JPH054298B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、箱物、袋物等の荷を倉庫等から積
付け場所へ、積付場所から倉庫等へ搬送するロー
デイング・アンローデイング機械に関するもので
ある。

〔従来の技術とこの発明が解決しようとする課題〕

箱物等の荷を倉庫から積付け場所へ、あるいは
積付け場所から倉庫へ搬送するには、従来、パレ
ツト上に荷を積載してフオークリフトにより搬送
している。

しかしながら、このようなフオークリフトによ
る搬送の場合、バツチ式であるため処理効率が悪
く、また大量に処理しようとすれば多くの作業員
を必要とする。

この発明は、このような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、両方向の搬送を一台の機械
により行うことができると共に、搬送を連続的
に、かつ自動的に行え、処理効率の向上、省力化
を図れ、しかも任意の積付け位置への積付け、任
意の積付け位置からの払出しが可能なローデイン
グ・アンローデイング機械を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るローデイング・アンローデイン
グ機械は、第１図ないし第３図に示すように、地
上コンベヤ１に沿つて移動可能な走行台車２上
に、スパイラルコンベヤ３を水平旋回可能に設け
ると共に、このスパイラルコンベヤ３の下方に、
スパイラルコンベヤ下端部がその搬送面上に位置
するようにラウンドコンベヤ６を設け、スパイラ
ルコンベヤ３の上端部に上下方向に揺動可能な伸
縮式揺動コンベヤ５を接続し、ラウンドコンベヤ
６の一端部に地上コンベヤ１上に位置し得る上下
方向に揺動可能なトリツペコンベヤ８を接続して
構成される。

〔作用〕

倉庫等から積付け場所へ荷を搬送する場合、地
上コンベヤ１上を搬送されてきた荷は、トリツパ
コンベヤ８により受取られ、ラウンドコンベヤ
６、スパイラルコンベヤ３、テレスコピツクコン
ベヤ５を順に経て、目的の積付位置に積付けられ
る。

テレスコピツクコンベヤ５は伸縮し、かつ揺動
し、また走行台車２により移動するため、任意の
位置、高さへ積付けることができる。

積付けた荷を倉庫等へ搬送する場合には、前述
と逆のコースで搬送される。任意の位置、高さか
ら荷を倉庫等へ払出すことができる。

〔実施例〕

以下、この発明を図示する一実施例に基づいて
説明する。

これは、第１図ないし第３図に示すように、倉
庫等から積付け場所へ３本の地上コンベヤ１を平
行に配設した例であり、これら地上コンベヤ１の
上方にコンベヤ１に沿つて移動可能に走行台車２
を設け、この走行台車２の上部に、スパイラルコ
ンベヤ３、カーブコンベヤ４、テレスコピツクコ
ベヤ５を、下部にラウンドコンベヤ６、カーブコ
ンベヤ７、トリツパコンベヤ８を設けて構成す
る。

走行台車２は、中央の地上コンベヤ１上に中心
Ｃが位置する本体２Ａと、この本体２Ａから四方
へ突出する支持脚２Ｂからなり、３本の地上コン
ベヤ１の両側方に配設されたレール９と、支持脚
２Ｂの先端の車輪２Ｃにより、３本の地上コンベ
ヤ１を跨いで走行自在であり、走行装置２Ｄによ
り任意の位置に移動できる。

スパイラルコンベヤ３は、搬送面が中心Ｃの回
りにほぼ一周する螺旋状であり、その支持架台３
Ａが走行台車の本体２Ａに固定された支柱２Ｅに
回転自在に支持され、旋回装置１０により水平旋
回可能とされている。

このスパイラルコンベヤ３の上端部には、テレ
スコピツクコンベヤ５の基端部がカーブコンベヤ
４を介してそれぞれの搬送面が同一レベルとなり
得るように接続され、コンベヤ３，４，５が一体
的に水平旋回するようにされている。

テレスコピツクコンベヤ５は、３段の入れ子式
で伸縮自在であると共に、電動シリンダ１１によ
り上下方向に揺動可能とされ、先端を任意の位置
に位置させることができる。なお、先端部の搬送
面には回転自在のボール１２が設けられ、この手
前にワークマンステーシヨン１３が取付けられて
いる。

ラウンドコンベヤ６は、スパイラルコンベヤ３
の下端部が搬送面上に位置するように、スパイラ
ルコンベヤ３の下方に配置されると共に、ターン
テーブル１４を介して走行台車２上に設置され、
スパイラルコンベヤ３とは独立して水平旋回可能
とされている。また、このラウンドコンベヤ６
は、第４図に示すように、中心Ｃを中心とする略
Ｃ字状の平面形状であり、スパイラルコンベヤ３
が例えば270゜水平旋回してもスパイラルコンベヤ
３の下端部がラウンドコンベヤ６の搬送面上に常
に位置するようにされている。

