JP6879564B2 - 温度センサ、温度センシング方法および温度センシングプログラム - Google Patents

温度センサ、温度センシング方法および温度センシングプログラム Download PDF

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Description

本発明は、温度センサ、温度センシング方法および温度センシングプログラムに関し、特に、温度監視対象の温度があらかじめ定めた温度(検出すべき温度)に達したか否かを判別するために用いる温度閾値(検出温度)の自由度を向上させることが可能な温度センサ、温度センシング方法および温度センシングプログラムに関する。
温度を検出して電気信号を変化させることにより外部に作用するデバイスいわゆる温度センサにはいくつかの種類がある。例えば、検出している温度を数値として通知する温度センサもあれば、既定の温度を検出したときに出力電気信号の極性を変化させる温度センサもある。後者の温度センサは、例えば、特許文献1の特開2008−191724号公報「温度過昇防止装置および加熱装置」に記載のサーモスタット等のように、一般的に、出力電気信号としてオフとオンとの2種類の状態しか有していないことから、「温度スイッチ」と称されている。
かくのごとき温度スイッチは、前者の温度センサと比べて、動作が単純なことから、安価であるという大きな長所を有する一方、出力電気信号をオフからオンに変化させる温度として、個々のデバイスに固有の温度閾値を配置する必要があり、自由な温度閾値をあらかじめ用意し難いという課題があった。
また、温度スイッチを活用する装置の開発において、温度を監視する対象によっては、最適な検出温度(すなわち温度閾値)をシミュレートすることが非常に難しく、実験することなく、最適な検出温度(温度閾値)の温度スイッチを用意することが極めて困難な場合がある。
そのような状況を鑑み、デバイスの設定ピンに対して外部から与える電圧の極性を変えることによって、複数の検出温度(温度閾値)を段階的に選択することができる温度スイッチを実現しようという技術が提案されている。かくのごとき温度スイッチにおいては、例えば、70℃、75℃、80℃、85℃のような複数種類の検出温度(温度閾値)を選択することができる。しかしながら、かかる温度スイッチにおいても、検出温度(温度閾値)を所望する任意の値に自由に設定することはできなかった。
特開2008−191724号公報
以上のように、前記特許文献1等に記載された本発明に関連する現状の技術においては、検出温度(温度閾値)を所望する任意の値に自由に設定することができないという問題がある。
(本開示の目的)
本開示は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、制御対象の動作を制御すべき検出温度の設定の自由度を向上させ、所望する検出温度に自由に設定することが可能な温度センサ、温度センシング方法および温度センシングプログラムを提供することを目的とする。
前述の課題を解決するため、本発明による温度センサ、温度センシング方法および温度センシングプログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による温度センサは、温度監視対象の温度検出用に用いる温度閾値の値が互いに異なる2つの温度スイッチと、該2つの温度スイッチを互いに近接して配置して同じ温度監視対象の温度を監視することにより、前記2つの温度スイッチそれぞれが監視する同じ前記温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した時刻の差および前記2つの温度スイッチそれぞれの前記温度閾値の差から求めた温度勾配を有する直線と外部から任意の値に設定することができる係数値とを用いて前記温度監視対象の温度変化の線形補間を行う演算部と、を備えていることを特徴とする。
(2)本発明による温度センシング方法は、温度監視対象の温度検出用に用いる温度閾値の値が互いに異なる2つの温度スイッチを互いに近接して配置し、前記2つの温度スイッチそれぞれが監視する同じ温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した時刻の差および前記2つの温度スイッチそれぞれの前記温度閾値の差から求めた温度勾配を有する直線と外部から任意の値に設定することができる係数値とを用いて前記温度監視対象の温度変化の線形補間を行う演算ステップを有していることを特徴とする。
(3)本発明による温度センシングプログラムは、温度監視対象の温度検出用に用いる温度閾値の値が互いに異なる2つの温度スイッチを互いに近接して配置した温度センサにおいてコンピュータにより実行することが可能な温度センシングプログラムであって、前記2つの温度スイッチそれぞれが監視する同じ温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した時刻の差および前記2つの温度スイッチそれぞれの前記温度閾値の差から求めた温度勾配を有する直線と外部から任意の値に設定することができる係数値とを用いて前記温度監視対象の温度変化の線形補間を行う演算処理を有していることを特徴とする。
本発明の温度センサ、温度センシング方法および温度センシングプログラムによれば、主に、以下のような効果を奏することができる。
第1に、互いに異なる温度閾値を有する2つの近接配置した温度スイッチそれぞれの温度閾値(検出温度)と任意の値に設定可能な係数値とを用いた線形補間により、制御対象を制御すべき温度センサの検出温度を算出しているので、本発明の主目的である温度センサの検出温度の設定の自由度を大幅に向上させることができる。
第2に、温度センサは、2つの温度スイッチと1つの演算部という、極めて少ない個数の構成要素で実現することができるので、資材費を抑制することができるとともに、小型化が可能であり、本温度センサを実装する基板の面積を小さくすることができる。
