JP6886659B2 - 草刈機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された草刈機は、機体と、機体に搭載されたエンジンと、機体幅方向の一方側に配置された第1草刈部と、機体幅方向の他方側に配置された第2草刈部と、前輪及び後輪と、機体の後方に延設された操縦ハンドルと、を備えている。
本発明は、かかる従来技術に鑑みて、操縦ハンドルによる操作性を向上させることができる草刈機を提供するものである。
また、前記第1ハウジングは、前記第1草刈部の上方に配置された第1上板部を有し、前記第1上板部の下面には、前後方向に延びる溝を有する一対の保持部材が機体幅方向に間隔をあけて固定され、前記一方支持部の前部は、一方の前記保持部材の溝に嵌め入れられて固定され、前記他方支持部の前部は、他方の前記保持部材の溝に嵌め入れられて固定され、前記一方の前記保持部材は、機体幅方向において前記出力軸及び前記ミッションケースとオーバーラップする位置に配置されている。
また、前記機体に搭載され且つ下向きに延びる出力軸を有する原動機を備え、前記機体は、前記第1草刈部の上方をカバーする第1ハウジングと、前記第2草刈部の上方をカバーする第2ハウジングと、を有し、前記操縦ハンドルは、前記第1ハウジングの機体幅方向の一方側を下方から支持する一方支持部と、前記第1ハウジングの機体幅方向の他方側を下方から支持する他方支持部と、を有し、前記出力軸は、機体幅方向において前記一方支持部とオーバーラップする位置に配置されている。
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る草刈機1の全体構成を示す図である。
先ず、図1〜図3を参照して、草刈機1の全体構成の概要を説明する。
草刈機1は、機体2、草刈部3、車輪4、操縦ハンドル5、駆動機構6を備えている。
以下、説明の便宜上、操縦ハンドル5を把持した状態の作業者の前側(図1、図2の矢印A方向)を前方、作業者の後側(図1、図2の矢印B方向)を後方、作業者の右側(図1、図3の矢印C方向)を右方、作業者の左側(図1、図3の矢印D方向)を左方として説明する。また、前後方向X(図1、図2参照)に直交する方向である水平方向を機体幅方向Y(図1、図3参照)として説明する。また、機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方という。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2の中央部から離れる方向である。また、機体外方とは反対の方向を機体内方という。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2の中央部に近づく方向である。
機体2は、ハウジング7とヒンジ8とを有している。ハウジング7は、第1ハウジング7Aと第2ハウジング7Bとを含む。第1ハウジング7Aは、機体幅方向の一方側(右側
)に配置されている。第2ハウジング7Bは、機体幅方向の他方側(左側)に配置されている。ヒンジ8は、前後方向Xに延びており、機体幅方向に並んだ第1ハウジング7Aと第2ハウジング7Bとを接続している。第2ハウジング7Bは、第1ハウジング7Aに対して、ヒンジ8の中心軸心(ヒンジ軸心)C1回りに揺動可能である。
操縦ハンドル5は、作業者が草刈機1を操作するときに把持するためのハンドルである。操縦ハンドル5は、第1ハウジング7Aの後方に向けて延びている。第1ハウジング7A及び後輪4Rを支持している。
以下、草刈機1の構成要素について詳しく説明する。
先ず、機体2を構成するハウジング7(第1ハウジング7A、第2ハウジング7B)とヒンジ8について説明する。
第1ハウジング本体71は、第1上板部71a、第1後板部71b、第1前板部71c、第1側板部71dを有している。第1上板部71a、第1後板部71b、第1前板部71c、第1側板部71dは、金属等の剛性材料より一体に構成されている。
第1前カバー72は、ゴム等の弾性材からなるシートから構成されている。図2に示すように、第1前カバー72は、第1ハウジング本体71の前端部から下方に延設されている。具体的には、図6に示すように、第1前カバー72は、第1前板部71cの前端部にボルトB1により取り付けられ、当該前端部から下方に延設されている(垂れ下がっている)。第1前カバー72は、下方に向かうにつれて前方に移行するように傾斜している。第1前カバー72の機体幅方向の長さは、第1ハウジング本体71の機体幅方向の長さ以上に設定されている。図4に示すように、本実施形態の場合、機体幅方向において、第1前カバー72の右端部は第1ハウジング本体71の右端部と略同じ位置にあり、第1前カバー72の左端部は第1ハウジング本体71の左端部よりも左方に位置している。
図4〜図7に示すように、第2ハウジング7Bは、第2ハウジング本体73と、第2前
カバー74と、を有している。尚、図7では、図示及び説明の都合上、第2前カバー74を省略している。
第2上板部73aは、一方面(表面)が上方を向き且つ他方面(裏面)が下方を向いており、第2草刈部3Bの上方をカバーしている。第2後板部73bは、第2上板部73aの後端部から下方に延設されている。第2後板部73bは、第2草刈部3Bの後方に配置されている。第2前板部73cは、第2上板部73aの前端部から上方且つ前方(斜め上前方)に延設されており、第2草刈部3Bの前方に位置している。第2側板部73dは、第2上板部73aの左端部から下方に延設されている。図7に示すように、第2後板部73bは、第2上板部73aから下方に延びるにつれて後方に移行するように傾斜している。
