JP6891801B2 - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関する。
下記特許文献1には、ポールに係合して、当該ポールを解除位置に保持する保持部と、ラッチがドアロック位置からドアアンロック位置に向けて移動したときに、ラッチに当接して、保持部をポールから離脱させるアーム部とを有する保持レバーを設けた車両用ドアロック装置が開示されている。
特開平10−266666公報
しかしながら、特許文献1に記載された車両用ドアロック装置は、ハーフラッチ状態のようにドア反力(例えば、バックドアを液密的に封じるウェザーストリップの弾力などによりドアに対して作用する反力)が小さい場合では、ドア反力によってラッチからポールに作用する荷重が小さいためポールが解除されず、ハーフラッチ状態(半開状態)からドアロックが解除されないことがある。このため、ハーフラッチ状態などのドア反力が小さい場合にドアロックを確実に解除する点で改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、ハーフラッチ状態などのドア反力が小さい場合においてドアロックを確実に解除することができる車両用ドアロック装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の車両用ドアロック装置は、車両用ドアに設けられたラッチ支軸と、前記ラッチ支軸側へ向けて凹となるように形成され、車体に設けられたストライカに係合可能な係合凹部と、前記係合凹部を挟んだ周方向の両側に径方向外側へ向けて延在された第1ラッチ爪部及び第2ラッチ爪部と、を備え、前記係合凹部が前記ストライカに係合されたドアロック位置と前記係合凹部が前記ストライカから離脱されたドアロック解除位置の間を回動可能に前記ラッチ支軸に支持されかつドアロック解除位置方向へ付勢されたラッチと、前記車両用ドアにおける前記ラッチ支軸とは異なる位置に設けられた第1ポール支軸と、一方の径方向外側端部であり、前記第1ラッチ爪部及び前記第2ラッチ爪部のいずれか一方が選択的に係止される第1ポール爪部と、他方の径方向外側端部である第1ポール係合部と、を備え、前記第1ラッチ爪部及び前記第2ラッチ爪部のいずれか一方が係止されるラッチ係止位置と前記ラッチの回動を許容するラッチ係止解除位置との間を回動可能に前記第1ポール支軸に支持されかつラッチ係止位置方向へ付勢された第1ポールと、前記車両用ドアにおける前記ラッチ支軸及び前記第1ポール支軸とは異なる位置に設けられた第2ポール支軸と、径方向外側へ向けて延在され、前記第1ポール爪部が係止される第2ポール内側爪部と、径方向外側へ向けて延在された第2ポール係合部と、を備え、前記第1ポール爪部が係止される第1ポール係止位置と前記第1ポールの回動を許容する第1ポール係止解除位置との間を回動可能に前記第2ポール支軸に支持されかつ第1ポール係止位置方向へ付勢され第2ポールと、径方向外側へ向けて延在され、径方向外側端部に前記第1ポール係合部を押動することにより前記第2ラッチ爪部と前記第1ポール爪部との係止状態を解除する第1押動部が設けられた第1レバー部と、径方向外側へ向けて延在され、径方向外側端部に前記第2ポール係合部を押動することにより前記第1ポール爪部と前記第2ポール内側爪部との係止状態を解除する第2押動部が設けられた第2レバー部と、を備え、前記第2ポール支軸に回動可能に支持されかつ開扉操作手段の伝達力が伝達されるリフトレバーと、を有する。
請求項1に記載の車両用ドアロック装置によれば、車両用ドアが全閉されているドアロック状態では、ラッチの係合凹部が車体に設けられたストライカに係合されている。このとき、ラッチには、ラッチ支軸によるドアロック解除位置方向への付勢力と共にストライカを介して作用するドア反力によるモーメントが作用する。第1ポールには、第1ポール支軸によるラッチ係止位置方向への付勢力と共に第1ポール爪部を係止する第2ポール内側爪部によるモーメントが作用する。さらに、第1ポールには、第1ラッチ爪部を係止する第1ポール爪部にドア反力によるモーメントが作用する。ドアロック状態では、第1ポールに作用するこれらの付勢力とモーメントが釣り合っているため、ラッチ、第1ポール及び第2ポールは、お互いに係止されている。
