JP6881960B2 - パンツ型着用物品 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、前身頃の両側部と後身頃の両側部とが溶着接合されてサイドシール部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、前記サイドシール部における少なくとも縦方向の一部に、四層以下の不織布からなるとともにその少なくとも前後面をなす各不織布が易伸長領域を有しており、少なくとも前記易伸長領域における幅方向全体、幅方向の一部、又は幅方向内側隣接部が、易伸長不織布の内面に塗布されたホットメルト接着剤層により難伸長化されている、ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつが記載されている。特許文献1によれば、サイドシール部の素材が伸び難くなっているため力がしっかりとサイドシール部に加わり、意図せぬ方向に引き裂かれることなくサイドシール部を剥がすことができる。
本発明の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」ともいう。)は、図1に示すように、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aと背側に配される背側部Bとを有し、腹側部Aの両側部と背側部Bの両側部とが接合されていることによって一対のサイドシール部8,8、ウエスト開口部WO及び一対のレッグ開口部LO,LOが形成されている。
おむつ1は、内層シート62と外層シート61とから構成される外装体6を備え、着用時に着用者の腹側に配される腹側部Aと、背側に配される背側部Bと、これらの間に位置する股下部Cとを有している。股下部Cは、腹側部Aと背側部Bとの間に位置し、着用時には着用者の股間部に配される。また、おむつ1は、腹側部Aから股下部Cを介して背側部Bに延びる縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有している。また、図1及び図3に示すように、一対のサイドシール部8,8は、腹側部Aの両側部と背側部Bの両側部とが融着した融着部81を有している。より具体的には、一対のサイドシール部8,8は、腹側部Aの両側部6a,6aと、背側部Bの両側部6b,6bとを互いに重ね合わせた重合部7,7を、縦方向Xに沿う複数個所を、加熱及び加圧することによって形成されている。
外装体6は、吸収性本体5の周縁部の外方全域に亘って延出している。外装体6は、図2に示すように、その両側縁が、縦方向Xの中央部において、それぞれ内方に向かって凸の円弧状に湾曲しており、縦方向Xの中央部が括れた形状を有している。また、外装体6は、図1及び図2に示すように、外層シート61と、内層シート62とを備えている。
外装体6を構成する外層シート61は、おむつの非肌対向面を形成し、内層シート62は、外層シート61の肌対向面側に配されている。そして、それらの外層シート61及び内層シート62が、それぞれ縦方向Xにおける吸収性本体5の端部より外方部分において内層シート62側に折り返されており、外層シートの折り返し部分61a,61b及び内層シートの折り返し部分62a,62bを有している。
複数本のウエスト弾性部材63は、図1に示すように、腹側部A及び背側部Bそれぞれのウエスト開口部WOの周縁部に設けられている。各胴回り部弾性部材65は、伸長状態で、おむつ1の横方向Yに沿って配設固定されている。おむつ1の横方向Yは、着用時における着用者のウエスト周りないし胴回りの周方向と同方向である。複数本のレッグ弾性部材64は、図2に示すように、レッグ開口部LOの周縁部に設けられており、各レッグ弾性部材64は、伸長状態で、レッグ開口部LOの周方向に沿って配設固定されている。複数本の胴回り部弾性部材65は、図2に示すように、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおいて、ウエスト弾性部材63の配置部位と股下部Cの端部との間に配されている。胴回り部弾性部材65は、前記中心線CLの左右両側に分割された状態で、それぞれおむつ1の幅方向に沿って配設固定されている。
腹側部Aにおける外層シートの折り返し部分61aは、図2に示すように、その縦方向Xの端縁が、吸収性本体5の縦方向Xの腹側部A側の端縁よりも股下部C寄りの位置まで延びている。同様に、背側部Bにおける外層シートの折り返し部分61bも、図2に示すように、その縦方向Xの端縁が、吸収性本体5の縦方向Xの背側部B側の端縁よりも股下部C寄りの位置まで延びている。
内層シート62を構成するシート材も、ウエスト開口部WOの周縁端Weにおいて、外層シート61と一体的に、内層シート62側に折り返されて、内層シートの折り返し部分62a,62bを形成している。
サイドシール部8の幅方向8Yにおいて、内側部分は、パンツ型着用物品の着用時に、外側部分と比較したときに、該外側部分よりも着用者の肌に近い側に位置する部分であり、外側部分は、内側部分と比較したときに、該内側部分よりも、着用者の肌から遠い側に位置する部分である。サイドシール部8の長手方向8Xは、サイドシール部8が延びる方向であり、通常、パンツ型着用物品の縦方向Xに沿う方向である。サイドシール部8の幅方向8Yは、サイドシール部8の長手方向8Xに直交する方向であり、通常、パンツ型着用物品の横方向Yに沿う方向である。
