JP6891585B2 - 強磁性多層薄膜および薄膜インダクタ - Google Patents

強磁性多層薄膜および薄膜インダクタ Download PDF

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Description

本発明は、強磁性多層薄膜および薄膜インダクタに関する。
コイルおよび磁芯がスパッタリングなどの薄膜工程で作製される薄膜インダクタは、主に高周波領域で使用される。
ここで、特に高周波領域で使用される薄膜インダクタの磁心は、渦電流の発生を抑制するために絶縁膜および磁性膜を交互に繰り返す多層構造となっている場合が多い。そこで、膜厚が薄く周波数領域が高い場合において、高い透磁率、高い飽和磁束密度および低い保磁力を有する磁性層が求められている。
ここで、高い透磁率、高い飽和磁束密度および低い保磁力を併せ持つ材料として、熱処理によりアモルファス中にナノサイズのbcc−Fe構造を有する微結晶を生成するナノ結晶材が知られている。このようなナノ結晶材としては、例えば、以下に示す特許文献1〜3に記載されている。しかし、さらに磁性層の膜厚が薄い場合においても高い透磁率、高い飽和磁束密度および低い保磁力を有する磁性層が求められていた。
特開平04−168706号公報 特許第2675062号公報 特許第2556863号公報
本発明は、高い透磁率、高い飽和磁束密度および低い保磁力を有する強磁性多層薄膜を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る強磁性多層薄膜は、
下地層および強磁性体層を含む強磁性多層薄膜であって、
前記強磁性体層が、ナノ結晶層およびアモルファス層からなり、
前記ナノ結晶層はナノサイズの微結晶を含み、
前記アモルファス層はナノサイズの微結晶を含まず、
前記ナノ結晶層と前記アモルファス層とが前記強磁性体層内で膜厚方向に分離していることを特徴とする。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、上記の特徴を有することにより、高い透磁率、高い飽和磁束密度および低い保磁力を有する。
前記ナノ結晶層にはナノサイズの微結晶およびアモルファスが混在していてもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、前記下地層、前記ナノ結晶層および前記アモルファス層が、膜厚方向に沿って下地層、ナノ結晶層、アモルファス層の順番に並んでいてもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、ナノサイズの前記微結晶が前記下地層に沿うように並んで配列されており、前記ナノ結晶層の厚さが前記微結晶の平均粒径の2倍以下であってもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、前記微結晶は、Feを主成分とし粒径が3nm〜30nmであってもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、前記下地層の厚さが0.2nm〜50nm、前記ナノ結晶層の厚さが3nm〜50nm、前記アモルファス層の厚さが前記ナノ結晶層の厚さの60%以上であり、前記強磁性体層の厚さが30nm〜500nmであってもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、Feの濃度を前記強磁性体層内の膜厚方向に沿って測定した場合に、前記Feの濃度が変化してもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、Feの濃度を前記強磁性体層内の膜厚方向に沿って測定した場合に、前記Feの濃度のピークが前記ナノ結晶層に存在してもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、
前記強磁性体層が、Fe,α1およびα2を含み、
前記α1がCu,AgおよびAuから選択される1種以上であり、
