JP4999637B2 - 温度検出装置および温度調節計 - Google Patents

温度検出装置および温度調節計 Download PDF

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Description

この発明は、温度調節計等に用いられる温度検出装置および温度調節計に関するものである。
一般の温度調節計は、温度検出装置および制御装置を備えている。温度検出装置は、制御対象の近傍に設置された温度センサ(熱電対、サーミスタ等)から温度信号を得て、この温度信号に基づき温度検出値を算出して出力する(例えば、特許文献1)。制御装置は、予め設定されている温度設定値と温度検出装置からの温度検出値とを比較し、その偏差に応じた操作量を、操作対象である熱源(電気ヒータ等)に対して出力する。その結果、制御対象の温度が設定温度近くに保たれる。なお、制御対象と操作対象とが同一の場合もある。
温度検出装置および制御装置は、具体的には、CPU、メモリ、その他電気部品をプリント基板に搭載した電子回路によって実現される。そして温度調節計は、このような電子回路(温度検出装置および制御装置)と、外部の商用電源から受けた電力を調整して電子回路に与える電源装置と、電子回路と外部との電気信号の入出力インターフェース(端子台、コネクタ等)とを、ひとつのケースに収容したものである。なお、操作者が設定値を入力したり、温度検出値を確認したりするためのインターフェース(入力ボタン、数値表示器等)が同じケースに収容されているものもある。
温度検出装置を構成する電子回路は、温度によりその性能に影響を受けることがあるので、なるべくケース内部の温度分布を安定化することが望ましい。電子回路自身が電力を消費して発熱源となるため、ケース内での熱伝達(輻射、伝導、対流)を考慮した部品配置や排熱孔の設置がなされる。特に対流は温度による空気の比重の差に起因して生じるので、対流による熱伝達の影響を安定化するためには、重力方向に対するケースの姿勢を常に一定に保つ必要がある。したがって、ケースの取付け姿勢は、温度調節計の製品仕様の一項目として定められている。
しかしながら、近年、生産設備の小型化が進められており、計器の設置場所が極めて限られているため、温度調節計の製品仕様に定められた取付け姿勢で設置すると、狭い空間に多数の温度調節計を設置できなかったり、そのケースの一面に設けられた端子台への結線作業が困難となったりする場合が生じる。このような設置場所の制約上、あるいは、計装の都合上ユーザが作業しやすいよう、または、ケース外表面に設けられた操作面の表示が見やすいように、温度調節計が所定外の取付け姿勢で設置されてしまうことがあった。しかし、製品仕様に定められた以外の姿勢で設置された温度調節計を用いた場合には、ケース内において想定外の熱伝達状態が生じるため、電子回路が影響を受けて温度検出装置から出力される温度検出値に誤差の生じることがあった。また、その温度検出値を用いて温度制御を行うために、温度調節の精度が低くなるという問題があった。
特開2002−286556号公報
従来の温度検出装置または温度調節計は以上のように構成されているので、所定外の取付け姿勢で設置された場合、温度検出値に誤差が生じてしまうという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ケースの設置傾斜角度に起因する温度検出値の誤差を小さくできる温度検出装置および温度調節計を得ることを目的とする。
この発明に係る温度検出装置は、ケースの設置される傾斜角度に応じた補正値を用いて補正された温度検出値を出力する温度演算部を備えるようにしたものである。
この発明に係る温度検出装置は、補正値が予め記録された設置傾斜角度に対応した複数の補正値を用いて算出した予測補正値であるようにしたものである。
この発明に係る温度検出装置は、補正値に時間経過に応じて目標値に近づき、かつ、定常状態には当該目標値に一致する経過時間補正値を用いるようにしたものである。
この発明に係る温度検出装置は、目標値が予め記録された設置傾斜角度に対応した複数の補正値を用いて算出した予測補正値であるようにしたものである。
この発明に係る温度検出装置は、温度センサとして熱電対を用いるようにしたものである。
この発明に係る温度調節計は、上述した温度検出装置と、この温度検出装置から出力される温度検出値が温度設定値に一致するように制御対象を制御する制御部を備えるようにしたものである。
