(第1実施形態)
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の名刺情報提供システムの構成の一例を示す概念図である。ユーザの端末装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置とすることができる。端末装置10には、名刺管理アプリケーションがインストールされており、カメラ又はスキャナ機能によって名刺を光学的に読み取り、読み取った名刺画像データに対してOCR処理を行って名刺情報(テキストデータ)を取得することができる。名刺は、ユーザが名刺交換をした相手(名刺交換相手)の名刺でもよく、ユーザ自身の名刺でもよい。
端末装置10は、取得した名刺情報とともに名刺マスタデータの要求を出力すると、端末装置10は、取得した名刺情報に対応する名刺マスタデータ(後述の真正な名刺情報)を名刺マスタデータベース20から取得することができる。
名刺マスタデータベース20は、以下のようにして構築することができる。企業Aにおいて、組織変更や人事異動があった場合、企業Aの担当者は、印刷会社に対して、対象社員の名刺を一括して発注する(名刺発注A)。印刷会社は、発注された名刺を製作して企業Aに納品する(名刺納品A)。名刺発注がされる場合には、正しい(「真正な」とも称する)名刺情報が企業Aから印刷会社に伝えられる。名刺発注の際の名刺情報を名刺マスタデータベース20に登録することにより、名刺マスタデータベース20は、真正な名刺情報によって構築される。
同様に、企業Bにおいて、組織変更や人事異動があった場合、企業Bの担当者は、印刷会社に対して、対象社員の名刺を一括して発注する(名刺発注B)。印刷会社は、発注された名刺を製作して企業Bに納品する(名刺納品B)。名刺発注がされる場合には、正しい名刺情報が企業Bから印刷会社に伝えられる。名刺発注の際の名刺情報を名刺マスタデータベース20に登録することにより、名刺マスタデータベース20は、真正な名刺情報によって構築される。以下、同様に、多数の企業の名刺発注の際の名刺情報を名刺マスタデータベース20に登録することにより、名刺マスタデータベース20を、真正な名刺情報によって構築することができる。
図2は本実施の形態の名刺情報提供システムの構成の一例を示すブロック図である。名刺情報提供システムは、名刺情報提供装置としての名刺情報提供サーバ30を備える。名刺情報提供サーバ30には、インターネットなどのネットワーク1を介して複数の端末装置10が接続される。また、名刺情報提供サーバ30は、名刺マスタデータベース20にアクセスすることができる。
端末装置10は、装置全体を制御する制御部11、通信部12、読取部13、記憶部14、表示画面15及び操作部16を備える。
制御部11は、CPU、ROM及びRAMなどで構成することができる。
通信部12は、ネットワーク1を介して、名刺情報提供サーバ30及び他の端末装置10との間で通信を行う機能を有し、所要の情報の送受信を行うことができる。
読取部13は、カメラ機能、スキャナ機能、OCR機能などを備え、名刺を光学的に読み取って名刺画像データを取得し、取得した名刺画像データに対してOCR処理を行って名刺テキストデータを取得することができる。
記憶部14は、ハードディスク又はフラッシュメモリなどで構成され、名刺管理アプリケーション、端末装置10の各部で行った処理結果などを記憶することができる。
表示画面15は、液晶パネル又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成することができる。操作部16は、例えば、表示画面15に組み込まれたタッチパネルで構成することができ、ユーザが表示画面15上で行う所定の操作を受付けることができる。また、操作部16は、表示画面15に表示したキ−ボード上の操作を受付けることができる。なお、操作部16は、ハードウェアキーボード、マウスなどでもよい。
名刺情報提供サーバ30は、サーバ全体を制御する制御部31、通信部32及び抽出部33を備える。
制御部31は、CPU、ROM及びRAMなどで構成することができる。
通信部32は、ネットワーク1を介して、端末装置10との間で通信を行う機能を有し、所要の情報の送受信を行うことができる。具体的には、通信部32は、取得部としての機能を有し、名刺を光学的に読み取って得られた名刺情報を端末装置10から取得する。なお、通信部32は、端末装置10から名刺情報とともに名刺情報提供要求を取得する。名刺情報提供要求は、名刺を光学的に読み取って得られた名刺情報に対応する真正な名刺情報の提供を要求することである。なお、名刺情報は、名刺に記載されている情報であり、情報の形式は画像データ及びテキストデータの両方を含む。
抽出部33は、真正な名刺情報が複数登録された名刺マスタデータベース20(名刺データベース)に基づいて、取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を抽出する。真正な名刺情報とは、正しい名刺情報であり、誤りがないとすることができる。名刺マスタデータベース20は、図1において説明したようにして、予め準備しておけばよい。取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報とは、両者の名刺情報が完全に一致しない場合には、両者の名刺情報の大部分が一致し、取得した名刺情報の誤りを修正したものが真正な名刺情報に一致すると考えられる程度の差異があるとすることができる。
通信部32は、抽出した真正な名刺情報を端末装置10(具体的には、名刺情報提供要求を出力した端末装置10)に出力する。これにより、取得した名刺情報に誤りがある場合、出力された真正な名刺情報に基づいて、誤りのない名刺情報が得られるので、スキャンされた名刺の情報に対して手作業による修正が不要となる。
制御部31は、通信部32を介して、名刺発注依頼に含まれる名刺情報を取得し、取得した名刺情報を名刺マスタデータベース20に登録することができる。例えば、ある企業が印刷会社に名刺の発注(例えば、組織再編による大量の名刺の変更など)する場合、名刺の情報は真正な情報であると考えられる。名刺発注時の名刺情報を用いて名刺マスタデータベース20に登録することにより、真正な名刺情報を容易に登録することができる。なお、名刺発注依頼に含まれる名刺情報を名刺マスタデータベース20に登録する処理は、名刺情報提供サーバ30とは異なる別のサーバで行うようにしてもよい。
図3は名刺マスタデータベース20の情報項目の一例を示す説明図である。図3に示すように、一つの名刺に対して、企業名、部署名、役職名、氏名、住所、電話番号/FAX番号、メールアドレス、名刺画像データ、名刺テキストデータ、マスタ登録日、URLデータ及びその他などの情報項目を含めることができる。なお、図3の情報項目は一例であって、これらに限定されるものではない。
図4は端末装置10の表示画面15での名刺情報の表示の一例を示す模式図である。図4に示すような表示は、例えば、端末装置10にインストールされた名刺管理アプリケーションが行うことができる。図4に示すように、表示画面15には、読み取った名刺の画像と名刺に記載されたテキストが表示されるとともに、名刺マスタデータベース20から抽出されたマスタデータの名刺の画像と名刺に記載されたテキストが表示される。
すなわち、制御部11(以下、名刺管理アプリケーションでもよい)は、取得した名刺情報と当該名刺情報に対応する真正な名刺情報とを対比させて表示画面15に表示する。両者の名刺情報を対比させて表示するので、取得した名刺情報に誤りがある場合、誤りの箇所を素早く見つけることができる。
また、図4に示すように、表示画面15には、「OK」アイコン、「編集」アイコンが表示される。ユーザが「編集」アイコンを操作すると、マスタデータの名刺の名刺情報を編集することができる。また、編集後に「OK」アイコンを操作すると、編集した名刺情報を名刺マスタデータベース20に登録することができる。また、編集をすることなく「OK」アイコンを操作すると、名刺情報を名刺マスタデータベース20に登録することができる。なお、名刺情報の登録先は、名刺マスタデータベース20に限定されるものではなく、後述の名刺DB71に登録するようにしてもよい。
すなわち、制御部11は、表示画面15に表示された名刺情報を編集する操作を受け付ける。編集可能な名刺情報は、真正な名刺情報でもよく、取得した名刺情報でもよい。ユーザにとって編集しやすい方を選択できるようにすればよい。
制御部11は、編集された名刺情報を名刺データベースに登録することができる。これにより、名刺マスタデータベース20を最新の状態にすることができる。
図5は端末装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上、処理の主体を制御部11として説明する。制御部11は、カメラやスキャナによる名刺の読取の有無を判定し(S11)、名刺の読取がない場合(S11でNO)、ステップS11の処理を続ける。名刺の読取があった場合(S11でYES)、制御部11は、読み取った名刺の名刺情報を取得する(S12)。なお、名刺情報は、名刺に記載されている情報であり、情報の形式は画像データ及びテキストデータの両方を含む。
制御部11は、取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を名刺情報提供サーバ30に対して要求し(S13)、真正な名刺情報を名刺情報提供サーバ30から取得(受信)したか否かを判定する(S14)。真正な名刺情報を取得していない場合(S14でNO)、制御部11は、ステップS14の処理を続ける。
真正な名刺情報を取得した場合(S14でYES)、制御部11は、読み取った名刺の名刺情報と真正な名刺情報とを対比させて表示画面15に表示する(S15)。両者の名刺情報を対比させて表示するので、取得した名刺情報に誤りがある場合、誤りの箇所を素早く見つけることができる。
制御部11は、編集操作の有無を判定し(S16)、編集操作があった場合(S16でYES)、編集した名刺情報を名刺マスタデータベース20に登録し(S17)、後述のステップS18の処理を行う。
編集操作がない場合(S16でNO)、制御部11は、処理を終了するか否かを判定し(S18)、処理を終了しない場合(S18でNO)、ステップS11以降の処理を行い、処理を終了する場合(S18でYES)、処理を終了する。
図5に示すような処理の手順を定めたコンピュータプログラム(記録媒体に記録可能)をコンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で図5の処理を実現することができる。
図6は名刺情報提供サーバ30の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上、処理の主体を制御部31として説明する。制御部31は、端末装置10からの真正な名刺情報の要求の有無を判定し(S31)、要求がない場合(S31でNO)、ステップS31の処理を続ける。
要求があった場合(S31でYES)、制御部31は、端末装置10で読み取られた名刺情報を取得し(S32)、名刺マスタデータベース20を探索して、取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を抽出する(S33)。
制御部31は、抽出した真正な名刺情報を端末装置10(要求を出力した端末装置10)に出力し(S34)、処理を終了するか否かを判定する(S35)。処理を終了しない場合(S35でNO)、制御部31は、ステップS31以降の処理を行い、処理を終了する場合(S35でYES)、処理を終了する。
従来であれば、OCRの精度が90数%しかなく、100%の精度を確保するためには、手作業による修正作業が必要であったが、上述のように、第1実施形態によれば、名刺マスタデータベース20を用いることにより、名刺情報の修正のための手作業が全く不要になり、かつ名刺情報の100%精度を確保することができる。
名刺情報提供サーバ30は、CPU(プロセッサ)、RAMなどを備えたコンピュータを用いて実現することもできる。図6に示すような処理の手順を定めたコンピュータプログラム(記録媒体に記録可能)をコンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で名刺情報提供サーバ30を実現することができる。
(第2実施形態)
図7は本実施の形態の名刺価値判定システムの構成の一例を示すブロック図である。名刺価値判定システムは、名刺価値判定装置50を備える。名刺価値判定装置50には、インターネットなどのネットワーク1を介して複数の端末装置10、金融機関サーバ200、及び転職エージェントサーバ300が接続される。名刺価値判定装置50は、統合DB70、外部DB80、スコアDB81、親和度DB82にアクセスすることができる。また、統合DB70には、名刺DB71、信用DB72、行政DB73、ウェブDB74、購買DB75、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)76、企業内DB77、取引DB78、個人情報DB79が接続され、名刺価値判定装置50は、名刺DB71、信用DB72、行政DB73、ウェブDB74、購買DB75、SNS76、企業内DB77、取引DB78、個人情報DB79にもアクセスすることができる。
端末装置10の構成は、図2に例示した第1実施形態の端末装置10と同様の構成を有するので、説明は省略する。
名刺価値判定装置50は、装置全体を制御する制御部51、通信部52、キャリア情報特定部53、シェア情報特定部54、親和度算出部55、抽出部56、交換処理部57、記憶部58及び価値判定部60を備える。価値判定部60は、得点算出部61、人材価値判定部62及び企業価値判定部63を備える。
制御部51は、CPU、ROM及びRAMなどで構成することができる。
通信部52は、ネットワーク1を介して、複数の端末装置10、金融機関サーバ200及び転職エージェントサーバ300との間で通信を行う機能を有し、所要の情報の送受信を行うことができる。具体的には、通信部52は、取得部としての機能を有し、名刺を光学的に読み取って得られた名刺情報を端末装置10から取得する。なお、名刺は、ユーザ自身の名刺、ユーザが名刺交換を行った相手(名刺交換相手)の名刺を含む。なお、名刺情報は、名刺に記載されている情報であり、情報の形式は画像データ及びテキストデータの両方を含む。
価値判定部60は、通信部52を介して取得した名刺情報に基づいて、ユーザの名刺に関する価値を判定する。ユーザの名刺に関する価値は、ユーザ自身の名刺の名刺情報に基づく価値、及びユーザが保有する名刺交換相手の名刺の名刺情報に基づく価値の少なくとも一方を含む。価値の判定は、例えば、スコア(得点)の多少で判定してもよく、あるいは、予め区分されたランクで判定してもよい。これにより、ユーザのビジネス上での価値を判断するための客観的な情報を提供することができる。
以下、名刺に関する価値の判定方法について具体的に説明する。前述のように、ユーザの名刺に関する価値は、ユーザ自身の名刺の名刺情報に基づく価値と、ユーザが保有する名刺交換相手の名刺の名刺情報に基づく価値という二つの側面がある。まず、ユーザ自身の名刺に基づく価値判定について説明する。
図8は名刺DB71の情報項目の一例を示す説明図である。図8に示すように、名刺DB71は、一つの名刺に対して、企業名、役職名、氏名、住所、メールアドレス、名刺テキストデータ、名刺画像データ、登録日などの情報項目を含めることができる。なお、図8の情報項目は一例であって、これらに限定されるものではない。ユーザ自身の名刺も、名刺交換相手の名刺も、図8に示すような情報項目を含む。
図9は外部DB80の情報項目の一例を示す説明図である。図9に示すように、外部DB80は、企業毎に、上場区分(例えば、上場及び非上場)、業種区分(例えば、建設、機械、化学、小売、…など)、及び業績区分(例えば、好調、普通及び不調)などのフラグ情報を付与したものである。なお、図9の情報項目は一例であって、これらに限定されるものではない。例えば、図示していないが、営業利益率、株主資本比率及び売上高成長率などの会計指標、従業員数、平均年収、従業員の平均年齢などの情報項目を用いてもよい。
