JP6880329B2 - 電子式遮断器およびブレーカテスタ - Google Patents

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Description

本発明は、変流器からの信号を用い、電子制御で引外し動作を行う電子式遮断器において、変流器の故障診断が容易な構成と、その構成に対応したブレーカテスタに関する。
電子式遮断器は、本体内部の主回路導体に取り付けた変流器(CTとも称する。)からの信号(CT出力)を、電子回路で処理して過電流の有無を判定し、引外し動作を実行するものである。そのため、過電流の有無の判断が適切に行えるか否かを、遮断器本体内の回路基板に対して過電流発生時のCT出力の模擬信号を入力して診断するブレーカテスタ(例えば、特許文献1参照。)が用いられてきた。
特開平9−211089号公報(段落0020〜0034、図2、図3)
しかしながら、ブレーカテスタは、遮断器本体に内蔵された変流器に対して、電気的に直接アクセスしておらず、変流器自体の健全性を外部から確認する手段はなかった。なお、変流器が層間短絡に陥った場合や断線による開放故障にある場合には、CT抵抗が正常値から外れるため、遮断器本体を分解して変流器を取り出し、CT抵抗を測定すれば検出可能である。しかし、遮断器本体を分解するためには、故障が疑われる電子式遮断器を設置場所から取り外し、製造工場等へ返却の上、分解調査を実施する必要がある。
そこで、遮断器本体を設置したまま、内蔵された変流器に対して、外部から電気的にアクセスすることが考えられる。しかし、電子式遮断器には、最大で4つの変流器が内蔵されており、全ての変流器にアクセスしようとすると、多数のテストピンを設置する必要があり、部品実装面積が過大になり、小型化が困難になるとともに、部品点数も増大する。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、小型化を阻害することなく、変流器の健全性を容易に確認できる電子式遮断器、およびそれに対応するブレーカテスタを得ることを目的としている。
本発明の電子式遮断器は、複数極のそれぞれに対応し、中間部分に接点が設けられた主回路導体と、前記主回路導体のそれぞれに流れる電流を計測する極ごとの変流器と、前記極ごとの変流器からの信号に基づいて、前記接点を引き外すか否かを判定する引外し判定回路と、前記主回路導体と前記変流器を内部に収容する筐体と、を備え、前記極ごとの変流器の一方の端子同士は短絡され、前記引外し判定回路と、前記筐体の外部からアクセス可能な第一端子と、に接続されるとともに、前記極ごとの変流器の他方の端子のそれぞれの接続先を、前記引外し判定回路から、短絡して前記筐体の外部からアクセス可能な第二端子へ切り替える切替装置をさらに備えたことを特徴とする。
本発明のブレーカテスタは、上述した電子式遮断器の診断を行うブレーカテスタであって、複数の電子式遮断器の機種ごとの変流器の抵抗値の判定基準値を記憶するデータテーブルと、前記第一端子と前記第二端子のそれぞれに電気接続するコネクタと、前記第一端子と前記第二端子との間の抵抗値を測定する抵抗測定部と、前記抵抗測定部が測定した抵抗値を、前記データテーブルから読み出した診断対象の電子式遮断器の判定基準値と比較し、前記診断対象の電子式遮断器の変流器に異常があるか否かを判定する判定部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の電子式遮断器およびブレーカテスタによれば、内蔵された複数の変流器の抵抗値をまとめて測定するように構成したので、小型化を阻害することなく、変流器の健全性を容易に確認することができる。
本発明の実施の形態1にかかる電子式遮断器の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる電子式遮断器の平面図と部分拡大図である。 本発明の実施の形態1にかかるブレーカテスタの斜視図である。 本発明の実施の形態1にかかるブレーカテスタの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる電子式遮断器にブレーカテスタを接続した際の接続状態を示す回路図である。
実施の形態1.