図4、図5に示すように、第2ハウジング本体73は、第1ハウジング本体71と機体幅方向に並んでいるが、前後方向において第1ハウジング本体71と若干ずれている。具体的には、第2後板部73bは、前後方向において、第1後板部71bよりも後方に配置されている。第2前板部73cは、前後方向において、第1前板部71cよりも後方に配置されている。
図4、図6に示すように、第2ハウジング7Bは、前ガード75を有している。前ガード75は、第2ハウジング本体73の前部に取り付けられている。前ガード75は、金属等の剛性材からなる棒状体を折り曲げて形成されている。前ガード75は、左部材75aと、右部材75bと、前部材75cと、を有している。左部材75aは、第2ハウジング本体73の左端部に固定されて前方に延びている。右部材75bは、第2ハウジング本体73の右端部に固定されて前方に延びている。前部材75cは、第2ハウジング本体73の前方に配置されて機体幅方向に延びている。前部材75cの左部は、左方に向かうにつれて後方に移行しており、左部材75aの前部と繋がっている。前部材75cの右部は、右部材75bの前部と繋がっている。前部材75cは、前後方向において、第1ハウジング本体71よりも前方に配置されている。前部材75cの右端部は、第1ハウジング本体71の前方に位置している。
間において前後方向に延びている。ヒンジ8は、第1ハウジング本体71の左端部と第2ハウジング本体73の右端部とを接続している。図5に示すように、ヒンジ8は、第1円筒部8aと、第2円筒部8bと、軸部8cとを有している。第1円筒部8aは、第1ハウジング本体71に固定されている。具体的には、2つの第1円筒部8aが、第1上板部71aの前部の左縁と後部の左縁にそれぞれ溶接されている。第2円筒部8bは、第2ハウジング本体73に固定されている。具体的には、2つの第2円筒部8bが、第2上板73aの前部の右縁と後部の左縁にそれぞれ溶接されている。
先ず、第1草刈部3Aについて説明する。
図8〜図11に示すように、第1草刈部3Aは、第1回転軸31と、第1支持体32と、第1刈刃33と、第1草巻付き防止体34と、を有している。
図8に示すように、第1回転軸31は、上下方向に延びる軸(第1縦軸)回りに回転する軸である。第1回転軸31の下部には、円筒状のボス35が取り付けられている。第1支持体32は、ボス35の下方において第1回転軸31の下部に取り付けられている。図9に示すように、第1支持体32は、平面視にて略長方形状の板であって、中心部が第1回転軸31に取り付けられ、第1回転軸31の径外方向(軸心から離れる方向)の一方と他方にそれぞれ延設されている。
第1回転軸31の下端部には雄ねじが形成されている。第1回転軸31の雄ねじは第1支持体32の中心穴32aを貫通しており、この貫通した部分にナットN1が螺合されている。これにより、第1支持体32は、ナットN1とボス35との間に挟まれて固定されている。
方向に傾斜している。具体的には、第1上刃33Uの第1延出部33bは、基端部33aから離れるにつれて上方に移行するように傾斜している。第1下刃33Dの第1延出部33bは、基端部33aから離れるにつれて下方に移行するように傾斜している。第2延出部33cは、第1延出部33bの延出端から、基端部33aから離れる方向であって且つ基端部33aと平行な方向(第1回転軸31と直交する方向)に延びている。第2延出部33cの側縁には、草を刈るための刃先33dが形成されている。第2延出部33cの刃先33d及び先端部33e(第1刈刃33の先端部)は、第1支持体32から突出している。言い換えれば、刃先33d及び先端部33eは、第1支持体32と上下方向においてオーバーラップしていない。
底板34aは、円形の板であって、第1草巻付き防止体34の下部に設けられている。図11に示すように、底板34aは第1穴34cと第2穴34dとを有している。第1穴34cは、底板34aの中心に設けられている。第2穴34dは、底板34aの中心から離れた同心円上に2つ設けられている。第1穴34cには、第1回転軸31の下端部に形成された雄ねじが挿通され、当該雄ねじにナットN1が螺合される。第2穴34dには、ボルトB3のねじ軸が挿通されている。ボルトB3のねじ軸は、底板34aの第2穴34d、第1支持体32の中間穴32c、取付板12の取付穴12aに挿通されている。ボルトB3のねじ軸の先端部は、取付穴12aから突出しており、当該先端部にナットN2が螺合されている。これにより、取付板12に対して、第1支持体32及び第1草巻付き防止体34の底板34aが固定されている。ここで、取付板12は、ボス35を介して第1回転軸31に取り付けられているため、第1回転軸31と共に回転する。そのため、取付板12に固定された第1支持体32及び第1草巻付き防止体34も第1回転軸31と共に回転する。また、第1支持体32の回転に伴って、第1刈刃33が第1回転軸31を中心として回転する。
中心C2と筒状部34bとの距離L2に比べて長い(L3>L2)。
第2草刈部3Bについては、第1草刈部3Aと異なる点を中心に説明し、第1草刈部3Aと共通する点については説明を省略する。
図8に示すように、第2草刈部3Bは、第2回転軸36と、第2支持体37と、第2刈刃38と、第2草巻付き防止体39と、を有している。
第2草巻付き防止体39は、第2回転軸36に草が巻き付くことを防止するための部材
である。第2草巻付き防止体39の構成は、第1草巻付き防止体34の構成と同様であるため説明を省略する。
先ず、前輪4Fについて説明する。