また、請求項1に記載の車両用ドアロック装置によれば、リフトレバーは、開扉操作手段の伝達力が伝達されることにより回動されるため、リフトレバーの第2レバー部の第2押動部が、第2ポールの第2係合部を押動する。このとき、リフトレバーは、第1レバー部の第1押動部が第1ポール係合部を押動できる位置まで回動されていない。第2係合部が押動された第2ポールは、リフトレバーの回動に合わせて第1ポール係止位置から第1ポール係止解除位置へ向けて回動される。回動された第2係合部の第2ポール内側爪部は、第1ポール爪部から離脱するため、第1ポール支軸による付勢力とドア反力により第1ポールに作用するモーメントとが釣り合わなくなる。このとき、第1ポール支軸による付勢力よりもドア反力によるモーメントが大きい場合には、ドア反力によるモーメントにより、第1ポールはラッチ係止位置からラッチ係止解除位置へ向けて回動される。これにより、第1ラッチ爪部は、第1ポール爪部から離脱する。
さらに、請求項1に記載の車両用ドアロック装置によれば、第1ポール爪部が離脱されたラッチは、ラッチ支軸による付勢力によって、ドアロック解除位置方向へ回動される。
また、第1ポールは、ラッチ係止解除位置方向へ回動される。第1ラッチ爪部から離脱したことによりラッチからのモーメントが作用しなくなった第1ポールは、ラッチ係止解除位置方向へ回動された後に、第1ポール支軸による付勢力により、ラッチ係止位置方向へ回動される。このため、例えば、ドア反力が十分に大きくないために第1ポールがラッチ係止解除位置方向へ少ししか回動されない場合には、第1ポールは、短時間でラッチ係止位置へ復帰する。ラッチ係止位置へ復帰した第1ポールは、ラッチの第2ラッチ爪部を係止する。また、第2ポール支軸によって第1ポール係止位置方向へ回動された第2ポールの第2ポール内側爪部が、第1ポール爪部を係止する。これにより、ストライカが、ラッチの係合凹部にわずかに係合されたハーフラッチ状態が生じる。
請求項1に記載の車両用ドアロック装置によると、ハーフラッチ状態において、開扉操作手段の伝達力が伝達されることによりリフトレバーが回動され、第1レバー部の第1押動部が第1ポール係合部を押動する。リフトレバーの回動によって、第1ポール爪部は、第2ラッチ爪部との係止状態を解除されると共に第1ポールは、ラッチ係止位置からラッチ係止解除位置へ向けて回動される。これにより、ハーフラッチ状態における第2ラッチ爪部と第1ポール爪部との係止状態が確実に解除されるため、ハーフラッチ状態などのドア反力が小さい場合において、ドアロックを確実に解除することができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用ドアロック装置は、ハーフラッチ状態などのドア反力が小さい場合においてドアロックを確実に解除することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る車両用ドアロック装置のドアロック状態における主要部を車両後方側からみた概略背面図である。 本実施形態に係る車両用ドアロック装置のハーフラッチ状態における主要部を車両後方側からみた概略背面図である。 図2に示されたハーフラッチ状態において、リフトレバーにより第1ポールが回動される直前の車両用ドアロック装置の主要部を車両後方側からみた概略背面図である。 本実施形態に係る車両用ドアロック装置のオープン状態における主要部を車両後方側からみた概略背面図である。 従来技術による車両用ドアロック装置のハーフラッチ状態における主要部を車両後方側からみた概略背面図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明の実施形態に係る車両用ドアロックについて説明する。なお、以下の図において、矢印INは車両幅方向内側を示し、矢印UPは車両上方側を示す。
