JP6892775B2 - 操船アシストシステムとその操船アシスト装置およびサーバ - Google Patents

操船アシストシステムとその操船アシスト装置およびサーバ Download PDF

Info

Publication number
JP6892775B2
JP6892775B2 JP2017064063A JP2017064063A JP6892775B2 JP 6892775 B2 JP6892775 B2 JP 6892775B2 JP 2017064063 A JP2017064063 A JP 2017064063A JP 2017064063 A JP2017064063 A JP 2017064063A JP 6892775 B2 JP6892775 B2 JP 6892775B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ship
trim
position information
risk
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017064063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018165145A (ja
Inventor
崇 橋爪
崇 橋爪
木全 隆一
隆一 木全
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017064063A priority Critical patent/JP6892775B2/ja
Priority to US15/933,255 priority patent/US10272977B2/en
Publication of JP2018165145A publication Critical patent/JP2018165145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6892775B2 publication Critical patent/JP6892775B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B49/00Arrangements of nautical instruments or navigational aids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
    • B63H20/10Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B21/00Alarms responsive to a single specified undesired or abnormal condition and not otherwise provided for
    • G08B21/18Status alarms
    • G08B21/182Level alarms, e.g. alarms responsive to variables exceeding a threshold
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B25/00Alarm systems in which the location of the alarm condition is signalled to a central station, e.g. fire or police telegraphic systems
    • G08B25/01Alarm systems in which the location of the alarm condition is signalled to a central station, e.g. fire or police telegraphic systems characterised by the transmission medium
    • G08B25/08Alarm systems in which the location of the alarm condition is signalled to a central station, e.g. fire or police telegraphic systems characterised by the transmission medium using communication transmission lines
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B25/00Alarm systems in which the location of the alarm condition is signalled to a central station, e.g. fire or police telegraphic systems
    • G08B25/14Central alarm receiver or annunciator arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63BSHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING 
    • B63B2201/00Signalling devices
    • B63B2201/02Audible

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

この発明は、モーターボートなどの小型船舶に対する操船アシストシステムとその操船アシスト装置およびサーバに関する。
モーターボート(船外機艇)などの小型船舶は、水深を気にせずに比較的浅瀬まで入っていくことが多い。そのため、海底にある岩などの突起物に接触して、船外機を破損させてしまう場合があった。魚群探知機を搭載すれば水深を測定できるが、装置が高価であり、かつセットアップも面倒なため、小型船舶に取り付けることは難しい。
また、特許文献1に記載されているように、自船の位置を検出し、その位置に対応した電子海図を表示部に表示すると共に、その電子海図の水深情報等から座礁の危険性を判断して、自船位置と浅瀬との距離が座礁危険距離に入ると、座礁警報を発生する技術が知られている。
特許文献1に記載の技術はさらに、自船の位置に対応した表示中の電子海図だけでなくそれに隣接する電子海図も結合して1枚の電子海図を作成し、その電子海図の等水深線の情報に基づいて、船の進行方向における浅瀬の存在を認識して警報を出すようにしている。それによって、海図の表示が切換わる前であっても、浅瀬の存在を早期に警報することができる。
特開平7−47992号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は上述のように、電子海図の等水深線の情報に基づいて座礁の危険性を判断しているため、海底にある岩などの突起物を考慮することはできず、実際の航行状況に基づく情報によって危険性を警報することはできなかった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、所定海域における小型船舶の実際の航行状況に即して、自船が危険な領域に接近した場合に警告や警報を適切に行って、操船をアシストするようにした操船アシストシステムと、その操船アシスト装置およびサーバを提供することにある。なお、この明細書中でいう「海域」には湖水上における「水域」も含む。
上記した課題を解決するため、この発明にあっては、所定海域を航行する、自船を含む船外機を搭載した複数の小型船舶にそれぞれ搭載される操船アシスト装置と、その各操船アシスト装置と通信するサーバとからなり、前記小型船舶の操船をアシストする操船アシストシステムであって、前記操船アシスト装置はそれぞれ、自船が所定速度以上で航行中に、自船の前記船外機がトリムアップしたことを検知するトリムアップ検知部と、前記トリムアップ検知部が前記トリムアップを検知したときの自船の位置情報をトリムアップ位置情報として前記サーバに送信するトリムアップ位置情報送信部と、前記所定海域をメッシュ状の座標領域に分割した座標領域毎の危険度を示す危険度情報を前記サーバからダウンロードする危険度情報ダウンロード部と、前記危険度情報を前記所定海域のマップ上に前記座標領域単位で表示する危険度情報表示部と、自船が航行中に、前記危険度情報による危険度が規定値以上の座標領域に対して自船が所定距離以内に接近した場合に、操船者に警告表示および音による警報の少なくとも一方を行う警告/警報部とを備える如く構成した。また、前記サーバは、前記複数の小型船舶にそれぞれ搭載された前記操船アシスト装置から送信される前記トリムアップ位置情報をそれぞれ受信し、受信した前記トリムアップ位置情報を前記所定海域をメッシュ状の座標領域に分割した座標領域毎に記憶するトリムアップ位置情報受信・記憶部と、前記座標領域毎に記憶したトリムアップ位置情報に基づいて、前記座標領域毎に危険度を判定して更新・保持する危険度情報更新・保持部と、前記小型船舶に搭載された前記操船アシスト装置からのダウンロード要求に応じて、前記操船アシスト装置に前記座標領域毎の危険度情報を送信する危険度情報送信部とを備える如く構成した。
