JP6881890B2 - カテキン類吸収促進剤 - Google Patents

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Description

本発明は、カテキン類吸収促進剤に関する。
緑茶は古くから愛飲されてきた飲料である。この緑茶には、茶カテキンと総称される、3-ヒドロキシフラバン構造を有する化合物が多く含まれている。茶カテキンには、抗酸化作用、殺菌作用、抗癌作用、抗腫瘍作用、血圧低下作用、血糖値上昇抑制作用、体脂肪低減作用、抗疲労作用など、健康にとって有益な多くの作用を有することが知られている。
しかし、茶カテキンを経口摂取しても、生体内への吸収率が低いことが知られている。例えば、茶カテキンの1種であり、水溶性低分子であるエピガロカテキンガレート(以下、「EGCg」ともいう。)をヒトやラットが経口摂取した場合、その血中移行率は2%程度と著しく低いものである(例えば、非特許文献1及び2参照)。
そこで、カテキン化合物の生体内への吸収性を向上させる研究が数多くなされている。例えば、特許文献1及び2には、セリン、アスパラギン酸、リンゴ酸、カプリン酸、ラウリン酸、グレープフルーツ果汁、コハク酸、システイン、アスパラギン、イソロイシン、ピニトールなどを有効成分とする、カテキン化合物の吸収促進剤が記載されている。
特開2009−247282号公報 特開2011−79770号公報
K.NAKAGAWA,et al.,Biosci.Biotech.Biochem.,1997,vol.61(12),p.1981-1985 L.Chen,et al.,Drug Metab.Dispos.,1997,vol.25(9),p.1045-1050
本発明は、生体内へのカテキン類の吸収を促進する、カテキン類吸収促進剤の提供を課題とする。
また本発明は、前記カテキン類吸収促進剤の効能を生かした、その投与の手段としての医薬組成物又は食品組成物を製造する、医薬組成物又は食品組成物の製造方法の提供を課題とする。
本発明者らは上記課題に鑑み、生体内へのカテキン類の吸収を促進する新たな素材について鋭意検討を行った。その結果、後述する植物抽出物及び化合物にカテキン類の吸収促進作用があることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。
本発明は、レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ(Siraitia grosvenorii)抽出物、ナツメ(Zizyphus jujube var.inermis)抽出物、ライム(Citrus aurantiifolia)抽出物、レモン(Citrus limon)抽出物、パイナップル(Ananas comosus)抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分とする、カテキン類吸収促進剤に関する。
さらに本発明は、カテキン類を含有する医薬組成物又は食品組成物と、前記カテキン類吸収促進剤とを配合する、医薬組成物又は食品組成物の製造方法に関する。
本発明のカテキン類吸収促進剤は、生体内へのカテキン類の吸収を効果的に促進することができる。
また本発明の医薬組成物又は食品組成物の製造方法は、前記カテキン類吸収促進剤の効能を生かし、カテキン類の生体内への吸収性に優れた医薬組成物又は食品組成物を製造することができる。
図1(a)は、マウスにカテキン類製剤のみを経口投与した対照群(以下単に「対照群」ともいう)と、マウスにカテキン類製剤及びレスベラトロールを経口投与した投与群(以下単に「レスベラトロール投与群」ともいう)における、経口投与後の経過時間に対する血中EGCg濃度の変化を示したグラフである。図1(b)は、対照群と、マウスにカテキン類製剤及びヘスペレチンを経口投与した投与群(以下単に「ヘスペレチン投与群」ともいう)における、経口投与後の経過時間に対する血中EGCg濃度の変化を示したグラフである。 図2(a)は、対照群とレスベラトロール投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中エピカテキンガレート(以下、「ECg」ともいう)濃度の変化を示したグラフである。図2(b)は、対照群とヘスペレチン投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中ECg濃度の変化を示したグラフである。 図3(a)は、対照群とレスベラトロール投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中ガロカテキンガレート(以下、「GCg」ともいう)濃度の変化を示したグラフである。図3(b)は、対照群と、ヘスペレチン投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中GCg濃度の変化を示したグラフである。 図4(a)は、対照群とレスベラトロール投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中エピガロカテキン(以下、「EGC」ともいう)濃度の変化を示したグラフである。図4(b)は、対照群とヘスペレチン投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中EGC濃度の変化を示したグラフである。 図5(a)は、対照群とレスベラトロール投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中エピカテキン(以下、「EC」ともいう)濃度の変化を示したグラフである。図5(b)は、対照群とヘスペレチン投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中EC濃度の変化を示したグラフである。 図6(a)は、対照群とレスベラトロール投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中カテキン(以下、「C」ともいう)濃度の変化を示したグラフである。図6(b)は、対照群とヘスペレチン投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中C濃度の変化を示したグラフである。 図7(a)は、対照群とレスベラトロール投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中総カテキン類濃度の変化を示したグラフである。図7(b)は、対照群とヘスペレチン投与群における、経口投与後の経過時間に対する血中総カテキン類濃度の変化を示したグラフである。
本明細書において「予防」とは、個体における疾患若しくは症状の発症の防止若しくは遅延、又は個体の疾患若しくは症状の発症の危険性を低下させることをいう。
また、本明細書において「改善」とは、疾患、症状若しくは状態の好転若しくは緩和、疾患、症状若しくは状態の悪化の防止若しくは遅延、又は疾患、症状若しくは状態の進行の逆転、防止若しくは遅延をいう。
