JP6880639B2 - 燃料電池車両の燃料タンクの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池車両の燃料タンクの支持構造に関する。
車両の前後方向に延びる左右一対の上部フレームと、車両の前後方向に延びる左右一対の下部フレームと、一対の上部フレームおよび一対の下部フレームに囲まれるセンタートンネル領域に配置され、燃料電池の燃料を貯蔵する燃料タンクと、を備えるスクータ型燃料電池自動二輪車の燃料タンク支持構造が知られている。(例えば、特許文献1参照。)
特開2010−269659号公報
燃料電池車両は、燃料タンクと燃料電池とを繋ぐ配管や、燃料の供給圧力を調整するレギュレータを備えている。これら配管やレギュレータは、燃料電池車両のフレームに固定されている。燃料の流通に耐え、かつ燃料の漏れを確実に防ぐことができるよう、配管には、例えばステンレス製の金属配管が適用されている。
ところで、燃料電池車両が転倒したり、他の車両に側面から衝突されたりして燃料タンクが移動してしまった場合には、燃料タンクと燃料電池との相対的な位置関係が変わってしまう。燃料タンクと燃料電池との相対的な位置関係の変化は、燃料タンクに接続される配管を強制的に変位させる。この配管の強制変位は、配管自体、燃料タンクと配管との接続部、レギュレータと配管との接続部、および燃料電池と配管との接続部などに負荷を生じさせる。このような負荷は、配管自体、または配管接続部を変形させ、燃料漏れを招く虞がある。
そこで、本発明は、車両が転倒したり、他の車両に側面から衝突されたりした場合に燃料タンクに作用する力による配管の変形を抑制し、この変形による燃料漏れを未然に防ぐことが可能な燃料電池車両の燃料タンクの支持構造を提案する。
前記の課題を解決するため本発明に係る燃料電池車両の燃料タンクの支持構造は、フレームと、前記フレームに搭載され燃料を貯蔵可能な燃料タンクと、前記燃料タンクを前記フレームに支持する固定具と、前記燃料タンクから供給される前記燃料と空気中の酸素とを反応させて発電する燃料電池と、前記フレームに搭載され前記燃料タンクの左右いずれか一方側に配置される搭載機器と、を備え、前記燃料タンクは、円筒形状を有し、前記搭載機器は、前記固定具との間に隙間を隔て、前記燃料タンクが左右いずれか一方側に向かって前記隙間よりも大きく変位した場合には前記固定具に最初に接して前記燃料タンクの移動を制限し、前記隙間は、前記燃料の充填にともなう前記燃料タンクの膨張を許容し、前記膨張による前記複数の固定具と前記搭載機器との接触を防ぐ
本発明によれば、車両が転倒したり、他の車両に側面から衝突されたりした場合に燃料タンクに作用する力による配管の変形を抑制し、この変形による燃料漏れを未然に防ぐことが可能な燃料電池車両の燃料タンクの支持構造を提供できる。
本発明の実施形態に係る燃料電池車両の左側面図。 本発明の実施形態に係る燃料電池車両の外装等を外した状態の左側面図。 本発明の実施形態に係る燃料電池車両の外装等を外した状態の斜視図。 本発明の実施形態に係る燃料電池車両の燃料タンクの支持構造の平断面図。 本発明の実施形態に係る燃料電池車両の燃料タンクの支持構造の右側面図。 本発明の実施形態に係る燃料電池車両の燃料タンクの支持構造を左斜め前から示す斜視図。
以下、本発明に係る燃料タンク支持構造、および燃料電池車両の実施の形態について、図1から図6を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池車両の左側面図である。
図2は、本発明の実施形態に係る燃料電池車両の外装等(カバーやシート)を外した状態の左側面図である。
図3は、本発明の実施形態に係る燃料電池車両の外装等(カバーやシート)を外した状態の斜視図である。
なお、本実施形態における前後上下左右の表現は、燃料電池車両1の搭乗者を基準にする。図1から図3中の実線矢印Fは燃料電池車両1の前方を表し、実線矢印Rは燃料電池車両1の後方を表している。
図1から図3に示すように、本実施形態に係る燃料電池車両1は、燃料電池2で発電し、この電力でモータ3を駆動させて走行する。また、燃料電池車両1は、スクータ型の自動二輪車である。なお、燃料電池車両1は、三輪車や四輪車であっても良い。
燃料電池車両1は、前後に延びる車体5と、操舵輪としての前輪6と、前輪6を操舵自在に支えるステアリング機構7と、駆動輪としての後輪8と、後輪8を上下方向へ揺動自在に支えるスイングアーム9と、後輪8の駆動力を発生させるモータ3と、を備えている。
車体5は、車両の前後に延びるフレーム11と、フレーム11を覆う外装12と、フレーム11後半部の上方に配置されるシート13と、を備えている。
また、車体5は、燃料電池2と、燃料電池2で発電に使用される燃料としての水素の高圧ガスを貯蔵する燃料タンク15と、燃料電池2の電力を補助する二次電池16と、燃料電池2の出力電圧の調整と燃料電池2および二次電池16の電力の分配とを制御する電力管理装置17と、電力管理装置17が出力する直流電力を三相交流電力に変換してモータ3へ出力し、モータ3を運転するインバータ18と、これらを統括的に管理する車両コントローラ19と、を備えている。