この発明の実施形態に係る操船アシストシステムを実施する小型船舶の例を斜め後方から見た外観斜視図である。 図1の小型船舶に搭載される船外機の(部分断面)拡大側面図である。 図2の船外機の要部説明図である。 この発明の実施形態に係る操船アシストシステムを説明するための概念図である。 図1および図4の船舶に搭載される操船アシスト装置のハード構成例を示すブロック図である。 図5に示した操船アシスト装置の機能構成例を示すブロック図である。 図4に示したサーバの機能構成例を示すブロック図である。 所定海域をメッシュ状の座標領域に分割する例を示す説明図である。 ディスプレイの表示画面でマップ上に危険度情報を座標領域単位で表示する例を示す説明図である。 図6に示した操船アシスト装置200のトリムアップ検知部220とトリムアップ位置情報送信部222および衝撃発生位置情報送信部224による処理の流れを示すフロー・チャートである。 同じく操船アシスト装置200の危険度情報ダウンロード部226と危険度情報表示部228および警告/警報部230による処理の流れを示すフロー・チャートである。 図7に示したサーバ500による処理の流れを示すフロー・チャートである。 船外機のトリムアップを説明するための説明図である。
以下、添付図面に即してこの発明の実施形態に係る操船アシストシステムとその操船アシスト装置およびサーバを実施するための形態について説明する。
図1はこの発明の実施形態に係る操船アシストシステムを実施する小型船舶の例を斜め後方から見た外観斜視図、図2は図1の小型船舶に搭載される船外機の(部分断面)拡大側面図、図3はその船外機の要部説明図である。
図1において符号1はいわゆるモーターボートと呼ばれる小型船舶を示す。尚、この明細書で「小型船舶」は、具体的には総トン数20トン未満の船舶を意味する。
図1に示す小型船舶(以下「船舶」と略称する)1は2基の船外機10を船体12(あるいは船舶1)の船尾12aに搭載してなる、いわゆる2基(偶数基)掛けの船舶である。図1では、進行方向左側(左舷側)の船外機を「第1船外機10A」として添え字Aを付し、進行方向右側(右舷側)の船外機を「第2船外機10B」として添え字Bを付して括弧内に示す。しかし、第1船外機10Aと第2船外機10Bは同一構造の船外機であるため、以下、添え字A,Bの付記を省略し、いずれも船外機10として説明する。
船外機10は、図1と図2に示すように、スイベルケース14とチルティングシャフト16によってスターンブラケット18を介して船体12の船尾12aに取り付けられる。尚、船体12(あるいは船舶1)の船首を符号12bで示す。
船外機10はマウントフレーム20とスイベルシャフト22を備え、スイベルシャフト22がスイベルケース14の内部に鉛直軸回りに回転自在に収容されることで、船外機10は船体12に対して鉛直軸回りに回転自在に構成される。マウントフレーム20は、その上端と下端が船外機10の本体を構成するフレーム(図示せず)に固定される。
スイベルケース14の付近には、スイベルシャフト22を駆動する操舵用電動モータ24と、船外機10の船体12に対するチルト角およびトリム角を調節するパワーチルトトリムユニット26が配置される。操舵用電動モータ24の出力軸は減速ギヤ機構28を介してマウントフレーム20の上端に接続される。即ち、操舵用電動モータ24の回転出力が減速ギヤ機構28を介してマウントフレーム20に伝達され、よって船外機10はスイベルシャフト22を操舵軸として左右に鉛直軸回りに操舵自在に構成される。その操舵により、船舶1(船体12)の進行方向が右旋回または左旋回する。
パワーチルトトリムユニット26は、チルト角調整用の油圧シリンダ26aとトリム角(船体12の幅方向の水平軸であるチルティングシャフト16を回転軸とする船外機10の回転角)調整用の油圧シリンダ(トリムアクチュエータ)26bを一体的に備えている。そして、油圧シリンダ26a,26bに作動油を供給(あるいはそれから排出)して伸縮させることによって、スイベルケース14がチルティングシャフト16を回転軸として鉛直軸に直交する水平軸(ピッチ軸)回りに回転される。それによって、船外機10はチルトアップ・ダウンあるいはトリムアップ・ダウン自在に構成される。
船外機10の上部には、エンジン(内燃機関)30が内蔵(搭載)される。エンジン30は火花点火式の水冷ガソリンエンジンからなる。エンジン30は水面上に位置し、エンジンカバー32によって覆われる。
エンジン30の吸気管34には、スロットルボディ36が接続される。スロットルボディ36はその内部にスロットルバルブ38を備えると共に、スロットルバルブ38を開閉するスロットル用電動モータ(スロットルアクチュエータ)40が一体的に取り付けられる。
スロットル用電動モータ40の出力軸はスロットルボディ36に隣接して配置された減速ギヤ機構(図示せず)を介してスロットルバルブ38に接続され、スロットル用電動モータ40を動作させることでスロットルバルブ38が開閉され、エンジン30の吸気量が調量されてエンジン回転数が調節される。
船外機10は、鉛直軸と平行に配置されて回転自在に支持されるドライブシャフト(バーチカルシャフト)42と、エンジン30とドライブシャフト42の間に介挿されるトルクコンバータ44と、ドライブシャフト42に取り付けられて作動油を吐出する油圧ポンプ46と、作動油を貯留するリザーバ50を備える。
油圧ポンプ46はエンジン30で駆動され、リザーバ50から作動油を汲み上げ、エンジン30の潤滑部と、パワーチルトトリムユニット26の油圧シリンダ26a,26bと、トルクコンバータ44のロックアップ機構44aなどに作動油を供給する。
船外機10内には、エンジン30によって回転されるドライブシャフト42の下端部に、ベベルギヤ機構を含むシフト機構54を介して回転されるプロペラシャフト56が、船体12の進行方向に対して略平行になるように、水平軸回りに回転自在に支持されている。ドライブシャフト42の上端には、エンジン30のクランクシャフト52がトルクコンバータ44を介して接続される。プロペラシャフト56は、パワーチルトトリムユニット26の初期状態において、その軸線56aが船体12の進行方向に対して略平行となるように配置される。そのプロペラシャフト56の一端に、プロペラ60が取り付けられている。
シフト機構54は、ドライブシャフト42に接続されて回転させられる前進ベベルギヤ54aと後進ベベルギヤ54b、プロペラシャフト56を前進ベベルギヤ54aと後進ベベルギヤ54bのいずれかに係合自在とするクラッチ54cなどからなる。
エンジンカバー32の内部にはシフト機構54を駆動するシフト用電動モータ62が配置され、その出力軸は、減速ギヤ機構(図示せず)を介してシフト機構54のシフトロッド54dの上端に接続自在とされる。シフト用電動モータ62を駆動することにより、シフトロッド54dとシフトスライダ54eが適宜に変位され、それによってクラッチ54cを動作させて、シフトポジションがフォワード、リバースおよびニュートラルの間で切り替えられる。
シフトポジションがフォワードあるいはリバースのとき、ドライブシャフト42の回転はシフト機構54を介してプロペラシャフト56に伝達され、よってプロペラ60は回転させられ、船体12を前進あるいは後進させる方向の推力を生じる。シフトポジションがフォワードの時の船体12の進行方向は、図2に矢示Fで示す方向である。尚、船外機10はエンジン30に取り付けられたバッテリなどの電源部(図示せず)を備え、各電動モータ24,40,62の通電回路(図示せず)に動作電源が供給される。
ここで、センサ関係について図3を参照して説明すると、図2のスロットルバルブ38の付近にはスロットル開度センサ66が配置され、スロットルバルブ38の開度(スロットル開度)を示す出力を生じる。図2のシフトロッド54dの付近にはシフト位置センサ68が配置されてシフトポジション(ニュートラル、フォワードおよびリバース)に応じた信号を出力すると共に、ニュートラルスイッチ70も配置されて、シフトポジションがニュートラルであるときにオン信号を、フォワードあるいはリバースであるときにオフ信号を出力する。
