JP6881355B2 - 温度測定装置、温度調整装置、温度測定方法、および、温度測定プログラム - Google Patents

温度測定装置、温度調整装置、温度測定方法、および、温度測定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、熱電対を用いた温度測定技術に関する。
対象物または対象機器の温度を測定して調整する際に、熱電対を利用する態様が、例えば、特許文献1に示されている。
特許文献1の構成は、熱電対と温度調整装置とを備える。熱電対は、温度調整装置の筐体に設けられた接続端子に接続されている。
熱電対は、対象物または対象機器に配置されている。温度調整装置は、対象物または対象機器とは別の位置に配置されている。温度調整装置は、熱電対で発生し、接続端子を介して取得した電圧から温度を算出して、温度の調整を実行する。
この場合、算出される温度は、接続端子(冷接点)の温度の影響を受けてしまう。このため、特許文献1の構成では、接続端子の温度を保証する温度(冷接点補償温度)を測定する冷接点補償用の温度センサを、接続端子の近傍に備える。そして、温度調整装置は、熱電対で測定した温度に、冷接点補償用の温度センサで測定した冷接点補償温度を加算することで、対象物または対象機器の温度を算出している。
特開2001−124636号公報
従来の構成では、接続端子と冷接点補償用の温度センサとの配置位置の関係から、冷接点補償温度と接続端子の温度とは、温度差を有してしまう。従来の温度調整装置は、この温度を補正する補正値を予め記憶しており、当該補正値を用いて、対象物または対象機器の温度を算出している。
しかしながら、上記補正値は、温度調整装置の内部温度が安定した時に正確に作用する。このため、従来の温度調整装置では、温度調整装置が起動して、内部温度が安定するまでの期間(入力安定化期間内)は、対象物または対象機器の温度の算出値が、実際の温度に対して誤差を有してしまう。これにより、従来の温度調整装置では、入力安定化期間には、測定温度が保証外となっていた。言い換えれば、入力安定化期間を経過しなければ、温度を精度良く測定することができなかった。
したがって、本発明の目的は、熱電対を用いる温度測定において、入力安定化期間であっても、実際の温度に対する誤差をより小さくして温度を測定する技術を提供することにある。
本開示の一例によれば、温度測定装置は、補償温度測定素子、内部温度測定素子、および、制御部を備える。補償温度測定素子は、筐体における熱電対が接続される接続端子の近傍に配置されている。内部温度測定素子は、筐体における、接続端子の近傍であって、筐体の内部の熱による影響が補償温度測定素子と異なる位置に配置されている。制御部は、補償温度測定素子が測定した冷接点補償温度と、内部温度測定素子が測定した内部温度と、を用いて、熱電対から接続端子を介して得られる測定電圧に基づく温度を補償して、熱電対による測定対象温度を算出する。
この構成では、内部温度を用いることによって、入力安定化期間および安定化後において、接続端子の温度を冷接点補償温度との差が、測定対象温度に与える影響が抑制される。
本開示の一例によれば、制御部は、測定電圧に基づく温度と、冷接点補償温度と、冷接点補償温度と内部温度との差から算出される補正値とを用いて、測定対象温度を算出する。
この構成では、測定対象温度の算出式の一例を示しており、簡素な算出式によって、測定対象温度が算出される。
本開示の一例によれば、補正値は、測定電圧に基づく温度と、冷接点補償温度と、内部温度と、の起動後の温度変化から算出される補正係数を含む。
この構成では、起動後の温度変化に対応して、補正値がより精度良く設定される。
本開示の一例によれば、温度調整装置は、上述のいずれかに記載の温度測定装置の各構成と、温度制御信号に基づいて、測定対象物に対する温度調整用の通電を制御する制御出力部と、を備える。制御部は、測定対象温度に基づいて温度制御信号を生成する。
この構成では、入力安定化期間であっても、測定対象物の温度が従来よりも精度良く算出されることによって、精度の良い温度調整が可能になる。
この発明によれば、熱電対を用いる温度測定において、入力安定化期間であっても、実際の温度に対する誤差をより小さくして温度を測定できる。