図10はユーザの名刺の登録の推移を示す登録推移情報の第1例を示す説明図である。図10に示す第1例は、ユーザ自身の名刺の登録の推移(履歴)を示すものである。例えば、ユーザが端末装置10で自分の名刺を登録する都度、名刺価値判定装置50は、通信部52を介して名刺情報を取得する。キャリア情報特定部53は、取得された名刺情報及び外部DB80にアクセスして、ユーザの企業に対応する上場区分、業種区分及び業績区分を取得して、図10に示すような登録推移情報を生成することができる。
図10の例では、ユーザは、最初に、2014年4月1日に自分の名刺を読み取って登録している。このとき、ユーザの企業名はK建設であり、役職名は一般職であり、上場区分は非上場であり、業種区分は土木建設であり、業績区分は好調である。以下、同様に、ユーザは自身の名刺を登録し、最後に、2018年4月1日に自分の名刺を読み取って登録している。このとき、ユーザの企業名はS建設であり、役職名は課長であり、上場区分は上場であり、業種区分は土木建設であり、業績区分は普通である。
図11はユーザの最新のキャリアの一例を示す説明図である。図11の例は、図10において、最後に名刺を登録した際の情報の一部が取り出されている。得点算出部61は、ユーザ自身の名刺情報に含まれる企業名及び役職の少なくとも一つに基づいて、ユーザの名刺に関するスコア(得点)を算出する。図11の例では、企業の上場区分、業績区分及び役職名に基づいてスコアを算出することができる。なお、スコアの算出には、予め、企業の上場区分、業績区分及び役職名に対応させたポイントテーブルを定めておき、各項目のポイントの合計をスコアとすればよい。これにより、ユーザ自身のキャリアに基づく価値を判定することができる。
図12はユーザのキャリア履歴情報の一例を示す説明図である。図12の例は、図10において、ユーザの転職、異動、昇進などのイベント毎のキャリアの推移を履歴として纏めたものである。図12では、キャリアの履歴を、企業での在籍期間、転職回数、転職履歴、昇進・異動期間という情報項目によって表しているが、情報項目は図12の例に限定されない。図12に示すように、ユーザは、K建設に4年間在籍し、S建設に1年間在籍している。転職回数は、K建設からS建設への転職で1回である。転職履歴では、K建設及びS建設それぞれの上場区分、業種区分及び業績区分が示されている。昇進・異動期間では、例えば、昇進スピードを表すことができ、一般職から主任へは1年で昇進し、主任から課長へは2年で昇進していることが分かる。
キャリア情報特定部53は、ユーザ自身の複数の名刺の名刺情報に基づいて、図12に示すような、ユーザの転職、異動及び昇進の少なくとも一つを含むキャリア履歴情報(キャリア情報)を特定することができる。
得点算出部61は、特定したキャリア履歴情報に基づいて、ユーザの名刺に関するスコア(得点)を算出する。図12の例では、在籍期間、転職回数、転職履歴、昇進・異動期間に基づいてスコアを算出することができる。なお、スコアの算出には、予め、在籍期間、転職回数、企業の上場区分及び業績区分を含む転職履歴、昇進・異動期間に対応させたポイントテーブルを定めておき、各項目のポイントの合計をスコアとすればよい。これにより、ユーザの最新のキャリアだけでなく、過去から現在に亘って、どのようにキャリアが変更、あるいは成長したかを把握できるので、ユーザの今後のキャリアを推定して価値を判定することができる。
次に、ユーザが保有する名刺交換相手の名刺の名刺情報に基づく価値判定について説明する。
図13はユーザの名刺の登録の推移を示す登録推移情報の第2例を示す説明図である。図13に示す第2例は、ユーザが名刺交換を行った名刺交換相手の名刺をユーザが登録した推移(履歴)を示すものである。例えば、ユーザが端末装置10で名刺交換相手の名刺を登録する都度、名刺価値判定装置50は、通信部52を介して名刺情報を取得する。シェア情報特定部54は、取得された名刺情報及び外部DB80にアクセスして、名刺交換相手の企業に対応する上場区分、業種区分及び業績区分を取得して、図13に示すような登録推移情報を生成することができる。また、図13に示すように、シェア情報特定部54は、名刺に記載された役職名を、予め定めた役職グループに変換することができる。これにより、役職名を所定数のグループに割り当てることができ、ポイントテーブルを簡素化することができる。
図13の例では、ユーザは、2018年4月1日に、A建設の名刺交換相手の名刺を登録し、2018年4月2日に、B建設の名刺交換相手の名刺を登録している。以下、同様であり、例えば、ユーザが保有する名刺交換相手の名刺の数は、例えば、100枚、200枚、300枚などとすることができる。
図14はユーザが保有する名刺交換相手の名刺のシェア情報の一例を示す説明図である。図14では、シェア情報を、企業の上場区分構成比、業種区分構成比、業績区分構成比、役職グループ構成比という情報項目によって表しているが、情報項目は図14の例に限定されない。図14に示すように、ユーザが保有する名刺交換相手(例えば、100人、200人、300人など)の企業の上場区分は、名刺交換相手の70%が上場企業に属し、20%が非上場企業に属し、10%は不明である。また、名刺交換相手の企業の業種は、名刺交換相手の80%が土木建設であり、10%が電気であり、10%は不明である。
名刺交換相手の企業の業績は、名刺交換相手の80%が好調であり、10%が普通であり、10%は不調である。また、名刺交換相手の役職は、名刺交換相手の20%が社長であり、30%が取締役であり、45%が部長であり、5%はその他である。
得点算出部61は、名刺交換相手の名刺情報に含まれる企業名及び役職の少なくとも一つに基づいて、ユーザの名刺に関するスコア(得点)を算出する。これにより、ユーザの人脈(名刺交換相手)を考慮してユーザの名刺に関する価値を判定することができる。
より具体的には、シェア情報特定部54は、複数の名刺交換相手の名刺の名刺情報に基づいて、図14に示すような、複数の名刺交換相手の役職の構成比、企業の業種の構成比及び企業の業績の構成比の少なくとも一つを含むシェア情報を特定することができる。
得点算出部61は、特定されたシェア情報に基づいて、ユーザの名刺に関するスコア(得点)を算出することができる。なお、スコアの算出には、予め、企業の上場区分構成比、業種区分構成比、業績区分構成比、役職グループ構成比に対応させたポイントテーブルを定めておき、各項目のポイントの合計をスコアとすればよい。これにより、ユーザの人脈(名刺交換相手)の役職や企業の業績などを考慮してユーザの名刺に関する価値を判定することができる。
ユーザの名刺に関するスコアは、自身のキャリア情報に基づくスコアと、ユーザが保有する名刺交換相手のシェア情報に基づくスコアとの合計とすることができる。
次に、与信情報を考慮する場合について説明する。
価値判定部60は、信用DB72、行政DB73、ウェブDB74、購買DB75、SNS76にアクセスすることにより、ユーザ及び名刺交換相手の少なくとも一方の与信のための情報を取得することができる。また、価値判定部60は、個人情報DB79に記録された情報を用いて、ユーザの名刺に関する価値を判定してもよい。
与信のための情報は、信用DB72に記録された、クレジットカードなどの支払履歴、支払遅延などを含む信用データを含む。また、与信のための情報は、行政DB73に記録された、税金や社会保険料の支払履歴や滞納などの行政データを含む。また、与信のための情報は、ウェブDB74に記録された、ウェブページの閲覧履歴などを含む。また、与信のための情報は、購買DB75に記録された、商品などの購買履歴などを含む。また、与信のための情報は、SNS76に記録された、人との繋がりを示す情報などを含む。個人情報DB79には、氏名、性別、生年月日、年齢、年収、家族構成、持家又は賃貸の別、給与振込先などの銀行口座の履歴などの情報を記録することができる。
価値判定部60は、取得した与信のための情報に基づいて、ユーザの名刺に関する価値を判定することができる。これにより、ユーザの信用度やユーザの人脈(名刺交換相手)の信用度を考慮してユーザの名刺に関する価値を判定することができる。
次に、個人の人材価値を考慮する場合について説明する。
人材価値判定部62は、企業内DB77にアクセスして、ユーザ又は名刺交換相手の人事関連及び労務関連の少なくとも一つを含む企業内情報を取得することができる。企業内情報は、個人の人材価値を判定するための材料であればよく、企業内DB77には、例えば、一定期間における目標達成度、モチベーション指数、個人売上、人事評価、給与、昇級降格情報、一定期間における稼働時間(残業時間を含めてもよい)、従業員満足度、適正診断の結果などを記録することができる。
図15は企業内情報の一例を示す説明図である。図15の例では、個人(ユーザでも名刺交換相手でもよい)の人材価値スコアを算出するための情報が特定されている。図15に示すように、企業内情報は、例えば、目標達成度が100%、モチベーション指数が95、個人売上が〇〇千万円、人事評価がA、給与が〇〇〇万円、昇級降格情報が2018年4月1日に〇〇昇級、稼働時間が△△△時間、従業員満足度が98%、適正診断の結果がAの如く表すことができる。
人材価値判定部62は、取得した企業内情報に基づいて、ユーザ又は名刺交換相手のスコアを算出することができる。なお、スコアの算出には、予め、企業内情報の各項目に対応させたポイントテーブルを定めておき、各項目のポイントの合計をスコアとすればよい。これにより、ユーザ及びユーザの人脈の企業(仮に転職した場合には、転職後の企業も含めることができる)に対する貢献度を推定することが容易になる。
次に、企業価値を考慮する場合について説明する。
企業価値判定部63は、取引DB78にアクセスして、ユーザ自身の名刺情報及び名刺交換相手の名刺情報それぞれに含まれる企業の取引情報を取得することができる。取引DB78には、例えば、得意先推移、仕入先推移、外注先推移、及びこれらの取引額推移などの取引情報を記録することができる。
図16は取引情報の一例を示す説明図である。図16の例では、企業価値スコアを算出するための情報が特定されている。図16の例では、S建設の得意先推移については、2018年度はS社であり、2017年度はB社である(便宜上、2016年度以前は不図示)。仕入先推移については、2018年度はAB社及びCD社であり、2017年度はAB社及びKK社である(便宜上、2016年度以前は不図示)。外注先推移については、2018年度はF社であり、2017年度もF社である(便宜上、2016年度以前は不図示)。取引額推移については、2018年度は〇〇億円であり、2017年度は△△億円である(便宜上、2016年度以前は不図示)。なお、取引額の推移は、得意先、仕入先、外注先毎に分けてもよく、一つに纏めてもよい。
企業価値判定部63は、取得した取引情報に基づいて、企業の企業価値を判定する。例えば、企業が著名企業や上場企業、企業スコアの高い企業との取引や取引額が増えることにより、企業価値が高まるので、ユーザ又は名刺交換相手の企業価値を推定することが容易になる。
図17はスコアDB81の情報項目の一例を示す説明図である。スコアDB81は、価値判定部60が判定した各ユーザの価値判定結果(図17の例ではスコア)を記録したものである。例えば、ID=1のユーザについては、ユーザの企業名はAA建設であり、役職は取締役であり、氏名は〇〇〇〇であり、ユーザの名刺の登録日は2018年2月1日であり、スコアは75点である。また、ID=2のユーザについては、ユーザの企業名はBB電気であり、役職は課長であり、氏名は△△△△であり、ユーザの名刺の登録日は2017年10月5日であり、スコアは85点である。他のユーザについても、同様の情報が記録されている。
制御部51は、通信部52を介して、ユーザの名刺に関する価値(例えば、スコア)をユーザの端末装置10へ出力することができる。これにより、ユーザは、名刺に関する価値を容易に把握することができる。
また、制御部51は、通信部52を介して、ユーザの名刺に関する価値を転職エージェントサーバ300又は金融機関サーバ200に出力することができる。これにより、転職エージェントに対してヘッドハンティングやスカウト、転職広告に必要な情報の提供を提供することができ、また、金融機関に対して融資の信用調査に必要な情報を提供することができる。
次に、ユーザの名刺情報と当該ユーザが保有する名刺交換相手の名刺情報との親和度(親和度合い)について説明する。
親和度算出部55は、ユーザ自身の名刺情報及び名刺交換相手の名刺情報それぞれに含まれる企業名及び役職の少なくとも一つに基づいて、ユーザと名刺交換相手との親和度を算出することができる。例えば、企業の業種、業績、規模などが近い(類似している)ほど、親和度を高くすることができる。また、役職が近い(類似している)ほど、親和度を高くすることができる。
制御部51は、通信部52を介して、算出した親和度をユーザの端末装置10へ出力することができる。これにより、ユーザは、名刺交換相手の中から自分の立場と近い相手を容易に見つけ出すことができる。
交換処理部57は、ユーザの端末装置10からの要求に応じて、例えば、第1のユーザ自身の名刺情報を第2のユーザの端末装置10へ出力し、第2のユーザ自身の名刺情報を第1のユーザの端末装置10へ出力することができる。これにより、例えば、ユーザの端末装置10に名刺管理アプリケーションがインストールされている場合には、所望の相手と名刺交換をデジタル的に行うことができ、距離が離れている相手との名刺交換が可能となる。これにより、個人同士が紙の名刺を交換する必要がなく、ユーザ双方が直接会わなくても名刺を交換できるので、リモートネットワークやSNS上でのビジネスマッチングなどでの利用が期待される。
また、価値判定部60は、第1実施形態の場合と同様に、真正な名刺情報が複数登録された名刺マスタデータベース20に基づいて、取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を抽出し、抽出した真正な名刺情報に基づいて、ユーザの名刺に関する価値を判定してもよい。
これにより、スキャンされた名刺の情報に対して手作業による修正が不要となるとともに、ユーザのビジネス上での価値を判断するための客観的な情報を提供することができる。
次に、端末装置10での操作又は表示について説明する。
図18は初期登録画面100の一例を示す模式図である。なお、以下では表示画面を便宜上縦長で表示しているが、横長であってもよい。ユーザが端末装置10で名刺を読み取ることによって、制御部11(又は名刺管理アプリケーション)は、図18に示すような初期登録画面100を表示する。表示項目のうち、企業名、役職名、氏名、住所、メールアドレス、名刺テキストデータ及び名刺画像データは、読み取った名刺から取得した名刺情報から抽出して表示される。なお、名刺テキストデータ及び名刺画像データについては、項目をタッチ操作することにより、画面が切り替わって、名刺テキストデータ及び名刺画像データが表示される。また、表示項目のうち、上場区分、業種区分、エリア区分は、外部DB80に記録された情報から抽出して表示される。エリア区分は、住所に対応するエリア区分であり、例えば、関東、中部、関西などの如くである。
表示項目のうち、公開・非公開設定、商談希望テーマ、興味関心テーマ及びプロフィール情報は、ユーザ自身に関する項目であり、ユーザが適宜登録することができる。例えば、公開・非公開設定は、登録情報のうち、どれを公開可能とし、どれを非公開とするかをユーザが自由に設定することができる。例えば、氏名を非公開とし、企業名、役職などを公開とすることができる。
編集アイコン101によって、表示項目を編集することができ、削除アイコン103によって所望の表示項目を削除することができる。登録アイコン102を操作することにより、登録が完了する。