図2のエンジン30のクランクシャフト52付近にはクランク角センサ74が取り付けられており、所定のクランク角度ごとにエンジン回転数に応じたパルス信号を出力する。この信号が後述するECU84に入力され、エンジン回転数が計測される。
また、ドライブシャフト42の付近にはドライブシャフト回転数センサ76が取り付けられ、ドライブシャフト42の回転数に応じた信号を出力する。スイベルケース14の付近にはトリム角センサ(回転角センサ)78が配置され、船外機10のトリム角に応じた出力を生じる。
上記した各センサやスイッチの出力は、船外機10に搭載された電子制御ユニット(Electronic Control Unit:以下「ECU」という)84に入力される。ECU84はCPUやROM、RAMなどを備えたマイクロ・コンピュータからなり、船外機10のエンジンカバー32の内部に配置(搭載)され、船外機10の動作を統括制御する。
図1に示す如く、船体12の操縦席90の付近には、操船者によって回転操作自在なステアリングホイール92が配置される。ステアリングホイール92のシャフト(図示せず)には操舵角センサ94が取り付けられ、操船者によって回転操作されるステアリングホイール92の操舵角に応じた信号を出力する。
操縦席90のダッシュボード96には、操船者による操作自在に配置されるシフト・スロットルレバー98が設けられる。シフト・スロットルレバー98は、初期位置から前後方向に揺動操作自在とされ、操船者からのシフトチェンジ指示とエンジン回転数の調節指示を入力する。シフト・スロットルレバー98の付近にはレバー位置センサ100が取り付けられ、操船者によって操作されたシフト・スロットルレバー98の位置に応じた信号を出力する。
操縦席90付近には操船者に手動操作自在に設けられると共に、船外機10のチルト角およびトリム角の調整指示を入力するパワーチルトトリムスイッチ102が配置され、操船者によって入力された船外機10のチルトアップ・ダウンおよびトリムアップ・ダウンの指示に応じた信号を出力する。
これら操舵角センサ94、レバー位置センサ100およびパワーチルトトリムスイッチ102の出力もECU84に入力される。ECU84は、上記したセンサやスイッチの出力に基づいて各電動モータの動作を制御する。それにより、ステアリングホイール92の操舵角に応じて、スイベルシャフト22を操舵軸として船外機10を鉛直軸回りに回動させて操舵する。また、パワーチルトトリムスイッチ102の出力に応じて、パワーチルトトリムユニット26を作動させてトリム角を調整する。
上記した船外機10の説明は第1船外機10Aについてのものであるが、第2船外機10Bについても妥当する。第1船外機10AのECU84と第2船外機10BのECU84は有線(図1に一点鎖線で示す)で接続され、相互に通信自在に構成される。
操縦席90付近のダッシュボード96にはさらに、航行速度などを表示する計器類とコンパスなどの航海用機器104が配置される。また、この発明による操船アシスト装置を構成する装置本体部202とディスプレイ204およびインジケータ206等が配置される。操船アシスト装置の詳細については後述する。
図4はこの発明の実施形態に係る操船アシストシステムを説明するための概念図、図13は船外機のトリムアップについて説明するための説明図である。
図4に示す実施形態は、主としてボートタクシーやレンタルボートなどを想定しており、海上の所定海域2内で自船を含む複数の船舶1が自由に航行する。その各船舶1は、この例では図1〜図3によって説明した小型船舶であるが、船外機10が2基掛けの船舶に限るものではなく、1基掛けや3基掛けなどでもよい。その他の構成も前述のものに限らない。また、複数の船舶1がすべて同じ構造である必要もない。小型の漁船などでもよい。
その複数の船舶1には、いずれもこの発明を実施するための操船アシスト装置200を搭載する。そして、その各船舶1の操船アシスト装置200と、陸上4に設けられた基地局300を介して通信可能なクラウド(インターネット)400上のサーバ500とによって、操船アシストシステムを構成している。
各操船アシスト装置200とサーバ500との通信は、3G回線等の無線通信回線網を使用する。3G回線は、第3世代の携帯電話システムやスマートフォン等のデータ通信に適した通信回線網である。より高速通信が可能な3.5G回線や3.9G回線を使用してもよい。その他の通信網を使用してもよく、比較的近距離であれば、IEEE802.11シリーズの規格による無線LAN(Wi−Fi等)や、IEEE802.15.1規格のブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))等でデータ通信を行うようにしてもよい。
陸上を走行する自動車では、危険な状況に遭遇した場合に急ブレーキを掛けることが多い。しかし、船舶の場合は減速するのに時間を要するため、進行方向に浅瀬や岩礁などを発見した場合には、船外機10のトリムを上げるトリムアップを行って、船外機が海底や岩礁に接触して破損するのを回避することが多い。尚、船舶1が高速で海面上を滑走する場合のトリムアップは、危険回避のためではなく船外機の推進力ロスを最小限にするためである。
ここで、船外機のトリムアップについて図13によって説明する。前述したように、船外機10は、チルティングシャフト16によってスターンブラケット18を介して船体12の船尾12aに取り付けられる。その取り付け角度がトリム角であり、図13に示すチルティングシャフト16を通る垂直線aに平行な直線bと船外機10のドライブシャフト42(図2)の軸線に平行な直線cとのなす角θtに相当し、所定の角度範囲内で調整可能である。
そして、船外機10をチルティングシャフト16を回転軸として矢示U方向に回動させることをトリムアップと称し、矢示Uと反対方向に回動させることをトリムダウンと称す。このトリム角は、通常は船舶1の航行状態や海面2aの状態等に応じて、船外機10が推進力を最も有効に発揮するように調整される。しかし、船舶1が比較的低速で航行中に、上述したように操船者が進行方向に浅瀬や岩礁などを発見したような場合には、トリムアップを行って、船外機10が海底や岩礁に接触して破損するのを回避することが多い。
また、トリム角の調整範囲を超えて、船外機10を矢示U方向へさらに回動させることをチルトアップと称す。これは、船舶1が停止時に、船外機10のプロペラ60を設けた下端部が水中の物体に接触したり、船舶1を陸上に引き上げたときに地面にぶつかるのを防いだりするための機能である。船舶1が航行中は、船外機10がチルト領域まで回動しないようになっている。
そこで、この操船アシストシステムでは、図4に示す各船舶1が低速(所定範囲の速度)で航行中にトリムアップがなされた場合、それを操船アシスト装置200が検知して、その時の自船の位置情報を、トリムアップ位置情報としてサーバ500に送信する。サーバ500は、各船舶1から送信されるトリムアップ位置情報を受信して収集し、その蓄積データに基づいて所定海域をメッシュ状に分割した座標領域毎に危険度を判定して、その危険度情報を更新・保持する。即ち、トリムアップが少ない海域は安全性が高く、トリムアップが多い海域は危険性が高いと判断でき、その海域の安全性を把握できる。
その危険度情報を、各船舶1の操船アシスト装置200がサーバ500からダウンロードして、自船の図1に示したディスプレイ204に表示したり、自船が危険度の高い領域に接近した場合には、インジケータ206を点滅させたりブザーを発報させたりして、操船者に警告や警報してそれを知らせる。その結果、操船者が注意して操船し、不慮の座礁や船体12あるいは船外機10が破損する等の被害を防止することが可能になり、少なくともそれらを軽減することができる。
サーバ500による危険度情報は、このシステムに参加する船舶の数が多いほど、また稼働時間が長く成るほど、トリムアップ位置情報の蓄積量が増加するので精度が向上する。この操船アシストシステムにおける操船アシスト装置200とサーバ500の構成およびその機能の詳細は以下に説明する。
この発明を実施するために使用する操船アシスト装置200とサーバ500の構成および機能の詳細を図5〜図9によって説明する。図5は図1および図4の船舶に搭載される操船アシスト装置200のハード構成例を示すブロック図、図6は図5に示した操船アシスト装置200の機能構成例を示すブロック図である。図7は図4に示したサーバ500の機能構成例を示すブロック図である。
図8は所定海域をメッシュ状の座標領域に分割する例を示す説明図、図9はディスプレイの表示画面でマップ上に危険度情報を座標領域単位で表示する例を示す説明図である。