他方、使用後の脱衣時には、サイドシール部8を引き裂いて、パンツ型着用物品を脱衣することが行われている。そのため、パンツ型着用物品のサイドシール部8は、容易に引き裂くことができることも求められている。しかしながら、サイドシール部に、パンツ型着用物品の着用時における引き剥がす力に耐え得る強度を担保すると、パンツ型着用物品の脱衣時に大きな引き裂き力を要することになり、脱衣時におけるサイドシール部8の引き裂きが困難になる。
通常、サイドシール部8の長手方向8Xの上方且つ幅方向8Yの外側の端部から、長手方向8Xの下方且つ幅方向8Yの内側に向かった斜め方向(以下、引き裂き方向ともいう)に剥離界面が存在する。つまり、サイドシール部8の幅方向8Yにおける外側部分8bは、剥離界面と重なっている。本発明に斯かる前記外側部分8bは、前記内側部分8aよりも接合強度低減剤66が多く配されていることにより〔図3(b)参照〕、該外側部分8bの接合強度(以下、シール強度ともいう)が内側部分8aに比して低いため、剥離界面全体としての接合強度を低減することができる。その結果、サイドシール部8を引き裂く際、その引き裂きに要する力(以下、引き裂き力ともいう)も低減することができるため、サイドシール部8,8の引き裂きを容易に行うことができる。
他方、本発明のパンツ型着用物品におけるサイドシール部8は、その内側部分8aに接合強度低減剤が配されていないか、外側部分8bより接合強度低減剤が少なく配されていることによって、内側部分8aの接合強度を高くすることができ、パンツ型着用物品の着用時においてサイドシール部8,8を引き剥がす力に耐えることができ、サイドシール部が剥がれることを防止することができる。
これに対して、本発明のパンツ型着用物品においては、サイドシール部8,8の外側部分8bに接合強度低減剤66が内側部分8aより多く配されていることにより、サイドシール部8,8における外側部分8bの接合強度が内側部分8aより低くなっている。これにより、剥離界面上の外側にある、接合強度低減剤66が多く存在している、シール強度が低い部位が優先的に剥離して、全体のシール強度を緩和するような働きをすることで、外装体6が内方に引き裂かれる強度よりも低い強度でシールが剥離するようになるため、外装体6を横方向Yの内方に引き裂いてしまうことを防ぐこともできる。
上記の効果をより確実に奏させるため、融着部81は以下の寸法であることが好ましい。以下において「長手方向8X」及び「幅方向8Y」は、サイドシール部8,8の長手方向8X及び幅方向8Yを示す。
また、融着部81の幅方向8Yに沿う長さW1は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは4mm以下であり、また好ましくは0.5mm以上10mm以下、より好ましくは1mm以上4mm以下である。
また、融着部81の長手方向8Xに沿う長さLは、好ましくは0.1m以上、より好ましくは0.3mm以上であり、また好ましくは2mm以下、より好ましくは0.6mm以下であり、また好ましくは0.1mm以上2mm以下、より好ましくは0.3mm以上0.6mm以下である。
本実施形態のサイドシール部8,8は、複数の融着部81が、サイドシール部8,8の長手方向8Xに沿って非連続に形成されており、融着部81間に間隔を有している。斯かる構成により、パンツ型着用物品の着用時におけるサイドシール部8,8の接合強度を向上させることができる。このように、融着部81は、サイドシール部8,8の長手方向8Xに間欠的に形成されていることが好ましい。
上記の効果をより確実に奏させるため、サイドシール部8,8の長手方向8Xに隣り合う融着部81どうしの間隔D〔図3(b)参照〕は、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは4mm以下であり、また好ましくは0.1mm以上10mm以下、より好ましくは1mm以上4mm以下である。
このような形態として、図3(a)及び(b)に示すように、サイドシール部8の幅方向8Yの外側部分8bに、接合強度低減剤66が配されている剤配置部84を有し、幅方向8Yの内側部分8aに、接合強度低減剤66が配されていない剤非配置部83を有するものが挙げられる。また、サイドシール部8の幅方向8Yに亘って接合強度低減剤が配されているものであって、サイドシール部8の幅方向8Yにおける内側部分8aに、接合強度低減剤66が、剤配置部84より低坪量に配されている剤非配置部83を有するものが挙げられる。後者の形態として、さらに接合強度低減剤66が内側部分8aから外側部分8bにかけて非連続的又は連続的に変化しているものが挙げられる。このように、サイドシール部8の幅方向8Yに亘って接合強度低減剤66が配されている場合、剤配置部84と、剤非配置部83とは、接合強度低減剤66の坪量によって区別される。具体的には、剤配置部84における接合強度低減剤66の坪量に対して、接合強度低減剤66の坪量が50%以下である部分が剤非配置部83である。
また、剤非配置部83における接合強度低減剤66の坪量は、好ましくは0g/m2以上、より好ましくは5g/m2以上であり、また好ましくは50g/m2以下、より好ましくは30g/m2以下であり、また好ましくは0g/m2以上50g/m2以下、より好ましくは5g/m2以上30g/m2以下である。
