JP2021027474A - 光ファイバー給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】光給電効率の向上を図る。【解決手段】電力によりレーザー発振して給電光を出力する半導体レーザーを含む給電装置110と、給電光を電力に変換する光電変換素子311を含む受電装置310と、給電光を伝送する複数の光ファイバーケーブル200a〜200gと、複数の光ファイバーケーブルを選択的に接続する複数の光スイッチ410とを備え、複数の光ファイバーケーブルと複数の光スイッチとにより、少なくとも二以上の給電光の伝送経路が構成可能であり、給電光の伝送系路に生じた伝送不良箇所からの給電光の反射光を検出する検出部151、152と、検出部が検出した反射光から伝送不良箇所までの距離を求め、当該伝送不良箇所を迂回する他の給電光の伝送系路を構成するように複数の光スイッチを制御する制御装置153とを備えている。【選択図】図6

Description

本開示は、光ファイバー給電システムに関する。
近時、電力を光(給電光と呼ばれる)に変換して伝送し、当該給電光を電気エネルギーに変換して電力として利用する光給電システムが研究されている。
特許文献1には、電気信号で変調された信号光、及び電力を供給するための給電光を発信する光発信機と、上記信号光を伝送するコア、上記コアの周囲に形成され上記コアより屈折率が小さく上記給電光を伝送する第1クラッド、及び上記第1クラッドの周囲に形成され上記第1クラッドより屈折率が小さい第2クラッド、を有する光ファイバーと、上記光ファイバーの第1クラッドで伝送された上記給電光を変換した電力で動作し、上記光ファイバーのコアで伝送された上記信号光を上記電気信号に変換する光受信機と、を備えた光通信装置が記載されている。
特開2010−135989号公報
光給電においては、より一層の光給電効率の向上が求められている。そのための一つとして、給電側及び受電側における光電変換効率の向上が求められている。
本開示の1つの態様の光ファイバー給電システムは、
電力によりレーザー発振して給電光を出力する半導体レーザーを含む給電装置と、
前記給電光を電力に変換する光電変換素子を含む受電装置と、
前記給電光を伝送する複数の光ファイバーケーブルと、
複数の前記光ファイバーケーブルを選択的に接続する複数の光スイッチとを備え、
複数の前記光ファイバーケーブルと複数の前記光スイッチとにより、少なくとも二以上の前記給電光の伝送経路が構成可能であり、
前記給電光の伝送系路に生じた伝送不良箇所からの前記給電光の反射光を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記反射光から前記伝送不良箇所までの距離を求め、当該伝送不良箇所を迂回する他の前記給電光の伝送系路を構成するように複数の前記光スイッチを制御する制御装置と、を備えている。
本開示の1つの態様の光ファイバー給電システムによれば、光給電効率の向上を図ることが可能となる。
本開示の第1実施形態に係る光ファイバー給電システムの構成図である。 本開示の第2実施形態に係る光ファイバー給電システムの構成図である。 本開示の第2実施形態に係る光ファイバー給電システムの構成図であって、光コネクタ等を図示したものある。 本開示の他の一実施形態に係る光ファイバー給電システムの構成図である。 本開示の第2実施形態に係る光ファイバー給電システムにおいて給電光の伝送不良を検出する機能を有する構成例の構成図である。 図5の構成例における伝送不良発生時の状態の構成図である。 図5の構成例における第1のデータ通信装置の構成図である。 図5の構成例における接続装置の構成図である。 第1のデータ通信装置の制御装置が行う処理のフローチャートである。
以下に本開示の一実施形態につき図面を参照して説明する。
(1)システム概要
〔第1実施形態〕
図1に示すように本実施形態の光ファイバー給電(PoF:Power over Fiber)システム1Aは、給電装置(PSE:Power Sourcing Equipment)110と、光ファイバーケーブル200Aと、受電装置(PD:Powered Device)310を備える。
なお、本開示における給電装置は電力を光エネルギーに変換して供給する装置であり、受電装置は光エネルギーの供給を受け当該光エネルギーを電力に変換する装置である。
給電装置110は、給電用半導体レーザー111を含む。
光ファイバーケーブル200Aは、給電光の伝送路を形成する光ファイバー250Aを含む。
受電装置310は、光電変換素子311を含む。
給電装置110は電源に接続され、給電用半導体レーザー111等が電気駆動される。
給電用半導体レーザー111は、上記電源からの電力によりレーザー発振して給電光112を出力する。