さらに本明細書において「非治療的」とは、医療行為、すなわち治療による人体への処置行為を含まない概念である。
本発明は、生体内へのカテキン類の吸収を促進するために、後述する植物抽出物又は化合物の用途を限定した発明である。具体的には、本発明のカテキン類吸収促進剤は、レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ抽出物、ナツメ抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、パイナップル抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分とする。
本明細書において「カテキン類吸収促進」とは、生体内、特に腸管から血中へのカテキン類の吸収を促進することをいう。
また本明細書における「カテキン類」とは、3-オキシフラバンのポリオキシ誘導体であり化学式C15H14O6で表される化合物と、その誘導体に相当する一連のポリフェノール化合物を包含する意味である。本発明のカテキン類吸収促進剤は、茶葉から抽出した茶カテキン類の生体内への吸収に好適に用いることができる。またカテキン類には、EGC、EC、C、ガロカテキン(以下、「GC」ともいう)などの遊離型カテキン類や、遊離型カテキン類にガレート基が結合した、EGCg、ECg、カテキンガレート(以下、「Cg」ともいう)、GCgなどのガレート型カテキン類が含まれる。本発明のカテキン類吸収促進剤は、EGCg、ECg、GCg、EGC、EC、及びCからなる群より選ばれる少なくとも1種、の生体内への吸収に好適に用いることができる。
前記有効成分のうち、植物の抽出物について説明する。
本発明で用いるラカンカは、ウリ(Cucurbitaceae)科ラカンカ(Siraitia)属の多年生植物である。
本発明で用いるナツメは、クロウメモドキ(Rhamnaceae)科ナツメ(Zizyphus)属の落葉高木である。ナツメの果実から得られる生薬(タイソウ:Jujube Fruit)は、通経、利尿、関節炎、腰痛の治療のために用いられている。
本発明で用いるライムは、ミカン(Rutaceae)科ミカン(Citrus)属の常緑低木である。
本発明で用いるレモンは、ミカン科ミカン属の常緑高木である。
本発明で用いるパイナップルは、パイナップル(Bromeliaceae)科アナナス(Ananas)属の多年草である。
本発明で有効成分として用いる前記植物の抽出物の製造には、前記植物の任意の部分が使用可能である。例えば、根、塊根、根茎、幹、枝、茎、葉(葉身、葉柄等)、樹皮、樹液、樹脂、花(花弁、子房等)、果実(成熟果実、未熟果実等)、果皮、種子等を用いることができる。また、これらの部位を複数組み合わせて用いてもよい。
なかでも、本発明に用いるラカンカ抽出物は、ラカンカの果実の抽出物であることが好ましい。また、本発明に用いるナツメ抽出物は、ナツメの果実の抽出物であることが好ましい。また、本発明に用いるライム抽出物は、ライムの果実の抽出物であることが好ましい。また、本発明に用いるレモン抽出物は、レモンの果実の抽出物であることが好ましい。また、本発明に用いるパイナップル抽出物は、パイナップルの果実の抽出物であることが好ましい。
本発明に用いる植物抽出物は、植物の抽出に用いられる通常の抽出方法により得ることができる。抽出方法は適宜設定することができ、上記植物を常温若しくは加温下にて抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得ることが好ましい。
植物抽出物の調製には、植物をそのまま又は乾燥粉砕して用いることができる。また、植物の水蒸気蒸留物又は圧搾物を用いることもでき、これらは精油等より精製したものを用いることもでき、また市販品を利用することもできる。植物、又はその水蒸気蒸留物若しくは圧搾物は、いずれかを単独で、又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
植物の抽出物の調製に用いる抽出溶媒は適宜選択することができ、植物成分の抽出に通常用いられるもの、例えば水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,4-ブチレングリコール、2,3-ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類;超臨界二酸化炭素;油脂、ワックス、その他オイル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、水、メタノール、エタノール、メタノール水溶液、又はエタノール水溶液が好ましく、水、エタノール、又はエタノール水溶液がより好ましい。また、抽出に際して酸やアルカリなどを添加し、抽出溶媒のpHを調整してもよい。
抽出条件も通常の条件を適用でき、例えば植物を0℃以上、好ましくは4℃以上、また、100℃以下、好ましくは80℃以下、より好ましくは40℃以下で1分以上、好ましくは1時間以上、より好ましくは1日以上、また、50日以下、好ましくは30日以下、浸漬又は加熱還流すればよい。抽出効率を上げる為、併せて攪拌を行ったり、溶媒中でホモジナイズ処理を行ってもよい。用いる抽出溶媒の量は、植物重量(乾燥物換算)に対して1倍量以上、好ましくは5倍量以上、また、100倍量以下、好ましくは50倍量以下、より好ましくは40倍量以下、である。
本発明において、植物抽出物をそのまま用いてもよいし、さらに適当な分離手段、例えばゲル濾過、クロマトグラフィー、精密蒸留等により活性の高い画分を分画して用いることもできる。また、得られた植物抽出物を希釈、濃縮又は凍結乾燥した後、粉末又はペースト状に調製して用いることもできる。また、前記方法により得られた抽出物を、前記抽出溶媒とは異なる溶媒で転溶して用いることもできる。
本発明において「抽出物」とは、前記のような抽出方法で得られた各種溶剤抽出液、その希釈液、その濃縮液、その精製画分、その乾燥末又はその転溶液を含むものである。
次に、前記有効成分のうち、化合物について説明する。
本発明で有効成分として用いるレスベラトロール、ヘスペレチン、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム、エリスリトール、イノシトール、クエン酸、フィチン酸、及び没食子酸は、市販品であってもよいし、常法に基づき製造することもできる。
なお前記化合物には、幾何異性体、光学異性体、立体異性体などの異性体を有する化合物が存在する。ここで本発明で有効成分として用いる前記化合物は、いずれかの異性体であっても、異性体の混合物であってもよい。
さらに本発明において、アスパルテーム、クエン酸、フィチン酸、没食子酸などを塩の形態で有効成分として含有させてもよい。このような塩としては特に限定されず、例えば、ナトリウム、カリウム、カルシウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩、アルミニウム、亜鉛等の両性金属塩、アミノ酸塩、アミン塩等が挙げられる。これらのうち、ナトリウム塩、カリウム塩及びカルシウム塩が好ましい。
