JP6886068B1 - 蓋体 - Google Patents

蓋体 Download PDF

Info

Publication number
JP6886068B1
JP6886068B1 JP2020213032A JP2020213032A JP6886068B1 JP 6886068 B1 JP6886068 B1 JP 6886068B1 JP 2020213032 A JP2020213032 A JP 2020213032A JP 2020213032 A JP2020213032 A JP 2020213032A JP 6886068 B1 JP6886068 B1 JP 6886068B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
container
side wall
canopy
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020213032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022007922A (ja
Inventor
朗 高野
朗 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KY7 INC.
Original Assignee
KY7 INC.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KY7 INC. filed Critical KY7 INC.
Priority to PCT/JP2020/048100 priority Critical patent/WO2021245968A1/ja
Priority to CN202120057020.8U priority patent/CN214216757U/zh
Priority to CN202110029336.0A priority patent/CN112707030A/zh
Priority to JP2021009937A priority patent/JP2022007952A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6886068B1 publication Critical patent/JP6886068B1/ja
Publication of JP2022007922A publication Critical patent/JP2022007922A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D3/00Rigid or semi-rigid containers having bodies or peripheral walls of curved or partially-curved cross-section made by winding or bending paper without folding along defined lines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D43/00Lids or covers for rigid or semi-rigid containers
    • B65D43/02Removable lids or covers
    • B65D43/06Removable lids or covers having a peripheral channel embracing the rim of the container
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D43/00Lids or covers for rigid or semi-rigid containers
    • B65D43/02Removable lids or covers
    • B65D43/08Removable lids or covers having a peripheral flange fitting over the rim of the container
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D47/00Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
    • B65D47/36Closures with frangible parts adapted to be pierced, torn, or removed, to provide discharge openings

