JP6886548B2 - プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタに関する。
従来、プリンタに設けられたカバーを開閉させる場合、ユーザが操作レバーやボタンを操作する必要があった。例えば、特許文献1のプリンタのロック機構では、上部カバーを開く場合に、操作レバーを把持し、所定の方向へ引き寄せる必要があった。また、特許文献2のプリンタカバーのロック装置では、カバーを開けるときには、解除ボタンを押下する必要があった。
特開2011−037058号公報 特開平10−114129号公報
ところで、近年、特定の操作レバーやボタンを操作することなく、カバー自体に直接操作することによってカバーの開閉が可能となる利便性の高いプリンタが要請されている。
別の観点では、カバーの開閉のための操作レバーやボタンを設けた場合、プリンタの使用環境によっては、防水対策の観点から操作レバーやボタンに対する防水シールが必要となり、コスト増加の要因となり得る。また、カバーの表面にディスプレイパネルを設置する場合には、操作レバーやボタンを設けることでパネルサイズの低下を余儀なくされることもある。
そこで、本開示は、プリンタに設けられたカバーを開放または閉鎖するときの操作性を高めることを目的とする。
本開示の一観点は、第1係合部が設けられた筐体と、
前記筐体を閉鎖または開放し、第2係合部が設けられたカバーと、
印字媒体を搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラに対向して設けられ、前記印字媒体に印字を行う印字ヘッドと、
印字ヘッドを搬送ローラに押圧するための付勢力を与える付勢部材と、
前記付勢部材の付勢力に対する反発力を利用して、前記筐体を開放した前記カバーに対する第1方向の押下操作によって前記第1係合部と前記第2係合部をロックさせて前記筐体を閉鎖し、前記筐体を閉鎖した前記カバーに対する前記第1方向の押下操作によって前記第1係合部と前記第2係合部のロックを解除させて前記筐体を開放するカバーロック機構と、
を備えたプリンタである。
本開示に係るプリンタによれば、プリンタに設けられた開閉カバーを開放または閉鎖するときの操作性を高めることができる。
実施形態に係るプリンタについて、開閉カバーが開放状態である場合を示す斜視図である。 実施形態に係るプリンタについて、開閉カバーが閉鎖状態である場合を示す斜視図である。 実施形態に係るプリンタの主要部分についての側面図である。 実施形態に係るプリンタにおいて、開閉カバーを閉鎖状態とするときの斜視拡大図である。 開閉カバーを閉鎖させるときの係合ピンと係合溝の係合状態を説明する図である。 開閉カバーを閉鎖させるときの係合ピンと係合溝の係合状態を説明する図である。 開閉カバーが閉鎖した状態での係合ピンと係合溝の係合状態を説明する図である。 開閉カバーを開放させるときの係合ピンと係合溝の係合状態を説明する図である。 開閉カバーを開放させるときの係合ピンと係合溝の係合状態を説明する図である。 実施形態の変形例において、係合ピンのセルフセンタリング機能について説明する図である。 実施形態の変形例において、係合ピンと係合溝の係合状態を説明する図である。
(1)プリンタの構成
以下、本実施形態に係るプリンタについて、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ1について、開閉カバー3が開放状態である場合を示す斜視図である。図2は、実施形態に係るプリンタ1について、開閉カバー3が閉鎖状態である場合を示す斜視図である。図3は、本実施形態に係るプリンタ1の主要部分についての側面図である。
本実施形態のプリンタ1は、図1および図2に示すように、例えば、概ね直方体形状に形成された携帯型のラベルプリンタであり、筐体2と、開閉カバー3と、プラテンローラ5と、サーマルヘッド6とを備える。
以下の説明では、直方体形状のプリンタ1の長辺に沿った方向を前後方向と定義する。このとき、図1に示すように、シャフト12からプラテンローラ5の側に向かう方向を前方(FR)と定義し、その反対側を後方(RR)と定義する。図1において、後方(RR)から前方(FR)を見たときに左側をLHと定義し、右側をRHと定義する。
筐体2は、プリンタ1の外形形状に合わせて形成されている。
