JP6883814B2 - 排水設備改修工法、排水設備構築方法、および排水設備 - Google Patents

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本発明は排水設備改修工法、排水設備構築方法、および排水設備に係り、特に、既存設備を利用して行うことのできる、排水設備改修工法等に関するものである。
排水溝、排水枡といった排水設備について出願人らは、従来複数の技術的提案をしてきた。たとえば後掲特許文献1では、簡便な方法・構造によって、排水枡における水密性を十分に高めることのできる、実用性の高い排水枡の止水構造として、上方に開口部、底部に排水流出用の排水管、側方に開口していない側壁を有してなる排水枡において、排水管に設けられた環状の溝と、溝に嵌合して水密性を保持するための環状のパッキン用ボルトとからなり、パッキン用ボルトは手で把持して回すことで着脱可能な止水構造を開示している。
また特許文献2では、排水口における悪臭・有害ガスの除去効果、衛生害虫等の侵入遮断効果を側溝自体でもって実現することができ、衛生管理がしやすく、洗浄作業など保守管理にも便利な側溝構造として、側溝構造は、水の流れる水路部と、水路部末端の低位置に設けられる排水部とを備え、排水部にはこれに対し着脱自在の水封式ドレインが設けられ、側溝構造の上部には蓋部が備えられた構成を開示している。
実用新案登録第3195204号公報「排水枡およびその止水構造」 実用新案登録第3198746号公報「側溝構造」
上述の考案による優れた排水設備は、これを要する工場等を新築する際に、新規に施工して設置することができる。一方、従来既存の排水設備、たとえばコンクリート製の排水溝等に替えて上記考案の設備を設置したい場合、できるだけ効率的に、かかる改修工事を行えれば便利である。
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の状況を踏まえ、コンクリート製の排水溝等の既存設備を利用して行うことのできる、排水設備改修工法、排水設備構築方法、および排水設備を提供することである。
本願発明者は上記課題について検討した結果、既存のコンクリート製排水設備の下地処理を行い、これに新しい排水設備を収容、設置することによって解決できることを見出し、これに基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
〔1〕 既存のコンクリート製排水設備(以下、「既存設備」)を改修する工法であって、該既存設備の下地処理を行って処理済み既存設備とする下地処理工程と、該処理済み既存設備にステンレス鋼製の新しい排水設備(以下、「新規設備」)を収容、仮設置する仮設置工程と、該既存設備および該新規設備の間隙を一または複数の充填材により充填する充填工程とを備えてなり、該新規設備は排水溝および排水枡からなり、該排水溝―排水枡間の連結、該排水溝―排水溝間の連結のいずれにも、下記<J>記載の仕様のジョイントが用いられることを特徴とする、排水設備改修工法。
<J> 連結する一方の部材の端部に設けられた下向き鉤形構造と、他方の部材の端部に設けられていて該下向き鉤形構造に係合可能な形状に形成された上向き凹形構造からなるジョイント。
〕 前記排水溝は、長手方向断面の下部形状がV字状であることを特徴とする、〔1〕に記載の排水設備改修工法。
〕 前記排水溝はその外側方に、上下方向の力や変形等に対する補強用の補強材が設けられていることを特徴とする、〔1〕、〔2〕のいずれかに記載の排水設備改修工法。
〕 前記排水溝は0.5%以上の水勾配を有するように設置されることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕のいずれかに記載の排水設備改修工法。
〕 既存のコンクリート製排水設備(既存設備)を用いて新しい排水設備を構築する方法であって、