本発明に係る温度センサの構成の一例を示すブロック構成図である。 図1に示した温度センサの動作の一例を説明するためのタイムチャートである。 図1に示した温度センサ内の演算部の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図1に示した温度センサ内の演算部の動作の図3とは異なる他の例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明による温度センサ、温度センシング方法および温度センシングプログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による温度センサおよび温度センシング方法について説明するが、かかる温度センシング方法をコンピュータにより実行可能な温度センシングプログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、温度センシングプログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、温度センサ、温度センシング方法および温度センシングプログラムに関し、温度監視対象の温度検出用に用いる温度閾値の値が互いに異なる2つの温度スイッチを互いに近接して配置し、それぞれの温度スイッチが監視する同じ温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した時刻の差およびそれぞれの温度スイッチの前記温度閾値の差から求めた温度勾配を有する直線と任意の値に設定することができる係数値とを用いて前記温度監視対象の温度変化の線形補間を行うことを主要な特徴とする。而して、本発明は、当該温度センタの検出温度の設定自由度を向上させることを可能にしている。
本発明の主要な特徴をさらに具体的に説明すると、次の通りである。すなわち、本発明は、
温度監視対象の温度があらかじめ設定した温度閾値(検出温度)に達したことを検出した際に、出力電気信号のオンとオフとを切り替えて出力する温度スイッチ機能を有する温度センサに関するものであり、
互いに近接して配置し、かつ、互いの前記温度閾値の値が異なる2つの温度スイッチと、前記温度監視対象の温度が任意に設定した検出温度に達するタイミングを線形予測する演算を行う演算部と、を少なくとも備え、
前記2つの温度スイッチそれぞれは、
それぞれが計測した前記温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した際に、それぞれが出力する出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行って、前記演算部に対してそれぞれ出力する温度検出部、
を備え、
前記演算部は、
前記2つの温度スイッチそれぞれから出力された前記出力電気信号のオン・オフ切り替え時刻の前記2つの温度スイッチ間の時間差を算出する時間差算出部と、
前記時間差算出部にて算出した前記時間差に対して任意の値に設定した係数値を乗算することにより(つまり、前記温度監視対象の温度変化の勾配を直線近似した線形補間を行うことにより)、前記2つの温度スイッチのうち、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻から、前記温度監視対象の温度が、外部の制御対象を制御すべき温度として任意にあらかじめ定めた検出温度に達するまでの予測時間を算出する線形補間部と、
前記2つの温度スイッチのうち、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った時刻から、さらに、前記線形補間部において算出した前記予測時間だけ経過した時刻に達した際に、前記温度監視対象の温度が前記検出温度に達したことを示す状態の検出信号を、出力電気信号として外部の前記制御対象に対して出力する信号出力部と、
を少なくとも備えている、
ことを主要な特徴としている。
以上のように、本発明においては、前記2つの温度スイッチの動作時刻(すなわちそれぞれの温度閾値に達した時刻)間の時間差を求めることにより、前記温度監視対象の温度が熱源からの熱により直線的に変化していくと想定した場合の温度勾配を取得し、しかる後、前記2つの電気スイッチのうち、より遅く動作する方の温度スイッチの温度閾値に相当する温度から、さらに、制御対象を制御すべき所望の検出温度に達するまでの予測時刻を、任意の値に設定可能な係数値を用いて線形補間して求めている。したがって、本発明に係る温度センサは、前記制御対象を制御するための前記検出温度の設定自由度を大幅に向上させることができるという効果を奏することが可能になる。
(本発明の実施形態の構成例)
次に、本発明に係る温度センサの構成例について、図1を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る温度センサの構成の一例を示すブロック構成図である。図1に示す温度センサ100は、2つの温度スイッチすなわち第1温度スイッチ101および第2温度スイッチ102と、演算部103とを有している。ここで、温度センサ100の重要な特徴として、第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102とは、物理的に互いに近接して配置されていて、同じ温度監視対象1の温度の変化を計測することが可能である。さらに、これら第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102とでは、温度監視対象1の温度があらかじめ設定した温度に達しているか否かを判別するために用いる温度閾値の値が互いに異なっている。
すなわち、第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102とは、図1に示すように、第1温度検出部1011および第2温度検出部1021をそれぞれ備えている。これら第1温度検出部1011および第2温度検出部1021には、第1温度閾値1012および第2温度閾値1022がそれぞれ設定してある。第1温度検出部1011と第2温度検出部1021とは、それぞれが計測した温度監視対象1の温度がそれぞれの温度閾値すなわち第1温度閾値1012と第2温度閾値1022に達した際に、それぞれが出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行って、演算部103に対してそれぞれ出力する機能を有している。
