JP6890635B2 - 光給電システム - Google Patents
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Description
特許文献1には、電気信号で変調された信号光、及び電力を供給するための給電光を発信する光発信機と、上記信号光を伝送するコア、上記コアの周囲に形成され上記コアより屈折率が小さく上記給電光を伝送する第1クラッド、及び上記第1クラッドの周囲に形成され上記第1クラッドより屈折率が小さい第2クラッド、を有する光ファイバーと、上記光ファイバーの第1クラッドで伝送された上記給電光を変換した電力で動作し、上記光ファイバーのコアで伝送された上記信号光を上記電気信号に変換する光受信機と、を備えた光通信装置が記載されている。
給電光を出力する給電装置と、当該給電装置からの給電光を電力に変換する受電装置とを備え、前記受電装置で変換された電力が通信装置に供給される光給電システムであって、
前記通信装置による通信の稼働状況に関する通信稼働情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記通信稼働情報に基づいて、前記給電装置からの前記給電光の出力を制御する給電制御部と、を備え、
前記通信装置は無線通信を行う無線通信装置であり、
前記通信稼働情報は、実測による通信負荷の情報である実測通信負荷情報と、潜在的な最大の通信負荷の情報である潜在通信負荷情報と、予測による通信負荷の情報である予測通信負荷情報とのうちの少なくとも1つを含む。
本開示の他の態様の光給電システムは、
給電光を出力する給電装置と、当該給電装置からの給電光を電力に変換する受電装置とを備え、前記受電装置で変換された電力が通信装置に供給される光給電システムであって、
前記通信装置による通信の稼働状況に関する通信稼働情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記通信稼働情報に基づいて、前記給電装置からの前記給電光の出力を制御する給電制御部と、
前記給電装置を含む第1のデータ通信装置と、
前記第1のデータ通信装置と光通信し、前記受電装置を含む第2のデータ通信装置と、
を備え、
前記通信装置は、前記第2のデータ通信装置に設けられ、前記第1のデータ通信装置との間で通信されたデータを他の通信機器に送受信し、
前記情報取得部は、前記第2のデータ通信装置に設けられ、取得した前記通信稼働情報を前記第1のデータ通信装置に送信し、
前記給電制御部は、前記第1のデータ通信装置に設けられる。
〔第1実施形態〕
図1に示すように本実施形態の光ファイバー給電(PoF:Power over Fiber)システム1Aは、給電装置(PSE:Power Sourcing Equipment)110と、光ファイバーケーブル200Aと、受電装置(PD:Powered Device)310を備える。
なお、本開示における給電装置は電力を光エネルギーに変換して供給する装置であり、受電装置は光エネルギーの供給を受け当該光エネルギーを電力に変換する装置である。
給電装置110は、給電用半導体レーザー111を含む。
光ファイバーケーブル200Aは、給電光の伝送路を形成する光ファイバー250Aを含む。
受電装置310は、光電変換素子311を含む。
給電用半導体レーザー111は、上記電源からの電力によりレーザー発振して給電光112を出力する。
給電装置110からの給電光112が、光ファイバーケーブル200Aの一端201Aに入力され、給電光112は光ファイバー250A中を伝搬し、他端202Aから受電装置310に出力される。
短波長のレーザー波長をもった半導体は、バンドギャップが大きく光電変換効率が高いので、光給電の発電側及び受電側における光電変換効率が向上され、光給電効率が向上する。
そのためには、同半導体材料として、例えば、ダイヤモンド、酸化ガリウム、窒化アルミニウム、GaN等、レーザー波長(基本波)が200〜500nmのレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。
また、同半導体材料として、2.4eV以上のバンドギャップを有した半導体が適用される。
例えば、ダイヤモンド、酸化ガリウム、窒化アルミニウム、GaN等、バンドギャップ2.4〜6.2eVのレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。
