JP6890636B2 - 光給電システム - Google Patents
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Description
特許文献1には、電気信号で変調された信号光、及び電力を供給するための給電光を発信する光発信機と、上記信号光を伝送するコア、上記コアの周囲に形成され上記コアより屈折率が小さく上記給電光を伝送する第1クラッド、及び上記第1クラッドの周囲に形成され上記第1クラッドより屈折率が小さい第2クラッド、を有する光ファイバーと、上記光ファイバーの第1クラッドで伝送された上記給電光を変換した電力で動作し、上記光ファイバーのコアで伝送された上記信号光を上記電気信号に変換する光受信機と、を備えた光通信装置が記載されている。
給電光を出力する給電装置と、
前記給電装置からの給電光が入力され、当該給電光を電力に変換する受電装置が複数接続可能な光分岐デバイスと、
前記光分岐デバイスにおける前記受電装置の接続数を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記受電装置の接続数に基づいて、前記給電装置からの前記給電光の出力を制御する給電制御部と、を備える。
〔第1実施形態〕
図1に示すように本実施形態の光ファイバー給電(PoF:Power over Fiber)システム1Aは、給電装置(PSE:Power Sourcing Equipment)110と、光ファイバーケーブル200Aと、受電装置(PD:Powered Device)310を備える。
なお、本開示における給電装置は電力を光エネルギーに変換して供給する装置であり、受電装置は光エネルギーの供給を受け当該光エネルギーを電力に変換する装置である。
給電装置110は、給電用半導体レーザー111を含む。
光ファイバーケーブル200Aは、給電光の伝送路を形成する光ファイバー250Aを含む。
受電装置310は、光電変換素子311を含む。
給電用半導体レーザー111は、上記電源からの電力によりレーザー発振して給電光112を出力する。
給電装置110からの給電光112が、光ファイバーケーブル200Aの一端201Aに入力され、給電光112は光ファイバー250A中を伝搬し、他端202Aから受電装置310に出力される。
短波長のレーザー波長をもった半導体は、バンドギャップが大きく光電変換効率が高いので、光給電の発電側及び受電側における光電変換効率が向上され、光給電効率が向上する。
そのためには、同半導体材料として、例えば、ダイヤモンド、酸化ガリウム、窒化アルミニウム、GaN等、レーザー波長(基本波)が200〜500nmのレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。
また、同半導体材料として、2.4eV以上のバンドギャップを有した半導体が適用される。
例えば、ダイヤモンド、酸化ガリウム、窒化アルミニウム、GaN等、バンドギャップ2.4〜6.2eVのレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。
なお、レーザー光は長波長ほど伝送効率が良く、短波長ほど光電変換効率が良い傾向にある。したがって、長距離伝送の場合には、レーザー波長(基本波)が500nmより大きいレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。また、光電変換効率を優先する場合には、レーザー波長(基本波)が200nmより小さいレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。
これらの半導体材料は、給電用半導体レーザー111及び光電変換素子311のいずれか一方に適用してもよい。給電側又は受電側における光電変換効率が向上され、光給電効率が向上する。
図2に示すように本実施形態の光ファイバー給電(PoF:Power over Fiber)システム1は、光ファイバーを介した給電システムと光通信システムとを含むものであり、給電装置(PSE:Power Sourcing Equipment)110を含む第1のデータ通信装置100と、光ファイバーケーブル200と、受電装置(PD:Powered Device)310を含む第2のデータ通信装置300とを備える。
給電装置110は、給電用半導体レーザー111を含む。第1のデータ通信装置100は、給電装置110のほか、データ通信を行う発信部120と、受信部130とを含む。第1のデータ通信装置100は、データ端末装置(DTE(Date Terminal Equipment))、中継器(Repeater)等に相当する。発信部120は、信号用半導体レーザー121と、モジュレーター122とを含む。受信部130は、信号用フォトダイオード131を含む。