そして、第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102とは、前述したように、物理的に互いに近接して配置されており、第1温度検出部1011と第2温度検出部1021とのそれぞれにおいて、同じ温度監視対象1の温度の変化を計測するように構成されている。ここで、第1温度スイッチ101の第1温度閾値1012と第2温度スイッチ102の第2温度閾値1022とは、前述したように、互いに異なる値にあらかじめ設定してある。そして、第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102とは、同じ温度監視対象1の温度の計測結果がそれぞれに設定されている異なる値の温度閾値すなわち第1温度閾値1012と第2温度閾値1022とに達したことを検出した際に、出力電気信号すなわち第1信号aおよび第2信号bのオン・オフの切り替え動作を実施する。
なお、本実施形態においては、第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102とのうち、第1温度スイッチ101の第1温度閾値1012の方が、第2温度スイッチ102の第2温度閾値1022よりも低い値にあらかじめ設定されているものとする。また、同じ温度監視対象1の温度の計測結果がそれぞれの温度閾値すなわち第1温度閾値1012と第2温度閾値1022とに達したことを第1温度検出部1011と第2温度検出部1021とのそれぞれにおいて検出した際に、第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102とのそれぞれが出力する出力電気信号すなわち第1信号aと第2信号bとを、オフからオンの状態に切り替えて出力するものとする。
したがって、同じ温度監視対象1の温度を監視していても、第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102とのそれぞれの検出温度すなわち温度閾値(第1温度閾値1012と第2温度閾値1022)が異なる値であるので、温度閾値の値がより低い第1温度スイッチ101の出力電気信号すなわち第1信号aの極性がオフからオンに切り替わる時刻と、温度閾値の値がより高い第2温度スイッチ102の出力電気信号すなわち第2信号bの極性がオフからオンになる時刻との間には、時間差が生じる。第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102のそれぞれが出力する出力電気信号すなわち第1信号a、第2信号bは、演算部103に入力される。
演算部103は、図1に示すように、時間差算出部1031、線形補間部1032、係数設定部1033および信号出力部1034を有している。
時間差算出部1031は、2つの温度スイッチすなわち第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102それぞれから出力された出力電気信号すなわち第1信号aと第2信号bとのオン・オフ切り替え時刻の間の時間差を算出する機能を有している。
また、線形補間部1032は、時間差算出部1031にて算出した前記時間差に対してあらかじめ係数1032aに任意の値に設定されている係数値iを乗算して線形補間を行う。線形補間部1032は、この線形補間により、2つの温度スイッチ(第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102)のうち、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻から、温度監視対象1の温度が、外部の制御対象2を制御すべき温度として任意にあらかじめ定めた検出温度に達するまでの予測時間を算出する。本実施形態においては、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行う温度スイッチは、温度閾値がより高い温度に設定されている第2温度スイッチ102とする。また、係数設定部1033は、線形補間部1032において線形補間用に用いる係数1032aの設定内容すなわち係数値iを外部から指定された任意の値に設定する機能を有している。
また、信号出力部1034は、外部の制御対象2に対して検出信号cを出力する。検出信号cは、2つの温度スイッチすなわち第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102のうち、より遅く出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った温度スイッチからのその出力電気信号のオン・オフ切り替え時刻から、線形補間部1032において算出した前記予測時間だけ経過した時刻に、温度監視対象1の温度が前記検出温度に達したことを示す。すなわち、検出信号cは、温度監視対象1の温度が外部の制御対象2を制御すべき温度である前記検出温度に達したことを示す信号である。上述のとおり、より遅く出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った温度スイッチは、本実施形態においては、第2温度閾値1022として温度閾値がより高く設定されている第2温度スイッチ102である。
つまり、演算部103では、時間差算出部1031が、第1温度スイッチ101からの出力電気信号すなわち第1信号aがオフからオンに切り替わった時刻と第2温度スイッチ102からの出力電気信号すなわち第2信号bがオフからオンに切り替わった時刻との間の時間差をまず算出する。そして、線形補間部1032が、時間差算出部1031が算出した該時間差に対して係数設定部1033によってあらかじめ係数1032aに設定した任意の係数値iを乗算する演算処理を行う。かくして、演算部103は、その時間差に係数値iを乗算する演算処理を施し、外部の制御対象2を制御すべき温度として任意にあらかじめ定めた検出温度に達するまでの時間を予測時間として出力する。
しかる後、演算部103は、第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102とのうち、温度閾値がより高く、出力電気信号のオフからオンへの切り替え動作がより遅い温度スイッチすなわち第2温度スイッチ102からの第2信号bのオンへの切り替え時刻から、演算部103により演算された予測時間の分だけさらに遅延させた時刻に、オフからオンに切り替えた出力電気信号すなわち検出信号cを、制御対象2に対して出力する。上述のとおり、この予測時間は、制御対象2を制御すべき検出温度に達したと予測される時点までの時間として、線形補間部1032において線形補間により算出された時間である。ここで、以上のような各種機能を有する演算部103は、例えば、汎用的なマイクロプロセッサなどのプログラマブルデバイスから構成するようにしても良い。
(実施形態の動作の説明)