本発明の実施形態に係る温度調整装置の機能ブロック図である。 温度調整装置の各温度測定素子の位置関係の一例を示す図である。 温度調整装置の各部の温度プロファイル例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る温度調整方法のフローチャートである。 補正係数、補正式の設定方法のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図を参照して説明する。
・適用例
まず、本発明の実施形態に係る温度調整装置の適用例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る温度調整装置の機能ブロック図である。
図1に示すように、温度調整装置10は、メイン制御部20、補償温度測定素子30、および、内部温度測定素子31を備える。また、温度調整装置10は、熱電対600が接続される接続端子60を備える。また、温度調整装置10は、駆動によって熱を発生する発熱源110を有する。発熱源110には、例えば、メイン制御部20、通信部51、制御出力部52、および、電源供給部70が含まれる。なお、発熱源110の構成は、これらに限らず、これらの組に限るものではない。
補償温度測定素子30は、接続端子60の近傍に配置されている。補償温度測定素子30は、冷接点補償温度Tbに応じた電圧を発生する。温度検出信号生成部42は、この電圧によって冷接点補償温度Tbを検出して、メイン制御部20に出力する。
内部温度測定素子31は、接続端子60の近傍であって、温度調整装置10の筐体の内部の熱による影響が補償温度測定素子30と異なる位置に配置されている。内部温度測定素子31は、その位置での内部温度Tinに応じた電圧を発生する。温度検出信号生成部43は、この電圧によって内部温度Tinを検出して、メイン制御部20に出力する。
接続端子60には、温度検出信号生成部41が接続されており、熱電対600から接続端子60を介して、測定対象物の温度(測定対象温度)Taと端子温度Tcとの差からなる測定電圧が入力される。温度検出信号生成部41は、この測定電圧によって、補償前測定温度Tthcを検出し、メイン制御部20に出力する。
メイン制御部20は、補償前測定温度Tthc、冷接点補償温度Tb、および、内部温度Tinを用いて、次式から、測定対象物の温度(測定対象温度)Taを算出する。
Ta=Tthc+Tb−a’ −(式1)
a’=a+((Tb−Tin)−b)×α −(式2)
ここで、aは、温度調整装置10の内部発熱が飽和した後の状態(安定状態)での冷接点補償温度Tbと端子温度Tcとの差である。bは、温度調整装置10の内部発熱が飽和した後の状態(安定状態)での冷接点補償温度Tbと内部温度Tinとの差である。αは、起動後から安定状態までの温度変化に基づく補正係数である。なお、安定状態での端子温度Tcおよび補正係数αは、予め計測等によって設定されている。
このような構成および処理を用いることによって、温度調整装置10は、起動から安定状態に至るまでの端子温度Tcと冷接点補償温度Tbとの差が、測定対象温度Taに与える影響を抑制できる。したがって、温度調整装置10は、起動後から安定状態に入る迄(入力安定化期間)であっても、従来よりも小さい誤差で、測定対象温度Taを測定できる。すなわち、温度調整装置10は、起動後から所定の精度を保証する測定の開始時刻までの時間を短縮できる。
・構成例
本発明の実施形態に係る温度調整装置について、図を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る温度調整装置の機能ブロック図である。
図1に示すように、温度調整装置10は、メイン制御部20、補償温度測定素子30、内部温度測定素子31、温度検出信号生成部41、温度検出信号生成部42、温度検出信号生成部43、通信部51、制御出力部52、通知部53、記憶部54、接続端子60、および、電源供給部70を備える。
メイン制御部20は、CPU等の演算処理素子からなり、後述の温度測定、または、温度調整の処理を実行するプログラムを実行する。記憶部54は、揮発性および不揮発性の記憶デバイスからなる。記憶部54は、メイン制御部20に接続されている。不揮発性の記憶デバイスには、前記プログラム、後述の補正係数、および、後述の補正値の算出式が記憶されている。揮発性の記憶デバイスは、メイン制御部20がプログラムを実行する際の作業領域等として利用される。