このようなラウンドコンベヤ６の一端部には、
トリツパコンベヤ８の基端部がカーブコンベヤ７
を介してそれぞれの搬送面が同一レベルとなり得
るように接続され、コンベヤ６，７，８がコンベ
ヤ３，４，５とは別に一体的に水平旋回するよう
にされている。

トリツパコンベヤ６は、電動シリンダ１５によ
り上下方向に揺動可能とされ、先端にローラ１６
を有し、先端が地上コンベヤ１の搬送面上に位置
できるようにされている。

なお、スパイラルコンベヤ３の下端およびトリ
ツパコンベヤ６の先端には平面形状三角形の乗継
板１７が取付けられている。この乗継板１７に代
えて小径経のロールを設けてもよい。

以上のような構成において、倉庫等から積付け
場所へ荷を搬送する場合、地上コンベヤ１上を搬
送されてきた荷１８は、トリツパコンベヤ８によ
り受け取られ、カーブコンベヤ７を介してラウン
ドコンベヤ６へ移載され、次いで、スパイラルコ
ンベヤ３により上方へ搬送され、カーブコンベヤ
４を経てテレスコピツクコンベヤ５に送られテレ
スコピツクコンベヤ５により目的の積付位置に積
付けられる。テレスコピツクコンベヤ５は、伸縮
自在であると共に上下方向に揺動でき、さらに走
行台車２により地上コンベヤ１に沿つて移動でき
るため、任意の位置、高さへ荷１８を積付けるこ
とができる。

積付けられた荷１８を倉庫等へ搬送する場合に
は、逆にテレスコピツクコンベヤ５、スパイラル
コンベヤ３、ラウンドコンベヤ６、トリツパコン
ベヤ８を順に経て地上コンベヤ１により搬送され
る。

トリツパコンベヤ８を水平旋回させることによ
り３本の地上コンベヤ１上に位置させることがで
き、また、第２図の状態からテレスコピツクコン
ベヤ５と共に180゜旋回させて第２図の左側にも積
付けを行なえるようにできる。

また、トリツパコンベヤ８の先端の両側部には
ガイド板が立設され、両側のコンベヤ１に対して
トリツパコンベヤ８が折曲した状態で接続された
場合に、荷を案内しスムーズに移載できるように
されている。

なお、以上は地上コンベヤ１が３本配設された
場合を示したが、これに限らず何本であつてもよ
く、地上コンベヤ１が１本配設されている場合に
は、ターンテーブル１４を省略し、コンベヤ６，
７，８を固定としてもよい。

また、カーブコンベヤ４，７は、コンベヤ５，
８の搬送方向を中心Ｃに向け、かつコンベヤ５，
８をほぼ点対称位置となるようにすると共に、コ
ンベヤ５，８の揺動が容易となるように配置した
ものであるが、このカーブコンベヤ４，７を省略
し、コンベヤ５，８をコンベヤ３，６へ直接接続
することも可能である。

〔発明の効果〕

前述のとおり、本発明のローデイング・アンロ
ーデイング機械は、地上コンベヤに沿つて移動す
る走行台車上に、スパイラルコンベヤ、伸縮式揺
動コンベヤを水平旋回可能に設けると共に、地上
コンベヤとスパイラルコンベヤを連結するラウン
ドコンベヤとトリツパコンベヤを設けたため、一
台の機械で両方向の搬送を行うことができると共
に、荷の搬送を連続的に、かつ自動的に行なえ
る。これにより、処理効率の向上、省力化を図れ
る。

また、任意の積付け位置へ荷を積付けることが
でき、任意の積付け位置から荷を払出することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は、この発明に係るローデイン
グ・アンローデイング機械を示す正面図、平面
図、第３図、第４図は第１図の−線矢視図、
−線矢視図である。 １……地上コンベヤ、２……走行台車、２Ａ…
…本体、２Ｂ……支持脚、２Ｃ……車輪、２Ｄ…
…走行装置、２Ｅ……支柱、３……スパイラルコ
ンベヤ、４……カーブコンベヤ、５……テレスコ
ピツクコンベヤ、６……ラウンドコンベヤ、７…
…カーブコンベヤ、８……トリツパコンベヤ、９
……レール、１０……旋回装置、１１……電動シ
リンダ、１２……ボール、１３……ワークステー
シヨン、１４……ターンテーブル、１５……電動
シリンダ、１６……ローラ、１７……乗継板、１
８……荷。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 地上コンベヤに沿つて移動可能な走行台車上
   に、スパイラルコンベヤを水平旋回可能に設ける
   と共に、このスパイラルコンベヤの下方に、スパ
   イラルコンベヤ下端部がその搬送面上に位置する
   ようにラウンドコンベヤを設け、前記スパイラル
   コンベヤの上端部に上下方向に揺動可能な伸縮式
   揺動コンベヤを接続し、前記ラウンドコンベヤの
   一端部に先端が前記地上コンベヤ上に位置し得る
   上下方向に揺動可能なトリツパコンベヤを接続し
   たことを特徴とするローデイング・アンローデイ
   ング機械。