本発明のカテキン類吸収促進剤においては、前記有効成分のいずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
後述の実施例で実証するように、前述の有効成分は、ヒト大腸癌由来上皮細胞株Caco-2細胞の単層培養細胞を用いたin vitroモデルにおいて、管腔側から基底膜側へのカテキン類の透過を促進する作用を有する。このin vitroモデルは、in vivoにおけるヒト腸管透過吸収との間で相関性があることが既に立証されている。したがって、前記in vitroモデルにおいてカテキン類の透過促進作用を有する前記有効成分は、in vivoにおいても生体内、特に腸管から血中、へのカテキン類の吸収の促進に対して有効である。
前述の有効成分は、カテキン類吸収促進剤として使用することができる。また、前述の有効成分をカテキン類吸収促進剤の製造のために使用することができる。
本発明のカテキン類吸収促進剤の形態は適宜選択することができる。例えば、前記有効成分単体を本発明のカテキン類吸収促進剤として用いてもよい。あるいは、前記有効成分と、薬学的に許容される担体とを含む本発明のカテキン類吸収促進剤を医薬組成物として使用してもよい。あるいは、本発明のカテキン類吸収促進剤を食品組成物に含有させてもよい。
ここで、本発明のカテキン類吸収促進剤は、前記抽出物又は化合物単体を有効成分とする態様を包含する。さらに本発明のカテキン類吸収促進剤は、前記抽出物又は化合物を有効成分として含有し、薬学的に許容される担体や各種添加剤を含有する組成物の態様も包含する。
以下、前記抽出物を有効成分として含有し、薬学的に許容される担体や各種添加剤を含有する組成物の態様について説明する。
本発明のカテキン類吸収促進剤として医薬組成物を調製する場合は、通常、前記有効成分と好ましくは薬学的に許容される担体を含む製剤として調製する。薬学的に許容される担体とは、一般的に、前記有効成分とは反応しない、不活性の、無毒の、固体若しくは液体の、増量剤、希釈剤又はカプセル化材料等をいい、例えば、水、エタノール、ポリオール類、適切なそれらの混合物、植物性油などの溶媒又は分散媒体などが挙げられる。
医薬組成物は、経口により、非経口により、例えば、口腔内に、消化管内に、又は鼻腔内に投与される。経口投与製剤としては、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、カプセル剤、チュアブル剤、ペレット剤、シロップ剤、液剤、懸濁剤及び吸入剤などが挙げられる。非経口投与製剤としては、点滴剤、点鼻剤、及び注射剤などが挙げられる。
医薬組成物はさらに医薬分野において慣用の添加剤を含んでいてもよい。そのような添加剤には、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、抗酸化剤、着色剤、矯味剤などがあり、必要に応じて使用できる。長時間作用できるように徐放化するためには、既知の遅延剤等でコーティングすることもできる。必要に応じてその他の添加剤や薬剤、例えば制酸剤、胃粘膜保護剤を加えてもよい。
前記医薬組成物は、口腔用組成物、内服組成物などの形態で適用することができる。
本発明のカテキン類吸収促進剤は、食料、飲料、飼料、ペットフードに添加又はこれらと混合して使用することができる。あるいは、そのままで飲料又は食品として使用することができる。あるいは、カテキン類の吸収促進をコンセプトとしてその旨を表示した飲食品、すなわち、健康食品、機能性表示食品、病者用食品及び特定保健用食品などに添加又は配合して使用することができる。また、カテキン類を含有し、カテキン類により治療、予防又は改善しうる疾患又は状態の治療、予防又は改善等をコンセプトとしてその旨を表示した飲食品、すなわち、健康食品、機能性表示食品、病者用食品及び特定保健用食品などに添加又は配合して使用することができる。前記の、健康食品、機能性表示食品、病者用食品及び特定保健用食品は、具体的には、細粒剤、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、シロップ剤、液剤、流動食等の各種製剤形態として使用することができる。製剤形態の食品は、医薬製剤と同様に製造することができ、前記有効成分と、食品として許容できる担体、例えば適当な賦形剤等とを混合した後、慣用の手段を用いて製造することができる。さらに、スープ類、ジュース類、果汁飲料、牛乳、乳飲料、乳清飲料、乳酸菌飲料、茶飲料、アルコール飲料、コーヒー飲料、炭酸飲料、清涼飲料水、水飲料、ココア飲料、ゼリー状飲料、スポーツ飲料、ダイエット飲料などの液状食品組成物、プリン、ヨーグルトなどの半固形食品組成物、麺類、菓子類、スプレッド類等に、本発明のカテキン類吸収促進剤を添加又はこれらと混合して、食品組成物を製造することができる。
食品組成物には、種々の食品添加物、例えば、酸化防止剤、色素、香料、調味料、甘味料、酸味料、pH調整剤、品質安定剤、保存剤等、通常の食品又は飲料の原料として使用されている添加剤を単独あるいは併用して配合してもよい。
食品組成物は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(PETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の包装容器に充填して提供することができる。
また、食品組成物は、例えば、金属缶のような容器に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた殺菌条件で製造することができる。PETボトルや紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器等で高温短時間殺菌後、一定の温度まで冷却して容器に充填する等の方法が採用できる。
本発明のカテキン類吸収促進剤を含有する組成物における前記有効成分の含有量は適宜決定できる。
例えば、本発明のカテキン類吸収促進剤を含有する組成物の総量中、前記有効成分の含有量は0.01質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましい。また、その上限値は99.9質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましく、50質量%以下がさらに好ましく、10質量%以下が特に好ましい。さらに、前記有効成分の含有量の数値範囲は、0.01〜99.9質量%が好ましく、0.01〜80質量%がより好ましく、1〜50質量%がさらに好ましく、1〜10質量%が特に好ましい。
本発明のカテキン類吸収促進剤の投与又は摂取対象は、好ましくは温血脊椎動物であり、より好ましくは哺乳動物である。本明細書において哺乳動物は、例えば、ヒト、並びにサル、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタなどの非ヒト哺乳動物が挙げられる。本発明のカテキン類吸収促進剤は、ヒトへの投与に好適である。
