JP7080302B1 - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

Figure 0007080302000001
【課題】胴回り部の上端部に折り返し部を有するパンツ型おむつにおいて、着用性を向上させる。
【解決手段】吸収性本体(10)と、腹側胴回り部(30)と、背側胴回り部(40)と、を有するパンツ型使い捨ておむつ(1)であって、腹側胴回り部(30)及び背側胴回り部(40)は、内側シート(21)と外側シート(22,23)とを各々有し、腹側胴回り部(30)及び前記背側胴回り部(40)の上端部が、各々肌側に折り返された折り返し部(30f,40f)を有しており、折り返し部(30f)において、内側シート(21)と外側シート(22)とが厚さ方向に接合された融着領域(60)を有し、腹側胴回り部(30)及び背側胴回り部(40)の何れか一方における融着領域(60)の上下方向の長さは、他方における融着領域(60)の上下方向の長さよりも短い。
【選択図】図4

Description

本発明は、パンツ型使い捨ておむつに関する。
従来、吸収性本体(内装体)と、腹側及び背側の胴回り部(外装体)とを備え、ウエスト開口(胴回り開口)と一対の脚回り開口とを有するパンツ型おむつが広く知られている。このようなパンツ型おむつの一例として、ウエスト開口において、胴回り部の上端が内側(着用者の肌側)に折り返された折り返し部を有するものがある。例えば、特許文献1には、複数枚のシートを有する外装体2(胴回り部)の腹側部A及び背側部Bが、ウエスト開口部5の周端縁51に沿って肌側に折り返された折り返し部21を備えており、当該折り返し部21において、複数枚のシート同士が融着部26によって接合されているパンツ型吸収性物品が開示されている。
特開2018-57465号公報
特許文献1のような折り返し部を有するパンツ型おむつにおいて、折り返し部を構成するシート部材同士が広い範囲に亘って融着部によって接合されていると、該融着部によって折り返し部が硬くなってしまうことがある。この場合、おむつの着用時にユーザーが胴回り部を掴んで引き上げる動作を行う際に、胴回り部(折り返し部)が硬いため掴みにくくなり、おむつを着用し難くなるおそれがある。一方、折り返し部において融着部によって融着されている領域が小さい場合は、折り返し部のうち、融着部が形成され硬くなっている部分と、融着部が形成されず柔らかい部分との境界部に折れ曲がり起点が形成されて、胴回り部(折り返し部)が折れ曲がりやすくなることがある。この場合、おむつを引き上げる際に、胴回り部が着用者の身体に引っかかったり、丸まったりしておむつを着用し難くなるおそれがある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、胴回り部の上端部に折り返し部を有するパンツ型おむつにおいて、着用性を向上させることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、液吸収性の吸収性コアを備えた吸収性本体と、腹側胴回り部と、背側胴回り部と、を有するパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、内側シートと前記内側シートの厚さ方向に積層された外側シートとを各々有し、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の上端部が、各々肌側に折り返された折り返し部を有しており、前記折り返し部において、前記内側シートと前記外側シートとが前記厚さ方向に接合された融着領域を有し、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の何れか一方における前記融着領域の前記上下方向の長さは、他方における前記融着領域の前記上下方向の長さよりも短い、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、胴回り部の上端部に折り返し部を有するパンツ型おむつにおいて、着用性を向上させることができる。
おむつ1を腹側から見た概略斜視図である。 展開且つ伸長状態であるおむつ1の平面図である。 図2のA-A線での概略断面図である。 融着領域60(腹側融着領域61及び背側融着領域62)の詳細について説明するおむつ1の概略断面図である。 内側シート21の長さを外側シート22(23)の長さよりも長くした場合のおむつ1の概略断面図である。 ウェストギャザー弾性部材35wgの厚さ方向における配置を変形した場合のおむつ1の概略断面図である。 背側胴回り部40にカバーシート80が設けられている場合について示す概略断面図である。 図8A及び図8Bは、胴回り部30,40の上端部における剛性を測定するための実験方法について説明する図である。 図8の方法に基づいて実験を行った結果を表すグラフである。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、液吸収性の吸収性コアを備えた吸収性本体と、腹側胴回り部と、背側胴回り部と、を有するパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、内側シートと前記内側シートの厚さ方向に積層された外側シートとを各々有し、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の上端部が、各々肌側に折り返された折り返し部を有しており、前記折り返し部において、前記内側シートと前記外側シートとが前記厚さ方向に接合された融着領域を有し、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の何れか一方における前記融着領域の前記上下方向の長さは、他方における前記融着領域の前記上下方向の長さよりも短い、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、腹側及び背側胴回り部の一方側では融着領域の面積が狭く剛性が低い部分を有しているため、胴回り部が変形しやすく、掴んで引っ張り上げる動作を行いやすい。また、他方側では融着領域の面積が広く剛性が高いため、おむつの着用動作時に、着用者の身体に引っかかって折れ曲がったり丸まったりし難い。したがって、おむつの一方側の胴回り部を掴んで引っ張り上げる動作において、他方側が折れ曲がること等が抑制され、おむつの着用性を向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部における前記融着領域の前記上下方向の長さは、前記背側胴回り部における前記融着領域の前記上下方向の長さよりも短い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、腹側折り返し部が変形しやすい部分を有しているため、腹側胴回り部をしっかりと掴んで引き上げる動作を行いやすい。そして、背側折り返し部が変形し難いため、おむつが引き上げられる際に、着用者の身体に引っかかって折れ曲がったり丸まったりすることが抑制される。これにより、おむつの着用性をより向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記背側胴回り部における前記融着領域の前記上下方向の長さは、前記背側胴回り部の上端と、前記吸収性本体の背側の上端との間の前記上下方向の長さの1/2以上である、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、背側胴回り部の上端と吸収性本体の背側の上端との間の領域では、背側胴回り部と吸収性本体とが重複しておらず剛性が低くなり易いため、当該領域の少なくとも半分以上に融着領域を形成して剛性を高めることにより、背側胴回り部を折れ曲がり難くすることができる。これにより、おむつの着用性をより向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記折り返し部における前記内側シートの前記上下方向の長さは、前記折り返し部における前記外側シートの前記上下方向の長さより短い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、内側シートの下端のエッジが、外側シートによって厚さ方向に覆われて肌側に露出しなくなるため、おむつの着用時に当該エッジが着用者の肌に押し付けられることを抑制することができる。よって、おむつ着用時において、着用者に違和感を生じ難くさせることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記折り返し部における前記内側シートの前記上下方向の長さは、前記折り返し部における前記外側シートの前記上下方向の長さより長い、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、内側シートの下端エッジと外側シートの下端エッジとがいずれも肌側に露出した状態となるため、おむつを着用した状態において、胴回り部と着用者の肌との間の抵抗が大きくなり、胴回り部の位置がずれにくくなる。