燃料電池車両1のパワートレインは、燃料電池2および二次電池16を有し、車両の走行状態、燃料電池2の発電状態、二次電池16の蓄電状態によって各電池の電力を適宜に使うシステムである。また、燃料電池車両1は、減速する際にモータ3で回生電力を発生させる。車両の電源である二次電池16および燃料電池2は、インバータ18に並列に接続されてモータ3へ電力を供給する。二次電池16は、燃料電池車両1が減速する際にモータ3で発生する回生電力および燃料電池2が発電する電力を蓄える。
フレーム11は、複数の鋼鉄製中空管を一体に組み合わせたものである。フレーム11は、前端上部に配置されるヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の中央部から後ろ下がりに傾斜して延びる上部ダウンフレーム22と、ヘッドパイプ21の下方に配置され、後ろ下がりに傾斜して延びる下部ダウンフレーム23と、左右一対の下部フレーム24と、左右一対の上部フレーム25と、ピボット軸26と、上ブリッジフレーム27と、下ブリッジフレーム28と、ガードフレーム29と、搭載機器保護フレーム30と、を備えている。
ヘッドパイプ21は、ステアリング機構7を操舵自在、つまり車両の左右方向へ揺動自在に支持している。
左右一対の下部フレーム24は、下部ダウンフレーム23の左右に配置され、ヘッドパイプ21の下部に接続されている。また、左右一対の下部フレーム24は、ヘッドパイプ21との接続部分から下部ダウンフレーム23に沿って略平行に、かつ後ろ下がりに傾斜して延びる前側傾斜部分と、前側傾斜部分の下端で後方に向かって湾曲する前側の湾曲部分と、前側の湾曲部分の後端から略水平に車体5の後方へ向かって車体5の中央部分(車両の前後方向で中央部分)に達するまで直線状に延びる直線部分と、を有している。さらに、左右一対の下部フレーム24は、直線部分の後端部から後上方に向けて湾曲する後ろ側の湾曲部分と、この後ろ側の湾曲部分の上端部から後ろ上がりに傾斜して延びる後側傾斜部分と、後側傾斜部分を上部フレーム25に接続する上下フレーム接合部と、を有している。なお、左右の下部フレーム24の間隔は、左右の上部フレーム25の間隔よりも広い。
左右の下部フレーム24の上部の間には、実質的に車両の左右方向へ直線状に延びるヘッドパイプ近傍ブリッジフレーム34が架設されている。また、左右それぞれの下部フレーム24は、フットレストブラケット31aを備えている。フットレストブラケット31aは、前側の湾曲部分の外側に配置されるフットボード31を下方から支持している。搭乗者は、フットボード31に足を置くことができる。
車体5の左側に配置される下部フレーム24は、サイドスタンドブラケット(図示省略)を備えている。サイドスタンドブラケット(図示省略)には、燃料電池車両1を左側へ傾けた状態で自立させるサイドスタンド(図示省略)が設けられている。サイドスタンドは、燃料電池車両1を自立させる起立位置と、走行の妨げとならないよう車体5に添う収納位置との間を揺動する。
左右一対の上部フレーム25は、車体5の前半部において下部フレーム24の前側傾斜部分の上下方向の中央部に接続されている。左右一対の上部フレーム25は、下部フレーム24の前側傾斜部分との接続部分から車体5の後方に向かって略水平に延びる水平部分と、左右一対の上部フレーム25の水平部分の後端であって、車体5の後半部、かつ後輪8の上方部分において後ろ上がりに大きく傾斜し、車体5の左右方向内側へ湾曲して後輪8の太さ(幅寸法)程度に接近する後端部と、を有している。
ピボット軸26は、車体5の後半部において左右の上部フレーム25間に架設されている。また、ピボット軸26は、上部フレーム25の下側、かつ上部フレーム25と下部フレーム24との合流部分(上下フレーム接合部)よりも後方であって、上部フレーム25の水平部分と下部フレーム24の後側傾斜部分とに接続されるブラケット26aに配置されている。ブラケット26aは、左右に一対ある。
上ブリッジフレーム27は、左右の上部フレーム25の前端部に架設されている。上ブリッジフレーム27は、左右の上部フレーム25の間を実質的に車両の左右方向へ直線状に延びて、左右の上部フレーム25を連結している。
下ブリッジフレーム28は、左右の下部フレーム24の前側の湾曲部分に架設されている。下ブリッジフレーム28は、左右の下部フレーム24の間を実質的に車両の左右方向へ直線状に延びて、左右の下部フレーム24を連結している。
ガードフレーム29は、左右の下部フレーム24の後側の湾曲部分に架設されている。ガードフレーム29は、左右の下部フレーム24との接続部分から後下方に延びるとともに、フレーム11の内部空間を拡大するように後ろ下がりのU字形状に延びている。ガードフレーム29には、燃料電池車両1を直立状態で自立させるセンタースタンド33が設けられている。センタースタンド33は、燃料電池車両1を自立させる起立位置と、走行の妨げとならないよう車体5に添う収納位置との間を揺動する。
上部ダウンフレーム22は、ヘッドパイプ21と上ブリッジフレーム27との間に架設されている。