図1から図4には、車体のAピラーに回動可能に連結された車両用ドアとしてのサイドドア(図示省略)に固定された車両用ドアロック装置としてのドアラッチ装置10の主要部を車両後方側から見た状態が示されている。ドアラッチ装置10と、平面視で略U字状に形成され、車体のBピラー(図示省略)に固定されたストライカ14とが係合することにより、サイドドアは、フルラッチ状態(ドアロック状態)又はハーフラッチ状態(半開状態)に保持される。
ドアラッチ装置10には、図示しないベースプレートが備えられている。このベースプレートには、車両前後方向を厚さ方向として略平板状に形成されたラッチ22が、ラッチ支軸20を介して回動可能に支持されている。ラッチ22は、図1に示されるフルラッチ状態でのドアロック位置と図4の実線により示されるオープン状態(ドアロック解除状態)でのドアロック解除位置との間でラッチ支軸20周りに回動可能とされており、図示しないラッチ付勢ばねの付勢力(モーメント)MRによって、図4に示されるドアロック解除位置方向へ付勢されている。また、ドアロック位置とドアロック解除位置との間には、図2の実線及び図4の二点鎖線で示されるハーフラッチ状態でのハーフラッチ位置が設定されている。
ラッチ22には、ストライカ14に係合可能にするために、ラッチ支軸20側へ向けて凹となるように形成された係合凹部22Aが形成されている。係合凹部22Aを挟んだラッチ周方向の両側には、ラッチ径方向外側へ向けて延在された第1ラッチ爪部22B及び第2ラッチ爪部22Cが備えられている。第1ラッチ爪部22Bは、その先端部22B1が、回動方向(図中時計回り方向)へ向けて屈曲して形成されている。また、第2ラッチ爪部22Cの車両下方側には、ガイド板22Dが設けられている。
ラッチ22の車両前後方向位置と略同一位置の車両下方側かつ車両幅方向内側には、第1ポール32が、第1ポール支軸30を介してドアラッチ装置10のベースプレートに回動可能に支持されている。第1ポール32は、車両幅方向が長手方向とされ、略板状に形成されている。第1ポール32は、図1に示されるラッチ係止位置と図4の実線により示されるラッチ係止解除位置との間で第1ポール支軸30周りに回動可能とされており、図示しない第1ポール付勢ばねの付勢力(モーメント)M1によって、ラッチ係止位置方向へ付勢されている。
第1ポール32の一方の径方向外側端部である車両幅方向外側端部には、第1ラッチ爪部22B及び第2ラッチ爪部22Cと係合するための第1ポール爪部32Aが備えられている。また、第1ポール32の他方の径方向外側端部である車両幅方向内側端部には、後述するリフトレバー50に押動される第1ポール係合部32Bが備えられている。第1ポール係合部32Bの車両下方側には、リフトレバー50が当接するための第1ポール係合凹部32B1が形成されている。
ラッチ22の車両前後方向位置と略同一位置の車両下方側かつ第1ポール32の車両幅方向外側には、第2ポール42が、第2ポール支軸40を介してドアラッチ装置10のベースプレートに回動可能に支持されている。第2ポール42は、車両上下方向が長手方向とされた略板状に形成されている。第2ポール42は、図1に示される第1ポール係止位置と図4の実線により示される第1ポール係止解除位置との間で第2ポール支軸40周りに回動可能とされており、図示しない第2ポール付勢ばねの付勢力(モーメント)M2によって、第1ポール係止位置方向へ付勢されている。
第2ポール42の車両上方側かつ車両幅方向内側には、第2ポール支軸40側から第2ポール径方向外側へ向けて延在され、第1ポール爪部32Aと係合される第2ポール内側爪部42Bが備えられている。第2ポール内側爪部42Bの車両幅方向外側には、第2ポール支軸40の方向へ向けて車両下方側に凹となるように形成された第2ポール凹部42Aを介して第2ポール外側爪部42Cが備えられている。第2ポール外側爪部42Cは、第2ポール42が回動されることにより、ガイド板22Dに当接できる程度に車両前方側かつ車両上方側に傾斜して延在されている。また、第2ポール42の車両下端部の車両幅方向外側には、後述するリフトレバー50に当接された状態で押動される第2ポール係合部42Dが備えられている。