図1に示すように、開閉カバー3が開放状態のときには、ロール紙Rの収容室RSに対して外部からアクセス可能となる。収容室RSは、ロール紙Rを収容する空間である。ロール紙Rは、帯状の連続紙Pがロール状に巻回されたものである。本実施形態のプリンタ1では、ロール紙Rから連続紙Pが繰り出されて印字が行われる。なお、連続紙Pが、帯状の台紙と、台紙上に予め決められた間隔毎に仮着された複数枚のラベルとを備えていてもよい。その場合には、ラベル上に印字が行われる。
前述したように、開閉カバー3は、収容室RSを開放または閉鎖する(つまり、筐体2を開放または閉鎖する)ためのカバーである。開閉カバー3の前方端が筐体2に対して離間および接近する方向に揺動可能なように、開閉カバー3の後方端が筐体2の後方端部においてシャフト12によって軸支されている。
図1に示すように、筐体2の前方には、プラテンローラ(搬送ローラ)5が正逆方向に回動自在の状態で軸支されている。プラテンローラ5は、ロール紙Rから繰り出される連続紙Pを搬送する搬送手段であり、連続紙Pの幅方向に沿って延在した状態で形成されている。なお、プラテンローラ5は、ステッピングモータ(図示せず)等に機械的に連結されて駆動される。
図2に示すように、開閉カバー3が閉鎖した状態において、開閉カバー3の上面にはタッチパネル3aが設けられており、タッチパネル3aを介してユーザに対する入出力インタフェースが提供される。
サーマルヘッド6は、例えば、文字、記号、図形またはバーコード等のような情報を、ロール紙Rから繰り出される連続紙P上に印字する印字手段である。図3に示すように、開閉カバー3が閉鎖状態のときに、サーマルヘッド6の印字面が通紙ルートに向き、かつプラテンローラ5に対向するようにしてサーマルヘッド6が設けられている。サーマルヘッド6の印字面には、通電により発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)が連続紙Pの幅方向に沿って並んで設置されている。サーマルヘッド6は、サーマルヘッド6に印字信号を伝送する配線基板(図示せず)に接続されている。
本実施形態のプリンタ1では、開閉カバー3の開放または閉鎖が、開閉カバー3の上面に対する押下操作(つまり、ワンタッチ操作)で行われ、開閉カバー3の開放または閉鎖のための操作レバーや操作釦は設けられていない点に特徴がある。開閉カバー3の上面に対する押下操作は、開閉カバー3の上面の任意の位置に対する操作でよい。
開閉カバー3が閉鎖しているときには、開閉カバー3の係合部材30R,30L(以下適宜、総称して、あるいは個別に「係合部材30」と表記する。)がそれぞれ、筐体2の側壁2wに設けられた係合溝20R,20L(以下適宜、総称して、あるいは個別に「係合溝20」と表記する。)とロックした状態となる。係合溝20は第1係合部の一例であり、係合部材30は第2係合部の一例である。
係合部材30と係合溝20のロック、および、ロックの解除については、後述する。
図1には図示されていないが、サーマルヘッド6の裏側にはサーマルヘッド6をプラテンローラ5に押圧するための付勢力を与える付勢部材としてのコイルばね61(図3参照)が設けられている。
図3を参照すると、開閉カバー3が閉鎖され、印字が行われているときには、ロール紙Rから繰り出される連続紙Pがプラテンローラ5によって搬送されつつ、プラテンローラ5とサーマルヘッド6の間で挟持される。このとき、サーマルヘッド6は、コイルばね61の付勢力によってプラテンローラ5に押し付けられ、それによって印字に適したヘッド圧が生成される。
(2)開閉カバーのカバーロック機構の構成
本実施形態のプリンタ1は、付勢部材としてのコイルばね61の付勢力に対する反発力を利用して、筐体2を開放した開閉カバー3に対する押下操作によって係合溝20と係合部材30をロックさせて筐体2を閉鎖し、筐体2を閉鎖した開閉カバー3に対する押下操作によって係合溝20と係合部材30のロックを解除させて筐体2を開放するカバーロック機構を備える。
このカバーロック機構について、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係るプリンタ1において、開閉カバー3を閉鎖状態とするときの斜視拡大図である。
図4に示すように、係合溝20Rは、筐体2の側壁2wの先端近傍に形成されており、全体として逆Mの字形状の溝をなしている。本実施形態では、係合溝20Rよりも後方にプラテンローラ5が設けられているが、この構成に限定されない。つまり、係合溝20Rとプラテンローラ5の前後関係は逆にしてもよい。