この発明によれば、設置される傾斜角度に応じた補正値を用いて、温度検出値を補正する温度演算部を備えるようにしたので、取付け姿勢に起因する温度検出値の誤差を小さくできる温度検出装置および温度調節計を提供することができるという効果がある。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る温度調節計の斜視図である。重力方向をz軸としたxyz軸からなる直交座標を用いて方向を規定する。温度調節計は、外観がほぼ直方体をなすケース1、ケース1のz軸に垂直な2つの面(以下、上面・下面という)に設けられた放熱用の開口溝2、ケース1の内部に配置された回路基板3、ケース1の前面に配設され回路基板3と電気的に接触する端子4(以下、複数の端子をまとめて端子台4ともいう)、回路基板3の側端部に配設され端子4周辺の温度を測定する補償用温度センサ5、ケース1前面に設けられ、上位装置(例えばパソコン)と温度調節計との間で通信を行うためのコネクタ6を備えている。温度調節計は、ケース1のy軸に垂直な面の1つ(以下、背面という)がレール7に固定されることで計装される。なお、ケース1のx軸に平行な2つの面を側面という。補償用温度センサ5は、ケース1内の一箇所(端子4近傍)に配設したが、複数箇所(端子台4近傍および回路基板3)に配置して各部位の温度を測定してもよい。補償用温度センサ5の数量および位置は、実験やシミュレーションによって決めることができる。
図1に示す状態で設置された温度調節計は、設置傾斜角度0度であり、ケース1の端子台4の配設された面(以下、前面という)が上記背面に平行に設置されている。以下の実施の形態においては、ケース1を設置傾斜角度0度の状態からx軸まわりに回転させて、前面を上向きにして設置した状態を設置傾斜角度90度とする。
図2は、この発明の実施の形態1に係る温度調節計の構成を示すブロック図である。温度調節計は、入力インターフェイスである端子台4aおよびコネクタ6a、補償用温度センサ5、安定化電源8、温度検出部9、制御部10、出力インターフェイスである端子台4bおよびコネクタ6bを備えている。温度検出部9および制御部10はマイクロコンピュータおよびそのプログラムによって実現される。安定化電源8は、商用電源22から電力供給を受け、温度検出部9および制御部10の各電子回路に安定した電力を供給している。
設定手段20は、パソコン、携帯端末等の上位装置であり、入力用キーボードおよび表示画面(図示せず)を備えている。この設定手段20とコネクタ部6とは、通信ケーブル等で着脱自在に接続される。ユーザは、この設定手段20を用いて、補正値、温度制御対象の設定温度(以下、温度設定値という)、設置傾斜角度等を入力、設定する。設定手段20に入力された補正値は、コネクタ6aを介して温度検出部9へ出力される。また、温度設定値が、制御部10へ出力される。
補償用温度センサ5は、端子台4周辺の温度を測定し、その温度を補償信号として温度検出部9へ出力する。検出用温度センサ21は、温度制御対象(図示しない)周辺に配設され、温度測定を行う。測定した温度は、温度信号として、端子台4aを介して温度検出部9へ出力される。
温度検出部9は、補正値記憶部11および温度演算部12を有する電子回路である。補正値記憶部11は、設定手段20で入力された補正値を記録し、保持する。温度演算部12は、検出用温度センサ21から出力される温度信号を、補償用温度センサ5から出力される補償信号および補正値記憶部11が記録している補正値を用いて補正し、温度検出値として制御部10へ出力する。以下、本実施の形態では、検出用温度センサ21として熱電対を用いた場合を説明する。
電子回路である制御部10は、温度検出値と設定値との偏差を無くすように温度制御のための操作信号を出力する。この操作信号は、端子台4bおよびコネクタ6bを介してそれぞれ外部へ出力される。端子台4bまたはコネクタ6bは温度調節対象の温度を制御する各種操作機器(例えばヒータ)と接続されており、この各種操作機器が操作信号に応じて動作する。
なお、温度調節計から制御部10を除いた構成とした場合、温度調節計を独立した温度検出装置として構成できる。この場合には、温度検出部9から出力される温度検出値が、制御部10を介さず、直接、端子台4bおよびコネクタ6bを介してそれぞれ外部へ出力される(図2、二点鎖線参照)。
次に、補正値の求め方について説明する。図2において、端子台4aに熱電対21が接続された温度調節計を、設置傾斜角度0度の状態に設置する。なお、熱電対21の測温接点は恒温槽内に置かれており、一定温度に保たれているものとする。また、温度調節計は室温(例えば25℃)環境に置かれている。この際に熱電対から出力される熱起電力(すなわち温度信号)と、補償用温度センサ5から出力される補償信号とが、温度検出部9に入力される。すると、温度演算部12は補償信号(すなわち端子台4近傍の温度)に基づいて温度信号を冷接点温度補償し、温度検出値(以下、測定温度ともいう)としてコネクタ6bを介して外部へ出力する。