第2ポール支軸40の車両前方側には、リフトレバー50が、図1に示される通常位置と図4に実線で示される操作位置との間で第2ポール支軸40により回動可能に支持されている。
リフトレバー50の第2ポール支軸40の周囲の部分は、略円板状に形成された中心部52とされている。リフトレバー50の車両幅方向内側には、車両幅方向を長手方向とし、中心部52から車両幅方向内側へ向けて延在された略板状の第1レバー部54が備えられている。第1レバー部54の車両幅方向内側端部には、車両前後方向を長手方向とする略板状に形成され、第1レバー部54の車両幅方向内側端部から第1ポール32の車両後方側まで車両後方側へ向けて延在された第1押動部54Aが設けられている。
第1押動部54Aは、リフトレバー50が回動されることにより第1ポール係合凹部32B1と当接し、第1ポール32を押動して第2ラッチ爪部22Cと第1ポール爪部32Aとの係合状態を解除できる程度に車両前後方向長さが設定されている。
また、リフトレバー50の車両下方側は、車両上下方向を長手方向とし、中心部52からから車両下方側へ向けて延在された略板状の第2レバー部56が備えられている。第2レバー部56の車両下側端部の車両幅方向外側には、車両前後方向を長手方向とする略板状に形成され、第2レバー部56の車両下側端部から第2ポール42の車両後方側まで車両後方側へ向けて延在された第2押動部56Aが設けられている。
第2押動部56Aは、リフトレバー50が回動されることにより第2ポール係合部42Dと当接し、第2ポール42を押動して第1ポール爪部32Aと第2ポール内側爪部42Bとの係合状態を解除できる程度に車両前後方向長さが設定されている。
リフトレバー50は、その一端が、サイドドアの車内外に装着された開扉操作手段90であるドアインサイドハンドル及びドアアウトサイドハンドル(共に図示省略)に間接的に連結されている。サイドドアは、これらの開扉操作手段90が操作され、伝達力が伝達されることにより回動するように設定されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、サイドドアが全閉されているフルラッチ状態では、ラッチ22の係合凹部22Aがストライカ14に係合すると共に第1ラッチ爪部22Bの先端部22B1が、第1ポール爪部32Aに係止されている。また、第1ポール爪部32Aは、その車両下方側において第2ポール内側爪部42Bに係止されている。
フルラッチ状態におけるラッチ22には、ストライカ14を介してドア反力FRが作用する。このドア反力FRによって、第1ポール爪部32Aには、ラッチ係止位置からラッチ係止解除位置へ向けて回動させる方向にモーメントが生じる。これに対して、第1ポール爪部32Aには、第1ポール付勢ばねと車両下方側から当接された第2ポール内側爪部42Bにより、第1ポール32をラッチ係止解除位置からラッチ係止位置へ向けて回動させる方向にモーメントが生じる。ラッチ22、第1ポール32及び第2ポール42は、これらのモーメントが釣り合った状態で、お互いに係止されている。
開扉操作手段90が操作されることによってリフトレバー50が回動されるため、リフトレバー50の第2レバー部56の第2押動部56Aが、第2ポール42の第2係合部42Dを押動する。このため、第2ポール42は、リフトレバー50の回動に合わせて第1ポール係止位置から第1ポール係止解除位置へ向けて回動される。これにより、第2ポール内側爪部42Bは、第1ポール爪部32Aから離脱する。
第2ポール内側爪部42Bが第1ポール爪部32Aから離脱したことにより、第1ポール付勢ばねによる付勢力M1とドア反力FRによるモーメントとが釣り合わなくなる。このため、第1ポール付勢ばねによる付勢力M1よりもドア反力FRによるモーメントが大きい場合には、ドア反力FRによるモーメントにより、第1ポール32はラッチ係止位置からラッチ係止解除位置へ向けて回動される。これにより、第1ラッチ爪部22Bは、第1ポール爪部32Aから離脱する。