下部ダウンフレーム23の上端部は、左右の下部フレーム24に架設されるヘッドパイプ近傍ブリッジフレーム34の車両の左右方向中央部に接続される上端部と、下ブリッジフレーム28の車両の左右方向中央部に接続される下端部と、を有している。
搭載機器保護フレーム30は、上部フレーム25の後半部の上部に設けられている。搭載機器保護フレーム30は、燃料電池2を燃料電池車両1の車体に支持している。また、搭載機器保護フレーム30は、その一部を上部フレーム25に着脱できる。
シート13は、フレーム11の後半部上方を覆って前後に延びている。シート13はタンデム式であり、搭乗者を着座させる前半部13aと、同乗者を着座させる後半部13bとを一体的に備えている。また、シート13は、前半部13aと後半部13bとの間に傾斜部13cを備えている。
ここで、左右の上部フレーム25および左右の下部フレーム24で囲まれる空間をセンタートンネル領域35と呼び、上部フレーム25の後半部、外装12およびシート13で囲まれる空間を機器搭載領域36と呼び、センタートンネル領域35の後方かつ機器搭載領域36の下方の空間をタイヤハウス領域37と呼ぶ。
センタートンネル領域35は、燃料タンク15を収容している。本実施形態に係るスクータ型の燃料電池車両1では、センタートンネル領域35は、車両の前後方向に沿って搭乗者が足を乗せる左右のフットボード31の間に配置され、フットボード31の足載せ領域を左右に分断するようにフットボード31よりも上方に隆起している。換言すると、センタートンネル領域35の左右には、足載せ領域となるフットボード31が配置され、左右のフットボード31の間に燃料タンク15が配置されている。
機器搭載領域36は、車体5の前側から順に二次電池16、電力管理装置17、燃料電池2を収容している。機器搭載領域36の前端部、中央部、後端部、および中央部から後端部に渡る側部は、搭載機器保護フレーム30によって保護されている。
搭載機器保護フレーム30は、機器搭載領域36を囲んで機器搭載領域36に搭載される機器を保護している。
タイヤハウス領域37には後輪8が配置されている。
機器搭載領域36とタイヤハウス領域37との間には、それぞれの領域を分断する隔壁部材としてのリアフェンダ38が設けられている。
外装12は、車体5の前半部を覆うフロントレッグシールドカバー41と、車体5の中央上部に配置されてセンタートンネル領域35などの上部フレーム25の上方を覆うフロントフレームカバー42と、車体5の後半部に配置されて機器搭載領域36などの車体5の側面のうちシート13の下方部分を覆うフレームカバー43と、を備えている。
フレームカバー43は、シート13とともに機器搭載領域36を囲んでいる。機器搭載領域36は、シート13、フレームカバー43およびリアフェンダ38に囲まれる閉鎖的な空間である。機器搭載領域36は、フレームカバー43、もしくはリアフェンダ38の適宜の箇所に設けられる通気孔(図示省略)によって、燃料電池2への空気の流れを容易、かつ確実に制御し、また冷却が必要な装置へ冷却風としての空気の流れを容易、かつ確実に制御している。なお、機器搭載領域36は、各カバー(フロントフレームカバー42、フレームカバー43など)の継ぎ目などから空気が入り込むことを許容する。
ステアリング機構7は、車体5の前方に配置されて、フレーム11のヘッドパイプ21を中心に左右方向へ揺動し前輪6の操舵を可能にする。ステアリング機構7は、頂部に設けられるハンドル45と、ハンドル45と前輪6とを連結し、若干後ろに傾斜して上下に延びる左右一対のフロントフォーク46と、を備えている。左右のフロントフォーク46は、弾性的に伸縮自在なテレスコピック構造を備えている。左右のフロントフォーク46の下端部には、前輪6を回転自在に支持する車軸(図示省略)が架設されている。前輪6の上方には、フロントフェンダ47が配置されている。フロントフェンダ47は、左右のフロントフォーク46の間にあって、フロントフォーク46に固定されている。
前輪6は、左右のフロントフォーク46の下端部に架設されている車軸の周りに回転自在な従動輪である。
スイングアーム9は、車体5の左右方向に延びている回転中心としてのピボット軸26の周りに上下方向へ揺動する。スイングアーム9は、車体5の左右で前後方向に延びる一対のアーム部の間に後輪8を回転自在に支持している。フレーム11とスイングアーム9との間には、リアサスペンション48が架設されている。リアサスペンション48の上端部は、上部フレーム25の後端部に揺動自在に支持されている。リアサスペンション48の下端部は、スイングアーム9の後端部に揺動自在に取り付けられている。リアサスペンション48は、スイングアーム9の揺動を緩衝する。
またスイングアーム9は、後輪8を回転駆動させるモータ3と、燃料電池2から供給される直流電力を交流電力に変換してモータ3へ供給するインバータ18と、を収容している。
モータ3は、燃料電池2または二次電池16から供給される電力によって後輪8を回転駆動させ、これにより燃料電池車両1を走行させる。モータ3は、スイングアーム9の後部に収容されて、後輪8の車軸と同軸に配置されている。モータ3はスイングアーム9に一体的に組み付けられてユニットスイング式スイングアームを構成している。