融着部81の配置ピッチPは、幅方向8Yにおける剤非配置部83の長さW2に対して、好ましくは100%以上、より好ましくは150%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは400%以下であり、また好ましくは100%以上1000%以下、より好ましくは150%以上400%以下である。
融着部81の配置ピッチPは、幅方向8Yにおける剤配置部84の長さW3に対して、好ましくは0%超、より好ましくは80%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは400%以下であり、また好ましくは0%超1000%以下、より好ましくは80%以上400%以下である。
融着部81の配置ピッチPは、長手方向8Xに隣り合う融着部81どうしの間隔Dに対して、好ましくは0%超、より好ましくは100%以上であり、また好ましくは200%以下、より好ましくは150%以下であり、また好ましくは0%超200%以下、より好ましくは100%以上150%以下である。
融着部81の配置ピッチPは、好ましくは0mm超、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは4mm以下であり、また好ましくは0mm超10mm以下、より好ましくは1mm超4mm以下である。
幅方向8Yにおける剤非配置部83の長さW2は、融着部81の長さW1に対して、好ましくは0%超、より好ましくは25%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは75%以下であり、また好ましくは0%超100%以下、より好ましくは25%以上75%以下である。
幅方向8Yにおける剤非配置部83の長さW2は、剤配置部84の長さW3に対して、好ましくは0%超、より好ましくは80%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは120%以下であり、また好ましくは0%超1000%以下、より好ましくは80%以上120%以下である。
幅方向8Yにおける剤非配置部83の長さW2は、好ましくは0mm超、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは9mm以下、より好ましくは3mm以下であり、また好ましくは0mm超9mm以下、より好ましくは1mm以上3mm以下である。
また、幅方向8Yにおける剤配置部84の長さW3は、好ましくは0mm超、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは9mm以下、より好ましくは5mm以下であり、また好ましくは0mm以上9mm以下、より好ましくは1mm以上5mm以下である。
また、幅方向8Yにおける多数層領域T1の融着部81の長さW1aは、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは5mm以下、より好ましくは3mm以下であり、また好ましくは0.5mm以上5mm以下、より好ましくは1mm以上3mm以下である。
また、幅方向8Yにおける少数層領域T2の融着部81の長さW1bは、好ましくは2mm以上、より好ましくは2.5mm以上であり、また好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下であり、また好ましくは2mm以上5mm以下、より好ましくは2.5mm以上4mm以下である。
多数層領域T1における接合強度低減剤66の量は、少数層領域T2における接合強度低減剤66の量に対して、好ましくは120%以上、より好ましくは200%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは500%以下であり、また好ましくは120%以上1000%以下、より好ましくは200%以上500%以下である。
また、多数層領域T1における接合強度低減剤66の量は、好ましくは3g/m2以上、より好ましくは6g/m2以上であり、また好ましくは100g/m2以下、より好ましくは30g/m2以下であり、また好ましくは3g/m2以上100g/m2以下、より好ましくは6g/m2以上30g/m2以下である。
また、少数層領域T2における接合強度低減剤66の量は、好ましくは1g/m2以上、より好ましくは3g/m2以上であり、また好ましくは60g/m2以下、より好ましくは20g/m2以下であり、また好ましくは1g/m2以上60g/m2以下、より好ましくは3g/m2以上20g/m2以下である。
22℃65%RH環境下にて、各弾性部材の収縮によって形成されたギャザーが消失する程度まで緊張させたパンツ型着用物品を、図1に示す中心線CLに沿って切断して、横方向Yに半分になったパンツ型着用物品の測定片を切り出す。この切り出された測定片の中心にサイドシール部8が位置する。この測定片を、横方向Yが引張方向となるように、引張試験機(例えば、オリエンテック社製テンシロン引張り試験機「RTA−100」)の上部チャック及び下部チャックに取り付ける。この際、ウエスト開口部WOの周縁端Weから縦方向Xに15mmまでの部分を両チャックで把持し、サイドシール部8が両チャック間の中心に位置するように取付ける。また、両チャック間は35mmとする。そして、下部チャックの位置を固定したまま、上部チャックを10mm/minの速度で上昇させる。上部チャックの上昇が進むにつれて、サイドシール部8が縦方向Xに破断していき、腹側部Aの側部と背側部Bの側部とに分離していく。このサイドシール部8が破断した部分の長さがに40mmになるまで破断強度を測定し、その最大値を求める。この測定を5回繰り返し、その平均値を縦方向Xにおけるサイドシール部8のウエスト開口部WO側の端部72のシール強度とする。