ここでは、設置傾斜角度0度の場合と同様に、温度調節計を設置傾斜角度45度および90度の状態にそれぞれ設置した場合の測定温度の値を求めた。
補償用温度センサ5が出力する補償信号に基づいて熱電対の温度信号を冷接点温度補償する方法は、周知の技術を用いれば良いので、ここでの説明は省略する。
図3は、設置傾斜角度0度、45度、90度の状態にそれぞれ設置した場合の測定温度結果のグラフである。図3において、縦軸は温度、横軸は時刻をそれぞれ示す。時刻略200秒の時点で、設置傾斜角度0度、45度、90度の状態に設置されたそれぞれの温度調節計に商用電源22からの電力供給を開始し、各温度調節計を作動させる。すると、設置傾斜角度90度での測定温度100、45度での測定温度101、0度での測定温度102はそれぞれ徐々に上昇していき、定常状態となる。この曲線の傾きは、設置傾斜角度に応じた端子台周辺温度、または温度調節計内部の回路基板に実装された電子部品の配置や種類等によって異なるが、同じ設計の温度調節計であれば傾きによる測定温度の定常状態における誤差はほぼ同じになり、量産された各個体によるバラツキは十分に小さい。
本実施の形態1においては、時刻略1300秒の時点で測定温度100、101、102が定常状態となったと判断した。時刻略1300秒の時点で、設置傾斜角度0度での測定温度102と設置傾斜角度90度での測定温度100との差は1.30℃であった。他方、設置傾斜角度0度の測定温度102と45度の測定温度101との差は0.65℃であった。
従って、設置傾斜角度0度に対応する補正値は0℃、45度に対応する補正値は0.65℃、90度に対応する補正値は1.30℃となる。設置傾斜角度0度に対応する測定温度を補正値設定のための基準値としたのは、本実施の形態1による温度調節計の設計時の設置傾斜角度が0度であることによる。
ユーザは、温度調節計を設置する際の傾斜角度に応じた補正値を選択し、設定手段20を用いてその補正値を入力、設定すればよい。例えば、90度の設置傾斜角度で温度調節計を計装する場合には、ユーザはその傾斜角度に応じた補正値である1.30℃を入力する。
なお、温度調節計の電源投入時刻から定常状態となるまでの時刻、または、設置傾斜角度0度、45度、90度の状態に傾けた時刻から定常状態となるまでの時刻を過渡期と呼び、過渡期の一次遅れ曲線で表される測定温度を過渡状態と呼ぶこととする。
次に、温度調節計による温度測定処理について説明する。以下では、温度調節計は設置傾斜角度90度の状態で設置されているものとする。また、温度制御対象周辺に熱電対の測温部が配設され、測温部と逆側の端部は、端子台4に接続されているものとする。
温度調節計が設置傾斜角度90度で計装され、設定手段20から通信ケーブルおよびコネクタ6aを介して、温度検出部9へ補正値(1.30℃)が入力されると、その値が補正値記憶部11に記録される。
熱電対から出力される温度信号が、端子台4aを介して温度検出部9へ入力される。また、補償用温度センサ5から出力される補償信号も、温度検出部9へ入力される。すると、温度演算部12が補償信号に基づいて温度信号を冷接点補償する。さらに、温度演算部12は冷接点補償された温度の値から、補正値記憶部11に記録されている補正値1.30℃を減じて、補正を行う。これにより、設置傾斜角度を90度にした影響によって温度調節対象の実際の温度と比して1.30℃高い値となっていた温度測定誤差を解消して、正しい測定温度を出力できる。
制御部10は、測定温度を、内部メモリ(図示せず)に記録されている設定値に一致させるように操作信号を端子台4bおよびコネクタ6bを介してそれぞれ外部へ出力する。制御部10は、設置傾斜角度に起因する温度測定誤差を解消した測定温度に基づき温度調節を行うため、設置傾斜角度に起因する操作信号の誤差を解消できる。従って、温度調節計は設置傾斜角度に関わらず高精度に温度調節ができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、設置傾斜角度に応じた補正値を用いて補正された測定温度を出力する温度検出部9を備えるようにしたので、安定化電源、回路基板上の部品等の発熱、およびこれらの発熱による端子台の温度変化が原因となって起きる、設置傾斜角度に起因した測定温度の誤差を解消できる温度検出装置を提供することができる。
また、この実施の形態1によれば、コネクタ6を介して補正値を外部から受け付けるようにしたので、温度調節計内部で設置傾斜角度を検出する必要がなく、従って、設置傾斜角度を検出するための部品点数を増やすことなく、温度調節計が設置された傾斜角度に応じた補正値を得ることができる。