前記α2がTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,MoおよびWから選択される1種以上であってもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、前記強磁性体層が、CoおよびNiから選択される1種以上を含んでもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、前記α1の濃度を前記強磁性体層内の膜厚方向に沿って測定した場合に、前記α1の濃度が変化してもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、前記下地層から前記ナノ結晶層と前記アモルファス層との界面までの間に前記α1の濃度のピークが存在してもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、前記α2の濃度を前記強磁性体層内の膜厚方向に沿って測定した場合に、前記α2の濃度が変化してもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、前記α2の濃度が最大となる点が前記アモルファス層に存在してもよい
本発明に係る強磁性多層薄膜は、前記下地層が、Al,Ga,In,Tl,Ge,SnおよびPbから選択される1種以上を含んでもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、上記のいずれかに記載の強磁性多層薄膜を少なくとも2層含む構造を有してもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、上記のいずれかに記載の強磁性多層薄膜を少なくとも2層含み、隣接する任意の2層の前記強磁性多層薄膜の間に中間層を含む構造を有してもよい。
本発明に係る強磁性多層薄膜は、前記中間層が絶縁層を含んでもよい。
本発明に係る薄膜インダクタは、上記のいずれかに記載の強磁性多層薄膜を含む。
本発明の一実施形態に係る強磁性多層薄膜12の断面構造を示す模式図である。 実施例1におけるSTEM観察で得られたSTEM画像である。 実施例1におけるEPMA観察で得られたマッピング画像である。 実施例1におけるEPMA観察で得られたマッピング画像である。 本発明の一実施形態に係る強磁性多層薄膜12の断面構造を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る強磁性多層薄膜12の断面構造を示す模式図である。 図6における中間層20の断面構造の一例を示す模式図である。 図6における中間層20の断面構造の一例を示す模式図である。 図6における中間層20の断面構造の一例を示す模式図である。 図6における中間層20の断面構造の一例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る薄膜インダクタ2の断面構造を示す模式図である。 熱処理温度の変化に対する保磁力の変化を示すグラフである。 熱処理温度の変化に対する透磁率の変化を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明するが本発明は以下に示す実施形態に限定されない。
本実施形態に係る薄膜インダクタ2は、図8の断面図に示す構造を有する。薄膜インダクタ2は、薄膜インダクタ基板11上に下部磁性層12a、インダクタ絶縁層10および上部磁性層12bが順番に積層されており、インダクタ絶縁層10の内部にコイル10aが存在している構造を有する。
本実施形態に係る強磁性多層薄膜12は図8に示す薄膜インダクタ2の下部磁性層12aおよび/または上部磁性層12bに含まれる。
本実施形態に係る強磁性多層薄膜12は図1の断面図に示す多層構造を有する。強磁性多層薄膜12は、下地層14および強磁性体層16を含む。強磁性体層16はナノ結晶層16aおよびアモルファス層16bからなる。そして、図1に示すようにナノ結晶層16aとアモルファス層16bとが強磁性体層16内で膜厚方向に分離している構造となっている。