したがって、おむつのフィット性を向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記融着領域の下端が、前記吸収性本体の上端よりも前記上下方向の下側に位置している、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、剛性の高い吸収性本体と、融着領域とが重複する部分を有していることにより、当該重複部分において胴回り部の剛性がより高まり、おむつの着用時において、胴回り部が折れ曲がったり丸まったりすることが抑制されやすくなる。これにより、おむつの着用性を向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記融着領域の下端が、前記吸収性本体の上端よりも前記上下方向の上側に位置している、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、剛性の高い吸収性本体と、融着領域とが重複していないことにより、非重複部分において胴回り部の柔軟性が維持され、変形しやすくなる。したがって、胴回り部が掴みやすくなり、おむつを引き上げる動作を行いやすくすることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの前記一方において、前記融着領域の下端と前記吸収性本体の上端との前記上下方向の間の領域に、弾性部材が配置されていない非弾性領域を有している、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、吸収性本体と融着領域とが重複していない非重複部分において、弾性部材が存在することによって剛性が高まってしまうことを抑制できる。したがって、非重複部分における柔軟性が確保されやすく、胴回り部を掴んでおむつを引き上げる動作を行いやすくすることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、記前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する弾性部材を各々有しており、展開状態の前記パンツ型使い捨ておむつを厚さ方向に見たときに、前記腹側胴回り部において前記融着領域と重複して配置されている前記弾性部材の数は、前記背側胴回り部において前記融着領域と重複して配置されている前記弾性部材の数以下である、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、腹側融着領域では、背側融着領域と比較して、弾性部材が配置されている本数が少ないため、剛性が高まり難く柔軟性が確保されやすい。これにより、腹側胴回り部を掴んでおむつを引き上げる動作を行いやすくすることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記折り返し部のうち、前記融着領域における前記弾性部材による応力は、前記融着領域以外の領域における前記弾性部材による応力よりも大きい、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、融着領域における弾性部材による応力を強めることにより、折り返し部において融着領域が折れ曲がったり丸まったりし難くなる。これにより、おむつの着用性を向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、各々前記折り返し部の非肌側に対向する非折り返し部を有しており、前記弾性部材は、前記厚さ方向において、前記折り返し部と前記非折り返し部との間に配置されている、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、胴回り部において、弾性部材が収縮した際の収縮力が肌側と非肌側とで均等に作用しやすくなる。したがって、着用者が胴回り部を掴んで引っ張り上げる際に、引っ張り上げる力が弾性部材を介して胴回り部の背側及び腹側に均等に伝わりやすくなり、おむつを引っ張り上げる動作を安定して行うことができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記厚さ方向において、前記弾性部材よりも肌側に設けられているシート部材の数よりも、前記弾性部材よりも非肌側に設けられているシート部材の数の方が少ない、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、胴回り部の肌側における剛性の方が、非肌側における剛性よりも高くなりやすい。したがって、弾性部材が収縮することによって、胴回り部によって形成されている胴回り開口が外側に広がりやすくなる。これにより、おむつの着用動作時において、胴回り開口が着用者の身体に引っかかり難くなり、おむつの着用性をより向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、展開状態の前記パンツ型使い捨ておむつを厚さ方向に見たときに、少なくとも一本の前記弾性部材が前記融着領域と重複しており、前記融着領域には、前記左右方向に所定の間隔を空けて断続的に並ぶ複数の融着部が設けられている、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、弾性部材が左右方向に収縮すると、左右方向に隣り合う融着部間で胴回り部を構成しているシート部材が厚さ方向に凸変形し、胴回り部の表面に、上下方向に沿った皺が形成されやすくなる。そして、胴回り部は、当該皺に沿った方向に折れ曲がり難くなるため、おむつの着用動作時に、胴回り部が折れ曲がったり丸まったりすることが抑制されやすくなる。したがって、おむつの着用性を向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記融着領域には、前記上下方向に所定の間隔を空けて断続的に並ぶ複数の前記融着部が設けられている、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、複数の融着部が上下方向に沿った列状に配置されていることにより、左右方向に隣り合う融着部間に生じる皺が、上下方向に沿って長く延びるように形成されやすくなる。これにより、胴回り部が上下方向に折れ曲がったり丸まったりすることがより抑制されやすくなり、おむつの着用性をより向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記折り返し部のうち前記内側シートの下端部が、前記厚さ方向の非肌側に対向する部材と接合されていない非接合部を有している、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、内側シートの下端部が厚さ方向に対向する部材と接合されていないため、内側シートの下端部では胴回り部が厚さ方向に凸変形して膨らみやすくなり、胴回り部を掴みやすくなる。したがって、おむつ着用時において、胴回り部を掴んで引き上げる動作を行いやすくすることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記折り返し部のうち前記内側シートの上端部且つ前記左右方向における中央部が、前記厚さ方向の非肌側に対向する部材と接合されていない非接合部を有している、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、内側シートの上端部且つ左右方向の中央部が厚さ方向に対向する部材と接合されていないため、内側シートの上端部且つ左右方向の中央部では、胴回り部が厚さ方向に凸変形して膨らみやすくなり、胴回り部を掴みやすくなる。したがって、おむつ着用時において、胴回り部の上端部を掴んで引き上げる動作を行いやすくすることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、前記上下方向において、前記吸収性本体の上端を跨いで配置されたカバーシートを有し、展開状態の前記パンツ型使い捨ておむつを厚さ方向に見たときに、前記カバーシートの上端は前記融着領域と重複する部分を有し、前記カバーシートの下端は前記吸収性コアと重複する部分を有している、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、剛性の高い融着領域と吸収性コアとがカバーシートを介して一体化されることにより、折り返し部の剛性をより高めることができる。これにより、おむつの着用動作時に胴回り部が折れ曲がったり丸まったりすることが抑制され、おむつの着用性をより向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部における前記融着領域の前記上下方向の長さは、前記背側胴回り部における前記融着領域の前記上下方向の長さの1/2以下である、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、腹側融着領域の面積を背側融着領域の面積の半分以下とすることで、腹側折り返し部において剛性が低く変形しやすい部分の面積が大きくなり、腹側胴回り部をより掴みやすくすることができる。したがって、おむつを着用する際に腹側胴回り部を掴んで引き上げる動作を行いやすくすることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部において、前記上下方向において、前記少なくとも一方の胴回り部の上端と、前記融着領域とが重複している、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、胴回り部の上端部における剛性が高まるため、おむつの着用動作時に、胴回り開口の上端部が着用者の肌と接触したとしても、該上端部が折れ曲がったり丸まったりし難くなり、おむつの着用性を向上させることができる。
