JP6872173B2 - パーキングブレーキ装置の排気管構造、及びパーキングブレーキ装置の排気管 - Google Patents

パーキングブレーキ装置の排気管構造、及びパーキングブレーキ装置の排気管 Download PDF

Info

Publication number
JP6872173B2
JP6872173B2 JP2017154716A JP2017154716A JP6872173B2 JP 6872173 B2 JP6872173 B2 JP 6872173B2 JP 2017154716 A JP2017154716 A JP 2017154716A JP 2017154716 A JP2017154716 A JP 2017154716A JP 6872173 B2 JP6872173 B2 JP 6872173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust pipe
floor panel
protector
control valve
upper region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017154716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019031253A (ja
Inventor
悠成 佐々木
悠成 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2017154716A priority Critical patent/JP6872173B2/ja
Publication of JP2019031253A publication Critical patent/JP2019031253A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6872173B2 publication Critical patent/JP6872173B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)

Description

本発明は、圧縮エアを用いたパーキングブレーキ装置の排気管構造、及びパーキングブレーキ装置の排気管に関する。
特許文献1には、運転席のフロアパネル上面に取付けられたコントロールバルブを運転者が解除操作又は作動操作することにより、ブレーキチャンバに圧縮エアが給排されるように構成されたパーキングブレーキ装置が記載されている。フロアパネルには、コントロールバルブのコントロール用排気ポートに対向する通孔が形成される。コントロールバルブのコントロール用排気ポートには排気パイプが取り付けられ、排気パイプがフロアパネルの通孔を挿通してフロアパネルの下方まで延びている。
特開2005−104190号公報
特許文献1に記載のパーキングブレーキ装置では、排気パイプ(排気管)がフロアパネルの下方まで延びているので、フロアパネルの下方に配置される他の部品に排気管が干渉してしまうおそれがある。排気管とフロアパネルの下方の他の部品との干渉を防止するために、フロアパネルの貫通孔に対して排気管を上側へスライド移動させると、その分だけ排気管がフロアパネルの上方に露出するので、排気管のうちフロアパネルの上方に露出した部分がフロアパネルの上方の部品に接触して、排気管が破損してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、排気管とフロアパネルの下方の他の部品との干渉を防止し、且つフロアパネルの上方での排気管の破損を防止することが可能なパーキングブレーキ装置の排気管構造、及びパーキングブレーキ装置の排気管の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車両のフロアパネルよりも上方に配置されるコントロールバルブを操作してブレーキチャンバにエアを給排し、パーキングブレーキを解除または作動させるパーキングブレーキ装置のコントロールバルブに接続され、コントロールバルブ側からのエアをフロアパネルの下方へ排出可能な排気管構造であって、排気管と筒状のプロテクタとを備える。排気管は、フロアパネルに形成されたフロア貫通孔を挿通する挿通部と、挿通部から連続して上方へ延びてコントロールバルブに接続される上部領域とを有し、コントロールバルブ側からのエアをフロアパネルの下方へ排出可能である。筒状のプロテクタは、フロアパネルの上方に配置され、排気管の上部領域の少なくとも一部が挿入される。プロテクタの外径は、排気管の挿通部の外径よりも大きい。プロテクタの下端は、フロアパネルの上面側に当接する。排気管の上部領域の外周面とプロテクタの内周面とは、互いに接触する。
