JP6888166B2 - 溶融物の処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溶融物の処理装置に係り、より詳しくは、回転流領域内の複数の区間に異なる回転流を生成して一部重なり合わせる方式で湯面を安定的に保持しながら介在物の除去効率を向上させることのできる溶融物の処理装置に関する。
通常の連続鋳造設備は、溶鋼(molten steel)を運搬する取鍋(Ladle)と、取鍋から溶鋼を供給されて一時的に貯留するタンディッシュ(Tundish)と、タンディッシュから持続的に溶鋼を供給されながらこれを鋳片(Slab)として1次凝固させる鋳型(Mold)と、鋳型から持続的に引き抜かれる鋳片を2次冷却させ、一連の成形作業を行う冷却帯と、から構成される。
溶鋼は、タンディッシュにおいて介在物が浮き上がって分離され、スラグ(鉱滓)が安定化し、再酸化が防止される。次いで、溶鋼は、鋳型において鋳片状に初期の凝固層を形成するが、このとき、鋳片の表面品位が決定される。鋳片の表面品位が決定されるとき、介在物に対する溶鋼の清浄度が大きな影響を与える。介在物に対する溶鋼の清浄度が良くなければ、介在物による鋳型内の溶鋼の異常的な流れにより鋳片の表面品位が低下する。なお、介在物は、それ自体で鋳片の表面欠陥の原因となる。
介在物に対する溶鋼の清浄度は、タンディッシュにおいて決定される。例えば、タンディッシュに溶鋼が留まる間に溶鋼と介在物との比重差により溶鋼内の介在物が溶鋼の湯面に浮き上がって溶鋼から分離されるが、溶鋼がタンディッシュに留まりながら介在物を浮き上がらせて分離する度合いに応じて、介在物に対する溶鋼の清浄度が大きく異なってくる。すなわち、溶鋼がタンディッシュの内部に留まる時間が長くなるほど、溶鋼中の介在物がさらにスムーズに浮き上がって分離され、介在物に対する溶鋼の清浄度が格段に高くなる。
したがって、従来では、タンディッシュにダムと堰を配設し、これらを用いて溶鋼の流れを遅らせて、溶鋼がタンディッシュ内で留まる時間を延ばしていた。しかしながら、大きさが30μm以下の微細な介在物の場合、溶鋼がダムと堰を溢れた後、タンディッシュを抜け出るのにかかる時間よりも、タンディッシュ内において微細な介在物を浮き上がらせて分離するために求められる溶鋼の滞留時間の方がさらに長い。この理由から、従来には、タンディッシュ内の溶鋼から微細な介在物を取り除くことが困難であった。
大韓民国公開特許第10−2000−0044839号公報
本発明は、回転流領域内の複数の区間に異なる回転流を生成して一部重ね合わせることのできる溶融物の処理装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係る溶融物の処理装置は、上部に溶融物注入部が配置され、底面部に孔が形成される容器と、前記溶融物注入部と孔との間において前記底面部に取り付けられるガス注入部と、前記ガス注入部を向かい合うように前記容器の上部に形成され、内部が下側に開かれるチャンバー部と、前記チャンバー部と底面部との間に形成される回転流領域の複数の位置を横切るように それぞれ配置される複数の垂直部材と、を備えることを特徴とする。
前記ガス注入部は、少なくともいずれか2つの垂直部材の間に位置するように前記底面部に取り付けられることがよい。
前記ガス注入部は、隣り合ういずれか2つの垂直部材の間に位置することができる。
それぞれの垂直部材は、前記回転流領域の3つ以上の位置をそれぞれ横切って配置され、前記ガス注入部は、隣り合ういずれか3つの垂直部材のうち真ん中の垂直部材を向かい合うように位置することが好ましい。
前記ガス注入部は、複数配備されて互いに離間し、それぞれのガス注入部は、前記複数の垂直部材のうちの少なくともいずれか2つの垂直部材を間に挟んで互いに離間することができる。
それぞれの垂直部材は、前記回転流領域の3つ以上の位置をそれぞれ横切って配置され、複数のガス注入部のうちの少なくともいずれか1つは、隣り合ういずれか2つの垂直部材の間に位置することが好ましい。
それぞれの垂直部材は、前記回転流領域の3つ以上の位置をそれぞれ横切って配置され、複数のガス注入部のうちの少なくともいずれか1つは、前記複数の垂直部材のうちのいずれか1つの垂直部材を向かい合うように位置することがよい。
前記複数の垂直部材は、前記溶融物注入部から孔に向かって互いに離間した複数の位置を前記溶融物注入部から孔へと向かう方向に交差する方向にそれぞれ横切ることができる。
前記複数の垂直部材は、それぞれの下端が前記底面部から離間し、それぞれの上端が前記容器の内部に注入される溶融物に浸漬可能な高さに配設されることが好ましい。
前記チャンバー部は、前記ガス注入部を間に挟んで両側にそれぞれ離間した複数の壁体部を備え、前記回転流領域は、前記複数の壁体部から下側に向かって延びて前記底面部にそれぞれつながる領域線により限定されることがよい。
前記チャンバー部は、前記ガス注入部を向かい合うように前記容器の上部に形成されるリッド部材と、前記リッド部材の溶融物注入部側の端部から下向きに延びる第1の壁体と、前記リッド部材の孔側の端部から下向きに延びる第2の壁体と、を備えることが好ましい。
前記第1の壁体は、前記溶融物注入部と前記ガス注入部との間に位置し、前記第2の壁体は、前記ガス注入部と前記孔との間に位置し、前記第1の壁体と第2の壁体との間に前記複数の垂直部材が位置することができる。
前記第1の壁体と第2の壁体は、それぞれの下端が前記容器の内部に注入される溶融物に浸漬可能な高さに延びることがよい。
前記ガス注入部と孔との間において前記回転流領域の境界に沿って前記容器の下部を横切るように形成されるダム部材を備えることが好ましい。
前記ダム部材は、下端が前記底面部に触れ、上端が前記チャンバー部の下側に離間可能な高さに形成されることができる。
本発明の実施の形態によれば、溶融物を処理する容器内の回転流領域に異なる複数本の回転流を生成して重ね合わせることができ、ガスの吹込み量を保ったり増やしたりする場合、いずれの場合であっても湯面を安定的に保持し、介在物の除去効率を向上させることができる。すなわち、ガスの吹込み量の増大なしに湯面を安定的に保持しながら介在物の除去効率を向上させることができ、且つ、ガスの吹込み量を増やしても、湯面を安定的に保持しながら介在物の除去効率を向上させることができる。