図4、図5に示すように、前輪4Fは、一対(2つ)の前輪から構成されている。具体的には、前輪4Fは、第1草刈部3Aの前方(第1刈刃33の前方)に配置された第1前輪4F1と、第2草刈部3Bの前方(第2刈刃38の前方)に配置された第2前輪4F2とを含む。一対の前輪4Fの回転軸41c、43cは、それぞれ別の支持機構13,14によって機体2に対して支持されている。
先ず、第1前輪4F1と、第1前輪4F1の支持機構13について説明する。
第1前輪4F1は、前輪本体41と突出部42とを有している。前輪本体41と突出部42は、金属等の剛性材により一体的に形成されている。前輪本体41は、円板部41aと周板部41bとを有している。円板部41aの中心には回転軸41cが固定されており、当該回転軸41cは円板部41aの中心から機体幅方向の一方側(右側)と他方側(左側)に突出している。周板部41bは、円板部41aの外周から機体幅方向の他方側(左側)に向けて筒状に延出している。周板部41bは、第1前輪4F1が回転したときに主として地面に接触する部分である。突出部42は、周板部41bの機体幅方向の他方側の端部から、前輪本体41の径外方向(回転軸41cから離れる方向)に突出している。突出部42は、前輪本体41の周方向に沿って間隔をあけて複数設けられている。突出部42は、第1前輪4F1が回転したときに地面に食い込むことで滑り止めの機能を発揮する。
第1前輪支持部材15は、第1ハウジング本体71に固定される。具体的には、図5、図6に示すように、第1前輪支持部材15は、ボルトB4及びナットN3によって第1ハウジング本体71の第1上板部71aの下面に固定される。第1前輪支持部材15は、第1ハウジング本体71に固定された状態で前後方向に延びる。第1前輪支持部材15の前部には、第1前輪支持アーム16が取り付けられている。
第1前輪支持アーム16の後端側は、第1軸体18を介して第1前輪支持部材15の前部に枢支されている。第1前輪支持アーム16の前端側には、回転軸41cが回転可能に支持されている。第1レバー17の下部は、第1前輪支持アーム16の後端側に固定されている。これにより、第1レバー17と第1前輪支持アーム16は、第1軸体18を支点として一体的に揺動する。
かうにつれて(前方から後方に向かうにつれて)幅広となるように形成されている。具体的には、第1草巻付き防止部23は、第1前輪支持アーム16の上部に突出した上突出部23aと、第1前輪支持アーム16の下部に突出した下突出部23bとを有している。上突出部23aは、機体幅方向から見た側面視において、頂点が上部に位置する三角形状に形成されている。下突出部23bは、機体幅方向から見た側面視において、頂点が下部に位置する三角形状に形成されている。上突出部23aの前端部は、下突出部23bの前端部よりも前方に位置している。上突出部23aの突出高さは、下突出部23bの突出高さよりも高い。第1草巻付き防止部23は、第1前輪4F1の後方への草の侵入を防ぐことによって、第1前輪4F1に草が巻き付くことを防止する。
具体的には、一対の前輪(第1前輪4F1と第2前輪4F2)は、形状(外径、幅を含む)及び素材が共通している。第2前輪4F2は、第1前輪4F1の前輪本体41、突出部42、円板部41a、周板部41b、回転軸41cと、それぞれ同様の構成をもつ前輪本体43、突出部44、円板部43a、周板部43b、回転軸43cを有している。第2前輪4F2の突出部44は、第1前輪4F1の突出部42と同様に、機体幅方向の他方側に設けられている。つまり、第1前輪4F1の突出部42と第2前輪4F2の突出部44は、機体幅方向の同じ側(左側)に設けられている。
図14、図15に示すように、第2前輪4F2の支持機構14は、第2前輪支持部材19と、第2前輪支持アーム20と、第2レバー21と、を有している。
第2前輪支持アーム20の後端側は、第2軸体22を介して第2前輪支持部材19の前部に枢支されている。第2前輪支持アーム20の前端側には、回転軸43cが回転可能に支持されている。第2レバー21の下部は、第2前輪支持アーム20の後端側に固定されている。これにより、第2レバー21と第2前輪支持アーム20は、第2軸体22を支点として一体的に揺動する。
第2草巻付き防止部24は、第1草巻付き防止部23の上突出部23a及び下突出部23bと、それぞれ同様の構成をもつ上突出部24a及び下突出部24bを有している。第2草巻付き防止部24は、第2前輪4F2の後方への草の侵入を防ぐことによって、第2前輪4F2に草が巻き付くことを防止する。
次に、第1前輪4F1の高さ変更の操作について説明する。第1前輪4F1の高さ変更の操作は、第2レバー21に代えて第1レバー17を操作する点以外は、第1前輪4F2の高さ変更の操作と同様である。
次に、後輪4Rについて説明する。
後輪4Rは、原動機10の動力により駆動する駆動輪(走行輪)である。
図1等に示すように、操縦ハンドル5は、機体2の第1ハウジング7Aに取り付けられており、第1ハウジング7Aの後方(第1草刈部3Aの後方)に延設されている。
図1〜図6に示すように、操縦ハンドル5は、一方支持部51、他方支持部52、連結部53、ハンドル支持部54、第1ハンドル部55、第2ハンドル部56を有している。
ハンドル支持部54は、後輪4Rの上方に配置されており、第1ハンドル部55及び第2ハンドル部56を上方又は下方に揺動可能に支持している。具体的には、第1ハンドル部55の基端部は、ハンドル支持部54の右部に揺動可能に支持されている。第2ハンドル部56の基端部は、ハンドル支持部54の左部に揺動可能に支持されている。第1ハンドル部55と第2ハンドル部56とは、連結部53により連結されている。