シールブロック710及びアンビルブロック750は、装置700の備える制御部(不図示)によってそれぞれ加熱温度が制御されている。シールブロック710のシール面には、図3(a)、(b)に示すサイドシール部8の形状に対応するように形成された凸部(不図示)が設けられており、おむつのサイドシール部Sにシールパターンの模様を形成する。
上記のように接合強度低減剤66を剤配置領域Eに配することにより、図5(b)に示すように、剤配置領域Eにおいては、ヒートシールによって付与される熱Nが接合強度低減剤66によって低減されて、接合強度を低下させることができる。一方、接合強度低減剤66が配されていない剤非配置領域Fにおいては、ヒートシールによって付与される熱Nは低減されず、接合強度は低下しない。
シール工程において発生する熱の低減に加え、シートどうしを接合する観点から、接合強度低減剤66としてホットメルト接着剤が好ましく用いられる。パンツ型着用物品の製造工程において、通常、ホットメルト接着剤の塗布温度は、サイドシール部8,8を形成するためのヒートシール温度よりも低い。また、ホットメルト接着剤は、通常、少ない塗布量で薄く塗布される。そのため、ホットメルト接着剤はシートに塗布された時点で直ぐに冷め、ヒートシール位置では、更に冷めていることが考えられる。以上の点から、ホットメルト接着剤を接合強度低減剤66として用いると、ヒートシールによってサイドシール部8を形成するシール工程において発生する熱を低減することができる。
ポリプロピレンは、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーのいずれか1種以上を好ましくは1質量%以上100質量%以下、より好ましくは50質量%以上99質量%以下含んだ樹脂であることが好ましい。また、これらのコポリマーやホモポリマーを混合してもよいし、他の樹脂を混合してもよい。また、プロピレン成分をベースとしたランダムコポリマーとしてエチレンやα−オレフィンと共重合したエチレンプロピレン共重合体樹脂が挙げられる。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
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着用時に着用者の腹側に配される腹側部と背側に配される背側部とを有し、腹側部の両側部と背側部の両側部とが接合されていることによって一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型着用物品であって、
前記サイドシール部は、前記腹側部と前記背側部とが融着した融着部を有し、且つ該サイドシール部におけるシート間に接合強度低減剤が配されており、
前記接合強度低減剤は、前記サイドシール部の幅方向において、該サイドシール部の外側部分に内側部分より多く配されている、パンツ型着用物品。
前記接合強度低減剤は、前記サイドシール部の幅方向において、前記サイドシール部の前記外側部分に偏って配されている、前記<1>に記載のパンツ型着用物品。
<3>
前記接合強度低減剤は、前記サイドシール部の長手方向の略全域に亘って配されている、前記<1>又は<2>に記載のパンツ型着用物品。
<4>
前記サイドシール部は、その幅内に、前記接合強度低減剤が配されている前記外側部分と、前記接合強度低減剤が配されていない前記内側部分とを有している、前記<1>〜<3>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<5>
前記融着部は、前記サイドシール部の長手方向に間欠的に形成されている、前記<1>〜<4>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<6>
前記融着部は、前記サイドシール部の長手方向に沿う長さより該サイドシール部の幅方向に沿う長さが長い形状である、前記<5>に記載のパンツ型着用物品。
<7>
前記サイドシール部の幅方向における前記融着部の長さは、前記サイドシール部の長手方向における該融着部の長さに対して、好ましくは100%以上、より好ましくは400%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは800%以下である、前記<1>〜<6>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<8>
前記サイドシール部の幅方向における前記融着部の長さは、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは4mm以下である、前記<1>〜<7>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<9>
前記サイドシール部の長手方向における前記融着部の長さは、好ましくは0.1m以上、より好ましくは0.3mm以上であり、また好ましくは2mm以下、より好ましくは0.6mm以下である、前記<1>〜<8>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<10>
