JPH045460Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、荷搬送車の荷載置装置に関する。

かかる荷載置装置の従来例として、正逆に駆動
されるコンベヤを備えさせるものがある。

荷搬送車にて搬送物を搬送するに、複数個の搬
送物を車外から１個づつ各別に受取り、且つ、搭
載している搬送物を１個づつ各別に車外へ受渡す
ことが望まれる場合がある。

しかしながら、従来のものでは、このような要
望を充分に満足させることができないものであつ
た。

すなわち、１つのコンベヤに複数個の搬送物を
搭載すると、例えば搬送物を１個づつ車外へ受渡
す際に、搬送物が車外に受渡されると後続の搬送
物の車外への搬出を停止するために、タイミング
よくコンベヤを停止させる必要がある。しかしな
がら、このような停止処理は実際上は困難もので
あり、上記要望を満足させることができないもの
であつた。

本考案は、上記実状に鑑みて為されたものであ
つて、その目的は、簡素な構造で上記要望を満足
させることができる荷搬送車の荷載置装置を提供
する点にある。

本考案による荷搬送車の荷載置装置の特徴構成
は、荷載置部の複数個を周方向に並べて備える旋
回テーブルが設けられ、前記荷載置部が、供給さ
れる搬送物を自重でテーブル旋回中心側に移動さ
せるように傾斜状に構成され、前記荷載置部に載
置された搬送物を車体外方に押出す押出し具が設
けられている点にあり、その作用及び効果は次の
通りである。

すなわち、旋回テーブルの回転により、複数個
の荷載置部のうちのいずれに搬送物を受取るか、
又は、いずれの荷載置部から搬送物を受渡すかを
選択できる。

そして、搬送物を受取る際には、供給される搬
送物を自重で旋回中心側に移動させることにな
り、又、搬送物を車外へ受渡す際には、押出し具
によつて車外へ押出すことになる。

従つて、複数個の搬送物を１個づつ受取り、且
つ、１個づつ車外に受渡すことができるのであ
り、しかも、荷載置部を搬送物の自重移動により
受取ることができるように傾斜させて、物品の移
載を行わせるから、例えば各荷載置部の夫々を正
逆に駆動されるコンベヤを用いて構成するに較べ
て、構成の簡素化を図ることがきる。

もつて、実用上の利点が大なる荷搬送車の荷載
置装置を得るに至つた。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。

第１図に示すように、一定径路に沿つて往復走
行自在な荷搬送車としての台車Ａを設け、荷取出
部を台車走行経路に隣接させる荷搬出用コンベヤ
Ｂを備えた荷搬出設備の複数個を設けると共に、
前記台車Ａから供給される荷を受入れる荷搬入用
コンベヤＣの複数個を、荷受入部を台車走行経路
に隣接させて設け、もつて、製造工場、組立工場
等の各種工場や荷集配場等において、荷搬出用コ
ンベヤＢ上に順次供給される荷を台車Ａを用いて
搬入用コンベヤＣに供給させる作業を行なわせる
ように構成してある。但し、例示図においては、
搬送物としての円筒状容器Ｘを荷として示し、そ
して、容器Ｘ夫々の周部に、隣接する容器を適当
間隔離れる状態に維持させるための上下一対の環
状突条ａを備えさせてある。

前記台車Ａの上部に備えさせる容器積載構造に
ついて第２図及び第３図に基づいて説明すれば、
電動モータ１によつて回転操作自在な旋回テーブ
ル２を、台車上部に設けると共に、荷載置部とし
ての荷載置用ローラーコンベヤ３の複数個を、供
給される容器Ｘを自重でテーブル旋回中心側に移
動させるように傾斜させた状態で、且つ、テーブ
ル周方向に並べる状態でテーブル２に取付け、さ
らに、ローラーコンベヤ３上の容器Ｘを台車横側
方に押出す左右一対の押出し具としてのプツシヤ
ー４を設け、もつて、テーブル２の回転によつ
て、容器受入のために使用するローラーコンベヤ
３を選択できるように、あるいは、運搬する容器
Ｘのうちの台車外に搬出する容器Ｘを選択できる
ように構成してある。

