以下、添付図面を参照して、店舗システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、店舗システムの一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。本実施形態の店舗システムは、小売店に導入された店舗システムへの適用例である。
図1は、本実施形態に係る店舗システム1の一例を示す説明図である。店舗システム1は、MFP(Multi Function Printer)システム2と、POS(Point Of Sales)システム3とを備える。MFPシステム2は、MFPサーバ4と、MFP5とを備える。POSシステム3は、ストアサーバ6と、POS端末7とを備える。そして、MFPシステム2のMFPサーバ4と、POSシステム3のストアサーバ6とは、有線又は無線のネットワークを介して通信可能に接続されている。
MFPサーバ4は、第2のサーバ装置の一例である。MFPサーバ4は、MFPシステム2を管理するサーバ装置である。すなわち、MFPサーバ4は、MFP5を制御するサーバ装置である。MFPサーバ4は、複数台の装置等により形成されていてもよい。さらに、MFPサーバ4は、ハードウェアやソフトウェア等のコンピュータ資源を提供するクラウドサービス等により提供されるものであってもよい。
MFP5は、画像形成装置の一例である。MFP5は、コピー、スキャナ、プリンタ、ファックス等の複数の機能を備える複合機である。MFP5は、各種画面を表示して、画面に応じた操作を受け付ける操作パネル504(図3参照)を備えている。そして、MFPサーバ4と、MFP5とは、有線又は無線のネットワークを介して通信可能に接続されている。なお、図1に示すMFPシステム2は、一台のMFPサーバ4と、複数台のMFP5とを備えているが各装置の台数を限定するものではない。
ストアサーバ6は、第1のサーバ装置の一例である。ストアサーバ6は、POSシステム3を管理するサーバ装置である。すなわち、ストアサーバ6は、POS端末7を制御するサーバ装置である。ストアサーバ6は、店舗を経営する企業のサーバ装置等と通信可能に接続されていてもよい。ストアサーバ6は、複数台の装置等により形成されていてもよい。さらに、ストアサーバ6は、ハードウェアやソフトウェア等のコンピュータ資源を提供するクラウドサービス等により提供されるものであってもよい。また、ストアサーバ6は、MFPサーバ4と一体になっていてもよい。
POS端末7は、販売データ登録処理として販売対象の商品の登録と、登録した商品の会計処理とを実行する販売データ処理装置である。そして、ストアサーバ6と、POS端末7とは、有線又は無線のネットワークを介して通信可能に接続されている。なお、図1に示すPOSシステム3は、一台のストアサーバ6と、複数台のPOS端末7とを備えているが各装置の台数を限定するものではない。
次に、店舗システム1が備える各種装置のハードウェア構成について説明する。
図2は、MFPサーバ4のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。MFPサーバ4は、制御部401と、記憶部402と、通信インタフェース403と、表示部404と、操作部405とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス406を介して相互に接続している。
制御部401は、MFPサーバ4の全体の動作を制御し、MFPサーバ4が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部401は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。CPUは、MFPサーバ4の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部402等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部402は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。記憶部402は、制御プログラム407を記憶する。制御プログラム407は、オペレーティングシステムや、MFPサーバ4が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム407には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。例えば、制御プログラム407には、Webアプリケーションが含まれる。
通信インタフェース403は、ネットワークを介して、MFP5やストアサーバ6と通信するためのインタフェースである。
表示部404は、例えば液晶ディスプレイ等である。操作部405は、例えばキーボードやマウス等の入力装置である。
図3は、MFP5のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。MFP5は、制御部501と、記憶部502と、通信インタフェース503と、操作パネル504と、スキャナ505と、プリンタ506と、接続インタフェース507とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス508を介して相互に接続している。