補償温度測定素子30、および、内部温度測定素子31は、例えば、測熱抵抗体、サーミスタ、または、半導体等を用いた温度センサによって実現されている。
補償温度測定素子30は、温度検出信号生成部42に接続されている。温度検出信号生成部42は、メイン制御部20に接続されている。
補償温度測定素子30は、感知した温度に応じた冷接点補償温度Tbの測定電圧を発生する。この冷接点補償温度Tbの測定電圧は、温度検出信号生成部42に入力される。温度検出信号生成部42は、例えば、冷接点補償温度Tbの測定電圧を、増幅、A/D(アナログ/デジタル)変換して、メイン制御部20に出力する。すなわち、補償温度測定素子30で測定された冷接点補償温度Tbは、メイン制御部20に入力される。
内部温度測定素子31は、温度検出信号生成部43に接続されている。温度検出信号生成部43は、メイン制御部20に接続されている。
内部温度測定素子31は、感知した温度に応じた内部温度Tinの測定電圧を発生する。この内部温度Tinの測定電圧は、温度検出信号生成部43に入力される。温度検出信号生成部43は、例えば、内部温度Tinの測定電圧を、増幅、A/D(アナログ/デジタル)変換して、メイン制御部20に出力する。すなわち、内部温度測定素子31で測定された内部温度Tinは、メイン制御部20に入力される。
接続端子60は、外部の熱電対600に接続されるとともに、温度検出信号生成部41に接続されている。温度検出信号生成部41は、メイン制御部20に接続されている。
接続端子60は、熱電対600が感知した測定対象温度Taと端子温度Tcとの差に応じた測定電圧を発生する。端子温度Tcとは、接続端子60の温度である。この測定電圧が、補償前測定温度Tthcに対応する。温度検出信号生成部41は、例えば、この測定電圧を、増幅、A/D(アナログ/デジタル)変換して、メイン制御部20に出力する。すなわち、熱電対600で測定され、接続端子60を介して得られた補償前測定温度Tthcは、メイン制御部20に入力される。
メイン制御部20は、補償前測定温度Tthc、冷接点補償温度Tb、および、内部温度Tinを用いて、上述の(式1)、(式2)により、測定対象物の温度(測定対象温度)Taを算出する。なお、測定対象温度Taの具体的な算出方法、補正値aおよび補正係数αの具体的な設定方法は、後述する。
また、メイン制御部20は、算出した測定対象温度Taと、この測定対象物の目標温度との差を用いて、温度制御信号を生成し、制御出力部52に出力する。温度制御信号は、算出した被検知体の温度と目標温度との差が0に近づくように、制御出力部52の出力を制御するための信号である。
通信部51は、例えば、通信用のインターフェースIC等からなる。通信部51は、メイン制御部20に接続されるとともに、外部の制御ネットワーク等に接続されている。通信部51は、例えば、メイン制御部20で算出された測定対象温度Taを、制御ネットワークを介して、他の制御機器、データベース等に送信する。
制御出力部52は、例えば、電力制御用のトランジスタ等によって構成されている。制御出力部52は、メイン制御部20に接続されるとともに、被検知体を加熱するヒータ等へ通電を制御する外部の既知の電力制御装置に接続されている。この制御出力部52を介した電力制御装置の制御によって、被検知体に対する温度調整が実現される。
通知部53は、例えば、LED、液晶表示パネル等によって構成されている。通知部53は、メイン制御部20に接続されている。通知部53は、メイン制御部20で算出された測定対象温度Ta、当該測定対象温度Taに応じた加熱状態の判定結果等を表示する。なお、加熱状態の判定は、例えば、メイン制御部20によって実行することができる。
電源供給部70は、電源用のバスライン等を介して、外部電源700に接続されている。電源供給部70は、外部電源700から電力の供給を受けて、それぞれの機能部に応じた電圧に変換し、電力を必要とする各機能部(図1に示す、太い点線で囲まれた部分)に供給する。
このような構成において、駆動によって熱を発生する部分が、温度調整装置10の発熱源110となる。例えば、図1の例では、発熱源110は、図1に示す細し点線で囲まれたハッチングの部分に相当し、メイン制御部20、通信部51、制御出力部52、および、電源供給部70を含む。
