JP6876404B2 - 躯体と梁との接合構造、及び、その接合構造の施工方法 - Google Patents
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Description
このような場合に対応するため、H型鋼製の鉄骨梁の端部のコンクリート躯体に埋め込む部位のフランジを切り欠き除去することで、コンクリート躯体と鉄骨梁との接合部位の接合剛性を低下させて、コンクリート躯体に伝達される曲げ応力を低減するようにしたピン状の接合構造が提案されている(下記特許文献1、2参照)。
また、これらの接合構造では、H型鋼製の鉄骨梁の端部のコンクリート躯体に埋め込まない部位のフランジも切り欠き除去されているので、鉄骨梁の端部が脆弱化されることになる。そのため、コンクリート躯体と鉄骨梁との接合剛性を更に低下させて、コンクリート躯体に伝達される曲げ応力が一層低減されている。
体と梁との接合構造であって、
前記鉄骨梁の端部側の上下中間領域における前記コンクリート躯体に埋め込まない部位
に脆弱化用の孔部が設けられ、前記鉄骨梁の端部には、前記孔部が形成された板状の接合部材が接合され、前記接合部材の一端部側を前記コンクリート躯体に埋め込んで、前記接合部材を介して前記コンクリート躯体に前記鉄骨梁を接合し、前記接合部材が、前記孔部としての隙間を形成する状態に上下方向に間隔を空けて設けられた複数の接合構造部材で構成されている点にある。
したがって、コンクリート躯体と鉄骨梁との接合剛性を簡便且つ適切に調整することができる。
更に、本構成によれば、孔部を形成する孔開け作業を行うことなく、複数の接合構造部材を上下方向に間隔を空けて設けるだけの非常に簡単な作業で、鉄骨梁の端部側の脆弱化を図ることができる。
しかも、複数の接合構造部材の間隔を調整するだけで、孔部としての複数の接合構造部材の間の隙間の面積を調整することができるので、鉄骨梁の端部側の脆弱化度合いも簡単に調整することができる。
前記コンクリート躯体と前記鉄骨梁を接合する接合部位のコンクリート打設に先立ち、前記コンクリート躯体に対して支保工にてレベル調整を行う状態で前記鉄骨梁を設置する点にある。
この接合構造は、例えば、図1に示すように、コンクリート躯体の一例である一対の鉄筋コンクリート造の柱1(以下、鉄筋コンクリート柱と略称する。)の間に鉄骨梁2を架設した建物架構等において、鉄筋コンクリート柱1に鉄骨梁2の端部23側を埋め込んで接合するのに好適に用いることができる。なお、鉄骨梁2の上面側には、例えば、鉄筋コンクリート造等の床スラブ3が構築される。
帯筋12は、例えば、異形鉄筋等にて複数本の主筋11を取り囲む環状に曲げ加工して構成され、縦方向に沿って一定ピッチで配置されている。
この鉄骨梁2の端部23には、前記孔部Hが形成された板状の接合部材4が、その一端部側を梁長さ方向外方側に延出させた状態で接合されている。この接合部材4の一端部側の鉄筋コンクリート柱1に埋め込む部位41を、鉄筋コンクリート柱1における隣接する主筋11どうしの間の部位に埋め込むことで、接合部材4を介して鉄筋コンクリート柱1に鉄骨梁2が接合されている。
複数本のスタッド45は、図2、図3に示すように、鉄筋コンクリート柱1に埋め込む部位41において、複数の鉄筋挿通孔44よりも一端部側(鉄筋コンクリート柱1側)に配置されている。鉄筋コンクリート柱1に埋め込んだ状態では、複数のスタッド45は、鉄筋コンクリート柱1の断面内において、帯筋12に囲まれた領域内で、且つ、複数本の主筋11よりも断面中央側に配置されている。
また、接合部材4の鉄筋コンクリート柱1に埋め込まない部位42の一端部側(鉄筋コンクリート柱1側)には、複数の脆弱化用の前記孔部Hが貫通形成されている。