ナノ結晶層16には、ナノサイズの微結晶16a´が存在している。また、アモルファス16b´が混在していてもよい。これに対し、アモルファス層16bにはアモルファス16b´が存在し、ナノサイズの微結晶16a´が含まれない。また、アモルファス層16bにはナノサイズではない結晶も含まれない。また、微結晶16a´の大きさはナノサイズ、すなわち、2nm以上50nm以下である。
本実施形態に係る強磁性多層薄膜12は上記の多層構造を有することにより、強磁性体層16の膜厚が500nm以下と小さくても保磁力が低く透磁率が高い磁気特性を有する。
ここで、強磁性体層16の膜厚が小さいため、本実施形態に係る強磁性多層薄膜12およびそれを含む薄膜インダクタ2は、100MHz以上の高周波領域に対応することが可能であり、さらに、GHz帯の高周波領域に対応することも可能となる。
なお、本実施形態に係る強磁性多層薄膜12は、図1に示すアモルファス層16bの上に別の層(図示せず)を有していてもよく、有していなくてもよい。別の層を有している場合において当該別の層の組成には特に制限はない。
下地層14、ナノ結晶層16aおよびアモルファス層16bの並んでいる順番には特に制限はない。膜厚方向に沿って下地層14、ナノ結晶層16a、アモルファス層16bの順番に並んでいてもよい。
図1に示すように、微結晶16a´は下地層14に沿うように並んで配列されていてもよい。ナノ結晶層16aの厚さが微結晶16a´の平均粒径の2倍以下となることが好ましい。また、微結晶16a´の好ましい平均粒径は強磁性多層薄膜の材料および目的とする特性により異なるものの、通常は5nm以上20nm以下とすることが好ましい。
また、微結晶16a´の材質には特に制限はないが、Feを主成分とすることが好ましい。具体的には、微結晶16a´におけるFeの含有量が50原子%以上であることが好ましい。
下地層14の厚さ、ナノ結晶層16aの厚さおよびアモルファス層16bの厚さには特に制限はない。
下地層14の厚さは0.2nm以上50nm以下とすることが好ましく、0.5nm以上20nm以下とすることがさらに好ましい。下地層14の厚さを上記の範囲内とすることで高い飽和磁束密度、低い保磁力、高い透磁率を併せ持つことができる。
ナノ結晶層16aの厚さは3nm以上50nm以下とすることが好ましく、5nm以上30nm以下とすることがさらに好ましい。ナノ結晶層16aの厚さを上記の範囲内とすることで低い保磁力が得られる。
アモルファス層16bの厚さはナノ結晶層の厚さ16aの厚さの60%以上(0.6倍以上)であることが好ましく、100%以上(1倍以上)であることがさらに好ましい。アモルファス層16bの厚さを上記の範囲内とすることで低い保磁力が得られる。
また、アモルファス層16bの厚さには特に上限はないが、強磁性体層16の厚さ、すなわちナノ結晶層16aとアモルファス層16bとの合計の厚さは30nm以上500nm以下であることが好ましく、30nm以上300nm以下であることがさらに好ましい。強磁性体層16の厚さを30nm以上とすることで、均一なナノ結晶の形成が可能となる。また、強磁性体層16の厚さを500nm以下とすることで、強磁性体層16内における渦電流の発生を低減させ、渦電流損失を低減し、優れた磁気特性を得やすくなる。
ここで、Feの濃度を強磁性体層16内の膜厚方向に沿って測定した場合に、Feの濃度が変化していることが好ましい。すなわち、強磁性体層16内でFeの濃度が膜厚方向に沿って一定ではないことが好ましい。さらに、ナノ結晶層16aにFe濃度のピークが存在することが好ましい。なお、本願ではピークとは極大点のことである。Fe濃度のピークとは、Fe濃度が膜厚方向の前後いずれの点よりも高い点のことである。
以下、強磁性多層薄膜12に含まれる各層の組成について説明する。
強磁性体層16はFe,α1およびα2を含むことが好ましい。α1はCu,AgおよびAuから選択される1種以上であることが好ましく、Cuであることがより好ましい。α2はTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,MoおよびWから選択される1種以上であることが好ましく、Nbおよび/またはZrであることがより好ましい。
強磁性体層16は、さらにFe,α1およびα2以外の元素を含んでもよい。例えば、BやSiなどが挙げられる。