該既存設備の下地処理を行って処理済み既存設備とする下地処理工程と、該処理済み既存設備にステンレス鋼製の新しい排水設備(新規設備)を収容、仮設置する仮設置工程と、該既存設備および該新規設備の間隙を一または複数の充填材により充填する充填工程とを備えてなり、該新規設備は排水溝および排水枡からなり、該排水溝―排水枡間の連結、該排水溝―排水溝間の連結のいずれにも、下記<J>記載の仕様のジョイントが用いられることを特徴とする、排水設備構築方法
<J> 連結する一方の部材の端部に設けられた下向き鉤形構造と、他方の部材の端部に設けられていて該下向き鉤形構造に係合可能な形状に形成された上向き凹形構造からなるジョイント。
〕 既存のコンクリート製排水設備(既存設備)と、その内側に収容されたステンレス鋼製の排水設備(新規設備)と、両者間に充填された一または複数の充填材とからなる排水設備であって、該新規設備は排水溝および排水枡からなり、該排水溝はその外側方に上下方向の補強用の補強材が設けられており、該排水溝は0.5%以上の水勾配を有し、該排水溝―排水枡間の連結、該排水溝―排水溝間の連結のいずれにも、下記<J>記載の仕様のジョイントが用いられていることを特徴とする、排水設備。
<J> 連結する一方の部材の端部に設けられた下向き鉤形構造と、他方の部材の端部に設けられていて該下向き鉤形構造に係合可能な形状に形成された上向き凹形構造からなるジョイント。
〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕のいずれかに記載の排水設備改修工法により得られる、排水設備。
〔5〕に記載の排水設備構築方法により得られる、排水設備。
本発明の排水設備改修工法、排水設備構築方法、および排水設備は上述のように構成されるため、これらによれば、コンクリート製の排水溝等の既存設備を利用して、優れた性能の排水溝、排水枡を設置する改修工事を容易に、効率的に行うことができる。
つまり、既存の排水設備を、排水口における悪臭・有害ガスの除去効果、衛生害虫等の侵入遮断効果が高く、衛生管理がしやすく、洗浄作業など保守管理にも便利な排水溝や、排水枡における水密性を十分に高めることのできる実用性の高い排水枡止水構造を備えた新規の排水設備へと、容易に替えることができる。
本発明排水設備改修工法の基本構成を示すフロー図である。 本発明排水設備改修工法の手順を順に示す断面視の説明図である(下地処理工程後)。 本発明排水設備改修工法の手順を順に示す断面視の説明図である(仮設置工程後)。 本発明排水設備改修工法の手順を順に示す断面視の説明図である(充填工程後)。 本発明排水設備改修工法の基本構成を示す別のフロー図である。 本発明排水設備改修工法に使用可能な排水溝形成用部材の実施例の形態を示す正面図である。 本発明排水設備改修工法に使用可能な排水溝形成用部材の実施例の形態を示す背面図である。 本発明排水設備改修工法に使用可能な排水溝形成用部材の実施例の形態を示す左側面図である。 本発明排水設備改修工法に使用可能な排水溝形成用部材の実施例の形態を示す右側面図である。 本発明排水設備改修工法に使用可能な排水溝形成用部材の実施例の形態を示す平面図である。 本発明排水設備改修工法に使用可能な排水溝形成用部材の実施例の形態を示す底面図である 本発明排水設備改修工法に使用可能な排水溝形成用部材の実施例の形態を示す上方からの斜視図である。 本発明排水設備改修工法に使用可能な排水溝形成用部材の実施例の形態を示す底面側からの斜視図である。 本発明排水設備改修工法における連結方法を示す概念的説明図である(連結前)。 本発明排水設備改修工法における連結方法を示す概念的説明図である(連結状態)。 ジョイントの実施例を示す斜視図である(連結前の状態)。 ジョイントの実施例を示す斜視図である(連結後の状態)。 本実施例の改修工法の概要を示す断面視説明図である(既存設備への新規設備仮設置段階)。 