JP6973161B2 - 温度測定装置、周囲温度測定方法、および、周囲温度測定プログラム - Google Patents

温度測定装置、周囲温度測定方法、および、周囲温度測定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、熱電対を用いた温度測定装置および温度調整装置における周囲温度の測定技術に関する。
対象物または対象機器の温度を測定して調整する際に、熱電対を利用する態様が、例えば、特許文献1に示されている。
特許文献1の構成は、熱電対と温度調整装置とを備える。熱電対は、温度調整装置の筐体に設けられた接続端子に接続されている。
熱電対は、対象物または対象装置に配置されている。温度調整装置は、対象機器とは別の位置に配置されている。温度調整装置は、熱電対で発生し、接続端子を介して取得した電圧から温度を算出して、温度の調整を実行する。
この場合、算出される温度は、接続端子(冷接点)の温度の影響を受けてしまう。このため、特許文献1の構成では、接続端子の温度を測定する温度センサを、温度調整装置の筐体に備える。そして、温度調整装置は、熱電対で測定した温度に、この温度センサで測定した冷接点温度を加算することで、対象物の温度を算出している。
特開2001−124636号公報
温度調整装置として、対象物の温度のみでなく、筐体の周囲温度を測定することが求められることがある。筐体の周囲温度は、冷接点温度に近いため、従来では、冷接点温度を用いて、周囲温度とすることも考えられていた。
しかしながら、冷接点温度は、温度調整装置の筐体の内部に配置された発熱源の影響を受けて変化する。したがって、冷接点温度と周囲温度とは、必ずしも一致しない。さらには、温度調整装置の筐体の配置の向き(配置態様)によって、その影響は変化する。
このため、冷接点温度を周囲温度にとする従来の温度測定方法では、この影響を十分に相殺できず、周囲温度に誤差を有してしまうことがあった。
したがって、本発明の目的は、内部の発熱源の影響、配置態様による影響を抑制し、周囲温度をより精度良く測定できる温度測定技術を提供することにある。
本開示の一例によれば、温度測定装置は、端子温度測定素子、第1内部温度測定素子、第2内部温度測定素子、および、制御部を備える。端子温度測定素子は、筐体内における熱電対が接続される端子の近傍に配置されている。第1内部温度測定素子は、筐体内において、端子温度測定素子よりも発熱源に近い位置に配置されている。第2内部温度測定素子は、筐体内において、発熱源からの熱の影響が筐体の姿勢に応じて第1内部温度測定素子と異なる位置に配置されている。制御部は、端子温度測定素子が測定した端子温度と、第1内部温度測定素子が測定した第1内部温度と、第2内部温度測定素子が測定した第2内部温度と、を用いて、筐体の周囲温度を算出する。
この構成では、内部温度を用いることによって、端子温度に対する発熱源の熱の影響が抑制される。さらに、内部温度の測定箇所が、筐体内のそれぞれに異なる複数箇所であることによって、筐体の姿勢による周囲温度の算出結果に与える影響が、抑制される。
本開示の一例によれば、第2内部温度測定素子は、筐体の第1姿勢において、第1内部温度測定素子と熱の影響が同じであり、筐体の第2姿勢において、第1内部温度測定素子と熱の影響が異なる、位置に配置されている。
この構成では、周囲温度を算出するための第1内部温度と第2内部温度とを用いた補正の設定が容易になる。
本開示の一例によれば、制御部は、端子温度から第1内部温度を減算する算出式を用いて、周囲温度を算出する。制御部は、減算する第1内部温度の補正係数に、第1内部温度と第2内部温度とから算出した値を用いる。
この構成では、複雑な算出式を用いることなく、周囲温度が算出される。
本開示の一例によれば、第1内部温度と第2内部温度とから算出される値は、第1内部温度と第2内部温度との比である。
この構成では、簡素な算出式を用いて、周囲温度が算出される。
この発明によれば、内部の発熱源の影響、配置態様による影響を抑制し、周囲温度をより精度良く測定できる。
本発明の実施形態に係る温度調整装置の機能ブロック図である。 (A)は、温度調整装置の正面図であり、(B)は、温度調整装置の概略的な内部構造を示す側面断面図である。 (A)、(B)は、温度調整装置の複数の姿勢の一例を示す図である。 (A)、(B)、(C)は、姿勢による温度の影響を示すグラフである。 第1内部温度Tin1と第2内部温度Tin2との差と、各姿勢との関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る温度測定方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図を参照して説明する。
