JP2006248530A - 紙製容器用の紙製蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 廃棄時に環境問題を生じず、極めて安価に製造することができる紙製容器用の紙製蓋を提供する。
【解決手段】 上向きに拡開した円錐状の本体部5の上縁部に外向きに巻込まれて形成されたカール部52を有する紙製容器50を覆うための蓋16であって、該蓋は主体が紙製であり、前記紙製容器50の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部33と、該壁面部の上縁部に外向きに巻込まれて形成された蓋カール部33cと、前記壁面部の内部に設けられた天蓋部15とからなり、前記壁面部の下縁部を折曲げて前記天蓋部が該下縁部より上位に位置するよう固定されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は紙製容器用の紙製蓋に関する。より詳しくは、本発明は、上向きに拡開した円錐状の本体部と本体部の上縁部に外向きに巻込まれて形成されたカール部とからなる紙コップなどの紙製容器を覆う紙製の蓋に関する。
上述した紙コップのような紙製の容器は種々の用途に広く用いられている。例えば、飲料水やコーヒー、紅茶またコーラ類などのソフトドリンク、スナック菓子などを給仕するためのコップ、スープ粉末を溶解して給仕する容器などに用いられ、更により大きい紙製容器は、その中にかき氷を入れたり、また場合によってはアルコール飲料などを入れて給仕するのに用いられている。
このような紙製のコップなどの容器において、容器に内容物を入れたまま用いることもあるが、移動時に内容物が溢れたりすることを防止するために容器の上面に蓋を被せることが広く行われている。
しかしながら、このような蓋として従来から専らプラスチック製の蓋が実用されている。蓋がプラスチック製であると一緒に捨ててしまった場合には環境問題を生じるので、コップなどの容器本体が紙製であっても、プラスチック製の蓋は容器と一緒に廃棄することができない。容器の使用後に廃棄する際には、環境問題をなくすために紙製容器本体とプラスチック製の蓋とをいちいち分別して分離して廃棄する必要があり、非常に手間ひまが掛り面倒である。
従って、このような手間ひまをなくし、コップなどの容器と蓋を一緒に廃棄することが可能とするために、紙製の蓋を用いることが検討されている。
例えば、特許文献1(実用新案登録第3101102号公報)には、カップ上端のリングフランジと円形の頂板部が密着し、頂板部の周囲に垂下する側垂部の内径のフランジ外径と同径でフランジに密着して嵌合することを可能とすることを特徴とする紙製の蓋が提案されている。
また、特許文献2(特開2002−211617号公報)には、開口縁に外向カール部を有するカップ状容器と、前記カップ状容器の開口縁に熱接着される蓋材と、前記蓋材が熱接着された前記カップ状容器の開口縁に取付けられる嵌合蓋とからなる容器であって、前記嵌合蓋が天面板と円筒状の側面板を有する構成からなり、前記蓋材が取出口を形成するための切目線が形成された構成からなることを特徴とする嵌合蓋付カップ状容器が開示されている。
特許文献1の蓋部材はカップ上端のリング状フランジに蓋を周囲に垂下する側垂部を有する蓋を密着係合しようとするものであるが、このような形状の蓋を紙で作ることは容易ではなく、実際問題としてカップ上端のリング状フランジと蓋との密着が旨くいかないし、上面フランジ部と蓋の円板部の接触のみで蓋をしようとした場合には蓋の機能が十分果たされず、移動中にコップなどの容器が横を向いたりすると中の液が漏れたりする。
また特許文献2のものにあっては、周縁部に中心を向く複数の折罫が形成された板紙からなる円形のブランク板を、押罫が形成された周縁部を折罫に沿って絞り込んで円形の天面板と円筒状の側面板を形成し、側面板の先端部を内方に巻き込むように折り返して内側面板を形成した構成からなっているものが実施例に記載されている。しかしこのようにしたものにあっても、カップの上縁と蓋との嵌合を密にすることはできず、液漏れの防止が容易ではなく、また製造も特別な機械が必要であり、製造コストが高いものとなる。
特許文献3(実用新案登録第3080882号公報)には、上端部にリング状の縁部を備える紙コップの蓋であって、
前記蓋は、前記紙コップの上端部の内周部に嵌合するリング状の外壁部を備える内側片および該内側片の下端部から径方向内方に屈曲された円形状の底片部を備える円形の凹皿部と、