本発明のカテキン類吸収促進剤は、カテキン類吸収の促進を所望する対象者に好ましく適用することができる。あるいは、抗老化効果、寿命延長効果、抗酸化効果、殺菌効果、抗癌効果、抗腫瘍効果、血圧低下効果、血糖値上昇抑制効果、体脂肪低減効果、又は抗疲労効果を所望する者、体脂肪の低減を所望する者、運動不足者や中高年者、糖尿病やインスリン抵抗性の患者、糖尿病やインスリン抵抗性に罹患していない対象者であって食後高血糖は高いが空腹時血糖に異常のない対象者、空腹時血糖は下げなくともよいが食後高血糖は低下させることが所望される対象者、及び前記症状の予備群にも好ましく適用することができる。
また、本発明のカテキン類吸収促進剤は、カテキン類の生体内、好ましくは腸管から血中への吸収が抑制された条件下で好ましく適用することができる。さらに、本発明のカテキン類吸収促進剤は、経口投与するのが好ましい。
本発明のカテキン類吸収促進剤と、カテキン類とをヒト又は非ヒト動物に投与又は摂取させることで、生体内へのカテキン類の吸収を促進させることができる。
このように本発明のカテキン類吸収促進剤を用いた、生体内へのカテキン類の吸収促進方法において、投与又は摂取することで適用する前記有効成分の投与又は摂取量は、個体の状態、体重、性別、年齢、素材の活性、投与又は摂取経路、投与又は摂取スケジュール、製剤形態又はその他の要因により適宜決定することができる。例えば、前記有効成分の投与又は摂取量は、0.001mg/kg体重/日以上が好ましく、0.01mg/kg体重/日以上がより好ましく、0.5mg/kg体重/日以上がさらに好ましい。また、その上限値は、50mg/kg体重/日以下が好ましく、10mg/kg体重/日以下がより好ましい。さらに、前記有効成分の投与又は摂取量の数値範囲は、0.001〜50mg/kg体重/日が好ましく、0.01〜50mg/kg体重/日がより好ましく、0.01〜10mg/kg体重/日がさらに好ましく、0.5〜10mg/kg体重/日が特に好ましい。
また、前記有効成分の投与又は摂取量は、カテキン類100質量部あたり、0.01質量部以上が好ましく、0.1質量部以上がより好ましく、5質量部以上がさらに好ましい。また、その上限値は、カテキン類100質量部あたり、500質量部以下が好ましく、100質量部以下がより好ましい。さらに、前記有効成分の投与又は摂取量の数値範囲は、カテキン類100質量部あたり、0.01〜500質量部が好ましく、0.1〜500質量部がより好ましく、0.1〜100質量部がさらに好ましく、5〜100質量部が特に好ましい。
本発明のカテキン類吸収促進剤は、1日1回〜数回に分け、又は任意の期間及び間隔で投与若しくは摂取され得る。本発明において、本発明のカテキン類吸収促進剤とカテキン類とを同時に投与又は摂取してもよいし、同時に投与又は摂取しなくてもよい。このうち、本発明のカテキン類吸収促進剤とカテキン類とを同時に投与又は摂取することが好ましい。
本明細書において「同時に投与又は摂取する」とは、本発明のカテキン類吸収促進剤とカテキン類とを時間的に同時に投与若しくは摂取することの他に、本発明のカテキン類吸収促進剤とカテキン類とを時間的に別々に投与若しくは摂取するが、本発明のカテキン類吸収促進剤とカテキン類とが共にほぼ同時に腸管へ到達するよう、本発明のカテキン類吸収促進剤とカテキン類とをそれぞれ投与若しくは摂取するタイミングを適宜調整することをいう。
なお、上記の通りカテキン類とカテキン類吸収促進剤をほぼ同時に腸管へ到達させるための本発明のカテキン類吸収促進剤の投与又は摂取のタイミングは、カテキン類の投与又は摂取の前後2時間以内が好ましく、前後1時間以内がより好ましく、前後30分以内がさらに好ましく、時間的に同時に投与又は摂取することがよりさらに好ましい。
カテキン類を含有する医薬組成物又は食品組成物と、本発明のカテキン類吸収促進剤とを配合することで、本発明のカテキン類吸収促進剤の効能を生かし、生体内へのカテキン類の吸収性に優れた医薬組成物又は食品組成物を製造することができる。
カテキン類を含有する医薬組成物又は食品組成物と、本発明のカテキン類吸収促進剤との配合は、常法に従い行うことができる。例えば、前記組成物と、本発明のカテキン類吸収促進剤とを常法に従い混合してもよいし、前記組成物に、本発明のカテキン類吸収促進剤を添加してもよい。ここで、カテキン類と、本発明のカテキン類吸収促進剤に用いる前記有効成分の配合割合は、重量比で、10000:1以上が好ましく、1000:1以上がより好ましく、20:1以上がさらに好ましい。また、その上限値は1:5以下が好ましく、1:1以下がより好ましい。さらに、その数値範囲は10000:1〜1:5が好ましく、1000:1〜1:5がより好ましく、1000:1〜1:1がさらに好ましく、20:1〜1:1が特に好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに下記のカテキン類吸収促進剤、植物抽出物又は化合物及びそれらの使用方法とそれらを含む組成物、並びに製造方法についてさらに詳細に説明する。
<1>レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ抽出物、ナツメ抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、パイナップル抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分とする、カテキン類吸収促進剤。
<2>前記カテキン類が茶カテキン類、好ましくはエピガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン、エピカテキン、及びカテキンからなる群より選ばれる少なくとも1種、である、前記<1>項に記載のカテキン類吸収促進剤。
<3>腸管から血中へのカテキン類の吸収を促進する、前記<1>又は<2>項に記載のカテキン類吸収促進剤。
<4>前記ラカンカ抽出物が、ラカンカの果実の抽出物である、前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤。
<5>前記ナツメ抽出物が、ナツメの果実の抽出物である、前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤。
<6>前記ライム抽出物が、ライムの果実の抽出物である、前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤。
<7>前記レモン抽出物が、レモンの果実の抽出物である、前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤。
<8>前記パイナップル抽出物が、パイナップルの果実の抽出物である、前記<1>〜<3>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤。