強磁性体層16におけるFeの含有量には特に制限はない。例えば強磁性体層16全体に対して50原子%以上95原子%以下であってもよい。
強磁性体層16は、さらにFeの一部を置換する形でCoおよびNiから選択される1つ以上を含んでもよい。
強磁性体層16がα1を含むことにより、bcc−Fe構造を有する微結晶16a´が形成しやすくなる。α1を含まない場合には、微結晶16a´の粒径の制御が困難になる場合がある。
強磁性体層16におけるα1の含有量には特に制限はない。例えば強磁性体層16全体に対して0.1原子%以上20原子%以下であってもよい。
α1の濃度を強磁性体層16内の膜厚方向に沿って測定した場合に、α1の濃度が変化していることが好ましい。すなわち、強磁性体層16内でα1の濃度が膜厚方向に沿って一定ではないことが好ましい。また、強磁性体層16内で下地層から前記ナノ結晶層と前記アモルファス層との界面までの間にα1の濃度にピークが存在することが好ましい。
強磁性体層16におけるα2の含有量には特に制限はない。例えば強磁性体層16全体に対して1原子%以上20原子%以下であってもよい。
α2の濃度を強磁性体層16内の膜厚方向に沿って測定した場合に、α2の濃度が変化していることが好ましい。すなわち、強磁性体層16内でα2の濃度が膜厚方向に沿って一定ではないことが好ましい。強磁性体層16内でα2の濃度が最大となる点がアモルファス層16bに存在することが好ましい。
下地層14は、Al,Ga,In,Tl,Ge,SnおよびPbから選択される1つ以上を含むことが好ましい。下地層14における上記の元素の含有量には特に制限はなく、10原子%以上含むことが好ましい。下地層14がこれらの元素、すなわち周期表で13族または14族に属する金属元素を含むことで、後述するアニール処理を行う段階で微結晶16a´が下地層14に沿うように並んで配列しやすくなり、強磁性多層薄膜12が、ナノ結晶層16aとアモルファス層16bとが強磁性体層16内で膜厚方向に分離している構造を取りやすくなる。そして、低い保磁力および高い透磁率を得ることができる。また、さらに保磁力が低く、さらに透磁率が高い強磁性多層薄膜12を得る観点からは、下地層14はAl,GeおよびSnから選択される1つ以上を含むことが好ましく、Alを含むことが、さらに好ましい。また、下地層14におけるAlの含有量は50原子%以上であることが好ましく、80原子%以上であることが特に好ましい。
なお、強磁性体層16におけるナノ結晶層16aとアモルファス層16bとの区別はSTEMを用いて行う。強磁性多層薄膜12を膜厚方向に沿って切断して得られる任意の断面について倍率50万倍〜200万倍で観察し、強磁性体層16内で微結晶16a´が確認される層をナノ結晶層16aとし、微結晶16a´等の結晶が確認されない層をアモルファス層16bとする。また、強磁性多層薄膜12内の各層の厚みおよび微結晶16a´の粒径はSTEM測長機能を用いて測定する。微結晶16a´の平均粒径は最低10個以上、好ましくは100個以上の微結晶16a´の粒径を平均して算出する。また、微結晶16a´の粒径は、強磁性多層薄膜12に対してXRD測定を行い、シェラーの式を用いることで算出することもできる。STEM測長機能を用いて測定した微結晶16a´の粒径とシェラーの式を用いて算出した微結晶16a´の粒径とは通常、概ね一致する。
また、各層の組成およびFe,α1およびα2の濃度変化は、EPMAを用いて倍率50万倍〜200万倍で分析することで観察する。
また、本実施形態に係る強磁性多層薄膜12は、図5に示すように、本実施形態に係る強磁性多層薄膜12を2層以上含む構造を有していてもよい。
また、図6に示すように、隣接する2層の強磁性多層薄膜12の間に中間層20を含む構造を有していてもよい。
中間層20の構成には特に制限はなく、絶縁層20aを含んでいてもよい。絶縁層20aの含み方にも特に制限はない。例えば、図7Aに示すように中間層20が中間層絶縁層20aのみからなっていてもよい。図7Bに示すように、中間層がアモルファス16bに接する側に金属層20bを有していていもよい。図7Cに示すように、中間層が下地層14に接する側に金属層20bを有していてもよい。図7Dに示すように、中間層絶縁層20aの両側を金属層20bで挟み込んでいてもよい。