前記凹皿部の前記リング状の外壁部の頂部と連続し、外方に折曲され、紙コップの前記リング状縁部の上に臨むリング状の鍔部と、
前記リング状の鍔部の外径部に連続して下方に屈曲され、前記紙コップのリング状縁部の外周を囲繞するリング状の外側片とからなり、前記蓋のリング状外側片には、径方向内方に突出する係止突起を、円周方向に所定ピッチで放射状に複数個設け、前記各部分をシート状の一枚の紙で全一体に成形したことを特徴とする紙コップの紙製の蓋が開示されている。
この特許文献3に記載されている紙製の蓋は複雑な形状に紙を成形して作るものであり、特別の紙製蓋製造装置が必要であり、紙製の蓋の製造コストが極めて高いものとなる。
以上のように、特許文献1〜3に開示されているような紙製の蓋を用いることの提案がされているが、何れも製造が容易ではなく、また製造精度も特に特許文献1、2のものは製造精度がよくなく、蓋としての機能を十分果たせず、また特許文献3のものは精度は出るにしても非常に製造が面倒で製造コストの高いものであった。
本発明は上述したような従来の技術に付随する問題点に鑑みて、環境問題を解決し、製造が容易で且つ極めて安価に製造することができる紙製容器用の紙製蓋を提供することを目的とする。
実用新案登録第3101102号公報 特開2002−211617号公報 実用新案登録第3080882号公報
本発明においては、上向きに拡開した円錐状の本体部の上縁部に外向きに巻込まれて形成されたカール部を有する紙製容器を覆うための蓋であって、該蓋は主体が紙製であり、前記紙製容器の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部と、該壁面部の上縁部に外向きに巻込まれて形成された蓋カール部と、前記壁面部の内部に設けられた天蓋部とからなり、前記壁面部が扇形のブランクから形成された円錐状であり、前記天蓋部は円形のブランクから形成され前記側壁部の下縁部より上位に位置するよう固定されていることを特徴とする紙製容器用の紙製蓋により上述の課題を解決する。
本発明は、従来全く発想されることがなかった紙コップの底部分を紙製の蓋として利用しようとするものである。
本発明によれば、従来から用いられている紙コップの一部をそのまま用いたような形で、しかも紙コップを形成するときに本体部に形成されるテーパ部と係合するようなテーパ部を有するようにして紙製の蓋を形成することによって、従来の紙コップの製造工程と極めて類似した工程で簡単に紙製蓋を製造することができ、しかもその両方のテーパ部を用いることによって極めてよく嵌合し液漏れなども生じない紙製の蓋が提供される。この場合に、紙製蓋のカール部の径を被せる紙コップのカール部の径と略同じにすることが好ましい。
また本発明においては、上向きに拡開した円錐状の本体部の上縁部に外向きに巻込まれて形成されたカール部を有する紙製容器を覆うための蓋であって、該蓋は主体が紙製であり、前記紙製容器の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部と、該壁面部の上縁部に外向きに巻込まれて形成された蓋カール部と、前記壁面部の内部に設けられた天蓋部とからなり、前記壁面部が該壁面部を前記紙製容器の本体部に密係合させるストッパ処理を施されており、前記天蓋部が該下縁部より上位に位置するよう固定されていることを特徴とする紙製容器用の紙製蓋としてもよい。
このストッパー処理としては滑止め加工として壁面部に摩擦抵抗の大きい樹脂や薬品、例えばポリウレタンなどをラミネートまたはコーティング、若しくは印刷することによって行ってもよいし、または壁面部に円周に沿って線状にエンボスを形成してもよい。この場合に紙製蓋のみにエンボス加工してもよいし、紙製蓋と容器本体の壁面とに共にエンボス加工してもよい。
更に本発明においては、上向きに拡開した円錐状の本体部の上縁部に外向きに巻込まれて形成されたカール部を有する紙製容器を覆うための蓋であって、該蓋は主体が紙製であり、前記紙製容器の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部と、該壁面部の上縁部に外向きに巻込まれて形成された蓋カール部と、前記壁面部の内部に設けられた天蓋部とからなり、前記天蓋部が該下縁部より上位に位置するよう固定されているとともに該天蓋部の中央部分を上向きに突出させていることを特徴とする紙製容器用の紙製蓋として、蓋を被せることによって容器の収納空間が減少することを防止してもよい。このようにすることにより、紙製蓋に被せることによっても容器の内容量が減少せず、十分な量の液を収納することができる。