操船アシスト装置200は図5に示すように、電子制御ユニットであるECU210と無線通信モジュール212を備え、少なくともそれらは、図1に示した装置本体部202内に配置され、互いに信号およびデータを遣り取り可能に接続されている。ECU210は、船外機10のECU84と同様にCPU、ROM、RAMなどを備えたマイクロ・コンピュータからなり、この操船アシスト装置200全体を統括制御する。ECU210には、マップデータや危険度情報等を保持するための不揮発性メモリも備えている。
無線通信モジュール212は、図4に示した基地局300を介してクラウド400上のサーバ500と3G回線等によって通信してデータを送受信し、ECU210に受け渡すためのモジュールである。
この操船アシスト装置200のECU210は、前述した船外機10のECU84と互いにデータや信号を送受信可能に有線接続されている。ECU210はECU84からエンジン回転数等の情報を入力し、自船の航行速度を判断する。また、パワーチルトトリムスイッチ102の出力信号のうちのトリムアップ・ダウンの指示に応じた信号を入力して、トリムアップがなされたか否かを判断する。あるいは、船外機のECU84から、実際のトリム角に応じた信号を入力してトリムアップがなされたか否かを判断するようにしてもよい。
ECU210に対する入力機器として、さらにGPS(Global Positioning System)受信機214、方位センサ216、およびGセンサ(加速度センサ)218を備えている。これらは、図1に示した装置本体部202内に配置してもよいが、船体12または船内の適宜の箇所に配置してもよい。なお、破線で示したGセンサ218は、船外機10内に設けるとよいが、省略してもよい。
GPS受信機214は、GPS衛星が送信する位置情報を示すGPS信号を受信してECU210に入力する。それによってECU210は自船の現在位置を知ることができる。また、ECU210は方位センサ216からの信号によって、自船の方位(進行方向)を知ることができる。
ECU210に対する出力機器として、図1に示したディスプレイ204とインジケータ206、および装置本体部202内または船内の適宜の箇所に設けたブザー208を備えている。ECU210はこれらによって、サーバ500からダウンロードした危険度情報の表示、および自船が危険度の高い領域に接近した場合に警告または警報を行う。
図6は、図5に示した操船アシスト装置200のECU210と無線通信モジュール212による機能を機能ブロックにして、ECU210に対する入力機器および出力機器と共に示す。この操船アシスト装置200は、図6に示すように、トリムアップ検知部220、トリムアップ位置情報送信部222、衝撃発生位置情報送信部224、危険度情報ダウンロード部226、危険度情報表示部228、および警告/警報部230を備えている。
また、図示は省略しているが、ECU84から入力するエンジン回転数等によって、自船(船舶1)の所定速度範囲で航行中か否かを判断する機能も有する。それは、船舶1が航行を開始する前の準備中に船外機10のトリム動作を確認したり、係留中に隣接する船舶や桟橋に接触して衝撃が発生したりした場合等の誤動作を防ぐため、一定速度以上で航行していることが必要なためである。また、高速で滑走時のトリムアップや衝撃は、海底から突出する障害物を避けるためや障害物との衝突によるものではないので、クルージングの上限速度以下で航行しているときにのみ、以下の動作を行う必要があるためである。なお、破線で示した衝撃発生位置情報送信部224は省略してもよい。
トリムアップ検知部220は、自船(船舶1)が低速で航行中に、船外機10がトリムアップされた場合にそれを検知する。トリムアップ位置情報送信部222は、トリムアップ検知部220がトリムアップを検知したときの自船(船舶1)の位置情報を、GPS受信機214が受信したGPS信号から検知して、トリムアップ位置情報としてサーバ500に送信する。
衝撃発生位置情報送信部224は、自船(船舶1)に備えたGセンサ218が規定値以上の衝撃を検知した場合に、自船の位置情報を衝撃発生位置情報としてサーバ500に送信する。これは、障害物を避けきれずに船体12あるいは船外機10が障害物に接触してしまった場合には衝撃が発生するので、その衝撃を検知してその発生位置情報をサーバ500に通知するためである。
危険度情報ダウンロード部226は、例えば図8に示すように、所定海域2をメッシュ状の座標領域(各正方形の小領域)Pに分割した座標領域毎の危険度を示す危険度情報を、前記サーバ500からダウンロードする。その危険度情報については後で詳述する。
危険度情報表示部228は、ダウンロードした危険度情報を、ディスプレイ204の表示画面204aに図9に示すように表示した所定海域のマップ(海図)M上に、座標領域P単位で表示する。図9において、白抜き矢印Aは自船(船舶1)の現在位置と進行方向を示す。黒(実際には例えば赤色)で表示した座標領域は危険度が大きい領域、網点(実際には例えば黄色)で表示した座標領域は危険度がやや大きい領域、白(実際には例えば青色)で表示した座標領域は危険度が小さい安全な領域を示す。
所定海域2のマップデータ(電子海図データ)は、サーバ500の不揮発性メモリと各船舶1の操船アシスト装置200のECU210内の不揮発性メモリに、座標領域の分割の仕方も同じデータを予め持っている。あるいは、サーバ500が持っているマップデータを、各船舶1の操船アシスト装置200がダウンロードして表示するようにしてもよい。
マップM上にはメッシュ状の区切り線は表示しなくてよい。また、図9では省略しているが、等水深線を表示したり、安全領域を水深によって濃度を変えて水深が深い程濃い青色で表示するようにしてもよい。また、自船位置を中心に拡大表示したり、図9に白抜き矢印Aで示す自船の進行方向をy軸方向の上向きにするように回転させて表示することもできる。
警告/警報部230は、自船(船舶1)が航行中に、上記危険度情報による危険度が規定値以上の座標領域に対して自船が所定距離以内に接近した場合に、操船者に警告表示および警報の少なくとも一方を行う。詳細は後述する。
次に、サーバ500の構成について説明する。サーバはコンピュータであり、容量の大きな不揮発性メモリも備えている。そのサーバ500の機能構成としては、図7に示すように、トリムアップ(・衝撃発生)位置情報受信・記憶部510、危険度情報更新・保持部520、および危険度情報送信部530を備えている。
トリムアップ(・衝撃発生)位置情報受信・記憶部510は、トリムアップ(・衝撃発生)位置情報受信部512とトリムアップ(・衝撃発生)位置情報記憶部514とからなる。トリムアップ(・衝撃発生)位置情報受信部512は、所定海域を航行する複数の船舶1に搭載された操船アシスト装置200から、その各船舶1が低速で航行中に船外機のトリムアップがなされるか、あるいは規定値以上の衝撃が発生した場合に送信されるトリムアップ位置情報あるいは衝撃発生位置情報をそれぞれ受信する。
トリムアップ(・衝撃発生)位置情報記憶部514は、トリムアップ(・衝撃発生)位置情報受信部512が受信したトリムアップ(・衝撃発生)位置情報を、図8に示すように、マップM上における所定海域2をメッシュ状に分割した座標領域P毎に記憶する。
図8に示した例では、経度方向の位置をx座標、緯度方向の位置をy座標として、それぞれ所定の間隔で区切って、その小さな正方形で示される各座標領域Pにx座標とy座標によるアドレスを付ける。そして、その座標領域Pごとに、トリムアップまたは衝撃の発生回数を加算記憶するために不揮発性メモリのメモリ領域を用意しておく。メッシュ状の各座標領域Pの大きさは、例えば1m×1mから10m×10m程度を想定している。この面積を小さくするほど、後述するように危険度を判定する領域の位置精度は高くなるが、急転舵または衝撃の発生回数を加算記憶するためのメモリ領域が多く必要になり、危険度の判定にかかる時間と判定結果を記憶するメモリ領域も増加する。
そして、トリムアップ(・衝撃発生)位置情報受信部512が、トリムアップ(・衝撃発生)位置情報を受信する度に、その位置情報による位置を含む座標領域に対応するメモリ領域に、トリムアップまたは衝撃の発生回数を加算(+1)して記憶する。図8において、各座標領域Pに示した数字は、各座標領域内でのこれまでのトリムアップまたは衝撃の発生回数を示す。数字のない座標領域は、これまでのトリムアップまたは衝撃の発生回数が0回である。
危険度情報更新・保持部520は、危険度判定部522と危険度情報記憶部524とからなる。危険度判定部522は、トリムアップ(・衝撃発生)位置情報記憶部514が座標領域毎に記憶したトリムアップ(・衝撃発生)位置情報、すなわち座標領域毎のトリムアップまたは衝撃の発生回数に基づいて、座標領域毎に危険度を判定する。
