JP6875300B2 - 多様な流動様式を有する気相重合によるポリプロピレン又はプロピレンコポリマーの製造方法 - Google Patents
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Description
本出願は、2009年12月21日に出願された、「GAS-PHASE POLYMERIZATION PROCESS HAVING MULTIPLE FLOW REGIMES」という名称の米国仮特許出願第61/288,580号の優先権を主張する非仮出願であり、その教示内容は、その全体が再掲されているものとして、参照されることにより本明細書に組み込まれる。
〜からなる」という用語は、その後に続く記載の範囲から、いずれの別の成分、工程又は手順も排除する。ただし、それらが動作性に本質的でないものである場合には、この限りでない。「からなる」という用語は、具体的に明示又は列挙されていない成分、工程又は手順のいずれも排除する。「又は」という用語は、別段の記載がない限り、列挙された構成要素を個別に、及び任意に組み合わせたものに言及するものである。
、RはC6-12アリールアルキル基もしくはC6-12アラルキル基、C3-12シクロアルキル基、C3-12分岐型アルキル基、又はC3-12環式もしくはC3-12非環式のアミノ基であり、R'は、C1-4アルキルであり、mは1又は2である。適切なシラン組成物の非限定的な例には、ジシクロペンチルジメトキシシラン、ジ−tert−ブチルジメトキシシラン、メチルシクロヘキシルジメトキシシラン、メチルシクロヘキシルジエトキシシラン、エチルシクロヘキシルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロピルジメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、ジイソブチルジエトキシシラン、イソブチルイソプロピルジメトキシシラン、ジ−n−ブチルジメトキシシラン、シクロペンチルトリメトキシシラン、イソプロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、ジエチルアミノトリエトキシシラン、シクロペンチルピロリジノジメトキシシラン、ビス(ピロリジノ)ジメトキシシラン、ビス(ペルヒドロイソキノリノ)ジメトキシシラン及びジメチルジメトキシシランなどがある。一つの実施形態において、シラン組成物は、ジシクロペンチルジメトキシシラン(DCPDMS)、メチルシクロヘキシルジメトキシシラン(MChDMS)又はn−プロピルトリメトキシシラン(NPTMS)及びこれらを任意に組み合わせたものである。
タレート、ジイソブチルフタレート、ジ−tert−ブチルフタレート、ジイソアミルフタレート、ジ−tert−アミルフタレート、ジネオペンチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジ−2−エチルデシルフタレート、ジエチルテレフタレート、ジオクチルテレフタレート、及びビス[4−(ビニルオキシ)ブチル]テレフタレートなどがある。
ンとテトラエトキシシランとイソプロピルミリステートであり、ジシクロペンチルジメトキシシランとジイソプロピルジメトキシシランとn−プロピルトリエトキシシランとイソプロピルミリステートであり、及びこれらを組み合わせたものである。
様式をもつ反応装置部で凝縮が起こりやすいことが分かる。これは、このような濃密相非流動化様式においては、ポリマー粒子間での移動が相対的に非常に少なく、粒子から層への熱伝導能力が比較的低いという発熱性重合反応の性質に関係している。「D−ドナー」を本発明の混合電子供与体系に置き換えると、ポリプロピレンホモ製品(実施例A)及びプロピレン−エチレン・ランダムコポリマー製品(実施例B)の両方の製造について粒子凝縮が防止される。したがって、反応装置系の継続した無故障操作が達成される。
a.2つ又はそれ以上の異なった流動様式を有する反応装置においてプロピレンを重合する工程と;
b.少なくとも1つの選択性制御剤及び少なくとも1つの活性制限剤を含む混合電子供与体系を該反応装置に加える工程と
を含む方法。
Claims (11)
- ポリプロピレン又はプロピレンコポリマーを製造する方法であって、
a.2つ又はそれ以上の異なった流動様式を有する反応装置系においてプロピレンを重合する工程であって、前記流動様式の少なくとも1つが0.12816g/cm3(8lb/ft3)よりも高い流動化かさ密度を有する工程と、
b.少なくとも1つのアルコキシシラン選択性制御剤(selectivity control agent)及び少なくとも1つのカルボン酸エステル活性制限剤(activity limiting agent)を含む混合外部電子供与体系を含むチーグラー・ナッタ触媒系を前記反応装置系に加える工程と
を含み、