また、中間層20の厚さには特に制限はない。例えば1nm以上100nm以下であってもよい。絶縁層20aの材質には特に制限はない。例えばSiOおよび/またはAlからなっていてもよい。金属層20bの材質にも特に制限はない。例えばTaおよび/またはMoからなっていてもよい。
本実施形態に係る強磁性多層薄膜12が、強磁性体層16の膜厚が500nm以下であっても高い透磁率および低い保磁力が得られる理由は不明であるが以下の通りであると考えられる。
まず、本実施形態に係る強磁性多層薄膜12においては、微結晶16a´の結晶粒径を制御する力が大きく、結晶粒径が粗大化しづらいためと考えられる。次に、微結晶16a´が比較的狭い領域に集中して形成されることで膜厚方向に垂直な方向の微結晶16a´同士の間隔が短くなるためであると考えられる。さらに、アモルファス層16bが強磁性多層薄膜12の応力緩和層として働いていると考えられる。以上の理由により、本実施形態に係る強磁性多層薄膜12が、強磁性体層16の膜厚が500nm以下であっても高い透磁率および低い保磁力が得られると考えられる。
以下、本実施形態に係る強磁性多層薄膜12の製造方法について説明する。
まず、強磁性多層薄膜12を積層させる基板11aを準備する。基板11aの種類には特に制限はないが、基板11aの上に下地層14を形成しやすい基板であることが好ましい。具体的には、酸化膜付きシリコン基板や非磁性フェライト基板などが挙げられる。
次に、準備した基板11aに対してスパッタリング装置を用いてスパッタリングを行うことで下地層14を形成する。さらに、下地層14に対してスパッタリングを行うことで強磁性体層16を形成する。スパッタリングの条件には特に制限はなく、目的とする組成および厚さの下地層14および強磁性体層16を得られるように適宜調整する。
また、図6に示すように強磁性多層薄膜12を2層以上含む構造を有するようにするためには、強磁性体層16上に改めて下地層14をスパッタリングにより形成し、以後、上記と同様の工程を繰り返せばよい。
また、図7に示すように強磁性多層薄膜12を少なくとも2層含み、隣接する任意の2層の強磁性多層薄膜12の間に中間層20を含む構造を有するようにするためには、強磁性体層16上に中間層20をスパッタリングにより形成し、中間層20上に改めて下地層14をスパッタリングにより形成し、以後、上記と同様の工程を繰り返せばよい。
強磁性体層16を形成した後に、アニール処理を行うことで、微結晶16a´が下地層14に沿うように並んで配列された状態で生じさせ、強磁性体層16内部にナノ結晶層16aおよびアモルファス層16bを生じさせることができ、強磁性多層薄膜12を得ることができる。
アニール処理の条件に特に制限はないが、400℃以上650℃以下とすることが好ましい。アニール処理の条件を上記の範囲内とすることにより、ナノ結晶層16aおよび微結晶16a´を適度な大きさで発生させやすくなる。また、アニール処理の温度または時間を変化させることで微結晶16a´の平均粒径およびナノ結晶層16aの厚さを変化させることができる。具体的には、温度が高いほど微結晶16a´の平均粒径は大きくなり、ナノ結晶層16aの厚さは大きくなる。また、時間が長いほど微結晶16a´の平均粒径は大きくなり、ナノ結晶層16aの厚さは大きくなる。
なお、アニール温度が高くなりすぎると、微結晶16a´の粒径が大きくなりすぎる傾向にある。また、アニール温度が高くなりすぎると、下地層14に含まれる成分(Al,Ga,In,Tl,Ge,SnおよびPbから選択される1つ以上)が強磁性体層16へ拡散してしまい、下地層14に沿って微結晶16a´が存在する構造が得られなくなる場合もある。また、強磁性体層16がFeおよびBを含む場合にアニール温度が高くなりすぎると、FeおよびBが化合してボライドを形成してしまい、透磁率が低下してしまう場合がある。
図6および図7に示すように強磁性多層薄膜12を2層以上含む構造を有するようにする場合には、全ての強磁性多層薄膜12をスパッタリングにより形成した後にアニール処理を行ってもよく、強磁性多層薄膜12を1層形成するごとにアニール処理を行ってもよい。この場合のアニール処理の方法には特に制限はない。