なお、レーザー光は長波長ほど伝送効率が良く、短波長ほど光電変換効率が良い傾向にある。したがって、長距離伝送の場合には、レーザー波長(基本波)が500nmより大きいレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。また、光電変換効率を優先する場合には、レーザー波長(基本波)が200nmより小さいレーザー媒体の半導体材料を用いてもよい。
これらの半導体材料は、給電用半導体レーザー111及び光電変換素子311のいずれか一方に適用してもよい。給電側又は受電側における光電変換効率が向上され、光給電効率が向上する。
図2に示すように本実施形態の光ファイバー給電(PoF:Power over Fiber)システム1は、光ファイバーを介した給電システムと光通信システムとを含むものであり、給電装置(PSE:Power Sourcing Equipment)110を含む第1のデータ通信装置100と、光ファイバーケーブル200と、受電装置(PD:Powered Device)310を含む第2のデータ通信装置300とを備える。
給電装置110は、給電用半導体レーザー111を含む。第1のデータ通信装置100は、給電装置110のほか、データ通信を行う発信部120と、受信部130とを含む。第1のデータ通信装置100は、データ端末装置(DTE(Date Terminal Equipment))、中継器(Repeater)等に相当する。発信部120は、信号用半導体レーザー121と、モジュレーター122とを含む。受信部130は、信号用フォトダイオード131を含む。
等に相当する。発信部320は、信号用半導体レーザー321と、モジュレーター322とを含む。受信部330は、信号用フォトダイオード331を含む。データ処理ユニット340は、受信した信号を処理するユニットである。また、第2のデータ通信装置300は、通信ネットワークにおけるノードである。または第2のデータ通信装置300は、他のノードと通信するノードでもよい。
給電用半導体レーザー111は、上記電源からの電力によりレーザー発振して給電光112を出力する。
受信部330の信号用フォトダイオード331は、光ファイバーケーブル200を通して伝送されてきた信号光125を電気信号に復調し、データ処理ユニット340に出力する。データ処理ユニット340は、当該電気信号によるデータをノードに送信し、その一方で当該ノードからデータを受信し、送信データ324としてモジュレーター322に出力する。
発信部320のモジュレーター322は、信号用半導体レーザー321からのレーザー光323を送信データ324に基づき変調して信号光325として出力する。
受信部130の信号用フォトダイオード131は、光ファイバーケーブル200を通して伝送されてきた信号光325を電気信号に復調し出力する。当該電気信号によるデータがノードに送信され、その一方で当該ノードからデータが送信データ124とされる。
第2のデータ通信装置300からの信号光325が、光ファイバーケーブル200の他端202に入力され、コア210を伝搬し、一端201から第1のデータ通信装置100に出力される。
以上のように、光ファイバーケーブル200は、一端201が第1のデータ通信装置100に接続可能とされ、他端202が第2のデータ通信装置300に接続可能とされ、給電光112を伝送する。さらに本実施形態では、光ファイバーケーブル200は、信号光125,325を双方向伝送する。
次に、給電量を制御する給電制御部について説明する。
〔第3実施形態〕
図5は、給電制御部が適用された第3実施形態の光ファイバー給電システムの構成図である。図5中、上述したものと同一の構成要素については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
無線通信装置360は、複数の無線通信機器との間でデータを送受信する無線通信を行う。無線通信装置360は、データ処理ユニット340から受信したデータを無線通信で送信する一方で、無線通信で受信したデータをデータ処理ユニット340に送信する。無線通信装置360は、その通信負荷に応じた電力を消費し、受電装置310から供給される電力により駆動される。
