに備えることが好ましい。これにより、雨天時の収穫作業であっても、収穫箱が雨水で濡れることを抑制することができるという利点を有し、特に、収穫箱としてダンボール箱を使用する場合には上記利点は顕著となる。さらに、上述のような屋根部を当該収穫箱載置装置が有することで、作業者が雨に濡れることを抑制することができる。
上記載置部が、複数の載置台を有し、少なくとも一つの載置台が、上記搬送部から離反するにつれ下方に傾斜していることが好ましい。これにより、搬送部から離反するにつれ下方に傾斜している載置台(以下、「傾斜台」ということがある)に載置される収穫箱の開口が作業者側に斜めに向く。このため、収穫箱の開口からの農作物の収納作業(以下、「箱詰め作業」ということがある)が、より容易に行われる。なお、載置台は、作物やトンネル支柱に干渉しないように設けることが好ましい。
少なくとも一つの上記載置台は、水平に設けられていることが好ましい。この水平に設けられた載置台(以下、「水平台」ということがある)に、農作物が収容された収穫箱を安定した状態で載置することができる。なお、「水平」とは、完全な水平のみならず、収穫箱を安定して載置できる程度であれば足りる。また、載置台が水平であるとは、当該収穫箱載置装置の使用予定状態において水平であることを意味する。
上記載置部と上記搬送部とが隙間をもって配され、この隙間に配され、上記載置部及び上記搬送部間で収穫箱を移送する際に、上記収穫箱の底面を支持しつつ回転する底面支持ローラをさらに備えることが好ましい。これにより、載置部及び搬送部間での収穫箱の移送作業(載置部から搬送部への収穫箱の移送作業又は搬送部から載置部への収穫箱の移送作業)に際して、上記底面支持ローラが搬送箱の底面を支持しつつ回転することで、収穫箱の移送作業を容易に行うことができる。
以上説明したように、当該収穫箱載置装置は、載置部に複数の収穫箱を載置でき、この載置部への複数の収穫箱の載置作業に際して、搬送部を利用して一方向に収穫箱を容易に搬送することができるため、圃場等の農作業場内において比較的容易な作業によって当該収穫箱載置装置に複数の収穫箱を載置することができる。
本発明の一実施形態に係る収穫箱載置装置の概略的平面図である。 図1の収穫箱載置装置の概略的側面図である。 図1の収穫箱載置装置の概略的正面図である。 図1の収穫箱載置装置が備える搬送部の概略的平面図である。 図1の収穫箱載置装置が備える底面支持ローラの概略的拡大図である。 図5の搬送部及び水平台の上面に対する底面支持ローラの外表面の高さを示す概略的拡大図である。 図6の傾斜台の上面に対する底面支持ローラの外表面の高さを示す概略的拡大図である。 図1の収穫箱載置装置の使用状態を示す概略的平面図である。 図8の収穫箱載置装置の傾斜台から搬送部へ収穫箱を移送する状態を示す概略的正面図である。 図8の収穫箱載置装置で収穫箱を搬送部で移送する状態を示す概略的平面図である。 図8の収穫箱載置装置で収穫箱が溜まった状態を示す概略的平面図である。 図1とは異なる実施形態に係る収穫箱載置装置の概略的平面図である。 図1,12とは異なる実施形態に係る収穫箱載置装置の概略的平面図である。 図1,12,13とは異なる実施形態に係る収穫箱載置装置の概略的平面図である。 図14の収穫箱載置装置の概略的側面図である。 図14の収穫箱載置装置の概略的正面図である。 図1,12,13,14とは異なる実施形態に係る収穫箱載置装置の概略的平面図である。 図17の収穫箱載置装置の概略的側面図である。 図17の収穫箱載置装置の概略的正面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
<収穫箱載置装置>
本発明の一実施形態は、図1〜3で示すように、農作業場内で収穫する農作物を収容する収穫箱を載置する収穫箱載置装置1である。当該収穫箱載置装置1は、上部に載置された収穫箱を一方向(図1の紙面左右方向)に搬送する搬送部2、及びこの搬送部2の両側(搬送部2からみて搬送方向に直交する側(図1の紙面上下方向))に配され、上記一方向に複数の収穫箱を上部に載置可能な載置部3を備えている。
本実施形態においては、当該収穫箱載置装置1は、載置部3と搬送部2とが隙間をもって配され、この隙間に配され、載置部3及び搬送部2間で収穫箱Bを移送する際に当該収穫箱の底面を支持する底面支持ローラ7を備えている。当該収穫箱載置装置1は、底面支持ローラ7を備えることで、載置部3及び搬送部2間での収穫箱Bの移載がより容易になる。