前記サイドシール部の長手方向に隣り合う前記融着部どうしの間隔は、好ましくは0.1mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは4mm以下である、前記<1>〜<9>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
前記サイドシール部は、前記幅方向の外側部分に、前記接合強度低減剤が配されている剤配置部を有し、前記幅方向の内側部分に、前記接合強度低減剤が配されていないか又は前記接合強度低減剤が前記剤配置部より低坪量に配されている剤非配置部を有している、前記<1>〜<10>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<12>
前記剤配置部における前記接合強度低減剤の坪量は、好ましくは1g/m2以上、より好ましくは20g/m2以上であり、また好ましくは100g/m2以下、より好ましくは60g/m2以下である、前記<11>に記載のパンツ型着用物品。
<13>
前記剤非配置部における前記接合強度低減剤の坪量は、好ましくは0g/m2以上、より好ましくは5g/m2以上であり、また好ましくは50g/m2以下、より好ましくは30g/m2以下である、前記<11>又は<12>に記載のパンツ型着用物品。
<14>
前記サイドシール部の幅方向における前記剤非配置部の長さは、前記サイドシール部の幅方向における前記融着部の長さに対して、好ましくは0%超、より好ましくは25%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは75%以下である、前記<11>〜<13>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<15>
前記サイドシール部の幅方向における前記剤非配置部の長さは、前記サイドシール部の幅方向における前記剤配置部の長さに対して、好ましくは0%超、より好ましくは80%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは120%以下である、前記<11>〜<14>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<16>
前記サイドシール部の幅方向における記剤非配置部の長さは、好ましくは0mm超、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは9mm以下、より好ましくは3mm以下である、前記<11>〜<15>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<17>
前記サイドシール部の幅方向における前記剤配置部の長さは、前記サイドシール部の幅方向における前記融着部の長さに対して、好ましくは0%超、より好ましくは25%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは75%以下である、前記<11>〜<16>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<18>
前記サイドシール部の幅方向における前記剤配置部の長さは、好ましくは0mm超、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは9mm以下、より好ましくは5mm以下である、前記<11>〜<17>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<19>
前記サイドシール部の長手方向における前記融着部の配置ピッチが、前記サイドシール部の幅方向における前記剤非配置部の長さより長く、且つ該幅方向における前記融着部の長さより短い、前記<11>〜<18>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<20>
前記融着部の配置ピッチが、前記サイドシール部の幅方向における前記融着部の長さに対して、好ましくは0%超、より好ましくは50%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは90%以下である、前記<19>に記載のパンツ型着用物品。
前記融着部の配置ピッチは、前記サイドシール部の幅方向における前記剤非配置部の長さに対して、好ましくは100%以上、より好ましくは150%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは400%以下である、前記<19>又は<20>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<22>
前記融着部の配置ピッチは、前記サイドシール部の幅方向における前記剤配置部の長さに対して、好ましくは0%超、より好ましくは80%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは400%以下である、前記<19>〜<21>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<23>
前記融着部の配置ピッチは、前記サイドシール部の長手方向に隣り合う前記融着部どうしの間隔に対して、好ましくは0%超、より好ましくは100%以上であり、また好ましくは200%以下、より好ましくは150%以下である、前記<19>〜<22>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<24>