また、本発明の天蓋部は下側、すなわち、容器に被せたときに、容器の内容物に対面する面、の紙の上に樹脂被膜が形成され、または撥水剤が塗布されていることが好ましい。樹脂被膜の形成は例えばポリエチレンフィルムをラミネートし、またはコーティング、若しくは印刷する。このようにすることによって、天蓋部の下側に液が当たっても蓋が傷むことが防止できる。
また、容器の内容物が液体の場合には、蓋を容器に被せる際に蓋と容器が密嵌合することにより容器上部の空間が圧縮されて液洩れが生じることがある。この対策として、本発明の紙製蓋においては、前記天蓋部に空気抜き用の小孔が形成されていることにより、このような不都合を防止することができる。
更にまた、本発明の紙製容器においては、蓋部材の天蓋部にストローを挿入するための穴を形成し、または穴を形成するための切込み線を入れておいてもよい。
本発明は、従来全く発想されることがなかった紙コップの底部分を紙製の蓋として利用しようとするものである。
本発明により、蓋の主体を紙製容器と同じく紙製とでき、廃棄時に紙製容器と分別することなく廃棄することができ、環境問題を生じない。
本発明によれば、従来紙製容器を製造しているのと同様の工程により紙製蓋を製造することができる。従って、紙製蓋の製造のために新たに特別な施設は必要とせず、従来の紙製容器製造装置の僅かな改造でそのまま製造することができ、製造コストを極めて安価とすることができる。
また、本発明によれば、高さが相違するだけで紙製容器の一部をそのまま用いたような形となっているために、紙製容器の本体部のテーパと同様なテーパを持つ傾斜壁を持った紙製蓋を作ることができ、両テーパ部の角度が同じような角度であるため嵌合し易く、従って、液漏れのない状態で紙製容器に紙製蓋を被せることができる。
また、本発明の紙製容器は、前述した特許文献1または2の紙製蓋が蓋の外側に被っているのに対し、本発明の紙製蓋は蓋の内側に被る状態となるために、紙製蓋を紙製容器に被せた状態においては、紙製容器と紙製蓋は一体として、いわばモノコック構造状態となり、極めて強度の強いものとなり、手に持って容器を移動させたりするような場合にも、容器が変形したりすることがなく、安心して容器を移動させることができる。
また、本発明においては蓋が紙製であるので、印刷し易く、天蓋部に宣伝広告などを印刷することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係る紙製蓋の製造工程を概略的に示した図である。
図1において、所定幅の天蓋部用原紙10をプレス型の間に送りながら押型11をダイス12に押込むことにより円板形状の底板13を打ち抜く。次いで、プレスの押型の中の内側の型14をダイス12側に突き出して絞り込み、縁15aが凹んだ状態の天蓋部15を形成する。絞り加工により天蓋部15が形成されると、天蓋部15を容器状の円錐型の金型20の底に真空吸着する(図1(a)参照)。
天蓋部用原紙10としては、従来から紙製容器に用いられている原紙を用いることができ、一例として、バージンパルプ仕様で150〜300G/m程度とすることができる。
一方、紙製蓋の壁面部33となる部分の原紙30を送りながら扇形形状のブランク31に打ち抜き、この打ち抜いた扇形形状のブランク31を前述した円錐型の金型20の周囲に巻き付け円周方向の両端部を加熱して互いに接着33aして所定のテーパ角の円錐状の壁面部33とする(図1(b)参照)。
壁面部用原紙30は天蓋部用原紙10と同様に、従来から紙製容器に用いられている原紙を用いることができ、一例として、バージンパルプ仕様で150〜300G/m程度とすることができる。
そして、壁面部33(連結された扇形のブランク31)の下端33bを加熱してから内側に折込んで天蓋部15の絞った縁部分15aを包むように重ねて、両者を接着する(図1(c)参照)。なお、別の態様として、壁面部33の下端33bを内側に折込まずに、下端33bの内側に天蓋部15の絞った縁部分15aの外側を接触させて両者を接着してもよい(図6参照)。
壁面部33の天蓋部15と反対側の上縁部はツール41を回転させながら外側に巻き込み、更に型42で押して上端を丸め込み蓋カール部33cを形成する(図1(d)参照)。
このようにして天蓋部15を一端部に有する本発明に係る紙製蓋16が製造される(図2参照)。本発明においては蓋が紙製であるので、印刷し易く、天蓋部15に宣伝広告などを印刷することができる。