次に、本発明の一実施形態として図1に示した温度センサ100の動作について、図面を参照しながら詳細に説明する。図2は、図1に示した温度センサ100の動作の一例を説明するためのタイムチャートであり、横軸は時間軸である。また、図2の「温度」欄は、温度監視対象1の温度を示し、Ta→Tb→Tcと直線的に上昇していく様子を示している。ここに、温度Taは、第1温度スイッチ101の第1温度閾値1012としてあらかじめ設定された検出温度であり、第1信号aがオフからオンに切り替わる温度を示す。また、温度Tbは、第2温度スイッチ102の第2温度閾値1022としてあらかじめ設定された検出温度であり、第2信号bがオフからオンに切り替わる温度を示す。
また、温度Tcは、温度センサ100からの検出信号cにより制御対象2を制御すべき温度、すなわち温度センサ100全体を1つの温度スイッチとして観たときの検出温度である。したがって、この温度Tcにより、温度センサ100から制御対象2に対して出力する検出信号cがオフからオンに切り替わる温度が示される。図2に示すように、第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102との双方の前記検出時刻の差分値tに対して、外部から所望する任意の値に設定した係数値iを乗算することにより、温度監視対象1の温度が温度Tbに達してから、温度監視対象1の温度が制御対象2を制御すべき検出温度Tcに達したと予測される時刻tcを算出することができる。ここで、第1温度スイッチ101と第2温度スイッチ102との双方の検出時刻の差分値tに対して、外部から所望する任意の値に設定した係数値iを乗算することは、双方の温度スイッチの検出温度の差分と双方の検出時刻の差分tとにより算出した温度勾配を有する直線によって線形補間を行うことを意味する。なお、図2に示す「第1信号a」、「第2信号b」、「検出信号c」の各欄は、それぞれ、第1温度スイッチ101、第2温度スイッチ、演算部103からの出力電気信号の信号波形を示している。
図2に示すように、時刻taにおいて、温度監視対象1の温度が第1温度スイッチ101の第1温度閾値1012に設定された検出温度Taに達し、第1信号aがオフからオンに切り替わる。さらに、時刻tbにおいて、同じ温度監視対象1の温度が、第2温度スイッチ102の第2温度閾値1022に設定された検出温度Tbに達し、第2信号bがオフからオンに切り替わる。しかる後、温度センサ100の演算部103が、制御対象2を制御すべき時間に達するまでのさらなる時間を、線形補間により予測時間として算出する。すなわち、まず、時刻taと時刻tbとの間の時間差t(=tb−ta)を算出し、算出した時間差tに対して、あらかじめ係数1032aに設定しておいた任意の係数値iを乗算して得られる時間(t×i)を用いて、前記予測時間を求める。このt×iにおける×は、乗算を意味する演算子である。しかる後、温度センサ100の演算部103は、2つの温度スイッチのうち出力電気信号のオフからオンへの切り替えがより遅い方の第2温度スイッチ102の第2信号bがオフからオンに切り替わった時刻tbからさらに予測時間(t×i)だけ遅延させた時刻tcにおいて、制御対象2の動作を制御するために、オフからオンに切り替わった検出信号cを、制御対象2に対して出力する。
つまり、温度センサ100から制御対象2に対して出力する検出信号cがオフからオンへの切り替えタイミングは、熱源からの熱により線形に温度上昇する温度監視対象1の温度が、
線形補間の式Tc=Tb+(Tb−Ta)×i …(1)
で与えられる温度まで上昇したと予測される時点の時刻tcである。ここで、本実施形態は、その特徴として、該線形補間の式(1)における係数値iを係数設定部1033において任意の値に変更して設定することを可能にすることにより、検出信号cをオフからオンへ切り替える時点tcとなる温度センサ100の検出温度Tcを自由に選択することができる仕組みを有している。
かくのごとく、演算部103の線形補間部1032には、制御対象2を制御するための温度監視対象1の温度すなわち検出温度Tcを得るための係数1032aの設定値すなわち係数値iを所望する値にあらかじめ設定しておく。なお、例えば、演算部103を汎用的なマイクロプロセッサなどのプログラマブルデバイスから構成する場合には、係数値iをプログラム内の所定領域にあらかじめ設定しておくようにすれば良い。また、数値例として、例えば、第1温度閾値Ta=60℃の第1温度スイッチ101、第2温度閾値Tb=65℃の第2温度スイッチ102を用いて、67.5℃に達した際に検出信号cをオフからオンに切り替えて制御対象2を動作させようとする場合には、式(1)より、係数値i=0.5に設定すれば良い。
以下に、順を追って、図2のタイムチャートをさらに説明する。まず、温度監視対象1の温度が上昇したことを第1温度スイッチ101の第1温度検出部1011および第2温度スイッチ102の第2温度検出部1021において検出する。その結果、第1温度スイッチ101の第1温度検出部1011が第1温度閾値1012として設定している検出温度Taに達したことを検出すると、第1温度スイッチ101から出力される第1信号aがオフからオンの極性に切り替わる。第1信号aが時刻taにおいてオンに切り替わったことを検出した演算部103の時間差算出部1031は、その時刻taからの経過時間を例えばカウンタAにおいて単位時間ごとにカウントする動作を開始する。カウンタAは、時間差算出部1031に備えられているものとする。
しかる後、第1温度スイッチ101および第2温度スイッチ102の監視用の温度監視対象1の温度がさらに上昇し、第2温度スイッチ102の第2温度検出部1021が第2温度閾値1022として設定している検出温度Tbに達したことを検出すると、第2温度スイッチ102から出力される第2信号bがオフからオンの極性に切り替わる。第2信号bが時刻tbにおいてオンに切り替わったことを検出した時間差算出部1031は、カウンタAにおいてカウント中の経過時間のカウント動作を停止する。その結果、温度監視対象1の温度が第1温度閾値1012として設定している検出温度Taになってから第2温度閾値1022として設定している検出温度Tbに達するまでの経過時間すなわち時刻taと時刻tbとの間の時間差t(=tb−ta)が、カウンタAに設定される。