開閉カバー3において係合溝20に対応して設けられている係合部材30Rは、係合ピン31とコイルばね32とを含む。係合ピン31は、係合溝20内を移動可能な係合体の一例である。係合ピン31は、係合部材30Rの取付軸30Cからオフセットして形成されており、開閉カバー3が閉じられたときに少なくとも一部が係合溝20に入り込む。コイルばね32は、係合ピン31を軸方向の外側に付勢する。つまり、係合ピン31が取付軸30Cに沿って押下げられると係合ピン31を元の位置に戻そうとする付勢力(つまり、ばねの復元力)が働くようになっている。
以下の説明において、係合部材30の係合ピン31が係合溝20内に入っている状態を、係合溝20と係合部材30が係合した状態、又は、係合溝20と係合ピン31が係合した状態という。係合ピン31が係合溝20内のロック位置に位置する状態を、係合溝20と係合部材30がロックした状態、又は、係合溝20と係合ピン31がロックした状態という。
係合ピン31が係合溝20の最も奥の位置(最も低い位置)まで移動した場合には、開閉カバー3に設けられたギア41が、プラテンローラ5のギア51に嵌合してプラテンローラ5を順方向に回転させるように構成されている。ギア41とギア51の組合せは、ローラ回転機構の一例である。
サーマルヘッド6の裏側(つまり、プラテンローラ5の反対側)には、1または複数のコイルばね61(付勢部材の一例)が設けられる。コイルばね61は、サーマルヘッド6をプラテンローラ5に押し付ける付勢力を生じさせる。同時に、この付勢力の反作用としてプラテンローラ5からサーマルヘッド6に向かう方向に反発力が生ずる。後述するが、この反発力によって、係合部材30の係合ピン31が係合溝20のロック位置(後述する)に維持される。
(3)開閉カバーのロックおよびロックの解除
次に、開閉カバー3のロックおよびロックの解除について、図5〜図9を参照して説明する。図5および図6は、開閉カバーを閉鎖させるときの係合ピンと係合溝の係合状態を説明する図である。図7は、開閉カバーが閉鎖した状態での係合ピンと係合溝の係合状態を説明する図である。図8および図9は、開閉カバーを開放させるときの係合ピンと係合溝の係合状態を説明する図である。図5〜図9は順に、開閉カバー3がロックするまでの過程と、ロックが解除されるまでの過程とを示している。
各図に記載されている係合溝20は、第1溝領域21、第2溝領域22、第3溝領域23、および、第4溝領域24からなる。
第1溝領域21は、係合ピン31の入口b1から境界b2までの溝領域である。第2溝領域22は、境界b2から境界b3までの溝領域である。第3溝領域23は、境界b3から境界b4までの溝領域である。第4溝領域24は、境界b4から出口b5までの溝領域である。
第1溝領域21では、入口b1において最も溝が深く、境界b2にいくにつれて溝が浅くなっている。境界b2を境にして溝が深くなるが、第2溝領域22は全体として溝の深さ概ね一定である。境界b3を境にして溝がさらに深くなるが、第3溝領域23は全体として溝の深さ概ね一定である。境界b4を境にして溝がさらに深くなるが、第4溝領域24は全体として溝の深さ概ね一定である。
(3−1)係合ピン31が係合溝20へ導入される場合(図5A,図5B)
開放状態の開閉カバー3をその上面からオペレータの手で押下げていくと、図5Aに示すように、係合部材30の係合ピン31が係合溝20の第1溝領域21の入口b1に導入される。この時点では、図5Bに示すように、サーマルヘッド6はプラテンローラ5に接触せず、開閉カバー3のギア41はプラテンローラ5のギア51に接触していない。
(3−2)係合ピン31が係合溝20に最も深く進入した場合(図6A,図6B)
図6Aに示すように、開閉カバー3をその上面からオペレータの手でさらに押下げていくと、係合ピン31は境界b2を越えて第2溝領域22の最も下方に変位する。このとき、境界b2を境にして溝が深くなるが、係合部材30のコイルばね32の付勢力によって第2溝領域22の溝の表面に追従して係合ピン31が下方に進み、押下を止めたとしても第1溝領域21に逆行することはない。
係合ピン31が第2溝領域22の最も下方の位置に達すると、コイルばね61が最も縮みサーマルヘッド6に与えられる付勢力が最大になる。
このとき、図6Bに示すように、ギア41がギア51に嵌合してプラテンローラ5のギア51を図6Bの反時計回りに回転させる。ギア51の反時計回りの回転によってプラテンローラ5が順方向に回転するため、プラテンローラ5の上流側で印字媒体の弛みが生じている場合には、その弛みが解消する。
(3−3)係合ピン31がロック位置に達した場合(図7A,図7B)