光ファイバーケーブル200Aは、一端201Aが給電装置110に接続可能とされ、他端202Aが受電装置310に接続可能とされ、給電光112を伝送する。
給電装置110からの給電光112が、光ファイバーケーブル200Aの一端201Aに入力され、給電光112は光ファイバー250A中を伝搬し、他端202Aから受電装置310に出力される。
光電変換素子311は、光ファイバーケーブル200Aを通して伝送されてきた給電光112を電力に変換する。光電変換素子311により変換された電力が、受電装置310内で必要な駆動電力とされる。さらに受電装置310は光電変換素子311により変換された電力を外部機器用に出力可能とされる。
給電用半導体レーザー111及び光電変換素子311の光‐電気間の変換効果を奏する半導体領域を構成する半導体材料が500nm以下の短波長のレーザー波長をもった半導体とされる。
短波長のレーザー波長をもった半導体は、バンドギャップが大きく光電変換効率が高いので、光給電の発電側及び受電側における光電変換効率が向上され、光給電効率が向上する。
そのためには、同半導体材料として、例えば、ダイヤモンド、酸化ガリウム、窒化アルミニウム、GaN等、レーザー波長(基本波)が200〜500nmのレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。
また、同半導体材料として、2.4eV以上のバンドギャップを有した半導体が適用される。
例えば、ダイヤモンド、酸化ガリウム、窒化アルミニウム、GaN等、バンドギャップ2.4〜6.2eVのレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。
なお、レーザー光は長波長ほど伝送効率が良く、短波長ほど光電変換効率が良い傾向にある。したがって、長距離伝送の場合には、レーザー波長(基本波)が500nmより大きいレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。また、光電変換効率を優先する場合には、レーザー波長(基本波)が200nmより小さいレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。
これらの半導体材料は、給電用半導体レーザー111及び光電変換素子311のいずれか一方に適用してもよい。給電側又は受電側における光電変換効率が向上され、光給電効率が向上する。
〔第2実施形態〕
図2に示すように本実施形態の光ファイバー給電(PoF:Power over Fiber)システム1は、光ファイバーを介した光給電システムと光通信システムとを含むものであり、給電装置(PSE:Power Sourcing Equipment)110を含む第1のデータ通信装置100と、光ファイバーケーブル200と、受電装置(PD:Powered Device)310を含む第2のデータ通信装置300とを備える。
なお、以下の説明では、原則として、既に説明された構成については同一の符号を付して、特に言及がない場合には既に説明された構成と同一の構成とする。
給電装置110は、給電用半導体レーザー111を含む。第1のデータ通信装置100は、給電装置110のほか、データ通信を行う発信部120と、受信部130とを含む。第1のデータ通信装置100は、データ端末装置(DTE(Date Terminal Equipment))、中継器(Repeater)等に相当する。発信部120は、信号用半導体レーザー121と、モジュレーター122とを含む。受信部130は、信号用フォトダイオード131を含む。
光ファイバーケーブル200は、信号光の伝送路を形成するコア210と、コア210の外周に配置され、給電光の伝送路を形成するクラッド220と有する光ファイバー250を含む。
受電装置310は、光電変換素子311を含む。第2のデータ通信装置300は、受電装置310のほか、発信部320と、受信部330と、データ処理ユニット340とを含む。第2のデータ通信装置300は、パワーエンドステーション(Power End Station)
等に相当する。発信部320は、信号用半導体レーザー321と、モジュレーター322とを含む。受信部330は、信号用フォトダイオード331を含む。データ処理ユニット340は、受信した信号を処理するユニットである。また、第2のデータ通信装置300は、通信ネットワークにおけるノードである。または第2のデータ通信装置300は、他のノードと通信するノードでもよい。
第1のデータ通信装置100は電源に接続され、給電用半導体レーザー111、信号用半導体レーザー121と、モジュレーター122、信号用フォトダイオード131等が電気駆動される。また、第1のデータ通信装置100は、通信ネットワークにおけるノードである。または第1のデータ通信装置100は、他のノードと通信するノードでもよい。