かかるパンツ型使い捨ておむつであって、前記パンツ型使い捨ておむつを、自然状態から前記左右方向に50%伸長させた状態で、幅50mmの治具を前記背側胴回り部の上端から下側に25mm押し込んだときの抵抗力は、前記治具を前記腹側胴回り部の上端から下側に25mm押し込んだときの抵抗力の2倍以上の大きさである、ことが望ましい。
このようなパンツ型使い捨ておむつによれば、腹側胴回り部の上端部は剛性が低く、折れ曲がり起点が形成されやすくなる。また、背側胴回り部の上端部は剛性が高く、折れ曲がり起点が形成され難くなる。したがって、おむつを着用する際に、腹側胴回り部を掴んで引っ張り上げるようにすれば、腹側胴回り部をしっかりと掴みやすく、背側胴回り部は折れ曲がったり丸まったりし難いため、おむつの着用性を向上させることが可能となる。
===実施形態===
<おむつ1の基本構成>
本実施形態で扱う吸収性物品の一例として、パンツ型使い捨ておむつ1(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)の基本的な構成について説明する。図1は、おむつ1を腹側から見た概略斜視図である。図2は、展開且つ伸長状態であるおむつ1の平面図である。図3は、図2のA-A線での概略断面図である。なお、図1における「伸長状態」とは、製品(おむつ1)を皺なく伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する外装体20等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態のことを言う。
このおむつ1は、図1のパンツ型状態において、互いに直交する三方向として上下方向と左右方向と前後方向とを有している。そして、以下では、このパンツ型状態における上下方向の一方側及び他方側のことを、それぞれ「胴回り開口側」及び「股下側」とも言い、また、前後方向の前側及び後側のことを、それぞれ「腹側」及び「背側」とも言う。
一方、図2の展開状態においては、おむつ1は、互いに直交する縦方向と横方向とを有している。そして、以下では、この展開状態における縦方向の一方側及び他方側のことを、それぞれ「腹側」及び「背側」とも言う。なお、展開状態における上記の横方向は、パンツ型状態における上記の左右方向と同じ方向である。そのため、以下では、横方向のことを「左右方向」とも言う。また、展開状態の縦方向は、パンツ型状態の上下方向に沿った方向である。また、図3に示すように、上下方向(縦方向)及び左右方向(横方向)と直交する方向を「厚さ方向」とし、着用対象者の肌と当接する側を「肌側」とし、その反対側を「非肌側」とする。
おむつ1は、平面視長方形状である吸収性本体10と、吸収性本体10の非肌側に位置する外装体20とを有している。外装体20は、図1及び図2に示されるように、腹側胴回り部30と、背側胴回り部40とを備えている。腹側胴回り部30は、おむつ1の着用時において着用者の腹側に位置する部分であり、図2において、縦方向の中央位置CLよりも腹側(前側)に位置している。背側胴回り部40は、おむつ1の着用時において着用者の背側に位置する部分であり、図2において、縦方向の中央位置CLよりも背側(後側)に位置している。
なお、本実施形態のおむつ1では、図3のように腹側胴回り部30と背側胴回り部40とが一体的に構成されているが、腹側胴回り部30と背側胴回り部40とが別体の部材であっても良い。例えば、縦方向において腹側胴回り部30と背側胴回り部40との間の中央位置CL付近に、着用者の股間部に位置する股下部材(不図示)が設けられ、腹側胴回り部30と背側胴回り部40と股下部材とによって外装体20が構成されるのであっても良い。
図1に示されるパンツ型形状のおむつ1は以下のようにして形成される。先ず、図2の展開状態から、縦方向(上下方向)における中央位置CLを折り位置として吸収性本体10及び外装体20が二つ折りされる。そして、この二つ折りの状態において互いに対向する腹側胴回り部30及び背側胴回り部40が左右方向の両端部において、溶着等の接合手段を用いて形成される一対のサイド接合部50,50によって接合される。これにより、腹側胴回り部30と背側胴回り部40とが環状に繋がって、図1に示すような胴回り開口BH及び一対の脚回り開口LH,LHが形成されたパンツ型状態のおむつ1となる。
(吸収性本体10)
吸収性本体10は、尿等の排泄物を吸収する機能を有し、図2に示されるように平面視略長方形をなし、その縦方向をおむつ1の上下方向に沿わせつつ左右方向の中央に配置されている。吸収性本体10は、液体吸収性の吸収性コア11と、同コア11の外周面を被覆するコアラップシート12と、トップシート13と、バックフィルム14とを有する。また、吸収性本体10の左右方向の両側には、不図示の防漏壁が設けられていても良い。
吸収性コア11は、パルプ繊維等の液体吸収性繊維を所定形状に成形したものであり、その内部には高吸収性ポリマー(所謂SAP)等が混入されている。本実施形態において、吸収性コア11は平面視略砂時計形状であり、縦方向の中央部が左右方向の内側に凹んだ凹部11cを有している。すなわち、吸収性コア11は、吸収性コア11の縦方向の両端部よりも左右方向の寸法が小さい凹部11cを、縦方向の両端部の間の位置に有している。コアラップシート12は、吸収性コア11の外周面を被覆する液透過性のシート部材であり、ティッシュペーパーや不織布等を使用可能である。
トップシート13は、吸収性コア11(コアラップシート12)の厚さ方向の肌側面に配置され、おむつ1の着用時に着用者の肌と当接する液透過性のシート部材である。本実施形態のトップシート13は、例えば、エアスルー不織布やスパンボンド不織布等によって形成される。
バックフィルム14は、吸収性コア11(コアラップシート12)の厚さ方向の非肌側面に配置される液不透過性且つ透湿性のシート部材であり、例えば樹脂フィルムによって形成される。バックフィルム14が設けられることによって、吸収性本体10によって吸収された尿等の水分が着用者の衣服側に移動(浸透)することが抑制される。
(外装体20)
外装体20は、おむつ1の外装を構成する部位であり、内側シート21と、腹側において内側シートの非肌側(厚さ方向の外側)に積層された外側シート22と、背側において内側シートの非肌側(厚さ方向の外側)に積層された外側シート23とを有する。内側シート21と、外側シート22,23とは、厚さ方向に重ねて接合される柔軟なシート状部材であり、例えばスパンボンド不織布等によって形成される。また、外装シート22,23として伸縮性を有するシート状部材(例えば伸縮不織布)を用いることで、後述する弾性部材35,45等によらず、外装体20が左右方向の伸縮性を有する構成としてもよい。
内側シート21と外側シート22,23との厚さ方向の間には、糸ゴム等の弾性部材が設けられている。本実施形態では、図2及び図3に示されるように、おむつ1の腹側胴回り部30において、複数の腹側胴回り弾性部材35が所定の伸長倍率で左右方向に沿って伸長された状態で内側シート21と外側シート22との間に挟まれて接合されている。また、腹側胴回り弾性部材35のうち、腹側胴回り部30の上端部において上端30euに沿って(左右方向に沿って)配置されている弾性部材を、腹側ウェストギャザー弾性部材35wgとする(図2参照)。これらの腹側胴回り弾性部材35によって、おむつ1の腹側胴回り部30に左右方向の伸縮性が付与される。
同様に、おむつ1の背側胴回り部40において、複数の背側胴回り弾性部材45が所定の伸長倍率で左右方向に沿って伸長された状態で内側シート21と外側シート23との間に接合されている。また、背側胴回り弾性部材45のうち、背側胴回り部40の上端部において上端40euに沿って(左右方向に沿って)配置されている弾性部材を、背側ウェストギャザー弾性部材45wgとする(図2参照)。これらの背側胴回り弾性部材45によって、おむつ1の背側胴回り部40に左右方向の伸縮性が付与される。
なお、弾性部材の「伸長倍率」とは、弾性部材(糸ゴム)の自然長を1としたときの伸び度合いを示したものであり、例えば伸長倍率が1.2の場合、弾性部材は自然長から0.2だけ伸張していることになる。