このように製造された紙製蓋16は、或る程度の高さがある場合には、従来の紙製容器と同様に、複数個を互いの蓋カール部33cが接触するようにして重ねて保管や移送することができる。なお、紙製蓋16の高さが低い場合や紙製蓋16の天蓋部の位置を高くした場合には、複数個の紙製蓋16を重ねることが困難なことがある。このような場合には、複数の紙製蓋16を、例えば円筒状の収納容器に収納して保管や移送する。
上述の製造方法から明らかなように、本発明においては壁面部33の内部に設けられた天蓋部15が壁面部33の下縁部より上位に位置するよう固定されている。この製造工程は従来の紙製コップの製造工程と非常によく似ているものである。
なお、本発明に係る紙製容器の製造に際しては、原料の板紙にポリエチレンなどをラミネート加工したものを用いることが、壁面部15を形成している扇形のブランク31の円周方向両端部の接着や壁面部33と天蓋部15との接着を良好に行なうために好ましい。ラミネート加工としては、従来の紙製容器に用いられているものと同程度とすることができ、例えば、18〜20ミクロンのポリエチレンをラミネートする。
特に、本発明においては、天蓋部15となる板紙の表面にラミネート加工をすることが好ましい。その場合に、通常のカップでは底部の内側となる面がラミネート部分としているが、本発明においては、それと逆に天蓋部の外側になる部分がラミネート部分となるようにして構成することが好ましい。
本発明の紙製蓋の製造工程は、従来の上向きに拡開した円錐状の本体部51と、本体部51の上縁部に外向きに巻込まれて形成されたカール部52と、本体部51の内部に設けられた底部53とからなる紙製容器50の製造工程とよく似ている。そのため、従来の紙製容器の製造装置を用いて、本発明の紙製蓋16を製造することができる。なお、大きく違う点は、従来の紙製容器においては本体部51が相当の深さを持っているのに対して、本発明の紙製蓋においてはそのような深さは必要なく、極力小さくしている(一例として2cm程度まで)。このため、本発明の紙製蓋用の金型20を紙製容器用の金型とは別に用意すればよい。
ただ、両者とも円錐状にテーパが付けられているが、そのテーパが同じようにほぼ同じ値となるように選定することによって、図2に示すように、紙製容器50の上部に本発明に係る紙製蓋16を被せた場合に簡単に上から乗せるだけで被せることができる。両者のテーパ角度をほぼ等しくして、互いに係合して蓋としての機能を十分に果たすようにすることが好ましい。
より詳しくは、本発明の紙製蓋16は、上から下に挿入するだけで紙製容器50に装着作業を行うことができる。すなわち、紙製容器50も紙製蓋16もほぼ同じ直径のトップカール部を持ち、テーパ角度をほぼ同じようにしている。
一方、それぞれ構成する紙に厚みがあるため、外径、内径の差が存在する。このため紙製蓋16を紙製容器50に挿入した時点では、紙製容器50本体部の縦方向の内径に対して紙製蓋16の外径が大きくなり、紙製容器50本体部の側面にはカップ内側に向けて紙製蓋16の側面には紙製容器50側に向けて応力が働くことになり、紙製容器50の本体部の内側面と、紙製蓋16の側壁面の外側側面が互いに押付けられて密着性が増し、摩擦抵抗が増し、装着した蓋が外れ難くなる。この際に使用する紙製容器50、紙製蓋16の紙の厚みを変えることによって密着性を適宜調整することができる。従って、挿入開始時は紙製容器50本体の頂部と紙製蓋16の底の直径の違いが大きいため簡単に挿入がし易く、紙製蓋16のカール部が本体部の紙製容器50の本体部のカール部に完全に重なるまで挿入した時点で装着作業は終了する。
本発明においては、紙製蓋16と紙製容器50とのトップ部にカール部が存在し、紙製蓋16の装着時のストッパーの役目を有し、外すときには外し易く、また、紙製容器50のトップカール部52、紙製蓋16の蓋カール部33cが二重に重なることにより、手で持ったときの強度アップが図れる。トップカール部は機械的に形成するので紙厚に限界があり、特に大きな内容量の紙カップ50についてはトップカール部52だけでは強度不足になるケースがあるが、蓋カール部33cとトップカール部52とで二重とすることによりそのような問題を解消できる。
本発明の紙製蓋16の挿入部分の長さ、すなわち、高さは長ければ長い程、紙製容器50内面と紙製蓋16の外面の接触面積が大きくなるが、この大きさは密着性との関係で一番適当と思われる長さを選定することが好ましい。また挿入するときの抵抗力は紙製容器50に満たした水などの流動物が容器を倒した場合にも溢れないように適度の大きさにすることが好ましい。