インバータ18は、スイングアーム9の前部に収容されて、ピボット軸26とモータ3との間に配置されている。インバータ18は、電力管理装置17が出力する直流電力を三相交流電力に変換し、その交流電力の周波数を変更してモータ3の回転数を調整する。
後輪8は、モータ3から駆動力が伝達される車軸(図示省略)によって支えられる駆動輪である。
燃料電池2は、燃料と酸化剤とを反応させて発電する。燃料電池2は、燃料として高圧ガス、例えば水素ガスを使用し、酸化剤として空気中の酸素を使用して発電し、空気を用いて冷却する空冷式燃料電池システムである。
燃料電池2は、機器搭載領域36の後半側に配置されている。さらに具体的には、燃料電池2は、シート13の前半部13aと後半部13bとの間の傾斜部から後半部13bの下方に渡って配置されている。
燃料電池2は、車体5の前後方向に延びる長辺を有する直方体形状であって、吸気口2aが配置される正面を前斜め下方へ向け、排気口2bが配置される背面を後ろ斜め上方へ向ける姿勢で機器搭載領域36に配置されている。つまり、燃料電池2は、前方側が後方側よりも下方に位置する前傾姿勢でフレーム11に固定されている。燃料電池2の上部は搭載機器保護フレーム30に固定され、燃料電池2の下部は上部フレーム25に固定されている。
燃料電池2の後方には、排気ダクト52が設けられている。燃料電池2は、余剰ガスを排気ダクト52へ排気する。排気ダクト52の前端部は、燃料電池2に気密に接続されている。排気ダクト52は、車体5の後端で後下方と後上方に向かって開口される排気口52aを有している。排気ダクト52は、燃料電池2から吐出される排気(余剰ガス)を、排気口52aへ導いて車体5の後方へ排出する。
排気ダクト52の排気口52aは、燃料電池2の排気面(背面)よりも上方であって、望ましくは排気ダクト52の後方上端部に配置されている。換言すると、排気口52aの上縁部は、燃料電池2の排気口よりも高い位置に配置されている。排気ダクト52は、燃料電池2の排気面(背面)よりも上方に配置される排気口52aを有することによって、未反応の水素ガスを含む湿潤な余剰ガスを排気口52aに導いて車体5から確実に排気することができる。
燃料タンク15は高圧圧縮水素貯蔵システムである。燃料タンク15は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の、あるいはアルミライナ製複合容器である圧力容器55と、燃料充填口56を有する燃料充填用継手57と、燃料充填元弁58と、遮断弁(図示省略)とレギュレータ(図示省略)とを一体的に有する燃料供給元弁59と、二次減圧弁(図示省略)と、を備えている。
圧力容器55は、燃料電池2の燃料としての水素ガスを貯蔵するアルミライナ製複合容器である。燃料タンク15は、例えば約70MPaの水素ガスを貯蔵する。圧力容器55は、筒形状の胴部と、胴部の前後の端面に設けられるドーム状の鏡板と、を有している。圧力容器55は、胴部の中心線を車体5の前後方向へ沿わせてセンタートンネル領域35内に配置されている。圧力容器55は、一対の上部フレーム25、一対の下部フレーム24、下ブリッジフレーム28、およびガードフレーム29に周囲を囲まれて、燃料電池車両1の転倒や衝突による負荷に対して堅牢に保護されている。
また、圧力容器55は、複数の固定具としてのクランプバンド61によってセンタートンネル領域35に支持されている。
燃料充填用継手57は、センタートンネル領域35の外側、詳しくはセンタートンネル領域35の後ろ上方であって、機器搭載領域36の前端部に配置されている。燃料充填用継手57は、二次電池16よりも上方、あるいは真上に配置されている。燃料充填用継手57は、搭載機器保護フレーム30の継手用ブラケット30fに固定されている。燃料充填用継手57は、燃料充填時に設備側の継手を車体の上方、かつ左側から差し込めるよう、車体5の上方、かつやや左側に向かって延びている。燃料充填用継手57は、シート13の前端部に設けられる燃料充填口用リッド62によって覆い隠されている。燃料充填口用リッド62は、ヒンジ機構(図示省略)を介してシート13に支持されており、揺動することで開閉する。燃料充填用継手57は、燃料としての水素の高圧ガスを燃料タンク15に導き入れる入口としての燃料充填口56を有している。
燃料充填口56は、燃料充填用継手57の頂部に配置されている。また、燃料充填口56は、車体5の左上方を向いている。燃料タンク15に燃料を充填する際、燃料充填口用リッド62を開放した状態において、燃料充填口56の上方は、雰囲気に開放されている。したがって、高圧ガス(燃料、水素ガス)を燃料タンク15に充填する際、仮に高圧ガス(燃料、水素ガス)が漏洩しても、漏洩燃料は滞留することなく燃料電池車両1の上方へ拡散する。