・適用例
まず、本発明の実施形態に係る温度調整装置の適用例について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る温度調整装置の機能ブロック図である。
図1に示すように、温度調整装置10は、メイン制御部20、端子温度測定素子30、第1内部温度測定素子31、および、第2内部温度測定素子32を備える。また、温度調整装置10は、駆動によって熱を発生する発熱源110を有する。発熱源110には、例えば、メイン制御部20、通信部51、制御出力部52、および、電源供給部70が含まれる。なお、発熱源110の構成は、これらに限らず、これらの組に限るものではない。
端子温度測定素子30は、熱電対接続端子60の近傍に配置されている。端子温度測定素子30は、端子温度Tbを測定し、メイン制御部20に出力する。
第1内部温度測定素子31は、端子温度測定素子30よりも発熱源110による熱の影響を受け易い位置に配置されている。第1内部温度測定素子31は、第1内部温度Tin1を測定し、メイン制御部20に出力する。
第2内部温度測定素子32は、発熱源110からの熱の影響が温度調整装置10の筐体の姿勢に応じて第1内部温度測定素子31と異なる位置に配置されている。第2内部温度測定素子32は、第2内部温度Tin2を測定し、メイン制御部20に出力する。
メイン制御部20は、端子温度Tb、第1内部温度Tin1、および、第2内部温度Tin2を用いて、次式から、周囲温度Taを算出する。
Ta=Tb−Tg −(式1)
Tg=(Tin1−Tb)×a+b −(式2)
なお、a、bは、第1内部温度Tin1と第2内部温度Tin2とから設定される補正値である。
このような構成および処理を用いることによって、温度調整装置10内の発熱源110からの熱の影響を算出式上で抑制し、且つ、筐体の姿勢による発熱源110からの熱の影響の変化が、周囲温度Taの算出に与える影響を抑制できる。これにより、温度調整装置10は、周囲温度Taをより精度良く算出できる。
・構成例
本発明の実施形態に係る温度調整装置について、図を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る温度調整装置の機能ブロック図である。
(機能ブロック)
図1に示すように、温度調整装置10は、メイン制御部20、端子温度測定素子30、第1内部温度測定素子31、第2内部温度測定素子32、温度検出信号生成部41、温度検出信号生成部42、温度検出信号生成部43、温度検出信号生成部44、通信部51、制御出力部52、通知部53、記憶部54、熱電対接続端子60、および、電源供給部70を備える。
メイン制御部20は、CPU等の演算処理素子からなり、後述の温度測定、または、温度調整の処理を実行するプログラムを実行する。記憶部54は、揮発性および不揮発性の記憶デバイスからなる。記憶部54は、メイン制御部20に接続されている。不揮発性の記憶デバイスには、前記プログラム、および、後述の補正値が記憶されている。揮発性の記憶デバイスは、メイン制御部20がプログラムを実行する際の作業領域等として利用される。
端子温度測定素子30、第1内部温度測定素子31、および、第2内部温度測定素子32は、例えば、測熱抵抗体、サーミスタ、または、半導体等を用いた温度センサによって実現されている。
端子温度測定素子30は、温度検出信号生成部42に接続されている。温度検出信号生成部42は、メイン制御部20に接続されている。
端子温度測定素子30は、感知した温度に応じた端子温度の測定電圧を発生する。この端子温度の測定電圧が、端子温度Tbに対応する。温度検出信号生成部42は、例えば、端子温度の測定電圧を、増幅、A/D(アナログ/デジタル)変換して、メイン制御部20に出力する。
第1内部温度測定素子31は、温度検出信号生成部43に接続されている。温度検出信号生成部43は、メイン制御部20に接続されている。
第1内部温度測定素子31は、感知した温度に応じた第1内部温度の測定電圧を発生する。この第1内部温度の測定電圧が、第1内部温度Tin1に対応する。温度検出信号生成部43は、例えば、第1内部温度の測定電圧を、増幅、A/D(アナログ/デジタル)変換して、メイン制御部20に出力する。