例えば図8に示した例において、トリムアップまたは衝撃の発生回数が0〜1であれば危険度「小」、2〜4であれば危険度「中」、5以上であれば危険度「大」と判定する。そして、危険度情報記憶部524は、不揮発性メモリに座標領域毎の危険度を記憶する領域を用意しており、そこに、危険度判定部522が判定した各座標領域毎の危険度をデジタル値で記憶する。判定結果が前回と変わった場合は記憶値を書き換えて危険度情報を更新する。
このように、トリムアップまたは衝撃の発生回数の累積値で座標領域毎の危険度を判定すると、運用期間の経過に伴って発生回数の累積値が全体的に増加し、危険度の高い座標領域が増えることになる。そのため、トリムアップ(・衝撃発生)位置情報記憶部514に記憶された全座標領域での発生回数の合計値の増加に伴って、危険度の判定基準を段階的に高めるようにするのが望ましい。
あるいは、座標領域毎のトリムアップまたは衝撃の発生頻度によって危険度を判定するようにしてもよい。その場合には、このシステムに参加する各船舶が所定海域を航行中に、各座標領域を通過する毎に、操船アシスト装置200がその通過位置情報をサーバ500へ送信し、サーバ500がその通過位置情報を受信して、座標領域毎の船舶通過回数として累積記憶する。そして、各座標領域毎に、判定時点までの船舶通過回数に対するトリムアップまたは衝撃の発生回数の割合である(発生回数/船舶通過回数)×100(%)により発生頻度を算出し、その発生頻度によって危険度を判定する。
例えば、トリムアップまたは衝撃の発生頻度が10%未満の場合は危険度「小」、10%以上25%未満の場合は危険度「中」、25%以上の場合は危険度「大」と判定する。具体例としては、ある座標領域における過去の船舶通過回数が20回であった場合、トリムアップまたは衝撃の発生回数が1回であれば、発生頻度が5%で10%未満であるから危険度「小」、急転舵または衝撃の発生回数が5回であれば、発生頻度25%で25%以上であるから、危険度「大」というように判定する。
危険度情報送信部530は、船舶1の操船アシスト装置200からのダウンロード要求に応じて、その操船アシスト装置200に座標領域毎の危険度情報を送信する。なお、すべての船舶の操船アシスト装置200が衝撃発生位置情報送信部224を備えていない場合は、サーバ500も上述した各部において、衝撃発生位置情報および衝撃発生回数は考慮しない。
以下に、上述した操船アシスト装置200とサーバ500の動作を、図10〜図12のフロー・チャートによって説明する。
図10は、図6に示した操船アシスト装置200のトリムアップ検知部220、トリムアップ位置情報送信部222および衝撃発生位置情報送信部224による処理の流れを示すフロー・チャートである。図11は、同じく操船アシスト装置200の危険度情報ダウンロード部226、危険度情報表示部228および警告/警報部230による処理の流れを示すフロー・チャートである。
図12は、図7に示したサーバ500による処理の流れを示すフロー・チャートである。図10〜図12および以下の説明において、処理ステップを「S」と略記する。また、これらの各図における各判断処理結果の肯定を「YES」、否定を「NO」で示している。
操船アシスト装置200に電源が供給されると、図5に示したECU210が、図10および図11に示した処理を繰り返し実行する。その際、図10の処理と図11の処理を並行して実行してもよいし、連続して実行してもよい。連続して実行する場合、図10の処理と図11の処理のどちらを先に実行してもよい。ここでは便宜上、図10の処理を先に実行するとして説明する。
ECU210が図10の処理を開始すると、まず、S242で自船(船舶1)が所定速度範囲で航行中か否かを判断する。これは、前述したように、自船が一定速度(例えば30km/h)以上で航行を開始してから、この発明に係る処理を開始して、誤動作を防止するためと、所定速度以上の高速で滑走している場合にはトリムアップの検知を行わないため、比較的低速で航行中であるとが必要なためである。
船舶の航行速度は一般にエンジン回転数と相関関係があるから、エンジン回転数が所定回転数範囲内であるか否かによって、所定速度範囲で航行中か否かを判断することができる。しかし、実際には船外機10や船舶1の大きさによって、同じエンジン回転数でも船速が異なる。
そこで、予め自船のエンジン回転数と船速との関係を求めて、その相関データをメモリに記憶しておくか、図5に示したGPS受信機214からの位置情報による単位時間当たりの位置変化と、方位センサ216からの進行方向の情報等によって航行速度を求めることもできる。そして、所定速度範囲で航行中であれば、S242で肯定と判断してS244に進むが、所定速度範囲で航行中でなければ否定と判断して、所定速度範囲になるのを待つ。
S244へ進むと、パワーチルトトリムスイッチ102の出力信号のうちのトリムアップ・ダウンの指示に応じた信号等によって、船外機のトリム角変化の有無を判断する。その結果、トリム角変化がなければ否定と判断してS242へ戻るが、所定速度範囲で航行中であれば、トリム角変化の監視を繰り返す。
トリム角変化があると、S244で肯定と判断し、S246へ進んでトリムアップか否かを判断する。そして、トリムアップであればS246で肯定と判断してS248へ進むが、トリムアップでなければ、Gセンサによる衝撃検知を省略する場合はS242からの処理を繰り返す。
S248へ進むと、そのときにGPS受信機214が受信した信号によって自船の位置情報を取得する。そして、S250でその位置情報をトリムアップ位置情報として、サーバ500に送信する。
図6に示したGセンサ218と衝撃発生位置情報送信部224を有する場合は、図10に破線の流れ線で示すように、S246で否定と判断した場合は、S242へ戻らずにS252へ進んで、Gセンサが規定値以上の衝撃を検知したか、すなわちGセンサの3軸の少なくとも1つの軸方向の加速度検出値が規定値以上か否かを判断し、規定値以上の衝撃を検知すれば肯定と判断してS254へ進む。
S254では、S248と同様に自船の位置情報を取得する。そして、その位置情報をS256で衝撃発生位置情報としてサーバ500へ送信する。その後およびS252で否定と判断した場合と、S250でトリムアップ位置情報をサーバ500へ送信した後は、S242へ戻って上述した処理を繰り返すか、図11に示す処理を連続して実行した後にS242へ戻る。
ここで、操船アシスト装置200による図11の処理を説明する前に、サーバ500による図12の処理を説明する。
サーバ500は、図12に示す処理を繰り返し実行するが、まずS540で、いずれかの船舶1の操船アシスト装置200からトリムアップ(または衝撃発生)位置情報を受信したか否かを判断し、受信すれば肯定してS542へ進む。受信していなければS548へ進む。
S542では、トリムアップ(または衝撃発生)位置情報を、マップの座標領域(メッシュ)毎に記憶する。即ち、図8によって前述したように、受信した位置情報によるマップM上の位置を含む座標領域Pに対応する不揮発性メモリのメモリ領域に、トリムアップまたは衝撃の発生回数を加算(+1)して記憶する。
次いで、S544で座標領域(メッシュ)毎に危険度を判定する。例えば、図8に示すマップM上の各座標領域Pに対応するメモリ領域に、それぞれ図示の各数値のようなトリムアップまたは衝撃の発生回数が記憶されていたとする。図8では、0回の場合は数値の表示を省略している。その発生回数が第1の規定値未満であれば危険度「小」、第1の規定値以上で第2の規定値未満であれば危険度「中」、第2の規定値以上であれば危険度「大」と判定する。第2の規定値は第1の規定値より大きい値である。
例えば、第1の規定値を「2」、第2の規定値を「5」にすると、発生回数が2回未満の0〜1回の座標領域は危険度「小」、発生回数が2〜4回の座標領域は危険度「中」、発生回数が5回以上の座標領域は危険度「大」と判定する。危険度の判定ランクは3段階に限るものではない。規定値はデータの集積状態(全座標領域での総発生回数)の増加に応じて大きくするように変化させるとよい。
その後、S546ではその判定結果に基づいて、不揮発性メモリに保持している前回までの座標領域(メッシュ)毎の危険度情報を更新して保持する。危険度情報は、危険度の大小のランクを示すデジタル値(危険度データ)で保持する。この場合、危険度のランクが変った座標領域の危険度データのみを書き換えればよい。
そして、S548で危険度情報のダウンロード要求の有無を判断する。ダウンロード要求が無ければ否定と判断してS540へ戻り、上述した処理を繰り返す。いずれかの船舶1の操船アシスト装置200からダウンロード要求があると、S548で肯定と判断してS550へ進む。そして、その要求を送信した操船アシスト装置200にレスポンスを返すと共に、座標領域毎の危険度情報を送信する。その後、最初のS540へ戻って上述した処理を繰り返す。