等に相当する。発信部320は、信号用半導体レーザー321と、モジュレーター322とを含む。受信部330は、信号用フォトダイオード331を含む。データ処理ユニット340は、受信した信号を処理するユニットである。また、第2のデータ通信装置300は、給電ネットワークにおけるノードである。または第2のデータ通信装置300は、他のノードと通信するノードでもよい。
給電用半導体レーザー111は、上記電源からの電力によりレーザー発振して給電光112を出力する。
受信部330の信号用フォトダイオード331は、光ファイバーケーブル200を通して伝送されてきた信号光125を電気信号に復調し、データ処理ユニット340に出力する。データ処理ユニット340は、当該電気信号によるデータをノードに送信し、その一方で当該ノードからデータを受信し、送信データ324としてモジュレーター322に出力する。
発信部320のモジュレーター322は、信号用半導体レーザー321からのレーザー光323を送信データ324に基づき変調して信号光325として出力する。
受信部130の信号用フォトダイオード131は、光ファイバーケーブル200を通して伝送されてきた信号光325を電気信号に復調し出力する。当該電気信号によるデータがノードに送信され、その一方で当該ノードからデータが送信データ124とされる。
第2のデータ通信装置300からの信号光325が、光ファイバーケーブル200の他端202に入力され、コア210を伝搬し、一端201から第1のデータ通信装置100に出力される。
以上のように、光ファイバーケーブル200は、一端201が第1のデータ通信装置100に接続可能とされ、他端202が第2のデータ通信装置300に接続可能とされ、給電光112を伝送する。さらに本実施形態では、光ファイバーケーブル200は、信号光125,325を双方向伝送する。
次に、給電量を制御する給電制御部について説明する。
〔第3実施形態〕
図5は、給電制御部が適用された第3実施形態の光ファイバー給電システムの構成図である。図5中、上述したものと同一の構成要素については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第2のデータ通信装置300は、本実施形態では、例えばネットワークカメラやネットワークセンサ等に相当する。各第2のデータ通信装置300は、光スプリッタ361への接続が検知されると、信号光125,325によるデータ通信と、給電光112による給電(受電装置310が給電光112から変換した電力による駆動)とが可能となる。光給電ネットワーク360に接続可能な第2のデータ通信装置300(受電装置310)の数量は特に限定されない。
具体的に、負荷検出部150は、第2のデータ通信装置300に予め割り当てられたアドレスに対して信号を送り、その戻り信号の有無により当該第2のデータ通信装置300の接続を検知する。そして、負荷検出部150は、この検知数の総計として第2のデータ通信装置300(受電装置310)の接続数を検出し、給電制御部160に出力する。このときの信号は、発振部120及び受信部130を介して信号光125、325として送受信される。第2のデータ通信装置300のアドレスは、予め割り当てられた固有のアドレスであってもよいし、当該第2のデータ通信装置300が光給電ネットワーク360に接続された際に割り当てられたアドレス等であってもよい。
負荷検出部150は、この検出処理を、システムの起動時に実行するほか、システムの起動中には定期的に実行する。
具体的には、第2のデータ通信装置300が光スプリッタ361に接続されたときに、当該第2のデータ通信装置300又は光スプリッタ361がこの接続を検知し、それを報知する信号を給電側に出力する。負荷検出部150は、この報知信号を受信したときに、上述のように第2のデータ通信装置300を検知するための信号を送り、その戻りの有無により当該第2のデータ通信装置300の接続を検知すればよい。第2のデータ通信装置300と光スプリッタ361との接続の検知は、例えば接続コネクタで物理的に検知してもよいし、接続時にユーザーに操作させるスイッチ等を第2のデータ通信装置300又は光スプリッタ361に設け、そのスイッチ操作により検知してもよい。
これにより、受電側の光給電ネットワーク360における電力負荷に対応させて、給電装置110の出力が調整される。すなわち、従来の給電システムにおいては、受電側の電力負荷に依らず給電装置が一定(最大)の電力を供給していたため、受電側の電力負荷が低いときには余剰電力が無駄に消費されていた。この点、本実施形態の光ファイバー給電システム1Cでは、受電側の電力負荷に対応させて給電装置110の出力が調整されるので、従来と異なり、受電側の電力負荷に対応した効率の良い給電を実現できる。