さらに詳しくは、ガス注入部を容器の底面部に配設し、チャンバー部を容器の上部にガス注入部を向かい合うように配設して容器内に回転流領域を設け、垂直部材を用いて回転流領域内の複数の区間別に異なる回転流を生成した後、各区間の境界において隣り合う回転流同士を重ね合わせることができる。これによれば、ガスの吹込み量の増大なしに同じガスの吹込み量を保持しながら複数本の回転流を生成することができ、その結果、湯面を安定的に保持しながら溶融物の回転量を増やして介在物の除去効率を向上させることができる。
また、ガスの吹込み量を増やして複数本の回転流を生成することができるが、このとき、たとえ溶融物の湯面の上に浮き上がるスラグに強いせん断応力が加えられながらスラグの一部が溶融物内に混入されたとしても、例えば、2本以上の回転流の経路を重ね合わせることで、溶融物内に混入されたスラグを回転流の重なり合い位置に寄せ集めたり浮き上がらせたりすることができるので、たとえガスの吹込み量が増えたとしても、湯面の上にスラグを安定的に保持しながら介在物の除去効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る溶融物の処理装置の概略図である。 本発明の実施の形態に係る溶融物の処理装置の模式図である。 本発明の実施の形態に係るチャンバー部の模式図である。 本発明の第1の変形例に係る溶融物の処理装置の概略図である。 本発明の第2の変形例に係る溶融物の処理装置の概略図である。 本発明の第3の変形例に係る溶融物の処理装置の概略図である。 本発明の第4の変形例に係る溶融物の処理装置の概略図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態についてより詳しく説明する。しかしながら、本発明は以下に開示される実施の形態に何ら限定されるものではなく、異なる様々な形態に具体化され、単にこれらの実施の形態は本発明の開示を完全たるものにし、通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものである。本発明の実施の形態を説明するために図面は誇張されてもよく、図中、同じ符号は、同じ構成要素を指し示す。
本発明は、溶融物を処理する容器内に局部的に回転流を生成可能でありながらも、複数の異なる回転流を集中的に生成することができて、介在物の除去効率を向上させることのできる溶融物の処理装置に関する。製鉄所の連続鋳造工程を基準として実施の形態について説明する。いうまでもなく、本発明は、色々な産業分野において各種の溶融物を処理する設備及び工程にも種々に適用可能である。
図1は、本発明の実施の形態に係る溶融物の処理装置の概略図であり、装置の中心を幅方向に切断して一部を示した。図2は、本発明の実施の形態に係る溶融物の処理装置の模式図であり、装置の中心を長さ方向に切断して一部を示した。図3は、本発明の実施の形態に係るチャンバー部の模式図である。
図1から図3に基づいて、本発明の実施の形態に係る溶融物の処理装置について詳しく説明する。溶融物の処理装置は、上部に溶融物注入部1が配置され、底面部13に孔14が形成される容器10と、溶融物注入部1と孔14との間において底面部13に取り付けられるガス注入部20と、ガス注入部20を向かい合うように容器10の上部に形成され、内部が下側に開かれるチャンバー部30と、チャンバー部30と底面部13との間に形成される回転流領域50の複数の位置を横切るようにそれぞれ配置される複数の垂直部材40と、を備える。
溶融物Mは、製鋼設備において精錬し終わった溶鋼を含んでいてもよい。いうまでもなく、溶融物は、種々であってもよい。溶融物Mは、運搬容器、例えば、取鍋(図示せず)に入れられて設けられてもよい。運搬容器は、容器10の上側に運ばれ、溶融物注入部1の上に位置してもよい。製鋼設備において精錬工程を行うとき、溶融物Mの脱酸などに用いられたアルミニウムやシリコンなどの添加剤は、溶融物M内の酸素と反応してほとんどが介在物として除去されるが、非常に小さなサイズの介在物(微細な介在物)は、溶融物M中にそのまま残って溶融物Mとともに容器10内に混入する虞がある。
したがって、本発明の実施の形態では、ガス注入部20とチャンバー部30を用いて溶融物M内に回転流領域を形成し、複数の垂直部材40を用いて回転流領域内に複数の異なる回転流を集中的に生成して一部重ね合わせ、これを用いて、微細な介在物を有効に除去することができる。
溶融物注入部1は、溶融物Mが通過可能な中空の耐火物ノズルであって、シュラウドノズル(shroud nozzle)を備えていてもよい。溶融物注入部1は、例えば、マニピュレーター(manipulator)に取り付けられて支持され、マニピュレーター(図示せず)の上昇により運搬容器のコレクターノズル(collector nozzle)に結合されて連通されてもよい。
一方、以下において、長さ方向X、幅方向Y及び高さ方向Zとして、実施の形態について説明する。長さ方向Xは、溶融物注入部1から孔14へと向かう方向であり、幅方向Yは、溶融物注入部1から孔14へと向かう方向に交差する方向であってもよい。高さ方向Zは、上下方向または鉛直方向であってもよい。上述した方向は、実施の形態の理解への一助となるためであり、本発明の制限のためのものではない。
溶融物注入部1は、容器10の底面部13から離間して底面部13の中心に高さ方向Zに並べられてもよい。溶融物注入部1は、容器10内に溶融物Mを注入することができる。溶融物Mを注入する間に溶融物Mの高さレベルが上昇しながら、溶融物注入部1の下部が溶融物Mに浸漬されることが可能である。
容器10は、長さ方向Xと幅方向Yに延びる底面部13と、底面部13の幅方向の両端部から上向きに突出する一対の幅方向の側壁部11と、底面部13の長さ方向の両端部から上向きに突出する一対の長さ方向の側壁部12と、を備えていてもよい。底面部13と、幅方向の側壁部11及び長さ方向の側壁部12により、容器10の内部に上側に開放された所定の形状の空間が形成可能である。
幅方向の側壁部11は、幅方向Yに延び、長さ方向Xに離間して対向配置され、長さ方向の側壁部12は、長さ方向Xに延び、幅方向Yに離間して対向配置されてもよい。
容器10は、外面が鉄皮から形成され、内面に耐火物が構築されてもよい。容器10は、例えば、連続鋳造設備のタンディッシュを備えていてもよい。
容器10は、長さ方向Xと幅方向Yの中心を基準として左右に対称となる長方形状であり、長さ方向Xの幅が幅方向Yの幅よりも大きくてもよい。容器10は、上部に溶融物注入部1が配置されるが、溶融物注入部1は、容器10の長さ方向Xと幅方向Yの中心の上に高さ方向Zに並ぶように配置される。