図16に示すように、駆動機構6は、原動機10と動力伝達機構60を備えている。
原動機10は、草刈部3及び後輪4Rを駆動するための駆動源となる。本実施形態において、原動機10はエンジンであり、詳しくはディーゼルエンジンである。
図3、図6等に示すように、原動機10は、機体2の第1ハウジング7Aに搭載されている。原動機10は、操縦ハンドル5の前方であって且つ第1草刈部3Aの上方に配置されている。図4に示すように、原動機10は、機体幅方向において、一方支持部51とオーバーラップするが、他方支持部52とはオーバーラップしない位置に配置されている。具体的には、原動機10は、他方支持部52よりも機体幅方向の一方側(右側)に配置されている。図2、図3に示すように、原動機10は、後述する変速装置84を収容する第1伝動ケース(ミッションケース)101の上部に支持されている。
図16に示すように、動力伝達機構60は、後輪動力伝達機構61と、第1動力伝達機構62と、第2動力伝達機構63と、を含む。後輪動力伝達機構61は、原動機10の動力を後輪4Rに伝達する機構である。第1動力伝達機構62は、原動機10の動力を第1草刈部3Aに伝達する機構である。第2動力伝達機構63は、原動機10の動力を第2草刈部3Bに伝達する機構である。
84aに伝達される。図8、図11、図17に示すように、カウンタ軸83及び変速装置84は、第1伝動ケース101に収容されている。第1伝動ケース101は、軸受を介して第1草刈部3Aの第1回転軸31を縦軸回り(上下方向の軸心回り)に回転可能に支持している。
変速装置84は、原動機10から出力される回転動力を変速する。具体的には、変速装置84は、入力軸84aの回転動力を変速して出力軸84bから出力する。図11、図17、図18に示すように、変速装置84は、シフトギヤ95、第2変速ギヤ96、第2スプロケット97、シフトフォーク98を有している。変速装置84は、シフトギヤ95を第2変速ギヤ96と第2スプロケット97に選択的に係合することによって、高速状態(前進状態)と低速状態(後進状態)に変速操作される。
シフトギヤ95を第2変速ギヤ96と第2スプロケット97に選択的に係合する操作は、後述する変速レバー140による変速操作軸89の操作によって、シフトフォーク98を移動させることにより行われる。変速操作軸89は、後述する第3操作ケーブル180を介して変速レバー140に連結されている。
、図16、図17等に示すように、第2動力伝達機構63は、第1ベベルギヤ105、動力取出軸106、第2ベベルギヤ107、ユニバーサルジョイント108、伝動軸109、第3ベベルギヤ110、第4ベベルギヤ111を備えている。第1ベベルギヤ105は、第1回転軸31に装着されており、第1回転軸31と共に回転する。動力取出軸106は、第1回転軸31と直交する方向(機体幅方向)に延びており、一端側に第2ベベルギヤ107が装着されている。第2ベベルギヤ107は、第1ベベルギヤ105と噛み合っている。動力取出軸106の他端側には、ユニバーサルジョイント108を介して伝動軸109の一端側が連結されている。
刈刃クラッチ79が伝達状態にあるとき、原動機10からの動力が第1回転軸31を介して第1刈刃33及び第2刈刃38へと伝達される。そのため、第1刈刃33及び第2刈刃38が回転する。刈刃クラッチ79が遮断状態にあるとき、原動機10からの動力は、第1回転軸31に伝達されないため、第1刈刃33と第2刈刃38へも伝達されない。そのため、第1刈刃33及び第2刈刃38は回転しない。刈刃クラッチ79の伝達状態と遮断状態との切り換え操作は、後述する刈刃クラッチレバー130の揺動により第2操作ケーブル170を操作し、刈刃操作軸64(図11、図17参照)を回動させてシフタ79aを移動させることによって行うことができる。
図1、図2に示すように、操縦ハンドル5には、アクセルレバー120、刈刃クラッチレバー130、変速レバー140、調節レバー150が設けられている。
先ず、図1、図2、図19〜図22に基づいて、アクセルレバー120及び刈刃クラッチレバー130について説明する。
アクセルレバー120及び刈刃クラッチレバー130は、第2ハンドル部56の第2把持部56aの近傍に設けられている。アクセルレバー120は、原動機10の動力を、後輪(走行輪)4Rに伝達しないアイドリング位置と、後輪4Rに伝達する伝達位置とに切
り換え操作可能である。
刈刃クラッチレバー130は、刈刃クラッチ79を伝達状態とする第1位置と遮断状態とする第2位置とに切り換え操作可能である。図19〜図21に示すように、刈刃クラッチレバー130は、刈刃クラッチレバー本体131と、グリップ132と、第2係止部133と、第2規制部134と、を有している。
とき)、刈刃クラッチ79は遮断状態となる。
第2操作ケーブル170は、外筒部材(アウター)171とワイヤ(インナー)172とを有している。ワイヤ171は、外筒部材172に対して移動可能に収容されており、外筒部材171から突出した一端部がバネ139の他端部と接続されている。外筒部材171の一端部は、ブラケット135の第2保持部137に保持されている。外筒部材171の他端部は、機体2の上方において後述する第1支持部材201(図6参照)に支持される。図17に示すように、ワイヤ172の他端部は、刈刃操作軸64の端部に設けられた操作部材65に接続されている。刈刃操作軸64は、刈刃クラッチ79のシフタ79aと接続されており、操作部材65に力を作用させることにより回転する。これにより、刈刃クラッチレバー130の操作によってワイヤ172を移動させることで、刈刃操作軸64を回動させてシフタ79aを移動し、刈刃クラッチ79の伝達状態と遮断状態とを切り換えることができる。