図6Aに示した状態では係合ピン31がさらに下方に進むことはできないため、オペレータは開閉カバー3の押下げを止め、開閉カバー3から手を離す。すると、コイルばね61の付勢力F1に対する反発力F2によって開閉カバー3が上方に移動する。その結果、係合ピン31は、第2溝領域22の境界b2の壁に沿って上方に移動し、境界b3を越えて、第2溝領域22より深い第3溝領域23に移動する。このとき、境界b3を境にして溝が深くなるが、係合部材30のコイルばね32の付勢力によって第3溝領域23の溝の表面に追従して係合ピン31が移動し、第2溝領域22に逆行することはない。
その結果、図7Aに示すように、係合ピン31はコイルばね61の付勢力F1に対する反発力F2によって、第3溝領域23の最も上方の位置(ロック位置)で停止する。このとき、コイルばね61の付勢力F1に対する反発力F2によって係合溝20内のロック位置に押圧された状態となる。ロック位置近傍の溝形状は概ね逆U字状をなしており、外力が加わらない限り、ロック位置から係合ピン31が外れることはない。すなわち、開閉カバー3が筐体2を閉鎖するときには、コイルばね61の付勢力F1に対する反発力F2によって係合溝20と係合部材30のロックが維持される。
(3−4)係合ピン31がロック位置から解除される場合(図8A,図8B)
コイルばね61の付勢力F1に対する反発力F2に対抗して、閉鎖状態の開閉カバー3をその上面からオペレータの手で押下げていくと、図8Aに示すように、係合ピン31は境界b4を越えて第4溝領域24の最も下方に変位する。係合ピン31がこの位置に達すると、コイルばね61が最も縮みサーマルヘッド6に与えられる付勢力が最大になる。なお、境界b3を境に第3溝領域23は第2溝領域22よりも深くなっており、また、係合部材30のコイルばね32の付勢力によって係合ピン31は溝の表面に沿って移動するため、係合ピン31が第2溝領域22に逆行することはない。
このとき、図8Bに示すように、ギア41がギア51に嵌合してプラテンローラ5のギア51を図8Bの反時計回りに回転させる。ギア51の反時計回りの回転によってプラテンローラ5が順方向に回転するため、プラテンローラ5の上流側で印字媒体の弛みが残っている場合には、その弛みが解消する。
(3−5)係合ピン31が係合溝20から離れる場合(図9A,図9B)
図8Aに示した状態では係合ピン31がさらに下方に進むことはできないため、オペレータは開閉カバー3の押下げを止め、開閉カバー3から手を離す。すると、コイルばね61の付勢力に対する反発力によって開閉カバー3が上方に移動する。このとき、境界b4を境に第4溝領域24は第3溝領域23よりも深くなっており、また、係合部材30のコイルばね32の付勢力によって係合ピン31は溝の表面に沿って移動するため、係合ピン31が第3溝領域23に逆行することはない。
その結果、図9Aに示すように、係合ピン31は、第4溝領域24の壁に沿って上方に移動し、出口b5から係合溝20を離れる。
すなわち、開閉カバー3が筐体2を開放するときには、コイルばね61の付勢力に対する反発力に対抗する、開閉カバー3に対する押下操作によって、係合溝20と係合部材30のロックが解除される。
以上説明したように、本実施形態のプリンタ1では、開閉カバー3による収容室RSの開放または閉鎖は、開閉カバー3に対する押下操作に応じた係合溝20と係合部材30のロックの維持、またはロックの解除によって行われ、開閉カバー3が収容室RSを閉鎖しているときには、コイルばね61の付勢力に対する反発力によって係合溝20と係合部材30のロックが維持される。そのため、開閉カバー3の開閉がワンタッチ操作によって可能であり、開閉カバー3を開放または閉鎖するときの操作性を高めることができる。
(4)変形例
本実施形態の変形例について、以下説明する。
(4−1)変形例1
上述した実施形態において、開閉カバー3を閉鎖するときに、係合ピン31を係合溝20の出口b5ではなく入口b1から確実に進入することを目的として、開閉カバー3に係合ピン31を支持するための支持部35を設けてもよい。この支持部35の機能について、図10を参照して説明する。
図10は、支持部35を用いた、係合ピン31のセルフセンタリング機能について説明する図である。図10に示すように、開閉カバー3において係合部材30の外側に支持部35が設けられる。この支持部35は、係合ピン31の折り曲げ部31bが当接可能に設けられている。図10Aは、係合ピン31が支持部35の中心位置351cにある、係合ピン31の安定状態を示している。図10Bは、何らかの外力が働いて係合ピン31がセンタ位置351cからずれた状態を示している。