燃料充填元弁58および燃料供給元弁59は、一体化されて圧力容器55の後方側の鏡板の頂部に設けられているタンクバルブ63に内蔵されている。タンクバルブ63は、ガードフレーム29で囲まれた空間に配置されている。燃料供給元弁59は、遮断弁(図示省略)および一次減圧弁(図示省略)を備えている。燃料充填元弁58と燃料供給元弁59の遮断弁とは、電磁弁を用いた開閉弁である。燃料供給元弁59の一次減圧弁と二次減圧弁とは、圧力容器55からの高圧ガスの圧力を順次減圧して調整する。燃料供給元弁59の一次減圧弁と二次減圧弁との間、および二次減圧弁と燃料電池2との間は、金属製の配管(図示省略)で繋がれている。
二次電池16は、箱状のリチウムイオン電池である。二次電池16は、機器搭載領域36の前端部であって、圧力容器55の後半部、つまり胴部の後半部、および後方側の鏡板とシート13の前半部13aとの間に配置されている。
なお、燃料電池車両1は、二次電池16の他に、メータ類(図示省略)、ランプ類(図示省略)用の電源として、例えば12V系の電力を供給する第2二次電池(図示省略)を備えている。第2二次電池は、ヘッドパイプ21の周囲、例えば、ヘッドパイプ21の右側の側方に配置されている。
電力管理装置17は、機器搭載領域36内で二次電池16と燃料電池2との間に配置され、フレーム11に固定されている。なお、電力管理装置17は二次電池16と同じ防水ケース内に配置されていても良い。
車両コントローラ19は、燃料電池車両1内で比較的に高所となるヘッドパイプ21の周囲、例えば、12V系の電力を供給する第2二次電池の反対側にあたるヘッドパイプ21の左側の側方に配置されている。
次いで、燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造について詳しく説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る燃料電池車両の燃料タンクの支持構造の平断面図である。
図5は、本発明の実施形態に係る燃料電池車両の燃料タンクの支持構造の右側面図である。
図6は、本発明の実施形態に係る燃料電池車両の燃料タンクの支持構造を左斜め前から示す斜視図である。
図4から図6に示すように、燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、フレーム11と、フレーム11に搭載され燃料を貯蔵可能な燃料タンク15と、燃料タンク15をフレーム11に支持するクランプバンド61と、燃料タンク15から供給される燃料と空気中の酸素とを反応させて発電する燃料電池2と、フレーム11に搭載され燃料タンク15の左右いずれか一方側、例えば右側に配置される搭載機器としての電力変換装置71と、を備えている。
燃料タンク15は、筒形状を有している。この筒形状の中心線は、圧力容器55の胴部の中心線である。なお、燃料タンク15は、円筒形状の胴部を有していても良いし、多角形状の胴部を有していても良い。また、燃料タンク15の中心線は、本実施形態においてはフレーム11の前後方向を向いているが、車両の形態に応じて適宜の方向を向いていても良い。例えば、燃料タンク15の中心線は、車両の上下方向を向いていたり、車両の左右方向を向いていたり、車両の前後方向、上下方向、左右方向に対して傾斜していたりしても良い。
クランプバンド61、例えば2つ設けられている。これらクランプバンド61は、フレーム11の前後方向に離間されている。前側のクランプバンド61は、圧力容器55の円筒胴の前半部分に巻き付けられている。後ろ側のクランプバンド61は、圧力容器55の円筒胴の後半部分に巻き付けられている。クランプバンド61は、フレーム11に設けられるブラケット72に固定されている。クランプバンド61は、燃料タンク15の固定に支障のない限り、1つ以上あれば良い。
電力変換装置71は、例えばDC−DCコンバータである。電力変換装置71の入力側は、燃料電池2および二次電池16に電気的に接続されている。電力変換装置71の出力側は、例えばメータ類(図示省略)、ランプ類(図示省略)のような電装品、および第2二次電池に接続されている。電力変換装置71は、燃料電池2および二次電池16から供給される直流電力を、モータ3に供給される高電圧(例えば48V系)あるいはモータ3以外の電装品に供給される12V系の直流電力に変換して出力する。
電力変換装置71は、燃料タンク15の圧力容器55と同程度の長さを有し、前端部と後端部とのそれぞれを圧力容器55の前端部と後端部とのそれぞれに、ほぼ揃えて車体5の前後方向に延びている。電力変換装置71の前端は、フレーム11の下ブリッジフレーム28より後方に配置され、電力変換装置71の後端は、左右の下部フレーム24の後ろ側の傾斜部に架設されて燃料タンク15の燃料充填元弁58および燃料供給元弁59(タンクバルブ63)を囲むバルブ保護フレーム73の後端よりも前側に配置されている。電力変換装置71の前端部は、下部フレーム24の前側傾斜部分に締結部材、例えばボルト74で固定されている。電力変換装置71の後端部は、下部フレーム24の後側傾斜部分に締結部材、例えばボルト74で固定されている。下部フレーム24の前側傾斜部分、および後側傾斜部分のそれぞれは、ボルト74を締め付けるボルト穴を有するブラケット(図示省略)、またはボス(図示省略)を備えている。