具体的には、アクセルレバー120の第1規制部123は、アクセルレバー120が伝達位置にあるときに、操縦ハンドル5の第2ハンドル部56より上方に突出して第2規制部134の移動経路を遮る。つまり、アクセルレバー120が伝達位置にあるとき、第1規制部123は、図20の仮想線で示す位置にあって第2規制部134の移動経路を遮ることにより、第2規制部134が図19の実線位置から仮想線位置に移動することを阻止する。そのため、刈刃クラッチレバー130を、第2位置から第1位置に切り換えようとしても、第2規制部134の移動が第1規制部123によって阻止され、第1位置に切り換えることができない。これにより、作業者がアクセルレバー120を把持して伝達位置
としているときに、刈刃クラッチレバー130に意図せずに接触した場合でも、刈刃クラッチレバー130が第1位置に切り換わって刈刃(第1刈刃33、第2刈刃38)が回転することがなく安全である。
図1、図2に示すように、変速レバー140及び調節レバー150は、第1ハンドル部55の第1把持部55aの近傍に設けられている。
先ず、変速レバー140について説明する。
図2に示すように、変速レバー本体141は、第1把持部55aの前方に配置されており、上方且つ前方に延びている。変速レバー本体141は、横軸143回りに回動可能に設けられている。横軸143は、第1把持部55aの前方において第1ハンドル部55の下方に配置されており、機体幅方向に延びている。変速レバー本体141は、下部が横軸143回りに回動可能に支持されている。
前板部144bは、上板部144aの前縁から屈曲して下方に延びている。前板部144bは、第3保持部145と第4保持部146とを有している。第3保持部145は、後述する第3操作ケーブル180の外筒部材181の一端部を保持する。第4保持部146は、後述する第4操作ケーブル190の外筒部材191の一端部を保持する。下板部144cは、上板部144aから下方に延びており、第1把持部55aより前方に位置している。下板部144cには、横軸143が取り付けられている、変速レバー本体141の下部は、横軸143を介して下板部144cに対して回動可能に取り付けられている。これにより、図24に実線と仮想線で表したように、変速レバー本体141は、横軸143回りに回動可能となっている。
図24に示すように、第3係止部142は、変速レバー本体141の下部に設けられている。第3係止部142は、横軸143の上方であって且つ上板部144aの下方に配置されている。第3係止部142には、バネ148の一端部が係止されている。バネ148
の他端部は、操作ケーブル180(以下、「第3操作ケーブル180」という)の一端部と接続されている。第3操作ケーブル180は、外筒部材(アウター)181とワイヤ(インナー)182とを有している。ワイヤ181は、外筒部材182に対して移動可能に収容されており、外筒部材182から突出した一端部がバネ148の他端部と接続されている。外筒部材182の一端部は、ブラケット144の第3保持部145に保持されている。図17に示すように、ワイヤ182の他端部は、変速装置84の変速操作軸89に接続されている。
調節レバー150は、第1ハウジング7Aに対する第2ハウジング7Bの角度を調節するためのレバーである。図23、図25に示すように、調節レバー150は、調節レバー本体151と、ケーブル接続部152と、を有している。
図2に示すように、調節レバー本体151は、第1把持部55aの前方に配置され、上下方向に延びている。図25に示すように、調節レバー本体151は、横軸143回りに回動可能に設けられている。調節レバー本体151は、変速レバー本体141の右方に配置され、下部が横軸143に回動可能に支持されている。
出した一端部(第4操作ケーブル190の基端部)がケーブル接続部152に接続されている。
しており、機体幅方向においてヒンジ軸心C1とオーバーラップしている。
調節レバー本体151を後方に揺動して第2溝穴222の最後方に位置する係止部222aに係止したとき、第4操作ケーブル190のワイヤ192が操縦ハンドル5側に最も引っ張られた状態となり、外筒部材191の他端部から突出するワイヤ192の突出量が最小となる。図27に実線で示すように、この状態では、ケーブル支持部202cと枢支軸194とワイヤ192の先端部とが同一直線SL上に配置され、第2ハウジング7Bが第1ハウジング7Aに対して傾いていない第1位置に保持される。調節レバー本体151を第2溝穴222の最前方に位置する係止部222dに係止したとき、第4操作ケーブル190のワイヤ192が揺動リンク193側に最も引っ張られた状態となり、外筒部材191の他端部から突出するワイヤ192の突出量が最大となる。図27に仮想線で示すように、この状態では、第2ハウジング7Bが第1ハウジング7Aに対して最も傾斜した第2位置に保持される。
図8に示すように、第2ハウジング7Bが第1ハウジング7Aに対して傾いていない第1位置に保持された状態では、第1刈刃33と第2刈刃38とが同じ高さに並ぶため、広い面積の平面の草刈りを行うことができる。図28に示すように、第2ハウジング7Bが第1ハウジング7Aに対して傾斜した位置(第2位置〜第4位置)に保持された状態では、第1刈刃33に対して第2刈刃38が傾斜するため、平面部と法面部とを有する畦や土手等において、第1刈刃33によって平面部の草刈り、第2刈刃38によって法面部の草刈りを行うことができる。また、平面部に対する法面部の傾斜角度に応じて、第1ハウジング7Aに対する第2ハウジング7Bの角度を調節することができる。