図10に示すように、支持部35は、センタ位置351cにおいて板厚が最も薄く、係合部材30の取付軸30Cから遠ざかるにつれて板厚が徐々に厚くなる傾斜壁351dを有する。図10Bに示すように、係合ピン31の折り曲げ部31bがセンタ位置351cからずれて傾斜壁351dに移動すると、センタ位置351cよりも傾斜壁351dの厚みが大きいため、コイルばね32が縮み、図中の矢印の向きの復元力fが発生する。この復元力fにより係合ピン31の折り曲げ部31bは傾斜壁351dに当接しながら中心位置351cに向けて摺動し、再び図10Aに示すセンタ位置351cに戻る。
以上のように、支持部35によって、係合ピン31のセルフセンタリング機能が働き、係合ピン31は、取付軸30C回りの外力を受けてもセンタ位置351cに戻る。係合ピン31がセンタ位置351cに位置する限り、開閉カバー3を閉じたときに、係合溝20の入口b1から係合溝20に進入するように、係合溝20の入口b1と係合ピン31とが位置決めされている。
(4−2)変形例2
本実施形態のプリンタ1では、開閉カバー3の上面の任意の場所をユーザが手で押下操作を行うことで、ワンタッチで開閉が可能となるが、開閉カバー3の上面にタッチパネル3aが設けられているため、意図せずに誤操作を生じさせる可能性がある。例えば、タッチパネル3aの画面内の操作を行っているときに、誤って開閉カバー3が開放状態となってしまうことは防止されるのが好ましい。
そこで、本変形例では、ユーザがタッチパネル3aを操作していることを検出した場合には、係合溝20と係合部材30の係合が解除されないように制御される。
本変形例を実現するために、プリンタ1は、タッチパネル3aに対するタッチ入力が行われているか否かを検出する検出部と、検出部によってタッチ入力が行われていることが検出された場合、係合溝20と係合部材30の間の係合が解除されないように制御する制御部と、を備える。制御部は、マイクロコントローラと駆動回路を含む。
検出部は、例えばタッチパネル3aの入出力インタフェース回路を含む。
係合溝20と係合部材30の間の係合が解除されないようにするために、例えば、係合溝20の第3溝領域23または第4溝領域24に向けて、係合ピン31が通過できないようにするためのストッパピン26を、筐体2の側壁2wから突出させてもよい。その一例を図11に示す。図11Aは、ストッパピン26を係合溝20に突出させる前の係合溝20の側面を示し、図11Bは、ストッパピン26を係合溝20に突出させた後の係合溝20の側面を示している。図11に示す例では、側壁2w内のストッパピン26を第3溝領域23に向けて上方に突出させることで、係合ピン31が係合溝20の出口へ向かう溝通路を塞ぎ、係合ピン31が係合溝20から外れることを防止する。
本変形例では、制御部は、タッチ入力が行われていることを検出した場合、ストッパピン26を突出させる。また、制御部は、タッチ入力が行われていることを検出しなくなってから所定時間経過した後に、ストッパピン26を元の位置に戻す。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明のプリンタは上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのは勿論である。
例えば、上述した実施形態では、ギア41とプラテンローラ5のギア51とを嵌合させるローラ回転機構を備えた場合について説明したが、その限りではない。ローラ回転機構を備えていない場合であっても、開閉カバー3を開放または閉鎖するときの操作性を高めることができるという効果を奏することができる。
上述した実施形態では、開閉カバー3にサーマルヘッド6が設けられ、筐体2にプラテンローラ5が設けられる場合について説明したが、その場合に限られない。開閉カバー3の閉鎖時にプラテンローラ5とサーマルヘッド6が対向して配置される限り、プラテンローラ5とサーマルヘッド6の取り付け位置は問わない。例えば、開閉カバー3にプラテンローラ5が設けられ、筐体2にサーマルヘッド6が設けられてもよい。
1…プリンタ
2…筐体
2w…側壁
3…開閉カバー
3a…タッチパネル
4…載置部
5…プラテンローラ
6…サーマルヘッド
61…コイルばね
7…排出口
12…シャフト
41,51…ギア
20R,20L…係合溝
21…第1溝領域
22…第2溝領域
23…第3溝領域
24…第4溝領域
26…ストッパピン
30R,30L…係合部材
30C…取付軸
31…係合ピン
32…コイルばね
35…支持部
RS…収容室
R…ロール紙

Claims (14)

  1. 第1係合部が設けられた筐体と、
    前記筐体を閉鎖または開放し、第2係合部が設けられたカバーと、
