JP6887694B2 - 天井クレーンの安全装置 - Google Patents
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Description
また、上記レールに沿った長手方向の同一位置乃至略同一位置に、上記ブレーキシューと上記爪部を、配設した。
また、上記電磁ブレーキは、上記門型保持部材の天井壁部に取着され、かつ、上記ブロック体には、平面視中央領域に上下方向の窓部が形成され、上記電磁ブレーキの作動軸及び上記ブレーキシューを、上記ブロック体の窓部を介して、上方から差込状として、上記レールの上面に対して押圧するよう構成した。
図1に於て、R,Rは高所1に敷設された平行な一対のレールを示し、10はこの一対のレールR,Rに沿って走行する天井クレーンを示す。
そして、図1の左側に示すように、天井クレーン10の高所1からの転落事故を防止する安全装置Sが設けられている。つまり、図1の左側の一対のフレーム13,13の所定間隔W13内に、安全装置Sが(図示省略のボルト等の固着手段にて)固着保持される。あるいは、(図示省略するが)天井クレーン10のサドル端面に、安全装置Sを、固着保持するも、望ましい。
5,5は、レールRのウェブ2の下面2Aに対して、近接状態で対面する左右一対の爪部である。
そして、レールRの上面3に対して、スプリング力にて押圧制動し、電磁力にて解放するブレーキシュー15を有する電磁ブレーキ17を、具備している。
4は、レールRのウェブ2が遊嵌される倒立蟻溝6を有するブロック体である。このブロック体4の倒立蟻溝6の下方開口部6Aは、左右一対の底壁片部8,8によって形成されているが、この一対の底壁片部8,8をもって、前記爪部5,5を構成する。
なお、上記ブロック体4は、2個又はそれ以上の部材を組合わせてボルト等にて一体化するのが望ましいが、所望により、一体ものから切削等にて形成するも可能である。
この門型保持部材20の左右各垂下壁部21には、2本のガイド孔22,22が、同一上下位置に、形成されている。上記ブロック体4の2本の短軸4A,4Aが、左右摺動可能として、上記各垂下壁部21の2本のガイド孔22,22に挿入される。
また、図4(A)に示すように、短軸4Aは、ブロック体4の左右側面に凹設された有底孔部4Cに挿入(圧入)され、抜止めビス9によって抜止めして固着された構造である
。
そして、電磁ブレーキ17は、門型保持部材20の天井壁部26に取着されている。また、ブロック体4には、平面視中央領域に、上下方向に貫通する窓部W(図3と図4(A)に部分的に図示されている)が形成されている。上記電磁ブレーキ17の作動軸18及びブレーキシュー15を、ブロック体4の窓部Wを介して(上から下へ)差込状として、レールRの上面3に対して、ブレーキシュー15を押圧自在としている。
なお、このような窓部Wを形成することによって、ブレーキシュー15と爪部5を、レールRに沿った長手方向の同一位置に、容易に配設可能となる。
従来例では、図5(B)のように固定水平軸41に、左右爪部42,42を有する上下寸法が大きいブロック体43を、左右方向a,bに摺動自在に取付けた構造であった。レールに接触するローラ44,44と、上記固定水平軸41との上下寸法H2が大きく、かつ、爪部42と、固定水平軸41との上下寸法H20も大きく、偏心していた。従って、ローラ44を介して水平方向の力(矢印F44)を受けた際に、(F44×H2)という大きなモーメントがブロック体43に作用して、ブロック体43の孔部45と、水平軸41の間が局部的に大きな接触面圧をもって圧接し───いわゆるコゼを発生し───スムーズに左右方向a,bに移動しない。それに伴って、ブロック体43が破壊したり、ブロック体43と走行レールとの圧接によりクレーンが走行困難となる場合もあった。
さらに、レールRのウェブ2の下面2Aに係止する爪部5と、レールRの上面3にスプリング力にて押圧するブレーキシュー15によって、地震発生中は常に、レールRを下方と上方から強力に掴持し、振動が加速せず、天井クレーン10の脱線事故乃至落下事故を防止できる確率が著しく高まった。
2A 下面
3 上面
4 ブロック体
4A 短軸
5 爪部
6 倒立蟻溝
6A 下方開口部
8 底壁片部
10 天井クレーン
15 ブレーキシュー
17 電磁ブレーキ
18 作動軸
20 門型保持部材
21 垂下壁部
22 ガイド孔
26 天井壁部
R レール
W 窓部
Claims (3)
- 高所に敷設された平行な一対のレール(R)(R)に沿って走行する天井クレーン(10)の転落事故を防止する安全装置に於て、
上記各レール(R)のウェブ(2)の下面(2A)に対して、近接状態で対面する左右一対の爪部(5)(5)を備え、
さらに、上記各レール(R)の上面(3)に対して、スプリング力にて押圧制動し電磁力にて解放するブレーキシュー(15)を有する電磁ブレーキ(17)を、備え、
上記レール(R)のウェブ(2)が遊嵌される倒立蟻溝(6)を有するブロック体(4)を備え、上記ブロック体(4)の上記倒立蟻溝(6)の下方開口部(6A)を形成する左右一対の底壁片部(8)(8)をもって、上記爪部(5)(5)を構成し、
上記ブロック体(4)には、左右各々に、同一の上下位置にあって相互に平行な2本の短軸(4A)(4A)が突設され、
さらに、上記ブロック体(4)を左右及び上方から包囲状として、保持する門型保持部材(20)を、備え、
該門型保持部材(20)の左右各垂下壁部(21)に、上記ブロック体(4)の2本の上記短軸(4A)(4A)が左右摺動可能に挿入される2本のガイド孔(22)(22)が形成されていることを特徴とする天井クレーンの安全装置。 - 上記レール(R)に沿った長手方向の同一位置乃至略同一位置に、上記ブレーキシュー(15)と上記爪部(5)を、配設した請求項1記載の天井クレーンの安全装置。
- 上記電磁ブレーキ(17)は、上記門型保持部材(20)の天井壁部(26)に取着され、
かつ、上記ブロック体(4)には、平面視中央領域に上下方向の窓部(W)が形成され、
上記電磁ブレーキ(17)の作動軸(18)及び上記ブレーキシュー(15)を、上記ブロック体(4)の窓部(W)を介して、上方から差込状として、上記レール(R)の上面(3)に対して押圧するよう構成した請求項1又は2記載の天井クレーンの安全装置。
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