Abstract

【課題】紙系素材を用いて容器口部の密閉性に優れた蓋体を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の蓋体は、容器口部に着脱自在に取り付けられる蓋体であって、天蓋と、該天蓋の周囲を囲繞し、上端側から下端側に向かって先細り傾斜状に紙系素材で形成された側壁とを有し、前記天蓋と前記側壁とは、前記天蓋の周縁に形成された立ち上がり部を、前記側壁の上部壁内面に接合して一体化されており、側壁の下部壁の内周には、容器口部と係合する係合部が形成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は紙系素材よりなる蓋体に関する。
従来より、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等では飲食料品を簡易容器に入れて販売する販売形態が広く行われている。例えばコンビニエンスストアでは、コーヒーなどの飲料を紙やプラスチックからなるカップ形状の容器に入れて販売することが行われているが、購入者がコーヒー等の飲料を持ち帰る際に、内容物が溢れ出ないようにするため、容器口部を覆うための蓋も各種提案されている。この種の蓋としては、従来よりプラスチック成形体からなるものが広く用いられていた。しかしながら、プラスチック製品は各種の環境問題を引き起こす虞があることから、近年、短期間で使い捨てされる飲食品用の簡易容器や蓋の原材料としてプラスチック使用の削減が叫ばれている。このため、プラスチックにかわって紙製の蓋も提案されている(特許文献1、特許文献2)。
特開2006−248530号公報 特表2012−513940号公報
しかしながら、紙材料はプラスチック材料に比べて素材の弾力性が低く、成形性も低くプラスチックのような複雑な形状に成形することは困難であるため、プラスチック製の蓋のように、容器口部を高い密閉性をもって確実に閉蓋でき、容器内容物が液体であっても漏れる虞のない形状・構造の紙蓋を得ることは容易ではなかった。
従来より紙製の蓋の容器口部への密着性を高めるために、構造上の工夫が種々なされている。特許文献1には、紙製容器の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部と、その壁面部に囲まれた天蓋部を有し、容器口部の内側にはまり込むように構成された蓋体が記載されている。また特許文献2には天板と、天板の周りに下向きに設置される側壁とで構成され、側壁を補強する補強材の内上端と天板との間の収納部に、容器の上端周りを保持させて容器を閉蓋するように構成された紙蓋が記載されている。
しかしながら、特許文献1、2に記載の紙蓋は、閉蓋時の容器口部との間の密着性が十分とは言い難く、容器内の液体が溢れ出る虞があった。また、紙製の蓋や容器の場合、紙の特性上、湿度等の影響によって蓋体や容器口部の寸法にバラツキが生じ易い。しかしながら上記従来の紙蓋は、容器口部と係合する部位が、側壁と天蓋とが重なった構造に形成されていたり、側壁が補強材で補強されているため、容器口部にはまり合う部分は固く弾力性に乏しい。このため蓋体や容器口部の寸法に微細なバラツキが生じた場合、確実に容器を閉蓋できなくなり、安定した密閉性能を発現し難いという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、紙系素材よりなる蓋体でありながら、紙製容器に対しても安定した密閉性を得ることができ、液漏れ防止性に優れた蓋体を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
(1)容器口部に着脱自在に取り付けられる蓋体であって、天蓋と、該天蓋の周囲を囲繞し、上端側から下端側に向かって先細り傾斜状に紙系素材で形成された側壁とを有し、前記天蓋と前記側壁とは、前記天蓋の周縁に形成された立ち上がり部を、前記側壁の上部壁内面に接合して一体化されており、上端側から下端側に先細り傾斜した側壁の下部壁の内周側には、容器口部を封止した状態において、容器口部と係合する係合部を有しており、係合部の下端側内寸法が係合部の上端側内寸法より小さくなるように形成されていることを特徴とする蓋体、
(2)前記側壁は、紙系素材の両端部を接合して筒状形成したものである上記(1)の蓋体、
(3)前記側壁下部壁の係合部は、容器口部のカール部に係合する形状に形成されている上記(1)の蓋体、
(4)前記側壁下部壁の係合部は、前記下部壁内周面を押圧プレスして形成した環状凹溝よりなる上記(1)の蓋体、
(5)容器口部に取り付けた際に、係合部の下端側が容器側壁と非接触状態で取り付けられる上記(1)の蓋体、
(6)前記側壁は、蓋体が取り付けられる容器の側壁の傾斜角よりも小さい傾斜角で傾斜状に形成されている上記(1)の蓋体、
(7)前記天蓋は、紙系素材により形成されている上記(1)の蓋体、
(8)前記天蓋は、フィルム又はシートにより形成されている上記(1)の蓋体、
(9)前記天蓋は、立ち上がり部から内側に向かって凹陥状部を有する上記(1)の蓋体、
(10)上端に、カール状部が設けられている上記(1)記載の蓋体、
(11)前記カール状部が、天蓋の立ち上がり部上端部を屈曲して形成されている上記(10)記載の蓋体、
を要旨とするものである。
本発明の蓋体は、紙系素材で囲繞状に形成した側壁の上端側を、天蓋周縁に形成した立ち上がり部と接合一体化し、側壁下端側の内周に容器口部と係合する係合部を設けた構成としたことにより、容器口部に係合するための係合部を設けた側壁下端部は、紙系素材の重なり構造を有していないため弾力性があり、このため容器口部の外寸法に寸法バラツキ等による多少の寸法誤差が生じたとしても、高い密閉性を維持した状態で容器口部に係合して閉蓋することができる。また側壁は、上端側から下端側に向かって先細り傾斜状に形成されていることで、側壁下端部が弾力性を有することと相俟って、蓋体に負荷が加わった際でも容易に容器から外れる虞がない。また側壁下端部が弾力性を有するため、係合部の寸法を容器口部の外寸法よりやや小さめに形成した場合でも容器口部への係合が容易であり、より高い密閉性を発現することができる。本発明の蓋体は、容器口部の外寸法のバラツキに対する対応性が優れているため、容器口部の寸法の略等しい用途等の異なる他の容器に対しても使用することが可能である。また側壁を先細り傾斜状に形成することにより、蓋体のスタッキング性が高まるため、蓋体の保管、運搬時の省スペース化が可能となる。また、上端側から下端側に向かって先細りテーパー状に傾斜状に形成された側壁の下部壁は弾力性を有し、側壁の上部壁は天蓋の周囲の立ち上がり部と接合されて高い強度の構造を有するため、容器口部に対する蓋体の保持性が高まる。本発明の蓋体は、弾力性を有した下部壁に設けられた係合部が容器口部に係合し、容器口部を確実に強く保持して閉止するため、熱いコーヒー等を収納した場合の様に容器内圧力が高くなった場合、蓋体が容器口部から容易に外れてしまう虞がなく、大型の容器の蓋体としてより効果的である。また容器口部と係合する係合部が設けられる側壁の下部壁は弾力性を有するため、容器口部を確実に係合して閉止できるとともに、蓋体の取り外しも容易に行うことができる。また本発明の蓋体は、天蓋の周囲に立ち上がり部を形成し、この立ち上がり部を側壁の上部壁内面に接合した構造としたため、従来の蓋体のように、天蓋部と側壁との接合縁部の隙間が存在しないため、このような隙間に液体飲料等がしみ込む虞がない。本発明の蓋体は、全体がプラスチック成形品製の蓋体に比べて捩れ変形しにくいため、蓋体で閉蓋した食品収納容器を持ち運ぶ際に、プラスチック成形品製の蓋体のように、不用意に蓋体が捩れ変形して外れてしまう虞も少ない。