また、外装体20を構成する内側シート21及び外側シート22は、腹側胴回り部30の上端30euにて、上下方向の上側から下側、且つ、厚さ方向の非肌側から肌側に折り返され、折り返し部30f(腹側折り返し部30fとも呼ぶ)を形成している。折り返し部30fが設けられていることにより、腹側胴回り部30の上端部では、複数(図3では3~4枚)のシート部材が厚さ方向に積層された状態となっている。また、折り返し部30fの下端部は、吸収性本体10の腹側上端部と厚さ方向に重複する部分を有し、重複した部分においてホットメルト接着剤等の接合材によって形成された接合部70を介して厚さ方向に接合されている(図3参照)。すなわち、上下方向において、折り返し部30fの少なくとも一部が、吸収性本体10と重複する部分を有している。これにより、おむつ1の着用時において、吸収性本体10の上端のエッジが着用者の肌(腹部)と直接接触することが抑制され、吸収性本体10の上端エッジによる硬い感触を着用者に生じさせ難くすることができる。
そして、腹側折り返し部30fは、一部の領域において、内側シート21と外側シート22とが厚さ方向に接合された融着領域60(腹側融着領域61とも呼ぶ)を有している。融着領域60は、図2で、円形の枠で囲まれた領域の拡大図に示されるように、縦方向(上下方向)及び横方向(左右方向)に所定の間隔を空けて断続的に並ぶ複数の融着部65,65…によって形成されている。腹側折り返し部30fのうち腹側融着領域61では、内側シート21と外側シート22とが厚さ方向にしっかりと融着接合されていることにより、シート同士が剥がれ難く、他の領域と比較して剛性が高くなっている。
また、外装体20を構成する内側シート21及び外側シート23は、背側胴回り部40の上端40euにて、上下方向の上側から下側、且つ、厚さ方向の非肌側から肌側に折り返され、折り返し部40f(背側折り返し部40fとも呼ぶ)を形成している。折り返し部40fが設けられていることにより、背側胴回り部40の上端部では、複数(図3では3~4枚)のシート部材が厚さ方向に積層された状態となっている。また、折り返し部40fの下端部は、吸収性本体10の背側上端部と厚さ方向に重複する部分を有し、重複した部分においてホットメルト接着剤等の接合材によって形成された接合部70を介して厚さ方向に接合されている(図3参照)すなわち、上下方向において、折り返し部40fの少なくとも一部が、吸収性本体10と重複する部分を有している。これにより、おむつ1の着用時において、吸収性本体10の上端のエッジが着用者の肌(背部)と直接接触することが抑制され、吸収性本体10の上端エッジによる硬い感触を着用者に生じさせ難くすることができる。
そして、背側折り返し部40fは、一部の領域において、内側シート21と外側シート23とが厚さ方向に接合された融着領域60(背側融着領域62とも呼ぶ)を有している。背側融着領域62も、腹側融着領域61と同様に、縦方向(上下方向)及び横方向(左右方向)に所定の間隔を空けて断続的に並ぶ複数の融着部65,65…によって形成されている(図2の円形枠内を参照)。背側折り返し部40fのうち背側融着領域62では、内側シート21と外側シート23とが厚さ方向にしっかりと融着接合されていることにより、シート同士が剥がれ難く、他の領域と比較して剛性が高くなっている。
<融着領域60の詳細について>
図4は、融着領域60(腹側融着領域61及び背側融着領域62)の詳細について説明するおむつ1の概略断面図である。
本実施形態のおむつ1では、図4に示されるように、腹側融着領域61の縦方向(上下方向)における長さL61が、背側融着領域62の縦方向(上下方向)における長さL62よりも短くなっている(L61<L62)。上述したように、融着領域60が形成されている部分では折り返し部30f,40fの剛性が高くなっている。したがって、図4の場合、背側折り返し部40fの方が、腹側折り返し部30fよりも剛性が高くなっている部分の面積が大きい。
背側折り返し部40fにおいて背側融着領域62が広く、広範囲に亘って剛性が高められている場合、おむつ1の着用性を向上させることができる。おむつ1を着用する際には、胴回り開口BHから脚回り開口LH,LHに着用者の脚を通して、つま先側から股間部におむつ1を引き上げる動作が行われる。従来のパンツ型おむつでは、この引き上げ動作時に、外装体(胴回り部)上端部が着用者の身体(肌)に引っ掛かって、該上端部が折れ曲がったり丸まったりしてしまうことにより、おむつを着用し難くなる場合があった。これに対して、おむつ1の背側胴回り部40では、上端部に位置する背側折り返し部40fの剛性が背側融着領域62によって高められているため、おむつ1の着用動作において該背側折り返し部40fが折れ曲がったり丸まったりすることが抑制される。
さらに、図4では、背側折り返し部40fの縦方向(上下方向)における大部分の範囲に背側融着領域62が設けられているため、背側折り返し部40fの剛性が全体的に均一に保たれやすくなっている。仮に、背側折り返し部40fにおいて、剛性が高い部分(高剛性部)と剛性が低い部分(低剛性部)とが形成されていた場合、高剛性部と低剛性部との境界に剛性差が生じやすくなる。この場合、剛性差に基づいて折れ曲がり起点が形成されやすくなり、おむつ1の引き上げ動作時に背側折り返し部40f(背側胴回り部40の上端部)が折れ曲がりやすくなってしまうおそれがある。これに対して、本実施形態のおむつ1では、背側折り返し部40fの剛性が全体的に均一に保たれやすいため、上述のような折れ曲がり起点が形成され難くなっている。したがって、おむつ1の引き上げ動作を行う際に背側折り返し部40fが折れ曲がったり丸まったりすることをより抑制しやすい。
一方、腹側折り返し部30fでは、背側折り返し部40fと比較して融着領域60(腹側融着領域61)の面積が狭く、腹側融着領域61が設けられていない部分の剛性は、腹側融着領域61が設けられている部分の剛性よりも低くなっている。すなわち、腹側折り返し部30fにおいて、剛性が高く硬い部分と、剛性が低く柔らかい部分とが混在している。そのため、着用者が腹側折り返し部30fの部分を掴んだ場合、柔らかい部分は変形して指がかかりやすく、また、固い部分は変形し難く形状が保持されやすいため、腹側折り返し部30fを掴んでおむつ1を引き上げる動作を行いやすくする。
したがって、図4に示されるような構成を有するおむつ1を着用する際には、腹側胴回り部30(腹側折り返し部30f)を掴んで引っ張り上げるようにすると良い。上述したように、腹側折り返し部30fは変形しやすく掴みやすい部分と変形し難い部分とを有しているため、腹側胴回り部30(腹側折り返し部30f)をしっかりと掴んで引き上げる動作を行いやすい。そして、腹側胴回り部30が引っ張り上げられることによって、背側胴回り部40は、その上端部が着用者の背側の肌と接触した状態で上方へ引き上げられるが、背側折り返し部40fは背側融着領域62によって全体的に剛性が高められているため、背側胴回り部40が着用者の身体に引っかかって折れ曲がったり丸まったりすることが抑制される。これにより、おむつ1の着用性を向上させることができる。
このとき、腹側融着領域61の縦方向(上下方向)における長さL61は、背側融着領域62の縦方向(上下方向)における長さL62の1/2以下であることが望ましい(L61≦1/2×L62)。腹側融着領域61の面積を背側融着領域62の面積の半分以下とすることで、腹側折り返し部30fにおいて剛性が低く変形しやすい部分の面積が大きくなり、腹側胴回り部30をより掴みやすくすることができる。また、ユーザーがおむつ1に触れた際に、腹側胴回り部30の方が背側胴回り部40よりも柔らかいことを認識しやすくなるため、背側と腹側との区別がつきやすく、おむつ1を着用する際に腹側胴回り部30を掴んで引き上げる動作を行いやすくすることができる。
なお、図4では、腹側融着領域61の上下方向における長さL61の方が、背側融着領域62の上下方向における長さL62よりも短い場合(L61<L62)について示されていたが、逆の関係であっても良い。すなわち、背側融着領域62の上下方向における長さL62の方が、腹側融着領域61の上下方向における長さL61よりも短くても良い(L61>L62)。例えば、介護者等が着用者におむつ1を着用させる場合に、背側胴回り部40を掴んでおむつ1を引き上げる動作を行う場合も考えらえる。この場合、背側折り返し部40fにおいて背側融着領域62が狭ければ、該背側折り返し部40f(背側胴回り部40)を掴みやすくなる。また、腹側折り返し部30fにおいて腹側融着領域61が広ければ、該腹側折り返し部30f(腹側胴回り部30)が折れ曲がり難くなる。したがって、背側胴回り部40を掴んでおむつ1を引き上げる動作を行いやすくなる。