STEM測定やEPMA測定等の測定を行う場合には、強磁性多層薄膜12に対してスパッタリングを行い、Pt保護膜18を形成してもよい。
また、得られた強磁性多層薄膜12を用いて薄膜インダクタ2を得る方法には特に制限はなく、通常の薄膜インダクタを製造する方法を用いることができる。
強磁性多層薄膜12を薄膜インダクタ2に用いる方法としては、例えば、図1の強磁性多層薄膜12を基板11aから剥離して図8の薄膜インダクタ基板11上に強磁性多層薄膜12を設置し、当該強磁性多層薄膜12を図8の下部磁性層12aとしてもよい。図8のインダクタ絶縁層10上に図1の強磁性多層薄膜12を設置し、当該強磁性多層薄膜12を図8の上部磁性層12bとしてもよい。また、図1の強磁性多層薄膜12を基板11aから剥離せず、図1の基板11aをそのまま図8の薄膜インダクタ基板11としてもよい。この場合、図1の強磁性多層薄膜12はそのまま図8の下部磁性層12aとなる。
以上、本実施形態に係る強磁性多層薄膜、薄膜インダクタおよびそれらの製造方法について説明したが、本発明の強磁性多層薄膜、薄膜インダクタおよびその製造方法は上記の実施形態に限定されない。

以下、実施例に基づき本発明を具体的に説明する。
(実験例1)
まず、酸化膜付きシリコン基板を6mm×6mmのサイズに切断し、試験用基板として準備した。
次に、スパッタリング装置(エイコー製ES−350)を用いて、前記試験用基板上に下地層を5nm形成した。下地層の材質は、下表1に示した。さらに、下地層上に強磁性体層を100nm形成した。強磁性体層の組成は、Fe(残部)−Si(10原子%)−B(10原子%)−Nb(5原子%)−Cu(1原子%)とした。以上の工程により、各実施例の強磁性多層薄膜を作製した。
また、比較例1は、下地層を形成せず、前記試験基板上に直接、強磁性体層を積層して形成した。比較例2〜4は、遷移金属のみからなる下地層を形成した。
各実施例および比較例の強磁性多層薄膜について、500℃で15分間、真空中にてアニール処理を行った。その後、B−H特性をVSM(玉川製作所TM−VSM331483)で測定し、透磁率をインピーダンスアナライザー(HP 4194A)で測定した。
さらに、以上の処理を行った各強磁性多層薄膜に含まれる微結晶の結晶粒径を求めた。具体的には、各強磁性多層薄膜をXRD(Panalytical Empyrean)で測定し、シェラーの式から算出した。以上の結果を表1および表2に示す。なお、比較例については、ナノ結晶相の厚みおよびアモルファス層の厚みを測定しなかった。
Figure 0006891585
Figure 0006891585
表1および表2より、実施例1〜4および4aは比較例1〜4と比べて非常に高い透磁率を有し、かつ、非常に低い保磁力を示していることがわかる。
(実験例2)
表1の実施例1、実施例2、比較例1および比較例2について、アニール処理の条件を変化させて実施した。具体的には、実施例1および実施例2は450℃で15分間、500℃で15分間、550℃で15分間、600℃で15分間、500℃で60分間の各条件で実施した。比較例1および比較例2は500℃で15分間、550℃で15分間、600℃で15分間の各条件で実施した。また、実験例1と同様に各強磁性多層薄膜の結晶粒径を求めた。結果を表3および表4に示す。また、表3および表4の結果をグラフ化したものが図9および図10である。
Figure 0006891585
Figure 0006891585
表3および表4、および、図9および図10より、下地層の材質がAl(100原子%)の場合(実施例1)、および、下地層の材質がAl(50原子%)−Sn(50原子%)の場合(実施例2)には、下地層が無い場合(比較例1)および下地層の材質がMo(100原子%)の場合(比較例2)と比較して特に高い透磁率と低い保磁力とを得ることができることがわかる。また、飽和磁束密度も実施例1および実施例2の方が比較例1および比較例2よりも良好であった。
(実験例3)
強磁性体層の組成をFe(残部)−Zr(8原子%)−B(4原子%)−Cu(1原子%)に変更し、アニール温度を変更した点以外は実施例1,実施例2,比較例1および比較例2と同条件で各強磁性多層薄膜を作製した。結果を表5および表6に示す。なお、比較例5および比較例6については、微結晶の平均結晶粒径、ナノ結晶層の厚みおよびアモルファス層の厚みを測定しなかった。