本発明の蓋体の一実施形態の斜視図である。 図1のII−II線に沿う縦断面図である。 蓋体を容器に被せた状態の縦断面図である。 蓋体を積み重ねた状態を示す縦断面図である。 蓋体の異なる実施形態の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施形態の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施形態の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施形態の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施形態の斜視図である。 図9の蓋体において蓋片を引き上げて飲み口を形成した状態の飲み口付近の断面図である。 蓋体の更に異なる実施形態の斜視図である。 蓋体の更に異なる実施形態の縦断面図である。 本発明の蓋体を製造する方法の一例を示す縦断面図である。 蓋体を容器に取り付ける際の作用の説明図である。 蓋体を容器から取り外す際の作用の説明図である。 蓋体の更に異なる実施態様の縦断面図である。 蓋体の更に異なる実施態様の縦断面図である。
以下、本発明の蓋体について図面に基づき説明する。
図1、図2は本発明の蓋体1の一実施形態を示し、この蓋体1は、天蓋2と、該天蓋2の周囲を取り囲む側壁3とで形成されている。側壁3は紙系素材の両端部を囲繞状に接合して筒状に形成して構成され、側壁3は上端側から下端側に向けて先細り傾斜状に形成されている。
尚、側壁が上端側から下端側に向けて先細り形状に形成されているとは、側壁の外壁形状が上端側から下端側に向かって全体として先細り形状に形成されていることであり、側壁の外壁の一部に膨出部や突出部等が有っても、全体的に先細り形状になっていれば、上端側から下端側に向けて先細り傾斜状の側壁に包含される。
天蓋2と側壁3とは、天蓋2の周縁に曲げ形成された立ち上がり部4を、側壁3の上部壁5の内面側に接合して一体化されている。側壁3の下部壁6には、図3に示すように、容器7の口部に設けられたカール部8と係合する形状に形成された、環状凹溝状の係合部9が形成されている。係合部9は、環状凹溝状に形成する場合に限らず、容器7のカール部8と係合することができれば、任意の形状に形成することができるが、側壁3の下部壁6の内周面を押圧プレスして環状凹溝状の係合部9を形成すると、矩形状や扇形状の紙系素材の両端部を接合して形成した側壁3の下部壁6に形成される係合部9における接合部の段差を小さくすることができ、蓋体1と容器7との間に隙間が形成され難く、蓋体1による密閉性が向上される。尚、図2に示した例では、押圧プレス等によって形成した環状凹溝状の係合部9の外側面(下部壁6の外側面)は膨出状に形成されているが、下部壁6の内面側に環状凹溝状の係合部9が形成され、下部壁6の外側面は膨出状に形成されていない場合であっても良い。側壁3の接合部における段差を小さくするためには、側壁3を形成するための矩形状や扇形状の紙系素材の両端部を接合する前に、当該両端部付近を端縁部方向(側壁3の周方向)に向かって厚みが漸次薄くなるように圧縮した後、両端部を接合して側壁3を形成するようにしても良い。
本実施形態の蓋体1では、側壁3を上端側の弧形状の長さが下端側の弧形状の長さよりも長い扇形状の紙系素材の、両側端部を接合して囲繞状に形成して構成しており、側壁3は側面が上端側から下端側に向かって(容器7の口部方向に向かって)全体的に先細り傾斜状に(図2の矢印a方向に全体的に傾斜状に)形成され、係合部9の下端側内寸法d2が、係合部9の上端側内寸法d1より小さくなるように形成されている。
本実施形態の蓋体1は、側壁3が傾斜状に形成されているためスタッキング性に優れ、図4に示すように複数の蓋体1を上下に積み重ね合わせることで、少ないスペースでの保管、運搬が可能となり、保管、運搬コストの低減化を図ることができる。側壁3は側面が傾斜状に形成されている場合に限らず、側壁3の一部分、例えば上端側又は下端側だけが傾斜状に形成されていても良く、側壁3の上端側と下端側とで異なる傾斜角に形成されていても良い。また側壁3を矩形状の紙系素材で囲繞状に形成することで非傾斜状の筒状に構成しても良い。更に逆扇形状の紙系素材で構成することにより、図示した場合と逆の傾斜状とすることもできるが、側壁3は非傾斜状とするか、図示したごとく容器7の側壁7aの傾斜角に沿うように、容器7の口部方向に先細り状に傾斜した構成とすることが好ましく、中でも側壁3を、側面が上端側から下端側に向かって先細り傾斜した筒状とすることで、蓋体1のスタッキング性が向上するとともに、蓋体1の容器7に対する閉止性、密着性がより優れたものとなる。
本発明の蓋体1における、筒状の側壁3を形成する紙系部材の両端部の接合、天蓋2と側壁3との接合は、公知の接合方法により接合一体化することができる。接合方法としては、通常の接着剤やホットメルト接着剤、二液型接着剤、ヒートシール、超音波接合、高周波接合等の方法が挙げられるが、天蓋2と側壁3の接合面とをヒートシール性を有する素材で構成して、ヒートシールによる接合することが製造効率上好ましい。
図3は蓋体1を容器7に被せて容器7の口部を封止した状態を示す。本実施形態の蓋体1は、係合部9が容器7のカール部8に係合するように、側壁3の下部壁6の内壁側に囲繞状の凹溝状に形成されている。本実施形態の蓋体1は、係合部9を容器7のカール部8に係合させた際に、下部壁6の下端部30が容器7の側壁7aと接しない構造に形成されている。本発明の蓋体1は、容器7を高い密閉性で閉蓋できるともに、下部壁6が弾力性を有するために容器7からの取り外しも容易に行うことができるが、容器7に取り付けた際に、下部壁6の下端部30が容器7の側壁7aと接しない構造とすることで、容器7から蓋体1を取り外す際に、下部壁6の下端部30等に指等をかけて下部壁6を引き上げることにより(図15Aの矢印方向)、容器7の口部のカール部8と蓋体1の係合部9との係合が外れ、蓋体1を上方に引き上げることで容器7から蓋体1を更に容易に取り外すことができる(図15Bの矢印方向)。本発明の蓋体1は、紙系素材を囲繞状にして形成された側壁3の下部壁6に、容器7の口部と係合する係合部9を形成した構成を有している。また、係合部9が設けられている側壁3の下部壁6は、側壁3の下部壁6を折り返して天蓋2と接合した場合に比べて弾力性に優れている。このため、蓋体1の係合部9の径を、容器7のカール部8の外径よりも小さめに設計しても、蓋体1を容器7に確実に係合させることができ、係合部9の径をカール部8の外径より小さめに設計することで、容器7内にコーヒー等の液体製品、特に熱い液体製品等を収納して容器内圧力が高まった場合でも、蓋体1が容易に外れる虞がなく、高い密閉性を維持した状態で容器7を閉蓋することができ、側壁3が上端側から下端側に全体的に先細り傾斜状に形成されていることと相まって、高い密閉性をもって閉蓋することができる。