また、背側胴回り部40において、背側胴回り部40の上端40euと、吸収性本体10の背側における上端10ebとの上下方向における間隔をLGbとした場合、背側融着領域62の上下方向における長さL62は、間隔LGbの1/2以上であることが望ましい。背側胴回り部40のうち間隔LGbの領域は、厚さ方向に見たときに背側胴回り部40と吸収性本体10とが重複していないため(図4参照)、背側胴回り部40のうちLGb以外の領域と比較して剛性が低くなっている。すなわち、間隔LGbの領域は変形しやすく、おむつ1の着用動作時に折れ曲がったり丸まったりしやすくなるおそれがある。そこで、この剛性が低い領域(間隔LGb)のうち、少なくとも半分以上の部分に背側融着領域62を設けて剛性を高めることにより、背側胴回り部40を折れ曲がり難くすることができる。本実施形態では、図4に示されるように、間隔LGbの全体と重複して背側融着領域62が設けられているため、間隔LGbの領域において背側胴回り部40の剛性が高められており、当該領域が折れ曲がったり丸まったりすることが抑制され、おむつ1の着用性を向上させることができる。
一方、腹側胴回り部30において、腹側胴回り部30の上端30euと、吸収性本体10の腹側における上端10efとの上下方向における間隔をLGfとした場合、腹側融着領域61の上下方向における長さL61は、間隔LGfの1/2未満であることが望ましい。腹側胴回り部30のうち間隔LGfの領域は、厚さ方向に見たときに腹側胴回り部30と吸収性本体10とが重複していないため(図4参照)、腹側胴回り部30のうちLGf以外の領域と比較して剛性が低くなっている。すなわち、間隔LGfの領域は変形しやすく、おむつ1の着用動作時に着用者が手でつかみやすくなっている。そこで、このような剛性が低い領域(間隔LGf)のうち、腹側融着領域61が設けられる領域を少なくとも半分未満とすることで、腹側胴回り部30の剛性が腹側融着領域61によって過度に高められることを抑制できる。本実施形態では、図4に示されるように、腹側融着領域61の長さL61が間隔LGfの1/2よりも小さいため、腹側胴回り部30の柔軟性が確保されやすく、腹側胴回り部30を掴んでおむつ1を引き上げる動作を行いやすくなる。
また、胴回り部30,40の少なくとも一方において、折り返し部30f(40f)における内側シート21の上下方向の長さが、外側シート22(23)の上下方向の長さのよりも短いことが望ましい。言い換えると、折り返し部30f(40f)において、内側シート21の下端21ef(21eb)よりも、外側シート22(23)の下端22ef(23eb)の方が上下方向(縦方向)の下側に位置していることが望ましい。図4では、腹側折り返し部30f及び背側折り返し部40fの何れも、内側シート21よりも外側シート22(23)の方が上下方向における長さが長くなっている。このような構成であれば、内側シート21の下端21ef(21eb)のエッジが、外側シート22(23)によって厚さ方向に覆われて肌側に露出しなくなるため、おむつ1の着用時に当該エッジが着用者の肌に押し付けられることを抑制することができる。よって、おむつ1着用時において、着用者に違和感を生じ難くさせることができる。
逆に、胴回り部30,40の少なくとも一方において、折り返し部30f(40f)における内側シート21の上下方向の長さが、外側シート22(23)の上下方向の長さよりも長くなるようにしても良い。図5は、図4の変形例であり、内側シート21の長さを外側シート22(23)の長さよりも長くした場合のおむつ1の概略断面図である。同図5では、折り返し部30f(40f)において、内側シート21の下端21ef(21eb)が、外側シート22(23)の下端22ef(23eb)よりも上下方向(縦方向)の下側に位置している。すなわち、腹側折り返し部30f及び背側折り返し部40fの何れも、内側シート21の方が外側シート22(23)よりも上下方向における長さが長くなっている。この場合、内側シート21の下端21ef(21eb)のエッジと、外側シート22(23)の下端22ef(23eb)のエッジがいずれも肌側に露出した状態となる。そのため、おむつを着用した状態において、胴回り部30,40と着用者の肌との間の抵抗が大きくなり、胴回り部30,40の位置をずれにくくすることができる。また、胴回り弾性部材35,45の本数を少なくする等によって締め付けを弱くしたとしても、おむつ1のフィット性が悪化し難くなることから、おむつ1の製造コストを削減したり、設計の幅を広げたりすることが可能となる。
また、胴回り部30,40の少なくとも一方において、厚さ方向に見たときに、吸収性本体10と、融着領域61(62)とが重複する部分を有していることが望ましい。図4の背側胴回り部40では、背側融着領域62の下端(内側シート21の下端21ebに相当)が、吸収性本体10の背側の上端10ebよりも上下方向の下側に位置しており、吸収性本体10の上端部と、背側融着領域62の下端部とが重複している。剛性の高い吸収性本体10と背側融着領域62とが重複する部分を有していることにより、当該重複部において背側胴回り部40(背側折り返し部40f)の剛性がより高まり、おむつ1の着用時において、背側胴回り部40が折れ曲がったり丸まったりすることが抑制され、おむつ1の着用性を向上させることができる。
一方、図4の腹側胴回り部30では、腹側融着領域61の下端(内側シート21の下端21efに相当)が、吸収性本体10の腹側の上端10efよりも上下方向の上側に位置している。すなわち、上下方向において、腹側融着領域61の下端21efと吸収性本体10の腹側の上端10efとの間に所定の間隔L30fが設けられており、厚さ方向に見たときに、吸収性本体10と腹側融着領域61とが重複する部分を有していない。この場合、剛性の高い吸収性本体10と腹側融着領域61とが重複していないため、当該非重複部分(間隔L30fの部分)において腹側胴回り部30(腹側折り返し部30f)の柔軟性が確保され、変形しやすくなる。したがって、腹側胴回り部30を掴みやすく、おむつ1を引き上げる動作を行いやすくなる。なお、背側胴回り部40を掴んで引き上げる場合には、背側において吸収性本体10と背側融着領域62とが非重複部分を有するようにしても良い。
さらに、厚さ方向に見たときに、吸収性本体10と融着領域61(62)とが重複していない非重複部分を有する場合には、当該非重複部分において、胴回り弾性部材35(45)やウェストギャザー弾性部材35wg(45wg)等の弾性部材が設けられていない非弾性領域を有していることがより望ましい。非重複部分に弾性部材35,35wgが設けられていた場合、弾性部材自体の剛性によって、非重複部分の剛性が高められ、腹側胴回り部30が変形し難くなってしまうおそれがある。これに対して、腹側胴回り部30(腹側折り返し部30f)において、非重複部分に弾性部材が設けられていなければ、当該領域の柔軟性が確保されることによって腹側胴回り部30が変形しやすく、腹側胴回り部30を掴んでおむつ1を引き上げる動作をより行いやすくすることができる。なお、図4では、当該非重複部分(間隔L30fの部分)に胴回り弾性部材35が一部配置されているが、これらの弾性部材を取り除くことによって上述の効果を得ることができる。
また、腹側胴回り部30及び背側胴回り部40のうち、上下方向における融着領域の長さが短い方(一方側)において、厚さ方向に見たときに融着領域60と重複して配置されている胴回り弾性部材等の弾性部材の数は、融着領域の長さが長い方(他方側)において厚さ方向に見たときに融着領域60と重複して配置されている胴回り弾性部材等の弾性部材の数以下であることが望ましい。図4では、腹側胴回り部30(一方側)において、厚さ方向に見たときに腹側融着領域61と重複して配置されている弾性部材35wgの数が、背側胴回り部40(他方側)において、厚さ方向に見たときに背側融着領域62と重複して配置されている弾性部材45,の数よりも少ない。したがって、腹側融着領域61は、背側融着領域62と比較して、弾性部材35が配置されている本数が少ないため、剛性が高まり難く柔軟性が確保されやすい。これにより、腹側胴回り部30(一方側)を掴んでおむつ1を引き上げる動作を行いやすくすることができる。
また、折り返し部30f(40f)のうち、融着領域61(62)における胴回り弾性部材35等の弾性部材による応力は、融着領域61(62)以外の領域における胴回り弾性部材35等の弾性部材による応力よりも大きいことが望ましい。融着領域61(62)における弾性部材による応力を強めることにより、折り返し部30f(40f)において融着領域61(62)が折れ曲がったり丸まったりし難くなる。これにより、おむつ1の着用性を向上させることができる
なお、本実施形態における「弾性部材による応力」とは、左右方向に伸縮する胴回り弾性部材35等の弾性部材を自然状態から左右方向に単位長さだけ伸長させるために必要な力のことを言う。この応力の大小は、弾性部材を固定する際の伸長倍率を変更したり、弾性部材の材質や断面積を変更したりすることによって調節することが可能である。また、「自然状態」とは、おむつ1を所定時間放置したときの状態である。例えば、製品状態のおむつ1をパッケージから取り出した後、前側胴回り部30及び後側胴回り部40を左右方向の両外側に引っ張り、胴回り部30,40を「伸長した状態」として、この伸長状態を15秒間継続させた後、おむつ1の引っ張りを解除して机等の平面に置く。そして、このような平面平置きで5分間経過させた状態を自然状態とする。