溶融物注入部1を間に挟んで長さ方向Xに互いに離間した底面部13の所定の位置にそれぞれ孔14が形成されてもよい。孔14は、幅方向の側壁部11の近くで底面部13を高さ方向Zに貫いて、底面部13の長さ方向の両端部の近くにそれぞれ形成されてもよい。孔14は、長さ方向Xと幅方向Yの中心を基準として左右に対称となっていてもよい。孔14を介して容器10内の溶融物Mが排出可能である。孔14には、ゲート80が取り付けられてもよい。
一方、本発明の実施の形態において、溶融物の処理装置は、左右に対称となる構造となっており、図1と図3は、溶融物の処理装置の右側に相当する図面である。以下、溶融物の処理装置の左側と右側を特に区別しなければ、溶融物の処理装置の右側を基準として実施の形態について説明し、このとき、説明される技術的な特徴は、溶融物の処理装置の左側にも同様に適用可能である。
ガス注入部20は、溶融物注入部1と孔14との間において底面部13に取り付けられてもよい。ガス注入部20は、幅方向Yに延び、溶融物注入部1側から孔14側に向かって離間して底面部13に配設されるガス注入部本体21と、ガス注入部本体21の上面に凹状に形成されるガス注入口22と、ガス注入口22の上部を覆って取り付けられ、上面が容器10内に露出されるポーラス部23と、ガス注入口22に連通されるように底面部13とガス注入部本体21を貫いて取り付けられるガス注入管24と、を備えていてもよい。
ガス注入部本体21は、長方形のブロック状であってもよく、緻密質の耐火物材質を含んでいてもよい。ガス注入口22は、ガス注入部本体21の上面に沿って幅方向Yに延びて凹状に形成されてもよい。ガス注入口22の上部を覆うようにポーラス部23が取り付けられ、ポーラス部23は、多孔質の耐火物材質を含んでいてもよい。ガスは、不活性ガスを含んでいてもよく、不活性ガスは、例えば、アルゴンガスを含んでいてもよい。ガスは、ガス注入管24を介してガス注入口22の下部に流れ込みポーラス部23を通過して容器10内の溶融物M中に微細な気泡の状態で噴射可能である。
ガス注入部20が溶融物Mに注入するガスによりガス注入部20の上側に溶融物Mの上昇流が形成される。上昇流は、溶融物Mの上部面、例えば、湯面の近くで分岐されて溶融物注入部1側を向く長さ方向の流れと、孔14側を向く長さ方向の流れと、にそれぞれ切り換えられ、チャンバー部30の後述する壁体部31に触れながら底面部13を向く下降流を形成する。
下降流は、ガス注入部20の近くに形成されたベンチュリ効果(Venturi effect)により底面部13の近くからガス注入部20に向かってそれぞれ回収されて上昇流に合流してもよい。これにより、ガス注入部20とチャンバー部30との間に異なる複数本の回転流C1、C2が形成可能である。以下、異なる複数本の回転流C1、C2を特に区別して説明する必要がないときには、異なる複数本の回転流C1、C2をまとめて回転流と称する。一方、回転流を「上下回転流」と称することもある。
回転流により微細な介在物が浮き上がって分離されるのに十分な所定の時間の間に溶融物Mが容器10内の回転流領域50において複数回回転してもよく、溶融物Mの繰り返し回転により微細な介在物が湯面まで浮き上がって湯面の上のスラグSに捕集されて除去されたり、気泡の状態のガスに捕集されて除去されたりしてもよい。
チャンバー部30は、ガス注入部20を上下に向かい合うように容器10の上部に形成され、底面部13との間に回転流領域50を形成するように内部が下方に開かれてもよい。チャンバー部30は、容器10内に複数の異なる回転流C1、C2が集中的に形成される回転流領域50を形成する役割を担う。
このために、チャンバー部30は、ガス注入部20を間に挟んで両側にそれぞれ離間し、それぞれの下部が溶融物M中に浸漬される複数の壁体部31を備えていてもよい。なお、回転流領域50は、複数の壁体部31から下側に延びて底面部13にそれぞれつながる領域線により、底面部13とチャンバー部30との間において容器10内に所定の形状と大きさの空間として定義されてもよい。
チャンバー部30は、ガス注入部20を向かい合うように容器10の上部に形成され、長さ方向Xと幅方向Yに延びるリッド部材32と、リッド部材32の幅方向の両端部からそれぞれ下向きに延びる複数の壁体部31と、を備えていてもよい。複数の壁体部31は、リッド部材32の幅方向の両端部のうち溶融物注入部側の端部から下向きに延びる第1の壁体31aと、リッド部材32の幅方向の両端部のうち孔側の端部から下向きに延びる第2の壁体31bと、を備えていてもよい。ここで、幅方向の端部とは、幅方向Yに延びた端部のことをいう。長さ方向Xに延びた端部は、長さ方向の端部という。チャンバー部30は、リッド部材32の長さ方向の両端部から下向きに突出し、第1の壁体31aと第2の壁体31bとを長さ方向Xにそれぞれつなぐ一対のフランジ(図示せず)を備えていてもよい。一対のフランジは、下部に上側に凹んだ溝が形成されてもよく、溝に複数の垂直部材40が配置されて一対のフランジとの衝突が防止可能である。
チャンバー部30は、容器10の長さ方向の側壁部12の向かい合う面をつないで配設されてもよく、容器10の長さ方向の側壁部12の向かい合う面から離間するように配設されてもよい。
リッド部材32は、板状の部材であって、チャンバー部30の上面をなすように所定の面積で形成されてもよい。リッド部材32は、複数の垂直部材40の上側に配設され、このとき、容器10内の溶融物Mから離間可能な高さに配設されてもよい。いうまでもなく、溶融物Mの上部面のレベルに応じて、リッド部材32が溶融物Mに浸漬されてもよい。リッド部材32が湯面から離間するとき、所定の空間が生じるが、この空間は、リッド部材32と、壁体部31及び一対のフランジにより保護されてもよく、真空雰囲気に制御されたり、溶融物Mの上部面を脱出したガスにより不活性雰囲気に制御されてもよい。したがって、たとえチャンバー部30内に裸湯面が形成されたとしても、裸湯面が大気との接触から遮断されることになる。