制御部501は、MFP5の全体の動作を制御し、MFP5が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部501は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、MFP5の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部502等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部502は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部502は、制御プログラム509を記憶する。制御プログラム509は、オペレーティングシステムや、MFP5が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム509には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。例えば、制御プログラム509には、Webブラウザが含まれる。
通信インタフェース503は、ネットワークを介して、MFPサーバ4と通信するためのインタフェースである。
操作パネル504は、例えばタッチパネルディスプレイである。また、操作パネル504は、各種操作を入力するハードウェアキーや、スイッチ等を備えていてもよい。
スキャナ505は、用紙に形成されている文字や画像を光学的に読み取り画像データを生成する装置である。なお、スキャナ505は、OCR(Optical Character Recognition)機能等により文字データを生成する装置であってもよい。
プリンタ506は、用紙に画像や文字等を形成する印刷装置である。
接続インタフェース507は、フラッシュメモリ等の記憶装置と接続するインタフェースである。
図4は、ストアサーバ6のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。ストアサーバ6は、制御部601と、記憶部602と、通信インタフェース603と、表示部604と、操作部605とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス606を介して相互に接続している。
制御部601は、ストアサーバ6の全体の動作を制御し、ストアサーバ6が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部601は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、ストアサーバ6の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部602等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部602は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部602は、制御プログラム607と、ユーザ権限テーブル608と、権限設定テーブル609とを記憶する。記憶部602は、入力フォルダ610と、出力フォルダ611とを備える。
制御プログラム607は、オペレーティングシステムや、ストアサーバ6が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム607には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。例えば、制御プログラム607には、Webアプリケーションが含まれる。
図5は、ユーザ権限テーブル608のデータ構成の一例を説明する説明図である。ユーザ権限テーブル608は、店舗システム1のユーザとして登録されている各ユーザの権限のレベルを記憶した情報テーブルである。ユーザ権限テーブル608は、ユーザコードと、パスワードと、権限レベルと、名前とを関連付けて記憶する。ユーザコードは、ユーザを識別可能な識別情報である。パスワードは、ユーザであることを証明する情報である。権限レベルは、ユーザに付与されている権限を示す情報である。例えば、権限レベルには、管理者と、一般とが含まれる。名前は、ユーザの名前である。
図6は、権限設定テーブル609のデータ構成の一例を説明する説明図である。権限設定テーブル609は、権限レベルごとの機能制限と、データ制限とが設定された情報テーブルである。機能制限は、権限レベルごとの各機能の実行を制限するか否かの設定である。機能制限には、例えば、一般機能と、集計表印刷と、POP(Point Of Purchase)印刷と、指示データ印刷と、日報提出と、保守データ転送とが含まれる。一般機能は、MFP5が単体で実行可能な機能である。例えば、一般機能には、コピー、スキャナ、プリンタ、ファックス等の機能が含まれる。集計表印刷と、POP印刷と、指示データ印刷と、日報提出と、保守データ転送とは、MFPシステム2の各装置と、POSシステム3の各装置とが協働で実行する機能である。集計表印刷は、各POS端末7から収集した情報に基づいた集計表を印刷する機能である。POP印刷は、店舗の売り場に貼られるPOPを印刷する機能である。指示データ印刷は、店舗の本部からの指示を印刷する機能である。日報提出は、店舗の本部等に日報を提出する機能である。保守データ転送は、POS端末7の保守に用いられる保守データを転送する機能である。すなわち、保守データ転送は、保守データを他の記憶媒体に記憶させる処理である。データ制限は、MFP5に送信するデータの属性の設定である。データ制限には、例えば、編集と、転送とが含まれる。編集は、MFP5においてデータの編集を許可するか禁止するかの設定である。転送は、MFP5においてデータの転送を許可するか禁止するかの設定である。すなわち、転送は、他の記憶媒体に記憶させることを許可するか禁止するかの設定である。