c. 前記カルボン酸エステル活性制限剤が、ラウレート、ミリステート、パルミテート、ステアレート、オレエート、セバケート又はこれらを組み合わせたものから選択され,
d. 前記アルコキシシラン選択性制御剤が、
式:SiRm(OR’) 4−m
(ただし、Rは、C 3−12 シクロアルキル基、C 3−12 分岐型アルキル基、又はC 3−12 環式もしくはC 3−12 非環式のアミノ基であり、R’はC 1−4 アルキル基であり、mは0、1又は2)
に相当する、
方法。 - 前記アルコキシシラン選択性制御剤が、ジシクロペンチルジメトキシシラン、ジ−tert−ブチルジメトキシシラン、メチルシクロヘキシルジメトキシシラン、メチルシクロヘキシルジエトキシシラン、エチルシクロヘキシルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロピルジメトキシシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、ジイソブチルジエトキシシラン、イソブチルイソプロピルジメトキシシラン、ジ−n−ブチルジメトキシシラン、シクロペンチルトリメトキシシラン、イソプロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピル
トリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、及びジメチルジメトキシシランから選択される、請求項1に記載の方法。 - 前記混合外部電子供与体系が、ジシクロペンチルジメトキシシラン及びイソプロピルミリステート;ジイソプロピルジメトキシシラン及びイソプロピルミリステート;ジシクロペンチルジメトキシシラン及びポリ(エチレングリコール)ラウレート;ジシクロペンチルジメトキシシラン、イソプロピルミリステート及びポリ(エチレングリコール)ジオレエート;メチルシクロヘキシルジメトキシシラン及びジーn−ブチルセバケート又はイソプロピルミリステート;n−プロピルトリメトキシシラン及びイソプロピルミリステート;ジメチルジメトキシシラン、メチルシクロヘキシルジメトキシシラン及びイソプロピルミリステート;ジシクロペンチルジメトキシシラン及びn−プロピルトリエトキシシラン及びイソプロピルミリステート;ジイソプロピルジメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン及びイソプロピルミリステート;ジシクロペンチルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン及びイソプロピルミリステート;ジシクロペンチルジメトキシシラン、ジイソプロピルジメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン及びイソプロピルミリステート;及びこれらを組み合わせたものからなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記混合外部電子供与体が、3つ又はそれ以上の異なった電子供与体を含む、請求項1に記載の方法。
- 前記反応装置系が、均質流動化、バブリング流動化、乱流流動化、高速流動化、噴流層、噴流流動層、空気輸送(濃密相及び希薄相)、充填層(固定層)、充填(又は固定)移動層、及び1つの重合ゾーン内に多様な流動パターンをもつ系からなる群より選択される、2つ又はそれ以上の流動様式を有する、請求項1に記載の方法。
- 前記反応装置系が、一方は高速流動化及び他方は充填移動層という2つの流動様式の下で動作する、請求項5に記載の方法。
- 前記流動様式の少なくとも1つが、最小流動化速度の23倍未満の見かけ気体速度を有する、請求項1に記載の方法。
- 前記反応装置系がポリプロピレン・ホモポリマー、エチレン−プロピレン・コポリマー、ブテン−プロピレン・コポリマー又はエチレン−ブテン−プロピレン・ターポリマーを作製している、請求項1に記載の方法。
- 前記選択性制御剤及び前記活性制限剤を別々に前記反応装置系に加える、請求項1に記載の方法。
- 前記混合外部電子供与体系におけるすべての外部電子供与体が、前記反応装置系に添加される前に一緒に混合されている、請求項1に記載の方法。
- ポリプロピレン又はプロピレンコポリマーを製造する方法であって、
a.2つ又はそれ以上の異なった流動様式を有する反応装置系においてプロピレンを重合する工程であって、前記流動様式の少なくとも1つが0.12816g/cm3(8lb/ft3)よりも高い流動化かさ密度を有する工程と、
b.カルボン酸エステル活性制限剤としてジーn−ブチルセバケート、及びアルコキシシラン選択性制御剤としてメチルシクロヘキシルジメトキシシランを含む混合外部電子供与体系を含むチーグラー・ナッタ触媒系を前記反応装置系に加える工程と
を含む方法。
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