本実施例の改修工法の概要を示す断面視説明図である(完成段階)。 以下の各図は、実施例改修工法における各工程に係る写真図である。 下地処理後の既存排水溝の状態を示す写真図である。 既存排水枡への床用材料充填処理を示す写真図である。 仮設置前の新規排水設備(排水管差し込み部分)を示す写真図である。 専用治具を用いて新規排水設備を仮設置している状態を示す写真図である。 図14に示した専用治具の斜視図である。 新規排水溝側面部にバックアップ材を貼り付けた状態を示す写真図である。 充填材を打設して排水溝廻りを埋め戻す作業を示す写真図である。 排水溝廻り埋め戻し後(充填処理後)の状態を示す写真図である。 排水設備改修完了後の状態を示す写真図である(排水溝内)。 排水設備改修完了後の状態を示す写真図である(排水溝蓋を被せた状態)。
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明排水設備改修工法の基本構成を示すフロー図である。また、
図2、3、4は、本発明排水設備改修工法の手順を順に示す断面視の説明図であり、それぞれ、下地処理工程後、仮設置工程後、充填工程後を示す。これらに図示するように本発明工法は、既存のコンクリート製排水設備(既存設備)を改修する工法であって、既存設備1の下地処理を行って処理済み既存設備2とする下地処理工程P1と、処理済み既存設備2に新しい排水設備(新規設備)3を収容、仮設置する仮設置工程P2と、既存設備1および新規設備2の間隙4を一または複数の充填材5により充填する充填工程P3とを備えてなることを、主たる構成とする。
かかる構成により本発明の排水設備改修工法によれば、まず、下地処理工程P1において既存設備1の下地処理が行われて処理済み既存設備2が得られ、ついで、仮設置工程P2において処理済み既存設備2に新規設備3が収容されて仮設置され、その後、充填工程P3において既存設備1および新規設備2の間隙4が一または複数の充填材5により充填され、最終的に、改修済み排水設備10が得られる。このようにして、既存設備1は本発明工法によって改修されて、改修済み排水設備10となる。
なお、下地処理工程P1における具体的な下地処理方法、仮設置工程P2における収容、仮設置方法、充填工程P3における具体的な充填材5やその充填処理方法としては、従来公知の方法等を適宜採用することができる。そして、本発明がそれらの具体的な方法等に限定されるものではない。
また、仮設置工程P2において収容、仮設置する新規設備3としても、それが既存設備1とは別に製作されたものであって、処理済み既存設備2に適合するものである限り、いかなる仕様の設備でも用いることができる。しかしながら、記述文献開示の物など出願人により提供、提案される仕様の排水設備を、最も好適に用いることができる。また、新規設備3は排水溝および排水枡からなる仕様とすることができる。
図5は、本発明排水設備改修工法の基本構成を示す別のフロー図である。図示するように本工法は、新規設備3を、既存設備1の採寸に基づきこれに収容し得るサイズにて製作する新規設備製作工程M1を備えたものとすることができる。かかる構成により、新規設備製作工程M1においては、既存設備1の採寸がなされ、それに基づいて、既存設備1に収容し得るサイズの新規設備3が製作され、これが仮設置工程P2に供される。
また、図3、図4に示すように、既存設備1の下地処理を行って処理済み既存設備2とする下地処理工程P1では、既存設備1の上部を破壊して除去するものとすることができる。これにより、仮設置工程P2では、破壊除去により形成された空間7を利用して、新規設備3の仮設置を円滑に行うことができる。