この実施の形態1によれば、設置傾斜角度に応じた補正値を受け付けるコネクタ6と、その補正値を記録する補正値記憶部11と、測定温度を補正値記憶部11に記録された補正値を用いて補正し、測定温度として出力する温度演算部12と、測定温度に応じて所定の処理を行い、温度制御のための操作信号を出力する制御部10と、測定温度および操作信号を外部出力する端子台4およびコネクタ6とを備えるようにしたので、ユーザ任意の傾斜角度で設置しても高精度に温度調節ができる温度調節計を提供することができる。
また、ユーザの任意の傾斜角度で設置できるため、計装上はスペースを有効利用でき、より狭い空間に多くの温度調節計を設置することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、ユーザが設定手段20を用いて設置傾斜角度に応じた補正値を入力する構成としたが、本実施の形態2では、補正値記憶部11に設置傾斜角度に応じた補正値の対応表を予め記録させておき、ユーザは設定手段20を用いて設置傾斜角度を入力する構成とする。
図4は、この発明の実施の形態2に係る温度調節計を構成する温度検出部9aを示すブロック図である。以下、図2の温度検出部9以外の構成を援用して説明する。
この発明の実施の形態2による温度調節計は、上記実施の形態1の温度検出部9に代えて、温度検出部9aを設けるようにしたものである。この温度検出部9aは、補正値記憶部11a、温度演算部12、補正値選択部13を備える。
補正値記憶部11aは、各設置傾斜角度に対応した補正値を予め記録している。本実施の形態2では、設置傾斜角度0度、45度、90度に対応する補正値0℃、0.65℃、1.30℃を予め記録していることとする。
補正値選択部13は、補正値記憶部11aに記録された補正値の中から設定手段20により入力された設置傾斜角度に対応した補正値を選択する。温度演算部12は、検出用温度センサ21から出力される温度信号を、補償用温度センサ5から出力される補償信号に基づいて補償する。さらに、補償された温度信号を、補正値選択部13で選択された補正値を用いて補正し、測定温度として出力する。
次に、温度調節計による温度処理について説明する。温度調節計が設置傾斜角度90度で計装され、設定手段20から通信ケーブルおよびコネクタ6aを介して、温度検出部9aへ90度の値が入力されると、補正値選択部13は補正値記憶部11aを参照して、予め記録されている設置傾斜角度90度に対応する補正値1.30℃を選択する。
温度調節計が計装された傾斜角度に対応する補正値が予め記録されていない場合、補正値選択部13は補正値記憶部11aを参照して、その傾斜角度に最も近い設置傾斜角度に対応する補正値を選択する。この後の処理は実施の形態1と同様であるので省略する。
本実施の形態2では、温度調節計の設置傾斜角度が90度の場合を用いて説明したが、設置傾斜角度が45度の場合も同様に、設置傾斜角度に対応する補正値を用いて測定温度を求めればよい。
なお、本実施の形態2では、補正値記憶部11aに予め記録させる補正値は設置傾斜角度0度、45度、90度に対応する3種類であったが、ユーザが設置する設置傾斜角度をこの3種類以外にも想定した場合には、多数の補正値を記録させてもよい。
以上のように、この実施の形態2によれば、設置傾斜角度に応じた補正値を用いて補正した測定温度を出力する温度検出部9aを備えるようにしたので、安定化電源、回路基板上の部品等の発熱、およびこれらの発熱による端子台の温度変化が原因となって起きる、設置傾斜角度に起因した測定温度の誤差を解消できる温度検出装置を提供することができる。
また、この実施の形態2によれば、コネクタ6を介して設置傾斜角度の値を外部から受け付けるようにしたので、温度調節計内部で設置傾斜角度を検出する必要がなく、従って、設置傾斜角度を検出するための部品点数を増やすことなく、温度調節計が設置された傾斜角度の値を得ることができる。
この実施の形態2によれば、設置傾斜角度の値を受け付けるコネクタ6と、各設置傾斜角度に対応した補正値を予め記録している補正値記憶部11aと、補正値記憶部11aに記録された補正値の中から設置傾斜角度に対応した補正値を選択する補正値選択部13と、測定温度を補正値選択部13で選択された補正値を用いて補正した測定温度を出力する温度演算部12と、測定温度に応じて所定の処理を行い、温度制御のための操作信号を出力する制御部10と、操作信号を外部出力する端子台4およびコネクタ6とを備えるようにしたので、ユーザ任意の傾斜角度で設置しても高精度に温度調節ができる温度調節計を提供することができる。
実施の形態3.
