JP6884358B1 - ワンタッチ固定具、フロアマット、鞄、及びベルト - Google Patents
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Abstract
Description
また、フロアマット以外でも、鞄の蓋や壁掛け、射影スクリーンなど特定の箇所に度々脱着することが想定されるものは、脱着の繰り返しが容易な固定構造を有していることが望まれる。
以下の実施形態では、本発明に係るワンタッチ固定具について自動車のフロアマットに取り付けた例で説明する。なお、以下の実施形態において、上下の表現はフロアマットを車内に敷いた状態を基準にしたもので、カーペット側が下方になる。
実施形態に係るフロアマット100には、図1に示されるように、ワンタッチ固定具10の一部を構成するレバーアセンブリ11が固定される。
レバーキャップ13の仕切り14上面に設けられたつまみリブ16を回転軸C周りに所定角度回転させると、カーペット17(図3)などの基礎面からフロアマット100がレバーアセンブリ11ごと浮き上がり取り外される。
図2は、実施形態に係るワンタッチ固定具10を回転軸Cを通る縦断面で切断した側面断面図である。ただし、図2では、図6等で示されるトーションばね40の図示は省略されている。
図3は、ブラケット(突起部材)18を基礎面の一例であるカーペット17に取り付けた時の図である。
図4は、レバーアセンブリ11を図1とは反対側からみた斜視図である。
ただし、図4では、図5のキャップ据付具裏座19の図示は省略している。
図5は、キャップ据付具12に取り付けられるキャップ据付具裏座19の斜視図である。
カーペット17は、中央部付近が穿孔されてブラケット裏座21の円筒部22がカーペット17の裏側から嵌め込まれる。
カーペット17は、ブラケット裏座21及びブラケット18のスカート部27で挟持される。カーペット17がこれらブラケット裏座21及びスカート部27のそれぞれに設けられたブラケット爪26で裏表から噛み込みまれることで、ブラケット18はカーペット17に強固に固定される。
錐形頭部28とスカート部27との間の首部は、くびれて径が小さくなり引掛け受部29を形成している。
ブラケット18の錐形頭部28は、図4に示されるような逆灰皿形状のキャップ据付具12のケース底部30に設けられた突出孔31からレバーアセンブリ11内に嵌め込まれる。
また、キャップ据付具12の外側側面の底部付近には、図5に示されるような中空円盤形状を有するキャップ据付具裏座(固定機構)19が嵌まり込み、雌雄の鈎部36a,36bで互いに固定される。
フロアマット100には、キャップ据付具12を嵌め込む据付孔が設けられる。この据付孔の周辺部が固定機構12a,19で裏表から挟持されることで、キャップ据付具12がフロアマット100に強固に固定される。
また、後述するダブルトーションばね40(図6)の数に対応させて例えば4本回転軸C周りに支軸柱41が設けられる。
仕切り14は、掛外し爪44の上部でちょうど支軸柱41の頭頂部付近に配置される。
キャップ据付具12には、図6に示されるように、例えば2つのダブルトーションばね40が配置される。
実施形態で使用されるダブルトーションばね40は、ワイヤ46を巻き回して形成される支軸部47が異なる支軸を有する。そして、支軸部47のそれぞれが、支軸柱41a,41bに掛けられる。
低台48aは、錐形頭部28の下端高さ以下の高さ、即ち引掛け受部29の高さに設計される。この低台48aは、ブラケット18がキャップ据付具12内に挿入されたときには、引掛け部46aが引掛け受部29に引っ掛かるように大きさ、位置及び形状が設計される。
このような留台48a,48bの構成により、レバーアセンブリ11が完全にブラケット18に取り付けられた際には、押当部46bはブラケット18の錐形頭部28に、引掛け部46aはくびれ部の引掛け受部29に引掛けられることになる。
押当部46bとレバーケースとが連動して回転軸方向に上下シフトするものであれば、押当部46bは引掛け部46aと一体的になっている必要はない。
また、引掛け部46aも、引掛け受部29に引っ掛かることで、レバーケースの上方へのシフトを阻止することができれば形状は特に限定されない。
図7(A)は、ロック時のワンタッチ固定具10の上面図である。図7(B)は、ロック時のワンタッチ固定具10で仕切り14よりの下側(カーペット17側)の配置状態を示す図である。
このとき、引掛け部46aは、くびれ部の引掛け受部29に引っかかっているため、レバーアセンブリ11はブラケット18に固定される。