図6a?6fはそれぞれ、本発明排水設備改修工法に使用可能な排水溝形成用部材の実施例の形態を示す正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図である。同様に、図7a、7bはそれぞれ、同実施例の上方からの斜視図、底面側からの斜視図である。本例に示すように本発明工法に用いる排水溝形成用部材としては、長手方向断面の下部形状がV字状であるように形成したものを、好適に用いることができる。かかる形状とすることにより、排水の流速を高めることができ、排水機能および衛生を向上することができる。なお、実施例におけるV字状形状は一例であり、本発明はかかる仕様に限定されない。
また、図7aに示すように本発明排水設備改修工法に用いる排水溝形成用部材30は、その外側方に上下方向の補強用の補強材38が一以上設けられた構造とすることができる。かかる構成により、耐震性や耐衝撃性に優れた排水溝、排水設備を提供することができる。なお排水溝形成用部材30に設ける補強材38は、実施例に示すように適宜の間隔をもって複数設けることが、耐震性等を高めるために、より好ましい。
排水溝形成用部材はたとえば、厚さ3mm以上、できれば4mm以上のステンレス鋼を用いて形成され、補強材は、排水溝の両側面および底面方向からの衝撃に耐えるようコの字状の形態で形成することとし、これを排水溝長手方向に約15cmの間隔で設けるものとすることができる。実施例の破断試験では、従来のコンクリート製排水溝の2倍以上の破断強度を示した。
なおまた、本発明改修工法においては、排水溝の水勾配を0.5%以上とするように排水溝を設置するものとすることができる。内部を流れる排水の速度を適切なものとするためである。より望ましくは、2%程度の水勾配とする。実施例に示した排水溝形成用部材38は、約2%の水勾配で形成されたものである。
図8、8−2は、本発明排水設備改修工法における連結方法を示す概念的説明図であり、前者は連結前、後者は連結状態を示す。これらに示すように、本発明改修工法における排水溝3aおよび排水枡3bの連結には、単一仕様のジョイント3cを用いて行うものとすることができる。ジョイント3cを用いることにより、排水溝3aと排水枡3bとを連結して、連結状態を固定することができる。また、ジョイント3cは、排水溝−排水枡の組のサイズの相違に拘わらず、複数のサイズに対応し得る単一仕様のジョイントとすることもできる。また、ジョイント3cは、排水溝3a同士を連結するためにも使用可能な仕様とすることもできる。
図9、9−2は、ジョイントの実施例を示す斜視図であり、前者は連結前、後者は連結後の状態を示す。なお、これらは連結方式の説明用サンプルとして製作したものである。図8等において概念的に説明したジョイントは、本図9等に例示するように、左方に示した排水枡、右方の排水溝のいずれにも設けた連結用構造として、かつこれらが相互に係止し合う構造として構成することができる。本実施例は、本願発明者が既に公開した技術である(実用新案登録第3142257号「水路部材およびその連結構造」)。その構成は、二のU字形水路部材を用いたもので、一方のU字形水路部材の端部に設けられた下向き鉤形構造と、他方のU字形水路部材の端部に設けられていて下向き鉤形構造に係合可能な形状に形成された上向き凹形構造とが係合してなり、上向き凹型構造の空隙部には水密用充填材が充填されており、下向き鉤形構造の係合用の内壁部には水膨張性の水密用部材が設けられ、水密用部材は接した水を化学的に内部に取り込んで自己体積膨張し止水するというものである。これにより、溶接工事不要、簡便かつ効率的な施工によって、水密性に優れた水路を形成することができる。
以上説明した本発明排水設備改修工法により得られる排水設備自体もまた、本発明の範囲内である。本発明排水設備改修工法はまた、上記下地処理工程、仮設置工程、および充填工程を経ることによって既存のコンクリート製排水設備(既存設備)を用いて新しい排水設備を構築する、排水設備構築工法として把握することもできる。そして、当該排水設備構築工法により得られる排水設備もまた、本発明の範囲内である。