前記融着部の配置ピッチは、好ましくは0mm超、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは10mm以下、より好ましくは4mm以下である、前記<19>〜<23>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<25>
前記サイドシール部は、該サイドシール部を構成するシートが、ポリプロピレン製のスパンボンド不織布である、前記<1>〜<24>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<26>
前記スパンボンド不織布に、熱圧着部が散点状に形成されており、前記熱圧着部どうし間の最短距離が6.0mm以下である、前記<25>に記載のパンツ型着用物品。
<27>
前記スパンボンド不織布に形成される熱圧着部どうし間の最短距離は、好ましくは6.0mm以下、より好ましくは4.0mm以下、さらに好ましくは2.0mm以下である、前記<1>〜<26>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<28>
前記サイドシール部は、サイドシール部を構成するシートの積層枚数が複数である多数層領域と、該多数層領域よりもシートの枚数が少ない少数層領域とを有しており、
前記多数層領域は、前記少数層領域よりも前記サイドシール部の幅方向における前記融着部の長さが短い、前記<1>〜<27>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<29>
前記サイドシール部の幅方向における前記多数層領域の前記融着部の長さは、前記サイドシール部の幅方向における前記少数層領域の前記融着部の長さに対して、好ましくは0%超、より好ましくは50%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは70%以下である、前記<28>に記載のパンツ型着用物品。
<30>
前記サイドシール部の幅方向における前記多数層領域の前記融着部の長さは、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また好ましくは5mm以下、より好ましくは3mm以下である、前記<28>又は<29>に記載のパンツ型着用物品。
前記サイドシール部の幅方向における前記少数層領域の前記融着部の長さは、好ましくは2mm以上、より好ましくは2.5mm以上であり、また好ましくは5mm以下、より好ましくは4mm以下である、前記<28>〜<30>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<32>
前記サイドシール部は、サイドシール部を構成するシートの積層枚数が複数である多数層領域と、該多数層領域よりもシートの枚数が少ない少数層領域とを有しており、
前記多数層領域は、前記少数層領域よりも前記接合強度低減剤の量が多い、前記<1>〜<31>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<33>
前記多数層領域における前記接合強度低減剤の量と、前記少数層領域における前記接合強度低減剤の量との差は、好ましくは1g/m2以上、より好ましくは3g/m2以上あり、また好ましくは99g/m2以下、より好ましくは30g/m2以下である、前記<1>〜<32>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<34>
前記多数層領域における前記接合強度低減剤の量は、前記少数層領域における前記接合強度低減剤の量に対して、好ましくは120%以上、より好ましくは200%以上であり、また好ましくは1000%以下、より好ましくは500%以下である、前記<1>〜<33>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<35>
前記多数層領域における前記接合強度低減剤の量は、好ましくは3g/m2以上、より好ましくは6g/m2以上であり、また好ましくは100g/m2以下、より好ましくは30g/m2以下である、前記<1>〜<34>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<36>
前記少数層領域における前記接合強度低減剤の量は、好ましくは1g/m2以上、より好ましくは3g/m2以上であり、また好ましくは60g/m2以下、より好ましくは20g/m2以下である、前記<1>〜<35>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<37>
前記サイドシール部は、前記ウエスト開口部側の端部におけるシール強度が18N以下である、前記<1>〜<36>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<38>
前記サイドシール部は、前記ウエスト開口部側の端部におけるシール強度は、好ましくは18N以下、より好ましくは10N以下、さらに好ましくは8N以下である、前記<1>〜<37>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<39>
前記接合強度低減剤がホットメルト接着剤である、前記<1>〜<38>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<40>