<9>前記植物抽出物が、水、メタノール、エタノール、メタノール水溶液、又はエタノール水溶液を抽出溶媒として植物を抽出して得られた、前記<1>〜<8>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤。
<10>前記カテキン類吸収促進剤の総量中、前記有効成分の含有量が、0.01質量%以上、好ましくは1質量%以上、であり、99.9質量%以下、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、である、前記<1>〜<9>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤。
<11>前記<1>〜<10>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤を含有する、医薬組成物。
<12>口腔用組成物、内服組成物の形態で使用する、前記<11>項に記載の医薬組成物。
<13>前記<1>〜<10>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤を含有する、食品組成物。
<14>カテキン類を含有する医薬組成物又は食品組成物と、前記<1>〜<10>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤とを配合する、医薬組成物又は食品組成物の製造方法。
<15>カテキン類と、カテキン類吸収促進剤に用いる前記有効成分との配合割合が、重量比で、10000:1以上、好ましくは1000:1以上、より好ましくは20:1以上、好ましくは1:5以下、より好ましくは1:1以下、である、前記<14>項に記載の製造方法
<16>カテキン類吸収促進剤としての、レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ抽出物、ナツメ抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、パイナップル抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の使用。
<17>カテキン類吸収促進剤の製造のための、レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ抽出物、ナツメ抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、パイナップル抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の使用。
<18>レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ抽出物、ナツメ抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、パイナップル抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を、カテキン類吸収促進剤として使用する方法。
<19>レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ抽出物、ナツメ抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、パイナップル抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を適用する、カテキン類吸収の促進方法。
<20>前記カテキン類が茶カテキン類、好ましくはエピガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン、エピカテキン、及びカテキンからなる群より選ばれる少なくとも1種、である、前記<16>〜<19>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<21>前記植物抽出物又は化合物が、腸管から血中へのカテキン類の吸収を促進する、前記<16>〜<20>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<22>前記ラカンカ抽出物が、ラカンカの果実の抽出物である、前記<16>〜<21>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<23>前記ナツメ抽出物が、ナツメの果実の抽出物である、前記<16>〜<21>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<24>前記ライム抽出物が、ライムの果実の抽出物である、前記<16>〜<21>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<25>前記レモン抽出物が、レモンの果実の抽出物である、前記<16>〜<21>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<26>前記パイナップル抽出物が、パイナップルの果実の抽出物である、前記<16>〜<21>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<27>前記植物抽出物が、水、メタノール、エタノール、メタノール水溶液、又はエタノール水溶液を抽出溶媒として植物を抽出して得られた、前記<16>〜<26>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<28>前記植物抽出物又は化合物を、抗老化効果、寿命延長効果、抗酸化効果、殺菌効果、抗癌効果、抗腫瘍効果、血圧低下効果、血糖値上昇抑制効果、体脂肪低減効果、又は抗疲労効果を所望するヒト、体脂肪の低減を所望するヒト、運動不足者、中高年者、糖尿病やインスリン抵抗性の患者、糖尿病やインスリン抵抗性に罹患していない対象者であって食後高血糖は高いが空腹時血糖に異常のないヒト、空腹時血糖は下げなくともよいが食後高血糖は低下させることが所望されるヒト、又は前記症状の予備群に適用する、前記<16>〜<27>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<29>カテキン類の生体内、好ましくは腸管から血中、への吸収が抑制された条件下で適用する、前記<16>〜<28>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<30>前記剤の総量中、前記植物抽出物又は化合物の含有量が、0.01質量%以上、好ましくは1質量%以上、であり、99.9質量%以下、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、である、前記<16>〜<29>のいずれか1項に記載の使用又は方法。
<31>カテキン類吸収促進方法のために用いる、レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ抽出物、ナツメ抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、パイナップル抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種。