しかる後、線形補間部1032は、時間差算出部1031においてカウンタAに設定された時間差tと係数設定部1033によりあらかじめ係数1032aに設定されている線形補間用の係数値iとを乗算し、乗算値(t×i)に相当する値をカウンタBに格納する。カウンタBは、線形補間部1032に設けてある。ここで、係数値iの値は、温度監視対象1の温度が、検出温度Tbに達した時刻tbから、制御対象2を制御すべき温度(検出温度Tc)としてあらかじめ定めた所望の温度に達するまでに要する経過時間を算出することを可能にする値にあらかじめ設定されている。
そして、カウンタBの値を単位時間ごとにカウントダウンしていく動作を開始する。演算部103は、カウンタBの値が‘0’に達するまでカウントダウンすると、すなわち、温度監視対象1の温度が第2温度スイッチ102の第2温度閾値1022に設定された検出温度Tbに達して、第2温度スイッチ102から出力される第2信号bがオフからオンの極性に切り替わった時刻から前記乗算値(t×i)に相当する時間が経過したことを検知する。その結果、演算部103は、信号出力部1034において、演算部103から出力する出力電気信号すなわち検出信号cをオフからオンの極性に切り替えて、制御対象2に対して出力し、制御対象2に対し作用を与える。かくのごとく、図2のタイムチャートを参照して動作を説明した図1の本実施形態の温度センサ100においては、任意の値に設定可能な係数値iを用いて、第1温度閾値1012に設定された検出温度Ta、第2温度閾値1022に設定された検出温度Tbの2点間の線形補間により、温度Tcを、
Tc=Tb+(Tb−Ta)×i …(1)
なる式で求め、温度監視対象1が温度Tcに達したタイミングにおいて、オフからオンに変化する出力電気信号すなわち検出信号cを得ることができる。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、図1に示した温度センサ100内の演算部103の動作の一例を詳細に説明する。図3は、図1に示した温度センサ100内の演算部103の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
図3のフローチャートにおいて、まず、演算部103は、係数設定部1033おいて、制御対象2を制御すべき検出温度Tcに達するタイミングを得ることができる値として、線形補間用に用いる係数値iを係数1032aにあらかじめ設定する(ステップS1)。つまり、係数値iは、第1温度スイッチ101の第1温度閾値1012、第2温度スイッチ102の第2温度閾値1022それぞれの値、および、制御対象2の動作条件を加味して算出した値として、外部から指定された任意の値である。また、演算部103を汎用的なマイクロプロセッサなどのプログラマブルデバイスから構成する場合には、係数値iを設定する係数1032aは、プログラム内のあらかじめ定めた領域に確保されている。
次に、演算部103の初期設定動作として、温度センサ100から制御対象2に出力する出力電気信号すなわち検出信号cをオフに設定し(ステップS2)、さらに、カウンタAに初期値‘0’を設定する(ステップS3)。カウンタAは、第2温度閾値1022の検出温度Tbよりも低い検出温度Taが設定されている第1温度閾値1012を有する第1温度スイッチ101から出力されてくる第1信号aがオフからオンに切り替わった時刻taから、第2温度閾値1022を有する第2温度スイッチ102から出力されてくる第2信号bがオフからオンに切り替わる時刻tbまでの間の時間tを計数するためのカウンタである。
しかる後、第1温度スイッチ101から出力されてくる第1信号aがオフからオンに切り替わったか否かを確認する(ステップS4)。第1信号aがオフの状態にある場合は(ステップS4のNO)、ステップS3に戻って、カウンタAは、初期値の‘0’に設定する。
一方、第1信号aがオフからオンの状態に切り替わると(ステップS4のYES)、次に、第2温度スイッチ102から出力されてくる第2信号bがオフからオンに切り替わったか否かを確認する(ステップS5)。第2信号bがオフの状態にある限り(ステップS5のNO)、カウンタAを単位時間ごとにカウントアップした後(ステップS6)、ステップS4に復帰して、同じ動作を繰り返す。すなわち、第1信号aがオンの状態にあり、第2信号bがオフの状態にある間は、ステップS6において、カウンタAを単位時間ごとにカウントアップする動作を繰り返す。
ステップS5において第2信号bがオフからオンの状態に切り替わると(ステップS5のYES)、ステップS6ではなくステップS7に移行する。すなわち、第1信号aがオンの状態において、第2信号bがオフからオンに切り替わると、カウンタAのカウントアップ動作は停止する。カウントアップ動作を停止したカウンタAは、第1信号aがオフからオンの状態に切り替わった時刻taから第2信号bがオフからオンの状態に切り替わった時刻tbに達するまでの経過時間t(=tb−ta)に相当するカウント値が設定された状態になっている。
ステップS7において、カウンタAに設定されている経過時間t(=tb−ta)に相当するカウント値に対して、ステップS1において線形補間用としてあらかじめ設定しておいた係数値iを乗算することにより、係数値iを用いた線形補間により得られる予測時間(t×i)を算出して、カウンタBに設定する(ステップS7)。ここで、カウンタBは、温度監視対象1の温度が第1温度閾値1012の検出温度Taよりも高い検出温度Tbに相当する温度まで上昇して、該検出温度Tbが設定されている第2温度閾値1022を有する第2温度スイッチ102から出力されてくる第2信号bがオフからオンに切り替わった時刻tbから、温度監視対象1の温度が制御対象2を制御すべき温度として設定されている検出温度Tcに達することが予測される時刻tcまで経過する経過時間すなわち予測時間(t×i)が経過するまでの間の時間を計数するためのカウンタである。
ステップS7において予測時間(t×i)に相当する時間が設定されたカウンタBは、まず、カウンタBが‘0’になったか否かを確認する(ステップS8)。カウンタBが‘0’ではない場合(ステップS8のNO)、カウンタBを単位時間ごとにカウントダウンした後(ステップS9)、ステップS8に復帰して、同じ動作を繰り返す。すなわち、カウンタBが‘0’になるまでの間つまり予測時間(t×i)が経過するまでの間は、ステップS9において、カウンタBを単位時間ごとにカウントダウンする動作を繰り返す。