通信稼働情報は、無線通信の通信負荷に関する情報である。具体的に、通信稼働情報は、実測通信負荷情報、潜在通信負荷情報、予測通信負荷情報のうちの少なくとも1つを含む。このうち、実測通信負荷情報は、実測による通信負荷の情報であり、無線通信装置360による無線通信のMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)ストリーム数や、使用帯域幅等を含む。潜在通信負荷情報は、潜在的な最大の通信負荷の情報であり、無線通信装置360による無線通信の収容アクティブユーザー数等を含む。予測通信負荷情報は、予測による通信負荷の情報であり、例えば時間帯に応じた通信負荷の多寡(例えば夜間は通信負荷が小さく、昼間は通信負荷が大きい)など、日時情報(日付や曜日、時刻の少なくとも1つ)とそのときに予測される通信負荷とを対応付けた情報等を含む。なお、予測通信負荷情報には、通信負荷の増大が予測される、通信範囲内のイベント会場の使用情報(使用日時、予想参加者人数等)を含めてもよい。また、通信監視部370は、毎日の実際の通信負荷(例えば通信量)を記録し、この記録に基づいて予測通信負荷情報を作成・更新してもよい。
通信監視部370は、取得した通信稼働情報をデータ処理ユニット340に送信する。データ処理ユニット340は、受信した通信稼働情報を送信データ324に含めて発信部320のモジュレーター322に出力する。モジュレーター322は、送信データ324に基づくレーザー光323の変調により、通信稼働情報を含む信号光325を、光ファイバーケーブル200を通じて第1のデータ通信装置100Cに出力する。
具体的に、給電制御部150は、通信稼働情報として実測通信負荷情報(MIMOストリーム数や使用帯域幅等)を取得した場合には、その最大値(最大ストリーム数や、最大の帯域幅)に占める当該実測通信負荷の割合に基づいて、給電光112の出力を調整する。通信稼働情報として潜在通信負荷情報(収容アクティブユーザー数等)を取得した場合には、給電制御部150は、当該潜在通信負荷情報から想定される最大の通信量に基づいて、給電光112の出力を調整する。通信稼働情報として予測通信負荷情報を取得した場合には、給電制御部150は、現在の日時において予測される通信負荷を予測通信負荷情報から求め、この通信負荷に基づいて給電光112の出力を調整する。なお、これら複数種類の通信稼働情報に対し、出力調整に用いる優先順位(例えば、実測通信負荷情報を最も優先させる等)を予め設定しておいてもよい。
これにより、無線通信装置360の通信負荷、ひいては受電装置310の電力負荷に対応させて、給電装置110の出力が調整される。すなわち、従来の給電システムにおいては、受電装置の電力負荷に依らず給電装置が一定(最大)の電力を供給していたため、受電装置の電力負荷が低いときには余剰電力が無駄に消費されていた。この点、本実施形態の光ファイバー給電システム1Cでは、受電装置310の電力負荷に対応させて給電装置110の出力が調整されるので、従来と異なり、受電側の電力負荷に対応した効率の良い給電を実現できる。
図7は、給電制御部が適用された第4実施形態の光ファイバー給電システムの構成図である。図7中、上述したものと同一の構成要素については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第1の通信機160及び第2の通信機380は、通信ケーブル290を通じて互いにデータ通信を行う。無線通信装置360は、複数の無線通信機器との間で無線通信を行う。
無線通信装置360は、第2の通信機380から受信したデータを無線通信で送信する一方で、無線通信で受信したデータを第2の通信機380に送信する。無線通信装置360は、その通信負荷に応じた電力を消費し、受電装置310から供給される電力により駆動される。
通信監視部370は、無線通信装置360による無線通信の稼働状況を監視し、この稼働状況に関する通信稼働情報を取得する。通信監視部370は、取得した通信稼働情報を第2の通信機380に送信する。第2の通信機380は、受信した通信稼働情報を他の送信データと同様に第1の通信機160に送信する。
給電制御部150は、第2の通信機380から送信された通信稼働情報を第1の通信機160から取得する。そして、給電制御部150は、取得した通信稼働情報に基づいて、給電装置110(給電用半導体レーザー111)からの給電光112の出力を制御する。なお、通信稼働情報は、通信ケーブル290とは異なる伝送路を通じて、通信監視部370から給電制御部150に送信されてもよい。
これにより、上記第3実施形態と同様に、無線通信装置360の通信負荷、ひいては受電装置310の電力負荷に対応させて、給電装置110の出力が調整される。したがって、受電装置の電力負荷に依らず給電装置が一定(最大)の電力を供給していた従来と異なり、受電側の電力負荷に対応した効率の良い給電を実現できる。