上記構成では、排気管の上部領域の外周面とプロテクタの内周面とが互いに接触するので、摩擦力によって排気管とプロテクタとの相対的な移動を抑制することができる。また、プロテクタの外径が排気管の挿通部の外径よりも大きく、プロテクタの下端がフロアパネルの上面側に当接するので、フロア貫通孔に対する下方への排気管の移動を抑制することができる。このため、排気管の下端の下方への移動を所定の高さ位置までに規制することができるので、排気管の下端と上記所定の高さ位置よりも下方の他の部品との干渉を防止することができる。
また、排気管の上部領域の少なくとも一部が挿入される筒状のプロテクタを備える。すなわち、排気管の上部領域の少なくとも一部がプロテクタによって保護されるので、排気管の上部領域の破損を防止することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のパーキングブレーキ装置の排気管構造であって、排気管の上部領域及びプロテクタが、フロアパネル側から湾曲して上下方向と交叉する方向へ延びる。
上記構成では、排気管の上部領域及びプロテクタが、フロアパネル側から湾曲して上下方向と交叉する方向へ延びる。このため、排気管の下端を下方へ移動させる力が作用すると、フロアパネルの上方で排気管の上部領域の外周面のうちの下面側がプロテクタの内周面に押し付けられるので、プロテクタに対する下方への排気管の移動を更に抑制することができる。このため、フロア貫通孔に対する下方への排気管の移動を更に抑制することができ、排気管とフロアパネルの下方の他の部品との干渉を防止することができる。
本発明の第3の態様は、車両のフロアパネルよりも上方に配置されるコントロールバルブを操作してブレーキチャンバにエアを給排し、パーキングブレーキを解除または作動させるパーキングブレーキ装置のコントロールバルブに接続され、コントロールバルブ側からのエアをフロアパネルの下方へ排出可能な排気管であって、挿通部と上部領域とを備える。挿通部は、フロアパネルに形成されたフロア貫通孔を挿通する。上部領域は、挿通部よりも厚肉に形成されて挿通部から連続して上方へ延びる厚肉部を有し、フロアパネルよりも上方に配置されてコントロールバルブに接続される。上部領域の厚肉部の外径は、挿通部の外径よりも大きい。上部領域の厚肉部の下端は、フロアパネルの上面側に当接する。
上記構成では、排気管の上部領域の厚肉部の外径が挿通部の外径よりも大きく、上部領域の厚肉部の下端がフロアパネルの上面側に当接するので、フロア貫通孔に対する下方への排気管の移動を、厚肉部の下端とフロアパネルの上面側との当接によって規制することができる。このため、排気管の下端の下方への移動を所定の高さ位置までに規制することができるので、排気管の下端と上記所定の高さ位置よりも下方の他の部品との干渉を防止することができる。
また、排気管の上部領域の厚肉部は、挿通部よりも厚肉に形成されるので、その分だけフロアパネルの上方での排気管の破損を防止することができる。
本発明によれば、排気管とフロアパネルの下方の他の部品との干渉を防止し、且つフロアパネルの上方での排気管の破損を防止することができる。
パーキングブレーキ装置を備える車両の概略図である。 本発明の第1実施形態に係るパーキングブレーキ装置の排気管構造の要部の概略断面図である。 パーキングブレーキ装置の排気管構造の要部の上方からの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るパーキングブレーキ装置の排気管の要部の概略断面図である。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。
図1に示すように、本実施形態に係る排気管構造は、乗員がパーキングブレーキ用のコントロールバルブ11を操作することによって、ブレーキチャンバ12のエア給排室12aに圧縮エアを給排し、パーキングブレーキを解除または作動させるホイールパーク式のパーキングブレーキ装置7の排気管10に適用される。コントロールバルブ11は、乗員に操作される操作レバー11aを有し、車両1の車室2の下方を区画するフロアパネル15よりも上方に配置される。操作レバー11aは、車室2に露出している。フロアパネル15の下方には、エンジン5や、エンジン5に接続される接続部品(他の部品)6(図2参照)が配置される。