図19は名刺検索画面110の一例を示す模式図である。制御部11は、キーワード及び予め設定された選択可能な検索条件の少なくとも一つに基づいて、名刺交換相手の名刺を検索することができる。図19の例では、キーワード入力欄111にキーワードを入力することができる。業種アイコン112、規模アイコン113、エリアアイコン114、商談テーマアイコン115を操作することにより、検索条件に、業種、企業の規模、エリア、商談のテーマなどを含めることができる。これにより、ユーザは自分が持っている多くの名刺交換相手の名刺の中から所望の名刺(名刺交換相手)を容易に見つけ出すことができる。
図20はマイ名刺入れ画面120の一例を示す模式図である。マイ名刺入れ画面120には、他のユーザの名刺データとのマッチングに用いる登録情報の選択領域121、名刺情報(名刺画像)を表示する表示領域122、ユーザ自身の名刺情報と、表示領域122に表示された名刺交換相手の名刺情報との間の親和度合いを表示する親和度表示領域124、ユーザの名刺に関する価値(具体的には、スコア)を表示する価値表示領域125が配置されている。また、マイ名刺入れ画面120には、オファアイコン126、メッセージアイコン127、シェアアイコン128、保管アイコン129が表示されている。
選択領域121では、企業名、役職、氏名、テーマ(例えば、商談テーマ)、タグ指定等のカテゴリによって、ユーザ自身の名刺情報と他のユーザの名刺情報とをマッチングさせる場合の条件を選択することができる。マッチングした名刺情報は、名刺画像として表示領域122に表示させることができる。マッチングした名刺が複数存在する場合には、送りアイコン123a、戻りアイコン123bを操作することにより、表示を切り替えることができる。すなわち、制御部11は、企業名、役職及び氏名の少なくとも一つのカテゴリの選択を受け付け、選択されたカテゴリに基づいて、他のユーザの名刺を表示画面15に表示することができる。これにより、カテゴリを選択して、他のユーザの名刺とマッチングできる。
また、選択領域121には、ユーザが保有している名刺交換相手の名刺の中から、検索条件に合った名刺を選択可能に表示することができる。すなわち、検索された名刺が複数存在する場合には、送りアイコン123a、戻りアイコン123bを操作することにより、表示を切り替えることができる。
価値表示領域125には、マイ名刺入れのスコア(図の例では、68点)が表示される。すなわち、制御部11は、取得した名刺情報に基づいて判定されたユーザの名刺に関する価値(図の例では、スコア)を表示画面15に表示する。なお、スコア(得点)に代えて、ランク(例えば、10段階のランク上から何番目のランクであるかの如く)でもよい。これにより、ユーザの名刺に関する価値を容易に確認することができる。
親和度表示領域124には、ユーザ自身の名刺情報と、表示領域122に表示された名刺交換相手の名刺の名刺情報との間の親和度(図の例では、86%)が表示される。
すなわち、制御部11は、複数の名刺交換相手の中から一の名刺交換相手の名刺を選択可能に表示画面15の表示領域122に表示する。そして、制御部11は、ユーザ自身の名刺情報及び選択された一の名刺交換相手の名刺情報それぞれに含まれる企業名及び役職の少なくとも一つに基づいて算出された、ユーザと当該一の名刺交換相手との親和度(親和度合い)を表示画面15の親和度表示領域124に表示する。これにより、複数の名刺交換相手の中から一の名刺交換相手を選択する都度、選択した名刺交換相手とユーザ自身との親密度合いを容易に把握することができる。なお、親和度の算出については、名刺価値判定装置50の親和度算出部55で行うことができる。
ユーザが、例えば、表示領域122に表示された名刺や親和度表示領域124に表示された親和度を見て、当該名刺の本人に対して行動(例えば、商談のオファなど)を取りたい場合がある。例えば、ユーザが、オファアイコン126を操作すると、制御部11は、表示画面15に表示された名刺交換相手に対するメールを生成することができる。例えば、複数の名刺交換相手の名刺の中から選択した名刺の本人(名刺交換相手)に対して、何らかの連絡を取りたい場合に、メールを生成して送信することができる。生成するメールは、例えば、予め定型文を用意しておき、適切な定型文を選択するようにすれば、作業を簡単にすることができる。また、メールの作成とカレンダ機能とを連携するようにしてもよい。
また、ユーザが、メッセージアイコン127を操作すると、制御部11は、表示画面15に表示された名刺の本人に対して、簡単な文章を送信することができる。この場合に、メッセージを送信することができるアプリが端末装置10に複数インストールされている場合、アプリを選択できるようにしてもよい。
また、ユーザが、シェアアイコン128を操作すると、制御部11は、予め設定されたコミュニティ内の連絡先に対して、表示画面15に表示された名刺の本人の名刺情報を共有することができる。これにより、人脈を拡大させることができる。
また、ユーザが、保管アイコン129を操作すると、制御部11は、表示画面15に表示された名刺の本人(名刺交換相手)に対するユーザの予定を分類して保管する。ユーザの予定は、例えば、名刺交換相手に対する行動予定であり、「明日、電話する」、「一週間後に連絡する」、「一か月以内に訪問する」などの予定を保管することができる。行動予定日の前、所定の時点でユーザに対して通知(アラーム)するようにしてもよい。これにより、名刺交換相手に対するユーザの将来の行動を容易に管理することができる。
図21は親和度リスト画面130の一例を示す模式図である。親和度リスト画面130は、例えば、ユーザが親和度リスト表示アイコン(不図示)を操作することにより、表示させることができる。すなわち、制御部11は、ユーザが保有する複数の名刺交換相手それぞれとユーザ自身との親和度を表示画面15に表示することができる。表示する親和度の数は、図21に示すように、例えば、上位から何番目までと定めてもよく、親和度が所定値以上のものを表示するようにしてもよい。
図21の例では、親和度が90%、82%、80%、68%、65%の名刺交換相手の名刺情報(例えば、企業名、役職、氏名など)が表示されている。スクロールバーを操作することにより、さらに下位の親和度の名刺交換相手の名刺情報を表示することができる。表示された各名刺交換相手の名刺情報に対応させて選択アイコン131が表示されている。ユーザが選択アイコン131を操作することにより、所望の名刺交換相手を選択することができる。
ユーザが詳細アイコン132を操作すると、制御部11は、選択された名刺交換相手のさらに詳細な名刺情報や他の関連情報(例えば、公開された個人情報、プロフィール情報など)を表示することができる。これにより、ユーザは、ユーザ自身との親和度が高い名刺交換相手の詳しい情報を得ることができる。
ユーザがメッセージアイコン133を操作すると、制御部11は、名刺価値判定装置50を通じて、選択された名刺交換相手に対してメッセージを送信することができる。
ユーザが商談アイコン134を操作すると、制御部11は、商談(例えば、新規業務提携のための商談など)に必要な事項を設定できる画面を表示し、ユーザが必要事項を記入するだけで、例えば、名刺価値判定装置50を通じて、商談の予約を設定することができる。
ユーザが転職スカウトアイコン135を操作すると、制御部11は、名刺交換相手をスカウト(転職の勧め)するのに必要な事項を設定できる画面を表示し、ユーザが必要事項を記入するだけで、例えば、名刺価値判定装置50を通じて、名刺交換相手に転職を勧めるための面談の予約を設定することができる。
図22の親和度DB82の情報項目の一例を示す説明図である。図22に示すように、親和度DB82は、ユーザ毎に、そのユーザが保有する名刺交換相手の企業名、役職、氏名、名刺交換相手の名刺を登録した登録日、そのユーザと名刺交換相手との親和度などの情報項目を有する。例えば、ユーザY0001については、2017年12月10日に登録した名刺交換相手(BB建設の部長の××〇〇氏)との親和度は85%であり、2018年3月1日に登録した名刺交換相手(DD工業の課長の△△××氏)との親和度は80%である。図示していないが、他の名刺交換相手についても同様である。
図23はスコア検索画面140の一例を示す模式図である。スコア検索画面140は、名刺価値判定装置50によって登録された各ユーザの価値判定結果(図17に例示したスコアDB81に記録されたスコア)を検索するための画面である。図23に示すように、スコア検索画面140は、業種を入力又は選択する領域141(図の例では、土木建設が設定されている)、役職を入力又は選択する領域142(図の例では、課長以上が設定されている)、スコアを入力又は選択する領域143(図の例では、70点以上が設定されている)を有する。ユーザが、これらの領域において所望の設定を行い、検索アイコン144を操作することにより、制御部11は、検索要求を名刺価値判定装置50に出力する。名刺価値判定装置50の制御部51は、設定された検索条件に基づいて、スコアDB81を検索し、検索結果を端末装置10に出力する。
図24はスコアリスト画面150の一例を示す模式図である。図24では、スコアが95点、89点、78点、77点、74点、70点の各ユーザの企業名、役職、氏名が表示されている。表示された各ユーザの名刺情報に対応させて選択アイコン151が表示されている。ユーザが選択アイコン151を操作することにより、所望のユーザを選択することができる。
ユーザが詳細アイコン152を操作すると、制御部11は、選択されたユーザのさらに詳細な名刺情報や他の関連情報(例えば、公開された個人情報、プロフィール情報など)を表示することができる。これにより、ユーザは、他のユーザの詳しい情報を得ることができる。
ユーザがメッセージアイコン153を操作すると、制御部11は、名刺価値判定装置50を通じて、選択されたユーザに対してメッセージを送信することができる。例えば、スコアが70点以上のユーザに対して、名刺価値判定装置50を通じて、交流会の案内を提供することができる。これにより、ビジネスの新規開拓、業務提携などに必要な場を提供することができる。
ユーザが転職スカウトアイコン154を操作すると、制御部11は、選択されたユーザをスカウト(転職の勧め)するのに必要な事項を設定できる画面を表示し、ユーザが必要事項を記入するだけで、例えば、名刺価値判定装置50を通じて、他のユーザに転職を勧めるための面談の予約を設定することができる。
また、制御部11(名刺管理アプリケーションでもよい)は、POS又はウェブサービス、アプリなどで発行した領収書をデジタルダウンロードして保管し、経費精算アプリなどと連携することにより、簡単に経費精算、立替精算をすることができる。具体的には、POS又はウェブサービス、アプリなどからQRコード(登録商標)又は特定のIDを取り出して領収証を発行し、ユーザは名刺管理アプリケーションでQRコードのスキャン又は特定のIDを検索して領収書を確認し、保管、管理、精算をすることができる。
また、制御部11(名刺管理アプリケーションでもよい)は、GPSを作動させることにより、位置情報(ユーザの移動情報)を取得し、乗換案内アプリと連携することにより、交通費の精算の対象となる移動経路を複数予測し、ユーザは予測された複数の移動経路から実際の移動経路を特定することにより、交通費精算を自動で行うことができる。例えば、東京駅から上野へ移動する際に、ユーザは東京駅でGPSを作動させる。GPSで検出した移動情報及び地図情報に基づいて、制御部11は、現在地から目的地までの距離、移動時間、留まり時間などを時系列的に分析することができる。これにより、制御部11は、例えば、ユーザが移動中である、商談中である、食事中である等を予測することができる。
図25は端末装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上、処理の主体を制御部11として説明する。制御部11は、ユーザ操作に応じて、名刺交換相手の検索条件を設定し(S41)、検索操作を受け付ける(S42)。これにより、制御部11は、検索要求を名刺価値判定装置50に出力する。
制御部11は、名刺価値判定装置50から検索結果を取得したか否かを判定し(S43)、検索結果を取得していない場合(S43でNO)、ステップS43の処理を続ける。検索結果を取得した場合(S43でYES)、制御部11は、検索によって抽出された名刺交換相手の名刺画像を表示する(S44)。なお、複数の名刺交換相手が抽出された場合、そのうちの一の名刺交換相手の名刺画像が表示される。
制御部11は、名刺交換相手の選択操作の有無を判定し(S45)、選択操作があった場合(S45でYES)、選択された名刺交換相手の名刺画像に切り替えて表し(S46)、後述のステップS47の処理を行う。
選択操作がない場合(S45でNO)、制御部11は、ユーザのスコアを表示し(S47)、ユーザと表示された名刺交換相手のそれぞれの名刺情報に基づいて算出された親和度を表示する(S48)。制御部11は、オファ、メッセージ、シェア又は保管のアイコン操作の有無を判定し(S49)、アイコン操作があった場合(S49でYES)、操作されたアイコンに対応する処理を実行し(S50)、後述のステップS51の処理を行う。
アイコン操作がない場合(S49でNO)、制御部11は、処理を終了するか否かを判定する(S51)。処理を終了しない場合(S51でNO)、制御部11は、ステップS41以降の処理を行い、処理を終了する場合(S51でYES)、処理を終了する。
図25に示すような処理の手順を定めたコンピュータプログラム(記録媒体に記録可能)をコンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で図25の処理を実現することができる。
図26は名刺価値判定装置50の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上、処理の主体を制御部51として説明する。制御部51は、ユーザによる名刺情報の登録の有無を判定し(S61)、登録がない場合(S61でNO)、ステップS61の処理を続ける。
登録があった場合(S61でYES)、制御部51は、登録した名刺情報がユーザ自身の名刺情報であるか否かを判定する(S62)。ユーザ自身の名刺情報である場合(S62でYES)、制御部51は、ユーザ自身の名刺のスコアを算出し(S63)、後述のステップS64の処理を行う。
ユーザ自身の名刺情報でない場合(S62でNO)、制御部51は、登録した名刺情報がユーザの名刺交換相手の名刺情報であるか否かを判定する(S64)。名刺交換相手の名刺情報である場合(S64でYES)、制御部51は、名刺交換相手のスコアを算出し(S65)、後述のステップS66の処理を行う。
名刺交換相手の名刺情報でない場合(S64でNO)、制御部51は、ユーザの名刺スコアを算出し(S66)、ユーザと名刺交換相手それぞれの名刺情報に基づいて親和度を算出する(S67)。
制御部51は、処理を終了するか否かを判定する(S68)。処理を終了しない場合(S68でNO)、制御部51は、ステップS61以降の処理を行い、処理を終了する場合(S68でYES)、処理を終了する。
名刺価値判定装置50は、CPU(プロセッサ)、RAMなどを備えたコンピュータを用いて実現することもできる。図26に示すような処理の手順を定めたコンピュータプログラム(記録媒体に記録可能)をコンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で名刺価値判定装置50を実現することができる。
前述の第1実施形態において、制御部31が名刺マスタデータベース20を探索して、取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を抽出する処理は、例えば、以下のような方法を用いることができる。すなわち、名刺情報に含まれるテキストによるマッチング、画像によるマッチング、ナンバリングによるマッチング、バーコード(一次元バーコード、二次元バーコードなどを含む)によるマッチング等のうちの少なくとも一つの方法を用いて名刺マスタデータベース20から真正な名刺情報(マスタ名刺データ)を抽出することができる。画像によるマッチングは、テキストによるマッチングを補うことができる。ナンバリングによるマッチングは、企業名や個人名に番号を付与し、付与した番号によるマッチングである。バーコードや二次元バーコードのマッチングは、バーコードや二次元バーコードが名刺に記載されている場合、用いることができる。これにより、取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を的確に抽出することができる。