草排出カバー210は、ハウジング7に設けられた切欠部70と共に、第1刈刃33及び第2刈刃38により刈り取られてハウジング7の内部に溜まった草をハウジング7の外部に間欠的に排出する草排出機構を構成している。
第1切欠部70aは、第1ハウジング本体71の第1後板部71bに設けられている。第1切欠部70aは、第1後板部71bの左下部の角を略矩形状に切り欠いて形成されている。図3、図5に示すように、第1後板部71bには、第1切欠部70aの右方に第3切欠部70cが設けられている。第3切欠部70cは、後輪4Rの前方において、第1後板部71bの下部を切り欠いて形成されている。第3切欠部70cの切り欠き高さ(第3切欠部70cの上縁)は、第1切欠部70aの切り欠き高さ(第1切欠部70aの上縁)よりも低い。第3切欠部70cの左部は、第1切欠部70aの右部と繋がっている。第1後板部71bは、右部(第3切欠部70cよりも右方部分)に、切り欠かれていない非切欠部71hを有している。図3に示すように、この非切欠部71hには、ゴム等から形成された弾性板77がボルトB11等により取り付けられている。図2に示すように、弾性板77は、非切欠部71hから下方に向けて延びている。
部73bに設けられている。第2切欠部70bは、第2後板部73bの右下部の角を略矩形状に切り欠いて形成されている。図30に示すように、第2切欠部70bは第1切欠部70aよりも後方に位置している。図3に示すように、第2切欠部70bの切り欠き高さ(第2切欠部70bの上縁)は、第1切欠部70aの切り欠き高さ(第1切欠部70aの上縁)と略同じである。
第1部材211は、第1ハウジング7Aに取り付けられている。第1部材211は、金属等の剛性材から形成されている。第1部材211は、取付板部211aとカバー板部211bとを有している。図29に示すように、カバー板部211bは取付板部211aに対して傾斜している。取付板部211aとカバー板部211bとは、金属等の剛性材からなる板を折り曲げることにより構成されている。図30に示すように、取付板部211aは、第1ハウジング本体71の第1上板部71aの上面にボルトB12及びナットN8により取り付けられる。取付板部211aの具体的な取り付け位置は、第1上板部71aに設けられた長穴71gとヒンジ8との間である。取付板部211aは、右前部が矩形状に切り欠かれており、この切り欠かれた部分に長穴71gが配置されている。取付板部211aは、第1上板部71aに取り付けられた状態で、第1上板部71aの上方、ヒンジ8の上方、第2上板部73aの上方に跨って配置される。
図3、図29、図30に示すように、弾性板213は、下部に可動部213aを有している。詳しくは、弾性板213の第1部材211に対する取付部分215(取付部材215が設けられた部分)よりも下方が、第1部材211に対して揺動可能な可動部213aとなっている。可動部213aは、取付部分215を支点として第1部材211に対して前方又は後方に揺動可能である。図29に示すように、第2部材212は、第1部材211に対する取付部分215が、刈刃(第1刈刃33、第2刈刃38)よりも上方に配置されている。言い換えると、取付部分215の高さH2は、刈刃(第1刈刃33、第2刈刃
38)の高さH3よりも高い。また、弾性板213の上下方向の長さL6(弾性板213が屈曲していない状態における上下方向の長さ)は、第1部材211の上下方向の長さL7の2倍以上に設定されている。
以下、草排出機構(切欠部70、草排出カバー210)の作用について説明する、
草刈部3の第1刈刃33及び第2刈刃38が回転して草が刈り取られると、刈り取られた草は、ハウジング7(第1ハウジング7Aと第2ハウジング7B)の内部で後方に移動する。ここで、第1後板部71bと第2後板部73bは、後方に向かうにつれて機体内方に移行しているため、ハウジング7の内部で後方に移動した草は、第1後板部71bと第2後板部73bの内面に沿って機体内方に移動し、切欠部70に到達するが、切欠部70を覆う草排出カバー210により受け止められる。そのため、草刈りの継続に伴って、刈り取られた草がハウジング7の内部に蓄積していく。
以下、上記実施形態の草刈機1の効果について説明する。
この構成によれば、アクセルレバー120が伝達位置にあるときに、第1規制部123が第2規制部134の移動経路を遮ることで第2規制部134の移動が阻害されるため、刈刃クラッチレバー130が第1位置に切り換わることを確実に阻止できる。
この構成によれば、第1規制部123と第2規制部134とを交差する角度で接触させることができるため、第1規制部123と第2規制部134とを確実に接触させて、第2規制部134の移動を阻止することが可能となる。
また、アクセルレバー120は、操縦ハンドル5の下方において横軸回りに回動可能に設けられたアクセルレバー本体121を有し、第1規制部123は、アクセルレバー本体121から上方に延設されている。
また、刈刃クラッチレバー130は、操縦ハンドル5の上方且つ第1規制部123よりも前方において縦軸138回りに回動可能に設けられた刈刃クラッチレバー本体131を有し、第2規制部134は、刈刃クラッチレバー本体131から後方に延設されている。