給電用半導体レーザー111は、上記電源からの電力によりレーザー発振して給電光112を出力する。
光電変換素子311は、光ファイバーケーブル200を通して伝送されてきた給電光112を電力に変換する。光電変換素子311により変換された電力は、発信部320、受信部330及びデータ処理ユニット340の駆動電力、その他の第2のデータ通信装置300内で必要となる駆動電力とされる。さらに第2のデータ通信装置300は、光電変換素子311により変換された電力を外部機器用に出力可能とされていてもよい。
一方、発信部120のモジュレーター122は、信号用半導体レーザー121からのレーザー光123を送信データ124に基づき変調して信号光125として出力する。
受信部330の信号用フォトダイオード331は、光ファイバーケーブル200を通して伝送されてきた信号光125を電気信号に復調し、データ処理ユニット340に出力する。データ処理ユニット340は、当該電気信号によるデータをノードに送信し、その一方で当該ノードからデータを受信し、送信データ324としてモジュレーター322に出力する。
発信部320のモジュレーター322は、信号用半導体レーザー321からのレーザー光323を送信データ324に基づき変調して信号光325として出力する。
受信部130の信号用フォトダイオード131は、光ファイバーケーブル200を通して伝送されてきた信号光325を電気信号に復調し出力する。当該電気信号によるデータがノードに送信され、その一方で当該ノードからのデータが送信データ124とされる。
第1のデータ通信装置100からの給電光112及び信号光125が、光ファイバーケーブル200の一端201に入力され、給電光112はクラッド220を伝搬し、信号光125はコア210を伝搬し、他端202から第2のデータ通信装置300に出力される。
第2のデータ通信装置300からの信号光325が、光ファイバーケーブル200の他端202に入力され、コア210を伝搬し、一端201から第1のデータ通信装置100に出力される。
なお、図3に示すように第1のデータ通信装置100に光入出力部140とこれに付設された光コネクタ141が設けられる。また、第2のデータ通信装置300に光入出力部350とこれに付設された光コネクタ351が設けられる。光ファイバーケーブル200の一端201に設けられた光コネクタ230が光コネクタ141に接続する。光ファイバーケーブル200の他端202に設けられた光コネクタ240が光コネクタ351に接続する。光入出力部140は、給電光112をクラッド220に導光し、信号光125をコア210に導光し、信号光325を受信部130に導光する。光入出力部350は、給電光112を受電装置310に導光し、信号光125を受信部330に導光し、信号光325をコア210に導光する。
以上のように、光ファイバーケーブル200は、一端201が第1のデータ通信装置100に接続可能とされ、他端202が第2のデータ通信装置300に接続可能とされ、給電光112を伝送する。さらに本実施形態では、光ファイバーケーブル200は、信号光125,325を双方向伝送する。
給電用半導体レーザー111及び光電変換素子311の光‐電気間の変換効果を奏する半導体領域を構成する半導体材料としては上記第1実施形態と同様のものが適用され、高い光給電効率が実現される。
なお、図4に示す光ファイバー給電システム1Bの光ファイバーケーブル200Bのように、信号光を伝送する光ファイバー260と、給電光を伝送する光ファイバー270とを別々に設けてもよい。光ファイバーケーブル200Bも複数本で構成してもよい。
(2)伝送不良を検出する構成について
[伝送不良検出機能を有する構成例]
次に、給電光の伝送不良を検出する構成について図面を参照して説明する。
図5は前述した光ファイバー給電システム1において、給電光の伝送不良を検出する機能を有する構成例を示し、図6は当該構成例における伝送不良発生時の状態を示している。
この伝送不良検出機能を有する構成例における光ファイバー給電システム1では、給電光112の伝送経路を複数本の光ファイバーケーブル200a〜200gで構成し、各光ファイバーケーブル200a〜200gを、給電用の光スイッチ410を含む複数の接続装置400a〜400dにより選択可能に接続している。
上記光ファイバーケーブル200a〜200gは、その配置以外については同一の構成なので、これらを区別して説明する必要がない場合には、「光ファイバーケーブル200」と略記する(図8参照)。
また、同様に、上記接続装置400a〜400dも配置以外は同一の構成なので、これらを区別して説明する必要がない場合には、「接続装置400」と略記する(図8参照)。