入力フォルダ610は、他の装置から入力された各種情報を記憶する記憶領域である。例えば、入力フォルダ610は、店舗を経営する企業からの指示を示す指示データや、店舗に掲示するPOP等の画像データ等を記憶する記憶領域である。出力フォルダ611は、他の装置に出力する各種情報を記憶する記憶領域である。例えば、出力フォルダ611は、日報をスキャンした画像データや、POS端末7から収集したデータを集計した集計表の画像データ等を記憶する記憶領域である。
通信インタフェース603は、ネットワークを介して、MFPサーバ4やPOS端末7と通信するためのインタフェースである。
表示部604は、例えば液晶ディスプレイ等である。操作部605は、例えばキーボードやマウス等の入力装置である。
図7は、POS端末7のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。POS端末7は、制御部701と、記憶部702と、通信インタフェース703と、表示部704と、操作部705と、スキャナ706と、印字部707とを備える。これら各部は、データバスやアドレスバス等のシステムバス708を介して相互に接続している。
制御部701は、POS端末7の全体の動作を制御し、POS端末7が有する各種の機能を実現するコンピュータである。制御部701は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。CPUは、POS端末7の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムや各種データを一時的に記憶する記憶媒体である。そして、CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM又は記憶部702等に格納されたプログラムを実行する。
記憶部702は、HDDやSSDなどの記憶装置である。記憶部702は、制御プログラム709を記憶する。制御プログラム709は、オペレーティングシステムや、POS端末7が備えている機能を発揮させるためのプログラムである。制御プログラム709には、本実施形態に係る特徴的な機能を発揮させるプログラムが含まれる。
通信インタフェース703は、ネットワークを介して、ストアサーバ6と通信するためのインタフェースである。
表示部704は、例えば液晶ディスプレイ等である。また、表示部704は、表示面上にタッチパネルが積層されたタッチパネルディスプレイであってもよい。操作部705は、例えばPOS端末7を操作する各種キーを備えるキーボードである。
スキャナ706は、コードシンボルを読み取る読取装置である。スキャナ706は、例えば商品に付されている商品を識別可能な商品コードを示すコードシンボルを読み取る。
印字部707は、レシートやジャーナル等を用紙に印字する印刷装置である。
次に、店舗システム1の各装置が有する特徴的な機能について説明する。ここで、図8は、店舗システム1の各装置が有する特徴的な機能の機能構成の一例を示すブロック図である。
MFP5の制御部501は、記憶部502の制御プログラム509をRAMに展開し、制御プログラム509に従って動作することで、図8に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、MFP5の制御部501は、機能部として、通信制御部5001と、表示制御部5002と、操作制御部5003と、ログイン制御部5004と、読取制御部5005と、印刷制御部5006と、接続制御部5007とを備える。
通信制御部5001は、第1の送信手段の一例である。通信制御部5001は、通信インタフェース503を制御して、MFPサーバ4との通信を実行する。また、通信制御部5001は、読取制御部5005が読み取った情報を送信出力する。また、通信制御部5001、印刷制御部5006、接続制御部5007は、出力手段の一例である。
表示制御部5002は、表示制御手段の一例である。表示制御部5002は、操作パネル504を制御して、各種画面を表示させる。表示制御部5002は、MFPサーバ4が生成した画面情報に基づいた画面を表示させる。例えば、表示制御部5002は、MFPサーバ4が生成した画面情報に基づいて、ストアサーバ6が有する機能の全部又は一部の機能の実行を受け付ける機能選択画面4100(図9参照)を表示させる。
操作制御部5003は、操作手段の一例である。操作制御部5003は、操作パネル504を制御して、各種画面に応じた操作を受け付ける。例えば、操作制御部5003は、機能選択画面4100等の操作画面に表示されている機能を実行させる操作を受け付ける。
ログイン制御部5004は、MFP5を使用するユーザのログインを制御する。例えば、ログイン制御部5004は、操作制御部5003が操作パネル504に表示されたログイン画面においてユーザ情報を入力する操作を受け付けた場合に、ストアサーバ6に認証可能であるか否かの判定要求を通信制御部5001に送信させる。判定要求には、入力されたユーザ情報が含まれている。そして、ログイン制御部5004は、判定要求の判定結果が認証可能である場合に、ユーザ情報のユーザが使用するものとしてログインを許可する。一方、ログイン制御部5004は、判定要求の判定結果が認証不可である場合に、ログインを許可しない。なお、ログイン制御部5004は、MFP5がカードリーダ等を備えている場合には、カードリーダが読み取った情報をユーザ情報として受け付けてもよい。