図1〜図5は、本発明の実施の形態1にかかる電子式遮断器およびブレーカテスタの構成を説明するためのもので、図1は電子式遮断器の構成を示す回路図、図2(a)は電子式遮断器を操作面側から見たときの平面図、図2(b)は図2(a)の領域R部分を拡大した部分拡大図である。また、図3は電子式遮断器の健全性を診断するブレーカテスタの斜視図、図4はブレーカテスタの構成を示す回路図である。そして、図5は電子式遮断器にブレーカテスタを接続した際の変流器からの接続先の切替状態を示す回路図である。
本発明の実施の形態1にかかる電子式遮断器は、診断時に、内蔵された複数の変流器のそれぞれを並列接続するように接続を切り替えることを特徴とする。ただし、その特徴部分の説明の前に、電子式遮断器としての基本構成について説明する。
電子式遮断器1は、図2(a)に示すように、箱状の筐体7の長手方向の一端(図中上側)に、電源側の電線を接続するための端子(電源端子61s)が、他端(図中下側)に、負荷側の電線を接続するための端子(負荷端子61d)が形成されている。本実施の形態1にかかる電子式遮断器1は4極対応であり、4つの電源端子61sと4つの負荷端子61dが、図中横方向に並んでいる。
なお、電子式遮断器1を含む回路遮断器は、壁面等に固定設置されることが想定され、壁面に固定する面の反対側である操作面7foから、開閉操作用のハンドル33が突出している。そして、操作面7foには、後述するブレーカテスタ9を接続するためのテストポート4が形成されている。
筐体7の内部には、図1に示すように、電源端子61sと負荷端子61dを結ぶ主回路導体6に対し、極毎に流れる電流を検出するための4つの変流器(CT21、CT22、CT23、CT24:まとめて、変流器2)が設置されている。CT21〜24の負極側端子は短絡され、正極側のそれぞれの端子と短絡された負極側の共通端子が、整流回路15に接続されている。このようにして変流器2から出力される信号は、それぞれ整流回路15で整流され、電源回路12で、瞬時引外し判定回路13と時限引外し判定回路14が作動できる電圧に調整される。
分圧抵抗17は、整流回路15の出力を瞬時引外し判定回路13が判定する検知電圧として与えるようにするもので、主回路導体6の電流に比例した検知電圧を瞬時引外し判定回路13にてレベル判定し、所定値以上になればサイリスタ16をオンにさせる。サイリスタ16がONになると、引外しコイル31により接点32が開き、主回路導体6の電源側導体6sと負荷側導体6dが切り離され、瞬時引外し動作が完了する。
分流抵抗18は、整流回路15の各相の電流に比例した電圧を時限引外し判定回路14に与えるもので、各相の電流に比例した電圧を時限引外し判定回路14にて時間を考慮したレベル判定を行い、所定値以上になればサイリスタ16をオンさせる。サイリスタ16がONになった際の引外し動作は、上述した瞬時引外し動作と同様であり、引外しコイル31により接点32が開き、主回路導体6の電源側導体6sと負荷側導体6dが切り離される。
上述した基本構成を踏まえ、本発明の実施の形態にかかる電子式遮断器の特徴部分について説明する。
図1で説明したように、電子式遮断器1の筐体7には、4つの変流器(CT21、22、23、24)が内蔵されている。ここで、CT21、22、23、24の正極側端子21a、22a、23a、24aは、各極の接続先を一斉に切り替える切替装置5を介して、それぞれ整流回路15へ接続されている。切替装置5において、正極側端子21a〜24aのそれぞれに対応して、設けられた切替スイッチ51a〜51dは、例えば、c接点であり4極双投式スイッチを構成することになる。通常は、各極が、整流回路15に電気接続するように設定されている。
他方、テストポート4に設置した押ボタンスイッチ45が押下されると、切替装置5は、正極側端子21a、22a、23a、24aが短絡状態になるように、各切替スイッチ51a〜51dの接続先を切り替える。切り替えによって短絡状態となった正極側端子21a〜24aは、テストポート4から露出するひとつのテストピン42bにまとめて接続されている。さらに、短絡された負極側の共通端子は、上述した整流回路15への接続に加え、逆流防止ダイオード53を介して、テストポート4から露出するもうひとつのテストピン42aに接続されている。つまり、押ボタンスイッチ45の押下によって、各変流器2が並列接続の状態になる。
テストポート4には、図2(b)に示すように、背景技術で説明した模擬信号を用いた診断を行うため、符号を付さない部品も含め、内部の電子回路を診断するための3本の電子回路用テストピン43が設けられている。さらに、各変流器2の短絡された正極と、短絡された負極のそれぞれと電気接続するための、2つのテストピン(42a、42b:まとめて変流器用テストピン42)も設けられ、計5つのテストピン41が配置されている。また、変流器用テストピン42と、電子回路用テストピン43(まとめてテストピン41)の配置部分から離れた部分には、切替装置5に接続先の切替動作をさせるための押ボタンスイッチ45が、誤操作防止のために操作面7foから引き込むように設けられている。