<32>カテキン類吸収促進薬の製造のための、レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ抽出物、ナツメ抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、パイナップル抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の使用。
<33>カテキン類吸収促進の非治療的な処置方法のために用いる、レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ抽出物、ナツメ抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、パイナップル抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の使用。
<34>前記カテキン類が茶カテキン類、好ましくはエピガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン、エピカテキン、及びカテキンからなる群より選ばれる少なくとも1種、である、前記<31>〜<33>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<35>前記植物抽出物又は化合物が、腸管から血中へのカテキン類の吸収を促進する、前記<31>〜<34>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<36>前記ラカンカ抽出物が、ラカンカの果実の抽出物である、前記<31>〜<35>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<37>前記ナツメ抽出物が、ナツメの果実の抽出物である、前記<31>〜<35>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<38>前記ライム抽出物が、ライムの果実の抽出物である、前記<31>〜<35>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<39>前記レモン抽出物が、レモンの果実の抽出物である、前記<31>〜<35>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<40>前記パイナップル抽出物が、パイナップルの果実の抽出物である、前記<31>〜<35>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<41>前記植物抽出物が、水、メタノール、エタノール、メタノール水溶液、又はエタノール水溶液を抽出溶媒として植物を抽出して得られた、前記<31>〜<40>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<42>前記植物抽出物又は化合物を、抗老化効果、寿命延長効果、抗酸化効果、殺菌効果、抗癌効果、抗腫瘍効果、血圧低下効果、血糖値上昇抑制効果、体脂肪低減効果、又は抗疲労効果を所望するヒト、体脂肪の低減を所望するヒト、運動不足者、中高年者、糖尿病やインスリン抵抗性の患者、糖尿病やインスリン抵抗性に罹患していない対象者であって食後高血糖は高いが空腹時血糖に異常のないヒト、空腹時血糖は下げなくともよいが食後高血糖は低下させることが所望されるヒト、又は前記症状の予備群に適用する、前記<31>〜<41>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<43>カテキン類の生体内、好ましくは腸管から血中、への吸収が抑制された条件下で適用する、前記<31>〜<42>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<44>前記植物抽出物又は化合物を医薬組成物の形態で適用する、前記<31>〜<43>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<45>前記植物抽出物又は化合物を食品、飲料、又は飼料の形態で適用する、前記<31>〜<43>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<46>前記植物抽出物又は化合物の含有量が、0.01質量%以上、好ましくは1質量%以上、であり、99.9質量%以下、好ましくは80質量%以下、より好ましくは50質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、である、前記<31>〜<45>のいずれか1項に記載の植物抽出物、化合物、又は使用。
<47>レスベラトロール、ヘスペレチン、ラカンカ抽出物、ナツメ抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、パイナップル抽出物、アピゲニン、グルコース、ジフルクトースジアンヒドリドIII、スクラロース、アスパルテーム若しくはその塩、エリスリトール、イノシトール、クエン酸若しくはその塩、フィチン酸若しくはその塩、及び没食子酸若しくはその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効量適用する、非治療的なカテキン類吸収促進方法。
<48>前記カテキン類が茶カテキン類、好ましくはエピガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン、エピカテキン、及びカテキンからなる群より選ばれる少なくとも1種、である、前記<47>項に記載の方法。
<49>前記植物抽出物又は化合物が、腸管から血中へのカテキン類の吸収を促進する、前記<47>又は<48>項に記載の方法。
<50>前記ラカンカ抽出物が、ラカンカの果実の抽出物である、前記<47>〜<49>のいずれか1項に記載の方法。
<51>前記ナツメ抽出物が、ナツメの果実の抽出物である、前記<47>〜<49>のいずれか1項に記載の方法。
<52>前記ライム抽出物が、ライムの果実の抽出物である、前記<47>〜<49>のいずれか1項に記載の方法。
<53>前記レモン抽出物が、レモンの果実の抽出物である、前記<47>〜<49>のいずれか1項に記載の方法。
<54>前記パイナップル抽出物が、パイナップルの果実の抽出物である、前記<47>〜<49>のいずれか1項に記載の方法。
<55>前記植物抽出物が、水、メタノール、エタノール、メタノール水溶液、又はエタノール水溶液を抽出溶媒として植物を抽出して得られた、前記<47>〜<54>のいずれか1項に記載の方法。