第1の壁体31aは、溶融物注入部1とガス注入部20との間に位置してもよい。第1の壁体31aは、幅方向Yと高さ方向Zに延び、リッド部材32の溶融物注入部側の端部から下向きに突出してもよい。このとき、溶融物注入部側の端部とは、溶融物注入部1を向く端部のことをいう。第2の壁体31bは、ガス注入部20と孔14との間に位置してもよい。第2の壁体31bは、幅方向Yと高さ方向Zに延び、リッド部材32の孔側の端部から下向きに突出してもよい。このとき、孔側の端部とは、孔14に向かう端部のことをいう。一方、第2の壁体31bは、後述するダム部材60を上下に向かい合うように配設されてもよい。第1の壁体31aと第2の壁体31bとの間に複数の垂直部材40が位置してもよい。
第1の壁体31aと第2の壁体31bは、それぞれの下端が容器10の内部に注入される溶融物に浸漬されてもよく、且つ、底面部13から離間する高さに延びてもよい。このとき、第2の壁体31bは、ダム部材60から離間可能な高さに延びてもよい。
第1の壁体31aと第2の壁体31bは、湯面の近くから溶融物注入部1側へ向かう長さ方向の流れと、孔14側へ向かう長さ方向の流れをそれぞれ底面部13に向かう下降流に導いてもよい。下降流は、底面部13の近くでベンチュリ効果によりガス注入部20にむかってそれぞれ回収されて上昇流に取り込まれてもよく、これにより、回転流が形成可能である。すなわち、壁体部31は、回転流の形成に主な役割を果たす。
一方、第2の壁体31bは、ダム部材60と向かい合いながら上側に離間し、これらの間の離間距離に応じて、回転流の流量と後述する孔側の流動P2の流量とが相対的に定められてもよい。このとき、第2の壁体31bとダム部材60との離間距離は、回転流の流量に半比例する。例えば、第2の壁体31bがダム部材60に近づくにつれて孔側の流動P2の流量が小さくなり、回転流の流量が大きくなり、逆に、第2の壁体31bがダム部材60から遠ざかるにつれて孔側の流動P2の流量が大きくなり、回転流の流量が小さくなり得る。各流動は、流量が大きくなるにつれて回転数が増えるという関係が成り立つ。
複数の垂直部材40は、第1の壁体31aと第2の壁体31bとリッド部材32と底面部13とに囲まれた回転流領域50内に位置してもよい。このとき、複数の垂直部材40は、回転流領域50内の複数の区間に異なる回転流を生成できるように、長さ方向Xに互いに離間した回転流領域50内の複数の位置を幅方向Yに横切って一対の長さ方向の側壁部12同士をそれぞれつなぐように配置されてもよい。
また、複数の垂直部材40は、高さ方向Zにそれぞれ延び、それぞれの下端が底面部13から離間し、それぞれの上端が容器10の内部に注入される溶融物Mに浸漬可能な高さに配設されてもよい。このとき、複数の垂直部材40は、それぞれ耐火物により構築されてもよく、堰を備えていてもよい。
容器10内に溶融物Mが収容されて所望の湯面のレベルを形成すれば、複数の垂直部材40が溶融物M中に浸された状態で溶融物Mの流動を制御することができ、特に、各回転流の中心に作用しながら回転流を安定的に保持することができる。
例えば、複数の垂直部材40は、溶融物注入部1を介して容器10内に注入された溶融物Mの注入部側の流動P1がガス注入部20の上から容器10の上部へと導かれ、回転流を形成するときにこれを導く役割を果たし、ガス注入部20との間にベンチュリ効果を与えて回転流を生成及び保持する役割を果たす。
すなわち、チャンバー部30がガス注入部20の上に回転流領域50を形成すれば、複数の垂直部材40は、回転流領域50内に複数の異なる回転流を形成するように各回転流のコアの役割を果たす。このとき、垂直部材40の数とガス注入部20の数とこれらの間の配置関係に応じて、回転流領域50内の回転流の数と各回転流の回転方向などの回転流の状態が種々に定められるが、これらの中で、ガス注入部20の数を基準として回転流領域50内の回転流の状態を大きく分けることができ、次いで、垂直部材40の数とガス注入部20の位置を基準として回転流領域50内の回転流の状態をさらに細かく分けることができる。
まず、ガス注入部20の数が1つであり、複数の垂直部材40の数が2つであれば、それぞれの垂直部材は、回転流領域50の2つの位置をそれぞれ横切って配置され、ガス注入部20は、隣り合う2つの垂直部材の間に位置してもよい。
また、ガス注入部20の数が1つであり、複数の垂直部材40の数が3つ以上であれば、それぞれの垂直部材は、回転流領域50の3つ以上の位置をそれぞれ横切って配置され、ガス注入部20は、少なくともいずれか2つの垂直部材の間に位置するように底面部13に取り付けられてもよい。このとき、ガス注入部20は、隣り合う2つの垂直部材の間に位置してもよく、隣り合ういずれか3つの垂直部材のうち真ん中の垂直部材を向かい合うように位置してもよい。
これらの場合は、いずれも1つのガス注入部20を用いて、複数、例えば、2本の回転流を形成可能な構造である。すなわち、ガスの吹込み量の増大なしに回転流領域50内に複数、例えば、2つの区間ないし3つの区間を設け、各区間に異なる回転流を生成するような構造であるので、介在物の除去の効果を高めることができる。
このとき、ガス注入部20を隣り合う2つの垂直部材40の間に位置させれば、複数本の回転流を隣り合うように生成して重ね合わせることができ、これにより、ガスの吹込み量の増大なしに介在物の除去効率を向上させることができる。
たとえば、回転流領域50内の複数の位置において溶融物Mがいくつかの方向に異なるように回転流を形成しながら重なり合うことができるので、ガスの吹込み量を増量させて溶融物Mを集中的に強く回転させなくても、溶融物Mの回転量を極大化させることができる。このため、溶融物Mが回転流領域50を抜け出ないうちに溶融物Mを十分な時間の間に回転することができて、介在物の除去能を格段に向上させることができる。
一方、ガス注入部20を隣り合ういずれか3つの垂直部材のうち真ん中の垂直部材を向かい合うように位置させれば、たとえガスの吹込み量を2倍に増やしたとしても、真ん中の垂直部材からガスが両側に分岐されてそれぞれの回転流にはガスの吹込み量の半分が割り当てられることができ、したがって、回転流の強さが過度に増加することを防いで湯面に裸湯が生じることを抑制または防止することができる。
たとえば、たとえガスの吹込み量を増やしたとしても、各回転流に割り当てることができるので、回転流の強さが増加しすぎることを防いで湯面を安定的に保持することができる。いうまでもなく、この場合であっても、溶融物Mが回転流領域50を抜け出ないうちに溶融物Mを十分な時間の間に回転することができて、介在物の除去能を格段に向上させることができ、すなわち、介在物の除去効率を向上させることができる。