なお、この伝送不良検出機能を有する構成例では、第1のデータ通信装置100と第2のデータ通信装置300との間を少なくとも二以上の伝送経路で接続できれば良い。従って、この構成例では、七本の光ファイバーケーブル200a〜200gを四基の接続装置400a〜400dで接続する構成を例示しているが、光ファイバーケーブル200及び接続装置400の個数は増減可能である。
第1のデータ通信装置100と第2のデータ通信装置300との間には、四本の光ファイバーケーブル200a,200b,200c,200dが三つの接続装置400a,400b,400cを介して直列接続状態で配置されている。
全ての光スイッチ410は、光ファイバーケーブル200のクラッド220の端部を接続するポートを三つ備えており、三つのポートの内の二つのポートを選択的に光の伝送が可能となるように接続することができる。
各接続装置400a,400b,400cの光スイッチ410は、それぞれ二つのポートを使用して四本の光ファイバーケーブル200a〜200dの直列接続を行っている。さらに、各接続装置400a,400b,400cの光スイッチ410の残りの一つのポートには、それぞれ他の光ファイバーケーブル200e〜200gの一端部が接続されており、これら三本の光ファイバーケーブル200e〜200gの他端部は、接続装置400dの光スイッチ410の三つのポートに個別に接続されている。
第1のデータ通信装置100と第2のデータ通信装置300の間にこのような接続構成を構築したことにより、例えば、第1のデータ通信装置100から第2のデータ通信装置300への給電光112の伝送は、光ファイバーケーブル200a,200b,200c,200dからなる第一の伝送経路と、光ファイバーケーブル200a,200e,200g,200c,200dからなる第二の伝送経路と、光ファイバーケーブル200a,200b,200g,200f,200dからなる第三の伝送経路と、光ファイバーケーブル200a,200e,200f,200dからなる第四の伝送経路のいずれかを選択的に構成することができる。
従って、伝送不良検出機能を有する構成例における光ファイバー給電システム1では、図6に示すように、例えば、いずれかの光ファイバーケーブル200で伝送不良が生じた場合に(図6では光ファイバーケーブル200cを例示)、伝送不良を迂回した別の伝送経路を利用して給電光112の伝送を行うことができる(図6では第四の伝送経路を例示)。
上記伝送不良検出機能を有する構成例における光ファイバー給電システム1の第1のデータ通信装置100は、図7に示すように、給電光112の反射光112Rを検出し、伝送不良箇所を迂回する伝送経路が構成されるように各光スイッチ410に指令を出力するための構成が付加されている。
即ち、第1のデータ通信装置100は、給電用半導体レーザー111からの給電光112が入射する光ファイバーケーブル200aのクラッド220の一端部から伝送不良箇所で反射した給電光112の反射光112Rを取り出すビームスプリッター151と、ビームスプリッター151によって取り出された反射光112Rを受光する光電変換素子152と、光電変換素子152の検出に基づいて各接続装置400a〜400dの光スイッチ410のポート接続状態(三つのポートのいずれといずれを接続するか)を切り替える指令を出力する制御装置153とを備えている。
ビームスプリッター151は、給電用半導体レーザー111と光ファイバーケーブル200aの間に配置され、給電用半導体レーザー111から光ファイバーケーブル200aに向かう給電光112を透過し、光ファイバーケーブル200aから給電用半導体レーザー111に向かう伝送不良箇所からの反射光112Rを光電変換素子152側に反射する。
光電変換素子152は、ビームスプリッター151が反射光112Rを反射する方向に対向するように配置されており、入射した反射光112Rの光強度を検出する。
ビームスプリッター151と光電変換素子152は、給電光112の伝送系路に生じた伝送不良箇所からの給電光112の反射光112Rを検出する検出部を構成している。
制御装置153は、光電変換素子152の検出信号により伝送不良の発生及び伝送不良箇所までの距離を検出する処理と、検出した伝送不良箇所までの距離により伝送不良箇所を迂回する伝送経路を特定し、特定した伝送経路により給電光112が伝送されるように各光スイッチ410の接続を切り替える指令を出力する処理とを実施する。
制御装置153は、マイクロコンピュータから構成されてもよいし、アナログ回路又はデジタル回路を利用したシーケンサから構成されてもよい。
給電光112が適正に第2のデータ通信装置300の光電変換素子311に受光されている場合の反射光112Rの光強度は低くなる。これに対して、伝送経路の途中で伝送不良が生じた場合には、伝送不良箇所での給電光112の反射が生じるので、その反射光112Rの光強度は高くなる。