第2内部温度測定素子32は、温度検出信号生成部44に接続されている。温度検出信号生成部44は、メイン制御部20に接続されている。
第2内部温度測定素子32は、感知した温度に応じた第2内部温度の測定電圧を発生する。この第2内部温度の測定電圧が、第2内部温度Tin2に対応する。温度検出信号生成部44は、例えば、第2内部温度の測定電圧を、増幅、A/D(アナログ/デジタル)変換して、メイン制御部20に出力する。
熱電対接続端子60は、外部の熱電対600に接続されるとともに、温度検出信号生成部41に接続されている。温度検出信号生成部41は、メイン制御部20に接続されている。
熱電対接続端子60は、熱電対600が感知した温度に応じた測定電圧を発生する。この測定電圧が、補正前の被検知体の温度に対応する。温度検出信号生成部41は、例えば、補正前の被検知体の測定電圧を、増幅、A/D(アナログ/デジタル)変換して、メイン制御部20に出力する。
メイン制御部20は、端子温度Tb、第1内部温度Tin1、および、第2内部温度Tin2を用いて、周囲温度Taを算出する。周囲温度Taとは、温度調整装置10における熱電対接続端子60の近傍の温度に対応する。なお、周囲温度Taの具体的な算出方法は、後述する。
また、メイン制御部20は、算出した端子温度Tbを用いて、既知の方法から、補正前の被検知体の温度を補正し、被検知体の温度を算出する。さらには、メイン制御部20は、算出した被検知体の温度と目標温度との差を用いて、温度制御信号を生成し、制御出力部52に出力する。温度制御信号は、算出した被検知体の温度と目標温度との差が0に近づくように、制御出力部52を制御する信号である。
通信部51は、例えば、通信用のインターフェースIC等からなる。通信部51は、メイン制御部20に接続されるとともに、外部の制御ネットワーク等に接続されている。通信部51は、例えば、メイン制御部20で算出された周囲温度Ta、補正後の被検知体の温度の少なくとも一方を、制御ネットワークを介して、他の制御機器、データベース等に送信する。
制御出力部52は、例えば、電力制御用のトランジスタ等によって構成されている。制御出力部52は、メイン制御部20に接続されるとともに、被検知体を加熱するヒータ等へ通電を制御する外部の既知の電力制御装置に接続されている。この制御出力部52を介した電力制御装置の制御によって、被検知体に対する温度調整が実現される。
通知部53は、例えば、LED、液晶表示パネル等によって構成されている。通知部53は、メイン制御部20に接続されている。通知部53は、メイン制御部20で算出された周囲温度Ta、補正後の被検知体の温度、温度調整の状態等のいずれかを表示する。
電源供給部70は、電源用のバスライン等を介して、外部電源700に接続されている。電源供給部70は、外部電源700から電力の供給を受けて、それぞれの機能部に応じた電圧に変換し、電力を必要とする各機能部(図1に示す、太い点線で囲まれた部分)に供給する。
このような構成において、駆動によって熱を発生する部分が、温度調整装置10の発熱源110となる。例えば、図1の例では、発熱源110は、図1に示す細点線で囲まれたハッチングの部分に相当し、メイン制御部20、通信部51、制御出力部52、および、電源供給部70を含む。
(構造)
図2(A)は、温度調整装置の正面図であり、図2(B)は、温度調整装置の概略的な内部構造を示す側面断面図である。
図2(A)、図2(B)に示すように、温度調整装置10は、筐体90、基板900を備える。筐体90は、正面壁901、背面壁902、天面壁903、底面壁904、側面壁905、および、側面壁906を備える。筐体90は、これらの壁によって囲まれる内部空間を有する。正面壁901には、熱電対接続端子60が配置されている。
基板900には、上述のメイン制御部20、端子温度測定素子30、第1内部温度測定素子31、第2内部温度測定素子32、温度検出信号生成部41、温度検出信号生成部42、温度検出信号生成部43、温度検出信号生成部44、通信部51、制御出力部52、通知部53、記憶部54、および、電源供給部70を実現するデバイスが実装されている。なお、通知部53は、基板900に直接に実装されていなくてもよい。