また、おむつ1では、厚さ方向において、弾性部材(ウェストギャザー弾性部材35wg等)よりも肌側に設けられているシート部材の数よりも、弾性部材(ウェストギャザー弾性部材35wg等)よりも非肌側に設けられているシート部材の数の方が少ない。例えば、図4の腹側胴回り部30では、弾性部材(腹側胴回り弾性部材35及びウェストギャザー弾性部材35wg)よりも肌側には、内側シート21と、折り返し部30fの内側シート21及び外側シート22との3枚のシート部材が設けられている。一方、弾性部材よりも非肌側には、外側シート22が1枚だけ設けられている。つまり、おむつ1の腹側胴回り部30は、弾性部材よりも肌側における剛性(シート部材3枚)の方が、弾性部材よりも非肌側における剛性(シート部材1枚)よりも高くなっている。したがって、弾性部材が収縮した場合、腹側胴回り部30は厚さ方向の非肌側に広がりやすく、胴回り開口BHが外側に開きやすくなる。これにより、おむつ1の着用動作時に、胴回り開口BH(胴回り部30,40の上端エッジ)が着用者の身体に引っかかり難くなり、おむつ1の着用性をより向上させることができる。
一方、おむつ1においてウェストギャザー弾性部材35wg,45wgの位置を以下のように変形しても良い。図6は、図4の変形例であり、ウェストギャザー弾性部材35wg,45wgの厚さ方向における配置を変形した場合のおむつ1の概略断面図である。同図6では、厚さ方向において、胴回り部30の折り返し部30fと、該折り返し部30fの非肌側に対向する非折り返し部との間に弾性部材(ウェストギャザー弾性部材35wg等)が設けられている。この場合、弾性部材よりも肌側に配置されているシート部材の枚数(2枚)と、弾性部材よりも非肌側に配置されているシート部材の枚数(2枚)とが等しくなる可能性が高く、腹側胴回り部30において、弾性部材が収縮した際の収縮力が肌側と非肌側とで均等に作用しやすくなる。したがって、着用者が腹側胴回り部30を掴んで引っ張り上げる際に、引っ張り上げる力が弾性部材を介して腹側胴回り部30の内側シート21及び外側シート22に均等に伝わりやすくなり、おむつ1を引き上げる動作を安定して行うことができる。背側についても同様である。
また、融着領域60(61,62)は、図2で説明したように、細かい帯状の融着部65,65…が上下方向(縦方向)及び左右方向(横方向)に所定の間隔を空けて複数並んで配置されることによって形成されている。そして、厚さ方向に見たときに、この融着領域60と重複するように、少なくとも1本の弾性部材(ウェストギャザー弾性部材35wg等)が設けられている。つまり、おむつ1の胴回り部30(40)では、折り返し部30f(40f)の融着領域61(62)に対して、弾性部材によって左右方向への収縮力が作用している。したがって、弾性部材の収縮によって融着領域61が左右方向に収縮すると、左右方向に隣り合う融着部65,65の間で胴回り部30(40)を構成しているシート部材が厚さ方向に凸変形し、胴回り部30(40)の表面に、皺が形成される。すなわち、胴回り部30(40)には、上下方向に沿った複数の皺が左右方向に断続的に並んで形成されやすくなる。
このような皺が形成されると、胴回り部30(40)は当該皺に沿った方向(上下方向に沿った方向)には折れ曲がり難くなり、おむつ1の着用動作時に、胴回り部が折れ曲がったり丸まったりすることが抑制されやすくなる。したがって、おむつ1の着用性を向上させることができる。
また、おむつ1では、複数の融着部65,65…が、左右方向(横方向)に所定の間隔を空けて並ぶと共に、上下方向に断続的に配置されていることによって、上下方向に沿った列を形成している(図2参照)。したがって、上述した皺は、上下方向に沿って延びるように長く形成されやすくなり、胴回り部30(40)が上下方向に折れ曲がったり丸まったりすることがより抑制されやすくなる。これにより、おむつ1の着用性をより向上させることができる。
また、腹側胴回り部30において融着領域61に占める融着部65の割合と、背側胴回り部40において融着領域62に占める融着部65の割合とが異なるようにしても良い。言い換えると、融着領域60のうち、融着部65が設けられている部分と、融着部65が設けられていない部分との面積比が、腹側と背側とで異なるようにしても良い。融着領域60に占める融着部65の割合(面積比)が大きければ、融着領域60の剛性が高くなり、おむつ1の着用時において、胴回り部が折れ曲がったり丸まったりし難く、胴回り部を引っ張り上げやすくなる。一方、融着領域60に占める融着部65の割合(面積比)が小さければ、融着領域60に厚みが出やすく、胴回り部を掴みやすくなる。したがって、腹側胴回り部30及び背側胴回り部40について、各々おむつ1の着用時における機能を想定して融着部65の面積比を調整することにより、おむつ1の着用性をより向上させることが可能となる。
また、胴回り部30(40)において、折り返し部30f(40f)は、厚さ方向の非肌側に対向する面(例えば胴回り部30の非折り返し部や吸収性本体10)と接合部70を介して接合されている(図3参照)。接合部70は、折り返し部30f(40f)中の所定の領域にホットメルト接着剤等の接着剤を塗布することによって形成されている。さらに、接合部70は、第1接合部71と第2接合部72との2つの接合部(図3では不図示)によって構成されていても良い。例えば、第1接合部71は、左右方向(横方向)に延びる略帯状に形成されており、折り返し部30fの上端部において、厚さ方向に対向する内側シート21,21同士を接合するものとする。また、第2接合部72は、左右方向(横方向)に延びる略帯状に形成されており、折り返し部30fの下端部において、外側シート22と、吸収性本体10の肌側面とを接合するものとする。このような接合部70によって、胴回り部30(40)において厚さ方向に対向する部材同士が接合されていることにより、おむつ1の着用時に該折り返し部30f(40f)が捲れてしまうこと等が抑制される。
また、この場合、第1接合部71と第2接合部72との上下方向における間の領域は、接着剤が設けられていない非接合部75(図3では不図示)となっている。すなわち、折り返し部30f(40f)は、厚さ方向の非肌側に対向するシート部材と接合されている部分(接合部70)と、接合されていない部分(非接合部75)とを有している。そして、厚さ方向に見たときに、肌側折り返し部30fを構成している内側シート21の下端部(下端21efを含む部分)と重複する位置に非接合部が形成されていても良く、この場合、内側シート21の下端部は、厚さ方向の非肌側に対向するシート部材と接合されていない状態となる。このような構成であれば、当該非接合部75において、腹側胴回り部30が厚さ方向に凸変形しやすくなる。すなわち、腹側胴回り部30の一部の領域が厚さ方向に膨らみやすくなり、当該非接合部75において腹側胴回り部30を掴みやすくなる。したがって、おむつ1の着用時において、腹側胴回り部30を掴んで引き上げる動作を行いやすくすることができる。
また、第1接合部71の上端部が、左右方向の中央部の所定の幅の領域に接着剤が設けられていない非接合部76(図3では不図示)を有していても良い。すなわち、内側シート21の上端部且つ左右方向の中央部は、厚さ方向の非肌側に対向するシート部材(非折り返し部における内側シート21)と接合されていない非接合部76を有していても良く、この場合、折り返し部30fのうち、非接合部76が設けられている部分では、厚さ方向の肌側に対向するシート部材同士(内側シート21同士)が接合されておらず、腹側胴回り部30が厚さ方向に凸変形しやすくなる。すなわち、腹側胴回り部30の上端部の一部が厚さ方向に膨らみやすくなり、当該非接合部76において腹側胴回り部30を掴みやすくなる。したがって、おむつ1の着用時において、腹側胴回り部30の上端部を掴んで引き上げる動作を行いやすくすることができる。
また、胴回り部30,40において、内側シート21や外側シート22,23以外の他のシート部材が設けられていてもよい。図7は、背側胴回り部40にカバーシート80が設けられている場合について示す概略断面図である。図7に示されるように、カバーシート80は、吸収性本体10の背側の上端10ebを厚さ方向の肌側から上下方向に跨ぐように配置され接合されているシート部材(例えば不織布)である。吸収性本体10の上端10ebのエッジが、肌側からカバーシート80によって覆われていることにより、おむつ1の着用時において、該上端10ebが着用者の肌により接触し難くなり、着用者に違和感や不快感を生じさせ難くすることができる。そして、本実施形態のおむつ1では、厚さ方向に見たときに、カバーシート80の上端80euが背側胴回り部40の折り返し部40fの背側融着領域62と重複する部分を有し、カバーシート80の下端80edが吸収性コア11と重複する部分を有している。したがって、カバーシート80を介して折り返し部40fの背側融着領域62と吸収性コア11とが連結され、一体化された状態となっている。何れも剛性の高い背側融着領域62と吸収性コア11とを一体化することにより、折り返し部40fの剛性をより高めることができる。これにより、おむつ1の着用動作時に後側胴回り部40が折れ曲がったり丸まったりすることが抑制され、おむつ1の着用性をより向上させることができる。