一方、ガス注入部20の数と複数の垂直部材40の数がそれぞれ2つであれば、それぞれのガス注入部20は、2つの垂直部材40を間に挟んで互いに離間してもよい。
さらに、ガス注入部20が複数、例えば、2つ以上配備されて互いに離間し、複数の垂直部材40が、例えば、3つ以上配備されて互いに離間すれば、それぞれの垂直部材は、回転流領域50の3つ以上の位置をそれぞれ横切って配置され、それぞれのガス注入部20は、複数の垂直部材40のうち少なくともいずれか2つの垂直部材を間に挟んで互いに離間してもよい。このとき、複数のガス注入部20のうちの少なくともいずれか1つは、隣り合ういずれか2つの垂直部材の間に位置してもよい。あるいは、複数のガス注入部20のうちの少なくともいずれか1つは、複数の垂直部材40のうちのいずれか1つの垂直部材を向かい合うように位置してもよい。
これらの場合は、複数のガス注入部20を用いて、複数、例えば、2つ以上の異なる回転流を生成し且つ重ね合わせ得るような構造である。このとき、溶融物M中に注入されるガスの総量が増えるが、ガスの吹込み量またはガスの吹込み量の増加分は、異なる複数本の回転流にそれぞれ均一に分配されるので、回転流の強さの余計な増加を防いで湯面をより安定的に保持することができ、また、溶融物Mの回転量を大幅に増やすことができる。したがって、溶融物Mが回転流領域50を抜け出ないうちに溶融物Mを十分な時間の間に回転することができて、介在物の除去能を格段に向上させることができる。
さらに、たとえ回転流の強さが増加してスラグに加えられるせん断応力が増加することに伴い、スラグが押されて溶融物Mに混入されたとしても、溶融物Mに混入されるスラグを複数本の回転流が重なり合う個所に寄せ集めて回転流領域50内に留まらせて、スラグが浮き上がって分離される可能性を高めることができる。すなわち、溶融物Mに混入されたスラグが回転流領域50を抜け出ないうちに回転流領域50内の回転流が重なり合う個所に導いた後、湯面に浮き上がらせることができるので、スラグの混入の問題を抑制または防止することができ、溶鋼の清浄度を向上させることができる。
実施の形態においては、ガス注入部20の数が1つであり、垂直部材40の数が2つであり、2つの垂直部材40がガス注入部20を間に挟んで長さ方向Xに離間する場合を基準として本発明について説明する。
図1から図3に示したとおり、複数の垂直部材40は、第1の垂直部材41及び第2の垂直部材42を備えていてもよい。このとき、溶融物注入部1に近い垂直部材が第1の垂直部材41であり、残りの一つが第2の垂直部材42である。第1の垂直部材41と第2の垂直部材42との間に1つのガス注入部20が位置してもよい。このような構造により、回転流領域50は、第1の回転流区間51と第2の回転流区間52とに分割可能である。
第1の垂直部材41と第2の垂直部材42との間に生成される上昇流は、湯面において長さ方向Xの両側に分割され、第1の垂直部材41と第1の壁体31aとの間に生成される下降流と、第2の垂直部材42と第2の壁体31bとの間に生成される下降流とが第1の垂直部材41と第2の垂直部材42との間に回収されながら、第1の回転流C1と第2の回転流C2とが生成されてもよい。溶融物Mは、各回転流に沿って流れるが、第1の回転流区間51と第2の回転流区間52との境界から各回転流に自由に取り込まれる。例えば、たとえ回転流領域50内の溶融物Mの一部が孔14側に向かって移動するとしても、第2の回転流C2により回転することができ、これにより、溶融物Mの滞留時間とガスとの接触時間を延ばすことができる。
溶融物の処理装置は、ダム部材60をさらに備えていてもよい。ダム部材60は、ガス注入部1と孔14との間において、回転流領域50の境界に沿って容器10の下部に幅方向Yに形成されてもよい。ダム部材60は、第2の壁体31bと向かい合うように底面部13の上に配設されて下端が底面部に触れ、上端が第2の壁体31bの下側と離間する高さに形成され、一対の長さ方向の側壁部12同士をつないで配設されてもよい。ダム部材60の下部には、残湯孔(図示せず)が配備されてもよい。
ダム部材60は、チャンバー部30の第2の壁体31bに沿って底面部13に向かう下降流を本流と枝流とに分けて導いてもよい。まず、下降流の枝流は、第2の壁体31bに沿って底面部13に向かっていて、孔14側を向くように分岐される流れである。下降流の枝流は、第2の壁体31bとダム部材60との間の離間空間を介して回転流領域50を抜け出た後、孔14側に向かう流動である孔側の流動P2を形成してもよい。下降流の本流は、ダム部材60の近くで孔14側に向かって分岐されることなく、下降流を維持しながら回転流領域50内において下降し続ける流れである。下降流の本流は、底面部13の近くでベンチュリ効果によりガス注入部20に向かって回収されて上昇流に取り込まれてもよく、これにより、回転流が形成可能である。
一方、ダム部材60がなくても、下降流が底面部13の近くで孔14を向く方向とガス注入部20を向く方向とに分けられた後、孔側の流動P2と回転流をそれぞれ形成することができる。すなわち、ダム部材60なしに、ガス注入部20とチャンバー部30と複数の垂直部材40とを用いて、回転流を生成することができる。いうまでもなく、ダム部材60を用いれば、回転流をなお一層円滑に生成することができる。
ゲート80は、孔14を開閉できるように容器10の下面に取り付けられてもよい。ゲート80は、スライドゲートを備えていてもよい。ゲート80にノズル70が取り付けられる。ノズル70は、ゲート80の開閉により孔14に連通されてもよい。ノズル70は、浸漬ノズル(Submerged Entry Nozzle)を備えていてもよい。
溶融物Mは、回転流領域50において十分な時間の間に回転しながら微細な介在物を除去した後、孔14を介して吐き出されてゲート80を通過し、ノズル70の内部に流れ込んでノズル70の下部に設けられた鋳型(図示せず)に供給されてもよい。
鋳型(Mold)は、長方形または正方形の中空状のブロックであってもよく、内部が上側及び下側に垂直に開かれてもよい。鋳型に供給された溶融物Mは、鋳片(Slab)の形状に1次凝固されてもよく、鋳型の下側に設けられた冷却帯(図示せず)を通過しながら2次冷却されて半製品である鋳片として連続鋳造されてもよい。
以下、回転流領域50内に様々な回転流の状態を与えるガス注入部20の数及び位置と垂直部材40の数について、本発明の実施の形態に係る様々な変形例を挙げて説明する。