この際、図2(B)に示すように、端子温度測定素子30は、基板900における正面壁901の近傍、すなわち、熱電対接続端子60の近傍に配置されている。
第1内部温度測定素子31および第2内部温度測定素子32は、端子温度測定素子30と比較して、発熱源110による熱の影響を受け易い位置に配置されている。発熱源110による熱の影響を受け易い位置とは、例えば、発熱源110までの物理的な距離が近い位置、また、発熱源110までの熱伝導が高い位置である。
さらに、第1内部温度測定素子31と第2内部温度測定素子32は、筐体90の第1姿勢において、発熱源110からの熱の影響が略同じで、且つ、筐体90の第1姿勢以外の姿勢(第2姿勢、第3姿勢)において、発熱源110からの熱の影響が異なる位置に配置されている。なお、ここでは、第1姿勢とは、図2(B)に示した天面壁903が筐体90の上側になる姿勢であり、第2姿勢とは、図3(A)に示した正面壁901が筐体90の上側になる姿勢であり、第3姿勢とは、図3(B)に示した背面壁902が筐体90の側になる姿勢である。
そして、具体的な一例として、図2(B)、図3(A)、図3(B)に示すように、第1内部温度測定素子31と第2内部温度測定素子32は、筐体90の天面壁903と底面壁904とを結ぶ方向において、発熱源110に対して同じ側に配置されており、この方向における発熱源110からの距離も略同じである。さらに、第2内部温度測定素子32は、第1内部温度測定素子31に対して、正面壁901側に所定距離離間した位置に配置されている。言い換えれば、第2内部温度測定素子32は、端子温度測定素子30と第1内部温度測定素子31との間に配置されている。
このような構造とすることによって、図2(B)に示す第1姿勢では、第1内部温度測定素子31と第2内部温度測定素子32とが発熱源110の熱から受ける影響は略同じになる。図3(A)に示す第2姿勢では、第2内部温度測定素子32は、端子温度測定素子30と同様に、第1内部温度測定素子31よりも、発熱源110の熱の影響を受け易い。図3(B)に示す第3姿勢では、第2内部温度測定素子32は、端子温度測定素子30と同様に、第1内部温度測定素子31よりも、発熱源110の熱の影響を受け難い。
図4(A)は、正面向き配置(第1姿勢)における周囲温度、端子温度、内部温度(第1内部温度)の内部発熱による影響の大きさを示す図である。図4(B)は、上向き配置(第2姿勢)における周囲温度、端子温度、内部温度(第1内部温度)の内部発熱による影響の大きさを示す図である。図4(C)は、下向き配置(第3姿勢)における周囲温度、端子温度、内部温度(第1内部温度)の内部発熱による影響の大きさを示す図である。
図4(A)、図4(B)、図4(C)に示すように、配置(姿勢)によらず、周囲温度Taは殆ど変化しない。一方、端子温度Tbおよび第1内部温度Tin1は、姿勢に応じて、変化する。例えば、図4(A)に示すように、正面向き配置(第1姿勢)では、端子温度Tbおよび第1内部温度Tin1は、負荷の大きさに応じて、類似する影響を受ける。図4(B)に示すように、上向き配置(第2姿勢)では、端子温度Tbは、第1内部温度Tin1よりも熱の影響を大きく受ける。逆に、図4(C)に示すように、下向き配置(第3姿勢)では、第1内部温度Tin1は、端子温度Tbよりも熱の影響を大きく受ける。
このような発熱源110が温度調整装置10にある場合、端子温度Tbは、発熱源110で発生する熱の影響を受け、誤差を生じてしまう。
このような発熱源110の熱の影響による誤差を補正するために、温度調整装置10は、次に示す構成および処理を実行する。
図5は、第1内部温度Tin1と第2内部温度Tin2との差と、各姿勢との関係を示す図である。
上述の図2(B)、図3(A)、図3(B)に示すように、第2内部温度測定素子32は、端子温度測定素子30と第1内部温度測定素子31との間に配置されている。したがって、第2内部温度測定素子32が発熱により受ける影響は、第1内部温度測定素子31が発熱により受ける影響よりも、端子温度測定素子30が発熱により受ける影響に近くなる。
これにより、図5に示すように、第1内部温度Tin1から第2内部温度Tin2を減算した値は、正面向き配置(第1姿勢)では略0となり、上向き配置(第2姿勢)では負値となり、下向き配置(第3姿勢)では正値となる。
すなわち、この減算した値を、周囲温度Taの算出式の補正に用いることによって、姿勢による誤差を抑制することが可能になる。
メイン制御部20は、次の各式を用いて、周囲温度Taを算出する。