読取制御部5005は、スキャナ505を制御して、書類等を読み取らせる。そして、読取制御部5005は、読み取った書類の画像データを生成する。なお、読取制御部5005は、OCR機能等により読み出した画像データから文字データを生成してもよい。
印刷制御部5006は、プリンタ506を制御して、各種機能の実行結果を示す各種情報を用紙に印刷出力する。
接続制御部5007は、接続インタフェース507を制御して、接続インタフェース507に接続されている装置に情報を転送する。すなわち、接続インタフェース507に接続されている記憶装置に情報を記憶させる。
MFPサーバ4の制御部401は、記憶部402の制御プログラム407をRAMに展開し、制御プログラム407に従って動作することで、図8に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、MFPサーバ4の制御部401は、機能部として、通信制御部4001と、画面生成部4002とを備える。
通信制御部4001は、第2の送信手段の一例である。通信制御部4001は、通信インタフェース403を制御して、MFP5との通信を実行する。また、通信制御部4001は、通信インタフェース403を制御して、ストアサーバ6との通信を実行する。例えば、通信制御部4001は、画面生成部4002が生成した画面情報をMFP5に送信する。
画面生成部4002は、生成手段の一例である。画面生成部4002は、MFP5の操作パネル504に表示される各種画面の画面情報を生成する。例えば、画面生成部4002は、MFP5の操作パネル504に表示される操作画面の画面情報を生成する。操作画面には、一又は複数の機能から実行する機能を選択させる機能選択画面4100(図9参照)が含まれる。
ここで、図9は、機能選択画面4100の一例を示す説明図である。機能選択画面4100は、機能の選択を促すメッセージと、各機能のアイコンとが含まれている。ユーザは、アイコンを押下することで、実行させる機能を選択する。また、機能選択画面4100には、ストアサーバ6が有する機能を実行させるアイコンが含まれている。なお、画面生成部4002は、MFP5にログインしているユーザの権限レベルで実行可能な機能のアイコンを有する機能選択画面4100の画面情報を生成することが好ましい。これにより、画面生成部4002は、機能を実行させる権限を有していないユーザによる機能の実行を防止することができる。
例えば、画面生成部4002は、通信制御部4001が機能選択画面4100の送信要求をMFP5から受信した場合に、MFP5にログインしているユーザのユーザコードを画面情報の送信要求から抽出する。画面生成部4002は、MFP5にログインしているユーザの権限レベルで実行可能な機能の一覧を要求する機能一覧の送信要求を通信制御部4001に送信させる。画面生成部4002は、ユーザの権限レベルで実行可能な機能の一覧を示す機能一覧を通信制御部4001が受信した場合に、機能一覧に含まれている機能のアイコンを選択可能な機能選択画面4100の画面情報を生成する。そして、画面生成部4002は、送信要求を送信したMFP5に対して、生成した画面情報を通信制御部4001に送信させる。なお、画面生成部4002は、上記以外の方法で、実行権限の無い機能を選択不可としてもよい。例えば、画面生成部4002は、実行権限の無い機能のアイコンをグレーアウト等により選択不可としてもよい。
ストアサーバ6の制御部601は、記憶部602の制御プログラム607をRAMに展開し、制御プログラム607に従って動作することで、図8に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、ストアサーバ6の制御部601は、機能部として、通信制御部6001と、表示制御部6002と、操作制御部6003と、ユーザ認証部6004と、制限設定部6005と、実行制御部6006とを備える。
通信制御部6001は、第3の送信手段の一例である。通信制御部6001は、通信インタフェース603を制御して、MFPサーバ4との通信を実行する。また、通信制御部6001は、通信インタフェース603を制御して、POS端末7との通信を実行する。例えば、通信制御部6001は、MFPサーバ4を介して、実行制御部6006が要求に応じて抽出した情報や、実行結果等をMFP5に送信する。
表示制御部6002は、表示部604を制御して、各種画面を表示させる。例えば、表示制御部6002は、ストアサーバ6が有している機能を実行させる画面を表示させる。
操作制御部6003は、操作部605を制御して、各種操作を受け付ける。例えば、操作制御部6003は、ストアサーバ6が有している機能を実行させる操作を受け付ける。
ユーザ認証部6004は、MFP5にログインしようとするユーザが認証可能であるか否かを判定する。ユーザ認証部6004は、通信制御部6001がユーザ情報を受信した場合に、ユーザ情報に含まれるユーザコード及びパスワードの組み合わせが、ユーザ権限テーブル608に記憶されているか否かを判定する。ユーザ認証部6004は、ユーザ情報がユーザ権限テーブル608に記憶されている場合に、通信制御部6001に認証可能を返信させる。一方、ユーザ認証部6004は、ユーザ情報がユーザ権限テーブル608に記憶されていない場合に、通信制御部6001に認証不可を返信させる。