第1ポール爪部32Aが離脱されたラッチ22は、ラッチ付勢ばねによる付勢力MRによって、ドアロック位置からドアロック解除位置へ向けて回動される。また、第1ポール32は、ラッチ係止解除位置へ向けて回動される。第1ラッチ爪部22Bから離脱したことによりラッチ22からのモーメントが作用しなくなった第1ポール32は、ラッチ係止解除位置へ向けて回動された後に、第1ポール付勢ばねの付勢力M1により、ラッチ係止位置へ向けて回動される。このため、例えば、ドア反力が十分に大きくないために第1ポール32がラッチ係止解除位置へ向けて少ししか回動されない場合には、第1ポール32は、短時間でラッチ係止位置へ復帰する。ラッチ係止位置へ復帰した第1ポール32は、図2に示されるように、ラッチ22の第2ラッチ爪部22Cを係止する。また、第2ポール付勢ばねの付勢力M2によって第1ポール係止位置へ向けて回動された第2ポール42の第2ポール内側爪部42Bが、第1ポール爪部32Aを係止する。これにより、ストライカ14が、ラッチ22の係合凹部22にわずかに係合されたハーフラッチ状態が生じる。
ストライカ14が係合凹部22Aにわずかに係合されているハーフラッチ状態では、ドア反力FRにより第2ラッチ爪部22Cを介して第1ポール32に生じるモーメントと第1ポール付勢ばねと車両下方側から当接された第2ポール内側爪部42Bにより第1ポール32をラッチ係止解除位置からラッチ係止位置へ向けて回動させる方向に作用するモーメントとが釣り合う場合がある。この場合は、ハーフラッチ状態のままラッチ22が回動しなくなるため、ラッチ22はストライカ14から離脱されない。
本実施形態では、図3に示されるように、ハーフラッチ状態において、リフトレバー50が回動されることにより、第2押動部56Aが、第2ポール係合部42Dを押動して第1ポール爪部32Aと第2ポール内側爪部42Bとの係合状態を解除する。このため、第2ポール42が第1ポール爪部32Aから離脱する。さらに、リフトレバー50が回動されることにより、第1押動部54Aは、第1ポール係合凹部32B1を押動して、第2ラッチ爪部22Cと第1ポール爪部32Aとの係合状態を解除すると共に第1ポール32をラッチ係止位置からラッチ係止解除位置へ向けて回動する。これにより、第2ラッチ爪部22Cは、第1ポール爪部32Aとの係止状態が確実に解除されて、第1ポール爪部32Aから離脱する。
第1ポール32が離脱したラッチ22は、図4に示されるように、ラッチ付勢ばねによる付勢力MRによって、二点鎖線で示されたハーフラッチ状態での位置から実線で示されたドアロック解除位置まで回動される。これにより、サイドドアは、オープン状態となって全開される。
図5には、対比例として第1ラッチ爪部22Bが設けられていない第1ポール32を有するドアラッチ装置90が示されている。なお、本実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
対比例のドアラッチ装置90によれば、ハーフラッチ状態において、ドア反力FRにより第1ポール32に生じるモーメントと第1ポール付勢ばね及び車両下方側から当接された第2ポール内側爪部42Bにより第1ポール32に作用するモーメントが釣り合う場合は、さらにリフトレバー50が回動されても、ラッチ22を回動させることができない。
これに対して、本実施形態によると、図4に示されるように、第1ポール32は、第1ポール係合凹部32B1がリフトレバー50の第1押動部54Aに押動されることにより、ラッチ係止解除位置へ向けて回動される。これにより、ハーフラッチ状態などのドア反力が小さい場合においても、ドアロックを確実に解除することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両用ドアロック装置は、ハーフラッチ状態などのドア反力が小さい場合においてドアロックを確実に解除することができる。