また、当該収穫箱載置装置1は、搬送部2及び載置部3が搭載される架台8をさらに備えている。当該収穫箱載置装置1は、架台8の下部に設けられ、架台8を走行させるための走行部9をさらに備えている。本実施形態において、当該収穫箱載置装置1は、複数列の畝A及びこの畝間の複数列の作業通路Pが設けられた圃場において用いられ、この畝に覆うビニールシートのような合成樹脂製シートを固定するためのトンネル支柱Tが立設されているものを例にとり説明する。なお、当該収穫箱載置装置1は、作業現場において組立可能であることが好ましく、具体的には、例えば、搬送部2と、載置部3及び底面支持ローラ7と、架台8及び走行部9とを、圃場において組立てることができるよう設けられていることが好ましい。
(架台及び走行部)
当該収穫箱載置装置1は、上述のように架台8及び走行部9を備えることで、圃場内を移動しながら各種作業を行うことができる収穫箱搬送装置として機能する。つまり、既に農作物を収納した複数の収穫箱を回収した装置としても使用できる。
本実施形態においては、走行部9は、当該収穫箱載置1が、1又は複数の畝Aを跨がった状態で走行できるよう、複数列の作業通路Pを走行するよう配されている。走行部9は、作業通路P上を転動する複数の車輪から構成されている。この車輪の車輪数の下限としては、搭載される搬送部2及び載置部3を安定させるため、4輪とすることが好ましい。なお、上記車輪の数の上限としては、特に限定されないが、例えば架台8が2つの畝Aを跨ぐ場合には、当該2つの畝Aの間の作業通路Pを走行する車輪をさらに設けることができ、合計として例えば5輪、又は6輪とすることも可能である。2つの畝Aの間の溝を走行する車輪を配置する場合、この車輪を格納又は脱着可能とすることも可能である。
上記車輪としては、車輪の転動の停止及び解除を切り替え可能なロック機構を有するものが好ましい。上記車輪は、進行方向が固定された車輪を採用してもよいし、進行方向が変更可能な首振り機構を有する車輪を採用してもよい。
架台8は、上記車輪の上部に設けられ、車輪によって畝形成方向(図1の紙面上の上下方向)に沿って走行する。架台8は、複数の車輪を回転可能に保持する複数の車輪シャフト8aと、畝形成方向に沿って配されると共に畝形成方向に隣接する複数の車輪シャフト8aを連結する複数の畝形成方向シャフト8bと、畝形成方向シャフト8bに上方に向けて立設状態で固定される複数の立設フレーム8cと、複数の立設フレーム8cの上部に固定されるとともに上記搬送部を固定するための搬送部搭載フレーム8dと、この搬送部搭載フレーム8dにL字アングル(図示省略)等によって固定されると共に上記載置台を固定するための載置台搭載フレーム8eとを有している。立設フレーム8cは、架台8がトンネル支柱Tに接触しないような高さで設けられていることが好ましい(トンネル支柱Tが立設されていない場合には、農作物に接触しないことが好ましい)。なお、架台8は、地面からの農作物の高さやトンネル支柱Tの高さに応じて、搭載される搬送部2及び載置部3の高さを変更できる高さ調整機構を有することが好ましい。また、架台8は、分解及び組立可能な組み立て式であることが好ましい。
(搬送部)
搬送部2は、本実施形態においては、ローラコンベアから構成されている。このローラコンベアは、例えば図4に示すように、平行かつ一方向に並べられる複数のローラ2aと、複数のローラ2aをそれぞれ回転自在に支持するローラ軸2bと、複数のローラ軸の両端を保持する一対のローラコンベア主フレーム2cとを主に備えるものを採用することが可能である。複数のローラ2aの上部に収穫箱が載置され、複数のローラ2aが回転することで収穫箱を容易に一方向に搬送することができる。なお、搬送部2としては、手動ローラコンベアに限定されず、その他、電動ローラコンベア、ベルトコンベア等を採用することができるが、軽量で取り扱いの容易な重力式のローラコンベアを採用することが好ましい。
(ローラコンベア主フレーム)
ローラコンベア主フレーム2cは、ローラコンベアの側面を構成する板状部分を有し、この板状部材は、複数のローラ軸2bを保持するための同一径の貫通孔を同一間隔で有している。ローラコンベア主フレーム2cは一対で用いられ、一対のローラコンベア主フレーム2cは、一方向に沿って平行に配置される。ローラコンベア主フレーム2cの形状としては、特に限定されるものではなく、平板状、角管状、C型チャンネル形状等、公知の形状を用いることができるが、C型チャンネル形状とすることが好ましい。ローラコンベア主フレーム2cの材質としては、特に限定されるものではなく、鉄、ステンレス、アルミニウム等、公知の材質を用いることができる。なお、上記材質としては、軽量かつ錆びにくいため、アルミニウムであることが好ましい。