制限設定部6005は、通信制御部6001がMFPサーバ4から各種要求を受信した場合に、MFP5にログインしているユーザの権限レベルに応じて要求を制限する。ここで、制限設定部6005の制限対象には、機能制限と、データ制限とがある。機能制限は、実行制御部6006が有している全部又は一部の機能の実行を制限するものである。データ制限は、MFP5に送信するデータの属性を制限するものである。例えば、データ制限は、データの編集を許可するか否かの属性や、データの転送を許可するか否かの属性等を制限するものである。
例えば、制限設定部6005は、通信制御部6001が実行可能な機能の一覧を要求する機能一覧の送信要求を受信した場合に、機能一覧の送信要求に含まれているユーザコードを抽出する。また、制限設定部6005は、抽出したユーザコードに関連付けられている権限レベルをユーザ権限テーブル608から判定する。さらに、制限設定部6005は、判定した権限レベルにおいて機能制限の各機能に対して許可に設定されている機能を抽出する。そして、制限設定部6005は、許可されている機能の一覧である機能一覧を生成する。また、制限設定部6005は、送信要求を送信したMFPサーバ4に、生成した機能一覧を送信する。これにより、制限設定部6005は、MFP5にログインしているユーザに付与されている権限レベルに応じた機能一覧画面を表示させる。
例えば、制限設定部6005は、通信制御部6001がデータの送信要求を受信した場合に、データの送信要求に含まれているユーザコードを抽出する。また、制限設定部6005は、抽出したユーザコードに関連付けられている権限レベルをユーザ権限テーブル608から抽出する。さらに、制限設定部6005は、抽出した権限レベルにおいてデータ制限の其々の設定を抽出する。そして、制限設定部6005は、送信するデータに対して、抽出したデータ制限の設定を反映する。これにより、制限設定部6005は、MFP5にログインしているユーザに付与されている権限レベルに応じたデータを通信制御部6001に送信させる。
実行制御部6006は、実行手段の一例である。実行制御部6006は、ストアサーバ6が有している機能を実行する。例えば、実行制御部6006は、操作制御部6003が受け付けた操作に応じた機能や、通信制御部6001がMFPサーバ4を介してMFP5から受信した要求に応じた機能を実行する。実行制御部6006には、集計表生成部6011と、POP管理部6012と、指示データ管理部6013と、保守データ管理部6014と、日報管理部6015とが含まれる。
集計表生成部6011は、各種集計表を生成する。そして、集計表生成部6011は、生成した集計表を出力フォルダ611に記憶させる。例えば、集計表生成部6011は、一日の売り上げの集計表や、各種商品の販売個数の集計表等を生成する。
POP管理部6012は、POPの画像データを管理する。
指示データ管理部6013は、指示データを管理する。
保守データ管理部6014は、通信制御部6001がPOS端末7から保守データを受信した場合に、記憶部602に保守データを記憶させる。そして、保守データ管理部6014は、通信制御部6001が保守データの送信要求を受信した場合に、選択された種別の保守データを出力フォルダ611に記憶させる。なお、保守データ管理部6014は、通信制御部6001が保守データの送信要求を受信した場合に、選択された種別の保守データの生成要求を通信制御部6001にPOS端末7に対して送信させてもよい。また、保守データ管理部6014は、POS端末7に限らず、ストアサーバ6自身の保守データを管理してもよいし、他の装置の保守データを管理してもよい。
日報管理部6015は、日報の画像データを通信制御部6001が受信した場合に、出力フォルダ611に記憶させる。
POS端末7の制御部701は、記憶部702の制御プログラム709をRAMに展開し、制御プログラム709に従って動作することで、図8に示す各機能部をRAM上に生成する。具体的には、POS端末7の制御部701は、機能部として、通信制御部7001と、販売登録部7002と、会計処理部7003と、自己診断部7004とを備える。
通信制御部7001は、通信インタフェース703を制御して、ストアサーバ6との通信を実行する。
販売登録部7002は、顧客に販売する商品を登録する販売登録を制御する。例えば、販売登録部7002は、スキャナ706がコードシンボルから読み取った商品コードの商品を販売登録する。
会計処理部7003は、販売登録部7002が販売登録した商品の会計処理を制御する。例えば、会計処理部7003は、顧客から受領した金額から合計金額を減算してお釣りを算出する。
自己診断部7004は、POS端末7自身、及びスキャナ706や印字部707等のPOS端末7の周辺機器の状態を診断する。そして、自己診断部7004は、診断結果を示す保守データを生成する。そして、自己診断部7004は、通信制御部7001に生成した保守データを送信させることにより、ストアサーバ6の出力フォルダ611に記憶させる。
次に、店舗システム1の各装置が実行するログイン処理について説明する。ここで、図10は、本実施形態の店舗システム1の各装置が実行するログイン処理の一例を示すシーケンス図である。
MFP5の表示制御部5002は、ユーザ認証画面を操作パネル504に表示させる(ステップS11)。ここで、ユーザ認証画面は、ユーザコード及びパスワード等のユーザ情報の入力を要求する画面である。MFP5のログイン制御部5004は、ユーザ情報の入力を受け付ける(ステップS12)。MFP5の通信制御部5001は、入力されたユーザ情報をMFPサーバ4に送信する(ステップS13)。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、ユーザ情報を中継する(ステップS21)。すなわち、通信制御部4001は、受信したユーザ情報をストアサーバ6に送信する。