温度調節計は、一度計装されれば、その後頻繁に移動する必要はないため、通常は測定温度が定常状態を維持する。そのため、上記実施の形態2のように、測定温度から所定の設置傾斜角度に応じた補正値を減じて測定温度を求めれば、温度調節対象の温度調節の誤差は運用上問題になるほど大きくない。
しかし、使用中の温度調節計の電源の再投入、設置傾斜角度変更等により、検出用温度センサ21からの温度信号が過渡状態になった場合、所定の設置傾斜角度に応じた補正値を減じて測定温度を求めると、過渡期の測定誤差がかえって大きくなり、高精度に温度調節できない場合が考えられる。このような測定誤差を小さくするために、以下の構成を用いることとする。
図5は、この発明の実施の形態3に係る温度調節計を構成する温度検出部9bを示すブロック図である。以下、図2の温度検出部9以外の構成を援用して説明する。
この発明の実施の形態3による温度調節計は、上記実施の形態2の温度検出部9aにおける温度演算部12と補正値選択部13との間に一次遅れフィルタ部14を設けるようにしたものである。この一次遅れフィルタ部14は、補正値選択部13から出力された補正値を用いて、この補正値を定常状態の出力値(目標値)として、時間経過に応じて徐々にこの補正値に近づく値を求め、この値を一時遅れ補正値(経過時間補正値)として温度演算部12へ出力する。
この定常状態とは、補正値選択部13から出力される補正値と一次遅れフィルタ部14から出力される一次遅れ補正値とが一致する状態である。
以下では、補正値記憶部11aには設置傾斜角度90度に対応する補正値1.30℃が記録されていることとする。また、温度調節計に接続する熱電対の時定数を、設定手段20を用いた通信等により、予め温度調節計の内部メモリ(図示せず)に記録しておくこととする。
図3に示す時刻略200秒の時点で、設置傾斜角度90度の状態で設置された温度調節計の電源を投入する。設定手段20から温度検出部9へ設置傾斜角度90度の値が入力されると、補正値選択部13は補正値記憶部11aを参照して、予め記録されている設置傾斜角度90度に対応する補正値1.30℃を選択する。
一次遅れフィルタ部14は、内部メモリに記録されている熱電対の時定数を用いて一次遅れ演算を行い、補正値選択部13により出力された補正値をフィルタ処理する。一次遅れフィルタ部14は、フィルタ処理した補正値である一次遅れ補正値を、温度演算部12へ出力する。一次遅れ演算方法は、周知の技術を用いれば良いので、ここでの説明は省略する。本実施の形態3では、電源投入から200秒の時点で定常状態における補正値の略50%の補正量、500秒の時点で略75%の補正量となるようなフィルタ処理が行われる。
温度演算部12は、補償された測定温度の値から、一次遅れフィルタ部14によって出力された一次遅れ補正値を減じる。減じた値は、測定温度として制御部10へ出力される。
設置傾斜角度90度の状態に設置された温度調節計において、温度演算部12から出力された測定温度103を図3に示す。図3に示す温度調節計の電源を投入した時刻略200秒から定常状態となる時刻略1300秒までの過渡期において、設置傾斜角度90度での測定温度103は、設計時に想定された設置傾斜角度である設置傾斜角度0度での測定温度102と比較して、ほぼ同曲線を描いており、設置傾斜角度による温度測定誤差を小さくできたことが分かる。なお、本実施の形態3による補正を行わない場合、設置傾斜角度90度の状態に設置された温度調節計は、測定温度100の値を示し、設置傾斜角度による温度測定誤差が生じてしまう。従って、このフィルタ処理により、温度調節計の電源を投入した直後の過渡期における測定温度の誤差を補正することができる。
温度演算部12によって一次遅れ補正された測定温度は、制御部10に出力される。
なお、本実施の形態3では、フィルタ処理に一次遅れフィルタを用いたが、検出用温度センサ21の特性に合わせて異なる係数およびフィルタを用いてもよく、さらに、時間経過に応じた補正値の算出に用いる手段はフィルタに限らない。
また、本実施の形態3では、電源投入直後の測定温度の過渡期における測定誤差を補正する構成であったが、使用中の温度調節計の設置傾斜角度変更に起因した測定温度の過渡期における測定誤差を補正する構成であってもよい。
なお、温度調節計は、電源を切った直後から回路基板および端子台周辺等の温度が下がり始め、その温度は温度調節計が設置された周囲温度に到達すると定常状態となる。そのため、定常状態になる前に温度調節計の電源を再投入した場合には、温度センサの測定温度は、回路基板および端子台周辺等の余熱により誤差を生じる。この誤差を解消するために、例えば、一次遅れフィルタ部14が、電源切断から再投入までの時間に応じて補正量を調整するフィルタ処理を行えばよい。具体的には、電源を切断した時点からの経過時間に応じた測定温度、つまり誤差を予め記録しておき、一次遅れフィルタ部14が、経過時間に応じた誤差を補正値から減じ、減じた補正値をフィルタ処理すればよい。経過時間の測定には、例えば、温度調節計にタイマを内蔵させる、またはネットワークによって接続された上位装置から時刻を取得すればよい。
以上のように、この実施の形態3によれば、上記実施の形態2の温度演算部12と補正値選択部13との間に一次遅れフィルタ部14を設けるようにしたので、過渡期における測定温度の誤差を小さくすることができる。
また、この実施の形態3によれば、一次遅れフィルタ部14による一次遅れ演算はソフトウエアで実現できるため、温度調節計内部の部品点数を新たに増やすことなく、過渡期の測定温度を高精度に補正できる。
なお、この発明の実施の形態3は、上述の実施の形態1に適用することができる。即ち、実施の形態3の一次遅れフィルタ部14を、上述の実施の形態1の補正値記憶部11と温度演算部12の間に設ける構成である。この構成であっても、過渡期における測定温度の誤差を小さくすることができる。
実施の形態4.