(ローラ軸)
ローラ軸2bは、前記ローラコンベア主フレーム2cの貫通孔に挿通される。複数のローラ軸2bは、一対のローラコンベア主フレーム2c間に並列に配置される。ローラ軸2bの直径としては、特に限定されるものではなく、ローラコンベア主フレーム2c及びローラ2aの荷重、大きさ等により適宜選択されるが、例えば3mm以上20mm以下とすることができる。ローラ軸12の材質としては、特に限定されるものではなく、鉄、ステンレス、アルミニウム、樹脂等、公知の材質を用いることができる。
(ローラ)
複数のローラ2aは、一対のローラコンベア主フレーム2c間に配置される各ローラ軸2bに支持される。ローラ2aは、ローラ軸2bに回転自在に支持され、ローラ2aの上面は、上記ローラコンベア主フレーム2aの上面よりも上方に位置し、ローラコンベアの搬送面を構成する。ローラ2aは円柱形状であり、その直径としては、特に限定されるものではないが、例えば10mm以上60mm以下とすることができる。円筒形状のローラ2aの長さとしては、特に限定されるものではないが、例えば100mm以上1000mm以下とすることができる。ローラ2aの材質としては、特に限定されるものではなく、鉄、ステンレス、アルミニウム、樹脂等、公知の材質を用いることができる。ローラ2aの外表面には、被搬送物に疵等が生じるのを防止、抑制するため、ゴム等のクッション性の保護材を貼付等することができる。
ローラ2aは、軸受けを介してローラ軸2bに支持されることが好ましい。この軸受けによって、ローラ2aの回転抵抗が低減され、より容易に被搬送物を搬送することができる。なお、ローラ2aとローラ軸2bとを一体で形成し、ローラ軸2bが軸受けを介してローラコンベア主フレーム2cに回転可能に保持されていることも可能である。この軸受けとしては、特に限定されるものではなく、ボールベアリング、含油樹脂製スリーブ等、公知のものを用いることができる。
ローラコンベアは、一方向の先端部又は後端部(図4の左端部又は右端部)に配されており、他のローラコンベアと連結するための連結部を備えることもできる。この連結部としては、例えば図4に示すように、他のローラコンベアの連結シャフトと係合する連結フック2dや、他のローラコンベアの連結フックと係合する連結シャフト2e等を採用することができる。上記連結部を備えることで、当該収穫箱載置装置に載置された複数の実入りの収穫箱を搬出する際に、連結した他のローラコンベアを用いて、容易に搬出作業を行うことができる。
ローラコンベアは、一方向の先端部又は後端部(図1の左端部又は右端部)に配され、収穫箱がローラコンベアから脱落することを防止するためのストッパーを備えることも可能である。このストッパーは、ローラ2aの上面よりも上方に位置し、搬送された収穫箱がストッパーに当接することで、ローラコンベアからの収穫箱の脱落を防止することができる。このストッパーとしては、例えば、ボス、角柱部材、板状部材等を1又は2以上設けたものとすることができる。
(載置部)
載置部3は、上述のように搬送部2の両側に配され、搬送部2の搬送方向に複数の収穫箱を上面に載置できる。
載置部3は、複数の載置台を有している。具体的には、本実施形態にあっては、搬送部2の両側のうち一方(図1の下側)に複数(5つ)の載置台がそれぞれ分割された状態で配されている。なお、本実施形態においては、平板状の載置台を図示し説明するが、載置台としては、例えば、波板状の載置台や、編目状の載置台や、複数のパイプからなる載置台等、収穫箱が載置できる構造であれば、種々のものを採用可能である。
複数の載置台の少なくとも一つの載置台は、搬送部2から離反するにつれ下方に傾斜する傾斜台4として構成され、具体的には、傾斜台4は、搬送部2の一方かつ作業通路上に配されている。このため、収穫箱載置装置1は、傾斜台4に空の収穫箱を載置し、この空の収穫箱への箱詰め作業を容易に行うことができ、作業者が収穫した農作物を収納する際に利用できる収穫補助作業台として有効に機能する。
この傾斜台4の傾斜角度(傾斜台の載置面と水平面(当該収穫箱載置装置の車輪が水平な面に設置している状態での水平面)とのなす角度)は、適宜設計変更可能であるが、この傾斜角度の下限としては、10°が好ましく、20°がより好ましく、30°がさらに好ましい。また、上記傾斜角度の上限としては、55°が好ましく、50°がより好ましく、40°がさらに好ましい。上記傾斜角度が上記範囲内にあることで、収穫箱を安定した状態で載置できるとともに、箱詰め作業を容易に行うことができる。