ストアサーバ6の通信制御部6001は、ユーザ情報を受信する(ステップS31)。ストアサーバ6のユーザ認証部6004は、受信したユーザ情報を認証可能であるか否かを判定する(ステップS32)。ストアサーバ6の通信制御部6001は、ユーザ認証の認証結果を送信する(ステップS33)。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、認証結果を中継する(ステップS22)。すなわち、通信制御部4001は、受信した認証結果を送信する。
MFP5の通信制御部5001は、認証結果を受信する(ステップS14)。認証結果が認証不可を示していることを条件に(ステップS15;No)、MFP5のログイン制御部5004は、ログインを許可しない。すなわち、MFP5は、ステップS11に戻ってユーザ情報の入力を求める。
一方、認証結果が認証可能を示していることを条件に(ステップS15;Yes)、MFP5のログイン制御部5004は、ユーザ情報のユーザでログインを許可する(ステップS16)。
MFP5の通信制御部5001は、ログインを許可した場合に機能選択画面4100を表示させる画面情報の送信要求を送信する(ステップS17)。ここで、送信要求には、ログインしているユーザのユーザコードが含まれている。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、機能選択画面4100の画面情報の送信要求を受信する(ステップS23)。MFPサーバ4の通信制御部4001は、受信した送信要求に含まれているユーザコードにより特定されるユーザの権限レベルで実行可能な機能の一覧を示す機能一覧の送信要求を送信する(ステップS24)。また、機能一覧の送信要求には、ユーザコードが含まれている。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、機能一覧の送信要求を受信する(ステップS34)。ストアサーバ6の制限設定部6005は、受信したユーザコードにより特定されるユーザの権限レベルで実行可能な機能一覧を生成する(ステップS35)。ストアサーバ6の通信制御部6001は、生成した機能一覧を送信する(ステップS36)。
ストアサーバ6の通信制御部6001は、機能一覧を受信する(ステップS25)。MFPサーバ4の画面生成部4002は、受信した機能一覧に含まれる機能を選択可能な機能選択画面4100の画面情報を生成する(ステップS26)。MFPサーバ4の通信制御部4001は、生成した機能選択画面4100の画面情報を送信する(ステップS27)。
MFP5の通信制御部5001は、機能選択画面4100の画面情報を受信する(ステップS18)。MFP5の表示制御部5002は、機能選択画面4100を操作パネル504に表示させる(ステップS19)。
以上により、店舗システム1の各装置は、ログイン処理を終了する。
次に、店舗システム1の各装置が実行する集計表処理について説明する。ここで、図11は、本実施形態の店舗システム1の各装置が実行する集計表処理の一例を示すシーケンス図である。
MFP5の操作制御部5003は、機能選択画面4100において、集計表を生成する機能を選択する操作を受け付ける(ステップS41)。
MFP5の通信制御部5001は、集計表選択画面を表示させる画面情報の送信要求を送信する(ステップS42)。集計表選択画面は、複数種類ある集計表から所望の種別の集計表を選択させる画面である。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、集計表選択画面を表示させる画面情報の送信要求を受信する(ステップS51)。MFPサーバ4の画面生成部4002は、集計表選択画面を表示させる画面情報を生成する(ステップS52)。ここで、MFPサーバ4は、集計表選択画面を表示させる画面情報の送信要求にユーザコードが含まれている場合には、ユーザコードにより特定されるユーザの権限レベルで生成可能な集計表の種別をストアサーバ6に問い合わせてもよい。画面生成部4002は、権限レベルに合わせた集計表の種別を問い合わせた場合には、ストアサーバ6から返信された集計表一覧に合わせて画面情報を生成する。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、集計表選択画面を表示させる画面情報を送信する(ステップS53)。
MFP5の通信制御部5001は、集計表選択画面を表示させる画面情報を受信する(ステップS43)。MFP5の表示制御部5002は、受信した画面情報に基づいて、集計表選択画面を表示させる(ステップS44)。MFP5の操作制御部5003は、集計表選択画面から所望の種別の集計表を選択する操作を受け付ける(ステップS45)。MFP5の通信制御部5001は、選択された種別の集計表の送信要求を送信する(ステップS46)。すなわち、通信制御部5001は、集計表を生成する機能の実行要求を送信する。また、集計表の送信要求には、ログインしているユーザのユーザコードが含まれている。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、集計表の送信要求を中継する(ステップS54)。すなわち、通信制御部4001は、受信した集計表の送信要求を送信する。