そこで、操船アシスト装置200のECU210等による図11に示す処理について説明する。この処理を開始するとS260で、サーバ500に危険度情報のダウンロード要求を、自己の識別用IDを付加して送信する。
その後、S262でサーバ500からの応答(レスポンス)を受信するのを待ち、応答があると肯定と判断してS264へ進む。そこで、サーバ500から送信されて来る危険度情報を受信し、マップの各座標領域(メッシュ)毎の危険度情報をダウンロードし、不揮発性メモリに記憶する。既に前回の危険度情報を記憶している場合はそれを書き換えて更新する。その場合、危険度ランクが変化している座標領域のデータだけを書き換えて更新してもよい。
そして、S266で危険度情報をマップ上に表示する。即ち、危険度が規定値以上の座標領域を、図9に示すように色分け表示する。この例では、サーバ500が前述したように判定した危険度が「大」の座標領域を赤色(図9では黒)で表示し、危険度が「中」の座標領域は黄色(図9では網点)で表示する。危険度が「小」の座標領域は特別な表示はせず、通常の海図のマップと同様に青色(図9では白)で表示する。
そして、S268で念のため、一定速度(例えば30km/h)以上で航行中か否かをチェックし、一定速度以上で航行中(単に航行中でもよい)であればS270へ進むが、一定速度以上で航行していなければ船速が一定値以上になるのを待つ。一定速度以上で航行中とは、単に航行中としてもよい。
S270へ進むと、自船の位置と危険度が規定値(上述例では第1の規定値)以上の座標領域(黄色と赤色の座標領域)との進行方向の距離を算出する。この距離は、GPS受信機214からの自船の位置情報と座標領域の位置情報、および方位センサ216からの自船の進行方向の情報から算出する。
その後、S272で危険度が中以上の領域に接近したかを判断する。それは、S270で算出した距離が予め設定した所定距離以内になった場合に接近したと判断(肯定)し、S274へ進んで警告表示する。例えば、インジケータ206を点滅させる。前記所定距離を、そのときの自船の航行速度またはエンジン回転数に応じて変化させるのが望ましい。
さらに、S276で危険度が大の領域に接近したか否かを判断し、接近したと判断した場合は肯定してS278で音による警報を発する。例えばブザー208を発報させる。あるいは音声で「危険な領域に接近しています」のような警告を行ってもよい。また、電子音などで警報してもよいし、これらを併用してもよい。このとき、警告表示も継続して行っていてもよい。
この警告表示および警報は、自船と危険度中または大の領域との間の距離が設定した距離以上になるまで継続するとよい。その処理は図11では図示を省略している。その後、最初のS260へ戻って、上述した処理を繰り返す。図10の処理と図11の処理を連続して実行する場合は、図10のS242へ戻る。
上記した如く、この実施形態にあっては、所定海域2を航行する、自船を含む船外機10を搭載した複数の小型船舶1にそれぞれ搭載される操船アシスト装置200と、その各操船アシスト装置200と通信するサーバ500とからなり、前記小型船舶1の操船をアシストする操船アシストシステムであって、前記操船アシスト装置200およびサーバ500を次のように構成した。
前記操船アシスト装置200は、自船が所定速度範囲で航行中に、自船の船外機10がトリムアップしたことを検知するトリムアップ検知部220と、前記トリムアップ検知部220が前記トリムアップの発生を検知したときの自船の位置情報をトリムアップ位置情報として前記サーバ500に送信するトリムアップ位置情報送信部222と、前記所定海域2をメッシュ状の座標領域Pに分割した座標領域P毎の危険度を示す危険度情報を前記サーバ500からダウンロードする危険度情報ダウンロード部226と、前記危険度情報を前記所定海域2のマップM上に前記座標領域P単位で表示する危険度情報表示部228と、自船が航行中に、前記危険度情報による危険度が規定値以上の座標領域に対して自船が所定距離以内に接近した場合に、操船者に警告表示および音による警報の少なくとも一方を行う警告/警報部230とを備える如く構成した。
一方、前記サーバ500は、前記複数の小型船舶1にそれぞれ搭載された前記操船アシスト装置200から送信される前記トリムアップ位置情報をそれぞれ受信し、受信した前記トリムアップ位置情報を前記所定海域2をメッシュ状の座標領域Pに分割した座標領域P毎に記憶するトリムアップ(・衝撃発生)位置情報受信・記憶部510と、前記座標領域毎に記憶したトリムアップ位置情報に基づいて、前記座標領域P毎に危険度を判定して更新・保持する危険度情報更新・保持部520と、前記小型船舶1に搭載された前記操船アシスト装置200からのダウンロード要求に応じて、前記操船アシスト装置200に前記座標領域P毎の危険度情報を送信する危険度情報送信部530とを備える如く構成した。
そのため、前記操船アシストシステムによれば、所定海域2を低速で航行する複数の各船舶1のいずれかでトリムアップがなされた場合、それに搭載された操船アシスト装置200がトリムアップ位置情報を前記サーバ500へ送信するので、サーバ500がそれを受信して、トリムアップが発生した位置の情報を集積記憶し、トリムアップの発生回数が少ない海域は安全性が高く、トリムアップの発生回数が多い海域は危険性が高いと判断して、座標領域毎の危険度情報を作成・保持し、その情報を各船舶1の操船アシスト装置200へダウンロードする。各船舶1の操船アシスト装置200は、その座標領域毎の危険度情報をマップM上に表示し、自船が危険度の高い領域に接近した場合には、警告や警報を行って、操船者に注意を喚起する。その結果、操船者が注意して操船するため、不慮の座礁や船体12あるいは船外機10の破損等の被害を防止することが可能になり、少なくともそれらを軽減することができる。操船アシスト装置200と前記サーバ500は、この操船アシストシステムを構成するために必要である。
また、前記操船アシスト装置200の前記危険度情報表示部228は、前記危険度情報による危険度情報の程度を前記所定海域2のマップM上に前記座標領域P単位の色分けで表示し、前記警告/警報部230は、自船が前記所定距離以内に接近した前記座標領域の前記危険度が第1の規定値以上であった場合に前記警告表示を行い、前記第1の規定値より大きい第2の規定値以上であった場合は前記音による警報を行う如く構成したので、危険な領域を分かり易く表示でき、自船が危険度の大きい領域に接近した場合に、その危険度に応じて適切な警告および/または警報を行うことができる。
さらに、前記操船アシスト装置200に、自船が低速で航行中に、前記小型船舶1に備えたGセンサ218が規定値以上の衝撃を検知した場合に、自船の位置情報を衝撃発生位置情報として前記サーバ500に送信する衝撃発生位置情報送信部224を備え、前記サーバ500の前記トリムアップ(・衝撃発生)位置情報受信・記憶部510が、前記操船アシスト装置200から受信し、前記座標領域毎に記憶する位置情報に前記衝撃発生位置情報を含む如く構成したので、小型船舶が障害物を回避できずに接触してしまった場合の衝撃発生位置の情報も、サーバ500が収集し、その情報も含めて座標領域毎の危険度を判定するので、危険度情報の精度が高くなる。
上述した操船アシスト装置200を構成するECU210、無線通信モジュール212およびディスプレイ204等の大部分のハードウエアとして、スマートフォンや携帯電話、タブレット端末、PDA、携帯型パソコン等の各種のディスプレイ付きデータ通信端末装置を利用することができる。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、その実施形態の各部の具体的な構成や処理の内容等は、そこに記載したものに限るものではない。また、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されるものではないことは言うまでもない。さらに、以上説明してきた実施形態の構成例および動作例等は、適宜変更または追加したり一部を削除してもよく、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施することも可能であることは勿論である。