また、これまでの説明に拘わらず、既存のコンクリート製排水設備(既存設備)と、その内側に収容された排水設備(新規設備)と、両者間に充填された一または複数の充填材とからなる排水設備であれば、それは本発明の範囲内である。なお、当該新規設備は排水溝および排水枡から構成され得ること、排水溝はその外側方に上下方向の補強用の補強材を設ける構成とし得ること、排水溝は0.5%以上の水勾配を有するものとし得ること、排水溝および排水枡の連結用には単一仕様のジョイントを用いるものとし得ることは、既に説明した排水設備改修工法における諸特徴と同じである。
本発明の実施例を説明するが、本発明がこれに限定されるものではない。
<実施例 改修工事用ステンレス製オーダーメイド排水溝・排水枡を用いて行う、排水設備改修工法>
図10、10-2は、本実施例の改修工法の概要を示す断面視説明図であり、前者は既存設備への新規設備仮設置段階、後者は完成段階を示す。以下、本実施例すなわち、既存コンクリート製排水溝・排水枡を、衛生的で丈夫なステンレス製オーダーメイド排水溝「MUGピットシリーズ」・排水枡「MUGケント(登録商標)シリーズ」に短時間で改修するための施工方法と手順を説明する。
<工程1 既存コンクリート製排水溝・排水枡の実寸と図面化>
新築時や改修時に設置されたコンクリート製排水溝・排水枡は、その施設の用途に合わせて設計施工されたものであり、幅・深さ・勾配・形状等、それぞれの施設によって異なるのが実情である。出願人により提供されるMUGピットシリーズ(以下、単に「排水溝」)、MUGケント(登録商標)シリーズ(以下、単に「排水枡」)は、各施設の既存排水溝を利用して、既存排水溝・排水枡の内部に埋設することを基本とする。まずは、既存コンクリート製排水溝・排水枡の実寸を行い、図面化する。実寸は、幅・深さ・長さ・勾配・形状等、できるだけ詳細に採寸することとする。
<工程2 新規ステンレス製オーダーメイド排水溝・排水枡の設計と製作>
工程1で実寸して作成した既存排水溝・排水枡の図面を基に、その内部に収まるように、既存排水溝よりも一回り小さいサイズの新規排水溝、新規排水枡を新規に設計する。新規に設計する排水溝、排水枡のサイズに関しては、基本的に、既製品のステンレス製オーダーメイド排水溝蓋をベースに計算する。
新規に設計する排水溝は、その内部で最低0.5%以上(目標2%程度)の水勾配を確保するようにする。また、内部形状は、排水溝下部を▽形状(V字状)とすることにより、内部を流れる水流の速度を速めることとする。また、新規に設計する排水枡は、その排水接続部には独自の水封式金具を標準設計することとする。これにより、水位差を利用して配水管からの汚臭や虫の侵入を防ぐ機能が得られる。
オーダーメイドによる新規の排水溝および排水枡は、独自の箱型ジョイントを用いて連結することにより、既製品定尺ステンレス排水溝関連商品とは異なり、いかなる形状にも対応することが可能である。なお、箱型ジョイントの形態は、前出図9に示した通りである。
<工程3 新規排水溝および排水枡の設置_既存コンクリート排水溝・排水枡内部の下地処理>
工程2で製作した新規の排水溝および排水枡を既存コンクリート製排水溝内に設置するために、設置に先立って、既存排水構内の下地研削処理を行う。既存コンクリート製排水溝・排水枡にアングルが設置してある場合は、ハツリ撤去を行う。また、排水溝・排水枡内に塗膜がある場合には、基本的に高圧洗浄機や各種電動工具を使用して撤去する。また、躯体に浮きなどがある脆弱部は、ハツリ撤去を行う。
また、既存コンクリート製排水溝・排水枡内壁面に、この後の工程4で行う仮設置に向けて、側面部分溶接止め処理用のジェットアンカーを設置する。ジェットアンカーは新規排水溝および排水枡の1パーツにつき4箇所以上設置することとし、その取付位置は基本的に各パーツの四隅付近になるように配置する。下地処理後は、掃除機を用いてゴミやホコリを吸引して清掃し、下地処理の終わった既存コンクリート製排水溝・排水枡内部にプライマーを塗布する。プライマーとしては、たとえばマスターシール(登録商標)520(BASFジャパン(株)製)を好適に用いることができる。