上述の実施の形態3では、温度調節計の設置傾斜角度に対応する補正値を予め記録させておく構成とした。そのため、予め記録させた設置傾斜角度以外で温度調節計を設置する場合には、設置傾斜角度に起因する測定温度の誤差が大きくなる場合が考えられる。このような測定温度の誤差を小さくするために、以下の構成を用いることとする。
図6は、この発明の実施の形態4に係る温度調節計を構成する温度検出部9cを示すブロック図である。以下、図2の温度検出部9以外の構成を援用して説明する。
この発明の実施の形態4による温度調節計は、上記実施の形態2の設定手段20で指定された設置傾斜角度に対応する補正値が、補正値記憶部11aに予め記録されていない場合に、予め記録された設置傾斜角度に対応した補正値のうち2つの補正値を用いて補間した予測補正値を算出する予測補正値演算部15を設けるようにしたものである。
以下では、温度調節計は、設置傾斜角度45度で設置することとする。補正値記憶部11aには設置傾斜角度90度に対応する補正値1.30℃および0度に対応する補正値0℃がそれぞれ記録されていることとする。また、温度調節計に接続する熱電対の時定数を、設定手段20を用いた通信等により、予め温度調節計の内部メモリ(図示せず)に記録しておくこととする。
図7は、この実施の形態4に係る温度調節計において、設置傾斜角度と測定温度との関係を示す図である。図7において、縦軸は温度、横軸は時刻をそれぞれ示す。測定温度100、101、102は、それぞれ設置傾斜角度90度、45度、0度の状態に設置した温度調節計で測定された測定温度を示す。
図7に示す時刻略200秒の時点で、設置傾斜角度45度の状態で設置された温度調節計の電源を投入する。
図6に示す補正値選択部13aは、設定手段20から入力された設置傾斜角度45度に対応する補正値を補正値記憶部11aから選択しようとするが、設置傾斜角度45度に対応する補正値は補正値記憶部11aに予め記録されていない。その場合、補正値選択部13aは、予測補正値演算部15において算出された予測補正値を選択し、一次遅れフィルタ部14へ出力する。
予測補正値演算部15は、設置される傾斜角度とその傾斜角度に応じた補正値を複数組用いて、これらの傾斜角度以外の傾斜角度に応じた補正値を下記式(1)に従って求め、求めた補正値を予測補正値として出力する。
int=(Tn1−Tn2)・An/(An1−An2) (1)
ここで、Anは求めたい予測補正値に対応する設置傾斜角度、An1およびAn2は予め記録された補正値に対応する設置傾斜角度、Tn1およびTn2はAn1およびAn2にそれぞれ対応する補正値、Tintは予測補正値である。
本実施の形態4による温度調節計は、設置傾斜角度45度で設置されている。補正値記憶部11aに予め記録された設置傾斜角度と対応する補正値は、90度に対応する1.30℃および0度に対応する0℃である。予測補正値演算部15は、これらの値を補正値記憶部11aから入手し、式(1)に代入して、予測補正値を算出する。Anは45度、An1およびAn2はそれぞれ90度および0度、Tn1およびTn2はそれぞれ1.30℃および0℃であり、ここで算出された予測補正値Tintは、0.65℃である。
予め記録された設置傾斜角度に対応する補正値が3つ以上ある場合には、求めたい予測補正値に対応する設置傾斜角度に最も近い2つの補正値を用いて予測補正値を算出すればよい。
一次遅れフィルタ部14は、内部メモリに記録されている熱電対の時定数を用いて一次遅れ演算を行い、補正値選択部13aにより出力された予測補正値をフィルタ処理する。一次遅れフィルタ部14は、時間経過に応じて予測補正値(目標値)に近づき、定常状態には予測補正値に一致するような一次遅れ補正値を算出し、温度演算部12へ出力する。
温度演算部12は、補償された温度信号の値から、一次遅れフィルタ部14によって出力された一次遅れ補正値を減じ測定温度として制御部10へ出力する。
設置傾斜角度90度および0度の補正値を用いて補間した設置傾斜角度45度の予測補正値0.65℃から求めた予測温度104を図7に示す。予測温度104は、設置傾斜角度45度の測定温度101と比較して、ほぼ同曲線を描いている。
従って、温度演算部12で補正された測定温度は、図3に示す測定温度103と似た曲線を描くため、補正値を予め記憶していない設置傾斜角度で設置しても、予測補正値演算部15を備えることにより、測定温度の誤差を小さくすることができる。
なお、この実施の形態4では、設置傾斜角度に比例して測定温度の誤差が大きくなるという前提で、予測補正値演算部15が補間式(1)を用いて予測補正値を算出する構成としたが、温度調節計の回路基板の温度変化特性や検出用温度センサの特性に合う補間式を用いて予測補正値を算出する構成であってもよい。