また本発明の蓋体1は側壁3の下部壁6が弾力性を有することにより、容器7の口部の寸法に誤差があっても確実に容器7の口部を確実に閉止して高い密閉性を保持することができる。また側壁3を上端側から下端側に先細り状に傾斜し、この側壁3の上部壁5内面に、拡開傾斜状に立ち上がり形成した立ち上がり部4を接合して天蓋2と側壁3とが接合一体化されていることで、天蓋2の立ち上がり部4と、側壁3の上部壁5との接合強度が高まり、蓋体1に負荷力が加わった時でも、蓋体1に捩れ等が生じ難くなり、係合部9と容器7のカール部8との係合が外れる虞がなく、熱い飲料等を収納した際に密閉した容器7の内圧が高まっている場合でも、蓋体1が外れる虞が少ない。天蓋2の大きさが大きい蓋体1ほど、蓋体1への負荷によって天蓋2が捩れ易くなるが、側壁3を上端側から下端側に先細り状に傾斜形成し、この側壁3の上部壁5内面に、拡開傾斜状に立ち上がり形成した立ち上がり部4を接合した構成とすることにより、大型の蓋体の場合でも、蓋体1に加わる負荷によって蓋体1が容器7から外れる虞が少なくなる。本発明の蓋体1は、天蓋2の立ち上がり部4と側壁3の上部壁5との接合部分の下接合点29の間の大きさ(円形の天蓋2の場合、下接合点29の径)が、係合部9の下端部30の間の大きさ(円形の天蓋2の場合、係合部9の下端部の内径)より大きく形成されることで、確実な閉蓋状態を保持することができる。本実施形態の蓋体1は、天蓋2の上側に、側壁3の上部壁5と天蓋2の立ち上がり部4との接合部が突出壁10として形成されており、この突出壁10は、容器7の内容物がコーヒー等の飲料の場合、飲料を飲む際の口当て部として利用することができるとともに、飲料の溢れ防止壁として利用することができる。なお、本発明の蓋体1を飲料用容器の蓋として用いる場合、天蓋2に飲み口24が設けられていても良い。また容器7は、コーヒーカップやカップヌードルの容器のように側壁7aが傾斜した形状の容器に限らず、ナッツ缶等の円筒状容器であっても良い。本発明の蓋体1は、紙容器、プラスチック容器、発泡プラスチック容器、金属缶等の種々の容器に使用することができ、液体物を収納する容器に限らず、乾燥した食品等の収納容器や、非食品容器等の蓋体としても用いることができる。本発明の蓋体1は、コーヒーカップやカップヌードル、ナッツ缶等の容器の他、スープ、ヨーグルト、アイスクリーム、各種惣菜や弁当の容器等の蓋体として用いることができるが、飲食品用の容器に限らずあらゆる容器の蓋体として用いることができる。
側壁3が上端側から下端側に先細り傾斜状に形成されている本実施形態の蓋体1は、蓋体1の側壁3の傾斜角:αと、容器7の側壁7aの傾斜角:βは、同じであっても異なっていても良く、異なる場合には側壁3の傾斜角:αが、容器7の側壁7aの傾斜角:βより大きくても小さくても良いが、傾斜角:αが傾斜角:βより小さい場合(傾斜が大きい場合)には、蓋体1の容器7への嵌合力がより高くなり、より密閉性が高められる。蓋体1の側壁3の傾斜角:αの、容器7の側壁7aの傾斜角:βに対する大きさは、蓋体1の密閉性を高めるために、容器7の大きさ(蓋体1の大きさ)等の違いに応じて任意に変更することができる。また多角形状の容器のような非円形容器の場合には、蓋体1がはまり込む容器部位の形状の違いに応じて蓋体1の側壁3の傾斜角:αを変えることにより、容器の部位の違いによる密閉性が変化することを防止することもできる。
上記実施形態の蓋体1は、側壁3の上部壁5と、天蓋2の立ち上がり部4とが同一の高さとなるように形成されているが、側壁3の上部壁5と、天蓋2の立ち上がり部4とは、高さは等しくなるように形成されている場合に限らず、側壁3の上部壁5、天蓋2の立ち上がり部4のいずれか一方が他方よりも短く形成されていても良い。
本発明の蓋体1の側壁3を構成する紙系素材としては、繊維原料のスラリーを網上に抄き取り、乾燥ないし押圧乾燥、抄紙してシート状にして得られる、いわゆる紙や、パルプ系繊維等からなる原料シートを粉砕機で粉砕して得られる粉砕パルプ等の開繊繊維原料を空気流によって積繊し、積繊体の繊維相互をバインダーで固定して得られるいわゆるエアレイドシート等や、これらを複数枚積層したもの等が挙げられる。紙系素材としては、パルプだけからなるもののほか、非パルプ系の天然繊維や合成繊維、再生繊維等の繊維を含むものであっても良いが、パルプを50質量%以上含むことが好ましく、70質量%以上含むものがより好ましく、更に80質量%以上含むものが好ましいが、特にパルプ100質量%からなるものが好ましい。紙系素材は、合成樹脂や天然樹脂のフィルムや不織布、木箔等の木質系素材等、さらにはアルミ箔等の素材との複合材料も用いることができるが、複合材料とする場合、複合材料全体としてパルプを50質量%以上含有することが好ましく、特に80質量%以上のパルプを含むものが好ましい。パルプ含有分の高いほど、紙系素材が生分解されやすくなるため好ましい。
パルプとしては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプ等から得られるものが挙げられる。パルプは、赤松、トド松、エゾ松、ダグラスファー、ヘムロック、スプルース等の針葉樹パルプ、ブナ、ナラ、カバ、ユーカリ、ポプラ、アルダー等の広葉樹パルプ、針葉樹パルプと広葉樹パルプの混合物等の木材パルプ、ケナフ、バガスパルプ、タケパルプ、シリアルパルプ、ワラパルプ、アバカパルプ、木綿パルプ等の非木材パルプ、古紙パルプ等を用いることができる。針葉樹パルプは広葉樹パルプに比べて繊維長が長いため、針葉樹パルプ等の繊維長の長いパルプを用いた紙材料は、繊維相互の絡み具合が高まり、また針葉樹パルプ等を用いた原料シートを粉砕した粉砕パルプも、広葉樹パルプからなる原料シートを粉砕した粉砕パルプに比べて繊維長が長いため、繊維相互の絡み合いにより紙系素材の強度が向上する。
紙系素材は耐水性を有することが好ましく、耐水紙等のあらかじめ耐水性が付与された素材を用いたり、少なくとも紙系素材の容器側に位置する表面にコート層を設けたものを用いても良い。コート層は、フィルムを貼着したり、塗工剤を塗布することにより設けることができる。コート層は、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂であるポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体等、ポリエチレンテレフタレート、セロファン、ナイロン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリメチルペンテン、ポリ酢酸ビニル、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、デンプン系樹脂等により形成することができ、2種以上を併用して形成しても良い。コート層は、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、デンプン系樹脂等の生分解性樹脂で形成すると、生分解性が向上するため好ましい。