乗員が操作レバー11aを操作してコントロールバルブ11を解除操作すると、圧縮エアがエアタンク13からブレーキチャンバ12のエア給排室12aに供給され、パーキングブレーキが解除されて後輪3の回転が許容される。また、乗員が操作レバー11aを操作してコントロールバルブ11を作動操作すると、ブレーキチャンバ12のエア給排室12aから圧縮エアが排出され、パーキングブレーキが作動し、後輪3の回転を禁止する。パーキングブレーキの作動時にブレーキチャンバ12のエア給排室12aから排出される圧縮エアは、コントロールバルブ11に接続される排気管10を介してコントロールバルブ11側からフロアパネル15の下方に排出される。
図2及び図3に示すように、フロアパネル15には、フロアパネル15を上下に貫通し、フロアパネル15の上方と下方とを連通するフロア貫通孔17が形成される。フロア貫通孔17には、グロメット4が取り付けられる。フロアパネル15の上面15a側には、ブラケット18が固定され、ブラケット18に対してコントロールバルブ11とカバー19とが固定される。コントロールバルブ11は、フロア貫通孔17よりも前方に配置される。カバー19は、コントロールバルブ11、排気管10、後述するプロテクタ16、及びフロア貫通孔17の周囲を上方から覆う。カバー19の上面側には、下方へ凹む収納部20が形成されている。なお、本実施形態では、カバー19の上面側に下方へ凹む収納部20を設けたが、カバー19の形状はこれに限定されるものではない。
パーキングブレーキ装置7の排気管構造は、パーキングブレーキの作動時にブレーキチャンバ12のエア給排室12aから排出される圧縮エアを、コントロールバルブ11側からフロアパネル15の下方へ排出するための排気管10と、排気管10を保護するためのプロテクタ16とを備える。
排気管10は、フロアパネル15のフロア貫通孔17を挿通し、一端10aがフロアパネル15よりも上方のコントロールバルブ11に接続され、他端(下端)10bがフロアパネル15よりも下方の空間21に配置される。排気管10は、フロア貫通孔17を挿通してグロメット4に保護されるフロア挿通部(挿通部)22と、フロア挿通部22から連続して上方へ延びてコントロールバルブ11に接続される上部領域23と、フロア挿通部22から連続して下方へ略鉛直方向に沿って直線状に延びる下部領域24とを一体的に有する。排気管10の下端10b(下部領域24の下端10b)は、フロアパネル15の下方のエンジン5に接続される接続部品6から上方へ十分に離間した位置に配置される。排気管10の上部領域23は、フロア挿通部22側から湾曲して前方へ延びる。排気管10の内径は、一端10aから他端10bに亘って略同径に形成される。また、排気管10の外径は、フロア貫通孔17を挿通可能な大きさで、一端10aから他端10bに亘って略同径に形成される。
プロテクタ16は、排気管10の外径よりも僅かに大きい内径と、排気管10の外径よりも更に大きな外径とを有する筒状体であって、一端16aから他端16bまで貫通する貫通孔(図示省略)を有する。プロテクタ16の貫通孔には、排気管10の上部領域23が挿通する。プロテクタ16の貫通孔に排気管10の上部領域23を挿通させた状態では、プロテクタ16の貫通孔の内周面25と排気管10の上部領域23の外周面27とが密接し、排気管10及びプロテクタ16の相対的な移動が抑制される。排気管10の上部領域23にプロテクタ16を取り付ける際には、直線状に延ばした状態のプロテクタ16の貫通孔に直線状に延ばした状態の排気管10を挿入する。そして、排気管10の上部領域23にプロテクタ16を取り付けた状態で、排気管10及びプロテクタ16を湾曲させる。すなわち、プロテクタ16は、排気管10と共にフロア挿通部22側から湾曲して前方へ延びる。プロテクタ16の他端(下端)16bは、フロアパネル15の上面15a側のグロメット4の上面に当接する。排気管10に対するプロテクタ16の取付位置は、プロテクタ16の下端16bがフロアパネル15の上面15a側に当接した状態で、排気管10の下端10bがフロアパネル15の下方のエンジン5に接続される接続部品6から上方へ十分に離間した位置に配置されるように設定される。プロテクタ16は、排気管10の上部領域23のうちのフロア挿通部22側の一部の領域を覆い、排気管10の一端10a側は、プロテクタ16の一端16aから前方へ露出する。すなわち、プロテクタ16は、排気管10の上部領域23のうち、少なくともフロアパネル15の上面15a側から上方へ連続する領域に取り付けられる。プロテクタ16は、排気管10の上部領域23のうちカバー19の内面(本実施形態では、収納部20の下面)に近接する領域26を覆い、該領域26とカバー19との接触を防止し、排気管10を保護する。