ストアサーバ6の通信制御部6001は、集計表の送信要求を受信する(ステップS61)。ストアサーバ6の集計表生成部6011は、選択された種別の集計表を生成する(ステップS62)。ストアサーバ6の集計表生成部6011は、生成された集計表を出力フォルダ611に記憶させる(ステップS63)。
ストアサーバ6の制限設定部6005は、権限設定テーブル609に基づいて、集計表の送信要求に含まれるユーザコードの権限レベルに応じたデータ制限を、記憶された集計表に設定する(ステップS64)。ストアサーバ6の通信制御部6001は、データ制限が設定された集計表を送信する(ステップS65)。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、集計表を中継する(ステップS55)。すなわち、通信制御部4001は、受信した集計表を送信する。
MFP5の通信制御部5001は、集計表を受信する(ステップS47)。MFP5の印刷制御部5006は、受信した集計表を印刷する(ステップS48)。
以上により、店舗システム1の各装置は、集計表処理を終了する。
次に、店舗システム1の各装置が実行する保守データ転送処理について説明する。ここで、図12は、本実施形態の店舗システム1の各装置が実行する保守データ転送処理の一例を示すシーケンス図である。
MFP5の操作制御部5003は、機能選択画面4100において、保守データを転送する機能を選択する操作を受け付ける(ステップS71)。
店舗システム1の各装置は、ステップS72からS74において、図11に示す集計表処理のステップS42からS44と同様の処理を実行することで、転送する保守データを選択する保守データ選択画面をMFP5に表示させる。
MFP5の操作制御部5003は、保守データ選択画面から所望の種別の保守データを選択する操作を受け付ける(ステップS75)。MFP5の通信制御部5001は、選択された種別の保守データの送信要求を送信する(ステップS76)。すなわち、通信制御部5001は、保守データを転送する機能の実行要求を送信する。また、保守データの送信要求には、ログインしているユーザのユーザコードが含まれている。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、保守データの送信要求を中継する(ステップS84)。すなわち、通信制御部4001は、受信した保守データの送信要求を送信する。
ストアサーバ6の通信制御部6001は、保守データの送信要求を受信する(ステップS91)。ストアサーバ6の保守データ管理部6014は、選択された種別の保守データを出力フォルダ611に記憶させる(ステップS92)。
ストアサーバ6の制限設定部6005は、権限設定テーブル609に基づいて、保守データの送信要求に含まれるユーザコードの権限レベルに応じたデータ制限を、抽出した保守データに設定する(ステップS93)。
店舗システム1の各装置は、ステップS94からS77において、図11に示す集計表処理のステップS65からS47と同様の処理を実行することで、保守データをMFP5に受信させる。
MFP5の接続制御部5007は、接続インタフェース507を介して接続された記憶装置に、受信した保守データを転送する(ステップS78)。なお、MFP5は、受信した保守データを転送に限らず、印刷してもよいし、印刷と転送との両方を実行してもよい。さらに、MFP5は、操作パネル504に保守データを印刷するか、転送するかを選択させる画面を表示してもよい。この場合には、MFP5は、選択された処理を実行する。
以上により、店舗システム1の各装置は、保守データ転送処理を終了する。
次に、店舗システム1の各装置が実行するPOP印刷処理について説明する。ここで、図13は、本実施形態の店舗システム1の各装置が実行するPOP印刷処理の一例を示すシーケンス図である。
MFP5の操作制御部5003は、機能選択画面4100において、POPを印刷する機能を選択する操作を受け付ける(ステップS101)。MFP5の通信制御部5001は、POP選択画面を表示させる画面情報の送信要求を送信する(ステップS102)。POP選択画面は、複数種類あるPOPから印刷するPOPを選択させる画面である。また、画面情報の送信要求には、ユーザコードが含まれている。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、POP選択画面を表示させる画面情報の送信要求を受信する(ステップS111)。MFPサーバ4の通信制御部4001は、ストアサーバ6の入力フォルダ610に記憶されたPOPの一覧を示すPOP一覧の送信要求を送信する(ステップS112)。また、POP一覧の送信要求には、画面情報の送信要求に含まれるーザコードが含まれている。
ストアサーバ6の通信制御部6001は、POP一覧の送信要求を受信する(ステップS121)。ストアサーバ6のPOP管理部6012は、入力フォルダ610に記憶されたPOPの一覧を示すPOP一覧を生成する(ステップS122)。この時、POP管理部6012は、POP一覧の送信要求に含まれているユーザコードにより特定されるユーザの権限レベルに応じたPOPの一覧を生成してもよい。ストアサーバ6の通信制御部6001は、POP一覧を送信する(ステップS123)。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、POP一覧を受信する(ステップS113)。
店舗システム1の各装置は、ステップS114からS104において、図11に示す集計表処理のステップS52からS44と同様の処理を実行することで、印刷するPOPを選択するPOP選択画面をMFP5に表示させる。