Figure 0006891585
Figure 0006891585
表5および表6より、強磁性体層の組成が変化しても、下地層の材質がAlの場合には、高い透磁率および低い保磁力を得ることができる。
(実験例4)
実施例1の強磁性多層薄膜12に対して、後述する各種測定を行うために、スパッタリングを用いてPt保護膜18を形成した。
次に、Pt保護膜形成後の強磁性多層薄膜を膜厚方向に沿って切断した。得られた断面についてSTEM(HITACHI製HD2000)を用いて倍率50万倍〜200万倍で観察した。さらに、EPMA(サーモフィッシャーサイエンティフィック製NORAN SYSTEM 6)を用いて倍率50万倍〜200万倍で分析した。強磁性多層薄膜内の各層の厚みはSTEM測長機能を用いて測定した。STEM観察で得られた画像を図2に示す。なお、今回の図2では下地層14と基板11とを区別することができなかった。
図2より、実施例1は強磁性体層内部で、微結晶とアモルファスとが混在しているナノ結晶層と、上記STEMの観察条件では結晶を確認する事ができないアモルファス層に膜厚方向に分離している事がわかった。具体的には、ナノ結晶層が下地層に沿って配置されており、ナノ結晶層の上部を覆うようにアモルファス層が配置されていた。また、図2では微結晶が明るく表示されている場合と暗く表示されている場合とがあるが、これは個々の微結晶で角度が異なることで、電子線が散乱、回折する角度が異なるためである。図2の微結晶の明るさに関わらず図2の微結晶の組成は全て同種である。
さらに、STEMの測長機能を用いて微結晶の粒径を測長したところ、10nm〜20nmであり、10点測定した平均値は13.5nmであった。STEMの測長機能を用いて測定した微結晶の粒径と、表1に示すXRDの測定結果を用いてシェラーの式から算出した結晶粒径とがほぼ一致した。
EPMAの分析結果(図3および図4)から、実施例1の強磁性体層は、膜厚方向でFeの濃度が変化している事がわかった。また、ナノ結晶層にFeの濃度ピークが存在する事がわかった。このことから、微結晶はFeを主成分としていることがわかる。なお、図3および図4では、下地層14およびナノ結晶層16aの近傍を拡大しており、アモルファス層16bは一部のみ写っている。
EPMAの分析結果(図4)から、実施例1の強磁性体層は、膜厚方向でNbの濃度も変化している事がわかった。また、Nbの濃度が最大となる点はアモルファス層に存在する事がわかった。
EPMAの分析結果(図3)から、実施例1の強磁性体層は、膜厚方向でCuの濃度も変化している事がわかった。また、前記下地層から前記ナノ結晶層と前記アモルファス層との界面までの間にCu濃度のピークが存在することがわかった。
(実験例5)実験例5では、実施例1の強磁性多層薄膜を複数層積層した強磁性多層薄膜を作製した。
上記試験用基板上に、実施例1と同様にしてスパッタリングにより下地層および強磁性体層を形成した。さらに強磁性体層の上に、改めて実施例1と同様にして下地層および強磁性体層を形成した。さらに、500℃で15分間の熱処理を行った(実施例6)。
上記試験用基板上に、実施例1と同様にしてスパッタリングにより下地層および強磁性体層を形成した。さらに強磁性体層の上にSiOからなる絶縁層を10nm形成した。さらに絶縁層の上に、改めて実施例1と同様にして下地層および強磁性体層を形成した。さらに、500℃で15分間の熱処理を行った(実施例7)。
実施例6および実施例7の強磁性多層薄膜に対してVSMで軟磁気特性を、インピーダンスアナライザーで透磁率の測定を行った。結果を表7および表8に示す。なお、表7および表8に記載した各層の厚みは、強磁性多層薄膜に含まれる全ての同種の層の平均の厚みとする。また、透磁率の値は、強磁性多層薄膜のうち、基板に接する1層目の値である。
Figure 0006891585
Figure 0006891585
表7および表8より、実施例1の強磁性多層薄膜を2層含む構造とした実施例6および実施例7も、実施例1と同様に高い軟磁気特性を示した。