上記のように構成されたパーキングブレーキ装置7の排気管構造では、プロテクタ16の貫通孔の内周面25と排気管10の上部領域23の外周面27とが接触し、排気管10及びプロテクタ16の相対的な移動が規制される。また、プロテクタ16の下端16bは、フロアパネル15の上面15a側のグロメット4の上面に当接する。このため、フロア貫通孔17に対する下方への排気管10の移動を規制することができ、排気管10の下端10bの下方への移動を所定の高さ位置までに規制することができるので、排気管10の下端10bと上記所定の高さ位置よりも下方のエンジン5に接続される接続部品6との干渉を防止することができる。
また、プロテクタ16は、排気管10と共にフロア挿通部22側から湾曲して前方へ延びるので、排気管10の下端10bを下方へ移動させる力が作用すると、フロアパネル15の上方で排気管10の上部領域23の外周面27のうちの下面側がプロテクタ16の内周面25に押し付けられる。このため、フロア貫通孔17に対する下方への排気管10の移動を効果的に抑制することができ、排気管10の下端10bと上記所定の高さ位置よりも下方のエンジン5に接続される接続部品6との干渉を防止することができる。
また、排気管10の上部領域23にはプロテクタ16が取り付けられるので、排気管10の上部領域23の破損を防止することができる。例えば、プロテクタ16は、排気管10の上部領域23のうちカバー19の内面に近接する領域26を覆い、該領域26とカバー19との接触を防止し、排気管10を保護するので、排気管10の上部領域23の破損を防止することができる。
従って、本実施形態によれば、排気管10とフロアパネル15の下方のエンジン5に接続される接続部品6との干渉を防止し、且つフロアパネル15の上方での排気管10の破損を防止することができる。
なお、本実施形態では、排気管10の上部領域23及びプロテクタ16を湾曲させたが、排気管10の上部領域23及びプロテクタ16を湾曲させなくてもよい。
また、本実施形態では、プロテクタ16の貫通孔に排気管10の上部領域23を挿通させた状態で、プロテクタ16の内周面25と排気管10の外周面27とを密接させて、排気管10及びプロテクタ16の相対的な移動を抑制したが、これに限定されるものではない。例えば、排気管10の上部領域23とプロテクタ16とを互いに固定し、排気管10の上部領域23とプロテクタ16との相対的な移動を規制してもよい。
また、本実施形態では、コントロールバルブ11がフロア貫通孔17よりも前方に配置されるので、排気管10の上部領域23及びプロテクタ16をフロア挿通部22側から湾曲して前方へ延ばしたが、排気管10の上部領域23及びプロテクタ16を湾曲させる方向は、これに限定されるものではなく、コントロールバルブ11とフロア貫通孔17との位置関係に応じて決まる。
また、本実施形態では、排気管10の内径及び外径を、一端10aから他端10bに亘って略同径に形成したが、これに限定されるものではない。
また、本実施形態では、直線状に延ばした状態のプロテクタ16の貫通孔に直線状に延ばした状態の排気管10を挿入し、排気管10の上部領域23にプロテクタ16を取り付けた状態で、排気管10及びプロテクタ16を湾曲させたが、湾曲したプロテクタ16の貫通孔に湾曲した排気管10の上部領域23を挿入してもよい。
また、本実施形態では、プロテクタ16の下端16bを、フロアパネル15の上面15a側のグロメット4の上面に当接させたが、グロメット4を取り付けない場合には、フロアパネル15の上面15aにプロテクタ16の下端16bを直接当接させてもよい。すなわち、プロテクタ16の下端16bをフロアパネル15の上面15a側に当接させるとは、フロアパネル15の上面15aに直接当接させること、及びフロアパネル15の上面15aとの間に他の部品を介在させた状態で該他の部品の上面側に当接させることを含む。
また、本実施形態では、排気管10の上部領域23のうちのフロア挿通部22側の一部の領域を、プロテクタ16によって覆い、排気管10の一端10a側を、プロテクタ16の一端16aから露出させたが、これに限定されるものではなく、排気管10の上部領域23の全域をプロテクタ16によって覆ってもよい。