前述の第2実施形態において、キャリア情報特定部53は、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、ユーザの転職、異動及び昇進の少なくとも一つを含むキャリア情報を特定することができる。ソーシャルネットワークサービス用のデータベースは、例えば、図7に例示したSNS76であり、facebook(登録商標)やLinkedin(登録商標)などが含まれる。キャリア情報は、例えば、図12で例示したような情報である。
価値判定部60は、キャリア情報特定部53で特定したキャリア情報に基づいて、ユーザの名刺に関する価値を判定することができる。これにより、ユーザのSNS情報の推移を読み取ることで、ユーザの転職、部署異動、昇進などのキャリアストーリーを把握して、ユーザの今後のキャリアを推定して価値を判定することができる。
前述の第2実施形態において、ユーザが端末装置10で名刺交換相手の名刺を登録する都度、名刺価値判定装置50は、通信部52を介して複数の名刺交換相手それぞれの名刺情報を取得することができる。
シェア情報特定部54は、役職名を含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、複数の名刺交換相手の役職の構成比を含むシェア情報を特定することができる。ユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースは、前述と同様、図7に例示したSNS76であり、facebookやLinkedinなどが含まれる。役職の構成比は、図14に例示したように、例えば、役職を「社長」、「取締役」、「部長」及び「その他」の如く区分した場合に、名刺交換相手が「社長」である割合、「取締役」である割合、「部長」である割合及び「その他」である割合とすることができる。
価値判定部60は、シェア情報特定部54で特定したシェア情報に基づいて、ユーザの名刺に関する価値を判定することができる。これにより、ユーザのSNS上の繋がり情報を読み取ることで当該ユーザの人脈(名刺交換相手)の役職などを考慮してユーザの名刺に関する価値を判定することができる。
(第3実施形態)
図27は本実施の形態の名刺関連情報提供システムの構成の一例を示すブロック図である。名刺関連情報提供システムは、名刺関連情報提供装置500を備える。名刺関連情報提供装置500には、インターネットなどのネットワーク1を介して複数の端末装置10が接続される。名刺関連情報提供装置500は、名刺マスタデータベース20、名刺DB71、スコアDB81、統合DB90にアクセスすることができる。統合DB90には、企業DB91、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)92、信用DB93、企業情報DB94、SFA(Sales Force Automation)95、CRM(Customer Relationship Management)96、マーケティングオートメーション97、相性診断DB98が接続されている。端末装置10の構成は、図2に例示した第1実施形態の端末装置10と同様の構成を有するので、説明は省略する。
名刺関連情報提供装置500は、装置全体を制御する制御部501、通信部502、関連情報抽出部503、評価指標算出部504、特定部505、定型文書生成部506、照合部507、表示データ生成部508、所要の情報を記憶する記憶部509、キャリア情報特定部510、シェア情報特定部511、及び総合価値判定部512を備える。制御部501は、CPU、ROM及びRAMなどで構成することができる。
通信部502は、ネットワーク1を介して、複数の端末装置10との間で通信を行う機能を有し、所要の情報の送受信を行うことができる。具体的には、通信部502は、取得部としての機能を有し、名刺を光学的に読み取って得られた名刺情報を端末装置10から取得することができる。なお、名刺は、ユーザ自身の名刺、ユーザが名刺交換を行った相手(名刺交換相手)の名刺を含む。なお、名刺情報は、名刺に記載されている情報であり、情報の形式は画像データ及びテキストデータの両方を含む。
関連情報抽出部503は、抽出部としての機能を有し、企業及び個人の少なくとも一方に関連する関連情報が記録されたデータベースに基づいて、通信部502で取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連する関連情報を抽出する。関連情報は、名刺情報に含まれる企業(例えば、会社)及び氏名(企業の担当者などの個人)の少なくとも一方に関連する情報であり、例えば、営業関連情報、与信や信用調査などの信用関連情報、企業の業績や経営状況を含む企業関連情報、相性診断などの相性関連情報などを含む。
関連情報が記録されたデータベースは、例えば、SFA95、CRM96、マーケティングオートメーション97、信用DB93、企業情報DB94、相性診断DB98などを含む。
SFA95は、営業担当者の活動の管理に特化した営業支援システムのデータベースであり、営業履歴や受注履歴などを含むあらゆる営業活動をデータベース化している。SFA95により、例えば、商談成立までの営業活動に必要な情報を得ることができる。
CRM96は、顧客との関係構築や顧客情報を管理するためのシステムのデータベースであり、顧客ランク、取引履歴、接点履歴などを含む購買データ、アンケートデータ、イベントの参加状況、顧客の趣味嗜好などの情報を関連付けることで効果的なマーケティング活動を行うための情報を得ることができる。
マーケティングオートメーション97は、見込み客を集め、見込み客の購買意欲を刺激し、購買意欲を持つ商談にすぐにつながる見込み客を抽出するためのシステムのデータベースであり、顧客の情報と行動を管理するリード管理、行動を数値(スコア)として表したリードスコア、顧客のウェブ閲覧などを含む情報に基づいて良質な営業案件候補に関する情報を得ることができる。
信用DB93は、図7に示す信用DB72と同様である。信用DB93は、各企業及び各個人についての信用調査、与信、反社チェック等の情報が記録されている。
企業情報DB94は、各企業の売上高や利益金、自己資金などを含む業績データ、賃借対照表、損益計算書及び財務分析比率表などを含む財務データ、企業経営者の経歴を含むプロフィールなどの情報が記録されている。
相性診断DB98は、会社名、氏名、住所、ロゴ等の情報に対する姓名判断や風水のような占い結果情報を記録している。
通信部502は、出力部としての機能を有し、関連情報抽出部503で抽出した関連情報を端末装置10へ出力することができる。抽出した関連情報は、例えば、名刺情報に対応付けて出力することができる。これにより、名刺情報に含まれる企業及び個人の少なくとも一方に関連する関連情報が提供されるので、名刺情報を元に名刺交換した相手の関連情報又は相手の企業の関連情報を得ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
図28は端末装置10の表示画面15での名刺関連情報の表示の第1例を示す模式図である。図28に示すような表示は、例えば、端末装置10にインストールされた名刺管理アプリケーションが行うことができる。図28に示すように、名刺関連情報要求画面161には、読み取った名刺の画像162と名刺に記載されたテキストが表示される。関連情報要求アイコン163を操作することによって、名刺関連情報画面164が表示される。名刺関連情報画面164では、読み取った名刺の画像165(画像162と同じ画像)と名刺に記載されたテキストとともに、関連情報166が表示される。
すなわち、制御部11は、取得した名刺情報と、当該名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連する関連情報とを対応付けて表示画面15に表示することができる。これにより、名刺情報を対応付けて、名刺交換した相手の関連情報又は相手の企業の関連情報が表示されるので、ユーザは名刺情報だけでなく関連情報も同時に見ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
関連情報は、SFA95、CRM96、マーケティングオートメーション97、信用DB93、企業情報DB94、相性診断DB98などのデータベースに記録された情報に基づいて抽出することができる。関連情報は、例えば、顧客管理情報又は営業支援情報を含む営業関連情報、与信のための情報を含む信用関連情報、企業評価のための情報を含む企業関連情報、及び企業又は担当者との相性診断のための相性関連情報の少なくとも一つを含む。顧客管理情報は、例えば、顧客ランク、取引履歴、接点履歴などを含む。営業支援情報は、例えば、営業履歴、受注履歴などを含む。また、営業関連情報は、マーケティングオートメーションに関連する情報を含めることができ、例えば、リードスコア、リード管理、ウェブページ閲覧などの情報を含めることができる。
図28の例では、関連情報166として、取引履歴、接点履歴、営業情報、業績情報が図示されている。なお、関連情報166は、図28の例に限定されない。
これにより、ユーザには、名刺交換した相手又は相手の企業との営業活動に必要となる種々の支援情報が提供されるので、例えば、名刺交換をした多くの相手の中から優先的に営業活動を行う相手を容易に判断することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
図29は端末装置10の表示画面15での名刺関連情報の表示の第2例を示す模式図である。前述の図19で示したように、制御部11は、キーワード及び予め設定された選択可能な検索条件の少なくとも一つに基づいて、名刺交換相手の名刺を検索することができる。図29に示すように、名刺関連情報画面171には、検索された名刺交換相手の名刺画像(名刺情報)172、173、174が表示されている。送りアイコン123c、戻りアイコン123dを操作することにより、検索された他の名刺交換相手の名刺を表示させることができる。名刺画像172、173、174に対応付けて名刺に記載されている企業又は担当者に関連する関連情報として、顧客ランク、受注率、リードスコアが表示される。
これにより、ユーザには、名刺交換した相手又は相手の企業との営業活動に必要となる種々の支援情報が提供されるので、例えば、名刺交換をした多くの相手の中から優先的に営業活動を行う相手を容易に判断することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
図30は端末装置10の表示画面15での名刺関連情報の表示の第3例を示す模式図である。図30の例では、名刺関連情報画面175には、名刺画像172、173、174に対応付けて名刺に記載されている企業又は担当者に関連する関連情報として、企業業績、信用度、占い結果が表示される。これにより、ユーザには、名刺交換した相手又は相手の企業との営業活動に必要となる種々の支援情報が提供されるので、例えば、名刺交換をした多くの相手の中から優先的に営業活動を行う相手を容易に判断することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
評価指標算出部504は、関連情報抽出部503で抽出した関連情報の全部又は一部に基づいて、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標を算出することができる。例えば、顧客ランク、取引履歴、接点履歴、営業履歴、受注履歴、リードスコア、リード管理、ウェブページ閲覧などの情報それぞれを数値化するとともに所要の重み付けを乗算し、重み付けした数値を合計し、正規化することにより、評価指標を算出することができる。評価指標は、例えば、営業相性のスコア又はランク、受注確度のスコア又はランク、営業行動の優先度のスコア又はランクなどを含めることができる。
また、関連情報は、例えば、与信などの信用情報、企業の業績や経営状況、占いなどの相性診断などの情報を含む。例えば、与信などの信用情報、企業の業績や経営状況、占いなどの相性診断などの情報それぞれを数値化するとともに所要の重み付けを乗算し、重み付けした数値を合計し、正規化することにより、評価指標を算出することができる。評価指標は、例えば、人物相性のスコア又はランク、与信・信用のスコア又はランク、反社チェックのスコア又はランクなどを含めることができる。
通信部502は、評価指標算出部504で算出した評価指標を端末装置10へ出力することができる。
これにより、ユーザには、単に関連情報が記録されたデータベースから抽出された関連情報がそのまま提供されるのではなく、抽出された関連情報に基づいて算出された評価指標が提供される。これにより、データベース(SFA95、CRM96、マーケティングオートメーション97、信用DB93、企業情報DB94、相性診断DB98など)に記録された関連情報を所要の形式にカスタマイズして評価指標としてユーザに提供することができ、様々なユーザに適応させることができる。
通信部502は、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連するアンケート情報を端末装置10から取得することができる。アンケート情報は、ユーザが名刺交換した担当者や担当者の企業に関して、ユーザが実際に営業活動などを行うことによって得られたユーザの感触やデータベースに現れてこない生の情報を集計するための情報である。アンケート情報には、例えば、担当者がキーマンであるか、営業接触の緊急度、取引に関する予算の有無、競合との接点の有無などの情報を含めることができる。
評価指標算出部504は、関連情報抽出部503で抽出した関連情報の全部又は一部に加えて、通信部502で取得したアンケート情報に基づいて、名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標を算出することができる。例えば、担当者がキーマンであるか、営業接触の緊急度、取引に関する予算の有無、競合との接点の有無などのアンケート情報それぞれを数値化するとともに所要の重み付けを乗算し、重み付けした数値を合計し、正規化することにより、評価指標を算出することができる。
これにより、ユーザの感触やデータベースに現れてこない生の情報を反映して評価指標を算出することができる。
評価指標の算出には、機械学習によって生成されたAIエンジン部を用いることができる。
図31はAIエンジン部504aによる評価指標の算出の一例を示す模式図である。AIエンジン部504aは、名刺関連情報提供装置500に設けてもよく、あるいは名刺関連情報提供装置500とは別の1又は複数のサーバに設けてもよい。AIエンジン部504aは、例えば、CPU(例えば、複数のプロセッサコアを実装したマルチ・プロセッサなど)、GPU(Graphics Processing Units)、DSP(Digital Signal Processors)、FPGA(Field-Programmable Gate Arrays)などのハードウェアを備え、多層のニューラルネットワーク(深層学習)で構成することができるが、他の機械学習を用いて学習させたものでもよい。
AIエンジン部504aは、各企業及び各個人それぞれについて評価指標を算出することができる。AIエンジン部504aの生成又は学習は、以下のようにすることができる。すなわち、SFA95に記録された情報から抽出した営業履歴や受注履歴、CRM96に記録された情報から抽出した顧客ランク、取引履歴、接点履歴、マーケティングオートメーション97に記録された情報から抽出したリードスコア、リード管理、ウェブページ閲覧などの情報それぞれを数値化し、数値化したデータを入力データとしてAIエンジン部504aに与える。そして、所望の評価指標(例えば、営業相性、受注確度、優先度などのスコア又はランク)を数値化し、数値化したデータを出力データとしてAIエンジン部504aに与えて学習させる。数値化した評価指標は学習ラベルとして用いることができる。