複数の載置台の少なくとも一つの載置台が、水平に設けられている水平台5として構成され、具体的に、水平台5は、搬送部2の一方の傾斜台4の間に配されている。この傾斜台4及び水平台5は、少なくとも一つの収穫箱を載置できるような大きさに設けられている。なお、以下の説明において、傾斜台4及び水平台5は同一大きさに設けられ、一つの収穫箱を載置できるものとしているが、傾斜台4及び水平台5には、複数の収穫箱を載置できるよう設けることも可能である。また、傾斜台4(及び水平台5)は、トンネル支柱T及び農作物に接触しないように設けられるが、可能な限り低い方が各種作業が容易となる。
また、搬送部2の他方の載置部3は、複数の収穫箱を載置できるよう一方向(搬送方向)に沿って連続して配されるとともに、水平に設けられた一つの載置台(以下、「長載置台」ということがある)を有している。この長載置台6の一方向の長さは、搬送部2の一方向の長さと同一である。
本実施形態において、載置部3は、搬送部2に対して相対的に固定されている。本実施形態においては、水平台5及び長載置台6は、架台8の載置台搭載フレーム8eに支持フレーム8fを介して固定されている。載置部3の固定方法としては、特に限定されないが、例えばボルト及びナットによる締結や、C型クランクによる固定等とすることができ、溶接等の接合であってもよい。なお、傾斜台4又は水平台5は、載置台搭載フレーム8e及び支持フレーム8fに固定されている。なお、傾斜台4又は水平台5は、傾斜角度が変更可能に設けられていてもよい。
また、載置部3は、搬送部2の反対側の端縁に形成され、収穫箱の落下を防止するための載置台ストッパーSを有し、この載置台ストッパーSは、載置面に対して上向きに形成されている。なお、載置台ストッパーSを設けなくともよく、載置台ストッパーSを傾斜台4のみに設けることも可能である。また、載置台ストッパーを設ける場合、上記実施形態のように載置台の端縁から上方に突出する板状のものに限られず、例えば、載置台の端縁付近から上方に突出するピンであってもよい。
(底面支持ローラ)
本実施形態において、底面支持ローラ7は、一方向(搬送部2の搬送方向)と平行な軸を中心に回転可能で、載置部3と搬送部2との間に配される複数のローラを有している。また、底面支持ローラ7は、複数のローラをそれぞれ回転自在に支持する複数のローラ軸と、複数のローラ軸の両端を保持する一対の底面支持ローラフレームとを主に備えている。なお、搬送部2のローラコンベアと同様に、上記ローラ軸を底面支持ローラフレームに回転可能に設ける等、適宜設計変更可能である。上記底面支持ローラフレームは、架台8(の載置台搭載フレーム8e)に固定されている。なお、底面支持ローラ7の固定方法については、種々の方法が採用可能であり、例えば、底面支持ローラは、搬送部に固定されていてもよく、載置部に固定されていてもよい。
(載置台と底面支持ローラと搬送部との位置関係)
次に、載置台と底面支持ローラと搬送部との位置関係について、図5〜図7を参酌しつつ説明する。なお、図5〜図7においては、連結部(連結フック2d及び連結シャフト2e)の図示を省略している。本実施形態にあっては、水平台5の上面と搬送部2(ローラ2a)の上面とが、同一高さである。ここで、同一高さとは、完全同一のみならず、例えば高低差が10cm以内であれば足り、この高低差は、5cm以内が好ましく、3cm以内がより好ましい。これにより、水平台5と搬送部2との間での収穫箱の移送作業を容易に行うことができる。同様に、長載置台6の上面と搬送部2(ローラ2a)の上面とが、同一高さである。
底面支持ローラ7の上面は、水平台5(又は長載置台6)の上面及び搬送部2(ローラ2a)の上面よりも高い。換言すると、水平台5(又は長載置台6)の上面の搬送部2側の側縁と、搬送部2(ローラ2a)の上面の水平台5側(又は長載置台6側)の側縁とを結ぶ仮想線(図5のH1)よりも、底面支持ローラ7の上面が上方に位置するよう設けられている。これにより、水平台5(又は長載置台6)及び搬送部2(ローラ2a)間の収穫箱の移送作業に際して、収穫箱の底面が底面支持ローラ7に的確に当接し、収穫箱の隅底部が若干上昇し、収穫箱の底面との摩擦力が低減するとともに、底面支持ローラ7が的確に回転し、上記移送作業を容易に行うことができる。