なお下地処理においては、必要に応じ見切りコンクリートカッター切削処理や、床コンクリート手切り処理も行う。また、後の工程4で新規排水枡の排水管を差し込む部位には、必要に応じ適宜、床補修用材料の充填処理を行う。床補修用材料としては、たとえば、フロアシール(登録商標、(株)フロアシール製)を好適に用いることができる。また、既存排水枡の埋め戻しに防水アルミテープ貼付処理や補強材としてエキスパンドメタルを埋設する処理等は、適宜行うものとすることができる。
なお、図11は下地処理後の既存排水溝の状態を示す写真図、
図12は既存排水枡への床用材料充填処理を示す写真図、
図13は仮設置前の新規排水設備(排水管差し込み部分)を示す写真図である。
<工程4 新規排水溝および排水枡の設置_仮設置>
工程3で下地処理が完了した既存コンクリート製排水溝・排水枡内に、工程2で専用設計・製作した新規ステンレス製オーダーメイド排水溝および排水枡を仮設置する。この時、別途設計・製作してある新規排水溝・排水枡設置用の専用治具を使用し、工程3で下地処理が完了した既存コンクリート製排水溝内に吊り下げながら、仮設置を行う。
専用治具について説明する。
図14は、専用治具を用いて新規排水設備を仮設置している状態を示す写真図である。これはレベルゲージ(水平器)56であり、図示するように仮設置する排水溝の2箇所にこれを設置して位置調整することにより、迅速に排水設備の設置位置を水平に調整することができる。なお、レベルゲージ56設置に先立ち、水糸を設置しておき、水糸とレベルゲージを併用することによって、より迅速かつ精度よく水平を調整することができる。
図14−2は、図14に示した専用治具の斜視図である。本専用治具は、両端部を基準面に置き、中央付近に設けた吊り下げ手段によって新規設備を下地処理済みの既存排水溝内に吊り下げるとともに、その水平を調整可能なように構成されている。
仮設置の際は、既存排水溝・排水枡との連結や新規排水溝53a、排水枡53bの水平を、専用治具等を用いて確認しながら、各パーツを、工程3で設置したジェットアンカーにアーク溶接によって仮固定する。新規排水溝53a、排水枡53bの既存床面と接する露出箇所(図10参照)周囲には、後に工程6または工程7の作業時による樹脂充填までの間、その空隙を保存しておく目的で、バックアップ材を張り巡らせておく。バックアップ材の材質は、空隙の形態および空間を元のままで保存できるものであれば、特に限定されない。
図15は、新規排水溝側面部にバックアップ材を貼り付けた状態を示す写真図である。なおバックアップ材57の貼付は、工程の進め方によっては、これを一旦撤去した後に再度貼付、または新たに貼付する方式としてもよい。この場合は、一次バックアップ材、二次バックアップ材、・・・が用いられることとなる。また、バックアップ材のサイズは、幅20mm×深さ20mm程度が推奨されるが、これも限定されるものではない。
<工程5 新規排水溝および排水枡の設置_既存コンクリート製排水溝・排水枡と新規排水溝・排水枡との間の空隙の充填>
工程4で仮固定した新規排水溝・排水枡と既存コンクリート製排水溝・排水枡とは、現段階では一体化していない。そこで、これらの間の空隙を充填して一体化する目的で、充填材を流し込んで、充填処理を行う。充填材としてはたとえばセメントモルタル材等を用いることができる。たとえば、出願人提供によるMUGクリートや、急硬性補修用ポリマーセメントモルタル材であるマスタートップ(登録商標)561(BASFジャパン(株)製)を好適に用いることができる。
図16は、充填材を打設して排水溝廻りを埋め戻す作業を示す写真図である。また、