一方、ブレーカテスタ9は、図3に示すように、表示部91d等が設けられた本体91から延びるケーブル93の先に、テストポート4に接続するためのコネクタ部92が形成されている。コネクタ部92には、5つのテストピン41のそれぞれと電気接続するための端子が形成されているコネクタ92cと、押ボタンスイッチ45を押下するための突起部92pが設けられている。
ブレーカテスタ9の本体91内には、ケーブル93のうち、図4に示すように、電子回路用テストピン43と接続される配線93bに接続され、一般的なブレーカテスタが有する電子回路を診断するための動作テスト回路97が形成されている。
そして、変流器2自体を診断するために、変流器用テストピン42と接続される配線93aに接続され、並列接続された変流器2の抵抗値を測定するための定電流回路95を備えている。さらに、診断対象となる複数の電子式回路遮断器に対し、機種ごとのCT抵抗値の判定基準値を記憶したデータテーブル94を有している。そして、CPU96には、定電流回路95から出力されたアナログ測定値をA/D変換するA/Dコンバータ96aと、A/Dコンバータ96aから出力されたデジタル測定値と、データテーブル94に記憶された判定基準値とを比較する比較器96bが形成されている。そして、比較器96bの比較結果に基づいて、変流器2が正常か否かを判定する判定部96cが形成されている。
その他、判定の結果、異常と判定した際に警報を表示するためのLED91eやブザー91b、あるいは表示部91dによる警告表示などにより判定結果を出力する機能を有する。また、CPU96には、操作ボタン91oの操作により、表示部91dに、例えば、診断対象となる電子式遮断器1の機種情報を表示させ、選択された機種に応じた判定基準値を選択するための図示しない回路が形成されている。なお、判定基準値としては、設計上の抵抗値に公差を含め、正常と判断される範囲(例えば、上限値と下限値)として記憶されている。また正常と判断される範囲は、設計上の抵抗値と公差だけではなく、並列数(変流器2の数)によっても定められ、並列数が多いほど、範囲は狭くなる。
つぎに、動作について説明する。
診断対象となる電子式遮断器1のテストポート4に、ブレーカテスタ9のコネクタ部92を挿入すると、図5に示すように、変流器用テストピン42と電子回路用テストピン43のそれぞれに、配線93aと配線93bとが接続される。さらに、コネクタ部92の突起部92pが、押ボタンスイッチ45を押下する。これにより、各変流器2(CT21〜24)は並列接続され、負極端子がテストピン42aに、正極側端子21a〜24aがテストピン42bにまとめて接続される。
ここで、例えば、操作ボタン91oによる手動操作などによって、接続した電子式遮断器1の機種情報を選択すると、その機種に応じたCT抵抗の判定基準値をデータテーブル94から選択できる。さらに、ブレーカテスタ9の操作で変流器2の診断を選択し、開始すると、ブレーカテスタ9が内蔵する定電流回路95から電流値が既知の試験電流が出力される。試験電流が流れた際のテストピン42aとテストピン42b間の電圧降下を計測することで、電子式遮断器1に内蔵された変流器2を並列接続した抵抗値をCT抵抗値の測定値として取得することができる。
ブレーカテスタ9は、今回取得されたCT抵抗値と、機種に応じた判定基準値とを、CPU96内に構成する比較器96bにて比較し、比較結果を判定部96cに出力する。判定部96cでは、例えば、900〜1100Ωの判定基準値に対し、取得したCT抵抗値が判定基準値の範囲を下回る800Ωであった場合、いずれかの変流器2で層間短絡が疑われ、使用者に警告を行う。逆に例えば、CT抵抗値が判定基準値の範囲を上回る1200Ωであった場合、いずれかの変流器2で断線が疑われ、使用者に警告を行う。
このように構成することにより、電子式遮断器1への配線の取り外しや設置面からの取り外しをすることなく、内蔵された複数の変流器2のいずれかに異常があるか否かを判定できるようになる。変流器2に異常がある場合は、それが一つであっても複数であっても、電子式遮断器1に接続された配線の取り外しと、設置面からの取り外しをした上で筐体7の操作面7fo側の部分(例えば前面カバー)を外す必要がある。前面カバーを外してしまえば、複数の変流器2のそれぞれが露出するので、異常のある変流器2を特定し、修理あるいは交換等の対処を容易に行うことができる。
一方、変流器2のいずれにも異常がない場合、ブレーカテスタ9の接続だけで、異常がないと確認できるので、上記のような煩雑な取り外し作業を行う必要がなくなる。つまり、実作業においては、設置状態の電子式遮断器1に対して、異常がある変流器2を特定しなくても、いずれかの変流器2に異常があるか否かさえわかれば、作業効率を著しく改善できることを本発明者は見出した。その結果、変流器2の数に関わらず、たった2つのテストピン42a、42bを追加するだけで、外部から変流器2の診断を行う電子式遮断器1およびブレーカテスタ9を構成することができた。つまり、小型化を阻害することなく、変流器2の健全性を容易に確認できる。