本発明の蓋体1における天蓋2は、側壁3と同様の紙系素材で構成することができるが、紙系素材の他に、フィルム乃至シート材で構成することができる。天蓋2をフィルムやシート材で構成すると、天蓋2が紙系素材よりなる場合よりも屈曲性が高いため、蓋体1の容器7へのはめ込みがより容易となる。また透明なフィルムやシート材で構成すると、容器7に取り付けた際に、容器7内の収納物を容易に目視確認することができる。フィルムやシート材としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂であるポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体等、ポリエチレンテレフタレート、セロファン、ナイロン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリメチルペンテン、ポリ酢酸ビニル、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、デンプン系樹脂や、これらの複合体等を用いることができるが、ポリ酢酸ビニル、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシアルカノエート、デンプン系樹脂等の生分解性を有するものが好ましい。また紙等に蒸着等によりアルミニウム層を形成したものや、更に紙等の表面にアルミニウム層を設け、更にその片面又は両面にポリエチレン、ポリプロピレン等のラミネート層やコート層を設けた積層体も用いることもできる。天蓋2をフィルムやシート材で構成する場合、PET等のヒートシールが困難な材質を用いる場合、側壁3と接合する面に、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン(OPP、CPP等)がコートされていると、ヒートシールによる接合を容易に行うことができる。
本発明の蓋体1は、天蓋2を紙系素材で構成する場合も、フィルムやシート材で構成する場合も、天蓋2の容器7の口部と接する側がヒートシール性を有する素材で構成されている場合には、天蓋2を容器7の口部(図3に示す態様では容器7のカール部8)とヒートシールによって接合しておいても良く、使用時にシールを外しながら蓋体1を容器7から取り外すようにしても良い。このようにすると、容器7の内容物を使用するまで、外気から遮断することが可能となる。天蓋2をフィルムやシート材で構成する場合、耐通気性や耐透湿性を有する材質を用いると、外気に対する遮断性が高まり好ましい。
本発明の蓋体1により容器7を閉蓋する場合、まず、図14Aに示すように蓋体1の一端側の係合部9を、容器7のカール部8にはめ込み、次いで、図14Bに示すように、蓋体1の反対側に向けて係合部9を順次、カール部8にはめ込んで行き、天蓋2を反らせるようにして、蓋体1の他端側の係合部9を容器7のカール部8にはめ込むことで、容器7に蓋体1をはめ込んで閉蓋することができる。本発明の蓋体1は全体としての撓み性を有し、かつ側壁3の下部壁6は肉厚方向に弾力性を有しているため、容器7の口部の外寸法よりも、下部壁6の下端部の内寸法が小さい場合でも、容器7に蓋体1をはめ込むことができ、容器口部(カール部8)と蓋体1の下部壁内面及び天蓋下面側とが密着して高い密閉性をもって確実に容器7を閉蓋することができる。
本発明の蓋体1は、カール部を有する容器に限らず、容器口部に嵌め込んで高い密閉性を維持することができる。
(他の実施形態)
図5は本発明の蓋体1の異なる実施形態を示し、この実施形態の蓋体1は、側壁3の上部壁5を内側に折り曲げて天蓋2の立ち上がり部4を包み込むように折り曲げ部11を形成した状態を示す。また図6は天蓋2の立ち上がり部4の上端部を内側に折り曲げた折り曲げ部12を形成した状態を示す。図5、図6に示す折り曲げ部11、12を設けて突出壁10の上端縁にアール部16が形成されるようにすると、容器7内の飲料を飲む際に、突出壁10に口を当てた際の口当たり感を向上することができる。折り曲げ部11、12は折り曲げた内面側が接合されていても良い。図5に示す態様では、上部壁5の内面と、天蓋2の立ち上がり部4とが接する部分にヒートシール性を付与しておくと、折り曲げ部11を天蓋2の立ち上がり部4とを容易に接合することができる。また図6に示す態様では、天蓋2の上面側にヒートシール性を付与しておくことで、折り曲げ部12を容易にヒートシールすることができる。図6に示した蓋体1のように、天蓋2の立ち上がり部4を内側に折り曲げて折り曲げ部12を形成する場合、アール部16が側壁3の上端縁よりも突出するようにすると、口当たり感をより高めることができる。また、特に図示しないが、側壁3の上端部を側壁外側に折り曲げて折り曲げ部を形成しても、天蓋2の立ち上がり部4の上端を外側に折り曲げて、側壁3の上端部を包み込むように折り曲げ部を形成しても、同様の効果を奏することができる。折り曲げ部11、12の長さは、天蓋2の立ち上がり部4の長さと同じにしても、立ち上がり部4よりも短く形成しても良い。
本発明の蓋体1は、図7に示すように側壁3の下部壁6に、係合部9の下端部から外周方向に拡がる片部20を形成しても良い。このような片部20を設けると、蓋体1と容器7との係合性を高めるために係合部9の径(特に係合部9の下端部の内径)を、容器7の口部の外径よりも小さく設計した場合や、容器寸法のバラツキ等によって容器7の口部の外径が蓋体1の係合部9の径よりも大きくなった場合でも、蓋体1の容器7の口部への係合取り付けが容易となる。また本発明の蓋体1は、必要に応じて図7に示すように蓋体1の上端にカール部21を設けても良い。図7に示す例ではカール部21を側壁3の上部壁5の上端部をカールして形成した場合を示すが、カール部21は図8に示すように天蓋2の立ち上がり部4の上端部をカールして形成しても良い。また特に図示しないが、側壁3の上部壁5と天蓋2の立ち上がり部4の上端部を重ねてカールしてカール部21を形成しても良い。蓋体1の上端部にカール部21を設けると、コーヒー等の飲料を飲む際の口当たり感が良くなる。また本発明の蓋体1は、容器7の口部に強く係合して容器7の口部を閉蓋するため容易に外れる虞がないが、カール部21を有していると、カール部21が蓋体1を容器7から外す際の手掛り部となって、蓋体1の取り外しを容易に行うことができる。図8に示す蓋体1のように、側壁3の上部壁5と天蓋2の立ち上がり部4の接合端部が、カール部21によって覆われるようにカール部21を設けたり、図5に示すように折り曲げ部11により接合端部が覆われるようにすると、飲料が接合端部から染み込む虞が少なくなり好ましい。
蓋体1の上端縁側に折り曲げ部11、12やカール部21を設けると、側壁3の上部壁5と天蓋2の立ち上がり部4とが接合された蓋体1の上側部分の強度がより高くなり、蓋体1への負荷によって天蓋2が捩れ難くなるため、蓋体1が外力によって外れる虞が更に少なくなる。
(更に異なる実施形態の説明)