図4は、本発明の第1の変形例に係る溶融物の処理装置の概略図であり、図5は、本発明の第2の変形例に係る溶融物の処理装置の概略図であり、図6は、本発明の第3の変形例に係る溶融物の処理装置の概略図であり、図7は、本発明の第4の変形例に係る溶融物の処理装置の概略図である。
図3及び図4に示したとおり、本発明の第1の変形例においては、複数の垂直部材40Aが第1の垂直部材41A、第2の垂直部材42A、第3の垂直部材43Aを備えていてもよい。このとき、第1の垂直部材41A、第2の垂直部材42A及び第3の垂直部材43Aは、回転流領域50Aの3つの位置をそれぞれ横切って配置され、溶融物注入部1に最も近い位置に第1の垂直部材41Aが位置し、これに続く位置に第2の垂直部材42Aと第3の垂直部材43Aとがこの順に位置してもよい。このような構造において、回転流領域50Aは、第1の回転流区間51Aと連結区間52Aと第2の回転流区間53Aとに分割可能である。
ガス注入部20Aは、隣り合う3つの垂直部材のうち真ん中の垂直部材である第2の垂直部材42Aと向かい合うように位置してもよい。ガスは、第2の垂直部材42Aを中心として長さ方向Xの両側に分割されて2つの上昇流がそれぞれ生成され、第1の垂直部材41Aと第1の壁体31aとの間に生成される下降流と、第3の垂直部材43Aと第2の壁体31bとの間に生成される下降流とが第2の垂直部材42Aとガス注入部20Aとの間に回収されながら第1の回転流C1と第2の回転流C2とが生成可能である。
溶融物Mは、各回転流に沿って流れ、連結区間52Aの下部から各回転流に自由に取り込まれる。たとえ回転流領域50A内の溶融物Mの一部が孔14側に向かって移動したとしても、第2の回転流C2により回転することができ、溶融物Mの滞留時間とガスとの接触時間とを延ばすことができる。
さらにまた、第2の垂直部材42Aがガスを分岐させるので、たとえガスの注入量を2倍に増やしたとしても、湯面に裸湯が生じることを抑制または防止することができる。
図3及び図5に示したとおり、本発明の第2の変形例によれば、複数の垂直部材40Bは、第1の垂直部材41Bと第2の垂直部材42Bとを備えていてもよく、それぞれは、回転流領域50Bの2つの位置に配置されてもよく、溶融物注入部1に近い位置に第1の垂直部材41Aが位置してもよい。ここで、回転流領域50Bは、第1の回転流区間51Bと第2の回転流区間52Bとに分割されてもよい。
ガス注入部20Bは、第1のガス注入部21Bと第2のガス注入部22Bとを備えていてもよい。ガス注入部20Bは、第1の垂直部材41Bと第2の垂直部材42Bを間に挟んで互いに離間してもよい。このとき、第1のガス注入部21Bは、第1の壁体31aと第1の垂直部材41Bとの間に位置してもよく、第2のガス注入部22Bは、第2の垂直部材42Bと第2の壁体31bとの間に位置してもよい。
第1の壁体31aと第1の垂直部材41Bとの間に生成される上昇流、第2の垂直部材42Bと第2の壁体31bとの間に生成される上昇流、及び第1の垂直部材41Bと第2の垂直部材42Bとの間において複数のガス注入部20Bにより生成される下降流が互いに合流されることにより、第1の回転流C3と第2の回転流C4とが強く生成されて、第1の回転流区間51Bと第2の回転流区間53Bとの間の境界において重なり合うことができる。
溶融物Mは、各回転流に沿って流れ、たとえ回転流領域50B内の溶融物Mの一部が孔14側に向かって移動したとしても、第2の回転流C4により回転することができ、これにより、溶融物Mの滞留時間とガスとの接触時間とを延ばすことができる。
また、たとえ湯面のスラグが溶融物Mに混入されたとしても、その位置が第1の垂直部材41Bと第2の垂直部材42Bとの間に限定されるので、孔14側に向かって流動することが防止され、回転流領域50B内で留まって浮き上がり分離されることができる。
図3及び図6に示したとおり、本発明の第3の変形例によれば、複数の垂直部材40Cは、第1の垂直部材41C、第2の垂直部材42C、第3の垂直部材43Cを備えていてもよく、それぞれは、回転流領域50Cの3つの位置に配置されてもよく、溶融物注入部1に最も近い位置に第1の垂直部材41Cが位置し、これに続く位置に第2の垂直部材42Cと第3の垂直部材43Cとがこの順に位置してもよい。
ガス注入部20Cは、第1のガス注入部21C及び第2のガス注入部22Cを備えていてもよい。第1のガス注入部21Cは、第1の壁体31aと第1の垂直部材41Cとの間に位置してもよく、第2のガス注入部22Cは、第2の垂直部材42Cと第3の垂直部材43Cとの間に位置してもよい。回転流領域50Cは、第1の回転流区間51C、第2の回転流区間52C、及び第3の回転流区間53Cに分割されてもよい。
第1の壁体31aと第1の垂直部材41Cとの間に生成される上昇流は、各ガス注入部20Cにより第1の垂直部材41Cと第2の垂直部材42Cとの間に生成される下降流により溶融物注入部1から孔14に向かって第1の垂直部材41Cの上部を溢れ、第1の垂直部材41Cと第2の垂直部材42Cとの間に生成される下降流の一部が第1のガス注入部21C側に回収されることにより、第1の回転流C5が生成される。
第2の垂直部材42Cと第3の垂直部材43Cとの間に生成される上昇流は、湯面において長さ方向Xの両側に分割され、第1の垂直部材41Cと第2の垂直部材42Cとの間に生成される下降流と、第3の垂直部材43Cと第2の壁体31bとの間に生成される下降流とが第2の垂直部材42Cと第3の垂直部材43Cとの間に回収されながら、第2の回転流C6と第3の回転流C7とが生成されてもよい。
このように、溶融物注入部1から孔14に向かって順次に生成され、その順番に従って交互に回転方向が異なってくる異なる3本の回転流を生成して、3本の回転流をいずれも各区間の境界において重ね合わせることができる。すなわち、ガス注入の位置を1つ増やすことで、3本の回転流を生成することができるので、回転流の形成を極大化させることができる。したがって、たとえ回転流領域50C内の溶融物Mの一部が孔14に向かって移動したとしても、第2の回転流C6と第3の回転流C7とにより回転することができ、これにより、溶融物Mの滞留時間とガスとの接触時間とを延ばすことができる。
図3及び図7に示したとおり、本発明の第4の変形例によれば、複数の垂直部材40Dは、第1の垂直部材41D、第2の垂直部材42D、第3の垂直部材43Dを備えていてもよく、それぞれは、回転流領域50Dの3つの位置に配置されてもよく、溶融物注入部1に最も近い位置に第1の垂直部材41Dが位置し、これに続く位置に第2の垂直部材42Dと第3の垂直部材43Dとがこの順に位置してもよい。