また、本実施形態では、排気管10の上部領域23とカバー19との間にプロテクタ16を配置し、排気管10の上部領域23をプロテクタ16によってカバー19から保護したが、これに限定されるものではなく、カバー19内に配置されるカバー19以外の他の部品のエッジと排気管10の上部領域23との間にプロテクタ16を配置し、排気管10の上部領域23をプロテクタ16によって上記エッジ等から保護してもよい。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態のパーキングブレーキ装置7は、排気管41の形状およびプロテクタ16を有さない点で第1実施形態と相違する。なお、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示すように、パーキングブレーキ装置7は、コントロールバルブ11に接続されてコントロールバルブ11側からの圧縮エアをフロアパネル15の下方へ排出可能な排気管41を有する。
排気管41は、フロアパネル15のフロア貫通孔17を挿通し、一端41aがフロアパネル15よりも上方のコントロールバルブ11に接続され、他端(下端)41bがフロアパネル15よりも下方の空間21に配置される。排気管41は、フロア貫通孔17を挿通してグロメット4に保護されるフロア挿通部(挿通部)42と、フロア挿通部42から連続して上方へ延びてコントロールバルブ11に接続される上部領域43と、フロア挿通部42から連続して下方へ略鉛直方向に沿って直線状に延びる下部領域44とを一体的に備える。排気管41の下端41b(下部領域44の下端41b)は、フロアパネル15の下方のエンジン5に接続される接続部品6から上方へ十分に離間した位置に配置される。排気管41の上部領域43は、フロア挿通部42側から湾曲して前方へ延びる。排気管41の内径は、一端41aから他端41bに亘って略同径に形成される。排気管41のフロア挿通部42及び下部領域44の外径は、フロア貫通孔17を挿通可能な大きさに形成される。排気管41の上部領域43は、フロア挿通部42の外径よりも大きな外径の厚肉部45と、フロア挿通部42の外径と略同じ大きさの薄肉部46とを有する。厚肉部45は、排気管41の他の領域(下部領域44、フロア挿通部42及び薄肉部46)よりも厚肉に形成され、フロア挿通部42から上方へ連続して延びる。厚肉部45の下端47は、フロアパネル15の上面15a側のグロメット4の上面に当接する。厚肉部45は、排気管41の上部領域43のうちカバー19の内面(本実施形態では、収納部20の下面)に近接する領域48を有する。薄肉部46は、厚肉部45の上端から連続して延びてコントロールバルブ11に接続される。
上記のように構成されたパーキングブレーキ装置7の排気管41では、上部領域43の厚肉部45の下端47がフロアパネル15の上面15a側のグロメット4の上面に当接するので、フロア貫通孔17に対する下方への排気管41の移動を、厚肉部45の下端47とフロアパネル15の上面15a側との当接によって規制することができる。このため、排気管41の下端41bの下方への移動を所定の高さ位置までに規制することができるので、排気管41の下端41bと上記所定の高さ位置よりも下方のエンジン5に接続される接続部品6との干渉を防止することができる。
また、厚肉部45は、排気管41の他の領域(下部領域44、フロア挿通部42、及び薄肉部46)よりも厚肉に形成されるので、その分だけフロアパネル15の上方での排気管41の破損を防止することができる。例えば、厚肉部45は、排気管41の上部領域43のうちカバー19の内面に近接する領域48を有するので、排気管41の上部領域43とカバー19とが接触する場合、カバー19は、排気管41の上部領域43の厚肉部45の上記領域48に接触する。このように、カバー19が接触する可能性がある部分を、排気管41の他の領域よりも厚肉に形成しているので、排気管41を保護して、排気管41の上部領域43の破損を防止することができる。
従って、本実施形態によれば、排気管41とフロアパネル15の下方のエンジン5に接続される接続部品6との干渉を防止し、且つフロアパネル15の上方での排気管41の破損を防止することができる。
なお、本実施形態では、排気管41の上部領域43を湾曲させたが、排気管41の上部領域43を湾曲させなくてもよい。