<56>前記植物抽出物又は化合物を、抗老化効果、寿命延長効果、抗酸化効果、殺菌効果、抗癌効果、抗腫瘍効果、血圧低下効果、血糖値上昇抑制効果、体脂肪低減効果、又は抗疲労効果を所望するヒト、体脂肪の低減を所望するヒト、運動不足者、中高年者、糖尿病やインスリン抵抗性の患者、糖尿病やインスリン抵抗性に罹患していない対象者であって食後高血糖は高いが空腹時血糖に異常のないヒト、空腹時血糖は下げなくともよいが食後高血糖は低下させることが所望されるヒト、又は前記症状の予備群に適用する、前記<47>〜<55>のいずれか1項に記載の方法。
<57>カテキン類の生体内、好ましくは腸管から血中、への吸収が抑制された条件下で適用する、前記<47>〜<56>のいずれか1項に記載の方法。
<58>前記植物抽出物又は化合物の投与又は摂取量が、0.001mg/kg体重/日以上、好ましくは0.01mg/kg体重/日以上、より好ましくは0.5mg/kg体重/日以上、であり、50mg/kg体重/日以下、好ましくは10mg/kg体重/日以下、である、前記<47>〜<57>のいずれか1項に記載の方法。
<59>カテキン類と、前記<1>〜<10>のいずれか1項に記載のカテキン類吸収促進剤とをヒト又は非ヒト動物に摂取又は投与し、カテキン類の生体内、好ましくは腸管から血中内への吸収を促進する、カテキン類の吸収促進方法。
<60>前記有効成分の投与又は摂取量が、カテキン類100質量部あたり、好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.1質量部以上、さらに好ましくは5質量部以上、好ましくは500質量部以下、より好ましくは100質量部以下、又は好ましくは0.01〜500質量部、より好ましくは0.1〜500質量部、さらに好ましくは0.1〜100質量部、特に好ましくは5〜100質量部である、前記<59>項に記載の方法。
<61>前記カテキン類吸収促進剤とカテキン類とを同時に投与又は摂取する、好ましくは、前記カテキン類吸収促進剤とカテキン類とを時間的に同時に投与若しくは摂取する、又は、前記カテキン類吸収促進剤とカテキン類とが共にほぼ同時に腸管へ到達するよう前記カテキン類吸収促進剤とカテキン類とをそれぞれ投与若しくは摂取する、より好ましくは前記カテキン類吸収促進剤とカテキン類とを時間的に同時に投与若しくは摂取する、前記<59>又は<60>項に記載の方法。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(調製例1)レスベラトロールの調製
東京化成工業社より入手したレスベラトロールを10mMの濃度となるようにエタノールに溶解した。
(調製例2)ヘスペレチンの調製
シグマアルドリッチ社より入手したヘスペレチンを10mMの濃度となるようにエタノールに溶解した。
(調製例3)ラカンカ抽出物の調製
ウリ科ラカンカの果実を水、含水メタノール若しくはエタノールを用いて抽出して得られた、又は室温時若しくは温時で含水メタノールを用いて抽出し植物油を用いて油溶性成分を除去して得られた、ラカンカエキスF(丸善製薬社より入手)を、20v/v%エタノール水溶液に1w/v%の濃度となるように溶解した。
(調製例4)ナツメ抽出物の調製
クロウメモドキ科ナツメの果実を水、含水メタノール若しくはエタノールを用いて抽出して得られたタイソウエキスパウダーMF(丸善製薬社より入手)を、20v/v%エタノール水溶液に1w/v%の濃度となるように溶解した。
(調製例5)ライム抽出物の調製
ミカン科ライムの果実の圧搾抽出により得られたライム透明果汁(雄山商事社より入手)を、20v/v%エタノール水溶液に0.93w/v%の固形分濃度となるように希釈した。
(調製例6)レモン抽出物の調製
ミカン科レモンの果実の圧搾抽出により得られたレモンジュースパウダーK(ヤスマ社より入手)を、20v/v%エタノール水溶液に1w/v%の濃度となるように希釈した。
(調製例7)パイナップル抽出物の調製
パイナップル科パイナップルの果実の圧搾抽出により得られたパイナップルジュースパウダーK-1(ヤスマ社より入手)を、20v/v%エタノール水溶液に1w/v%の濃度となるように希釈した。
(調製例8)アピゲニンの調製
東京化成工業社より入手したアピゲニンを10mMの濃度となるようにエタノールに溶解した。
(調製例9)グルコースの調製
グルコースは和光純薬工業社より入手した。
(調製例10)ジフルクトースジアンヒドリドIIIの調製
ジフルクトースジアンヒドリドIIIは和光純薬工業社より入手した。
(調製例11)スクラロースの調製
スクラロースは和光純薬工業社より入手した。
(調製例12)アスパルテームの調製
アスパルテームは和光純薬工業社より入手した。
(調製例13)エリスリトールの調製
エリスリトールは和光純薬工業社より入手した。
(調製例14)イノシトールの調製
イノシトールは和光純薬工業社より入手した。
(調製例15)クエン酸の調製
クエン酸は和光純薬工業社より入手した。
(調製例16)フィチン酸の調製
東京化成工業社より1.1Mのフィチン酸水溶液を入手した。
(調製例17)没食子酸の調製
没食子酸は東京化成工業社より入手した。
試験例1 ヒト大腸癌由来上皮細胞を用いた、EGCgの小腸上皮の透過促進試験
Caco-2細胞(ヒト大腸癌由来上皮細胞、DSファーマバイオケミカル社より入手)を37℃、5%CO2存在下で培養した。培養にはCaco-2細胞分化培地セット(Corning社製)、及びバイオコートフィブリラーコラーゲンHTSマルチウェルインサート(24ウェル、膜孔1μm、Corning社製)を用いた。MITO+TMシーラム・エクステンダーを添加したシーディング基本培地にCaco-2細胞を懸濁してインサート上部に播種し、インサート下部にも同培地を添加した。24時間のCaco-2細胞培養後に、前記シーディング基本培地をMITO+TMシーラム・エクステンダーを添加したEntero-STIM腸上皮分化培地に交換した。その後、さらに48時間前記細胞を培養し、小腸上皮細胞シート様に分化させた。
腸管のタイトジャンクションの形成を確認するため、EGCgの小腸上皮の透過促進試験直前にMillicell ERS(Millipore社製)を用いて経上皮電気抵抗(TEER)値を測定し、規定値(350Ω・cm2)以上のCaco-2細胞を用いた。
インサート上部(頂端膜側)及び下部(基底膜側)をHBSS(Invitrogen社製)で置換して2回洗浄した。その後、インサート上部には、EGCg(100μM、長良サイエンス社製)及び前記調製例で調製したサンプルをHBSS(10mM MES、5mM グルコース、10mM グルタミン、1mMアスコルビン酸含有、pH6.0)で希釈して添加した。各評価サンプルの評価濃度を表1に示す。インサート下部には、HBSS(10mM MES、5mM グルコース、10mM グルタミン、1mM アスコルビン酸含有、pH7.4)を添加した。そしてCaco-2細胞を4時間培養した。
その後、インサート下部のHBSSを回収し、下記の方法でEGCg量を定量し、小腸上皮を透過したEGCgを定量した。
透過したEGCg量の定量は、DMACA(dimethylaminocinnamaldehyde)比色定量法により行った。