(各部の位置関係)
図2は、温度調整装置の各温度測定素子の位置関係を一例を示す図である。
図2に示すように、接続端子60は、温度調整装置10の筐体90における正面壁に取り付けられている。接続端子60には、熱電対600が接続されている。この接続端子60の位置の温度が端子温度Tcに対応し、熱電対600の先端で検知する温度が測定対象温度Taに対応する。
補償温度測定素子30は、接続端子60の近傍であって、筐体90における正面壁の外面に配置されている。なお、補償温度測定素子30は、接続端子60の近傍にあれば、筐体90の内部に配置されていてもよい。例えば、補償温度測定素子30は、正面壁の外面にあれば、周囲温度の測定用にも利用することができる。このような位置に配置された補償温度測定素子30で検知する温度が、冷接点補償温度Tbである。
内部温度測定素子31は、接続端子60の近傍であって、筐体90の内部に配置されている。この際、内部温度測定素子31は、補償温度測定素子30を比較して、発熱源110からの熱の影響が、接続端子60に近い位置に配置されている。言い換えれば、内部温度測定素子31は、内部温度の変化による測定温度の変化が、補償温度測定素子30の測定温度の変化よりも小さく、接続端子60の温度変化に近い位置に配置されている。例えば、図2に示すように、内部温度測定素子31は、筐体90の内部における基板900に配置され、同じく基板900に配置された発熱源110と接続端子60との間に配置されている。さらに、内部温度測定素子31は、発熱源110よりも接続端子60に近く、さらに好ましくは、内部温度測定素子31は、接続端子60までの距離が発熱源110までの距離よりも十分に短い位置に配置されている。このような位置に配置された内部温度測定素子31で検知する温度が、内部温度Tinである。
(測定対象温度Taの算出方法)
図3は、温度調整装置の各部の温度プロファイル例を示すグラフである。図3において、横軸は時刻であり、縦軸は温度である。時刻[0]は、温度調整装置10の起動タイミングであり、横軸の時刻は起動タイミングからの経過時間に対応する。
図3に示すように、温度調整装置10は、上述の発熱源110を有することによって、起動タイミングから徐々に内部温度が上昇し、所定時間後に略安定した温度となる。この温度が安定する期間が、安定状態である。起動タイミングから安定状態に至るまでが、入力安定化期間ttrである。
図3に示すように、安定状態では、端子温度Tcおよび冷接点補償温度Tbは、絶対値は異なるものの、温度プロファイルは略同じになる。言い換えれば、安定状態では、端子温度Tcおよび冷接点補償温度Tbとの差は、略一定である。
一方、図3に示すように、入力安定化期間ttrでは、端子温度Tcおよび冷接点補償温度Tbは、傾向が同じものの、温度の上昇率等の温度プロファイルが異なる。
ここで、上述の構成で、内部温度測定素子31を配置して、内部温度Tinを測定すると、図3に示すように、入力安定化期間および安定状態において、端子温度Tcと冷接点補償温度Tbとの間の温度プロファイルとなる。
温度調整装置10のメイン制御部20は、この関係を利用して、次に示すように、測定対象温度Taを算出する。
Ta=Tthc+Tb−a’ −(式1)
a’=a+((Tb−Tin)−b)×α −(式2)
ここで、補償前測定温度Tthc、冷接点補償温度Tb、および、内部温度Tinは、それぞれ上述のように実測値であり、上述の構成から取得できる。
aは、図3に示すように、温度調整装置10の内部発熱が飽和した後の状態(安定状態)での冷接点補償温度Tbsと端子温度Tcsとの差である。これらの温度は、予め実験的に取得できる。例えば、冷接点補償温度Tbsは、実際の温度測定および温度調整の起動の前に安定状態にすることで、補償温度測定素子30の出力から取得できる。端子温度Tcsは、実際の温度測定および温度調整の起動の前に、接続端子60に温度センサを設置して、安定状態にすることで、温度センサの出力から取得できる。
bは、図3に示すように、温度調整装置10の内部発熱が飽和した後の状態(安定状態)での冷接点補償温度Tbsと内部温度Tinsとの差である。これらの温度は、予め実験的に取得できる。例えば、冷接点補償温度Tbsは、aの場合と同様に取得できる。内部温度Tinsは、実際の温度測定および温度調整の起動の前に安定状態にすることで、内部温度測定素子31の出力から取得できる。