また、本実施形態では、コントロールバルブ11がフロア貫通孔17よりも前方に配置されるので、排気管41の上部領域43をフロア挿通部42側から湾曲して前方へ延ばしたが、排気管41の上部領域43を湾曲させる方向は、これに限定されるものではなく、コントロールバルブ11とフロア貫通孔17との位置関係に応じて決まる。
また、本実施形態では、排気管41の厚肉部45の下端47を、フロアパネル15の上面15a側のグロメット4の上面に当接させたが、グロメット4を取り付けない場合には、フロアパネル15の上面15aに厚肉部45の下端47を直接当接させてもよい。すなわち、厚肉部45の下端47をフロアパネル15の上面15a側に当接させるとは、フロアパネル15の上面15aに直接当接させること、及びフロアパネル15の上面15aとの間に他の部品を介在させた状態で該他の部品の上面側に当接させることを含む。
また、本実施形態では、排気管41の上部領域43に、厚肉部45と薄肉部46とを設けたが、薄肉部46を設けることなく、排気管41の上部領域43の全域を厚肉部45としてもよい。
また、本実施形態では、排気管41の上部領域43をカバー19から保護したが、これに限定されるものではなく、排気管41の上部領域43をカバー19内に配置されるカバー19以外の他の部品のエッジ等から厚肉部45によって保護してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記第1実施形態及び第2実施形態では、排気管10,41に下部領域24,44を設け、排気管10,41の下端10b,41bをフロアパネル15よりも下方に配置したが、排気管10,41に下部領域24,44を設けることなく、排気管10,41の下端10b,41bをフロアパネル15の下面と同じ高さ位置に配置してもよい。
また、フロアパネル15の下方の他の部品は、エンジン5に接続される接続部品6に限定されるものではない。
1:車両
7:パーキングブレーキ装置
10,41:排気管
11:コントロールバルブ
12:ブレーキチャンバ
15:フロアパネル
15a:フロアパネルの上面
16:プロテクタ
16b:プロテクタの下端
17:フロア貫通孔
22,42:フロア挿通部(挿通部)
23,43:上部領域
25:プロテクタの内周面
27:上部領域の外周面
45:厚肉部
47:厚肉部の下端

Claims (3)

  1. 車両のフロアパネルよりも上方に配置されるコントロールバルブを操作してブレーキチャンバにエアを給排し、パーキングブレーキを解除または作動させるパーキングブレーキ装置の前記コントロールバルブに接続され、前記コントロールバルブ側からのエアを前記フロアパネルの下方へ排出可能な排気管構造であって、
    前記フロアパネルに形成されたフロア貫通孔を挿通する挿通部と、前記挿通部から連続して上方へ延びて前記コントロールバルブに接続される上部領域とを有し、前記コントロールバルブ側からのエアを前記フロアパネルの下方へ排出可能な排気管と、
    前記フロアパネルの上方に配置され、前記排気管の前記上部領域の少なくとも一部が挿入される筒状のプロテクタと、を備え、
    前記プロテクタの外径は、前記排気管の前記挿通部の外径よりも大きく、
    前記プロテクタの下端は、前記フロアパネルの上面側に当接し、
    前記排気管の前記上部領域の外周面と前記プロテクタの内周面とは、互いに接触する
    ことを特徴とするパーキングブレーキ装置の排気管構造。
  2. 請求項1に記載のパーキングブレーキ装置の排気管構造であって、
    前記排気管の前記上部領域及び前記プロテクタは、前記フロアパネル側から湾曲して上下方向と交叉する方向へ延びる
    ことを特徴とするパーキングブレーキ装置の排気管構造。
  3. 車両のフロアパネルよりも上方に配置されるコントロールバルブを操作してブレーキチャンバにエアを給排し、パーキングブレーキを解除または作動させるパーキングブレーキ装置の前記コントロールバルブに接続され、前記コントロールバルブ側からのエアを前記フロアパネルの下方へ排出可能な排気管であって、
    前記フロアパネルに形成されたフロア貫通孔を挿通する挿通部と、
    前記挿通部よりも厚肉に形成されて前記挿通部から連続して上方へ延びる厚肉部を有し、前記フロアパネルよりも上方に配置されて前記コントロールバルブに接続される上部領域と、を備え、
    前記上部領域の前記厚肉部の外径は、前記挿通部の外径よりも大きく、
    前記上部領域の前記厚肉部の下端は、前記フロアパネルの上面側に当接する