基底膜側から回収したHBSSに酢酸エチルを添加して撹拌及び遠心した。そして、EGCgが分配した酢酸エチル層を回収し、減圧乾燥して、EGCgを回収した。これを6mM DMACA溶液(メタノール/過塩素酸/水=8:1:1(v/v%溶液))と反応させ、波長637nmの吸光度を測定し、EGCg量を定量した。そして、下記式により、EGCg量の変化倍率を算出した。その結果を表1に示す。表1には、各評価サンプル無添加時のEGCgのインサート透過量に対する、表1記載の濃度の各評価サンプル添加時におけるEGCgのインサート透過量を、変化倍率±標準誤差(N=3-5)で示した。有意差をP<0.05とした(t検定)。

(変化倍率)=(評価サンプル添加時のEGCg透過量)/(EGCgのみ添加時のEGCg透過量)
Figure 0006881890
表1に示すように、前記有効成分の作用により、EGCgのCaco-2細胞透過性が亢進した。
表1の結果は、カテキン類と共に前記有効成分を投与又は摂取させることで、カテキン類の生体内への吸収を促進できることを示している。
試験例2 LDH活性測定試験による、細胞傷害性の評価
試験例1のインサート上部のHBSSを回収し、下記の方法で溶液中のLDH(Lactate dehydrogenase)活性を測定し、各評価サンプルの細胞傷害性を測定した。
細胞傷害性の評価はインサート上部のHBSS(100μL)を用い、LDH Cytotoxicity Assay Kit(Cayman Chemical Company)を用いて行った。そして、下記式により、LDH活性の変化倍率を算出した。その結果を表2に示す。表2には、各評価サンプル無添加時のLDH活性に対する、表2記載の濃度の各評価サンプル添加時におけるLDH活性の比活性値を、変化倍率±標準誤差(N=3-5)で示した。有意差をP<0.05とした(t検定)。

(変化倍率)=(評価サンプル添加時のLDH活性)/(EGCgのみ添加時のLDH活性)
Figure 0006881890
表2に示すように、LDH活性に変化は認められなかった 。
表2の結果は、前記有効成分によるカテキン類の生体内への吸収促進作用が細胞傷害性によるものではないことを示している。
試験例3 マウス生体内へのカテキン類の吸収促進試験
マウス(C57BL/6J、雄、9週齢、日本クレア社より入手)を実験前日の夕方から16時間絶食させた後、下記表3に示す組成のカテキン類を約80%含む製剤(ポリフェノン70S、三井農林社製)と、レスベラトロール又はヘスペレチンの混合水溶液を経口投与した。カテキン類製剤の投与量は体重1gあたり0.1mg、レスベラトロール又はヘスペレチンの投与量は体重1gあたり0.2mgとした。
対照群のマウスには、前記カテキン類製剤の投与量が体重1gあたり0.1mgとなるよう、前記カテキン類製剤の水溶液を経口投与した。
Figure 0006881890
カテキン類製剤の経口投与前、並びにカテキン類製剤の経口投与から30分、60分、120分及び240分後に、それぞれマウスから採血を行い、速やかに血漿を分離した。下記の方法で各種カテキン類濃度を定量するまでの間は、分離した血漿に安定化溶液(0.4M NaH2PO4 buffer +20%アスコルビン酸 +0.1% EDTA; pH3.6)を1/10量添加し、-80℃に保存した。
各血漿中の各種カテキン類濃度の定量は、液体クロマトグラフ・タンデム型質量分析法(LC-MS/MS)により行った。
各血漿をβ-グルクロニダーゼ(beta-Glucuronidase from Escherichia coli Type IX-A、シグマアルドリッチ社製、62.5 U /30μl)及びスルファターゼ(Sulfatase from abalone entrails Type VIII、シグマアルドリッチ社製、0.25 U /30μl)により45分間処理して脱抱合した後、固相カラム(oasis HLBカラム、Waters社製)を用いて精製した。各種カテキン類の分離は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)装置(infinity 1260、Agilent Technologies)に逆相カラム(L-column2 ODS、化学物質評価研究機構製)をセットし、表4に記載の比率で自動混合した移動相で、流速0.7mL/minにて行った。各種カテキン類の検出には、質量分析装置(3200QTRAP、AB SCIEX製)を用い、MRM法により検出された溶出パターンからピーク面積を算出し、各種カテキン類の標準物質のピーク面積より作成した標準直線を用いて濃度を決定した。
Figure 0006881890
前記カテキン類製剤を経口投与してから240分後までの、対照群、レスベラトロール投与群及びヘスペレチン投与群における、各種カテキン類の血中濃度と総カテキン類の血中濃度の推移を図1〜7に示す。
また、各種カテキン類の血中濃度と総カテキン類の血中濃度について、カテキン類製剤の経口投与から240分までの、図1〜7に示すグラフの曲線下面積(AUC)を算出した。そして、対照群のAUCに対する、レスベラトロール投与群及びヘスペレチン投与群のAUCの増加率をそれぞれ算出した。その結果を表5に示す。
Figure 0006881890
図1〜7、及び表5に示すように、レスベラトロール又はヘスペレチンの作用により、カテキン類の血中移行量が増加した。これらの結果は、各種カテキン類と共に、本発明で規定する前記有効成分を投与又は摂取させることで、血中へのカテキン類の吸収を促進できることを示している。

Claims (2)

  1. ヘスペレチン、ライム(Citrus aurantiifolia)抽出物、及びレモン(Citrus limon)抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分とする、カテキン類吸収促進剤であって、
    腸管から血中への、エピガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、及びガロカテキンガレートからなる群より選ばれる少なくとも1種のカテキン類の吸収を促進する、カテキン類吸収促進剤。
  2. ヘスペレチン、ライム(Citrus aurantiifolia)抽出物、及びレモン(Citrus limon)抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する、カテキン類吸収促進用食品組成物であって、
    腸管から血中への、エピガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、及びガロカテキンガレートからなる群より選ばれる少なくとも1種のカテキン類の吸収を促進する、カテキン類吸収促進用食品組成物。
JP2015246270A 2015-05-14 2015-12-17 カテキン類吸収促進剤 Active JP6881890B2 (ja)

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