さらに、本実施形態によると、第1ポール32には、第1ポール係合凹部32B1が形成されているため、第1押動部54Aが、第1ポール係合凹部32B1に確実に当接する。これにより、リフトレバー50の回動に合わせて第1ポール32をラッチ22から確実に離脱させることができる。
なお、ここでは、ドアラッチ装置10は、サイドドアに適用されているとして説明したが、これに限らず、車両後部に設けられたバックドアに本発明に係る車両用ドアロック装置が適用されてもよい。
また、ここでは、サイドドアの開扉操作手段90は、ドアインサイドハンドル及びドアアウトサイドハンドルであるとして説明したが、これに限らず、車両用電源からの供給により駆動可能な電動式のアクチュエータを用いた開扉操作手段が設けられてもよい。
さらに、ここでは、ラッチ22、第1ポール32及び第2ポール42は、車両前後方向に略同一位置で備えられているとして説明したが、これに限らず、第1ポール及び第2ポールは、ラッチとは異なる車両前後方向位置に備えられ、第1ポール及び第2ポールからラッチへ向けて車両前後方向に延在された係合部によりラッチの回動が係止されてもよい。
10 ドアラッチ装置(車両用ドアロック装置)
14 ストライカ
20 ラッチ支軸
22 ラッチ
22A 係合凹部
22B 第1ラッチ爪部
22C 第2ラッチ爪部
30 第1ポール支軸
32 第1ポール
32A 第1ポール爪部
32B 第1ポール係合部
40 第2ポール支軸
42 第2ポール
42B 第2ポール内側爪部
42D 第2ポール係合部
50 リフトレバー
54 第1レバー部
54A 第1押動部
56 第2レバー部
56A 第2押動部
90 開扉操作手段

Claims (1)

  1. 車両用ドアに設けられたラッチ支軸と、
    前記ラッチ支軸側へ向けて凹となるように形成され、車体に設けられたストライカに係合可能な係合凹部と、前記係合凹部を挟んだ周方向の両側に径方向外側へ向けて延在された第1ラッチ爪部及び第2ラッチ爪部と、を備え、前記係合凹部が前記ストライカに係合されたドアロック位置と前記係合凹部が前記ストライカから離脱されたドアロック解除位置の間を回動可能に前記ラッチ支軸に支持されかつドアロック解除位置方向へ付勢されたラッチと、
    前記車両用ドアにおける前記ラッチ支軸とは異なる位置に設けられた第1ポール支軸と、
    一方の径方向外側端部であり、前記第1ラッチ爪部及び前記第2ラッチ爪部のいずれか一方が選択的に係止される第1ポール爪部と、他方の径方向外側端部である第1ポール係合部と、を備え、前記第1ラッチ爪部及び前記第2ラッチ爪部のいずれか一方が係止されるラッチ係止位置と前記ラッチの回動を許容するラッチ係止解除位置との間を回動可能に前記第1ポール支軸に支持されかつラッチ係止位置方向へ付勢された第1ポールと、
    前記車両用ドアにおける前記ラッチ支軸及び前記第1ポール支軸とは異なる位置に設けられた第2ポール支軸と、
    径方向外側へ向けて延在され、前記第1ポール爪部が係止される第2ポール内側爪部と、径方向外側へ向けて延在された第2ポール係合部と、を備え、前記第1ポール爪部が係止される第1ポール係止位置と前記第1ポールの回動を許容する第1ポール係止解除位置との間を回動可能に前記第2ポール支軸に支持されかつ第1ポール係止位置方向へ付勢され第2ポールと、
    径方向外側へ向けて延在され、径方向外側端部に前記第1ポール係合部を押動することにより前記第2ラッチ爪部と前記第1ポール爪部との係止状態を解除する第1押動部が設けられた第1レバー部と、径方向外側へ向けて延在され、径方向外側端部に前記第2ポール係合部を押動することにより前記第1ポール爪部と前記第2ポール内側爪部との係止状態を解除する第2押動部が設けられた第2レバー部と、を備え、前記第2ポール支軸に回動可能に支持されかつ開扉操作手段の伝達力が伝達されるリフトレバーと、
    を有する車両用ドアロック装置。
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