αは、起動後から安定状態までの温度変化に基づく補正係数である。補正係数αは、例えば、次に示す方法によって設定される。
温度調整装置10の内部発熱が一番小さい状態において測定した冷接点補償温度Tbminと、内部温度Tinminと、端子温度Tcminとから、補正係数決定用の定数amin、bminを算出する。具体的には、amin=Tbmin−Tcmin、bmin=Tbmin−Tinminの演算を行う。
次に、温度調整装置10を起動し、入力安定化期間を過ぎて安定状態になるまで、冷接点補償温度Tb、内部温度Tin、および、端子温度Tcをロギングする。
このロギングデータを次式に代入し、最小二乗法等のフィルタ処理を用いて、補正係数αを決定する。なお、a”は、ロギングした各時刻での冷接点補償温度Tbと端子温度Tcとの差(Tb−Tc)である。
a”=amin+((Tb−Tin)−bmin)×α −(式3)
このような補正係数αを設定し、上述補正値a’を用いることによって、安定化期間であっても、安定状態であっても、冷接点補償温度Tbと端子温度Tcとの差が測定対象温度Taの算出に与える誤差は、内部温度Tinによって抑制される。
したがって、温度調整装置10は、安定化期間であっても安定状態であっても、従来の構成および処理よりも、測定対象温度Taを精度良く算出できる。
これにより、温度調整装置10は、安定状態に入る前であっても、所定の温度精度を保証して、測定対象温度Taを測定できる。また、この測定対象温度Taを用いることによって、温度調整装置10は、安定状態に入る前であっても、所定の温度精度を保証して、温度調整を行うことができる。すなわち、温度調整装置10は、実質的な起動時間を、従来の構成および処理よりも早くできる。
また、上述の構成および処理では、簡易な四則演算を用いて、測定対象温度Taを算出できる。したがって、測定対象温度Taの算出を簡易な演算処理で実行でき、測定対象温度Taの算出の高速化等を容易に実現できる。
なお、上述の説明では、測定対象温度Taの算出を、複数の機能ブロックに分けて実行する態様を示したが、測定対象温度Taの算出は、図4に示すフローに示す処理を少なくとも有しいればよい。図4は、本発明の実施形態に係る温度調整方法のフローチャートである。
温度調整装置10は、補償前測定温度Tthcを取得する(S11)。温度調整装置10は、冷接点補償温度Tbを取得する(S12)。温度調整装置10は、内部温度Tinを取得する(S13)。温度調整装置10は、補償前測定温度Tthc、冷接点補償温度Tb、および、内部温度Tinを、上述の(式1)、(式2)に代入して、測定対象温度Taを算出する。
また、上述の説明では、補正係数αの設定フローを具体的に示していないが、例えば、次のフローに基づいて設定を行えばよい。図5は、補正係数の設定方法のフローチャートである。
温度調整装置10を、内部温度が低温で安定した状態に保持する(S101)。具体的には、温度調整装置10の発熱源110の発熱が一番小さな状態を維持することであり、電源供給部70の損失を一番小さくし、通信部51、および、制御出力部52を停止状態にする。例えば、この状態は、メイン制御部20における必要最小限の機能、すなわち、次に示す温度の測定機能のみを実行している状態である。
この低温安定状態において、温度調整装置10は、冷接点補償温度Tbminを取得し(S102)、内部温度Tinminを取得し(S103)を取得する。また、接続端子60の温度センサを取り付けて、端子温度Tcminを計測する(S104)。
温度調整装置10の電源をオンし(S105)、温度調整装置10を起動させる。ここでの起動とは、発熱源110が通常動作を開始し、温度調整装置10として通常機能を開始させる動作である。
この動作状態において、温度調整装置10は、冷接点補償温度Tbを取得し(S106)、内部温度Tinを取得し(S107)を取得する。また、接続端子60の温度センサを取り付けて、端子温度Tcを計測する(S108)。
これらステップS105、S107、S108の処理は、温度調整装置10の内部温度が安定するまで(安定状態になるまで)、所定の時間間隔で継続的に実行される(S109:NO)。すなわち、冷接点補償温度Tb、内部温度Tin、および、端子温度Tcは、安定状態になるまでロギングされる。