図16は更に蓋体1の更に異なる実施形態を示し、この蓋体1は、下部壁6の内側に凹溝状の係合部9を形成しておらず、蓋体1を容器7の口部に嵌め込んだ際に、側壁3内面側の平坦な面と、容器7の口部(カール部8)との接触によって容器を封止する構造になっている。この構造の蓋体1では、容器7との密閉性を向上するために、下部壁6の内面側の容器7の口部と接触する部分の摩擦性を高めたり、蓋体1の下端側の内寸法を容器7の口部の外寸法に比べて更に小さめに設計したり、蓋体1の側壁3の傾斜角:αを、容器7の側壁7aの傾斜角:βよりも小さく設計する等により、密閉性の高い蓋体1とすることができる。本発明の蓋体1は、容器口部に係合する側壁下端部は、紙系素材の重なり構造を有していないため弾力性があり、このため蓋体1下端側の内寸法を容器7の口部の外寸法に比べて更に小さめに設計等しても、容器7口部への嵌め込みが容易に行える。
図9は、本発明の蓋体1を飲料用の容器の蓋体として用いる例を示す。この蓋体1は天蓋2に、飲み口24(図10)を開口形成するための切り込み22を設けた蓋片23を有している。蓋片23には蓋片23を引き上げるための摘み片25が、一端側にヒートシール等により接合部25aを設けて蓋片23に接合されている。摘み片25の他端側には、折り曲げ部25bが形成され折り曲げ部25bの中央付近には、切り込み25dによって突片部25cが設けられるようになっている。この蓋体1は、摘み片25を摘まんで蓋片23を引き上げることで、飲み口24が開口形成される。摘み片25を摘まんで蓋片23を引き上げる際に、摘み片25の折り曲げ部25bで摘み片25が折り曲げられ、この際に突片部25cが摘み片25の下側に突出する。突出した突片部25cは、天蓋2に設けられた保持孔26に挿入して摘み片25を保持することで飲み口24が開口保持される。この保持孔26は容器7内の圧抜き穴としても機能する。摘み片25は、天蓋2側の面に再剥離性の粘着剤を設けておくことで、摘み片25による飲み口24の開口、閉止を繰り返して容易に行うことができるが、再剥離性粘着剤は繰り返し使用している間に粘着性が低下する虞があり、粘着性が低下すると引き上げた蓋片23を引き上げた状態に保持することが困難となり、飲み口24を開口した状態に保持することができなくなる。一方、図9等に示すように、摘み片25の突片部25cを天蓋2の保持孔26に差し込んで飲み口24の開口状態を維持するようにすると、蓋片23を繰り返し開閉した場合でも、確実に蓋片23により飲み口24を確実に開口保持することができるとともに、粘着剤を設けた摘み片25によって蓋片23を保持する場合に比べ、摘み片25を小さくすることが可能となる。切り込み22はハーフカット状に形成してもミシン目状に形成しても良い。切り込み22をハーフカット状に形成すると、蓋片23を開ける前は高い密閉性を維持することができ、容器内の蒸気圧の上昇に伴って内容物が噴き出たり、蓋体1が不用意に容器7から外れたりすることを防止できる。また飲み口24を形成するための切り込みに加え、又は飲み口24を形成するための切り込みに代えて、ストローを挿入するための例えば十字状の切り込みや、カップ焼きそば容器等の場合には、湯切り口形成用の切り込みを設けても良い。
図11は紙系素材からなる天蓋2の一部分に透明素材を貼着した窓部27を設けた蓋体1を示す。窓部27は、天蓋2に設けた開口孔に透明なフィルムやセロファン紙等を貼着する等により形成することができる。透明な素材を貼着した窓部27を設けることにより、容器7の内容物が漏れ出ることなく、蓋体1を容器7から取り外さずに容器7の内容物を確認することができる。窓部27の形状は図示したものに限らず、任意の大きさ、形状に形成することができる。本実施形態の蓋体1は、天蓋2の紙系素材からなる部分に、切り込み22を設けて蓋片23を形成し、この蓋片23に、蓋片23を引き開けるための摘み片25を、その一端側をヒートシール等により接合して設けてある。天蓋2は、全体をフィルムやシート材で形成した場合には、特に図示しないが、裏面側に再剥離性の粘着剤層を設けた摘み片25を、その一端側をヒートシール等により蓋片23に接合して、切り込み22の全体を覆うように摘み片25を設けると、蓋片23を引き上げて開口する前の密閉性が高められるとともに、蓋片23を引き上げて開口した際に、摘み片25を天蓋2に粘着して固定することで蓋片23を開口状態で容易に保持することができる。
図12は天蓋2を、天蓋2の立ち上がり部4の周縁から天蓋2の内側に向かう凹陥状部28が形成されるように形成した蓋体1の例を示す。立ち上がり部4の周縁から天蓋2の内側に向かう凹陥状部28を設け、該凹陥状部28付近に飲み口24を設けることで、一旦飲用した飲料の残部は飲み口24から容器7内に戻り易く、天蓋2の周囲に広がって天蓋2の上面が汚れる虞が少なくなる。凹陥状部28は、天蓋2の立ち上がり部4の周縁から天蓋2の中央部に向かって全体的に凹陥状となるように形成しても良いが、天蓋2の一部を凹陥状に形成しても良い。天蓋2の一部を凹陥状に形成する場合、凹陥状部分に飲み口24が形成されるようにすることが好ましい。
また図17に示すように、天蓋2の外面側の側壁3との接合部周縁に、囲繞状凸条部31を設けることによっても、前記凹陥状部28を設けたと同様に飲用した飲料の残部は飲み口(図示せず)から容器7内に戻り易く、飲料が天蓋2の周囲に広がって天蓋2の上面が汚れる虞が少なくなる。また、囲繞状凸条部31の内側(天蓋2の内面側)に、容器7のカール部8と接する形状の凹部32が形成されるようにすると、容器7のカール部8と蓋体1との接触面積が広がるため、より密閉性を高めることができる。
図13は、第1実施形態の蓋体1を製造する方法の一例を示す。図13に示すように本発明の蓋体1は、天蓋2と側壁3とを金型13、14で矢印方向から挟んで、成形するとともに、天蓋2の立ち上がり部4と側壁3の上部壁5の内面とを接合するとともに、係合部成形用の金型15を回転させながら、側壁3の下端部30の内周面に沿って移動させながら、下端部30を押圧プレスして係合部9を形成する等により得ることができる。天蓋2の立ち上がり部4と、側壁3の上部壁5内面との間のヒートシール性を有する素材を用い、加熱手段を備えた金型を用いることにより、天蓋2と側壁3とをヒートシールにより、容易に接合一体化することができる。
上記実施形態に示した蓋体1では、係合部9を側壁3の下端部30を押圧プレスして側壁下端側内周に囲繞状の凹溝状に形成した場合を示したが、係合部9は容器7の口部と係合する構造を有していれば、形状、構造は任意に変更することができる。
上記した説明では、蓋体1が円形状の場合について示したが、本発明の蓋体1は、楕円状や矩形状、三角形状、多角形状、面取り矩形状、面取り多角形状等の形状に形成することもできる。また、上記した例は、それぞれ独立して適用してもよく、また適宜組み合わせて適用してもよい。
1 蓋体
2 天蓋
3 側壁
4 天蓋の立ち上がり部
5 側壁の上部壁
6 側壁の下部壁
7 容器
8 容器のカール部
9 係合部
10 突出壁
11 折り曲げ部
12 折り曲げ部
13 金型
14 金型
15 係合部成形用の金型
16 アール部
20 片部
21 蓋体のカール部
22 切り込み
23 蓋片
24 飲み口
25 摘み片
26 保持孔
27 窓部
28 凹陥状部
30 下部壁の下端部
31 囲繞状凸条部
32 凹部