ステップS8において、予測時間(t×i)が経過してカウンタBが‘0’になったことを検出すると(ステップS8のYES)、温度監視対象1の温度が、制御対象2の動作に対する温度センサ100からの作用を与えるべき温度すなわち温度センサ100の検出温度Tc以上に達しているものと見做して、温度センサ100から制御対象2に対して出力する出力電気信号すなわち検出信号cをオフからオン(温度監視対象1の温度が検出温度Tcに達したことを示す状態)に切り替える(ステップS10)。その結果、制御対象2の動作に対する温度センサ100からの作用(制御)が有効になる。
しかる後、第1温度スイッチ101が出力する第1信号aがオンの状態を継続しているか否かを確認する(ステップS11)。第1信号がオンの状態にある場合には(ステップS11のYES)、温度監視対象1の温度が、制御対象2の動作に対する温度センサ100からの作用動作を継続すべき温度範囲にあると見做して、検出信号cはオンの状態をそのまま継続し、ステップS11の確認動作を繰り返す。
一方、温度監視対象1の温度が低下して、第1温度閾値1012の検出温度Taよりも低くなって、第1信号aがオンからオフに変化した場合には(ステップS11のNO)、温度監視対象1の温度が、制御対象2を制御する動作を継続すべき温度範囲から外れたものと見做して、ステップS2に復帰する。その結果、制御対象2に対して出力していた検出信号cをオンの状態(温度監視対象1の温度が検出温度Tcに達していることを示す状態)からオフの初期状態(温度監視対象1の温度が検出温度Tcには達していないことを示す状態)に戻すことになり、制御対象2の動作に対する温度センサ100からの作用動作を停止させることになる。
ステップS11においては、第1温度閾値1012の検出温度Taよりも高い温度に設定している第2温度閾値1022の検出温度Tbを有する第2温度スイッチ102の第2信号bがオンからオフに変化したか否かではなく、第1温度閾値1012の検出温度Taを有する第1温度スイッチ101の第1信号aがオンからオフに変化したか否かを判定している。つまり、温度監視対象1の温度が、制御対象2の動作に対する作用を与えるべき温度すなわち温度センサ100の検出温度Tc以上の温度から低下しても、温度センサ100から制御対象2に対して出力する検出信号cをオフからオンに切り替える契機になった第2温度スイッチ102の検出温度Tb以下ではなく、さらに低下して、第1温度スイッチ101の検出温度Ta以下に低下した時点で、初めて、検出信号cをオンからオフに切り替えるという制御を行っている。
かくのごとき制御を行う理由は、次の通りである。すなわち、検出信号cのオン・オフの切り替えを行う制御動作に前述したようなヒステリシス特定を付与することにより、検出信号cがオン状態とオフ状態とを繰り返す発振現象(オンとオフとの間を行ったり来たりする現象)を防止することができ、安定した制御を行うことが可能になることによる。
なお、以上の説明においては、第1温度スイッチ101および第2温度スイッチ102それぞれが出力電気信号として出力する第1信号aおよび第2信号bは、温度監視対象1の温度がそれぞれの温度閾値(すなわち第1温度閾値1012の検出温度Taおよび第2温度閾値1022の検出温度Tb)に達した際に、オフからオンに極性が切り替わる場合を示したが、本発明は、かかる極性変化に限るものではなく、逆の極性変化であっても支障なく実施できる。つまり、温度監視対象1の温度がそれぞれの温度閾値に達するまでは、第1信号aおよび第2信号bはオン状態にあり、それぞれの温度閾値に達した際にオンからオフに極性が切り替わるように動作しても良い。また、温度センサ100から制御対象2に対して出力電気信号として出力する検出信号cに関しても同様であり、温度監視対象1の温度が温度センサ100の検出温度Tc以上に達するまで、オン状態にあり、達した際にオンからオフに極性が切り替わるように動作しても良い。
また、以上の説明においては触れなかったが、第1信号aのオン・オフ状態、第2信号bのオン・オフ状態、検出信号cのオン・オフ状態のそれぞれを視覚的に表示するランプ例えばLED(Light Emitting Diode)ランプ等を、温度センサ100に実装するようにしても良い。かくのごときランプ表示を行うことにより、温度監視対象1の段階的な温度変化および制御対象2の動作に対する温度センサ100からの作用の有無を、視覚的に容易に把握することができるという効果が得られる。
(本実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下のような効果を奏することができる。
第1に、互いに異なる温度閾値を有する2つの近接配置した温度スイッチ(第1温度スイッチ101、第2温度スイッチ102)それぞれの温度閾値すなわち検出温度Ta、Tbと任意の値に設定可能な係数値iとを用いた線形補間により、制御対象2を制御すべき温度センサ100の検出温度Tcを算出しているので、本発明の主目的である温度センサ100の検出温度Tcの設定の自由度を大幅に向上させることができる。
第2に、温度センサ100は、図1に示したように、2つの温度スイッチ(第1温度スイッチ101、第2温度スイッチ102)と1つの演算部103という、極めて少ない個数の構成要素で実現することができるので、資材費を抑制することができるとともに、小型化が可能であり、本温度センサ100を実装する基板の面積を少なくすることができる。
第3に、制御対象2の動作を制御するために温度センサ100から出力する出力電気信号すなわち検出信号cのオン・オフの切り替えを行う制御動作にヒステリシス特定を付与しているので、検出信号cがオン状態とオフ状態とを繰り返す発振現象(オンとオフとの間を行ったり来たりする現象)を防止することができ、安定した制御を行うことができる。
(本発明の他の実施形態)
次に、前述の実施形態とは異なる本発明の他の実施形態について説明する。本他の実施形態においては、温度センサの構成は、前述した図1の温度センサ100と全く同一であるが、温度センサ100の演算部103における動作が、前述した図3のフローチャートとは異なっている。図4は、図1に示した温度センサ100内の演算部103の動作の図3とは異なる他の例を説明するためのフローチャートである。
図4に示したフローチャートにおいては、図3として前述したフローチャートのステップS11(すなわち、第1信号aがオンか否かを判定する処理)を削除して、検出信号cをオンに設定したまま全ての処理を終了している。つまり、図4のような動作を行う本他の実施形態における温度センサ100は、温度センサ100の電源の切断・再投入を行うまで、検出信号cのオン状態を継続して保持するというラッチ機構を有している場合を示している。そして、電源の再投入後に、図4のフローチャートに示す動作を演算部103が行うことにより、ステップS2において、オン状態が継続していた検出信号cを強制的にオフ状態に設定することになる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