また、この実施の形態4では、補間式(1)で用いる2つの補正値に、予測補正値に対応する設置傾斜角度(45度)を間に含む設置傾斜角度(0度および90度)を用いて説明したが、予測補正値に対応する設置傾斜角度(45度)を間に含まない設置傾斜角度(例えば60度および90度)に対応する2つの補正値を用いて算出してもよい。
また、この実施の形態4では、2つの補正値を用いて予測補正値を算出する構成であったが、3つ以上の補正値を用いて予測補正値を算出する構成であってもよい。
この実施の形態4では、フィルタ処理に一次遅れフィルタを用いたが、検出用温度センサ21の特性に合わせて異なる係数およびフィルタを用いてもよく、さらに、時間経過に応じた補正値の算出に用いる手段であればフィルタに限らない。
以上のように、この実施の形態4によれば、上記実施の形態1の設定手段20で入力された設置傾斜角度に対応する補正値が、補正値記憶部11aに予め記録されていない場合、求めたい予測補正値に対応する設置傾斜角度に最も近い2つの補正値を用いて補間した予測補正値を算出する予測補正値演算部15を設けるようにしたので、予め補正値が設定されていないようなユーザの任意の設置傾斜角度で設置しても、設置傾斜角度に応じた補正値を求めることができる。
また、この実施の形態4によれば、予測補正値演算部15を設けるようにしたので、補正値記憶部11aに予め記録させる補正値の数を最小限にすることができる。
また、予測補正値演算部15による予測補正値算出はソフトウエアで実現できるため、温度調節計内部の部品点数を新たに増やすことなく、ユーザの任意の傾斜角度で設置しても、設置傾斜角度に起因する誤差を小さくすることができる。
また、この実施の形態4によれば、温度演算部12と補正値選択部13aとの間に一次遅れフィルタ部14を設けるようにしたので、過渡期における測定温度の誤差を小さくすることができる。
なお、この発明の実施の形態4は、上述の実施の形態2に適用することができる。即ち、実施の形態4において、補正値選択部13aで選択された補正値をそのまま温度演算部12に入力する、つまり、一次遅れフィルタ部14を除く構成と同等である。
この構成であっても、ユーザ任意の設置傾斜角度に起因する測定温度の誤差を解消できる温度検出装置を提供することができる。さらに、ユーザ任意の傾斜角度で設置しても高精度に温度調節ができる温度調節計を提供することができる。
上述したこの発明の実施の形態1−4による温度調節計は、設置傾斜角度0度の状態からx軸まわりに回転させて、端子台4の配設されたケース1前面を上向きにする傾斜角度を想定した構成であったが、ケース1側面を上向きにする、つまり横倒しにするy軸まわりの傾斜角度を想定する構成であってもよい。すなわち、x軸およびy軸回りの設置角度の関数として、各種の補正値を定めることも可能である。
また、この発明の実施の形態1−4による温度調節計は、検出用温度センサとして熱電対を用いるようにしたので、設置傾斜角度に応じた、端子台および補償用温度センサの温度変化に起因する測定温度の誤差を解消でき、ユーザ任意の傾斜角度で設置しても高精度に温度調節ができる温度調節計を提供することができる。
また、この発明の実施の形態1−4による温度調節計は、補償用温度センサと検出用温度センサとを1つずつ用いる構成であったが、それぞれを複数ずつ用いる構成であってもよいし、1つの補償用温度センサに複数の検出用温度センサを組み合わせて用いる構成であってもよいし、あるいは複数の補償用温度センサに1つの検出用温度センサを組み合わせて用いる構成であってもよい。
なお、この発明の実施の形態1−4による温度調節計は、検出用温度センサに熱電対を用いる構成であったが、これに限定されるものではない。ただし、端子台周辺温度、または温度調節計内部の回路基板に実装された電子部品の配置や種類等に影響を受ける検出用温度センサを用いる構成である場合に特に大きな効果を有する。
また、この発明の実施の形態1−4による温度調節計は、検出用温度センサから出力される温度信号を補償用温度センサから出力される補償信号に基づき補償した後に、設置傾斜角度に応じた補正値を用いた補正を行う構成であったが、補償信号に対して設置傾斜角度に応じた補正値を用いた補正を行う構成であってもよい。具体的には、温度演算部9が、補正値選択部13aで選択された補正値を用いて補償用温度センサ5からの補償信号を補正した後に、この補正された補償信号に基づいて検出用温度センサ21からの温度信号を補償して、これを測定温度として制御部へ出力する構成となる。なお、補償信号に対する補正値は、実施の形態1と同様に、実験によって求めればよい。
この構成であっても、ユーザ任意の設置傾斜角度に起因する測定温度の誤差を解消できる温度検出装置を提供することができる。さらに、ユーザ任意の傾斜角度で設置しても高精度に温度調節ができる温度調節計を提供することができる。