底面支持ローラ7の上面が上記仮想線より上方に突出する上限について、図6を用いて説明する。上記仮想線が底面支持ローラ7の外表面に交差する二つの仮想接点(図6のC1,C2)と中心軸とをそれぞれ結ぶ二つの仮想半径線(図6のR1,R2)同士のなす角度(図6のα)は、90°以内であることが好ましく、60°以内であることがより好ましく、30°以内であることがさらに好ましい。上記角度が上記上限を超えると、水平台5(又は長載置台6)及び搬送部2(ローラ2a)間の収穫箱の移送作業に際して、収穫箱の底面が最初に底面支持ローラ7の側面部分に当接し、好適に底面支持ローラ7が回転しにくいおそれがある。
さらに換言すると、底面支持ローラ7は、その外表面(収穫箱と接する面)が水平台5(又は長載置台6)及び搬送部2(ローラ2a)の仮想延長線(図6においては上記仮想線H1と同一)に交差するよう配されている。これにより、水平台5又は搬送部2間の収穫箱の移送に際して、収穫箱の底面が底面支持ローラ7に的確に当接し、底面支持ローラ7が的確に回転し、上記移送作業を容易に行うことができる。
この底面支持ローラ7の上面が搬送部2の上面の仮想延長線より上方に突出する上限について、図6を用いて説明する。搬送部2の上面の仮想延長線が底面支持ローラ7の外表面に交差する二つの仮想接点(図6のC1,C2)のうち搬送部2側の仮想接点C2と、中心軸と結ぶ仮想半径線(図6のR2)が、鉛直線に対してなす角度(図6のβ)は、45°であることが好ましく、30°であることがより好ましく、15°であることがさらに好ましい。
この底面支持ローラ7の上面が水平台5(又は長載置台6)の上面の仮想延長線より上方に突出する上限について、図6を用いてさらに説明する。水平台5(又は長載置台6)の上面の仮想延長線が底面支持ローラ7の外表面に交差する二つの仮想接点(図6のC1,C2)のうち水平台5(又は長載置台6)側の仮想接点C1と、中心軸と結ぶ仮想半径線(図6のR1)が、鉛直線に対してなす角度(図6のθ)は、45°であることが好ましく、30°であることがより好ましく、15°であることがさらに好ましい。なお、底面支持ローラの直径は、特に限定されないが、10mm以上60mm以下であることが好ましい。
また、傾斜台4の載置面の搬送部2側の端縁は、搬送部2の上面よりも低い(図7参照)。また、底面支持ローラ7の外表面(収穫箱と接する面)は、傾斜台4の仮想延長線(図7のH2)と、ほぼ接するよう配されている。これにより、傾斜台4に載置された収穫箱Bを搬送部2に移送する際に、収穫箱Bの底面が底面支持ローラ7に的確に当接し、底面支持ローラ7が的確に回転し、上記移送作業を容易に行うことができる。具体的には、傾斜台4に載置された収穫箱Bを搬送部2側に傾斜台4上をスライドさせ、底面支持ローラ7を支点として収穫箱Bの後側(作業者側)を上方に持ち上げることで、傾斜台4と収穫箱Bとの摩擦にとらわれずに収穫箱Bの移送作業を行うことができる。
なお、底面支持ローラ7の外表面と傾斜台4の仮想延長線とが「ほぼ接する」とは、両者が一つの接点のみを有する場合(完全に接する場合(図7参照))に限られず、底面支持ローラ7の外表面と傾斜台4の仮想延長線とが「若干の隙間」を有する場合、及び底面支持ローラ7の外表面が傾斜台4の仮想延長線よりも「若干突出」する場合であってもよい。「若干の隙間」としては、3cm以下が好ましく、2cm以下がより好ましく、1cm以下がさらに好ましい。「若干突出」する突出量(仮想延長線から外表面が突出している仮想延長線の鉛直方向の最大長さ(底面支持ローラの半径と、仮想延長線及び底面支持ローラの中心間の距離との差))としては、3cm以下が好ましく、2cm以下がより好ましく、1cm以下がさらに好ましい。
<収穫箱搬送装置の使用方法>
次に、収穫箱搬送装置1の使用方法について説明する。本実施形態においては、収穫箱搬送装置1は、下部に上述したような走行部9を有するため収穫箱搬送装置として機能し、上述したように傾斜台4を有するので収穫補助作業台として有効に機能する。なお、以下の使用方法の説明に本発明は限定されるものではない。なお、以下の説明において、作業開始時に一つの傾斜台4にのみ空の収穫箱Bを載置したもの(図8参照)について説明するが、複数の傾斜台4、複数の水平台5及び長載置台6の全て又は一部に空の収穫箱Bを作業開始前に予め載置することも可能である。