なお、上述のように剛性を高めるために、カバーシート80は、折り返し部40f及び吸収性本体10に対してホットメルト接着剤等を用いてしっかりと接合されていることが望ましい。
また、融着領域60は胴回り部30(40)の上端30eu(40eu)を跨ぐように配置されていることが望ましい。言い換えると、上下方向において、胴回り部30(40)の上端30eu(40eu)と、融着領域60とが重複していることが望ましい。このような構成であれば、胴回り部30(40)の上端部における剛性が高まるため、おむつ1の着用動作時に、胴回り開口BHの上端部が着用者の肌と接触したとしても、該上端部が折れ曲がったり丸まったりし難くなり、おむつ1の着用性を向上させることができる。
なお、胴回り部30(40)の上端30eu(40eu)を跨ぐように融着領域60を形成するには、例えば、おむつ1の製造工程において、以下のようにすればよい。先ず、胴回り部30(40)の上下方向の上端部を折り返して折り返し部30f(40f)を形成する前に、上下方向において、折り返し部30f(40f)の折り返し位置(すなわち、胴回り部30(40)の上端30eu(40eu)となる位置)を跨ぐように融着領域60を形成しておく。そして、内側シート21と外側シート22(23)とが融着された後に、折り返し部30f(40f)となる部分を折り返す。これにより、胴回り部30(40)の上端30eu(40eu)を跨ぐ位置に融着領域60を形成することができる。
<胴回り部30,40の剛性の検証>
おむつ1の腹側胴回り部30及び背側胴回り部40の少なくとも一方側が、他方側よりも剛性が高くなっていることを確認するために以下のような実験を行った。図8A及び図8Bは、胴回り部30,40の上端部における剛性を測定するための実験方法について説明する図である。図9は、図8の方法に基づいて実験を行った結果を表すグラフである。
実験では、本実施形態に係るおむつ1、及び、市販されているパンツ型おむつ2種類を比較例1、2として、各々について腹側胴回り部及び背側胴回り部の上端部における剛性を測定した。測定は、デジタルフォースゲージ100(例えば、日本電産シンポ株式会社製:デジタルフォースゲージFGP-5)を用いて行った。先ず、サンプルとするおむつの胴回り部を自然状態から左右方向に50%伸長させた状態で固定する。なお、「自然状態から50%伸長させた状態」とは、左右方向において、各サンプルの自然状態における胴回り部の長さ(一対のサイド接合部50,50の間隔)をL0、胴回り部に設けられている弾性部材(例えば、おむつ1における胴回り弾性部材35やウェストギャザー弾性部材35wg等)を最大伸長状態まで伸長させたときの胴回り部の長さをLmとした場合に、胴回り部の長さを自然状態から1/2×(Lm‐L0)だけ伸長させた状態のことを言う。また、サンプルとするおむつの胴回り部に、剛性の測定に影響する可能性がある部材(例えば、後述する後処理テープ90等)が設けられている場合には、そのような部材を取り除いてから測定を行うこととする。
次いで、50%伸長状態の各サンプルについて、図8Aのように、デジタルフォースゲージ100に取り付けた治具110を腹側胴回り部30の上端且つ左右方向の中央部に当接させる。治具110は、例えば左右方向の幅が50mmで、溝部(図8Aでは不図示)を有する部材であり、当該溝部によって腹側胴回り部30を挟み込むことで、治具110の位置がずれないようにすることができる。
次いで、図8Bのように、治具110を腹側胴回り部30の上側(胴回り開口側)から下側(股下側)へ一定速度(100mm/min)で25mm押し込み、その際の抵抗力(N)をデジタルフォースゲージにて測定する。この操作をn回(例えばn=3)繰り返し、平均値を腹側胴回り部30の抵抗力とする。背側胴回り部40についても同様の測定を行い、背側胴回り部40の抵抗力を得る。
このような測定の結果、本実施形態のおむつ1では、図9Aに示されるように、背側胴回り部40の抵抗力が1.08Nであり、腹側胴回り部30の抵抗力が0.52Nであった。つまり、背側胴回り部40の抵抗力が、腹側胴回り部30の抵抗力の2倍以上の強さを有していることが確認された。これは、背側融着領域62が腹側融着領域61よりも大きく、背側折り返し部40fの剛性が、腹側折り返し部30fの剛性よりも高くなっているためである。これにより、腹側胴回り部30の上端部は剛性が低く、折れ曲がり起点が形成されやすいことが確認された。また、背側胴回り部40の上端部は剛性が高く、折れ曲がり起点が形成され難いことが確認された。したがって、おむつ1を着用する際に、腹側胴回り部30を掴んで引っ張り上げるようにすれば、腹側胴回り部30をしっかりと掴みやすく、また、背側胴回り部40が折れ曲がったり丸まったりし難いため、おむつ1の着用性を向上させることが可能となる。
これに対して、比較例1,2では、図9B及び図9Cに示されるように、腹側胴回り部の抵抗力と背側胴回り部の抵抗力とがほぼ等しく、腹側と背側とで、掴みやすさや折れ曲がり難さに差が生じていない。また、比較例1、2では、胴回り部の抵抗力が0.65~0.75N程度であり、おむつ1の腹側胴回り部30の抵抗力よりも大きく、背側胴回り部40の抵抗力よりも小さくなっている。したがって、おむつ1の腹側胴回り部30は、比較例1,2の胴回り部よりも抵抗力が小さく、より掴みやすくなっていることが確認された。また、おむつ1の腹側胴回り部40は、比較例1,2の胴回り部よりも抵抗力が大きく、より折れ曲がったり丸まったりし難いことが確認された。これらのことから、本実施形態のおむつ1では、腹側胴回り部30を掴んで引っ張り上げるようにすることで、従来のおむつ(比較例1,2)よりも着用性が向上していることが明らかとなった。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、胴回り弾性部材35,45が左右方向の一方側の端から他方側の端まで連続して設けられているが、これらの弾性部材は少なくとも一部の領域において非連続であっても良い。例えば、図2の腹側胴回り部30のうち左右方向の中央部(すなわち、吸収性コア11と重複する部分)において、腹側胴回り弾性部材35の一部が切断され、伸縮性が発現しないようにしても良い。吸収性コア11の左右方向の中央部において、胴回り弾性部材35による収縮力が作用しないため、吸収性コア11及び腹側胴回り部30が左右方向に収縮し難くなり、排泄物の横漏れを抑制しやすくすることができる。
なお、腹側胴回り弾性部材35の一部が切断されるのではなく、吸収性コア11と重複する領域において、腹側胴回り弾性部材35の伸長倍率が他の領域よりも低くなっているのであっても良い。このような場合も、吸収性コア11及び腹側胴回り部30の左右方向への収縮を抑制することができる。
また、おむつ1の背側胴回り部40の非肌側面に、後処理テープ90が設けられていても良い(図2参照)。後処理テープ90は、おむつ1を廃棄する際に使用される帯状のテープ部材である。例えば、使用後のおむつ1を股下側から胴回り開口側に丸めた後、後処理テープ90を用いて丸めた状態に固定することで、おむつ1をコンパクトな形態に維持したまま廃棄することができる。おむつ1において、このような後処理テープ90が吸収性本体10の背側の上端10ebを上下方向に跨いで配置されていることにより、背側胴回り部40の剛性が高められる。これにより、おむつ1の着用動作時に、背側胴回り部40が折れ曲がったり丸まったりすることが抑制され、着用性を向上させることができる。
1 おむつ(パンツ型使い捨ておむつ)、
10 吸収性本体、10ef 上端(腹側)、10eb 上端(背側)、
11 吸収性コア、11c 凹部、
12 コアラップシート、13 トップシート、14 バックフィルム、
20 外装体、
21 内側シート、21ef 下端(腹側)、21eb 下端(背側)、
22 外側シート(腹側)、22ef 下端、
23 外側シート(背側)、23eb 下端、
30 腹側胴回り部、
30eu 上端、30f 折り返し部、
35 腹側胴回り弾性部材、35wg 腹側ウェストギャザー弾性部材、
40 背側胴回り部、
40eu 上端、40f 折り返し部、
45 背側胴回り弾性部材、45wg 背側ウェストギャザー弾性部材、
50 サイド接合部、
60 融着領域、
61 腹側融着領域、62 背側融着領域、65 融着部、
70 接合部、
71 第1接合部、72 第2接合部、
75 非接合部、76 非接合部、
80 カバーシート、
80eu 上端、80ed 下端、
90 後処理テープ、
100 デジタルフォースゲージ、
110 治具、
BH 胴回り開口、LH 脚回り開口、
CL10 中央位置

Claims (20)

  1. 互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、
    液吸収性の吸収性コアを備えた吸収性本体と、腹側胴回り部と、背側胴回り部と、を有するパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、内側シートと前記内側シートの厚さ方向に積層された外側シートとを各々有し、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の上端部が、各々肌側に折り返された折り返し部を有しており、