更に、紙製蓋16と紙製容器50との滑りが生じ難くするために、紙製蓋16の側壁面33の外面にストッパ処理を施してもよい。ストッパ処理としては、ポリウレタンシートをラミネート加工したり、摩擦抵抗の大きい樹脂、薬品等のスリップ防止剤を印刷などして、滑止め加工処理をしてもよい。この場合に、紙製容器50の内側には通常ポリエチレンによるラミネート加工がされており、紙製蓋16の側壁面の外面になる部分にポリウレタンのラミネートをしておくことによって両者の摩擦抵抗が大きくなり外れ難くなる。この場合に摩擦抵抗が大きくなるが、その摩擦抵抗の大きさは紙製蓋16の高さを調節することによって適宜変えることができる。
滑止め加工処理剤としては、上述のポリウレタンのほかに、EVA、EMA、EMMA、EMAAなどのエチレン共重合体、ホットメルト、アイオノマー、SEPS、SEBSなどのスチレン系エラストマー、ナイロン、ポリエステルエラストマーなどを押出し、ラミネート加工してもよい。
また、上述した滑り止め加工はラミネート加工の他に、図3に示すように、紙製蓋16の側壁面33の外側に円周に沿って連続して外側に突出すると帯状突起または円周方向に不連続に位置し外側に突出すると点状突起などをエンボス加工をしてもよい。この場合に、紙製容器50の本体部の内側にも円周に沿って内側に突出するエンボス加工33dすることによって両者が重なり合うことによって一層滑り難くなり好ましい。また、紙製蓋16の側壁面33の外側に円周に沿って帯状に突出させるとともに紙製容器50の本体部の内側にも円周に沿って外側に帯状に突出させてもよい。なお、エンボスの突出方向を上述したものと逆にすることもできる。
上述した紙製蓋16と紙製容器50との滑り防止により、液漏れのない状態で紙製容器50に紙製蓋16を被せることができる。
また、本実施例の紙製蓋16の天蓋部15には空気抜き用の小孔が形成されている。これにより、紙製蓋16を紙製容器50に被せる際に蓋と容器が密嵌合して容器上部の空間が圧縮されても空気抜き用の小孔から空気が抜けるため、液洩れが生じることが防止される。
更に本発明において、蓋を被せることによって紙製容器50の収納空間が減少することを防止するために、プレス加工などにより紙製蓋16の天蓋部15の中央部分を上側に突出させてもよい(図4参照)。このようにすることにより、紙製蓋16を被せても容器の内容量が減少せず、十分な量の液を収納することができる。この場合に、天蓋部15の突出部分15bを適宜、壁面部33の上縁より突出させてもよい
また、本発明の紙製蓋16においては、従来のプラスチック製の蓋と同様に、図5に示すように、紙製蓋16の天蓋部15にストローを挿入するための穴または飲み口となる穴を形成し、またはこれら穴を形成するための切込み線15cを入れておいてもよい。天蓋部15にラミネート加工している場合には、ラミネート部を残して紙部分にのみ切込み線15cを入れておくことにより、切込み線15cの密封性を保ち液洩れを防止することができる。なお、切込み線15cを形成する場合には、前述した空気抜き用の小孔は切込み線15cによって囲まれた領域に形成することが好ましい。
図7に本発明の別の実施例の断面図を示す。図7に示す蓋は主体が紙製であり、紙製容器50の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部33と、壁面部33の上縁部に外向きに巻込まれて形成された蓋カール部33cと、周縁が壁面部33の上縁部に形成された蓋カール部33cに貼着された天蓋部15とから構成されている。壁面部33および蓋カール部33cの形成方法は前述した実施例と同様である。天蓋部15は好ましくは紙製であり、この紙の下側にラミネート、コーティング、印刷などにより樹脂被膜33fが形成され、または撥水剤が塗布されており、蓋カール部(トップカール)33cに好ましくは樹脂被膜が熱接着されている。天蓋部15の熱接着に先立ち、蓋カール部(トップカール)33cの頂部を平板に押付けて平坦としておくことが好ましい。蓋の本体が紙製であるので、蓋の上側に印刷し易く、天蓋部に宣伝広告などを印刷することができる。
なお、場合によっては、この実施例の天蓋部15を透明な樹脂シートとして、紙製容器の内容物が見えるようにしてもよい。この場合に、使用後の分別廃棄の問題を解消するためには、セロファンシートまたは生分解製フィルムもしくはシートを天蓋部15に用いることが好ましい。