Claims (11)

  1. 容器口部に着脱自在に取り付けられる蓋体であって、
    天蓋と、該天蓋の周囲を囲繞し、上端側から下端側に向かって先細り傾斜状に紙系素材で形成された側壁とを有し、
    前記天蓋と前記側壁とは、前記天蓋の周縁に形成された立ち上がり部を、前記側壁の上部壁内面に接合して一体化されており、
    上端側から下端側に先細り傾斜した側壁の下部壁の内周側には、容器口部を封止した状態において、容器口部と係合する係合部を有しており、
    係合部の下端側内寸法が係合部の上端側内寸法より小さくなるように形成されている、
    ことを特徴とする蓋体。
  2. 前記側壁は、紙系素材の両端部を接合して筒状形成したものである請求項1記載の蓋体。
  3. 前記側壁下部壁の係合部は、容器口部のカール部に係合する形状に形成されている請求項1記載の蓋体。
  4. 前記側壁下部壁の係合部は、前記下部壁内周面を押圧プレスして形成した環状凹溝よりなる請求項1記載の蓋体。
  5. 容器口部に取り付けた際に、係合部の下端側が容器側壁と非接触状態で取り付けられる請求項1記載の蓋体。
  6. 前記側壁は、蓋体が取り付けられる容器の側壁の傾斜角よりも小さい傾斜角で傾斜状に形成されている請求項1記載の蓋体。
  7. 前記天蓋は、紙系素材により形成されている請求項1記載の蓋体。
  8. 前記天蓋は、フィルム又はシートにより形成されている請求項1記載の蓋体。
  9. 前記天蓋は、立ち上がり部から内側に向かって凹陥状部を有する請求項1記載の蓋体。
  10. 上端に、カール状部が設けられている請求項1記載の蓋体。
  11. 前記カール状部が、天蓋の立ち上がり部上端部を屈曲して形成されている請求項10記載の蓋体。
JP2020213032A 2020-06-04 2020-12-22 蓋体 Active JP6886068B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/048100 WO2021245968A1 (ja) 2020-06-04 2020-12-23 蓋体
CN202120057020.8U CN214216757U (zh) 2020-06-04 2021-01-11 盖体
CN202110029336.0A CN112707030A (zh) 2020-06-04 2021-01-11 盖体
JP2021009937A JP2022007952A (ja) 2020-06-04 2021-01-26 蓋体