電力変換装置71は、細長い直方体状の筐体を有している。電力変換装置71は、下部フレーム24の最下部よりも高い位置に配置されている。電力変換装置71の左側面は、フレーム11のうち右側の上部フレーム25と右側の下部フレーム24との間に挟まれる空間、つまりセンタートンネル領域35に侵入して圧力容器55およびクランプバンド61を臨んでいる。電力変換装置71の右側面は、外装12の内面を臨んでいる。電力変換装置71の天面は、右側の上部フレーム25を臨んでいる。電力変換装置71の底面は、右側の下部フレーム24を臨んでいる。電力変換装置71は、外装12のフットボード31の下方に配置されている。
電力変換装置71の右側面、つまり外装12を臨む面には、複数の放熱フィン75が設けられている。複数の放熱フィン75は、上下方向に並んで前後方向に延びている。また、複数の放熱フィン75は、外装12のフットボード31に沿って若干後ろ上がりに傾斜している。
電力変換装置71に接続される電力線77、具体的には電力変換装置71と二次電池16とを接続する電力線77は、電力変換装置71の前端部から右側の下ブリッジフレーム28の前方を迂回して配線されている。電力変換装置71の後端部には、電力変換装置71と燃料電池2とを接続する電力線(図示省略)が取り付けられている。電力変換装置71と燃料電池2とを接続する電力線は、上方に向けて配線されている。
また、電力変換装置71は、クランプバンド61との間に隙間78を隔てている。電力変換装置71は、燃料タンク15が左右いずれか一方側に向かって隙間78よりも大きく変位した場合にはクランプバンド61に最初に接して燃料タンク15の移動を制限する。なお、本実施形態に係る電力変換装置71は、2つのクランプバンド61の間隔よりも長尺である。したがって、電力変換装置71は、燃料タンク15が左右いずれか一方側に向かって隙間78よりも大きく変位した場合には複数のクランプバンド61の少なくともいずれかに最初に接して燃料タンク15の移動を制限する。
ところで、燃料タンク15は、燃料としての水素ガスを充填すると、膨張して大きくなる。圧力容器55の円筒胴は、燃料を充填すると、径方向外側へ向かって径を拡大させる。
そこで、電力変換装置71とクランプバンド61との間の隙間78は、燃料の充填にともなう燃料タンク15の膨張を許容し、この膨張による複数のクランプバンド61と電力変換装置71との接触を防ぐ。換言すると、電力変換装置71は、燃料タンク15に許容される最大量の燃料が充填された状態であっても、クランプバンド61に触れないよう、隙間78を隔てる位置に配置されている。
外装12は、フットボード31と、フットボード31の下方に設けられるフットボードロアカバー81と、電力変換装置71の正面を覆うロアレッグシールドカバー82と、ロアレッグシールドカバー82の下端部に連接してフレーム11の底部ごと電力変換装置71を覆うアンダーカバー83と、アンダーカバー83の後方に設けられて電力変換装置71を覆うリアロアフェンダーカバー84と、を含んでいる。
フットボード31は、フロントフレームカバー42およびフレームカバー43の下端部に連接して搭乗者および同乗者が足を載せることのできる適宜の高さと幅とを有している。
フットボードロアカバー81は、フットボード31の外縁部に沿って前後に延びている。
ロアレッグシールドカバー82は、フロントレッグシールドカバー41の下端部に連接され、車体5の正面の下端部を覆っている。ロアレッグシールドカバー82は、車体5の正面視においてU字状に拡がって、フレーム11の下部フレーム24と下ブリッジフレーム28を覆っている。
アンダーカバー83は、燃料タンク15、左右の下部フレーム24、および電力変換装置71を下側から覆っている。
リアロアフェンダーカバー84は、フレームカバー43の下方に、左右一対に設けられてタイヤハウス領域37の前端部に配置され、ピボット軸26に支えられるスイングアーム9の前端部を左右から挟んで保護している。
なお、電力変換装置71は、燃料タンク15の左側方に配置されていてもよい。この場合、フレーム11、外装12、および電力変換装置71の左右の関係性は逆転する。また、電力変換装置71は、燃料タンク15の左右それぞれに配置されていてもよい。換言すると、燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、フレーム11に搭載され燃料タンク15の左右いずれか他方側、例えば左側に配置される第二搭載機器としての電力変換装置71と、を備えていても良い。なお、第二搭載機器としての電力変換装置71は、図4から図6の左右を反転させたものであり、図示を省略する。
第二搭載機器としての電力変換装置71は、クランプバンド61との間に第二隙間(図6の隙間78に相当)を隔て、燃料タンク15が左右いずれか他方側に向かって第二隙間よりも大きく変位した場合にはクランプバンド61に最初に接して燃料タンク15の移動を制限する。
電力変換装置71とクランプバンド61との間の第二隙間は、燃料の充填にともなう燃料タンク15の膨張を許容し、この膨張による複数のクランプバンド61と電力変換装置71との接触を防ぐ。換言すると、電力変換装置71は、燃料タンク15に許容される最大量の燃料が充填された状態であっても、クランプバンド61に触れないよう、第二隙間を隔てる位置に配置されている。