図8(A)のようにつまみリブ16を右回転させると、図8(B)のようにレバーキャップ13とともに掛外し爪44も屈曲部46a1ごとキャップ据付具12に対し回転する。
よって、最初に述べたように、レバーアセンブリ11がフロアマット100ごとブラケット18から浮き上がるように外れる。
ワンタッチ固定具10は、図9(A)ではバッグ50に、図9(B)でキャリーケース60に、図10(A)ではランドセル70に、図10(B)ではベルト80に、図(C)では手帳90に、取り付けられる。
なお、キャリーケース60には、ケース内外に種々の開口部があるため、図9(B)のようなハンドル62付近に設ける例に限らず、自由な位置に設けられて開口部を閉じた状態に維持するために用いることができる。
この場合、鍵本体部73にブラケット18が設けられ、サガリとしてレバーアセンブリ11が用いられる。
なお、ランドセル70には、ランドセル本体71の内外にも開口部があるため、図10(A)のようなサガリとしての例に限らず、自由な位置に設けられて開口部を閉じた状態に維持するために用いることができる。なお、ランドセル70は一例であり、リュックサックやシュラフなど鞄類全般に取り付けることができる。
なお、ベルト80は一例であり、ワンタッチ固定具10は、ロープやたすき、シートベルト等の長尺物の固定具としても用いることができる。
図10(B)の手帳90では、手帳カバー91にブラケット18が設けられ、手帳留めとしてレバーアセンブリ11が用いられる。
なお、手帳90は一例であり、ワンタッチ固定具10は、ブックカバー、パスポートケース、小物ケース等の収納物の固定具としても用いることができる。
実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
Claims (7)
- 基礎面に着脱対象品を固定するワンタッチ固定具であって、
前記基礎面に固定されて引掛け受部を有して前記基礎面から突出する錐形の突起部材と、
前記突起部材をケース底部から突出させるキャップ据付具及びこのキャップ据付具にスライド回転可能に嵌め合わせられるレバーキャップで構成されるレバーケースと、
前記レバーケースの外側側面に設けられて前記着脱対象品を前記レバーケースに固定させる固定機構と、
前記レバーケースに一端が固定されて前記引掛け受部に押し当てられる引掛け部と、
前記レバーケースに一端が固定されて前記突起部材の錐形面に弾性を有して押し当てられる押当部と、
前記レバーキャップに内設され前記スライド回転で前記引掛け部を弾性変形させて前記引掛け受部への当接を解除する掛外し爪と、を備えることを特徴とするワンタッチ固定具。 - 前記引掛け受部は、前記突起部材の首部がくびれて形成される請求項1に記載のワンタッチ固定具。
- 前記引掛け部は、支軸の異なる軸支部を2つ有するダブルトーションばねのばね腕の一方であり、
前記押当部は、前記ダブルトーションばねの他方のばね腕であり、
前記引掛け部と前記押当部とは、交差して前記突起部材に押し当てられる請求項1又は請求項2に記載のワンタッチ固定具。 - 前記ダブルトーションばねの2つの支軸部は、同じ方向に巻き回されて形成される請求項3に記載のワンタッチ固定具。
- 基礎面に着脱対象品を固定するワンタッチ固定具を備えるフロアマットであって、
前記基礎面から突出する突起部材をケース底部から突出させる錐形のキャップ据付具と、
前記突起部材をケース底部から突出させるキャップ据付具及びこのキャップ据付具にスライド回転可能に嵌め合わせられるレバーキャップで構成されるレバーケースと、
前記レバーケースの外側側面に設けられて前記着脱対象品を前記レバーケースに固定させる固定機構と、
前記レバーケースに一端が固定されて前記突起部材が有する引掛け受部に押し当てられる引掛け部と、
前記レバーケースに一端が固定されて前記突起部材の錐形面に弾性を有して押し当てられる押当部と、
前記レバーキャップに内設され前記スライド回転で前記引掛け部を弾性変形させて前記引掛け受部への当接を解除する掛外し爪と、を備えることを特徴とするフロアマット。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワンタッチ固定具を備える鞄。
- 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワンタッチ固定具を備えるベルト。
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