また、この発明の実施の形態1−4による温度調節計は、検出用温度センサから出力される温度信号を補償用温度センサから出力される補償信号に基づき補償した後に、設置傾斜角度に応じた補正値を用いた補正を行う構成であったが、温度信号に対して設置傾斜角度に応じた補正値を用いた補正を行う構成であってもよい。具体的には、温度演算部9が、補正値選択部13aで選択された補正値を用いて検出用温度センサ21からの温度信号を補正した後に、この補正された温度信号を補償用温度センサ5からの補償信号を用いて補償し、これを測定温度として制御部へ出力する構成となる。なお、温度信号に対する補正値は、実施の形態1と同様に、実験によって求めればよい。
この構成であっても、ユーザ任意の設置傾斜角度に起因する測定温度の誤差を解消できる温度検出装置を提供することができる。さらに、ユーザ任意の傾斜角度で設置しても高精度に温度調節ができる温度調節計を提供することができる。
また、この発明の実施の形態1−4による温度調節計は、設定手段を温度調節計内部に設けないモジュールタイプであったが、設定手段の代替手段としてケース表面に設定入力キーおよび表示器が設けられたコンソールタイプであってもよい。コンソールタイプの場合、ユーザは設定入力キーを操作して、補正値、設置傾斜角度、設定温度等を入力、設定すればよい。
また、この発明の実施の形態2−4による温度調節計は、設定手段からの設置傾斜角度の出力に代えて、傾斜を検出するセンサを内蔵し、そのセンサの検出値を設置傾斜角度として温度検出部へ出力する構成であってもよい。あるいは、複数の温度センサを内蔵し、それらセンサの温度検出値間の差と設置傾斜角度との対応関係を予め算出して温度調節計に記録させておき、温度検出値間の差から換算した設置傾斜角度を温度検出部9へ出力する構成であってもよい。
傾斜を検出するセンサおよび複数の温度センサを用いる場合、ユーザが上位装置を逐次接続して設置傾斜角度を温度調節計に入力するという操作負担を軽減できる効果がある。
この発明の実施の形態1に係る温度調節計の斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る温度調節計の構成を示すブロック図である。 温度調節計の設置傾斜角度と測定温度との関係を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る温度調節計を構成する温度検出部9aを示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る温度調節計を構成する温度検出部9bを示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る温度調節計を構成する温度検出部9cを示すブロック図である。 温度調節計の設置傾斜角度と測定温度との関係を示す図である。
符号の説明
1 ケース
2 開口溝
3 回路基板
4、4a、4b 端子台(端子)
5 補償用温度センサ
6、6a、6b コネクタ
7 レール
8 安定化電源
9、9a、9b、9c 温度検出部
10 制御部
11、11a 補正値記憶部
12 温度演算部
13、13a 補正値選択部
14 一次遅れフィルタ部
15 予測補正値演算部
20 設定手段
21 検出用温度センサ
22 商用電源
100 設置傾斜角度90度での測定温度
101 設置傾斜角度45度での測定温度
102 設置傾斜角度0度での測定温度
103 設置傾斜角度90度での補正された測定温度
104 予測補正値を用いた予測温度

Claims (6)

  1. ケース内に電気回路を備え、温度センサが接続され、当該温度センサの信号に基づく温度検出値を出力する温度検出装置において、
    ケースの設置される傾斜角度に応じた補正値を用いて補正された前記温度検出値を出力する温度演算部を備えたことを特徴とする温度検出装置。
  2. 補正値は、予め記録された設置傾斜角度に対応した複数の補正値を用いて算出した予測補正値であることを特徴とする請求項1記載の温度検出装置。
  3. 補正値は、時間経過に応じて目標値に近づき、かつ、定常状態には当該目標値に一致する経過時間補正値を用いることを特徴とする請求項1記載の温度検出装置。
  4. 目標値は、予め記録された設置傾斜角度に対応した複数の補正値を用いて算出した予測補正値であることを特徴とする請求項3記載の温度検出装置。
  5. 温度センサには熱電対を用いることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の温度検出装置。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の温度検出装置と、この温度検出装置から出力される温度検出値が温度設定値に一致するように制御対象を制御する制御部とを備えた温度調節計。
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