安定状態になると(S109:YES)、ロギングを終了し、上述の(式3)を用いて、補正係数αを算出する(S110)。
なお、上述の説明では、温度調整装置10の構成を示したが、上述の温度調整用の処理を行わない場合、例えば、制御出力部52を有さない構成の場合、温度測定装置としても利用できる。
また、補正係数αおよび補正式は、上述の係数および式に限るものではなく、冷接点補償温度Tbと端子温度Tcとの差が測定対象温度Taの算出に与える誤差を、内部温度Tinによって抑制するように設定された係数および式であれば、適用することができる。
10:温度調整装置
20:メイン制御部
30:補償温度測定素子
31:内部温度測定素子
41、42、43:温度検出信号生成部
51:通信部
52:制御出力部
53:通知部
54:記憶部
60:接続端子
70:電源供給部
90:筐体
110:発熱源
600:熱電対
700:外部電源
900:基板

Claims (4)

  1. 筐体における熱電対が接続される接続端子の近傍に配置された補償温度測定素子と、
    前記筐体における、前記接続端子の近傍であって、前記筐体の内部の熱による影響が前記補償温度測定素子と異なる位置に配置された内部温度測定素子と、
    前記補償温度測定素子が測定した冷接点補償温度と、前記内部温度測定素子が測定した内部温度と、を用いて、前記熱電対から前記接続端子を介して得られる測定電圧に基づく温度を補償して、前記熱電対による測定対象温度を算出する制御部と、を備え
    前記制御部は、前記測定電圧に基づく温度と、前記冷接点補償温度と、前記冷接点補償温度と前記内部温度との差から算出される補正値とを用いて、前記測定対象温度を算出し、
    前記補正値は、前記測定電圧に基づく温度と、前記冷接点補償温度と、前記内部温度と、の起動後の温度変化から算出される補正係数を含む、
    温度測定装置。
  2. 請求項1に記載の温度測定装置の各構成と、
    温度制御信号に基づいて、測定対象物に対する温度調整用の通電を制御する制御出力部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記測定対象温度に基づいて、前記温度制御信号を生成する、
    温度調整装置。
  3. 筐体における熱電対が接続される接続端子の近傍に配置された補償温度測定素子で冷接点補償温度を測定する第1処理と、
    前記筐体における、前記接続端子の近傍であって、前記筐体の内部の熱による影響が前記補償温度測定素子と異なる位置に配置された内部温度測定素子で内部温度を測定する第2処理と、
    前記冷接点補償温度と前記内部温度とを用いて、前記熱電対から前記接続端子を介して得られる測定電圧に基づく温度を補償して、前記熱電対による測定対象温度を算出する第3処理と、を有し
    前記第3処理は、前記測定電圧に基づく温度と、前記冷接点補償温度と、前記冷接点補償温度と前記内部温度との差から算出される補正値とを用いて、前記測定対象温度を算出する処理であり、
    前記補正値は、前記測定電圧に基づく温度と、前記冷接点補償温度と、前記内部温度と、の起動後の温度変化から算出される補正係数を含む、
    温度測定方法。
  4. 筐体における熱電対が接続される接続端子の近傍に配置された補償温度測定素子で冷接点補償温度を測定する第1処理と、
    前記筐体における、前記接続端子の近傍であって、前記筐体の内部の熱による影響が前記補償温度測定素子と異なる位置に配置された内部温度測定素子で内部温度を測定する第2処理と、
    前記冷接点補償温度と前記内部温度とを用いて、前記熱電対から前記接続端子を介して得られる測定電圧に基づく温度を補償して、前記熱電対による測定対象温度を算出する第3処理と、を、演算処理装置に実行させ
    前記第3処理は、前記測定電圧に基づく温度と、前記冷接点補償温度と、前記冷接点補償温度と前記内部温度との差から算出される補正値とを用いて、前記測定対象温度を算出する処理であり、
    前記補正値は、前記測定電圧に基づく温度と、前記冷接点補償温度と、前記内部温度と、の起動後の温度変化から算出される補正係数を含む、
    温度測定プログラム。
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