本発明に係る紙製蓋の製造工程を概略的に示した図であり、(a)は天蓋部の製造工程の斜視図、(b)は壁面部の製造工程の斜視図、(c)は壁面部に天蓋部を取付ける工程の断面図、(d)は壁面部のトップにカール部を製造する工程の斜視図である。 本発明に係る紙製蓋を紙製容器に被せる状態を示す断面図である。 本発明に係るエンボス加工した紙製蓋の斜視図である。 本発明に係る紙製蓋の天蓋部の中央部分を壁面部の上縁より突出させた紙製蓋の断面図である。 本発明に係るストロー挿入穴を形成した紙製蓋を天蓋部側から見た斜視図である。 本発明に係る紙製蓋の他の実施例の断面図である。 本発明の別の実施例の断面図である。
符号の説明
15 天蓋部
16 紙製蓋
33 壁面部
33c 蓋カール部
50 紙製容器
51 円錐状の本体部
52 カール部

Claims (11)

  1. 上向きに拡開した円錐状の本体部の上縁部に外向きに巻込まれて形成されたカール部を有する紙製容器を覆うための蓋であって、該蓋は主体が紙製であり、前記紙製容器の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部と、該壁面部の上縁部に外向きに巻込まれて形成された蓋カール部と、前記壁面部の内部に設けられた天蓋部とからなり、前記壁面部が扇形のブランクから形成された円錐状であり、前記天蓋部は円形のブランクから形成され前記側壁部の下縁部より上位に位置するよう固定されていることを特徴とする紙製容器用の紙製蓋。
  2. 前記天蓋部は円形のブランクの周縁が折返されて側壁部に貼着されていることを特徴とする請求項1に記載の紙製容器用の紙製蓋。
  3. 上向きに拡開した円錐状の本体部の上縁部に外向きに巻込まれて形成されたカール部を有する紙製容器を覆うための蓋であって、該蓋は主体が紙製であり、前記紙製容器の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部と、該壁面部の上縁部に外向きに巻込まれて形成された蓋カール部と、前記壁面部の内部に設けられた天蓋部とからなり、前記壁面部が該壁面部を前記紙製容器の本体部に密係合させるストッパ処理を施されており、前記天蓋部が該下縁部より上位に位置するよう固定されていることを特徴とする紙製容器用の紙製蓋。
  4. 前記ストッパ処理として前記壁面部に滑り止め加工がされていることを特徴とする請求項3に記載の紙製容器用の紙製蓋。
  5. 前記ストッパ処理として前記壁面部にエンボス加工がされていることを特徴とする請求項3に記載の紙製容器用の紙製蓋。
  6. 上向きに拡開した円錐状の本体部の上縁部に外向きに巻込まれて形成されたカール部を有する紙製容器を覆うための蓋であって、該蓋は主体が紙製であり、前記紙製容器の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部と、該壁面部の上縁部に外向きに巻込まれて形成された蓋カール部と、前記壁面部の内部に設けられた天蓋部とからなり、前記天蓋部が該下縁部より上位に位置するよう固定されているとともに該天蓋部の中央部分を上向きに突出させていることを特徴とする紙製容器用の紙製蓋。
  7. 前記天蓋部は周縁が折返された円形のブランクからなり、前記壁面部の下縁部を折曲げて該天蓋部の折返された周縁に貼着されていることを特徴とする請求項1、3〜6の何れか1項に記載の紙製容器用の紙製蓋。
  8. 上向きに拡開した円錐状の本体部の上縁部に外向きに巻込まれて形成されたカール部を有する紙製容器を覆うための蓋であって、該蓋は主体が紙製であり、前記紙製容器の円錐状の本体部の内面に係合する円錐状外面を有する壁面部と、該壁面部の上縁部に外向きに巻込まれて形成された蓋カール部と、周縁が前記壁面部の上縁部に形成された蓋カール部に貼着された天蓋部とからなることを特徴とする紙製容器用の紙製蓋。
  9. 前記天蓋部は紙の上に樹脂被膜が形成され、または撥水剤が塗布されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の紙製容器用の紙製蓋。
  10. 前記天蓋部に空気抜き用の小孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の紙製容器用の紙製蓋。
  11. 前記天蓋部がストロー挿入用の穴または該穴を形成するための切込みを有することを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の紙製容器用の紙製蓋。
JP2005063449A 2005-03-08 2005-03-08 紙製容器用の紙製蓋 Pending JP2006248530A (ja)

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