収穫箱搬送装置1においては、上述のように、架台8が畝Aを跨がって走行部9が作業通路Pを走行する。そして、収穫場所において、図8に示すように、傾斜台4に空の収穫箱Bを載置し、作業者は、この収穫箱Bに農作物を順次投入する。なお、複数の傾斜台4において、それぞれに作業者が行ってもよく、一つの傾斜台4のみで作業者の収穫作業を行ってもよい。なお、以下の説明では、一人の作業者が収穫作業を行っているものを示すが、複数の作業者が収穫作業を行うことも可能である。例えば、三つの傾斜台4それぞれに三人の作業者が収穫作業を行うことができる。
そして、投入していた収穫箱B内の農作物が所定量に達すると、農作物を所定量収容した実入りの収穫箱Bを隣接する搬送部2に移送する(図9,10参照)。
次いで、作業者は、空の傾斜台4に新たに空の収穫箱Bを載置し、作業者は、この収穫箱Bに作業者は農作物を順次収容する。既に図10のように搬送部2に移送した収穫箱Bは、その実入り収穫箱Bを一方向に移送し、上述した農作物を所定量収容した実入りの収穫箱Bを隣接する搬送部2に移送する。この作業を繰り返し、図11のように搬送部2に実入り収穫箱Bが溜まった後、この実入り収穫箱Bを長載置台6、水平台5又は傾斜台4に搬送部2から移送する。これらの移送作業は、実入り収穫箱Bが載置部3に満載した後であっても、その都度おこなっても、作業現場の状況に応じて適宜行うとよい。
上述のような作業を複数回繰り返し(さらには一の実入り収穫箱Bの上に別の実入り収穫箱Bを載置し)、収穫箱載置装置1に多数の実入り収穫箱Bを載置できる。なお、載置部3及び搬送部2に複数の実入り収穫箱Bを上下に重ねて利用することもできる。
そして、上記ローラコンベア(搬送部2)に他のローラコンベアを連結し、上述した多数の実入り収穫箱Bを一度に搬出することも可能である。なお、搬出方法については、他のローラコンベアを利用する方法に限られず、種々の方法を採用することも可能である。また、当該収穫箱載置装置1を利用することで、圃場に隣接して停車された運搬車両(例えばトラック)に多数の実入り収穫箱を容易に積み替えることができる。
なお、上記説明において、収穫箱載置装置1を利用し、収穫した農作物を空の収穫箱Bに収納するものについて説明したが、既に農作物を収納した実入りの収穫箱Bを回収するために使用することも可能である。また、上記説明において、一つの傾斜台4において箱詰め作業を行うものについて説明したが、例えば三つの傾斜台4において三人の作業者が箱詰め作業を行うことも可能である。
さらに、傾斜台に載置された実入りの収穫箱を側方の水平台に移送し、さらに、この水平台上の実入りの収穫箱の上に別の実入りの収穫箱を載置することで、水平台上に収穫箱を複数段重ねとし、この複数段重ねの収穫箱を水平台から搬送部に移送することも可能である。
[第二実施形態]
次に、本発明の他の実施形態について説明する。この実施形態では、図12に示すように、上部に載置された収穫箱を一方向に搬送する2以上の搬送部2、及びこの搬送部2の少なくとも一側に配され、上記一方向に複数の収穫箱を上部に載置可能な載置部3を備える収穫箱載置装置11である。なお、本実施形態等において、上記第一実施形態と同一の構成は同一の符号を用いて説明を省略する。
収穫箱載置装置11は、2以上の搬送部2を備えるため、収穫箱の搬送量及び収穫箱を載置するスペースに優れる。
[第三実施形態]
本発明の別の実施形態は、図13で示すように、上部に載置された収穫箱を一方向に搬送する搬送部2、及びこの搬送部2の少なくとも一側に配され、上記一方向に複数の収穫箱を上部に載置可能な載置部3を備える収穫箱載置装置21であって、搬送部2の搬送方向と畝Aとが平行して設置される収穫箱載置装置21である。
収穫箱載置装置21が、搬送部2の搬送方向と畝Aとが平行して設置されることで、畝横の作業通路Pで多数の作業者が収穫箱載置装置21上での作業をすることができると共に、収穫箱載置装置21が跨ぐ畝Aに隣接する畝の収穫作業を同時に行うことができる。また、畝と平行な方向に収穫箱を搬送することが容易にできる。さらには、当該収穫箱載置装置21と同一の畝Aを跨ぐクローラ車に搬送部2を利用して容易に収穫箱を搬出することができる。
畝幅が狭い場合には、収穫箱載置装置21が備える架台8の走行部9の間隔を、畝と垂直な方向に拡張し、架台8が複数の畝を跨ぐ構成としてもよい。
[第四実施形態]