    ことを特徴とするパーキングブレーキ装置の排気管。
JP2017154716A 2017-08-09 2017-08-09 パーキングブレーキ装置の排気管構造、及びパーキングブレーキ装置の排気管 Active JP6872173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017154716A JP6872173B2 (ja) 2017-08-09 2017-08-09 パーキングブレーキ装置の排気管構造、及びパーキングブレーキ装置の排気管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017154716A JP6872173B2 (ja) 2017-08-09 2017-08-09 パーキングブレーキ装置の排気管構造、及びパーキングブレーキ装置の排気管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019031253A JP2019031253A (ja) 2019-02-28
JP6872173B2 true JP6872173B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=65524056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017154716A Active JP6872173B2 (ja) 2017-08-09 2017-08-09 パーキングブレーキ装置の排気管構造、及びパーキングブレーキ装置の排気管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6872173B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7238837B2 (ja) * 2020-03-26 2023-03-14 いすゞ自動車株式会社 ブレーキホース

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019031253A (ja) 2019-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5620809B2 (ja) 自動二輪車における車両装備品の搭載構造
JP5362218B2 (ja) 自動車用のブレーキ液タンク
JP2009132285A (ja) キャニスタの取付構造
JP2007162539A (ja) キャニスタの車両への配置構造
JP7151663B2 (ja) 高圧容器搭載構造
JP6872173B2 (ja) パーキングブレーキ装置の排気管構造、及びパーキングブレーキ装置の排気管
JP6361484B2 (ja) 運転者保護装置
JP4062700B2 (ja) マスタシリンダ用リザーバ
JP2007153068A (ja) ペダル構造
JP2007253849A (ja) 車両の下部車体構造
JPH04353023A (ja) 車両の燃料タンク装置
JP4295587B2 (ja) 空気吸入パイプの端末構造
CN102166955B (zh) 车辆用燃料过滤器安装结构
CN106794877B (zh) 用于机动车辆的前舱壁
JP6947929B2 (ja) ブレーキ液リザーバ
JP3606016B2 (ja) パーキングブレーキレバーの取付構造
CN109910600B (zh) 车辆下部结构
JP6315059B1 (ja) 車両のタンク構造
JP4953928B2 (ja) 作業用走行車
JP2005225414A (ja) 車両の燃料タンク取付け構造
JP3922504B2 (ja) ガスエンジンの燃料供給管構造
JP4285236B2 (ja) 車両のブリーザパイプ配置構造
JP5915933B2 (ja) 車両用ブレーキ装置
JP2009179182A (ja) 車両のフロアトンネル部構造
JP2019094867A (ja) 蒸発燃料処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210318

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6872173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150