ガス注入部20Dは、第1のガス注入部21D及び第2のガス注入部22Dを備えていてもよい。このとき、第1のガス注入部21Dは、第1の垂直部材41Dと向かい合うように第1の垂直部材41Dの下側に位置し、第2のガス注入部22Dは、第3の垂直部材43Dと第2の壁体31bとの間に位置してもよい。回転流領域50Dは、第1の回転流区間51D、第2の回転流区間52D、第3の回転流区間53Dに分割されてもよい。
第1のガス注入部21Dにおいて吹き込まれるガスは、第1の垂直部材41Cの両側に分岐されてそれぞれ上昇流を形成し、これらのうち、第1の壁体31aと第1の垂直部材41Cとの間に生成される上昇流は、溶融物注入部1から孔14に向かって第1の垂直部材41Dの上部を溢れて第1の垂直部材41Dと第2の垂直部材42Dとの間に生成される上昇流に取り込まれて第1の回転流枝流C8を形成し、複数のガス注入部20Dにより第2の垂直部材42Dと第3の垂直部材43Dとの間に生成される下降流の一部が底面部13の近くで第1のガス注入部21D側に回収されて第1の回転流本流C9を生成する。
第1の壁体31aと第3の垂直部材43Dとの間に生成される上昇流と、第2の垂直部材42Dと第3の垂直部材43Dとの間において複数のガス注入部20Dにより生成される下降流とが互いに連携されて第2の回転流C10が生成され、第2の回転流区間52Dと第3の回転流区間53Dとの間の境界において重なり合うことができる。
このように、異なる3本の回転流を生成して3本の回転流を各区間の境界において異なる方式で重ね合わせることができる。すなわち、ガス注入の位置を1つ増やすことで、3本の回転流を生成することができるので、回転流の形成を極大化させることができる。したがって、たとえ回転流領域50D内の溶融物Mの一部が孔14側に向かって移動したとしても、第1の回転流本流C8と第2の回転流C10により回転することができ、これにより、溶融物Mの滞留時間とガスとの接触時間とを延ばすことができる。
このようにして形成される本発明の実施の形態及びこれらの変形例に係る溶融物の処理装置が連続鋳造設備のタンディッシュに適用されれば、連続鋳造工程を行う間にタンディッシュの内部に局部的に異なる複数本の回転流を集中的に生成してこれらの一部を重ね合わせることができる。したがって、溶鋼をタンディッシュ内で複数回繰り返し回転させながら長時間にわたって留まらせることができ、溶鋼を気泡の状態のアルゴンガスに数回にわたって繰り返し触れさせることができる。これにより、溶鋼内の介在物を有効に除去することができるが、特に、30μm以下の大きさを有する微細な介在物を非常に有効に除去することができる。
このとき、ガスの注入量の増大なしにタンディッシュ内に異なる複数本の回転流を生成して湯面上のスラグを安定的に保持することができ、たとえガスの注入量を増大させてタンディッシュ内に複数本の回転流を生成したとしても、回転流の重なり合いを用いて、溶鋼内に混入されるスラグを回転流が重なり合う位置に寄せ集めたり浮き上がらせたりして、湯面上のスラグを安定的に保持することができる。
すなわち、タンディッシュの底面部にガス注入部20を配設し、ガス注入部20を上下に向かい合うようにタンディッシュの上部にチャンバー部30を配設して回転流領域を設け、回転流領域内に複数の垂直部材40を配設する。次いで、タンディッシュに溶鋼を受鋼して連続鋳造工程を行う間にガス注入部20にアルゴンガスを注入して回転流を生成することができる。このとき、異なる区間においてそれぞれの垂直部材40を中心とする異なる複数本の回転流を生成しながら、隣り合う区間の間の境界において隣り合う回転流同士を重ね合わせることができる。
このとき、複数の垂直部材40のうちのいずれか1つを向かい合うようにガス注入部20を配設したり、複数の垂直部材40の間にガス注入部20を配設したりして、ガス吹込み量の増大なしに同じガスの吹込み量を保持しながら複数本の回転流を生成することができ、これにより、湯面を安定的に保持しながら介在物の除去効率を向上させることができる。
さらに、複数の垂直部材40のうち少なくとも隣り合ういずれか2つの垂直部材を間に挟んで複数のガス注入部20を離間させて配設し、ガスの吹込み量を増大させて複数本の回転流を生成することができるが、このとき、隣り合う回転流同士が重なり合うので、たとえスラグの一部が溶鋼内に混入されたとしても、これを回転流が重なり合う位置に寄せ集めて浮き上がらせることができ、湯面の上にスラグを安定的に保持しながら介在物の除去効率を向上させることができる。
このように、本発明の実施の形態によれば、容器10内に異なる複数本の回転流を集中的に形成して介在物の除去効率を極大化させることができる。
例えば、ガス注入部20を介して溶融物Mに吹き込まれるガスの吹込み量を単に増やす方式で回転流の強さを増加させて介在物の除去効率を高めることができるが、この方式では、ガスが1ヵ所に集中的に吹き込まれながら一方向に強い回転流を生成するため、湯面の流動が不安定になり、その結果、スラグが溶融物M中に混入されるなどの問題を引き起こす虞がある。したがって、介在物の除去効率を高めるために単にガスの吹込み量を増やすことには限界がある。
これに対し、本発明の実施の形態においては、複数の区間内に異なる回転流をそれぞれ生成し、隣り合う回転流同士を重ね合わせて介在物の除去効率を極大化させる方式を採用しているので、ガスの吹込み量を増やさなくても介在物の除去効果を高めることができる。
さらに、本発明の実施の形態においては、たとえガスの吹込み量を増やしたとしても、ガスの吹込み量の増加分を異なる複数本の回転流に分散させて回転流のそれぞれの強さが増加することを抑えることができて、湯面をなお一層安定的に保持することができる。
さらにまた、たとえ回転流の強さが増加してスラグに加えられるせん断応力が増加することに伴い、スラグが押されて溶融物Mに混入されたとしても、溶融物Mに混入されるスラグを複数本の回転流が重なり合う個所に寄せ集めて回転流領域50内に留まらせて、スラグが浮き上がって分離される可能性を高めることができる。すなわち、溶融物Mに混入されたスラグが回転流領域50を抜け出ないうちに回転流領域50内の回転流が重なり合う個所に導いた後、湯面に浮き上がらせることができるので、スラグの混入の問題を抑制または防止することができ、溶鋼の清浄度を向上させることができる。