本発明のさらに別の実施形態は、図14〜16で示すように、農作物を未収容の収穫箱を格納可能な格納部32をさらに備える収穫箱載置装置31である。格納部32は、搬送部2、載置部3又は架台8に接合される格納部フレーム33に支持される。収穫箱載置装置31が、空箱を格納する格納部32をさらに備えることで、収穫作業前に、より十分な数の空箱を収穫箱載置装置31に載置することができ、作業効率にさらに優れる。また、格納部32に、収容が完了した収穫箱や農具等を載置することも可能である。特に、従前、収穫箱を収穫前に収穫場所に仮配置する作業は煩雑であり、収穫量に対して収穫箱が足りない場合にはその都度作業者が収穫箱を取りに行く作業が必要であり、第四実施形態の装置にあれば、これらの煩雑な作業を解消できるというメリットが高い。さらには、収穫箱が折り畳み可能な収穫箱であれば、上述のような格納部に多数の未収容の収穫箱を収容できる。
[第五実施形態]
本発明のさらに別の実施形態は、図17〜19で示すように、搬送部2及び載置部3の上方に配される屋根部42をさらに備える収穫箱載置装置41である。屋根部42は、搬送部2、載置部3又は架台8に接合される屋根部フレーム43に支持される。収穫箱載置装置41が屋根部42をさらに備えることで、雨天時の収穫作業においても収穫箱及び収穫箱内の農作物が雨水で濡れることを抑制でき、作業効率に一層優れる。さらに、上述のような屋根部を当該収穫箱載置装置が有することで、作業者が雨に濡れることを抑制することができるという利点を有し、特に冬場の雨の中で作業を行う場合には、上記利点が顕著である。
屋根部42が、格納可能で横方向に展開可能な拡張板を有することが好ましい。屋根部42の拡張板を展開することで、雨量の多いときでも作業を行うことができる。また、屋根部42が、この拡張板を傾斜して固定することができる拡張板傾斜機構を有することが好ましい。拡張板を傾斜して固定することで、風向きによって雨水が収穫箱載置装置41上に降り注ぐことを抑制することができる。
屋根部42は、金属製、木製、プラスチック製等の板状のものとすることができるが、収穫箱載置装置41の重心が高くなって不安定になることを抑制するため、軽量なプラスチック製とすることが好ましい。又は、屋根部42を、ビニールシート等のシート状のものとすることもできる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。なお、さらに言及すると、本発明の原点は、農作業における今まで費やされた人力を軽減すべくなされたものであり、空箱の運搬、箱詰め作業、実入り収穫箱の搬送等を鑑みてなされたものであり、特に、収穫箱の搬送に際して費やされてきた人力を、その他の課題を解決すべくなされたものであることを留意すべきである。
上記実施形態においては、搬送部の両側に載置部を設けるものについて説明したが、本発明はこれに限定されず、搬送部の両側のうち何れか一方のみに載置部を設けたものも本発明の意図する範囲内である。また、搬送部の両側に載置部を設ける場合であっても、上記実施形態の長載置台6を搬送部の両側双方に設けることも可能であり、また上記実施形態の傾斜台4及び水平台5を搬送部の両側双方に設けることも可能である。
上記実施形態においては、載置部に底面支持ローラを設けるものについて説明したが、底面支持ローラは必須の構成要件ではない。また、当該収穫箱載置装置が底面支持ローラを有する場合であっても、上記実施形態のように底面支持ローラの一方向(搬送部の搬送方向)の長さが、傾斜台及び水平台の上記長さと略同一であるものに限定されず、例えば一つの傾斜台又は水平台に対して一方向に3つの円板状のホイルローラが並列して配置されたものであってもよい。
また、上記実施形態では、搬送部及び載置部が搭載される架台を有するものについて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、架台を備えず、載置部が搬送部に固定されているものであっても本発明の範囲に含まれる。このように載置部が搬送部に固定された当該収穫箱搬送装置をクローラ車に搭載して使用することも可能である。さらに、上記実施形態では、走行部を備えるものについて説明したが、走行部を備えず、走行を前提とせず、第一実施形態のような架台が固定状態である装置であってもよい。また、車輪を有する場合にあっても、車輪のフレームに搬送部及び載置部が直接固定されているものであってもよい。また、架台が、走行部を駆動する駆動装置と、この駆動装置を制御する制御部と、作業者の指示を上記制御部に伝達する操作部とを有し、作業者の操作により自動走行できる構成とされてもよい。なお、当該収穫箱載置装置は、架台が、走行部に換えて脚部を備える、又は走行部と脚部とを交換可能に構成されるものとすることもできる。