なお、隙間78および第二隙間は、燃料タンク15が左右均一に膨張し、かつ車両が転倒したり、他の車両に側面から衝突されたりした場合に燃料タンク15に作用する力に対して燃料タンク15が実質的に同じ距離だけ移動する場合には、同じで良い。膨張にともなって燃料タンク15が左右いずれかへ偏心する場合や、燃料タンク15に作用する力による移動量が左右で異なる場合には、隙間78および第二隙間は、適宜異なる。
また、搭載機器および第二搭載機器は、電力変換装置71に限られず、他の搭載機器、例えば二次電池16であっても良い。
本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、クランプバンド61との間に隙間78を隔て、燃料タンク15が隙間78よりも大きく変位した場合にはクランプバンド61に最初に接して燃料タンク15の移動を制限する搭載機器としての電力変換装置71を備えているため、車両が転倒したり、他の車両に側面から衝突されたりした場合の燃料タンク15の移動量を隙間78の寸法に留めることができる。つまり、燃料タンク15の支持構造69は、車両が転倒したり、他の車両に側面から衝突されたりした場合の燃料タンク15の移動量を確実に制御できる。このことは、燃料タンク15から車体5側に延びる配管の変位量を制限し、配管自体、または配管と他機器との接続部に生じる負荷を制限する。燃料タンク15の支持構造69は、この負荷の制限によって、配管自体、または配管と他機器との接続部における燃料漏れの防止を確実に図る。
また、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、クランプバンド61との間に隙間78を隔て、燃料タンク15が隙間78よりも大きく変位した場合にはクランプバンド61に最初に接して燃料タンク15の移動を制限する搭載機器としての電力変換装置71を備えているため、燃料タンク15、特に圧力容器55と他の機器(電力変換装置71を含む)との接触を防ぎ、ひいては燃料タンク15の損傷を防止する。
さらに、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、フレーム11から電力変換装置71を取り外すことによってクランプバンド61へのアクセス経路を確保できるため、燃料タンク15の保守性、交換の容易性を高めることができる。
さらにまた、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、搭載機器(本実施形態における電力変換装置71)を燃料タンク15の移動量を規制するストッパとして利用するため、部品を追加する必要がない。
また、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、搭載機器(本実施形態における電力変換装置71)を燃料タンク15の左右いずれかの側方に配置するため、搭載機器をばね下、例えばスイングアーム9に搭載する場合よりも車両の運動性能を高めることができる。
さらに、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、搭載機器(本実施形態における電力変換装置71)を燃料タンク15の左右いずれかの側方に配置するため、燃料タンク15が車体5の底部に配置されている車両では、燃料タンク15とともに車体5の重心を下げることに寄与し、車両の運動性能を高める。
さらにまた、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、搭載機器(本実施形態における電力変換装置71)を燃料タンク15の左右いずれかの側方に配置するため、車体5の他の部位における搭載機器のレイアウトの自由度を向上させる。
また、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、クランプバンド61との間に隙間78を隔て、燃料タンク15が隙間78よりも大きく変位した場合にはクランプバンド61に最初に接して燃料タンク15の移動を制限する第二搭載機器としての電力変換装置71を備えているため、燃料タンク15の左右両方向における移動量を制限し、燃料漏れの防止を確実に図る。
さらに、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、燃料の充填にともなう燃料タンク15の膨張を許容し、クランプバンド61と搭載機器(本実施形態における電力変換装置71)とが接触することを防ぐ隙間78を有するため、燃料の充填、放出における燃料タンク15への負荷の防止と燃料タンク15の移動規制とを両立できる。
さらにまた、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、燃料の充填にともなう燃料タンク15の膨張を許容し、クランプバンド61と搭載機器(本実施形態における電力変換装置71)とが接触することを防ぐ隙間78を有するため、燃料タンク15の交換に際して燃料を放出すると、隙間78が拡がり、作業性を高めることができる。