従って、制御装置153は、光電変換素子152の検出光強度の閾値を記憶する図示しないメモリを備え、検出光強度が記憶された閾値を超えるか否かによって伝送不良の発生を検知する。
さらに、制御装置153は、光電変換素子152の出力により、給電光112の出射から反射光112Rの入射までの経過時間から、第1のデータ通信装置100から伝送不良箇所までの距離を算出することができる。或いは、制御装置153は、光電変換素子152の出力により、給電光112と反射光112Rと位相差から、第1のデータ通信装置100から伝送不良箇所までの距離を算出する構成としても良い。
前述したように、伝送不良検出機能を有する構成例における光ファイバー給電システム1では、第一〜第四の伝送経路を選択的に構成することができ、制御装置153は、第一〜第四の伝送経路を構成するために各接続装置400a〜400dの光スイッチ410に対して所定のポート接続状態を指令出力する。
また、制御装置153は、より短い伝送経路を選択する。例えば、伝送不良が発生していない時には、単純に最も伝送距離が短くなる伝送経路(例えば、第一の伝送経路)を構成するようにポート接続状態を指令出力する。また、伝送不良が発生した時には、伝送不良箇所を迂回する伝送経路の中で最も伝送距離が短くなる伝送経路(例えば、第四の伝送経路)を構成するようにポート接続状態を指令出力する。このため、制御装置153は、第一〜第四の伝送経路のそれぞれの伝送距離を記憶している。また、第一〜第四の伝送経路の優先順位を予め決めておいてもよい。
また、制御装置153は、現在、第一〜第四の伝送経路のいずれが構成されているかを常に記憶しているので、第1のデータ通信装置100から伝送不良箇所までの距離が求まると、いずれの伝送経路のどの位置で伝送不良が発生しているかを判断することができる。これにより、いずれの光ファイバーケーブル200a〜200gで伝送不良が発生しているかを特定することができる。
さらに、制御装置153は、第一〜第四の伝送経路の中から伝送不良が発生している光ファイバーケーブル200を含まない伝送経路を選択する。そして、制御装置153は、選択した伝送経路が構成されるように、各接続装置400a〜400dの光スイッチ410に対して適正なポート接続状態を個別に指令する。
各接続装置400a〜400dの光スイッチ410に対するポート接続状態の指令は、電気信号を送信可能な通信ケーブルを各光スイッチ410に接続して送信しても良い。
但し、ここでは、各光スイッチ410に対するポート接続状態の指令を、発信部120から出力される信号光125に含ませて、各光ファイバーケーブル200のコア210を通じて各接続装置400a〜400dの光スイッチ410に伝搬させる構成を例示する。
制御装置153は、発信部120のモジュレーター122を制御して、信号用半導体レーザー121からのレーザー光123を各光スイッチ410に対するポート接続状態の指令に基づき変調して信号光125として出力する。
このとき、いずれの接続装置400a〜400dに対する指令であるかを示す送信先情報とポート接続状態を示す制御情報とが含まれるように変調して信号光125を出力させる。これにより、第2のデータ通信装置300及び各接続装置400は、第2のデータ通信装置300又は他のノードに対する送信情報と各光スイッチ410に対する指令とを識別することができ、第2のデータ通信装置300と各接続装置400に対して適正な通信を行うことができる。
図8は各接続装置400の構成を示すブロック図である。
各接続装置400は、給電光112の光経路を切り替える前述した給電用の光スイッチ410と、信号光125,325の光経路を切り替える信号用の光スイッチ420と、光ファイバーケーブル200の端部から信号光125の一部を取り出すビームスプリッター431と、ビームスプリッター431によって取り出された一部の信号光125を受光する信号用フォトダイオード432と、信号用フォトダイオード432の検出に基づいて光スイッチ410,420のポート接続状態(三つのポートのいずれといずれを接続するか)を切り替える制御を行う制御装置433とを備えている。
ビームスプリッター431は、光ファイバーケーブル200のコアを伝搬される信号光125,325が透過するように配置されている。そして、ビームスプリッター431から光ファイバーケーブル200に向かう信号光325を透過し、光ファイバーケーブル200からビームスプリッター431に向かう信号光125の一部を信号用フォトダイオード側に反射し、残る一部を透過する。ビームスプリッター431の反射率は、反射した信号光125に含まれる情報を信号用フォトダイオード432で読み取ることが可能な最小限の範囲以上であれば良い。