1 温度監視対象
2 制御対象
100 温度センサ
101 第1温度スイッチ
102 第2温度スイッチ
103 演算部
1011 第1温度検出部
1012 第1温度閾値
1021 第2温度検出部
1022 第2温度閾値
1031 時間差算出部
1032 線形補間部
1032a 係数
1033 係数設定部
1034 信号出力部
a 第1信号
b 第2信号
c 検出信号

Claims (10)

  1. 温度閾値が互いに異なる2つの温度スイッチと、
    前記2つの温度スイッチで監視する温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した時刻の差および前記2つの温度スイッチの前記温度閾値の差から求めた温度勾配を有する直線と外部から任意の値に設定できる係数値とを用いて前記温度監視対象の温度変化の線形補間を行う演算部と、
    を備え、
    前記2つの温度スイッチそれぞれは、
    計測した前記温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した際に、出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行って、前記出力電気信号を前記演算部に対し出力する温度検出部
    を有し、
    前記演算部は、
    前記2つの温度スイッチそれぞれから出力された前記出力電気信号のオン・オフ切り替え時刻の前記2つの温度スイッチ間の時間差を計数する第1カウンタを備える時間差算出部と、
    前記時間差算出部にて算出した前記時間差に対して任意の値に設定した前記係数値を乗算することにより、前記2つの温度スイッチのうち、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻から、前記温度監視対象の温度が、外部の制御対象を制御すべき温度として任意にあらかじめ定めた検出温度に達するまでの予測時間を算出し、算出した前記予測時間の経過を計数する第2カウンタを備える線形補間部と、
    より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った前記時刻から、前記予測時間だけ経過した時刻に達した際に、前記温度監視対象の温度が前記検出温度に達したことを示す状態の検出信号を、出力電気信号として前記制御対象に対して出力する信号出力部と
    を有することを特徴とする温度センサ。
  2. 前記第1カウンタは、
    前記2つの温度スイッチのうち、より早く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻から、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻までの間カウントアップ動作をすることにより、前記2つの温度スイッチで監視する温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した時刻の差に相当するカウント値を計数し、
    前記第2カウンタは、
    前記温度監視対象の温度が、外部の制御対象を制御すべき温度として任意にあらかじめ定めた前記検出温度に達するまでの予測時間に相当するカウント値が設定され、前記2つの温度スイッチのうち、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻からカウントダウン動作をすることにより前記検出温度に達するまでの予測時間まで計数する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の温度センサ。
  3. 前記温度監視対象の温度が、前記2つの温度スイッチのうち、より早く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った温度スイッチの前記温度閾値よりも低下した際に、または、電源を切断後に再投入した際に、前記制御対象に対して出力していた前記検出信号を、前記温度監視対象の温度が前記検出温度に達したことを示す状態から前記温度監視対象の温度が前記検出温度には達していないことを示す状態に切り替える
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の温度センサ。
  4. 前記2つの温度スイッチそれぞれが出力する出力電気信号のオン・オフ状態、を表示するランプ、および、前記制御対象に対して出力する前記検出信号の状態を表示するランプの内の少なくとも一方を実装している
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の温度センサ。
  5. 温度閾値が互いに異なる2つの温度スイッチを用いて計測した温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した際に、出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行って、前記出力電気信号を出力する温度検出ステップと、
    前記2つの温度スイッチで監視する温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した時刻の差および前記2つの温度スイッチの前記温度閾値の差から求めた温度勾配を有する直線と外部から任意の値に設定できる係数値とを用いて前記温度監視対象の温度変化の線形補間を行う演算ステップと、
    を有し、
    前記演算ステップは、
    前記2つの温度スイッチそれぞれから出力された前記出力電気信号のオン・オフ切り替え時刻の前記2つの温度スイッチ間の時間差を計数する時間差計数ステップと、
    計数した前記時間差に対して任意の値に設定した係数値を乗算することにより、前記2つの温度スイッチのうち、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻から、前記温度監視対象の温度が、外部の制御対象を制御すべき温度として任意にあらかじめ定めた検出温度に達するまでの予測時間を算出する線形補間ステップと、