また、アンケート情報に含まれる担当者がキーマンであるか、営業接触の緊急度、取引に関する予算の有無、競合との接点の有無などのアンケート情報を数値化し、数値化したデータを入力データとしてAIエンジン部504aに与えてもよい。
なお、図示していないが、AIエンジン部504aは、信用DB93、企業情報DB94、相性診断DB98などに記録された情報から抽出した与信などの信用情報、企業の業績や経営状況、占いなどの相性診断などの関連情報を用いて学習させることもできる。
学習済のAIエンジン部504aは、SFA95に記録された情報から抽出した営業履歴や受注履歴、CRM96に記録された情報から抽出した顧客ランク、取引履歴、接点履歴、マーケティングオートメーション97に記録された情報から抽出したリードスコア、リード管理、ウェブページ閲覧などの情報に基づいて、評価指標(例えば、営業相性、受注確度、優先度などのスコア又はランク)を出力することができる。また、AIエンジン部504aは、さらに、営業接触の緊急度、取引に関する予算の有無、競合との接点の有無などのアンケート情報に基づいて、評価指標を出力することができる。
図32は端末装置10の表示画面15での名刺関連情報の表示の第4例を示す模式図である。図32に示すように、名刺関連情報画面176には、名刺画像172、173、174それぞれに対応付けて、営業相性のスコア又はランク、受注確度のスコア又はランク、営業行動のスコア又はランクが表示されている。
評価指標のスコア又はランクは、数字、記号、アルファベット、矢印、図形、色、濃淡、模様などを用いて、スコア又はランクの高低を表すことができる。
すなわち、制御部11は、取得した名刺情報と、当該名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標とを対応付けて表示画面15に表示する。これにより、名刺情報を対応付けて、名刺交換した相手の評価指標又は相手の企業の評価指標が表示されるので、ユーザは名刺情報だけでなく評価指標も同時に見ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、制御部11は、評価指標として、例えば、営業相性、受注確度及び営業行動の優先度の少なくとも一つを表示することができる。これにより、ユーザは、名刺交換をした多くの相手の中から優先的に営業活動を行う相手を容易に判断することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
図33は端末装置10の表示画面15での名刺関連情報の表示の第5例を示す模式図である。図33に示すように、名刺関連情報画面177には、名刺画像172、173、174それぞれに対応付けて、人物相性のスコア又はランク、与信・信用のスコア又はランク、反社チェックのスコア又はランクが表示されている。これにより、ユーザは、名刺交換をした多くの相手の中から優先的に営業活動を行う相手を容易に判断することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
図34は端末装置10の表示画面15でのアンケート入力画面の表示の一例を示す模式図である。図19で示したように、制御部11は、キーワード及び予め設定された選択可能な検索条件の少なくとも一つに基づいて、名刺交換相手の名刺を検索することができる。検索した名刺の中から所要の名刺を選定して、アンケート入力操作のアイコンを操作すると、図34に示すようなアンケート入力画面181を表示することができる。
アンケート入力画面181では、名刺交換相手に関連するアンケート情報を入力することができる。アンケート情報は、例えば、担当者がキーマンであるか、営業接触の緊急度、取引に関する予算の有無、競合との接点の有無などの情報を含む。なお、アンケート情報は、図34の例に限定されない。ユーザが名刺交換した担当者や担当者の企業に関して、ユーザが実際に営業活動などを行うことによって得られたユーザの感触やデータベースに現れてこない生の情報を集計するための情報であればよい。
制御部11は、入力されたアンケート情報を、通信部12を介して名刺関連情報提供装置500へ送信することができる。前述のように、評価指標算出部504は、通信部502で取得したアンケート情報に基づいて、名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標を算出することができる。例えば、担当者がキーマンであるか、営業接触の緊急度、取引に関する予算の有無、競合との接点の有無などのアンケート情報それぞれを数値化するとともに所要の重み付けを乗算し、重み付けした数値を合計し、正規化することにより、評価指標を算出することができる。これにより、ユーザの感触やデータベースに現れてこない生の情報を反映して評価指標を算出することができる。
図35はキャリア情報と外部データベースに記録された関連情報とのマッチングに基づいて評価指標を算出する一例を示す模式図である。外部データベースは、例えば、関連情報が記録された、SFA95、CRM96、マーケティングオートメーション97、信用DB93、企業情報DB94、相性診断DB98などのデータベースを含む。
キャリア情報特定部510は、第2実施形態のキャリア情報特定部53と同様の機能を有し、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、ユーザの転職、異動及び昇進の少なくとも一つを含むキャリア情報を特定することができる。より具体的には、キャリア情報特定部510は、言語処理機能や辞書データを備え、企業名及び役職の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、取得された名刺情報に含まれる担当者の転職、異動及び昇進の少なくとも一つを含むキャリア情報を特定することができる。ソーシャルネットワークサービス用のデータベースは、例えば、図7に例示したSNS76であり、facebookやLinkedinなどが含まれる。キャリア情報は、例えば、図35に示すように、取得した名刺情報に含まれる担当者の現在の企業(例えば、S建設)の在籍期間、転職回数、最新の異動又は昇進(例えば、部長職に2年在職など)などの情報を含む。これにより、取得された名刺情報に含まれる担当者の最新のキャリア情報を特定することができる。
なお、キャリア情報の特定は、例えば、担当者の名前やIDなどの固有情報を元に、ソーシャルネットワークサービス用のデータベース内の情報(例えば、文章やメッセージなど)を探索し、役職、異動、昇進に関連するキーワードを抽出し、抽出したキーワードを時系列的に並べることで、キャリアの推移(キャリアストーリー)を把握することができ、図35に示すようなキャリア情報を生成することができる。
評価指標算出部504は、関連情報抽出部503が抽出した関連情報と、キャリア情報特定部510で特定したキャリア情報との関連性(マッチング)に基づいて、取得された名刺情報に含まれる担当者の評価指標を算出することができる。
例えば、図35に示すように、CRM96、SFA95、マーケティングオートメーション97などのデータベースから、顧客ランク、営業履歴、見込み客などのランキング情報を抽出する。取得された名刺情報に含まれる担当者の企業がS建設であり、S建設のランキングが、顧客ランク、営業履歴、見込み客のいずれかのランキングで比較的上位にある場合は、関連性が比較的高い(マッチングが比較的良い)と判定することができ、評価指標を比較的大きくすることができる。また、担当者の役職が高いほど、商談などにおける決定権があると考えられるので、営業相性、受注確度又は優先度などの評価指標を大きくできる。
上述の構成により、現在又は過去に取得した名刺に記載された担当者の最新のキャリア情報で特定される担当者の属性と、関連情報抽出部503が抽出した関連情報の属性とが近いほど、優良客となる確率が高いと判断することができ、例えば、商談成立の可能性の低い顧客を除外して、優先度の高い顧客に集中して効率よく営業活動を行うことが可能となる。
図36はシェア情報と外部データベースに記録された関連情報とのマッチングに基づいて評価指標を算出する一例を示す模式図である。シェア情報特定部511は、第2実施形態のシェア情報特定部54と同様の機能を有し、企業名及び役職の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、取得された名刺情報に含まれる担当者の人脈の役職の構成比、企業の業種の構成比及び企業の業績の構成比の少なくとも一つを含むシェア情報を特定することができる。ソーシャルネットワークサービス用のデータベースは、例えば、図7に例示したSNS76であり、facebookやLinkedinなどが含まれる。
シェア情報は、取得した名刺情報に含まれる担当者とSNS上で繋がりのある複数の人(人脈)それぞれが、どの業種区分に属し、また、どのような役職に在職しているか、どのような業績にあるかを集計して、人脈の役職の構成比、企業の業種の構成比及び企業の業績の構成比などを含む。図36の例では、取得した名刺情報に含まれる担当者の人脈が、業種区分では、土木建設が80%であり、電気が10%であり、残りの10%は不明であることを示す。また、役職グループでは、土木建設に区分される人脈のうち、20%が社長であり、30%が取締役であり、45%が部長であり、5%がその他であることを示す。電気に区分された人脈についても同様である。これにより、取得された名刺情報に含まれる担当者の人脈の価値を特定することができる。
なお、シェア情報の特定は、例えば、担当者の名前やIDなどの固有情報を元に、ソーシャルネットワークサービス用のデータベース内の情報(例えば、文章やメッセージなど)を探索し、当該担当者と繋がりのある他の複数の人(人脈)を選定し、選定した複数の人それぞれの役職、企業、業績などに関連するキーワードを抽出する。そして、図36に示すように、業種区分ごとに役職の構成比を集計することにより、当該担当者のキャリア情報を生成することができる。
評価指標算出部504は、関連情報抽出部503が抽出した関連情報と、シェア情報特定部511で特定したキャリア情報との関連性(マッチング)に基づいて、取得された名刺情報に含まれる担当者の評価指標を算出することができる。
例えば、図36に示すように、CRM96、SFA95、マーケティングオートメーション97などのデータベースから、顧客ランク、営業履歴、見込み客などのランキング情報を抽出する。取得された名刺情報に含まれる担当者の人脈の価値が比較的高い業種が土木建設であり、建設業のランキングが、顧客ランク、営業履歴、見込み客のいずれかのランキングで比較的上位にある場合は、関連性が比較的高い(マッチングが比較的良い)と判定することができ、評価指標を比較的大きくすることができる。また、担当者の人脈の価値が高いほど、営業相性、受注確度又は優先度などの評価指標を大きくできる。
上述の構成により、現在又は過去に取得した名刺に記載された担当者の人脈の属性と、関連情報抽出部503が抽出した関連情報の属性とが近いほど、優良客となる確率が高いと判断することができ、例えば、商談成立の可能性の低い顧客を除外して、優先度の高い顧客に集中して効率よく営業活動を行うことが可能となる。
次に、企業の総合価値判定について説明する。図27に示す名刺関連情報提供装置500は、企業価値判定装置としての機能を備える。
図37は企業の総合価値を判定するための判定項目の一例を示す説明図である。企業の総合価値は、人材価値と企業価値とに区分することができる。人材価値は、企業に属する社員の価値を示す。人材価値を判定する人材価値判定項目としては、例えば、社員スコア、社員満足度スコア、モチベーションスコア(登録商標)、社員の目標達成度スコアなどを含む。社員スコアは、社員一人一人の年収、キャリア、学歴、個人の与信、購買履歴、犯罪履歴などからスコアを行う(評価値を算出する)ことができる。スコアを行う際には、連携先システムとして、例えば、社内にある社員データベース、外部の反社リスト、通販サイトの履歴情報、個人与信会社が保有するデータなどを利用することができる。
社員満足度スコアは、社員満足度調査の結果などからスコアを行うことができる。スコアを行う際には、例えば、社内外にある従業員満足度調査結果のデータなどを利用することができる。
モチベーションスコアは、社員のモチベーション、やる気などからスコアを行うことができる。スコアを行う際には、例えば、モチベーションクラウドなどが保有するデータを利用することができる。
社員の目標達成度スコアは、人事評価、人事制度上の目標管理制度の結果などからスコアを行うことができる。スコアを行う際には、クラウド型人事評価ツール、社内の人事データを利用することができる。
企業価値を判定する企業価値判定項目としては、例えば、与信スコア、得意先スコア、仕入先スコア、外注先スコア、名刺スコア、顧客満足度スコア、NPS(ネットプロモータスコア)(登録商標)、Web、SNS口コミスコア、顧客リピートスコア、営業力スコア、マーケティング力スコアなどを含む。
与信スコアは、金融機関やフィンテックベンチャーなどが利用している与信モデルを用いてスコアを行うことができる。スコアを行う際には、与信スコアリングの結果データ、フィンテックベンチャーが保有する与信スコアリングの結果データなどを利用することができる。
得意先スコアは、得意先の顔ぶれ、業績、取引実績、規模、年数などからスコアを行うことができる。スコアを行う際には、会計ソフトや受発注システムが保有する得意先別売上高データなどを利用することができる。
仕入先スコアは、仕入先の顔ぶれ、業績、取引実績、規模、年数などからスコアを行うことができる。スコアを行う際には、会計ソフトや受発注システムが保有する得意先別売上高データなどを利用することができる。
外注先スコアは、外注先の顔ぶれ、業績、取引実績、規模、年数などからスコアを行うことができる。スコアを行う際には、会計ソフトや受発注システムが保有する得意先別売上高データなどを利用することができる。
名刺スコアは、名刺アプリデータなどからスコアを行うことができる。スコアを行う際には、名刺アプリデータを利用することができる。
顧客満足度スコアは、顧客満足度調査の結果などからスコアを行うことができる。スコアを行う際には、例えば、社内外にある顧客満足度調査結果のデータなどを利用することができる。
NPS(ネットプロモータスコア)は、NPS調査の結果などからスコアを行うことができる。スコアを行う際には、例えば、社内外にあるNPS調査結果のデータなどを利用することができる。
Web、SNS口コミスコアは、対象企業サイトへの訪問数や、WebやSNSでの露出度、口コミデータなどからスコアを行うことができる。スコアを行う際には、例えば、口コミデータや訪問数データなどを利用することができる。
顧客リピートスコアは、CRMのデータなどからスコアを行うことができ、どれだけの優良顧客がいるか、LTV(障害売上・利益額)の算出などから計測できる。スコアを行う際には、例えば、CRM製品が保有する顧客データなどを利用することができる。
営業力スコアは、SFAのデータなどからスコアを行うことができ、どれだけ良い営業見込み客がいるか、受注率や受注までの期間などから計測できる。スコアを行う際には、例えば、SFA製品が保有する顧客データなどを利用することができる。
マーケティング力スコアは、マーケティングオートメーションのデータなどからスコアを行うことができ、どれだけ良い営業見込み客がいるか、優良顧客を育成する力はどれくらいかなどから計測できる。スコアを行う際には、例えば、マーケティングオートメーション製品が保有する顧客データなどを利用することができる。
図38は企業の総合価値を判定する際の総合スコアリング画面230の一例を示す模式図である。ユーザが端末装置10で総合価値判定を行う所望の企業名を入力することにより、総合スコアリング画面230を表示することができる。総合スコアリング画面230で「スコアリングを実行する」アイコン231を操作することにより、後述の図39で示す、スコアリング項目選択画面232が表示される。また、総合スコアリング画面230で「スコアリングを設計する」アイコンを操作することにより、企業の総合価値を判定する際のスコアリングモデルをカスタマイズすることができる。