図17は、排水溝廻り埋め戻し後(充填処理後)の状態を示す写真図である。図示する例では、充填材55として上記MUGクリートを用いた。既存設備と新規設備との間の空隙が大きい場合や深い場合には、適量の砂利などを充填材に混合、撹拌して用いてもよい。なお、排水溝の各部材間内面の連結等にも、適宜の充填材を用いた充填処理を行えばよい。
また、MUGクリートやマスタートップ(登録商標)561(BASFジャパン(株)製)等の充填材のみで仕上げを行う場合は、既存床面と同じ高さまで空隙に充填して仕上げる。一方、充填材充填後に塗床材等によって化粧仕上げを行う場合は、その仕上げ材料施工厚さ分だけ下げた状態で、空隙の充填を完了することとする。
<工程6 新規排水溝および排水枡の設置_箱型ジョイント部のシーリング処理>
工程5で設置した新規排水溝・排水枡の各箱型ジョイント部分に、プライマーを、刷毛などを用いて塗布する。プライマーとしては、たとえば1液性の、ミリオネート(登録商標)MS−60(保土ケ谷バンデックス(株)製)等を好適に用いることができる。プライマー硬化後、箱型ジョイント空域部に塗料を充填し、成形する。塗料としては、たとえば2液性の塗料、フロアトップ(登録商標)−#U90((株)アトミクス製)等を用いることができる。塗料はたとえば、規定量で計量、撹拌後、増粘剤を添加して耳たぶ程度の硬さのパテ状にしたものを、ゴムべらや金べらなどを用いて充填し、成形すればよい。
ただしこの時、工程5の作業で既存床面高さと同じ状態で仕上げた場合、すなわち化粧塗床が必要ない場合には、工程4作業時に貼り付けたバックアップ材を取り外し、床面と新規排水溝等の繋ぎ目空隙部も一緒にシーリング処理を行い、樹脂の充填と成形を行うこととする。
<工程7 新規排水溝および排水枡の設置_塗床材仕上げとシーリング処理>
工程5の作業時に、塗床材仕上げが必要で仕上げ材料分下げた状態で仕上げている場合は、塗床材を用いて既存床面と新規排水溝等の取合い面が平らになるように塗床作業を行う。塗床材としては、耐久性や耐熱性に優れた水系硬質ウレタン樹脂が望ましいが、この限りではなく、公知のものを適宜用いることができる。たとえば、フロアガードU((株)アトミクス製)等を好適に用いることができる。なお、公知のものを適宜用いることができる点は、本実施例に述べる各種材料についても同様である。
塗床仕上げ材硬化後、工程4で設置したバックアップ材を撤去し、プライマーを塗布する。プライマーとしては、たとえば1液性の、ミリオネート(登録商標)MS−60(保土ケ谷バンデックス(株)製)等を好適に用いることができる。プライマー硬化後、箱型ジョイント空域部に塗料を充填し、成形する。塗料としては、たとえば2液性の塗料、フロアトップ(登録商標)−#U90((株)アトミクス製)等を用いることができる。塗料はたとえば、規定量で計量、撹拌後、増粘剤を添加して耳たぶ程度の硬さのパテ状にしたものを、ゴムべらや金べらなどを用いて充填し、成形すればよい。
図18、19は、排水設備改修完了後の状態を示す写真図であり、前者は排水溝内、後者は排水溝蓋59を被せた状態を示す。図示するように、工程1〜7を行うことにより、既存コンクリート製排水溝・排水枡を、衛生的で丈夫なステンレス製オーダーメイド排水溝「MUGピットシリーズ」・排水枡「MUGケント(登録商標)シリーズ」からなる新規排水設備53に短時間で改修することができる。
なお、仮設置〜充填工程の途中段階で、排水溝廻りの埋め戻し後に表面の強制乾燥処理を行う場合は、その前後でバックアップ材を貼り替えることとしてもよい。また、下地処理としての床U字目地の切削処理や、各工程中での養生処理など、必要な処理は適宜組み入れられることは言うまでもない。
本発明の排水設備改修工法、排水設備構築方法、および排水設備によれば、コンクリート製の排水溝等の既存設備を利用して、優れた性能の排水溝、排水枡を設置する改修工事を容易に、効率的に行うことができる。したがって、当該分野および関連する全分野において、産業上利用性が高い発明である。