本発明の前記実施の形態は、本発明の説明のためのものであり、本発明の制限のためのものではない。本発明の前記実施の形態に開示されている構成と方式は、互いに結合したり交差したりして種々の形態に変形されるはずであり、これらの変形例もまた本発明の範疇であるとみなし得るということに留意すべきである。すなわち、本発明は、特許請求の範囲及びこれと均等な技術的な思想の範囲内において異なる種々の形態に具体化されるはずであり、本発明が属する技術分野における当業者であれば、本発明の技術的な思想の範囲内において種々の実施の形態が可能であるということが理解できる筈である。
1:溶融物注入部
10:容器
11:(幅方向の)側壁部
12:(長さ方向の)側壁部
13:底面部
14:孔
20,20A,20B,20C,20D::ガス注入部
21:ガス注入部本体
21B,21C,21D:第1のガス注入部
22:ガス注入口
22B,22C,22D:第2のガス注入部
23:ポーラス部
24:ガス注入管
30:チャンバー部
31:壁体部
31a:第1の壁体
31b:第2の壁体
32:リッド部材
40,40A,40B,40C,40D:垂直部材
41,41A,41B, 41C,41D:第1の垂直部材
42,42A,42B,42C,42D:第2の垂直部材
43,43A,43C,43D:第3の垂直部材
50,50A,50B,50C,50D:回転流領域
51,51A,51B,51C,51D:第1の回転流区間
52,53A,52B,52C,52D:第2の回転流区間
52A:連結区間
53C,53D:第3の回転流区間
60:ダム部材
70:ノズル
80:ゲート
C1,C3,C5:第1の回転流
C2,C4,C6,C10:第2の回転流
C7:第3の回転流
C8:第1の回転流支流
C9:第1の回転流本流
M:溶融物
P1:注入部側の流動
P2:孔側の流動
S:スラグ
X:長さ方向
Y:幅方向
Z:高さ方向

Claims (11)

  1. 上部に溶融物注入部が配置され、底面部に孔が形成される容器と、
    前記溶融物注入部と孔との間において前記底面部に取り付けられるガス注入部と、
    前記ガス注入部を向かい合うように前記容器の上部に形成され、内部が下側に開かれるチャンバー部と、
    前記チャンバー部と底面部との間に形成される回転流領域の複数の位置を横切るようにそれぞれ配置される複数の垂直部材を備え、
    それぞれの垂直部材は、前記回転流領域の3つ以上の位置をそれぞれ横切って配置され、
    前記ガス注入部は、隣り合ういずれか3つの垂直部材のうち真ん中の垂直部材と向かい合うように位置し、
    前記チャンバー部は、前記ガス注入部を間に挟んで両側にそれぞれ離間した複数の壁体部を備え、
    前記複数の壁体部は、それぞれの下端が前記容器の内部に注入される溶融物に浸漬可能な高さに延びることを特徴とする溶融物の処理装置。
  2. 上部に溶融物注入部が配置され、底面部に孔が形成される容器と、
    前記溶融物注入部と孔との間において前記底面部に取り付けられるガス注入部と、
    前記ガス注入部を向かい合うように前記容器の上部に形成され、内部が下側に開かれるチャンバー部と、
    前記チャンバー部と底面部との間に形成される回転流領域の複数の位置を横切るようにそれぞれ配置される複数の垂直部材を備え、
    前記ガス注入部は、複数配備されて互いに離間し、
    それぞれのガス注入部は、前記複数の垂直部材のうちの少なくともいずれか2つの垂直部材を間に挟んで互いに離間し、
    前記チャンバー部は、前記ガス注入部を間に挟んで両側にそれぞれ離間した複数の壁体部を備え、
    前記複数の壁体部は、それぞれの下端が前記容器の内部に注入される溶融物に浸漬可能な高さに延びることを特徴とする溶融物の処理装置。
  3. それぞれの垂直部材は、前記回転流領域の3つ以上の位置をそれぞれ横切って配置され、
    複数のガス注入部のうちの少なくともいずれか1つは、隣り合ういずれか2つの垂直部材の間に位置することを特徴とする請求項2に記載の溶融物の処理装置。
  4. それぞれの垂直部材は、前記回転流領域の3つ以上の位置をそれぞれ横切って配置され、
    複数のガス注入部のうちの少なくともいずれか1つは、前記複数の垂直部材のうちのいずれか1つの垂直部材と向かい合うように位置することを特徴とする請求項2に記載の溶融物の処理装置。
  5. 前記複数の垂直部材は、前記溶融物注入部から孔に向かって互いに離間した複数の位置を前記溶融物注入部から孔へと向かう方向に交差する方向にそれぞれ横切ることを特徴とする請求項1に記載の溶融物の処理装置。
  6. 前記複数の垂直部材は、それぞれの下端が前記底面部から離間し、それぞれの上端が前記容器の内部に注入される溶融物に浸漬可能な高さに配設されることを特徴とする請求項1に記載の溶融物の処理装置。
  7. 前記回転流領域は、前記複数の壁体部から下側に向かって延びて前記底面部にそれぞれつながる領域線により限定されることを特徴とする請求項1に記載の溶融物の処理装置。
  8. 前記チャンバー部は、
    前記ガス注入部と向かい合うように前記容器の上部に形成されるリッド部材と、
    前記リッド部材の溶融物注入部側の端部から下向きに延びる第1の壁体と、
    前記リッド部材の孔側の端部から下向きに延びる第2の壁体と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の溶融物の処理装置。
  9. 前記第1の壁体は、前記溶融物注入部と前記ガス注入部との間に位置し、前記第2の壁体は、前記ガス注入部と前記孔との間に位置し、前記第1の壁体と第2の壁体との間に前記複数の垂直部材が位置することを特徴とする請求項8に記載の溶融物の処理装置。
  10. 前記ガス注入部と孔との間において前記回転流領域の境界に沿って前記容器の下部を横切るように形成されるダム部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の溶融物の処理装置。
  11. 前記ダム部材は、下端が前記底面部に触れ、上端が前記チャンバー部の下側に離間可能な高さに形成されることを特徴とする請求項10に記載の溶融物の処理装置。
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