信号用フォトダイオード432は、ビームスプリッター431が信号光125を反射する方向に対向するように配置されており、入射した信号光125を電気信号に復調し出力する。
制御装置433は、信号用フォトダイオード432から出力された電気信号が前述した送信先情報と制御情報とを含んでいる場合にこれらを読み取る。そして、送信先情報が示す送信先が自身の接続装置400であるか他の接続装置400であるかを判定し、自身である場合には、制御情報に含まれるポート接続状態となるように、給電用の光スイッチ410及び信号用の光スイッチ420の切り替えを行う。
また、制御装置433は、信号用フォトダイオード432から出力された電気信号が送信先情報と制御情報とを含んでいない場合又は送信先情報が示す送信先が他の接続装置400である場合には、現在のポート接続状態を維持する。
制御装置433は、マイクロコンピュータから構成されてもよいし、アナログ回路又はデジタル回路を利用したシーケンサから構成されてもよい。
信号用の光スイッチ420は、給電用の光スイッチ410と同様に、光ファイバーケーブル200のコア210の端部を接続するポートを三つ備えており、三つのポートの内の二つのポートを選択的に光の伝送が可能となるように接続することができる。
なお、給電用の光スイッチ410と信号用の光スイッチ420とは、いずれも同じ光ファイバーケーブル200同士を接続するように制御装置433に制御される。
また、接続装置400には、給電光112の一部を受光する光電変換素子を設けて、当該接続装置400の各構成に電源供給を行う構成を付加しても良い。これにより、各接続装置400には電源を不要とすることができる。
図9は第1のデータ通信装置100の制御装置153が実行する給電光112の伝送不良の検出時の処理を示すフローチャートである。
図示のように、制御装置153は、給電時において、光電変換素子152が受光する給電光112の反射光112Rの検出光強度を予め記憶された閾値と比較する(ステップS1)。そして、反射光112Rの検出光強度が閾値を超えていない場合には、閾値との比較を繰り返し実行する。
一方、反射光112Rの検出光強度が閾値を超えた場合には、制御装置153は、伝送不良が発生したものと判断して、光電変換素子152の出力から、第1のデータ通信装置100から伝送不良箇所までの距離を算出する(ステップS2)。
そして、制御装置153は、各接続装置400の光スイッチ410に対して最後に出力したポート接続状態を切り替える指令を記憶しており、現在の伝送経路が第一〜第四の伝送経路のいずれを構成しているかを特定することができる。さらに、ステップS2で算出された第1のデータ通信装置100から伝送不良箇所までの距離により、現在の伝送経路上のいずれの位置(いずれの光ファイバーケーブル200)で伝送不良が生じているかを特定する(ステップS3)。
制御装置153は、第一〜第四の伝送経路の中から、特定された伝送不良箇所の位置を迂回することが可能な伝送経路を選択して決定する(ステップS4)。
そして、選択された伝送経路が構成されるように、各接続装置400a〜400dの光スイッチ410に対して、送信先情報と制御情報を含むポート接続状態の指令を発信部120の信号光125に含ませて送信して(ステップS5)、処理を終了する。
なお、上記ステップS1〜S5の処理は、短周期的に繰り返し実行する。
これにより、各接続装置400a〜400dは、信号用フォトダイオード432にて信号光125を受光し、電気信号に復調して、送信先情報及び制御情報を読み取る。
そして、各接続装置400a〜400dは、各々の光スイッチ410のポート接続状態を適宜切り替える制御を行い、伝送不良箇所の位置を迂回することが可能な伝送経路を構成する。
このように、伝送不良検出機能を有する構成例の光ファイバー給電システム1では、給電光112の反射光112Rから伝送不良箇所までの距離を求め、当該伝送不良箇所を迂回する他の給電光112の伝送系路を構成するように複数の接続装置400の光スイッチ410を制御している。
このため、ある給電光の伝送経路で伝送不良が発生した場合でも迂回して新たな伝送経路で給電光112を伝送することができる。
これにより、伝送不良箇所によって給電光112が伝送できない状態が生じても、速やかに回復することができ、より高い効率で電力を供給することが可能となる。
また、上記光ファイバー給電システム1では、光ファイバーケーブル200を通じて信号光125により複数の接続装置400の光スイッチ410を制御する構成とすることにより、光ファイバー給電システム1が備える通信機能を利用して、各光スイッチ410を制御することが可能となる。従って、システムの複雑化を回避し、少ない資源でシステムを構築することが可能となる。