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020097339 2020-06-04
JP2020097339 2020-06-04
JP2020139288 2020-08-20
JP2020139288 2020-08-20
JP2020159188 2020-09-23
JP2020159188 2020-09-23

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021009937A Division JP2022007952A (ja) 2020-06-04 2021-01-26 蓋体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6886068B1 true JP6886068B1 (ja) 2021-06-16
JP2022007922A JP2022007922A (ja) 2022-01-13

Family

ID=76310170

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020213032A Active JP6886068B1 (ja) 2020-06-04 2020-12-22 蓋体
JP2021009937A Pending JP2022007952A (ja) 2020-06-04 2021-01-26 蓋体

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021009937A Pending JP2022007952A (ja) 2020-06-04 2021-01-26 蓋体

Country Status (3)

Country Link
JP (2) JP6886068B1 (ja)
CN (1) CN214216757U (ja)
WO (1) WO2021245968A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022008135A (ja) * 2020-06-04 2022-01-13 株式会社Ky7 蓋体

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2438430A (en) * 1942-06-19 1948-03-23 Canister Company Canister
JPS53137785A (en) * 1977-05-04 1978-12-01 Naomasa Iwasaki Coating lid
JPS55143229A (en) * 1979-04-16 1980-11-08 Honshu Paper Co Ltd Sealing method of closed container
JPH0471610U (ja) * 1990-10-30 1992-06-24
JP2001238932A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Fumakilla Ltd 薬剤容器のキャップ
JP2002274505A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Toppan Printing Co Ltd 容器蓋の密封固定方法
JP2004123105A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Ueda Insatsu Shiko Kk 紙製容器
JP2006248530A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Pic:Kk 紙製容器用の紙製蓋
JP2007537940A (ja) * 2004-05-19 2007-12-27 セダ エス.ピー.エイ. 不正操作が明らかに分かる容器蓋
JP2015529602A (ja) * 2012-08-22 2015-10-08 ミードウエストベコ・コーポレーション 紙ベースの容器蓋
JP2016069086A (ja) * 2014-09-24 2016-05-09 ピーティーエム・パッケージング・ツールズ・マシネリー・ピーティーイー.・リミテッド 飲料カップのための蓋、カップ集成体、及び蓋を製造するための方法
WO2020100316A1 (ja) * 2018-11-16 2020-05-22 山田菊夫 紙製の蓋及び紙製の蓋の製造方法

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2438430A (en) * 1942-06-19 1948-03-23 Canister Company Canister
JPS53137785A (en) * 1977-05-04 1978-12-01 Naomasa Iwasaki Coating lid
JPS55143229A (en) * 1979-04-16 1980-11-08 Honshu Paper Co Ltd Sealing method of closed container
JPH0471610U (ja) * 1990-10-30 1992-06-24
JP2001238932A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Fumakilla Ltd 薬剤容器のキャップ
JP2002274505A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Toppan Printing Co Ltd 容器蓋の密封固定方法
JP2004123105A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Ueda Insatsu Shiko Kk 紙製容器
JP2007537940A (ja) * 2004-05-19 2007-12-27 セダ エス.ピー.エイ. 不正操作が明らかに分かる容器蓋
JP2006248530A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Pic:Kk 紙製容器用の紙製蓋
JP2015529602A (ja) * 2012-08-22 2015-10-08 ミードウエストベコ・コーポレーション 紙ベースの容器蓋
JP2016069086A (ja) * 2014-09-24 2016-05-09 ピーティーエム・パッケージング・ツールズ・マシネリー・ピーティーイー.・リミテッド 飲料カップのための蓋、カップ集成体、及び蓋を製造するための方法
WO2020100316A1 (ja) * 2018-11-16 2020-05-22 山田菊夫 紙製の蓋及び紙製の蓋の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022008135A (ja) * 2020-06-04 2022-01-13 株式会社Ky7 蓋体
JP7120393B2 (ja) 2020-06-04 2022-08-17 株式会社Ky7 蓋体

Also Published As

Publication number Publication date
CN214216757U (zh) 2021-09-17
JP2022007952A (ja) 2022-01-13
JP2022007922A (ja) 2022-01-13
WO2021245968A1 (ja) 2021-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN114423686B (zh) 盖体
TWI787858B (zh) 蓋體
JP6886068B1 (ja) 蓋体
WO2021246488A1 (ja) 蓋体
JP2022035997A (ja) 蓋体
JP7120393B2 (ja) 蓋体
WO2022124383A1 (ja) 蓋体
WO2022181737A1 (ja) 蓋体
CN112707030A (zh) 盖体
RU2776438C1 (ru) Крышка
WO2022224961A1 (ja) 蓋体
JP2022068069A (ja) 蓋体
JP7162391B1 (ja) 蓋体、容器と蓋体の組み合わせ、及び蓋体付き容器
BR112022013610B1 (pt) Tampa

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201223

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201223

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20210202

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20210204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6886068

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150