前記吸収性物品は、内層シートと外層シートとから構成される外装体を備えており、前記外層シートを構成するシート材は、前記ウエスト開口部の周縁端において、前記内層シート側に折り返されて、前記外層シートの折り返し部分を形成している、前記<1>〜<39>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
前記腹側部における前記外層シートの折り返し部分は、その縦方向の端縁が、前記吸収性本体の縦方向の腹側部側の端縁よりも股下部寄りの位置まで延びている、前記<40>に記載のパンツ型着用物品。
<42>
前記背側部における前記外層シートの折り返し部分は、その縦方向の端縁が、前記吸収性本体の縦方向の前記背側部側の端縁よりも前記股下部寄りの位置まで延びている、前記<40>又は<41>に記載のパンツ型着用物品。
<43>
前記内層シートを構成するシート材は、前記ウエスト開口部の周縁端において、前記外層シートと一体的に、前記内層シート側に折り返されて、前記内層シートの折り返し部分を形成している、前記<40>〜<42>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<44>
前記腹側部において前記内層シートの折り返していない部分と前記外層シートの折り返していない部分との間、及び前記内層シートの折り返し部分と前記外層シートの折り返し部分との間には、前記接合強度低減剤が配されている、前記<40>〜<43>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
<45>
前記背側部において前記内層シートの折り返していない部分と前記外層シートの折り返していない部分との間、及び前記内層シートの折り返し部分と前記外層シートの折り返し部分との間に前記接合強度低減剤が配されている、前記<40>〜<44>の何れか1に記載のパンツ型着用物品。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
51 側方カフス
52 側方カフス形成用の弾性部材
6 外装体
6a 腹側部の側部
6b 背側部の側部
61 外層シート
61a,61b 折り返し部分
62 内層シート
62a,62b 折り返し部分
63 ウエスト弾性部材
64 レッグ弾性部材
65 胴回り部弾性部材
66 接合強度低減剤
7 重合部
72 ウエスト開口部側の端部
T1 多数層領域
T2 少数層領域
8 サイドシール部
81 融着部
83 剤非配置部
84 剤配置部
Claims (9)
- 着用時に着用者の腹側に配される腹側部と背側に配される背側部とを有し、腹側部の両側部と背側部の両側部とが接合されていることによって一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されているパンツ型着用物品であって、
前記サイドシール部は、前記腹側部と前記背側部とが融着した融着部を有し、且つ該サイドシール部におけるシート間に接合強度低減剤が配されており、
前記接合強度低減剤は、前記サイドシール部の幅方向において、該サイドシール部の外側部分に内側部分より多く配されており、
前記サイドシール部は、該サイドシール部を構成するシートが、ポリプロピレン製のスパンボンド不織布であり、
前記スパンボンド不織布に、熱圧着部が散点状に形成されており、前記熱圧着部どうし間の最短距離が6.0mm以下である、パンツ型着用物品。 - 前記融着部は、前記サイドシール部の長手方向に間欠的に形成されている、請求項1に記載のパンツ型着用物品。
- 前記融着部は、前記サイドシール部の長手方向に沿う長さより該サイドシール部の幅方向に沿う長さが長い形状である、請求項2に記載のパンツ型着用物品。
- 前記サイドシール部は、前記幅方向の外側部分に、前記接合強度低減剤が配されている剤配置部を有し、前記幅方向の内側部分に、前記接合強度低減剤が配されていないか又は前記接合強度低減剤が前記剤配置部より低坪量に配されている剤非配置部を有している、請求項1〜3の何れか1項に記載のパンツ型着用物品。
- 前記サイドシール部の長手方向における前記融着部の配置ピッチが、前記サイドシール部の幅方向における前記剤非配置部の長さより長く、且つ該幅方向における前記融着部の長さより短い、請求項4に記載のパンツ型着用物品。
- 前記サイドシール部は、サイドシール部を構成するシートの積層枚数が複数である多数層領域と、該多数層領域よりもシートの枚数が少ない少数層領域とを有しており、
前記多数層領域は、前記少数層領域よりも前記サイドシール部の幅方向における前記融着部の長さが短い、請求項1〜5の何れか1項に記載のパンツ型着用物品。 - 前記サイドシール部は、サイドシール部を構成するシートの積層枚数が複数である多数層領域と、該多数層領域よりもシートの枚数が少ない少数層領域とを有しており、
前記多数層領域は、前記少数層領域よりも前記接合強度低減剤の量が多い、請求項1〜6の何れか1項に記載のパンツ型着用物品。 - 前記サイドシール部は、前記ウエスト開口部側の端部におけるシール強度が0N超18N以下である、請求項1〜7の何れか1項に記載のパンツ型着用物品。
- 前記接合強度低減剤がホットメルト接着剤である、請求項1〜8の何れか1項に記載のパンツ型着用物品。
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