なお、本実施の形態では、テストポート4には、変流器用テストピン42と一般的なブレーカテスタが使用する電子回路用テストピン43を集約させ、テストピン41の近傍に押ボタンスイッチ45を配置した例について説明した。これにより、例えば、ブレーカテスタ9のコネクタ部92に突起部92pを形成し、電子式遮断器1のテストポート4にコネクタ部92を挿入したときのみ、押ボタンスイッチ45が押下される構成が可能となる。すなわちブレーカテスタ9が電子式遮断器1に接続している間は、変流器2の出力を2端子(変流器用テストピン42)に集約した状態を維持し、ブレーカテスタ9が非接続の時には変流器2が通常(=短絡していない)状態を維持することが可能である。
なお、本実施の形態においては、切替装置5による正極側端子21a〜24aの短絡動作のために、押ボタンスイッチ45を用いる例を示したが、短絡動作は必ずしも機械的なスイッチである必要は無い。例えば、電子式遮断器1がブレーカテスタ9との接続を検出し、半導体素子で構成されたソリッドステートリレーによるスイッチ切替においても同様の機能を果たすことが可能である。つまり、電子式遮断器1には、ブレーカテスタ9が接続されたことを検知して、切替装置5を動作させる機構が設けられていればよい。同様に、ブレーカテスタ9のコネクタ部92、あるいは本体91内部の電子回路等には、切替装置5に切り替え動作を行わせるスイッチ機構が形成されていればよい。
一方、電子式遮断器1が活線状態で各変流器2を短絡すると、電子式遮断器1がトリップする危険性があるが、ブレーカテスタ9を使用する際は、そもそも活線での作業を禁止しているため、変流器2の診断において、トリップする危険はない。一方、ブレーカテスタ9を使用しない時に、誤って、押ボタンスイッチ45を押してしまうことの無いよう、押ボタンスイッチ45は操作面7foから引っ込んでいるように構成したが、さらに、蓋を設けるなどしてもよい。
一方、本実施の形態においては、コネクタ部92を差し込むことで、変流器2の診断も行えるような構成にしたが、これに限ることはない。例えば、一般的なブレーカテスタにも対応できるよう、例えば、変流器用テストピン42と押ボタンスイッチ45にアクセスする部分については、電子回路用テストピン43にアクセスするテストポートとは別に設けるようにしてもよい。また、例えば、押ボタンスイッチ45を手動で押下し、一般的な抵抗測定器を用いてテストピン42aとテストピン42b間の抵抗を測り、その抵抗値から変流器2の診断を行うことも可能である。
また、ブレーカテスタ9についても、コネクタを電子回路用と変流器用とが別れて設けるようにすれば、一般的な電子式回路遮断器の(電子回路の)診断を行うことが可能になる。なお、図4においては、電子回路を診断する部分と変流器2を診断する部分が、分離して記載されているが、一つの部分(例えば、CPU96)の中に形成されていてもよいことは言うまでもない。
以上のように、本発明の実施の形態にかかる電子式遮断器1によれば、複数極のそれぞれに対応し、中間部分に接点32が設けられた主回路導体6と、主回路導体6のそれぞれに流れる電流を計測する極ごとの変流器2と、記極ごとの変流器2(CT21〜CT24)からの信号に基づいて、接点32を引き外すか否かを判定する引外し判定回路(瞬時引外し判定回路13、時限引外し判定回路14)と、主回路導体6と変流器2を内部に収容する筐体7と、を備え、極ごとの変流器2の一方の端子(例えば、負極側端子)同士は短絡され、引外し判定回路と、筐体7の外部からアクセス可能な第一端子(テストピン42a)と、に接続されるとともに、極ごとの変流器2の他方の端子(例えば、正極側端子21a〜24a)のそれぞれの接続先を、引外し判定回路から、短絡して筐体7の外部からアクセス可能な第二端子(テストピン42b)へ切り替える切替装置5をさらに備えるように構成したので、小型化を阻害することなく、そして取り外しを行わず、容易に変流器2の健全性を確認することができる。
とくに、筐体7には第一端子(テストピン42a)と第二端子(テストピン42b)が配置されたテストポート4が設けられ、テストポート4の近傍には、切替装置5に接続先を切り替えさせるためのスイッチ(例えば、押ボタンスイッチ45)が設けられているようにすれば、ブレーカテスタ9をテストポート4に接続するだけで、スイッチを投入することが可能になる。
さらに、スイッチは、筐体7から窪むように設けられた押ボタンスイッチ45であれば、例えば、コネクタ部92に突起を形成することで、スイッチを投入することが可能になる。