さらに、上記実施形態においては、圃場内で走行する収穫箱載置装置について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば圃場に隣接する倉庫等の農作業場においても好適に利用可能である。
なお、圃場内で好適に使用できるように、当該収穫箱載置装置が、上記実施形態のように車輪を有することが好ましいが、走行するための走行部としては、車輪に限定されるものではなく、キャタビラ等の手段であってもよい。
さらに、上記実施形態の載置台は、基本的には単なる板状部材を想定して説明しているが、本明細書で種々説明しているようなローラ等(収穫箱を移送するための部材)を備える部材であってもよい。
上記実施形態においては、傾斜台を設けるものについて説明したが、傾斜台は必須の構成要件ではない。さらに言及すれば、作業場所、収穫物によっては、水平台に収穫物を収容することも可能である。
さらに、上記実施形態においては、載置部及び搬送部間の隙間に底面支持ローラを配するものついて説明したが、本発明はこれに限定されない。さらには、本発明において、搬送部としてのローラコンベアに特許第6467085号に係るボールキャスター搬送方向転換具を利用して、搬送部及び載置部間の移送作業を容易ならしめることも可能である。
また、上記実施形態において、搬送部2(ローラコンベア)が一方向の先端部及び後端部に連結部(連結フック2d及び連結シャフト2e)を有するものについて説明したが、本発明において連結部は必須の構成要件ではない。さらに、連結部を設ける場合であっても、搬送部の一方向の先端部及び後端部の何れか一方にのみ設けることも可能である。また、連結部を搬送部の一方向の先端部及び後端部の双方に設ける場合であっても、先端部及び後端部のいずれにも、連結フックを設ける、又は連結シャフトを設けることも可能である。さらに、連結フックを設ける場合、上記実施形態のように連結フックの凹部(連結時に他のローラコンベアの連結シャフトが嵌まり込む凹部)が下向きであるものに限定されず、上記凹部が上向きであるものも採用可能である。
当該収穫箱載置装置は、圃場等の農作物に関する種々の作業に好適に用いることができる。
1,11,21,31,41 収穫箱載置装置
2 搬送部
2a ローラ
2b ローラ軸
2c ローラコンベア主フレーム
2d 連結フック
2e 連結シャフト
3 載置部
4 載置台(傾斜台)
5 載置台(水平台)
6 載置台(長載置台)
7 底面支持ローラ
8 架台
8a 車輪シャフト
8b 畝形成方向シャフト
8c 立設フレーム
8d 搬送部搭載フレーム
8e 載置台搭載フレーム
8f 支持フレーム
9 走行部
32 格納部
33 格納部フレーム
42 屋根部
43 屋根部フレーム
A 畝
B 収穫箱
C1,C2 底面支持ローラと搬送部及び載置部の上面の仮想延長線との接点
H1,H2 搬送部及び載置部の上面の仮想延長線
P 作業通路
R1,R2 仮想半径線
S 載置台ストッパー
T トンネル支柱
α,β,θ,γ 仮想接点と中心軸とのなす角

Claims (4)

  1. 農作業場内で農作物を収容する収穫箱の載置をする装置であって、
    上部に載置された収穫箱を一方向に搬送する搬送部、及び
    この搬送部の少なくとも一側に配され、上記一方向に複数の収穫箱を上部に載置可能な載置部を備え、
    上記搬送部及び上記載置部が搭載される架台、及び
    この架台の下部に設けられ、1又は複数の畝を跨った状態で上記架台を走行させるための走行部をさらに備え
    上記載置部が、複数の載置台を有し、
    少なくとも一つの上記載置台が、作業者が農作物を収穫箱に収容しやすいよう、上記搬送部から離反するにつれ下方に傾斜しており、この傾斜した台が、上記収穫箱の落下を防止するストッパーを有し、
    少なくとも一つの上記載置台が、上記農作物が収容された上記収穫箱が載置できるよう、水平に設けられている収穫補助作業台兼用収穫箱載置装置。
  2. 農作物を未収容の収穫箱を格納可能な格納部をさらに備える請求項1に記載の収穫箱載置装置。
  3. 上記搬送部及び上記載置部の上方に配される屋根部をさらに備える請求項1又は請求項2に記載の収穫箱載置装置。
  4. 上記載置部と上記搬送部とが隙間をもって配され、
    この隙間に配され、上記載置部及び上記搬送部間で収穫箱を移送する際に、上記収穫箱の底面を支持しつつ回転する底面支持ローラをさらに備える請求項1、請求項2又は請求項3に記載の収穫箱載置装置。
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