Ta=Tb−Tg −(式1)
Tg=(Tin1−Tb)×a+b −(式2)
a=(Tin2/Tin1)×c −(式3)
b=(Tin2/Tin1)×d −(式4)
なお、上述のように、Tbは端子温度、Tgは熱誤差、Tin1は第1内部温度、Tin2は第2内部温度である。また、c、dは、予め実験等によって決定した補正値である。
これらの式を用いることによって、端子温度Tbに含まれる発熱源110による熱誤差Tgが補正される。また、熱誤差Tgが発熱源110によって受ける影響が抑制される。
これにより、メイン制御部20は、発熱源110の発熱状態、筐体90の姿勢に影響されることなく、周囲温度Taを精度良く算出できる。
補正値c、dは、例えば、次に示すように設定すればよい。なお、以下の方法では、隣接する機器が存在しない、または、隣接する機器からの熱の影響を受けない条件で実行される。
(A)第1の方法(異なる2種類の温度条件から設定する方法)
(A−1)1種類の姿勢(上述の正面配置(第1姿勢))に固定して、発熱源110の発熱が最も小さい状態を実現する。この際の温度は任意であるが、一定とする。この時の端子温度Tb、第1内部温度Tin1を測定し、記録する。また、周囲温度Taを他の温度計測器等を用いて測定し、記録する。ここで、発熱源110の発熱が最も小さい状態とは、例えば、制御出力部52が動作オフ状態にあり、通信部51の通信負荷が最も小さい状態である。
(A−2)上述の(A−1)と同じ動作状態で、異なる一定温度の状態とする。この時の端子温度Tb、第1内部温度Tin1を測定し、記録する。また、周囲温度Taを他の温度計測器等を用いて測定し、記録する。
(A−3)上述の(A−1)、(A−2)の測定結果を、上述の(式1)、(式2)に代入し、連立方程式から、a、bを算出する。そして、算出したaを補正値cに設定し、算出したbを補正値dに設定する。
(B)第2の方法(発熱の差が最大になる条件から設定する方法)
(B−1)上述の(A−1)と同様に、1種類の姿勢(上述の正面配置(第1姿勢))に固定して、発熱源110の発熱が最も小さい状態を実現する。この際の温度は任意であるが、一定とする。この時の端子温度Tb、第1内部温度Tin1を測定し、記録する。また、周囲温度Taを他の温度計測器等を用いて測定し、記録する。
(B−2)1種類の姿勢(上述の正面配置(第1姿勢))に固定して、発熱源110の発熱が最も大きい状態を実現する。この際の温度は任意であるが、一定とする。この時の端子温度Tb、第1内部温度Tin1を測定し、記録する。また、周囲温度Taを他の温度計測器等を用いて測定し、記録する。ここで、発熱源110の発熱が最も大きい状態とは、例えば、制御出力部52が動作オン状態にあり、通信部51の通信負荷が最も大きな状態である。
(B−3)上述の(B−1)、(B−2)の測定結果を、上述の(式1)、(式2)に代入し、連立方程式から、a、bを算出する。そして、算出したaを補正値cに設定し、算出したbを補正値dに設定する。
このような処理を用いることによって、複雑な算出式を用いることなく、周囲温度Taを精度良く算出できる。
なお、上述の説明では、周囲温度Taの算出を、複数の機能ブロックに分けて実行する態様を示したが、周囲温度Taの算出は、図6に示すフローに示す処理を少なくとも有しいればよい。図6は、本発明の実施形態に係る温度測定方法を示すフローチャートである。
温度調整装置10は、端子温度Tbを取得する(S11)。温度調整装置10は、第1内部温度Tin1と第2内部温度Tin2を取得する(S12)。温度調整装置10は、端子温度Tb、第1内部温度Tin1、および、第2内部温度Tin2を、上述の(式1)、(式2)に代入して、周囲温度Taを算出する。
また、上述の説明では、温度調整装置10の構成を示したが、上述の温度調整用の処理を行わない場合、例えば、制御出力部52を有さない構成の場合、温度測定装置としても利用できる。
また、上述の説明では、周囲温度Taの算出用の補正係数に、第1内部温度Tin1と第2内部温度Tin2との比を用いた。しかしながら、第1内部温度Tin1と第2内部温度Tin2とを用いた当該比に相当する値であれば、補正係数に利用できる。
10:温度調整装置
20:メイン制御部
30:端子温度測定素子
31:第1内部温度測定素子
32:第2内部温度測定素子
41、42、43、44:温度検出信号生成部
51:通信部
52:制御出力部