テストポート4には、引外し判定回路(瞬時引外し判定回路13、時限引外し判定回路14)の診断を行うための端子(電子回路用テストピン43)が、第一端子(テストピン42a)および第二端子(テストピン42b)と並んで設けられているようにすれば、ブレーカテスタ9を接続するだけで、電子回路の診断と変流器2の診断を両方行うことができる。
一方、上述した電子式遮断器1の診断を行うブレーカテスタ9であって、複数の電子式遮断器1の機種ごとの変流器2の抵抗値の判定基準値を記憶するデータテーブル94と、第一端子(テストピン42a)と第二端子(テストピン42b)のそれぞれに電気接続するコネクタ(コネクタ部92)と、第一端子と第二端子との間の抵抗値を測定する抵抗測定部(定電流回路95)と、抵抗測定部が測定した抵抗値を、データテーブル94から読み出した診断対象の電子式遮断器1の判定基準値と比較し、診断対象の電子式遮断器1の変流器2に異常があるか否かを判定する判定部(比較器96b、判定部96c)と、を備えれば、設置状態の電子式遮断器1を取り外したりすることなく、変流器2に異常があるか否かを即座に診断することができる。
コネクタ(コネクタ部92)には、切替装置5に接続先を切り替えさせるためのスイッチ機構(例えば、突起部92p)が設けられているので、コネクタ部92を対象の電子式遮断器1に接続するだけで、変流器2を診断モードに変更することができる。
1:電子式遮断器、
2:変流器(CT)、 4:テストポート、 5:切替スイッチ、 6:主回路導体、
7:筐体、 7fo:操作面、
13:瞬時引外し判定回路(引外し判定回路)、 14:時限引外し判定回路(引外し判定回路)、 15:整流回路(引外し判定回路)、
21:CT(極ごとの変流器)、 21a:正極側端子、 22:CT(極ごとの変流器)、 22a:正極側端子、 23:CT(極ごとの変流器)、 23a:正極側端子、 24:CT(極ごとの変流器)、 24a:正極側端子、
32:接点、
41:テストピン、 42:変流器用テストピン、 43:電子回路用テストピン、
45:押ボタンスイッチ、
9:ブレーカテスタ、
92:コネクタ部、 92b:コネクタ、 92p:突起部、
94:データテーブル、 95:定電流回路(抵抗測定部)、 96:CPU、 96a:A/Dコンバータ、 96b:比較器(判定部)、 96c:判定部、 97:動作テスト回路。

Claims (6)

  1. 複数極のそれぞれに対応し、中間部分に接点が設けられた主回路導体と、
    前記主回路導体のそれぞれに流れる電流を計測する極ごとの変流器と、
    前記極ごとの変流器からの信号に基づいて、前記接点を引き外すか否かを判定する引外し判定回路と、
    前記主回路導体と前記変流器を内部に収容する筐体と、を備え、
    前記極ごとの変流器の一方の端子同士は短絡され、前記引外し判定回路と、前記筐体の外部からアクセス可能な第一端子と、に接続されるとともに、
    前記極ごとの変流器の他方の端子のそれぞれの接続先を、前記引外し判定回路から、短絡して前記筐体の外部からアクセス可能な第二端子へ切り替える切替装置をさらに備えたことを特徴とする電子式遮断器。
  2. 前記筐体には前記第一端子と前記第二端子が配置されたテストポートが設けられ、
    前記テストポートの近傍には、前記切替装置に前記接続先を切り替えさせるためのスイッチが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子式遮断器。
  3. 前記スイッチは、前記筐体から窪むように設けられた押ボタンスイッチであることを特徴とする請求項2に記載の電子式遮断器。
  4. 前記テストポートには、前記引外し判定回路の診断を行うための端子が、前記第一端子および前記第二端子と並んで設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の電子式遮断器。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子式遮断器の診断を行うブレーカテスタであって、
    複数の電子式遮断器の機種ごとの変流器の抵抗値の判定基準値を記憶するデータテーブルと、
    前記第一端子と前記第二端子のそれぞれに電気接続するコネクタと、
    前記第一端子と前記第二端子との間の抵抗値を測定する抵抗測定部と、
    前記抵抗測定部が測定した抵抗値を、前記データテーブルから読み出した診断対象の電子式遮断器の判定基準値と比較し、前記診断対象の電子式遮断器の変流器に異常があるか否かを判定する判定部と、
    を備えたことを特徴とするブレーカテスタ。
  6. 前記コネクタには、前記切替装置に前記接続先を切り替えさせるためのスイッチ機構が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のブレーカテスタ。
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