但し、図中５は、テーブル旋回中心側への容器
Ｘの移動範囲を規制するストツパーである。

次に、荷搬出設備について第４図乃至第７図に
ついて説明する。

すなわち、荷搬出用コンベヤＢを、荷取出部に
おいて中央部を開口させたローラーコンベヤ型に
構成し、コンベヤ荷取出部に位置する容器Ｘに対
して受止め作用する左右一対の荷受止めストツパ
ー６を、縦軸芯Ｐ周りの揺動によつて受止作用状
態と受止解除状態とに切換自在に設け、両ストツ
パー６の夫々に、受止解除状態において後続の容
器Ｘが荷取出部側に移動することを阻止するよう
に受止め作用する補助受止部６ａを備えさせてあ
る。そして、前記ストツパー６の受止解除状態に
おいて、コンベヤ荷取出部に位置する容器Ｘをコ
ンベヤ外方に向つて押出搬送する押出具７を設
け、もつて、第７図イ，ロ，ハに示すように、ス
トツパー６及び押出具７を作動させながら、コン
ベヤＢ上にストレージされた容器Ｘを順次搬出で
きるように構成してある。

前記押出具７について詳述すれば、押出具７を
上下揺動自在に枢支する二股状支持枠８を、左右
一対のガイド枠９に沿つてコンベヤ搬送方向に往
復移動自在な板状枠体１０に取付けると共に、押
出具７を上方押出作用位置側へ付勢するウエイト
１１を、容器底部との接当により押出具７が搬送
下手側に揺動することを許容するように付勢する
状態で押出具７に取付け、さらに、押出作用位置
の押出具７が搬送上手側に揺動することを阻止す
るストツパー１２を、二股状支持枠８に取付け、
もつて、板状枠体１０がコンベヤ搬送方向下手側
に移動するに伴つて、荷取出部に位置する容器Ｘ
を押出し搬送し、且つ、板状枠体１０がコンベヤ
搬送方向上手側に移動するに伴つて、非搬送状態
で復帰作動するように構成してある。

次に、前記両荷受止めストツパー６及び前記押
出具７を操作する構造について説明する。

すなわち、コンベヤ搬送方向に伸縮自在な流体
圧シリンダ１３を、前記板状枠体１０に連結し、
そして、両受止めストツパー６の回転支軸１４に
付設した揺動アーム１４ａを、押引リンク１５に
よつて一体揺動するように連動連結すると共に、
前記両揺動アーム１４ａのうちの一方を他方より
も長く形成し、その長いアーム１４ａ側に付設し
たローラ１６を係入案内するストツパー操作用ガ
イド枠１７を、前記板状枠体１０及びその枠体１
０と同様にガイド枠９に案内される補助板状枠体
１０ａとに亘つて取付け、もつて、液体圧シリン
ダ１３をコンベヤ搬送方向上手側に短縮作動させ
ることによつて、ストツパー６を受止作用状態に
切換えるに伴つて押出具７を非搬送状態で復帰作
動させ、且つ、液体圧シリンダ１３をコンベヤ搬
送方向下手側に伸長作動させることによつて、ス
トツパー６を受止解除状態に切換えるに伴つて押
出具７を搬送作用状態に切換えるように構成して
ある。

尚、ガイド枠１７について説明を加えれば、コ
ンベヤ搬送方向に沿う直線状部分１７ａが、スト
ツパー６を受止め解除状態に維持するようにロー
ラ１６を案内し、先端側傾斜部分１７ｂが、スト
ツパー６を切換操作するようにローラ１６を案内
することになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る荷搬送車の荷載置装置の実
施例を示し、第１図は荷搬送システムの概略平面
図、第２図は台車の平面図、第３図は同車の一部
切欠正面図、第４図は荷搬出設備の切欠側面図、
第５図は同設備の平面図、第６図は第４図におけ
る−線矢視図、第７図イ，ロ，ハは搬出設備
の作動状態を示す概略平面図である。 ２……旋回テーブル、３……荷載置部、４……
押出し具、Ｘ……搬送物。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷載置部３の複数個を周方向に並べて備える旋
   回テーブル２が設けられ、前記荷載置部３が、供
   給される搬送物を自重でテーブル旋回中心側に
   移動させるように傾斜状に構成され、前記荷載置
   部３に載置された搬送物を車体外方に押出す押
   出し具４が設けられている荷搬送車の荷載置装
   置。