2…薄膜インダクタ
10…インダクタ絶縁層
10a…コイル
11…薄膜インダクタ基板
12a…下部磁性層
12b…上部磁性層
12…強磁性多層薄膜
11a…基板
14…下地層
16…強磁性体層
16a…ナノ結晶層
16a´…微結晶
16b…アモルファス層
16b´…アモルファス
18…Pt保護層
20…中間層
20a…中間層絶縁層
20b…金属層

Claims (18)

  1. 下地層および強磁性体層を含む強磁性多層薄膜であって、
    前記強磁性体層が、ナノ結晶層およびアモルファス層からなり、
    前記ナノ結晶層はナノサイズの微結晶を含み、
    前記アモルファス層はナノサイズの微結晶を含まず、
    前記ナノ結晶層と前記アモルファス層とが前記強磁性体層内で膜厚方向に分離しており、
    前記強磁性体層が、Fe,α1およびα2を含み、
    前記α1がCu,AgおよびAuから選択される1種以上であり、
    前記α2がTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,MoおよびWから選択される1種以上であることを特徴とする強磁性多層薄膜。
  2. 前記ナノ結晶層にはナノサイズの微結晶およびアモルファスが混在している請求項1に記載の強磁性多層薄膜。
  3. 前記下地層、前記ナノ結晶層および前記アモルファス層が、膜厚方向に沿って下地層、ナノ結晶層、アモルファス層の順番に並んでいる請求項1または2に記載の強磁性多層薄膜。
  4. 前記微結晶が前記下地層に沿うように並んで配列されており、前記ナノ結晶層の厚さが前記微結晶の平均粒径の2倍以下である請求項1〜3のいずれかに記載の強磁性多層薄膜。
  5. 前記微結晶は、Feを主成分とし粒径が3nm〜30nmである請求項1〜4のいずれかに記載の強磁性多層薄膜。
  6. 前記下地層の厚さが0.2nm〜50nm、前記ナノ結晶層の厚さが3nm〜50nm、前記アモルファス層の厚さが前記ナノ結晶層の厚さの60%以上であり、前記強磁性体層の厚さが30nm〜500nmである請求項1〜5のいずれかに記載の強磁性多層薄膜。
  7. Feの濃度を前記強磁性体層内の膜厚方向に沿って測定した場合に、前記Feの濃度が変化する請求項1から6のいずれかに記載の強磁性多層薄膜。
  8. Feの濃度を前記強磁性体層内の膜厚方向に沿って測定した場合に、前記Feの濃度のピークが前記ナノ結晶層に存在する請求項1から7のいずれかに記載の強磁性多層薄膜。
  9. 前記強磁性体層が、CoおよびNiから選択される1種以上を含む請求項1〜8のいずれかに記載の強磁性多層薄膜。
  10. 前記α1の濃度を前記強磁性体層内の膜厚方向に沿って測定した場合に、前記α1の濃度が変化する請求項1〜9のいずれかに記載の強磁性多層薄膜。
  11. 前記α1の濃度のピークが前記下地層から前記ナノ結晶層と前記アモルファス層との界面までの間に存在する請求項10に記載の強磁性多層薄膜。
  12. 前記α2の濃度を前記強磁性体層内の膜厚方向に沿って測定した場合に、前記α2の濃度が変化する請求項1〜11のいずれかに記載の強磁性多層薄膜。
  13. 前記α2の濃度が最大となる点が前記アモルファス層に存在する請求項12に記載の強磁性多層薄膜
  14. 前記下地層が、Al,Ga,In,Tl,Ge,SnおよびPbから選択される1種以上を含む請求項1〜13のいずれかに記載の強磁性多層薄膜。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の強磁性多層薄膜を少なくとも2層含む構造を有する強磁性多層薄膜。
  16. 請求項1〜14のいずれかに記載の強磁性多層薄膜を少なくとも2層含み、隣接する任意の2層の前記強磁性多層薄膜の間に中間層を含む構造を有する強磁性多層薄膜。
  17. 前記中間層が絶縁層を含む請求項16に記載の強磁性多層薄膜。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載の強磁性多層薄膜を含む薄膜インダクタ。
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