1…既存のコンクリート製排水設備(既存設備)
2、52…処理済み既存設備
3、53…新しい排水設備(新規設備)
3a、53a…排水溝
3b、53b…排水枡
3c…ジョイント
4、54…既存設備および新規設備の間隙
5…充填材
7…破壊除去により形成された空間
10…改修済み排水設備
30…排水溝形成用部材
38…補強材
55…充填材
56…レベルゲージ
57…バックアップ材
59…排水溝蓋
M1…新規設備製作工程
P1…下地処理工程
P2…仮設置工程
P3…充填工程

Claims (8)

  1. 既存のコンクリート製排水設備(以下、「既存設備」)を改修する工法であって、該既存設備の下地処理を行って処理済み既存設備とする下地処理工程と、該処理済み既存設備にステンレス鋼製の新しい排水設備(以下、「新規設備」)を収容、仮設置する仮設置工程と、該既存設備および該新規設備の間隙を一または複数の充填材により充填する充填工程とを備えてなり、
    該新規設備は排水溝および排水枡からなり、
    該排水溝―排水枡間の連結、該排水溝―排水溝間の連用のいずれにも、下記<J>記載の仕様のジョイントが用いられる
    ことを特徴とする、排水設備改修工法。
    <J> 連結する一方の部材の端部に設けられた下向き鉤形構造と、他方の部材の端部に設けられていて該下向き鉤形構造に係合可能な形状に形成された上向き凹形構造からなるジョイント。
  2. 前記排水溝は、長手方向断面の下部形状がV字状であることを特徴とする、請求項に記載の排水設備改修工法。
  3. 前記排水溝はその外側方に、上下方向の力や変形等に対する補強用の補強材が設けられていることを特徴とする、請求項1、2のいずれかに記載の排水設備改修工法。
  4. 前記排水溝は0.5%以上の水勾配を有するように設置されることを特徴とする、請求項1、2、3のいずれかに記載の排水設備改修工法。
  5. 既存のコンクリート製排水設備(既存設備)を用いて新しい排水設備を構築する方法であって、
    該既存設備の下地処理を行って処理済み既存設備とする下地処理工程と、
    該処理済み既存設備にステンレス鋼製の新しい排水設備(新規設備)を収容、仮設置する仮設置工程と、
    該既存設備および該新規設備の間隙を一または複数の充填材により充填する充填工程とを備えてなり、
    該新規設備は排水溝および排水枡からなり、
    該排水溝―排水枡間の連結、該排水溝―排水溝間の連結のいずれにも、下記<J>記載の仕様のジョイントが用いられる
    ことを特徴とする、排水設備構築方法
    <J> 連結する一方の部材の端部に設けられた下向き鉤形構造と、他方の部材の端部に設けられていて該下向き鉤形構造に係合可能な形状に形成された上向き凹形構造からなるジョイント。
  6. 既存のコンクリート製排水設備(既存設備)と、
    その内側に収容されたステンレス鋼製の排水設備(新規設備)と、
    両者間に充填された一または複数の充填材とからなる排水設備であって、
    該新規設備は排水溝および排水枡からなり、該排水溝はその外側方に上下方向の補強用の補強材が設けられており、
    該排水溝は0.5%以上の水勾配を有し、
    該排水溝―排水枡間の連結、該排水溝―排水溝間の連結のいずれにも、下記<J>記載の仕様のジョイントが用いられている
    ことを特徴とする、排水設備。
    <J> 連結する一方の部材の端部に設けられた下向き鉤形構造と、他方の部材の端部に設けられていて該下向き鉤形構造に係合可能な形状に形成された上向き凹形構造からなるジョイント。
  7. 請求項1、2、3、4のいずれかに記載の排水設備改修工法により得られる、排水設備。
  8. 請求項に記載の排水設備構築方法により得られる、排水設備。
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