    印字媒体を搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラに対向して設けられ、前記印字媒体に印字を行う印字ヘッドと、
    前記印字ヘッドを前記搬送ローラに押圧するための付勢力を与える付勢部材と、
    前記付勢部材の付勢力に対する反発力を利用して、前記筐体を開放した前記カバーに対する第1方向の押下操作によって前記第1係合部と前記第2係合部をロックさせて前記筐体を閉鎖し、前記筐体を閉鎖した前記カバーに対する前記第1方向の押下操作によって前記第1係合部と前記第2係合部のロックを解除させて前記筐体を開放するカバーロック機構と、を備えたプリンタ。
  2. 前記カバーが前記筐体を閉鎖するときには、前記付勢部材の付勢力に対する反発力によって前記第1係合部と前記第2係合部のロックが維持される、請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記第1係合部は、係合溝を有し、
    前記第2係合部は、前記係合溝内を移動可能な係合体を有し、
    前記カバーが前記筐体を開放しているときに、前記カバーに対する前記第1方向の押下操作によって、前記係合体が前記付勢力に対する反発力によって前記係合溝内のロック位置に押圧された状態となったとき、前記第1係合部と前記第2係合部のロックが維持される、請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記係合体は、係合ピンであり、
    前記カバーが前記筐体を開放しているときに、前記カバーに対する前記第1方向の押下操作によって、前記係合ピンが、前記係合溝に進入し、前記係合溝の表面に沿って前記係合溝内を進み、前記係合溝内のロック位置で停止することで、前記第1係合部と前記第2係合部のロックが維持される、請求項3に記載されたプリンタ。
  5. 前記係合ピンが前記ロック位置に停止している状態において、前記係合ピンは、前記カバーに対する前記第1方向の押下操作によって、前記ロック位置から前記第1方向に移動可能である、請求項4に記載されたプリンタ。
  6. 前記カバーが前記筐体を開放するときには、前記付勢部材の付勢力に対する反発力に対抗する、前記カバーに対する前記第1方向の押下操作によって、前記第1係合部と前記第2係合部のロックが解除される、請求項1に記載のプリンタ。
  7. 前記第1係合部は、係合溝を有し、
    前記第2係合部は、前記係合溝内を移動可能な係合体を有し、
    前記カバーが前記筐体を閉鎖しているときに、前記係合体を前記係合溝内のロック位置に押圧する前記付勢力に対する反発力に対抗する、前記カバーに対する前記第1方向の押下操作によって、前記第1係合部と前記第2係合部のロックが解除される、請求項に記載のプリンタ。
  8. 前記係合体は、係合ピンであり、
    前記カバーが前記筐体を閉鎖しているときに、前記カバーに対する前記第1方向の押下操作によって、前記係合ピンが、前記ロック位置から移動し、前記係合溝の表面に追従して前記係合溝内を進み、前記係合溝から離れることで、前記第1係合部と前記第2係合部のロックが解除される、請求項7に記載されたプリンタ。
  9. 前記印字ヘッドは、前記カバーに取り付けられており、
    前記第1方向は、前記印字ヘッドが前記搬送ローラに向かう方向である、請求項1ないし8に記載されたプリンタ。
  10. 前記第1方向は、前記カバーの上面から下方に向かう方向である、請求項1ないし8に記載されたプリンタ。
  11. 前記付勢部材が前記印字ヘッドを押圧し、それによって前記印字ヘッドを前記搬送ローラに押圧する、請求項1ないし10に記載されたプリンタ。
  12. 前記付勢部材は、前記印字ヘッドの印字面とは反対側の面において前記印字ヘッドを押圧する、請求項11に記載されたプリンタ。
  13. 前記カバーによって前記筐体を開放した状態から閉鎖した状態へ移行するまでの間に、前記搬送ローラを順方向に回転させるローラ回転機構を備えたことを特徴とする、請求項1ないし12に記載されたプリンタ。
  14. 前記カバーの上面に設けられたタッチパネルと、
    前記タッチパネルに対するタッチ入力が行われているか否かを検出する検出部と、
    前記検出部によってタッチ入力が行われていることが検出された場合、前記第1係合部と前記第2係合部の係合が解除されないように制御する制御部と、
    をさらに備えたことを特徴とする、請求項1ないし13に記載されたプリンタ。
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