また、草刈機1は、機体2と、機体2に搭載され且つ下向きに延びる出力軸10aを有する原動機10と、機体幅方向の一方側に配置された第1草刈部3Aと、機体幅方向の他方側に配置された第2草刈部3Bと、第1草刈部3Aの後方に配置された後輪4Rと、第1草刈部3Aの前方に配置された第1前輪4F1と、第2草刈部3Bの前方に配置された第2前輪4F2と、第1草刈部3Aの後方に延設された操縦ハンドル5と、を備え、原動機10は、操縦ハンドル5の前方であって且つ第1草刈部3Aの上方に配置され、出力軸10aは、後輪4Rよりも機体幅方向の一方側に配置されている。
この構成によれば、原動機10の重心位置を後輪4Rに近づく方向にずらすことができるため、操縦ハンドル5を把持した状態で後輪4Rを支点として機体2の前部を持ち上げる操作を容易に行うことが可能となる。
1回転軸31と共に回転する第1刈刃33と、を有し、第2草刈部3Bは、原動機10からの動力により回転する第2回転軸36と、第2回転軸36と共に回転する第2刈刃38と、を有し、出力軸10aは、第1回転軸31及び第2回転軸36よりも後方に配置されている。
また、機体2は、第1草刈部3Aの上方をカバーする第1ハウジング7Aと、第2草刈部3Bの上方をカバーする第2ハウジング7Bと、を有し、操縦ハンドル5は、第1ハウジング7Aの機体幅方向の一方側を下方から支持する一方支持部51と、第1ハウジング7Aの機体幅方向の他方側を下方から支持する他方支持部52と、を有し、出力軸10aは、機体幅方向において一方支持部51とオーバーラップする位置に配置されている。
また、原動機10は、他方支持部52よりも機体幅方向の一方側に配置されている。
また、草刈機1は、機体2と、機体幅方向の一方側に配置された第1草刈部3Aと、機体幅方向の他方側に配置され且つ前後方向に延びるヒンジ軸心C1回りに第1草刈部3Aに対して揺動可能な第2草刈部3Bと、第1草刈部3Aの前方に配置された第1前輪4F1と、第2草刈部3Bの前方に配置された第2前輪4F2とを含む一対の前輪と、を備え、一対の前輪は、外径、幅及び機体2に対して当該前輪の回転軸を支持する支持機構13,14が共通している。
また、機体2は、第1草刈部3Aの少なくとも上方をカバーする第1ハウジング7Aと、第2草刈部3Bの少なくとも上方をカバーする第2ハウジング7Bと、を有し、第1前輪4F1は、第1ハウジング7Aの前端部の前方と後方とに跨って配置され、第2前輪4F2は、第2ハウジング7Bの前端部の前方と後方とに跨って配置されている。
また、第1前輪4F1の回転軸41cは第1ハウジング7Aよりも前方に配置され、第2前輪4F2の回転軸43cは第2ハウジング7Bよりも前方に配置されている。
また、第1ハウジング7Aは、第1草刈部3Aの上方をカバーする第1ハウジング本体71と、第1ハウジング本体71の前端部から下方に延設された第1前カバー72と、を有し、第2ハウジング7Bは、第2草刈部3Bの上方をカバーする第2ハウジング本体73と、第2ハウジング本体73の前端部から下方に延設された第2前カバー74と、を有し、第1前カバー72は、下端部から上方に切り込まれた第1切り込み部72aを有し、第2前カバー74は、下端部から上方に切り込まれた第2切り込み部74aを有し、第1前輪4F1は、第1切り込み部72aの前方と後方とに跨って配置され、第2前輪4F2は、第2切り込み部74aの前方と後方とに跨って配置されている。
また、第1前カバー72及び第2前カバー74は、弾性材からなるシートから構成されている。
また、第1前輪4F1及び第2前輪4F2は、機体幅方向の他方側に、径外方向に突出する滑り止め用の突出部42,44を有している。
また、筒状部34bは、刈刃33,38が内方向に揺動したときに、刈刃33,38の先端部33e,38eと基端部33a,38aとの間の中間部が接触する位置に配置されている。
また、草巻付き防止体34,39は筒状部34b,39bの下部に底板34a,39aを有し、支持体32,37は底板34a,39aに取り付けられている。
取り付けることができ、筒状部34b,39bに対する刈刃33,38の取り付けを確実に且つ正確に行うことができる。
また、筒状部34b,34bは、底板39a,39aに近づくにつれて小径となる円錐台状に形成されている。
また、刈刃33,38の基端部33a,38aを支持体32,37に対して枢支する枢支部材11を備え、枢支部材11は、刈刃33,38の基端部33a,38aと支持体32,37とを貫通するねじ軸を有するボルト11aと、ボルト11aのねじ軸に螺合される袋ナット11bと、を有している。
また、草刈機1は、縦軸回りに回転する刈刃33,38と、刈刃33,38の上方を覆う上板部71a,73aと、上板部71a,73aから下方に延設されて刈刃33,38の後方を覆う後板部71b,73bと、を有するハウジング7と、ハウジング7に取り付けられた第1部材211と、第1部材211に取り付けられると共に第1部材211に対して揺動可能な可動部213aを含む第2部材212と、を有する草排出カバー210と、を備え、後板部71b,73bは、刈刃33,38により刈り取られた草を後方へ通過させる切欠部70a,70bを有し、第2部材212は、切欠部70a,70bの後方を覆い且つ第1部材211に対する取付部分215が刈刃33,38よりも上方に配置されている。
この構成によれば、ハウジング7の後板部71b,73bと草排出カバー210の第2部材212との前後方向の距離を長く確保することができる。そのため、ハウジング7を大型化することなく、ハウジング7内の後部に蓄積される草の量を増加させることができる。これにより、ハウジング7の内部に蓄積した草を、大きな塊としてハウジング7の外部に円滑に排出することが可能となる。
この構成によれば、ハウジング7内部に蓄積した草の塊を、草排出カバー210を介して後輪4Rの回転軸45よりも前方に排出することができる。そのため、草の塊の排出に後輪4Rの回転が影響を及ぼすことを防止できる。