各孔部Hは、接合部材4における鉄骨梁2の一端縁23aと鉄筋コンクリート柱1の外面14との間に位置する領域43に、少なくとも一部が位置する状態で配置されている。本実施形態では、各孔部Hは、接合部材4における鉄骨梁2の一端縁23aが孔内に位置する状態で配置されている。
ここで、本実施形態では、二つの孔部Hを配置しているが、孔部Hの数や大きさ等を調整することで、鉄骨梁2の端部23側の脆弱化度合いを適宜に調整することができる。
この施工方法では、図5に示すように、鉄筋コンクリート柱1と鉄骨梁2を接合する接合部位6のコンクリート打設に先立ち、鉄筋コンクリート柱1に対して支保工5にてレベル調整を行う状態で鉄骨梁2を設置する。
前述の第1実施形態では、孔部Hが形成された板状の接合部材4の例として、脆弱化用の孔部Hが板材に直接的に貫通形成されたものを例に示したが、例えば、図6に示すように、板状の接合部材4が、孔部Hとしての隙間46を形成する状態に上下方向に間隔を空けて設けられた複数の板状の接合構造部材4Aにて構成されていてもよい。
なお、図示の例では、接合構造部材4Aが二つで、孔部Hが一つである場合を例に示しているが、勿論、接合構造部材4Aが三つ以上で、孔部Hが二つ以上であってもよい。
その他の構成は、前述した第1実施形態と同一であるので、同一の構成箇所には同一の番号を付記し、その説明は省略する。
(1)前述の各実施形態では、鉄骨梁2の端部23に接合された接合部材4の一端部側を鉄筋コンクリート柱1に埋め込んで、接合部材4を介して鉄筋コンクリート柱1に鉄骨梁2を接合する場合を例に示したが、例えば、接合部材4を使用せずに、鉄骨梁2の端部23を鉄筋コンクリート柱1に埋め込んで、鉄筋コンクリート柱1に鉄骨梁2を接合してもよい。
その場合には、鉄骨梁2の端部23の上下中間領域(例えばウェブ22等)における鉄筋コンクリート柱1に埋め込まない部位に孔部Hを形成すればよい。また、孔部Hを形成するのに加えて、鉄骨梁2の端部23のフランジ21を切り欠き除去するようにしてもよい。
2 鉄骨梁
23 端部
4 接合部材
41 鉄筋コンクリート柱に埋め込まない部位(コンクリート躯体に埋め込まない部位)
H 孔部
h2 鉄骨梁の梁成
h4 接合部材の上下幅
Claims (3)
- コンクリート躯体に鉄骨梁の端部側を埋め込んで接合する躯体と梁との接合構造であって、
前記鉄骨梁の端部側の上下中間領域における前記コンクリート躯体に埋め込まない部位に脆弱化用の孔部が設けられ、
前記鉄骨梁の端部には、前記孔部が形成された板状の接合部材が接合され、
前記接合部材の一端部側を前記コンクリート躯体に埋め込んで、前記接合部材を介して前記コンクリート躯体に前記鉄骨梁を接合し、
前記接合部材が、前記孔部としての隙間を形成する状態に上下方向に間隔を空けて設けられた複数の接合構造部材で構成されている躯体と梁との接合構造。 - 前記接合部材の上下幅は、前記鉄骨梁の梁成よりも小さくしている請求項1記載の躯体と梁との接合構造。
- 請求項1又は2に記載の躯体と梁との接合構造の施工方法であって、
前記コンクリート躯体と前記鉄骨梁を接合する接合部位のコンクリート打設に先立ち、前記コンクリート躯体に対して支保工にてレベル調整を行う状態で前記鉄骨梁を設置する躯体と梁との接合構造の施工方法。
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JP2016203787A JP6876404B2 (ja) | 2016-10-17 | 2016-10-17 | 躯体と梁との接合構造、及び、その接合構造の施工方法 |
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