例えば上記第3及び第4実施形態では、受電装置310で変換された電力が、無線通信を行う無線通信装置360に供給されることとした。しかし、当該電力の供給対象は通信装置であればよく、例えば無線通信でなく有線通信を行うものであってもよい。
1 光ファイバー給電システム(光給電システム)
1B 光ファイバー給電システム(光給電システム)
1C 光ファイバー給電システム(光給電システム)
1D 光ファイバー給電システム(光給電システム)
100 第1のデータ通信装置
100C 第1のデータ通信装置
110 給電装置
111 給電用半導体レーザー
112 給電光
120 発信部
125 信号光
130 受信部
140 光入出力部
141 光コネクタ
150 給電制御部
200A 光ファイバーケーブル
200 光ファイバーケーブル
200B 光ファイバーケーブル
210 コア
220 クラッド
250A 光ファイバー
250 光ファイバー
260 光ファイバー
270 光ファイバー
300 第2のデータ通信装置
300C 第2のデータ通信装置
310 受電装置
311 光電変換素子
320 発信部
325 信号光
330 受信部
350 光入出力部
351 光コネクタ
360 無線通信装置
370 通信監視部(情報取得部)
Claims (7)
- 給電光を出力する給電装置と、当該給電装置からの給電光を電力に変換する受電装置とを備え、前記受電装置で変換された電力が通信装置に供給される光給電システムであって、
前記通信装置による通信の稼働状況に関する通信稼働情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記通信稼働情報に基づいて、前記給電装置からの前記給電光の出力を制御する給電制御部と、
を備え、
前記通信装置は無線通信を行う無線通信装置であり、
前記通信稼働情報は、実測による通信負荷の情報である実測通信負荷情報と、潜在的な最大の通信負荷の情報である潜在通信負荷情報と、予測による通信負荷の情報である予測通信負荷情報とのうちの少なくとも1つを含む、
光給電システム。 - 前記実測通信負荷情報は、前記無線通信のMIMOストリーム数及び使用帯域幅を含む、
請求項1に記載の光給電システム。 - 前記潜在通信負荷情報は、前記無線通信の収容アクティブユーザー数を含む、
請求項1又は請求項2に記載の光給電システム。 - 前記予測通信負荷情報は、日時情報とそのときに予測される通信負荷の情報とを対応付けた情報を含む、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光給電システム。 - 前記給電装置を含む第1のデータ通信装置と、前記第1のデータ通信装置と光通信し、前記受電装置を含む第2のデータ通信装置とを備え、
前記通信装置は、前記第2のデータ通信装置に設けられ、前記第1のデータ通信装置との間で通信されたデータを他の通信機器に送受信し、
前記情報取得部は、前記第2のデータ通信装置に設けられ、取得した前記通信稼働情報を前記第1のデータ通信装置に送信し、
前記給電制御部は、前記第1のデータ通信装置に設けられる、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光給電システム。 - 前記情報取得部は、取得した前記通信稼働情報を、前記第1のデータ通信装置と前記第2のデータ通信装置との間の光通信により前記第1のデータ通信装置に送信する、
請求項5に記載の光給電システム。 - 給電光を出力する給電装置と、当該給電装置からの給電光を電力に変換する受電装置とを備え、前記受電装置で変換された電力が通信装置に供給される光給電システムであって、
前記通信装置による通信の稼働状況に関する通信稼働情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記通信稼働情報に基づいて、前記給電装置からの前記給電光の出力を制御する給電制御部と、
前記給電装置を含む第1のデータ通信装置と、
前記第1のデータ通信装置と光通信し、前記受電装置を含む第2のデータ通信装置と、
を備え、
前記通信装置は、前記第2のデータ通信装置に設けられ、前記第1のデータ通信装置との間で通信されたデータを他の通信機器に送受信し、
前記情報取得部は、前記第2のデータ通信装置に設けられ、取得した前記通信稼働情報を前記第1のデータ通信装置に送信し、
前記給電制御部は、前記第1のデータ通信装置に設けられる、
光給電システム。
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