1 小型船舶(船舶)、2 所定海域、4 陸上、10 船外機(10A 第1船外機、10B 第2船外機)、12 船体、12a 船尾、12b 船首、30 エンジン(内燃機関)、60 プロペラ、74 クランク角センサ、84 船外機のECU(電子制御ユニット)、90 操縦席、92 ステアリングホイール、96 ダッシュボード、102 パワーチルトトリムスイッチ、200 操船アシスト装置、202 装置本体部、204 ディスプレイ、204a 表示画面、206 インジケータ、208 ブザー、210 操船アシスト装置のECU、212 無線通信モジュール、214 GPS受信機、216 方位センサ、218 Gセンサ(加速度センサ)、300 基地局、400 クラウド、500 サーバ、M マップ、P 座標領域

Claims (8)

  1. 所定海域を航行する、自船を含む船外機を搭載した複数の小型船舶にそれぞれ搭載される操船アシスト装置と、その各操船アシスト装置と通信するサーバとからなり、前記小型船舶の操船をアシストする操船アシストシステムであって、
    前記操船アシスト装置はそれぞれ、
    自船が所定速度以上で航行中に、自船の前記船外機がトリムアップしたことを検知するトリムアップ検知部と、
    前記トリムアップ検知部が前記トリムアップを検知したときの自船の位置情報をトリムアップ位置情報として前記サーバに送信するトリムアップ位置情報送信部と、
    前記所定海域をメッシュ状の座標領域に分割した座標領域毎の危険度を示す危険度情報を前記サーバからダウンロードする危険度情報ダウンロード部と、
    前記危険度情報を前記所定海域のマップ上に前記座標領域単位で表示する危険度情報表示部と、
    自船が航行中に、前記危険度情報による危険度が規定値以上の座標領域に対して自船が所定距離以内に接近した場合に、操船者に警告表示および音による警報の少なくとも一方を行う警告/警報部とを備え、
    前記サーバは、
    前記複数の小型船舶にそれぞれ搭載された前記操船アシスト装置から送信される前記トリムアップ位置情報をそれぞれ受信し、受信した前記トリムアップ位置情報を前記所定海域をメッシュ状の座標領域に分割した座標領域毎に記憶するトリムアップ位置情報受信・記憶部と、
    前記座標領域毎に記憶したトリムアップ位置情報に基づいて、前記座標領域毎に危険度を判定して更新・保持する危険度情報更新・保持部と、
    前記小型船舶に搭載された前記操船アシスト装置からのダウンロード要求に応じて、前記操船アシスト装置に前記座標領域毎の危険度情報を送信する危険度情報送信部とを備えた
    ことを特徴とする操船アシストシステム。
  2. 前記操船アシスト装置の前記危険度情報表示部は、前記危険度情報による危険度の程度を前記所定海域のマップ上に前記座標領域単位の色分けで表示し、
    前記警告/警報部は、自船が前記所定距離以内に接近した前記座標領域の前記危険度が第1の規定値以上であった場合に前記警告表示を行い、前記第1の規定値より大きい第2の規定値以上であった場合は前記音による警報を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の操船アシストシステム。
  3. 前記操船アシスト装置にはさらに、自船が航行中に、前記小型船舶に備えたGセンサが規定値以上の衝撃を検知した場合に、自船の位置情報を衝撃発生位置情報として前記サーバに送信する衝撃発生位置情報送信部を備え、
    前記サーバの前記トリムアップ位置情報受信・記憶部が、前記操船アシスト装置から受信し、前記座標領域毎に記憶する位置情報に前記衝撃発生位置情報を含むことを特徴とする請求項1または2記載の操船アシストシステム。
  4. 所定海域を航行する、自船を含む船外機を搭載した小型船舶に搭載される操船アシスト装置であって、
    前記小型船舶が所定速度以上で航行中に、前記船外機がトリムアップしたことを検知するトリムアップ検知部と、
    前記トリムアップ検知部が前記トリムアップを検知したときの自船の位置情報をトリムアップ位置情報としてサーバに送信するトリムアップ位置情報送信部と、
    前記所定海域をメッシュ状の座標領域に分割した座標領域毎の危険度を示す危険度情報を前記サーバからダウンロードする危険度情報ダウンロード部と、
    前記危険度情報を前記所定海域のマップ上に前記座標領域単位で表示する危険度情報表示部と、
    前記小型船舶が航行中に、前記危険度情報による危険度が規定値以上の座標領域に対して自船が所定距離以内に接近した場合に、操船者に警告表示および音による警報の少なくとも一方を行う警告/警報部と
    を備えたことを特徴とする操船アシスト装置。
  5. 前記危険度情報表示部は、前記危険度情報による危険度の程度を前記所定海域のマップ上に前記座標領域単位の色分けで表示し、
    前記警告/警報部は、自船が前記所定距離以内に接近した前記座標領域の前記危険度が第1の規定値以上であった場合に前記警告表示を行い、前記第1の規定値より大きい第2の規定値以上であった場合は前記音による警報を行う
    ことを特徴とする請求項4記載の操船アシスト装置。
  6. 前記小型船舶に備えたGセンサが規定値以上の衝撃を検知した場合に、自船の位置情報を衝撃発生位置情報として前記サーバに送信する衝撃発生位置情報送信部をさらに備えたことを特徴とする請求項4または5記載の操船アシスト装置。
  7. 所定海域を航行する船外機を搭載した複数の小型船舶に搭載された操船アシスト装置から、その各小型船舶が所定速度以上で航行中に、前記船外機がトリムアップした場合に送信されるトリムアップ位置情報をそれぞれ受信し、受信した前記トリムアップ位置情報を前記所定海域をメッシュ状の座標領域に分割した座標領域毎に記憶するトリムアップ位置情報受信・記憶部と、
    前記座標領域毎に記憶したトリムアップ位置情報に基づいて、前記座標領域毎に危険度を判定して更新・保持する危険度情報更新・保持部と、
    前記小型船舶の前記操船アシスト装置からのダウンロード要求に応じて、前記操船アシスト装置に前記座標領域毎の危険度情報を送信する危険度情報送信部と
    を備えたことを特徴とするサーバ。
  8. 前記トリムアップ位置情報受信・記憶部が、前記操船アシスト装置から受信する情報に、前記操船アシスト装置を搭載した前記小型船舶に備えたGセンサが規定値以上の衝撃を検知した場合に該操船アシスト装置から送信される衝撃発生位置情報を含み、前記座標領域毎に記憶する位置情報に前記衝撃発生位置情報を含むことを特徴とする請求項7記載のサーバ。
JP2017064063A 2017-03-29 2017-03-29 操船アシストシステムとその操船アシスト装置およびサーバ Active JP6892775B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017064063A JP6892775B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 操船アシストシステムとその操船アシスト装置およびサーバ
US15/933,255 US10272977B2 (en) 2017-03-29 2018-03-22 Boat navigation assist system, and navigation assist apparatus and server of the system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017064063A JP6892775B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 操船アシストシステムとその操船アシスト装置およびサーバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018165145A JP2018165145A (ja) 2018-10-25
JP6892775B2 true JP6892775B2 (ja) 2021-06-23

Family

ID=63672826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017064063A Active JP6892775B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 操船アシストシステムとその操船アシスト装置およびサーバ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10272977B2 (ja)
JP (1) JP6892775B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10830907B2 (en) * 2014-02-25 2020-11-10 Maerospace Corporation System and method for tracking and forecasting the positions of marine vessels