    前記折り返し部において、前記内側シートと前記外側シートとが前記厚さ方向に接合された融着領域を有し、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の何れか一方における前記融着領域の前記上下方向の長さは、他方における前記融着領域の前記上下方向の長さよりも短い、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部における前記融着領域の前記上下方向の長さは、前記背側胴回り部における前記融着領域の前記上下方向の長さよりも短い、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 請求項1または2に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記背側胴回り部における前記融着領域の前記上下方向の長さは、
    前記背側胴回り部の上端と、前記吸収性本体の背側の上端との間の前記上下方向の長さの1/2以上である、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、
    前記折り返し部における前記内側シートの前記上下方向の長さは、前記折り返し部における前記外側シートの前記上下方向の長さより短い、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 請求項1~3の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、
    前記折り返し部における前記内側シートの前記上下方向の長さは、前記折り返し部における前記外側シートの前記上下方向の長さより長い、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、
    前記融着領域の下端が、前記吸収性本体の上端よりも前記上下方向の下側に位置している、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 請求項1~5の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、
    前記融着領域の下端が、前記吸収性本体の上端よりも前記上下方向の上側に位置している、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  8. 請求項7に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部のうちの前記一方において、
    前記融着領域の下端と前記吸収性本体の上端との前記上下方向の間の領域に、弾性部材が配置されていない非弾性領域を有している、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  9. 請求項1~8の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    記前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する弾性部材を各々有しており、
    展開状態の前記パンツ型使い捨ておむつを厚さ方向に見たときに、
    前記腹側胴回り部において前記融着領域と重複して配置されている前記弾性部材の数は、前記背側胴回り部において前記融着領域と重複して配置されている前記弾性部材の数以下である、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  10. 請求項9に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、
    前記折り返し部のうち、前記融着領域における前記弾性部材による応力は、前記融着領域以外の領域における前記弾性部材による応力よりも大きい、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  11. 請求項9または10に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部は、各々前記折り返し部の非肌側に対向する非折り返し部を有しており、
    前記弾性部材は、前記厚さ方向において、前記折り返し部と前記非折り返し部との間に配置されている、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  12. 請求項9~11の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記厚さ方向において、前記弾性部材よりも肌側に設けられているシート部材の数よりも、前記弾性部材よりも非肌側に設けられているシート部材の数の方が少ない、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  13. 請求項9~12の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    展開状態の前記パンツ型使い捨ておむつを厚さ方向に見たときに、少なくとも一本の前記弾性部材が前記融着領域と重複しており、
    前記融着領域には、前記左右方向に所定の間隔を空けて断続的に並ぶ複数の融着部が設けられている、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  14. 請求項13に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記融着領域には、前記上下方向に所定の間隔を空けて断続的に並ぶ複数の前記融着部が設けられている、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  15. 請求項1~14の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、
    前記折り返し部のうち前記内側シートの下端部が、前記厚さ方向の非肌側に対向する部材と接合されていない非接合部を有している、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  16. 請求項1~15の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、
    前記折り返し部のうち前記内側シートの上端部且つ前記左右方向における中央部が、前記厚さ方向の非肌側に対向する部材と接合されていない非接合部を有している、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  17. 請求項1~16の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方において、
    前記上下方向において、前記吸収性本体の上端を跨いで配置されたカバーシートを有し、
    展開状態の前記パンツ型使い捨ておむつを厚さ方向に見たときに、前記カバーシートの上端は前記融着領域と重複する部分を有し、前記カバーシートの下端は前記吸収性コアと重複する部分を有している、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  18. 請求項1~17の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部における前記融着領域の前記上下方向の長さは、前記背側胴回り部における前記融着領域の前記上下方向の長さの1/2以下である、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  19. 請求項1~18の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記腹側胴回り部及び前記背側胴回り部の少なくとも一方の胴回り部において、
    前記上下方向において、前記少なくとも一方の胴回り部の上端と、前記融着領域とが重複している、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
  20. 請求項1~19の何れか1項に記載のパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記パンツ型使い捨ておむつを、自然状態から前記左右方向に50%伸長させた状態で、
    幅50mmの治具を前記背側胴回り部の上端から下側に25mm押し込んだときの抵抗力は、
    前記治具を前記腹側胴回り部の上端から下側に25mm押し込んだときの抵抗力の2倍以上の大きさである、ことを特徴とするパンツ型使い捨ておむつ。
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