図39は企業の総合価値を判定する際のスコアリング項目選択画面232の一例を示す模式図である。通信部502は、第1受付部としての機能を有し、人材価値を判定するための複数の人材価値判定項目(図39の例では、社員スコア、社員定着度スコア、社員満足度スコア、モチベーションスコア、社員の目標達成度スコアなどを含む)の中から所要の人材価値判定項目を選択する操作を受け付ける。図39の例では、社員スコア、社員満足度スコア、モチベーションスコアが選択されている。
通信部502は、第2受付部としての機能を有し、企業価値を判定するための複数の企業価値判定項目(図39の例では、与信スコア、得意先スコア、仕入先スコア、名刺スコア、顧客満足度スコア、NPS(ネットプロモータスコア)、WebやSNS口コミスコア(インターネット上の評判)、顧客リピートスコア、営業力スコア、マーケティング力スコアなどを含む)の中から所要の企業価値判定項目を選択する操作を受け付ける。図39の例では、得意先スコア、名刺スコア、顧客リピートスコア、営業力スコア、マーケティング力スコアが選択されている。なお、選択する項目は、図39の例に限定されない。
スコアリング項目選択画面232でスコアリング項目を選択し、「決定」アイコン233を操作することにより、後述の図40で示す、スコアリング用データ取得画面234が表示される。これにより、ユーザが必要とする判定項目に限定してスコアを求めることができる。
図40は企業の総合価値を判定する際のスコアリング用データ取得画面234の一例を示す模式図である。スコアリング用データ取得画面234では、各スコアリング項目のスコアを算出する際に、データの取得先を選択することができる。図40の例では、社員スコアを算出する際に、「CSVアップロード」アイコン235を操作して所要のデータをCSVアップロードで取得する方法、「API連携」アイコン236を操作して所要のデータをAPI連携で取得する方法、「連携先を選ぶ」アイコン237を操作して所要のデータを、選択した連携先から取得する方法を選択できる。他のスコアリング項目も同様である。例えば、モチベーションスコアについては、モチベーションクラウドとAPI連携でスコアリングに必要なデータを取得できる。また、得意先スコアについては、CSVアップロードで会計ソフトの得意先情報を取得できる。名刺スコアについては、名刺アプリとAPI連携でスコアリングに必要なデータを取得できる。これにより、スコアを算出する際に最適なデータベースを利用することができる。
データ取得を実行することにより、各スコアリング項目について、必要なデータを取得できたときは取得完了表示がされ、必要なデータの取得に失敗した場合には、エラー表示がされる。
図41は企業の総合価値の判定結果の一例を示す模式図である。総合価値判定部512は、判定部としての機能を有し、通信部502で受け付けた人材価値判定項目及び企業価値項目それぞれに関連する複数のデータベースに基づいて、所望の企業に関する人材価値及び企業価値を判定する。複数のデータベースは、例えば、図37に例示した連携先システムのデータベースとすることができる。
より具体的には、総合価値判定部512は、複数のデータベースに基づいて、所望の企業に関する、選択された人材価値判定項目の評価値を算出することができる。図41の例では、社員スコア、社員満足度スコア、モチベーションスコアの評価値が算出されている。総合価値判定部512は、社員スコア、社員満足度スコア、モチベーションスコアの評価値に基づいて人材価値の評価値を算出することができる。なお、社員スコア、社員満足度スコア、モチベーションスコアの評価値に重み付け係数を乗算して、合計することにより、人材価値の評価値を算出することができるが、この方法に限定されるものではない。
総合価値判定部512は、複数のデータベースに基づいて、所望の企業に関する、選択された企業価値判定項目の評価値を算出することができる。図41の例では、得意先スコア、名刺スコア、顧客リピートスコア、営業力スコア、マーケティング力スコアの評価値が算出されている。総合価値判定部512は、得意先スコア、名刺スコア、顧客リピートスコア、営業力スコア、マーケティング力スコアの評価値に基づいて企業価値の評価値を算出することができる。なお、得意先スコア、名刺スコア、顧客リピートスコア、営業力スコア、マーケティング力スコアの評価値に重み付け係数を乗算して、合計することにより、企業価値の評価値を算出することができるが、この方法に限定されるものではない。重み付け係数は、ユーザが設定することができる。
総合価値判定部512は、人材価値の評価値及び企業価値の評価値に基づいて企業の総合価値の評価値(総合スコア)を算出することができる。なお、人材価値及び企業価値の評価値に重み付け係数を乗算して、合計することにより、企業の総合価値の評価値を算出することができるが、この方法に限定されるものではない。重み付け係数は、ユーザが設定することができる。これにより、人材価値と企業価値を統合した、企業の総合価値を判定することができる。また、人材価値と企業価値それぞれに軽重を付与して、所要の総合価値を求めることができる。
図41に示すように、企業の総合価値は、スコアの表示、業界の第何位であるかの順位を表示してもよく、人材価値表示領域238に、スコアリング項目とスコアをグラフ形式で表示してもよく、スコアリング項目についてのコメントを表示してもよく、時間の経過に伴うスコアの推移を表示してもよく、ランキング表示や比較表示としてもよい。表示態様はユーザが選択することができる。企業価値表示領域239についても同様である。これにより、ユーザが認識しやすい表示態様で表示することができる。
制御部501は、総合価値判定部512で判定した判定結果を収集することにより、企業総合価値データベースを生成又は更新することができる。これにより、複数の企業それぞれの最新の総合価値をデータベース化することができる。
評価指標算出部504は、総合価値判定部512で判定した総合価値に基づいて、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標を算出することができる。例えば、企業の総合スコアが大きいほど、取得した名刺情報に含まれる企業の企業価値や社員の人材価値が大きいといえるので、受注確度や優先度のスコア又はランクが高いと判定できる。
特定部505は、名刺情報に関連する関連情報が記録されたデータベースに基づいて、通信部502で取得した名刺情報に対する修正内容を特定することができる。関連情報が記録されたデータベースは、例えば、名刺マスタデータベース20とすることができる。第1実施形態において説明したように、名刺マスタデータベース20は、真正な名刺情報が登録されたデータベースであり、企業が名刺を印刷会社に発注する際の名刺情報を登録することによって予め準備することができる。
具体的には、特定部505は、取得した名刺情報に含まれる情報(例えば、氏名、企業名、所属、役職、電話番号、メールアドレスなど)を用いて名刺マスタデータベース20を探索することにより、取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を抽出することができる。特定部505は、取得した名刺情報と真正な名刺情報とを対比することにより、取得した名刺情報の修正内容を特定することができる。修正内容は、例えば、最新ではない情報を含む。
通信部502は、特定部505で特定された修正内容に基づいて修正された名刺情報を端末装置10へ出力することができる。これにより、取得した名刺情報に古い情報が含まれる場合でも、ユーザは最新の情報に修正した名刺情報を得ることができる。
図42は端末装置10の表示画面15に表示される名刺データ呼出画面の一例を示す模式図である。図42に示すように、名刺データ呼出画面182には、読み取った名刺の画像183と名刺に記載されたテキストが表示される。名刺データ呼出しアイコン184が操作されると、制御部11は、読み取った名刺の名刺情報を名刺関連情報提供装置500へ送信する。名刺関連情報提供装置500が、修正された名刺情報を端末装置10へ出力すると、制御部11は、修正された名刺の画像186と名刺に記載されたテキストを表示画面15に表示する。名刺データ呼出画面185には、修正された名刺の画像186と名刺に記載されたテキストが表示される。図42では、便宜上、修正前の名刺情報を英数字の小文字で表し、修正後の名刺情報を英数字の大文字で表す。なお、名刺情報の全てが修正される必要はなく、最新の情報でないものが最新の情報に修正される。
また、図示していないが、名刺データ呼出画面182において、名刺データ呼出しアイコン184が操作された場合、以下のような処理を行うこともできる。すなわち、読み取った名刺の名刺情報のうち、社名、住所、電話番号などの一部の情報については、企業DB91に記録された情報を抽出する。企業DB91は、各企業の社名、住所、電話番号などを記録したデータベースである。読み取った名刺の名刺情報のうち企業DB91に記録されていない情報(例えば、氏名、部署、役職、メールアドレスなど)については、例えば、名刺関連情報提供装置500の操作者が入力する。抽出された情報及び入力された情報に基づいて修正された名刺情報を生成して端末装置10へ出力する。これにより、取得した名刺情報に古い情報が含まれる場合でも、ユーザは最新の情報に修正した名刺情報を得ることができる。
通信部502は、ユーザが取得した名刺交換相手の名刺に記載された名刺情報を取得するとともに、ユーザに関連する情報を取得することができる。名刺交換相手の名刺情報は、例えば、企業名、部署名、役職名、担当者の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを含む。ユーザに関連する情報は、ユーザの企業名、部署名、役職名、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを含む。
定型文書生成部506は、ユーザに関連する情報及び名刺交換相手に関する情報に基づいて見積書又は請求書を含む定型文書を生成する。例えば、定型文書生成部506は、ユーザを発行元、名刺交換相手を発行先とする定型文書を生成することができる。なお、定型文書は、見積書や請求書に限定されるものではなく、取引上の定型文書であればよく、例えば、依頼状、承諾状、案内状、注文状、照会状、通知状などであってもよい。
通信部502は、定型文書生成部506で生成した定型文書を端末装置10へ出力することができる。なお、定型文書の出力は定型文書の印刷でもよく表示でもよい。これにより、見積書又は請求書を含む定型文書の作成のための入力業務を軽減することができる。
図43は端末装置10の表示画面15に表示される定型文書作成画面の一例を示す模式図である。図43Aに示すように、定型文書作成画面191には、「名刺から見積・請求書を作成」アイコン192などが表示される。「名刺から見積・請求書を作成」アイコン192を操作すると、図43Bに示す見積・請求書作成画面193が表示される。見積・請求書作成画面193では、見積・請求書の作成方法を選択することができる。
見積・請求書作成画面193には、「見積・請求書システムと連携する」アイコン194、「登録フォーマットから作成」アイコン、「新規作成」アイコンなどが表示される。「見積・請求書システムと連携する」アイコン194を操作すると、図43Cに示す見積・請求書作成画面195が表示される。見積・請求書作成画面195では、見積・請求書システムを選択することができる。
見積・請求書作成画面195には、「システムA」、「システムB」などが表示される。「システムA」を選択すると、図43Dに示す見積・請求書作成画面197が表示される。見積・請求書作成画面197には、名刺交換相手の名刺画像と名刺に記載されたテキストが表示される。名刺画像を選択して、決定アイコン198を操作することにより、制御部11は、通信部12を介して、ユーザが取得した名刺交換相手の名刺に記載された名刺情報及びユーザに関連する情報を名刺関連情報提供装置500へ送信する。
端末装置10で動作する名刺管理アプリケーション(制御部11)は、名刺関連情報提供装置500を介してSNS92にアクセスすることができる。すなわち、ユーザは名刺管理アプリケーションを使ってユーザと繋がりのある他のユーザを選定することができる。SNS92は、例えば、facebookやLinkedinなどが含まれる。名刺管理アプリケーションがSNS92にアクセスすると、照合部507は、SNS92へのアクセスに基づいて、ユーザと繋がりのある他のユーザ(所要のユーザ)を選定し、選定したユーザの名刺情報が名刺DB71に存在するか否かを判定する。名刺DB71は、第2実施形態の場合と同様に、一つの名刺に対して、企業名、役職名、氏名、住所、メールアドレス、名刺テキストデータ、名刺画像データなどの名刺情報を含む。名刺DB71には、各ユーザ自身の名刺だけでなく、各ユーザが名刺交換した相手の名刺の名刺情報も含まれる。
表示データ生成部508は、選定したユーザの名刺情報が名刺DB71に存在しないと判定された場合、選定した所要のユーザのユーザ情報に基づいて、名刺態様の表示データを生成する。すなわち、ユーザがソーシャルネットワークサービスを介して繋がりのある別のユーザ(所要のユーザ)を選択すると、選択された所要のユーザの名刺情報の有無が判定され、所要のユーザの名刺情報がない場合には、所要のユーザのユーザ情報が名刺のように表示できる表示データが生成される。
また、表示データ生成部508は、選定したユーザの名刺情報が名刺DB71に存在すると判定された場合、選定した所要のユーザの名刺情報にユーザ情報(SNS情報)の全部又は一部を付加した表示データを生成する。
図44は端末装置10の表示画面15に表示されるSNS情報連携画面の一例を示す模式図である。図44Aに示すSNS情報連携画面211は、名刺管理アプリケーションから呼び出すことができる。SNS情報連携画面211では、SNSを選択することができる。SNS情報連携画面211には、SNS AA、SNS BB、SNS CCなどが選択可能に表示される。ユーザは自身と繋がりのある別のユーザを選定すべくSNSを選択することができる。SNS情報連携画面211においてSNS AAが選択され、決定アイコン212が操作されると、図44Bに示すSNS情報連携画面213が表示される。
SNS情報連携画面213では、ユーザは、自身と繋がりのある他のユーザを選定することができる。図37Bに示すように、例えば、ユーザ△△△を選択して決定アイコン214を操作することにより、所要のユーザを選定することができる。
図45は端末装置10の表示画面15に表示されるSNS情報連携画面の他の例を示す模式図である。図45Aに示すSNS情報連携画面215は、選定したユーザの名刺情報が名刺DB71に存在しないと判定された場合に表示される例を示す。図45Aのように、選定されたユーザのユーザ情報が名刺216のように表示される。これにより、ユーザは、ソーシャルネットワークサービスで自身と繋がりのある他のユーザのユーザ情報(SNS情報)を名刺のような形式で見ることができる。
図45Bに示すSNS情報連携画面217は、選定したユーザの名刺情報が名刺DB71に存在すると判定された場合に表示される例を示す。図45Bのように、選定した所要のユーザの名刺画像218(名刺情報)にSNS情報220の全部又は一部が表示される。また、SNSアイコン219が表示され、ユーザがSNSアイコン219を操作すると、SNSの画面に移行することができる。これにより、ユーザは、ソーシャルネットワークサービスにアクセスすることなく、所要のユーザの名刺情報と当該ユーザのユーザ情報(SNS情報)を見ることができ、利便性が向上する。
図46は端末装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上、処理の主体を制御部11として説明する。制御部11は、名刺の選択を受け付け(S71)、選択された名刺の名刺情報を取得する(S72)。制御部11は、アンケート情報の入力を受け付け(S73)、取得した名刺情報、入力されたアンケート情報及び関連情報の提供要求を名刺関連情報提供装置500へ送信する(S74)。