この構成によれば、第1部材211に草が引っ掛かってハウジング7の外部への排出が阻害されることが防止され、ハウジング7の内部に蓄積した草をハウジング7の外部に円滑に排出することができる。
また、後輪4Rは第1ハウジング7Aの後方に配置され、第2切欠部70bは第1切欠部70aよりも後方であって且つ後輪4Rの側方に設けられている。
また、草刈機1は、第1ハウジング7Aと、第1ハウジング7Aに対してヒンジ軸心回りに揺動可能な第2ハウジング7Bと、を含む機体2と、機体2に搭載された原動機10と、原動機10の動力により駆動する走行輪(後輪)4Rと、機体幅方向の一方側に配置され且つ第1ハウジング7Aにカバーされた第1刈刃33を有する第1草刈部3Aと、機体幅方向の他方側に配置され且つ第2ハウジング7Bにカバーされた第2刈刃38を有する第2草刈部3Bと、原動機10の回転動力を変速して走行輪4Rに伝達する変速装置84を収容するミッションケース101と、第1ハウジング7Aの後方に延設された操縦ハンドル5と、操縦ハンドル5に設けられた操作部(調節レバー150)に接続された基端部と、第2ハウジング7Bの上方に支持された先端部とを有し、操作部の操作に基づいて第2ハウジング7Bを揺動させる引張力の付与又は解除を行う操作ケーブル(第4操作ケーブル190)と、ミッションケース101を第1ハウジング7Aの上方に支持する支持部材であって、操作ケーブル190の中途部を支持するケーブル支持部202cを有する支持部材(第2支持部材202)と、を備えている。
減することができ、草刈機1を軽量化することができる。
また、ワイヤ192の外筒部材191からの突出量が最小であるときに、ケーブル支持部202cと枢支軸194とワイヤ192の先端部とが一直線上(直線SL上)に配置される。
また、支持部材202は第1ハウジング7Aの上部に固定されており、伝達機構ケース102は第2ハウジング7Bの上方に配置されている。
この構成によれば、操作ケーブル190を第1ハウジング7Aの上方から第2ハウジング7Bの上方にわたって円滑に配策することができる。
この構成によれば、第2ハウジング7Bが第1ハウジング7Aに対してヒンジ軸心回りに揺動させたときに、ワイヤ192に対して過剰な曲げ力が加わることが防がれ、ワイヤ192の曲がりや破断を防止することができる。
この構成によれば、第1把持部55a及び第2把持部56aを把持する作業者は、第1前輪4F1及び第2前輪4F2よりも機体幅方向の一方側に寄った位置で草刈機1を操縦することができる。そのため、第1前輪4F1を平面に接地し、第2前輪4F2を傾斜面(法面)に接地して草刈機1を走行させた場合に、作業者は傾斜面から離れた位置を安全に歩行しながら草刈機1を操作することができ、操作性に優れている。
また、原動機10は、他方支持部52よりも機体幅方向の一方側に配置されている。
づけることができ、草刈機1の操作性が向上する。
2 機体
3A 第1草刈部
3B 第2草刈部
4R 後輪
4F1 第1前輪
4F2 第2前輪
5 操縦ハンドル
7A 第1ハウジング
7B 第2ハウジング
10 原動機
10a 出力軸
51 一方支持部
52 他方支持部
55a 第1把持部
55 第1ハンドル部
56a 第2把持部
56 第2ハンドル部
Claims (4)
- 機体と、
機体幅方向の一方側に配置された第1草刈部と、
機体幅方向の他方側に配置された第2草刈部と、
前記第1草刈部の後方に配置された後輪と、
前記第1草刈部の前方に配置された第1前輪と、
前記第2草刈部の前方に配置された第2前輪と、
前記第1草刈部の後方に延設された操縦ハンドルと、
前記機体に搭載され且つ下向きに延びる出力軸を有する原動機と、
変速装置を収容するミッションケースと、
を備え、
前記機体は、前記第1草刈部の上方をカバーする第1ハウジングを有し、
前記操縦ハンドルは、機体幅方向の一方側に設けられた第1把持部を有する第1ハンドル部と、機体幅方向の他方側に設けられた第2把持部を有する第2ハンドル部と、前記第1ハウジングの機体幅方向の一方側を下方から支持する一方支持部と、前記第1ハウジングの機体幅方向の他方側を下方から支持する他方支持部と、を有し、
機体幅方向において、前記後輪の幅方向中心と前記第1把持部との距離は、前記後輪の幅方向中心と前記第2把持部との距離よりも大きく、
前記一方支持部は、機体幅方向において前記出力軸及び前記ミッションケースとオーバーラップする位置に配置されている草刈機。 - 前記第1ハウジングは、前記第1草刈部の上方に配置された第1上板部を有し、
前記第1上板部の下面には、前後方向に延びる溝を有する一対の保持部材が機体幅方向に間隔をあけて固定され、
前記一方支持部の前部は、一方の前記保持部材の溝に嵌め入れられて固定され、
前記他方支持部の前部は、他方の前記保持部材の溝に嵌め入れられて固定され、
前記一方の前記保持部材は、機体幅方向において前記出力軸及び前記ミッションケースとオーバーラップする位置に配置されている請求項1に記載の草刈機。 - 機体幅方向における前記第1把持部と前記第2把持部との間の中心は、前記第1前輪及び前記第2前輪よりも機体幅方向の一方側に位置している請求項1又は2に記載の草刈機。
- 前記原動機は、前記他方支持部よりも機体幅方向の一方側に配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の草刈機。
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