US11198494B2 (en) 2018-11-01 2021-12-14 Brunswick Corporation Methods and systems for controlling propulsion of a marine vessel to enhance proximity sensing in a marine environment
US11436927B2 (en) 2018-11-21 2022-09-06 Brunswick Corporation Proximity sensing system and method for a marine vessel with automated proximity sensor location estimation
US11794865B1 (en) * 2018-11-21 2023-10-24 Brunswick Corporation Proximity sensing system and method for a marine vessel
US11403955B2 (en) 2018-12-14 2022-08-02 Brunswick Corporation Marine propulsion control system and method with proximity-based velocity limiting
US11373537B2 (en) 2018-12-21 2022-06-28 Brunswick Corporation Marine propulsion control system and method with collision avoidance override
US11702178B2 (en) 2019-01-31 2023-07-18 Brunswick Corporation Marine propulsion control system, method, and user interface for marine vessel docking and launch
US11257378B2 (en) 2019-01-31 2022-02-22 Brunswick Corporation Marine propulsion control system and method
CN110310518A (zh) * 2019-07-18 2019-10-08 江苏宏远科技工程有限公司 一种桥梁防撞系统
CA3094290A1 (en) 2019-09-27 2021-03-27 Polaris Industries Inc. System and method for positioning an aquatic vessel
CN113129645B (zh) * 2021-03-26 2022-05-27 亿海蓝(北京)数据技术股份公司 一种ais设备规范使用的监管系统
JP2023152163A (ja) * 2022-04-01 2023-10-16 ヤマハ発動機株式会社 船舶の制御システム及び制御方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0747992A (ja) 1993-08-05 1995-02-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 座礁警報装置
JPH11245887A (ja) * 1998-03-03 1999-09-14 Yokogawa Denshikiki Co Ltd 航行支援システム
US6469664B1 (en) * 1999-10-05 2002-10-22 Honeywell International Inc. Method, apparatus, and computer program products for alerting surface vessels to hazardous conditions
JP2004178258A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 港湾セキュリティシステム
JP4279636B2 (ja) * 2003-09-12 2009-06-17 ヤマハ発動機株式会社 船外機
JP5460439B2 (ja) * 2010-04-16 2014-04-02 古野電気株式会社 通知装置、航海当直警報システム、ステージの変化状況表示方法、及びステージの変化状況表示プログラム
JP2012022446A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Ship Security Service Co Ltd 乗揚防止援助装置、乗揚防止援助システム、および乗揚防止援助プログラム
US10260885B2 (en) * 2013-09-03 2019-04-16 Fugro Chance, Inc. Interactive remote guidance system for seaborne vessels
JP6038087B2 (ja) * 2014-09-22 2016-12-07 三菱重工業株式会社 船舶運航計画最適化システムおよび船舶運航計画最適化方法
JP2017041071A (ja) * 2015-08-19 2017-02-23 古野電気株式会社 船舶用表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US10272977B2 (en) 2019-04-30
US20180281907A1 (en) 2018-10-04
JP2018165145A (ja) 2018-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6892775B2 (ja) 操船アシストシステムとその操船アシスト装置およびサーバ
JP6797730B2 (ja) 操船アシストシステムとその操船アシスト装置およびサーバ
US10126748B2 (en) Vessel display system and small vessel including the same
JP6770471B2 (ja) 小型船舶の操船アシストシステム
EP3406515B1 (en) Systems and methods for raising and lowering a marine device on a marine vessel
EP1873052B1 (en) Automatic mooring system
JP2018001945A (ja) 船舶
US10001784B2 (en) Small boat posture control apparatus
EP3653488B1 (en) Methods and systems for controlling propulsion of a marine vessel to enhance proximity sensing in a marine environment
US6801839B2 (en) Control parameter selecting apparatus for boat and sailing control system equipped with this apparatus
JP6646477B2 (ja) 小型船舶の接触回避装置
WO2020012602A1 (ja) 船外機の制御システム
US20230049367A1 (en) Thruster control for a boat
AU2018379592A1 (en) Interface unit
JP6908405B2 (ja) 小型船舶の故障予測システム
US11618537B2 (en) System and method for positioning an aquatic vessel
US20220413499A1 (en) Watercraft auto-docking system and watercraft auto-docking method
JP7026726B2 (ja) 船舶のトリム制御装置
JP7497684B2 (ja) 操作システム
JP2022177402A (ja) 船舶推進制御システム及び船舶
JP2024072550A (ja) 情報処理方法および装置、船舶、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6892775

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150