制御部11は、名刺情報に関連する関連情報を受信したか否かを判定し(S75)、関連情報を受信していない場合(S75でNO)、ステップS75の処理を続ける。なお、関連情報には、評価指標を含めることができる。関連情報を受信した場合(S75でYES)、制御部11は、ステップS72で取得した名刺情報と関連情報とを対応付けて表示画面15に表示する(S76)。
制御部11は、処理を終了するか否かを判定する(S77)。処理を終了しない場合(S77でNO)、制御部11は、ステップS71以降の処理を行い、処理を終了する場合(S77でYES)、処理を終了する。
図46に示すような処理の手順を定めたコンピュータプログラム(記録媒体に記録可能)をコンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で図46の処理を実現することができる。
図47は名刺関連情報提供装置500の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、便宜上、処理の主体を制御部501として説明する。制御部501は、関連情報の提供要求の有無を判定し(S81)、関連情報の提供要求がない場合(S81でNO)、ステップS81の処理を続ける。関連情報の提供要求がある場合(S81でYES)、制御部501は、名刺情報、アンケート情報を取得する(S82)。
制御部501は、関連情報が記録されたデータベースを探索して、取得した名刺情報に関連する関連情報を抽出する(S83)。制御部501は、評価指標の算出要求の有無を判定する(S84)。なお、評価指標の算出要求は、ユーザが端末装置10から入力して名刺関連情報提供装置500へ送信することができる。
評価指標の算出要求がある場合(S84でYES)、制御部501は、抽出した関連情報、アンケート情報に基づいて評価指標を算出し(S85)、算出した評価指標を端末装置10へ送信し(S86)、後述のステップS88の処理を行う。評価指標の算出要求がない場合(S84でNO)、制御部501は、抽出した関連情報を端末装置10へ送信する(S87)。
制御部501は、処理を終了するか否かを判定する(S88)。処理を終了しない場合(S88でNO)、制御部501は、ステップS81以降の処理を行い、処理を終了する場合(S88でYES)、処理を終了する。
図47に示すような処理の手順を定めたコンピュータプログラム(記録媒体に記録可能)をコンピュータに備えられたRAMにロードし、コンピュータプログラムをCPU(プロセッサ)で実行することにより、コンピュータ上で図47の処理を実現することができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、名刺に記載された名刺情報を取得し、企業及び個人の少なくとも一方に関連する関連情報が記録されたデータベースに基づいて、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連する関連情報を抽出し、抽出した関連情報を出力する。
本実施の形態の名刺関連情報提供装置は、名刺に記載された名刺情報を取得する取得部と、企業及び個人の少なくとも一方に関連する関連情報が記録されたデータベースに基づいて、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連する関連情報を抽出する抽出部と、抽出した関連情報を出力する出力部とを備える。
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、名刺に記載された名刺情報を取得する処理と、取得した名刺情報に関する関連情報の提供要求を出力する処理と、企業及び個人の少なくとも一方に関連する関連情報が記録されたデータベースに基づいて抽出された関連情報であって、前記名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連する関連情報を取得する処理と、前記名刺情報と取得した関連情報とを対応付けて表示画面に表示する処理とを実行させる。
名刺関連情報提供方法は、名刺に記載された名刺情報を取得する。名刺情報は、例えば、名刺を光学的に読み取って取得することができる。名刺は、例えば、ユーザが名刺交換によって受け取った名刺交換相手の名刺とすることができる。光学的に読み取るとは、例えば、スキャナ機能を用いて名刺を読み取って、OCR機能によって取得することである。
名刺関連情報提供方法は、企業及び個人の少なくとも一方に関連する関連情報が記録されたデータベースに基づいて、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連する関連情報を抽出する。関連情報は、名刺情報に含まれる企業(例えば、会社)及び氏名(企業の担当者などの個人)の少なくとも一方に関連する情報であり、例えば、営業関連情報、与信や信用調査などの信用関連情報、企業の業績や経営状況を含む企業関連情報、相性診断などの相性関連情報などを含む。
名刺関連情報提供方法は、抽出した関連情報を出力する。抽出した関連情報は、例えば、名刺情報に対応付けて出力することができる。これにより、名刺情報に含まれる企業及び個人の少なくとも一方に関連する関連情報が提供されるので、名刺情報を元に名刺交換した相手の関連情報又は相手の企業の関連情報を得ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、抽出した関連情報に基づいて、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標を算出する。
名刺関連情報提供方法は、抽出した関連情報に基づいて、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標を算出する。評価指標は、例えば、顧客ランク、取引履歴、接点履歴、営業履歴、受注履歴、リードスコア、リード管理、ウェブページ閲覧などの情報それぞれを数値化するとともに所要の重み付けを乗算し、重み付けした数値を合計し、正規化することにより、算出することができる。評価指標は、例えば、営業相性のスコア又はランク、受注確度のスコア又はランク、営業行動の優先度のスコア又はランクなどを含めることができる。
また、評価指標は、例えば、与信などの信用情報、企業の業績や経営状況、占いなどの相性診断などの情報それぞれを数値化するとともに所要の重み付けを乗算し、重み付けした数値を合計し、正規化することにより、算出することができる。評価指標は、例えば、人物相性のスコア又はランク、与信・信用のスコア又はランク、反社チェックのスコア又はランクなどを含めることができる。
これにより、ユーザには、単に関連情報が記録されたデータベースから抽出された関連情報がそのまま提供されるのではなく、抽出された関連情報に基づいて算出された評価指標が提供される。これにより、データベースに記録された関連情報を所要の形式にカスタマイズして評価指標としてユーザに提供することができ、様々なユーザに適応させることができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、企業名及び役職の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、取得した名刺情報に含まれる担当者の転職、異動及び昇進の少なくとも一つを含むキャリア情報を特定し、抽出した関連情報と特定したキャリア情報との関連性に基づいて、前記担当者の評価指標を算出する。
名刺関連情報提供方法は、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、担当者の転職、異動及び昇進の少なくとも一つを含むキャリア情報を特定することができる。
名刺関連情報提供方法は、抽出した関連情報と、特定したキャリア情報との関連性(マッチング)に基づいて、取得された名刺情報に含まれる担当者の評価指標を算出することができる。
これにより、現在又は過去に取得した名刺に記載された担当者の最新のキャリア情報で特定される担当者の属性と、抽出した関連情報の属性とが近いほど、優良客となる確率が高いと判断することができ、例えば、商談成立の可能性の低い顧客を除外して、優先度の高い顧客に集中して効率よく営業活動を行うことが可能となる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、企業名及び役職の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、取得した名刺情報に含まれる担当者の人脈の役職の構成比、企業の業種の構成比及び企業の業績の構成比の少なくとも一つを含むシェア情報を特定し、抽出した関連情報と特定したシェア情報との関連性に基づいて、前記担当者の評価指標を算出する。
名刺関連情報提供方法は、企業名及び役職の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、担当者の人脈の役職の構成比、企業の業種の構成比及び企業の業績の構成比の少なくとも一つを含むシェア情報を特定する。
名刺関連情報提供方法は、抽出した関連情報と、特定したキャリア情報との関連性(マッチング)に基づいて、取得された名刺情報に含まれる担当者の評価指標を算出することができる。
これにより、現在又は過去に取得した名刺に記載された担当者の人脈の属性と、抽出した関連情報の属性とが近いほど、優良客となる確率が高いと判断することができ、例えば、商談成立の可能性の低い顧客を除外して、優先度の高い顧客に集中して効率よく営業活動を行うことが可能となる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連するアンケート情報を取得し、取得したアンケート情報に基づいて、前記名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標を算出する。
名刺関連情報提供方法は、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連するアンケート情報を取得する。アンケート情報は、ユーザが名刺交換した担当者や担当者の企業に関して、ユーザが実際に営業活動などを行うことによって得られたユーザの感触やデータベースに現れてこない生の情報を集計するための情報である。アンケート情報には、例えば、担当者がキーマンであるか、営業接触の緊急度、取引に関する予算の有無、競合との接点の有無などの情報を含めることができる。
名刺関連情報提供方法は、取得したアンケート情報に基づいて、名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標を算出する。例えば、担当者がキーマンであるか、営業接触の緊急度、取引に関する予算の有無、競合との接点の有無などの情報それぞれを数値化するとともに所要の重み付けを乗算し、重み付けした数値を合計し、正規化することにより、評価指標を算出することができる。
これにより、ユーザの感触やデータベースに現れてこない生の情報を反映して評価指標を算出することができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、取得した名刺情報に含まれる企業に属する社員の人材価値を判定し、取得した名刺情報に含まれる企業の企業価値を判定し、判定した人材価値及び企業価値に基づいて、前記企業の総合価値を判定し、判定した総合価値に基づいて、取得した名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標を算出する。
例えば、企業の総合スコアが大きいほど、取得した名刺情報に含まれる企業の企業価値や社員の人材価値が大きいといえるので、受注確度や優先度のスコア又はランクが高いと判定できる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法において、前記評価指標は、営業相性、受注確度及び営業行動の優先度の少なくとも一つを含む。
評価指標は、営業相性、受注確度及び営業行動の優先度の少なくとも一つを含む。これにより、ユーザは、名刺交換をした多くの相手の中から優先的に営業活動を行う相手を容易に判断することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、取得した名刺情報と、該名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標とを対応付けて表示画面に表示する。
名刺関連情報提供方法は、取得した名刺情報と、当該名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に対する評価指標とを対応付けて表示画面に表示する。これにより、名刺情報を対応付けて、名刺交換した相手の評価指標又は相手の企業の評価指標が表示されるので、ユーザは名刺情報だけでなく評価指標も同時に見ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、取得した名刺情報と、該名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連する関連情報とを対応付けて表示画面に表示する。
名刺関連情報提供方法は、取得した名刺情報と、当該名刺情報に含まれる企業及び担当者の少なくとも一方に関連する関連情報とを対応付けて表示画面に表示する。これにより、名刺情報を対応付けて、名刺交換した相手の関連情報又は相手の企業の関連情報が表示されるので、ユーザは名刺情報だけでなく関連情報も同時に見ることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法において、前記関連情報は、顧客管理情報又は営業支援情報を含む営業関連情報、与信のための情報を含む信用関連情報、企業評価のための情報を含む企業関連情報、及び企業又は担当者との相性診断のための相性関連情報の少なくとも一つを含む。
関連情報は、顧客管理情報又は営業支援情報を含む営業関連情報、与信のための情報を含む信用関連情報、企業評価のための情報を含む企業関連情報、及び企業又は担当者との相性診断のための相性関連情報の少なくとも一つを含む。顧客管理情報は、例えば、顧客ランク、取引履歴、接点履歴などを含む。営業支援情報は、例えば、営業履歴、受注履歴などを含む。また、営業関連情報は、マーケティングオートメーションに関連する情報を含めることができ、例えば、リードスコア、リード管理、ウェブページ閲覧などの情報を含めることができる。
これにより、ユーザには、名刺交換した相手又は相手の企業との営業活動に必要となる種々の支援情報が提供されるので、例えば、名刺交換をした多くの相手の中から優先的に営業活動を行う相手を容易に判断することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、名刺に記載された名刺情報を取得し、名刺情報に関連する関連情報が記録されたデータベースに基づいて、取得した名刺情報に対する修正内容を特定し、特定された修正内容に基づいて、取得した名刺情報を修正して出力する。
本実施の形態の名刺関連情報提供装置は、名刺に記載された名刺情報を取得する取得部と、名刺情報に関連する関連情報が記録されたデータベースに基づいて、取得した名刺情報に対する修正内容を特定する特定部と、特定した修正内容に基づいて、取得した名刺情報を修正して出力する出力部とを備える。
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、名刺に記載された名刺情報を取得する処理と、取得した名刺情報に関する関連情報の提供要求を出力する処理と、名刺情報に関連する関連情報が記録されたデータベースに基づいて特定された修正内容を取得する処理と、取得した修正内容に基づいて、前記名刺情報を修正して表示画面に表示する処理とを実行させる。