また、第3実施形態の光ファイバー給電システム1Cは、図4の光ファイバー給電システムのように、信号光を伝送する光ファイバーと、給電光を伝送する光ファイバーとを別々に備えていてもよい。
図7は、給電制御部が適用された第4実施形態の光ファイバー給電システムの構成図である。図7中、上述したものと同一の構成要素については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
給電制御部160は、負荷検出部150から受電装置310の接続数の情報を取得する。負荷検出部150は、伝送路281Dを通じて光スプリッタ361と送受信した信号に基づいて受電装置310の接続数を検出し、給電制御部160に出力する。そして、給電制御部160は、取得した受電装置310の接続数の情報に基づいて、給電装置110(給電用半導体レーザー111)からの給電光112の出力を制御する。
これにより、上記第3実施形態と同様に、受電側の光給電ネットワーク360における電力負荷に対応させて、給電装置110の出力が調整される。したがって、受電装置の電力負荷に依らず給電装置が一定(最大)の電力を供給していた従来と異なり、受電側の電力負荷に対応した効率の良い給電を実現できる。
1 光ファイバー給電システム(光給電システム)
1B 光ファイバー給電システム(光給電システム)
1C 光ファイバー給電システム(光給電システム)
1D 光ファイバー給電システム(光給電システム)
100 第1のデータ通信装置
100C 第1のデータ通信装置
110 給電装置
111 給電用半導体レーザー
112 給電光
120 発信部
125 信号光
130 受信部
140 光入出力部
141 光コネクタ
150 負荷検出部(検出部)
160 給電制御部
200A 光ファイバーケーブル
200 光ファイバーケーブル
200B 光ファイバーケーブル
210 コア
220 クラッド
250A 光ファイバー
250 光ファイバー
260 光ファイバー
270 光ファイバー
300 第2のデータ通信装置
310 受電装置
311 光電変換素子
320 発信部
325 信号光
330 受信部
350 光入出力部
351 光コネクタ
360 光給電ネットワーク
360D 光給電ネットワーク
361 光スプリッタ(光分岐デバイス)
361a 接続ポート
Claims (6)
- 給電光を出力する給電装置と、
前記給電装置からの給電光が入力され、当該給電光を電力に変換する受電装置が複数接続可能な光分岐デバイスと、
前記光分岐デバイスにおける前記受電装置の接続数を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記受電装置の接続数に基づいて、前記給電装置からの前記給電光の出力を制御する給電制御部と、
を備える光給電システム。 - 前記給電装置から前記光分岐デバイスに前記給電光を伝送する光ファイバーケーブルを備え、
前記検出部は、
前記光ファイバーケーブルよりも給電側に設けられ、
前記光分岐デバイスに信号を出力し、その戻り信号の有無により当該光分岐デバイスにおける前記受電装置の接続を検知して、当該受電装置の接続数を検出する、
請求項1に記載の光給電システム。 - 前記給電装置から前記光分岐デバイスに前記給電光を伝送する光ファイバーケーブルと、
前記光ファイバーケーブルよりも受電側に設けられ、前記光分岐デバイスに対する前記受電装置の接続を検知して、当該検知を報知する報知信号を前記検出部に送信する接続検知部と、を備え、
前記検出部は、
前記光ファイバーケーブルよりも給電側に設けられ、
前記接続検知部から前記報知信号を受信したときに、前記光分岐デバイスに信号を出力し、その戻り信号の有無により当該光分岐デバイスにおける前記受電装置の接続を検知して、当該受電装置の接続数を検出する、
請求項1又は請求項2に記載の光給電システム。 - 前記検出部は、前記受電装置の接続数を検出する処理を定期的に実行する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光給電システム。 - 前記給電装置を含む第1のデータ通信装置を備え、
前記光分岐デバイスは、
前記第1のデータ通信装置から前記給電光及び信号光が入力され、
前記受電装置を有するとともに前記第1のデータ通信装置と前記信号光により光通信する第2のデータ通信装置が複数接続可能に構成されている、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光給電システム。 - 前記検出部及び前記給電制御部は、前記第1のデータ通信装置に設けられる、
請求項5に記載の光給電システム。
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