    前記検出温度に達するまでの予測時間の経過を計数する予測時間計数ステップと、
    より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った前記時刻から、前記予測時間だけ経過した時刻に達した際に、前記温度監視対象の温度が前記検出温度に達したことを示す状態の検出信号を、出力電気信号として前記制御対象に対して出力する信号出力ステップと、
    を有していることを特徴とする温度センシング方法。
  6. 前記時間差計数ステップは、
    前記2つの温度スイッチのうち、より早く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻から、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻までの間カウントアップ動作をすることにより、前記2つの温度スイッチで監視する温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した時刻の差に相当するカウント値を計数するステップであって、
    前記予測時間計数ステップは、
    前記温度監視対象の温度が、外部の制御対象を制御すべき温度として任意にあらかじめ定めた前記検出温度に達するまでの予測時間に相当するカウント値が設定され、前記2つの温度スイッチのうち、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻からカウントダウン動作をすることにより前記検出温度に達するまでの予測時間まで計数するステップである、
    ことを特徴とする請求項5に記載の温度センシング方法。
  7. 前記温度監視対象の温度が、前記2つの温度スイッチのうち、より早く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った温度スイッチの前記温度閾値よりも低下した際に、または、電源を切断後に再投入した際に、前記制御対象に対して出力していた前記検出信号を、前記温度監視対象の温度が前記検出温度に達したことを示す状態から前記温度監視対象の温度が前記検出温度には達していないことを示す状態に切り替える
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の温度センシング方法。
  8. 温度閾値が互いに異なる2つの温度スイッチを配置した温度センサにおいて
    コンピュータに
    前記2つの温度スイッチで監視する温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した時刻の差および前記2つの温度スイッチの前記温度閾値の差から求めた温度勾配を有する直線と外部から任意の値に設定できる係数値とを用いて前記温度監視対象の温度変化の線形補間を行う演算処理を実行させることが可能な温度センシングプログラムであって
    前記演算処理は、
    計測した温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した際に、出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行って、前記出力電気信号を出力する前記2つの温度スイッチそれぞれから出力された前記出力電気信号のオン・オフ切り替え時刻の前記2つの温度スイッチ間の時間差を計数する時間差計数処理と、
    計数した前記時間差に対して任意の値に設定した係数値を乗算することにより、前記2つの温度スイッチのうち、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻から、前記温度監視対象の温度が、外部の制御対象を制御すべき温度として任意にあらかじめ定めた検出温度に達するまでの予測時間を算出する線形補間処理と、
    前記検出温度に達するまでの予測時間の経過を計数する予測時間計数処理と、
    より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った前記時刻から、前記予測時間だけ経過した時刻に達した際に、前記温度監視対象の温度が前記検出温度に達したことを示す状態の検出信号を、出力電気信号として前記制御対象に対して出力する信号出力処理と、
    を有することを特徴とする温度センシングプログラム。
  9. 前記時間差計数処理は、
    前記2つの温度スイッチのうち、より早く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻から、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻までの間カウントアップ動作をすることにより、前記2つの温度スイッチで監視する温度監視対象の温度がそれぞれの前記温度閾値に達した時刻の差に相当するカウント値を計数する処理であって、
    前記予測時間計数処理は、
    前記温度監視対象の温度が、外部の制御対象を制御すべき温度として任意にあらかじめ定めた前記検出温度に達するまでの予測時間に相当するカウント値が設定され、前記2つの温度スイッチのうち、より遅く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った方の温度スイッチが前記出力電気信号のオン・オフの切り替え動作を行った時刻からカウントダウン動作をすることにより前記検出温度に達するまでの予測時間まで計数する処理である、
    ことを特徴とする請求項8に記載の温度センシングプログラム。
  10. 前記温度監視対象の温度が、前記2つの温度スイッチのうち、より早く前記出力電気信号のオン・オフ切り替え動作を行った温度スイッチの前記温度閾値よりも低下した際に、または、電源を切断後に再投入した際に、前記制御対象に対して出力していた前記検出信号を、前記温度監視対象の温度が前記検出温度に達したことを示す状態から前記温度監視対象の温度が前記検出温度には達していないことを示す状態に切り替える処理をコンピュータに実行させる、
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の温度センシングプログラム。
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