名刺関連情報提供方法は、名刺に記載された名刺情報を取得する。名刺情報は、例えば、名刺を光学的に読み取って取得することができる。名刺は、例えば、ユーザが名刺交換によって受け取った名刺交換相手の名刺とすることができる。光学的に読み取るとは、例えば、スキャナ機能を用いて名刺を読み取って、OCR機能によって取得することである。
名刺関連情報提供方法は、名刺情報に関連する関連情報が記録されたデータベースに基づいて、取得した名刺情報に対する修正内容を特定する。関連情報が記録されたデータベースは、例えば、誤りがなく正しい(真正な)名刺情報が記録された名刺マスタデータベースとすることができる。名刺マスタデータベースは、例えば、企業が名刺を印刷会社に発注する際の名刺情報を登録することによって予め準備することができる。
名刺関連情報提供方法は、取得した名刺情報に含まれる情報(例えば、氏名、企業名、所属、役職、電話番号、メールアドレスなど)を用いて名刺マスタデータベースを探索することにより、取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を抽出する。取得した名刺情報と真正な名刺情報とを対比することにより、取得した名刺情報の修正内容を特定できる。修正内容は、例えば、最新ではない情報を含む。
名刺関連情報提供方法は、特定された修正内容に基づいて、取得した名刺情報を修正して出力する。これにより、取得した名刺情報に古い情報が含まれる場合でも、ユーザは最新の情報に修正した名刺情報を得ることができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、ユーザが取得した名刺交換相手の名刺に記載された名刺情報を取得し、前記ユーザに関連する情報を取得し、前記ユーザに関連する情報及び前記名刺交換相手の名刺情報に基づいて見積書又は請求書を含む定型文書を生成し、生成した定型文書を出力する。
本実施の形態の名刺関連情報提供装置は、ユーザが取得した名刺交換相手の名刺に記載された名刺情報を取得する取得部と、前記ユーザに関連する情報を取得する取得部と、前記ユーザに関連する情報及び前記名刺交換相手の名刺情報に基づいて見積書又は請求書を含む定型文書を生成する生成部と、生成した定型文書を出力する出力部とを備える。
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、ユーザが取得した名刺交換相手の名刺の選択を受け付ける処理と、選択された名刺の名刺情報を出力する処理と、前記名刺情報に基づいて生成された見積書又は請求書を含む定型文書に関する情報を取得する処理と、取得した定型文書に関する情報に基づいて定型文書を表示画面に表示する処理とを実行させる。
名刺関連情報提供方法は、ユーザが取得した名刺交換相手の名刺に記載された名刺情報を取得し、ユーザに関連する情報を取得する。名刺交換相手の名刺情報は、例えば、企業名、部署名、役職名、担当者の氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを含む。ユーザに関連する情報は、ユーザの企業名、部署名、役職名、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを含む。
名刺関連情報提供方法は、ユーザに関連する情報及び名刺交換相手に関する情報に基づいて見積書又は請求書を含む定型文書を生成する。例えば、ユーザを発行元、名刺交換相手を発行先とする定型文書を生成する。
名刺関連情報提供方法は、生成した定型文書を出力する。定型文書の出力は定型文書の印刷でもよく表示でもよい。これにより、見積書又は請求書を含む定型文書の作成のための入力業務を軽減することができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースから所要のユーザを選定し、選定したユーザの名刺情報が所定の名刺データベースに存在するか否かを判定し、選定したユーザの名刺情報が存在しないと判定された場合、選定したユーザのユーザ情報に基づいて、名刺態様の表示データを生成する。
本実施の形態の名刺関連情報提供装置は、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースから所要のユーザを選定する選定部と、選定したユーザの名刺情報が所定の名刺データベースに存在するか否かを判定する判定部と、選定したユーザの名刺情報が存在しないと判定された場合、選定したユーザのユーザ情報に基づいて、名刺態様の表示データを生成する生成部とを備える。
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースから所要のユーザを選定する処理と、選定したユーザの名刺情報が所定の名刺データベースに存在しない場合、選定したユーザのユーザ情報に基づいて生成された名刺態様の表示データを取得する処理と、取得した表示データに基づいて、前記ユーザ情報を名刺態様で表示画面に表示する処理とを実行させる。
名刺関連情報提供方法は、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報(SNS情報)が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースから所要のユーザを選定し、選定したユーザの名刺情報が所定の名刺データベースに存在するか否かを判定する。所定の名刺データベースは、例えば、一つの名刺に対して、企業名、役職名、氏名、住所、メールアドレス、名刺テキストデータ、名刺画像データなどの名刺情報を含む。所定の名刺データベースには、各ユーザ自身の名刺だけでなく、各ユーザが名刺交換した相手の名刺の名刺情報も含まれる。
名刺関連情報提供方法は、選定したユーザの名刺情報が存在しないと判定された場合、選定した所要のユーザのユーザ情報に基づいて、名刺態様の表示データを生成する。例えば、ユーザがソーシャルネットワークサービスを介して繋がりのある別のユーザ(所要のユーザ)を選択すると、選択された所要のユーザの名刺情報の有無が判定され、所要のユーザの名刺情報がない場合には、所要のユーザのユーザ情報が名刺のように表示できる表示データが生成される。これにより、ユーザは、ソーシャルネットワークサービスで自身と繋がりのある他のユーザのユーザ情報(SNS情報)を名刺のような形式で見ることができる。
本実施の形態の名刺関連情報提供方法は、選定したユーザの名刺情報が存在すると判定された場合、選定したユーザの名刺情報に前記ユーザ情報の全部又は一部を付加した表示データを生成する。
名刺関連情報提供方法は、選定したユーザの名刺情報が存在すると判定された場合、選定した所要のユーザの名刺情報にユーザ情報(SNS情報)の全部又は一部を付加した表示データを生成する。これにより、ユーザは、ソーシャルネットワークサービスにアクセスすることなく、所要のユーザの名刺情報と当該ユーザのユーザ情報(SNS情報)を見ることができ、利便性が向上する。
本実施の形態の企業価値判定方法は、企業に属する社員の人材価値を判定する複数の人材価値判定項目の中から所要の人材価値判定項目を選択する操作を受け付け、企業の企業価値を判定する複数の企業価値判定項目の中から所要の企業価値判定項目を選択する操作を受け付け、受け付けた人材価値判定項目及び企業価値項目それぞれに関連する複数のデータベースに基づいて、所望の企業に関する人材価値及び企業価値を判定し、判定した人材価値及び企業価値に基づいて前記所望の企業の総合価値を判定する。
本実施の形態の企業価値判定装置は、企業に属する社員の人材価値を判定する複数の人材価値判定項目の中から所要の人材価値判定項目を選択する操作を受け付ける第1受付部と、企業の企業価値を判定する複数の企業価値判定項目の中から所要の企業価値判定項目を選択する操作を受け付ける第2受付部と、受け付けた人材価値判定項目及び企業価値項目それぞれに関連する複数のデータベースに基づいて、所望の企業に関する人材価値及び企業価値を判定する判定部と、前記判定部で判定した人材価値及び企業価値に基づいて前記所望の企業の総合価値を判定する総合価値判定部とを備える。
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、企業に属する社員の人材価値を判定する複数の人材価値判定項目の中から所要の人材価値判定項目を選択する操作を受け付ける処理と、企業の企業価値を判定する複数の企業価値判定項目の中から所要の企業価値判定項目を選択する操作を受け付ける処理と、受け付けた人材価値判定項目及び企業価値項目それぞれに関連する複数のデータベースに基づいて、所望の企業に関する人材価値及び企業価値を判定する処理と、判定した人材価値及び企業価値に基づいて前記所望の企業の総合価値を判定する処理とを実行させる。
これにより、人材価値と企業価値を統合した、企業の総合価値を判定することができる。
本実施の形態の企業価値判定方法は、前記複数のデータベースに基づいて、前記所望の企業に関する人材価値判定項目の評価値を算出し、前記複数のデータベースに基づいて、前記所望の企業に関する企業価値判定項目の評価値を算出し、算出した人材価値判定項目の評価値に基づいて人材価値を判定し、算出した企業価値判定項目の評価値に基づいて企業価値を判定する。
これにより、人材価値と企業価値を統合した、企業の総合価値を判定することができる。
本実施の形態の企業価値判定方法は、判定した人材価値及び企業価値に重み付けを付与して前記所望の企業の総合価値を判定する。
これにより、人材価値と企業価値それぞれに軽重を付与して、所要の総合価値を求めることができる。
本実施の形態の企業価値判定方法は、前記所望の企業に関する人材価値及び企業価値を判定する際に、受け付けた人材価値判定項目及び企業価値項目それぞれに関連するデータベースの選択が可能である。
これにより、スコアを算出する際に最適なデータベースを利用することができる。
本実施の形態の企業価値判定方法において、前記複数の人材価値判定項目は、社員個人、社員満足度、社員動機付け及び社員の目標達成度のいずれかを含む。
これにより、人材価値を判定する際に必要な項目を選定することができる。
本実施の形態の企業価値判定方法において、前記複数の企業価値判定項目は、企業の与信、得意先、仕入先、外注先、名刺、顧客満足度、ネットプロモータ、インターネット上の評判、リピート顧客、営業力及びマーケティング力のいずれかを含む。
これにより、企業価値を判定する際に必要な項目を選定することができる。
本実施の形態の企業価値判定方法は、前記所望の企業の総合価値判定結果を収集して企業総合価値データベースを生成又は更新する。
これにより、複数の企業それぞれの最新の総合価値をデータベース化することができる。
本実施の形態の名刺情報提供方法は、名刺を光学的に読み取って得られた名刺情報を取得し、真正な名刺情報が複数登録された名刺データベースに基づいて、取得した名刺情報に含まれるテキストによるマッチング、画像によるマッチング、ナンバリングによるマッチング、及びバーコードによるマッチングの少なくとも一つの方法を用いて、取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を抽出し、抽出した真正な名刺情報を出力する。
本実施の形態の名刺情報提供装置は、名刺を光学的に読み取って得られた名刺情報を取得する取得部と、真正な名刺情報が複数登録された名刺データベースに基づいて、前記取得部で取得した名刺情報に含まれるテキストによるマッチング、画像によるマッチング、ナンバリングによるマッチング、及びバーコードによるマッチングの少なくとも一つの方法を用いて、前記取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を抽出する抽出部と、前記抽出部で抽出した真正な名刺情報を出力する出力部とを備える。
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、名刺を光学的に読み取って得られた名刺情報を取得する処理と、真正な名刺情報が複数登録された名刺データベースに基づいて、取得した名刺情報に含まれるテキストによるマッチング、画像によるマッチング、ナンバリングによるマッチング、及びバーコードによるマッチングの少なくとも一つの方法を用いて、前記取得した名刺情報に対応する真正な名刺情報を抽出する処理と、抽出した真正な名刺情報を出力する処理とを実行させる。
これにより、取得した名刺情報に誤りがある場合、出力された真正な名刺情報に基づいて、誤りのない名刺情報が得られるので、スキャンされた名刺の情報に対して手作業による修正が不要となる。
本実施の形態の名刺価値判定方法は、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、ユーザの転職、異動及び昇進の少なくとも一つを含むキャリア情報を特定し、特定したキャリア情報に基づいて、前記ユーザの名刺に関する価値を判定する。
本実施の形態の名刺価値判定装置は、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、ユーザの転職、異動及び昇進の少なくとも一つを含むキャリア情報を特定する特定部と、特定したキャリア情報に基づいて、前記ユーザの名刺に関する価値を判定する判定部とを備える。
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、ユーザの転職、異動及び昇進の少なくとも一つを含むキャリア情報を特定する処理と、特定したキャリア情報に基づいて、前記ユーザの名刺に関する価値を判定する処理とを実行させる。
名刺価値判定方法は、企業名及び役職名の少なくとも一つを含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、ユーザの転職、異動及び昇進の少なくとも一つを含むキャリア情報を特定し、特定したキャリア情報に基づいて、ユーザの名刺に関する価値を判定する。これにより、ユーザのSNS情報の推移を読み取ることで、ユーザの転職、部署異動、昇進などのキャリアストーリーを把握して、ユーザの今後のキャリアを推定して価値を判定することができる。
本実施の形態の名刺価値判定方法は、ユーザが取得した複数の名刺交換相手それぞれの名刺情報を取得し、役職名を含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、前記複数の名刺交換相手の役職の構成比を含むシェア情報を特定し、特定したシェア情報に基づいて、前記ユーザの名刺に関する価値を判定する。
本実施の形態の名刺価値判定装置は、ユーザが取得した複数の名刺交換相手それぞれの名刺情報を取得する取得部と、役職名を含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、前記複数の名刺交換相手の役職の構成比を含むシェア情報を特定する特定部と、特定したシェア情報に基づいて、前記ユーザの名刺に関する価値を判定する判定部とを備える。
本実施の形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、ユーザが取得した複数の名刺交換相手それぞれの名刺情報を取得する処理と、役職名を含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、前記複数の名刺交換相手の役職の構成比を含むシェア情報を特定する処理と、特定したシェア情報に基づいて、前記ユーザの名刺に関する価値を判定する処理とを実行させる。
名刺価値判定方法は、ユーザが取得した複数の名刺交換相手それぞれの名刺情報を取得する。
名刺価値判定方法は、役職名を含むユーザ情報が記録されたソーシャルネットワークサービス用のデータベースに基づいて、複数の名刺交換相手の役職の構成比を含むシェア情報を特定する。役職の構成比は、例えば、役職を「社長」、「取締役」、「部長」及び「その他」の如く区分した場合に、名刺交換相手が「社長」である割合、「取締役」である割合、「部長」である割合及び「その他」である割合とすることができる。
名刺価値判定方法は、特定したシェア情報に基づいて、ユーザの名刺に関する価値を判定する。これにより、ユーザのSNS上の繋がり情報を読み取ることで当該ユーザの人脈(名刺交換相手)の役職などを考慮してユーザの名刺に関する価値を判定することができる。