また、上記光ファイバー給電システム1では、制御装置153が、給電光の伝送系路について、より伝送距離が短いものを優先的に構成するように複数の光スイッチ410を制御するので、給電光112の伝送損失を最小限に押さえることが可能となる。
以上本開示の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として示したものであり、この他の様々な形態で実施が可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、図5〜図9では、伝送不良検出機能を有する構成を光ファイバー給電システム1に適用した例を示しているが、これらと同じように、伝送不良検出機能を有する構成を光ファイバー給電システム1Bにも適用することが可能である。
また、図5〜図9では、伝送不良検出機能を有する構成を、一つの第1のデータ通信装置100から一つの第2のデータ通信装置300に給電を行う光ファイバー給電システム1に適用した例を示しているが、これに限られない。
例えば、一つの第1のデータ通信装置100から複数の第2のデータ通信装置300に給電を行う光ファイバー給電システムに適用しても良い。その場合、第1のデータ通信装置100から複数の第2のデータ通信装置300に対して分岐して給電光112の伝送経路が構成されるので、一つの第2のデータ通信装置300に対する給電光112の伝送経路に伝送不良箇所が発生した場合でも、他の第2のデータ通信装置300に対する給電光112の伝送経路を迂回させることができ、迂回させるための専用の伝送経路を用意する必要がなくなり、構成の簡易化、省資源化を図ることが可能である。
1,1A,1B 光ファイバー給電システム
100 第1のデータ通信装置
110 給電装置
111 給電用半導体レーザー
112 給電光
112R 反射光
120 発信部
121 信号用半導体レーザー
122 モジュレーター
123 レーザー光
124 送信データ
125 信号光
130 受信部
131 信号用フォトダイオード
140 光入出力部
141 光コネクタ
151 ビームスプリッター(検出部)
152 光電変換素子(検出部)
153 制御装置
200,200A,200B,200a〜200g 光ファイバーケーブル
210 コア
220 クラッド
230,240 光コネクタ
250,250A,260,270 光ファイバー
300 第2のデータ通信装置
310 受電装置
311 光電変換素子
320 発信部
321 信号用半導体レーザー
322 モジュレーター
323 レーザー光
324 送信データ
325 信号光
330 受信部
331 信号用フォトダイオード
340 データ処理ユニット
350 光入出力部
351 光コネクタ
400,400a〜400d 接続装置
410,420 光スイッチ
431 ビームスプリッター
432 信号用フォトダイオード
433 制御装置

Claims (5)

  1. 電力によりレーザー発振して給電光を出力する半導体レーザーを含む給電装置と、
    前記給電光を電力に変換する光電変換素子を含む受電装置と、
    前記給電光を伝送する複数の光ファイバーケーブルと、
    複数の前記光ファイバーケーブルを選択的に接続する複数の光スイッチとを備え、
    複数の前記光ファイバーケーブルと複数の前記光スイッチとにより、少なくとも二以上の前記給電光の伝送経路が構成可能であり、
    前記給電光の伝送系路に生じた伝送不良箇所からの前記給電光の反射光を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記反射光から前記伝送不良箇所までの距離を求め、当該伝送不良箇所を迂回する他の前記給電光の伝送系路を構成するように複数の前記光スイッチを制御する制御装置とを備える光ファイバー給電システム。
  2. 光ファイバーケーブルを通じて複数の前記光スイッチを制御する請求項1に記載の光ファイバー給電システム。
  3. 前記制御装置は、前記給電光の伝送系路について、より伝送距離が短いものを優先的に構成するように複数の前記光スイッチを制御する請求項1又は2に記載の光ファイバー給電システム。
  4. 前記半導体レーザーの光‐電気間の変換効果を奏する半導体領域を構成する半導体材料が、レーザー波長500nm以下のレーザー媒体とされた請求項1から3のいずれか一項に記載の光ファイバー給電システム。
  5. 前記光電変換素子の光‐電気間の変換効果を奏する半導体領域を構成する半導体材料が、レーザー波長500nm以下のレーザー媒体とされた請求項1から4のいずれか一項に記載の光ファイバー給電システム。
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