MFP5の操作制御部5003は、POP選択画面から印刷するPOPの種別を選択する操作を受け付ける(ステップS105)。
MFP5の通信制御部5001は、選択されたPOPの送信要求を送信する(ステップS106)。すなわち、通信制御部5001は、処理対象の送信要求を送信する。また、POPの送信要求には、ログインしているユーザのユーザコードが含まれている。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、POPの送信要求を中継する(ステップS116)。すなわち、通信制御部4001は、受信したPOPの送信要求を送信する。
ストアサーバ6の通信制御部6001は、POPの送信要求を受信する(ステップS124)。ストアサーバ6のPOP管理部6012は、入力フォルダ610に記憶されたPOPから選択されたPOPを抽出する(ステップS125)。ストアサーバ6の制限設定部6005は、権限設定テーブル609に基づいて、POPの送信要求に含まれるユーザコードの権限レベルに応じたデータ制限を、抽出したPOPに設定する(ステップS126)。
店舗システム1の各装置は、ステップS127からS107において、図11に示す集計表処理のステップS65からS47と同様の処理を実行することで、POPをMFP5に受信させる。
MFP5の印刷制御部5006は、POPを印刷する(ステップS108)。
以上により、店舗システム1の各装置は、POP印刷処理を終了する。
次に、店舗システム1の各装置が実行する指示データ印刷処理について説明する。ここで、図14は、本実施形態の店舗システム1の各装置が実行する指示データ印刷処理の一例を示すシーケンス図である。
店舗システム1の各装置は、ステップS131からS138において、図14に示すPOP印刷処理のステップS101からS108と同様の処理を実行することで、指示データをMFP5に印刷させる。
次に、店舗システム1の各装置が実行する日報提出処理について説明する。ここで、図15は、本実施形態の店舗システム1の各装置が実行する日報提出処理の一例を示すシーケンス図である。
MFP5の操作制御部5003は、機能選択画面4100において、日報を提出する機能を選択する操作を受け付ける(ステップS161)。
MFP5の読取制御部5005は、スキャナ505を制御して、日報を読み取ることで日報情報を生成する(ステップS162)。MFP5の通信制御部5001は、生成した日報情報を送信する(ステップS163)。すなわち、通信制御部5001は、日報を提出する機能の実行要求を送信する。
MFPサーバ4の通信制御部4001は、日報情報を中継する(ステップS171)。すなわち、通信制御部4001は、受信した日報情報を送信する。
ストアサーバ6の通信制御部6001は、日報情報を受信する(ステップS181)。ストアサーバ6の日報管理部6015は、受信した日報情報を出力フォルダ611に記憶させる(ステップS182)。
以上により、店舗システム1の各装置は、日報提出処理を終了する。
以上のように、本実施形態に係る店舗システム1によれば、MFP5は、ストアサーバ6が有している機能の全部又は一部の機能を実行させる操作を、操作パネル504で受け付ける。すなわち、MFP5は、操作パネル504においてタッチ操作により機能を実行させる操作を受け付ける。従って、店舗システム1は、ユーザの操作を簡易にすることができる。また、店舗システム1は、MFP5にログインしているユーザのユーザ権限に応じて、受け付ける操作を制限するため情報セキュリティを維持することができる。さらに、店舗システム1は、MFP5に出力するデータに対してもセキュリティ制限をかけるため、より情報セキュリティを高めることができる。
従来、操作者は、例えば、ストアサーバ6が集計した集計表データや指示データを、ストアサーバ6や他のパーソナルコンピュータを使用して、データを印刷させる操作を入力することによりMFP5等に印刷させていた。一方、本実施形態に係る店舗システム1によれば、操作者は、ストアサーバ6や他のパーソナルコンピュータを使用せずに、MFP5を使用してデータを印刷させる操作を入力する。これにより、店舗システム1は、ストアサーバ6や他のパーソナルコンピュータが使用させることがなくなるため、データを改ざんして印刷させるといった事態も防止することができる。
さらに、ストアサーバ6は、MFP5がデータを印刷させる操作を受け付けた場合に、例えば印刷対象のデータをPDF(Portable Document Format)形式等でMFP5に送信する。MFP5は、印刷対象のPDF形式等のデータを操作者がアクセスできないメモリ領域で受信する。そして、MFP5は、RIP(Raster Image Processing)処理を実行してデータを印刷する。すなわち、MFP5は、操作者が判読できないデータに変換して印刷するため、データの改ざんを困難なものにすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムは、各装置が備える記憶媒体(ROM又は記憶部)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らないものとする。例えば、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態や変形例の各装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。