53:通知部
54:記憶部
60:熱電対接続端子
70:電源供給部
90:筐体
110:発熱源
600:熱電対
700:外部電源
900:基板
901:正面壁
902:背面壁
903:天面壁
904:底面壁
905、906:側面壁

Claims (5)

  1. 筐体内における熱電対が接続される端子の近傍に配置された端子温度測定素子と、
    前記筐体内において、前記端子温度測定素子よりも発熱源に近い位置に配置された第1内部温度測定素子と、
    前記筐体内において、前記発熱源からの熱の影響が前記筐体の姿勢に応じて前記第1内部温度測定素子と異なる位置に配置された第2内部温度測定素子と、
    前記端子温度測定素子が測定した端子温度と、前記第1内部温度測定素子が測定した第1内部温度と、前記第2内部温度測定素子が測定した第2内部温度と、を用いて、前記筐体の周囲温度を算出する制御部と、
    を備え、
    前記周囲温度をTaとし、前記端子温度をTbとし、前記第1内部温度をTin1とした場合に、
    前記制御部が前記周囲温度を算出する算出式は、
    Ta=Tb−Tg,
    Tg=(Tin1―Tb)×a+b,
    そのうち、
    (Tin1―Tb)は、前記端子温度と前記第1内部温度との差分項であり、a,bは補正値であり、
    前記差分項の補正係数であるa値は、前記第1内部温度と前記第2内部温度とから算出される値である、温度測定装置。
  2. 前記第2内部温度測定素子は、
    前記筐体の第1姿勢において、前記第1内部温度測定素子と熱の影響が同じであり、前記筐体の第2姿勢において、前記第1内部温度測定素子と熱の影響が異なる、位置に配置されている、
    請求項1に記載の温度測定装置。
  3. 前記補正係数は、前記第2内部温度と前記第1内部温度との比に応じた値である、
    請求項に記載の温度測定装置。
  4. 筐体における熱電対が接続される端子での端子温度を測定する処理と、
    前記筐体内における前記端子温度の測定位置よりも発熱源に近い位置に配置された第1内部温度測定素子で、第1内部温度を測定する処理と、
    前記筐体内における前記発熱源からの熱の影響が前記筐体の姿勢に応じて前記第1内部温度測定素子と異なる位置に配置された第2内部温度測定素子で、第2内部温度を測定する処理と、
    前記端子温度と、前記第1内部温度と、前記第2内部温度と、を用いて、前記筐体の周囲温度を算出する処理と、
    を有し、
    前記筐体の周囲温度を算出する処理において、前記周囲温度をTaとし、前記端子温度をTbとし、前記第1内部温度をTin1とした場合に、
    前記周囲温度を算出する算出式は、
    Ta=Tb−Tg,
    Tg=(Tin1―Tb)×a+b,
    そのうち、
    (Tin1―Tb)は、前記端子温度と前記第1内部温度との差分項であり、a,bは補正値であり、
    前記差分項の補正係数であるa値は、前記第1内部温度と前記第2内部温度とから算出される値である、周囲温度測定方法。
  5. 筐体における熱電対が接続される端子で測定された端子温度を取得する処理と、
    前記筐体内における前記端子温度の測定位置よりも発熱源に近い位置に配置された第1内部温度測定素子で測定された第1内部温度を取得する処理と、
    前記筐体内における前記発熱源からの熱の影響が前記筐体の姿勢に応じて前記第1内部温度測定素子と異なる位置に配置された第2内部温度測定素子で測定された第2内部温度を取得する処理と、
    前記端子温度と、前記第1内部温度と、前記第2内部温度と、を用いて、前記筐体の周囲温度を算出する処理と、
    を、演算処理装置に実行させ、
    前記筐体の周囲温度を算出する処理において、前記周囲温度をTaとし、前記端子温度をTbとし、前記第1内部温度をTin1とした場合に、
    前記周囲温度を算出する算出式は、
    Ta=Tb−Tg,
    Tg=(Tin1―Tb)×a+b,
    そのうち、
    (Tin1―Tb)は、前記端子温度と前記第1内部温度との差分項であり、a,bは補正値であり、
    前記差分項の補正係数であるa値は、前記第1内部温度と前記第2内部温度とから算出される値である、周囲温度測定プログラム。
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