また、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、燃料の充填にともなう燃料タンク15の膨張を許容し、クランプバンド61と搭載機器(本実施形態における電力変換装置71)とが接触することを防ぐ隙間78を有するため、隙間78を流通する空気によって搭載機器の冷却を促すことができる。
さらに、本実施形態に係る燃料電池車両1の燃料タンク15の支持構造69は、燃料タンク15の中心線よりも上方、かつ燃料タンク15の左右それぞれに配置され前後方向に延びる一対の上部フレーム25と、燃料タンク15の中心線よりも下方、かつ燃料タンク15の左右それぞれに配置され前後方向に延びる一対の下部フレーム24と、を備えているため、大容量の圧力容器55を採用し、かつ燃料タンク15の移動規制を両立できる。
したがって、本発明に係る燃料電池車両1および燃料タンク15の支持構造69によれば、車両が転倒したり、他の車両に側面から衝突されたりした場合に燃料タンク15に作用する力による配管の変形を抑制し、この変形による燃料漏れを未然に防ぐことができる。
1…燃料電池車両、2…燃料電池、2a…吸気口、2b…排気口、3…モータ、5…車体、6…前輪、7…ステアリング機構、8…後輪、9…スイングアーム、11…フレーム、12…外装、13…シート、13a…前方部、13b…後方部、13c…傾斜部、15…燃料タンク、16…二次電池、17…電力管理装置、18…インバータ、19…車両コントローラ、21…ヘッドパイプ、22…上部ダウンフレーム、23…下部ダウンフレーム、24…下部フレーム、25…上部フレーム、26…ピボット軸、26a…ブラケット、27…上ブリッジフレーム、28…下ブリッジフレーム、29…ガードフレーム、30…搭載機器保護フレーム、30f…継手用ブラケット、31…フットボード、31a…フットレストブラケット、33…センタースタンド、34…ヘッドパイプ近傍ブリッジフレーム、35…センタートンネル領域、36…機器搭載領域、37…タイヤハウス領域、38…リアフェンダ、41…フロントレッグシールドカバー、42…フロントフレームカバー、43…フレームカバー、45…ハンドル、46…フロントフォーク、47…フロントフェンダ、48…リアサスペンション、52…排気ダクト、52a…排気口、55…圧力容器、56…燃料充填口、57…燃料充填用継手、58…燃料充填元弁、59…燃料供給元弁、61…クランプバンド、62…燃料充填口用リッド、63…タンクバルブ、65…スイングアーム本体、66…駆動ユニット、67…減速機、68…ピボット部、69…支持構造、71…電力変換装置、72…ブラケット、73…バルブ保護フレーム、74…ボルト、75…放熱フィン、77…電力線、78…隙間、81…フットボードロアカバー、82…ロアレッグシールドカバー、83…アンダーカバー、84…リアロアフェンダーカバー。

Claims (4)

  1. フレームと、
    前記フレームに搭載され燃料を貯蔵可能な燃料タンクと、
    前記燃料タンクを前記フレームに支持する固定具と、
    前記燃料タンクから供給される前記燃料と空気中の酸素とを反応させて発電する燃料電池と、
    前記フレームに搭載され前記燃料タンクの左右いずれか一方側に配置される搭載機器と、を備え、
    前記燃料タンクは、筒形状を有し、
    前記搭載機器は、前記固定具との間に隙間を隔て、前記燃料タンクが左右いずれか一方側に向かって前記隙間よりも大きく変位した場合には前記固定具に最初に接して前記燃料タンクの移動を制限し、
    前記隙間は、前記燃料の充填にともなう前記燃料タンクの膨張を許容し、前記膨張による前記複数の固定具と前記搭載機器との接触を防ぐ燃料電池車両の燃料タンクの支持構造。
  2. 前記固定具を少なくとも2つ有し、
    前記搭載機器は、前記2つの固定具の間隔よりも長尺である請求項1に記載の燃料電池車両の燃料タンクの支持構造。
  3. 前記フレームに搭載され前記燃料タンクの左右いずれか他方側に配置される第二搭載機器を備え、
    前記第二搭載機器は、前記複数の固定具との間に第二隙間を隔て、前記燃料タンクが左右いずれか他方側に向かって前記第二隙間よりも大きく変位した場合には前記複数の固定具に最初に接して前記燃料タンクの移動を制限する請求項1または2に記載の燃料電池車両の燃料タンクの支持構造。
  4. 前記フレームは、
    前記燃料タンクの中心線よりも上方、かつ前記燃料タンクの左右それぞれに配置され前後方向に延びる一対の上部フレームと、
    前記燃料タンクの中心線よりも下方、かつ前記燃料タンクの左右それぞれに配置され前後方向に延びる一対の下部フレームと、を有し、
    前記搭載機器は、左右いずれか一方側に配置される前記上部フレームおよび前記下部フレームの間に配置されている請求項1からのいずれか1項に記載の燃料電池車両の燃料タンクの支持構造。
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